JP5034534B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信プロトコルが異なる複数の通信ネットワークが相互に接続される通信システムに関する。
近年、ネットワーク通信技術の発達により、通信プロトコルが異なる複数の通信ネットワークが相互に接続される通信システムが構築されており、このような通信システムに関する様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図15に、IPv6(Internet Protocol version 6)を基に定義された第1通信ネットワークN1と、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.15.4を基に定義されたZigBee(登録商標)ネットワークである第2通信ネットワークN2と、が相互に接続された通信システムの構成を示す。第2通信ネットワークN2内の機器201〜205は、IEEE802.15.4の規格に適合するものである。第2通信ネットワークN2は、ネットワーク内の機器同士を接続するものであり、パケットデータをフォワーディングする機能を有する。これにより、機器201〜205の相互間でパケットデータを送受信することができる。
第1通信ネットワークN1と第2通信ネットワークN2との間には、両ネットワークを相互に接続させるゲートウェイ300が設けられている。第1通信ネットワークN1内の機器101が、第2通信ネットワークN2内の機器201のアドレス情報を得るためには、機器101がゲートウェイ300にアクセスし、ゲートウェイ300がZigBeeのプロトコルを用いて機器201から収集されたデータに仮想的にアクセスするか、ゲートウェイ300が第1通信ネットワークN1のパケットデータを上位のアプリケーション層まで理解したうえで、ZigBeeのプロトコルに変換する必要がある。また、機器201が機器101にアクセスするためには、同様のゲートウェイを別途開発する必要がある。
特開2005−268988号公報
しかしながら、上述の従来の通信システムでは、通信プロトコル毎のアプリケーションゲートウェイの開発が必要となるため、開発効率が悪いという問題があった。また、通信プロトコルの違いにより、ゲートウェイで通信が終端されるため、end-to-endの通信が困難であり、end-to-endのセキュリティを確保することができないという問題があった。
本発明の課題は、通信プロトコルが異なる複数の通信ネットワークが相互に接続される通信システムにおいて、通信プロトコル毎のアプリケーションゲートウェイを開発することなく、end-to-endの通信を可能にすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
インターネットプロトコルに基づいて定義される第1通信ネットワークと、前記第1通信ネットワークと通信プロトコルが異なる第2通信ネットワークと、を相互に接続する通信システムにおいて、
前記第1通信ネットワーク内の第1機器と、
前記第2通信ネットワーク内の第2機器と、
前記第1通信ネットワークと前記第2通信ネットワークとの間の通信を管理する前記第2通信ネットワーク内の管理装置と、を備え、
前記第2通信ネットワークは、前記第1通信ネットワークよりもデータ伝送量が制限され、前記第1通信ネットワークよりも低消費電力での通信を可能としたネットワークであり、
前記管理装置は、
前記第1機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて記憶するとともに、前記第2機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて記憶したアドレス割り当てテーブルを有し、
前記第2機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスは、前記第2機器が前記第1通信ネットワーク内の機器として認識されるために前記第2通信ネットワークに予め設定されたダミーのプレフィックスに、前記第2機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレスを付加したものであり、
前記第2機器から送信されたデータを前記第1機器に送信する場合、前記アドレス割り当てテーブルに記憶されたアドレス情報に基づいて、送信元アドレスとして前記第2機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレス、宛先アドレスとして前記第1機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスを設定し、
前記第2機器は、
前記第1機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて所定時間保持し、前記第2通信ネットワーク内の他の機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて所定時間保持するアドレス割り当てテーブルを有し、
前記第1機器との通信を開始するとき、前記第2機器内のアドレス割り当てテーブルに当該第1機器のアドレス情報が保持されていない場合、当該アドレス情報を前記管理装置に問い合わせ、
前記第2通信ネットワーク内の他の機器との通信を開始するとき、前記アドレス割り当てテーブルに当該他の機器のアドレス情報が保持されていない場合、当該アドレス情報を前記管理装置に問い合わせることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、前記管理装置は、前記第1機器から送信されたデータを前記第2機器へ送信する場合、当該データのヘッダ部分から送信元アドレス及び宛先アドレスを除いた擬似ヘッダを用い、前記アドレス割り当てテーブルに記憶されたアドレス情報に基づいて、当該データの送信元アドレスとして前記第1機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレス、宛先アドレスとして前記第2機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレスを設定することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の通信システムにおいて、前記第2機器は、前記第1機器に向けてデータを送信する場合、当該データのヘッダ部分から送信元アドレス及び宛先アドレスを除いた擬似ヘッダを用い、前記第2機器内のアドレス割り当てテーブルに記憶されたアドレス情報に基づいて、送信元アドレスとして前記第2機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレス、宛先アドレスとして前記第1機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレスを設定することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からの何れか一項に記載の通信システムにおいて、前記管理装置は、
前記第1機器から前記第2機器に向けてデータが送信されるとき又は前記第2機器から前記第1機器に向けてデータが送信されるとき、前記管理装置内の前記アドレス割り当てテーブルに当該第2機器のアドレス情報が登録されていない場合、送信対象のデータを破棄することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からの何れか一項に記載の通信システムにおいて、前記第2通信ネットワークは無線通信ネットワークであることを特徴とする。
本発明によれば、第1通信ネットワーク内の第1機器からは、第2通信ネットワーク内の第2機器が同一ネットワーク内の機器として認識されるため、通信プロトコル毎のアプリケーションゲートウェイを開発することなく、end-to-endの通信が可能となる。また、第2通信ネットワーク内の機器の各々が、機器毎に第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けたアドレス割り当てテーブルを有することにより、不要な問い合わせを省くことができる。また、第2通信ネットワーク内の機器がアドレス情報の問合せを管理装置にユニキャストで送信することができるため、マルチキャストでの転送によるトラフィック負荷を軽減することが可能となる。特に、第2通信ネットワーク内の機器においても、アドレス割り当てテーブルを有することにより、近隣探索をする必要がなくなる。相手ノードの存在を確認するために近隣探索をする場合であっても、上述のようにユニキャストで行えばよい。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態では、IEEE802.15.4に基づいて定義される通信ネットワーク(IEEE802.15.4ネットワーク)のように、フレームサイズが限られ低消費電力を特徴とした通信ネットワーク内の機器が、IPv6に基づいて定義される通信ネットワーク(IPv6ネットワーク)内の機器とend-to-endの通信を行うことが可能な技術について説明する。
このend-to-endの通信を実現するため、本実施形態では、IPv6ネットワーク内の機器からIEEE802.15.4ネットワーク内の機器が、IPv6ネットワーク内の機器として透過的に見えるように、IEEE802.15.4ネットワーク内の機器に対し、ダミープレフィックス(Dummy Prefix)というものを用いたIPアドレスを割り当てるものとする。
また、IPv6ネットワークにおいては、近隣探索や、ルータの検出機能など、多くの基本的な機能は、マルチキャストを用いた通信によって実現される。一方、IEEE802.15.4ネットワークにおいては、電力的な側面及び帯域的な側面から、ブロードキャストやマルチキャストの利用は困難である。更に、IPv6では、IPアドレスが128bitであり、送信元アドレスと宛先アドレスを合わせると256bitとなる。このIPアドレス部分のサイズは32オクテットとなり、IEEE802.15.4上に定義されているZigBeeネットワーク層のペイロードサイズである102オクテットに対する比率が非常に大きい。
そこで本実施形態では、IEEE802.15.4ネットワークにおいて、ユニキャストで近隣探索等の基本機能を実現するために、当該通信ネットワークに参加した各機器のアドレス情報を管理するAMS(Address Management Server)を用意する。また、IPv6のヘッダからIPアドレス部分を除いた擬似ヘッダを用い、代わりにIPアドレスよりも遥かにサイズが小さいIEEE802.15.4の16bitのアドレスを設定するものとする。これを実現するために、上記各機器毎に、IEEE802.15.4ネットワークにおける16bitのアドレスとIPv6ネットワークにおける128bitのアドレスを割り当て、AMSにおいて両アドレスを組み合わせて管理するものとする。即ち、IPアドレスを使用しなくても、IEEE802.15.4のMAC(Media Access Control)層に用いられている16bitの送信元アドレス及び宛先アドレスからIPアドレスを導くことができる。
以下、上述の機能を実現する具体的な手段について詳細に説明する。
まず、本実施形態における構成について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る通信システム100の概略構成を示す。通信システム100は、IPv6に基づいて定義される第1通信ネットワークN1と、IEEE802.15.4に基づいて定義される第2通信ネットワークN2と、により構成され、両通信ネットワークはゲートウェイ3を介して接続される。
第1通信ネットワークN1には、IPv6による通信が可能なPC(Personal Computer)等の機器10が接続され、第2通信ネットワークN2には、IEEE802.15.4の規格に適合した無線通信端末である機器21〜25が接続される。第2通信ネットワークN2内の各機器は、パケットデータをフォワーディングする機能を有する。これにより、機器21〜25の相互間でパケットデータを送受信することができる。なお、第1通信ネットワークN1内の機器の台数、第2通信ネットワークN2内の機器の台数は限定されない。
また、第2通信ネットワークN2には、第2通信ネットワークN2に参加した各機器のアドレス情報を管理するAMS1と、PAN(Personal Area Network)コーディネータ2と、が設けられている。AMS1、PANコーディネータ2及びゲートウェイ3は、第1通信ネットワークN1と第2通信ネットワークN2との間の通信を管理する管理装置として機能する。
図2に、AMS1の主要部構成を示す。AMS1は、図2に示すように、通信部4と、制御部5と、記憶部6と、により構成される。
通信部4は、AMS1に接続された第2通信ネットワークN2内の各機器(機器21〜25、PANコーディネータ2)及びゲートウェイ3と通信するための制御を行う。
制御部5は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部6に記憶された制御プログラムに従ってAMS1の各部の動作を制御する。
具体的に制御部5は、第2通信ネットワークN2内の機器21〜25からの問い合わせ又はゲートウェイ3からのアドレス情報の問い合わせに応じて、後述する記憶部6に記憶されたアドレス割り当てテーブル61を用いて、第2通信ネットワークN2に参加した機器のアドレス情報を提供するための処理を行う。また、制御部5は、問い合わせがあったアドレス情報がアドレス割り当てテーブル61に登録されていない場合、PANコーディネータ2に対し、該当する機器のアドレスの割り当てを要求し、PANコーディネータ2から取得した当該機器のアドレス情報をアドレス割り当てテーブル61に登録する処理を行う。
記憶部6は、制御部5によって実行される制御プログラムや当該プログラムの実行時に必要なデータを記憶する。記憶部6は、制御部5による制御プログラムの実行時に必要なデータとして、第2通信ネットワークN2に参加した各機器のアドレス情報を格納したアドレス割り当てテーブル61を有する。
図3に、アドレス割り当てテーブル61のデータ構成を示す。アドレス割り当てテーブル61は、図3に示すように、機器毎に、「IPv6アドレス」、「MACアドレス」、「IEEE802.15.4内」、「Life Time」の各項目を対応付けて記憶する。「IPv6アドレス項目」、「MACアドレス」項目は、それぞれ、該当機器に割り当てられたIPv6アドレス(128bit)、MACアドレス(16bit)を示す。「IEEE802.15.4内」項目は、該当機器が第2通信ネットワークN2内の機器であるか否かを示すもので、第2通信ネットワークN2内の機器であれば「TRUE」、他の通信ネットワーク(第1通信ネットワークN1)の機器であれば「FALSE」が設定される。「Life Time」項目は、対応するアドレスがAMS1内で保持される時間(sec:秒)を示す。
第2通信ネットワークN2内の機器、即ち「IEEE802.15.4内」項目に「TRUE」が設定された機器のIPv6アドレスは、当該機器が第1通信ネットワークN1内の機器として第1通信ネットワークN1内の機器10から透過的に見えるように(機器10から認識されるように)ダミープレフィックス(Dummy Prefix)というものを用いたアドレスである。第1通信ネットワークN1において、ダミープレフィックス宛のパケットデータはゲートウェイ3を経由し、第2通信ネットワークN2内の機器に届けられる。また、本機能を実現するために、一つの第2通信ネットワークN2は一つのサブネットとして扱い、図1に示すように一台のゲートウェイ3を必要とする。ダミープレフィックスは、第2通信ネットワークN2内の機器においてそのサブネットに割り当てられたプレフィックスとして認識され、各機器には、そのプレフィックスに16bitのMACアドレスを付加したものがグローバルアドレスとして割り当てられている。
第1通信ネットワークN1内の機器10、即ちアドレス割り当てテーブル61の「IEEE802.15.4内」項目に「FALSE」が設定された機器のMACアドレスは、AMS1により割り当て要求がなされ、PANコーディネータ2によって割り当てられた16bitのアドレスである。
第1通信ネットワークN1内の機器と第2通信ネットワークN2内の機器ではプレフィックスが異なるため、異なるサブネットに存在することを意味する。通常、異なるサブネットに送信する際は、宛先のIPv6アドレスによらず、宛先のMACアドレスにルータのMACアドレスを指定するが、本実施形態では、ゲートウェイ3が、受信したフレームがどのIPv6アドレス宛のものであるかを識別することができるように、個々のIPv6アドレスに対して異なる16bitのMACアドレスが割り当てられる。従って、ゲートウェイ3は複数のMACアドレス宛のフレームを受信することができなければならない。
「Life Time」項目は、第2通信ネットワークN2内の機器であれば静的なものであることを示す値(Permanent)、第1通信ネットワークN1内の機器であれば、予め定義された特定の有限値(例えば3600sec)が設定されている。第1通信ネットワークN1内の機器に対して設定されたLife Timeの値は、当該アドレスが利用可能な残り時間を示し、登録後、時間経過とともに減算される。Life Timeの値が0になると、一定時間(例えば、30秒)の経過後に、該当機器のエントリは削除される。即ち、Life Timeの値が0になってから実際にエントリが削除されるまでの遅延は、ハードタイマの役割を果たしている。
図1においてPANコーディネータ2は、第2通信ネットワークN2内の機器からの要求に応じて当該機器に対し16bitのMACアドレスを割り当て、当該機器にその割り当てたMACアドレスを通知する。また、PANコーディネータ2は、AMS1からの要求に応じて、第2通信ネットワークN2にアクセスした第1通信ネットワークN1の機器10に対し16bitのMACアドレスを割り当て、AMS1にその割り当てたアドレスを通知する。
図4に、ゲートウェイ3の主要部構成を示す。ゲートウェイ3は、図4に示すように、第1通信ネットワークN1に接続される通信部11と、制御部12と、第2通信ネットワークN2に接続される通信部13と、記憶部14と、により構成される。
通信部11は、第1通信ネットワークN1内の機器と通信するための制御を行う。通信部13は、第2通信ネットワークN2内の機器と通信するための制御を行う。
制御部12は、CPU等により構成され、記憶部14に記憶された、第1通信ネットワークN1と第2通信ネットワークN2とを相互接続させるための制御プログラムに従って、ゲートウェイ3の各部の動作を制御する。
記憶部14は、制御部12によって実行される制御プログラムや当該プログラムの実行時に必要なデータを記憶する。
記憶部14は、制御部12による制御プログラムの実行時に必要なデータとして、第2通信ネットワークN2に参加した各機器のアドレス情報を格納したアドレス割り当てテーブル141を有する。図5に、アドレス割り当てテーブル141のデータ構成を示す。アドレス割り当てテーブル141は、AMS1から通知されたアドレス情報を格納したもので、図5に示すように、機器毎に、「IPv6アドレス」、「MACアドレス」、「Life Time」の各項目を対応付けて記憶する。「IPv6アドレス」項目、「MACアドレス」項目は、それぞれ、該当機器のIPv6アドレス(128bit)、MACアドレス(16bit)を示し、Life Time項目は、対応するアドレスがゲートウェイ3内で保持される時間(sec:秒)を示す。
AMS1から通知されたLife Timeの値が有限の残時間であれば、当該残時間がアドレス割り当てテーブル141の「Life Time」項目に設定され、AMS1から通知されたLife Timeの値がPermanentである場合、「Life Time」項目には、予め定義された特定の有限値(例えば86400sec)が設定される。この特定の有限値は、機器が登録削除の手続きをせずに無くなった場合でも、他のノードからパケットデータが送信され続ける可能性のある期間を示すため、システムの特性に合った値が設定されている。アドレス割り当てテーブル141の「Life Time」項目に設定されたLife Timeの値は登録後、時間とともに減算され、Life Timeの値が0になるとアドレス割り当てテーブル141における該当機器のエントリは削除される。
図6に、第2通信ネットワークN2内の機器21の主要部構成を示す。なお、機器22〜25については機器21と同様の構成ゆえ、ここでの説明は省略する。機器21は、図6に示すように、通信部15と、制御部16と、記憶部17と、により構成される。
通信部15は、機器21に接続された他の機器(AMS1、PANコーディネータ2、ゲートウェイ3、機器22〜25)と通信するための制御を行う。
制御部16は、CPU等により構成され、記憶部17に記憶された制御プログラムに従って機器21の各部の動作を制御する。例えば、制御部16は、他の機器にデータを送信するとき、当該他の機器のMACアドレスが後述のアドレス割り当てテーブル171に登録されていない場合、AMS1に問い合わせる処理を行う。
記憶部17は、制御部16によって実行される制御プログラムや当該プログラムの実行時に必要なデータを記憶する。記憶部17は、制御部16による制御プログラムの実行時に必要なデータとして、機器21と通信をしたことがある他の機器のアドレス情報を格納したアドレス割り当てテーブル171を有する。図7に、アドレス割り当てテーブル171のデータ構成を示す。アドレス割り当てテーブル171のデータ構成は、図5に示したアドレス割り当てテーブル141と同様ゆえ、ここでの説明は省略する。
次に、本実施形態における動作を説明する。
以下では、特に断りのない限り、第2通信ネットワークN2内の機器が機器21であるものとして説明する。
まず、図8のフローチャートを参照して、第2通信ネットワークN2内の機器の起動時に実行されるアドレス登録処理について説明する。
機器21が起動すると(ステップS1;YES)、機器21の情報がPANコーディネータ2に登録される(ステップS2)。次いで、PANコーディネータ2により、機器21に16bitのMACアドレスが通知される(ステップS3)。ステップS3では、必要に応じてAMS1のアドレスが機器21に通知される。
次いで、機器21により、ステップS3で通知されたMACアドレスの登録要求のメッセージがAMS1に送信され、当該MACアドレスがAMS1のアドレス割り当てテーブル61に登録される(ステップS4)。AMS1のアドレス割り当てテーブル61に機器21のMACアドレスが登録されると、AMS1により、機器21に登録完了通知が送信され(ステップS5)、本アドレス登録処理が終了する。ステップS5では、登録完了通知と同時に、ネットワーク情報(第2通信ネットワークN2に割り当てられたプレフィックス、ゲートウェイ3のアドレス等)も通知される。
なお、AMS1のアドレスとして周知のアドレス(well known address)を利用する場合は、ステップS3においてAMS1のアドレス通知は不要である。同様に、ゲートウェイ3のアドレスとして周知のアドレスを利用する場合は、ステップS5においてゲートウェイ3のアドレス通知は不要である。
次に、図9のフローチャートを参照して、第1通信ネットワークN1内の機器10から第2通信ネットワークN2内の機器21へのアクセス時における処理について説明する。
機器10から機器21に向けてパケットデータが送信されると、このパケットデータは第1通信ネットワークN1における経路制御によりゲートウェイ3に到達する(ステップS101)。パケットデータがゲートウェイ3に到達すると、ゲートウェイ3では、アドレス割り当てテーブル141において、そのパケットデータのIPv6アドレスを基に機器21のアドレス情報を検索することにより、機器21のアドレス情報がアドレス割り当てテーブル141に登録されているか否かが判定される(ステップS102)。
ステップS102において、ゲートウェイ3に機器21のアドレス情報が登録されていると判定された場合(ステップS102;YES)、後述のステップS107に移行する。ステップS102において、ゲートウェイ3に機器21のアドレス情報が登録されていないと判定された場合(ステップS102;NO)、AMS1に対し機器21のアドレス情報の問い合わせが行われる(ステップS103)。
AMS1では、ゲートウェイ3から問い合わせを受けると、アドレス割り当てテーブル61において機器21のアドレス情報を検索することによって、機器21のアドレス情報の登録の有無が判断される。そして、AMS1により、機器21のアドレス情報の登録の有無がゲートウェイ3に通知される(ステップS104)。
機器21のアドレス情報がAMS1に登録されていることがゲートウェイ3に通知された場合(ステップS105;YES)、ゲートウェイ3では、機器21のアドレス情報が取得され、アドレス割り当てテーブル141に当該アドレス情報が一定時間保持され、ステップS107に移行する。ここで、ゲートウェイ3で機器21のアドレス情報を保持する時間(Life Time)は、AMS1により通知される。
機器21のアドレス情報がAMS1に登録されていないことがゲートウェイ3に通知された場合(ステップS105;NO)、ゲートウェイ3により、機器10にICMPv6(Internet Control Message Protocol version 6)エラーメッセージが送信され、機器10から送信されたパケットデータが破棄され(ステップS106)、本処理が終了する。
ステップS107では、ゲートウェイ3のアドレス割り当てテーブル141において、機器10から送信されたパケットデータの送信元IPv6アドレスを基に機器10に割り当てられたIEEE802.15.4のアドレス(以下、単に「MACアドレス」という。)が検索され、アドレス割り当てテーブル141に、機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されているか否かが判定される。
ステップS107において、ゲートウェイ3のアドレス割り当てテーブル141に機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されていると判定された場合(ステップS107;YES)、後述のステップS113に移行する。ステップS107において、機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されていないと判定された場合(ステップS107;NO)、AMS1に、機器10に対するMACアドレスの割り当てを要求するメッセージが送信される(ステップS108)。
アドレス割り当て要求を受けたAMS1では、アドレス割り当てテーブル61に機器10のMACアドレスが登録されているか否かが判定される(ステップS109)。ステップS109において、アドレス割り当てテーブル61に機器10のMACアドレスが登録されていないと判定された場合(ステップS109;NO)、PANコーディネータ2に、当該アドレスの割り当てを要求するメッセージが送信される(ステップS110)。アドレスの割り当て要求を受けたPANコーディネータ2では、機器10に対し16bitのMACアドレスが割り当てられ、当該アドレスはAMS1に通知される(ステップS111)。そして、当該アドレスはAMS1のアドレス割り当てテーブル61に一定時間保持される。
ステップS109において、AMS1のアドレス割り当てテーブル61に機器10のMACアドレスが登録されていると判定された場合(ステップS109;YES)、又はステップS111において当該アドレスがPANコーディネータ2からAMS1に通知された場合、当該アドレスは、AMS1からゲートウェイ3に通知される(ステップS112)。そして、当該アドレスはゲートウェイ3のアドレス割り当てテーブル141に一定時間保持される。ここで当該アドレスを保持する時間(Life Time)はAMS1により通知される。
ステップS112又は107の後、ゲートウェイ3において、宛先アドレスとして機器21のMACアドレスを、送信元アドレスとして機器10に割り当てられたMACアドレスを有するフレームが作成され、このフレームに機器10から送信されたIPv6のパケットデータが格納され、当該宛先アドレスを元に機器21に向けて送信される(ステップS113)。
ステップS113において格納されるパケットデータのヘッダは、IPv6ヘッダからIPアドレス部分を除いた擬似ヘッダが用いられる。図10(a)に、IPv6ヘッダの構成を示し、図10(b)に、擬似ヘッダの構成を示す。IPv6ヘッダは、図10(a)に示すように、バージョン、トラフィッククラス、フローラベル、ペイロード長、次ヘッダ、ホップ制限、送信元アドレス、宛先アドレスにより構成される。IPアドレス部分(送信元アドレス及び宛先アドレス)は双方とも128bitであるため、図10(b)の擬似ヘッダを用いることで、1パケットデータあたり、128×2=256bitを節約することができる。
なお、ステップS113において利用されるフレームとして、様々なフォーマットを採用することができる。図11に、ステップS113で利用可能なフレームフォーマットの一例を示す。図11(a)は、Fragmentがない場合(ペイロード部(Payload)に含まれるデータが分割されたパケットデータではない場合)、図11(b)、図11(c)は、ペイロード部(Payload)に含まれるデータが分割されたパケットデータである場合において、それぞれ1番目のFragment(1st Fragment)、中間のFragment又は最終のFragment(中間Fragment/Last Fragment)のフォーマットを示す。図11において、Fragment Flagは、ペイロード部(Payload)に含まれるデータが分割されたパケットデータであるか否かを示し、Payload Typeは、ペイロード部に含まれるデータ種別を示し、IDは、オリジナルのパケットデータの識別子(同一のパケットデータの一部であるか否かを判断するために用いられる)を示し、Fragment #は、フラグメントされたフレームの順番を示す。
ステップS113の後、機器21では、送信元機器である機器10に割り当てられたMACアドレスを基に、機器10のアドレス情報がアドレス割り当てテーブル171に登録されているか否かが判定される(ステップS114)。
ステップS114において、機器10のアドレス情報がアドレス割り当てテーブル171に登録されていると判定された場合(ステップS114;YES)、本処理が終了する。ステップS114において、機器10のアドレス情報がアドレス割り当てテーブル171に登録されていないと判定された場合(ステップS114;NO)、機器21からAMS1に対し、機器10のMACアドレスに対応するIPv6アドレスの問い合わせが行われる(ステップS115)。
問い合わせを受けたAMS1では、アドレス割り当てテーブル61において機器10のMACアドレスに対応するIPv6アドレスが検索され、当該IPv6アドレスが機器21に通知され(ステップS116)、本処理が終了する。機器10のIPv6アドレスの通知を受けた機器21では、機器10のIPv6アドレス及びMACアドレスが対応付けられてアドレス割り当てテーブル171に登録され、一定時間保持される。保持される時間はAMS1により通知される。
なお、AMS1に、動的に割り当てるための16bitのアドレスの範囲が与えられている場合、AMS1によって、そのアドレスの範囲から第1通信ネットワークN1内の機器10に16bitの割り当てを行うことができる。この場合、ステップS110及びS111の処理を割愛することができる。
また、ゲートウェイ3からAMS1への宛先機器情報の問い合わせ(ステップS103)及び送信元機器に対するアドレス割り当て要求(ステップS108)は、同一のメッセージに乗せて行うようにしてもよい。この問い合わせ及び要求に応答するためのAMS1からゲートウェイ3への通知(ステップS104及びS112)についても、同一のメッセージに乗せるようにしてもよい。
更に、ステップS111においてAMS1に、送信元機器である機器10に割り当てられた16bitのMACアドレスが通知された直後に、機器10のIPv6アドレスとMACアドレスの組み合わせを、ゲートウェイ3より先に、宛先機器である機器21に通知するようにしてもよい。この通知のためのパケットを非要請近隣広告と呼ぶ。この非要請近隣広告は信用度が高いものであることが好ましい。例えば、当該通知のフレームをIEEE802.15.4の機能によって暗号化することにより、信用度を高めることができる。
次に、図12のフローチャートを参照して、第2通信ネットワークN2内の機器21から第1通信ネットワークN1内の機器10へのアクセス時における処理について説明する。以下において、機器21は、既にアドレスを取得しているものとする。
機器21では、機器10に向かって通信を開始するに際して、機器21のアドレス割り当てテーブル171内を検索することにより、宛先機器である機器10に割り当てられたMACアドレスがアドレス割り当てテーブル171に登録されているか否かが判定される(ステップS201)。ステップS201において、機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されていると判定された場合(ステップS201;YES)、後述のステップS207に移行する。
ステップS201において、機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されていないと判定された場合(ステップS201;NO)、AMS1に対してアドレス解決の問い合わせが行われる(ステップS202)。ステップS202の問い合わせのためのパケットを近隣探索パケットと呼ぶ。ステップS202では、機器21が特定の機器(AMS1)に近隣探索パケットを送信するため、ユニキャストを用いることができる。
問い合わせを受けたAMS1では、AMS1のアドレス割り当てテーブル61内を検索することにより、機器10のMACアドレスがアドレス割り当てテーブル61に登録されているか否かが判定される(ステップS203)。
ステップS203において、機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されていないと判定された場合(ステップS203;NO)、AMS1からPANコーディネータ2に、機器10へのMACアドレスの割り当てを要求するメッセージが送信される(ステップS204)。PANコーディネータ2では、機器10に16bitのMACアドレスが割り当てられ、その割り当てられたアドレスがAMS1に通知され(ステップS205)、AMS1では、当該アドレスがアドレス割り当てテーブル61に一定時間保持される。
ステップS203において、機器10に割り当てられたMACアドレスが登録されていると判定された場合(ステップS203;YES)、又はステップS205で当該アドレスが通知されると、AMS1から機器21に当該アドレスが通知される(ステップS206)。ステップS206における通知のメッセージを近隣広告と呼ぶ。機器21では、通知された機器10のMACアドレスがアドレス割り当てテーブル171に一定時間保持される。保持する時間(Life Time)はAMS1により通知される。
機器21では、機器10に割り当てられた16bitのMACアドレスを取得すると、宛先アドレスとして機器10に割り当てられたMACアドレスを、送信元アドレスとして機器21のMACアドレスを有するフレームが作成され、このフレームにIPv6のパケットデータが格納され、機器10に向けて送信される(ステップS207)。このとき、格納されるパケットデータのIPv6ヘッダは、図10(b)に示す擬似ヘッダが用いられる。
機器21から送信されたデータは第2通信ネットワークN2における経路制御によりゲートウェイ3に到達する。ゲートウェイ3では、当該データのMACアドレスを基にアドレス割り当てテーブル141内を検索することにより、宛先機器である機器10と、送信元機器である機器21のアドレス情報がアドレス割り当てテーブル141に登録されているか否かが判定される(ステップS208)。
ステップS208において、機器10及び機器21のアドレス情報が登録されていると判定された場合(ステップS208;YES)、後述のステップS211に移行する。ステップS208において、機器10及び機器21のアドレス情報が登録されていないと判定された場合(ステップS208;NO)、AMS1に対し、アドレス情報の問い合わせが行われる(ステップS209)。
問い合わせを受けたAMS1では、アドレス割り当てテーブル61内が検索され、機器10及び機器21のアドレス情報がゲートウェイ3に通知される(ステップS210)。アドレス割り当てテーブル61での保持時間の経過などにより、機器10のアドレス情報がアドレス割り当てテーブル61に登録されていない場合は、ステップS204及びS205の処理が行われる。
ゲートウェイ3において、機器10及び機器21のアドレス情報の登録が確認されると、宛先アドレスとして機器10のIPv6アドレスを、送信元アドレスとして機器21のIPv6アドレス(第2通信ネットワークN2のダミープレフィックスに機器21のMACアドレスが付加されたアドレス)を有するIPv6のパケットデータが作成され、当該宛先アドレスを元に機器10に送信され(ステップS211)、本処理が終了する。このパケットデータは、第1通信ネットワークN1の経路制御により機器10に到達する。なお、ゲートウェイ3において、送信元機器である機器21の存在を確認することができなかった場合、このパケットデータは破棄される。
なお、AMS1に、動的に割り当てるための16bitのアドレスの範囲が与えられている場合、AMS1によって、そのアドレスの範囲から第1通信ネットワークN1内の機器10に16bitの割り当てを行うことができる。この場合、ステップS204及びS205の処理を割愛することができる。
また、ステップS206の処理を行う前に、AMS1からゲートウェイ3に、宛先機器である機器10のIPv6アドレスと、機器10に割り当てられたMACアドレスとを通知するようにしてもよい。ゲートウェイ3では、通知されたアドレス情報がアドレス割り当てテーブル141に一定時間保持される。保持する時間(Life Time)はAMS1により通知される。このような近隣広告は、信用度が高いものであることが好ましい。例えば、当該通知のフレームをIEEE802.15.4の機能によって暗号化することにより、信用度を高めることができる。
次に、図13のフローチャートを参照して、第2通信ネットワークN2内の機器同士の通信時における処理について説明する。以下では、機器21が機器22に向けて通信するものとして説明する。なお、機器21及び機器22は既にアドレスを取得しているものとする。
機器21が機器22に向けて通信を開始するに際して、機器21のアドレス割り当てテーブル171内を検索することにより、機器22のアドレス情報が登録されているか否かが判定される(ステップS30)。ステップS30において、機器22のアドレス情報が登録されていると判定された場合(ステップS30;YES)、ステップS33に移行する。
ステップS30において、機器22のアドレス情報が登録されていないと判定された場合(ステップS30;NO)、AMS1に対し、機器22のアドレス情報が登録されているか否かの問い合わせが行われる(ステップS31)。ステップS31では、機器21が特定の機器(AMS1)に問い合わせを行っているため、ユニキャストで行うことができる。
問い合わせを受けたAMS1では、アドレス割り当てテーブル61内が検索され、機器22のアドレス情報の登録の有無が機器21に通知される(ステップS32)。AMS1のアドレス割り当てテーブル61に機器22のアドレス情報が登録されている場合、機器21では当該アドレス情報が取得され、機器21内のアドレス割り当てテーブル171に一定時間保持される。保持する時間(Life Time)はAMS1により通知される。
機器21では、機器22のアドレス情報の登録が確認されると、宛先アドレスとして機器22の16bitのMACアドレスを、送信元アドレスとして機器21の16bitのMACアドレスを有するフレームが作成される。このフレームにIPv6のパケットデータが格納され、機器22に向けて送信され(ステップS33)、本処理が終了する。ステップS33において格納されるパケットデータのヘッダは、図10(b)に示す擬似ヘッダが用いられる。
なお、機器21において、機器22のアドレス情報の登録を確認することができない場合、機器22にはデータを送信することができない。ステップS31及びS32の処理は、第2通信ネットワークN2に存在しないノードにデータを送信しないために行うものである。但し、第2通信ネットワークN2の運用ポリシーによっては、ステップS31及びS32の処理は省略可能である。
次に、図14のフローチャートを参照して、第2通信ネットワークN2内の機器の登録削除処理について説明する。
機器21がPANから外れる場合、機器21によりAMS1に登録削除要求のメッセージが送信される(ステップS40)。登録削除要求を受けたAMS1では、アドレス割り当てテーブル61から機器21のアドレス情報が削除され、機器21に登録削除の完了を通知するメッセージが送信される(ステップS41)。
次いで、機器21からPANコーディネータ2に、16bitのMACアドレスの割り当ての解消を要求するメッセージが送信される(ステップS42)。ステップS42の要求メッセージの送信は、64bitのMACアドレスを用いた通信で行われる。次いで、PANコーディネータ2から機器21に、割り当て解消処理が完了したことを通知するメッセージが送信され(ステップS43)、本登録削除処理が終了する。ステップS43の通知メッセージの送信は、64bitのMACアドレスを用いた通信で行われる。
なお、ステップS42及びS43の処理は、16bitのMACアドレスの割り当てを解消するものであり、IEEE802.15.4の仕様が定義された場合は、この仕様に則り行うことが望ましい。
ここで、AMS1のアドレス割り当てテーブル61においてLife Timeの値が有限値に設定されている機器については、上述のように当該機器のLife Timeの値が0になると、一定時間(例えば、30秒)の経過後に当該機器のエントリは削除される。
例えば、第2通信ネットワークN2内の機器21が宛先機器と通信している最中に、当該宛先機器のLife Timeの値が0になったとする。このとき、機器21では、アドレス割り当てテーブル171から当該宛先機器のエントリが削除される。しかしながら、当該宛先機器との通信を継続しなければならないため、機器21からAMS1に当該宛先機器のアドレスを問い合わせることによって、AMS1にアドレスをアサインしてもらう。
AMS1は、これまで使用されていたアドレスを、上述したように一定時間リリースしないため、このアドレスのLife Timeを予め定義された値にリフレッシュし、機器21に通知する。機器21は、再度、アドレス割り当てテーブル171に当該宛先機器をエントリし、通信を継続することができる。一方、当該宛先機器のLife Timeの値が0になった後、一定時間経過してもAMS1にアドレスの問い合わせがない場合、AMS1では、当該宛先機器のエントリが削除される。更に、AMS1からPANコーディネータ2に登録削除要求がされ、PANコーディネータ2からもエントリが削除される。
以上のように、本実施形態の通信システム100によれば、第2通信ネットワークN2内の機器のIPv6アドレスとして、第2通信ネットワークN2のダミープレフィックスに当該機器のMACアドレスを付加したものを利用することにより、第1通信ネットワークN1内の機器からは、同一ネットワーク内の機器として認識されるため、通信プロトコル毎のアプリケーションゲートウェイを開発することなく、end-to-endの通信が可能となる。また、第2通信ネットワークN2内の機器においてIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)を使用することができるため、end-to-endのセキュリティを確保することが可能となる。
また、システム内の機器毎にIPv6アドレスとMACアドレスを対応付けて管理することにより、IPv6のヘッダからIPアドレス部分を除いた省スペースの擬似ヘッダを用い、代わりに16bitのMACアドレスを用いることで、パケットデータのサイズを節約することが可能となる。
また、AMS1、ゲートウェイ3、第2通信ネットワークN2内の機器の各々が、各機器毎にIPv6アドレスとMACアドレスを対応付けたアドレス割り当てテーブルを有することにより、不要な問い合わせを省くことができる。
また、第2通信ネットワークN2内の機器が近隣探索パケットを特定の機器(AMS1)にユニキャストで送信することができるため、マルチキャストでの転送によるトラフィック負荷を軽減することが可能となる。特に、第2通信ネットワークN2内の機器においても、アドレス割り当てテーブルを有することにより、近隣探索をする必要がなくなる。相手ノードの存在を確認するために近隣探索をする場合であっても、上述のようにユニキャストで行えばよい。
また、ゲートウェイ3において第2通信ネットワークN2内の機器の存在管理を行うことができるため、存在しない機器へのデータ転送を省くことが可能となる。
なお、本実施形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ゲートウェイ3とAMS1との間の通信、AMS1とPANコーディネータ2との間の通信は、第2通信ネットワークN2に準ずる必要はない。例えば、これらの通信をIPネットワークに準ずるようにしてもよい。
また、本実施形態では、AMS1、PANコーディネータ2、ゲートウェイ3がそれぞれ別個の機器である場合を示したが、これらの機器の機能を任意に組み合わせた機器を用いるようにしてもよい。例えば、AMS1、PANコーディネータ2及びゲートウェイ3の機能を同一機器に搭載することによって、上述の管理装置としての機能を一台の機器で実現することが可能となる。これにより、AMS1、PANコーディネータ2及びゲートウェイ3の間での情報の授受が割愛され、効率的な通信が可能となる。
また、本実施形態では、第2通信ネットワークN2がIEEE802.15.4に基づくネットワークである場合を示したが、近隣探索の問い合わせのトリガにしたアドレス割り当て機能、第1通信ネットワークN1側からのパケットデータの受信をトリガにしたアドレス割り当て機能、近隣探索をユニキャストで行うこと、機器の存在確認を行うことなどは、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等のIEEE802.15.4以外の無線通信規格に基づくネットワークにおいても適用可能である。
また、PANコーディネータ2が、第2通信ネットワークN2内の機器がPANから消えたことを検知する機能を有する場合、そのイベントをトリガとして、AMS1において当該機器の登録削除処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、ゲートウェイ3及び第2通信ネットワークN2内の機器が有するアドレス割り当てテーブルに設定された各アドレスのLife Timeの値は、AMS1から通知するようにしたが、ゲートウェイ3、第2通信ネットワークN2内の機器が各々システムで定義されたLife Timeを保持することで、AMS1からの通知を割愛することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムの構成を示す図。 AMSの主要部構成を示すブロック図。 AMSの記憶部に記憶されたアドレス割り当てテーブルのデータ構成を示す図。 ゲートウェイの主要部構成を示すブロック図。 ゲートウェイの記憶部に記憶されたアドレス割り当てテーブルのデータ構成を示す図。 第2通信ネットワーク内の機器の主要部構成を示すブロック図。 第2通信ネットワーク内の機器の記憶部に記憶されたアドレス割り当てテーブルのデータ構成を示す図。 第2通信ネットワーク内の機器の起動時に実行されるアドレス登録処理を示すフローチャート。 第1通信ネットワーク内の機器から第2通信ネットワーク内の機器へのアクセス時における処理を示すフローチャート。 IPv6のヘッダの構成(a)と、IPv6のヘッダからIPアドレス部分を除いた擬似ヘッダの構成(b)を示す図。 IEEE802.15.4のフレームフォーマットの一例を示す図。 第2通信ネットワーク内の機器から第1通信ネットワーク内の機器へのアクセス時における処理を示すフローチャート。 第2通信ネットワーク内の機器同士の通信時における処理を示すフローチャート。 第2通信ネットワーク内の機器の登録削除処理を示すフローチャート。 IPv6を基に定義された第1通信ネットワークと、IEEE802.15.4を基に定義された第2通信ネットワークが相互に接続された通信システムの構成を示す図。
符号の説明
1 AMS
2 PANコーディネータ
3 ゲートウェイ
4、11、13、15 通信部
5、12、16 制御部
6、14、17 記憶部
10 機器
21、22 機器
61、141、171 アドレス割り当てテーブル
100 通信システム
N1 第1通信ネットワーク
N2 第2通信ネットワーク

Claims (5)

  1. インターネットプロトコルに基づいて定義される第1通信ネットワークと、前記第1通信ネットワークと通信プロトコルが異なる第2通信ネットワークと、を相互に接続する通信システムにおいて、
    前記第1通信ネットワーク内の第1機器と、
    前記第2通信ネットワーク内の第2機器と、
    前記第1通信ネットワークと前記第2通信ネットワークとの間の通信を管理する前記第2通信ネットワーク内の管理装置と、を備え、
    前記第2通信ネットワークは、前記第1通信ネットワークよりもデータ伝送量が制限され、前記第1通信ネットワークよりも低消費電力での通信を可能としたネットワークであり、
    前記管理装置は、
    前記第1機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて記憶するとともに、前記第2機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて記憶したアドレス割り当てテーブルを有し、
    前記第2機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスは、前記第2機器が前記第1通信ネットワーク内の機器として認識されるために前記第2通信ネットワークに予め設定されたダミーのプレフィックスに、前記第2機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレスを付加したものであり、
    前記第2機器から送信されたデータを前記第1機器に送信する場合、前記アドレス割り当てテーブルに記憶されたアドレス情報に基づいて、送信元アドレスとして前記第2機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレス、宛先アドレスとして前記第1機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスを設定し、
    前記第2機器は、
    前記第1機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて所定時間保持し、前記第2通信ネットワーク内の他の機器の前記第1通信ネットワークにおけるIPアドレスと前記第2通信ネットワークにおけるアドレスとを対応付けて所定時間保持するアドレス割り当てテーブルを有し、
    前記第1機器との通信を開始するとき、前記第2機器内のアドレス割り当てテーブルに当該第1機器のアドレス情報が保持されていない場合、当該アドレス情報を前記管理装置に問い合わせ、
    前記第2通信ネットワーク内の他の機器との通信を開始するとき、前記アドレス割り当てテーブルに当該他の機器のアドレス情報が保持されていない場合、当該アドレス情報を前記管理装置に問い合わせることを特徴とする通信システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記第1機器から送信されたデータを前記第2機器へ送信する場合、当該データのヘッダ部分から送信元アドレス及び宛先アドレスを除いた擬似ヘッダを用い、前記アドレス割り当てテーブルに記憶されたアドレス情報に基づいて、当該データの送信元アドレスとして前記第1機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレス、宛先アドレスとして前記第2機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレスを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第2機器は、
    前記第1機器に向けてデータを送信する場合、当該データのヘッダ部分から送信元アドレス及び宛先アドレスを除いた擬似ヘッダを用い、前記第2機器内のアドレス割り当てテーブルに記憶されたアドレス情報に基づいて、送信元アドレスとして前記第2機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレス、宛先アドレスとして前記第1機器の前記第2通信ネットワークにおけるアドレスを設定することを特徴とする請求項又はに記載の通信システム。
  4. 前記管理装置は、
    前記第1機器から前記第2機器に向けてデータが送信されるとき又は前記第2機器から前記第1機器に向けてデータが送信されるとき、前記管理装置内の前記アドレス割り当てテーブルに当該第2機器のアドレス情報が登録されていない場合、送信対象のデータを破棄することを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の通信システム。
  5. 前記第2通信ネットワークは無線通信ネットワークであることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の通信システム。
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