JP5013592B2 - 床パネルの支持構造 - Google Patents

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本発明は、床パネルを基礎床面上に支持する床パネルの支持構造に関する。
従来、床パネルの端部同士が接触して擦れ音を発生させないように、隣接する床パネル同士に1mm程度の隙間ができるように床パネルを位置決めした状態で支持脚の載せ盤上に載置した後、パネル押えを支持脚に締め付けて床パネルを固定する場合があった。
例えば、特許文献1の支持脚では、床パネルのコーナー先端の低段部から対角線方向に続いて形成された低段部より高い逆U字形の首部を支持脚の載せ盤に設けた高堰部に係合させるとともに、載せ盤に設けた仕切り部を隣接する床パネルの側面部間に入り込ませることにより床パネルを位置決めし、床パネルのコーナー先端の低段部を載せ盤の受面部とパネル押えの頭部で上下から挟圧して固定している。
また、特許文献2の支持脚(支柱)では、床パネルの底面に形成された位置決め用の孔部に支持脚に設けられた位置決め用の突起部を挿入して位置決めするとともに、特許文献1の高堰部と同様に、床パネル(フロアパネル)のコーナーに形成された首部(リブ嵌入凹所)に挿入する第二の位置決め部を載せ盤(受け部カバー)に設ける他、隣接する床パネルの縁鍔部間に当接して縁鍔部間に一定の隙間を形成する第一の位置決め部により床パネルを位置決めし、皿ねじのような固着具を挿通したパネル押え(押え部材)で床パネルのコーナーの低段部(押え片)を上方より押えた状態で固着具を支持脚に締め込んで床パネルを固定している。
このような位置決め構造に共通しているのは、床パネルや載せ盤の製造誤差を吸収するために、どうしても両者間の嵌め合いに余裕を持たせておく必要があり、これにより、床パネルの位置ずれを完全に防ぐことが難しかったことである。
さらに、オフィスビル等では、人が頻繁に行き来する通路部には高強度タイプの床パネルを、事務スペースとなる居室部には一般強度タイプの床パネルを敷設する場合があるが、この場合、両タイプの床パネルにパネル押えを共通で使用するために、床パネルの低段部の寸法をパネル押えの頭部の寸法に合わせて統一しておくのが一般的である。
図9は従来例の床パネルの支持構造を示す平面図、図10は図9のA´−O−A断面図であるが、鋼板製の床パネルの場合、左側の芯材aを封入した一般強度タイプ(A)と、右側の鋼板のみの高強度タイプ(B)とがあり、一般強度タイプ(A)の方が高強度タイプ(B)の床パネルよりも材料となる鋼板の板厚が薄いため、パネル押えbの頭部の寸法に合わせて統一設定された低段部cの外周側裏面に位置する首部dの幅が広くなってしまい、幅が狭い方の床パネルに合わせて寸法設定された支持脚の載せ盤eを共用して床パネルを載置すると、幅が広い方の床パネルでは首部dと高堰部hの間や床パネルの側面部iと仕切り部fとの間に隙間が発生し、外力がかかったときに床パネル同士が接触して(位置がずれて)擦れ音を発生させてしまう。
なお、一般強度タイプ(A)には芯材aを封入しない中空構造のものもあり、その場合は、鋼板の板厚を逆に厚くして強度を高めているから、首部dの幅は狭くなっている。また、高強度タイプ(B)にも芯材を封入する中実構造のものがあり、その場合は、鋼板の板厚を逆に薄くしているから、首部dの幅は広くなっている。このため、以下では、強度別タイプという表現は避けて幅広タイプと幅狭タイプと称する(総称して幅広狭別タイプと称する)。鋼板の板厚が最も薄いものは芯材aを封入した一般強度タイプ(A)で、最も鋼板の板厚が大きいのは中空構造の高強度タイプ(B)となり、首部dの幅は最大で約2mmの差が発生する。
さらに、敷設作業中や養生期間中等、支持脚を基礎床面に固着する接着剤が乾いていない段階で支持脚の位置ずれが発生し、床パネル同士の隙間が狂った状態で固着されてしまう虞もある。また、支持脚を基礎床面に固着しない置敷タイプのものであれば、通常の使用状態においても支持脚の位置ずれが発生し、床パネル同士の隙間が狂ってしまう虞がある。
一方、上記とは反対に、首部dの幅を幅広狭別タイプが異なる床パネルであっても統一しておく場合もあるが、今度は反対に、パネル押えbの頭部外周面と首部dの内周側に位置する起立部gとの間に隙間が発生し、この隙間が床面に凹凸となって現れるから好ましくない。以上の問題点を克服するためには、床パネルの幅広狭別タイプ毎に高堰部hの寸法を設定した専用の載せ盤eを使用するしかないが、コスト高となってしまう。また、その場合であっても、現実的には通路部と居室部の境目部分では板厚の厚い方の床パネル用の支持脚を共通で使用することになるから、床パネルの位置ずれは防止できないことになる。
さらに、特許文献2固有の問題点として、位置決め構造が突起部や第一及び第二の位置決め部のように多種になって構造が複雑になる上に、厚みが薄い床パネルの縁鍔部の端部間に幅の狭い第一の位置決め部を当接介在させているため、第一の位置決め部が潰れてしまったり、床パネルの縁鍔部が乗り上げてしまったりして、十分な位置決め効果が発揮されない点が指摘される。
特開2001−049856号公報 特開2003−232124号公報
本発明は、鋼板の厚みが異なる複数の幅広狭別タイプの床パネルであっても、共通した支持脚の載せ盤で位置ずれを防止して床パネル間の適正な隙間を確保できるようにしたものである。
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、コーナー先端に上面から陥没する低段部と、低段部の外周から立ち上がる起立部から所定間隔をおいて降りるコーナー側面部との間に逆U字形の首部が形成される四角形の床パネルを、基礎床面上に立設されるネジ支柱に取り付けられ、上面に首部に挿入する高堰部を有する載せ盤で支持する床パネルの支持構造において、高堰部の厚みを首部の内外周で隙間を有するものにし、かつ高堰部の内周に首部の内周側に突出して首部の圧接によって変形が可能な弾性体の縦リブからなる変形部を形成したことを特徴とする床パネルの支持構造を提供する。
さらに、本発明は、以上の支持構造において、請求項2に記載した、高堰部が載せ盤の等分の位置に四ヶ所設けられ、縦リブが一つの高堰部に2〜4程度形成される手段、請求項3に記載した、変形部を縦リブに代えて縦リブの先端同士を連結して中空突起とした手段を提供する。
また、本発明は、以上の支持構造において、請求項4に記載した、載せ盤の上面に、床パネルの対角線を挟む両側に形成される一対の位置決め側面部を突き当てて床パネルを位置決めする突当部を形成した手段、請求項5に記載した、位置決め側面部が床パネルの辺方向に沿って延びる辺側面部であり、突当部が隣接する床パネルの辺側面部間に挿入される仕切り部の側面に形成される手段、請求項6に記載した、位置決め側面部が床パネルの底面に形成された孔内周に辺方向に沿って延びる孔側面部であり、突当部が孔内に挿入されるピン状突起部の側面に形成される手段、請求項7に記載した、低段部にネジ支柱に螺入されるパネル押えが嵌め込まれる手段を提供したものである。
請求項1の手段によると、幅広狭別タイプや製作誤差(これも避けられない)によって首部の内外方向の幅が広狭するものであっても、高堰部は首部に干渉することなく挿入される。すなわち、首部の内周側(起立部)が常に変形部に干渉し、変形部が変形することで挿入が確保される。この場合、変形部を載せ盤と樹脂で一体成形してもよいし、載せ盤を金属製とした場合でも、変形部を別体で取り付ければよい。一方、高堰部の外周と首部の外周側(コーナー側面部)との間には隙間が確保されているのであるから、首部の幅の広狭にかかわらず、支障なく挿入されることになる。このことは、どの幅広狭別タイプの床パネルであっても、低段部の寸法を統一しておけばよいとともに、載せ盤は共通のものを使用できることを意味し、コストの低減に寄与する。
もちろん、変形部が変形できる範囲には限度があるが、一般に、幅広狭別タイプには、一般強度タイプと高強度タイプのそれぞれに中空と中実の各二種類しかなく、これらの四種類における首部の幅の寸法差に対応するように変形部の変形範囲は設定されており、問題はない。すなわち、幅広狭別タイプや製作誤差によって床パネルの首部の幅が広い場合でも、首部の内周側は常に変形部に当接してこれを変形させるのであり、内周側と変形部との間には位置ずれを引き起こす隙間を生じさせないのである。ただ、首部の幅が広い場合は、変形部の変形量が少ないというだけのものである。
請求項4〜6の手段によると、床パネルの位置決め側面部が突当部に当接するまで床パネルを支持脚側に、又は反対に支持脚を床パネル側に押し当てることにより、床パネルの低段部側への移動及び水平面内での回転ずれが規制され、首部と高堰部とを正規の位置関係で嵌め合わせることが容易、かつ確実になるし、請求項7の手段によると、パネル押えの床パネルに対する押圧力により、変形部の変形が促進されて床パネルのセットが容易、かつ確実になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の支持脚と床パネルとの関係を示す分解斜視図、図2は本発明の支持脚を用いた床パネルの敷設状態を示す平面図、図3は図2のA´−O−A断面図であるが、床パネルの支持構造は、四角形をした床パネル1のコーナーの位置で基礎床面2上に置かれる支持脚3と、支持脚3で支持された床パネル1を支持脚3に固定するパネル押え4とからなる。
このうち、支持脚3は、基礎床面2上に適宜固着されて置かれる接地板5から倒れに対して十分な剛性を有するネジ支柱6が上延しているものであり、ネジ支柱6に螺合したナット7(ナット7は受け盤8にカシメ固定されている)で受け盤8を受け止め、更に受け盤8で床パネル1を載せる載せ盤9を支持したものである。この場合において、載せ盤9は、ポリエチレン等の樹脂の成形品で構成され、その外周端が下方に屈曲して受け盤8の外周を包み込んでおり、中央部に受け盤8の中に突入する筒胴部23が形成されたものである。
床パネル1(図中左側の芯材を封入した一般強度タイプ1(A)と、右側の鋼板のみの高強度タイプ1(B)を総称して指す)は、上部が開口する縁付容器状をした下面板24に平板状の上面板25を被せて外周を巻き込んで接合した構造の鋼板製のもので、全周に上面板25と下面板24との重合フランジを有している(図示省略)。コーナー先端の重合フランジに四半径円状の切欠部26を有する低段部10が四半径円状に段押し形成されるものであり、対角線方向には低段部10の外周の起立部27から所定間隔隔てて下面板24の縦壁であるコーナー側面部11aが降りているものである。したがって、起立部27とコーナー側面部11aとの間には逆U字形のポケットが形成されることになり、これを首部12とする。コーナー側面部11aの両端からは位置決め側面部として辺側面部11bが辺方向に延びている。
起立部27の両端部上面から辺方向には、辺縁28に沿って下方に肉厚となった厚肉縁部13が辺側面部11b近くまで延びて形成されている。この厚肉縁部13は、上面板25の外周による下面板24の水平フランジの巻き込みによって得られるものであり、下面側へ巻き込んだ上面板25の板厚分だけ重合フランジから下方へ突出した厚肉状となっている。この他、起立部27の上端から続く上面は平坦な上面14に形成され、コーナー側面部11a及び辺側面11bの下端からは同じく平坦な底面15に形成されている。
パネル押え4は、円板状の頭部16と頭部16よりも径の小さな胴部17とからなるものである。この頭部16は、4枚の床パネル1のコーナーが集合状態で円形状となる低段部10の中に隙間なく入り込む径と、床パネル1の上面14と面一となる厚みを有している。胴部17は、同じく円状となる切欠部26の中に入り込む径を有し、その外周が載せ盤9の中央に形成された筒胴部23中央の貫通孔29の内周に摺接しており、その中心には、ネジ支柱6に螺合できるネジ部が形成されている。
以上の床パネル1は、支持脚3の載せ盤9の上に載せられるが、この場合の載せ盤9は、最内周に低段部10の下方に存在する水平な受面部18が形成され、受面部18の内周端から筒胴部23が形成され、筒胴部23の中心には胴部17が入り込む貫通孔29が形成されている。受面部18の外周側に続く対角線方向には受面部18から高堰部19が四等分の位置に所定の厚みで環状に起立しており、高堰部19の周方向の間には高堰部19よりは背の低い低堰部21が同じく四カ所に同じ厚みで形成されている。さらに、低堰部21の外周には低堰部21よりも背の低い仕切部22が適当な長さで帯状に起立しており、その外方端部の両側面には縦リブ状に***した突当部22aが形成され、高堰部19、低堰部21及び仕切部22の根元から外側は平坦な載せ部20に形成されている。
この場合、受面部18の載せ部20からの高さを、床パネル1の底面15から低段部10の下面までの高さよりも低く設定し、高堰部19の高さも、同様に首部12の上端までの高さよりも若干低く設定している他、低堰部21の高さも、厚肉縁部13の下面までの高さよりも低く設定している。また、床パネル1の辺縁28間には擦れ音を発生させないために1mm程度の隙間が形成されることから、仕切部22における突当部22a部分の幅はこの隙間分に床パネル1の辺縁28から辺側面部11bまでの長さの倍を加えたものにしている。
本発明では、高堰部19や低堰部21の厚みは首部12の幅より狭く設定されている。この場合、両者の中心の径はほぼ同じに設定されており、載せ盤9の上に床パネル1を置くと、高堰部19の内周と外周とは首部12の内周(起立部27)と外周(コーナー側面部11a)との間で相当の隙間を有するものになっている。床パネル1の鋼板の板厚の違いによって首部12の幅に広狭があっても、高堰部19が支障なく首部12に挿入されるようにするためである。
加えて、本発明では、高堰部19の内周に変形部として変形量を大きくとれる縦リブ30を形成している。この縦リブ30は、高堰部19と一体的に形成され、これに首部12の内周が干渉する場合は、縦リブ30が変形して高堰部19が首部12に挿入できるようにしている。この縦リブ30は、高堰部19の内周に点在して低段部10の中心に向かって放射状に形成されるものであり、一つの高堰部19に2〜4個程度設けるのが好ましい(本例では2個)。縦リブ30を放射状としたのは、低段部10に倣って四半径円状に形成された首部12の内周面(起立部27の外周面)に縦リブ30を垂直に当接させて圧縮変形させるためであって、斜めに当接させて曲げ変形する場合と比べると縦リブ30が破損し難くなるからである。また、2個にしたのは、回転ずれに対して最低限必要だからである。
次に、床パネル1の支持脚3への載せ方であるが、ナット7を上下して載せ盤9を所定の高さに調整したなら、床パネル1の低段部10を挟む両側の辺側面部11bが、高堰部19を挟む両側の突当部22aにそれぞれ当接するまで低段部10側に押し込んで底面15を載せ部20の上に置く。続いて、支持脚3の高堰部19を挟む両側の突当部22aが、床パネル1の低段部10を挟む両側の辺側面部11bにそれぞれ当接するまで床パネル1側に押し込んで底面15を載せ部20の上に置き、支持脚3を基礎床面2に接着する。これにより、床パネル1の低段部10側への移動は突当部22aによって規制され、首部12は常に正規の位置関係で高堰部19に嵌まり込むと同時に、起立部27が縦リブ30に当接して変形する。このため縦リブ30の上端角部は面取りしたテーパー部に形成されており、起立部27の嵌まり込みを容易にしている。この状態が床パネル1が正規の位置にセットされた状態であり、このような操作を繰り返しながら床パネル1を敷き詰めると、各床パネル1は適当な間隔(設定された間隔)を保持して敷設される。
次いで、パネル押え4を低段部10に嵌め込んでネジ支柱6に螺合して行くと、その胴部17の外周が載せ盤9の筒胴部23の内周に摺接しながら下降して互いに位置ずれ及び変形を規制し合い、頭部16は低段部10の中に入り込んでその裏面で低段部10を押さえ付ける。このときでも、多くの場合、低段部10の裏面は載せ盤9の受面部18には接触しておらず、低段部10は弾性変形した状態で下方に押圧され、これで床パネル1が固定される状態となる。このとき、パネル押え4はその締め付け力により縦リブ30の変形を容易、かつ確実にするとともに、縦リブ30の原形復帰力により床パネル1が浮き上がるのを確実に防止する効果を有する。したがって、縦リブ30の剛性が高くても容易に変形させることが可能となり、床パネル1の位置規制力をより高く設定できる。
ところで、床パネル1には幅広狭別タイプがあって、幅広タイプと幅狭タイプがあることは上述した。そして、この場合でも、低段部10の径及び低段部10からコーナー側面部11aまでの長さは同じに設定されるが、これによると、首部12の内外の幅が違ってくる。具体的には、幅狭タイプの首部12の内周側では、起立部27はコーナー側面部11aに接近して幅が狭くなるが、外周側では、載せ部20の上に置く底面15の面積を確保するため、通常その位置は変わらない。
そこで、高堰部19の厚みや縦リブ30の突出量は、幅広タイプのものでは、内周側では縦リブ30の先端が起立部27に接して幾分干渉するものにし、外周側では高堰部19とコーナー側面部11aとの間に所定の隙間が確保されるものを標準としておく。こうすると、幅狭タイプのものでは、起立部27が縦リブ30に大きく干渉することになるが、この場合でも、高堰部19の内周とではまだ隙間を有するものにし、また、高堰部19には十分な剛性を確保しておき、縦リブ30のみが変形することで首部12が高堰部19に挿入されるようにしておく。その他、縦リブ30に替えて、例えば複数個設けた縦リブの突出端同士を連結して中空突起状の変形部に形成してもよい。要するに、変形部は首部12の上方からの圧接干渉によって変形可能であり、変形後は床パネル1の水平位置を規制する相応の強度を備えていれば形状は問わないのである。
したがって、製作誤差等による高堰部19と起立部27との間隙については、小さい場合は縦リブ30の変形量(潰れ)が大きくなり、大きい場合は縦リブ30の潰れが小さくなるだけであり、首部12の高堰部19への挿入には問題はない。そして、相応の剛性を有する縦リブ30が存在することによって床パネル1が位置ずれを起こそうとするのを抑制する。なお、高堰部19の外周とコーナー側面部11aとの間には相応の隙間が形成されているのであるから、幅広狭別タイプや製作誤差による首部12の隙間の大小を吸収し、首部12が高堰部19に干渉することなく挿入される。
以上を整理すると、首部12の幅の広狭と変形量(潰れ)との関係はおよそ次の表1のようになる(幅狭タイプと幅広タイプの鋼板の板厚差が小さい場合は、製作誤差により変形量が逆転する場合も有り得る)。要するに、幅がもっとも狭い場合でも、縦リブ30は潰れて首部12の高堰部19への挿入を許容し、幅がもっとも広い場合でも、縦リブ30はごくわずかでも潰れ、起立部27と縦リブ30との間には位置ずれを引き起こす隙間は作らないのである。
図4は本発明の他の例を示す支持脚を用いた床パネルの敷設状態を示す平面図、図5は図4のA´−O−A断面図であるが、本例のものは、突当部32aを載せ盤9の中心と高堰部19の中心を通る対角線上に、高堰部19とは分離して載せ部20から起立させたピン状突起部32の側面に設けたものである。これに伴い、床パネル1の底面15のピン状突起部32が存在する位置に位置決め孔31をあけたものである。したがって、床パネル1を載せ盤9に載せるとき、このピン状突起部32と位置決め孔31を合わせて挿入状態で置くことになる。
このとき、ピン状突起部32は平面視で外周側が90°開く三角形にしてあり、頂点を床パネル1の対角線上に一致させている。これに伴って位置決め孔31は床パネル1の対角線上に対角線を一致させた四角形にしている。そして、位置決め孔31の内周側の隣接する二辺には位置決め側面部として孔側面部31aが上向きに折り曲げ形成されており、床パネル1を置くとき、孔側面部31aをピン状突起部32の外周側の隣接する二つの辺に設けた突当部32aに沿わせるように置く。このとき、反対側に位置する孔側面部31aの外周側の隣接する二つの辺とピン状突起部32との間には挿入を容易にするために隙間を確保している。これによると、床パネル1を載せ盤9に置く操作が容易になる。加えて、上記の例と同様に、床パネル1と支持脚3とを容易に正規の位置関係で嵌め合わせることが容易、かつ確実になる他、床パネル1の低段部側への移動及び水平面内での回転ずれが規制される。突当部32a同士は離れた位置に設けるほど回転ずれ防止効果を高くすることができる。なお、縦リブ30が設けられる点やその機能については上記と同じである。
図6は本発明の他の例を示す床パネルの支持構造の分解斜視図、図7は支持脚を用いた床パネルの敷設状態を示す平面図、図8は図7のA´−O−A断面図であるが、本例のものは、受け盤及びナットに相当する部分をアルミダイキャストで載せ盤9と一体成形した例で、更に、縦リブに替えて別体の軟質ゴム等からなる弾性体33を変形部として設けている他は図1〜図3に示した例と同じである。この場合の弾性体33は、片面に接着剤層を設けた所定厚みの長方形のゴム片を高堰部19の内周に貼り付けた簡単な構造のものであるが、弾性体33の圧縮変形範囲内において床パネル1の幅広狭別タイプや製作誤差による首部12の隙間の大小を吸収する効果が得られるのは上記した縦リブと同じであり、首部12の嵌め込みをスムーズにするため、弾性体33の上端角部は同様に面取りしたテーパー部に形成している。また、弾性体33は高堰部19に被せて取り付けできるようにキャップ状に形成してもよい。そうすれば、弾性体33を取り付ける際の位置決めが容易になるし、首部12の干渉によって弾性体33が変形する際の剥がれを防止する効果が期待できる。
本発明の一例を示す床パネルの支持構造の分解斜視図である。 本発明の一例を示す床パネル支持構造の平面図である。 図2のA´−O−A断面図である。 本発明の他の一例を示す 図4のA´−O−A断面図である。 本発明の他の一例を示す床パネル支持構造の分解斜視図である。 本発明の他の一例を示す床パネル支持構造の平面図である。 図7のA´−O−A断面図である。 従来例を示す床パネル支持構造の平面図である。 図6のA´−O−A断面図である。
1 床パネル
2 基礎床面
3 支持脚
4 パネル押え
5 接地板
6 ネジ支柱
7 ナット
8 受け盤
9 載せ盤
10 低段部
11aコーナー側面部
11b辺側面部(位置決め側面部)
12 首部
13 厚肉縁部
14 床パネルの上面
15 床パネルの底面
16 パネル押えの頭部
17 パネル押えの胴部
18 受面部
19 高堰部
20 載せ部
21 低堰部
22 仕切り部
22a突当部
23 筒胴部
24 下面板
25 上面板
26 低段部の切欠部
27 起立部
28 辺縁
29 貫通孔
30 縦リブ(変形部)
31 孔
31a孔側面部(位置決め側面部)
32 ピン状突起部
32a突当部
33 弾性体(変形部)

Claims (7)

  1. コーナー先端に上面から陥没する低段部と、低段部の外周から立ち上がる起立部から所定間隔をおいて降りるコーナー側面部との間に逆U字形の首部が形成される四角形の床パネルを、基礎床面上に立設されるネジ支柱に取り付けられ、上面に首部に挿入する高堰部を有する載せ盤で支持する床パネルの支持構造において、高堰部の厚みを首部の内外周で隙間を有するものにし、かつ高堰部の内周に首部の内周側に突出して首部の圧接によって変形が可能な弾性体の縦リブからなる変形部を形成したことを特徴とする床パネルの支持構造。
  2. 高堰部が載せ盤の等分の位置に四ヶ所設けられ、縦リブが一つの高堰部に2〜4程度形成される請求項1の床パネルの支持構造。
  3. 変形部を縦リブに代えて縦リブの先端同士を連結して中空突起とした請求項1又は2の床パネルの支持構造
  4. 載せ盤の上面に、床パネルの対角線を挟む両側に形成される一対の位置決め側面部を突き当てて床パネルを位置決めする突当部を形成した請求項1〜3いずれかの床パネルの支持構造。
  5. 位置決め側面部が床パネルの辺方向に沿って延びる辺側面部であり、突当部が隣接する床パネルの辺側面部間に挿入される仕切り部の側面に形成される請求項の床パネルの支持構造。
  6. 位置決め側面部が床パネルの底面に形成された孔内周に辺方向に沿って延びる孔側面部であり、突当部が孔内に挿入されるピン状突起部の側面に形成される請求項の床パネルの支持構造。
  7. 低段部にネジ支柱に螺入されるパネル押えが嵌め込まれる請求項1〜6いずれかの床パネルの支持構造。
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