JP5024914B1 - 物品保管室 - Google Patents

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【課題】 震災等における火災や洪水から生活用品や家財を堅固に守ることができ、且つ、地震の揺れによる陶磁器やガラス製品等の脆弱物品の破損を防止できる物品保管室を提供する。
【解決手段】 地下に設置される鉄筋コンクリート製の物品保管室1であって、耐火水密扉11が設けられた第1の開口部9を有する天壁4と、前後左右の垂直壁5と、底壁6とを備え、その内部に第1の開口部9から出入りするための階段14が設けられた階段室7と、物品保管庫8とが形成されている。階段室7と物品保管庫8とは、耐火扉17が設けられた第2の開口部16を有する耐火隔壁15で区画され、物品保管庫8内の底壁6上面には、当該物品保管庫8内に保管される物品を載せる免震テーブル19が免震機構20を介して支持されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、地下に設置される鉄筋コンクリート製の物品保管室に関する。
近年、1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震によって引き起こされた阪神淡路大震災や、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた東日本大震災等、巨大地震による大災害が発生している。
前述したような巨大地震の発生時においては、特に、老朽化した木造家屋は、震動による過大な負荷に耐えられずに倒壊して多数の死者や負傷者が出たり、大切な家財を逸失するといった問題が発生している。
そこで、このような問題を解決するべく、従来より様々な提案がなされており、例えば、特許文献1には、既設家屋の所望の室内に、隣室等に開口する開口部を有する頑丈な鉄骨構造の耐震避難室を組み込み、地震発生時には、前記開口部から当該耐震避難室へ避難して、家屋が倒壊や損壊した際に、落下物の下敷きになることを回避しようとする提案がなされている。
また、特許文献2には、それぞれ鉄骨で枠組みされ、周囲にジュラルミン製の耐火性外装材を張り付けた床フレームと、出入口を除く周囲にジュラルミン製の耐火性壁材を張り付けた室フレームと、ジュラルミン製の耐火性屋根材を張り付けた天井フレームから構成されて、木造住宅などの室内に据え置いて使用する耐震用室内シェルターの提案がなされている。
この耐震室内シェルターは、室フレームの枠内を平常時には居室として使用でき、地震発生時には居住者の避難室として使用される。また、床フレームの枠内には、震災時の避難用具や保存食、その他の備蓄品を収納し、室フレームの床に開口部を設けて床フレーム内の備蓄品を出し入れできるようにしている。
さらに、特許文献3には、住宅等の床下およびその地下に設置して物品の収納に使用する地下収納庫の提案がなされている。この地下収納庫は、天井パネルと底面パネル、および、前後左右の壁面パネルによって略六面体状に構成されており、天井パネルに防火扉を有する出入口が設けられている。前記出入口は、住宅等の床面に設けたハッチから出入りすることができ、地下収納庫内には、その内部に設置された梯子を使って降りられるようになっている。
登録実用新案3019502号公報 特許第2750682号公報 登録実用新案第3047116号公報
特許文献1において提案されている耐震避難室は、地震発生時に居住者が避難するためのものであり、災害発生時に避難する際に持ち出し可能なものを常時から耐震避難室に運び込んでおくことは可能であるが、大きな物品は別室に保管することになるため、地震発生時の家屋の倒壊や、その後の火災によって、多大な財産を逸失してしまう虞があった。
また、地震の揺れが収まった後、大型の家財道具を車両等に載せて人々が一斉に避難を始めると、道路が渋滞して、消火活動やけが人の救護に向かう消防車や救急車等の緊急車両の交通が妨げられ、災害の規模が拡大してしまう虞があった。
一方、特許文献2において提案されている耐震用室内シェルターは、室フレームの床下の床フレーム内に備蓄品を収納できるようになっているが、地震発生後に発生した火災で周囲が火の海となった場合、シェルターを構成している鉄骨やジュラルミン製の耐火材は、火炎の高熱には長時間耐えられないため、貴重な家財が火災によって焼失してしまう虞があった。
また、特許文献3において提案されている地下収納庫は、鋼製の外板の内側に、内壁材として鋼板を張り付けた発泡スチロール製の断熱材を配置したパネルで構成されているもので、防火扉を有する天井パネルは住宅等の床下に露出しているため、天井パネル上方で大きな火災が発生すると、これらの天井パネルや防火扉は、火災の高熱で破壊され、地下収納庫内に収納した物品が前述した特許文献2のものと同様に焼失する虞があった。
また、火災発生時に、防火扉の上方から消火活動のための放水が行われたり、地震によって損傷を受けた近隣の水道管から水が流出して、防火扉が冠水すると、天井パネルの出入口と防火扉との隙間からシェルター内に水が侵入して収納物品を浸水させてしまう虞があった。
さらに、物品の収納場所が、火災や浸水から免れた場合においても、そこに収納されている陶磁器やガラス製品等の脆弱な物品は地震発生時に倒れたり、落下したり、互いに衝突したりして破損してしまう虞もあった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題を解消し、震災等における火災や洪水から生活用品や家財を堅固に守ることができ、且つ、地震の揺れによる陶磁器やガラス製品等の脆弱物品の破損を防止できる物品保管室を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の物品保管室は、地下に設置される鉄筋コンクリート製の物品保管室であって、耐火水密扉が開閉自在に設けられた第1の開口部を有する天壁と、前後左右の垂直壁と、底壁とを備え、その内部には、前記第1の開口部から出入りするための階段が設けられた階段室と、生活用品や貴重品等の物品を保管するための物品保管庫とが形成され、前記階段室と物品保管庫とは、耐火扉が開閉自在に設けられた第2の開口部を有する耐火隔壁によって区画され、前記物品保管庫内の底壁上面には、当該物品保管庫内に保管される物品を載置するための矩形状の免震テーブルが、地震発生時の揺れを低減する免震機構を介して支持されており前記免震テーブルの前後の側面と左右の側面にはそれぞれ緩衝器が取り付けられているとともに、前記物品保管庫内側の前記それぞれの緩衝器の先端が対向する高さ位置には、矩形枠状の震動規制部材が固定され前記免震テーブルが中立位置に静止している状態においては、前記それぞれの緩衝器の先端と前記震動規制部材との間は所定の距離だけ離れており、地震発生時に、前記免震テーブルの揺れの変位が前記距離を超過したときに、揺れ方向前方の緩衝器の先端が対向する前記振動規制部材に当接することで、前記免震テーブルの震動が抑制されるようにしたことを特徴としている。
また、本発明の物品保管室は、少なくとも、物品保管室外側の前後左右の垂直壁面と底壁面はそれぞれ、防錆処理を施した鋼板もしくは耐錆性を有する鋼板からなる箱状外殻で覆われて地中からの水の浸透が阻止されるようにしてあることも望ましい。
請求項1に記載された発明によれば、物品保管室は地下に設置されているため、地震の揺れで倒壊したり崩落する虞が無く、さらに、地震によって地上で火災が発生した場合にも、床面開口部に設けられた防水耐火扉によって、物品保管室内部への高温の火炎の侵入を防止することができる
しかも、万が一、火災による高熱によって耐火水密扉が損傷し、物品保管室の階段室内まで炎が侵入した場合でも、階段室と物品が保管されている物品保管庫との間は、耐火扉を備えた第2の開口部を有する耐火壁で区画されているため、物品保管庫内の温度上昇を影響を可及的に抑えて保管されている物品を火災から守ることができる。
さらに、地震発生時に付近の水道管等が損傷して物品保管庫の上が冠水した場合にも、防水耐火扉によって物品保管室内への水の侵入は阻止されるので、階段室や物品保管庫の内部が冠水するおそれはなく、地上の水が退くのを待ってから、保管されている物品を回収することができる。
さらに、貯蔵室内に保管される物品は、地震発生時の揺れを低減する免震機構を介して支持されている免震テーブル上に載せて保管するため、高価な陶磁器やガラス製品のような脆弱な物品が地震の揺れで倒れたり落下して破損する被害を免れることができる。
したがって、大地震の発生時には、最小限必要な物品だけを身につけて迅速に安全な場所に避難することができるため、大量の物品を運び出すことで避難路が混み合ってパニック状態に陥り、避難が遅れて尊い人命を失うような、大惨事になる事態を回避することができる。
請求項に記載された発明によれば、少なくとも、物品保管室外側の前後左右の垂直壁面と底壁面はそれぞれ、防錆処理を施した鋼板もしくは耐錆性を有する鋼板からなる箱状外殻で覆われて地中からの水の浸透が阻止されているため、地中に含まれる水が物品保管室の垂直壁や底壁を浸透して階段室や物品保管庫の内部に漏水する虞がなくなるとともに、物品保管室の耐久性や信頼性を高めることができる。
本発明の1実施形態における、耐震避難室の床下地下に付設された物品保管室の構造を示す縦断面図である。 耐震避難室が設置されている家屋の分解斜視図である。 図1のA−A位置における矢印方向に見た縦断面図である。 本発明の1実施形態における物品保管室の構造を示す水平断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の1実施形態について説明する。
図1は、本発明の1実施形態を示す、耐震避難室の床下地下に設置されている物品保管室の構造を示す縦断面図、図2は、前記耐震避難室が設置されている家屋の分解斜視図、図3は、図1のA−A位置における矢印方向に見た縦断面図、図4は、前記物品保管室の水平断面図であって、ここで説明する物品保管室1は、既設の家屋2内の一室に組み込まれた耐震避難室3の床下地下に設置されている。
この耐震避難室3は、先述した特許文献1で提案されている耐震避難室のような鉄骨組立構造のものであって、鉄骨組土台3Aや鉄骨組支柱3B、鉄骨組梁3C等で直方体状に枠組みされていて、図2に示すように、格子状に組まれた鉄骨組梁3Cには、地震発生時に上方からの落下物を防ぐために、多数の鋼板製の天井パネル3Dが取り付けられている。
前記耐震避難室3の内部は、平常時は、居室として日常生活に使用できるように、床板Fや内壁W(図2のみ表示)等の内装が施され、耐震避難室3の前後左右の各側面には、家屋2の隣室や外窓等と連絡する矩形状の開口部3Eがそれぞれ設けられている。
また、この耐震避難室3は、家屋2の所望の室内の床板や根太等を撤去して、その床下に鉄筋コンクリートの基礎を形成し、この基礎の上に鉄骨組支柱3Bの下端をそれぞれ固定してある。
図1及び図3に示すように、家屋2の耐震避難室3が組み込まれている室内では天井梁2Aや躯体壁2Bの内側に取り付けられている天井板や内壁板が、設置工事の際に床板とともに取り外されている。
一方、耐震避難室3の地下に設置されている物品保管室1は、地盤の上に露出して配置されている天壁4と、地中に配置されている、前後左右を包囲する4つの垂直壁5ならびに底壁6とを備え、内部には階段室7と物品保管庫8が形成されている。
これらの天壁4、垂直壁5、底壁6は鉄筋コンクリートによってブロック状に一体化されて製作されている。なお、この実施形態のものでは、天壁4が300mm、垂直壁5が220mm、底壁6が250mmの厚さでそれぞれ形成されている。
天壁4には、階段室7へ出入りするための矩形状の開口部9(第1の開口部)が開口されており、前記開口部9に固定されている鋼鉄製の扉枠10に、耐火水密扉11が図示を省略しているヒンジ機構により上方に向けて開閉自在に連結されている。この耐火水密扉11は鋼鉄製で扉枠10との対向面に防水パッキンが装着されており、閉鎖状態で外部からの水の侵入を阻止できるようになっている。
一方、前記開口部9の上方位置において、耐震避難室3の床板Fには矩形状の床面開口部12が形成されている。前記床面開口部12には一対の床蓋13が両外側へ開閉自在に取り付けられている。
これらの床蓋13は、図1に示すように、床面開口部12を閉じた状態では床板Fの一部となり、また、図3に示すように、床面開口部12の両外側へ開いた状態で、耐火水密扉11を上方へ開くことが可能になっている。
開口部9の下方には、階段室7へ降りるための鋼鉄製の階段14が設けられている。図3及び図4に示すように、階段室7と物品保管庫8とは、天壁4、垂直壁5、底壁6と一体化された鉄筋コンクリート製の耐火隔壁15によって区画されている。
前記耐火隔壁15の一部には、矩形状の開口部16(第2の開口部)が開口しており、当該開口部16の周縁部には、耐火扉17が開閉自在に取り付けられている鋼鉄製の扉枠18が固定されている。
なお、本実施形態のものにおいては、耐火扉17と扉枠18は鋼鉄製のものを用いているが、耐火扉17や前述した耐火水密扉11は、耐熱性と断熱性をより高めるために、例えば、耐熱鋼板とグラスウール材とを組み合わせた複合構造のもの等を用いてもよい。
図3及び図4に示すように、物品保管庫8内の底壁6の上面には、この物品保管庫8内に保管しておく物品を載せておくための矩形状の免震テーブル19が設けられている。平常時においては、物品保管庫8を包囲する3つの垂直壁5及び1つの耐火隔壁15と、それぞれに対向する免震テーブル19の各辺との間の間隔は略等しくなっている。
免震テーブル19の底面は、底壁6の上面の2箇所に設置された免震機構20と連結されている。これらの免震機構20は、詳細な構造の図示は省略するが、底壁6の上面に固定される固定部と、前記固定部に対してボールやローラ等を用いた転がり案内機構を介して免震テーブル19をその長手方向及びこれに直角な方向に水平面内で並進移動自在に案内支持する可動部と、固定部に対して可動部を常時中立位置に戻すように付勢するバネ機構と、固定部に対する可動部の震動を吸収するダンパ機構等を有する周知の構造のものが用いられている。
また、免震テーブル19の底面の外周近傍には、免震テーブル19の重量を底壁6の上面に対して転動自在に支持するボールを有するボールキャスタ21が6箇所設けられている。
なお、これらのボールキャスタ21は、例えば、免震機構20のみで重量の支持が可能な場合には省略可能であって、特許請求の範囲の記載中の「免震機構」は、本実施形態のものにおいては、免震機構20とボールキャスタ21とを併せたものを意味している。
また、矩形状の免震テーブル19の前後の短辺側の側面にはそれぞれ2箇所ずつ、左右の長辺側の側面にはそれぞれ3箇所ずつ、緩衝器22が取り付けられている。一方、物品保管庫8の内側の、これらの緩衝器22の先端が対向する高さ位置には、矩形枠状の震動規制部材23が固定されている。
図3に示すように、免震テーブル19が中立位置に静止している状態においては、各緩衝器22の先端と震動規制部材23間は所定の距離Sだけ離れており、地震発生時に、免震テーブル19の揺れの変位が前記距離Sを超過したときに、揺れ方向前方の緩衝器22の先端が対向する震動規制部材23に当接することで、免震テーブル19の震動が抑制される。
なお、階段室7と物品保管庫8との間で物品の出し入れを容易にするために、開口部16に設けられている扉枠18の下辺上面と、免震テーブル19の上面及び震動規制部材23の上面は、略同一レベルとしてある。
前述した構成において、地震発生時に、免震テーブル19は免震機構20とボールキャスタ21に支えられて底壁6に対して前後左右に変位できるため、底壁6から免震テーブル19へ伝達される震動は免震機構20によって極度に低減される。
その結果、高価な陶磁器やガラス製品のような脆弱な物品を免震テーブル19に載せて保管しておけば、地震が発生した際に、その震動で倒れたり落下して破損する被害を免れることができる。
なお、本実施形態においては省略しているが、底壁6の上面に誤って物を落下させないように、免震テーブル19と振動規制部材23との隙間は、蛇腹状の伸縮カバー等で塞いでおくことが望ましい。
また、本実施形態においては、階段室7に面する3つの垂直壁5の内面には発泡ウレタン樹脂層24が形成されており、その上に化粧パネル25が張り付けられている。同様に、物品保管庫8に面する3つの垂直壁5の内面ならびに耐火隔壁15の内面の、それぞれ震動規制部材23から上の部分と、天壁4の下面にも発泡ウレタン樹脂層26が形成されており、その上に化粧パネル27が張り付けられいる。
これらの発泡ウレタン樹脂層24、26は、階段室7や物品保管庫8内の結露を防止するために設けられており、本実施形態のものにおいては、これらの層は略30mmの厚さで形成されている。
一方、物品保管室1の外側から内部へ地中の水分の浸透を防止し、且つ、垂直壁5や底壁6の強度や耐久性を高めるために、物品保管室1の前後左右の垂直壁5と、底壁6のそれぞれの外面は、箱状外殻28によって覆われている。
本実施形態のものにおいては、箱状外殻28は、表面に錆止塗料を塗布した2.3mm厚の亜鉛メッキ鋼板で製作されており、予め別の場所で2つの部分に分けて製作されたものを家屋2の地下に掘削した矩形状の穴の中に搬入し、ここで合体して溶接することにより、一体化された四角い箱状に組み立てている。
また、箱状外殻28の外側の各側面には、角形鋼管からなる縦向きの補強材29が複数箇所溶接されているとともに、L形鋼からなる横向きの補強材30が複数箇所溶接されて、補強されている。
さらに、箱状外殻28の底面は、前記穴の底に敷かれた砕石M上に設置されて上方から物品保管室1の鉄筋コンクリート部分の大きな重量がかかるため、前記底面外側の周囲には、補強材29が正方形状枠状に組んで溶接されている。
なお、これらの補強材29、30は、箱状外殻28を構成している鋼板と同様、亜鉛メッキ処理を施した鋼材の表面に錆止塗料が塗布されている。また、箱状外殻28の底面や各側面を構成している各鋼板の内側には、前述した発泡ウレタン樹脂24,26と同様な発泡ウレタン樹脂31の層を形成してこれらの鋼板の内側の結露を防止している。
前述した実施形態のものにおいては、箱状外殻28の錆びによる腐食を防ぐために、錆止め塗料を塗布した亜鉛メッキ鋼板を用い、また、補強材29や補強材30にも亜鉛メッキ処理した鋼材に錆止塗料を塗布したもの用いているが、箱状外殻の構成材は本実施形態に限定するものではなく、例えば、ステンレス鋼のような耐錆性を有する鋼材を用いて製作してもよい。
また、本実施形態のものにおいては、箱状外殻28を角形鋼管やL形鋼からなる補強材29、30を用いて補強しているが、設計上補強を要しない場合には、これらの補強材を省略しても良い。
さらに、本実施形態のものにおいては、箱状外殻28は、地中に配置されている垂直壁5と底壁6の外面のみを覆って保護しているが、天壁の側面や上面についても覆う構造としてもよい。また、 物品保管室の垂直壁や底壁を構成している鉄筋コンクリートに高強度で防水性に優れたものを使用する場合には、箱状外殻を用いて被覆保護する必要はない。
前述した実施形態の物品保管室は、住居としている家屋の一室に組み込まれた耐震避難室の床下地下に設置し、前記耐震避難室から直接出入りできるようにしているが、本発明は、本実施形態に限定するものではなく、家屋とは独立した別の場所の地中に設置してもよい。
本発明の物品保管室は、住居としている家屋とは別の場所の地下に設置したり、家屋内の所望の部屋内に設置した耐震避難室の床下地下に設置して、大小様々な生活用品や貴重な家財等を、震災等に備えて安全に保管しておくためのスペースとして有効に利用することができる。
1 物品保管室
2 家屋
3 耐震避難室
3A 鉄骨組土台
3B 鉄骨組支柱
3C 鉄骨組梁
3D 天井パネル
3E 開口部
4 天壁
5 垂直壁
6 底壁
7 階段室
8 物品保管庫
9 開口部(第1の開口部)
10 扉枠
11 耐火水密扉
12 床面開口部
13 床蓋
14 階段
15 耐火隔壁
16 開口部(第2の開口部)
17 耐火扉
18 扉枠
19 免震テーブル
20 免震機構
21 ボールキャスタ
22 緩衝器
23 震動規制部材
24、26 31 発泡ウレタン樹脂
25、27 化粧パネル
28 箱状外殻
29 角形鋼管
30 L形鋼
H 家屋
W 内壁
F 床板
M 砕石

Claims (2)

  1. 地下に設置される鉄筋コンクリート製の物品保管室であって、
    耐火水密扉が開閉自在に設けられた第1の開口部を有する天壁と、前後左右の垂直壁と、底壁とを備え、
    その内部には、前記第1の開口部から出入りするための階段が設けられた階段室と、生活用品や貴重品等の物品を保管するための物品保管庫とが形成され、
    前記階段室と物品保管庫とは、耐火扉が開閉自在に設けられた第2の開口部を有する耐火隔壁によって区画され、
    前記物品保管庫内の底壁上面には、当該物品保管庫内に保管される物品を載置するための矩形状の免震テーブルが、地震発生時の揺れを低減する免震機構を介して支持されており
    前記免震テーブルの前後の側面と左右の側面にはそれぞれ緩衝器が取り付けられているとともに、前記物品保管庫内側の前記それぞれの緩衝器の先端が対向する高さ位置には、矩形枠状の震動規制部材が固定され
    前記免震テーブルが中立位置に静止している状態においては、前記それぞれの緩衝器の先端と前記震動規制部材との間は所定の距離だけ離れており、地震発生時に、前記免震テーブルの揺れの変位が前記距離を超過したときに、揺れ方向前方の緩衝器の先端が対向する前記振動規制部材に当接することで、前記免震テーブルの震動が抑制されるようにしたことを特徴とする物品保管室。
  2. 少なくとも、物品保管室外側の前後左右の垂直壁面と底壁面はそれぞれ、防錆処理を施した鋼板もしくは耐錆性を有する鋼板からなる箱状外殻で覆われて地中からの水の浸透が阻止されていることを特徴とする請求項に記載の物品保管室。
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