JP5021191B2 - 電装品の取外し防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主として、自動二輪車のような車両における電装品の取外し防止構造に関するものである。
自動二輪車では、車体フレームの後半部を構成するリヤフレームに、後輪の上方に位置するリヤフェンダと、シートの取付箇所を除く外側方を覆うテールカバーとを取り付けて、外観を向上させるとともに、シートの下方に、小物入れ、ツールボックス、各種電装品などの収納空間を設けたものがある。小物入れやツールボックスは、リヤフェンダを底面とし、テールカバーの上部開口部を出入口とし、テールカバーの開口部に取り付けられるシートを蓋部材とした構成になっており、シートを取り外した状態で物の出し入れが行われる。
バッテリや電子制御ユニット(以下、ECUと略称する)などの各種電装品は、保守点検時のみ取り外されるだけであるから、シート下の収納空間に設けた固定壁やフックなどによって安定に支持されている。また、近年では、ECU、バッテリー、リレーボックスおよびその他の電装品を収納するための専用の電装ボックスを別途設けた自動二輪車も提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−88649号公報
しかしながら、シートを取り外して電装品、特に、ECUが持ち去られたり、取り替えられたりすることがある。一方、専用の電装ボックスを設けると、収納空間が圧迫されるとともに、コスト高となる。
そこで、本発明は、簡単で安価な構成としながらも、電装品が取り外されるのを防止できる電装品の取外し防止構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の第1構成に係る電装品の取外し防止構造は、車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、前記電装品に接触または近接し、前記電装品が前記車体構成部材または車体フレームから取り外されるのを阻止する蓋体と、前記電装品に設けられたソケット部に挿入して接続される少なくとも一つのカプラが移動するのを阻止することで前記ソケット部から抜き出されるのを阻止する規制壁とを備え、前記規制壁は、前記電装品に接続されたカプラが嵌まり込む寸法を有するU字形状に立設して形成され、そのU字形の底壁に前記カプラのハーネスを挿通させるための切欠部が設けられている
この第1構成によれば、電装品にアクセスされた場合であっても、その電装品は、これに接触または近接する蓋体によって、車体構成部材または車体フレームから取り外されるのが防止される。また、電装品に接続されているカプラは、規制壁によって電装品から分離する方向に動かないように規制されているから、カプラが電装品から取り外されることもない。したがって、電装品が持ち去られたり、取り替えられたりするのを防止できる。この取外し防止構造は、既存の構成に蓋体と規制壁とを付設するだけであるから、構造が簡単でコンパクトであり、大きなコスト高を招かない。
第1構成において、好ましくは、前記電装品は前記車体構成部材に設けられた収納空間における底壁に配置され、前記規制壁は前記収納空間の底壁から立設されている
その場合、前記収納空間および規制壁は、後輪の上方に設置されるリヤフェンダに形成されていることが好ましい
本発明の第2構成に係る電装品の取外し防止構造は、車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから、車体に形成された収納空間に収納された電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、前記電装品に設けられたソケット部に、ハーネスに設けられたカプラが挿入して接続された状態で、前記カプラが移動するのを阻止することで前記ソケット部から分離されるのを防止する分離防止手段を備え、前記分離防止手段は、前記電装品に接続されたカプラが嵌まり込む寸法を有するU字形状に形成された規制壁からなり、そのU字形の底壁に前記カプラのハーネスを挿通させるための切欠部が設けられている
本発明の第3構成に係る電装品の取外し防止構造は、車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから、車体に形成された収納空間に収納された電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、前記電装品に設けられたソケット部に、ハーネスに設けられたカプラが挿入して接続された状態で、前記カプラが前記ソケット部から分離されるのを防止する分離防止手段を備え、前記分離防止手段は、前記ソケット部に前記カプラが接続された状態で、前記カプラが前記ソケット部から挿入方向と反対方向に抜け出ることを防止する規制壁で形成され、前記規制壁に前記カプラのハーネスを挿通させるための切欠部が設けられている
本発明の第4構成に係る電装品の取外し防止構造は、車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから、車体に形成された収納空間に収納された電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、前記電装品に設けられたソケット部に、ハーネスに設けられたカプラが挿入して接続された状態で、前記カプラが前記ソケット部から分離されるのを防止する分離防止手段を備え、前記分離防止手段は、前記ソケット部に前記カプラが接続された状態で、前記カプラに近接して前記カプラを覆う部材で形成され、ゆるみ止めボルトにより前記車体構成部材または車体フレームに固定されている。
本発明の電装品の取外し防止構造によれば、カプラが電装品から取り外されるのを阻止できるので、電装品の持ち去りや取り替えを防止することができる。しかも、構造が簡単で安価である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る電装品の取外し防止構造を備えた自動二輪車を示す側面図である。同図に示す自動二輪車は、車体フレームFRの前半部を構成するメインフレーム1の前端にヘッドパイプ2が取り付けられ、このヘッドパイプ2に回動自在に挿通されたステアリングシャフト3を介してアッパブラケット4およびロワブラケット5が支持され、これらアッパブラケット4およびロワブラケット5にフロントフォーク8が支持され、このフロントフォーク8の下端部に前輪9が支持されている。また、フロントフォーク8の上端部のアッパブラケット4にはハンドル10が取り付けられている。
前記メインフレーム1の後端下部には、スイングアームブラケット11が設けられ、このスイングアームブラケット11に、スイングアーム12が、前端部のピボット軸13を介して上下揺動自在に支持されている。このスイングアーム12の後端部には後輪14が支持されている。メインフレーム1の中央下部には多気筒エンジンEが支持されている。また、前記エンジンEのシリンダヘッド17には複数の排気管18が接続され、これら排気管18は車体後部の両側に一つずつ配置されたマフラ20に接続されている。
前記メインフレーム1の後部に連結されたリヤフレーム(シートレール)21が車体フレームFRの後半部を構成しており、このリヤフレーム21にライダー用シート22と同乗者用シート23とが支持されている。また、リヤフレーム21には、後輪14の上方に位置する、車体構成部材の一つであるリヤフェンダ27が取り付けられている。メインフレーム1の上部、つまり、車体上部で、前記ハンドル10とライダー用シート22との間には、燃料タンク28が取り付けられている。また、車体前部に、前記ハンドル10の前方から車体前部の側方にかけての部分を覆う樹脂製のカウリング29が装着されている。
リヤフレーム21は、上部のライダー用シート22および同乗者用シート23の取付箇所を除く側部全体が、テールカバー24を構成するフロントカバー部24Aおよびリヤカバー部24Bで覆われており、そのリヤフレーム21の後端下部にリヤフラップ30が装着されている。
図2は、図1の自動二輪車の上方後部の分解斜視図を示す。リヤフレーム21は、アルミニウム合金のような金属により平面視でほぼ矩形の枠状に形成されて、メインフレーム1(図1)に対し後方へ突出するように配置され、前端部に設けた4つ(3つのみ図示)の連結片31がねじ(図示せず)でメインフレーム1に固定されている。ライダー用シート22は、後方へ突出した係止爪32をリヤフレーム21のフック部33に掛け止めした状態で、前側下面に設けられた一対の取付片34を、リヤフレーム21の取付部37の両側に形成された取付ねじ孔37aにそれぞれ合致させて、固定ねじ38を取付片34の挿通孔から取付ねじ孔37aにねじ込んで締結することにより、リヤフレーム21に固定される。すなわち、ライダー用シート22は、固定ねじ38を取り外すだけでリヤフレーム21から容易に取り外すことが可能な簡単な手段で、リヤフレーム21に固定されている。
下部開口41を有するリヤカバー部24Bは、リヤフレーム21の後半部分に被せた配置で、4つの固定孔39を用いたねじ結合によりリヤフレーム21に固定される。また、リヤカバー部24Bの上部には、同乗者用シート23の外形に対応した形状の上部開口40が設けられている。これにより、リヤフェンダ27を底面とし、リヤカバー部24Bを側面とし、上部開口40を出入口とし、同乗者用シート23を蓋部材とする内部空間が形成されている。また、前記フロントカバー部24Aは、ライダー用シート22の外形に対応した形状の上部開口52が設けられている。このフロントカバー部24Aは、図示しないボルトのような締結部材によりリヤフレーム21に取り付けられている。
同乗者用シート23は、リヤフレーム21に固定されたリヤカバー部24Bに対し上部開口40を上方から塞ぐように被せた配置として、後側下面に設けた係合爪45をリヤフレーム21のフック部43に掛止めし、かつ、前側下面から下方に延びた左右一対の位置決め用軸部44の下端から突出する係合突起44aをリヤフレーム21のボス孔47に嵌合することにより、リヤフレーム21に対して位置決めされる。このとき、同乗者用シート23は、前記一対の位置決め用軸部44の間に設けられた単一の被ロック片48がリヤフレーム21のスリット状の挿通孔49を挿通して、その被ロック孔48aが、リヤフレーム21に取り付けられたシートロック機構(図示せず)に係合することにより、リヤフレーム21に取り外し不能にロックされる。このシートロック機構をキー操作によりロック解除させるためのキー装置(図示せず)は、リヤカバー部24Bの前壁50のキー取付孔51に固定される。このキー装置とシートロック機構とは操作ケーブル(図示せず)を介して連結されている。
型成形品である樹脂製のリヤフェンダ27は、その後端部が、リヤフレーム21の4つの取付孔46から挿入される固定ねじ42をリヤフェンダ27に装着された挟みナット55にねじ込むことにより固定され、かつ、リヤフェンダ27の前方寄りの左右両側が、リヤフェンダ27の取付孔53からリヤフレーム21のねじ孔54にねじ込んだ取付ねじ57により、リヤフレーム21に固定されている。
図3(a)および(b)はそれぞれ、前記リヤフェンダ27を示す平面図および側面図である。このリヤフェンダ27は、型成形品であって、図3(a)の底壁58の左右両側部に、上方へ突出する図3(b)に示す側壁59が形成されており、この両側壁59が図2のリヤフレーム21の左右両側壁の内面に接する配置でリヤフレーム21に組み合わされる。図3(a)に示すように、リヤフェンダ27の内側の内部空間は、後方側から、物入れ60、工具などを収納するツールボックス61、排気バルブ用アクチュエータ収納空間62、ヒューズボックス63、ECU収納空間64およびバッテリボックス67に区画されている。
前記ECU収納空間64における底壁58には、後述のECUを走行時にがたつくことなく、かつ、取り外し不能状態に固定するための複数の突起物が一体形成されている。すなわち、図4に示すように、ECU収納空間64には、同図に2点鎖線で示すECU68が配置され、このECU68の取付箇所の四隅に相当する各位置に、3つのボス69と逆L字形状の単一のフック70がそれぞれ形成されているとともに、フック70の前方寄りに位置するボス69の近傍箇所に、平面視でほぼU字形状となった規制壁71が形成されている。この規制壁71は、2点鎖線で示すように、ECU68に接続されるハーネス側の2つのカプラ72A,72Bのうちの一方が嵌まり込む寸法を有する形状に形成されており、その規制壁71のU字形の底壁に、カプラ72Aのハーネスを挿通させるための切欠部73が設けられている。前記各ボス69およびフック70には、ねじ孔69aおよび取付孔70aが設けられている。さらに、底壁58におけるECU68の取付箇所に対して前後の近接位置に、矩形平板状の上部両側から係止爪部74aが突出してほぼT字形状となった係止片74がそれぞれ立設されている。
図5に示すように、前記ECU68は、これの要部がゴム製の保護ケース84の下部収納部84aに挿入して保護され、保護ケース84の上部収納部84bにはリレーボックス83が挿入され、この状態でリヤフェンダ27に設置される。保護ケース84には、前後の側面下部に、リヤフェンダ27の前後一対の係止片74を挿通させることのできるスリット87(図6に明示)がそれぞれ形成されている。ECU68には、2つのカプラ接続用のソケット部68a,68bが突設されており、これらソケット部68a,68bにハーネスのカプラ72A,72B(図6)がそれぞれ挿入して接続される。
ECU68およびリレーボックス83の取り付けに際しては、先ず、3つのボス69の取付孔69aおよびフック70の取付孔70aにそれぞれ、内周面にねじ溝が形成されたゴムナット88を嵌合させる。つぎに、図6に示すように、ECU68およびリレーボックス83を挿入した保護ケース84が、3つのボス69とフック70とで囲まれたECU収納空間64の底壁58上に設置される。この設置の際に、保護ケース84の2つのスリット87をリヤフェンダ27の係止片74に嵌め込む。この状態で、係止片74の両側に突出する係止爪部74aがスリット87の上側の縁部に係止して、抜け止めされ、保護ケース84がリヤフェンダ27に強固に固定される。このとき、保護ケース84は、一方のカプラ72Aが規制壁71の内側に入り込み、かつ、カプラ72Aから突出したハーネスの接続部72aが規制壁71の切欠部73内に収まるように位置決めされる。
続いて、図5に矢印で示すように、蓋体89の4つの挿通孔90をボス69を取付穴69aおよびフック70の取付穴70aに合致させた配置で、蓋体89を各ボス69およびフック70に載置する。このとき、蓋体89は、図6に2点鎖線で示すように、ECU68およびこれのソケット部68a、68bの上面に接触または近接し、リレーボックス83に接触しない。
図7(a)は、蓋体89を示す平面図、(b)は(a)の右側面図である。図7(a)および(b)において、蓋体89は、金属製の板材をプレス成形したもので、ECU覆い部91から上方への傾斜部92を介してカプラ覆い部93が連設され、カプラ覆い部93の先端部が下方に向けて屈曲されてカプラ抜け止め片94が形成されている。ECU覆い部91に対しカプラ覆い部93と反対側は、両側から取付片97,98が延出されている。図7(a)に示すカプラ覆い部93の右端および取付片98の先端はそれぞれ上方へ屈曲されて、図7(b)に示すように、カプラ覆い部93よりも高い位置の取付部101,102が形成されて、取付部101,102に挿通孔90が形成されている。カプラ覆い部93の左端と取付片97の先端にも挿通孔90が形成されている。
図6に2点鎖線で示す示すように、蓋体89は、ECU68およびカプラ72A,72Bの各々の上面に被せられる。すなわち、蓋体89は、2つの取付片97,98がリレーボックス83の前後両側に位置し、ECU覆い部91の一部が、リレーボックス83の本体部から突出した3つの接続部83aの下方に位置し、カプラ抜け止め片94の先端が各カプラ72A,72Bの接続部72a,72bの上方に近接して位置する。このとき、後側の取付片101の一部および取付片102の全部は、リヤフレーム21の左右方向に延びたブリッジ部104の下方に入り込んだ状態で、リヤフェンダ27のフック70およびボス69の上面に載置される。したがって、リヤフレーム21には、後方右側の取付孔90に合致する位置に挿通孔103が形成されている。
上述の配置で蓋体89が配置されると、図5の4つのゆるみ止めボルト(ワンウェイボルト)107が、蓋体89の挿通孔90を通してゴムナット88にねじ込まれる。これによって、蓋体89がリヤフェンダ27に取り付けられている。ゆるみ止めボルト107は、ゴムナット88に対し締結する一方向のみに回転操作が可能であって、逆回転による取り外しが不能である。
前記電装品の取外し防止構造では、ECU68およびこれに接続されたカプラ72A,72Bが取り外されるのを防止できるようになっている。すなわち、ECU68は、ゆるみ止めボルト107により、車体構成部材であるリヤフェンダ27の3つのボス69と単一のフック70とに取り外し不能に固定された蓋体89のECU覆い部91で覆われ、さらに、リヤフェンダ27の底壁58に押し付けられているから、取り外しが困難である。
また、一方のカプラ72Aは、リヤフェンダ27に一体形成された規制壁71によって水平方向への移動が阻止され、かつ、蓋体89に一体形成されたカプラ抜け止め片94によってカプラ72Aへのアクセスが阻止されているから、取り外しが困難である。一般に、ECU68は、少なくとも一つのカプラ72Aの取り外しを阻止すれば、ECU68の取り替えを防止できる。ただし、他方のカプラ72Bにも同様に規制壁を設けてカプラ72Bの取り外しを防止するようにしてもよい。
また、前記取外し防止構造は、既存の構成に対して、樹脂製のリヤフェンダ27を、規制壁71、ボス69、フック70および係止片74を設ける形状に変更することと、金属製の蓋体89を付設することとにより得られるから、電装品を収納するための専用の電装ボックスを別途設ける場合と比較して、大きなコスト高を招かない。また、リヤフェンダ27とは別体の蓋体89を設けるので、蓋体と規制壁とを一体物とする場合のように形状が大形化せず、さらに、規制壁71は、樹脂製の型成形品であるリヤフェンダ27に一体形成するので、角部にアールを設けた形状とすることが容易であり、これにより、カプラ72A,72Bの接続部72a,72bが規制壁71の角部に当たって磨耗するのが防止される。
前記蓋体89はリヤフレーム21、つまり車体フレームFRに取り付けてもよい。また、ECU68のような電装品は、車体フレームFRに取り付けられる場合もあり、その場合、蓋体89は、車体フレームFRの一部であるリヤフレーム21、または車体構成部材の一つであるリアフェンダ27に取り付けられる。
図8は本発明の第2実施形態に係る電装品の取外し防止構造を示す斜視図である。この実施形態はシートのダブルロック装置を備えており、リヤフレーム108の内側にリヤフェンダ109が第1実施形態とほぼ同様の形態で組み合わされて互いに固定され、リヤフレーム108の後部において前後方向に間隔を存して左右方向に架け渡す配置で設けられた前部クロスメンバー110および後部クロスメンバー部111に、それぞれ前部シートロック機構112および後部シートロック機構113が設けられている。これら前部シートロック機構112および後部シートロック機構113が、キー装置114のキー操作によって2本の操作ケーブル117を介して作動される。
前記リヤフェンダ109の底壁115には、前部シートロック機構112の後方側箇所に、4つのボス118が形成されており、各ボス118の取付孔には、第1実施形態で用いたと同様のゴムナット88(図5)が嵌め込まれたのち、車装品の一例である2点鎖線で示すツールボックス119が、第1実施形態で用いたと同様のゆるみ止めボルト107(図5)のゴムナット88(図5)への螺合によって、取り外し不能に固定される。一方、前記リヤフェンダ109には、図9の平面図に示すように、後部シートロック機構113の前方側でツールボックス119の後方側に、第1実施形態と同様に、ECU68とリレーボックス83とが挿入された保護ケース84が設置されている。この状態で、図9に示すように、ECU68の一部とリレーボックス83とが上方に露出している。
図10に示すように、ECU68のカプラ72A,72Bは、ツールボックス119の下方に入り込んだ配置で設けられる。ツールボックス119は、工具を入れたパック120が収納されるものであるが、上述したようにゆるみ止めナット107の螺合によってリヤフェンダ109のボス118に取り外し不能に固定されて、ECU68のカプラ72A,72Bの上方に近接しているから、このツールボックス119の下方に位置するカプラ72A,72Bへのアクセスが阻止されるので、カプラ72A、72Bの取り外しが困難となる。したがって、ECU68の取り替えを防止できる。一方、ECU68におけるカプラ72A,72Bと反対側の部分は、リレーボックス83を介在して、車体フレームの後半部を構成するリヤフレーム108の後部クロスメンバー111の下方に近接しているから、この後部クロスメンバー111が邪魔になってECU68を持ち上げることができないので、ECU68の取り替えが一層効果的に防止される。
この実施形態の取外し防止構造は、リヤフェンダ109の所要位置に、ツールボックス119を支持するための4つのボス118を設けるだけで、ツールボックス119の下方にカプラ72A,72Bの配設位置を確保することができるとともに、ECU68を、これのカプラ72A,72Bとは反対側の部分がリヤフレーム108の後部クロスメンバー111の下方に位置するように装着位置を変更するだけで済むから、構造が簡単で、コスト高とならない。
前記車装品の一例であるツールボックス119はリヤフレーム108、つまり車体フレームFRに取り付けてもよい。また、ECU68のような電装品は、車体フレームFRに取り付けられる場合もあり、その場合、ツールボックス119のような車装品は、車体フレームFRの一部であるリヤフレーム108、または車体構成部材の一つであるリアフェンダ109に取り付けられる。
なお、本発明は、自動二輪車のほか、三輪車、不整地走行四輪車にも適用できる。
本発明の第1実施形態に係る電装品の取外し防止構造を備えた自動二輪車を示す側面図である。 同上の自動二輪車における取外し防止構造を含む上方後部構成を示す分解斜視図である。 (a)は、同上の取外し防止構造におけるリヤフェンダを示す平面図、(b)は側面図である。 同上のリヤフェンダにおけるECU収納空間の斜視図である。 同上の取外し防止構造の分解斜視図である。 同上のECU収納空間に電装品が設置された状態の斜視図である。 (a)は、同上の取外し防止構造における蓋体を示す平面図、(b)は(a)の右側面図である。 本発明の第2実施形態に係る電装品の取外し防止構造の要部の組立過程状態の斜視図である。 同上の取外し防止構造におけるツールボックスを取り付けた状態の平面図である。 図9の要部のみを切断して示した部分断面図である。
符号の説明
21 リヤフレーム(車体フレーム)
27 リヤフェンダ(車体構成部材)
68 ECU(電装品)
89 蓋体
71 規制壁
72A,72B カプラ
107 ゆるみ止めボルト
108 リヤフレーム(車体フレーム)
109 リヤフェンダ(車体構成部材)
119 ツールボックス(車装品)

Claims (6)

  1. 車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、
    前記電装品に接触または近接し、前記電装品が前記車体構成部材または車体フレームから取り外されるのを阻止する蓋体と、
    前記電装品に設けられたソケット部に挿入して接続される少なくとも一つのカプラが移動するのを阻止することで前記ソケット部から抜き出されるのを阻止する規制壁とを備え、
    前記規制壁は、前記電装品に接続されたカプラが嵌まり込む寸法を有するU字形状に立設して形成され、そのU字形の底壁に前記カプラのハーネスを挿通させるための切欠部が設けられている電装品の取外し防止構造。
  2. 請求項1において、前記電装品は前記車体構成部材に設けられた収納空間における底壁に配置され、
    前記規制壁は前記収納空間の底壁から立設されている電装品の取外し防止構造。
  3. 請求項2において、前記収納空間および規制壁は、後輪の上方に設置されるリヤフェンダに形成されている電装品の取外し防止構造。
  4. 車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから、車体に形成された収納空間に収納された電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、
    前記電装品に設けられたソケット部に、ハーネスに設けられたカプラが挿入して接続された状態で、前記カプラが移動するのを阻止することで前記ソケット部から分離されるのを防止する分離防止手段を備え、
    前記分離防止手段は、前記電装品に接続されたカプラが嵌まり込む寸法を有するU字形状に形成された規制壁からなり、そのU字形の底壁に前記カプラのハーネスを挿通させるための切欠部が設けられている電装品の取外し防止構造。
  5. 車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから、車体に形成された収納空間に収納された電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、
    前記電装品に設けられたソケット部に、ハーネスに設けられたカプラが挿入して接続された状態で、前記カプラが前記ソケット部から分離されるのを防止する分離防止手段を備え、
    前記分離防止手段は、前記ソケット部に前記カプラが接続された状態で、前記カプラが前記ソケット部から挿入方向と反対方向に抜け出ることを防止する規制壁で形成され、
    前記規制壁に前記カプラのハーネスを挿通させるための切欠部が設けられている電装品の取外し防止構造。
  6. 車体フレームに支持された車体構成部材または前記車体フレームから、車体に形成された収納空間に収納された電装品が取り外されるのを防止する取外し防止構造であって、
    前記電装品に設けられたソケット部に、ハーネスに設けられたカプラが挿入して接続された状態で、前記カプラが前記ソケット部から分離されるのを防止する分離防止手段を備え、
    前記分離防止手段は、前記ソケット部に前記カプラが接続された状態で、前記カプラに近接して前記カプラを覆う部材で形成され、ゆるみ止めボルトにより前記車体構成部材または車体フレームに固定されている電装品の取外し防止構造。
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