JP5034167B2 - 希釈装置 - Google Patents

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Description

この発明は希釈装置に関する。更に具体的には、希釈室内に可燃性ガスと希釈ガスとを導入して可燃性ガスを希釈する希釈装置に関するものである。
特開2004−127621号公報には、燃料電池から排出されるガスを希釈する希釈装置が開示されている。この希釈装置は、燃料電池から排出される燃料オフガスを流入させる入口と、空気オフガスを流入させる入口とを有し、燃料電池から排出される燃料オフガスを空気によって希釈する。
燃料電池の発電時には、その反応により水が生成され、その生成水がカソード側からアノード側に透過して、燃料電池のアノード側に滞留する場合がある。アノード側に滞留する水分は、アノード側の水素ガスの流れを阻害するため、発電を不安定にする場合がある。また、カソード側に供給される窒素が、カソード側を透過してアノード側の水素ガスに混入する場合がある。燃料電池は、発電後に排出される未反応の水素ガスを循環して用いるが、水素の循環回数が増加すると、混入した窒素ガスの濃度が大きくなる場合がある。その結果、発電が不安定になることが考えられる。
このため、上記従来技術においては、水素ガスの循環経路を水素ガスにより定期的にパージすることにより、窒素が混入した水素やアノード側に溜まった水を排出する方法が採られている。このとき、水素ガスも一緒に排出されるため、排出ガスをそのまま大気へ放出させることは好ましいことではない。したがって、大気への放出前に、排出ガスを希釈する方法が採用されている。
特開2004−127621号公報 特開2002−289273号公報
上記従来技術のような希釈装置の希釈室は、通常、金属により構成されている。このため、希釈装置の重量はある程度大きなものとなる。これに対して、希釈装置を軽量化するため、金属に代えて、樹脂を用いて希釈室を構成することが考えられる。しかし、希釈室内にガスが導入される際に、ガスと希釈室内壁との摩擦により静電気が発生する場合があるが、一般に、樹脂は金属に比べて表面固有抵抗が高く、電荷を放電しにくい。したがって、希釈室が樹脂で構成されていると、発生した静電気を放電できず、希釈室内が帯電されやすい。一方、希釈室内に導入される燃料オフガスは、水素等の可燃ガスを多く含む場合がある。したがって、単に樹脂により構成された帯電しやすい希釈室を用いることは、好ましいものではない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、希釈室に樹脂を用いつつ、ガスが導入された場合にも希釈室内に静電気が帯電するのを抑えることができるように改良した希釈装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、を有し、かつ、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
前記筐体内の表面に形成された、表面抵抗が10 Ω以下の非帯電層と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記非帯電層に接続するアースを、更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、を有し、かつ、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
属の繊維を編んで形成され、前記筐体内の表面に少なくとも一部が露出するように配置された金属メッシュと、を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第3の発明において、前記金属メッシュに接続するアースを、更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、水分が流通する配管に接続される水分入口と、を有し、かつ、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
前記筐体の前記水分入口から導入される水分を、前記筐体内壁に拡散させる拡散部材と、を備えることを特徴とする。
また、第6の発明は、第5の発明において、前記筐体に接続するアースを、更に備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、水分が流通する配管に接続される水分入口と、を有し、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
前記筐体内の表面に配置され、前記水分入口手段から導入される水分を染み込ませる不織布と、を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第7の発明において、前記不織布に接続するアースを、更に備えることを特徴とする。
1の発明によれば、希釈装置は、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、筐体内の表面に形成された表面固有抵抗が10 Ω以下の非帯電層とを有する。したがって、希釈装置の軽量化を図りつつ、希釈装置内において静電気が発生した場合にも、これを放電することができ、希釈装置内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
また、第の発明の希釈装置においては、金属の繊維を編んで形成される金属メッシュの少なくとも一部が、筐体表面に露出するように配置されている。これにより、希釈装置内において静電気が発生した場合にも、これを放電することができ、希釈装置内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
また、第の発明によれば、希釈装置は筐体内に水分を導入する水分入口と、水分入口から導入される水分を、筐体内壁に拡散させる拡散部材を備える。したがって、筐体内壁に常時水分膜が形成されている状態とすることができる。これにより、希釈装置内に静電気が帯電するのを効果的に抑制することができる。
また、第の発明によれば、希釈装置は筐体内に水分を導入する水分入口と、水分入口から導入される水分を染み込ませる不織布とを備える。これにより、筐体内壁に水分膜が形成されている状態とすることができ、希釈装置内に静電気が帯電するのを効果的に抑制することができる。
また、第2、4、6、及び第8の発明によれば、アスにより、希釈装置内に発生した静電気を、より確実に放電することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1の燃料電池システムの構成について]
図1は、この発明の実施の形態1における燃料電池システムを説明するための模式図である。
図1に示すように、このシステムは、水素タンク2を有する。水素タンク2は、水素供給管4に接続されている。水素供給管4は、その途中に圧力調整バルブ6を有する。圧力調整バルブ6は、水素供給管4内の圧力が一定になるように、水素の流量を制御している。水素供給管4は、燃料電池8の水素入口8aに接続されている。
一方、燃料電池8の水素オフガス出口8bには、水素オフガス排気管10が接続されている。水素オフガス排気管10は、気液分離器12の水素オフガス入口に接続する。気液分離器12は、水素オフガス入口から導入された水素オフガス中の水分を分離させる。気液分離器12は、水分が除去された水素オフガスと分離された水分とをそれぞれ排出する、水素オフガス出口と水分出口とを有する。
気液分離器12の水素オフガス出口には、水素オフガス排気管14が接続されている。水素オフガス排気管14は、水素供給管4の、圧力調整バルブ6と燃料電池8の水素入口8aとの間の部分に接続されている。気液分離器12の水分出口には、水分用配管18の一端が接続されている。水分用配管18の他端は、希釈器20の水分入口20aに接続している。
水素オフガス排気管14の途中には、水素オフガス用配管22の一端が接続されている。水素オフガス用配管22の他端は、希釈器20の水素オフガス入口20bに接続している。水素オフガス用配管22は、その途中にパージバルブ24を有する。パージバルブ24は、水素オフガス用配管22を開閉することができる。
また、燃料電池システムは、コンプレッサ30を有する。コンプレッサ30には、空気供給管32の一端が接続されている。空気供給管32の他端は、燃料電池8内の空気入口8cに接続されている。燃料電池8の空気オフガス出口8dには、空気オフガス排気管34が接続されている。空気オフガス排気管34は、図示略のマフラーに接続される。空気オフガス排気管34の途中には、空気オフガス用配管36の一端が接続されている。空気オフガス用配管36の他端は、希釈器20の空気オフガス入口20cに接続している。また、希釈器20の混合ガス出口20dには、混合ガス排気管38の一端が接続されている。混合ガス排気管38の他端は空気オフガス排気管34に接続して合流する。
希釈器20は、希釈室40を有する。希釈室40は、HDPE(High Density Polyethylene;高密度ポリエチレン)により構成されている。希釈室40には、上記のように、水分入口20a、水素オフガス入口20b、空気オフガス入口20c、及び混合ガス出口20dが設けられている。
希釈室40内壁には一面に、非帯電層42が形成されている。非帯電層42は、希釈室40内壁に、鉄を用いた金属メッキを施すことにより形成されている。非帯電層42を形成することにより、希釈室40内面は、表面固有抵抗が10Ω以下となり、静電気を放電できる構造となっている。また、非帯電層42には、アース44が接続されている。
[実施の形態1の燃料電池の発電時の動作について]
上記の燃料電池システムの発電時には、パージバルブ24が閉じられる。この状態で、水素タンク2からの水素の供給と、コンプレッサ30からの空気の供給が開始される。水素は、水素供給管4を通って燃料電池8の各セルのアノード側の燃料ガス流路に供給される。一方、空気は、空気供給管32を通って、燃料電池8内の各セルのカソード側の酸素ガス流路に供給される。
発電に供された後、水素オフガスは、水素オフガス出口8bから、水素オフガス排気管10に排出される。排出されたガスは、気液分離器12を通過して、オフガス中の水分が除去される。その後、水分が除去された水素オフガスは、水素オフガス用排気管14から、水素供給管4に合流し、水素タンク2から供給される水素と共に、再び、燃料電池8に燃料ガスとして供給される。気液分離器12において除去された水分は、水分用配管18から希釈器20に排出される。一方、発電に供された後の空気オフガスは、空気オフガス出口8dから、空気オフガス排気管34に排出される。
[水素ガス循環経路の置換について]
上記のような燃料電池8の発電がある程度の時間行われ、循環利用されている水素内の窒素濃度が高くなった場合、あるいは、水素循環経路内に水分が付着していると考えられるような場合には、循環利用している水素を一端外部に排出する。このとき、まず、パージバルブ24を開放する。この状態で水素タンク2から水素の供給を続けると、水素供給管4、燃料電池8の水素ガス流路内、水素オフガス排気管10、14内に溜まった窒素及び水分等が水素と共に押し出されて、水素オフガス用配管22から希釈器20に排出される。
希釈器20内に排出された水素オフガスは、空気オフガス用配管36から供給される空気により、所定の濃度にまで薄められる。所定の濃度に薄められた混合ガスは、混合ガス排気管38から排出され、空気オフガス排気管34に合流して、外部に放出される。水素循環経路内の置換が完了した場合には、パージバルブ24を閉じる。
上述したように、希釈室40は樹脂により構成されているが、その内壁面のオフガスと接する部分は非帯電層42により覆われている。また、非帯電層42はアース44に接続されている。したがって、水素オフガスあるいは空気オフガスの流入時の摩擦により、希釈器20内に静電気が発生した場合にも、非帯電層42及びアース44により、静電気を外部に放電することができる。したがって、希釈室40が樹脂で構成して軽量化を図りつつ、希釈器20内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
なお、実施の形態1において、非帯電層42は、鉄を用いた金属メッキにより構成される場合について説明した。しかし、この発明において、非帯電層42は、鉄を用いたものに限るものではない。非帯電層42の材料としては、導電率の高い物質を用いればよい。具体的には、例えば、非帯電層は、鉄に代えて、アルミ、金、銀、銅等を用いて希釈室40内壁に金属メッキを施すことにより形成されたものであってもよい。
またこの発明の非帯電層42は、金属メッキにより形成されたものに限るものでもなく、上記のような材料を用いて、他の方法により、希釈室40の内壁面に非帯電層42を設けたものであってもよい。図2に、希釈器の他の例を示す。
図2に示す希釈器120は、図1の希釈器20の非帯電層42に代えて、金属メッシュ142を用いる点を除き、図1の希釈器と同じものである。
具体的に、図2の希釈器120においては、希釈室40の壁面内または表面に、金属メッシュ142が配置されている。金属メッシュ142は、SUS(Stainless Used Steel;ステンレス)からなる繊維を編み混んで構成されたものである。金属メッシュ142の一部は、希釈室40の壁面内に埋め込まれ、他の部分は、希釈室40内面に露出するように配置されている。この金属メッシュ142は、一部において、アース44に接続されている。このような構成にしても、図1の希釈器20と同様に、希釈器120内部での静電気の帯電を抑えることができる。
また、この発明の非帯電層42は、金属メッシュの一部を埋め込んだものに限るものでもない。例えば、金属メッシュを希釈室40の内面全面に露出させたものであってもよい。
また、実施の形態1においては、非帯電層42あるいは金属メッシュ142が、アース44に接続されている場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、アースに接続されていないものであってもよい。一般に、表面固有抵抗が10Ω以下、あるいは固有抵抗10Ωm以下の物質は非帯電体と呼ばれる。非帯電体は、発生した静電気を放電し、静電気の帯電を防止する。したがって、このような非帯電体からなる層を希釈器20の内面に設けることにより、アース44を用いなくても、希釈室40内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
また、実施の形態1において、希釈室40が、HDPEにより構成されている場合について説明した。しかし、この発明において、希釈室はこれに限るものではなく、他の樹脂により構成されているものであってもよい。希釈室を構成する樹脂としては、HDPEのほかに、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)ナイロン(PA)等の汎用プラスチックやエンプラ(エンジニアリングプラスチック)等を用いることが考えられる。
また、実施の形態1においては、気液分離器12の水分用配管18を希釈器20の水分入口20aに接続して、気液分離器12において分離された水分を、水分用配管18を介して、希釈器20内に導入する場合について説明した。しかし、この発明において、水分用配管18は、希釈器20に接続されているものに限るものではなく、気液分離器12において分離された水分は、他の部分に排出されるものであってもよい。
なお、例えば、実施の形態1において、水素オフガスは、この発明の「可燃性ガス」に該当し、空気オフガスは「希釈ガス」に該当し、希釈器20は「希釈装置」に該当し、希釈室40は「希釈室」に該当し、非体電層42は「静電気帯電抑制手段」に該当する。また、例えば、非帯電層42、アース44、金属メッシュ142は、それぞれ、この発明の「非帯電層」、「アース」、「金属メッシュ」に該当する。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2における希釈器を説明するための模式図である。
図3に示す希釈器46は、図1に示す燃料電池システムの希釈器20に代えて用いることができる。図3に示す希釈器46は、非帯電層を有さず、希釈室48の壁面が、金属を混入させた導電性樹脂により構成されている点を除き、図1に示す希釈器と同様のものである。
具体的に、図3の希釈器46において、希釈室48の壁面は、EVOH樹脂(ethylene-vinylalcohol copolymer;エチレンビニルアルコール共重合樹脂)にカーボンブラックを混入させた導電性樹脂により構成されている。混入の割合は、EVOH樹脂が80〜60%、カーボンブラックが20〜40%程度である。また、希釈室48の壁面には、アース44が接続されている。
以上のような構成にした場合、希釈室48内面の電気抵抗値を10〜10Ω程度まで下げることができる。その結果、希釈室48に静電気を帯電させず、アース44を介して発生した静電気を除電することができる。即ち、希釈室48は、静電気帯電抑制手段として機能する。このようにしても、オフガスの流入による摩擦により発生する静電気を放電し、希釈器46内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
なお、実施の形態2においては、金属を混入させる樹脂として、EVOH樹脂を用いる場合について説明した。これは、カーボンブラックを混入することで、水素透過防止性が低下する可能性を考慮したためである。しかし、この発明は、EVOH樹脂を用いる場合に限るものではなく、他の低水素透過性の樹脂を用いてもよい。
また、希釈室48の壁面は、HDPE、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)ナイロン(PA)等の汎用プラスチックやエンプラ等の樹脂に金属を混入させた導電性の樹脂を用いて形成し、水素の漏れ量にあわせて十分に厚くしたものであってもよい。更に、これらの樹脂のみの希釈室壁面の内側に、低水素透過性の樹脂に金属を混入させた導電性樹脂を積層した構造の希釈室を用いてもよい。
また、実施の形態2において、混入する導電性物質としては、カーボンブラックを用いる場合について説明したが、この発明において、混入する導電性物質は、これに限るものではない。
また、実施の形態2においては、希釈室48にアース44を接続する場合について説明した。しかしこの発明において希釈室48は、アース44に接続されていないものであってもよい。この場合、導電性物質を混入することにより、希釈室48の内面の表面固有抵抗が10Ω以下、あるいは固有抵抗10Ωm以下とする。このように表面固有抵抗を小さくすることにより、希釈室48内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
なお、例えば、実施形態2において、希釈器46は、この発明の「希釈装置」に該当し、アース44は「アース」に該当し、希釈室48は「希釈室」に該当すると共に、「静電気帯電抑制手段」に該当する。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3における希釈器について説明するための模式図である。
図4に示す希釈器50は、図1に示す燃料電池システムの希釈器20に代えて用いることができる。図4に示す希釈器50は、図1の希釈器20に加えて、拡散部材52を有し、非帯電層42に代えて、希釈器20内壁に水分膜54を有する点、及びアース44を有していない点を除き、図1に示す希釈装置と同様のものである。
具体的に、図4の希釈器50は、空気オフガス入口50c付近に、拡散部材52を有する。拡散部材52は、三角錐形状の部材であり、その頂点が、空気オフガス入口50cの中心に向けて固定されて配置されている。また、希釈室40の内壁面には水分が付着して形成された水分膜54が形成されている。
このように構成された希釈器50内には、空気オフガス用配管36から、空気オフガスが流入する。この空気オフガス中には、発電において発生した水分が含まれている。空気オフガスが空気オフガス入口50cから流入すると、空気オフガスに含まれる水分は拡散部材52に衝突して、希釈室40の内壁に拡散する。これにより、水分膜54が形成される。
水分膜54の固有抵抗は、樹脂の固有抵抗より小さく、10Ωm以下である。したがって、希釈器50においても希釈室40は樹脂により構成されているが、その表面の水分膜54により、希釈室40内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
なお、実施の形態3では、希釈室40内壁はアースされていない。ここでは、水分膜54が非帯電体として機能すると共に、混合ガス排気管38から排出される水分が、電荷を放出し、アースとして機能する。しかし、希釈室40内壁にアースを接続するものであってよい。これにより確実に静電気の帯電を防止することができる。
また、実施の形態3では、三角錐の部材により水分を拡散させる方法を説明した。しかし、この発明はこれに限るものではない。この発明において拡散部材は、空気オフガス入口50cから空気と共に導入される水分を、希釈室40壁面に拡散できる形状のものであれば、他の形状であってもよい。
また、実施の形態3においては、発電に供された後の空気オフガスに含まれる水分を拡散させる場合について説明した。しかしこの発明はこれに限るものではなく、他の部分に、別途水分を含む気体を導入させる手段を設けて、この導入口に拡散部材を配置したものであってもよい。
なお、実施の形態3において、希釈器50は、この発明の「希釈装置」に該当し、希釈室40は「希釈室」に該当し、水分膜54は「静電気帯電抑制手段」及び「水分層」に該当する。また、拡散部材52は、この発明の「拡散部材」に該当し、水分用配管18は「水分導入手段」に該当し、混合ガス排気管38は「水分排出手段」に該当する。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4における希釈器を説明するための模式図である。
図5に示す希釈器は、図1の希釈装置の非帯電層42に代えて、内面に不織布62を有する点を除き、図1の希釈装置と同じものである。
具体的に、図5の希釈器60の希釈室40の内面は、不織布62で覆われている。不織布62には、気液分離器12から分離された水分が、水分用配管18を介して常に供給されている。したがって、不織布62は、常に、水分の染み込んだ状態にあり、これにより、希釈室40内面は水分で覆われている状態となっている。また、不織布62には、アース44が接続されている。
上述したように、水の固有抵抗は、樹脂の固有抵抗より小さく、10Ωm以下であり、静電気の帯電を防止できる。したがって、樹脂で構成された希釈室40の内面に不織布62を設けて、水分を染み込ませた場合にも、希釈室40内に静電気の帯電を抑えることができる。即ち、希釈器60の壁面には軽量の樹脂を用いつつ、静電気の帯電を防止することができる。
なお、実施の形態4では、気液分離器12からの水分を不織布62に染み込ませる場合について説明した。しかし、この発明においてはこれに限るものではなく、別途、水分導入手段を設けて、不織布62に供給するものであってもよい。
また、希釈室内壁面に水分を滞留させておく手段として不織布62を用いているが、不織布に限るものでもなく、他の手段により、水分を滞留させておくものであってもよい。例えば、水分用配管18に加湿器を設置して、希釈室40内を加湿するものであってもよい。この場合、希釈室内の湿度は、70%以上にすることが好ましい。このようにすることにより、静電気の発生を防止して、希釈室40内に静電気が帯電するのを抑えることができる。
また、不織布62には、アース44が接続されている場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、アース44により接地されていないものであっても良い。このようにしても、内壁面の水分によりある程度、静電気の帯電を抑えることができる。
なお、例えば、実施の形態4において、希釈器60は、この発明の「希釈装置」に該当し、希釈室40は「希釈室」に該当し、不織布62は「不織布」に該当し、アース44は「アース」に該当し、水分用配管18、混合ガス排気管38は、それぞれ、「水分導入手段」、「水分排出手段」に該当する。
また、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及している場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に限定されるものではない。また、実施の形態において説明する構造や、方法におけるステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
この発明の実施の形態1における燃料電池システムを説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1における希釈器の他の例を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2における希釈器を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態3における希釈器を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態4における希釈器を説明するための模式図である。
符号の説明
2 水素タンク
4 水素供給管
6 圧力調整バルブ
8 燃料電池
8a 水素入口
8b 水素オフガス出口
8c 空気入口
8d 空気オフガス出口
10 水素オフガス排気管
12 気液分離器
14 水素オフガス排気管
18 水分用配管
20、120 希釈器
20a 水分入口
20b 水素オフガス入口
20c 空気オフガス入口
20d 混合ガス出口
22 水素オフガス用配管
24 パージバルブ
30 コンプレッサ
32 空気供給管
34 空気オフガス排気管
36 空気オフガス用配管
38 混合ガス排気管
40 希釈室
42 非帯電層
142 金属メッシュ
46 希釈器
48 希釈室
50 希釈器
50c 空気オフガス入口
52 拡散部材
54 水分膜
60 希釈器
62 不織布

Claims (8)

  1. 燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
    前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、を有し、かつ、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
    前記筐体内の表面に形成された、表面抵抗が10 Ω以下の非帯電層と、
    を備えることを特徴とする希釈装置。
  2. 前記非帯電層に接続するアースを、更に備えることを特徴とする請求項1に記載の希釈装置。
  3. 燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
    前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、を有し、かつ、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
    金属の繊維を編んで形成され、前記筐体内の表面に少なくとも一部が露出するように配置された金属メッシュと、
    を備えることを特徴とする希釈装置。
  4. 前記金属メッシュに接続するアースを、更に備えることを特徴とする請求項3に記載の希釈装置。
  5. 燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
    前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、水分が流通する配管に接続される水分入口と、を有し、かつ、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
    前記筐体の前記水分入口から導入される水分を、前記筐体内壁に拡散させる拡散部材と、を備えることを特徴とする希釈装置。
  6. 前記筐体に接続するアースを、更に備えることを特徴とする請求項5に記載の希釈装置。
  7. 燃料電池から排出される燃料オフガスを希釈ガスにより希釈する希釈装置であって、
    前記燃料電池から排出される燃料オフガスが流通する配管に接続される燃料オフガス入口と、希釈ガスが流通する配管に接続される希釈ガス入口と、水分が流通する配管に接続される水分入口と、を有し、少なくとも樹脂を含む材料により形成された筐体と、
    前記筐体内の表面に配置され、前記水分入口手段から導入される水分を染み込ませる不織布と、
    を備えることを特徴とする希釈装置。
  8. 前記不織布に接続するアースを、更に備えることを特徴とする請求項7に記載の希釈装置。
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