JP5029612B2 - パケットリングネットワークシステム、パケット転送方法およびインタリンクノード - Google Patents

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Description

本発明は、パケットリングを分割し、また、複数のパケットリングを統合するパケットリングネットワークシステム、パケット転送方法およびインタリンクノードに関する。
パケットリングネットワークシステムとしてIEEE802.17で標準化されているRPR(Resisilient Packet Ring)が知られている。RPRは、リング状の伝送媒体へのアクセスを提供するMAC層プロトコルであり、キャリアクラスの高速障害回復、ネットワーク帯域の有効活用化および最短経路転送などを提供する。
図12は、特許文献1に開示されたRPRのネットワーク構成例を説明するための図である。図12に示すように、RPRネットワークに含まれるパケットリングは、互いに逆方向にパケットを転送する2つのリングレット(Ringlet)101,102を有する。パケットリングには、複数のノードが接続される。図12に示す例では、4つのノード103a,103b,103c,103dがパケットリングに接続されている。各ノードには、それぞれRPR MACアドレスが付与されている。各ノードは、相互に制御パケットをやり取りし、各ノード間のホップ数などの情報を収集し、ネットワークのトポロジ情報を獲得する。
また、各ノード103a,103b,103c,103dには、ユーザ端末が接続される場合もある。図12に示す例では、ノード103aにユーザ端末104aが接続され、ノード103bにユーザ端末104bが接続されている。
ここで、IEEE802.17で標準化されているRPRデータパケットについて説明する。
図13は、RPRのパケットフォーマットを示す図である。ユーザ端末は、クライアントパケット211をノードに送信する。クライアントパケット211は、送信先のユーザ端末のMACアドレスを示す送信先端末アドレス(MAC DA)212、そのクライアントパケットの送信元ユーザ端末のMACアドレスを示す送信元端末アドレス(MAC SA)213、データ(DATA)214、およびフレームチェックシーケンス(FCS(Frame Check Sequence))215を含んでいる。ノードは、ユーザ端末からクライアントパケットを受信した場合に、そのクライアントパケットをカプセル化してRPRデータパケット221を生成し、生成したRPRデータパケット221を他のノードに送信する。クライアントパケット211はカプセル化され、PRRデータパケット221中にデータ226として格納される。
また、RPRパケット221は、送信先ノードのMACアドレスを示す送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224、送信元ノードのMACアドレスを示す送信元ノードアドレス(RPR MAC SA)225、ベースコントロールフィールド(Base Control)223、TTLフィールド(Time To Live)222、FCS227を含む。ベースコントロールフィールド223には、転送に用いるリングレットを指定する情報や、制御パケット等のパケットの種類を識別する識別情報が含まれる。TTLフィールド222は、パケットが永久にリングを周回することを防ぐために利用される。RPRデータパケットフォーマットの詳細については、例えば非特許文献1に記載されている。
以下、リング上の各ノードにおけるRPRデータパケットの送信、受信および転送動作について説明する。
まず、RPRデータパケットがユニキャスト・データパケットである場合の各ノードの動作について説明する。送信元ノードは、ユニキャスト・データパケットであるRPRデータパケットをリングレットに送出する。各ノードは、リングレットからRPRデータパケットを受信すると、受信したRPRデータパケットが自ノード向けのパケットであるか否かを判別する。
具体的には、各ノードは、受信したRPRデータパケットに含まれる送信先ノードアドレス224が自ノードのRPR MACアドレスと一致する場合に自ノード向けのパケットであると判別する。各ノードは、受信したRPRデータパケットが自ノード向けのパケットであると判別した場合には、そのRPRデータパケットをリングレットから取り出し、そのRPRデータパケットをリング上から削除する。また、各ノードは、受信したRPRデータパケットが自ノード向けのパケットではないと判別した場合には、TTLをデクリメントした後、そのRPRデータパケットを受信したリングレットと同一のリングレットにそのRPRデータパケットを再び送出する。送信元ノードは、自らが送出したRPRデータパケットを受信すると、そのRPRデータパケットをリング上から削除する。また、各ノードは、TTLが0となった時点で、そのRPRデータパケットをリング上から削除する。
次に、RPRデータパケットがブロードキャスト・データパケットである場合の各ノードの動作について説明する。送信元ノードは、ブロードキャスト・データパケットであるRPRデータパケットをリングレットに送出する。各ノードは、受信したRPRデータパケットのTTLをデクリメントした後に次のノードに転送する。RPRデータパケットの送信元ノードは、自らが送信したRPRデータパケットを受信したら、そのRPRデータパケットをリング上から削除する。また、各ノードは、TTLが0となった時点で、そのRPRパケットをリング上から削除する。
次に、IEEE802.17で標準化されているRPR制御パケット(以下、制御パケットとする。)について説明する。
RPRネットワークに属するすべてのノードにおいてトポロジ・ディスカバリ機能、プロテクション機能、OAM(Operation Administration and Maintenance)機能などの自律的な動作を可能にするために、それぞれのRPRノードが制御パケットをデータパス経由で送受信する。
IEEE802.17において制御パケットは上記の各機能に対してそれぞれ個別に定義されている。制御パケットの転送方法は、RPRデータパケットの転送方法と同様である。
図12に示すRPRネットワークにおいて、ノード103aに接続されているユーザ端末104aからノード103bに接続されているユーザ端末104bにデータを送信する場合の各ノード及び各端末の動作について説明する。
なお、各ノードは、受信したRPRデータパケットにおいてカプセル化されている送信元端末アドレス(MAC SA)213と、送信元ノードアドレス(RPR MAC SA)225とを対応付けて記憶(学習)するデータベースであるFDBを保持している。このため、各ノードは、ユーザ端末のMACアドレスを検索キーとしてRPR MACアドレスを検索できる。
ユーザ端末104aがクライアントパケット(データ)を送出すると、ノード103aは、そのクライアントパケットを受信する。ノード103aは、受信したクライアントパケットに含まれる送信先端末アドレス(MAC DA)212を検索キーとしてFDBを検索し、その結果を送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224としてRPRデータパケットに設定する。また、ノード103aは、自身のMACアドレスを送信元ノードアドレス(RPR MAC SA)225としてRPRデータパケットに設定する。そして、ユーザ端末104aから受信したクライアントパケットをデータ226としてRPRデータパケットに設定する。さらに、ノード103aは、トポロジ・データベースを検索して、送信元ノードから送信先ノードへデータを転送するためのリングレットを選択してベースコントロールフィールド223に設定し、また、TTL値も設定する。ノード103aは、各種のデータが設定されたRPRデータパケットを選択したリングレットに送出する。
また、ノード103aは、FDBを検索した結果、送信先のユーザ端末のMACアドレスと、そのMACアドレスに対応するRPR MACアドレスとの対応付けがされていない場合(未学習の場合)、フラッディングを行う。フラッディングにより送信されるRPRデータパケットの送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224にはブロードキャストアドレスが設定され、そのRPRデータパケットは、リング上のすべてのノードで受信される。フラッディングにより、ユーザ端末104aが送信したクライアントパケットを送信先ユーザ端末104bが受信できる。通常、上位レイヤにおいてユーザ端末104bがユーザ端末104aに返信を行う。返信時には、ユーザ端末104bがクライアントパケットの送信元となり、ユーザ端末104aが送信先になる。また、ノード103bがRPRパケットの送信元になる。
ユーザ端末104bからRPRパケットが返信されると、ノード103aは、ユーザ端末104bのMACアドレスとノード103bのRPR MACアドレスとを対応付けてFDBに記憶する(学習する)。従って、再度、ユーザ端末104aがユーザ端末104bにクライアントパケットを送信する場合、ノード103aは、クライアントパケットに含まれる送信先端末アドレス(MAC DA)212をキーにして、ノード103bのRPR MACアドレスを検索し、その検索結果を送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224として、ユニキャスト転送を行えるようになる。
また、ブロードキャストパケットをリングにフラッディングする方法として、送信元ノードが任意の片方のリングレットにブロードキャストパケットを送出する方法と、送信元ノードが双方のリングレットにブロードキャストパケットを送出する方法(双方向フラッディング)がある。送信元ノードは、双方向フラッディングにおいては、多重転送を防ぐため、あらかじめリングレット毎にブロードキャストパケットの到達点を設定する。なお、多重転送を防ぐためにあらかじめリング上に設定されたパケットの到達点をクリーブポイントという。双方向フラッディングの場合、リング内のノード数が偶数であるか奇数であるかによって、パケットがすべてのノードに転送され、かつ二重到着が起きないようTTLの計算方法を変える必要がある。ただし、TTL計算方法は、本発明に関連しないので説明を省略する。
次に、TPフレームについて説明する。TPフレームは、固定長フレームであり、ノードのスパンプロテクションおよびエッジの状態、シーケンス番号などの情報を自ノード以外のすべてのパケットリングノードに伝達するための制御フレームである。TTLにはパケットリングネットワークシステムを構成するノード数が設定され、TPフレームは、リングレット−0および1の双方にブロードキャストされる。また、各ノードは、自ノード以外のすべてのノードから受信したTPフレームの情報を収集し、トポロジ・データベースを構築する。
次に、図14を参照してリンク障害時のRPRのプロテクション動作について説明する。
IEEE802.17では、障害発生時のプロテクション動作としてステアリングモードとラップモードが規定されている。ステアリングモードは必須機能として規定され、ラップモードは選択機能として規定されている。
図14(A)は、通常時のネットワーク動作を示す説明図である。図14(A)には、ノード303aからノード303bにリングレット301上でパケットが転送されている状態を示す。
図14(B)は、ステアリングモードの動作を示す説明図である。図14(B)に示すように障害点304が発生した場合、リング内のすべてのノードは障害点304の位置情報を得る。具体的には、障害点304となったリンクに接続するノード303c,303dが、障害点304の位置情報を他のすべてのノードに通知する。この結果、各ノードは障害点304の位置を認識する。そして、ユニキャストパケットを送信する場合、送信元ノードは、RPRパケットの送信先ノードとの間に障害点304を含まないリングレットを選択してユニキャストパケットを送出する。
例えば、ノード303aがノード303bにユニキャストパケットを送信する場合、ノード303aは、障害点304の位置を認識することにより、ユニキャストパケットを送信するリングレットをリングレット301からリングレット302に変更し、ノード303bにパケットを転送する。また、ブロードキャストパケットを送信する場合には、ノード303aは、双方のリングレット301、302を選択して、各リングレット301、302にブロードキャストパケットを送出する。この結果、リング内の各ノードにブロードキャストパケットが送信される。
図14(C)は、ラップモードの動作を示す説明図である。ラップモードでは、送信元ノードは、通常時と同じリングレットを選択してRPRパケットを送出する。例えば、ノード303aがノード303bにRPRパケットを送信する場合、通常時と同様にリングレット301を選択してRPRパケットを送信する。障害点304となったリンクに接続していて障害を検知したノード303cは、RPRパケットを受信した場合、そのパケットが送られてきたリングレット301とは異なるリングレット302を選択し、リングレット302を用いてRPRパケットを転送する。すなわち、ノード303cは、障害点304が存在しないリングレットを用いてRPRパケットを転送する。このパケットは、リングレット302上を転送され、障害点304となったリンクに接続していて障害を検知したノード303dまで転送される。ノード303dも、パケットが送られてきたリングレットとは異なるリングレットを選択し、そのリングレットを用いてRPRパケットを転送する。この結果、送信先ノード303bは、RPRパケットを受信する。
図15は、ノード障害時のRPRのプロテクション動作を説明するための説明図である。図15(A)に、通常時のネットワーク動作を示す。図15(B)に、障害点304がノード上である場合のステアリングモードの動作を示す。図15(C)に、ラップモードの動作を示す。障害点304がノード上である場合の具体的な動作は、図14(A)〜(C)に示したリンクにおいて障害が発生した場合の動作と同様である。
次に、図16を参照してFS(Forced Switch)について説明する。
IEEE802.17において、特定のスパン(隣接ノード間の双方向のリンク)の運用を停止するための、すなわち、そのスパンを転送されるパケットのトラヒックを停止するためのForced Switchと呼ばれるプロテクション階層が定義されている。階層は、運用管理者の要求に応じて設定される。FSはインサービスでのノード増設もしくは減設、設備交換などの要求に対応する。FS設定時のRPRネットワークの動作は、FS対象のスパンにおいて、既に説明したスパン障害が発生した場合と同様である。すなわち、ステアリングもしくはラッピングモードでFS対象スパンにおけるトラヒック転送を回避する。
なお、本明細書においてはリング分割について説明するが、リング統合についても逆の手順をたどれば実現できるため、説明を省略する。
図17は、トポロジ・ディスカバリ機能、プロテクション機能、OAM機能などの動作を実現可能なRPRノードの構成例を示すブロック図である。図17に示すRPRノードは、リングレット−0上を転送されるパケットを処理するためのRPRスパン接続ポート(パケットリングスパンポート)413−1、414−1、フォワーディング回路401および多重化回路403を備える。また、RPRノードは、リングレット−1上を転送されるパケットを処理するためのRPRスパン接続ポート413−2、414−2、フォワーディング回路402および多重化回路404を備えている。また、クライアントポート412−1,412−2は、クライアント装置または対向するインタリンクノードのクライアントポートに接続される。
フォワーディング回路401、402は、転送されてきたRPRパケットの送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224が、自ノードのRPR MACアドレスと一致している場合に、そのRPRパケットをクライアントに転送する。多重化回路405は、各リングレットから(具体的には各フォワーディング回路401、402から)クライアントに転送されるパケットを多重する。
パケット変換回路411は、RPRパケットの状態のパケットを受け取り、そのRPRパケットからクライアントパケットを取り出す。パケット変換回路411は、そのクライアントパケットをクライアントポート412−2に転送する。また、パケット変換回路411は、受け取ったRPRパケットにおける送信元ノードアドレス(RPR MAC SA)225と、取り出したクライアントパケットにおける送信元端末アドレス(MAC SA)213との対応関係をアドレステーブル410に記録する(学習する)。リングレット選択回路406は、パケット変換回路411から送られてきたパケットがユニキャストパケットである場合、トポロジ管理回路407を参照して、最短経路で宛先ノードへ到達可能なリングレットを選択し、TTLを設定してパケットを出力する。
また、制御パケットは、RPRノード内の制御パケット処理回路420において生成され、多重化回路403,404からRPRスパン接続ポート414−1、413−2を介して、リングレット−0、リングレット−1に送信される。フォワーディング回路401、402は、RPRスパン接続ポート413−1、414−2を介して、リングレット−0、リングレット−1から、制御パケットを受信する。IEEE802.17において制御パケットは上記の各機能に対してそれぞれ個別に定義されている。多重化回路403、404から送信され、他のRPRノードのフォワーディング回路401、402にて受信されるまでの制御パケットの転送方法は、RPRデータパケットの転送と同様である。
次に、図18および図19を参照してパケットリングの分割について説明する。
図18(A)に示すようにシングルリングで運用しているRPRリング1001において、運用開始後に運用ノード数の増加、トラヒックの増加、トラヒックパタンの変化などの運用環境が変化する場合がある。かかる場合、運用管理者は、リング帯域の増加を抑制する、障害波及範囲を限定する、トラヒック変動の影響波及範囲を限定する、障害発生時を考慮したトラヒック設計を最適化する、などの対応処置を実施したいことがある。この処置の手段としてパケットリングを複数のリングに分割することが有効である。この場合、サービス提供状態を維持したまま、通信断などのサービス障害を回避しつつ、リングを分割する必要がある。以下、図18(A)、(B)及び図19(A)、(B)を用いて、リングを分割する手順を説明する。
図18(A)に示された構成のRPRリングを、図18(B)に示す2つの独立したRPRリング1002およびRPRリング1003に分割するために、図18(B)に示すように、リング分割機能を具備した2つのインタリンク専用ノード1004およびインタリンク専用ノード1005を任意のスパンに追加する。この場合、インタリンク専用ノード以外のノードはIEEE802.17に準拠していればリング分割に適用することが可能であり、ベンダの異なるIEEE802.17準拠装置に対しても適用できる。
図19(A)に示す構成では、全てのノードに、リング分割およびインタリンク接続のための機能が実装されている。そして、図19(B)に示すように、任意の2つのノードを選定(たとえばノード2004,2005)し、それらをインタリンクノードとして2つの独立したRPRリング2002および2003に分割する。この場合、図18(B)に示す構成のようなインタリンク接続専用のノードを新たに増設する必要がないが、少なくともインタリンク接続ノードになる可能性があるノード全てにリング分割およびインタリンク接続のための機能を実装する必要がある。
リングを分割する手順として、リングを物理的に分割した後にインタリンクノードを挿入する手順と、インタリンクノードを挿入した後にリングを物理的に分割する手順とが考えられる。しかし、いずれの手順においても、リング分割後に別のリングに属するノード間の通信(例えば図18(A)に示されたノード1006とノード1007間の通信)において、リング分割処理の前後で必ずRPRフレームの転送が遮断されてしまう。すなわち、図18(A)に示す構成でも図19(A)に示す構成でも、IEEE802.17準拠のRPR機能のみでは通信断を伴わずにインサービスでリングを分割することは不可能である。
そこで、本発明は、ノード間の通信断を伴わずにパケットリングの分割、統合が可能なパケットリングネットワークシステム、パケット転送方法およびインタリンクノードを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るパケットリングネットワークシステムは、
互いに反対方向にパケットを転送する2つのリングレットによって複数のノードが接続されたパケットリングネットワークシステムにおいて、
互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードを、第1のスパンにより接続された接続相手のインタリンクノードと第2のスパンにより接続された第1のノードとの間でパケットを送受信する第1の接続状態と、第2のスパンにより接続された第1のノードと第3のスパンにより接続された第2のノードとの間でパケットを送受信する第2の接続状態とに排他的に切り替える選択手段と、
各ノードから他のノードまでのホップ数を示す情報が記憶されたトポロジ・データベース中の、障害点の存在しない経路を経由し、且つ、前記2つのインタリンクノードを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリを、前記2つのインタリンクノードのうち、前記パケットが先に到達するインタリンクノードのアドレスに読み替えるアドレス・エントリ読替手段と、を備え、
前記選択手段は、前記アドレス・エントリ読替手段により読み替えられたアドレス・エントリを用いて各ノードが互いにパケットを送受信している状態において、互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードの接続状態を切り替える、
ことを特徴とする。
前記アドレス・エントリ読替手段は、リング分割またはリング統合により接続先が変更されるノード同士を接続しているスパンのパケット転送が停止した後に、アドレス・エントリの読み替えを行うことが望ましい。
パケットリングネットワークシステムに含まれる全部又は一部のノードが、前記インタリンクノードを構成してもよい。
インタリンク冗長化方式によりインタリンクが冗長化されていてもよい。
リング分割前またはリング統合後に複数のリングから構成されていてもよい。
上記の目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るパケット転送方法は、
互いに反対方向にパケットを転送する2つのリングレットによって複数のノードが接続されたパケットリングネットワークシステムに適用されるパケット転送方法であって、
互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードを、第1のスパンにより接続された接続相手のインタリンクノードと第2のスパンにより接続された第1のノードとの間でパケットを送受信する第1の接続状態と、第2のスパンにより接続された第1のノードと第3のスパンにより接続された第2のノードとの間でパケットを送受信する第2の接続状態とに排他的に切り替える選択ステップと、
各ノードから他のノードまでのホップ数を示す情報が記憶されたトポロジ・データベース中の、障害点の存在しない経路を経由し、且つ、前記2つのインタリンクノードを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリを、前記2つのインタリンクノードのうち、前記パケットが先に到達するインタリンクノードのアドレスに読み替えるアドレス・エントリ読替ステップと、を備え、
前記選択ステップは、前記アドレス・エントリ読替ステップで読み替えられたアドレス・エントリを用いて各ノードが互いにパケットを送受信している状態において、互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードの接続状態を切り替える、
ことを特徴とする。
前記アドレス・エントリ読替ステップを、リング分割またはリング統合により接続先が変更されるノード同士を接続しているスパンのパケット転送が停止した後に行うことが望ましい。
上記の目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るインタリンクノードは、
互いに反対方向にパケットを転送する2つのリングレットによって複数のノードが接続されたパケットリングネットワークシステムにおいて適用されるインタリンクノードであって、
第1のスパンにより接続された接続相手のインタリンクノードと第2のスパンにより接続された第1のノードとの間でパケットを送受信する第1の接続状態と、第2のスパンにより接続された第1のノードと第3のスパンにより接続された第2のノードとの間でパケットを送受信する第2の接続状態とに排他的に切り替える選択手段、を備え、
前記選択手段は、各ノードから他のノードまでのホップ数を示す情報が記憶されたトポロジ・データベース中の、障害点の存在しない経路を経由し、且つ、自インタリンクノードと、前記接続相手のインタリンクノードとを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリが、自インタリンクノードと、前記接続相手のインタリンクノードとのうち、前記パケットが先に到達するインタリンクノードのアドレスに読み替えられたアドレス・エントリを用いて各ノードが互いにパケットを送受信している状態において、接続状態を切り替える、
ことを特徴とする。
前記アドレス・エントリの読替は、リング分割またはリング統合により接続先が変更されるノード同士を接続しているスパンのパケット転送が停止した後に行うことが望ましい。
本発明によれば、通信断を伴うことなくパケットリングの分割、統合が可能である。
本発明の第1の実施形態に係るインタリンクノードの機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るインタリンクノードの機能ブロック図である。 パケットリングの分割前のパケットリングネットワークシステムの一例を示した図である。 (A)は、インタリンクノードのポートを説明するための図である。(B)は、パケットリングネットワークシステムに一組のインタリンクノードを追加する手順を説明するための図である。 一組のインタリンクノードの追加後のパケットリングネットワークシステムの一例を示す図である。 トポロジ・データベースのアドレス参照値の読み替え処理を説明するための図である。 パケットリングの分割後のパケットリングネットワークシステムの一例を示した図である。 (A)、(B)は、本発明の第2の実施形態に係るパケットリングネットワークシステムを説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係るインタリンクノードの機能ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るパケットリングネットワークシステムを説明するための図である。 本発明の第5の実施形態に係るパケットリングネットワークシステムを説明するための図である。 パケットリングネットワークシステムの構成図である。 パケットリングのパケットフォーマットを示す図である。 (A)〜(C)は、パケットリングのリンク障害時のプロテクション動作を説明するための図である。 (A)〜(C)は、パケットリングのノード障害時のプロテクション動作を説明するための図である。 FS(Forced Switch)を説明するための図である。 従来のパケットリングノードの機能ブロック図である。 (A)、(B)は、従来のパケットリングの分割手順を説明するための図である。 (A)、(B)は、従来のパケットリングの分割手順を説明するための図である。
符号の説明
300 RPRインタリンクノード
3001、3002 フォワーディング回路
3003、3004、3005 多重化回路
3006 リングレット選択回路
3007 トポロジ管理回路
3010 アドレステーブル
3011 パケット変換回路
3012−1、3012−2 クライアントポート(RPR基本ノードのトリビュタリポート)
3013−1、3013−2 RPRスパン接続ポート(パケットリングスパンポート)
3014−1、3014−2 RPRスパン接続ポート(パケットリングスパンポート)
3015、3016 PHY選択回路
3017 フレーム選択出力回路
3018 多重化回路
3019 RPR基本ノード部
3021−1、3021−2 トリビュタリポート
3022−1、3022−2 RPRスパン接続ポート(パケットリングスパンポート)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係るRPRインタリンクノードの機能ブロック図である。図1に示すRPRインタリンクノードは、互いに反対方向にパケットを転送するリングレット−0とリングレット−1を含むパケットリングネットワークシステムにおいてRPRパケット転送機能を実現する。図1に示すように、RPRインタリンクノード300は、RPR基本ノード部3019、PHY選択回路(物理的選択回路)3015、3016、フレーム選択出力回路3017、多重化回路3018、RPRスパン接続ポート3013(3013−1、3013−2)、RPRスパン接続ポート3014(3014−1、3014−2)、及びトリビュタリポート3021(3021−1、3021−2)から構成される。
最初に、RPR基本ノード部3019の構成を図1を参照して説明する。
RPR基本ノード部3019は、フォワーディング回路3001、3002、多重化回路3003、3004、3005、リングレット選択回路3006、トポロジ管理回路3007、アドレステーブル3010、パケット変換回路3011、クライアントポート3012(3012−1、3012−2)、及び制御パケット処理回路3020を備える。
フォワーディング回路3001は、リングレット−0から転送されてきたRPRパケットの送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224を参照する。そして、フォワーディング回路3001は、その送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224が、自ノードのRPR MACアドレスと一致している場合には、そのRPRパケットをリングレット−0から取り出し(削除し)、多重化回路3005を介してクライアントに転送する。なお、リングレットから転送されてきたパケットをリング内から取り出し、クライアントに転送することを“Strip”と記す。
一方、フォワーディング回路3001は、その送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224が、自ノードのRPR MACアドレスと一致していない場合には、転送されてきたパケットを同一リングレットに送信する。なお、リングレットから転送されてきたパケットをそのリングレットに転送することを“Transit”と記す。
また、転送されてきたRPRパケットがブロードキャストパケットである場合には、フォワーディング回路3001は、ブロードキャストパケットをクライアントに転送するとともに、リングレット−0にも転送する。なお、リングレットから転送されてきたパケットをそのリングレットに転送しつつ、そのパケットをクライアントにも転送することを“Copy”と記す。
フォワーディング回路3002は、RPRパケットが転送されてくるリングレット、及び、RPRパケットを転送するリングレットが、リングレット−0ではなくリングレット−1であること以外はフォワーディング回路3001と同様に動作する。
多重化回路3003は、クライアントポート3012−1から供給されるパケットと、リングから供給されるパケット(フォワーディング回路3001が出力したパケット)を多重して、リングレット−0に送信する。同様に、多重化回路3004は、クライアントポート3012−1から供給されるパケットと、リングからのパケット(フォワーディング回路3002が出力したパケット)を多重して、リングレット−1に送信する。
多重化回路3005は、各リングレットから(具体的には各フォワーディング回路3001,3002から)クライアントに転送されるパケットを多重する。
リングレット選択回路3006は、パケット変換回路3011から供給されたパケットがユニキャストパケットである場合には、トポロジ管理回路3007を参照して、最短経路で宛先ノードへ到達可能なリングレットを選択し、TTLを設定してパケットを出力する。また、リングレット選択回路3006は、パケット変換回路3011から送られてきたパケットがブロードキャストパケット(Unknownユニキャストパケットも含む。)である場合には、あらかじめ定められた転送方法(片方向フラッディングもしくは双方向フラッディング)に従ってリングレットを選択し、TTLを設定してパケットを出力する。
トポロジ管理回路3007は、自ノードを含むリングにおいて時計回り方向に並ぶ各ノードのRPR MACアドレスと、反時計回り方向に並ぶ各ノードのRPR MACアドレスを記憶して管理する。
アドレステーブル3010は、ユーザ端末のMACアドレスと、リング内のノードのRPR MACアドレスとを対応付けて記憶する。アドレステーブル3010は、FDBとして機能する。
パケット変換回路3011は、各リングレットから(具体的には各フォワーディング回路3001,3002を介して多重化回路3005から)クライアントに転送すべきパケットを受け取る。パケット変換回路3011は、RPRパケットの状態のパケットを受け取り、そのRPRパケットからクライアントパケットを取り出す。すなわち、デカプセル化を行う。パケット変換回路3011は、そのクライアントパケットをクライアントポート3012−2に転送する。また、パケット変換回路3011は、受け取ったRPRパケットに含まれる送信元ノードアドレス(RPR MAC SA)225と、取り出したクライアントパケットに含まれる送信元端末アドレス(MAC SA)213とを対応付けてアドレステーブル3010に記憶する(学習する)。
また、パケット変換回路3011は、クライアントポート3012−1を介して、クライアント装置からクライアントパケットを受け取る。このとき、パケット変換回路3011は、アドレステーブル3010を参照して、受け取ったクライアントパケットに含まれる送信先端末アドレス(MAC DA)212に対応するRPR MACアドレスを検索する。エントリがあれば、すなわち、検索に成功した場合には、パケット変換回路3011は、検索したRPR MACアドレスを送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224とする。
また、エントリがなければ、すなわち、検索に失敗した場合には、パケット変換回路3011は、ブロードキャストアドレスを送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224とする。この場合、パケット変換回路3011は、Unknownユニキャストパケットを作成することになる。そして、パケット変換回路3011は、送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224を設定し、クライアントパケットをカプセル化したパケットをリングレット選択回路3006に出力する。
クライアントポート3012は、クライアント装置から供給されるクライアントパケットを受け取るクライアントポート3012−1と、クライアント装置にクライアントパケットを供給するクライアントポート3012−2と、から構成される。
次に、図1と図2を用いて、PHY選択回路3015、3016、フレーム選択出力回路3017、および多重化回路3018について説明する。図2は、2つのRPRインタリンクノード300を示し、一方(A側)のRPRインタリンクノード300のトリビュタリポート3021−1、3021−2が、それぞれ他方(B側)のRPRインタリンクノード300のトリビュタリポート3021−2,3021−1に接続されている状態を示す。2つのRPRインタリンクノード300の構成は同じであるから、それぞれのRPRインタリンクノード300における構成要素には、同じ符号を付している。
PHY選択回路3015、3016はそれぞれ電気信号スイッチである。PHY選択回路3015、3016は、インタリンクノードとなる2つのノードのそれぞれ一方のスパン端と対向インタリンクノードのスパン端との間でパケットを送受信する状態と、一方のスパン端と対向するインタリンクノード以外のスパン端との間でパケットを送受信する状態とを切り替える選択手段を実現する。
PHY選択回路3015は、フレーム選択出力回路3017から供給されたパケットをフォワーディング回路3001に供給する状態と、RPRスパン接続ポート3013−1から供給されたパケットをフォワーディング回路3001に供給する状態のうちいずれか一方の状態を確立する。PHY選択回路3016は、多重化回路3004から供給されたパケットをRPRスパン接続ポート3013−2に供給する状態と、多重化回路3004から供給されたパケットを多重化回路3018に供給する状態のうちいずれか一方の状態を確立する。
フレーム選択出力回路3017は、トリビュタリポート3021−1から供給されたパケットがRPRパケットかクライアントパケットかを判別し、RPRパケットをPHY選択回路3015に、クライアントパケットをパケット変換回路3011に供給する。多重化回路3018は、PHY選択回路3016から供給されたRPRパケットおよびパケット変換回路3011から供給されたクライアントパケットをパケット多重し、トリビュタリポート3021−2に供給する。
次に、RPRスパン接続ポート3013、3014及びトリビュタリポート3021について説明する。
RPRスパン接続ポート3013は、リングレット−0から供給されたRPRパケットをPHY選択回路3015に供給するRPRスパン接続ポート3013−1と、PHY選択回路3016から供給されたRPRパケットをリングレット−0に供給するRPRスパン接続ポート3013−2と、から構成される。
RPRスパン接続ポート3014は、多重化回路3003から供給されたRPRパケットをリングレット−0に供給するRPRスパン接続ポート3014−1と、リングレット−1から供給されたRPRパケットをフォワーディング回路3002に供給するRPRスパン接続ポート3014−2と、から構成される。
トリビュタリポート3021は、クライアント装置又は対向するRPRインタリンクノード300からパケットを供給されるトリビュタリポート3021−1と、クライアント装置又は対向するRPRインタリンクノード300にパケットを供給するトリビュタリポート3021−2と、から構成される。
次に、本発明の第一の実施形態に係るRPRインタリンクノードの動作を図面を参照して説明する。
図3は、パケットリングの分割前のパケットリングネットワークシステムの一例として、6ノードから構成されるパケットリングネットワークシステムを示した図である。トポロジ・データベース4007は、ノード(A1)4007がトポロジ・ディスカバリによって構築するトポロジ・データベースを簡略表記したものである。トポロジ・データベース4007は、トポロジ管理回路3007において管理される。トポロジ・データベース4007には、自ノード以外の全てのノードおよび双方のリングレットについて収集された情報、具体的には、自ノードから各リングレットを経由しての各ノードまでのホップ数を示す情報やスパン障害情報等が設定される。図3に示すように、ノード(A1)4001のトポロジ・データベースの場合、ノード(A1)4001からノード(A2)4002へはリングレット−0上では4ホップ、リングレット−1上では2ホップで到達可能であることを示す。
トポロジ管理回路3007は、以下に説明するように、トポロジ・データベース4007における、インタリンクノードを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリを全て近傍のインタリンクノードのアドレスに変換して宛先アドレスを設定する。
以下、図4〜図7を参照して、RPRリングをノード(A1)4001、(A2)4003および(A3)4002から構成されるパケットリングRPR−aと、ノード(B1)4004、(B2)4006および(A3)4005から構成されるパケットリングRPR−bの2つのパケットリングに分割する手順を説明する。
図4(A)は、インタリンクノードのポートを説明するための図である。インタリンクノード5001は、図1に示すインタリンクノード300と同様の構成であり、図4(A)に示すように、RPRスパン接続ポート3013、3014およびトリビュタリポート3021を有している。なお、インタリンクノード5002はインタリンクノード5001と同様の構成である。
図4(B)は、パケットリングネットワークシステムに一組のインタリンクノードを追加する手順を説明するための図である。図4(B)に示すように、まず、ノード(A1)4001およびノード(B1)4004の間のリンク(スパン5008)をFS(Forced Switch)に設定し、通信断とする。
このとき、パケットリングネットワークシステムの全てのノードは、スパン5008にFSが設定されたことを認識すると直ちに自ノードからの送信モードをステアリングモード(またはラップモード)にすることにより、スパン5008を通過するパケットが生じないように制御する。具体的には、全てのノードのトポロジ・ディスカバリは、自ノードからパケットを送信する際にスパン5008を経由するノード(到達性がないノード)をリングレット毎に検索し、トポロジ・データベースに記録する。各ノードは、トポロジ・データベースに到達性がないノードとして記録されているノードに対しては、そのリングレットを用いてパケットを送信しないように制御する。
例えばノード(A1)4001の場合、リングレット−0に関してはいずれのノードについても到達性がないノードとして記録されるが、リングレット−1に関しては全てのノードについて到達性がないノードとして記録されない。このため、ノード(A1)4001から他のノードにパケットを送信する場合、リングレット−1を使用できないが、リングレット−0を使用して全てのノードにパケットを送信することは可能である。このように、FS設定下においても、各ノード間の通信は確保されている。なお、図4(B)等に示す各トポロジ・データベースにおいて、×印が付されている箇所は、データが到達し得ないノード(到達性がないノード)を意味する。
図4(B)に示すように、スパン5008をFSに設定した状態において、それぞれのトリビュタリポート3021を相互に接続したインタリンクノード5001および5002を、FSを設定しているスパン5008に挿入する。そして、インタリンクノード5001のRPRスパン接続ポート3014とノード(A1)4001のRPRスパン接続ポートを、同様にインタリンクノード5002のRPRスパン接続ポート3014とノード(B1)4004のRPRスパン接続ポートを接続する。このとき、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002の他方のRPRスパン接続ポート3013は未接続のままにする。
具体的には、インタリンクノード5001のPHY選択回路3015、3016は、それぞれフォワーディング回路3001および多重化回路3004がトリビュタリポート3021と接続されるようにIn/Outを設定する。すなわち、PHY選択回路3015においてIn−2からの入力信号をOutに出力し、PHY選択回路3016においてInからの入力信号をOut−1に出力するよう設定する。インタリンクノード5002についても同様である。
そして、図5に示すように、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002以外の全てのノードは、通常の転送モードに切り替える。具体的には、インタリンクノード5001および5002を含む全てのノードは、図4(B)におけるスパン5008のFS解除を認識すると同時に、自ノードのトポロジ・ディスカバリを起動し、トポロジ・データベースを再構築する。
例えば、ノード(A1)4001、ノード(B1)4004のトポロジ・データベース6007,6006の場合、図5に示すように、6ノードのパケットリングネットワークシステムにおけるエントリにインタリンクノード5001(a1)および5002(b1)を追加する。なお、図4(B)には、インタリンクノード5001(a1)および5002(b1)を追加する前のノード(A1)4001、ノード(B1)4004のトポロジ・データベース5007、5006を示している。
トポロジ・データベースの再構築により、全てのノードがインタリンクノードを含む8ノードのパケットリングネットワークシステムとしてトポロジを認識する。互いに接続されているインタリンクノード5001およびインタリンクノード5002のトリビュタリポート3021には、RPRパケットが転送される。すなわち、この時点でのインタリンクノード5001およびインタリンクノード5002のトリビュタリポート間のスパンは、RPRリングのスパンとして機能する。
ただし、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002にはクライアント装置などクライアントパケットを送受信する装置が接続されていない。このため、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002をDA(Destination Address)/SA(Source Address)とするクライアントパケットは存在せず、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002によるRPRパケット転送処理はTransitのみになる。
次に、図6に示すように、ノード(A2)4002とノード(B2)4005との間のスパン7012をFSに設定する。スパン5008のFS設定の場合と同様に全てのノードのトポロジ・ディスカバリが起動し、トポロジ・データベースを再構築すると同時に全てのノードがステアリングモード(または、ラップモード)に移行し、スパン7012におけるパケット転送が停止する。このように、RPR基本ノード部3019は、アドレス・エントリ読み替え設定の直前に、あらかじめリング分割またはリング統合により接続先が変更となるノード同士を接続しているスパンのパケット転送を停止させる。
例えば、ノード(A1)4001が自ノードのトポロジ・データベース7007を参照してパケットを送信する場合について説明する。ノード(A1)4001は、自ノードがリングレット−0上で到達可能なノードを示すトポロジ・データベースのエントリについて読み替えを行う。具体的には、トポロジ管理回路3007は、インタリンクノード(a1)5001、(b1)5002の順で通過してパケットが到達するノード、すなわち、リングレット−0上のノード(B1)、(B3)、(B2)については、全てそれぞれのエントリ参照値をインタリンクノードのアドレス(a1)と読み替える。ノード(A1)4001は、読み替え後のエントリ参照値に基づいてRPRパケットを生成する。
例えば、クライアントから供給されたパケットを送信する際に宛先のノードのRPRアドレスが(B3)であるとすると、トポロジ管理回路3007は、図6のブロック7007に示すように、リングレット−0上のエントリ(B3)を(a1)と読み替える。ノード(A1)4001は、RPRパケットの送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224に格納する。ノード(A1)4001以外の全てのノード(ただし、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002を除く)についても、リングレット−0上で到達可能なトポロジ・データベースのエントリに対して同様の規則を適用する。
リングレット−1についても同様に、例えば、ノード(B3)4006が自ノードのトポロジ・データベース7011を参照してパケットを送信する場合について説明する。ノード(B3)4006は、自ノードがリングレット−1上で到達可能なノードを示すトポロジ・データベースのエントリについて読み替えを行う。具体的には、インタリンクノード(b1)5002、(a1)5001の順で通過してパケットが到達するノードについてのエントリ、すなわち、リングレット−1上のノード(A1)、(A3)、(A2)については、全てそれぞれのエントリ参照値をインタリンクノードのアドレス(b1)と読み替えてRPRパケットを生成する。
より具体的には、例えば、クライアントパケットを送信する際に宛先のノードのRPRアドレスが(A1)であるとすると、リングレット−0上のエントリ(A1)を(b1)と読み替えてRPRパケットの送信先ノードアドレス(RPR MAC DA)224に格納する。ノード(B3)4006以外の全てのノード(ただし、インタリンクノード5001およびインタリンクノード5002を除く)についても、リングレット−1上で到達可能なトポロジ・データベースのエントリに対して同様の規則を適用する。
次に、インタリンクノードのRPRデータパケット転送動作について説明する。
インタリンクノード(a1)5001は、リングレット−0から供給されたRPRデータパケットが自ノード宛のRPRデータパケットである場合と自ノード宛以外のRPRデータパケットである場合とで異なる転送処理を行う。
インタリンクノード(a1)5001は、自ノード宛のRPRデータパケットに対しては、フォワーディング回路3002でドロップ(Drop)する。そのRPRデータパケットは、多重化回路3005を経てパケット変換回路3011に供給される。パケット変換回路3011は、RPRヘッダをデカプセル化する。その後、RPRデータパケットは、多重化回路3018を経てトリビュタリポート3021−2からクライアントパケットとして出力される。
接続先であるインタリンクノード(b1)5002は、トリビュタリポート3021−1から受信したクライアントパケットを通常のRPRノードの動作に準拠してRPRデータパケットとしてリングレット−0に送信する。このときインタリンクノード(b1)5002において、送信先端末アドレス212に対応するRPR MACアドレスが対応付けされていないため(アドレス未学習のため)RPRパケットがブロードキャストパケットなることがある。この場合であっても、あらかじめノード(A2)4002およびノード(B2)4005の間のスパン7012をFSに設定しているためFS設定スパンを超えてパケットは転送されず、パケット重複到着などの不都合は起きない。
インタリンクノード(b1)5002が、リングレット−1から供給された自ノード宛のRPRデータパケットを、インタリンクノード(a1)5001を介してリングレット−1上に供給するまでのパケット転送についても同様である。
一方、インタリンクノード(a1)5001は、自ノード宛以外のRPRデータパケットに対しては、RPR基本ノード部3019内でTransit転送処理する。既に説明したPHY選択回路3015,3016の経路設定によって、RPRデータパケットは、多重化回路3018にRPRデータパケットのまま供給される。多重化回路3018は、RPRデータパケットをパケット変換回路3011から出力されるクライアントパケットと多重し、トリビュタリポート3021−2に出力する。そして、トリビュタリポート3021−2から、接続先であるインタリンクノード(b1)5002のトリビュタリポート3021−1に供給される。
インタリンクノード(b1)5002のトリビュタリポート3021−1は、供給されたRPRデータパケットをフレーム選択出力回路3017に供給する。フレーム選択出力回路3017は、RPRデータパケットをPHY選択回路3015に供給する。ここで、PHY選択回路3015のポートIn−2に供給されたパケットをOutポートに出力するように設定されている。このため、RPRデータパケットは、RPR基本ノード部3019のフォワーディング回路3001に供給され、通常のRPRデータパケットとしてパケット転送処理がなされ、リングレット−0に供給される。インタリンクノード(b1)5002が、リングレット−1から供給された自ノード宛以外のRPRデータパケットを、インタリンクノード(a1)5001を介してリングレット−1上に供給するまでのパケット転送についても同様である。
次に、インタリンクノードの制御パケット転送動作について説明する。
インタリンクノード(a1)5001のフォワーディング回路3002は、リングレット−0から供給された自ノード宛の制御パケットを制御パケット処理回路3020に転送する。制御パケット処理回路3020は、制御パケットの種類に応じた処理を行う。インタリンクノード(b1)5002のフォワーディング回路3002が、リングレット−1から自ノード宛のRPR制御パケットを供給された場合についても同様である。
一方、インタリンクノード(a1)5001が、リングレット−0から供給された自ノード宛以外のRPR制御パケットに対しては、RPR基本ノード部3019内でTransit転送処理される。具体的には、RPR制御パケットは、RPRデータパケットと同様に、PHY選択回路3015、3016の経路設定によって多重化回路3018にRPR制御パケットのまま供給される。多重化回路3018は、RPR制御パケットを、パケット変換回路3011から供給されるクライアントパケットと多重し、トリビュタリポート3021−2に供給する。そして、RPR制御パケットは、トリビュタリポート3021−2から、接続先であるインタリンクノード(b1)5002のトリビュタリポート3021−1に供給される。
インタリンクノード(b1)5002のトリビュタリポート3021−1は、供給されたRPR制御パケットをフレーム選択出力回路3017に供給する。フレーム選択出力回路3017は、RPR制御パケットをPHY選択回路3015に供給する。ここで、PHY選択回路3015のポートIn−2から供給されたパケットはOutポートに出力するように設定されている。このため、RPR制御パケットは、RPR基本ノード部3019のフォワーディング回路3001に供給され、通常のRPR制御パケットとしてパケット転送処理がなされ、リングレット−0に供給される。
インタリンクノード(b1)5002が、リングレット−1から供給された自ノード宛以外のRPR制御パケットをインタリンクノード(a1)5001を介してリングレット−1に供給するまでのパケット転送についても同様である。
既に説明したように、リング分割中は、インタリンクノード(a1)5001およびインタリンクノード(b1)5002のそれぞれのトリビュタリポート3021を互いに接続したスパン7013において、クライアントパケットとRPRパケットが混在して転送される。具体的には、トポロジ・データベースのアドレス参照値のインタリンクノードのアドレスへの読み替えの設定を行ったノードから供給されたインタリンクノード宛のRPRパケットは、スパン7013をクライアントパケットとして転送される。一方、未だ上記アドレスの読み替え設定を行っていないノードから供給されたパケットは、依然としてトポロジ・データベースにエントリされているRPRノードが宛先として設定されているため、スパン7013をRPRパケットとして転送される。全てのノードにおいて上記アドレスの読み替え設定が完了すると、スパン7013を転送されるRPRパケットは消滅し、全てクライアントパケットになる。
次に、インタリンクノードにおけるパケット転送モードの切り替えについて説明する。
全てのノードにおいて上記アドレスの読み替え設定が完了した後、図7に示すように、ノード(A2)4002のFS設定ポートおよびインタリンクノード(a1)5001の未接続ポートをスパン8014で接続し、同様にノード(B2)4005のFS設定ポートおよびインタリンクノード(b1)5002をスパン8015で接続する。既に説明したように、インタリンクノード間スパン7013を超えて転送されるパケットは全てクライアントパケットになるので、RPRパケットは存在しない。
この状態でインタリンクノード(a1)5001およびインタリンクノード(b1)5002のPHY選択回路3015、3016とRPRスパン接続ポート3022−1、3022−2とがそれぞれ接続されているスパンのエッジステータスをFSに設定する。インタリンクノード間スパン7013を超えて転送されるパケットは全てインタリンクノード(a1)5001宛またはインタリンクノード(b1)5002宛になり、それぞれのノードのフォワーディング回路3002でDrop処理され、トリビュタリポート3021−2にクライアントパケットとして供給される。従って、PHY選択回路3015,3016を経由してトリビュタリポート3021に出力されるRPRパケットは存在しない。よって、当該スパンをFSに設定してもパケット転送に影響はない。
次に、インタリンクノード(a1)5001のPHY選択回路3015,3016のパケット転送ルートをトリビュタリポート3021からRPRスパン3013に切り替える。すなわち、PHY選択回路3015において、In−1ポートからのパケット入力をOutポートに転送し、PHY選択回路3016においてInポートからのパケット入力をOut−2ポートに転送するように設定する。この設定によって、RPR基本ノード部3019からPHY選択回路3016およびスパンポート3013−2を経て隣接RPRノード(A2)4002にRPRパケットを転送することが可能になる。また、この設定によって、隣接RPRノード(A2)4002から供給されたRPRパケットをスパンポート3013−1およびPHY選択回路3015を経てRPR基本ノード部3019で受信することが可能になる。
インタリンクノード(a1)5001からブロードキャスト送信されるTPフレームは、分割後のRPRリングを構成する自ノード以外の全てのノード(A1)4001、ノード(A3)4003、およびノード(A2)4002において受信される。また、ノード(A1)4001、ノード(A3)4003、およびノード(A2)4002が送信するTPフレームは、インタリンクノード(a1)5001で受信される。すなわち、リング分割後のRPRリングRPR−a8016を構成する4つの全てノードのトポロジ・ディスカバリは、1つのRPRリングとしてトポロジ・データベースを構築する。
RPR−aを構成するノード以外のノード、すなわちインタリンクノード(b1)5002、ノード(B1)4004、(B3)4006、(B2)4005は、RPRリングRPR−a8016を構成する4つノードにおいてパケットリングネットワークシステムを構成するRPRノードとして認識されない。すなわち、リング分割後のRPRリングを構成するノードのトポロジ・データベースから、リング分割後に別のRPRリングになるノードのトポロジ・エントリを、通信断を伴うことなしに排除することができる。RPRリングRPR−b8017についても同様である。
上記のように、図1に示すRPR基本ノード部3019を含むRPRインタリンクノード300のような機能配備を有するインタリンクノード(a1)5001およびインタリンクノード(b1)5002を用いることにより、1つのRPRリングを、通信断を伴うことなく分割することができる。
なお、図1に示す機能配備を有するインタインクノードを用いて上述したリング分割手順の逆の手順をたどることによって、2つのRPRリングを1つに統合することも可能である。すなわち、この実施の形態では、実質的に、通信断を伴うことなく2つのRPRリングを1つに統合する手順も開示されている。
(第2の実施形態)
第1の実施形態としては、図18に示すような既存のノードで構成されるRPRリングに対してインタリンクノード1004,1005を追加してリング分割を実施する操作手順、およびインタリンクノード1004,1005の構成を示した。しかし、図19に示したような分割対象のRPRリングを構成する全てのノードまたは一部のノードにリング分割およびインタリンク接続のための機能が実装されている場合にも、通信断を伴うことなくRPRリングを分割することができる。
この場合には、全てのノードまたは一部のノードが、あらかじめ図1に示したインタリンクノードの機能を備えるように構成される。この構成の場合には、インタリンクノードとしてノードを追加することなく、既存のノードをインタリンクノードとして指定し、リングを分割及び統合することができる。その理由は、インタリンクノード内にRPRスパン接続ポートとトリビュタリポートとを切り替えてRPR基本ノード部に接続する手段と、トリビュタリポートにRPRパケットとクライアントパケットとを多重して供給する手段と、トリビュタリポートに供給されたRPRパケットとクライアントパケットとを分離する手段とを有しているためである。
図8に、全てのノードが図1に示したインタリンクノード機能を具備している例を示す。この場合、どのノードもインタリンクノードとして扱えるので、いずれのスパンでもリング分割を行うことができる。なお、図8は、スパン2007でリングを分割する例を示している。すなわち、スパン2007にFS設定を施し、ノード(A1)2004のトリビュタリポート3021とノード(B1)2005のトリビュタリポート3021とを接続する。以降の操作手順は第1の実施形態の場合と同様である。
(第3の実施形態)
図9は、本発明に係るインタリンクノードの他の実施形態を示す機能ブロック図である。図9は、2つのRPRインタリンクノード310のそれぞれのPHY選択回路3015,3016を直接接続し、それぞれのトリビュタリポート3024を直接接続した構成例を示す。具体的には、A側のRPRインタリンクノード310のトリビュタリポート3024−1をB側のRPRインタリンクノード310のトリビュタリポート3024−2に接続し、A側のRPRインタリンクノード310のトリビュタリポート3024−2をB側のRPRインタリンクノード310のトリビュタリポート3024−1に接続する。リング分割の操作手順は第1の実施形態における操作手順と同様である。本実施形態は、インタリンクノード間に本発明に係るリング分割手順を実施する際に輻輳が生じずにRPRパケットを転送できる程度に十分高速なポートの実装が許容できる場合に有効である。そして、本実施形態では、フレーム選択出力回路3017および多重化回路3018を排除し、実装を簡略化できるという効果を有する。
(第4の実施形態)
図10は、パケットリングネットワークシステムに対してインタリンク冗長化方式を適用し、かつ、本発明を適用した場合のパケットリングネットワークシステムを説明するための図である。インタリンク冗長化方式とは、パケットリングネットワークシステムにおいて、1つの経路に対して複数のリンクを設けたり、複数のノードを設けたりすることである。図10に示す構成では、図7に示すインタリンクノード5001およびインタリンクノード5002にインタリンク冗長化方式が適用されている。すなわち、スパン8014にインタリンク冗長化対応インタリンクノード(インタリンクノード5001B)をインサービス増設し、スパン8015にインタリンク冗長化対応インタリンクノード(インタリンクノード5002B)をインサービス増設している。これにより、分割後のRPRリングのインタリンクを冗長化することができる。本実施形態に係るパケットリングネットワークシステムでは分割後のRPRリングのインタリンクの高信頼化が実現できるという効果がある。
(第5の実施形態)
例えば図11に示すように、すでにマルチリングを構成している複数のRPRリング(図11に示す例では3つ)のうちのいずれか1つのRPRリングに対して上記に示した構成および操作手順を適用することができる。このように、本実施形態ではRPRリングに対して、必要に応じてリング分割・統合を繰り返し実施できるという効果がある。
以上の例では、リング分割の構成および動作について説明した。リング統合については、上記のリング分割の場合とは逆の手順をたどることによって実現することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2006年11月2日に出願された日本出願特願2006−298422を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、例えば、サービスの提供を維持したまま、パケットリングを分割、統合する必要があるパケットリングネットワークシステムに利用できる。

Claims (9)

  1. 互いに反対方向にパケットを転送する2つのリングレットによって複数のノードが接続されたパケットリングネットワークシステムにおいて、
    互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードを、第1のスパンにより接続された接続相手のインタリンクノードと第2のスパンにより接続された第1のノードとの間でパケットを送受信する第1の接続状態と、第2のスパンにより接続された第1のノードと第3のスパンにより接続された第2のノードとの間でパケットを送受信する第2の接続状態とに排他的に切り替える選択手段と、
    各ノードから他のノードまでのホップ数を示す情報が記憶されたトポロジ・データベース中の、障害点の存在しない経路を経由し、且つ、前記2つのインタリンクノードを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリを、前記2つのインタリンクノードのうち、前記パケットが先に到達するインタリンクノードのアドレスに読み替えるアドレス・エントリ読替手段と、を備え、
    前記選択手段は、前記アドレス・エントリ読替手段により読み替えられたアドレス・エントリを用いて各ノードが互いにパケットを送受信している状態において、互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードの接続状態を切り替える、
    ことを特徴とするパケットリングネットワークシステム。
  2. 前記アドレス・エントリ読替手段は、リング分割またはリング統合により接続先が変更されるノード同士を接続しているスパンのパケット転送が停止した後に、アドレス・エントリの読み替えを行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケットリングネットワークシステム。
  3. パケットリングネットワークシステムに含まれる全部又は一部のノードが、前記インタリンクノードを構成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケットリングネットワークシステム。
  4. インタリンク冗長化方式によりインタリンクが冗長化されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケットリングネットワークシステム。
  5. リング分割前またはリング統合後に複数のリングから構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケットリングネットワークシステム。
  6. 互いに反対方向にパケットを転送する2つのリングレットによって複数のノードが接続されたパケットリングネットワークシステムに適用されるパケット転送方法であって、
    互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードを、第1のスパンにより接続された接続相手のインタリンクノードと第2のスパンにより接続された第1のノードとの間でパケットを送受信する第1の接続状態と、第2のスパンにより接続された第1のノードと第3のスパンにより接続された第2のノードとの間でパケットを送受信する第2の接続状態とに排他的に切り替える選択ステップと、
    各ノードから他のノードまでのホップ数を示す情報が記憶されたトポロジ・データベース中の、障害点の存在しない経路を経由し、且つ、前記2つのインタリンクノードを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリを、前記2つのインタリンクノードのうち、前記パケットが先に到達するインタリンクノードのアドレスに読み替えるアドレス・エントリ読替ステップと、を備え、
    前記選択ステップは、前記アドレス・エントリ読替ステップで読み替えられたアドレス・エントリを用いて各ノードが互いにパケットを送受信している状態において、互いに接続される2つのインタリンクノードのそれぞれのノードの接続状態を切り替える、
    ことを特徴とするパケット転送方法。
  7. 前記アドレス・エントリ読替ステップを、リング分割またはリング統合により接続先が変更されるノード同士を接続しているスパンのパケット転送が停止した後に行う、
    ことを特徴とする請求項に記載のパケット転送方法。
  8. 互いに反対方向にパケットを転送する2つのリングレットによって複数のノードが接続されたパケットリングネットワークシステムにおいて適用されるインタリンクノードであって、
    第1のスパンにより接続された接続相手のインタリンクノードと第2のスパンにより接続された第1のノードとの間でパケットを送受信する第1の接続状態と、第2のスパンにより接続された第1のノードと第3のスパンにより接続された第2のノードとの間でパケットを送受信する第2の接続状態とに排他的に切り替える選択手段、を備え、
    前記選択手段は、各ノードから他のノードまでのホップ数を示す情報が記憶されたトポロジ・データベース中の、障害点の存在しない経路を経由し、且つ、自インタリンクノードと、前記接続相手のインタリンクノードとを超えてパケットが到達する宛先ノードのアドレス・エントリが、自インタリンクノードと、前記接続相手のインタリンクノードとのうち、前記パケットが先に到達するインタリンクノードのアドレスに読み替えられたアドレス・エントリを用いて各ノードが互いにパケットを送受信している状態において、接続状態を切り替える、
    ことを特徴とするインタリンクノード。
  9. 前記アドレス・エントリの読替は、リング分割またはリング統合により接続先が変更されるノード同士を接続しているスパンのパケット転送が停止した後に行われる、
    ことを特徴とする請求項に記載のインタリンクノード。
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