JP5023422B2 - 反射型カラー液晶表示装置の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

反射型カラー液晶表示装置の製造方法およびその製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型カラー液晶表示装置、その製造方法およびその製造装置に関し、特に、白色ホログラムを用いて文字、図形等をカラー表示する反射型カラー液晶表示装置の製造方法およびその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、反射型カラー液晶表示方式として、一枚偏光板方式、ゲストホスト液晶方式等が知られているが、近年、HPDLC(Holographic Polymer Dispersed Liquid Crystal)素子を用いる方式が注目されている。この方式においては、偏光板やカラーフィルタを用いないために、明るい反射表示を実現することが可能である。例えば、特開平6−294952号公報に、液晶層に液晶滴と透明性固体とが周期構造をなして存在しているHPDLC素子が開示されている。このHPDLC素子は、電圧を印加しない状態では、外光が入射すると、液晶滴と透明性固体とによる周期構造によってブラッグ反射が生じ、周期構造の周期間隔に対応した波長域の光を反射し、それ以外の波長の光は透過される。電圧を印加した状態では、HPDLC素子における液晶滴の屈折率が変化し、液晶滴と透明性固体との屈折率差が小さくなるにしたがってブラッグ反射の強度が減少していき、屈折率差がなくなると入射光はすべて液晶層を透過する。こうした反射状態と透過(透明)状態を用いて明暗表示を行う。このHPDLC素子は、透明性固体材料の前駆体、液晶材料および重合開始剤などを封入したセルに、二光束干渉露光を行うことにより作製される。二光束干渉露光では、2つの光束の干渉によって生じる干渉光縞の光強度が強い部分で透明性固体材料前駆体が硬化し、透明性固体材料の比率が高い部分が生じる。逆に、干渉光縞の光強度が弱い部分では、液晶材料の比率が高い部分が生じる。その結果、セル内において、透明性固体の比率が高い部分と液晶材料の比率が高い部分とが周期的に生じる周期構造が形成される。この周期構造は、上述のように、表示時にブラッグ条件を満たす波長の光を反射する。
【0003】
また、上記特開平6−294952号公報には、このHPDLC素子をカラー表示装置として使用するために、反射波長の異なるHPDLC素子をそれぞれ異なる透明基板対間に形成しそれらを光吸収膜上に積層配置する方法と、反射波長の異なるHPDLC素子を平面配置する方法とが記載されている。
上記の異なる透明基板間に形成されたHPDLC素子を複数層積層配置する方式は、特開平10−31217号公報や特開2000−89028号公報等にも記載されている。また、特開平9−265088号公報には、基板上に、異なる波長の光を反射する、液晶と高分子層とが交互に配置された液晶混合干渉膜を複数層、間に電極層や絶縁層を介して積層し、基板上に形成された薄膜トランジスタと各層に形成された電極層とをスルーホールを介して接続してなる反射型カラー液晶表示装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の各公報に記載された反射波長の異なる複数のHPDLC素子を積層したり反射波長の異なる複数の液晶混合干渉膜を電極を介して積層する方法では、各層のHPDLC素子や液晶混合干渉膜を独立に駆動するための立体的な配線が必要となり、素子構造・作製工程が複雑になるという課題がある。また、複数のHPDLC素子を積層する方式では、ガラス基板間に液晶樹脂複合体を挟んでなるHPDLC素子を例えば3枚積層しなければならないため、表示装置が厚くなってしまうという問題も起きる。さらに、特開平6−294952号公報に記載された反射波長の異なる複数のHPDLC素子を平面配置する方法では、同一面内に反射波長の異なる3種類のHPDLC素子を作製しなければならない。したがって、マスクを介した干渉露光を3回繰り返す必要があり、作製工程が複雑となる。
【0005】
本発明は、これらの従来技術に鑑みてなされたものであって、その目的は、反射波長の異なるHPDLC素子や液晶混合干渉膜を積層配置したり、平面配置したりする必要のない簡易な構造・構成を持つ明るい反射型カラー液晶表示装置、少ない工程で製造できる製造方法およびその製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、透明電極を備えた一対の透明基板がスペーサを介して貼り合わされてなるセルに少なくとも透明性固体材料前駆体と液晶材料とを含む混合液を注入する工程と、前記混合液を注入した前記セルに同一波長の二つの光を異なる方向から照射してその干渉によって周期性のある前記透明性固体材料前駆体の光硬化層を形成する二光束干渉露光を、形成される光硬化層の周期性が異なる2または3種類について時分割で行う工程とを有することを特徴とする反射型カラー液晶表示装置の製造方法、が提供される。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、感光性の透明性固体材料前駆体と液晶材料とを含む混合液が注入されたセル内の前記混合液を二光束干渉露光して前記セル内に積層周期間隔の異なる複数の周期構造を形成するための装置であって、少なくとも一つのレーザ光源と、前記レーザ光源が出射する光の進行方向を切り替える少なくとも一つの光路切り替え手段と、前記光路切り替え手段から出射された光を二つに分割する複数のビームスプリッタと、前記それぞれのビームスプリッタから出射された光を前記セルの二つの面に向けて反射する複数のミラー対と、前記複数のビームスプリッタの内同時に光が入射されるビームスプリッタが一つのみとなるように、前記光路切り替え手段を制御する光路制御信号発生器と、を備えることを特徴とする反射型カラー液晶表示装置の製造装置、が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を具体的に説明する前に、本発明による製造方法および製造装置を用いて製作される反射型カラー液晶表示装置の基本的な構造について説明する。
図1は、本発明による製造方法および製造装置を用いて製作される反射型カラー液晶表示装置の基本構造を示す断面図である。
図1に示すように、本発明による製造方法および製造装置を用いて製作される反射型カラー液晶表示装置は、少なくとも一方の基板3が透明である2枚の基板3、4と、基板3、4の表面にそれぞれ形成された少なくとも一方の電極5が透明である電極5、6と、電極5、6および基板3、4の間に挟持された調光層1と、基板3の上に形成された、それぞれ赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ2A、2B、2Cからなるカラーフィルタ2と、基板4の上に形成された光吸収層7と、を有している。カラーフィルタ2は、図1においては基板3の調光層1と反対側の表面上に形成されているが、基板3と電極5との間、あるいは、電極5と調光層1との間に形成されていてもよい。また、光吸収層7は、基板4の調光層1と反対側の表面上に形成されているが、基板4と電極6との間に形成されていてもよい。この場合には、基板4は透明である必要はない。また、光吸収層7は、電極6と調光層1との間に形成されていてもよい。この場合には、さらに、電極6も透明である必要がない。また、基板4に光吸収機能を持たせてもよい。この場合には、光吸収層7を削除することができる。調光層1は白色を反射する層であり、その反射量は電極5、6の間に印加する電圧によって制御される。
【0009】
この本発明による製造方法および製造装置を用いて製作される反射型カラー液晶表示装置に、カラーフィルタ2側から白色光である外光が入射すると、入射した外光は、カラーフィルタ2A、2B、2Cを通過した後、それぞれ、赤色、緑色、青色の光となり、調光層1に入射する。調光層1は白色を反射する、つまり全ての光を反射できるため、単一の調光層1のみで、赤色、緑色、青色のそれぞれの光を反射する。調光層1によって反射された赤色、緑色、青色の光は再びカラーフィルタ2A、2B、2Cを透過し、外部に射出される。この時、電極5、6を介して調光層1に電圧が印加されると、印加電圧によって、入射光量に対する調光層1の反射量が連続的に変化し、中間調を含む反射表示が可能となる。調光層1によって反射されずに透過してきた光は、光吸収層7によって吸収される。
次に、本発明の参考例および実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
〔第1の参考例
図2は、本発明の第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図である。
図2に示すように、本参考例の反射型カラー液晶表示装置は、2枚の透明基板13、14と、透明基板13、14の表面にそれぞれ形成された透明電極15、16と、透明電極15と16との間および透明基板13と14との間に挟持された調光層11と、透明基板13の上に形成された、それぞれ赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ12A、12B、12Cよりなるカラーフィルタ12と、基板14の上に形成された光吸収層17と、を有している。
なお、図2は、赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ12A、12B、12Cをそれぞれ1個ずつ有する1画素を表示したものであって、実際の反射型カラー液晶表示装置は、図2に示す構造を1単位として、この1単位を行および列に連続的に連結した2次元アレイ状に形成されている。
【0011】
調光層11は、電圧無印加時あるいは電圧印加時のいずれかにおいて、相対的に屈折率の高くなる層(以後、「高屈折率層」という)と相対的に屈折率の低くなる層(以後、「低屈折率層」という)とが交互に積層された周期構造からなっている。その周期構造は、周期間隔の異なる3種類の周期構造18、19、20から形成されている。周期構造18、19、20は、それぞれ、高屈折率層18Aと低屈折率層18Bと、高屈折率層19Aと低屈折率層19Bと、高屈折率層20Aと低屈折率層20Bと、を交互に積層することによって形成されている。
なお、図2に示した本参考例の反射型カラー液晶表示装置においては、周期構造18、19および20中に、作図の簡単のために数層の高屈折率層と低屈折率層しか示していないが、実際には各周期構造は、数10層〜数100層の高屈折率層と、それと同数の低屈折率層とからなっている。
【0012】
この本参考例の反射型カラー液晶表示装置に、カラーフィルタ12側から外光が入射すると、カラーフィルタ12A、12B、12Cを透過して、それぞれ、赤色、緑色、青色となった光は、調光層11内の各周期構造によって反射された後、再びカラーフィルタ12A、12B、12Cを透過して、外部に射出される。この時、調光層11に電圧が印加されると、印加電圧によって、周期構造を形成する高屈折率層あるいは/および低屈折率層の屈折率が連続的に変化する。したがって、入射光量に対する調光層11の反射量が連続的に変化し、中間調を含む反射表示が可能となる。調光層11によって反射されずに透過してきた光は、光吸収層17によって吸収される。
【0013】
参考例の反射型カラー液晶表示装置は、また、調光層内の高屈折率層18Aと低屈折率層18Bよりなる周期構造18、高屈折率層19Aと低屈折率層19Bよりなる周期構造19および高屈折率層20Aと低屈折率層20Bよりなる周期構造20の各層の界面が基板表面に対して平行であってもよいが、図2に示すように傾斜している方が、より望ましい。周期構造18、19、20におけるそれぞれの周期構造の層間隔と、それらの層の層界面が基板表面に対してなす傾斜角とは、それらの周期構造に紙面の左上方から右下方に向かって斜めに白色光を入射するとしたときに、ブラッグの反射条件によって基板の法線方向に、それぞれ、赤色の光、緑色の光、青色の光が反射されるように設定されている。このとき、調光層11は、加法混色により、基板の法線方向に白色光を反射することが可能である。
【0014】
図2に示すように、周期構造の各層の層界面が基板表面に対して傾斜している場合には、本参考例の反射型カラー液晶表示装置によって外光を反射するに当たって、外光が基板13の表面に対して鏡面反射するわけではなく、周期構造の各層の界面に対して鏡面反射する。即ち、外光は図2の紙面左上方から右下方に向かって基板13に入射し、赤色の光を透過させるカラーフィルタ12Aを透過した赤色の光が、調光層11内の高屈折率層18Aと低屈折率層18Bとの周期構造によって基板13の表面の法線方向に反射されて、その赤色の光が外光として入射した画素と同じ画素の赤色の光を透過させるカラーフィルタ12Aを透過して出射される。カラーフィルタ12B、12Cを透過したそれぞれ緑色の光、青色の光の場合も同様である。したがって、本参考例の反射型カラー液晶表示装置においては、基板の法線方向から観視することができるとともに、それにも関わらず、カラーフィルタ12あるいは透明基板13の表面反射により外光が写り込んで眩しくなるということがない。また、調光層内の高屈折率層と低屈折率層との周期構造によって形成される各層の層界面が基板表面に対して平行の場合には、照明光である透明基板13の法線方向からの外光を人の頭が遮ることになり表示が暗くなるが、本参考例の反射型カラー液晶表示装置においては、そのようなことはない。
【0015】
上述の説明においては、調光層11が赤色、緑色、青色の光を反射する3種類の周期構造18、19、20より形成されているが、調光層11を形成する周期構造は3種類に限定されるわけではない。フルカラー表示のためには、調光層が白色光を反射するものであれば、周期構造は3種類以上何種類あっても構わない。例えば、赤色、緑色、青色の光を反射する周期構造のいずれかがあるいはいずれもが、高屈折率層と低屈折率層との層間隔が若干異なる複数の周期構造で形成されていてもよい。そのような周期構造によって、反射光のスペクトル幅を広げ、明るさを増すことが可能になる。また、フルカラー表示ではなく、マルチカラー表示を行う場合には、調光層を形成する周期構造は最小限2種類あればよい。図3に、2種類の周期構造28、29を持つ調光層21を示す。周期構造28、29は、それぞれ、高屈折率層28A、29Aと低屈折率層28B、29Bとから形成されている。周期構造28の層間隔と周期構造29の層間隔とは、互いに異なる。周期構造28、29によって反射される2つの光が互いに補色の関係にあれば、調光層21は白色の光を反射する。なお、図3において、調光層以外の透明基板等は省略してある。
【0016】
以上説明したように、本参考例の反射型カラー液晶表示装置は、赤色、緑色、青色を反射する高屈折率層と低屈折率層とからなる3つの周期構造で構成される調光層を有するため、反射波長の異なるHPDLC素子を積層配置したり、平面配置したりすることのない簡易な構造・構成でありながら、明るく視認性に優れた表示が可能になる。
なお、本実参考例の反射型カラー液晶表示装置において、カラーフィルタ12A、12B、12Cの直下の調光層に、それぞれ、赤色の光、緑色の光、青色の光のみを反射する単一の周期構造を形成してもフルカラー表示が可能である。しかしながら、図2に示すように、カラーフィルタ12A、12B、12Cのいずれの直下においても、赤色の光、緑色の光、青色の光を反射する周期構造を形成し、調光層11全体を白色光を反射する反射層とすることによって、カラーフィルタ12と調光層11内の周期構造との位置合わせをする必要がなくなるという利点が生じる。
【0017】
〔第2の参考例
図4は、本発明の第2の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図である。
図4に示すように、本参考例の反射型カラー液晶表示装置は、2枚の透明基板33、34と、透明基板33、34の表面にそれぞれ形成された透明電極35、36と、透明電極35と36との間および透明基板33と34との間に挟持された調光層31と、基板33の上に形成された、それぞれ赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ32A、32B、32Cからなるカラーフィルタ32と、基板34の上に形成された光吸収層37と、を有している。図4は、図2と同様に、赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ32A、32B、32Cをそれぞれ1個ずつ持つ1画素を表示したものである。
調光層31は、第1の参考例と同様に、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した周期構造からなっている。また、その周期構造は、周期構造を構成する層間隔の異なる3種類の周期構造から形成されており、それらの周期構造に紙面左上方から右下方に向かって白色光が入射するとしたときに、基板の法線方向に、それぞれ、ブラッグの反射条件によって、赤色の光、緑色の光、青色の光を反射するように設定されている。本参考例の反射型カラー液晶表示装置における調光層31が第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置における調光層11と異なる点は、調光層内の赤色の光、緑色の光、青色の光を反射する周期構造が、それぞれ、1画素内に均一に形成されている点である。即ち、赤色の光、緑色の光、青色の光を反射する周期構造は互いに入り組んだ構造を有している。このとき、調光層31は、加法混色により白色光を反射することが可能である。
【0018】
この本参考例に係る反射型カラー液晶表示装置に、カラーフィルタ32側から外光が入射すると、カラーフィルタ32A、32B、32Cを透過して、それぞれ、赤色、緑色、青色となった光は、調光層31によって反射された後、再びカラーフィルタ32A、32B、32Cを透過して、外部に射出される。この時、調光層31に電圧が印加されると、印加電圧によって、周期構造を形成する高屈折率層あるいは/および低屈折率層の屈折率が連続的に変化する。したがって、入射光量に対する調光層31の反射量が連続的に変化し、中間調を含む反射表示が可能となる。調光層31によって反射されずに透過してきた光は、光吸収層37によって吸収される。
【0019】
参考例の反射型カラー液晶表示装置は、また、調光層内の高屈折率層38A、39A、40Aと低屈折率層31Bとの各層の層界面が基板表面に対して平行であってもよいが、図4に示されるように傾斜していることが、より望ましい。調光層内の高屈折率層と低屈折率層との各層の層界面が基板表面に対して傾斜している場合には、第1の参考例と同じ理由によって、基板の法線方向と異なる方向から外光が入射しても、基板の法線方向から観視することができ、かつ、基板の法線方向から観視しても照明光である外光の写り込みや、人の頭による照明光の遮蔽という問題が発生することなく、良好な視認性が得られる。
参考例の反射型カラー液晶表示装置は、第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置と同様に、反射波長の異なるHPDLC素子を積層配置したり、平面配置したりすることのない簡易な構造・構成でありながら、明るく視認性に優れた表示が可能になる。また、カラーフィルタ32と調光層31内の周期構造との位置合わせの必要がなくなるという利点も有する。
【0020】
〔第3の参考例
図5は、本発明の第3の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図である。図6は、図5の反射型カラー液晶表示装置の調光層の一部の断面図である。図7は、図6の調光層への入射光線/反射光線図である。
図5に示すように、本参考例の反射型カラー液晶表示装置は、2枚の透明基板43、44と、透明基板43、44の表面にそれぞれ形成された透明電極45、46と、透明電極45と46との間および透明基板43と44との間に挟持された調光層41と、基板43の上に形成された、それぞれ赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ42A、42B、42Cからなるカラーフィルタ42と、基板44の上に形成された光吸収層47と、を有している。図5は、赤色、緑色、青色の光を透過させるカラーフィルタ42A、42B、42Cをそれぞれ1個ずつ持つ1画素を表示したものである。
調光層41は、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した周期構造からなっている。その周期構造は、周期構造を構成する各層の層間隔の異なる3種類の周期構造48、49、50から形成されている。周期構造48、49、50は、それぞれ、高屈折率層48Aと低屈折率層48B、高屈折率層49Aと低屈折率層49B、高屈折率層50Aと低屈折率層50B、とを交互に積層することによって形成されている。
【0021】
図6に示すように、これらの高屈折率層と低屈折率層との各層の層界面は平坦ではなく、界面の微小部分において微細に湾曲しており、かつ、微細に湾曲した微小部分が界面の面内に連続的に配列されている。この微細に湾曲した層界面は、図6(a)のように、紙面右下方から左上方に樋状に一方向に延びる界面が紙面左下方から右上方にアレイ状に配列されたものであってもよいし、図6(b)のようにマイクロレンズ状の微小界面が瓦のように二次元的に配列されたものであってもよい。
【0022】
図7には、任意の1層界面101に外光が入射したときに、その外光が反射される様子を表している。層界面101の1微小部分108の頂点102における界面101の接平面103への法線104と基板表面への法線とのなす角度をθとする。法線104と角度θをなして入射した白色光は、基板表面の法線方向に反射される。反射される光の波長は、層界面101の形成する周期構造の層間隔と白色光の入射角θとによって決まる。接平面103と、層界面101上の任意の点105における界面101の接平面106とのなす角度γを湾曲角と定義する。接平面106への法線を107とすると、入射白色光と法線107とのなす角度はθ+γとなる。即ち、反射光は湾曲した層界面の最大湾曲角の2倍の角度範囲まで拡散される。したがって、(最大)湾曲角γを調整することによって、視野角を調整することが可能である。
【0023】
以上により、本参考例の反射型カラー液晶表示装置は、第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置の持つ効果と同じ効果を有するのみではなく、第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置では得られない広い視野角と均一な輝度を持つ表示を行うことを可能にする。
なお、上述の反射型カラー液晶表示装置は、第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置の周期構造を形成する各層の層界面に微細な湾曲を形成したものであるが、第2の参考例の反射型カラー液晶表示装置の周期構造を形成する各層の層界面に微細な湾曲を形成しても、同様な効果が得られることは言うまでもない。
参考例の反射型カラー液晶表示装置において、周期構造を形成する各層の平均の層界面を基板に対して傾斜させたのは、第1、第2の参考例と同じ理由による。
なお、図5に示した本参考例の反射型カラー液晶表示装置においては、周期構造48、49および50中に、作図の簡単のために数層の高屈折率層と低屈折率層しか示していないが、実際には各周期構造は、数10層〜数100層の高屈折率層と同数の低屈折率層とからなっている。
【0024】
〔第4の参考例
図8は、本発明の第4の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図である。本参考例の反射型カラー液晶表示装置においては、図2に示す第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置のカラーフィルタの上に、微細な半円柱状のレンズが列状に配列されたレンチキュラーレンズアレイ140を配置したものである。図8において、図2と同一または同等の構成要素には下2桁が等しい符号を付し、詳しい説明を省略する。このような構造において、入射白色光がカラーフィルタ112A、112B、112Cを透過した後、それぞれ、赤色、緑色、青色となった光は、調光層111によって反射され、再びカラーフィルタ112A、112B、112Cを透過して外部に射出されるが、その際、レンチキュラーレンズアレイ140によって拡散される。したがって、この反射型カラー液晶表示装置は、第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置の持つ効果に加えて、第3の参考例の反射型カラー液晶表示装置のように、視野角の広い表示が可能になるという効果を併せ持つ。なお、上述のレンチキュラーレンズアレイは、微細な凸レンズが2次元状に形成されたマイクロレンズアレイであってもよい。
【0025】
〔第の実施の形態〕
図9は、本発明の第の実施の形態の製造方法に用いる光学系の配置図である。図10は、本実施の形態の二光束露光を説明するための断面図である。本実施の形態の製造方法においては、感光性の透明性固体材料前駆体と液晶材料との混合物から、透明性固体材料の比率が高い層(以後、「透明性固体材料層」と呼ぶ)と液晶材料の比率が高い層(以後、「液晶材料層」と呼ぶ)とからなる平坦な周期構造が形成される。
図9に示すように、一対の基板間に感光性の透明性固体材料前駆体、液晶材料および重合開始剤の混合物を挟持したHPDLC前駆体セル134に、3種類の二光束干渉露光を時分割で行うことによって、本発明の反射型カラー液晶表示装置が製造される。感光性の透明性固体材料前駆体としては、単官能あるいは二官能アクリレート等のアクリレート化合物やこれらの化合物の混合物あるいはこれらの化合物とアクリレートオリゴマーとの混合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、重合開始剤としては、アセトフェノン系、ベンゾフェノン系等の通常の光重合開始剤を使用することができ、メチルジエタノールアミン等の光重合開始助剤を添加することもできる。さらに、重合開始剤に色素増感剤を添加することもできる。
【0026】
本実施の形態の製造方法における二光束干渉露光の光源には、通常のレーザ等のコヒーレント光源が利用される。なお、形成される透明性固体材料層と液晶材料層とからなる周期構造の選択反射波長は、二光束干渉露光の光源の波長および2つの光の交差角を制御することによって調整することができる。
図9に示すように、本実施の形態の製造方法に用いる二光束干渉露光においては、3種類の二光束干渉露光を時分割で行うことが可能である。まず、異なる波長の2つのレーザ光源121、122の光路上に、それぞれ、レーザ光の偏光面を回転させるEO(電気光学)変調器123A、124Aとレーザ光の偏光状態によってその進路を切り替える偏光プリズム123B、124Bから構成される光路選択子123、124を設置する。光路選択子123、124は連動して入射光の光路切替えを行い、レーザ光源121、122からの2つの光のどちらか一方が干渉露光に利用されるようにする。即ち、レーザ光源121、122のうちの一方のレーザ光源121(122)からの光が、対応する光路選択子123(124)を直進透過して干渉露光に利用される。他方のレーザ光源122(121)からの光は、EO変調器124A(123A)によって偏光面が回転され、偏光プリズム124B(123B)を経て対応する光吸収板127(126)に吸収される。さらに、レーザ光源121の光路上に、EO変調器125A、偏光プリズム125Bから構成される光路選択子125が設置される。光路選択子125は、レーザ光源121の光路選択子123を透過したレーザ光を、その偏光面方向をEO変調器125Aにより制御することによって、2つの光路130、131のうちいずれか一方に切り替える。これらのEO変調器123A、124A、125Aの動作は、光路制御信号発生器128によって同期が取られる。即ち、光路制御信号発生器128からの信号によって、光路選択子123、124によるレーザ光源121、122からの2つのレーザ光のうちの一方の選択、および、光路選択子125によるレーザ光源121からの光の光路切り替えが制御され、これによって、3つのレーザ光路129、130、131が時分割で切り替えられる。これらのレーザ光路129、130、131は、それぞれ、ビームスプリッタ132A、132B、132Cでさらに2つに分岐される。ビームスプリッタ132A、132B、132Cで分岐されたそれぞれ2つの光を、ミラー対133A、133B、133Cで反射することによって、3つの二光束を用いる干渉露光光学系が形成される。
【0027】
ミラー対133A、133B、133Cで反射されるそれぞれ2つのレーザ光は、HPDLC前駆体セル134の前面と後面に入射し、HPDLC前駆体セル134の内部で干渉を起こし、レーザ光の波長と2つのレーザ光の交差角に対応した光の強弱を有する干渉光縞を形成する。この干渉光縞が照射されたHPDLC前駆体は、光強度が強い領域で透明性固体材料前駆体が硬化して透明性固体材料層を形成する。光強度の弱い領域には液晶材料が残留し、液晶材料層を形成する。その結果、セル内に、透明性固体材料層と液晶材料層とが周期的に生じる、周期層間隔の異なる3つの周期構造が形成される。
【0028】
液晶は、常光線屈折率nと異常光線屈折率nとを有し、液晶の分子の向きによって異なる屈折率を示す。ネマティック液晶およびスメクティック液晶においては、通常、n<nである。電圧無印加の状態においては、液晶に特別の配向処理がほどこされていない場合には、液晶は、常光線屈折率nと異常光線屈折率nとの中間の屈折率を示す。したがって、透明性固体材料として、例えば、液晶材料の常光線屈折率nに近い屈折率を持つ材料を用いると、透明性固体材料層が低屈折率層、液晶材料層が高屈折率層となる。
このような周期構造においては、電圧無印加の状態においては、透明性固体材料層と液晶材料層との間に屈折率差が存在するので、透明性固体材料層と液晶材料層よりなる周期構造の層間隔に応じた特定波長の光が反射される。この周期構造に十分な電圧が印加されると、液晶の屈折率は、常光線屈折率nとなる。したがって、透明性固体材料層と液晶材料層との間に屈折率差がほとんど存在しなくなり、光は反射されずに透過してしまう。
透明性固体材料として、常光線屈折率nと異常光線屈折率nとの中間の屈折率を持つ材料を用いる場合には、電圧無印加の状態においては入射光が反射されずに透過し、電圧が印加されると、透明性固体材料層と液晶材料層よりなる周期構造の層間隔に応じた特定波長の光が反射される。この場合、透明性固体材料層が高屈折率層、液晶材料層が低屈折率層となる。
【0029】
3つのレーザ光路129、130、131は、光路制御信号発生器128からの信号によって任意の時間間隔で切り替えられる。したがって、3つの二光束干渉露光の露光時間も時分割で任意に変えることが可能である。例えば、時間T1の間、EO変調器124Aを入射光の偏光面が回転しない状態(この場合、偏光プリズムを透過する)、EO変調器123Aを入射光の偏光面が90°回転する状態(この場合、偏光プリズムで反射される)に制御すると、その時間T1の間は、レーザ光路129の二光束干渉露光のみが行われる。次いで、時間T2の間、EO変調器124Aを入射光の偏光面が90°回転する状態、EO変調器123Aを入射光の偏光面が回転しない状態に制御し、EO変調器125Aを入射光の偏光面が90°回転する状態に制御すると、レーザ光路130が選択され、その時間内ではレーザ光路130の二光束干渉露光のみが行われる。さらに、時間T3の間、EO変調器124Aを入射光の偏光面が90°回転する状態、EO変調器123Aを入射光の偏光面が回転しない状態、EO変調器125Aを入射光の偏光面が回転しない状態に制御すると、レーザ光路131が選択され、その時間内ではレーザ光路131の二光束干渉露光のみが行われる。
【0030】
なお、時分割干渉露光を行う場合の繰り返し周波数としては、1Hz以上であることが望ましい。1Hz以下の繰り返し周波数で時分割干渉露光を行うと、各周期構造が均等に形成されず、反射型カラー液晶表示装置としての表示時に反射光強度の低下等の問題が生じる。また、1周期内の露光時間比(デューティー)、即ち、前記の露光時間T1、T2、T3の比を制御して、各周期構造の占有領域比あるいは透明性固体材料層と液晶材料層とにおける透明性固体材料と液晶材料との比率を調整することにより、反射型カラー液晶表示装置としての表示時の各周期構造からの反射光強度を調整し、カラーバランスをとることも可能である。3種類の二光束干渉露光の露光強度を調整して、カラーバランスをとることも可能である。
レーザ光の光路を切替えるためのEO変調器はAO(音響光学)変調器等他の変調器であってもよい。また、偏光選択子123、124の偏光プリズム123A、124Aは特定の偏光面を有する光のみを透過させる偏光板に置き換えてもよい。この場合には、光吸収板126、127は不要となる。また、レーザ光源を1つのみ用い二つの光路選択子を用いることによって3つのレーザ光路を形成したり、3個のレーザ光源を用い3個の光路選択子(光変調器と偏光板など)を用いることによって3つのレーザ光路を形成したりすることもできる。
【0031】
図10に示すように、本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置の調光層の製造に用いられる二光束露光においては、透明電極(図示せず)が形成された一対の透明基板153、154の間にHPDLC前駆体を挟持したHPDLC前駆体セル155の一方の透明基板153に、その表面の法線方向に対して傾斜した方向からレーザ光151が入射され、他方の透明基板154には、それよりも表面の法線方向に近い方向からレーザ光152が入射される。この場合、どちらの基板から入射したレーザ光も平面波であるから、二光束が干渉して形成される透明性固体材料層158Aと液晶材料層158Bとの層界面は平坦で、二光束のなす角度を二分する方向に延びるように形成される。したがって、二光束151、152が基板表面の法線方向に対して異なる角度で入射される本実施の形態の製造方法においては、透明性固体材料層158Aと液晶材料層158Bとからなる周期構造の層界面は基板表面に対して傾斜して形成される。本発明の第2の参考例の反射型カラー液晶表示装置の調光層は、以上のようにして形成される。
【0032】
参考例の反射型カラー液晶表示装置は、電極を備えた2枚の透明基板間に調光層が形成された後、いずれか一方の透明基板にカラーフィルタを形成することによって、容易に作製できる。この時、カラーフィルタは、染色法、印刷法等の手法を用いて、調光層を挟持した基板の一方に直接形成することもでき、また、調光層を挟持した基板の一方に、カラーフィルタを形成した別の基板を貼り合わせても良い。これらのカラーフィルタは、調光層を挟持するいずれか一方の基板の調光層と反対側の表面上に形成してもよいし、調光層側の電極との間、あるいは、電極と調光層との間に形成してもよい。
また、2枚の基板間に調光層が形成された後、一方の基板を剥離し、別に用意したカラーフィルタを有する基板を貼り付けることも可能である。例えば、その内部に調光層を作製するセルの一対の基板の一方を透明プラスチック等とすれば、その基板は、周期構造を形成する透明性固体材料層との密着性が低いものとなる。このような基板は、周期構造を形成した後、透明性固体材料層に変形を生じることなく、容易に剥離することができる。したがって、透明性固体材料層と液晶材料層との周期構造は保持された状態で一方の基板が剥離され、この基板が剥離された面にカラーフィルタを有する基板を貼り合わせることによって、カラーフィルタを備えることが可能である。
他方の基板には光吸収層あるいは光吸収板が形成される。場合によっては、光吸収層あるいは光吸収板が省略されることもある。
【0033】
〔第の実施の形態〕
図11は、本発明の第の実施の形態の製造方法の二光束露光を説明するための断面図である。本実施の形態の製造方法においては、感光性の透明性固体材料前駆体と液晶材料との混合物から、透明性固体材料層と液晶材料層とからなる湾曲した周期構造が形成される。
図11に示すように、本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置の調光層の製造に用いられる2光束露光においては、透明電極(図示せず)が形成された一対の透明基板163、164の間にHPDLC前駆体を挟持したHPDLC前駆体セル165の一方の透明基板163に、その表面の法線方向に対して傾斜した方向からレーザ光161が入射される。他方の透明基板164の表面には半円柱状の断面形状を有するレンチキュラーレンズアレイ166を貼り付け、このレンチキュラーレンズアレイ166を通して、透明基板164の表面に、レーザ光161よりも基板の法線方向に近い方向からレーザ光162が入射される。レンチキュラーレンズアレイ166から入射したレーザ光162は、透明基板164の内部で一度焦点を結んだ後、HPDLC前駆体中に発散波として射出される。HPDLC前駆体に発散波として射出されたレーザ光162は、透明基板163から入射したレーザ光161と干渉して、湾曲した干渉光縞を形成する。この干渉光縞の光強度の強い領域に透明性固体材料層168Aが、光強度の弱い領域に液晶材料層168Bが形成される。透明性固体材料層168Aと液晶材料層168Bとが高屈折率層と低屈折率層とよりなる湾曲した周期構造を構成する。この場合、2つのレーザ光161、162が基板の法線方向に対して異なる角度から入射されるため、干渉光縞は基板表面に対して傾斜したものとなり、したがって、透明性固体材料層168Aと液晶材料層168Bとよりなる湾曲した層界面も基板表面に対して傾斜する。
なお、レンチキュラーレンズアレイは、一方の基板に貼り付けるだけではなく、両方の基板に貼り付けても構わない。また、レンズアレイとしては、レンチキュラーレンズアレイだけではなく、微細な凸レンズが二次元的に多数形成されているマイクロレンズアレイ等も用いることができる。
本実施の形態の反射型カラー液晶表示装置の製造方法の上記以外の、例えば光学系やカラーフィルタの形成方法等は、第の実施の形態の製造方法と同じである。
【0034】
〔実施例1〕
図12は、本発明の実施例1における干渉露光用セルの断面図である。
まず、ITO透明電極を備えた2枚の透明ガラス基板を、スペーサを介して貼り合わせて、セル厚8μmの空セルを作製した。ネマチック液晶材料としてBL36(メルク社製):30重量%、透明性固体材料前駆体としてラクストラックLCR208(東亜合成社製)が30重量%、M1200(東亜合成社製)が70重量%の混合物:69.98重量%、光重合開始剤としてBTTB:0.01重量%を含み、さらに、488nm用光増感色素:0.005重量%、532nm用光増感色素:0.005重量%を加えた混合物を調合し、HPDLC組成物前駆体とした。ネマチック液晶材料BL36の常光線屈折率は1.527、異常光線屈折率は1.794である。また、透明性固体材料前駆体として用いたラクストラックLCR208、M1200の屈折率は、それぞれ、1.50、1.49〜1.50である。このHPDLC組成物前駆体を、先に作製した空セルに注入することによって、HPDLC前駆体セルを作製した。
【0035】
次に、図9に示される第の実施の形態の光学系において、レーザ光源121として波長488nmのレーザを、レーザ光源122として波長532nmのレーザを、それぞれ用いた。ここで、488nmレーザ光による2つの光路のうちの一方のレーザ光路130を青色の光を反射する周期構造の形成、他方のレーザ光路131を緑色の光を反射する周期構造の形成に使用した。また、532nmレーザ光のレーザ光路129を赤色の光を反射する周期構造の形成に使用した。このとき、赤色領域の波長の光を反射する周期構造を形成するためには、532nmレーザ光を、基板表面に対して40〜45°の入射角で、HPDLC組成物前駆体に入射させる必要があった。しかしながら、空気中からガラス基板およびHPDLC組成物前駆体にレーザ光を入射させる際には、スネルの法則が満足されなければならない。ところが、本実施例において使用したガラス基板ならびにHPDLC組成物前駆体の屈折率は1.50〜1.52程度であり、スネルの法則を満足させながら、HPDLC組成物前駆体に40〜45°の入射角で入射させるように、空気中からガラス基板にレーザ光を入射させる条件は存在しないか、存在したとしても、基板表面にほとんど平行にレーザ光を入射させなければならなかった。この状態においては、透明性固体材料層を満足に形成することは不可能であった。
【0036】
そこで、図12に示すように、一対の電極(図示せず)が形成された透明基板173、174の間にHPDLC組成物前駆体171が挟持されたHPDLC前駆体セル175の透明基板173、174の空気に接する側の表面に直角プリズム178A、178Bを貼り合わせ、直角プリズム178A、178Bを介してHPDLC前駆体セル175にレーザ光を入射させた。直角プリズム178A、178Bの屈折率は、ガラス基板173、174およびHPDLC組成物前駆体171の屈折率とほぼ同じである。このような構成とすることによって、波長の長い赤色の光も反射できる周期構造を容易に作製することが可能であった。
【0037】
このように直角プリズムを基板両面に貼り合わせたHPDLC前駆体セルを、上述の干渉露光光学系に設置し、60秒間、室温で時分割干渉露光を行い、白色を反射するHPDLC素子を作製した。
この時、二光束干渉露光の光源の波長、二光束干渉露光に用いる2つの光の交差角およびセルへの入射角を制御することによって、作製される反射型カラー液晶表示装置の選択反射波長、入射白色光の入射方向ならびに反射光の反射方向を調整することが可能である。本実施例においては、入射白色光の入射方向を、基板表面の法線方向に対して30°傾斜した方向、反射光の反射方向を基板表面の法線方向になるように、以下のように設定した。
即ち、488nmレーザ光による2つの光路のうちの一方のレーザ光路130におけるミラー対133Bで反射される2つのレーザ光の交差角は180°とし、HPDLC前駆体セル175に貼り付けた両直角プリズムへの入射角をともに57.4°として、青色の光を反射する周期構造を形成した。他方のレーザ光路131におけるミラー対133Cで反射される2つのレーザ光の交差角は153.2°とし、HPDLC前駆体セル175に貼り付けた両直角プリズムへの入射角を47.5°と15.7°として、緑色の光を反射する周期構造を形成した。また、532nmレーザ光によるレーザ光路129におけるミラー対133Aで反射される2つのレーザ光の交差角は121°とし、HPDLC前駆体セル175に貼り付けた両直角プリズムへの入射角を0°と31°として、赤色の光を反射する周期構造を形成した。
【0038】
また、光路制御信号発生器128によって各EO変調器123A、124A、125Aの間の同期を取りながら時分割露光を行った。時分割露光の周期は10Hzとし、レーザ光路130、131、129による露光のデューティー比を3:3:4とした。
最後に、このHPDLC素子の入射光側にカラーフィルタを有する基板を、その反対側に光吸収層を有する基板を貼り合わせ、本実施例の反射型カラー液晶表示装置を完成した。
【0039】
このようにして作製した反射型カラー液晶表示装置に、その基板の法線方向に対して30°傾斜した方向から白色光を入射し、反射光の輝度の角度依存性を測定したところ、赤色、緑色、青色の光のいずれの反射光もほぼ基板表面の法線方向に集中して出射されていた。また、測定された反射光の青色、緑色、赤色の光の波長のピークは、それぞれ、483nm、536nm、616nmであった。
この反射型カラー液晶表示装置に電圧を印加してその反射/透過状態を測定したところ、電圧無印加において反射状態、十分な電圧印加において透過状態を示した。
このような光学特性ならびに反射/透過の電圧依存性によって、本実施例により作製された反射型カラー液晶表示装置が、第2の参考例の反射型カラー液晶表示装置であることは明確である。
【0040】
〔実施例2〕
図13は、本発明の実施例2における干渉露光用セルの断面図である。
まず、実施例1と同一の条件で、HPDLC前駆体セルを作製した。次に、図13に示すように、一対の電極(図示せず)が形成された透明基板183、184の間にHPDLC組成物前駆体181が挟持されたHPDLC前駆体セル185の一方の基板188Bに、半円柱状のレンズを溝ピッチ5.6本/mmでアレイ状に配列したレンチキュラーレンズアレイ186を貼り合わせた。次に、レンチキュラーレンズアレイ186の上、ならびに、HPDLC前駆体セル185の他方の基板188Aの上に、それぞれ、直角プリズム188B、188Aを貼り合わせた。直角プリズム188A、188Bの屈折率は、ガラス基板183、184およびHPDLC組成物前駆体181の屈折率とほぼ同じである。
【0041】
このレンチキュラーレンズアレイ186およびプリズム188A、188Bを貼り合わせたHPDLC前駆体セル185を、実施例1の時分割干渉露光光学系に設置し、60秒間、室温で時分割干渉露光を行い、白色を反射するHPDLC素子を作製した。最後に、レンチキュラーレンズアレイおよび直角プリズムを取り外した後、実施例1と同様にカラーフィルタ基板および光吸収基板を貼り合わせ、本実施例の反射型カラー液晶表示装置が完成した。
【0042】
このようにして作製した反射型カラー液晶表示装置に、その基板の法線方向に対して30°傾斜した方向から白色光を入射し、反射光の輝度の角度依存性を測定したところ、青色、緑色、赤色の光とも、実施例1の反射型カラー液晶表示装置に比して、非常に大きな視野角が得られることが観測された。また、その視野角内で輝度はほぼ一定であった。さらに、視野角がレンチキュラーレンズアレイの曲率半径に依存することが観測された。測定された反射光の青色、緑色、赤色の光の波長のピークは、実施例1の場合と同じであった。
この反射型カラー液晶表示装置に電圧を印加してその反射/透過状態を測定したところ、電圧無印加において反射状態、十分な電圧印加において透過状態を示した。
【0043】
〔実施例3〕
ITO電極を有する1枚の透明基板と、1枚のアートンフィルム(JSR製の透明プラスチックフィルム)とをスペーサを介して貼り合わせ、セル厚5μmの空セルを作製した。さらに、実施例1と同じ条件にて、この空セルにHPDLC組生物前駆体を充填してHPDLC前駆体セルを作製した後、時分割干渉露光を行い、白色光を反射するHPDLC素子を作製した。作製された素子からアートンフィルムを剥がし、その後、アートンフィルムを剥離した面にITO電極を有するカラーフィルタ基板を貼り合わせた。さらに実施例1と同様に、他方の基板に光吸収基板を貼り合わせ、本実施例の反射型カラー液晶表示装置を完成した。
このようにして得られた反射型カラー液晶表示装置の光学特性ならびに反射/透過の電圧依存性は、実施例1と同様であった。
【0044】
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の反射型カラー液晶表示装置の製造方法およびその製造装置は、上述した実施の形態のみに制限されるものではなく、本願発明の要旨を変更しない範囲で種々の変化を施した反射型カラー液晶表示装置の製造方法およびその製造装置も、本発明の範囲に含まれる。例えば、透明性固体前駆体は、ラクストラックLCR208とM1200との混合物に限らず、二光束干渉露光に用いるレーザ光に対して硬化性を有する透明材料であれば、いずれでも用い得る。また、液晶材料もネマティック液晶に限られるわけではなく、さらに、BL36に限定されるわけでもなく、常光屈折率と異常光屈折率との差が0.05程度以上ある液晶であれば、いずれでも用い得る。また、HPDLC組成物前駆体には、光重合遅延剤を加えてもよい。光重合開始剤あるいは/および光重合遅延剤は、2種類以上添加されてもよい。光吸収層は省略される場合もあるし、導電性を付加して電極として利用してもよい。二光束干渉露光に用いるレーザ光の波長は、488nmおよび532nmに限られるわけではなく、紫外から赤外の領域の波長を持つレーザ光はいずれも用い得る。レーザ光をHPDLC前駆体セル内部に導くための直角プリズムは、直角プリズムに限らず、鋭角あるいは鈍角を持つプリズムであってもよい。また、基板の両側ではなく、片側のみに形成されてもよい。また、二光束干渉露光時に、セルの基板表面に反射防止層を形成してもよい。プリズムやレンチキュラーレンズを介してセル内部にレーザ光を導く際には、プリズムやレンチキュラーレンズと透明基板との間に、例えばオイルや水などの屈折率整合材を塗布してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、、本発明による反射型カラー液晶表示装置の製造方法においては、HPDLC前駆体セルに3種類の二光束干渉露光を時分割で行うために、白色光を反射する調光層を一度の干渉露光で作製できる。したがって、マスクを介した干渉露光を行う必要がなく、製造工程の簡略化・コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により作製される反射型カラー液晶表示装置の基本構造の断面図。
【図2】 本発明の第1の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図。
【図3】 本発明の第1の参考例の調光層の断面図。
【図4】 本発明の第2の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図。
【図5】 本発明の第3の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図。
【図6】 図5の反射型カラー液晶表示装置の調光層の一部の断面図。
【図7】 図6の調光層への入射光線/反射光線図
【図8】 本発明の第4の参考例の反射型カラー液晶表示装置の断面図。
【図9】 本発明の第の実施の形態の光学系の配置図。
【図10】 本発明の第の実施の形態の二光束露光を説明するための断面図。
【図11】 本発明の第の実施の形態の二光束露光を説明するための断面図。
【図12】 発明の実施例1における干渉露光用セルの断面図。
【図13】 発明の実施例2における干渉露光用セルの断面図。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、111 調光層
2、12、32、42、112、2A、2B、2C、12A、12B、12C、32A、32B、32C、42A、42B、42C、52A、52B、52C、112A、112B、112C カラーフィルタ
3、4 基板
13、14、33、34、43、44、113、114、153、154、163、164、173、174、183、184 透明基板
5、6 電極
15、16、35、36、45、46、115、116 透明電極
7、17、37、47、117 光吸収層
18、19、20、28、29、48、49、50、118、119、120 周期構造
18A、19A、20A、28A、29A、38A、39A、40A、48A、49A、50A、118A、119A、120A 高屈折率層
18B、19B、20B、28B、29B、38B、39B、40B、48B、49B、50B、118B、119B、120B 低屈折率層
101 層界面
102 頂点
103、106 接平面
104、107 法線
105 任意の点
108 微小部分
121、122 レーザ光源
123、124、125 光路選択子
123A、124A、125A EO変調器
123B、124B、125B 偏光プリズム
126、127 光吸収板
128 光路制御信号発生器
129、130、131 レーザ光路
132A、132B、132C ビームスプリッタ
133A、133B、133C ミラー対
134、155、165、175、185 HPDLC前駆体セル
140、166、186 レンチキュラーレンズアレイ
151、152、161、162 レーザ光
158A、168A 透明性固体材料層
158B、168B 液晶材料層
171、181 HPDLC組成物前駆体
178A、178B、188A、188B 直角プリズム

Claims (15)

  1. 透明電極を備えた一対の透明基板がスペーサを介して貼り合わされてなるセルに少なくとも透明性固体材料前駆体と液晶材料とを含む混合液を注入する工程と、前記混合液を注入した前記セルに同一波長の二つの光を異なる方向から照射してその干渉によって周期性のある前記透明性固体材料前駆体の光硬化層を形成する二光束干渉露光を、形成される光硬化層の周期性が異なる2または3種類について時分割で行う工程とを有することを特徴とする反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記混合液に重合開始剤が添加されていることを特徴とする請求項に記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記二光束干渉露光を時分割で行う工程を、前記一対の透明電極を備えた透明基板の少なくとも一方に、直角プリズムを配設して行うことを特徴とする請求項またはに記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記二光束干渉露光の時分割の繰り返し周波数が1Hz以上であることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記時分割された二光束干渉露光によって、透明性固体材料層もしくは透明性固体材料の混在比率の高い透明性固体材料と液晶材料との混在層と、液晶材料層もしくは液晶材料の混在比率の高い透明性固体材料と液晶材料との混在層と、が積層された、積層周期間隔の異なる複数の周期構造が形成されることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記透明性固体材料と前記液晶材料との混在比率を制御する手段あるいは前記複数の周期構造のそれぞれの占有領域の相対的な比率を制御する手段を有することを特徴とする請求項に記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記時分割された二光束干渉露光における1周期内におけるそれぞれの二光束干渉露光の露光時間比(デューティー)が可変であることを特徴とする請求項に記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記二光束干渉露光を、前記一対の透明基板の少なくとも一方に、マイクロレンズアレイまたはレンチキュラーレンズアレイを配設して行うことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記二光束干渉露光を行った後に、前記一対の基板の一方にカラーフィルタを形成する工程を行うことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記二光束干渉露光を行った後に、前記一対の基板の一方を剥離する工程と、前記基板を剥離された面にカラーフィルタを有する基板を貼り付ける工程と、を行うことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の反射型カラー液晶表示装置の製造方法。
  11. 感光性の透明性固体材料前駆体と液晶材料とを含む混合液が注入されたセル内の前記混合液を二光束干渉露光して前記セル内に積層周期間隔の異なる複数の周期構造を形成するための装置であって、少なくとも一つのレーザ光源と、前記レーザ光源が出射する光の進行方向を切り替える少なくとも一つの光路切り替え手段と、前記光路切り替え手段から出射された光を二つに分割する複数のビームスプリッタと、前記それぞれのビームスプリッタから出射された光を前記セルの二つの面に向けて反射する複数のミラー対と、前記複数のビームスプリッタの内同時に光が入射されるビームスプリッタが一つのみとなるように、前記光路切り替え手段を制御する光路制御信号発生器と、を備えることを特徴とする反射型カラー液晶表示装置の製造装置。
  12. 感光性の透明性固体材料前駆体と液晶材料とを含む混合液が注入されたセル内の前記混合液を二光束干渉露光して前記セル内に積層周期間隔の異なる複数の周期構造を形成するための装置であって、少なくとも二つのレーザ光源と、前記レーザ光源が出射する光の光路上にあってその光の透過/非透過を制御する光スイッチと、前記光スイッチから出射された光を二つに分割する複数のビームスプリッタと、前記それぞれのビームスプリッタから出射された光を前記セルの二つの面に向けて反射する複数のミラー対と、前記複数のビームスプリッタの内同時に光が入射されるビームスプリッタが一つのみとなるように、前記光スイッチを制御する光路制御信号発生器と、を備えることを特徴とする反射型カラー液晶表示装置の製造装置。
  13. 感光性の透明性固体材料前駆体と液晶材料とを含む混合液が注入されたセル内の前記混合液を二光束干渉露光して前記セル内に積層周期間隔の異なる複数の周期構造を形成するための装置であって、第1、第2のレーザ光源と、各前記レーザ光源が出射する光の光路上にあってその光の透過/非透過を制御する第1、第2の光スイッチと、前記第1の光スイッチから出射された光の進行方向を切り替える光路切り替え手段と、前記光路切り替え手段から出射される二つの光および前記第2の光スイッチから出射される光をそれぞれ二つに分割する3個のビームスプリッタと、前記それぞれのビームスプリッタから出射された光を前記セルの二つの面に向けて反射する3対のミラー対と、前記3個のビームスプリッタの内同時に光が入射されるビームスプリッタが一つのみとなるように、前記光スイッチおよび前記光路切り替え手段を制御する光路制御信号発生器と、を備えることを特徴とする反射型カラー液晶表示装置の製造装置。
  14. 前記光路切り替え手段が、入射光の偏光面を回転させる光変調器と、入射光の偏光状態に応じて出射される光の方向を切り替える偏光子とを備えていることを特徴とする請求項1または13記載の反射型カラー液晶表示装置の製造装置。
  15. 前記光スイッチが、入射光の偏光面を回転させる光変調器と、特定の偏光面を有する光を選択的に透過させる偏光板とを備えていることを特徴とする請求項1または13記載の反射型カラー液晶表示装置の製造装置。
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