JP5012450B2 - ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ Download PDF

Info

Publication number
JP5012450B2
JP5012450B2 JP2007302002A JP2007302002A JP5012450B2 JP 5012450 B2 JP5012450 B2 JP 5012450B2 JP 2007302002 A JP2007302002 A JP 2007302002A JP 2007302002 A JP2007302002 A JP 2007302002A JP 5012450 B2 JP5012450 B2 JP 5012450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
peripheral surface
outer peripheral
oil passage
cylinder hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007302002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009127482A (ja
Inventor
直志 藤吉
信也 桑原
広行 塩入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007302002A priority Critical patent/JP5012450B2/ja
Publication of JP2009127482A publication Critical patent/JP2009127482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5012450B2 publication Critical patent/JP5012450B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Description

本発明は、回転体に設けられたピストンをその回転体の外周に設けたカム面によって往復動させて流体を送るラジアルピストンポンプ、及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータに関する。
インナーレースとアウターレースとを有し、インナーレースには周方向に等間隔に複数のシリンダが設けられるとともに各シリンダにそれぞれピストンが挿入され、各ピストンをアウターレースに設けたカム面にて往復動させてオイルを送るラジアルピストンポンプを備え、インナーレースがクランクシャフトに設けられ、アウターレースがインプットシャフトに設けられた動力伝達装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開2005−256960号公報 特開2000−345955号公報
特許文献1の装置に設けられたラジアルピストンポンプでは、各シリンダの底面に接続される油路が半径方向に対して周方向に傾いて設けられている。ところで、一般にインナーレースのような円筒状の部材に穴を加工する場合、外周側からドリルなどの工具で行う。この場合、油路はシリンダを介して加工されることになるため、油路の傾きはシリンダの直径及び深さに影響される。例えば、シリンダの直径が小さくなるほど、またシリンダの深さが深くなるほど傾けた油路を加工し難くなるため、油路の傾きが小さくなる。内周側から油路を加工することも可能であるが、この場合は加工作業が難しくなる。そのため、作業に要する時間が増加したり、製造コストが増加するおそれがある。
そこで、本発明は、傾斜した油路を容易に形成することが可能なラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータを提供することを目的とする。
本発明の第1のラジアルピストンポンプは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成するとともに、この外周面の前記シリンダ穴の底面を形成する部分には、前記シリンダ穴に設けられて前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段が嵌め込まれる溝部が設けられていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の第1のラジアルピストンポンプによれば、シリンダ穴の側壁を形成する第1部材とシリンダ穴を形成する第2部材とを別々に加工できるので、第1部材と組み合わせる前に第2部材に油路を形成することができる。そのため、シリンダの大きさに影響されることなく傾斜した油路を容易に形成することができる。また、傾きの大きい油路を容易に形成することができる。さらに本発明の第1のラジアルピストンポンプによれば、第2部材に溝部を設けたので、付勢手段を支持するための部材を設ける必要がなくなる。そのため、部品数を減らすことができる。
本発明の第2のラジアルピストンポンプは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成し、前記シリンダ穴には、前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段を支持する支持面と前記支持面の裏側に設けられて前記円筒部材の外周面に沿った形状に形成される接地面とを有し、前記油圧室内と前記油路とを連通させる連通孔が形成される支持手段と、が設けられることにより、上述した課題を解決する(請求項2)。本発明の第2のラジアルピストンポンプによれば、接地面によって支持手段のぐらつきを防止することができる。また、その接地面が円筒部材の外周面に沿った形状をしているため、支持手段がシリンダ内でそのシリンダの中心線回りに回転することを防止できる。
本発明の第2のラジアルピストンポンプの一形態において、前記支持手段は、前記ピストン穴の側面と前記連通孔とが滑らかに接続されるように設けられる整流部を備えていてもよい(請求項3)。この場合、油圧室の隅におけるオイル流れの乱れを抑制することができる。そのため、油圧室へのオイルの導入及び排出をさらに速やかに行うことができる。
本発明の第3のラジアルピストンポンプは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第1部材は、外周面が前記第2回転部材の外周面になるとともに内周面が前記第2回転部材の内周面になり、かつ外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状のベース部材であり、前記第2部材は、前記貫通孔に嵌め込まれ、前記軸部の外周面と対向する部分が前記軸部の外周面に沿った形状に形成される底部材であることにより、上述した課題を解決する(請求項4)。本発明の第3のラジアルピストンポンプによれば、第2回転部材を半径方向の途中で分割することなく、傾斜した油路を容易に設けることができる。底部材にはベース部材に形成される貫通孔の大きさに拘わりなく油路を形成できるので、傾きの大きな油路を形成することができる。また、第2回転部材にて伝達可能なトルクの上限を上昇させることができる。
本発明の第4のラジアルピストンポンプは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第1部材は、外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状の外周部材であり、前記第2部材は、前記外周部材の内周面と外周面が接するように前記外周部材の内周に嵌め込まれ、その外周面のうち前記貫通孔が配置される部分に凹部が設けられる円筒状の内周部材と、前記凹部に一部が嵌り込み、かつ残りの部分が前記外周部材の貫通孔内に配置されるように前記貫通孔に設けられるキー部材と、を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項5)。本発明の第4のラジアルピストンポンプによれば、内周部材と外周部材とにこれらが互いに異なる方向に回転する力が作用してもキー部材によって内周部材と外周部材との位置関係がずれることを防止できるので、これらを同じ方向に回転させることができる。そのため、内周部材と外周部材との間において確実にトルクを伝達することができる。
本発明の第1〜第4のラジアルピストンポンプの一形態において、前記油路は、前記第2回転部材の周方向に傾いて形成されていてもよい(請求項6)。このように油路を傾けて形成することにより、オイルの流れ抵抗を低減することができるので、油圧室へのオイルの導入又は排出を速やかに行うことができる。例えば、油路を第2回転部材の回転方向に傾けて形成した場合、オイル導入口から油圧室にオイルを導くときの流れ抵抗を低減できるので、油圧室にオイルを速やかに導くことができる。一方、油路を第2回転部材の回転方向と反対方向(以下、逆回転方向と称することがある。)に傾けて形成した場合、油圧室からオイル排出口にオイルを導くときの流れ抵抗を低減できるので、油圧室からオイルを速やかに排出させることができる。
本発明の第1〜第4のラジアルピストンポンプの一形態においては、前記油路として、前記油圧室と前記オイル導入口とを連通するための第1油路と、前記油圧室と前記オイル排出口とを連通するための第2油路と、が設けられ、前記第1油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に傾くように形成され、前記第2油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に対して反対方向に傾くように形成されていてもよい(請求項7)。このように第1油路及び第2油路を設けることにより、オイル導入口から油圧室へのオイルの流れ抵抗及び油圧室からオイル排出口までのオイルの流れ抵抗の両方を低減できる。そのため、油圧室へのオイルの導入及び油圧室からのオイルの排出をそれぞれ速やかに行うことができる。
この形態においては、前記軸部に前記オイル導入口と前記オイル排出口とが前記軸部の中心線に沿って並べて設けられ、前記第1油路は前記ピストンが前記カム面の方向に移動するときに前記オイル導入口と前記油圧室とが連通するように設けられ、前記第2油路は前記ピストンが前記カム面と反対の方向に移動するときに前記オイル排出口と前記油圧室とが連通するように設けられていてもよい(請求項8)。一般に円筒状の部材に加工を行う場合、周方向への複数の穴開け加工よりも中心線に沿った方向への複数の穴開け加工の方がその作業の手間を軽減でき、作業内容を容易にできる。そのため、このようにオイル導入口とオイル排出口とを並べて設けることにより、軸部への穴あけ加工の手間を軽減でき、作業内容を容易にすることができる。
本発明の第1〜第4のラジアルピストンポンプの一形態において、前記第2部材は、前記第1部材に圧入されてもよい(請求項9)。このように第2部材を第1部材に圧入することにより、第1部材と第2部材とを組み合わせたときにこれらを容易に一体化させることができる。
本発明の動力伝達装置は、上述したラジアルピストンポンプを備え、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの一方が動力源から動力が伝達される入力軸と接続され、他方が動力を出力する出力軸と接続されることにより、上述した課題を解決する(請求項10)。
ラジアルピストンポンプにて送られるオイルの流量及び圧力などを制御することにより、第1回転部材と第2回転部材との間において伝達されるトルクを制御することができる。本発明の動力伝達装置では、上述したラジアルピストンポンプを備え、その第1回転部材及び第2回転部材の一方に入力軸を接続し、他方に出力軸を接続したので、ラジアルピストンポンプを利用して入力軸から出力軸に伝達される動力を制御することができる。また、このラジアルピストンポンプの第2回転部材は第1部材と第2部材とを備えているので、油圧室に傾斜した油路を容易に形成することができる。また、傾きの大きい油路を容易に形成することができる。さらに、このように傾斜した油路を備えることにより、油圧室へのオイルの導入及び排出を速やかに行うことができるので、入出力軸間の回転数差を増大させることができる。
本発明の第1のラジアルピストンモータは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成するとともに、この外周面の前記シリンダ穴の底面を形成する部分には、前記シリンダ穴に設けられて前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段が嵌め込まれる溝部が設けられていることにより、上述した課題を解決する(請求項11)。
本発明の第1のラジアルピストンモータによれば、上述した本発明のラジアルピストンポンプと同様に傾斜した油路を容易に形成することができる。また、傾きの大きい油路を容易に形成することができる。さらに本発明の第1のラジアルピストンモータによれば、付勢手段を支持するための部材が不要となるため、部品数を減らすことができる。
本発明の第2のラジアルピストンモータは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成し、前記シリンダ穴には、前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段を支持する支持面と前記支持面の裏側に設けられて前記円筒部材の外周面に沿った形状に形成される接地面とを有し、前記油圧室内と前記油路とを連通させる連通孔が形成される支持手段と、が設けられることにより、上述した課題を解決する(請求項12)。本発明の第2のラジアルピストンモータによれば、支持手段のぐらつき及びシリンダ内における回転を防止することができる。
本発明の第2のラジアルピストンモータの一形態において、前記支持手段は、前記ピストン穴の側面と前記連通孔とが滑らかに接続されるように設けられる整流部を備えていてもよい(請求項13)。このように整流部を備えることにより、速やかにオイルの導入及び排出を行うことができる。
本発明の第3のラジアルピストンモータは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第1部材は、外周面が前記第2回転部材の外周面になるとともに内周面が前記第2回転部材の内周面になり、かつ外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状のベース部材であり、前記第2部材は、前記貫通孔に嵌め込まれ、前記軸部の外周面と対向する部分が前記軸部の外周面に沿った形状に形成される底部材であることにより、上述した課題を解決する(請求項14)。本発明の第3のラジアルピストンモータによれば、第2回転部材を半径方向の途中で分割することなく、傾斜した油路を容易に設けることができる。
本発明の第4のラジアルピストンモータは、外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、前記第1部材は、外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状の外周部材であり、前記第2部材は、前記外周部材の内周面と外周面が接するように前記外周部材の内周に嵌め込まれ、その外周面のうち前記貫通孔が配置される部分に凹部が設けられる円筒状の内周部材と、前記凹部に一部が嵌り込み、かつ残りの部分が前記外周部材の貫通孔内に配置されるように前記貫通孔に設けられるキー部材と、を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項15)。本発明の第4のラジアルピストンモータによれば、キー部材によって内周部材と外周部材との位置関係がずれることを防止できる。そのため、内周部材と外周部材との間において確実にトルクを伝達することができる。
本発明の第1〜第4のラジアルピストンモータの一形態において、前記油路は、前記第2回転部材の周方向に傾いて形成されていてもよい(請求項16)。また、本発明の第1〜第4のラジアルピストンモータの一形態においては、前記油路として、前記油圧室と前記オイル導入口とを連通するための第1油路と、前記油圧室と前記オイル排出口とを連通するための第2油路と、が設けられ、前記第1油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に傾くように形成され、前記第2油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に対して反対方向に傾くように形成されていてもよい(請求項17)。この形態においては、前記軸部に前記オイル導入口と前記オイル排出口とが前記軸部の中心線に沿って並べて設けられ、前記第1油路は前記ピストンが前記カム面の方向に移動するときに前記オイル導入口と前記油圧室とが連通するように設けられ、前記第2油路は前記ピストンが前記カム面と反対の方向に移動するときに前記オイル排出口と前記油圧室とが連通するように設けられていてもよい(請求項18)。このように油路を傾けて形成することにより、オイルの流れ抵抗を低減することができるので、油圧室へのオイルの導入及び排出を速やかに行うことができる。
本発明の第1〜第4のラジアルピストンモータの一形態において、前記第2部材は、前記第1部材に圧入されていてもよい(請求項19)。この場合、第1部材と第2部材とを容易に一体化させることができる。
以上に説明したように、本発明のラジアルピストンポンプによれば、第1部材と第2部材とを別々に加工できるので、傾斜した油路を容易に形成することができる。また、本発明の動力伝達装置及びラジアルピストンモータにおいても同様に、傾斜した油路を容易に形成することができる。
(第1の形態)
図1及び図2は、本発明の第1の形態に係るラジアルピストンポンプが組み込まれた動力伝達装置の要部を示している。なお、図1は図2のI−I線における動力伝達装置の断面図であり、図2は図1のII−II線における動力伝達装置の断面図である。この動力伝達装置100は、車両に搭載されて内燃機関などの走行用動力源と変速機との間の動力伝達経路に設けられ、走行用動力源の動力を変速機に伝達するものである。図1に示したように動力伝達装置100は、車体に固定される固定部101と、固定部101に取り付けられるカバー102と、カバー102内に配置されるラジアルピストンポンプ10と、を備えている。ラジアルピストンポンプ10は、第1ベアリング103にて回転可能に支持されたコネクタ104と第2ベアリング105とによって中心線CL回りに回転可能なように設けられている。
ラジアルピストンポンプ10について説明する。このラジアルピストンポンプ10は、アウターレース20とインナーレース30を相対的に回転させることによってインナーレース30に設けられた複数のピストン32をアウターレース20のカム面29にて往復動させ、これにより油圧室35にオイルを吸入させたり油圧室35からオイルを吐出させてオイルを送る周知のポンプである。ラジアルピストンポンプ10は、第1回転部材としてのアウターレース20と、第2回転部材としてのインナーレース30とを備えている。アウターレース20は、軸部としての油路切替バルブ部21と、カム部22とを備えている。なお、油路切替バルブ部21とカム部22とは、一体に回転するように一体化されている。油路切替バルブ部21には、第1オイル導入通路23及び第1オイル排出通路24が中心線CLに沿って形成されている。図1及び図2に示したように第1オイル排出通路24は、油路切替バルブ部21の中心に形成されており、一端が油路切替バルブ部21の端面21aに開口する。第1オイル排出通路24の他端には、中心線CLと直交する半径方向に延びる複数(図2では6つ)の第2オイル排出通路25が接続されている。
図2に示したようにこれら第2オイル排出通路25は、油路切替バルブ部21の周方向に等間隔で設けられている。油路切替バルブ部21の外周面21bにはオイル排出口としての吐出油路26が第2オイル排出通路25と同数設けられており、各第2オイル排出通路25は互いに異なる吐出油路26と接続されている。第1オイル導入通路23は、図1及び図2に示したように第1オイル排出通路24の周囲に複数(図2では6つ)設けられ、第1オイル排出通路24と同様に一端が油路切替バルブ部21の端面21aにそれぞれ開口している。各第1オイル導入通路23の他端には、中心線CLと直交する半径方向に延びる第2オイル導入通路27がそれぞれ接続されている。油路切替バルブ部21の外周面21bには第2オイル導入通路27と同数の吸入油路28が設けられており、各第2オイル導入通路27は互いに異なる吸入油路28に接続されている。図3は、油路切替バルブ部21の外周面21bの一部を外周側から見た図である。なお、図3の左右方向が油路切替バルブ部21の周方向に対応する。図3に示したように吐出油路26と吸入油路28とは、油路切替バルブ部21の周方向に延びるように設けられる。また、吐出油路26と吸入油路28とは互いの位置が周方向にずれるように配置されるように設けられる。
カム部22は、油路切替バルブ部21の外周面21bと対向する内周面22aに全周に亘ってカム面29が形成されている。図2に示したようにカム面29には凸部29aと凹部29bとが交互に形成され、これら凸部29aと凹部29bとは滑らかに連続するように接続されている。これにより、カム面29が波形形状に形成される。また、カム面29の凸部29a及び凹部29bは、油路切替バルブ部21に設けられた吐出油路26及び吸入油路28の位置と対応付けて配置されている。詳しく説明すると、インナーレース30のピストン32が凸部29aで押し下げられて油圧室35からオイルが排出されるときに油圧室35と吐出油路26が連通し、ピストン32が凹部29bに沿って移動し油圧室35の容積が増大してオイルが油圧室35に吸引されるときに油圧室35と吸入油路28とが連通するように配置されている。このように各油路37、38によって油圧室35と連通されることにより、吐出油路26が本発明のオイル排出口に相当し、吸入油路28が本発明のオイル導入口に相当する。
インナーレース30は、アウターレース20の油路切替バルブ部21に中心線CLを中心として周方向に回転可能に設けられている。これにより、インナーレース30とアウターレース20とが互いに相対回転可能に設けられる。図2に示したようにインナーレース30には、インナーレース30の外周面30aに開口する複数(図2では8つ)のシリンダ穴31が形成されている。これら複数のシリンダ穴31は周方向に等間隔に設けられており、各シリンダ穴31は中心線CLと直交する半径方向に延びるように形成されている。図4に拡大して示したようにシリンダ穴31には、ピストン32と、ピストン32がカム部22のカム面29に押し付けられるようにピストン32を半径方向に付勢する付勢手段としてのスプリング33と、スプリング33を支持する支持手段としてのスプリングシート34とがそれぞれ設けられ、シリンダ穴31の側面及び底面とピストン32とによって油圧室35がそれぞれ形成されている。なお、図1及び図2に示したようにシリンダ穴31の側面には、ピストン32の動作を制限するべく途中に段差が設けられている。
ピストン32には、油圧室35からピストン32の周囲を通って外部にオイルが漏れないようにシールリング32aが設けられている。また、ピストン32には、カム面29と接触してカム面29上を転動するローラ36が設けられている。油圧室35の底部には、吸入油路28から油圧室35にオイルを導く第1油路37と油圧室35から吐出油路26にオイルを導く第2油路38とが形成されている。図4に示したようにスプリングシート34にはこれら第1油路37及び第2油路38が閉塞されないように連通孔34aが形成され、この連通孔34aにて第1油路37及び第2油路38と油圧室35とが連通される。また、後述するようにシリンダ穴31の底面は円筒状の第2シリンダ部材41にて形成されるため、この第2シリンダ部材41と接するスプリングシート34の裏面34bは第2シリンダ部材41の外周面41aに沿った湾曲した形状(以下、逆円筒形状と称することがある。)に形成されている。そのため、この裏面34bが本発明の接地面に相当する。第1油路37及び第2油路38は、インナーレース30の半径方向に対して周方向に傾くように設けられる。また、第1油路37及び第2油路38は、互いに反対の方向に傾くように設けられる。なお、図2に示したようにラジアルピストンポンプ10においてはインナーレース30がアウターレース20に対して図2の矢印A方向、すなわち左方向に回転する。そこで、第1油路37は、シリンダ穴31の底面からこの回転方向側に傾斜するように設けられる。一方、第2油路38は、シリンダ穴31の底面からこの回転方向とは逆方向(逆回転方向)に傾斜するように設けられる。
インナーレース30は、円筒状の第1シリンダ部材40と、円筒状の第2シリンダ部材41とを備えており、これら第1シリンダ部材40と第2シリンダ部材41とが一体に回転するように組み合わされることにより形成される。図2に示したように第2シリンダ部材41は、第1シリンダ部材40の内側に挿入されるように組み合わされる。なお、第2シリンダ部材41の外周の直径は第1シリンダ部材40の内周の直径よりも若干大きく設定されており、第2シリンダ部材41が第1シリンダ部材40に圧入されることにより第1シリンダ部材40と第2シリンダ部材41とが一体化される。第1シリンダ部材40には、外周面40aから内周面40bまで貫通してシリンダ穴31の側面を形成する貫通孔42が設けられている。そして、各シリンダ穴31の底面は、第1シリンダ部材40に圧入された第2シリンダ部材41の外周面41aにて形成される。図1及び図2に示したように、第2シリンダ部材41には各シリンダ穴31となる部分に第1油路37及び第2油路38が形成される。そのため、第1シリンダ部材40が本発明の第1部材に、第2シリンダ部材41が本発明の第2部材に相当する。
図5を参照してインナーレース30の製造方法について説明する。図5は、第1シリンダ部材40及び第2シリンダ部材41のそれぞれの一部を拡大して示している。なお、図5では、便宜上第1シリンダ部材40と第2シリンダ部材41を直線状に示す。インナーレース30を製造する際は、まず第1シリンダ部材40と第2シリンダ部材41とにそれぞれ穴開け加工を行う。第1シリンダ部材40には、シリンダ穴31の側面を形成する貫通孔42が穴開け加工される。一方、第2シリンダ部材41には、第1油路37及び第2油路38がそれぞれ穴開け加工される。そして、これら部材40、41への穴開け加工が終了した後、第2シリンダ部材41を第1シリンダ部材40に圧入してインナーレース30を製造する。すなわち、インナーレース30は、第1シリンダ部材40及び第2シリンダ部材41にそれぞれ別々に穴開け加工を施した後、これら部材40、41を組み合わせて製造される。そのため、第1シリンダ部材40の外周面40aがインナーレース30の外周面30aとなり、第2シリンダ部材41の内周面41bがインナーレース30の内周面30bとなる。
ラジアルピストンポンプ10の説明に戻る。ラジアルピストンポンプ10には、カバー102に設けられたオイル供給通路102aを介して外部からオイルが供給され、オイル吐出通路102bを介して外部にオイルが排出される。図1に示したように第1オイル排出通路24には、各油圧室35が第1オイル排出通路24に導かれたオイルをオイル吐出通路102bに導くオイルガイド106が挿入されている。このオイルガイド106はカバー102に固定されている。また、オイルガイド106には、第1オイル排出通路24からオイルが漏れないようにシールリング106aが設けられている。オイル供給通路102aは、カバー102と油路切替バルブ部21とオイルガイド106とによって形成されるオイル供給室107にオイルを導くように設けられている。なお、図1に示したようにオイル切替バルブ部21の一端側の外周にはオイルがオイル供給室107からカバー102内に漏れないようにオイルシール108が設けられている。
図1に示したように、インナーレース30の固定部101側の一端30cにはその内周面の全周に亘ってスプライン30dが設けられており、このスプライン30dはエンジンのクランクシャフト200の外周面に設けられたスプライン200aと噛み合わされる。また、アウターレース20の固定部101側の一端20aにもその内周面の全周に亘ってスプライン20bが設けられている。このスプライン20bは、コネクタ104を介して変速機のインプットシャフト300と接続されている。なお、図1に示したようにインプットシャフト300は円筒状に形成されており、その内側にクランクシャフト200が配置される。このようにアウターレース20及びインナーレース30にクランクシャフト200及びインプットシャフト300が接続されることにより、クランクシャフト200が本発明の入力軸に、インプットシャフト300が本発明の出力軸に対応する。
次に図6を参照してラジアルピストンポンプ10の動作について説明する。図6の上の図はインナーレース30の一部をカム面29側から見た図であり、図6の下の図は図6の上の図のVI−VI線におけるラジアルピストンポンプ10の断面図である。なお、図6においては、便宜上アウターレース20及びインナーレース30を直線状に示す。図6は、インナーレース30がアウターレース20に対して図6の左側に移動している状態を示している。図6のラジアルピストンポンプ10では、図6の右側のシリンダ穴31のピストン32は、スプリング34によって付勢されて油圧室35の容積が増大している。以下、この図6の右側の状態を吸入状態と称することがある。一方、図6の左側のシリンダ穴31のピストン32はカム面29の凸部29aによってシリンダ穴31内に押し込まれ、油圧室35の容積が減少している。以下、この図6の左側の状態を吐出状態と称することがある。図6の上の図に示したように、ピストン32が吸入状態のときは吸入油路28と油圧室35とが第1油路37にて連通されるので、第1オイル導入通路23から油圧室35に第2オイル導入通路27及び第1油路37を介してオイルが吸入される。この際、第1油路37は、シリンダ穴31の底面からインナーレース30の回転方向側に傾斜して設けられているため、吸入油路28から速やかに油圧室35にオイルを吸入させることができる。一方、ピストン32が吐出状態のときは吐出油路26と油圧室35とが連通されるので、油圧室35から第1オイル排出通路24に第2油路38及び第2オイル排出通路25を介してオイルが排出される。第2油路38は、シリンダ穴31の底面からインナーレース30の回転方向とは逆側に傾いて設けられているため、油圧室35から吐出油路26に速やかにオイルを排出することができる。
このようにラジアルピストンポンプ10によってオイルの吸入、排出を行う際、ラジアルピストンポンプ10から外部へのオイルの吐出量は、インナーレース30とアウターレース20との間の回転数差に比例するため、このオイルの吐出量を調整することによって、アウターレース20とインナーレース30との間の回転数の差(以下、回転数差と称することがある。)を変化させることができる。なお、オイルの吐出量の調整は、例えばオイル吐出通路102bから外部に吐出されるオイルを調整するバルブをカバー102に設け、このバルブの開度を調整することによって行えばよい。バルブを閉弁側に制御した場合、油圧室35からオイルが排出され難くなるため、オイルの吐出量は減少し、回転数差が小さくなる。一方、バルブを開弁側に制御した場合、油圧室35からオイルが排出され易くなるため、オイルの吐出量は増加し、回転数差を大きくすることができる。
動力伝達装置100は、このアウターレース20とインナーレース30との間の回転数差を制御することにより、エンジンのクランクシャフト200から変速機のインプットシャフト300に伝達される動力を制御する。例えば、ラジアルピストンポンプ10の回転数差が小さくなるようにオイルの吐出量を調整することにより、クランクシャフト200からインプットシャフト300に伝達される動力を増大させることができる。一方、ラジアルピストンポンプ10の回転数差が大きくなるようにオイルの吐出量を調整することにより、クランクシャフト200からインプットシャフト300に伝達される動力を減少させることができる。
以上に説明したように、第1の形態の動力伝達装置100によれば、ラジアルピストンポンプ10のオイルの吐出量を調整することにより、クランクシャフト200からインプットシャフト300に伝達される動力を制御することができる。ラジアルピストンポンプ10のインナーレース30に設けられる第1油路37をインナーレース30の回転方向側に傾斜して設け、第2油路38をインナーレース30の逆回転方向側に傾斜して設けたので、油圧室35へのオイルの導入及び排出をそれぞれ速やかに行うことができる。
また、このように第1油路37及び第2油路38を互いに反対の方向に傾くように傾斜させたことにより、図7に示したようにインナーレース30がアウターレース20に対して図6とは逆方向、すなわち図2において右方向に回転した場合においても油圧室35へのオイルの導入及び吐出を上述したものと逆の経路、すなわちカバー102のオイル吐出通路102b、第1オイル排出通路24、第2オイル排出通路25、及び第2油路38を介して油圧室35にオイルを導入し、第1油路37、第2オイル導入通路27、第1オイル導入通路23、及びカバー102のオイル供給通路102aを介して油圧室35からオイルを排出させることにより、油圧室35へのオイルの導入及び排出をそれぞれ速やかに行うことができる。なお、図7では便宜上アウターレース20及びインナーレース30を直線状に示した。また、図7の上の図はインナーレース30の一部をカム面29側から見た図であり、図7の下の図は図7の上の図のVII−VII線におけるラジアルピストンポンプ10の断面図である。
インナーレース30は、シリンダ穴31の側壁を形成する第1シリンダ部材40とシリンダ穴31の底部を形成する第2シリンダ部材41とを組み合わせたものであり、上述したように第2シリンダ部材41に第1油路37及び第2油路38を加工した後これらの部材40、41を組み合わせる。そのため、第1シリンダ部材40に加工される貫通穴42の大きさに影響されることなく傾斜した第1油路37及び第2油路38を容易に形成することができる。また、傾きの大きく油路37、38を容易に形成することができる。
シリンダ穴31に設けられるスプリングシート34の裏面34bは、逆円筒形状に形成されているため、アウターレース20とインナーレース30が相対回転してもスプリングシート34を第2シリンダ部材41の外周面に沿って移動させることができる。そのため、このスプリングシート34がシリンダ穴31内においてそのシリンダ穴31の中心線回りに回転することを防止することができる。これにより、スプリングシート34のぐらつきを防止できる。また、第2シリンダ部材41の外周面の摩耗を抑制することができる。さらに、この摩擦などによる無駄なエネルギの消費を抑制できるので、トルク損失を抑制できる。
なお、図8に示したように油路切替バルブ部21の外周面21bに設けられる吐出油路26と吸入油路28とは、油路切替バルブ部21の中心線CLに沿って並べて設けてもよい。なお、図8は、図3と同様に油路切替バルブ部21の外周面21bを外周側から見た図を示している。この場合、第1油路37の傾きは、ピストン32が吸入状態となるときに吸入油路28と油圧室35とが連通するように設定される。また、第2油路38の傾きは、ピストン32が吐出状態となるときに吐出油路26と油圧室35とが連通するように設定される。このように吐出油路26と吸入油路28とを油路切替バルブ部21の中心線CLに沿って並べて設けることにより、油路切替バルブ部21に行う穴開け加工の手間を軽減し、作業内容を容易にすることができる。
(第2の形態)
図9を参照して第2の形態に係る動力伝達装置について説明する。なお、図9は第2の形態に係る動力伝達装置に設けられるラジアルピストンポンプ10の複数のシリンダ穴31の一つを拡大して示す図であり、第1の形態の図4に対応する図である。なお、図9においては第2油路38の図示を省略した。また、図示は省略したがインナーレース30の他のシリンダ穴31も図9に示したシリンダ穴31と同様の構造である。図9に示したように第2の形態では、スプリングシート34の形状が異なる。それ以外の部分は第1の形態と同じであるため、第1の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示したように、第2の形態のスプリングシート34では、スプリングシート34の外周にピストン32側に突出する整流部34cが全周に亘って設けられている。この整流部34cは、連通孔34aとシリンダ穴31の側面とが滑らかに接続されるようにスプリングシート34のピストン32側の表面からスプリングシート34の外周に向かうにつれて漸次突出が大きくなるように設けられる。これにより、スプリングシート34のピストン32側の表面の形状を椀型形状にすることができる。
この第2の形態に係る動力伝達装置によれば、スプリングシート34に整流部34cを設けたので、油圧室35内の隅においてオイルが渦を形成することを抑制できる。これにより、油圧室35の隅におけるオイル流れを改善できるので、油圧室35へのオイルの吸入及び油圧室35からのオイルの排出をさらに速やかに行うことができる。
(第3の形態)
図10を参照して第3の形態に係る動力伝達装置について説明する。図10は第3の形態に係る動力伝達装置に設けられるラジアルピストンポンプ10の複数のシリンダ穴31の一つを拡大して示す図である。図10の上の図は、第1の形態の図4に対応する図である。図10の下の図は、図10の上の図のシリンダ穴31をインナーレース30の外周側から見た図を示している。なお、図示は省略したが、インナーレース30の他のシリンダ穴31も図10に示したシリンダ穴31と同様の構造である。図10に示したように第3の形態ではスプリングシート34が省略され、第2シリンダ部材41の外周面41aのうちシリンダ穴31の底面を形成する部分にスプリング33が嵌め込まれる溝部50がそれぞれ設けられる点が異なる。それ以外は、第1の形態と同様のため、共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。図10の下の図に示したように溝部50は、第1油路37及び第2油路38が開口する部分を避けて設けられる。
第3の形態の動力伝達装置によれば、スプリングシートが不要となるため、部品点数を減少させることができる。そのため、製造コストを抑えることができる。このように第2シリンダ部材41の外周面41aに溝部50が設けられることにより、第2シリンダ部材41が本発明の円筒部材に対応する。
(第4の形態)
図11及び図12を参照して第4の形態に係る動力伝達装置について説明する。図11は第4の形態に係る動力伝達装置に設けられるラジアルピストンポンプ10の複数のシリンダ穴31の一つを拡大して示す図である。第4の形態では、ラジアルピストンポンプ10のインナーレース30が円筒状のシリンダベース部材60と、そのシリンダベース部材60に設けられてシリンダ穴31となる貫通孔61に嵌め込まれる底部材としてのスプリングシート62とが一体化されて形成される点が他の形態と異なる。それ以外の部分は、他の形態と同様であるため共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図示は省略したが、インナーレース30の他のシリンダ穴31も図11に示したものと同様の構造である。この形態では、シリンダベース部材60の外周面60aがインナーレース30の外周面30aとなり、シリンダベース部材60の内周面60bがインナーレース30の内周面30bとなる。
図12は、スプリングシート62を拡大して示した斜視図である。図12に示したようにスプリングシート62は、そのピストン32側の表面62aに設けられてスプリング33が嵌め込まれるスプリング溝63が形成される。また、表面62aからその表面62aの反対側の裏面62bに貫通する第1油路37及び第2油路38が形成される。裏面62bはアウターレース20の油路切替バルブ部21と接するため、その形状は油路切替バルブ部21の外周面の形状に沿った逆円筒形状に形成されている。
第4の形態のインナーレース30も第1の形態と同様に、シリンダベース部材60とスプリングシート62とをそれぞれ別々に加工し、その後これらを組み合わせることによって製造される。すなわち、まずシリンダベース部材60に貫通孔61を穴開け加工するとともにスプリングシート62にスプリング溝63、第1油路37、及び第2油路38を穴開け加工する。この際、図11に示したように貫通孔61には、スプリングシート62を貫通孔61に嵌め込んだ際にその裏面62bがシリンダベース部材60の内周面30bと連なって配置されるように段差61aが設けられる。その後、穴開け加工を行ったスプリングシート62を各貫通孔61にそれぞれ嵌め込むことによりインナーレース30が形成される。なお、スプリングシート62の外周の直径は、貫通孔61の内周の直径よりも若干大きく設定されており、スプリングシート62は貫通孔61に圧入されることによりこれらが一体化される。
第4の形態に係る動力伝達装置によれば、ラジアルピストンポンプ10のインナーレース30が半径方向の途中で外周側と内周側とに分割されることを防止できるので、インナーレース30によって伝達可能なトルクの上限を上昇させることができる。また、スプリングシート62には、シリンダベース部材60と組み合わせる前に油路37、38を加工できるので、傾斜した油路37、38を容易に形成することができる。また、貫通孔61の大きさに拘わりなく油路37、38の穴開け加工を行うことができるので、傾きの大きい油路を容易に形成できる。なお、この形態では、シリンダベース部材60が本発明の第1部材に相当し、スプリングシート62が本発明の第2部材に相当する。
(第5の形態)
図13を参照して第5の形態に係る動力伝達装置について説明する。図13は第5の形態に係る動力伝達装置に設けられるラジアルピストンポンプ10の複数のシリンダ穴31の一つを拡大して示す図である。図示は省略したが、インナーレース30の他のシリンダ穴31も図13に示したものと同様の構造である。なお、ラジアルピストンポンプ10の他の部分は他の形態と同様であるため、共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図13に示したようにこの形態のインナーレース30は、円筒状の外周部材70と、円筒状の内周部材71と、キー部材としてのスプリングシート72とを備えている。外周部材70には、その外周面70aから内周面70bに貫通してシリンダ穴31となる複数の貫通孔73が設けられる。内周部材71は、その外周面71aが外周部材70の内周面70bと接するように外周部材70に嵌め込まれる。なお、内周部材71の外周の直径は、外周部材70の内周の直径よりも若干大きく設定されており、内周部材71は外周部材70内に圧入されることによってこれらが組み合わされる。内周部材71の外周面71aには、外周部材70の貫通孔73が配置される部分に凹部74がそれぞれ形成される。図13に示したように凹部74の深さは、スプリングシート72の一部が内周部材71の凹部74に嵌り込み、残りの部分が外周部材70の貫通孔73内に配置されるように設定される。各スプリングシート72には、連通孔72aが形成される。内周部材71には、第1油路37及び第2油路38がそれぞれ形成される。すなわち、この形態では、油路切替バルブ部21の吸入油路28からは第1油路37及び連通孔72aを介して油圧室35にオイルが導入され、油圧室35からは連通孔72a及び第2油路38を介して油路切替バルブ部21の吐出油路26にオイルが排出される。
第5の形態に係る動力伝達装置によれば、スプリングシート72の一部が内周部材71に嵌り、残りの部分が外周部材70の貫通孔73内に配置されるので、このスプリングシート72を外周部材70と内周部材71とを連結させるキーとして機能させることができる。そのため、外周部材70と内周部材71とにこれらが互いに異なる方向に回転する力が作用してもスプリングシート72によってこれらの位置関係がずれることを防止でき、これら各部材70、71をそれぞれ同じ方向に必ず回転させることができる。これにより、外周部材70と内周部材71との間において確実にトルクを伝達させることができる。また、インナーレース30によって伝達可能なトルクの上限を上昇させることができる。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、図14に示したように各シリンダ穴31の底部に設けられる油路は一つでもよい。なお、図14では、便宜上アウターレース20及びインナーレース30を直線状に示している。図14に示したように各油路80はシリンダ穴31の底面から図14の左回りの方向に傾くように形成されている。この場合、インナーレース30がアウターレース20に対して図14の左回りに回転する際に油圧室35へのオイルの導入を速やかに行うことができる。また、インナーレース30がアウターレース20に対して図14の右回りに回転する際に油圧室35からのオイルの排出を速やかに行うことができる。
図15に示したように各油路80は、シリンダ穴31の底面から図15の右回りの方向に傾くように形成されていてもよい。図15においても便宜上アウターレース20及びインナーレース30を直線状に示す。この場合、インナーレース30がアウターレース20に対して図15の右回りに回転する際に油圧室35へのオイルの導入を速やかに行うことができる。また、インナーレース30がアウターレース20に対して図15の左回りに回転する際に油圧室35からのオイルの排出を速やかに行うことができる。
本発明が適用されるラジアルピストンポンプは、インナーレースとアウターレースとが同軸に設けられたものに限定されない。本発明は、例えばインナーレースとアウターレースとを偏心させて配置し、この偏心によって発生する間隔の変化を利用してピストンを往復動させるラジアルピストンポンプに適用してもよい。また、インナーレースに形成されるシリンダ穴の数は8つに限定されず、1つ以上のシリンダ穴がインナーレースに形成されていればよい。シリンダ穴が複数形成される場合、これらのシリンダ穴は等間隔に設けられていなくてもよい。
上述した各形態は動力伝達装置について示したものであるが、これらの形態の動力伝達装置に組み込まれているラジアルピストンポンプの部分は、オイルなどを送るための単体のラジアルピストンポンプとして使用してもよい。この場合も、各シリンダ穴の底部に傾斜した油路を容易に形成することができるので、油圧室へのオイルの導入及び排出を速やかに行うことができる。また、周知のようにラジアルピストンポンプは、インナーレース又はアウターレースの一方を固定し、各油圧室へのオイルの導入及び排出を行うことによりラジアルピストンモータとして機能させることができる。そのため、上述した各形態の動力伝達装置のラジアルピストンポンプの部分は、単体のラジアルピストンモータに適用できる。このラジアルピストンモータにおいても、各シリンダ穴の底部に傾斜した油路を容易に形成することができるので、油圧室へのオイルの導入及び排出を速やかに行うことができる。
本発明の第1の形態に係るラジアルピストンポンプが組み込まれた動力伝達装置の要部を示す図。 図1のII−II線における動力伝達装置の断面を示す図。 図1の油路切替バルブ部の外周面の一部を外周側から見た図。 図1のシリンダ穴の一つを拡大して示した図。 アウターレースの製造方法を説明するための図。 ラジアルピストンポンプの動作を説明するための図。 図6とは逆方向にラジアルピストンポンプを動作させた場合におけるラジアルピストンポンプの動作を示す図。 第1の形態の変形例を示す図。 第2の形態に係る動力伝達装置の要部を示す図。 第3の形態に係る動力伝達装置の要部を示す図。 第4の形態に係る動力伝達装置の要部を示す図。 第4の形態に係る動力伝達装置に設けられるスプリングシートを拡大して示す斜視図。 第5の形態に係る動力伝達装置の要部を示す図。 本発明の動力伝達装置の第1の変形例を示す図。 本発明の動力伝達装置の第2の変形例を示す図。
符号の説明
10 ラジアルピストンポンプ
20 アウターレース(第1回転部材)
21 油路切替バルブ部(軸部)
21b 油路切替バルブ部の外周面
22 カム部
22a カム部の内周面
26 吐出油路(オイル排出口)
28 吸入油路(オイル導入口)
29 カム面
30 インナーレース(第2回転部材)
30a インナーレースの外周面
30b インナーレースの内周面
31 シリンダ穴
32 ピストン
33 スプリング(付勢手段)
34 スプリングシート(支持手段)
34a 連通孔
34b 裏面(接地面)
34c 整流部
35 油圧室
37 第1油路
38 第2油路
40 第1シリンダ部材(第1部材)
41 第2シリンダ部材(第2部材、円筒部材)
41a 第2シリンダ部材の外周面
50 溝部
60 シリンダベース部
61 貫通孔
62 スプリングシート(底部材)
70 外周部材
71 内周部材
72 スプリングシート(キー部材)
73 貫通孔
74 凹部
80 油路
100 動力伝達装置
200 クランクシャフト(入力軸)
300 インプットシャフト(出力軸)
CL 中心線

Claims (19)

  1. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え
    前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、
    前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成するとともに、この外周面の前記シリンダ穴の底面を形成する部分には、前記シリンダ穴に設けられて前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段が嵌め込まれる溝部が設けられていることを特徴とするラジアルピストンポンプ。
  2. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、
    前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、
    前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成し、
    前記シリンダ穴には、前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段を支持する支持面と前記支持面の裏側に設けられて前記円筒部材の外周面に沿った形状に形成される接地面とを有し、前記油圧室内と前記油路とを連通させる連通孔が形成される支持手段と、が設けられることを特徴とするラジアルピストンポンプ。
  3. 前記支持手段は、前記ピストン穴の側面と前記連通孔とが滑らかに接続されるように設けられる整流部を備えている請求項2に記載のラジアルピストンポンプ。
  4. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、
    前記第1部材は、外周面が前記第2回転部材の外周面になるとともに内周面が前記第2回転部材の内周面になり、かつ外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状のベース部材であり、
    前記第2部材は、前記貫通孔に嵌め込まれ、前記軸部の外周面と対向する部分が前記軸部の外周面に沿った形状に形成される底部材であることを特徴とするラジアルピストンポンプ。
  5. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンポンプにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、
    前記第1部材は、外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状の外周部材であり、
    前記第2部材は、前記外周部材の内周面と外周面が接するように前記外周部材の内周に嵌め込まれ、その外周面のうち前記貫通孔が配置される部分に凹部が設けられる円筒状の内周部材と、前記凹部に一部が嵌り込み、かつ残りの部分が前記外周部材の貫通孔内に配置されるように前記貫通孔に設けられるキー部材と、を備えていることを特徴とするラジアルピストンポンプ。
  6. 前記油路は、前記第2回転部材の周方向に傾いて形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のラジアルピストンポンプ。
  7. 前記油路として、前記油圧室と前記オイル導入口とを連通するための第1油路と、前記油圧室と前記オイル排出口とを連通するための第2油路と、が設けられ、
    前記第1油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に傾くように形成され、前記第2油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に対して反対方向に傾くように形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のラジアルピストンポンプ。
  8. 前記軸部に前記オイル導入口と前記オイル排出口とが前記軸部の中心線に沿って並べて設けられ、
    前記第1油路は前記ピストンが前記カム面の方向に移動するときに前記オイル導入口と前記油圧室とが連通するように設けられ、
    前記第2油路は前記ピストンが前記カム面と反対の方向に移動するときに前記オイル排出口と前記油圧室とが連通するように設けられている請求項7に記載のラジアルピストンポンプ。
  9. 前記第2部材は、前記第1部材に圧入されている請求項1〜8のいずれか一項に記載のラジアルピストンポンプ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のラジアルピストンポンプを備え、
    前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの一方が動力源から動力が伝達される入力軸と接続され、他方が動力を出力する出力軸と接続されることを特徴とする動力伝達装置。
  11. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え
    前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、
    前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成するとともに、この外周面の前記シリンダ穴の底面を形成する部分には、前記シリンダ穴に設けられて前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段が嵌め込まれる溝部が設けられていることを特徴とするラジアルピストンモータ。
  12. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、
    前記第2部材は、内部に前記軸部が挿入される円筒部材であり、
    前記円筒部材の外周面が前記シリンダ穴の底面を形成し、
    前記シリンダ穴には、前記ピストンが前記カム面に押し付けられるように前記ピストンを前記カム面の方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段を支持する支持面と前記支持面の裏側に設けられて前記円筒部材の外周面に沿った形状に形成される接地面とを有し、前記油圧室内と前記油路とを連通させる連通孔が形成される支持手段と、が設けられることを特徴とするラジアルピストンモータ。
  13. 前記支持手段は、前記ピストン穴の側面と前記連通孔とが滑らかに接続されるように設けられる整流部を備えている請求項12に記載のラジアルピストンモータ。
  14. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、
    前記第1部材は、外周面が前記第2回転部材の外周面になるとともに内周面が前記第2回転部材の内周面になり、かつ外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状のベース部材であり、
    前記第2部材は、前記貫通孔に嵌め込まれ、前記軸部の外周面と対向する部分が前記軸部の外周面に沿った形状に形成される底部材であることを特徴とするラジアルピストンモータ。
  15. 外周面に外部からオイルが導かれるオイル導入口と外部にオイルを排出するオイル排出口とが周方向にそれぞれ単数又は複数設けられる軸部と、前記軸部の外周面と対向する内周面にカム面が形成されるカム部と、を有し、前記軸部の中心線の回りを回転可能に設けられる第1回転部材と、外周面が前記カム部のカム面と対向し、かつ内周面にて前記オイル導入口と前記オイル排出口とがそれぞれ覆われるように前記軸部に前記第1回転部材に対して相対回転可能に設けられる第2回転部材と、を備え、
    前記第2回転部材には半径方向に延びて外周面に開口するシリンダ穴が形成され、前記シリンダ穴にはピストンが往復動可能に挿入されてその内部に油圧室が形成され、前記油圧室の底部には前記油圧室と前記オイル導入口及び前記オイル排出口とを連通するための油路が設けられ、前記油路が前記第2回転部材の半径方向に対して傾いて形成されているラジアルピストンモータにおいて、
    前記第2回転部材は、前記シリンダ穴の側壁を形成する第1部材と、前記第1部材と組み合わされて前記シリンダ穴の底部を形成し、前記油路が設けられる第2部材と、を備え、
    前記第1部材は、外周面から内周面まで貫通して前記シリンダ穴となる貫通孔が設けられる円筒状の外周部材であり、
    前記第2部材は、前記外周部材の内周面と外周面が接するように前記外周部材の内周に嵌め込まれ、その外周面のうち前記貫通孔が配置される部分に凹部が設けられる円筒状の内周部材と、前記凹部に一部が嵌り込み、かつ残りの部分が前記外周部材の貫通孔内に配置されるように前記貫通孔に設けられるキー部材と、を備えていることを特徴とするラジアルピストンモータ。
  16. 前記油路は、前記第2回転部材の周方向に傾いて形成されている請求項11〜15のいずれか一項に記載のラジアルピストンモータ。
  17. 前記油路として、前記油圧室と前記オイル導入口とを連通するための第1油路と、前記油圧室と前記オイル排出口とを連通するための第2油路と、が設けられ、
    前記第1油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に傾くように形成され、前記第2油路は前記油圧室の底面から前記第2回転部材の回転方向に対して反対方向に傾くように形成されている請求項11〜15のいずれか一項に記載のラジアルピストンモータ。
  18. 前記軸部に前記オイル導入口と前記オイル排出口とが前記軸部の中心線に沿って並べて設けられ、
    前記第1油路は前記ピストンが前記カム面の方向に移動するときに前記オイル導入口と前記油圧室とが連通するように設けられ、
    前記第2油路は前記ピストンが前記カム面と反対の方向に移動するときに前記オイル排出口と前記油圧室とが連通するように設けられている請求項17に記載のラジアルピストンモータ。
  19. 前記第2部材は、前記第1部材に圧入されている請求項11〜18のいずれか一項に記載のラジアルピストンモータ。
JP2007302002A 2007-11-21 2007-11-21 ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ Expired - Fee Related JP5012450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007302002A JP5012450B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007302002A JP5012450B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009127482A JP2009127482A (ja) 2009-06-11
JP5012450B2 true JP5012450B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40818664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007302002A Expired - Fee Related JP5012450B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5012450B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104481847B (zh) * 2014-11-15 2016-11-30 国网江西分宜县供电有限责任公司 流体转移装置用的缸体的设计方法
CN104373318B (zh) * 2014-11-15 2016-08-24 龚柱 流体转移装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399503A (en) * 1977-02-10 1978-08-31 Teijin Seiki Co Ltd Radial piston type liquid pressure pump motor
JP4228945B2 (ja) * 2004-03-11 2009-02-25 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009127482A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7481633B2 (en) Rotor with cut-outs
US7600983B2 (en) Radial plunger pump and method for manufacturing pump housing
JP5012450B2 (ja) ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ
RU2401386C2 (ru) Гидравлическое устройство
JP2002048215A (ja) 静油圧式無段変速機
JP2010180798A (ja) ポンプ装置
JP5000993B2 (ja) 油圧装置
JP2017125494A (ja) フローティングシリンダを有する液圧機械
JP6307015B2 (ja) アキシャルピストン型液圧回転機
JPH10122160A (ja) ギアポンプ
WO2011086815A1 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP2007120436A (ja) ベーンポンプ
JP3889592B2 (ja) 可変容量型斜板式液圧回転機
JP3137393U (ja) ピストン型圧縮機
JP2528999B2 (ja) 回転型流体エネルギ変換装置
JP6360701B2 (ja) 液圧回転機
JP2006056512A (ja) 車両の左右駆動力配分装置
JP2966361B2 (ja) ピストン型油圧モータ又は油圧ポンプの作動流体分配装置
JP2009127484A (ja) ラジアルピストンポンプ及びそれを用いた動力伝達装置、並びにラジアルピストンモータ
JP2023151479A (ja) 回転斜板式液圧ポンプ
JP2016223306A (ja) 可変容量型斜板式液圧回転機
JPH1182669A (ja) 斜板式無段変速機
JP2006152819A (ja) ピストンポンプ
JP2009127480A (ja) ラジアルピストンポンプ及びラジアルピストンモータ、並びにそれらを用いた変速機
JPH0749820B2 (ja) 静油圧式無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees