JP5036681B2 - 無線中継システム、無線中継方法、中継局、及び送受信局 - Google Patents

無線中継システム、無線中継方法、中継局、及び送受信局 Download PDF

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Description

本発明は、マルチホップ無線通信を行う際の無線中継システム、それに応じた無線中継方法、それを実現するための中継局、および送受信局に関するものである。
アドホックネットワークなどのマルチホップ通信では、使用可能チャネルが1つしかなく、かつ複数の通信フローが1つの中継局を共有する時、中継局がそれぞれの通信を交互に中継するため、中継局がシステムスループットのボトルネックとなる。
それを解決する手段として、中継局が各通信フローのアナログ信号である各変調シンボルを加算により重ね合わせ、宛先局に一括送信をするアナログ変調信号多重化が提案されている(例えば、非特許文献1を参照)。
アナログ変調信号多重化を適用時の宛先局は、受信した中継信号から、あらかじめ取得しておいた所望信号以外の重ね合わされた信号を減算により除去し、所望の信号を取得する。このように中継局が複数の通信を一括送信して中継することにより、中継局の送信回数を減らすことができ、システムの通信が終了するまでの時間が短くなる。これによりシステムスループットを向上させることが可能となる。
このアナログ変調信号多重化を用いた中継局における処理としては、生起局から受信した信号を一度復調し、再変調してから多重化して中継するDF(Decode and Forward)方式によるアナログ変調信号多重化と、受信した信号をそのまま増幅してから多重化して中継するAF(Amplify and Forward)方式によるアナログ変調信号多重化がある。
図9は、従来のDF方式を用いた無線中継システムの中継局の内部構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、中継局30は、無線部301、信号検出回路302、チャネル推定回路303、復調回路304、変調回路305、重畳回路306を備えている。
無線部301は、送受信する信号を所望の周波数の信号にアップコンバート、またダウンコンバートする回路であり、同期回路、A/D(Analog to Digital)変換器、D/A(Digital to Analog)変換器を有している。この無線部301は、入力される信号を送信すると共に、受信信号から所望の信号を検出し出力する。信号検出回路302は、受信信号から変調シンボル信号を検出し出力する。チャネル推定回路303は、送受信局と中継局との間の伝送路の状態(伝搬路係数)を推定する。復調回路304は、信号検出回路302から出力される変調シンボルを復調する。なお、復調回路304においては、変調シンボル信号が誤り訂正符号化された信号である場合は、誤り訂正復号を行う。変調回路305は、復調回路304から入力される送信データの信号を予め定められた方式を用いて変調し、変調シンボルを生成する。なお、変調回路305においては、誤り訂正符号化を行う場合には、この誤り訂正符号化処理も行う。重畳回路306は、変調回路305で生成された変調シンボルを記憶しておき、最終的に全てを足し合わせて合成し、一括送信する。
また、図10は、従来のAF方式を用いた無線中継システムの中継局の内部構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、中継局40は、無線部401、信号検出回路402、信号記憶回路403、重畳回路404を備えている。
無線部401は、送受信する信号を所望の周波数の信号にアップコンバート、またダウンコンバートする回路であり、同期回路、A/D変換器、D/A変換器を有している。この無線部401は、入力される信号を送信すると共に、受信信号から所望の信号を検出し出力する。信号検出回路402は、受信信号から所望の変調シンボルの信号を検出し出力する。信号記憶回路403は、信号検出回路402から出力される変調シンボルの信号を記憶する。重畳回路404は、信号記憶回路403に記憶された送受信局から受信した各変調シンボルを、足し合わせて合成し、一括送信する。
上述した従来の中継局の構成により、中継局が複数の通信を一括送信して中継することにより、中継局の送信回数を減らすことができ、システムスループットを向上させることが可能となる。
また、マルチホップ通信の伝送品質を向上させる手法として、生起局から宛先局へ微弱ながらオーバーリーチした信号を合成してダイバーシチ効果を得る手法が提案されている(例えば、非特許文献2を参照)。なお、オーバーリーチした自分宛てではない信号も受信し記憶しておくことを適時聴取(opportunistic listening)と呼ぶ。
図11は、従来の無線中継システムにおける送受信局の内部構成を示す概略ブロック図である。図11に示す送受信局は、オーバーリーチ信号を適時聴取する機能を備える送受信局の例であり、DF方式の送受信局の例である。この図に示すように、送受信局50は、無線部501、信号検出回路502、出力切替回路503、合成回路520、復調回路504、出力切替回路505、チャネル推定回路506、所望波抽出回路507、信号記憶回路508、変調回路509、出力切替回路510を備えている。
無線部501は、送受信する信号を所望の周波数の信号にアップコンバート、またダウンコンバートする回路であり、同期回路、A/D変換器、D/A変換器を有している。この無線部501は、入力される信号を送信すると共に、受信信号から所望の信号を検出し出力する。信号検出回路502は、受信信号から所望の変調シンボルの信号を検出し出力する。出力切替回路503は、信号検出回路502から入力された変調シンボルの信号の出力先を、信号条件により切り替える。適時聴取した信号である場合は、合成回路520に出力し、中継局から受信した多重化信号である場合は、所望波抽出回路507に出力する。
チャネル推定回路506は、中継局と自局、および生起局と自局との間の伝送路の状態(伝搬路係数)を推定する。この伝搬路係数は、所望波抽出回路507に出力される。所望波抽出回路507は、出力切替回路503から入力される信号(中継局から受信した多重化信号)から、所望信号以外のシンボルを減算して除去し、所望信号の変調シンボルの信号を抽出する。この所望波抽出回路507において、所望信号を抽出する際には、チャネル推定回路506から入力される伝搬路係数が、重み係数として使用される。
所望波抽出回路507で抽出された所望信号の変調シンボルは、合成回路520に出力される。合成回路520は、所望信号以外の信号については、何も処理を行わずに復調回路504へ出力し、所望信号については、出力切替回路503を介して直接受信した所望波の変調シンボルと、所望波抽出回路507から入力した所望波の変調シンボルとを合成する。復調回路504は、合成回路520から入力される変調シンボルを復調する。この復調の際に、シンボル信号が誤り訂正符号化されている場合は、誤り訂正復号を行う。出力切替回路505は、復調した信号を所望信号以外の信号として記憶する場合、入力信号を信号記憶回路508に出力し、自局の処理で用いる場合、入力信号を出力信号として出力する。信号記憶回路508は、予め取得した所望信号以外の信号(例えば、適時聴取した所望信号以外の直接信号)、および自局が送信する送信データを、ビット信号として記憶する。
変調回路509は、信号記憶回路508から入力される信号をシンボル信号に変調する。この場合、変調する信号に誤り訂正符号化を行う場合は、この誤り訂正符号化処理も行う。出力切替回路510は、変調回路509から入力した変調シンボル信号の出力先を切り替える回路であり、所望信号以外の信号として、所望波抽出回路507に出力するか、または、送信データとして、無線部501に出力する。
上述構成の送受信局では、所望信号を受信する際に、中継信号とオーバーリーチした直接信号とを合成してダイバーシチ効果を得ることができ、通信信号の伝送品質の向上を図ることができる。
原田諭,宮本伸一,三瓶政一,"双方向トラヒックの一括伝送方式を適用したマルチホップ無線ネットワークの伝送特性に関する検討",信学技報MoMuC2006-82. "ネットワーク符号化を適用したマルチホップ無線システムの一検討",2008年電子情報通信学会総合大会 B−5−191.
しかしながら、従来の無線中継システムにおいては、DF方式の場合、中継局で復調に失敗してしまうと、その後の中継信号は誤り含んだ信号となってしまうため、宛先局における伝送品質が低下する問題がある。
また、オーバーリーチ信号を利用する場合において、中継方法がDF方式の場合は、中継信号が正しい場合はオーバーリーチ信号によるダイバーシチ効果を得られるが、中継されてきた信号が誤っていることがあるため、その場合ダイバーシチ効果は得られない。一方、AF方式は誤った信号を中継することはないためダイバーシチ効果を常に得ることができるが、中継信号は中継局で付加される雑音をそのまま増幅して中継されるため、中継信号の品質が劣化する。そのため得られるダイバーシチ効果の大きさが、DF方式で正しく中継された時に得られるダイバーシチ効果に比べて小さくなる問題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたもので、あり、本発明の目的は、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができ、通信信号の伝送品質を向上させることができる、無線中継システム、無線中継方法、中継局、および送受信局を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の無線中継システムは、複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムにおいて、前記中継局は、前記送受信局から受信した信号を復調する復調回路と、前記復調回路で復調された信号の誤り検出を行う誤り検出回路と、前記誤り検出回路により誤りが検出されなかった場合に、前記復調された信号を再変調する変調回路と、前記復調回路により復調される前の信号を等化処理する等化回路と、前記誤り検出回路における誤り検出結果により、誤りがない場合には前記変調回路により再変調された信号を中継信号として記憶し、誤りがある場合には前記等化回路により等化処理された信号を中継信号として記憶すると共に、前記中継信号をアナログ変調信号多重化する重畳回路と、前記アナログ変調信号多重化された中継信号を一括送信する無線部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線中継システムは、前記中継局は、前記誤り検出回路における誤り検出結果を中継状況の情報として生成し、該中継状況の情報を中継信号と共に送信するように構成され、前記送受信局は、送受信局および中継局における2地点間の伝搬路係数を推定するチャネル推定回路と、前記中継局から送信される中継状況の情報を受信し、前記中継局における中継信号の中継状況を判定する中継状況判定回路と、前記チャネル推定回路により推定される伝搬路係数と、前記中継状況判定回路により判定される中継状況の情報とに基づいて、前記所望信号と前記直接信号とを重み付けして最大比合成する合成回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線中継方法は、複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムにおける無線中継方法であって、前記中継局により、前記送受信局から受信した信号を復調する復調手順と、前記復調手順により復調された信号の誤り検出を行う誤り検出手順と、前記誤り検出手順により誤りが検出されなかった場合に、復調された信号を再変調する変調手順と、前記復調手順により復調される前の信号を等化処理する等化手順と、前記誤り検出手順における誤り検出結果により、誤りがない場合には前記変調回路により再変調された信号を中継信号として記憶し、誤りがある場合には前記等化回路により等化処理された信号を中継信号として記憶すると共に、前記中継信号をアナログ変調信号多重化する手順と、前記アナログ変調信号多重化された中継信号を一括送信する手順と、が行なわれることを特徴とする。
また、本発明の無線中継方法は、前記中継局により、前記誤り検出手順における誤り検出結果を中継状況の情報として生成し、該中継状況の情報を中継信号と共に送信する手順が行なわれ、前記送受信局により、送受信局および中継局における2地点間の伝搬路係数を推定するチャネル推定手順と、前記中継局から送信される中継状況の情報を受信し、前記中継局における中継信号の中継状況を判定する中継状況判定手順と、前記チャネル推定手順により推定される伝搬路係数と、前記中継状況判定手順により判定される中継状況の情報とに基づいて、前記所望信号と前記直接信号とを重み付けして最大比合成する合成手順と、が行なわれることを特徴とする。
また、本発明の中継局は、複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムにおける前記中継局であって、前記送受信局から受信した信号を復調する復調回路と、前記復調回路で復調された信号の誤り検出を行う誤り検出回路と、前記誤り検出回路により誤りが検出されなかった場合に、前記復調された信号を再変調する変調回路と、前記復調回路により復調される前の信号を等化処理する等化回路と、前記誤り検出回路における誤り検出結果により、誤りがない場合には前記変調回路により再変調された信号を中継信号として記憶し、誤りがある場合には前記等化回路により等化処理された信号を中継信号として記憶すると共に、前記中継信号をアナログ変調信号多重化する重畳回路と、前記アナログ変調信号多重化された中継信号を一括送信する無線部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の送受信局は、複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムであって、前記中継局は、受信した信号を復調して誤り検出を行い、誤りがない場合には前記復調した信号を再変調することで中継信号を生成し、誤りがある場合には復調前の信号を等化処理することで中継信号を生成し、前記生成した中継信号をアナログ変調信号多重化して一括送信すると共に、前記誤り検出の結果を中継状況の情報とし中継信号と共に送信する無線中継システムにおける前記送受信局であって、前記送受信局および中継局における2地点間の伝搬路係数を推定するチャネル推定回路と、前記中継局から送信される中継状況の情報を受信し、前記中継局における中継信号の中継状況を判定する中継状況判定回路と、前記チャネル推定回路により推定される伝搬路係数と、前記中継状況判定回路により判定される中継状況の情報とに基づいて、前記所望信号と前記直接信号とを重み付けして最大比合成する合成回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の無線中継システムにおいては、中継局における受信信号(中継信号)の誤り検出結果によって中継信号の中継方法を切り換える。誤りがない場合はDF方式による中継を行い、誤りがある場合は尤度情報を残したAF方式による中継を行う。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局に送信される通信信号の伝送品質を向上させることができる。
また、本発明の無線中継システムにおいては、宛先局となる送受信局では、中継局から中継されてきた所望信号とオーバーリーチ(直接受信)した所望信号と最大比合成する。最大比合成に用いる重みは、伝搬路係数と、中継局における中継信号の中継状況とに応じて切り替える。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局に送信される通信信号の伝送品質を向上させることができる。
本発明の無線中継システム方法においては、中継局における受信信号(中継信号)の誤り検出結果によって中継方法を切り換える。誤りがない場合はDF方式による中継を行い、誤りがある場合は尤度情報を残したAF方式による中継を行う。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局まで通信信号の伝送品質を向上させることができる。
また、本発明の無線中継方法においては、宛先局となる送受信局では、中継局から中継されてきた所望信号とオーバーリーチした所望信号を最大比合成する。最大比合成に用いる重みは、伝搬路係数と中継状況とに応じて切り替える。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局に送信される通信信号の伝送品質を向上させることができる。
本発明の中継局においては、中継局における受信信号(中継信号)の誤り検出結果によって中継方法を切り換える。誤りがない場合はDF方式による中継を行い、誤りがある場合は尤度情報を残したAF方式による中継を行う。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局まで通信信号の伝送品質を向上させることができる。
また、本発明の送受信局においては、宛先局となる送受信局では、中継局から中継されてきた所望信号とオーバーリーチした所望信号を最大比合成する。最大比合成に用いる重みは、伝搬路係数と中継状況とに応じて切り替える。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局に送信される通信信号の伝送品質を向上させることができる。
[本発明の無線中継システムの基本概念の説明]
最初に、本発明の無線中継システムにおける基本概念について説明しておく。本発明では、中継局は複数の生起局からの信号を独立して受信し、それらの受信信号に対して一度復調を行った後に誤り検出を行う。その結果正しく復調できていればDF方式、誤っていればAF方式と2つの方式を切り換えて中継信号を決定する。
DF方式は受信信号の復調を行うため、生起局から中継局の伝搬路のフェージングと雑音の影響を打消すことができる。そのため中継信号は生起局から送信されてきた信号と全く同一のものとなる。
一方AF方式を用いる場合は、受信信号に対して復調は行わないが、等化処理を行うことにより、生起局から中継局の伝搬路のフェージングの影響を打消したものを中継信号とする。中継信号を生成した後にアナログ変調信号多重化を行い、複数の中継信号を1つの信号にまとめる。中継信号の先頭には共通のプリアンブル信号を付加する。その後、中継局は全ての宛先局に対して中継信号をブロードキャストする。
宛先局では、各生起局からの信号を中継局が受信するのと同じタイミングで、宛先局までオーバーリーチする信号を適時聴取する。さらに中継局から送信される中継信号を受信する。中継信号は、複数の生起局から信号がアナログ多重化されたものであるため、事前に取得しておいた所望の信号以外の信号のレプリカを中継信号から減算することにより、所望の信号を取得する。
所望信号以外の信号は、生起局が最初に中継局に対して送信する際に適時聴取により取得するか、自分の送信信号を記憶しておくことで取得する。もしくはその両方を使い取得する。なお、所望信号とは、最終宛先が自局である信号であり、所望信号以外の信号とは、最終宛先が自局でない信号である。
宛先局では、中継信号から算出した所望信号とオーバーリーチした所望信号を最大比合成する。そして、最大比合成された信号を復調する。最大比合成に用いる重みは、中継方法により切り替える。DF方式を用いた場合は、その信号に対する中継局における雑音電力を考慮する必要がない。しかし中継信号にAF方式を用いた信号が多重されている場合は、その雑音電力を考慮した最大比合成に用いる重みを使用する。
中継方法を受信局が知る方法としては、例えば、データ部の信号と比べて信頼性の高い変調方式により伝送されるプリアンブル信号に中継方法を通知する情報を乗せる方法がある。中継局において復調が成功したかどうかを伝えるだけでよいため、一つの中継信号につき1ビットの情報で通知が可能である。これによりダイバーシチ効果が得られ生起局から宛先局までの伝送品質が改善する。
なお、ホップ数が3以上の場合もオーバーリーチ信号が受信できる環境であれば、適時聴取により取得した信号を最大比合成することは可能である。また、使用可能チャネルが複数ある場合においても適用可能である。
また、誤り訂正符号化/復号が適用されているシステムの場合は、オーバーリーチ信号と中継信号との合成方法はシンボル単位ではなく、誤り訂正復号器にメトリックとして入力するビット単位のLLR(対数尤度比)を加算し合成を行うことも可能である。
[本発明の無線中継システムにおける中継局の構成の説明]
図1は、本発明の無線中継システムにおける中継局の内部構成を示す概略ブロック図である。
この図に示すように、中継局10は、無線部101、信号検出回路102、復調回路103、チャネル推定回路104、等化回路105、誤り検出回路106、変調回路107、入力切替回路108、重畳回路109、中継状況生成回路110を備えている。
無線部101は、送受信する信号を所望の周波数の信号にアップコンバート、またダウンコンバートする回路であり、同期回路、A/D変換器、D/A変換器を有している。この無線部101は、入力される信号を送信すると共に、受信信号から所望の信号を検出し出力する。
信号検出回路102は、受信信号から変調シンボルの信号を検出し出力する。復調回路103は、信号検出回路102から出力される変調シンボルの信号を復調する。この復調の際に、変調シンボルの信号が誤り訂正符号化された信号である場合は、誤り訂正復号を行う。
チャネル推定回路104は、送受信局と中継局との間の伝送路の状態(伝搬路係数)を推定する。このチャネル推定回路104により推定された伝搬路係数基に、復調回路103において復調を行う際の重み係数が算出される。等化回路105は、信号検出回路102により検出した変調シンボルに対して等化処理を行う。等化回路105により等化処理された変調シンボルは、入力切替回路108に出力される。
誤り検出回路106は、復調回路103により復調したパケットについて、パケット内の誤りビットの存在を検出する。誤り検出回路106において、誤りがないと判定された場合は、そのパケットのビット信号を変調回路107に出力する。また、誤りが検出の結果を入力切替回路108および重畳回路109に通知する。
変調回路107は、誤りが検出されなかったパケットのビット信号を予め定められた方式を用いて変調する。なお、変調回路107においては、誤り訂正符号化を行う場合には、この誤り訂正符号化処理も行う。
重畳回路109は、多重化メモリを有しており、入力切替回路108から出力される信号を記憶する。そして、重畳回路109では、誤り検出回路106における誤り検出結果に誤りがない場合において、変調回路107により変調されたDF方式の中継信号と、誤り検出回路106における誤り検出結果に誤りがある場合において、等化回路105により等化処理されたAF方式の中継信号とを足し合わせ、一つのアナログ多重化信号に合成する。
中継状況生成回路110は、誤り検出回路106における誤り検出結果の情報を入力とし、中継信号に対するDF方式またはAF方式の使用状況を中継状況の情報として生成し、無線部101に出力する。無線部101では、例えば、データ部の信号と比べて信頼性の高い変調方式により伝送されるプリアンブル信号に中継状況の情報を含ませて送信する。この中継状況の情報は、中継局において中継信号の復調に成功したかどうかを伝えるだけでよいため、一つの中継信号につき1ビットの情報で通知が可能である。
以上説明した本発明の中継局の構成により、復調回路103は、送受信局から受信した信号を復調し、誤り検出回路106は、復調回路103で復調された信号の誤り検出を行う。そして、復調された信号に誤りがない場合は、変調回路107により、復調した信号を再変調する。また、等化回路105により復調前の信号を等化処理する。
そして、誤り検出回路106における誤り検出結果により、誤りがない場合には変調回路107により再変調された信号がDF方式の中継信号として重畳回路109に入力され、記憶される。誤りがある場合には等化回路105により等化処理された信号がAF方式の中継信号として重畳回路109に入力され、記憶される。そして、重畳回路109では、記憶した中継信号をアナログ変調信号多重化し、無線部101から一括送信する。また、中継状況生成回路110は、誤り検出回路106における中継信号の正誤判定結果を中継状況の情報として生成し、中継状況の情報を中継信号と共に送信する。
このように、本発明の中継局においては、中継局は複数の生起局からの信号を独立して受信し、それらの受信信号に対して一度復調を行った後に誤り検出を行い、その結果正しく復調できていればDF方式、誤っていればAF方式と2つの方式を切り換えて中継信号を決定する。
DF方式は受信信号の復調を行うため、生起局から中継局の伝搬路のフェージングと雑音の影響を打消すことができる。そのため中継信号は生起局から送信されてきた信号と全く同一のものとなる。
一方AF方式を用いる場合は、受信信号に対して復調は行わないが、等化処理を行うことにより、生起局から中継局の伝搬路のフェージングの影響を打消したものを中継信号とする。
DF方式またはAF方式により中継信号を生成した後にアナログ変調信号多重化を行い、複数の中継信号を1つの信号にまとめる。中継信号の先頭には共通のプリアンブル信号を付加する。このプリアンブル信号に中継状況(中継信号に対するDF方式またはAF方式の適用状況)の情報が含まれる。その後、中継局は全ての宛先局に対して多重化された中継信号をブロードキャストする。
なお、図2は、図1に示す中継局の構成を、中継信号の流れに沿って並べて示した中継局の簡易構成図である。
図2に示すように、送受信局から送信されたパケットの信号は、受信無線部101Aにより受信され、信号検出回路102に出力される。信号検出回路102は、受信信号からパケットの変調シンボルを検出し、復調回路103に出力する。また、信号検出回路102から出力される変調シンボルは等化回路105により等化処理が行われる。
復調回路103では、信号検出回路102から出力される変調シンボルを復調する。誤り検出回路106では、復調回路103により復調されたビット信号の誤り検出を行う。信号に誤りのない場合は、変調回路107により、ビット信号を予め定められた方式を用いて再度シンボル信号に変調し、入力切替回路108に出力する。
入力切替回路108は、変調回路107からの信号(DF方式の場合)と、等化回路105からの信号(AF方式の場合)とを切り替えて出力する。重畳回路109は、入力切替回路108から出力される信号を記憶すると共に、最終的に全てを足し合わせて合成し、多重化信号を得る。重畳回路109で合成された多重化信号は、送信無線部101Bから送信される。
このように、本発明においては、レイヤ1に属する場所において信号を多重化しているため、レイヤ1における信号多重化による一括伝送と言える。
[本発明の無線中継システムにおける送受信局の構成の説明]
図3は、本発明の実施の形態に係わる送受信局の内部構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、送受信局20は、無線部201、信号検出回路202、出力切替回路203、合成回路204、中継状況判定回路205、チャネル推定回路206、所望波抽出回路207、復調回路208、出力切替回路209、信号記憶回路210、変調回路211、出力切替回路212を備えている。
無線部201は、送受信する信号を所望の周波数の信号にアップコンバート、またダウンコンバートする回路であり、同期回路、A/D変換器、D/A変換器を有している。この無線部201は、入力される信号を送信すると共に、受信信号から所望の信号を検出し出力する。
信号検出回路202は、受信信号から所望の変調シンボル信号を検出し出力する。出力切替回路203は、信号検出回路202から入力された変調シンボル信号の出力先を、信号条件により切り替える。例えば、適時聴取した直接信号か、または中継局から受信した中継信号かに応じて切り替える。適時聴取した直接信号の場合は合成回路204に出力し、中継信号の場合は所望波抽出回路207に向けて出力する。
合成回路204は、適時聴取した直接信号が所望信号である場合には、所望波抽出回路207から出力される所望信号と、適時聴取した直接信号とを、重み係数を用いて最大比合成する。この重み係数は中継状況判定回路205から出力される中継信号の正誤条件である中継状況の情報と、チャネル推定回路206から出力される伝搬路係数の情報とを基に決定される。この最大比合成に用いる重みは、中継状況により切り替えられるが、DF方式を用いた場合は、その信号に対する中継局における雑音電力を考慮する必要がない。しかし中継信号にAF方式を用いた信号が多重されている場合は、その雑音電力を考慮した最大比合成に用いる重みを使用する(この重み係数の決定方法の詳細については後述する。)。一方、合成回路204は、適時聴取した直接信号が所望信号以外である場合には、適時聴取した直接信号を、復調回路208に出力する。
中継状況判定回路205は、中継局から受信した中継信号の中継状況、すなわち、中継信号の誤り検出結果に応じて選択された方式(DF方式またはAF方式)を判定し、判定結果を合成回路204に出力する。
チャネル推定回路206は、中継局と自局、生起局と自局、および、生起局と中継局との間の伝送路の状態を推定し、伝搬路係数を算出する。算出した伝搬路係数は合成回路204および所望波抽出回路207に出力される。所望波抽出回路207は、出力切替回路203から出力される信号、すなわち、中継局から受信した多重化された中継信号の変調シンボルから、所望信号以外のシンボルを減算して除去し、所望信号のシンボルを抽出し、この抽出した所望信号のシンボルを合成回路204に出力する。
合成回路204から出力される最大比合成された信号は、復調回路208により復調され、ビット信号に復調される。
出力切替回路209は、適時聴取した所望信号以外の信号として記憶する場合、入力信号を信号記憶回路210に出力し、自局の処理で用いる場合、入力信号を出力信号として出力する。信号記憶回路210には、所望信号以外の信号および送信データの信号が、ビット信号として記憶されている。この所望信号以外の信号は、生起局が最初に中継局に対して送信する際に適時聴取により取得するか、自局の送信信号を記憶しておくことで取得する。もしくはその両方を使い取得する。
変調回路211は、信号記憶回路210から入力される信号をシンボル信号に変調する。この場合、変調する信号に誤り訂正符号化を行う場合は、この誤り訂正符号化処理も行う。
出力切替回路212は、変調回路211から入力した変調シンボル信号を、所望信号以外の信号として、所望波抽出回路207に出力するか、または、送信データとして、無線部201に出力する。
上記構成の送受信局においては、無線部201により、各生起局からの信号を中継局が受信するのと同じタイミングで、宛先局までオーバーリーチする信号を適時聴取し直接信号を受信する。さらに中継局から送信される多重化された中継信号を受信する。中継信号は、複数の生起局からの信号がアナログ多重化されたものであるため、所望波抽出回路207において、事前に取得しておいた所望信号以外の信号のレプリカ信号(レプリカシンボル)を中継信号から減算することにより、所望信号を取得する。この所望信号以外の信号のレプリカ信号は、信号記憶回路210に記憶された所望信号以外の信号を基に、変調回路211により生成され、出力切替回路212を通して所望波抽出回路207に出力される。
そして、チャネル推定回路206により、送受信局と中継局との間、および送受信局間における2地点間の伝搬路係数を推定し、また、中継状況判定回路205により、中継局から送信される中継状況の情報を受信し、中継局における中継信号の中継状況を判定する。
合成回路204では、チャネル推定回路206により推定される伝搬路係数と、中継状況判定回路205により判定された中継状況の情報とに基づいて、所望信号と直接信号とを重み付けして最大比合成する。合成回路204から出力される最大比合成された信号は、復調回路208により復調され、ビット信号に復調される。
これにより、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、送受信局において、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することができる。このため、生起局から宛先局に送信される通信信号の伝送品質を向上させることができる。
[Alice&Bobトポロジにおける動作]
図4は、Alice&Bobトポロジの構成による無線中継システムを示す概略図である。図4に示す例は、Alice&Bobトポロジと呼ばれる双方向の2ホップ伝送システムであり、送受信局(NodeA)20−1と送受信局(NodeB)20−2は、互いに中継局(NodeR)10を介して双方向通信を行う。すなわち、NodeAとNodeBは双方とも生起局であり宛先局となる。この時アナログ変調信号多重化を用いた時の実施例を説明する。
タイムスロットT1において、NodeAがNodeRに対してパケットAを送信し、NodeBはそれを適時聴取する(ステップS11)。タイムスロットT2においてNodeBがNodeRに対してパケットBを送信し、NodeAはそれを適時聴取する(ステップS12)。
中継局(NodeR)はパケットAとパケットBのそれぞれに対して復調処理を行い、CRC等の誤り検出符号を使って正誤判定を行う。その結果、正しく復調できている場合は、復調したパケットを再度変調し中継シンボルを生成する。
正しく復調できなかった場合は、そのパケットの受信シンボルに対して等化処理を行い伝搬路のフェージングの影響を打ち消したシンボルを中継シンボルとする。これらの処理を両パケットに対して行い中継シンボルが生成されると、その2つのシンボルを加算することによりアナログ信号多重化を行う。この際、中継局が生起局・宛先局と同等のHPA(高周波電力増幅器)を搭載している場合は、HPAの線形特性を考慮し、送信電力を半分にした方が良い。
多重化された信号はタイムスロットT3において、NodeRからNodeAとBに対ししてブロードキャストされる(ステップS13)。
NodeAとNodeBは、受信した中継信号から、タイムスロットT1とT2においてそれぞれ送信した自送信信号パケットA、パケットBを減算し、NodeAにとってはパケットBの変調シンボルを、NodeBにとってはパケットAの変調シンボルを取得する。
その後、NodeBはタイムスロットT1において適時聴取したパケットAの変調シンボルとタイムスロットT3において受信し抽出したパケットAの変調シンボルを最大比合成する。
その際、中継されてきたシンボルに対する重み係数wは、中継局における中継状況、すなわち中継信号の正誤判定状況によって使い分ける。各無線局において付加される雑音の電力が同一で、かつAGCが理想的に動作しているものとし、NodeAからNodeBへの伝搬路係数をHABのように表わすとすると重み係数wは以下のように表わされる。
パケットAもパケットBも正しく復調できた場合は、重み係数wは、
=HRB 、とする。ここで、HRB は、HRBの複素共役行列を示す。
パケットAは正しく、パケットBは誤って復調した場合は、重み係数wは、
=HBR・HRB /(|HBR+|HRB)、とする。
パケットAは誤り、パケットBは正しく復調した場合は、重み係数wは、
=HAR・HRB /(|HAR+|HRB)、とする。
パケットAもパケットBも誤って復調した場合は、重み係数wは、
=(|HAR|HBR|HRB)/(|HAR|HBR+|HBR|HRB+|HRB|HAR)、とする。
適時聴取したシンボルに対する重み係数wは中継局の正誤状況に依らず、常に
=HAB 、である。
そして、最大比合成により所望シンボルのSNR(Signal to Noise Ratio)を改善した後に復調を行う。
NodeAにおいては、パケットBに対して上記で説明した最大比合成を行い、パケットBのSNRを改善する。その際の重み係数wは以下のようになる。
パケットAもパケットBも正しく復調できた場合は、重み係数wは、
=HRA 、とする。
パケットAは正しく、パケットBは誤って復調した場合は、重み係数wは、
=HBR・HRA /(|HBR+|HRB)、とする。
パケットAは誤り、パケットBは正しく復調した場合は、重み係数wは、
=HAR・HRA /(|HAR+|HRB)、とする。
パケットAもパケットBも誤って復調した場合は、重み係数wは、
=(|HAR|HBR|HRA)/(|HAR|HBR+|HBR|HRA+|HRA|HAR)、とする。
適時聴取したシンボルに対する重み係数wは中継局の正誤状況に依らず、常に
=HBA 、である。
このように中継局の正誤判定状況により中継方法及び宛先局の最大比合成に用いる重みを変えることにより、常にダイバーシチ効果を実現することができる。
[中継局の動作の説明]
図5は、中継局10の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図5のフローチャート、および図4のAlice&Bobトポロジを参照して、その動作について説明する。
中継局10では、無線部101が、送受信局(NodeA)から送信されるパケットAを受信し(ステップS101)、また、無線部101が、送受信局(NodeB)から送信されるパケットBを受信する(ステップS102)。また、復調回路103が、受信したパケットAおよびパケットBのそれぞれに対して復調処理を行う(ステップS103、S104)。
そして、誤り検出回路106が、復調したパケットAについてCRC等の誤り検出符号を使って正誤判定を行う(ステップS105)。その結果、パケットAが正しく復調できている場合は(ステップS105:正)、変調回路107が、復調したパケットAを再度変調し中継シンボルを生成し(ステップS106)、重畳回路109により、多重化メモリへ記憶する(ステップS107)。
パケットAを正しく復調できなかった場合は(ステップS105:誤)、等化回路105が、そのパケットの受信シンボルに対して等化処理を行い伝搬路のフェージングの影響を打ち消したシンボルを中継シンボルとし(ステップS108)、この中継シンボルを、重畳回路109が、多重化メモリへ記憶する(ステップS107)。
パケットBに対しても、パケットAと同様に、誤り検出回路106が、復調したパケットBについてCRC等の誤り検出符号を使って正誤判定を行う(ステップS109)。その結果、パケットBが正しく復調できている場合は(ステップS109:正)、変調回路107が、復調したパケットBを再度変調し中継シンボルを生成し(ステップS110)、この中継シンボルを、重畳回路109が、多重化メモリ内のパケットAと加算しアナログ信号多重化を行う(ステップS111)。
パケットBを正しく復調できなかった場合は(ステップS109:誤)、等化回路105が、そのパケットの受信シンボルに対して等化処理を行い伝搬路のフェージングの影響を打ち消したシンボルを中継シンボルとし(ステップS113)、この中継シンボルを、重畳回路109が、多重化メモリ内のパケットAと加算しアナログ信号多重化を行う(ステップS111)。
そして、多重化メモリ内に記憶された変調シンボルの信号を、無線部101が、送受信局(NodeAおよびNodeB)に対して送信する(ステップS112)。この際、中継局が送受信局と同等のHPA(高周波電力増幅器)を搭載している場合は、HPAの線形特性を考慮し、送信電力を半分にした方が良い。
[送受信局の動作の説明]
図6は、送受信局20の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図6のフローチャート、および図4のAlice&Bobトポロジを参照して、その動作について説明する。
送受信局(NodeAまたはNodeB)20−1、20−2内の無線部201が、生起局からの信号を中継局(NodeR)10が受信するのと同じタイミングで、宛先局までオーバーリーチする信号を直接受信により適時聴取する(ステップS201)。合成回路204が、この適時聴取した受信シンボルを記憶する(ステップS202)。さらに、無線部201が、中継局(NodeR)10から中継信号として送信される一括送信信号を受信する(ステップS203)。
この中継信号は、複数の生起局(例えば、NodeAとNodeB)から中継局が受信した信号がアナログ多重化されたものであるため、送受信局内の所望波抽出回路207では、事前に取得しておいた所望信号以外の信号のレプリカ、すなわち、自局が送信した信号のレプリカを中継信号から減算することにより、所望波の変調シンボルを抽出する(ステップS204)。なお、所望信号以外の信号は、生起局が最初に中継局に対して送信する際に適時聴取により取得するか、自分の送信信号を記憶しておくことで取得する。もしくはその両方を使い取得する。
そして、中継状況判定回路205が、中継局10における中継状況を判定する(ステップS205)。この中継状況は、パケットがDF方式により復調されたか、または、パケットがAF方式により等化処理されたかの情報であり、中継局10から送信されるプリアンブル信号に含まれる。また、合成回路204において、中継状況の判定結果を基に、伝搬路係数から合成重みを算出する(ステップS206)。
送受信局(NodeAおよびNodeB)では、合成回路204が、中継局から中継されてきた所望信号の変調シンボルと、オーバーリーチした所望信号の変調シンボルとを最大比合成する(ステップS207)。最大比合成に用いる重みは、前述した中継状況により切り替える。そして、復調回路208が、合成された変調シンボルを復調する(ステップS208)。
このように、本発明の送受信局においては、中継信号から抽出した所望信号と、オーバーリーチした所望信号を最大比合成するので、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても、オーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を実現することが可能となり、伝送品質の改善が達成できる。
[本発明の無線中継方法におけるシミュレーション結果]
図4に示すAlice&Bobトポロジにおいて各リンクの物理層にIEEE802.11a規格を用いた場合のシミュレーション結果を図8に示す。シミュレーション条件は図7(A)の表に示し、シミュレーションのAlice&Bobトポロジの構成を図7(B)に示している。す。
図7(A)の表に示すように、信号帯域は20MHzであり、二次変調方式にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用い、サブキャリア変調方式には64QAMを適用している。データサブキャリア数を52とし、パイロットサブキャリア数を4としている。パケット長は1000byteであり、誤り訂正符号は、拘束長7及び符号化率3/4の畳み込み符号を用いている。誤り訂正復号法は、軟判定ビタビ復号を適用している。
また、ノードとしての端末間の伝搬路は、独立のレイリーフェージングとし、遅延分散を100nsとし、距離に応じた伝搬減衰があるものとする。チャネル推定については理想推定とする。各無線局において付加される白色雑音の電力は一定で、同一であるとする。
また、各無線局間の距離は同一である。伝搬減衰定数αは「α=3.5」とした。そのためNodeAからNodeBへのオーバーリーチ信号は、各無線局間の直接伝送と比べて距離が2倍になるため、伝搬路利得が各無線局間の伝送と比べて受信電力が2の3.5乗分の1、すなわち−10.5dBとなる。
例えば、図7(B)において、NodeAとNodeBの伝搬路利得をGAB、NodeAとNodeRの伝搬路利得をGAR、NodeRとNodeBの伝搬路利得をGRB、NodeRとNodeAの伝搬路利得をGRA、NodeBとNodeRの伝搬路利得をGBR、NodeBとNodeAの伝搬路利得をGBA、とすると、
AR=GRA=GBR=GRB
AB=GBA=GAR−10.5dB、となる。
図8において、特性データ曲線Aは、中継局において受信した信号をそのまま増幅してから多重化して中継するAF方式による一括伝送の場合のパケットエラーレート(Packet error rate)を示している。特性データ曲線Bは、生起局から受信した信号を一度復調し、再変調してから多重化して中継するDF方式による一括伝送の場合のパケットエラーレートを示している。
特性データ曲線Cは、AF方式による一括伝送とダイバーシチを用いた場合のパケットエラーレートを示している。特性データ曲線Dは、DF方式による一括伝送とダイバーシチを用いた場合のパケットエラーレートを示している。特性データ曲線Eは、本発明の中継方法を用いた場合のパケットエラーレートを示している。
図8に示すように、特性データ曲線Cで示すAF方式一括伝送のダイバーシチ伝送と、特性データ曲線Dで示すDF方式一括伝送によるダイバーシチ伝送に比べて、特性データ曲線Eで示す本発明の場合は、「PER=10−2」を達成することができる。Eb/Noが、1.5dB以上改善していることがわかる。
以上説明したように、本発明の無線中継システムにおいては、中継局において一括伝送を行うマルチホップ無線ネットワークにおいて、中継局における受信信号(中継信号)の誤り検出結果によって中継手法を切り換える。誤りがない場合はDF方式による中継を行い、誤りがある場合は尤度情報を残したAF方式による中継を行う。これによりオーバーリーチ信号を利用したダイバーシチ効果を、中継局で受信した信号に誤りがある場合においても実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の無線中継システム、中継局、および送受信局は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の無線中継システムにおける中継局の内部構成を示す概略ブロック図である。 中継信号の流れに沿って並べて示した中継局の簡易構成図である。 本発明の無線中継システムにおける送受信局の内部構成を示す概略ブロック図である。 Alice&Bobトポロジの構成による無線中継システムを示す概略図である。 中継局の動作を説明するためのフローチャートである。 送受信局の動作を説明するためのフローチャートである。 図4に示すトポロジにおけるシミュレーション条件を示す図である。 図4に示すトポロジにおけるシミュレーション結果を示す図である。 従来のDF方式を用いた無線中継システムにおける中継局の内部構成を示す概略ブロック図である。 従来のAF方式を用いた無線中継システムにおける中継局の内部構成を示す概略ブロック図である。 従来の無線中継システムにおける送受信局の内部構成を示す概略ブロック図である。
符号の説明
10,30,40・・中継局、20,50・・・送受信局、101,301,401,501・・・無線部、101A・・・受信無線部、101B・・・送信無線部、102,302,402,502・・・信号検出回路、103,304,504・・・復調回路、104,303,506・・・チャネル推定回路、105・・・等化回路、106・・・誤り検出回路、107,305・・・変調回路、108・・・入力切替回路、109,404,306・・・重畳回路、110・・・中継状況生成回路、201・・・無線部、202・・・信号検出回路、203,209,212,503,505,510・・・出力切替回路、204・・・合成回路、205・・・中継状況判定回路、206・・・チャネル推定回路、207,507・・・所望波抽出回路、208・・・復調回路、210,403,508・・・信号記憶回路、211,509・・・変調回路

Claims (6)

  1. 複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムにおいて、
    前記中継局は、
    前記送受信局から受信した信号を復調する復調回路と、
    前記復調回路で復調された信号の誤り検出を行う誤り検出回路と、
    前記誤り検出回路により誤りが検出されなかった場合に、前記復調された信号を再変調する変調回路と、
    前記復調回路により復調される前の信号を等化処理する等化回路と、
    前記誤り検出回路における誤り検出結果により、誤りがない場合には前記変調回路により再変調された信号を中継信号として記憶し、誤りがある場合には前記等化回路により等化処理された信号を中継信号として記憶すると共に、前記中継信号をアナログ変調信号多重化する重畳回路と、
    前記アナログ変調信号多重化された中継信号を一括送信する無線部と、
    を備えることを特徴とする無線中継システム。
  2. 前記中継局は、
    前記誤り検出回路における誤り検出結果を中継状況の情報として生成し、該中継状況の情報を中継信号と共に送信するように構成され、
    前記送受信局は、
    送受信局および中継局における2地点間の伝搬路係数を推定するチャネル推定回路と、
    前記中継局から送信される中継状況の情報を受信し、前記中継局における中継信号の中継状況を判定する中継状況判定回路と、
    前記チャネル推定回路により推定される伝搬路係数と、前記中継状況判定回路により判定される中継状況の情報とに基づいて、前記所望信号と前記直接信号とを重み付けして最大比合成する合成回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線中継システム。
  3. 複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムにおける無線中継方法であって、
    前記中継局により、
    前記送受信局から受信した信号を復調する復調手順と、
    前記復調手順により復調された信号の誤り検出を行う誤り検出手順と、
    前記誤り検出手順により誤りが検出されなかった場合に、復調された信号を再変調する変調手順と、
    前記復調手順により復調される前の信号を等化処理する等化手順と、
    前記誤り検出手順における誤り検出結果により、誤りがない場合には前記変調回路により再変調された信号を中継信号として記憶し、誤りがある場合には前記等化回路により等化処理された信号を中継信号として記憶すると共に、前記中継信号をアナログ変調信号多重化する手順と、
    前記アナログ変調信号多重化された中継信号を一括送信する手順と、
    が行なわれることを特徴とする無線中継方法。
  4. 前記中継局により、
    前記誤り検出手順における誤り検出結果を中継状況の情報として生成し、該中継状況の情報を中継信号と共に送信する手順が行なわれ、
    前記送受信局により、
    送受信局および中継局における2地点間の伝搬路係数を推定するチャネル推定手順と、
    前記中継局から送信される中継状況の情報を受信し、前記中継局における中継信号の中継状況を判定する中継状況判定手順と、
    前記チャネル推定手順により推定される伝搬路係数と、前記中継状況判定手順により判定される中継状況の情報とに基づいて、前記所望信号と前記直接信号とを重み付けして最大比合成する合成手順と、
    が行なわれることを特徴とする請求項3に記載の無線中継方法。
  5. 複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムにおける前記中継局であって、
    前記送受信局から受信した信号を復調する復調回路と、
    前記復調回路で復調された信号の誤り検出を行う誤り検出回路と、
    前記誤り検出回路により誤りが検出されなかった場合に、前記復調された信号を再変調する変調回路と、
    前記復調回路により復調される前の信号を等化処理する等化回路と、
    前記誤り検出回路における誤り検出結果により、誤りがない場合には前記変調回路により再変調された信号を中継信号として記憶し、誤りがある場合には前記等化回路により等化処理された信号を中継信号として記憶すると共に、前記中継信号をアナログ変調信号多重化する重畳回路と、
    前記アナログ変調信号多重化された中継信号を一括送信する無線部と、
    を備えることを特徴とする中継局。
  6. 複数の送受信局と中継局から構成され、前記中継局において受信したアナログ変調信号を加算することでアナログ変調信号多重化したうえで一括送信し、前記送受信局において所望信号以外の信号を予め取得し、前記中継局から受信した信号から前記予め取得した信号を減算することで所望信号を得て、前記所望信号と前記所望信号を送信する相手送受信局から直接受信した直接信号とを最大比合成する無線中継システムであって、前記中継局は、受信した信号を復調して誤り検出を行い、誤りがない場合には前記復調した信号を再変調することで中継信号を生成し、誤りがある場合には復調前の信号を等化処理することで中継信号を生成し、前記生成した中継信号をアナログ変調信号多重化して一括送信すると共に、前記誤り検出の結果を中継状況の情報とし中継信号と共に送信する無線中継システムにおける前記送受信局であって、
    前記送受信局および中継局における2地点間の伝搬路係数を推定するチャネル推定回路と、
    前記中継局から送信される中継状況の情報を受信し、前記中継局における中継信号の中継状況を判定する中継状況判定回路と、
    前記チャネル推定回路により推定される伝搬路係数と、前記中継状況判定回路により判定される中継状況の情報とに基づいて、前記所望信号と前記直接信号とを重み付けして最大比合成する合成回路と、
    を備えることを特徴とする送受信局。
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