JP5021885B2 - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5021885B2
JP5021885B2 JP2003384272A JP2003384272A JP5021885B2 JP 5021885 B2 JP5021885 B2 JP 5021885B2 JP 2003384272 A JP2003384272 A JP 2003384272A JP 2003384272 A JP2003384272 A JP 2003384272A JP 5021885 B2 JP5021885 B2 JP 5021885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyte layer
electrode
fuel
catalyst
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003384272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005149859A (ja
Inventor
直俊 鈴木
泰司 小上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp filed Critical Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp
Priority to JP2003384272A priority Critical patent/JP5021885B2/ja
Publication of JP2005149859A publication Critical patent/JP2005149859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5021885B2 publication Critical patent/JP5021885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Description

本発明は、固体高分子電解質膜を介した対極への反応ガスの透過を抑制し、高いセル電圧を維持できる燃料電池に関する。
燃料電池は、水素等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスを電気化学的に反応させることにより、燃料ガスのもつ化学的エネルギを電気エネルギに変換する装置である。
このような無公害エネルギを利用する燃料電池に組み込まれる燃料電池本体は、イオン導電性を有する電解質層を挟んで配置した燃料極および酸化剤極からなる単位セルと、それぞれの電極に反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)を供給するための燃料ガス供給溝、酸化剤ガス供給溝をそれぞれ設けた導電性を有するガス不透過性の燃料ガス供給セパレータおよび酸化剤ガス供給セパレータと、冷却水供給溝を設けた冷却水供給セパレータとからなる基本構成を複数枚積み重ねて燃料電池積層体を備えて構成されている。
このような構成を備える燃料電池本体において、燃料ガス供給溝、酸化剤ガス溝に、燃料電池積層体の側面に設けた反応ガス供給マニホールドを介してそれぞれの反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)を供給すると、単位セルの一対の電極で下記に示す電気化学反応が進行し、電極間で起電力が生じる。
[化1]
燃料極 :2H → 4H4e ……(1)
酸化剤極:O+4H+4e → 2HO ……(2)
上式において、燃料極では、式(1)に示すように、供給した水素を水素イオンと電子に解離する。その際、水素イオンは、電解質層を通り、また、電子は、外部回路を通り、酸化剤極にそれぞれ移動する。
一方、酸化剤極では、式(2)に示すように、供給した酸化剤ガス中の酸素と、上述水素イオンおよび電子が反応して水を生成する。このとき、外部回路を通った電子は、電流となり、電力を供給することができる。
なお、式(1),(2)の反応により生成した水は、燃料電池本体で消費されなかった反応ガス(既反応ガス)とともに上述燃料電池積層体の側面に設けた反応ガス排出マニホールドを介して燃料電池本体の外部に排出される。
ところで、燃料電池は、使用されている電解質層により、アルカリ形燃料電池、リン酸形燃料電池、固体高分子形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、固体酸化物形燃料電池に分類されている。
これら燃料電池のうち、電解質層として固体高分子膜を使用した固体高分子形燃料電池は、比較的低温で運転ができ、起動時間が短く、大きな出力密度が得られることから、定置電源用、車載電源用、携帯電源用として大きな注目を浴びている。
このように注目を浴びている固体高分子形燃料電池の電解質層に使用される固体高分子電解質膜には、10〜100ミクロン程度の厚さのパーフルオロカーボンスルホン酸膜、例えば、ナフィオン(商品名:デュポン社製)等が用いられている。
この固体高分子電解質膜は、燃料ガスと酸化剤ガスとを分離する反応ガス分離機能と、燃料極で生成された水素イオンを酸化剤極に運ぶ水素イオン伝導性とに優れている。
もっとも、この固体高分子電解質膜には、水分を含んでいる場合、良好な水素イオン導電性を示すものの、乾燥していると水素イオン導電性を著しく低下させる属性を持っている。
このため、固体高分子電解質膜の湿潤度を保つ必要があるが、固体高分子電解質膜の水分を高くする反応ガスが膜を透過し易くなり、微量であるが対極への反応ガスの透過量が多くなる傾向がある。固体高分子形燃料電池の運転では微量の反応ガス透過(クロスリーク)がセル電圧低下を招くことから、反応ガスの透過防止が重要課題になっている。
クロスリークを抑制する技術には、特開平7−90111号公報や特開2003−86192号公報等の発明が開示されている。
特開平7−90111号公報のものは、固体高分子電解質膜内に白金などの金属触媒を分散させ、膜内で、燃料ガスと酸化剤ガスを反応させるものである。膜内で、燃料ガスと酸化剤ガスを反応させるのは、膜内で水を生成して膜を湿潤させ、反応ガスのクロスリークを抑制するためである。
この手法によれば、反応ガスに予め供給する水蒸気量が低減でき、膜の厚さを薄くでき、電池電圧の向上が図れる利点がある。
他方、特開2003−86192号公報のものは、酸化剤極を触媒、酸化物、高分子電解質薄膜層と金属触媒層の2層とするもので、酸化剤極を2層とすることにより、固体高分子電解質膜で通過した水素を触媒、酸化物、高分子電解質薄膜層で消費させたものである。
この手法によれば、固体高分子電解質膜を通過した水素が金属触媒層に到達することを抑制し、酸化剤極での酸素還元反応の阻害を防止し、電池の高性能化が図られる。
特開平7−90111号公報 特開2003−86192号公報
上述、特開平7−90111号公報、特開2003−86192号公報は、優れた属性を持つ反面、それでも幾つかの課題を抱えている。
まず、特開平7−90111号公報のものは、クロスリークを確実に抑制するには固体高分子電解質膜内の触媒量を一定濃度以上にする必要があり、固体高分子電解質膜の全体に金属触媒を分散させているため、多量の触媒が必要となる。
また、多量の金属触媒を分散すると、固体高分子電解質膜自体の電気絶縁性が低下し、電気的に短絡する虞がある。
さらに、固体高分子電解質膜そのものは熱伝導性が低いため、膜中心部での燃料ガスと酸化剤ガスの反応による反応熱が膜内に蓄積する可能性がある。特に、膜厚を使用すると、膜中心部の温度が上昇し、膜そのものにダメージを与える懸念がある。
また、特開2003−86192号公報のものは、固体高分子電解質膜を通過した水素ガスは拡散が非常に速く、触媒、酸化物、高分子電解質薄膜層を通過する場合がある。特に、固体高分子電解質膜が薄いと、透過する水素量は多くなるため、使用する触媒を増量しても水素のクロスリーク防止が十分でなく、高い電池電圧が得られない等の課題がある。
本発明は、このような事情を踏まえてなされたものであり、少ない触媒金属で反応ガスのクロスリークを確実に抑制し、固体高分子電解質膜への悪影響をより一層少なくさせ、高いセル電圧の生成を安定に維持させる燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、触媒を含有しない第1の電解質層と、触媒を分散含有させた第2の電解質層とからなり、イオン導電性を有する固体高分子電解質膜である電解質層と、前記電解質層の前記第1の電解質層側に設けた燃料極と、前記電解質層の前記第2の電解質層側に設けた酸化剤極とを備え、前記燃料極、前記第1の電解質層、前記第2の電解質層、前記酸化剤極が順次重ね合わされて構成され、前記第2の電解質層において、電解質重量は前記第2の電解質層の総重量の80%より大きいことを特徴とするものである。
また、本発明に係る燃料電池は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、第2の電解質層内に金属酸化物を分散含有させたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る燃料電池は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、第2の電解質層内に分散含有させた触媒は、カーボン材料に担持されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る燃料電池は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、第2の電解質層内に分散含有させた触媒は、金属酸化物に担持されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る燃料電池は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、第2の電解質層内に分散含有させた触媒は、白金、パラジウム、金、イリジウム、ロジウムのうち、少なくとも1種以上の元素を含んだ金属触媒であることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池は、イオン導電性を有する第1の電解質層と触媒を含有する第2の電解質層を備えた電解質層と、前記電解質層の前記第1の電解質層側に設けた燃料極と、前記電解質層の前記第2の電解質層側に設けた酸化剤極とで構成したので、反応ガスの対極へのクロスリークを抑制し、セル電圧を安定状態にして高く維持させることができる。
以下、本発明に係る燃料電池の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池の第1実施形態を示すもので、燃料電池のうち、燃料電池本体に組み込まれた燃料電池単位セルの概念図である。
本実施形態に係る燃料電池単位セルは、第1の電解質層3Aと第2の電解質層3Bを備えた電解質層3と、この電解質層3の第1の電解質層3Aの外側に設けられ、燃料極触媒層2Bと燃料極拡散層2Aを備えた燃料極2と、上述の電解質層3の第2の電解質層3Bの外側に設けられ、酸化剤極触媒層1Bと酸化剤極拡散層1Aを備えた酸化剤極1と、上述の燃料極2の燃料極触媒層2Bの外側に設けられた燃料ガス供給用セパレータ5と、上述の酸化剤極1の酸化剤極拡散層1Aの外側に設けられた酸化剤ガス供給用セパレータ4とで構成されている。
第1の電解質層3Aは、水素イオン交換基として、スルホン酸基を有するフッ素系スルホン酸高分子膜(以下、単に「電解質膜」と記す)とし、膜厚25ミクロンのナフィオン膜(デュポン社製)を使用した。
第2の電解質層3Bは、水素イオン交換基として、スルホン酸基を有するフッ素系スルホン酸高分子膜に触媒として白金黒を含有させた。
以下、第1の電解質層3Aと第2の電解質層3Bとからなる膜電極複合体の製造方法を説明する。
燃料極2は、カーボンペーパをポリテトラフルオロエチレンにより撥水処理を行った燃料極拡散層2Aに触媒ペーストを塗布し、燃料極触媒層2にした。
触媒ペーストは、カーボンブラックに白金40wt%を担持させたカーボン触媒にフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液を加えてペースト状にしたものである。
このペーストを白金塗布量が0.4mg/cmになるように塗布し、温度70℃で乾燥させることにより溶剤を除去した。なお、触媒層2Bを形成する前に、予めカーボン粉末とフッ素樹脂からなる薄膜をカーボンペーパーに形成している。
酸化剤極1は、燃料極2と同様の工程によって製造した。ただし、触媒としてカーボンブラックに白金50wt%を担持させたカーボン触媒を使用し、白金塗布量が0.4mg/cmになるように塗布した。
第2の電解質層3Bは、水に分散した白金黒にフッ素系スルホン酸高分子樹脂を溶液に加えたペーストをポリテトラフルオロエチレンシート上に塗布し、温度70℃の条件下で、減圧乾燥し成膜した。白金黒と高分子電解質樹脂の混合重量比は5:95となるようにペーストの組成を調整し、膜厚さを20ミクロンとした。成膜後、ポリテトラフルオロエチレンシートから第2の電解質層3Bを引き剥がし、電気抵抗を測定したところ1MΩ以上であり電子導電性がないことを確認した。
上述の燃料極2に第1の電解質層3A、第2の電解質層3B、酸化剤極1を順次、重ね合わせ、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着した。4つのパーツを一度に熱圧着することにより製造時間の短縮が図れる。
このように、製造した膜電極複合体を酸化剤ガス供給用セパレータ4、燃料ガス供給用セパレータ5で挟み込み単位セルとして発電試験を行った。燃料ガス、酸化剤ガスはそれぞれセルの作動温度より0〜10℃低い温度で加湿して発電試験を行った。
発電試験結果は、次のとおりである。
対比する例として、第2の電解質層3Bを備えていない従来の単位セルを、上述に示した実施形態とほぼ同様の工程によって製作した。
図2は、本実施形態に係る単位セル(B)と、従来の単位セル(A)についての電流−電圧特性を示したものである。なおセルの作動条件は、セル温度70℃で燃料として純水素、酸化剤として空気を各電流密度(ただし、100mA/cm以下は100mA/cmと同一流量)で水素および酸素の利用率がそれぞれ70%および40%となるように、流量を調整して測定した。
図2に示したように、本実施形態に係る単位セル(B)は、従来の単位セル(A)と比較して、開路電圧が高く、また各電流密度においてセル電圧が高い値を示した。
従来の単位セル(A)では、燃料極2から酸化剤極1に水素がクロスリークし、酸化剤極触媒層1Bの触媒上で水素ガスが直接酸素と反応するために、開路状態でも短絡電流が流れ、開路電圧が低くなったと考えられる。また、クロスリークした水素はカソード触媒反応において、過酸化水素の生成を伴う二電子反応を促進することが各電流密度におけるセル電圧低下の要因となっていると考えられる。
これに対して本実施形態に係る単位セルBでは、燃料極2からクロスリークしてきた水素は第2の電解質層3B内の白金黒上で酸化剤極1からクロスリークしてきた酸素と反応することにより酸化剤極1に到達する前に消費されて水となる。すなわち、酸化剤極1側に配置した第2の電解質層3Bは水素透過防止機能が有効に作用する。
なお、本実施形態と同様の第2の電解質層3Bを燃料極2側に配置した単位セルを評価した結果、開路電圧、各電流密度での電圧ともに従来の単位セルの電池特性とほぼ同程度であり改善効果を確認することができなかった。これは、第2の電解質層3Bを透過する水素と酸素の透過速度の差によるものと考えられる。第2の電解質層3Bを通過するガス透過速度はセル運転温度、その膜の保水量に依存するが、一般的に酸素に比較して水素の透過速度は数倍大きい。このため、燃料極2側に第2の電解質層3Bを形成してもこの電解質層3B内での水素濃度は酸素濃度よりも大きくなることから、酸素と反応しない過剰の水素が膜内を通過する。水素は結果的に第1の電解質層3Aを通過して酸化剤極1にクロスリークすることになる。一方、酸化剤極1側に第2の電解質層3Bを形成した場合、電解質層3B内の酸素濃度は高く、燃料極2から透過してきた水素と反応し、水素透過を防止することができる。
さらに、本実施形態に係る単位セル(B)の第2の電解質層3Bの水素透過防止効果を確認するために、水素透過量を測定した。燃料極2側に純水素、酸化剤極1側に窒素を流して、酸化剤極1側に透過する水素量を測定した。
図3は水素透過量を電流値に置き換えたものであるが、本実施形態の単位セル(B)では、従来の単位セル(A)と比較して水素透過量が少なくなっていることを確認した。なお、本実施形態と同様の第2の電解質層3Bを燃料極2側に配置した単位セルの電流値は従来の単位セル(A)とほぼ同程度であった。
このように、本実施形態は、酸化剤極1と第1の電解質層3Aとの間に第2の電解質層3Bを設けることにより燃料極2から酸化剤極1への水素透過をほぼ防止することができる。そして、このような構成により、酸化剤極触媒層1Bの電極反応阻害が発生せず、高いセル電圧を維持させることができる。
また、第2の電解質層3Bは薄く形成することができ、従来の手法と比較して使用する金属触媒を少なくすることができる。また、第2の電解質層3Bに含有させた金属触媒の濃度を高くすることにより、さらに薄い層でも十分な水素透過防止効果を発揮することができ、高いセル電圧を維持させることができる。
また、第2の電解質層3Bの触媒金属濃度を高くし薄膜とした場合は、第2の電解質層3B内で発生した生成熱は酸化剤極1の熱伝導により速やかに除去されるために、熱による第2の電解質層3Bのダメージを防止することができる。
ここで、金属触媒の濃度を高くすることにより電子導電性が高くなったとしても、第1の電解質層3Aが電気絶縁を維持するため、セル内の内部短絡は発生しない効果もある。
なお、本実施形態では、触媒に白金を用いたが、これに限らず、パラジウム、金、イリジウム、ロジウムを用いても同様の効果が得られた。また、第2の電解質層3Bは水素イオン交換基として、スルホン基を有するフッ素系スルホン酸高分子樹脂を使用したが、これに限らず、カルボキシル基、リン酸基等のイオン導電性基を有するイオン導電性樹脂を使用しても同様の効果が得られた。
図4は、本発明に係る燃料電池の第2実施形態を説明する概念図である。
本実施形態に適用する単位セルは、図1に示したものと同一構成であるが、第2の電解質層3Bに含有させた触媒7にカーボン材6を担持させた点が異なっている。
以下、第1の電解質層3Aと第2の電解質層3Aとからなる膜電極複合体の製造方法を説明する。
燃料極2および酸化剤極1は第1実施形態と同様に製作した。第2の電解質層3Bは、水に分散した白金50wt%担持のケッチェンブラックにフッ素系スルホン酸高分子樹脂を溶液に加えたペーストをポリテトラフルオロエチレンシート上に塗布し、温度70℃条件下で、減圧乾燥し成膜した。
一方、白金と高分子電解質の混合重量比は20:80となるようにペーストの組成を調整し、膜厚さを20ミクロンとした。成膜後、ポリテトラフルオロエチレンシートから第2の電解質層3Bを引き剥がし、電気抵抗を測定したところ0.3MΩ程度であり第1実施形態と比較して若干の電子導電性が確認された。
また、燃料極2に第1の電解質層3A、第2の電解質層3B、酸化剤極1を順次重ね合わせ、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着した。4つのパーツを一度に熱圧着することにより製造時間の短縮が図れる。
次に、発電試験結果について、再び図2を引用して説明する。発電条件は第1実施形態と同様である。
図2に示したように、本実施形態に係る単位セル(C)の電流−電圧特性は、第1実施形態の単位セル(B)と比較してさらに、開路電圧が高く、また各電流密度において高いセル電圧を示した。電池特性が向上するメカニズムは第1実施形態に示したものと同様であると考えられる。
本実施形態では、第2の電解質層3Bの電子伝導性は若干低下したが、第1の電解質層3Aがあるために、内部短絡が発生せずに高い開路電圧が得られている。
また、本実施形態では、触媒能力を有する白金をカーボンブラックに担持させており、第1実施形態で用いた白金黒と比較して表面積が大きくなっているために、触媒活性が向上した分、水素透過防止効果が向上したと考えることができる。
さらに、本実施形態に係る単位セル(C)の第2の電解質層3Bの水素透過防止効果を確認するために、水素の透過量を測定した。燃料極2側に、純水素、酸化剤極1側に窒素を流して、酸化剤極1側に透過する水素量を測定した。
図3は水素透過量を電流値に置き換えたものであるが、本実施形態の単位セル(C)は、第1実施形態の単位セル(B)と比較しても水素透過量がさらに少なくなっていることが確認された。
以上のように、本実施形態に係る単位セル(C)では、酸化剤極1と第1の電解質層3Aとの間に第2の電解質層3Bを配置することにより燃料極2から酸化剤極1への水素透過を防止することができる。そして、このような構成により酸化剤極触媒層1Bの電極反応阻害が発生せず、高いセル電圧を維持させることができる。
また、第2の電解質層3Bは薄く形成することができ、従来の手法と比較して使用する金属触媒を少なくすることができる。また、第2の電解質層3Bに含有させた金属触媒の濃度を高くすることにより、さらに薄い層でも十分な水素透過防止効果を発揮することができ、高いセル電圧を維持させることができる。金属触媒の濃度を高くすることにより電子導電性が高くなったが、第1の電解質層3Aが電気絶縁を維持できるため、セル内の内部短絡は発生しなかった。
本実施形態では、触媒をカーボンブラックに担持させたが、これに限らず、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、フラーレンに担持させても同様の効果が得られた。
また、本実施形態では触媒に白金を用いたが、これに限らず、パラジウム、金、イリジウム、ロジウムを用いても同様の効果が得られた。
図5は、本発明に係る燃料電池の第3実施形態を説明する概念図である。
本実施形態に適用する単位セルは、図1に示したものと同一構成であるが、第2の電解質層3Bに含有させた触媒7に金属酸化物8を担持させた点が異なっている。
以下、第1の電解質層3Aと第2の電解質層3Bとからなる膜電極複合体の製造方法を説明する。
燃料極2および酸化剤極1は第1実施形態と同様に製作した。第2の電解質層3Bは水に分散した白金30wt%担持の二酸化チタンにフッ素系スルホン酸高分子樹脂を溶液に加えたペーストをポリテトラフルオロエチレンシート上に塗布し、温度70℃条件下で、減圧乾燥し成膜した。
白金と高分子電解質の混合重量比は5:95となるようにペーストの組成を調整し、膜厚さを20ミクロンとした。成膜後、ポリテトラフルオロエチレンシートから第2の電解質層3Bを引き剥がし、電気抵抗を測定したところ1MΩ以上であった。
なお、白金担持二酸化チタンは、塩化白金酸水溶液中に二酸化チタン分散しホルムアルデヒドにより白金を還元させることにより製作した。
また、燃料極2に第1の電解質層3A、第2の電解質層3B、酸化剤極1を順次重ね合わせ、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着した。4つのパーツを一度に熱圧着することにより製造時間の短縮が図れる。
本実施形態に係る単位セルを発電試験した結果、第2実施形態と同様に開放電圧の向上、各電流密度でのセル電圧の向上が確認できた。
次に、担持を二酸化チタンとした付随効果について図6を引用して説明する。
図6は、従来の単位セル(A)と本実施形態の単位セル(D)について1kHzの交流インピーダンス法により測定した内部抵抗の測定値の比較を示す。すなわち、本実施形態に係る単位セル(D)では、従来の単位セル(A)、と比較して内部抵抗は低い値となった。内部抵抗が低下した分セル電圧の向上が見込める。
また、本実施形態に係る単位電池(D)では、触媒7を金属酸化物8に担持させることにより、第2の電解質層3B内の白金上で生成した水を、金属酸化物が保水するため、内部抵抗が低くなったと考えられる。
このように、本実施形態では、金属酸化物に二酸化チタン(TiO)を用いたが、これに限らず、SiO、ZrO、SnO、Al、CeOを用いても同様の効果が得られる。また、本実施形態では、触媒に白金を用いたが、パラジウム、金、イリジウム、ロジウムを用いても同様の効果が得られる。
図7は、本発明に係る燃料電池の第4実施形態を説明する概念図である。
本実施形態に適用する単位セルは、図1に示したものと同一構成であるが、第2の電解質層3Bのカーボン材6に担持した触媒7と金属酸化物8をそれぞれ含有させた点が異なる。
以下、第1の電解質層3Aと第2電解質層3Bとからなる膜電極複合体の製造方法を説明する。
燃料極2および酸化剤極1は第1実施形態と同様に製作した。第2の電解質層3Bは水に分散した白金50wt%担持のケッチェンブラックと二酸化チタンをフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液に分散したペーストをポリテトラフルオロエチレンシート上に塗布し、温度70℃条件下で、減圧乾燥し成膜した。
白金と二酸化チタンと高分子電解質の混合重量比は5:4:91となるようにペーストの組成を調整し、膜厚さを20ミクロンとした。成膜後、ポリテトラフルオロエチレンシートから第2の電解質層3Bを引き剥がし、電気抵抗を測定したところ1MΩ以上であった。
また、燃料極2に第1の電解質層3A、第2の電解質層3B、酸化剤極1を順次重ね合わせ、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着した。
次に、本実施形態に係る単位セル(E)の連続発電試験結果について図8を参照して説明する。発電条件は第1実施形態と同様である。
図8は、セル電圧の経時変化および排出ガスの凝縮水に含まれるフッ素イオン量の経時変化を示すものである。従来の単位セル(A)と比較して、本実施形態に係る単位セル(E)は、セル電圧低下速度、フッ素溶出量が少ないことが分かった。
通常、反応ガスのクロスリークが発生すると、電解質層である高分子電解質膜がダメージを受け、構成材料であるフッ素がイオンとして排出ガスの凝縮水に排出されることが知られている。このことから考えて、本実施形態に係る単位セル(E)は、水素透過防止効果により電池電圧が安定したものと考えられる。
このように、本実施形態は、触媒7と金属酸化物8を第2の電解質層3Bに分散させることにより、電解質層の水素透過防止ができ、安定して高いセル電圧を維持させることができる。
図9は、本実施形態における燃料電池製造方法の第5実施形態を示す製造工程手順図である。なお、図9中、(a)は燃料電池のうち、第1の電解質層と第2の電解質層とからなる膜電極複合体の第1工程を示す図、(b)は膜電極複合体の第2工程を示す図、(c)は膜電極複合体の第3工程を示す図、(d)は膜電極複合体の第4工程を示す図である。
本実施形態に係る燃料電池製造方法において、第1工程では、図9の(a)に示すように、予め別体として第1の電解質層3Aが製作される。
次に、第2工程では、図9(b)に示すように、触媒としての白金黒を分散したフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液をポリテトラフルオロエチレンシート9上に塗布し、膜厚さ10ミクロンの第2の電解質層3Bが製作される。
この場合、白金黒と高分子電解質の混合重量比は10:90とした。また、膜厚が薄いにも拘らず、ピンホールなどの破損がなく、均一厚さの薄膜を再現性良く作成することができた。
なお、一般的に、第2の電解質層3Bは、強度が低いため、通常、単独膜としての取り扱いが非常に困難であるが、本実施形態に適用されるポリテトラフルオロエチレンシート9に形成することにより取り扱いが容易となる。
第3工程では、図9(c)に示すように、第2の電解質層3Bを膜厚さ25ミクロンの第1の電解質層3Aに、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で3分間熱圧着することで電解質層3を得た。その後、第4工程では、第2の電解質層3Bに付いているポリテトラフルオロエチレンシート9を剥がした。電解質層3の膜厚は35ミクロンであり、取り扱い容易な均一厚さの膜であった。
上述の各工程を経て得られた電解質層3は、その両面に酸化剤極1と燃料極2をそれぞれ配置し、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着することで膜電極複合体を形成した。なお、燃料極2、酸化剤極1は第1実施形態と同仕様のものを用いた。また、膜電極複合体は、図1に示した燃料ガスおよび酸化剤ガス供給用セパレータ5、6で挟み込み単位セル(F)を作成した。
次に、発電試験結果について図10を引用して説明する。
発電条件は第1実施形態と同様である。
試験の結果、従来の単位セル(A)と比較して本実施形態は、開路電圧の向上、各電流密度でのセル電圧向上が確認された。なお、本実施形態は、電解質層を薄くすることができ、特性の向上が比較的大きくなった。
このように、本実施形態は、樹脂シートに予め第2の電解質層3Bを形成し、第1の電解質層3Aに熱圧着することにより、超薄膜の第2の電解質層3Bを形成し、取り扱い容易な電解質層を製造することができる。またこの電解質層を使用した単位セルは、第2実施形態と同様に、高いセル電圧を維持させることができる。
図11は、本実施形態における燃料電池製造方法の第6実施形態を示す製造工程手順図である。なお、図11中、(a)は燃料電池のうち、第1の電解質層と第2の電解質層とからなる膜電極複合体の第1工程を示す図、(b)は膜電極複合体の第2工程を示す図、(c)は膜電極複合体の第3工程を示す図、(d) は膜電極複合体の第4工程を示す図である。
本実施形態に係る燃料電池製造方法において、第1工程では、図11の(a)に示すように、予め別体として酸化剤極1が製作される。
次に、第2工程では、図11(b)に示すように、触媒としての白金黒を分散したフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液をポリテトラフルオロエチレンシート9上に塗布し、膜厚さ10ミクロンの第2の電解質層3Bが製作される。
この場合、白金黒と高分子電解質の混合重量比は10:90とした。また、膜厚が薄いにも拘らず、ピンホールなどの破損がなく、均一厚さの薄膜を再現性良く作成することができた。
なお、一般的に第2の電解質層3Bは強度が低いため、通常、単独膜としての取り扱いが非常に困難であるが、本実施形態に適用されるポリテトラフルオロエチレンシート9に形成することにより取り扱いが容易となる。
第3工程では、図11(c)に示すように、第2の電解質層3Bを酸化剤極1に、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で3分間熱圧着することで電解質層付き酸化剤極を作成した。その後、第4工程では、第2の電解質層3Bに付いているポリテトラフルオロエチレンシート9を剥がした。このとき、第2の電解質層3Bにはピンホール、破れなどの欠陥は無かった。
上述の各製造工程を経て得られた酸化剤極1と燃料極2を膜厚さ25ミクロンの第1の電解質層3Aを挟んで、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着することで膜電極複合体を形成した。なお、燃料極2、酸化剤極1は、第1実施形態と同仕様のものを用いた。また、膜電極複合体は、図1に示した燃料ガスおよび酸化剤ガス供給用セパレータ5、6で挟み込み単位セルを作成し発電試験を実施した結果、第5実施形態と同様の改善が確認できた。
このように、本実施形態は、樹脂シートに予め第2の電解質層3Bを形成し、酸化剤極1に熱圧着することにより、超薄膜の第2の電解質層3Bを含む二層の電解質層3を形成した膜電極複合体を作成することができる。また、この膜電極複合体を使用した単位セルは、第5実施形態と同様に、高いセル電圧を維持させることができる。
図12は、本実施形態における燃料電池製造方法の第7実施形態を示す製造工程手順図である。なお、図12中、(a)は燃料電池のうち、第1の電解質層と第2の電解質層とからなる膜電極複合体の第1工程を示す図、(b)は膜電極複合体の第2工程を示す図である。
本実施形態に係る燃料電池製造方法において、第1工程では、図12の(a)に示すように、触媒としての白金黒を分散したフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液10を、酸化剤極拡散層1Aと酸化剤極触媒層1Bとからなる酸化剤極1のうち、酸化剤極触媒層1Bに塗布する。
次に、第2工程では、フッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液10を乾燥させて、第2の電解質層3Bを形成する。
この場合、白金黒と高分子電解質の混合重量比は10:90とした。また、酸化時、電極の電気抵抗を測定したところ0.3MΩ程度であり、第2の電解質層3Bが酸化剤極触媒層1Bを全面覆っていることが確認できた。形成した第2の電解質層3Bの膜厚さを測定した所、5ミクロン程度であった。これは、図13(a),(b)に示す電解質層の断面において、図10〜図11に示した第2の電解質層3Bは、予め作成して触媒層に貼り合されているため触媒層と電解質層が明確に分かれているのに(図13(a))対し、本実施形態では、図13(b)に示すように、塗布した高分子電解質溶液の一部が触媒粒子11に含浸されるために、さらに薄い膜を形成することができる。
上記の各工程を経て得られた酸化剤極1と燃料極2とは、膜厚さ25ミクロンの第1の電解質層3Aを挟んで、ホットプレスにより温度130℃、圧力80kgf/cmの条件で5分間熱圧着することで膜電極複合体を形成した。なお、燃料極2、酸化剤極1は第1実施形態と同様のものを用いた。また、膜電極複合体は、図1に示した燃料ガスおよび酸化剤ガス供給用セパレータ5、6で挟み込み単位セルを作成し発電試験を実施した結果、第5実施形態と同様の改善が確認できた。
このように、本実施形態は、酸化剤極1の酸化剤極触媒層1B上に触媒7を分散した高分子電解質溶液を塗布し、第2の電解質層3Bを形成するので、超薄膜の第2の電解質層3Bを含む二層の電解質層を形成した膜電極複合体を作成することができる。そして、この膜電極複合体を使用した単位セルは、第5実施形態と同様に高いセル電圧を維持させることができる。
なお、本実施形態では金属を分散した高分子電解質溶液を酸化剤触媒層に塗布したが、この例に限らず、第1の電解質層3Aの酸化剤極1側面に塗布して第2の電解質層3Bを形成しても同様の効果が得られる。
本発明に係る燃料電池の第1実施形態を説明する概念図。 従来の燃料電池における単位セルと本発明に係る燃料電池における単位セルとを対比させた電流−電圧特性線図。 従来の燃料電池における単位セルと本発明に係る燃料電池における単位セルとを対比させた水素透過量換算電流値棒グラフ。 本発明に係る燃料電池の第2実施形態を説明する概念図。 本発明に係る燃料電池の第3実施形態を説明する概念図。 従来の燃料電池における単位セルと本発明に係る燃料電池における単位セルとを対比させた内部抵抗値棒グラフ。 本発明に係る燃料電池の第4実施形態を説明する概念図。 従来の燃料電池における単位セルと本発明に係る燃料電池における単位セルとを対比させた電圧線図。 本実施形態における燃料電池の製造方法の第5実施形態を示す製造工程手順図で、(a)は燃料電池のうち、第1の電解質層と第2の電解質層とからなる膜電極複合体の第1工程を示す図、(b)は膜電極複合体の第2工程を示す図、(c)は膜電極複合体の第3工程を示す図、(d)は膜電極複合体の第4工程を示す図。 従来の燃料電池における単位セルと本発明に係る燃料電池における単位セルとを対比させた電圧−電流密度線図。 本実施形態における燃料電池の製造方法の第6実施形態を示す製造工程手順図で、(a)は燃料電池のうち、第1の電解質層と第2の電解質層とからなる膜電極複合体の第1工程を示す図、(b)は膜電極複合体の第2工程を示す図、(c)は膜電極複合体の第3工程を示す図、(d)は膜電極複合体の第4工程を示す図。 本実施形態における燃料電池の製造方法の第7実施形態を示す製造工程手順図で、(a)は燃料電池のうち、第1の電解質層と第2の電解質層とからなる膜電極複合体の第1工程を示す図、(b)は膜電極複合体の第2工程を示す図。 本実施形態における燃料電池の製造方法において、第2の電解質層の断面を示すもので、(a)は第5実施形態および第6実施形態で得た第2の電解質層の断面図、(b)は本発明に係る第7実施形態で得た第2の電解質層の断面図。
符号の説明
1 酸化剤極
1A 酸化剤極拡散層
1B 酸化剤極触媒層
2 燃料極
2A 燃料極拡散層
2B 燃料極触媒層
3 電解質層
3A 第1の電解質層
3B 第2の電解質層
4 酸化剤ガス供給用セパレータ
5 燃料ガス供給用セパレータ
6 カーボン材
7 触媒
8 金属酸化物
9 ポリテトラフロオロエチレンシート
10 フッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液
11 触媒粒子

Claims (5)

  1. 触媒を含有しない第1の電解質層と、触媒を分散含有させた第2の電解質層とからなり、イオン導電性を有する固体高分子電解質膜である電解質層と、
    前記電解質層の前記第1の電解質層側に設けた燃料極と、
    前記電解質層の前記第2の電解質層側に設けた酸化剤極とを備え、
    前記燃料極、前記第1の電解質層、前記第2の電解質層、前記酸化剤極が順次重ね合わされて構成され
    前記第2の電解質層において、電解質重量は前記第2の電解質層の総重量の80%より大きいことを特徴とする燃料電池。
  2. 第2の電解質層内に金属酸化物を分散含有させたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 第2の電解質層内に分散含有させた触媒は、カーボン材料に担持されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  4. 第2の電解質層内に分散含有させた触媒は、金属酸化物に担持されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  5. 第2の電解質層内に分散含有させた触媒は、白金、パラジウム、金、イリジウム、ロジウムのうち、少なくとも1種以上の元素を含んだ金属触媒であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の燃料電池。
JP2003384272A 2003-11-13 2003-11-13 燃料電池 Expired - Lifetime JP5021885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003384272A JP5021885B2 (ja) 2003-11-13 2003-11-13 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003384272A JP5021885B2 (ja) 2003-11-13 2003-11-13 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005149859A JP2005149859A (ja) 2005-06-09
JP5021885B2 true JP5021885B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=34692747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003384272A Expired - Lifetime JP5021885B2 (ja) 2003-11-13 2003-11-13 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5021885B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005104280A1 (ja) * 2004-04-26 2005-11-03 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corporation 燃料電池及び燃料電池の製造方法
CA2571138C (en) * 2004-06-22 2014-02-11 Asahi Glass Company, Limited Electrolyte membrane for polymer electolyte fuel cell, process for its production and membrane-electrode assembly for polymer electrolyte fuel cell
DE602005025213D1 (de) 2004-06-22 2011-01-20 Asahi Glass Co Ltd Flüssige zusammensetzung, verfahren zu deren herstellung und verfahren zur herstellung einer membranelektrodenbaugruppe für polymerelektrolyt-brennstoffzelle
WO2006006357A1 (ja) * 2004-07-12 2006-01-19 Asahi Glass Company, Limited 固体高分子型燃料電池用電解質膜、その製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体
JP5247974B2 (ja) * 2004-10-05 2013-07-24 旭硝子株式会社 固体高分子形水素・酸素燃料電池用電解質膜の製造方法
US8652705B2 (en) 2005-09-26 2014-02-18 W.L. Gore & Associates, Inc. Solid polymer electrolyte and process for making same
JP5153108B2 (ja) * 2006-09-29 2013-02-27 三洋電機株式会社 固体高分子膜を使用した燃料電池および燃料電池システム
JP5309803B2 (ja) * 2007-09-07 2013-10-09 東レ株式会社 水素燃料電池用膜電極複合体
JP5141167B2 (ja) 2007-10-02 2013-02-13 ソニー株式会社 電解液及び電気化学デバイス

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3271801B2 (ja) * 1992-09-22 2002-04-08 田中貴金属工業株式会社 高分子固体電解質型燃料電池、該燃料電池の加湿方法、及び製造方法
JP3375200B2 (ja) * 1993-06-18 2003-02-10 田中貴金属工業株式会社 高分子固体電解質組成物
JPH08298128A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Asahi Glass Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池
JP3502508B2 (ja) * 1996-07-26 2004-03-02 本田技研工業株式会社 直接メタノール型燃料電池
GB9822576D0 (en) * 1998-10-16 1998-12-09 Johnson Matthey Plc Membrane
DE19917812C2 (de) * 1999-04-20 2002-11-21 Siemens Ag Membranelektrodeneinheit für eine selbstbefeuchtende Brennstoffzelle, Verfahren zu ihrer Herstellung und Brennstoffzellenbatterie mit einer solchen Membranelektrodeneinheit
JP3111408B1 (ja) * 1999-06-21 2000-11-20 本田技研工業株式会社 固体高分子型燃料電池における活性固体高分子電解質膜
JP3925764B2 (ja) * 1999-10-19 2007-06-06 株式会社豊田中央研究所 高耐久性固体高分子電解質
JP2002015743A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Asahi Glass Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP4892777B2 (ja) * 2000-10-20 2012-03-07 ソニー株式会社 燃料電池を備えた電気で駆動される装置
JP2003059511A (ja) * 2001-08-17 2003-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池用電解質膜−電極接合体、その製造方法、および高分子電解質型燃料電池
JP2003086192A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Toshiba International Fuel Cells Corp 燃料電池およびその製造方法
JP2003109602A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質形燃料電池およびその製造方法
US7112386B2 (en) * 2002-09-04 2006-09-26 Utc Fuel Cells, Llc Membrane electrode assemblies with hydrogen peroxide decomposition catalyst

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005149859A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4839211B2 (ja) 燃料電池及び燃料電池の製造方法
WO2002073721A1 (en) Gas diffusion electrode and fuel cell using this
JPH1116591A (ja) 固体高分子型燃料電池、固体高分子型燃料電池システム及び電気機器
JP2009199988A (ja) 直接メタノール型燃料電池用アノード電極及びそれを用いた直接メタノール型燃料電池
JP5021885B2 (ja) 燃料電池
JP2003178780A (ja) 高分子電解質型燃料電池システム、および高分子電解質型燃料電池の運転方法
JP2009059669A (ja) 燃料電池の運転方法
JP4493954B2 (ja) 高分子電解質膜−電極接合体およびこれを用いた高分子電解質型燃料電池
JP3360485B2 (ja) 燃料電池
JP2002343369A (ja) 燃料電池用電極の製造方法および燃料電池
JPH08167416A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル
JPH10270057A (ja) 固体高分子型燃料電池
WO2002091503A1 (fr) Electrode pour pile a combustible et procede de fabrication de l'electrode
JP2793523B2 (ja) 固体高分子型燃料電池およびその運転方法
JP2005174835A (ja) 電極
JP2006085984A (ja) 燃料電池用mea、および、これを用いた燃料電池
JP2007299712A (ja) 燃料電池
JP2003017070A (ja) 燃料電池用電極およびその製造方法
KR20060096610A (ko) 연료전지용 막/전극 어셈블리, 및 이를 포함하는 연료전지용 스택 및 연료전지 시스템
WO2009119434A1 (ja) 燃料電池ユニット、燃料電池スタックおよび電子機器
KR20210120199A (ko) 연료전지용 고분자 전해질막 제조방법 및 이에 따라 제조된 연료전지용 고분자 전해질막
JP2009170175A (ja) 膜電極構造体及び燃料電池
JP2009218184A (ja) 燃料電池用触媒電極、その製造方法、膜電極接合体および固体高分子型燃料電池
JP2002329501A (ja) ガス拡散電極およびそれを用いた高分子電解質型燃料電池
JP2002289201A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110614

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110624

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110826

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5021885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term