JP5017572B2 - 超音波画像検査方法、及び超音波画像検査装置 - Google Patents

超音波画像検査方法、及び超音波画像検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、被検査物に超音波を照射し、得られた反射波に基づいて被検査物を可視化する超音波画像検査方法、及び超音波画像検査装置に関するものである。
従来、医療分野では、生体組織の診断を行う装置として、超音波顕微鏡を応用した製品の開発が進められており、高解像度で生体組織の観察が可能なものが実用化されている。光学顕微鏡では生体組織における化学的性質の違いを例えば染色によって区別するのに対し、超音波顕微鏡では物理的性質の違いを無染色で区別することができる。つまり、超音波顕微鏡を用いる場合には、染色を行わなくても生体組織診断を行うことができるといった利点がある。
超音波顕微鏡を用いる場合、生体組織などの試料に超音波を照射しその反射波を検出することにより、音響パラメータ(音速、音響インピーダンス、減衰などのパラメータ)を算出して、その算出値に応じた超音波像(音速像、音響インピーダンス像、減衰像など)を表示する。例えば、特許文献1や非特許文献1では、パルス励起型超音波顕微鏡を利用して生体組織の音速像を表示させる装置が開示されている。また、特許文献2では、パルス励起型超音波顕微鏡を利用して生体組織の音響インピーダンス像を表示させる装置が開示されている。
特開2005−291827号公報 特開2006−78408号公報 「医用超音波:パルス励起型超音波音速顕微鏡」(「超音波TECHNO」VOL.15 No.6(2003.11〜12)(101〜105頁)日本工業出版社発行)
ところで、上記パルス励起型超音波顕微鏡において、生体組織診断を的確に行うためには、分解能が高い超音波トランスデューサを使用する必要がある。具体的には、超音波の周波数を上げることで分解能を向上させることができるため、帯域幅50〜105MHzの超音波を照射する超音波トランスデューサが用いられている。このような高周波用の超音波トランスデューサ91としては、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)といった高分子系材料からなるフィルムセンサ92を使用したものが実用化されている(図11参照)。この超音波トランスデューサ91において、凹面状に形成された先端面93には、フィルムセンサ92が貼り付けられている。そして、そのフィルムセンサ92から出力される超音波Sが円錐状に収束し、被検査物95の表面で焦点を結ぶようになっている。この焦点域における超音波Sのビーム幅が狭いほど、分解能を高めることができる。このため、例えば、生体組織診断を行うための超音波顕微鏡では、焦点域において超音波Sを10μm程度のビーム幅に収束させている。
ところが、超音波トランスデューサ91を製造する際に、凹面状の先端面93の加工精度やフィルムセンサ92の接着ずれ(例えば、未接着部などのシワ)が原因で凸凹が生じると、超音波Sを適切に収束させることができなくなる。この場合、超音波Sのビームスポット形状(指向特性)が理想的形状である円形から歪んでしまい、観察される超音波像がぼけてしまうといった問題が生じる。そのため、先端部形状が良好でない超音波トランスデューサは、例えば高い分解能が要求される超音波顕微鏡では使用することができず、製品の出荷時に不良品として廃棄されているのが現状である。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、超音波のビームスポット形状に起因する画像ボケを補正して、鮮明な超音波像を得ることができる超音波画像検査方法、及び超音波画像検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、超音波トランスデューサを有する超音波顕微鏡を利用して超音波を二次元走査しながら被検査物に照射し、得られた反射波に基づいて前記被検査物を可視化する超音波画像検査方法であって、光及び超音波を反射する反射面を有し、光学的及び音響的に可視化できかつ超音波反射係数が既知の金属材料からなり、前記反射面とその反対側面とを貫通するとともに前記超音波の二次元走査範囲に含まれる大きさの透孔が形成された基準構造物を光学顕微鏡で観察して得た光学像データと、当該基準構造物を超音波顕微鏡で観察して得た超音波像データとについてそれぞれ二次元フーリエ変換し、前記超音波像データの変換結果を前記光学像データの変換結果で割ることにより、前記超音波トランスデューサから照射された超音波の焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データを求めるステップと、前記被検査物の超音波像データを取得するステップと、前記被検査物の超音波像データを二次元フーリエ変換し、その変換結果を前記補正データで割り、さらに逆フーリエ変換することで、前記被検査物の超音波像の画像ボケを減じる方向に補正するステップとを含むことを特徴とする超音波画像検査方法をその要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、光学像データと超音波像データとに基づいて、超音波トランスデューサから照射された超音波の焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データが求められる。この補正データを用いて被検査物の超音波像データを補正することにより、ビームスポット形状の歪みに起因する画像ボケを抑制することができる。この場合、補正データは、解像度が高い光学像データを基準に求められるため、そのデータを用いて画像ボケを補正することにより、解像度が高い鮮明な超音波像を得ることができ、被検査物の検査を的確に行うことができる。また、この検査方法によれば、従来技術において先端部形状の不良によって廃棄されていた超音波トランスデューサを使用することが可能となる。そのため、超音波トランスデューサの製品歩留まりを向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、超音波トランスデューサを有する超音波顕微鏡を利用して超音波を二次元走査しながら被検査物に照射し、得られた反射波に基づいて前記被検査物を可視化する超音波画像検査装置であって、光及び超音波を反射する反射面を有し、光学的及び音響的に可視化できかつ超音波反射係数が既知の金属材料からなり、前記反射面とその反対側面とを貫通するとともに前記超音波の二次元走査範囲に含まれる大きさの透孔が形成された基準構造物を光学顕微鏡で観察して得た光学像データと、当該基準構造物を超音波顕微鏡で観察して得た超音波像データとについてそれぞれ二次元フーリエ変換し、前記超音波像データの変換結果を前記光学像データの変換結果で割ることにより、前記超音波トランスデューサから照射された超音波の焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データを求める補正データ算出手段と、前記超音波顕微鏡を利用して、前記被検査物の超音波像データを取得するデータ取得手段と、前記被検査物の超音波像データを二次元フーリエ変換し、その変換結果を前記補正データで割り、さらに逆フーリエ変換することで、前記被検査物の超音波像の画像ボケを減じる方向に補正するデータ補正手段とを備えたことを特徴とする超音波画像検査装置をその要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、補正データ算出手段により、光学像データと超音波像データとに基づいて処理を行うことで、超音波トランスデューサから照射された超音波の焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データが求められる。データ補正手段により、その補正データを用いて被検査物の超音波像データが補正されることにより、ビームスポット形状の歪みに起因する画像ボケを抑制することができる。この場合、補正データは、解像度が高い光学像データを基準に求められるため、そのデータを用いて画像ボケを補正することにより、解像度が高い鮮明な超音波像を得ることができ、被検査物の検査を的確に行うことができる。また、この超音波画像検査装置を用いれば、従来技術において先端部形状の不良によって廃棄されていた超音波トランスデューサを使用することが可能となる。そのため、超音波トランスデューサの製品歩留まりを向上させることができ、超音波画像検査装置の装置コストを低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記補正データ算出手段が算出した補正データを記憶する記憶手段をさらに備えたことをその要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、補正データ算出手段が算出した補正データが記憶手段に記憶される。この場合、被検査物の超音波像データを取得する度に、補正データを求める必要がなく、記憶手段に記憶した補正データを用いて、複数の超音波像の画像ボケを補正することができる。
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によると、画像ボケを抑制して鮮明な超音波像を表示させることができる超音波画像検査方法、及び超音波画像検査装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施の形態における超音波画像検査装置を示す概略構成図であり、図2はその検査装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、超音波画像検査装置1は、顕微鏡本体3と、その顕微鏡本体3に回転可能に支持される対物レボルバ4と、対物レボルバ4の下方に設けられたX−Yステージ5と、パーソナルコンピュータ(パソコン)6とを備える。
X−Yステージ5には参照板7が載置されている。図3に示されるように、参照板7の中央部には、円形の貫通孔(例えば、直径が50μm程度である透孔)8が形成されている。X−Yステージ5は二次元走査手段として機能し、該ステージ5が駆動することにより、参照板7がX方向及びY方向に二次元的に移動される。参照板7は、超音波を反射する材料、例えば銅板からなり、超音波の反射係数は貫通孔8の部分で0、それ以外の反射面では1となる。
なお、参照板7は、超音波像の画像ボケを補正する補正データを求めるために使用される基準構造物であって、その補正データの算出後には、参照板7に代えて被検査物としての生体組織9がX−Yステージ5上に載置される。
図4に示されように、対物レボルバ4には、複数の雌ねじ穴(本実施の形態では、第1の雌ねじ穴10及び第2の雌ねじ穴11)が設けられ、第1の雌ねじ穴10に対して対物レンズ12が螺着され、第2の雌ねじ穴11に対して超音波プローブ13が螺着される。本実施の形態の検査装置1では、例えば、ユーザが手動で対物レボルバ4を回転させることで、対物レンズ12と超音波プローブ13との切り替えが行われ、対物レンズ12の光軸A1と超音波プローブ13の音軸A2とが一致するようになっている。この超音波画像検査装置1の顕微鏡本体3は、対物レボルバ4の位置を対物レンズ12に切り替えた場合に光学顕微鏡として機能し、超音波プローブ13に切り替えた場合には超音波顕微鏡として機能するよう構成されている。
具体的には、超音波プローブ13は、超音波トランスデューサ14と、その超音波トランスデューサ14の基端に形成された雄ねじ部15とを備える。超音波トランスデューサ14において、その本体部16の中央となる位置に円柱状の真鍮17が固定され、その先端部に直径1mm以下の凹面18が形成される。そして、その凹面18上を覆うように圧電素子薄膜としてのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)フィルムからなるフィルムセンサ19が設けられている。
超音波プローブ13の雄ねじ部15は、対物レンズ12の雄ねじ部20と同じ形状(同一寸法)であり対物レボルバ4の各雌ねじ穴10,11に螺着可能である。この超音波プローブ13の雄ねじ部15が対物レボルバ4の第2の雌ねじ穴11に螺着されることで、参照板7(生体組織9)と対向する位置に超音波トランスデューサ14が位置決めされる。
超音波トランスデューサ14は、パルス励起されることでフィルムセンサ19が振動して所定周波数帯域の超音波(具体的には、例えば中心周波数80MHz、帯域幅50〜105MHz(−6dB)の超音波)Sを出力する。この超音波Sは、水などの超音波伝達媒体Wを介して円錐状に収束されて参照板7の表面で焦点を結ぶようになっている(図1参照)。
図1に示されるように、顕微鏡本体3には、超音波プローブ13及びX−Yステージ5を駆動するための駆動装置21が設けられている。また、顕微鏡本体3においてX−Yステージ5の下部にはコンデンサ(集光器)22が設けられている。このコンデンサ22は、X−Yステージ5の中央に形成された中空部23を介して参照板7の下方から光を照射する。
顕微鏡本体3には、操作ハンドル30を有する焦準調節機構(図示略)が設けられている。対物レボルバ4の位置を対物レンズ12に切替えた状態で、この操作ハンドル30を操作すると、対物レボルバ4が光軸A1の方向(図1の上下方向)に移動して、参照板7に対して対物レンズ12の焦点が調節される。また、対物レボルバ4の位置を超音波プローブ13に切替えた状態で操作ハンドル30を操作すると、超音波トランスデューサ14から照射される超音波Sの焦点を調節することができる。
さらに、顕微鏡本体3の上部には鏡筒31が設けられ、その鏡筒31内には光路を切り替えるプリズム(図示略)が設けられている。この鏡筒31内で光軸A1が2系統に分割され、一方の光軸A1上に接眼レンズ32が設けられ、他方の光軸A1上にCCDカメラ33が設けられている。
対物レンズ12の焦点を調節してその焦点が参照板7の表面に一致すると、その画像が対物レンズ12を通って接眼レンズ32に導かれ、参照板7の光学像が観察可能となる。また、CCDカメラ33は、接眼レンズ32で観察される参照板7の光学像と同じ画像を撮影し、その画像に対応する画像信号をパソコン6に出力する。
図2に示されるように、駆動装置21は、I/F回路35と、パルス発生回路36と、受信回路37と、送受波分離回路38と、検波回路39と、A/D変換回路40と、コントローラ41とを備える。
また、X−Yステージ5は、超音波Sの照射点を二次元的に走査させるためのXステージ5X及びYステージ5Yを備えるとともに、それぞれのステージ5X,5Yを駆動するモータ42X,42Yを備えている。これらのモータ42X,42Yとしては、ステッピングモータやリニアモータが使用される。
各モータ42X,42Yにはコントローラ41が接続されており、該コントローラ41の駆動信号に応答してモータ42X,42Yが駆動される。これらモータ42X,42Yの駆動により、Xステージ5Xを連続走査(連続送り)するとともに、Yステージ5Yを間欠送りとなるよう制御することで、X−Yステージ5の高速走査が可能となっている。
また、本実施の形態においては、Xステージ5Xに対応してエンコーダ43が設けられ、エンコーダ43によりXステージ5Xの走査位置が検出される。具体的に、走査範囲を300×300個の測定点(ピクセル)に分割した場合、1回のX方向(水平方向)の走査が300分割される。そして、各測定点の位置がエンコーダ43によって検出され、I/F回路35を介してパソコン6に取り込まれる。パソコン6はそのエンコーダ43の出力に同期して駆動制御信号を生成して、その駆動制御信号をI/F回路35を介してコントローラ41に供給する。コントローラ41は、この駆動制御信号に基づいてモータ42Xを駆動する。また、コントローラ41は、エンコーダ43の出力信号に基づきX方向の1ラインの走査が終了した時点でモータ42Yを駆動して、Yステージ5YをY方向に1ピクセル分移動させる。
さらに、コントローラ41は、駆動制御信号に同期してトリガ信号を生成してパルス発生回路36に供給する。これにより、パルス発生回路36において、そのトリガ信号に同期したタイミングで励起パルスが生成される。その励起パルスが送受波分離回路38を介して超音波トランスデューサ14に供給される結果、超音波トランスデューサ14から超音波Sが照射される。
超音波トランスデューサ14のフィルムセンサ19は、送受波兼用の超音波振動子であり、参照板7で反射した超音波(反射波)を電気信号に変換する。そして、その反射波の信号は、送受波分離回路38を介して受信回路37に供給される。受信回路37は、信号増幅回路を含んで構成されていて、反射波の信号を増幅して検波回路39に出力する。
検波回路39は、ゲート回路やBPF(バンドパスフィルタ)などを含んで構成されている。超音波Sは、超音波トランスデューサ14と参照板7や生体組織9との間で繰り返し反射されるものであるため、検波回路39は、最初に得られる反射波信号を抽出するよう構成されている。この検波回路39の出力信号は、A/D変換回路40に供給されてA/D変換された後、I/F回路35を介してパソコン6に転送される。
I/F回路35としては、パソコン等の標準インターフェースであるUSBインターフェースが用いられる。なお、I/F回路35としては、USBインターフェースの他にIEEE1394インターフェースを採用してもよく、また、データ転送速度は遅くなるが、シリアルインターフェースやパラレルインターフェースを採用することもできる。
パソコン6は、CPU51、I/F回路52,53、メモリ54、記憶装置55、入力装置56、及び表示装置57を備え、それらはバス58を介して相互に接続されている。
CPU51は、メモリ54を利用して制御プログラムを実行し、システム全体を統括的に制御する。制御プログラムとしては、X−Yステージ5による二次元走査を制御するためのプログラム、超音波Sのビームスポット形状に応じた補正データを算出するためのプログラム、超音波像を表示するためのプログラムなどを含む。
I/F回路52は、駆動装置21との間で信号の授受を行うためのインターフェース(具体的には、USBインターフェース)である。I/F回路52は、駆動装置21に制御信号(コントローラ41への駆動制御信号)を出力したり、駆動装置21からの転送データ(A/D変換回路40からI/F回路35を介して転送されるデータ)を入力したりする。I/F回路53は、CCDカメラ33との間で信号の授受を行うためのインターフェース(具体的には、USBインターフェース)であり、CCDカメラ33に制御信号を出力したり、該カメラ33からの画像信号を入力したりする。
表示装置57は、例えば、LCDやCRTなどのカラーディスプレイであり、画像(超音波像及び光学像)や各種設定の入力画面を表示するために用いられる。入力装置56は、キーボードやマウス装置などであり、ユーザからの要求や指示、パラメータの入力に用いられる。
記憶装置55は、磁気ディスク装置や光ディスク装置などであり、制御プログラム及び各種のデータを記憶している。CPU51は、入力装置56による指示に従い、プログラムやデータを記憶装置55からメモリ54へ転送し、それを逐次実行する。なお、CPU51が実行するプログラムとしては、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスクなどの記憶媒体に記憶されたプログラムや、通信媒体を介してダウンロードしたプログラムでもよく、その実行時には記憶装置55にインストールして利用する。
ところで、超音波画像検査装置1で用いる超音波トランスデューサ14の理想的なビームスポット形状は円形であるが、超音波トランスデューサ14の凹面18のキズやフィルムセンサ19の接着ズレなどによって先端部形状に凹凸があると、ビームスポット形状が歪んでしまう。この場合、その超音波トランスデューサ14を用いて取得される生体組織9の超音波像がぼけてしまう。そのため、本実施の形態の超音波画像検査装置1では、ビームスポット形状に応じた補正データを求め、その補正データを用いて超音波像の画像ボケを補正する処理を行うようにしている。
具体的には、図5に示されるように、対物レンズ12を用いて取得した参照板7の光学像データ60と、超音波トランスデューサ14を用いて取得した参照板7の超音波像データ61とを用い、それらデータをデジタル画像処理することにより、ビームスポット62の形状に応じた補正データを求める。そして、補正データに基づいて、超音波像の画像ボケが補正される。
以下、ビームスポット形状に応じた超音波像の補正方法について詳述する。
ここで、ビームスポット62の強度分布をk(x,y)とし、参照板7の反射係数をg(x,y)とする。
反射係数g(x,y)は、対物レンズ12を用いて取得した参照板7の光学像データに基づいて、貫通孔8の部分では0、それ以外の部分(反射面がある部分)では1として測定可能である。
強度分布k(x,y)は、図6に示されるように、ビームスポット62の中心部が最も強く、中心部から離れるに従い徐々に弱くなる。この強度分布k(x,y)は、超音波トランスデューサ14の特性、使用する周波数、作動距離に依存するため、未知の値である。
参照板7に超音波Sを照射し、その反射波の強度に基づいて反射像を得る場合、ビームスポット62の強度分布k(x,y)が理想的な分布からずれ、ビームスポット形状が歪んでいると、反射像にボケが生じる。
この参照板7のボケた反射像は、反射係数g(x,y)と強度分布k(x,y)との各関数のコンボリューション演算(二次元の畳み込み積分)を行うことにより、次式(1)のようになる。
なお式(1)において、「*」は、コンボリューションの演算子である。
式(1)のコンボリューション演算は次式(2)で表される。
また、この演算は、フーリエ変換により次式(3)のように表現できる。
従って、ボケた反射像は、式(3)の演算結果を逆フーリエ変換し、その実数部をとることで次式(4)のようになる。
ここで、ボケた反射像をh(x,y)とすると、次式(5)の関係が成り立つ。
ボケた反射像h(x,y)は、超音波トランスデューサ14を用いて測定可能であり、参照板7の反射係数g(x,y)は、対物レンズ12を用いて測定可能である。従って、上式(5)は、h(x,y)とg(x,y)とをそれぞれ二次元フーリエ変換し、h(x,y)の変換結果をg(x,y)の変換結果で割ることで求めることができる。
そして、ビームスポット形状を表す関数、すなわちビームスポット62の強度分布k(x,y)は、上式(5)の演算結果を逆フーリエ変換し、その実数成分を取ることで、次式(6)のように求めることができる。
ここで、生体組織9が有する反射係数の分布をa(x,y)とすると、生体組織9の超音波像として観察される反射像は、ビームスポット形状、すなわち関数k(x,y)でぼかされた画像となる。従って、生体組織9のボケた反射像b(x,y)は、次式(7)のように表される。
従って、a(x,y)は、次式(8)のように求めることができる。
生体組織9のボケた反射像b(x,y)は、超音波トランスデューサ14を用いて測定可能である。従って、上式(8)のa(x,y)は、その反射像b(x,y)の超音波像データを二次元フーリエ変換して得られた変換結果B(ω,ω)を上式(5)の演算結果K(ω,ω)で割り、さらに逆フーリエ変換してその実数部を取ることで求められる。
上式(8)に対応した演算を行う際に、K(ω,ω)の高周波成分が小さいと、いわゆる「ゼロ割り」によって演算結果が不安定となる場合がある。この場合、所定のフィルタ関数(例えば、ガウシアン関数)E(ω,ω)を用いて次式(9)のような演算を行うことでa(x,y)を求めるようにしてもよい。
このように求めた生体組織9の反射係数の分布a(x,y)のデータを画像処理することにより、画像ボケを補正した反射像(超音波像)を得ることができる。
次に、超音波像を表示するためにCPU51が実行する処理について図7及び図8を用いて説明する。なお、図7は、超音波Sのビームスポット形状に応じた補正データを求めるための処理であり、図8は、その補正データを用いて生体組織9の超音波像を補正するための処理である。
図7の処理は、生体組織9を観察する前の初期校正処理として実施されるものであり、作業者によってX−Yステージ5上に参照板7がセットされ、対物レボルバ4の位置が対物レンズ12に切替えられた後に開始される。
先ず、CPU51は、CCDカメラ33を駆動することにより該カメラ33で撮影した参照板7の光学像の画像信号をI/F回路53を介して取り込み、周知の画像処理を行う。CPU51は、この画像処理を行うことにより、参照板7の光学像データを生成しそのデータをメモリ54に記憶する(ステップ100)。
その後、作業者によって、対物レボルバ4の位置が超音波プローブ13に切替えられる。その状態で、CPU51は、駆動装置21を制御して超音波プローブ13及びX−Yステージ5を駆動するとともに、その超音波プローブ13で取得した反射波信号をI/F回路52を介して取り込み、参照板7の超音波像データを取得する(ステップ110)。
具体的には、CPU51からの指示に基づいてコントローラ41によりモータ42X,42Yが駆動され、X−Yステージ5による二次元走査が開始される。このとき、CPU51は、エンコーダ43の出力に基づいて測定点の座標データを取得する。そして、励起パルスが超音波トランスデューサ14に供給されると、参照板7に超音波Sが照射され、その反射波が検波回路39で検出される。CPU51は、検出された反射波信号をA/D変換回路40及びI/F回路35,52を介して取り込み、超音波像データとして測定点の座標データに関連付けてメモリ54に記憶する。ここでは、超音波Sの走査範囲における全ての測定点での反射波信号を検出して1画面分の超音波像データを取得する。なお、超音波Sの走査範囲としては、参照板7における貫通孔8の全体を含むように設定されている。また、この走査範囲は、光学像の撮影範囲と超音波像の撮影範囲が同じとなるように設定される。
補正データ算出手段としてのCPU51は、光学像データと超音波像データとをメモリ54から読み出し、該各データに基づいて、上記の式(5)に対応した演算を行い、ビームスポット形状に応じた補正データを求める(ステップ120)。具体的には、CPU51は、参照板7の光学像データを二次元フーリエ変換するとともに、参照板7の超音波像データを二次元フーリエ変換する。そして、CPU51は、超音波像データの変換結果を光学像データの変換結果で割ることにより補正データを求め、その補正データをメモリ54に記憶する。
上述した図7の処理の終了後、作業者によって参照板7の代わりに生体組織9がX−Yステージ5上にセットされた後に、図8の処理が開始される。
データ取得手段としてのCPU51は、駆動装置21を制御して超音波プローブ13及びX−Yステージ5を駆動するとともに、その超音波プローブ13で取得した反射波信号をI/F回路52を介して取り込み、生体組織9の超音波像データを取得する(ステップ130)。
具体的には、CPU51からの指示に基づいてコントローラ41によりモータ42X,42Yが駆動され、X−Yステージ5による二次元走査が開始される。このとき、CPU51は、エンコーダ43の出力に基づいて測定点の座標データを取得する。そして、励起パルスが超音波トランスデューサ14に供給されると、生体組織9に超音波Sが照射され、その反射波が検波回路39で検出される。CPU51は、検出された反射波信号をA/D変換回路40及びI/F回路35,52を介して取り込み、超音波像データとして測定点の座標データに関連付けてメモリ54に記憶する。ここでは、超音波Sの走査範囲における全ての測定点での反射波信号を検出して1画面分の超音波像データを取得する。
データ補正手段としてのCPU51は、補正データ及び超音波像データをメモリ54から読み出して上式(8)に対応した演算を行うことで、超音波像データを補正する(ステップ140)。すなわち、超音波像データを二次元フーリエ変換し、その変換結果を補正データで割り、さらに逆フーリエ変換することで、超音波像データを補正する。これにより、超音波Sのビームスポット形状に応じた画像ボケを減じる方向に超音波像データが補正される。
CPU51は、補正後の超音波像データに基づいて画像処理を行い、生体組織9の画像データを生成する。そして、CPU51は、その画像データを表示装置57に転送することで、生体組織9の超音波像を表示装置57に表示させ(ステップ150)、図8の処理を終了する。
また、別の生体組織9の観察を行う場合には、その生体組織9をX−Yステージ5上にセットした後、図8の処理を再び実行する。ここでは、メモリ54に記憶されている補正データを用いて、超音波像データの補正を行うことにより、超音波像を表示させる。
さらに、超音波画像検査装置1において、超音波プローブ13が交換された場合には、超音波Sのビームスポット形状が変化する。また、同じ超音波プローブ13であってもその脱着を行った場合には、超音波Sのビームスポット形状が変化することがある。その場合には、初期校正処理として図7の処理を再実行することにより、ビームスポット形状に応じた補正データが求められ、メモリ54の補正データが変更される。その後、図8の処理を行うことにより、補正データを用いてビームスポット形状に応じた適切な補正が行われ、画像ボケのない超音波像が表示される。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の超音波画像検査装置1では、基準構造物としての参照板7の光学像データと超音波像データとが取得され、それらデータに基づいて、超音波トランスデューサ14から照射された超音波Sの焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データが求められる。この補正データを用いて生体組織9の超音波像データを補正することにより、ビームスポット形状の歪みに起因する画像ボケを抑制することができる。この場合、補正データは、解像度が高い光学像データを基準に求められるため、その補正データを用いて画像ボケを補正することにより、解像度が高い鮮明な超音波像を得ることができ、生体組織9の検査を的確に行うことができる。また、ビームスポット形状の歪みに起因する画像ボケを補正できるので、従来技術において先端部形状の不良によって廃棄されていた超音波トランスデューサ14を使用することが可能となる。そのため、超音波トランスデューサ14の製品歩留まりを向上させることができ、超音波画像検査装置1の装置コストを低減することができる。
(2)本実施の形態の超音波画像検査装置1では、図7の処理にて求めた補正データが記憶手段としてのメモリ54に記憶される。この場合、生体組織9の超音波像を生成する度に補正データを算出する必要がなく、メモリ54に記憶された補正データを用いて各超音波像の画像ボケを補正することができる。
(3)本実施の形態の検査装置1では、超音波トランスデューサ14がパルス励起され、所定周波数帯域の超音波Sが参照板7に照射される。そして、その応答として得られる反射波のデータが二次元のフーリエ空間で解析される。具体的には、参照板7の超音波像データが二次元フーリエ変換されるとともに、参照板7の光学像データが二次元フーリエ変換され、それら変換結果が比較される。そして、その比較結果を逆フーリエ変換することにより、周波数に依存した補正データを求めることができる。この場合、任意の周波数における超音波像データを、その周波数に対応した補正データを用いて補正することができる。従って、超音波像の画像ボケを周波数毎に的確に補正することができる。
(4)本実施の形態の検査装置1は、光学顕微鏡用の対物レボルバ4に超音波プローブ13を装着した構成であるので、光学顕微鏡と超音波顕微鏡とを個別に設ける場合と比較して設置スペースを削減できるとともに、設備コストを抑えることができる。また、対物レンズ12の光軸A1に対して超音波トランスデューサ14の音軸A2を確実に合わせることができ、光学像に対応した超音波像を容易に得ることができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態における超音波トランスデューサ14は、その先端部に高分子系のフィルムセンサ19を備えるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図9のように、PZTなどの圧電セラミックからなる円板状の超音波振動子71と円柱状の音響レンズ72とを備える超音波トランスデューサ73を用いてもよい。この超音波トランスデューサ73においては、音響レンズ72の後端面に超音波振動子71が配置され、音響レンズ72の先端部に凹面74が形成されている。また、超音波トランスデューサ73を収納するプローブ本体75の基端側に雄ねじ部76が形成されており、その雄ねじ部76が対物レボルバ4の第2の雌ねじ穴11(図4参照)に螺着される。この超音波トランスデューサ73を用いた場合でも、上記実施の形態と同様の手法でビームスポット形状に応じた補正データを求める。そして、その補正データに基づいて画像ボケを補正することにより、鮮明な超音波像を得ることができる。
・上記実施の形態では、基準構造物として参照板7を用いたが、その参照板7の代わりに、例えば電子顕微鏡用の金属メッシュ80(図10参照)を用いることができる。図10の金属メッシュ80は、例えば、直径3mm、厚さ25μm、ピッチ100μm、残し(骨部分)30μmのサイズを有し、その残し(骨部分)の間に複数の微細な透孔81が形成されている。金属メッシュ80を用いる場合、少なくとも1つの透孔81を含むように超音波Sの走査範囲が設定される。なお、基準構造物としては、光学的及び音響的に可視化が可能な構造物であればよく、参照板7や金属メッシュ80のように透孔8,81が形成されるもの以外に、凹部や凸部が形成される構造物を用いてもよい。
・上記実施の形態において、式(5)の演算をする際に、G(ω,ω)の高周波成分が小さいと、いわゆる「ゼロ割り」によって演算結果が不安定となる場合がある。この場合、式(5)の演算結果に所定のフィルタ関数(例えば、ガウシアン関数)を乗算することにより、高周波成分を除去したビームスポット形状の補正データを求めてもよい。
・上記実施の形態では、超音波像として反射像(反射波の強度像)の画像ボケを補正するものであったが、例えば、音速像や音響インピーダンス像などの画像ボケを補正してもよい。
・上記実施の形態では、光学像データ及び超音波像データを二次元フーリエ変換して、ビームスポット形状に応じた補正データを求めるようにしたが、それ以外の演算方法(例えば、ラプラス変換など)でビームスポット形状に応じた補正データを求めてもよい。
・上記実施の形態の超音波画像検査装置1は、光学像を取得するためにCCDカメラ33を備えるものであったが、それ以外の撮像装置を備えてもよい。
・上記実施の形態の超音波画像検査装置1は、光学顕微鏡と超音波顕微鏡の両方の機能を兼ね備える検査装置であるが、対物レボルバ4、対物レンズ12、CCDカメラ33などの光学顕微鏡の機能を省略してもよい。この場合、超音波画像検査装置とは別に設けた光学顕微鏡を用いて参照板7の光学像データを取得し、その光学像データをメモリ54に記憶する。そして、超音波画像検査装置1において、超音波Sを二次元走査して参照板7の超音波像データを取得した後、光学像データをメモリ54から読み出してそれらデータに基づいて、補正データを求める。このようにしても、上記実施の形態と同様に、超音波像の画像ボケを抑制することができ、生体組織9の検査を的確に行うことができる。
・上記実施の形態では、パソコン6を用いて超音波画像検査装置1を構成したが、それ以外にワークステーションなどのコンピュータを用いてもよい。また、表示装置57としては、パソコン6に一体的に設けられるものであったが、パソコン6と別体で設けてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1において、前記基準構造物の光学像データを二次元フーリエ変換するとともに、前記基準構造物の超音波像データを二次元フーリエ変換し、それら変換結果を比較することで前記補正データを求めることを特徴とする超音波画像検査方法。
(2)請求項1において、前記超音波像データの補正時にガウシアン関数を用いて、高周波成分を除去するフィルタ処理を行うことを特徴とする超音波画像検査方法。
(3)技術的思想(1)において、前記超音波トランスデューサは、パルス励起されることで所定周波数帯域の超音波を照射することを特徴とする超音波画像検査方法。
本発明を具体化した一実施の形態の超音波画像検査装置を示す概略構成図。 超音波画像検査装置の検査装置の電気的構成を示すブロック図。 基準構造物としての参照板を示す平面図。 超音波プローブを示す要部断面図。 ビームスポット形状を求めるための説明図。 ビームスポットの強度分布を示す説明図であって、(a)は歪みのない状態を示し、(b)は歪みのある状態を示す。 補正データを算出するための処理を示すフローチャート。 超音波像を表示するための処理を示すフローチャート。 別の実施の形態の超音波トランスデューサを示す断面図。 基準構造物としての金属メッシュを示す平面図。 従来の超音波トランスデューサを示す断面図。
符号の説明
1…超音波画像検査装置
3…光学顕微鏡及び超音波顕微鏡として機能する顕微鏡本体
7…基準構造物としての参照板
9…被検査物としての生体組織
14,73…超音波トランスデューサ
51…補正データ算出手段、データ取得手段及びデータ補正手段としてのCPU
54…記憶手段としてのメモリ
60…光学像データ
61…超音波像データ
80…基準構造物としての金属メッシュ
…超音波

Claims (3)

  1. 超音波トランスデューサを有する超音波顕微鏡を利用して超音波を二次元走査しながら被検査物に照射し、得られた反射波に基づいて前記被検査物を可視化する超音波画像検査方法であって、
    光及び超音波を反射する反射面を有し、光学的及び音響的に可視化できかつ超音波反射係数が既知の金属材料からなり、前記反射面とその反対側面とを貫通するとともに前記超音波の二次元走査範囲に含まれる大きさの透孔が形成された基準構造物を光学顕微鏡で観察して得た光学像データと、当該基準構造物を超音波顕微鏡で観察して得た超音波像データとについてそれぞれ二次元フーリエ変換し、前記超音波像データの変換結果を前記光学像データの変換結果で割ることにより、前記超音波トランスデューサから照射された超音波の焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データを求めるステップと、
    前記被検査物の超音波像データを取得するステップと、
    前記被検査物の超音波像データを二次元フーリエ変換し、その変換結果を前記補正データで割り、さらに逆フーリエ変換することで、前記被検査物の超音波像の画像ボケを減じる方向に補正するステップと
    を含むことを特徴とする超音波画像検査方法。
  2. 超音波トランスデューサを有する超音波顕微鏡を利用して超音波を二次元走査しながら被検査物に照射し、得られた反射波に基づいて前記被検査物を可視化する超音波画像検査装置であって、
    光及び超音波を反射する反射面を有し、光学的及び音響的に可視化できかつ超音波反射係数が既知の金属材料からなり、前記反射面とその反対側面とを貫通するとともに前記超音波の二次元走査範囲に含まれる大きさの透孔が形成された基準構造物を光学顕微鏡で観察して得た光学像データと、当該基準構造物を超音波顕微鏡で観察して得た超音波像データとについてそれぞれ二次元フーリエ変換し、前記超音波像データの変換結果を前記光学像データの変換結果で割ることにより、前記超音波トランスデューサから照射された超音波の焦点域におけるビームスポット形状に応じた補正データを求める補正データ算出手段と、
    前記超音波顕微鏡を利用して、前記被検査物の超音波像データを取得するデータ取得手段と、
    前記被検査物の超音波像データを二次元フーリエ変換し、その変換結果を前記補正データで割り、さらに逆フーリエ変換することで、前記被検査物の超音波像の画像ボケを減じる方向に補正するデータ補正手段と
    を備えたことを特徴とする超音波画像検査装置。
  3. 前記補正データ算出手段が算出した補正データを記憶する記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の超音波画像検査装置。
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