JP5027798B2 - 炭素煤煙中の単層カーボンナノチューブ含有量の測定方法 - Google Patents

炭素煤煙中の単層カーボンナノチューブ含有量の測定方法 Download PDF

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Description

発明者
アヴェティック・ハルチュンヤンおよび徳根敏生
本発明は、炭素煤煙の成分を調べる方法に関し、特に試料中の単層カーボンナノチューブ(SWNT)含有量を定量化するための核磁気共鳴(NMR)分光法の使用に関する。
カーボンナノチューブは炭素原子によって作られる六角形のネットワークであり、両端がそれぞれ半球フラーレンで塞がれた継ぎ目のないチューブ形状をしている。最初のカーボンナノチューブとして、アーク放電中に炭素を蒸着して得られた多層の同軸チューブ又は多層(multi-walled)カーボンナノチューブが飯島澄男により1991年に報告されている。1993年、飯島のグループとDonald Bethune率いるIBMチームとはそれぞれ独自に、炭素を鉄、コバルト等の遷移金属と共にアーク発生器内で蒸着して単層(single-wall)ナノチューブの作成が可能であることを発見した(飯島他、Nature 363:603(1993);Bethune他、Nature 363:605(1993)及び米国特許第5,424,054号参照)。これら最初の合成において得られたナノチューブは、大量の煤煙と金属粒子に混じった不均一なもので、その収率も低かった。
現在、単層および多層カーボンナノチューブの合成方法は主に3種ある。カーボン竿のアーク放電(Journet他、Nature 388:756(1997))、炭素のレーザ切断(Thess他、Science 273:483(1996))、および炭化水素の化学蒸着(Ivanov他、Chem.Phys.Lett 223:329(1994);Li他、Science 274:1701(1996))である。多層カーボンナノチューブは炭化水素接触分解により工業規模で製造することが可能であるが、単層カーボンナノチューブは依然としてグラム単位でしか製造することができない。
単層カーボンナノチューブ(SWNT)を合成する公知の方法では、ばらばらのSWNTだけでなく、金属触媒や非SWNT形状の炭素材料の粒子などの不純物と混ざり合った、煤煙または非晶質炭素と呼ばれる、索状のSWNTも製造される。SWNTの構造的、機械的および電気的特性を調べるには、これらの不純物を除去する必要がある。ある方法では、不純物をHNO、HSO、HCl、HF、HI、HBrなどの酸で処理して除去している(米国特許第6,752,977号)。精製したSWNTは、X線回折(XRD)、走査トンネル顕微鏡法(STS)、透過電子顕微鏡法(TEM)、ラマン分光法、昇温酸化法(TPO)などによって特徴を分析することができる。
電子顕微鏡法(TEM/SEM)と熱重量分析(TGA)は、試料中に存在する様々な炭素種についての性質情報を得るのに用いられている。試料中に存在するSWNTの定量化には、13C核磁気共鳴(NMR)と昇温酸化法(TPO)の使用が提案されている。例えばNMRにおいて、金属SWNTは速いスピン格子緩和率を示し、非金属SWNTはフェルミ準位にて遅い緩和成分と顕著に低い状態密度とを示す(Tang他(2000)Science 288: 492-494)。しかし13C NMRを用いたSWNTの研究には、13C濃縮(通常10重量%)SWNTの製造が必要である。13C濃縮SWNTの製造はコストがかかる。そこで、SWNT特性についてのNMR研究を簡易で確実に行う方法が求められている。従って本発明は、13C濃縮を必要とせずにSWNTのNMR研究を行う方法および工程を提供する。
炭素煤煙中の炭素SWNTは、TPO、TEM、ラマンおよび近赤外分光法によって定量化することができる(HerreaおよびResasco(2003)Chem. Phy. Lett. 376: 302-309)。最も一般的な方法はTPOである(米国特許第6,333,016号)。ResascoのグループによるTPO実験(W. E. Alvarez他(2002)Chemistry of Materials 14:1853-1858)では、温度を直線的に増加させながら(11℃/分)、炭素蒸着物を含む触媒に5%O/Heの連続流を通過させる。炭素種の酸化により製造されるCOの発生を、質量分析計でモニターする。発生したCOの定量化を純粋COの100μlパルスで較正し、これを各温度において酸化された炭素の量の測定値とする。この方法によって、SWNTの量的特徴の最適な較正が提供される。更にTPOは、同じような調製方法の下で、同種の支持体上に調製され、同様の実施条件下で用いられる触媒にしか確実に適用できない。また、この方法はSWNTを破壊してしまう。従って、煤煙中の炭素SWNTを定量する方法で、破壊的ではないものが求められている。
発明の概要
本発明は、単層カーボンナノチューブ(SWNT)を定量する方法および工程を提供する。
一態様において、試料中の単層カーボンナノチューブ(SWNT)の濃度を調べる方法を提供する。本方法は、SWNTを含む試料と既知濃度の標準物質との13C NMRを得るステップ、SWNTの13C NMR信号と標準物質の13C NMR信号とについての曲線下の面積を計算するステップ、および前記試料信号と前記標準物質信号とについての曲線下の面積を比較して、SWNTの濃度を調べるステップを含む。
本発明の上記および他の態様は以下の詳細な説明を参照して明らかになるであろう。また本願では、特定の工程や組成について詳述する様々な参照文献に言及するが、参照することで本願にその内容が全て含まれるものとする。
I.定義
特に述べない限りは、明細書、請求の範囲を含む本願において用いられる下記の語は、下記のように定義される。なお、明細書および請求の範囲において用いられる「一つの(a、an)」「その(the)」で示される単数形は、文脈から明らかとされる場合を除いては、複数形を含むものとする。一般的な化学用語の定義は、例えばCareyおよびSundberg(1992)"Advanced Organic Chemistry第3版”第A巻および第B巻、Plenum Press(ニューヨーク州);およびCotton他(1999)”Advanced Inorganic Chemistry 第6版”、Wiley(ニューヨーク州)が参照可能である。
本願において「単層カーボンナノチューブ」または「一次元カーボンナノチューブ」の語は、交換可能に用いるものであり、実質的に炭素原子の単層からなる壁を有し、黒鉛型結合で六角形結晶構造に配置された、炭素原子の薄いシートを円筒状にしたものを意味する。
本願において「多層カーボンナノチューブ」の語は、2個以上の同軸チューブからなるナノチューブを意味する。
「有機金属(metalorganic)」または「有機金属(organometallic)」の語は、交換可能に用いるものであり、有機化合物と金属、遷移金属または金属ハロゲン化物との配位化合物を意味する。
II.概要
本発明は、単層カーボンナノチューブ(SWNT)の特徴を分析し、試料中のSWNTを定量測定する方法および工程を開示する。SWNTはどのような公知の方法を用いて製造してもよい。SWNTを含有すると思われる試料を、マジック角回転(MAS)13C NMRなどの固体NMRで調べることができる。得られたNMRスペクトルは、1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)などの標準物質のNMRスペクトルと比較することができる。試料中のSWNTの量は、試料と標準物質とについての曲線下の面積を比較することによって、またはMAS13C NMRにおける信号強度を比較することによって、調べることができる。
III.カーボンナノチューブの合成
SWNTは、当業者に公知の様々な方法に従って製造することができる。例えばSWNTは、レーザ切断法(米国特許第6,280,697号)、アーク放電法(Journet他、Nature 388: 756(1997))、担持金属ナノ粒子を炭素源に反応温度で接触させる化学蒸着法(Harutyunyan他、NanoLetters 2、525(2002))などによって、製造することができる。好ましくはSWNTは、化学蒸着法により製造する。
カーボンナノチューブを合成する化学蒸着(CVD)法では、炭素含有ガスなどの炭素前駆体を用いる。一般に、800℃〜1000℃までの温度で熱分解しない炭素含有ガスのいずれかを用いることができる。好適な炭素含有ガスの例としては、一酸化炭素や、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、エチレン、アセチレン、プロピレンなどの飽和および不飽和脂肪族炭化水素;アセトン、メタノールなどの含酸素炭化水素;ベンゼン、トルエン、ナフタレンなどの芳香族炭化水素;およびこれらの混合物(一酸化炭素とメタンなど)が挙げられる。一般に、アセチレンを用いると多層カーボンナノチューブの形成が促進されるが、単層カーボンナノチューブの形成にはCOとメタンが供給ガスとして好ましい。炭素含有ガスは、水素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン、キセノンなどの希釈ガスまたはそれらの混合物と任意選択で混合してもよい。
CVDに用いる触媒の組成は、当業者に公知のどのような組成であってもよい。粒子が、例えば鉄、酸化鉄などの磁性金属または合金、あるいはコバルト、ニッケル、クロム、イットリウム、ハフニウムまたはマンガンなどのフェライトの粒子であることが都合が良い。本発明で有用な粒子の全体的な平均粒径は好ましくは約50nm〜約1μmであるが、一般に個々の粒径は約400nm〜約1μmであっても良い。
カーボンナノチューブの成長工程における触媒の機能は、炭素前駆体を分解し、炭素の規則的に並んだ蒸着を補助することにある。本発明の方法および工程では、金属触媒として金属ナノ粒子を用いるのが好ましい。触媒として選択した金属または金属の組み合わせを処理して、所望の粒径及び粒径分布を得ることができ、カーボンナノチューブを合成する際に、その支持体として使用するのに好適な材料上に担持して分離することができる。当分野で知られるように、支持体を用いると、触媒粒子同士が分離されて触媒組成物中により大きな表面積の触媒材料を提供することができる。支持体材料としては、結晶シリコン、ポリシリコン、窒化ケイ素、タングステン、マグネシウム、アルミニウムおよびそれらの酸化物、好ましくは酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウムまたは二酸化チタン、またはそれらの混合物、それらに元素を任意選択で付加して改変したものの粉末が挙げられ、支持体粉末として用いる。シリカ、アルミナおよび当分野で公知の他の材料を支持体として用いることができ、好ましくはアルミナを支持体として用いる。
金属触媒は、V族金属(V、Nb等)およびそれらの混合物、VI族金属(Cr、W、Mo等)およびそれらの混合物、VII族金属(Mn、Re等)、VIII族金属(Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt等)およびそれらの混合物、ランタニド(Ce、Eu、Er、Yb等)およびそれらの混合物または遷移金属(Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Sc、Y、La等)およびそれらの混合物から選択することができる。バイメタル触媒のような本発明に用いることのできる混合触媒の具体例としては、Co−Cr、Co−W、Co−Mo、Ni−Cr、Ni−W、Ni−Mo、Ru−Cr、Ru−W、Ru−Mo、Rh−Cr、Rh−W、Rh−Mo、Pd−Cr、Pd−W、Pd−Mo、Ir−Cr、Pt−Cr、Pt−WおよびPt−Moが挙げられる。好ましくは金属触媒は鉄、コバルト、ニッケル、モリブデンまたはそれらの混合物、例えばFe−Mo、Co−MoおよびNi−Fe−Moである。
金属、バイメタル、または複数金属の組み合わせを用いて、規定の粒径および粒径分布を有する金属ナノ粒子を調製する。触媒ナノ粒子は、同一出願人による同時係属の米国特許出願第10/304,316に記載するように、または当分野で公知の他の方法によって、不動態化(passivating)溶媒に添加した対応の金属塩を熱分解し、金属ナノ粒子を得るように溶媒の温度を調節して調製することができる。金属ナノ粒子の粒度および粒径は、不動態化溶媒中に適当な濃度の金属を用いることで、あるいは熱分解温度で反応を進行させる時間の長さを制御することによって、制御可能である。金属塩は金属のどのような塩であってもよく、塩が溶媒に溶けるように、および/または金属塩の融点が不動態化溶媒の沸点より低くなるように選択することができる。従って、金属塩は金属イオンと対イオンを含むものであり、対イオンとしては硝酸塩、亜硝酸塩、窒化物、過塩素酸塩、硫酸塩、硫化物、酢酸塩、ハロゲン化物、メトキシドまたはエトキシド等の酸化物、アセチルアセトネート等が挙げられる。例えば、金属塩は酢酸鉄(FeAc)、酢酸ニッケル(NiAc)、酢酸パラジウム(PdAc)、酢酸モリブデン(MoAc)等、およびそれらの組み合わせであってもよい。金属塩の融点は好ましくは不動態化溶媒の沸点より約5℃〜50℃低く、より好ましくは約5℃〜約20℃低い。溶媒は、グリコールエーテル、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、H(OCHCHO(CHCH(以下一般名「ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル」を用いる)等のエーテルであってもよい。
好ましくは、金属塩を含む反応混合物に支持体材料を添加する。支持体材料は固体で添加してもよいし、不動態化溶媒に溶解したのち、金属塩を含む溶液に添加してもよい。固体支持体の例としては、シリカ、アルミナ、MCM−41、MgO、ZrO、アルミニウム安定化酸化マグネシウム、ゼオライト、または当分野で公知の他の支持体、およびそれらの組み合わせが挙げられる。例えば、Al−SiOハイブリッド支持体を用いることができる。好ましくは支持体材料は、不動態化溶媒に可溶である。一態様において、金属塩と支持体材料との対イオンは同じものであり、従って例えば亜硝酸塩を金属塩と支持体材料とにおける対イオンとすることができる。故に、支持体材料は支持体材料の要素と対イオンとを含み、ここで対イオンは硝酸塩、亜硝酸塩、窒化物、過塩素酸塩、硫酸塩、硫化物、酢酸塩、ハロゲン化物、メトキシドおよびエトキシドなどの酸化物、またはアセチルアセトネートなどとすることができる。従って例えば、亜硝酸塩は、金属イオン(亜硝酸第一鉄(ferrous nitrite))および支持体材料(亜硝酸アルミニウム(aluminum nitrite))における対イオンとすることができ、あるいは支持体は酸化アルミニウム(Al)またはシリカ(SiO)であってもよい。支持体材料を粉末状にして、小さな粒径と大きな表面積を提供することができる。粉末状支持体材料の粒径は好ましくは約0.01μm〜約100μm、より好ましくは約0.1μm〜約10μm、さらにより好ましくは約0.5μm〜約5μm、最も好ましくは約1μm〜約2μmである。粉末状支持体材料の表面積は約50〜約1000m/g、より好ましくは約200〜約800m/gとすることができる。粉末状酸化物は新たに調製してもよいし、市販のものを用いてもよい。例えば、1〜2μmの粒径で、300〜500m/gの表面積を有する好適なAl粉末がAlfa Aesar(マサチューセッツ州ウォードヒル)またはDegussa(ニュージャージー州)により市販されている。粉末状酸化物を添加して、粉末状酸化物と、金属ナノ粒子を形成するのに用いられる金属の初期量との所望の重量比を達成することができる。通常、重量比を約10:1〜約15:1とすることができる。例えば100mgの酢酸鉄を出発原料として用いる場合、約320〜480mgの粉末状酸化物を溶液に導入することができる。金属ナノ粒子と粉末状酸化物の重量比は、約1:1〜1:10、例えば1:1、2:3、1:4、3:4、1:5などとすることができる。
均質混合物を形成したのち、熱分解によって金属ナノ粒子を得る。反応容器内にある少なくとも一つの金属塩の融点より高い温度に反応容器の内容物を加熱することによって、熱分解反応を開始する。金属ナノ粒子の平均粒径は、熱分解時間を調節することによって制御することができる。反応時間は通常、所望のナノ粒径に応じて約20分〜約2400分の範囲で行う。約0.01nm〜約20nm、より好ましくは約0.1nm〜約3nm、最も好ましくは約0.3nm〜2nmの平均粒径を有する金属ナノ粒子を調製することができる。従って金属ナノ粒子の粒径を0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nm、最大約20nmとすることができる。別の態様において、金属ナノ粒子はある範囲の粒径または粒径分布を有していてもよい。例えば金属ナノ粒子は、約0.1nm〜約5nm、約3nm〜約7nmまたは約5nm〜約11nmの範囲の粒径を有していてもよい。
担持金属ナノ粒子は、公知の方法いずれかによってエアロゾル化することができる。一つの方法において、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンまたはラドンのような不活性ガスを用いて担持金属ナノ粒子をエアロゾル化する。好ましくはアルゴンを用いる。一般に、アルゴンまたは別のいずれかのガスを、粒子注入器に強制的に通過させ反応器へ導入する。粒子注入器は、担持金属ナノ粒子を保持することができ、かつ担持金属ナノ粒子を攪拌する手段を備えるものであればどのような容器であってもよい。従って、機械攪拌器を設けたビーカーに、粉末状多孔質酸化物基材上に担持された触媒を入れてもよい。アルゴン等のキャリアガスへの触媒の取り込みを促進する目的で、担持金属ナノ粒子を攪拌または混合してもよい。
概して、ナノチューブの合成は同一出願人による同時係属の米国特許出願第10/727,707(2003年12月3日出願)に記載するように行う。不活性キャリアガス(好ましくはアルゴンガス)を、粒子注入器に通過させる。粒子注入器はビーカーまたは他の容器であってもよく、粉末状多孔質酸化物基材上に担持された成長触媒を入れておく。アルゴンガス流への粉末状多孔質酸化物基材の取り込みを促進する目的で、粒子注入器内の粉末状多孔質酸化物基材を攪拌または混合してもよい。あるいは任意選択で、不活性ガスを乾燥システムに通過させて乾燥させる。粉末状多孔質酸化物を取り込んだアルゴンガスを予熱器に通過させて、このガス流の温度を約400℃〜約500℃に上げてもよい。次いで、取り込まれた粉末状多孔質酸化物を反応チャンバに送る。メタンまたは他の炭素源ガスの流れと水素の流れも反応チャンバに送る。典型的な流量としては、アルゴンについては500sccm、メタンについては400sccm、Heについては100sccmが挙げられる。さらに、500sccmのアルゴンを螺旋流入口へ導入し、反応チャンバの壁に付着する炭素生成物の量を低減することができる。反応チャンバは、加熱器を用いて反応時に約300℃〜900℃に加熱することができる。温度は好ましくは炭素前駆ガスの分解温度未満に維持する。例えば、1000℃を超える温度では、メタンは金属成長触媒により炭素ナノ構造体を形成するのではなく、分解されて直接煤煙を生じることが知られている。反応チャンバで合成したカーボンナノチューブとその他の炭素ナノ構造体を回収し、特徴を分析することができる。
上記した方法及び工程により製造したカーボンナノチューブおよびナノ構造は、電解放出素子、メモリ素子(高密度メモリアレイ、メモリロジックスイッチングアレイ)、ナノMEMS、AFMイメージングプローブ、分散(distributed)診断センサーおよびひずみセンサー等に用いることができる。他の重要な用途としては、熱制御材料、超高強度で軽量な補強材およびナノ複合材料、EMIシールド材料、触媒担体、ガス貯蔵材料、高表面積電極、および軽量導線ケーブルおよびワイヤ等が挙げられる。
本発明の一態様において、合成したSWNTの粒径分布は実質的に均一である。従って、SWNTの約90%が平均径の約25%内、より好ましくは平均径の約20%内、さらにより好ましくは平均径の約15%内におさまる粒径を有する。従って、合成されたSWNTの粒径分布は平均径内の約10%〜約25%、より好ましくは平均径内の約10%〜約20%、さらにより好ましくは平均径内の約10%〜約15%である。
別の態様において、調製されたカーボンナノチューブ試料は、CVDまたはレーザ蒸発によるカーボンナノチューブ合成の際に反応副産物として生成した非晶質炭素のように、カーボンナノチューブ合成の際に形成される別の物質を含んでいてもよい。更にSWNTは、成長触媒としての金属ナノ粒子のように、カーボンナノチューブ合成を促進するために添加される物質を含んでいてもよい。さらに別の実施形態において、調製されたカーボンナノチューブ試料は、微量の金属または他の不純物などの、少量の別の物質を含んでいてもよい。
別の態様において、SWNTを任意選択で更に処理して、導電体または強磁性体を更に除去することができる。例えば、金属ナノ粒子からなる成長触媒上にCVD成長により合成したSWNTを、任意選択で酸処理して金属ナノ粒子を除去してもよい。この処理によって、NMR分析に用いられる磁界と相互作用してしまうおよび/またはスペクトル線が広がってしまう量で含まれている導電体または強磁性体が除去される。
あるいは炭素と微量のVIIIb族遷移金属とをDCアーク放電装置のアノードから同時に蒸発させて、アーク放電装置内で単層カーボンナノチューブを製造してもよい。この方法により得られる生成物は、一般に低収率のカーボンナノチューブしか含んでおらず、カーボンナノチューブ群の構造と寸法は多岐にわたっている。単層カーボンナノチューブを製造する別の方法には、ニッケル、コバルトなどの遷移金属原子またはそれらの混合物をドープしたグラファイト基板をレーザ蒸発するものがある。この方法により製造した単層カーボンナノチューブは、ファンデルワールス力で稠密三方格子状に保持される平行配列の単層カーボンナノチューブが、約10〜約1000個のクラスタまたは索状となったものとして形成されやすい。近年、高圧COを炭素原料とし、気体の遷移金属触媒前駆体を触媒として用いた、単層カーボンナノチューブを製造する方法が報告されている(WO00/26138、2000年5月11日公開)。この方法は連続的に実施することが可能で、多層ナノチューブを同時に形成することなく、単層カーボンナノチューブのみを製造することができる。その上その方法を用いると、比較的高い純度の単層カーボンナノチューブの製造が可能であり、固体生成物中の炭素の約10重量%未満が、他の炭素含有種(黒鉛状炭素と非晶質炭素との両方を含む)に属している。SWNTを含有する試料は、公知の方法いずれかによって作成することもできるし、市販の供給元や研究所からなど、他の供給源から得ることもできる。
IV.カーボンナノチューブ含有量の測定
上記のように合成したSWNTは、固体核磁気共鳴(NMR)法によって特徴を分析することができる。SWNTは非晶質炭素などの不純物を含有する試料中に含まれていてもよいし、SWNTはNMR研究の前に従来法によって精製してもよい。NMRは、外部印加磁界下で電磁波がNMR活性核との間で生ずる相互作用に基づくものである。NMR活性核は奇数の原子量または奇数の原子番号を有しており、従って核磁気モーメントを有する。利便を図るために、核の磁気特性は磁気回転比(γ)と核スピン(I)との2つの量で論じられる。NMR活性核が磁界に置かれると、その核磁気エネルギー準位が(2I+1)個の非退化エネルギー準位に***され、印加磁界強度に正比例するエネルギー差によって分離される。この分離は「ゼーマン」***と呼ばれ、またゼーマン***のエネルギーに相当する周波数は「ラーモア周波数」と呼ばれ、この周波数は磁界強度に比例する。典型的なNMR活性核の例としては、H(プロトン)、13C、19Fおよび31Pが挙げられる。これら4個の核についてI=1/2であり、それぞれの核は2個の核磁気エネルギー準位を有する。***したレベルの間のエネルギー差が、印加した高周波量と同じになると、共鳴吸収が起こる。
NMR活性核を含む大量の試料が磁界に置かれると、ボルツマン統計に従って、核磁気エネルギー準位の間で、書くスピンが分配される。この結果、エネルギー準位とNMR法によって調べられる正味の核磁化との間に母集団(population)不均衡が生じる。
平衡に達すると、正味の核磁化が外部磁界と平行に配向され、変化の無い状態となる。第1の磁界に対して垂直で、ラーモア周波数またはその付近で回転する第2の磁界(「無線周波数」またはRF磁界)を印加して、正味の核磁化のコヒーレント運動を誘発することができる。
ラーモア周波数における歳差運動に加えて、印加RFエネルギーが存在しない状況では、核磁化は2つの緩和過程を経る。(1)関連緩和時間Tで横断面内の磁化が位相コヒーレンスを失う(「スピン−スピン緩和」)ように、正味の核磁化を起こす様々な個々の核スピンの歳差が互いに位相ずれ(dephased)する。(2)関連緩和時間Tで、個々の核スピンが、核磁気エネルギー準位の平衡集団に戻る(「スピン格子緩和」)。
固体またはゲル状の試料は、分子が迅速かつ等方に自由に転回することができないので、液状NMR法によって測定すると一般に広いNMR共鳴を示す。これらの広がりはスピン間の双極相互作用、化学シフトの異方性および磁化率の局所的ばらつきに由来するものである。マジック角試料スピニング(MAS)とは、静的な場の方向に対してマジック角(θ)で試料全体を物理的に回転させる(ここでcosθ=(1/3)1/2である)ことでスペクトルを高分解能へ回復させる手段である。この角度は立方体の二等分線に対応し、この軸について回転することでx、yおよびz方向について旋回を同等に評価することができ、局所的変化が相殺される。線幅より回転速度が速い場合、MAS実験で鋭い共振が観察される。MASプローブでは一般に回転速度が2〜20kHzとなる。
通常、固体NMRによって特徴を分析する試料をスピナー(7mmZrOスピナーなど)に入れる。200K〜約400K、好ましくは約280K〜約315K、より好ましくはおおよそ室温でマジック角回転を用いて13C NMRスペクトルを得る。試料は、約2kHz〜約20kHz、好ましくは約5kHz〜約15kHz、より好ましくは約8kHz〜約15kHz、またはその間のいずれかの周波数(例えば9Hz、10kHz、11kHz、12kHz、13kHz、14kHzなど)で回転させることができる。複数の走査(例えば2走査〜約1000走査)、あるいはその間のいずれかの数値の走査が得られる。あるいは、1個の走査が得られる。
本発明の一態様において、NMR研究の前に、既知濃度の標準化合物を試料に添加することができる。標準物質としては、標準物質からの信号が試料中に存在するSWNTからの信号に干渉しないものが選択される。従って標準物質は、好ましくは芳香族であるか、SWNTについて予想されるシフトに近いシフトを有する炭素原子を含むものであり、固体または液体であるが、好ましくは固体である。標準物質は好ましくは1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)やアセトフェノンなどの固体であるが、トリメチルシラン(TMS)などの液体であってもよい。別の態様において、試料と標準物質のMAS13C NMRを別々に得てもよい。さらに別の態様において、様々な濃度の標準物質のMAS13C NMRを得て、13C信号についての曲線下の面積に対して濃度をプロットし、試料のMAS13C NMRを別に得ることができる。
試料中のSWNTは、試料中のSWNTと標準物質との13C信号について、曲線下の面積を計算することによって定量化することができる。標準物質中の各分子の炭素原子数と総濃度が既知であるので、試料と標準物質とについての曲線下の面積の比を用いて、試料中のSWNTを定量化することができる。例えば試料中のSWNTを、下記式を用いて定量化することができる。
SWNT = N 標準SWNT/I標準
ここでN SWNTはSWNTの炭素に含まれる13C同位体の濃度であり、N 標準は標準試料中の13C同位体の濃度であり、ISWNTはSWNTにおける炭素のNMR信号強度であり、I標準は標準試料のNMR信号強度である。あるいは、標準物質の濃度をその濃度における13C信号についての曲線下の面積に対してプロットしてグラフを作成し、試料中のSWNTからの13C信号についての曲線下の面積を計算し、試料におけるSWNTの濃度をグラフから概算することができる。最後に、13C同位体の自然分布が約1.1%であることを考慮し、ナノチューブ形成に関与するC原子の総数を定量的に計算することができる。
実施例
以下に、本発明を実施する特定の実施形態の実施例を説明する。実施例は本発明を例証する目的のためだけに記載するものであり、いかなる意味においても本発明の範囲を限定するものではない。用いた数値(例えば量、温度等)の精度には注意を払ったが、多少の実験誤差や偏差はもちろん許容されるべきである。
担持触媒の調製
支持体材料を金属塩溶液に含浸して触媒を調製した。典型的な手順において、Fe(NOをFe:Al=1:2のモル比で用いた。窒素雰囲気下、Fe(NOを水に1mM:20mMのモル比で添加した。次いで亜硝酸アルミニウムを金属塩含有水溶液に添加した。窒素雰囲気下で、機械的攪拌棒を用いて反応混合物を混合し、還流させながら90分間加熱した。溶媒を除去するために混合物上にNガスを流しながら、約60℃に冷却した。反応フラスコの壁にバラ模様のフィルムが形成された。黒色フィルムを回収して瑪瑙乳鉢で粉砕し、黒色の微粉を得た。
カーボンナノチューブの合成
Harutyunyan他、NanoLetters 2、525(2002)に記載の実験装置を用いて、カーボンナノチューブを合成した。実施例1の触媒を用い、メタンを炭素源として、CVDにより大量のSWNTを成長させた(T=800℃、メタンガス流量=60sccm)。炭素SWNTは、約40重量%(鉄/アルミナ触媒に対する炭素の重量%)の収率で合成することができた。透過電子顕微鏡法(TEM)とλ=532nmおよびλ=785nmレーザ励起におけるラマンスペクトルとを用いてカーボンナノチューブを分析した。
カーボンナノチューブを、金属残渣と固体支持体とから酸処理によって精製した。HFで洗浄して酸化アルミニウム支持体を除去した。合成ステップで得られた生成物を濃縮HFに入れ、6時間超音波処理し、一晩放置した。0.05μmフィルタで濾過して固体を回収し、約pH7の蒸留熱水で洗浄し、110℃で6時間乾燥した。非晶質炭素を選択的酸化により除去した。約220mgの試料をチャンバに入れた。400℃に達するまで、10℃/分の速度で昇温した。100sccmの空気流の下、試料をその温度に20分間維持した。塩酸で洗浄してFe/Mo触媒を除去した。試料を濃縮HClに入れ、6時間超音波処理した。0.05μmフィルタで濾過して固体を回収し、約pH7の蒸留熱水で洗浄し、110℃で6時間乾燥した。非晶質炭素を選択的酸化(2回目)により除去した。約95mgの試料をチャンバに入れた。430℃に達するまで、10℃/分の速度で昇温した。100sccmの空気流の下、試料をその温度に20分間維持した。得られた試料をHClで洗浄して(2回目)、Fe/Mo触媒粒子を除去した。試料を濃縮HClに入れ、6時間超音波処理した。0.05μmフィルタで濾過して固体を回収し、約pH7の蒸留熱水で洗浄し、110 ℃で6時間乾燥した。得られたSWNTは金属残渣が約1%wt/wt未満であった。
MAS13C NMR
実施例2で合成したカーボンナノチューブ(50mg)を石英管内に入れ、それをASX400ブルカー分光計の共鳴器に入れ、磁界9.4T、H周波数400MHz、C13周波数100MHz、室温にて操作した。試料を5kHz〜15kHzで回転させた。スペクトルを得るパラメータは、実験サイクル間の待ち時間を5秒、90°パルス幅を4マイクロ秒、サンプリングの滞留時間を0.5マイクロ秒とした。約20分の収集時間で、1024個の点が得られ、計200の走査が得られた。SWNT含有試料についての13C NMR MASスペクトルの結果を図1に示す。DPPHの固体炭素スペクトルについての共鳴の主なピークは、100ppmからの高磁場である。
好ましい実施形態および様々な別の実施形態を参照して本発明を詳細に述べたが、本発明の精神および範囲内で様々に改変した形態および詳細が可能であることが当業者には理解されよう。本願において参照した全ての印刷された特許と公報は、ここに参照して全文を開示に含むものとする。
標準物質として1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジルを用いた、SWNTを含む試料のマジック角回転(MAS)13C核磁気共鳴(NMR)を示す。

Claims (3)

  1. 試料中の単層カーボンナノチューブ(SWNT)の濃度を調べる方法であって、
    SWNTを含む試料と既知濃度の標準物質とのマジック角回転(MAS) 13 C NMRスペクトルを得るステップ;
    前記SWNTの13C NMR信号と前記既知濃度の標準物質の13C NMR信号とについての曲線下の面積を計算するステップ;および
    前記試料信号と前記標準物質信号とについての曲線下の面積を比較して、前記SWNTの濃度を調べるステップを含み
    前記SWNTは 13 C濃縮試料ではなく、前記SWNTの粒径分布は実質的に平均粒径内の10%〜25%であり、前記標準物質に1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)を用い、および前記試料が煤煙または非晶質炭素を更に含むことを特徴とする方法。
  2. 試料中の単層カーボンナノチューブ(SWNT)の濃度を調べる方法であって、
    SWNTを含む試料と既知濃度の標準物質とのマジック角回転(MAS) 13 C NMRスペクトルを得るステップ;
    前記SWNTの 13 C NMR信号と前記既知濃度の標準物質の 13 C NMR信号とについての曲線下の面積を計算するステップ;および
    前記試料信号と前記標準物質信号とについての曲線下の面積を比較して、前記SWNTの濃度を調べるステップを含み、
    前記SWNTは 13 C濃縮試料ではなく、前記SWNTの粒径分布は実質的に平均粒径内の10%〜25%であり、前記標準物質に液体を用い、および前記試料が煤煙または非晶質炭素を更に含むことを特徴とする方法。
  3. 前記標準物質がTMSであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
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