JP5036649B2 - 芯地用織物およびその製法 - Google Patents
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Description
〔伸縮復元率〕
0.88mN/dtexの荷重をかけ、ラップリールで捲き数10回の小カセを試料より採取する。これを温水処理(沸水20分処理)し、0.018×20mN/dtexの軽荷重と0.88×20mN/dtexの重荷重を加えて温度20℃の水中に浸漬した後、カセ長(L)を測る。そして、重荷重を取り除いて軽荷重のみで2分間放置後のカセ長(L′)を測り、下記の式(2)により算出する。
試料80cmを取り、試料中間点に0.044mN/dtexの荷重をつるし、試料を2つ折りにして、その上部をクランプで固定する。そして、回転が停止した時点で撚りが戻らないようにして25cmの検撚機(初荷重0.88mN/dtex)にかけ、検撚数を測定し、下記の式(3)により、トルク(T/M)を算出することができる。
経糸および緯糸用の元糸として、3200m/分の紡速で紡糸したポリエステルPOY(ブライト、丸断面)であって、27dtex/12fのマルチフィラメントを準備した。この糸を、仮撚機(TMTマシナリー社製、TMC−1)にかけ、下記の条件で仮撚加工糸を得た。
糸速 :700m/分
延伸倍率 :1.6倍
ヒータ温度 :230℃
残留トルク(T/M) :172
湿熱トルク(T/M) :288
捲縮堅牢度 :36.6%
生機 :167cm×64m
生機密度 :経94本/2.54cm、緯70本/2.54cm
〔仕上形態〕
仕上 :113cm×50m
仕上密度 :経137本/2.54cm、緯87本/2.54cm
減量率 :25%
織物の伸度 :経方向13%、緯方向38%
トータルCF:911
リップストップ部の格子間隔:経方向3cm×緯方向2cm
実施例1と同様の仮撚加工糸を用い、エアージェット織機(700rpm)で、平織組織からなる生地を製織した後、基本的には実施例1と同様の仕上げを行うことにより、芯地用織物を得た。ただし、製織条件と仕上形態は、下記のとおりである。
生機 :130cm×64m
生機密度 :経91本/2.54cm、緯64本/2.54cm
〔仕上形態〕
仕上 :113cm×50m
仕上密度 :経105本/2.54cm、緯77本/2.54cm
減量率 :7%
織物の伸度 :経方向13%、緯方向15%
トータルCF:749
実施例1と同様に仮撚加工糸を用い、エアージェット ドビー織機で、図1に示す組織図においてリップストップ部Qを構成する経糸および緯糸の各2本をそれぞれ1本にした梨地組織からなる生地を製織した。そして、基本的には実施例1と同様の仕上げを行うことにより、芯地用織物を得た。ただし、製織条件と仕上形態は、下記のとおりである。
生機 :167cm×64m
生機密度 :経94本/2.54cm、緯70本/2.54cm
〔仕上形態〕
仕上 :140cm×50m
仕上密度 :経114本/2.54cm、緯87本/2.54cm
減量率 :7%
織物の伸度 :経方向13%、緯方向13%
トータルCF:828
基本的には実施例1と同様の製織および仕上げを行うことにより、格子状のリップストップ部を有する梨地組織からなる芯地用織物を得た。ただし、製織条件と仕上形態は、下記のとおりである。
生機 :167cm×64m
生機密度 :経94本/2.54cm、緯70本/2.54cm
〔仕上形態〕
仕上 :140cm×50m
仕上密度 :経113本/2.54cm、緯86本/2.54cm
減量率 :7%
織物の伸度 :経方向13%、緯方向13%
トータルCF:821
経糸および緯糸用の元糸として、スピンドロー紡糸により、33dtex/6fのポリエステルマルチフィラメント延伸糸(ブライト、丸断面)を得た。この糸を、スピンドル仮撚機(三菱重工業社製、ST−6)にかけ、下記の条件で仮撚加工糸を得た。
糸速 :100m/分
撚数(T/M) :5150
ヒータ温度 :210℃
生機 :141cm×69m
生機密度 :経66本/2.54cm、緯49本/2.54cm
〔仕上形態〕
仕上 :113cm×50m
仕上密度 :経84本/2.54cm、緯67本/2.54cm
減量率 :10%
織物の伸度 :経方向17%、緯方向18%
トータルCF:870
芯地用織物の上に、デンシメーター(干渉縞を利用して織り密度を測定する装置)を重ね、干渉縞(=モアレ縞)の発生の有無を観察した。そして、モアレ縞が全くない…◎、わずかに発生が認められるが目立たない…○、発生が認められるが目立つほどではない…△、モアレ縞がはっきりと目立つ…×、の4段階で評価した。
芯地用織物と、33dtex/12fの平織物(トータルCF:770)とを重ねて、光を透過させ重なった部分と重ならない部分との区別を行い、区別が殆ど視認できないもの…◎、容易に視認できないもの…○、やや視認できるもの…△、容易に視認できるもの…×、の4段階で評価した。
芯地用織物の風合いを専門モニターが評価した。すなわち、芯地として使用可能なコシがあり、ソフト感があるか否かについて、優れている…◎、普通…○、やや不足…△、不良…×、の4段階で評価した。
基本的には、実施例1と同様にして、実施例1と同様の特性を備えた芯地用織物を得たが、製織条件、仕上げ条件を調整することにより、生地のトータルCFおよびリップストップ部の格子間隔を、下記の表2、表3に示すように変化させた。そして、これらの実施例品についても、上記と同様にして、そのモアレ縞発生防止性能、生地の透明性、風合いについて評価した。その結果を、下記の表2、表3にまとめて示す。
Q リップストップ部
Claims (5)
- 経糸、緯糸がともにトータル繊度22dtex以下の合成繊維仮撚加工糸で構成された芯地用織物であって、織組織が、格子状のリップストップ部を有する梨地組織からなり、経方向および緯方向の少なくとも一方の伸度が30〜50%に設定されていることを特徴とする芯地用織物。
- トータルカバーファクターが700〜1200である請求項1記載の芯地用織物。
- 上記リップストップ部の格子間隔が、経緯とも2〜5mmである請求項1または2記載の芯地用織物。
- 請求項1記載の芯地用織物の製法であって、経糸および緯糸として、ともにトータル繊度22dtex以下の合成繊維仮撚加工糸を準備する工程と、上記経糸および緯糸を用いて、格子状のリップストップ部を有する梨地組織からなる織物を製織する工程と、上記織物の経方向および緯方向の少なくとも一方の伸度が30〜50%となるよう織物の巾入れおよび減量を行う工程とを備えたことを特徴とする芯地用織物の製法。
- 上記製織後の織物に対し、20〜40%の巾入れを行うとともに、20〜40%のアルカリ減量を行うようにした請求項4記載の芯地用織物の製法。
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JP2008180372A JP5036649B2 (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 芯地用織物およびその製法 |
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JP2008180372A JP5036649B2 (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 芯地用織物およびその製法 |
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JP2008180372A Active JP5036649B2 (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 芯地用織物およびその製法 |
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