JP5015722B2 - 鍋用フリ−サイズ減圧蓋 - Google Patents
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Description
また後者の方法に於いては、その保存性を高める手段として押圧のみによる減圧を利用した下記(特許文献2)減圧式密閉容器、及び吸引具を使って減圧する下記(特許文献3)食品等保存容器のシ−ル用蓋部材が提案されている。
(特許文献3)は吸引具による強い減圧が可能な為、長期保存には有効であるが、例えば鍋で作った料理を保存するには、やはり前記同様に容器へ移す際にカビや細菌が混入し、また容器自体の完全な殺菌も非常に困難である。
また前記文献2と3は鍋から専用容器に移し替える手間と時間、更に冷めるまで冷蔵庫には入れられず、また庫内にはかなりのスペ−スが必要になると共に、冷やすエネルギ−とこの冷やされた料理を再び食べるために鍋へ移し替えて再加熱するといった無駄なエネルギ−が現在も大量に消費されている。そして前記3例の提案された器具類は、鍋や容器と蓋との関係が必ず同一寸法でなければ使用することができず、他の口径との共用性がなく使用制限があって非常に不便であった。
そして、地震や台風等の自然災害で停電が長引いた場合や野外での調理またはキャンプ時に於いても、鍋で作った料理の適切な保存方法がなく、地球温暖化が叫ばれている現在、この傾向はますます高まっているのが現状である。
例えば、押圧操作をせずに蓋を載せたままに放置した場合、鍋内が熱膨張から収縮に転じても最初の収縮力と収縮量は極微力かつ微量である為、蓋の重みだけでは鍋口から外気流入を防ぐことができず、いくら時間が経過しても初期吸着が発生しないまま蓋は密着されずに失敗に終わることになる。
図1は第1実施例を示し、蓋1本体は浅い皿状をした円形をしていて上下二重構造になっている。そして上層の基材2はポリプロピレン製で外周上面には上向きに突出させた1〜3本の補強板3、また下面には斜め下方に開いた周縁ストッパ−部4を設けると共に、基材2の中央には大きな開口部15を設けてその周囲に補強壁16を設けてある。
第1実施例の使用方法を説明すると、まず料理の入った鍋に鍋蓋をして95度〜100度にて十分に加熱殺菌した後に火を止める。そして約5分経過後、鍋蓋を取り、代わりに本発明の蓋1を載せる。この時、蓋1は鍋口中心から多少ずれていても何ら問題はないが、できる限り中心位置を合わせるようにする。次に片手で中央のつまみ部5を持ち、押圧部6を上から強く押し下げる。すると押圧部6は大きくへこみ、下面内部の空間がほとんどなくなって大量の空気が下方に押しやられる。これによって鍋内の熱気が吸着面12の一部から外に押し出される。そして、この後に手を放すことで、押圧部6部分が変形前に戻ろうとする復元力によって、鍋内に弱い減圧状態が作られ、吸着面12が鍋口に弱く引き付けられて初期吸着される。
放置された鍋は時間の経過と共に温度がゆっくりと下がり、鍋内の膨張していた空気は収縮が進行して減圧力が徐々に強まり、吸着力が増大して蓋1全体が深い皿状になる。
その吸着力は常温まで下がった時が最大で、非常に強い減圧力と吸着力が得られる。そして半日から数日後、中央がへこんで深い皿状であれば外気が流入していないことを意味する為、吸着保持の成否確認が容易である。
前記開口部15の周囲には、上向きで先端の断面形状が膨出状またはカギ状をした補強壁16を設けてある。またシリコンゴム7は基材2の補強板3から下面へ、更に前記開口部15内の上方へと続いていて、つまみ部5を中央上部に設けた逆碗状の押圧部6を直接外部上方へ突出させてある。
この押圧部6の内部空間は、大きいほど初期吸着が強くなり、また押圧部6下端の外周部分は、前記補強壁16を包むように止めてある。なお、この外周面には、必要に応じて金属またはプラスチック製のリング状部材17を嵌め込んで下端を締め付けるか、専用の接着剤を用いて固定してもよい。また前記つまみ部5には、握りを補助するプラスチック製のつば付キャップ(図示せず)等を上からねじ込むか押し込む方法によって取り付けるようにしてもよい。
また、弁体22の形状は図3のDに示す通り、金属またはプラスチック製の球体とし、これを透孔18の上面口に直接載せて穴を塞いであり、また折曲板25の下面には、折目部分から下方に伸びる垂直板29を球体近くに突設し、かつ天板26は球体の動きを一定範囲内で抑制する段差30を設け、また保護キャップ23は、ネジ山31によるねじ込み式で固定してある。
次に、押さえた手を放すと、押圧部6の復元力で弁体22が瞬時に下方へ吸い寄せられて外気流入を防止し、同時にその弁体22下面は周囲が突出環19に、また中央は透孔18の上面に吸い寄せられて、全体がすり鉢状にへこんだ状態に吸着される。この時、押圧部6は僅かに戻るが、ほぼ押圧された時に近い状態で停止する。なお大きく深い鍋や中の料理が少量で空間が多い場合、または高温すぎて収縮に転じていない時は、量的に押し出し比率が少なくなる為、吸着させた鍋内の減圧力よりも押圧部6の復元力の方が強い場合があって、殆ど元の形状に戻ってしまい、一見、外気が流入して吸着が失敗したかのように見える時がある。しかしながら、本実施例の板状の弁体22は、非常に微弱な減圧力にも敏感に反応して吸着状態を示す為、キャップ上面の確認窓27から弁体22のへこみを見れば初期吸着がなされていることを容易に確認することができ、非常に便利であり、後はこのまま放置すれば5〜10分後には押圧部6自身がゆっくりとへこみ始めるのを目視でき、また失敗している時はもう一度押圧操作を行って再吸着させればよい。
また、図3のDに示す球状の弁体22に於いては、折曲板25の先端を指先で下方に押し込むと、下の垂直板29下端に弁体22が押されて僅かに後方に移動し、外気が前方側から透孔18内へ流入して減圧が解除される。なお弁が球状の場合、前記板状の時のような弁自体の変形確認はできないが、他の操作方法や効果はほぼ同じである。
また、減圧保存時はキャップ頂部が本体外周よりも低くなる為、棚や庫内に収納する時は好都合となる。そして弁による開封方式の場合、第1実施例のように本体を変形させる必要がない為、弁方式に限り、基材1を耐熱性ガラスや金属性にすることも可能である。
本発明によれば、鍋口に深いキズや強い変形がなく柄の固定リベットに隙間がない限り、使用範囲内の口径であればどのような鍋にも対応でき、これを使用することで無駄なエネルギ−消費と手間や時間を大幅に節約できると共に、地震や台風の自然災害時や野外及び電気のない地域や国に於いて、非常に有効かつ便利な鍋用フリ−サイズ減圧蓋を提供することができる。
3.補強板 4.周縁ストッパ−部
5.つまみ部 6.押圧部
7.シリコンゴム 8.小孔
9.係止片 10.係止壁
11.凹溝 12.吸着面
13.周縁スペ−ス部 14.段部
15.開口部 16.補強壁
17.リング状部材 18.透孔
19.突出環 20.通気口
21.誘導溝 22.弁体
23.保護キャップ 24.周面板
25.折曲板 26.天板
27.確認窓 28.突起
29.垂直板 30.段差
31.ネジ山 32.弾発体
33.凹部 34.指穴
35.突片 36.折部
37.軸穴 38.平行板
39.目印線 40.鍋
Claims (3)
- 蓋1本体が減圧の変形に耐えうる上層の基材2と、鍋口に吸着させて気密を保持する下層のシリコンゴム7との二重構造で外周には補強板3と周縁ストッパ−部4を有する浅い皿状の減圧蓋に於いて、前記基材2の中央には円形の開口部15及びこの開口部15の周囲を上方に突出させた補強壁16を形成すると共に、前記開口部15の上方には、中央上部のつまみ部5から下方への大きな変形と弾力復元が可能な逆碗状の押圧部6下端を前記補強壁16へ接するように設け、前記シリコンゴム7は前記周縁ストッパ−部4と補強板3を下から上方へ包み込むように設けたことを特徴とする鍋用フリ−サイズ減圧蓋。
- 前記つまみ部5の中央には上下に貫通する透孔18と、その上部を塞ぐ弁体22を設けると共に前記弁体22を上方から保護し、かつ通気口20の前方には周面板24、上方には折曲板25を一体に形成した保護キャップ23を前記つまみ部5に取り付けた請求項1記載の鍋用フリ−サイズ減圧蓋。
- 前記押圧部6の上面または下面には、下方に大きく変形した押圧部6が減圧解除後に元の逆碗形状へ戻る復元力を強めるための弾発体32を設けた請求項1または2に記載の鍋用フリ−サイズ減圧蓋。
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