JP5012280B2 - ワイヤハーネス用プロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法 - Google Patents

ワイヤハーネス用プロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法 Download PDF

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Description

本発明はワイヤハーネス用プロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法に関し、詳しくは、二輪車や自動車等に屈曲させて配索するワイヤハーネスに外装するプロテクタであって、プロテクタの形状を改良してワイヤハーネスの取付作業性を向上するものである。
近年、二輪車や自動車に配索するワイヤハーネスは、車体フレームや車体パネルに沿った狭いスペースに正確かつ高密度に配索する必要があると共に、ワイヤハーネスが外部干渉材と接触しないように保護する必要があるため、樹脂成形品からなるプロテクタを設けてワイヤハーネスに外装している場合が多い。
かつ、配索箇所との関係でワイヤハーネスを屈曲させて配索する場合、ワイヤハーネスを収容するプロテクタも屈曲させる必要が生じる。特に、オートバイ等の二輪車においては、車体フレームに対して屈曲してワイヤハーネスを配索する箇所が多いと共に、車体全体が小型であるためワイヤハーネスに対する他部品の干渉が発生しやすい。このため、屈曲あるいは傾斜して配索するワイヤハーネスをプロテクタで保護する必要がある箇所が多い。
プロテクタを屈曲させるものとして、例えば、特開2002−44825号公報(特許文献1)のワイヤハーネス用プロテクタが提供されている。
前記ワイヤハーネス用プロテクタは、図8に示すように、プロテクタ本体が屈曲されている箇所で第1プロテクタ本体1と第2プロテクタ本体2に分割されており、治具上にセットされた第1プロテクタ本体1に複数の電線wを並列状態に平面配索し、並列状態の電線wに第1プロテクタ本体1と間隔をあけて配置されている第2位置決めインナー部材3を装着し、第1プロテクタ本体1に第1蓋体4を被せてロック結合する。
ついで、第2位置決めインナー部材3を捻ることにより並列状態の電線wを一体的に捻り、並列状態の電線wを固定している第2位置決めインナー部材3を第2プロテクタ本体2に装着して第2プロテクタ本体2に電線wを配索する。その後、第2プロテクタ本体2に第2蓋体5を被せてロック結合すると同時に、第1プロテクタ本体1と第2プロテクタ本体2とを連結している。
特開2002−44825号公報
しかしながら、前記特許文献1のプロテクタでは、第1プロテクタ本体1と第2プロテクタ本体2との電線wの配索作業を別々に行い、第1プロテクタ本体1に配索した電線wを捻った状態で第2プロテクタ本体2に配索しなければならないため、作業手順が複雑になる。
また、電線wを第1プロテクタ本体1、第2プロテクタ本体2に配索した後で、第1蓋体4、第2蓋体5を被せた第1プロテクタ本体1と第2プロテクタ本体2とを連結させるため、電線wの配索長さを調整するのが難しく、電線wの長さが長くなってしまった場合は、連結作業時に第1プロテクタ本体1と第2プロテクタ本体2との間から電線が飛び出る等してしまう恐れがあり、組立性が悪くなりやすい。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、プロテクタへの電線の配線後に、該プロテクタを所要位置で屈曲させ、該屈曲状態を確実に保持することができる簡単な構成のプロテクタと、ワイヤハーネスへの該プロテクタの取り付け方法を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、ワイヤハーネスの挿通方向に延在する底板部と、該底板部の両側に側板部を有するプロテクタ本体を備える樹脂成形品のプロテクタであって、
前記挿通方向の中間位置に、前記底板部を横断する薄肉ヒンジ部を有すると共に該薄肉ヒンジ部の両側の前記側板部は分断した屈曲部を備え、
前記屈曲部を挟む一方側の第一側部の底板部の外面から、係止爪を先端に設けた係止片を突設している一方、前記屈曲部を挟む他方側の第二側部の底板部の外面から前記係止爪を挿入係止する係止穴を有する被係止部を突設し、前記薄肉ヒンジ部を支点として前記第一側部と第二側部を外向きに屈曲させて前記係止爪を係止穴に回転係止可とし、前記係止片を回転方向に傾斜させて突設し、該係止片の先端の係止爪は、その反回転側斜辺が前記係止片から突出して係止面を形成する断面三角形状としている一方、前記係止穴は、該係止爪の反回転側斜辺との接触側内面を該係止爪の回転軌跡に対応させた傾斜面とし、前記係止穴の傾斜面に摺接して挿入された該係止爪が係止穴より突出した位置で前記係止面が係止穴の周縁に係止され、前記第一側部と第二側部とを所要角度の傾斜姿勢で結合保持することを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
前記構成のプロテクタは、プロテクタ本体の底板部に屈曲支点となる薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部の両側に屈曲して傾斜姿勢とする第一側部と第二側部とを連続して備えている。前記第一側部の底板部の外面に係止爪を先端に設けた係止片を設ける一方、第二側部に前記係止爪が係止する係止孔を設けた被係止部とを突設していることにより、第一側部と第二側部の平坦面からなる底板部内面を連続した水平方向に配置した状態で電線群をプロテクタ本体内に布線した後に、第一側部と第二側部の底板部を外方に向けて屈曲させて係止爪を係止孔に挿入係止することで、ワイヤハーネスおよびプロテクタを同時に所要角度の傾斜姿勢とすることができる。
特に、プロテクタ本体の側板部ではなく、底板部の外面から係止片と被係止部とを突設することで、電線群の布線に影響を及ぼさず、かつ、係止片と被係止部とからなる結合部を大きくでき結合力を高めることができる。
本発明のプロテクタでは、薄肉ヒンジ部を支点として係止爪を設けた第一側部を第二側部側へと回転させて、第二側部の係止穴に挿入係止する必要がある。このように、回転させて係止する場合、回転軌跡の問題により、係止穴への係止爪の係止面の引っ掛かり量を多くすると、係止穴を係止爪が通る際に、係止穴の内周面に対して係止爪を押し付けながら挿入する必要があるため、大きな挿入力を要すると共に係止爪の変形量が大きくなる問題がある。
この問題に対して、本発明では、前記のように、回転させる第一側部の底板部から突設する係止片を回転方向に傾斜させる一方、第二側部の係止穴は係止爪の反回転側辺との接触側内面を、該係止爪の回転軌跡に対応させた傾斜面としている。よって、係止爪の係止面の引っ掛かり量を大きくしても、係止爪を係止穴に挿入する際に係止爪の先端が傾斜面に沿ってスムーズに摺接しながら係止穴に挿入することができる。
よって、係止穴の周縁への係止面の引っ掛かり量が大きくなるように係止爪を突出させても、係止穴に対する係止爪の挿入力を低減することができると共に、係止付爪の変形を防止することができ、係止作業時の問題を解消しながら係止力を強めてプロテクタの傾斜姿勢を確実に保持することができる。
前記係止片の係止爪の回転側辺は係止片の直線面に連続すると共に、前記反回転側斜辺は前記係止面に対して鋭角の傾斜面とし、該係止爪の反回転側辺の傾斜角度は、前記係止穴の傾斜角度と略同一であり、該係止爪の傾斜角度は前記係止片の前記底板部に対する傾斜角度より大きくしていることが好ましい。
前述したように、係止爪の反回転側辺の傾斜角度を係止穴の傾斜角度と略同一としていることで、係止爪の反回転側辺が係止穴の傾斜面と略平行な状態で挿入されるため、係止爪を係止穴にスムーズに挿入することができる。また、係止片の傾斜角度を係止穴の傾斜角度よりも大として角度差をつけることで、係止爪を係止穴に挿入した際に、係止爪の係止面を係止穴の周縁に確実に係止することができる。
前記係止片は底板部に対する傾斜角度は65〜75度が好ましく、特に70度が好ましい。該係止片の先端の係止爪の反回転側辺の底板部に対する傾斜角度は40〜50度が好ましく、特に45度が好ましく、該角度と平行となるように前記係止穴の傾斜角度を設定している。前記係止片の傾斜角度と係止爪の反回転側辺の傾斜角度の角度差は20〜30とすることが好ましい。
前記係止爪を先端に設けた係止片と該係止爪が挿入係止する係止孔とは、前記底板部の幅方向に複数個並設していることが好ましい。
本発明のプロテクタでは、底板部の外面より係止爪を先端に設けた係止片と、前記係止爪を挿入係止する係止孔を設けた被係止部とを突設しているため、底板部の幅方向に、該幅方向寸法に応じて2〜4個等の係止爪と係止孔とを設けることができ、このように複数個設けることでプロテクタの傾斜姿勢をより確実に保持することができる。
かつ、係止爪の係止片および係止孔を設ける被係止部はそれぞれ基部を共通として突設し、係止爪および係止孔の基部の強度を高めることが好ましい。
本発明のプロテクタでは、前記プロテクタ本体の第一側部と第二側部に夫々取り付ける蓋を備えている。
前記のように、プロテクタ本体に電線群を挿通してから、底板部を外向きに屈曲させるため、第一側部と第二側部の蓋のうち、少なくともいずれか一方を取り付けておき、屈曲時にプロテクタ本体に挿通した電線群がプロテクタ本体よりはみ出したり、離脱しないようにすることが好ましい。特に、プロテクタ本体の側壁が低く浅底である場合には、一方の蓋を取り付けて、電線群がプロテクタ本体内にしっかりと収容しておくことが好ましい。
前記プロテクタをワイヤハーネスに取り付ける方法として、
ワイヤハーネス組立台上から立設した支持棒で支持して、前記プロテクタ本体の底板部を下面側として前記第一側部と第二側部とを水平方向に連続させて載置し、
前記プロテクタ本体内を通してワイヤハーネスを構成する電線群を布線し、
前記電線布線後に、前記第一側部に前記蓋を取り付け、
ついで、前記プロテクタ本体を前記支持棒より上方へと持ち上げて前記第一側部と第二側部の底板部を薄肉ヒンジ部を支点として下向きに折り曲げ、前記第一側部の係止爪を回転させて前記係止穴に挿入係止して第一側部と第二側部とを所定角度の傾斜姿勢で結合保持し、
その後、第二側部に蓋を取り付けていることを特徴とするワイヤハーネスへのプロテクタ取付方法を提供している。
前記取付方法によると、ワイヤハーネスを配索経路に沿わせるために屈曲とする必要があるプロテクタを、ワイヤハーネス組立台上ではプロテクタ本体の第一側部と第二側部とを水平状態に保持しているため、ワイヤハーネスを構成する電線群を水平方向に高低差なく連続して布線することができ、布線作業性を高めることができる。かつ、電線群をプロテクタ本体に通して水平方向に布線した後、第一側部に蓋を取り付けた後に回転させて第二側部に対して傾斜させ、係止爪を係止穴に挿入係止してロックすれば、プロテクタ本体とワイヤハーネスとを同時に屈曲させて所要に配索方向に沿った傾斜姿勢に保持することができる。
このように、ワイヤハーネス組立作業台上では、プロテクタ本体を水平姿勢に保持して布線できる一方、布線後にプロテクタを薄肉ヒンジ部を支点として回転させロック結合するだけのワンタッチ作業で、ワイヤハーネスとプロテクタとを同時にワイヤハーネスの配索方向に対応した傾斜姿勢とすることが簡単にできる。
前述したように、本発明のプロテクタによれば、プロテクタ本体の底板部に電線群の配索方向と直交方向に薄肉ヒンジ部を設けて連続させ、該薄肉ヒンジ部の両側の第一側部と第二側部の底板部の外面に係止爪を先端に設けた係止片と前記係止爪が係止する係止孔を設けた被係止部とを突設していることにより、第一側部と第二側部の平坦面からなる底板部内面を連続した水平方向に配置した状態でワイヤハーネスを構成する電線群をプロテクタ本体内に布線した後に、第一側部と第二側部の底板部を外方に向けて屈曲させて係止爪を係止孔に挿入係止することで、ワイヤハーネスおよびプロテクタを同時に所要角度の傾斜姿勢とすることができる。
また、前記係止爪を回転させて係止穴に挿入係止する必要があるが、回転させる係止爪を先端に設けた係止片および係止穴を回転軌跡に対応して傾斜させると、係止穴への係止爪の係止面の引っ掛かり量を大きくするために係止面が大きくなる形状としても、係止穴への挿入時に係止爪の先端が係止穴内面の傾斜面に強く押し付けらずに、スムーズに摺接しながら挿入できる。よって、挿入力の低減を図りながら、係止面の引っ掛かり量を多くでき確実に傾斜姿勢に保持することができる。
本発明のワイヤハーネスへのプロテクタ取付方法によれば、ワイヤハーネスの配索姿勢に対応させて屈曲させる必要があるプロテクタを、ワイヤハーネス組立台上ではプロテクタ本体の第一側部と第二側部とを水平状態に連続させることができる。よって、ワイヤハーネスを構成する電線群を水平方向に連続的に布線することができ、布線作業性を高めることができる。また、電線群を布線した後に、プロテクタ本体の第一側部を回転させて第二側部に対してロック結合するだけで、ワイヤハーネスとプロテクタとを同時にワイヤハーネスの車両での配索姿勢に対応した屈曲姿勢に変換保持することが簡単にできる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7に、本発明の実施形態のワイヤハーネス用のプロテクタを示す。
図1に示すプロテクタ10は、二輪車の車体フレームに沿って配索されるワイヤハーネスW/Hに外装するものであり、ワイヤハーネスW/Hの配索経路に沿った屈曲形状とされる。
プロテクタ10は、屈曲位置Aで屈曲させる第一側部21と第二側部22とを有するプロテクタ本体15と、第一側部21に被せる第一蓋31と第二側部22に被せる第二蓋32とを備えている。これらプロテクタ本体15、第一、第二蓋31、32は樹脂成形品からなる。
前記プロテクタ本体15の第一、第二側部21、22はいずれもワイヤハーネスの挿通方向Zに延在する底板部21a、22aと、該底板部21a、22aの幅方向の両側に側板部21b、22bを有する形状であり、側板部21b、22bが低い浅底の断面コ字状である。
前記第一、第二蓋31、32もプロテクタ本体15と同様な形状で、プロテクタ本体15の開口を閉鎖する閉鎖板部31a、32aの両側から側板部31b、32bが突設した浅底の断面コ字形状である。
前記プロテクタ本体15の側板部21b、22bの外面には係止枠21r、22rを設ける一方、第一、第二蓋31、32の側板部31b、32bの外面に係止爪31r、32rを設け、ロック結合させるようにしている。
前記プロテクタ本体15の屈曲位置Aには図3(A)〜(C)に概略的に示すように、ワイヤハーネス挿通方向Zの中間位置に、該挿通方向Zと直交する幅方向の全長にわたり薄肉ヒンジ部40を設け、該薄肉ヒンジ部40を介して第一側部21と第二側部22とを屈曲可能に連続させている。該薄肉ヒンジ部40の両側の側板部21b、22bとは分断している。
前記第一側部21の底板部21aの外面(下面)には、薄肉ヒンジ部40と近接する位置に、幅方向に並設した2個の係止片21cを外方に向けて突設し、各係止片21cの先端に係止爪21dを設けている。前記係止片21cは底板部21aに対して回転方向Xに角度α(本実施形態では70°)で傾斜させて突出している。
係止片21cの先端に設けた前記係止爪21dは係止片21cの先端から反回転方向Yに係止面21eが突出する断面三角形状としている。該係止爪21dの回転方向の回転側辺21fは係止片21cに直線状に連続すると共に、反回転方向Yの反回転斜辺21gは係止面21eに対して鋭角の角度β(本実施形態では45°)で突出する傾斜面としている。
前記各係止片21cは、図2(A)に示すように、中央に隙間を有する幅広の基部21c−1より互いに近接させた幅狭部21c−2の先端縁の中央に前記係止爪21dを設け、係止爪21dの支持強度を高めた構成としている。また、係止爪21dの挿入側先端はアールを設けた先端R部21jとしている。
前記第二側部22の底板部22aの外面(下面)には、薄肉ヒンジ部40と近接する位置に、前記第一側部21の係止片21cと対向する位置に被係止壁22cを外向きに突設している。
前記被係止壁22cには、前記係止爪21dが挿入係止する一対の係止穴22dを幅方向に並列に設けている。各係止穴22dは、係止爪21dの反回転側辺21gとの接触側内面を該反回転側辺21gの回転軌跡に対応させた傾斜角度γ(本実施形態では45°)とした傾斜面22eとしている。即ち、該傾斜面22eの傾斜角度γと係止爪21dの傾斜角度βとを同一としている。
さらに、第二側部22の底板部22aの外面には、前記係止爪21dの挿入方向の先端側にストッパー部22fを被係止壁22cと平行方向に突設している。該ストッパー部22fの突設長さは、係止爪21dが係止穴22dに挿入される際に、係止爪21dの先端と干渉する長さに設定している。
前記プロテクタ本体15の第一側部21と第二側部22の薄肉ヒンジ部40とは反対側の先端にはそれぞれ挿通する電線群とテープ巻き固定する舌片21t、22tを設けている。
前記プロテクタ本体15の第一側部21と第二側部22とは、以下に説明する取り付け方法により、薄肉ヒンジ部40を支点として屈曲され、図1および図2に示すように、第一側部21の係止爪21dが第二側部22の係止孔22dに回転しながら挿入係止され、図示した傾斜姿勢に保持される。
次に、プロテクタ10にワイヤハーネスW/Hを取り付ける方法を説明する。
図4(A)に示すように、ワイヤハーネス組立台50上から立設した支持棒51でプロテクタ本体15を支持して、第一側部21と第二側部22とを水平方向に連続させて配置する。即ち、ワイヤハーネスを構成する電線群の布線時には、プロテクタ本体15の第一側部21、第二側部22とは薄肉ヒンジ部40を介して水平方向に連続させ、前記係止片21c、係止壁22cを突設した底板部21a、22aの外面を下面とし、底板部21a、22aの平坦面からなる内面側を上向きにして支持している。
前記のように支持したプロテクタ本体51の底板部21a、22aおよび側板部21b、22bに囲まれた配線空間内に、第一側部21側から第二側部22側へと、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群を布線する。該布線時は第一側部21および第二側部は水平方向に連続するため、電線群は高低差をなく簡単に布線することができる。
電線群を布線した後、第一側部21および第二側部22の舌片21t、22tと電線群とにテープTを巻きつけて、電線群をプロテクタ本体15に固定する。
ついで、図4(B)に示すように、第一側部21にのみ第一蓋31を被せ、第一蓋31の係止爪31rを第一側部21の係止枠21eに挿入係止してロック結合する。
その後、支持棒51に支持された状態からプロテクタ本体15を上方へ持ち上げ、図5〜図7に示すように、第一側部21と第二側部22とを傾斜姿勢にロック結合し、その後、第二側部22に第二蓋32を取り付けてロック結合している。
即ち、まず、図5に示すように、第一側部21を薄肉ヒンジ部40を支点としてX方向に回転させる。係止爪21dが係止穴22dに挿入され始めた状態では、第一側部21の係止爪21dの先端R部21jが第二側部22の係止穴22dの傾斜面22eに当接する。
さらに、第一側部21をX方向に回転させていくと、図6に示すように、係止爪21dの反回転側辺21gが傾斜面22eに摺接しながら係止穴22dに係止爪21dが挿入されていく。
係止穴22dに挿入した係止爪21dが、図7に示すように、係止爪21dが係止穴22dより突出した位置で、第一側部21の係止爪21dの係止面21eが第二側部22の係止穴22dの周縁に係止する。
第一部21の係止片21cと第二側部22の係止穴22dとをロックした状態で、図1および図2(A)(B)に示す状態となり、第一側部21と第二側部22は、傾斜角度を約90度としてロック結合される。
このように、第一側部21と第二側部22をロック結合して傾斜姿勢で結合した後、前記のように、第二側部22に第二蓋32を被せてロック結合している。
前記取付方法によれば、ワイヤハーネス組立台50上ではプロテクタ本体15の第一側部21と第二側部22とを水平状態に連続させることができる。よって、ワイヤハーネスW/Hを水平方向に連続的に布線することができ、布線作業性を高めることができる。また、ワイヤハーネスW/Hを布線した後に、プロテクタ本体15の第一側部21を回転させて第二側部22に対してロック結合するだけで、ワイヤハーネスW/Hとプロテクタ10とを同時にワイヤハーネスの車両での配索姿勢に対応した屈曲姿勢に変換保持することが簡単にできる。
また、前記のように、係止爪21dを先端に設けた係止片21cおよび係止穴22dの傾斜面22eを回転軌跡に対応して傾斜させていることで、係止穴22dへの係止爪21dの係止面21eの引っ掛かり量を大きくするために、係止面21eが大きくなる形状としても、係止穴22dへの挿入時に係止爪21dの先端が係止穴22dの傾斜面22eに強く押し付けらずに、スムーズに摺接しながら挿入できる。よって、挿入力の低減を図りながら、係止爪21dの引っ掛かり量を多くして、係止が外れずに確実に傾斜姿勢に保持することができる。
さらに、第二側部22にストッパー部22fを設けていることで、係止爪21dが係止解除される方向に移動したとしても、ストッパー部22fが係止爪21dに当接して移動を制限することで、係止爪21dが係止穴22dから離脱するのを防止することができる。一方、ロックを解除する際には、ストッパー部22fをX方向に撓ませることで、ストッパー部22fと係止穴22dの傾斜面22eとの隙間を広げ、係止爪21dを係止穴21dから容易に離脱させることができる。
本発明の実施形態のプロテクタの斜視図である。 (A)は第一側部と第二側部とのロック状態を示す斜視図、(B)は(A)のA−A線断面図である。 (A)は屈曲部を概略的に示す断面図、(B)は係止爪側を示す拡大断面図、(C)は係止孔側を示す拡大断面図である。 (A)はプロテクタ本体をプロテクタ組立台に配置した状態を示す斜視図、(B)は(A)のプロテクタ本体にワイヤハーネスを配索した状態を示す斜視図である。 第一側部の係止爪を第二側部の係止穴に挿入し始める状態を示す断面図である。 第一側部の係止爪を第二側部の係止穴に挿入している途中の状態を示す断面図である。 第一側部の係止爪の第二側部の係止穴への挿入が完了した状態を示す断面図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
10 プロテクタ
21 第一側部
21a 底板部
21c 係止片
21d 係止爪
21e 係止面
21f 回転側辺
21g 反回転側辺
22 第二側部
22d 係止穴
22e 傾斜面
22f ストッパー片
40 薄肉ヒンジ部
50 ワイヤハーネス組立台
51 支持棒
W/H ワイヤハーネス
A 屈曲部
α 係止片の傾斜角度
β 係止爪の反回転側辺の傾斜角度
γ 係止穴の傾斜面の傾斜角度

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスの挿通方向に延在する底板部と、該底板部の両側に側板部を有するプロテクタ本体を備える樹脂成形品のプロテクタであって、
    前記挿通方向の中間位置に、前記底板部を横断する薄肉ヒンジ部を有すると共に該薄肉ヒンジ部の両側の前記側板部は分断した屈曲部を備え、
    前記屈曲部を挟む一方側の第一側部の底板部の外面から、係止爪を先端に設けた係止片を突設している一方、前記屈曲部を挟む他方側の第二側部の底板部の外面から前記係止爪を挿入係止する係止穴を有する被係止部を突設し、前記薄肉ヒンジ部を支点として前記第一側部と第二側部を外向きに屈曲させて前記係止爪を係止穴に回転係止可とし、前記係止片を回転方向に傾斜させて突設し、該係止片の先端の係止爪は、その反回転側斜辺が前記係止片から突出して係止面を形成する断面三角形状としている一方、前記係止穴は、該係止爪の反回転側斜辺との接触側内面を該係止爪の回転軌跡に対応させた傾斜面とし、前記係止穴の傾斜面に摺接して挿入された該係止爪が係止穴より突出した位置で前記係止面が係止穴の周縁に係止され、前記第一側部と第二側部とを所要角度の傾斜姿勢で結合保持することを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記係止爪を先端に設けた係止片と、該係止爪が挿入係止する係止穴とを、前記第一及び第二側部の各底板部の幅方向にそれぞれ複数個並設している請求項1に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記プロテクタ本体の第一側部と第二側部に夫々取り付ける蓋を備えている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  4. 請求項3に記載のワイヤハーネス用プロテクタをワイヤハーネスに取り付ける方法であって、
    ワイヤハーネス組立台上から立設した支持棒で支持して、前記プロテクタ本体の底板部を下面側として前記第一側部と第二側部とを水平方向に連続させて載置し、
    前記プロテクタ本体内を通してワイヤハーネスを構成する電線群を布線し、
    前記電線布線後に、前記第一側部に前記蓋を取り付け、
    ついで、前記プロテクタ本体を前記支持棒より上方へと持ち上げて前記第一側部と第二側部の底板部を薄肉ヒンジ部を支点として下向きに折り曲げ、前記第一側部の係止爪を回転させて前記係止穴に挿入係止して第一側部と第二側部とを所定角度の傾斜姿勢で結合保持し、
    その後、第二側部に蓋を取り付けていることを特徴とするプロテクタのワイヤハーネスへの取付方法。
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