JP5015464B2 - イオン注入方法およびイオン注入装置 - Google Patents

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本発明は、幅広のリボンビームと被処理基板とを相対的に移動させてイオン注入を行うイオン注入方法およびイオン注入装置に関する。
従来より、半導体製造分野においては、不純物イオンのドーピングを行うイオン注入工程がある。一般にイオン注入工程では、素子特性のバラツキを防ぐために、イオン注入量(ドーズ量)の面内均一性が要求されている。そこで従来では、静止したウェーハに対してイオンビームを静電的にスキャンしたり、イオンビームに対してウェーハを機械的にスキャンして、ドーズ量の面内均一性の向上を図っている。
一方、近年においては、イオンビームを幅広のリボン状またはシート状に整形し、このリボン状のイオンビーム(以下「リボンビーム」という)をウェーハへ照射することでイオン注入を行う技術が知られている(例えば下記特許文献1参照)。リボンビームはウェーハ直径よりも幅広に形成され、このリボンビームに対してウェーハを1次元スキャンすることで、ウェーハ表面全域にイオンを注入するようにしている。
特開平7−90580号公報
しかしながら、幅広のリボンビームは、例えば図3に模式的に示すようにビーム長軸方向(幅方向)に関してビーム強度分布を有している。このため、リボンビームでウェーハを1次元スキャンすると、そのビーム強度分布がそのままドーズ量の面内分布に反映されることになる。その結果、ドーズ量の面内均一性確保が困難になるという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、リボンビームを用いたイオン注入において、ドーズ量の面内均一性を高めることができるイオン注入方法およびイオン注入装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のイオン注入方法は、リボンビームに対して被処理基板を少なくとも2方向へスキャンさせるに際して、リボンビームの強度分布による被処理基板の面内分布を補正するようにスキャン速度を制御することを特徴としている。
リボンビームの強度分布を補正するようなスキャン速度の制御とは、ビーム強度とドーズ量が比例関係にあることを考慮して、ビーム強度の大きさに比例してスキャン速度を変化させることをいう。ここで、リボンビームの強度分布はビーム幅方向におけるビーム分布であり、スキャン方向は、ビーム幅方向と交差する方向である。したがって、スキャン方向を少なくとも2方向へ行い、かつ、一の方向へのスキャンに際して、他の方向へのビームスキャンの結果生じるドーズ量分布を考慮に入れてスキャン速度を制御することにより、リボンビームの強度分布を補正できる。これにより、最終的に、ドーズ量を面内においてほぼ一様化でき、面内均一性の向上を図ることが可能となる。
好適には、リボンビームの長軸方向における強度分布を測定した後、被処理基板の面内におけるリボンビームのスキャン速度を当該リボンビームの強度分布に比例させて各方向へのスキャンを行う。リボンビームのスキャン方向は、直交する2方向とすることができる。
また、本発明のイオン注入装置は、幅広のリボンビームを照射するビーム照射源と、被処理基板を支持する支持部材とを備え、リボンビームと被処理基板とを相対的に移動させてイオン注入を行うイオン注入装置において、支持部材を所定角度範囲にわたって回転させる回転機構部と、支持部材を直径方向に直線移動させる移動機構部と、リボンビームの長軸方向における強度分布を測定するビーム測定手段と、回転機構部の回転駆動および直線移動部の移動速度を制御する制御手段とを備えている。
本発明によれば、リボンビームを用いてイオン注入を行うに際して、スキャン方向を複数方向とし、かつ、少なくとも1方向へのスキャンに際しては、リボンビームの強度分布を補正するようにスキャン速度を制御することで、最終的にドーズ量が面内においてほぼ均一となるイオン注入を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明の実施の形態によるイオン注入装置1を示している。本実施の形態のイオン注入装置1は、図示しない真空チャンバの内部に、リボンビーム10を照射するビーム照射源2と、ウェーハWを支持するステージ3とを備えている。ウェーハWは本発明の「被処理基板」に対応し、半導体ウェーハに限らずガラス基板等で構成されていてもよい。一方、ステージ3は本発明の「支持部材」に対応する。
ビーム照射源2は図において簡略的に示しているが、その構成は、特に限定されない。例えばイオン源から引き出して質量分離した所望のイオンのみでなるイオンビームをレンズ機構やスリット機構を介して幅広のリボン状あるいはシート状に整形し後段へ導く構成や、真空チャンバで形成したプラズマからグリッドを介して引き出したイオンをリボン状に整形して後段へ導く構成等が適用可能である。
また、リボンビーム10は、ウェーハW上の被ビーム照射領域の全域に照射できるように形成されていることが好ましく、本実施の形態では、ウェーハWの直径よりも大きな幅でリボンビーム10が形成されている。なお、被処理基板として矩形状のガラス基板等が用いられる場合には、当該基板の外形寸法よりも大きな幅でリボンビーム10が形成される。
ステージ3には、当該ステージ3を図2において矢印A方向に直線移動させる直線移動機構部4と、当該ステージ3を図2において矢印B方向に回転移動させる回転機構部5とが設けられている。直線移動機構部4および回転機構部5は、ビーム照射方向が固定されたリボンビーム10に対して、ステージ3に支持されたウェーハWを異なる方向へスキャンさせるためのものである。
本実施の形態において、ウェーハWは、リボンビーム10の幅方向(長軸方向)に対して垂直な方向(短軸方向、図2においてA方向)にスキャンされる。そこで、直線移動機構部4は、ウェーハWのスキャン速度を制御し、回転機構部5はウェーハWを90度回転させる。ウェーハWは、面内のX軸,Y軸方向(図2)に1回ずつリボンビーム10が照射される。なお説明容易のため、図2のX軸,Y軸はウェーハWの回転と共に回転するものとする。
直線移動機構部4によるウェーハWの直線移動速度(スキャン速度)および回転機構部5によるウェーハWの回転駆動は、制御部7によって制御される。制御部7は、後述するように、リボンビーム10の長軸方向におけるビーム強度分布に基づいて、ウェーハWのスキャン速度を制御する。リボンビーム10の長軸方向におけるビーム強度分布の測定には、ビーム照射源2とステージ3との間に進退自在に設置されたビーム強度測定器6が用いられる。
ビーム強度測定器6は、例えばファラデーカップで構成され、駆動機構6Aにより矢印F方向に移動可能とされている。ビーム強度測定器6は、リボンビーム10のビーム幅全域にわたって移動することで、リボンビーム10の長軸方向におけるビーム強度を測定し制御部7へ出力する。制御部7は、ビーム強度測定器6からの出力を受けてリボンビーム10の長軸方向におけるビーム強度分布を取得する。
リボンビーム10が例えば図3に示すようなビーム強度分布を有しているものとする。図3に示したように、リボンビーム10の長軸方向(図2においてY軸方向)において各点のビーム強度が異なっている。したがって、このようなビーム強度分布をもったリボンビーム10に対してウェーハWを図2においてX軸方向(A方向)にスキャンさせた場合、ビーム強度がドーズ量にそのまま反映されるので、スキャン終了時には図3に示したビーム強度分布と同様なドーズ量分布がウェーハ面内(Y軸方向)に生じてしまう。
そこで本実施の形態では、制御部7は、リボンビーム10のビーム強度分布による被処理基板の面内分布を補正するようにウェーハWのスキャン速度を制御する。つまり、ビーム強度の大きさに比例してスキャン速度を変化させることによりドーズ量の調整を図るようにしている。
例えば、リボンビーム10が図3に示したビーム強度分布を有する場合、縦軸のビーム強度をウェーハWのスキャン速度とする。すなわち、1回目のX軸方向へのスキャン(注入)に際しては、あらかじめ2度目のスキャン(注入)によってもたらされる不均一な注入分布を補正するようにスキャン速度が調整される。2回目の注入では、ウェーハを90度回転させてY軸方向をスキャン方向(A方向)に一致させた後、1回目の注入によってもたらされた不均一な注入分布を補正するようにスキャン速度が調整される。
以上のように、X軸方向およびY軸方向の2方向へのビームスキャンを行うにあたり、X軸方向へのビームスキャンの際にはY軸方向へのビームスキャンの結果生じるドーズ量分布を考慮に入れてスキャン速度を制御し、逆に、Y軸方向へのビームスキャンの際にはX軸方向へのビームスキャンの結果生じるドーズ量分布を考慮に入れてスキャン速度を制御する。これにより、X,Yの両軸方向のドーズ量分布が相互に補間され、最終的に、面内においてほぼ均一なドーズ量分布を得ることが可能になる。
以下、具体例を挙げて説明する。なお、説明を分かり易くするため、リボンビームの長軸方向のビーム強度分布を図4に示したような一次関数で表す。
図5AはX軸方向へのリボンビームのスキャンの結果得られるドーズ量分布を示し、図5BはX軸方向のビームスキャンにおけるスキャン速度の制御例を示している。また、図6AはY軸方向へのリボンビームのスキャンの結果得られるドーズ量分布を示し、図6BはY軸方向のビームスキャンにおけるスキャン速度の制御例を示している。なお、図5Aおよび図6AにおいてZ軸はX,Y軸に対して直交する軸で、ここではドーズ量の大きさを表している。Ix,Iyは、それぞれX軸方向およびY軸方向のビームスキャン時におけるリボンビームのビーム強度分布(図4)を示しており、各方向へのスキャン時のビーム強度分布が不変である場合は、Ix=Iyである。
図5Bに示したように、X軸方向へのスキャンに際しては、Y軸方向のビーム強度に比例してスキャン速度Vが大きくなるように制御される。この例では、スキャン速度VはX軸方向へ向かって一定の変化率αで増加する。従って、このような速度変調制御によってX軸方向へビームスキャンさせると、ウェーハ面内のドーズ量分布は図5Aのようになる。その結果、図5AにおいてP1,Q1,R1,S1の各点におけるドーズ量(相対値)はそれぞれd,2d,4d,2dとなる。
一方、図6Bに示したように、Y軸方向へのスキャンに際しては、X軸方向のビーム強度に比例してスキャン速度Vが大きくなるように制御される。この例では、スキャン速度VはY軸方向へ向かって一定の変化率αで減少する。従って、このような速度変調制御によってY軸方向へビームスキャンさせると、ウェーハ面内のドーズ量分布は図6Aのようになる。その結果、図6AにおいてP2,Q2,R2,S2の各点におけるドーズ量(相対値)はそれぞれ4d,2d,d,2dとなる。
ウェーハに注入されるイオンの最終的なドーズ量は、X軸方向およびY軸方向の各方向におけるドーズ量の総和となる。本例の場合、P点(P1,P2)、Q点(Q1,Q2)、R点(R1,R2)およびS点(S1,S2)におけるドーズ量に着目すると、各点のドーズ量の総和はそれぞれ5d,4d,5d,4dとなる。つまり、面内のドーズ量は4dから5dの範囲内にあり、ドーズ量の最大値と最小値との差はdとなる。
図4に示したビーム強度分布を有するリボンビームで1方向のみのスキャンを行って、ドーズ量の平均値を一致させるような注入を行った場合、ドーズ量の最小値と最大値の差が約2.8dにまで広がることを考えると、本実施の形態によって面内のドーズ量のバラツキを小さく抑えることができることがわかる。
次に、以上のように構成される本実施の形態のイオン注入装置1の一動作例について説明すると、図1に示したように、まず、ビーム強度測定器6を矢印F方向に移動させて、リボンビーム10のビーム強度分布を測定する。この測定工程は、最初のスキャンの開始前に行われる。制御部7は、ビーム強度測定器6からの出力信号に基づいて、リボンビーム10のビーム強度分布を取得し、図5Bおよび図6Bに示したようなスキャン速度変調信号を生成する。
続いて、ビーム強度測定器6を待機位置へ退避させて、リボンビーム10をステージ3上のウェーハWに照射するとともに、直線移動機構部4の駆動によりウェーハWをX軸方向にスキャンさせる。このビームスキャン工程は、同一方向の1回のスキャンに限らず、2回以上往復スキャンさせてもよい。
X軸方向へのビームスキャンの終了後、Y軸方向へのビームスキャンが行われる。Y軸方向へのビームスキャンの切替は、回転機構部5によるステージ3の90度回転で実現される。なお、このときリボンビーム10の照射は、ビーム照射源2側で停止される。
本実施の形態のイオン注入装置によれば、リボンビーム10を用いてイオン注入を行うに際して、スキャン方向をX軸方向とY軸方向の2方向とし、かつ、各方向へのスキャンに際してはリボンビーム10の強度分布を相互に補間し合うようにスキャン速度を制御するようにしているので、最終的にドーズ量が面内においてほぼ均一となるイオン注入を行うことが可能となる。
一方、リボンビーム10を用いたイオン注入の際に、当該リボンビーム10のビーム電流が変動する場合がある。ここでいうビーム電流値の変動とは、ビーム長軸方向の強度分布は変化せず、全体としてビーム電流値が上下した場合をいう。
そこで本実施の形態では、図7に示すように、イオン注入の際、ウェーハ6の径外方位置へ退避させたビーム強度測定器6でリボンビーム10のビーム電流をモニターし、当該ビーム電流の変動量に対応させてウェーハWのスキャン速度を制御するようにしている。ウェーハWのスキャン速度制御は、ビーム強度測定器6の出力に基づいて、制御部7が直線移動機構部4の移動速度を制御することで行われる。具体的に、ビーム電流が半分になった場合はウェーハWのスキャン速度も半分にし、ビーム電流が2倍になればスキャン速度も2倍にする。
このように、リボンビーム10のビーム電流の変動をリアルタイムで測定し、ウェーハWのスキャン速度にフィードバックしてドーズ量の補正を行うことで、設定ドーズ量と実ドーズ量との一致を図ることができる。
次に、本発明の実施例について図8〜図11を参照して説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
図8Aに示す形状のビーム強度分布を有するリボンビームを用いて、上述と同様な方法で当該リボンビームの強度分布による被処理基板の面内分布を補正するようにX,Y両軸方向へスキャン速度を制御しながらイオン注入を行った。図8Bは、補正後の面内ドーズ量分布を示し、図8Cはスキャン速度を制御せずに一方向のみスキャンさせた補正無しの場合の面内ドーズ量分布を示している。図8B,CにおいてX軸はリボンビーム短軸方向、Yはリボンビーム長軸方向、Zはドーズ量をそれぞれ示している。なお、ドーズ量分布の測定は、ウェーハ面上に形成した矩形領域を対象とした。
測定エリア内におけるドーズ量分布の標準偏差(STD)を当該測定エリア内の平均ドーズ量(AVE)で除した値(STD/AVE)を比較したところ、図8Cに示す補正無しの場合は3.1%であったのに対し、図8Bに示す補正有りの場合では0.13%にまで改善できた。
(実施例2)
図9Aに示す形状のビーム強度分布を有するリボンビームを用いて、上述と同様な手法で当該リボンビームの強度分布による被処理基板の面内分布を補正するようにX,Y両軸方向へスキャン速度を制御しながらイオン注入を行った。図9Bは、補正後の面内ドーズ量分布を示し、図9Cはスキャン速度を制御せずに一方向のみスキャンさせた補正無しの場合の面内ドーズ量分布を示している。図9B,CにおいてX軸はリボンビーム短軸方向、Yはリボンビーム長軸方向、Zはドーズ量をそれぞれ示している。なお、ドーズ量分布の測定は、ウェーハ面上に形成した矩形領域を対象とした。
測定エリア内におけるドーズ量分布の標準偏差(STD)を当該測定エリア内の平均ドーズ量(AVE)で除した値(STD/AVE)を比較したところ、図9Cに示す補正無しの場合は6.4%であったのに対し、図9Bに示す補正有りの場合では0.55%にまで改善できた。
(実施例3)
図10Aに示す形状のビーム強度分布を有するリボンビームを用いて、上述と同様な手法で当該リボンビームの強度分布による被処理基板の面内分布を補正するようにX,Y両軸方向へスキャン速度を制御しながらイオン注入を行った。図10Bは、補正後の面内ドーズ量分布を示し、図10Cはスキャン速度を制御せずに一方向のみスキャンさせた補正無しの場合の面内ドーズ量分布を示している。図10B,CにおいてX軸はリボンビーム短軸方向、Yはリボンビーム長軸方向、Zはドーズ量をそれぞれ示している。なお、ドーズ量分布の測定は、ウェーハ面上に形成した矩形領域を対象とした。
測定エリア内におけるドーズ量分布の標準偏差(STD)を当該測定エリア内の平均ドーズ量(AVE)で除した値(STD/AVE)を比較したところ、図10Cに示す補正無しの場合は6.9%であったのに対し、図10Bに示す補正有りの場合では0.55%にまで改善できた。
(実施例4)
図11Aに示す形状のビーム強度分布を有するリボンビームを用いて、上述と同様な手法で当該リボンビームの強度分布による被処理基板の面内分布を補正するようにX,Y両軸方向へスキャン速度を制御しながらイオン注入を行った。図11Bは、補正後の面内ドーズ量分布を示し、図11Cはスキャン速度を制御せずに一方向のみスキャンさせた補正無しの場合の面内ドーズ量分布を示している。図11B,CにおいてX軸はリボンビーム短軸方向、Yはリボンビーム長軸方向、Zはドーズ量をそれぞれ示している。なお、ドーズ量分布の測定は、ウェーハ面上に形成した矩形領域を対象とした。

測定エリア内におけるドーズ量分布の標準偏差(STD)を当該測定エリア内の平均ドーズ量(AVE)で除した値(STD/AVE)を比較したところ、図11Cに示す補正無しの場合は7.1%であったのに対し、図11Bに示す補正有りの場合では0.56%にまで改善できた。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、リボンビームに対して被処理基板を2方向へスキャンさせたが、これに限らず、3方向以上としてもよい。また、2つのスキャン方向は直交方向に限られない。
さらに、スキャン速度制御は全ての方向について行う場合に限らず、ビーム強度分布やウェーハ上の被照射領域(レジスト開口部)の存在分布等に応じて適宜設定することができ、1方向についてのみスキャン速度制御を行えば足りる場合には、当該1方向についてのみ行えばよい。
本発明の実施の形態によるイオン注入装置の概略構成図である。 ウェーハWに対するビームスキャン工程を説明する概略斜視図である。 リボンビームの長軸方向におけるビーム強度分布の一例を示す図である。 リボンビームの長軸横行におけるビーム強度分布の他の例を示す図である。 図4に示したビーム強度分布を有するリボンビームでX軸方向へスキャンさせる工程を説明する図であり、Aはスキャン後のドーズ量分布、Bはスキャン速度変調例を示している。 図4に示したビーム強度分布を有するリボンビームでY軸方向へスキャンさせる工程を説明する図であり、Aはスキャン後のドーズ量分布、Bはスキャン速度変調例を示している。 本発明の実施の形態のイオン注入装置の一作用の説明図である。 本発明の実施例1を説明する図であり、Aはリボンビームのビーム強度分布、Bは本発明の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布、Cは従来技術の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布をそれぞれ示している。 本発明の実施例2を説明する図であり、Aはリボンビームのビーム強度分布、Bは本発明の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布、Cは従来技術の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布をそれぞれ示している。 本発明の実施例3を説明する図であり、Aはリボンビームのビーム強度分布、Bは本発明の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布、Cは従来技術の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布をそれぞれ示している。 本発明の実施例4を説明する図であり、Aはリボンビームのビーム強度分布、Bは本発明の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布、Cは従来技術の適用例の結果を示す面内ドーズ量分布をそれぞれ示している。
符号の説明
1 イオン注入装置
2 ビーム照射源
3 ステージ(支持部材)
4 直線移動機構部
5 回転機構部
6 ビーム強度測定器(測定手段)
7 制御部(制御手段)
10 リボンビーム
W ウェーハ(被処理基板)

Claims (5)

  1. 幅広のリボンビームと被処理基板とを、相互に直交する第1および第2の軸方向に相対的に移動させてイオン注入を行うイオン注入方法であって
    リボンビームのビーム幅方向における強度分布を測定し、
    前記ビーム幅方向と前記第1の軸方向とを直交させ、前記強度分布に比例したスキャン速度で前記リボンビームに対して前記被処理基板を前記第1の軸方向へスキャン
    前記ビーム幅方向と前記第2の軸方向とを直交させ、前記強度分布に比例したスキャン速度で前記リボンビームに対して前記被処理基板を前記第2の軸方向へスキャンする
    イオン注入方法。
  2. 前記リボンビームの幅を前記被処理基板の直径または外形寸法よりも大きくする請求項1に記載のイオン注入方法。
  3. イオン注入時に、前記被処理基板の外方側で前記リボンビームのビーム電流をモニターし、当該ビーム電流の変動量に対応させて前記被処理基板のスキャン速度を制御する請求項に記載のイオン注入方法。
  4. 幅広のリボンビームを照射するビーム照射源と、
    被処理基板を支持する支持部材と、
    前記支持部材を所定角度範囲にわたって回転させる回転機構部と、
    前記支持部材を、相互に直交する第1および第2の軸方向のいずれかに直線移動させる直線移動機構部と、
    前記リボンビームのビーム幅方向における強度分布を測定するビーム測定手段と、
    前記回転機構部の回転駆動および前記直線移動機構部の移動速度を制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、
    前記リボンビームを前記第1の軸方向へスキャンするときは、前記ビーム幅方向と前記第1の軸方向とが直交し、前記強度分布に比例したスキャン速度で前記支持部材が前記第1の軸方向へ移動するように前記回転機構部および前記直線移動機構部を制御し
    前記リボンビームを前記第2の軸方向へスキャンするときは、前記ビーム幅方向と前記第2の軸方向とが直交し、前記強度分布に比例したスキャン速度で前記支持部材が前記第2の軸方向へ移動するように前記回転機構部および前記直線移動機構部を制御する
    イオン注入装置。
  5. 前記ビーム測定手段は前記被処理基板の外方側で前記リボンビームのビーム電流をモニターし、前記制御手段は前記ビーム測定手段の出力に基づいて前記直線移動機構部の移動速度制御を行う請求項に記載のイオン注入装置。
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