JP5012755B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器等を洗浄する食器洗い機に関するもので、特に扉開閉機構に関するものである。
従来のこの種の食器洗い機は、図9〜12に示すように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その構成について説明する。食器洗い機は、食器101等の被洗浄物を洗浄槽102に収納し、洗浄槽102に設けた前面開口部103を、上扉体104と下扉体105により閉塞してから、洗浄ポンプ106を運転し、洗浄ノズルから洗浄水を噴射することにより、被洗浄物の洗浄およびすすぎ工程を行うようになっている。
下扉体105は、下扉支持部材107により、前面開口部103の前下方に、その内面が上向き略水平となる位置まで回動開閉する構成となっており、下扉体105の内面に食器かご108を引き出せる構成となっている。一方、上扉体104は、第1の上扉支持部材109と第2の上扉支持部材110により、本体111の上方空間に開閉する構成となっている。また、下扉支持部材107と第1の上扉支持部材109は連動部112により連結されており、下扉体105を開閉してやれば上扉体104も連動して開閉するため、1回の開閉操作で前面開口部103を開閉できることから、使い勝手のよい食器洗い機を実現している。
さらに、第1の上扉支持部材109と連動部112の連結部は、第1の上扉支持部材109に設けた円筒連結軸113と連動部112に設けた長穴部114によりあそびを有するよう構成されており、上扉体104が閉成状態に達してから、さらに下扉体105のみ動作させて、下扉体105に設けたロック手段115を洗浄槽102側壁にロックさせることで、扉体の閉塞を実現している。その結果、上扉体104に取り付けた扉体間シール部材116を、下扉体105に設けた扉体間シール受け117によってシールすることが可能となり、水漏れを防止できる。
また、他の食器洗い機として、図13、14に示すようなものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このものは、食器125等の被洗浄物を食器かご124にセットして洗浄槽122に収納し、洗浄槽122に設けた前面開口部123を、上扉体118と下扉体119により閉塞してから、洗浄ポンプを運転し、洗浄ノズルから洗浄水を噴射することにより、被洗浄物の洗浄およびすすぎ工程を行うようになっている。
上扉体118と下扉体119が上扉支持部材120と下扉支持部材121によって、それぞれ洗浄槽122の前面開口部123の前下方に、その内面が上向き略水平となる位置まで回動開閉する構成となっており、上扉体118と下扉体119が重ね合わさるように開成する。食器かご124は上扉体118の内面に引き出す構成となっている。この食器洗い機は、上扉体が上方に開放するものと比べて、本体上方に扉体の開放空間を必要としないので設置性がよく、また本体上面を物置スペースとして活用できるので使い勝手がよい。さらに、前面開口部123上部に上扉体118が被さってこないので、食器125等の被洗浄物の出し入れ等にも支障がなく使い勝手がよい。
また、上扉支持部材120と下扉支持部材121は連動部126により連結されており、下扉体119を開閉してやれば上扉体118も連動して開閉するため、1回の開閉操作で前面開口部123を開閉できることから、使い勝手のよい食器洗いを実現している。
さらに、上扉支持部材120と連動部126の連結部は、上扉支持部材120に設けた円筒連結軸127と連動部126に設けた長穴部128によりあそびを有するよう構成されており、上扉体118が閉成状態に達してから、さらに下扉体119のみ動作させて、下扉体119に設けたロック手段129を洗浄槽122の側壁にロックさせることで、扉体の閉塞を実現している。その結果、上扉体118に取り付けた扉体間シール部材130を、下扉体119に設けた扉体間シール受け131によってシールすることが可能となり、水漏れを防止できる。
特開2002−219083号公報 特開2002−10961号公報
しかしながら、上記の上扉体118と下扉体119が前面開口部123の前下方に重ね合わさるよう開閉する構成は、設置性、使い勝手ともに非常に優れているが、上扉体118の回動中心132から上扉体118の上辺迄の距離Lが長いため、運転中に使用者が誤って上扉体118の上辺に外力Fを加えてしまった時、比較的容易に上扉体118の上辺が開放方向に移動してしまい、高温の洗浄水が機外へ噴出してしまうという課題を有している。
また、食器125等の被洗浄物が食器かご124から飛び出してセットされた状態で扉体の閉塞を行った場合に、上扉体118と食器125が当接して、正規閉成位置より浮き上がった不完全閉成の状態で上扉体118の閉塞動作が停止しても、関節のクリアランス分下扉体119は動作できるので下扉体119の閉塞が可能であり、上扉体118のシールが不完全な状態で運転されるという課題を有している。
さらには、距離Lが長いと回動中心132や長穴部128に設けたクリアランスが増幅されて上扉体118の上辺の大きなガタツキとなってしまうため、前面開口部123上辺に設けたシール部材133と上扉体118のシールが不安定であるという課題を有している。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、上扉体が洗浄槽の前面開口部に対して堅牢でシールが安定した閉成が行える高品位な食器洗い機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、本体と、前記本体内に設けた洗浄槽と、前記洗浄槽前面に設けた開口部と、前記開口部を開閉自在に覆う上扉体と下扉体と、前記上扉体と前記下扉体を支持し前記洗浄槽の側壁に回動自在に軸支された上扉支持部材と下扉支持部材と、前記上扉支持部材と前記下扉支持部材を連動する連動部材と、前記下扉体を前記開口部に前記開口部を閉成した状態に保持するロック手段とを備え、
前記上扉体と下扉体が前記洗浄槽の前下方へその双方の内面側を上向きにして重ね合わせるように開放する構成とし、前記上扉体の閉成位置を規制する上扉閉成位置規制手段を設け、前記上扉閉成位置規制手段は、前記上扉体に設けた上扉規制部と、前記連動部材に設けた連動規制部と、前記洗浄槽の側壁に回動自在に軸支された規制部材とで構成するとともに、前記下扉体の開放動作に連動して、前記上扉体の閉成位置の規制を解除する方向に動作するよう構成し、前記規制部材は、前記上扉体の所定開放位置から閉成にかけて、前記上扉規制部と当接することで前記上扉体が開放するのを妨げる第1の当接部と、前記上扉規制部と前記第1の当接部とを当接させる方向に該規制部材を回動させるよう前記連動規制部と当接する第2の当接部を有し、且つ前記上扉規制部と前記第1の当接部との当接を解除する方向に回動するよう弾性的に付勢されたものであり、上扉体の閉成位置を下扉体の閉塞動作と連動させて確実に規制することができるので、扉体が閉成した状態で上扉体に外力を加えられても、上扉体が開放方向に移動してしまうことはなく、安全で確実なシールを実現できる。また、下扉体を開放した時、上扉閉成位置規制手段による上扉体の閉成位置の規制が確実に解除されるので、上下扉体の連動動作が確実に実現できる。
以上のように本発明によれば、上扉体が洗浄槽の前面開口部に対して堅牢でシールが安定した閉成が行える高品位な食器洗い機を提供することができる。
第1の発明は、本体と、前記本体内に設けた洗浄槽と、前記洗浄槽前面に設けた開口部と、前記開口部を開閉自在に覆う上扉体と下扉体と、前記上扉体と前記下扉体を支持し前記洗浄槽の側壁に回動自在に軸支された上扉支持部材と下扉支持部材と、前記上扉支持部材と前記下扉支持部材を連動する連動部材と、前記下扉体を前記開口部に前記開口部を閉成した状態に保持するロック手段とを備え、前記上扉体と下扉体が前記洗浄槽の前下方へその双方の内面側を上向きにして重ね合わせるように開放する構成とし、前記上扉体の閉成位置を規制する上扉閉成位置規制手段を設け、前記上扉閉成位置規制手段は、前記上扉体に設けた上扉規制部と、前記連動部材に設けた連動規制部と、前記洗浄槽の側壁に回動自在に軸支された規制部材とで構成するとともに、前記下扉体の開放動作に連動して、前記上扉体の閉成位置の規制を解除する方向に動作するよう構成し、前記規制部材は、前記上扉体の所定開放位置から閉成にかけて、前記上扉規制部と当接することで前記上扉体が開放するのを妨げる第1の当接部と、前記上扉規制部と前記第1の当接部とを当接させる方向に該規制部材を回動させるよう前記連動規制部と当接する第2の当接部を有し、且つ前記上扉規制部と前記第1の当接部との当接を解除する方向に回動するよう弾性的に付勢されたもので、上扉体の閉成位置を下扉体の閉塞動作と連動させて確実に規制することができるので、扉体が閉成した状態で上扉体に外力を加えられても、上扉体が開放方向に移動してしまうことはなく、安全で確実なシールを実現できる。また、下扉体を開放した時、上扉閉成位置規制手段による上扉体の閉成位置の規制が確実に解除されるので、上下扉体の連動動作が確実に実現できる。
また、扉体閉塞時に食器等と上扉体が当接したりシール部材の反発力により上扉体が正規閉成位置に到達する前に動作が一旦停止しても、連動規制部によって回動する規制部材によって上扉規制部が扉体閉塞方向に引き込まれるため上扉体は閉塞方向に再び動作を開始し、下扉体を前面開口部にロックした時には、上扉体も正規位置に閉成するので、安全で確実なシールを実現できる。また、規制部材は上扉規制部と第1の当接部との当接を解
除する方向に回動するよう弾性的に付勢されており、連動規制部と第2の当接部が確実に当接しながら回動するので、上下扉体の連動開放動作と規制部材の上扉体閉成位置規制動作が確実に連動するので安定した扉体開閉動作を実現できる。
の発明は、特に、第の発明において、規制部材を樹脂で形成し、且つ上扉規制部と第1の当接部との当接を解除する方向に回動するよう板ばねを一体で形成したもので、安定した扉体開閉動作を小スペースで安価に実現できる。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の扉体閉成時の側壁部断面図、図2は同食器洗い機の扉体開成時の側壁部断面図、図3は同食器洗い機の扉体開放初期の側壁部断面図、図4は同食器洗い機の扉体開放途中の側壁部断面図、図5は同食器洗い機の扉体開成時の斜視図、図6は同食器洗い機の上扉閉成位置規制手段の動作説明図、図7は同食器洗い機の第2の連結点の動作説明図、図8は同食器洗い機の上扉閉塞引き込み手段の動作説明図である。
食器洗い機の本体1内部には洗浄槽2が設けられており、洗浄槽2の内部には、食器3
などの被洗浄物をセットする食器かご4が収納されている。洗浄槽2の前面には開口部5が設けられており、上部、下部の夫々を上扉体6と下扉体7により開閉するよう構成されている。開口部5の周囲には、シール部材8が取付けられており、上扉体6に設けた上扉体シール受け6aと、下扉体7に設けた下扉体シール受け7aとによって、開口部5のシールを構成している。上扉体6には扉体間シール部材9が取付けられており、下扉体7に設けた扉体間シール受け7bとによって、上下扉体間のシールを構成している。
上扉体6は、洗浄槽2側壁に設けた第1の支持軸10により回動自在に軸支された上扉支持部材11に固定されている。洗浄槽2の側壁には、上扉支持部材11と当接する第1のストッパー部12が設けられており、上扉体6が、第1のストッパー部12に当接して開口部5の前下方にその内面が上向き略水平となる位置まで開成するよう構成されている。
下扉体7は、洗浄槽2側壁の開口部5下端部近傍で第2の支持軸13により回動自在に軸支された下扉支持部材14に固定されている。洗浄槽2の側壁には、下扉支持部材14と当接する第2のストッパー部15が設けられており、下扉体7が、第2のストッパー部15に当接して開口部5の前下方にその内面が上向き略水平となる位置まで開成するよう構成されている。なお、下扉体7の開成位置は上扉体6の開成位置の下方に位置するよう構成されている。
下扉体7には押しボタンスイッチ16と、洗浄槽2側壁に設けた係止部17に係止して、下扉体7を開口部5を閉成した状態で固定するロック手段18が設けられており、押しボタンスイッチ16と連動して、係止部17からロック手段18を解除できるようにしている。
また、一端が第1の連結点19で下扉支持部材14と回動自在に連結され、中間部が第2の連結点20で上扉支持部材11と回動自在に連結された連動部材21により、上扉体6と下扉体7は連動して開口部5の前下方に重ね合わせるように開閉する構成となっている。また、第2の連結点20は、連動部材21に設けた円筒連結軸20aと、上扉支持部材11に設けた長穴部20bにより構成されており、閉成状態の上扉体6に対して、下扉体7が開放する方向にあそびを有している。
連動部材21にはガイド穴部22が、上扉支持部材11にはガイド突起部23が設けられており、扉体の閉成状態から開成状態にかけて係合するよう構成されている。また、ガイド穴部22は、上扉体6が閉成状態では、第2の連結点20があそびを有するようガイド突起部23の所定動作領域を有し、開放途中から開成状態にかけては、第2の連結点20のあそびを無くするよう、ガイド突起部23の動作を規制する形状となっている。すなわち、ガイド穴部22の形状は、扉体の閉成状態から開成状態に対応する円筒連結軸20aを中心とする扇形に形成し、扉体の閉成状態でガイド突起部23が係合する側の端部を円筒連結軸20aから遠ざかる方向へ長穴状に形成している。
そして、この長穴状に形成した端部と上扉支持部材11に設けた長穴部20bとは、扉体が閉成あるいは閉成に近い状態において、長穴の方向がほぼ一致するように構成してある。また、ガイド穴部22の扇形に形成した部分の幅寸法は、係合するガイド突起部23が余分な隙間なく係合してスムーズに動き得る幅寸法としてある。
洗浄槽2側壁に設けた第3の支持軸24により回動自在に軸支された規制部材25は、扉体閉成時に上扉体6の開放方向への動作を規制するように上扉体6に設けた上扉規制部26と当接する第1の当接部27と、下扉体が所定開放位置から閉成するまでの間、上扉規制部26と第1の当接部27を当接させる方向へ規制部材25を回動させるように、連
動部材21の第1の連結点19側の端部とは反対側の端部に設けた連動規制部28と当接する第2の当接部29とを有しており、自重で上扉規制部26との当接が解除される方向に回動するような形状となっている。
また、洗浄槽2側壁には第3のストッパー部30が設けられており、扉体が所定開放位置より開放側へ位置した時に連動規制部28と第2の当接部29との当接が解除されるよう規制部材25の回動を止めて規制する働きをしている。さらに規制部材25には一体で形成された板ばね25aが設けられており、洗浄槽2の側壁に設けられた第4のストッパー部2aと当接して撓むことで、規制部材25が上扉規制部26との当接を解除する方向に回動するよう付勢している。
洗浄槽2側壁には第1のガイドピン31と第2のガイドピン32が設けられており、上扉引き込み部材33に形成された第1のガイドレール34(逆L字形状)と、第2のガイドレール35(ストレート形状)がそれぞれ摺動自在に係合している。また、上扉引き込み部材33には、扉体閉成状態から扉体が所定量開放するまで、上扉支持部材11に設けた上扉引き込みピン36と当接する上扉引き込み突起部37と、扉体開成状態から扉体を所定量閉塞した時に、上扉引き込みピン36と当接する上扉引き込みトリガー部38が形成されている。
また、上扉引き込み部材33に設けた第1の保持部39と洗浄槽2側壁に設けた第2の保持部40を第1のスプリング41(引張りコイルバネ)で連結することで、扉体閉成状態から扉体が所定量開放し上扉引き込みピン36と上扉引き込み突起部37の当接が解除されるまで、上扉引き込み部材33が上扉支持部材11を上扉体6が閉塞する方向に付勢するよう構成している。
上扉支持部材11に設けた第3の保持部42と、洗浄槽2側壁に設けた第4の保持部43を第2のスプリング44(引張りコイルバネ)で連結し、上扉体6を閉塞方向に弾性的に付勢するよう構成している。
さらに、連動部材21に設けた第5の保持部45と洗浄槽2側壁に設けた第6の保持部46を第3のスプリング47(引張りコイルバネ)で連結し、閉成状態から開放途中(閉成状態から下扉体7が45°程度回動)では、上・下扉体6、7が開放する方向に連動部材21を弾性的に付勢し、開放途中から開成状態にかけては、上・下扉体6、7が閉塞する方向に連動部材21を弾性的に付勢するよう構成している。
なお、上記の上下扉体開閉機構は洗浄槽2の左右側壁に一対設けてあり、上扉体6および下扉体7により左右が連結され、左右同期して動作する。
以上のように構成された食器洗い機についてその動作、作用を説明する。押しボタンスイッチ16を押すことで、係止部17から、ロック手段18が解除され、第3のスプリング47によって付勢された連動部材21が扉体開放方向に動作する。連動部材21が動作することにより、規制部材25は第2の当接部29で連動部材21の連動規制部28と当接しながら回動する。第2のスプリング44の上扉支持部材11への付勢力と、上扉引き込み部材33の上扉支持部材11への上扉引き込み力により、開放初期は下扉体7のみが開放し上扉体6は閉成位置に留まっているので、規制部材25の回動動作によって、第1の当接部27と上扉規制部26の当接は解除され、上扉体6の閉成位置規制が解除される(図1の状態から図3の状態へと移行する)。
このとき、板ばね25aの付勢力が規制部材25に働いているため、例えば第3の支持軸24への異物の噛み込み等があっても、規制部材25を回動させることができ、確実に
上扉体6の閉成位置規制を解除することが可能となっている。
本実施の形態では、第2のスプリング44と、上扉引き込み部材33の2つの機構で開放初期に上扉体6を閉成位置に留まらせるよう構成しているが、上扉体6の重量や第2のスプリング44や上扉引き込み部材33を組み込む空間の制約条件によっては、どちらか一方の機構だけで上扉体6を閉成位置に留まらせる構成を実現することも可能である。
円筒連結軸20aが長穴部20bのあそび領域を動作しきると、円筒連結軸20aが長穴部20bの上端部に当接して円筒連結軸20aと長穴部20bとが連結され、上扉体6と下扉体7は連動して動作する。
扉体の開放に合わせて上扉引き込み部材33は上扉支持部材11に設けた上扉引き込みピン36に押され、第1のスプリング41の引張力に抗して第1および第2のガイドレール34、35に沿って上方に移動し、扉体が所定量開放すると第2のガイドレール35の第2のガイド端点35aと第2のガイドピン32が当接する(図8(a)の状態から図8(b)の状態へと移行する。図8(b)の状態では、扉体の開放状態は図4に示す状態となる)。
さらに扉体を開放すると、第2のガイドレール35の第2のガイド端点35aと第2のガイドピン32が当接した状態で上扉支持部材11に設けた上扉引き込みピン36が上扉引き込み部材33の上扉引き込み突起部37を押すことになり、上扉引き込み部材33は第2のガイドピン32を支点にして第1のガイドレール34の第1のガイド端点34aと第1のガイドピン31が当接するまで回動する(図8(b)の状態から図8(c)の状態へと移行する)。上扉引き込み部材33が回動することにより、上扉引き込みピン36と上扉引き込み突起部37の当接が解除され、上扉引き込み部材33による扉体の閉塞方向への付勢がなくなる。
上扉引き込み部材33は、第1のスプリング41により下方に付勢されているが、第1のガイドピン31が第1のガイド端点34aに当接した状態では第1のガイドピン31が第1のガイドレール34の上面に突張っているので下方へ動作せず、図2および図8(c)に示すように上方位置に留まる。
以上のように、本発明の構成によれば、上扉引き込み部材33は、上扉体6がシール部材8から反発力を受け、上扉体6を正規位置に閉成させるのに大きな閉塞力が必要な扉体閉成近傍から閉成にかけてのみ扉体閉塞力を作用させることができるので、第2のスプリング44のように常に閉成方向への付勢力が働くような構成と比べて効果的に上扉体6を正規閉成位置まで閉塞させることできる。仮に第2のスプリング44のみにより扉体閉成近傍で所定の扉体閉塞方向への付勢力を働かせようとすると、扉体開放途中から開成にかけて第2のスプリング44による扉体閉塞方向への付勢力が大きくなりすぎて、扉体を開成するのに非常に大きな開放力が必要になってしまう。
また、上扉体6と下扉体7は上扉支持部材11と下扉支持部材14がそれぞれ第1のストッパー部12と第2のストッパー部15に当接する開成状態まで開放する。この時、上扉体6と下扉体7は、その双方の内面を上向き略水平にして重ね合わさるように開成している(上扉体6が上方に位置する)。上・下扉体6、7の開成後、上扉体6の内面上に食器かご4を引出し、被洗浄物をセットする。食器かご4を上扉体6内面上に引き出す構成をとっているので、食器3等の被洗浄物から垂れた汁、水滴が機外へ流出するのを防止することができる。また、従来の食器洗い機のように、開口部5の上部に上扉体6が被さってこないので、食器3等のセット作業がしやすく、本体1上面を物置スペースとして活用できるので非常に使い勝手がよい。さらには本体1上方に上扉体6の開放空間を必要とし
ないので、製品設置性もよい。
続いて、食器かご4を洗浄槽2内に収納し、下扉体7を閉塞する。上扉体6と下扉体7は連動して開閉する構成となっているので、上扉体6も同時に閉塞される。第2のスプリング44による上支持部材11への扉体閉塞方向への付勢力と、第3のスプリング47による連動部材21への扉体閉塞方向への付勢力により、下扉体7を閉塞する起動力が小さくて良く、操作感が良い。
また、扉体の閉塞途中において、第2の連結点20のあそびによる上扉体6のがたつきをガイド穴部22とガイド突起部23とにより規制しているので、下扉体7に対する上扉体6の位置がぐらつかず安定している(図7(a)〜(c)参照)。その結果、閉塞動作において、上扉体6外面に下扉体7の内面(防水リブ等)が接触して上扉体6の外観を汚したり傷付けてしまったりすることがない。また、上扉体6を下扉体7に先行して閉成位置に到達させるという所定動作を確実に実現できるため、上扉体6に取り付けた扉体間シール部材9を下扉体7に設けた扉体間シール受け7bによって確実にシールすることができる。
さらに、扉体を所定位置まで閉塞すると、上扉引き込みピン36が上扉引き込みトリガー部38と当接し、さらに扉体を閉塞すると、上扉引き込みピン36から加えられる力で、上扉引き込み部材33は、第2のガイドピン32を支点にして第1のガイドピン31が第1のガイドレール34の第1のガイド端点34aから離れ第3のガイド端点34bと当接するまで回動する。その結果、ガイドピン31の第1のガイドレール34の上面へ突っ張りもなくなり、第1のスプリング41の付勢力によって上扉引き込み部材33は第1および第2のガイドレール34、35にガイドされて下方に移動可能となるので、上扉引き込みピン36を閉塞方向に引き込むことができる(図8(d)参照)。したがって、これ以降の扉体閉塞過程においては、上扉引き込み部材33を下方に引っ張る第1のスプリング41の引張力も扉体閉塞方向に作用し、上扉体6を正規位置に閉成させる一助とすることができ、好都合である。
扉体を閉塞していくと、所定閉塞位置で連動部材21の連動規制部28が規制部材25の第2の当接部29に当接し、さらに閉塞していくと規制部材25は第1の当接部27が上扉規制部26に近づいていく方向に回動を始める。引き続き扉体を閉塞していくと上扉体6が先行して閉成し、その後下扉体7閉成時には、第1の当接部27が上扉規制部26に当接し、上扉体6の閉成位置が規制される。
扉体閉成位置近傍では、シール部材8からの反発力や、食器3等の食器かご4からのはみ出しセットにより、上扉体6は開放方向への力を受ける。第2のスプリング44の扉体閉塞方向への付勢力や、上扉引き込み部材33の上扉引き込み力が不十分な場合、上扉体6は正規位置まで閉成しないで閉塞動作が停止してしまう。しかし、そのような場合、上扉体6が正規閉成位置より前方に位置するので、下扉体7が閉成する前に第1の当接部27が上扉規制部26と当接し、その後の下扉体7の閉塞動作に連動して、規制部材25が上扉規制部26を扉体閉塞方向に引き込むので、下扉体7が閉成した時には、上扉体6を正規位置に閉成することができ、安全で確実なシールを実現できる(図6(a)〜(c)参照)。
また、洗浄槽2前面の上扉規制部26が通過する上扉規制部通過穴部2bからユーザーが誤って規制部材25を押し込んでしまったり、メンテナンス等で製品を寝かした状態で扉を開放してしまっても、板ばね25aの付勢力により、規制部材25は図6(d)に示す正規位置に戻るので、図6(e)のような規制部材25と上扉規制部26の位置関係の逆転現象が起こることはなく、安定した扉体開閉動作を実現できる。
また、閉成した上扉体6に外力を加えられても、規制部材25が上扉規制部26の開放方向への動作を規制しているので、開放方向に移動してしまうことはなく、高温の洗浄水が機外へ噴出してしまうようなことはいので、安全性の高い食器洗い機を実現できる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、上扉体の閉塞引き込みや閉成位置規制をできるので、扉体閉塞時の上扉体不正規閉成や扉体閉成後の上扉体への外力の付与があっても、上扉体が開放方向に移動することはなく、安全で確実なシールを実現できるものであり、食器洗い機に限らず複数の扉体を使用する洗濯機、洗浄機など各種機器に適用できる。
本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の扉体閉成時の側壁部断面図 同食器洗い機の扉体開成時の側壁部断面図 同食器洗い機の扉体開放初期の側壁部断面図 同食器洗い機の扉体開放途中の側壁部断面図 同食器洗い機の扉体開成時の斜視図 (a)同食器洗い機の扉体開放初期の上扉閉成位置規制手段の動作説明図(b)同食器洗い機の上扉体不正規閉成時の上扉閉成位置規制手段の動作説明図(c)同食器洗い機の扉体閉成時の上扉閉成位置規制手段の動作説明図(d)同食器洗い機の扉体開成時の上扉閉成位置規制手段の動作説明図(e)同食器洗い機の扉体閉成時の上扉閉成位置規制手段の不正規閉成の動作説明図 (a)同食器洗い機の扉体閉成時の第2の連結点の動作説明図(b)同食器洗い機の扉体開放初期の第2の連結点の動作説明図(c)同食器洗い機の扉体開放途中の第2の連結点の動作説明図 (a)同食器洗い機の扉体閉成時の上扉閉塞引き込み手段の動作説明図(b)同食器洗い機の扉体開放途中の上扉閉塞引き込み手段の動作説明図(c)同食器洗い機の扉体開成時の上扉閉塞引き込み手段の動作説明図(d)同食器洗い機の扉体閉塞途中の上扉閉塞引き込み手段の動作説明図 従来の食器洗い機の側断面図 同食器洗い機の扉体閉成時の側断面図 同食器洗い機の扉体開放初期の側壁部断面図 同食器洗い機の扉体開成時の側壁部断面図 従来の他の例の食器洗い機の扉体閉成時の側壁部断面図 従来の他の例の食器洗い機の扉体開成時の側断面図
符号の説明
1 本体
2 洗浄槽
2a 第4のストッパー部
5 開口部
6 上扉体
7 下扉体
11 上扉支持部材
14 下扉支持部材
17 係止部
18 ロック手段
21 連動部材
25 規制部材(上扉閉成位置規制手段)
25a 板ばね
26 上扉規制部(上扉閉成位置規制手段)
28 連動規制部(上扉閉成位置規制手段)

Claims (2)

  1. 本体と、前記本体内に設けた洗浄槽と、前記洗浄槽前面に設けた開口部と、前記開口部を開閉自在に覆う上扉体と下扉体と、前記上扉体と前記下扉体を支持し前記洗浄槽の側壁に回動自在に軸支された上扉支持部材と下扉支持部材と、前記上扉支持部材と前記下扉支持部材を連動する連動部材と、前記下扉体を前記開口部に前記開口部を閉成した状態に保持するロック手段とを備え、前記上扉体と下扉体が前記洗浄槽の前下方へその双方の内面側を上向きにして重ね合わせるように開放する構成とし、前記上扉体の閉成位置を規制する上扉閉成位置規制手段を設け、前記上扉閉成位置規制手段は、前記上扉体に設けた上扉規制部と、前記連動部材に設けた連動規制部と、前記洗浄槽の側壁に回動自在に軸支された規制部材とで構成するとともに、前記下扉体の開放動作に連動して、前記上扉体の閉成位置の規制を解除する方向に動作するよう構成し、前記規制部材は、前記上扉体の所定開放位置から閉成にかけて、前記上扉規制部と当接することで前記上扉体が開放するのを妨げる第1の当接部と、前記上扉規制部と前記第1の当接部とを当接させる方向に該規制部材を回動させるよう前記連動規制部と当接する第2の当接部を有し、且つ前記上扉規制部と前記第1の当接部との当接を解除する方向に回動するよう弾性的に付勢された食器洗い機。
  2. 規制部材を樹脂で形成し、且つ上扉規制部と第1の当接部との当接を解除する方向に回動するよう板ばねを一体で形成した請求項に記載の食器洗い機。
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