JP5021389B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に、1つの表示面を複数方向から視認する各観察者に対して、当該1つの表示面により、それぞれ異なる画像を表示する技術に関する。
従来から、1つの表示面を複数方向から視認する各観察者に対して、当該1つの表示面によりそれぞれ異なる画像を表示する画像表示装置が知られている。例えば、下記非特許文献1に示されるように、画像投影機等でコンピュータの画面をテーブルに表示する技術が提案されている。また、下記非特許文献2に示されるように、特別な方向依存性を持つスクリーンを使って、4方向から異なる映像を観察可能としたテーブル型のディスプレイがある。このディスプレイは、テーブルの透明な天板に、特定角度にのみ特定角度にのみ光を透過させる特殊フィルムを貼り、テーブルの下方から4台の画像投影機で、テーブル(投影面)に対して所定の角度で映像を投影することによって、当該テーブルの四方を囲む4人の観察者に各々異なる映像を視認させるものである。
テーブル上での作業をコンピュータ支援するための初期研究The Digital Desk Calculator: Tangible manipulation on a desk top displayWellner ,P.,ACM UIST `91, pp.27-34(1991) インタラクティブな多人数用方向依存ディスプレイテーブル Lumisight Table の提案FIT 2003 情報科学技術フォーラム 情報技術レターズ, Vol.2,LK-012,pp.293-294 (2003.9)4方向から異なる映像が観察可能なテーブル型ディスプレイ
しかしながら、上記非特許文献1に示される技術の場合、テーブル上に投影された同一の2次元映像を、当該テーブルを囲む全員が観察することになるため、この投影された画像の正面側に位置する者は投影される画像の文字等を読みやすいが、反対側等の他の位置から観察する者にとっては文字が逆に見えるために文字が読みにくいという問題がある。また、上記非特許文献2に示される技術の場合、上記テーブルを囲む各観察者に対して異なる映像を視認させるので、各観察者の視認方向に合わせて文字等を見易くできるが、各観察者用にそれぞれ別個の画像投影機が必要となるため、構造が大掛かりになる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、テーブルを囲む複数の観察者のいずれにも見易い画像を表示することができ、しかも、従来技術のような大掛かりな構造を必要としない画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、表示対象とする複数の画像について、当該各画像を構成する画素群の各画素毎に、当該各画像を表す画像信号に応じた光を照射する画像表示部と、
前記画像表示部からの前記各画素毎の光が照射される表示面と、
前記表示面上に設けられ、前記表示面から発せられる前記各画素毎の光を、当該各画素が属する画像の別に応じて定められた各画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させる光拡散方向規制部材と
を備える画像表示装置である。
本発明によれば、光拡散方向規制部材が、表示面から発せられる各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、上記複数の画像の内、1つの画像についての視域方向に位置する観察者に対しては、当該画像の画素のみが拡散され、他の画像の画素は当該観察者には届かない。また、別の画像についての視域方向に位置する観察者に対しては、当該別の画像の画素のみが拡散され、他の画像の画素は当該観察者には届かない。このため、本発明によれば、異なる場所に位置する各観察者に対して、観察者の位置に応じた異なる画像を視認させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示装置であって、前記画像表示部は、表示対象とする2つの画像について、当該各画像に属するそれぞれの画素の光を一定方向に交互に並べて前記表示面に照射し、
前記光拡散方向規制部材は、前記交互に並ぶ前記各画像に属するそれぞれの画素からなる1組毎の間隔で前記表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該表示面から予め定められた角度までの領域において遮蔽する高さを有するものである。
本発明は、光拡散方向規制部材が、表示面から発せられる各画素の光を、当該表示面から予め定められた角度までの領域において遮蔽することで、当該各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、例えば、微小LED(Light Emitting Diode)アレイや、極薄型のスクリーンに背面投影する方式のディスプレイ等、表示面として適用される例えばガラスの厚み等を考慮しなくても、表示面から発せられる光を直接に遮蔽して視域方向を制御できる装置に適用が可能である。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示装置であって、前記画像表示部は、表示対象とする2つの画像について、当該各画像に属するそれぞれの画素の光を一定方向に交互に並べて前記表示面に照射し、
前記光拡散方向規制部材は、前記交互に並ぶ前記各画像に属するそれぞれの画素からなる1組毎の間隔で前記表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像についての前記画像別視域方向に向けて反射させる反射部と、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像にとっての前記画像別視域方向ではない他方の前記画像別視域方向において遮蔽する遮蔽部とを有するものである。
本発明は、光拡散方向規制部材が反射部及び遮蔽部を備え、表示面から発せられる各画素の光を、反射部により、当該各画素が属する画像についての視域方向に反射させ、遮蔽部により、当該各画素が属する画像にとっての視域方向ではない他方の視域方向においては遮蔽することで、当該各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ等、表示面上に例えばガラス等が設けられており、表示面から発せられる光を直接に遮蔽するだけでは視域方向を制御できない装置に対して適用が可能である。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像表示装置であって、前記画像表示部は、前記表示対象とする各画像のそれぞれを、右目視認用画素群で構成される右目視認用画像と、左目視認用画素群で構成される左目視認用画像とで構成される画像とし、当該右目視認用画素と左目視認用画素とを予め定められた一定方向に並べてなる2画素を、前記表示面に照射する画素として、前記表示面に照射し、
前記光拡散規制部材によって前記各画素の光が拡散される位置に設けられ、前記右目視認用画素の光と左目視認用画素の光とを、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御する光線方向制御部材を備えるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像表示装置であって、前記光線方向制御部材は、レンティキュラレンズからなる。
これらの発明は、上記光線方向制御部材が、光拡散規制部材によって拡散される右目視認用画素及び左目視認用画素の光を、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御するので、観察者の右目及び左目の位置に合わせた方向に、右目視認用画素及び左目視認用画素の各画素の光線方向を制御することが可能となり、当該観察者に両眼立体視による立体像を視認させることができる。また、これらの発明では、観察者の位置に応じて異なる画像を表示するために上記光拡散方向規制部材を備えるが、当該光線方向制御部材は、光拡散規制部材によって表示面からの各画素の光が拡散される位置に設けられて、当該各画素の光線方向を制御する構成であるので、上記光拡散規制部材に簡単に組み合せることが可能である。これにより、光拡散規制部材によって、観察者の位置に応じて異なる画像を表示しつつ、当該異なる画像のそれぞれを各観察者に対して両眼立体視による立体像で視認させることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示装置であって、前記画像表示部は、表示対象とする4つの画像について、当該各画像に属するそれぞれの画素をマトリクス状に並べ、当該マトリクス状に並ぶ各画像別の画素の組を一定方向に並べて前記表示面に照射し、
前記光拡散方向規制部材は、前記マトリクス状に並ぶ各画像別の画素の組毎の間隔で前記表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像についての前記画像別視域方向に向けて反射させる反射部と、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像についての前記画像別視域方向とは異なる別の画像別視域方向においては遮蔽する遮蔽部とを有するものである。
本発明によれば、上記マトリクス状に並ぶ各画像別の画素が、光拡散方向規制部材により、各画像別にそれぞれ異なる画像別視域方向に向けて拡散されるので、当該4つの画像の別に応じて異なる各視域方向に位置するそれぞれの観察者に対して、各観察者の位置に応じた異なる画像を視認させることができる。すなわち、本発明は、互いに異なる画像を視認可能な視域を4つ作ることができ、各視域に位置する合計4人の観察者に対して互いに異なる画像を視認させることができる。
また、本発明は、光拡散方向規制部材が反射部及び遮蔽部を備え、表示面から発せられる各画素の光を、反射部により、当該各画素が属する画像についての視域方向に反射させ、遮蔽部により、当該各画素が属する画像にとっての視域方向ではない他方の視域方向においては遮蔽することで、当該各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ等、表示面上に例えばガラス等が設けられており、表示面から発せられる光を直接に遮蔽するだけでは視域方向を制御できない装置に適用が可能である。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像表示装置であって、前記画像表示部は、前記表示対象とする各画像のそれぞれを、右目視認用画素群で構成される右目視認用画像と、左目視認用画素群で構成される左目視認用画像とで構成されるものとし、前記マトリクス状とされた画素の組が、各画像別に予め定められた方向において、左目視認用画素と右目視認用画素とを交互に有するように並べて、前記表示面に照射し、
前記光拡散規制部材によって前記表示面からの各画素の光が拡散される位置に設けられ、前記右目視認用画素の光と左目視認用画素の光とを、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御する光線方向制御部材を備えるものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像表示装置であって、前記光線方向制御部材は、蝿の目レンズからなり、
前記画像表示部は、前記表示面に照射する右目視認用画素と左目視認用画素の各位置を、前記蝿の目レンズによって制御される光線方向に合わせて配置するものである。
これらの発明は、上記光線方向制御部材が、光拡散規制部材によって拡散される右目視認用画素及び左目視認用画素の光を、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御するので、観察者の右目及び左目の位置に合わせた方向に、右目視認用画素及び左目視認用画素の各画素の光線方向を制御することが可能となり、当該観察者に両眼立体視による立体像を視認させることができる。また、これらの発明では、観察者の位置に応じて異なる画像を表示するために上記光拡散方向規制部材を備えるが、当該光線方向制御部材は、光拡散規制部材によって表示面からの各画素の光が拡散される位置に設けられて、当該各画素の光線方向を制御する構成であるので、上記光拡散規制部材に簡単に組み合せることが可能である。これにより、光拡散規制部材によって、観察者の位置に応じて異なる画像を表示しつつ、当該異なる画像のそれぞれを各観察者に対して両眼立体視による立体像で視認させることができる。
また、請求項9に記載の発明は、表示対象となる複数の画像を構成する各画像別の画素の光が照射される表示面と、
前記表示面上に設けられ、前記表示面から発せられる前記各画素毎の光を、当該各画素が属する画像の別に応じて定められた各画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させる光拡散方向規制部材と
を備える画像表示装置である。
本発明によれば、光拡散方向規制部材が、表示面から発せられる各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、上記複数の画像の内、1つの画像についての視域方向に位置する観察者に対しては、当該画像の画素のみが拡散され、他の画像の画素は当該観察者には届かない。また、別の画像についての視域方向に位置する観察者に対しては、当該別の画像の画素のみが拡散され、他の画像の画素は当該観察者には届かない。このため、本発明によれば、異なる場所に位置する各観察者に対して、観察者の位置に応じた異なる画像を視認させることができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像表示装置であって、前記光拡散方向規制部材は、表示対象とする2つの画像に属するそれぞれの画素であって前記表示面に交互に並ぶ2つの画素でなる1組毎の間隔で当該表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該表示面から予め定められた角度までの領域において遮蔽する高さを有するものである。
本発明は、光拡散方向規制部材が、表示面から発せられる各画素の光を、当該表示面から予め定められた角度までの領域において遮蔽することで、当該各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、例えば、微小LED(Light Emitting Diode)アレイや、極薄型のスクリーンに背面投影する方式のディスプレイ等、表示面に適用される例えばガラスの厚み等を考慮せずに、表示面から発せられる光を直接に遮蔽して視域方向を制御できる装置に適用が可能である。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の画像表示装置であって、前記光拡散方向規制部材は、表示対象とする2つの画像に属するそれぞれの画素であって前記表示面に交互に並ぶ2つの画素でなる1組毎の間隔で当該表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像についての前記画像別視域方向に向けて反射させる反射部と、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像にとっての前記画像別視域方向ではない他方の前記画像別視域方向においては遮蔽する遮蔽部とを有するものである。
本発明は、光拡散方向規制部材が反射部及び遮蔽部を備え、表示面から発せられる各画素の光を、反射部により、当該各画素が属する画像についての視域方向に反射させ、遮蔽部により、当該各画素が属する画像にとっての視域方向ではない他方の視域方向においては遮蔽することで、当該各画素毎の光を、当該各画素が属する画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させるので、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ等、表示面上に例えばガラス等が設けられており、表示面から発せられる光を直接に遮蔽するだけでは視域方向を制御できない装置に適用が可能である。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の画像表示装置であって、前記光拡散方向規制部材は、表示対象となる4つの画像に属するそれぞれの画素であって前記表示面にマトリクス状に並ぶ各画像別の画素の組毎の間隔で前記表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像についての前記画像別視域方向に向けて反射させる反射部と、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該各画素が属する画像についての前記画像別視域方向とは異なる別の画像別視域方向においては遮蔽する遮蔽部とを有するものである。
本発明によれば、上記マトリクス状に並ぶ各画像別の画素が、光拡散方向規制部材により、各画像別にそれぞれ異なる画像別視域方向に向けて拡散されるので、当該4つの画像の別に応じて異なる各視域方向に位置するそれぞれの観察者に対して、各観察者の位置に応じた異なる画像を視認させることができる。すなわち、本発明は、互いに異なる画像を視認可能な視域を4つ作ることができ、各視域に位置する合計4人の観察者に対して互い異なる画像を視認させることができる。
また、請求項13に記載の発明は、請求項9乃至請求項12のいずれかに記載の画像表示装置であって、前記光拡散規制部材によって前記各画素の光が拡散される位置に設けられ、前記各画像に属するそれぞれの画素として前記表示面に照射される前記右目視認用画素及び左目視認用画素の光を、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御する光線方向制御部材を備えるものである。
これらの発明は、光線方向制御部材が、光拡散規制部材によって拡散される右目視認用画素及び左目視認用画素を、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御するので、観察者の右目及び左目の位置に合わせた方向に、右目視認用画素及び左目視認用画素の各画素の光線方向をそれぞれ制御することが可能となり、当該観察者に両眼立体視による立体像を視認させることができる。また、これらの発明では、観察者の位置に応じて異なる画像を表示するために上記光拡散方向規制部材を備えるが、当該光線方向制御部材は、光拡散規制部材によって表示面からの各画素の光が拡散される位置に設けることで、当該各画素の光線方向を制御する構成であるので、上記光拡散規制部材に簡単に組み合せることが可能である。これにより、光拡散規制部材によって、観察者の位置に応じて異なる画像を表示しつつ、当該異なる画像のそれぞれを各観察者に対して両眼立体視による立体像で視認させる視認させることができる。
本願発明によれば、異なる場所に位置する各観察者に対して、観察者の位置に応じた異なる画像を視認させることができるため、本発明に係る画像表示装置を囲む複数の観察者のいずれにも見易い画像を表示することができる。しかも、本願発明は、従来技術のような例えば複数の画像投影機等による画像投影を行うといった大掛かりな構造を必要としない。
以下、本発明の実施形態に係る画像表示装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す図である。図1に、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の一例を示す。
画像表示装置1は、例えばテーブルのように平置きとされたスクリーン(表示面)11を備え、画像表示装置1の内部から当該平置きのスクリーン11に対して表示画像を投射し、スクリーン11から画像表示装置1の外側に向けて照射される光を観察者に視認させる所謂背面投影型である。スクリーン11は、例えば極薄型で四角形状からなる。スクリーン11の下方には、当該スクリーン11に対してその背面から画像を投影するプロジェクタ(画像表示部の一部をなす)12が備えられている。なお、微小LED(Light Emitting Diode)アレイ方式の画像表示装置の場合、パッケージングされた素子からなるLEDが画像表示に用いられ、発光面を保護するためのガラス板等が不要とされるので、当該微小LEDアレイ方式の画像表示装置であっても、以下に説明する本発明の構成を適用することが可能である。
プロジェクタ12には、画像生成部(画像表示部の一部をなす)13が接続されている。当該画像生成部13は、後述する第2実施形態の図6に示す画像制御部30と同様の構成である。画像生成部13は、スクリーン11の側方であって、スクリーン11を挟んで互いに向かい合う場所に位置する2人の観察者A,B(図1参照)に対してそれぞれ異なる画像を視認させるために、異なる2つの画像を生成する。画像生成部13は、プロジェクタ12による投影対象とする画像を、予め定められた画素数からなるものとし、上記2つの異なる画像を、上記縦又は横のいずれか一方向であって、上記両観察者を結ぶ直線に直交する方向に並ぶ画素で構成される複数のラインにおいて、上記異なる2つの画像のうちの一方の画像の画素からなるラインと、他方の画像の画素からなるラインとを交互に配置することによって生成する。すなわち、画像生成部13は、プロジェクタ12によってスクリーン11に投影させる1つの投影画像を、上記2人のうちの一方である観察者Aに視認させる画像A1をなす画素が上記縦方向又は横方向のいずれか1ラインおきに並び、他方の観察者Bに視認させる画像B1をなす画素が、上記画像A1と同方向に延びるラインであって、当該画像A1の画素からなるラインに挟まれて1ラインおきに並ぶように構成する。
なお、本実施形態では、プロジェクタ12と画像生成部13とで特許請求の範囲でいう画像表示部の一例をなし、スクリーン11が特許請求の範囲でいう表示面の一例をなす。
図2は、画像表示装置1のスクリーン11部分の側断面図である。なお、図2は、上記画像A1をなす画素からなるラインと、画像B1をなす画素からなるラインとが延びる方向に直交する方向でスクリーン11を切断した断面を示す。
図2に示すように、スクリーン11の上面(すなわち、スクリーン11の外側面)には、光拡散方向規制子15が貼り付けられている。光拡散方向規制子15は、スクリーン11から発せられる上記画像A1及び画像B1をなす各画素の光を、当該各画素が属する画像の別に応じて定められた各画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させる。すなわち、光拡散方向規制子15は、スクリーン11から発せられる上記画像A1をなす各画素aの光を、上述した場所に位置する観察者Aの方向に拡散させ、また、スクリーン11から発せられる上記画像B1をなす各画素bの光を観察者Bの方向に拡散させる。上記各画像毎に異なる視域とは、本実施形態では、画像A1については上記場所に位置する観察者Aが視認できる領域であり、画像B1については上記場所に位置する観察者Bが視認できる領域である。
光拡散方向規制子15は、図2に示すように交互に並ぶ各画像に属するそれぞれの画素a及び画素bからなる1組毎の間隔で、スクリーン11の上面に対して垂直に設けられた光拡散方向規制部材(光線制御子)151を有する。光拡散方向規制部材151は、スクリーン11から発せられる各画素の光を、当該スクリーン11の上面から予め定められた角度までの領域において遮蔽するものであり、当該各画素の光を遮蔽する領域の角度に応じた高さを有する。
光拡散方向規制部材151による上記画素a及び画素bの視界制限(スクリーン11からの各画素の光の拡散制御)について説明する。図3は、光拡散方向規制部材151による上記画素a及び画素bの視界制限を模式的に示す図である。なお、図3は、スクリーン11に存在する複数の画素a及び画素bの内の1つの画素a及び画素b部分を示している。
上述したように、光拡散方向規制部材151は、画素a及び画素bを1組として当該1組毎の間隔で、スクリーン11の上面に対して垂直に設けられている。光拡散方向規制部材151は、画素a及び画素bの各ラインに沿って延びる。
プロジェクタ12がスクリーン11の背面から上記画像A1及画像B1を投影するため、スクリーン11から発せられる画素a及び画素bの光は、スクリーン11から画像表示装置1の外側に拡散する(本実施形態では、画像表示装置1はスクリーン11を水平とした平置きであるため、画素a及び画素bの光は、スクリーン11から画像表示装置1の上側に拡散する)。ここで、光拡散方向規制部材151は、図3に示すように、スクリーン11から光拡散方向規制部材151の高さの範囲において、スクリーン11からの画素a及び画素bの光を遮蔽する。
図3において、例えば、画素aについて見ると、スクリーン11の上方に向けて拡散する画素aの光は、スクリーン11の上面から、画素aの左端部分と光拡散方向規制部材151bの上端部とを結ぶ線までの角度の領域においては、光拡散方向規制部材151bによって遮蔽される。また、画素aの光は、スクリーン11の上面から、画素aの右端部分と光拡散方向規制部材151aの上端部とを結ぶ線までの角度の領域においても、光拡散方向規制部材151bによって遮蔽される。画素aの光は、これら以外の領域では光拡散方向規制部材151a及び151bによっては遮蔽されない。
一方、スクリーン11の上方に向けて拡散する画素bの光は、スクリーン11の上面から、画素bの左端部分と光拡散方向規制部材151bの上端部とを結ぶ線までの角度の領域においては、光拡散方向規制部材151bによって遮蔽される。また、画素bの光は、画素bの右端部分と光拡散方向規制部材151aの上端部とを結ぶ線までの角度の領域においても、光拡散方向規制部材151aによって遮蔽される。画素bの光は、これら以外の領域では光拡散方向規制部材151a及び151bによっては遮蔽されない。
従って、図3に上部視野角領域kとして示す領域では、画素a及び画素bの両方の光が照射されるため、この領域内に位置する観察者には画素a及び画素bの両方が視認される。また、領域k1においては、画素aの光のみが照射されて、この領域内に位置する観察者には画素aのみが視認される。領域k2においては、画素bの光のみが照射されて、この領域内に位置する観察者には画素bのみが視認される。従って、上記光拡散方向規制部材151a及び151bにより、スクリーン11の上方において、画素aのみが視認される領域k1と、画素bのみが視認される領域k2とを設けることができる。
図4は、スクリーン11の上方において画素a群のみが視認される領域を模式的に表した図である。なお、図4は、画素a群のみが視認される領域を分かりやすく図示するために、画素a及び画素bの数を少なく記載している。図4に示すように、スクリーン11上に存在する複数の画素aのそれぞれについて視認可能領域k1が光拡散方向規制部材151bによって形成される。そして、全ての画素aについての視認可能領域k1が重なる視認領域k10が、スクリーン11上に存在する全ての画素aの視認が可能であり、かつ、画素bの視認不可能な領域となる。このため、当該画像A1の視認領域k10内に、観察者の両眼が位置する場合には、当該観察者に対して画像A1のみを視認させることができる。同様に、光拡散方向規制部材151aによって、スクリーン11の反対側(図4における左側)には、観察者に画素b群でなる画像B1のみが視認される画像B1の視認領域が形成される。
上記視認領域k10(画像B1の視認領域も同様)のスクリーン11の端部からの距離W2及び高さ位置dは、以下に示すように、スクリーン11の幅W1、各画素の幅Wp、光拡散方向規制部材151の高さhにより定まる。上記図4を参照して説明する。
tanθ1=h/2*Wp θ1=tan-1(h/2*Wp) …(a)
tanθ2=h/Wp θ2=tan-1(h/Wp) …(b)
θ3=θ2−θ1
画像A1の像が視認可能な条件(視域)としては、
tanθ1=d/(W1−2*Wp+W2) …(1)
tanθ2= d/W2 …(2)
を満たすW2,dの位置で、俯角θ1〜θ2のθ3の範囲となる。
(1)と(a)より h/2*Wp=d/(W1−2*Wp+W2)
d*Wp/h=(W1−2*Wp+W2)/2 …(5)
(2)と(b)より h/Wp=d/W2
d*Wp/h= W2 …(6)
(5)と(6)より
2*W2= W1−2*Wp+W2
W2=W1−2*Wp
d= h*W2/Wp
このように、スクリーン11の幅W1、各画素の幅Wp、光拡散方向規制部材151の高さhの調整により、視認領域k10,k20のスクリーン11の端部からの距離W2及び高さ位置dを適宜設定可能である。
以上のように、プロジェクタ12により画像A1及び画像B1が投射されるスクリーン11において、当該スクリーン11の上面に、上記構成でなる光拡散方向規制子15(光拡散方向規制部材151)を設けることで、図1に示す画像表示装置1の両側にそれぞれ位置する各観察者A,Bに対して、それぞれ異なる画像(画像A1又は画像B1)を視認させることができる。
ここで、光拡散方向規制部材151を備える光拡散方向規制子15の製造方法としては、例えば、以下の製造方法がある。(1)光を遮蔽せずに透過させる透明な合成樹脂等からなる光透過層と、光を遮蔽して透過させない不透明な合成樹脂等からなる光遮蔽層とを交互に積層し、当該積層後、当該積層方向に直交する方向に薄切りにして、光拡散方向規制部材151を得る。この方法により得られる光線制御子の例としては、住友3Mライトコントロールフィルム等がある。また、(2)透明な合成樹脂等の素材を切削して溝を形成し、当該切削部に不透明な合成樹脂等の素材を注入する、或いは、不透明な合成樹脂等の素材を切削して溝を形成し、当該切削部に透明な合成樹脂等の素材を注入して、光拡散方向規制部材151を得る。(2)の場合、スクリーン11に投影される画素a及び画素bの1組毎に、不透明な合成樹脂等の素材を配置する必要があるためにマイクロメートルオーダーの切削加工となるが、マイクロメートルオーダーの切削加工は現状のNC工作機で可能であり、また近年のMEMS技術により精度よく光拡散方向規制部材151を製造可能である。(3)また更には、型等に合成樹脂等の素材を流し込んで成形する方法によって光拡散方向規制部材151を得てもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置10を説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の一例の概略構成を示す図である。
第2実施形態に係る画像表示装置10は、画像表示機構としてLCD(Liquid Crystal Display)20を有する。本実施形態では、LCD20は、背後から照射される光が用いられる方式としているが、自発的に発光する方式であってもよい。なお、以下には、LCDを例にして説明を行うが、例えば、プラズマディスプレイ等であっても構わない。
LCD(画像表示部の一例)20は、液晶パネル21と、偏光板22,23とを備える。液晶パネル21は、多数の液晶セルからなり、透明基板間に液晶を挟持してなる。液晶パネル21において、1つの液晶セルには3原色(RGB)のカラーフィルタがかけられ、三色の液晶セルが合わさって一画素を形成する。この画素が集まり、液晶セルを通って届く光量とRGBカラーフィルタとにより画像(映像)が形成される。さらに、液晶パネル21は、上記液晶セル及びカラーフィルタを上下から挟むガラス基板を備える。偏光板22,23は、液晶パネル21を上下から挟み込む形で取り付けられている。偏光板22の下方には、バックライト(画像表示部の一部をなす)25が備えられている。
図6は画像表示装置10の制御ブロック図である。画像制御部(画像表示部の一部をなす)30は、グラフィックコントローラ31とCPU32とを備える。グラフィックコントローラ31は、LCD20に表示する画像データを記憶する画像データ記憶部311と、LCD1の画像表示制御を行なうディスプレイコントローラ312を備える。CPU32は、画像データ記憶部311内の画像データをディスプレイコントローラ312経由でLCD20に送出する。LCD20内のLCDドライバは、当該画像データに基づいて、液晶パネル21を駆動制御することで、観察者に対して画像を視認させる。この画像制御部30は、第1実施形態と同様に、スクリーン11の側方であって、互いに向かい合う場所に位置する2人の観察者に対してそれぞれ異なる画像を視認させるために、異なる2つの画像を生成する。
なお、本実施形態では、LCD20とバックライト25と画像制御部30とで特許請求の範囲でいう画像表示部の一例をなし、LCD20の画素発光面L1が特許請求の範囲でいう表示面の一例をなす。
図7は、画像表示装置10のLCD20部分の側断面図である。なお、図7は、上述した画像A1をなす画素からなるラインと、画像B1をなす画素からなるラインとが延びる方向に直交する方向でLCD20を切断した断面を示す。
図7に示すように、LCD20の上面(すなわち、LCD20の外側面)には、光拡散方向規制子150が貼り付けられている。光拡散方向規制子150は、その作用としては第1実施形態で示した光拡散方向規制子15と同様であり、LCD20から発せられる上記画像A1及び画像B12をなす各画素毎の光をそれぞれ異なる画像別の視域方向に向けて拡散させることで、LCD20の画素発光面(表示面)L1から発せられる上記画像A1をなす各画素aの光を、上述した場所に位置する観察者Aの方向に拡散させ、また、LCD20の画素発光面L1から発せられる上記画像B1をなす各画素bの光を観察者Bの方向に拡散させる。
但し、光拡散方向規制子150は、その構成が、光拡散方向規制子15とは異なる。光拡散方向規制子150の場合、図7に示すように交互に並ぶ画素a及び画素bからなる1組毎の間隔で、スクリーン11の上面に対して垂直に設けられた反射部1501及び遮蔽部1502からなる光拡散方向規制部材(光線制御子)を有する。反射部1501及び遮蔽部1502は、画素a及び画素bの各ラインに沿って延びる。
反射部1501は、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素a,画素bの光を、当該画素a及び画素bが属する各画像について定められたそれぞれの画像別視域方向に向けて反射させる。
また、遮蔽部1502は、図7に示すように、反射部1501の上部に重ねて設けられる。遮蔽部1502は、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素a及び画素bの光が、当該画素a及び画素bの属する各画像の画像別視域方向ではない他方の画像別視域方向に拡散することを防止する(すなわち、各画素a及び画素bの光を当該他方の画像別視域方向において遮蔽する)。
LCD20によって観察者A及びBに対して、それぞれ異なる画像A1又は画像B1を視認させるために、画素a又は画素bを観察者A及びBに視認させる場合において、LCD20は、上記のように偏光板23やガラス板(以下、これらをLCDガラスという)を有しているため、LCD20の画素発光面L1に対して、第1実施形態で示した光拡散方向規制部材151を直接設けることはできない。そのため、画素発光面L1からの画素a及び画素bの各光を、それぞれの画像別視域方向にのみ拡散させるには、図7に示すように、LCDガラスの上面に光拡散方向規制子150を貼り付け、反射部1501を、LCDガラスの上面に、LCDガラスの上面及び画素発光面L1に対して垂直となるようにして設ける。そして、画素発光面L1からLCDガラスの厚みd1だけ離れた当該位置において、反射部1501により、画素a及び画素bの光を、それぞれの画像別視域方向に向けて反射させる。当該反射部1501による反射方向は、遮蔽部1502よりも上方となるように、反射部1501の高さ及び遮蔽部1502の高さを設定する。
遮蔽部1502は、反射部1501の上部位置に設けられて、画素発光面L1からの画素a及び画素bの光を遮蔽する。この遮蔽部1502は、図7に示すように、反射部1501によって反射されずに画素発光面L1から直接到達する画素a及び画素bの光を遮蔽するように、反射部1501の高さ及び遮蔽部1502の高さが設定される。
例えば、本実施形態の場合、以下に示すように、LCDガラスの厚みd1と、反射部1501の高さrと、遮蔽部1502の高さhとは、同じに設定される。
入射角θ=tan-1(P/d1)=反射角θ’
反射部長(高さ)r θ=tan-1(2P/(d1+r))
∴ d1=r
遮蔽部長(高さ)h θ=tan-1(3P/(d1+r+h))
∴ d1=r=h
このようにして、図7に示すように、観察者Aに対しては画素発光面L1から発光されて反射部1501により反射される画素aの光のみを視認させ、観察者Bに対しては画素発光面L1から発光されて反射部1501により反射される画素bの光のみを視認させる。これにより、画像表示装置10は、観察者Aに対しては画像A1を視認させ、観察者Bに対しては画像B1を視認させる。
反射部1501及び遮蔽部1502による上記画素a及び画素bの視界制限(スクリーン11からの各画素の光の拡散制御)について説明する。図8は、LCD20の上方において画素b群のみが視認される領域を模式的に表した図である。なお、図8は、画素b群のみが視認される領域を分かりやすく図示するために、画素a及び画素bの数を少なく記載している。
図8に示すように、画素bの画像別視域方向に位置する観察者Bに対しては、反射部1501によって反射される画素bの光のみが届き、画素aの光は遮蔽部1502によって遮蔽されて届かない。これにより、観察者Bは、第1実施形態に係る画像表示装置1よりも比較的広範囲において、画素b群からなる画像B1の像のみを視認することができる。同様に、反射部1501によって、LCD20の反対側(図8における左側)では、当該場所に位置する観察者Aは、画素a群からなる画像A1の像のみを視認することができる。
ここで、反射部1501及び遮蔽部1502を備える光拡散方向規制子150の製造方法としては、例えば、以下の製造方法がある。(1)光を遮蔽せずに透過させる透明な合成樹脂等からなる光透過層と、光を反射させる鏡板とを交互に積層し、当該積層後、当該積層方向に直交する方向に薄切りにして、反射層1501Aを得る。さらに、光を遮蔽せずに透過させる透明な合成樹脂等からなる光透過層と、光を遮蔽して透過させない不透明な合成樹脂等からなる光遮蔽層とを交互に積層し、この積層後、当該積層方向に直交する方向に薄切りにして、遮蔽層1502Aを得る。そして、これら反射層1501Aと遮蔽層1502Aとを、反射部1501と遮蔽部1502の位置を合わせて貼り付ける。これにより、光拡散方向規制子150を得る。また、(2)透明な合成樹脂等の素材を切削して溝を形成し、当該切削の精度を上げて当該切削面を鏡面に仕上げる、又は切削した溝の側面にアルミ等を蒸着させることで、反射層1501Aを得る。そして、当該反射層1501Aを、上記(1)と同様にして得た遮蔽層1502Aと、反射部1501と遮蔽部1502の位置を合わせて貼り付けることで、光拡散方向規制子150を得る。(3)或いは、透明な合成樹脂等の素材を切削して溝を形成し、この切削時に、当該合成樹脂素材の厚さ方向における上部をマスクしつつ、下部のみ鏡面生成物質を蒸着させることで、光拡散方向規制子150を得てもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置100を説明する。図9(a)は第3実施形態に係る画像表示装置が表示対象とする4つの画像について、当該各画像に属するそれぞれの画素をマトリクス状に並べて1組とした状態を示す平面図、(b)は当該マトリクス状の画素の組が複数並ぶ状態を示す図である。図10は、図9(a)の断面線Eでの画像表示装置100のLCD20部分の側断面図である。図11は、図9(a)の断面線Fでの画像表示装置100のLCD20部分の側断面図である。
第3実施形態に係る画像表示装置100は、第2実施形態に係る画像表示装置10と同様に、LCD20により画像を表示する構成を有する。但し、当該第3実施形態に係る画像表示装置100は、画像表示装置100のスクリーンであるLCD20を囲む四方に位置する4人の観察者に対して、それぞれ異なる画像を視認させるための構成を備える。
すなわち、第3実施形態に係る画像表示装置100は、LCD20を囲む四方に位置する4人の観察者A,B,C,Dに対してそれぞれ異なる画像A1,B1,C1,D1を視認させるために、その画像制御部30が、図9(a)に示すように、表示対象とする4つの画像A1,B1,C1,D1について、当該各画像に属するそれぞれの画素1つずつマトリクス状に並べ、当該マトリクス状に並ぶ各画像別の画素の組を、一定方向に並べてなる画像データをLCD20に送出する。LCD20は、画像制御部30からの当該画像データに基づいて、当該マトリクス状に並ぶ各画像別の画素の組を、一定方向に並べて画素発光面L1に照射する。ここで、上記マトリクス状とされた画素の組が並ぶ上記一定方向とは、本実施形態では、図9(b)に示すように、LCD20を上方から見た平面におけるx方向及びy方向の両方向である。
また、図10及び図11に示すように、LCD20の上面(すなわち、LCD20の外側面)には、光拡散方向規制子1500が貼り付けられている。光拡散方向規制子1500は、その作用としては第2実施形態で示した光拡散方向規制子150と同様である。但し、光拡散方向規制子1500は、その構成が、光拡散方向規制子150とは異なる。
光拡散方向規制子1500は、図9(a)に示す矢印C方向の側方からみた場合、図10に示すように交互に並ぶ画素a及び画素dからなる1組毎の間隔で、LCD20のLCDガラスの上面に対して垂直に設けられた反射部1501d又は1501aと遮蔽部1502とからなる光拡散方向規制部材(光線制御子)を有する。反射部1501dは、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素dの光を、当該各画素dが属する画像D1について定められた視域方向に向けて反射させる。また、反射部1501aは、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素aの光を、当該各画素aが属する画像A1について定められた視域方向に向けて反射させる。そして、当該反射部1501a及び1501dの上部に設けられている遮蔽部1502は、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素d及び画素aの光が、当該各画素d及び画素aの属するそれぞれの画像の画像別視域方向ではない他方の画像別視域方向に拡散することを防止する(すなわち、各画素d及び画素aの光を当該他方の画像別視域方向において遮蔽する)。
なお、図10に示すa列には、紙面奥行き方向に、2種の画素がa,c,a,c…と交互に並んでいるが、図9(a)(b)に示すように、これら各種の画素の配置に対応させて、画素aに対応する位置に反射部1501a、画素cに対応する位置に遮蔽部1502(反射部1501dの遮蔽面(非拡散面))が交互に並んでいるので、図10に示す画素aの光が向かう方向においては、画素cの光が遮蔽される。図10に示すd列に並ぶ2種の画素がd,b,d,b…についても同様である。
さらに、光拡散方向規制子1500は、図9(a)に示す矢印A方向からみた場合、図11に示すように交互に並ぶ画素b及び画素cからなる1組毎の間隔で、スクリーン11の上面に対して垂直に設けられた反射部1501b又は1501cと遮蔽部1502からなる光拡散方向規制部材(光線制御子)を有する。反射部1501bは、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素bの光を、当該各画素bが属する画像B1について定められた視域方向に向けて反射させる。また、反射部1501cは、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素cの光を、当該各画素cが属する画像C1について定められた視域方向に向けて反射させる。そして、当該反射部1501b及び1501cの上部に設けられている遮蔽部1502は、LCD20の画素発光面L1から発せられる各画素b及び画素cの光が、当該各画素b及び画素cの属するそれぞれの画像の画像別視域方向ではない他方の画像別視域方向に拡散することを防止する(すなわち、各画素b及び画素cの光を当該他方の画像別視域方向において遮蔽する)。
なお、図11に示すb列には、紙面奥行き方向に、2種の画素がb,a,b,a…と交互に並んでいるが、図9(a)(b)に示すように、これら各種の画素の配置に対応させて、画素bに対応する位置に反射部1501b、画素aに対応する位置に遮蔽部1502(反射部1501cの遮蔽面(非拡散面))が交互に並んでいるので、図11に示す画素bの光が向かう方向においては、画素aの光が遮蔽される。図11に示すd列に並ぶ2種の画素がc,d,c,d…についても同様である。
上画素a,b,c,dを反射させるために、画素a,b,c,dのそれぞれに対応して設けられている反射部1501a,1501b,1501c,1501dの配置は、上方から見ると、図9(a)に示す配置となる。これにより、矢印A方向からLCD20を視認する観察者Aは画素aのみを視認し、矢印B方向からLCD20を視認する観察者Bは画素bのみを視認し、矢印C方向からLCD20を視認する観察者Cは画素cのみを視認し、矢印D方向からLCD20を視認する観察者Dは画素dのみを視認することになる。
また、当該画素a,b,c,dからなるマトリクス状の画素の組が、上記一定方向に複数並べてLCD20の画素発光面L1に表示される場合における反射部1501a,1501b,1501c,1501dの配置は、図9(b)に示すものとなる。このようにマトリクス状の画素の組を複数並べた表示に対応させて、反射部1501a,1501b,1501c,1501dを設ける場合、例えば、マトリクスM2内の画素bを反射させるために設けられている反射部1501bは、マトリクスM2内の画素bに対向する面が鏡面とされ、隣り合うマトリクスM4に向いている面は遮蔽面(非拡散面,非鏡面)とされて、マトリクスM4内の画素dの光を反射させずに遮蔽する。
他のマトリクスM1,M3,M4〜Mn及びそのマトリクスM1,M3,M4〜Mn内の画素反射用の反射部についても同様であり、反射させるべきマトリクス内の画素に対向する面は鏡面とされるが、反射させないマトリクス側に向く他方の面は遮蔽面とされる。これにより、各観察者A,B,C,Dに向けて、上記した視認させるべき画素以外の画素の光が反射しないようにして、各観察者A,B,C,Dによって、それぞれ対応する1つの画像の画素のみが視認されるようにする。
ここで、上記の反射部1501a,1501b,1501c,1501d及び遮蔽部1502を備える光拡散方向規制子1500の製造方法としては、例えば、以下の製造方法がある。(1)透明な合成樹脂等の素材を切削して溝を形成し、図9(a)に示すような上面視「田」の字型の切削面を形成する。そして、当該切削面は、反射させるべきマトリクス内の画素に対向する面を、厚み方向における下部のみを高精度な切削で鏡面に仕上げて反射部とし、上部は当該高精度な切削とせずに遮蔽部とする。又は、当該切削面を当該合成樹脂素材の厚さ方向における上部をマスクしつつ、下部のみ鏡面生成物質を蒸着させることで反射部及び遮蔽部を形成して、光拡散方向規制子150を得てもよい。そして、反射させないマトリクス側に向く他方の面に対しては、上記高精度な切削やアルミ等の蒸着を行わずに上部及び下部を遮蔽面として仕上げる。これにより、光拡散方向規制子1500を得る。なお、これらに適用する加工技術としては、MEMSのような微細加工技術を用いることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像表示装置を説明する。図12は、第4実施形態に係る画像表示装置におけるLCD20上の光拡散方向規制子及びレンティキュラレンズ部分を示す斜視図である。
上述した第1及び第2実施形態に係る画像表示装置1,10は、スクリーン11上の光拡散方向規制子15、又はLCD20上の光拡散方向規制子150の上に、図12に示すように、更にレンティキュラレンズ(光線方向制御部材)7を設けることで、観察者に対して立体映像を視認させることが可能である。第4実施形態に係る画像表示装置101は、第2実施形態に係る画像表示装置10のLCD20の画素発光面L1上に設けられた光拡散方向規制子150の上に、更にレンティキュラレンズ7設けた構成として説明する。
第4実施形態に係る画像表示装置101は、第2実施形態に係る画像表示装置10と同様に、LCD20により画像を表示する構成を有する。但し、当該第4実施形態に係る画像表示装置101は、画像表示装置101のスクリーンであるLCD20に対して特定の2方向に位置する2人の観察者(第2実施形態と同様)に対して、それぞれ異なる画像を立体的に視認させるための構成を備える。
当該第4実施形態に係る画像表示装置101でも、第2実施形態に係る画像表示装置10と同様に、画像制御部30により、LCD20の側方であって、互いに向かい合う場所に位置する2人の観察者A,Bに対してそれぞれ異なる画像を視認させるために、上記2人のうちの一方である観察者Aに視認させる画像A1をなす画素aが上記縦方向又は横方向のいずれか1ラインおきに並び、他方の観察者Bに視認させる画像B1をなす画素bが、上記画像A1と同方向に延びるラインであって、当該画像A1の画素からなるラインに挟まれて1ラインおきに並ぶように構成される。
但し、第4実施形態に係る画像表示装置101では、画像制御部30が、上記画像A1又は画像B1を構成する画素a又は画素bからなる各ラインを、観察者の左目に視認させる左目視認用画素と、観察者の右目に視認させる右目視認用画素とを交互に並べてなる画素列とし、当該各ラインからなる画像データをLCD20に送出する。観察者の右目と左目の視差により、例えば、ある物体等を右目で見た場合に当該右目で視認される映像と、当該物体等を左目で見た場合に当該左目で視認される映像とが異なることに基づき、画像制御部30は、表示対象とする1つの画像を、右目で視認されると想定される右目視認用映像と、左目で視認される左目視認用映像の両方の映像のデータで構成する。画像制御部30は、右目視認用映像を構成する各画素を右目視認用画素とし、左目視認用映像を構成する各画素を左目視認用画素とする。
図12に示すように、画像制御部30により、y方向には、画像A1を構成する画素aからなるラインと、画像B1を構成する画素bからなるラインが交互に並べられる。そして、x方向においては、例えば、画像A1を構成する画素aでなる各ラインについて見ると、左目視認用画素aLと、右目視認用画素aRとが当該x方向に交互に並べられている。同様に、例えば、画像B1を構成する画素bでなる各ラインについて見ると、左目視認用画素bLと、右目視認用画素bRとがx方向に交互に並べられている。
上述したように、レンティキュラレンズ7は、LCD20の画素発光面L1上の光拡散方向規制子150上に貼り付けられている。このレンティキュラレンズ7は、一定方向に延びる半円柱状レンズ71を複数有する。この画像表示装置101では、レンティキュラレンズ7は、半円柱状レンズ71の延びる方向が、画像A1及び画像B1を構成する画素a又は画素bでなる各ラインに直交するようにして、光拡散方向規制子150上に取り付けられる。すなわち、図12に示すように、画素a又は画素bでなる各ラインがx方向に延びる場合、レンティキュラレンズ7の半円柱状レンズ71の延びる方向はy方向とされる。
さらに、1つの半円柱状レンズ71の幅は、上記x方向に並ぶ左目視認用画素aL及び右目視認用画素aRからなる1組の幅と、左目視認用画素bL及び右目視認用画素bRからなる1組の幅を覆うように設定される(左目視認用画素aL及び右目視認用画素aRからなる1組の幅、左目視認用画素bL及び右目視認用画素bRからなる1組の幅に対して、半円柱状レンズ71の幅は同一とされるのが好ましい)。
半円柱状レンズ71は、図12に矢印R,Lで示す方向に、LCD20の画素発光面L1に表示されて光拡散方向規制子150によって拡散される左目視認用画素aL及び右目視認用画素aRと、左目視認用画素bL及び右目視認用画素bRとを拡散させる。この半円柱状レンズ71のレンズ効果により、レンズ右下側より入射した光線は左上方向にのみ進み、左下側より入射した光線は右上方向にのみ進むように制御される。すなわち、レンティキュラレンズ7は、右目視認用画素の光と左目視認用画素の光とを、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御する。よって、LCD20を挟んで向かい合った場所に位置する上述した観察者A,Bであって、この観察者A,BがLCD20に対する予め定められた立体視可能位置にいる場合に、当該観察者Aの右目の位置に右目視認用画素aRが届き、観察者Aの左目の位置に左目視認用画素aLが届くように設定される。同様に、当該観察者Bの右目の位置に右目視認用画素bRが届き、観察者Bの左目の位置に左目視認用画素bLが届くように設定される。
このように、第2実施形態に係る画像表示装置10と同様に、LCD20の画素発光面L1からの各画素の光は、光拡散方向規制子150により観察者A又はBに向けて拡散され、更に、レンティキュラレンズ7により、各観察者A,Bの両眼のそれぞれの位置に合わせて方向を定めて、右目視認用画素及び左目視認用画素が拡散されるので、LCD20を挟んで向かい合って位置する観察者A,Bに対して、それぞれ異なる画像を視認させつつ、更に各画像を立体的な画像として視認させることができる。
また、上記では、画像制御部30が、LCD20に対して予め定められた立体視可能位置にいる観察者A,Bにとって立体視映像の視認が可能となる左目視認用画素及び右目視認用画素を画像データとして用意しているが、更に、観察者A,Bが頭を動かして当該予め定められた立体視可能位置から目の位置を外した場合であっても、観察者A,Bにより立体視映像の視認(多眼立体視)が可能となるように、画像制御部30が左目視認用画素及び右目視認用画素を複数視点分用意して画像データを構成するようにしてもよい。この場合、画像制御部30からの画像データに基づいて、LCD20により、レンティキュラレンズ7の1つの半円柱状レンズ71の幅方法の範囲内に、当該複数視点数分の画素が表示される。すなわち、多眼立体視の場合、立体可能位置がn箇所とすると、半円柱状レンズ71の幅は、n視点数分に必要なn画素分とされる。これにより、画像表示装置101により、観察者A,Bに対して多眼立体視を実現することができる。
また、当該第4実施形態では、立体視を可能にするためにレンティキュラレンズを用いる方式を示したが、当該レンティキュラレンズを用いる方式に限られず、パララクスバリア方式等を用いることも可能である。
なお、第4実施形態に係る画像表示装置101は、第2実施形態に係る画像表示装置10と同様にLCD20により画像を表示する構成としているが、第1実施形態に係る画像表示装置1と同様に背面投影型や微小LEDアレイ方式により画像を表示する構成であっても構わない。この場合、第1実施形態で示したスクリーン11上に、上記第4実施形態で示した構成と同様にして、レンティキュラレンズを用いる方式又はパララクスバリア方式等を採用する。
次に、本発明の第5実施形態に係る画像表示装置を説明する。図13は、第5実施形態に係る画像表示装置におけるLCD20上の光拡散方向規制子1500及び蝿の目レンズ部分を示す斜視図である。
上述した第3実施形態に係る画像表示装置100は、LCD20上の光拡散方向規制子1500の上に、更に蝿の目レンズ(光線方向制御部材)9を設けることで、観察者に対して立体映像を視認させることが可能である。すなわち、第5実施形態に係る画像表示装置102は、第3実施形態に係る画像表示装置100におけるLCD20の画素発光面L1上に設けられた光拡散方向規制子1500の上に、更に蝿の目レンズ9を設けたものである。蝿の目レンズ9は、小さなレンズ91の集合であり、各レンズ91はその中心を通る光束を要素画像として結像させる。この蝿の目レンズ9により、右目視認用画素の光と左目視認用画素の光とを、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御する。
第5実施形態に係る画像表示装置102は、第3実施形態に係る画像表示装置100と同様に、LCD20により画像を表示する構成を有する。但し、当該第5実施形態に係る画像表示装置102は、画像表示装置102のスクリーンであるLCD20を囲む4方に位置する4人の観察者(第3実施形態と同様)に対して、それぞれ異なる画像を立体的に視認させるための構成を備える。
第5実施形態に係る画像表示装置102においても、第3実施形態に係る画像表示装置100と同様に、画像制御部30により、上述した図9(a)に示すように、表示対象とする4つの画像A1,B1,C1,D1について、当該各画像に属するそれぞれの画素をマトリクス状に並べ、当該マトリクス状に並ぶ各画像別の画素の組を、一定方向に並べてなる画像データをLCD20に送出する。
但し、第5実施形態に係る画像表示装置102では、画像制御部30が、上述した図9(b)のx方向及びy方向に並ぶ各マトリクスM1〜Mnが、各画像に属するそれぞれの画素a,b,c,dについて定められた各方向(x方向又はy方向のいずれか)において、画素a,b,c,dのそれぞれについて、当該左目視認用画素と右目視認用画素とを交互に有する画像データをLCD20に送出する。
この左目視認用画素と右目視認用画素の並びについて図14を参照して説明する。図14は、第5実施形態に係る画像表示装置102のLCD20において、マトリクス状の画素の組が複数並ぶ状態を示す図である。
図14において、例えば、画像A1を構成する画素aについて見ると、x方向に並ぶマトリクスM11,M14,M17において、図14の左上端となるマトリクスM11内における画像A1を構成する画素aは左目視認用画素aLとされ、そして、マトリクスM11に対して下方向に隣接するマトリクスM14内における画像A1を構成する画素aは右目視認用画素aRとされる。次のマトリクスM17内における画像A1を構成する画素aは左目視認用画素aLである。
そして、同じくマトリクスM11内における画像D1を構成する画素dは左目視認用画素dLとされ、マトリクスM14内における画像D1を構成する画素dは右目視認用画素dRとされる。次のマトリクスM17内における画像D1を構成する画素dは左目視認用画素dLである。
さらに、図14に示すように、このx方向において画素aと画素dは、画素単位の並びで見た場合に、それぞれ2画素おきに並べて配置されている。なお、上記画素a及び画素dに対応する反射部1501a及び1501dと遮蔽部1502は、上記左目視認用画素aL、右目視認用画素aR、左目視認用画素dL、右目視認用画素dRの配置に合わせた位置に、光拡散方向規制子1500に設けられる。
また、図14において、例えば、画像B1を構成する画素bについて見ると、y方向に並ぶマトリクスM11,M12,M13において、図14の左上端となるマトリクスM11内における画像B1を構成する画素bは左目視認用画素bLとされ、そして、当該マトリクスM11に隣接するマトリクスM12内における画像B1を構成する画素bは右目視認用画素bRとされる。次のマトリクスM13内における画像B1を構成する画素bは左目視認用画素bLである。
そして、同じくマトリクスM11内における画像C1を構成する画素cは左目視認用画素cLとされ、マトリクスM12内における画像C1を構成する画素cは右目視認用画素cRとされる。次のマトリクスM13内における画像C1を構成する画素cは左目視認用画素cLである。
この場合も、図14に示すように、このy方向において画素bと画素cは、画素単位の並びで見た場合に、それぞれ2画素おきに並べて配置されている。なお、上記画素b及び画素cに対応する反射部1501b及び1501cと遮蔽部1502は、上記左目視認用画素bL、右目視認用画素bR、左目視認用画素cL、右目視認用画素cRの配置に合わせた位置に、光拡散方向規制子1500に設けられる。
図13に示すように、蝿の目レンズ9は、当該蝿の目レンズ9をなす複数のレンズ91を有する。蝿の目レンズ9は、上記マトリクス状とされた4画素(2×2画素)の1組に対して1つのレンズ91を対向させて、光拡散方向規制子1500上に取り付けられる。この各マトリクス状の画素の各組に対するレンズ91の配設により、図15に示すように、レンズ91は、その作用により、画像表示装置102のLCD20に対して観察者Aが予め定められた立体視可能位置にいる場合に、当該観察者Aの右目の位置に右目視認用画素aRが届き、観察者Aの左目の位置に左目視認用画素aLが届くように設定される。同様に、レンズ91は、観察者Dが、画像表示装置102のLCD20に対して予め定められた立体視可能位置にいる場合に、当該観察者Dの右目の位置に右目視認用画素dRが届き、観察者Dの左目の位置に左目視認用画素dLが届くように設定される。
また、図16に示すように、レンズ91は、その作用により、画像表示装置102のLCD20に対して観察者Cが予め定められた立体視可能位置にいる場合に、当該観察者Cの右目の位置に右目視認用画素cRが届き、観察者Cの左目の位置に左目視認用画素cLが届くように設定される。同様に、レンズ91は、観察者Bが、画像表示装置102のLCD20に対して予め定められた立体視可能位置にいる場合に、当該観察者Bの右目の位置に右目視認用画素bRが届き、観察者Bの左目の位置に左目視認用画素bLが届くように設定される。
上記図15及び図16は、各画素の拡散方向を分かりやすくするために、各図において2種の画素のみに着目して示している。
なお、第5実施形態に係る画像表示装置102では、立体視映像を実現させるために蝿の目レンズ9を用いているが、これに代えて、ピンホールアレイ、回折格子光学素子等を用いてもよく、これらにより立体視映像を実現させるためには、インテグラルフォトグラフィの技法により画像制御部30が立体画像を生成する。
また、画像表示装置102において、蝿の目レンズ9に代えて、焦点距離の異なるレンティキュラレンズを上記x方向及びy方向に2枚重ねて設けることで、上述した蝿の目レンズ9による場合と同様の作用を得るようにしてもよい。例えば、図17(a)に示すように、x方向に並ぶ各画素、aL,dL,dR,aRに対しては、LCD20の画素発光面L1上の光拡散方向規制子1500の上に設けられたレンティキュラレンズ7の半円柱状レンズ71(図17(a)の奥行方向に延びる)により、図15に示した光の屈折作用と同様の光の屈折作用を得ると共に、図17(b)に示すように、y方向に並ぶ各画素、cL,bL,bR,cRに対しては、上記レンティキュラレンズ7の上に更に設けられたレンティキュラレンズ8の半円柱状レンズ81(図17(b)の奥行方向に延びる)により、図16に示した光の屈折作用と同様の光の屈折作用を得る。各レンティキュラレンズ7,8は、半円柱状レンズ71,81の長さ方向に直交する曲面方向(画素aL,dL,dR,aRにとっての図17(a)のx方向、画素cL,bL,bR,cRにとっての図17(b)のy方向)では、各画素の光をレンズ効果により屈折させる作用を有するが、半円柱状レンズ71,81の長さ方向では、各画素の光を素通りさせるだけで、各画素の光を屈折させる作用を有しないことに基づくものである。
以上のような画像表示装置1,10,100,101,102は、コンピュータのディスプレイとして用いられることで、複数人がテーブルを囲んで行うような作業全般を支援することが可能である。さらには、以下のような用途に適用される。
(1)公共:画像表示装置1等により、見る方向で文字の向きを変えたり、異なる情報を提示するなど、観察位置に応じてパーソナライズできる画像表示を行うことができる。例えば、同一の地図が表示されたディスプレイを4方から囲んで複数の観察者が視認する場合に、画像表示装置1等により、地図をなす図形部分は各人に同一の画像を視認させ、文字については各人の視認方向に応じた天地方向として各別に表示する、又は各人に応じて異なる情報を表示する。
(2)産業:画像表示装置101,102により、複数人に対して、仮想的なモックアップ(外見を実物そっくりに似せた模型)試作支援が可能となる。
(3)医療:画像表示装置1等により、医師と患者が対面からディスプレイを囲んで行うインフォームドコンセントの支援が可能である。画像表示装置101,102により、術式シミュレーションのためのテーブル型立体映像表示装置を実現できる。
(4)娯楽:ディスプレイの四方を囲んで複数人で行う対戦型ボードゲーム機器について、画像表示装置1等により、各人に対して異なる表示を行ってアミューズメント性を高めることができる。また、画像表示装置1等により、オンラインゲームの個人端末での戦術表示に対する共有画面での戦略表示を各人に対して異なる表示とすることができる。
(5)広告:画像表示装置101,102により、床や天井等に埋め込む立体広告を行うことができる。この場合、視認の場所が異なる各人に対して異なる画像を視認させることも可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。上記各実施形態として示した本発明に係る画像表示装置の構成及び処理は、単なる一例に過ぎず、本発明に係る画像表示装置の構成及び処理を、上述した構成及び処理に限定する趣旨ではない。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す図である。 画像表示装置のスクリーン部分の側断面図である。 光拡散方向規制部材による画素の視界制限を模式的に示す図である。 スクリーンの上方において画素a群のみが視認される領域を模式的に表した図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の一例の概略構成を示す図である。 画像表示装置の制御ブロック図である。 画像表示装置のLCD部分の側断面図である。 LCDの上方において画素b群のみが視認される領域を模式的に表した図である。 (a)は第3実施形態に係る画像表示装置が表示対象とする4つの画像について、当該各画像に属するそれぞれの画素をマトリクス状に並べて1組とした状態を示す平面図、(b)は当該マトリクス状の画素の組が複数並ぶ状態を示す図である。 図9(a)の断面線Eでの画像表示装置のLCD部分の側断面図である。 図9(a)の断面線Fでの画像表示装置のLCD部分の側断面図である。 第4実施形態に係る画像表示装置におけるLCD上の光拡散方向規制子及びレンティキュラレンズ部分を示す斜視図である。 第5実施形態に係る画像表示装置におけるLCD上の光拡散方向規制子及び蝿の目レンズ部分を示す斜視図である。 第5実施形態に係る画像表示装置のLCDにおいて、マトリクス状の画素の組が複数並ぶ状態を示す図である。 各画素の光線制御方向を示す図である。 各画素の光線制御方向を示す図である。 (a)(b)は、第5実施形態に係る画像表示装置において、蝿の目レンズに代えて、レンティキュラレンズを用いた例を示す図である。
符号の説明
1,10,100,101,102 画像表示装置
11 スクリーン
12 プロジェクタ
13 画像生成部
15,150,1500 光拡散方向規制子
1501 反射部
1501a,1501b,1501c,1501d 反射部
1502 遮蔽部,
151,151a,151b 光拡散方向規制部材
20 LCD
21 液晶パネル
22,23 偏光板
25 バックライト
30 画像制御部
31 グラフィックコントローラ
311 画像データ記憶部
312 ディスプレイコントローラ
7 レンティキュラレンズ
71,81 半円柱状レンズ
9 蝿の目レンズ
91 レンズ
a,b,c,d 画素
A,B,C,D 観察者
A1,B1,C1,D1 画像
M1〜M4 マトリクス
M11〜M19 マトリクス

Claims (4)

  1. 表示対象とする複数の画像について、当該各画像を構成する画素群の各画素毎に、当該各画像を表す画像信号に応じた光を照射する画像表示部と、
    前記画像表示部からの前記各画素毎の光が照射される表示面と、
    前記表示面上に設けられ、前記表示面から発せられる前記各画素毎の光を、当該各画素が属する画像の別に応じて定められた各画像毎に異なる画像別視域方向に向けて拡散させる光拡散方向規制部材と
    光線方向制御部材と
    を備え
    前記画像表示部は、表示対象とする2つの画像について、当該各画像に属するそれぞれの画素の光を一定方向に交互に並べて前記表示面に照射し、
    前記光拡散方向規制部材は、前記交互に並ぶ前記各画像に属するそれぞれの画素からなる1組毎の間隔で前記表示面に対して垂直に設けられ、当該表示面から発せられる各画素の光を、当該表示面から予め定められた角度までの領域において遮蔽する高さを有し、
    前記画像表示部は、前記表示対象とする各画像のそれぞれを、右目視認用画素群で構成される右目視認用画像と、左目視認用画素群で構成される左目視認用画像とで構成される画像とし、当該右目視認用画素と左目視認用画素とを前記一定方向に並べてなる2画素を、前記表示面に照射する画素として、前記表示面に照射し、
    前記光線方向制御部材は、前記光拡散規制部材によって前記各画素の光が拡散される位置に設けられ、前記右目視認用画素の光と左目視認用画素の光とを、それぞれに予め定められた異なる方向にのみ向かうように制御し、
    前記表示面の前記一定方向における一端から前記一定方向の一方の外側に距離W2離れ、かつ、前記光拡散方向規制部材の先端から前記表示面に垂直に距離d離れた第1の位置から、前記表示面に対し前記一定方向の前記一方の外側に上向きの角度θ1から角度θ2までの範囲の視認領域に位置する観察者Aに対して画像が表示され、
    前記表示面の前記一定方向における他端から前記一定方向の他方の外側に距離W2離れ、かつ、前記光拡散方向規制部材の先端から前記表示面に垂直に距離d離れた第2の位置から、前記表示面に対し前記一定方向の他方の外側に上向きの角度θ1から角度θ2までの範囲の視認領域に位置する観察者Bに対して画像が表示され、
    前記表示面の前記一定方向における幅をW1とし、前記画素の前記一定方向における幅をWpとし、前記光拡散方向規制部材の高さをhとしたとき、θ1=tan −1 {h/(2×Wp)}であり、θ2=tan −1 (h/Wp)であり、W2=W1−2×Wpであり、d=h×W2/Wpである画像表示装置。
  2. 前記光線方向制御部材は、レンティキュラレンズからなる請求項に記載の画像表示装置。
  3. 前記レンティキュラレンズは、前記一定方向に延びる半円柱状レンズが前記一定方向の直交方向に複数並んで構成され、
    前記半円柱状レンズの前記直交方向における幅は、前記左目視認用画素及び前記右目視認用画素からなる1組の幅を覆うように設定される請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記光線方向制御部材は、パララクスバリアからなる請求項1に記載の画像表示装置。
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