JP5018793B2 - 回転速度計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの回転子の回転位置を電気角で検出して角度移動量を求め、この角度移動量を用いた演算によりモータの回転速度を求める回転速度計測装置に関する。
従来、モータの回転速度を求める際に回転子の角度移動量を用いるが、レゾルバ等の回転角度検出センサにより回転子の角度を検出してその角度移動量を求める手法が採られている。図1に従来の回転速度計測処理の動作を表すフローチャートを示し、その説明を行う。但し、モータの回転角度検出センサとしてレゾルバが用いられているとする。
ステップS1において、レゾルバによって検出されたモータの回転子の角度(角度取得関数)を角度データとする。ステップS2において、ある一定時間において、その角度データから前回求められた角度データ(前回角度データ)を減算して一定時間内の角度移動量を求める。
ステップS3において、その角度移動量が−180°(度)より小さいか否かを判断する。これは図2において、回転子がa点の0又は360°の基準とする位置を跨いだか否かを判断するものである。例えば角度移動量がs点(300°)から正回転方向に160°離れた100°のe点であるとすると、ステップS2で得られる角度移動量は(100°−300°=)−200°となる。すると、ステップ3での判断結果はYesなのでステップS4へ進む。但し、図2において、横軸は回転角度であり、縦軸はレゾルバが検出した回転子の角度に対応したカウント値等のレゾルバ検出値である。
ステップS4では、角度移動量に360°を加算して角度移動量fixとする処理を行う。角度移動量が−200°の場合、−200°+360°=160°となる。つまり、検出された角度データを用いてステップS2で算出した角度移動量をそのまま採用すると、a点の0°又は360°を跨ぐ角度データを得た場合には、所望の角度移動量が得られないため、360°を加算し実際の移動量を取得する。
次に、ステップS5において、上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行う。ステップS6において、上記ステップS4で求めた角度移動量fixの160°を用いて次式(1)から回転子の回転速度を演算によって求める。
回転速度=(ΔCn/Cmax)×(2π/m)×(1/Δt) …(1)
但し、ΔCnは角度移動量、Cmaxは、360°分角度移動量、mは(機械角周期÷電気角周期)で表される整数値、Δtは時間移動量である。o
一方、上記ステップS3において、e点(100°)から負回転方向に160°離れたs点(300°)であるとすると、ステップ2で得られる角度移動量は(300°−100°=)200°となる。すると、判断結果はNoなのでステップS7へ進む。
ステップS7では、更にその角度移動量が180°より大きいか否かを判断する。角度移動量が200°である場合、判断結果はYesなので、ステップS8において、角度移動量200°から360°を減算して角度移動量fixとする処理を行う。つまり、200°−360°=−160°となるので、a点から−160°離れた−d点となる。
次に、ステップS5において、上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS6において、上記ステップS8で求めた角度移動量fixの−160°を上式(1)に当てはめ、回転子の回転速度を演算によって求める。
更に、上記ステップS3において、例えば角度移動量がa点から正回転方向に100°離れたe点であるとすると、判断結果はNoなのでステップS7へ進む。ステップS7では、更にその角度移動量が180°より大きいか否かを判断する。このケースでは角度移動量が100°なので判断結果はNoとなり、ステップS9において、その角度移動量100°を角度移動量fixとする処理を行う。次に、ステップS5において、上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS6において、上記ステップS9で求めた角度移動量fixの−100°を上式(1)に当てはめ、回転子の回転速度を演算によって求める。
このような回転速度の求め方では、角度移動量が180°を超えると回転方向を求めることが出来ない。つまり、180°分の角度移動量に縛られてしまい、更に回転数の高い領域を算出することができない。言い換えれば、角度移動量が180°以内でないと、回転方向有りの回転速度の演算ができないという欠点がある。この欠点を補う技術として特許文献1に記載の回転速度計測装置がある。
この回転速度計測装置は、低速回転時に上述した方法で回転数を算出して回転方向の情報を保持し、高回転領域になるとその回転方向情報を用いて、一定時間内の角度移動量を360°分の角度移動量まで回転数検出範囲を拡大させるようになっている。この回転速度計測処理の動作を図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。但し、図3及び図4において図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図3に示すステップS2で角度移動量を求めた後、ステップS11において、その角度移動量からモータの回転速度が予め定められた回転数である低速回転か否かを判断する。この結果、低速回転であればステップS3に進む。ここでステップS3,S4又はステップS7,S8,S9の処理を行って角度移動量fixを求める。
次に、ステップS12において、その角度移動量fixが0°以上か否かを判断する。0°以上の場合、ステップS13において正回転と判断する。0°より小さい場合、ステップS14において負回転と判断する。この後は、ステップS5において、上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS15において、上記で求めた角度移動量fixを上式(1)に当てはめ、回転子の回転速度を演算によって求める。この際、上記で正回転か負回転かが分かっているので、回転方向有りの回転速度が求められる。
一方、上記ステップS11において、低速回転でないと判断された場合、言い換えれば高速回転であると判断された場合、図4に示すステップS21へ進む。ステップS21では回転子が正回転であるか否かが判断される。この判断は、上記ステップS12〜S14で判断された正回転又は負回転で行われる。
例えば正回転と判断された場合、ステップS22において、角度移動量が0°より小さいか否かを判断する。例えば角度移動量が図2に示すs点−y点であるとすると、(200°−300°=)−100°となり、判断結果はYesなのでステップS23へ進む。
ステップS23では、角度移動量−100°に360°を加算して角度移動量fix=260°とする処理を行う。この後、図3に示すステップS5において上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS15において、その角度移動量fix=260°を上式(1)に当てはめ、回転子の回転速度を演算によって求める。この際、正回転での回転速度が求められる。
また、上記ステップS22において、角度移動量が0°より小さくない、つまり角度移動量が例えば190°で0°以上であると判断された場合、ステップS24において、角度移動量190°を角度移動量fixとする処理を行う。この後、ステップS5で角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS15でその角度移動量fix=190°を上式(1)に当てはめることで、正回転での回転速度を求める。
一方、上記ステップS21で正回転でないと判断された場合、即ち、負回転と判断された場合、ステップS25において、角度移動量が0°以上か否かを判断する。例えば角度移動量が図2に示すd点−s点であるとすると、(300°−190°)=110°となり、判断結果はYesなのでステップS26へ進む。
ステップS26では、角度移動量100°から360°を減算して角度移動量fix=−260°とする処理を行う。この後、ステップS5で角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS16でその角度移動量fix=−260°を上式(1)に当てはめることで、負回転での回転速度を求める。
また、上記ステップS25において、角度移動量が0°以上でない、つまり角度移動量が例えば−190で0°よりも小さいと判断された場合、ステップS27において、角度移動量−190°を角度移動量fixとする処理を行う。この後、ステップS5で角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS16でその角度移動量fix=−190°を上式(1)に当てはめることで、負回転での回転速度を求める。
このように、低速回転時に回転速度を算出すると共に回転方向を保持することで、高速回転時には回転方向を気にすることなく回転速度の演算を行い、最後に先に判断した回転方向を付加することで、回転方向有りの回転速度を求めることができる。
特開2008−164335号公報
しかし、上記の特許文献1は、一定時間内の角度移動量が360°以内であれば回転方向有りの回転数算出が可能となる。言い換えれば、一定時間内の角度移動量が360°以内でないと回転速度を計測することができないという問題がある。つまり、モータの回転速度が所定以上の超高速回転である場合は、レゾルバで一定時間内に検出される回転速度が360°を超えるので、この場合に回転速度を計測することが出来なくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、モータの回転角度検出センサで一定時間内に検出される回転子の角度移動量が360°を超える超高速回転であっても回転速度を計測することができる回転速度計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、正回転又はこの逆に負回転する回転体の0°〜360°の回転位置を電気角で検出し、この電気角に対応する整数値である角度検出値を出力する回転角度検出センサと、この回転角度検出センサから出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量を求め、当該角度移動量をもとに回転体の回転方向及び回転速度を求める回転数演算手段とを有する回転速度計測装置において、前記回転数演算手段は、前回の角度移動量と今回の角度移動量との差分が180°の角度を超えた際に前記回転体が正回転側に360°の角度を超えたと判断し、この判断時に、今回の角度移動量に360°の角度を加算し、この加算結果を前記回転速度を求めるために用いる角度移動量とすることを特徴とする。
この構成によれば、回転角度検出センサで一定時間内に検出される回転体の角度移動量が正回転側に360°を超える超高速回転であっても、角度検出精度を落とすことなく回転速度を計測することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転速度計測装置において、前記回転数演算手段が、前記回転体が正回転側に360°の角度を超えたと判断した際に、この360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を、次に前記回転角度検出センサから出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量に加算して新たな角度移動量とすることを特徴とする。
この構成によれば、回転体が360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を次に求められる角度移動量に加算して新たな角度移動量とするようにした。従って、回転体が高速回転から更に高速の超高速回転となっても、この際の角度移動量を適正に求めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の回転速度計測装置において、前記回転数演算手段が、前回の角度移動量と今回の角度移動量との差分が−180°の角度を超えた際に前記回転体が負回転側に360°の角度を超えたと判断し、この判断時に、今回の角度移動量から−360°の角度を加算し、この結果を前記回転速度を求めるために用いる角度移動量とすることを特徴とする。
この構成によれば、回転角度検出センサで一定時間内に検出される回転体の角度移動量が負回転側に360°を超えた場合であっても、角度検出精度を落とすことなく回転速度を計測することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の回転速度計測装置において、前記回転数演算手段が、前記回転体が負回転側に360°の角度を超えたと判断した際に、当該負回転側に360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を、次に前記回転角度検出センサから出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量に加算して新たな角度移動量とすることを特徴とする。
この構成によれば、回転体が負回転側に360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を次に求められる角度移動量に加算して新たな角度移動量とするようにした。従って、回転体が高速回転から更に高速の超高速回転となっても、この際の角度移動量を適正に求めることができる。
以上説明したように本発明によれば、モータの回転角度検出センサで一定時間内に検出される回転子の角度移動量が360°を超える超高速回転であっても回転速度を計測することができるという効果がある。
従来の回転速度計測処理の動作を表すフローチャートである。 従来の回転速度計測処理時のモータの回転子の回転角度を示す図である。 他の従来の回転速度計測処理の動作を表す第1のフローチャートである。 他の従来の回転速度計測処理の動作を表す第2のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る回転速度計測装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の回転速度計測処理の動作を表す第1のフローチャートである。 本実施形態の回転速度計測処理の動作を表す第2のフローチャートである。 本実施形態の回転速度計測処理時のモータの回転子の回転角度を示す第1の図である。 本実施形態の回転速度計測処理時のモータの回転子の回転角度を示す第2の図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
図5は、本発明の実施形態に係る回転速度計測装置の構成を示すブロック図である。
図5に示す回転速度計測装置10は、モータ11の回転子(回転体)に設けられる回転角度検出センサであるレゾルバ12と、回転数演算回路13とを備えて構成されている。レゾルバ12は、モータ11の回転子の回転位置を電気角で検出し、これをカウント値等の整数値(レゾルバ検出値)として回転数演算回路13へ出力するものである。回転数演算回路13は、ある一定時間内において回転角情報であるレゾルバ検出値の変化量から電気角の変化を算出してモータ11の回転方向及び回転速度を演算する回転速度計測処理を行うものである。
回転数演算回路13が行う回転速度計測処理について図6及び図7を参照して説明する。
まず、図6に示すステップS31において、レゾルバ12によって検出されたモータの回転子の角度(角度取得関数)を角度データ(角度検出値)とする。ステップS32において、ある一定時間内において、その角度データから前回求められた前回角度データを減算して角度移動量を求める。次に、ステップS33において、その角度移動量からモータ11の回転速度が予め定められた回転数である低速回転か否かを判断する。この判断は、例えば低速回転及び高速回転を判断する閾値が角度移動量に対応付けられており、ステップS32で求められた角度移動量が閾値以下であれば低速回転、閾値を越えていれば高速回転と判断される。
この結果、例えば低速回転であればステップS34へ進む。ステップS34において、その角度移動量が−180°より小さいか否かを判断する。これは図8において、回転子が例えばa点の0又は360°の基準とする位置を跨いだか否かを判断するものである。
但し、図8において、横軸は回転角度であり、この横軸のa点の0又は360°の位置を基準位置とした場合に、モータ11の回転子が時計方向に回転する正回転方向と、反時計方向に回転する負回転方向を矢印で示した。更に、縦軸はレゾルバ12が検出したモータ11の回転子の角度に対応したカウント値等のレゾルバ検出値である。
例えば、上記ステップS31で検出されたレゾルバ検出値がs点(300°)から正回転方向に160°離れた100°のe点であるとすると、この場合、上記ステップS32で求められる角度移動量は、100°−300°=−200°となる。
この場合、ステップS34の判断結果はYesなのでステップS35へ進む。ステップS35では、角度移動量に360°を加算して角度移動量fixとする処理を行う。角度移動量が−200°の場合、−200°+360°=160°となる。次に、ステップS36において、その角度移動量fix=160°が0°以上か否かを判断する。0°以上の場合、ステップS37において正回転と判断する。0°より小さい場合、ステップS38において負回転と判断する。ここでは、fix=160°なので正回転と判断される。
次に、ステップS39において、上記ステップS31で求めた角度データ300°を前回角度データ=300°とする処理を行い、ステップS40において、上記ステップS35で求めた角度移動量fix=160°を前回角度移動量とする処理を行う。そして、ステップS41において、上記ステップS35で求めた角度移動量fixの160°を用いて前述した式(1)から回転子の正回転の回転速度を演算によって求める。
一方、上記ステップS34において、例えば角度移動量がe点(100°)から負回転方向に160°離れたs点(300°)であるとすると、ステップ32で得られる角度移動量は(300°−100°=)200°となる。この場合の判断結果はNoなのでステップS42へ進む。ステップS42では、更にその角度移動量が180°より大きいか否かを判断する。ここでは角度移動量が200°なので判断結果はYesとなり、ステップS43において、角度移動量200°から360°を減算して角度移動量fixとする処理を行う。つまり、200°−360°=−160°となるので、e点から−160°離れたs点となる。
次に、ステップS36において、その角度移動量fix=−160°が0°以上か否かを判断する。ここでは、fix=−160°なので0以上では無いので、ステップS38で負回転と判断される。そして、ステップS39及びS40の処理を経て、ステップS41において、その角度移動量fixの−160°を用いて上式(1)から回転子の負回転の回転速度を演算によって求める。
また、上記ステップS34において、例えば角度移動量がa点から正回転方向に100°離れたe点であるとすると、判断結果はNoなのでステップS42へ進む。ステップS42では、更にその角度移動量100°が180°より大きいか否かを判断する。この判断結果はNoとなり、ステップS44において、その角度移動量100°を角度移動量fix=100°とする処理を行う。次に、ステップS36で角度移動量fix=100°が0°以上なのでステップS37で正回転と判断され、更にステップS39及びS40の処理を経て、ステップS41で角度移動量fixの100°を用いて上式(1)から回転子の回転の回転速度を演算によって求める。
一方、上記ステップS33において、低速回転でないと判断された場合、言い換えれば高速回転であると判断された場合、図7に示すステップS45へ進む。ステップS45では回転子が正回転であるか否かが判断される。この判断は、前回の回転速度計測処理において上記ステップS36〜S38で判断された正回転又は負回転で行われる。
例えば正回転と判断された場合、ステップS46において、角度移動量が0°より小さいか否かを判断する。例えば角度移動量がs点−y点であるとすると、(200°−300°=)−100°となり、判断結果はYesなのでステップS47へ進む。ステップS47では、角度移動量−100°に360°を加算して角度移動量fix=260°とする処理を行う。
また、上記ステップS46の判断において、例えば角度移動量が190°であるとすると、判断結果はNoなのでステップS48へ進み、ここで、角度移動量190°を角度移動量fix=190°とする処理を行う。
一方、上記ステップS45で正回転でないと判断された場合、即ち、負回転と判断された場合、ステップS49において、角度移動量が0°以上か否かを判断する。例えば角度移動量がd点−y点であるとすると、(200°−190°=)10°となり、判断結果はYesなのでステップS50において、角度移動量100°から360°を減算して角度移動量fix=−260°とする処理を行う。また、上記ステップS49において、例えば角度移動量が−190°である場合は、判断結果はNoなので、ステップS51においてその角度移動量−190を角度移動量fix=−190°とする処理を行う。
これらステップS47,S48,S50,S51の何れかの処理後、ステップS52において、角度移動量fix+360°超え数×360°の式から角度移動量fixを求める。但し、360°超え数とは、角度移動量が360°を超えた数であり、1つ目の360°を1回超えると「1」となり、2つ目の360°を超えると「2」となるというように増加する整数値であって、後述のステップS55又はS58で求められる。
例えば、ステップS52において、360°超え数が0の場合に角度移動量fix=170°とすると、角度移動量fix=170°となる。この場合、ステップS53において、前回角度移動量(例えば359°)から角度移動量fix=170°が減算されることによりΔ角度移動量=189°が求められる。ステップS54において、Δ角度移動量=189°が180°より大きいか否かが判断される。この例では判断結果がYesなので、ステップS55において、(前回角度移動量+360°)÷360°の式から360°超え数が求められる。例えば、(359°+360°)÷360°=1となり、この整数「1」が360°超え数とされる。この360°超え数=1は、次回処理のステップS52における360°超え数として用いられる。
更に、ステップS56において、角度移動量fixに360°が加算され、この結果が角度移動量fixとされる。例えば、角度移動量fix=170°+360°=530°が角度移動量fixとされる。図8に530°をf点で示す。
この後、図6に示すステップS39において上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS40において、角度移動量fix=530°を前回角度移動量=530°とする処理を行う。そして、ステップS41において、角度移動量fix=530°を用いて上式(1)から回転子の正回転の回転速度を演算によって求める。
一方、ステップS52において、例えば360°超え数が0の場合に角度移動量fix=190°とすると、角度移動量fix=(190°+360°超え数×360°)=190°となる。更に、ステップS53において、例えば、前回角度移動量=359°から角度移動量fix=190°が減算され、Δ角度移動量=169°が求められたとする。この場合、ステップS54の判断はNoとなるので、ステップS57で更にそのΔ角度移動量=169°が−180°より小さいか否かが判断される。この判断結果はNoなのでステップS39へ進む。
この後、ステップS39において上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS40において、例えば角度移動量fix=190°を前回角度移動量とする処理を行う。そして、ステップS41において、角度移動量fix=190°を用いて上式(1)から回転子の正回転の回転速度を演算によって求める。
一方、ステップS52において、例えば360°超え数が2の場合に角度移動量fix=−30°とすると、(−30+(−2)×360°)=−750°で、角度移動量fix=−750°となる。図9に−750°をs点で示す。更に、ステップS53において、例えば、前回角度移動量=−1070°から角度移動量fix=−750°が減算され、Δ角度移動量=−320°が求められたとする。この場合、ステップS54の判断はNoとなるので、ステップS57で更にそのΔ角度移動量=−320°が−180°より小さいか否かが判断される。この判断結果はYesなのでステップS58において、360°超え数が求められる。例えば、(前回角度移動量=−1070°−360°)÷360°=−3となり、この整数「−3」が360°超え数として次回のステップS52における360°超え数として用いられる。
更に、ステップS59において、角度移動量fix=−750°から360°が減算され、この結果である−1110°が角度移動量fixとされ、ステップS39へ進む。ステップS39において上記ステップS1で求めた角度データを前回角度データとする処理を行い、ステップS40において、例えば角度移動量fix=−1110°を前回角度移動量とする処理を行う。そして、ステップS41において、角度移動量fix=−1110°を用いて上式(1)から回転子の負回転の回転速度を演算によって求める。
このように本実施形態の回転速度計測装置10は、正回転又はこの逆に負回転する回転体の0°〜360°の回転位置を電気角で検出し、この電気角に対応する整数値である角度検出値を出力するレゾルバ12と、このレゾルバ12から出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量及び回転体の回転方向を求め、当該角度移動量をもとに回転体の回転速度を求める回転数演算回路13とを有する。
この特徴は、回転数演算回路13が、前回の角度移動量と今回の角度移動量との差分が180°の角度を超えた際に回転体が正回転側に360°の角度を超えたと判断し、この判断時に、今回の角度移動量に360°の角度を加算し、この加算結果を回転速度を求めるために用いる角度移動量とするにようにした。
これによって、レゾルバ12で一定時間内に検出される回転体の角度移動量が正回転側に360°を超える超高速回転であっても、角度検出精度を落とすことなく回転速度を計測することができる。
また、回転数演算回路13は、回転体が正回転側に360°の角度を超えたと判断した際に、この360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を、次にレゾルバ12から出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量に加算して新たな角度移動量とするようにした。
これによって、回転体が360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を次に求められる角度移動量に加算して新たな角度移動量とするようにした。従って、回転体が高速回転から更に高速の超高速回転となっても、この際の角度移動量を適正に求めることができる。
また、回転数演算回路13は、前回の角度移動量と今回の角度移動量との差分が−180°の角度を超えた際に回転体が負回転側に360°の角度を超えたと判断し、この判断時に、今回の角度移動量から−360°の角度を加算し、この結果を回転速度を求めるために用いる角度移動量とするようにした。
これによって、レゾルバ12で一定時間内に検出される回転体の角度移動量が負回転側に360°を超えた場合であっても、角度検出精度を落とすことなく回転速度を計測することができる。
更に、回転数演算回路13は、回転体が負回転側に360°の角度を超えたと判断した際に、当該負回転側に360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を、次にレゾルバ12から出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量に加算して新たな角度移動量とするようにした。
これによって、回転体が負回転側に360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を次に求められる角度移動量に加算して新たな角度移動量とするようにした。従って、回転体が高速回転から更に高速の超高速回転となっても、この際の角度移動量を適正に求めることができる。
10 回転速度計測装置
11 モータ
12 レゾルバ
13 回転数演算回路

Claims (4)

  1. 正回転又はこの逆に負回転する回転体の0°〜360°の回転位置を電気角で検出し、この電気角に対応する整数値である角度検出値を出力する回転角度検出センサと、この回転角度検出センサから出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量を求め、当該角度移動量をもとに回転体の回転方向及び回転速度を求める回転数演算手段とを有する回転速度計測装置において、
    前記回転数演算手段は、前回の角度移動量と今回の角度移動量との差分が180°の角度を超えた際に前記回転体が正回転側に360°の角度を超えたと判断し、この判断時に、今回の角度移動量に360°の角度を加算し、この加算結果を前記回転速度を求めるために用いる角度移動量とすることを特徴とする回転速度計測装置。
  2. 前記回転数演算手段が、前記回転体が正回転側に360°の角度を超えたと判断した際に、この360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を、次に前記回転角度検出センサから出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量に加算して新たな角度移動量とすることを特徴とする請求項1に記載の回転速度計測装置。
  3. 前記回転数演算手段が、前回の角度移動量と今回の角度移動量との差分が−180°の角度を超えた際に前記回転体が負回転側に360°の角度を超えたと判断し、この判断時に、今回の角度移動量から−360°の角度を加算し、この結果を前記回転速度を求めるために用いる角度移動量とすることを特徴とする請求項1に記載の回転速度計測装置。
  4. 前記回転数演算手段が、前記回転体が負回転側に360°の角度を超えたと判断した際に、当該負回転側に360°の角度を超えた回数を保持し、この保持回数に360°の角度を乗算した値を、次に前記回転角度検出センサから出力される角度検出値の一定時間内の移動量である角度移動量に加算して新たな角度移動量とすることを特徴とする請求項3に記載の回転速度計測装置。
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