JP5011050B2 - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5011050B2
JP5011050B2 JP2007256812A JP2007256812A JP5011050B2 JP 5011050 B2 JP5011050 B2 JP 5011050B2 JP 2007256812 A JP2007256812 A JP 2007256812A JP 2007256812 A JP2007256812 A JP 2007256812A JP 5011050 B2 JP5011050 B2 JP 5011050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
pressure
speed
switching
overshoot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007256812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009083327A (ja
Inventor
慎也 阿部
清一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007256812A priority Critical patent/JP5011050B2/ja
Publication of JP2009083327A publication Critical patent/JP2009083327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011050B2 publication Critical patent/JP5011050B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、射出成形方法に関し、より詳細には、射出工程から保圧工程での圧力制御を安定させる射出成形方法に関する。
溶融樹脂を金型内に充填する射出装置として、インラインスクリュ式、もしくはプランジャ式等があるが、本発明は射出装置に係わらず適応できるものである。以下、インラインスクリュ式射出装置に関して説明する。
射出成形装置では、充填行程において、一般的に、金型のキャビティ内に樹脂を充填する射出工程と、そのキャビティ内に樹脂が充満した後に所定時間、所定圧力を樹脂に対して付加する保圧工程が設けられている。この射出工程と保圧工程との切り換えタイミングについて、射出に使用される射出スクリュの位置測定や、樹脂充填時での樹脂圧力測定を実施することにより、設定スクリュ位置(位置切換方式)および設定射出圧力(圧力切換方式)で保圧工程へ切り換える処理がなされるのが一般的である。
このような、上記位置切換方式および圧力切換方式においては、射出工程の速度制御から保圧工程の圧力制御に切り替わる保圧切替時に、圧力のオーバーシュートする(スクリュが慣性力により成り行きで前進し、その後樹脂の弾性力により成り行きで樹脂に押し戻されることで、保圧切替時にスクリュの無制御状態が生じ、外乱に弱い状態となる)ことがあるため、ショット(各射出成形)間の射出圧力のばらつきが大きくなり、従って、成形品のばらつきが大きくなる。
上記圧力切換方式において、射出圧力のオーバーシュートによる保圧移行中の圧力のばらつきを抑制するため、射出成形時に検出された樹脂圧力と設定圧力との差に基づいて、圧力の変化速度を制御するようにした射出成型機の制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、設定された射出圧力設定値と成形機からの圧力フィードバック値との偏差値に基づいてPID演算を行い、該PID演算出力が射出速度設定値を越えるまでは充填工程から保圧工程への切り換えをスムースに行い、射出速度設定値を越える場合、第1のPID演算器の積分要素を停止させて引き続き充填工程から保圧工程への切り換えをスムースに実施するようにした電動射出成型機の制御装置および制御方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−1134号公報 特開平10−113970号公報
しかし、特許文献1に記載の制御装置は、圧力のオーバーシュートの発生自体を抑えるものではなく、発生したオーバーシュートのピーク圧のばらつきを抑制するようにしたものであり、このオーバーシュート自体は発生しており、無制御状態は完全には回避されておらず、成形品の品質を向上させるためには改善の余地があった。また、特許文献2に記載の制御装置によるPID演算制御だけでは、ばらつきを十分小さく抑制できない可能性があり、更なる改善の余地があった。
ここで、例えば、プラスチックレンズは、ガラスなどの無機材料に比べ軽量で割れにくく、様々な形状に加工でき、また、ガラス製レンズよりもコスト面で有利となるため、眼鏡レンズのみならず、光情報記録機器用の光学レンズとしても急速に普及しつつある。これに伴い、レンズを高解像度化・小型・薄肉化することが要求されている。この場合、例えば、レンズの寸法・形状精度はミクロンからサブミクロンオーダーが要求されるため、圧力のオーバーシュートのように外乱に弱い状態が発生していると、製造上の歩留まりの低下が著しくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、射出工程から保圧工程での圧力制御を安定させるために圧力のオーバーシュートの発生を防止し、無制御状態を回避し、ばらつきのない高品質の成形品を成形することができる射出成形方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記射出成形方法によって達成される。
(1)射出工程から保圧工程の制御を速度制御から圧力制御に切り換える(以降、V/P切換とも称す)射出成形方法であって、
前記速度制御における設定射出速度値を前記V/P切換時を行う設定圧力に対して、圧力のオーバーシュートが少なくなる方向へ収束的に変更して複数回の第1プレ成形を実施し、前記オーバーシュートを発生させない内で最速の第1射出速度V1を求め、
成形毎に設定する初期設定射出速度(V0)ではV/P切換時の圧力のオーバーシュートが発生する場合に、速度制御用の設定射出速度を前記V/P切換に到達する以前に初期設定射出速度V0から第1射出速度V1に切換ることを特徴とする射出成形方法。
上記構成の射出成形方法によれば、V/P切換時の射出圧力の設定圧力に対して圧力のオーバーシュートを発生させない内で最速の第1射出速度V1を求め、速度制御中に射出工程速度を成形製品毎に設定している初期設定射出速度V0から第1射出速度V1に変更するため、このようなオーバーシュートの発生を抑制することができ、ばらつきの少ない高品質の成形品を短い充填・保圧時間で成形することができる。
(2) 前記初期設定射出速度V0から第1設定射出速度V1への速度切換タイミングについて、前記初期設定射出速度V0で成形したときのV/P切換時の前記射出スクリュの位置から、圧力のオーバーシュートが少なくなるように射出とは逆方向にスクリュ位置を収束的に変更する複数回の第2プレ成形を実施し、圧力のオーバーシュートが発生しない速度切換時期に対応したスクリュ位置を特定することを特徴とする上記(1)記載の射出成形方法。
上記構成の射出成形方法によれば、初期設定射出速度V0から第1設定射出速度V1への速度切換タイミングについて、初期設定射出速度V0で成形したときのV/P切換時の射出スクリュの位置から計量方向へ射出スクリュ位置を圧力のオーバーシュートが少なくなるように収束的に変更する複数回の第2プレ成形によって、このようなオーバーシュートが発生しない速度切換時期に対応したスクリュ位置が特定されるので、圧力のオーバーシュートが発生しない成形において射出充填時間が最短となる。これにより形状、寸法精度のばらつきが少ない高品質の成形品を短い成形サイクル時間で成形することができる。
(3) 前記初期設定射出速度V0から前記第1射出速度V1への速度切換制御で複数回射出成形をしたとき、射出圧力曲線で射出開始からゲートシール時点までの時間範囲積分値の各射出成形間ばらつきを±1.5%以内とすることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の射出成形方法。
上記構成の射出成形方法によれば、射出圧力曲線を射出開始からゲートシール時間までの時間範囲で積分した値のショット間のばらつきが、±1.5%以内とすることで、成形品のショット間ばらつきを抑制することができ、高品質の成形品を安定して得ることができる。
本発明によれば、V/P切換位置における圧力のオーバーシュートの発生を防止することで、射出工程から保圧工程での圧力制御を安定させて、ばらつきのない高品質の成形品を成形することができる射出成形方法を提供できる。
以下、本発明に係る射出成形方法について、図面に基づいて説明する。
本発明に係る射出成形方法は、射出圧力が設定保圧力を超えるオーバーシュートの発生を防止しつつ、圧力のオーバーシュートが発生しない成形において射出充填時間が最短となる射出成形方法である。
図1は本発明の射出成形方法を実施できる射出成型機の一例を示す概略構成図、図2は本発明の射出成形方法の射出時間と射出圧力の関係を示すグラフ、図3は射出時間と射出速度との関係を図2に対応させて示すグラフ、図4は射出時間とスクリュ位置との関係を示すグラフ、図5は図4に示す各射出時間におけるスクリュ位置を示す射出成型機の概略構成図である。
図1に示すように、基本的なインライン式射出成型機1として、先端にノズル2を有する加熱シリンダ3を備え、該加熱シリンダ3内に射出スクリュ4が配設されている。加熱シリンダ3の外周にはヒータ5が、及びノズル2の対向端部には樹脂ペレット7を射出スクリュ4に供給するホッパ6が取り付けられている。ノズル2の対向端部で、射出スクリュ4の後端には、スクリュ4を回転させ、作動油の圧力・流量(速度)の設定値でスクリュ4を軸方向(図1において左右方向)へ前進させて射出動作をさせる油圧モータ・シリンダセット9と、射出圧力を検出する為のロードセル8とが配設されている。また、ノズル2の先端は、内部にキャビティ10を形成する固定金型11及び可動金型12のゲート13に接続されている。
ホッパ6から投入された樹脂ペレット7は、回転する射出スクリュ4及びヒータ5によって、樹脂の移送、圧縮、混練、溶融、計量動作を含む可塑化動作、等が施される。そして、油圧モータ・シリンダセット9によって移動速度が制御されながら射出スクリュ4がノズル2方向へ移動され、ノズル2から一定速度で吐出した溶融樹脂がキャビティ10内に充填され、所定の時間、設定保圧力に保持されながら冷却され成形品が成形される。
次に図2及び図3に基づいて本発明の射出成形方法を詳細に説明する。
本発明の射出成形方法との比較を容易にするため、先ず、従来の射出成形方法について説明する。図3に示すように、射出スクリュ4を前進させて溶融樹脂を、成形品ごとに設定する初期設定射出速度V0でキャビティ10内に射出すると(速度曲線21)、図2の圧力曲線31に示すように、キャビティ10内の射出圧力Pは次第に上昇し、やがて時刻t0で設定保圧力Psに達し、油圧モータ・シリンダセット9により移動速度制御から設定保圧力Psでの圧力制御へ移行し、キャビティ10への溶融樹脂の充填は完了する。この射出圧力が設定保圧力Psとなった時点で、射出速度Vを0とし、速度制御から圧力制御に切り換える(以降、V/P切換とも称す)。この時、射出スクリュ4の慣性力などにより射出圧力のオーバーシュート31aが発生し、射出圧力Pは、振動収束しながら設定保圧力Psで安定する。その後、所定時間の間、設定保圧力Psに維持制御される。
このオーバーシュート31aの発生は、射出スクリュ4の移動速度制御から設定保圧力Psでの圧力制御への切り換え時、制御の空白、つまり、無制御状態と同じである。本発明に係る射出成形方法は、射出速度Vを初期設定射出速度V0から第1射出速度V1に変更することにより、オーバーシュート31aの発生を防止し、無制御状態を回避はするようにしたものであり、具体的には下記の方法によって達成される。
即ち、本発明の射出成形方法は、先ず、射出速度Vの設定射出速度を射出圧力のオーバーシュートの発生が少なくなる方向へ収束的に変更しながら複数回の第1プレ成形を実施し、射出圧力のオーバーシュートを発生させない最速の射出速度Vを第1射出速度V1として求める。この第1プレ成形では、射出速度Vを変更する以外は、PID演算による処理を実行することが可能である。
第1射出速度V1による射出成形では、図3の速度曲線22に示すように、射出速度0から第1射出速度V1まで立ち上げた後、第1射出速度V1一定としたままキャビティ10への溶融樹脂の充填が完了する時刻t2まで保持した後、この射出圧力が設定保圧力Psとなり、射出速度Vを0として保圧制御に移行される。
このときの射出圧力Pの変化は、図2の圧力曲線32に示すように、初期設定射出速度V0における圧力曲線31より緩い傾斜で立ち上がり、当然ながら射出圧力のオーバーシュートが発生することなく設定保圧力Psに接近して設定保圧力Psで安定する。第1射出速度V1での射出成形は、上記したように射出圧力のオーバーシュートが発生しないので成形品の品質が安定する利点を有するが、射出充填時間が長くなる。
そこで、本発明の射出成型方法は、射出充填時間の短縮を図るため、圧力曲線33に示すように、射出成形初期において初期設定射出速度V0で溶融樹脂を射出し、成形途中の経過時間txで第1射出速度V1に切り替えることで、射出充填時間が長くなることを抑制するものである。
初期設定射出速度V0から第1射出速度V1へ切り換えるタイミングが遅すぎると、やはり射出圧力のオーバーシュートが発生してしまう。
そこで、射出圧力のオーバーシュートを発生させることなく初期設定射出速度V0から第1射出速度V1へ切り換える速度変更時刻txは、初期設定射出速度V0で成形した時のV/P切換時の時刻から速度制御側への移行程度を射出圧力のオーバーシュートの発生が少なくなる方向へ収束的に変更して複数回の第2プレ成形を実施し、射出圧力のオーバーシュートが発生せず、且つ初期設定射出速度V0での射出時間が最も長くなる、換言すれば、第1射出速度V1での射出時間が最も短くなる速度変更時刻txを求めることにより特定される。この第2プレ成形についても、射出速度Vを途中切り換えする以外は、PID演算による処理を適用することが可能である。
上記した成形途中で初期設定射出速度V0から第1射出速度V1へ速度変更する本発明の射出成型方法は、図3の速度曲線23に示すように、射出成形初期において初期設定射出速度V0で溶融樹脂を射出し、上記したようにして求められた速度変更時刻txで初期設定射出速度V0から第1射出速度V1へ切り換え、キャビティ10への溶融樹脂の射出圧力が設定保圧力Psに到達すると、射出速度Vを0と設定し、速度制御から圧力制御に切り換える。
このときの射出圧力の変化は、図2の圧力曲線33に示すように、時刻txまでは従来の射出成型方法と同様に急速に圧力が上昇し、その後、次第に立ち上がりカーブが緩くなって時刻t1でオーバーシュートすることなく、設定保圧力Psで安定する。このように、第1射出速度V1と速度変更時刻txを実際の射出成形の前に求め、実際の射出成形に設定することで、圧力のオーバーシュートに起因する成形品品質のばらつきが解消され、且つ短い射出充填時間で成形することができる。
図4及び図5は、上述した射出時間と射出圧力の関係(図2)を、射出成形機1の射出スクリュ4の位置に置き換えて示したものである。図5(a)に示す射出スクリュ位置が初期位置にある状態(時刻t0)から、図5(b)に示す射出スクリュ位置x(時刻tx)まで初期設定射出速度V0で溶融樹脂を射出する。ここで(射出スクリュ位置xで)、射出速度Vを初期設定射出速度V0から第1射出速度V1に切り替え、図5(c)に示すキャビティ10への溶融樹脂の充填が完了する射出スクリュ位置a(時刻t1)まで、第1射出速度V1で溶融樹脂を射出する。
このときの射出時間と射出スクリュ位置との関係を図4にスクリュ位置曲線43として示す。スクリュ位置曲線43は、図2に示す圧力曲線33に対応する曲線である。尚、図4には、参考として図2に示す圧力曲線31、32にそれぞれ対応するスクリュ位置曲線41、42も同時に示す。
本実施形態の射出成型方法によれば、複数回の射出成形における、射出圧力曲線を射出開始からゲートシール時間までの時間範囲で積分した値のショット間ばらつきを±1.5%以内、好ましくは±0.5%以内とすることができ、この積分値は、射出圧力曲線33がゲートシール時点に到達するまでに囲む面積を示しており、これによりショットごとの成形品のばらつきが極めて小さくすることができ(重量ばらつきは0.25%好ましくは0.08%)、形状、寸法精度のばらつきが少ない高品質の成形品を短い射出・充填時間で成形することができる。これにより、光情報記録機器用の光学レンズなどに対して、小型・薄肉・高解像度化するための寸法精度に対する非常に高い要求を満足させることができ、高品質の成形品を提供することができる。
図6は本発明の射出成形の制御方法を示すフローチャート図である。
ステップS10でスタートし、ステップS12では、初期設定射出速度V0による速度制御から圧力制御に切り換えるV/P切換時の射出圧力のオーバーシュートの計測をロードセル8のデータを基に実施する。次に、ステップS14では、射出圧力のオーバーシュートの度合いと射出速度との関係を予め設定したLUT(ルックアップテーブル)により、ステップS12で計測した射出圧力のオーバーシュートの度合いからオーバーシュートの発生なしと予想される第1射出速度V1の候補を複数設定する。
ステップS16では、各第1射出速度V1の候補により第1プレ成形を実施する。この際、一般に利用されているPID演算を使用することができる。ステップS18では、ステップS16で実施した第1プレ成形の内、射出圧力のオーバーシュートなしで最速の射出速度を第1射出速度V1として決定する。ステップS22では、初期設定射出速度V0と第1射出速度V1の圧力曲線の傾きから初期設定射出速度V0の射出圧力のオーバーシュートが第1射出速度V1に影響しない程度の適当な速度切換タイミングを設定する(第2プレ成形)。ステップS24では、ステップS22で抽出した最も適当な速度切換タイミングにより成形制御設定としてエンドとなる。
次に、第2プレ成形について、スクリュ位置を基準とした場合の制御方法を説明する。
図7は図6のステップS22に替わる制御のフローチャート図である。
まず、ステップS221では、設定射出速度V0におけるV/P切換時のスクリュ位置を決定する。次に、ステップS223で、V/P切換時のスクリュ位置、初期設定射出速度V0と第1射出速度V1それぞれによるスクリュ位置曲線の傾きから予測される速度切換に対応するスクリュ位置切換タイミングのLUT(ルックアップテーブル)が用意されており、これにより、スクリュ位置切換タイミングの複数候補を決定する。ステップS225では、この複数候補を基に第2プレ成形を実施を実施する。そして、ステップS227で、この第2プレ成形の結果を基に、射出圧力のオーバーシュートがなく、しかも、最も射出充填時間を短くできる速度切換時期に対応するスクリュ位置を決定する。
上記のフローチャートに従って射出成形装置が成型動作を実施できるが、作業者がこのフローチャートに沿って、手動で上記方法を実施することも可能である。また、第1射出速度を求める時や初期設定射出速度V0から第1射出速度V1への切換タイミングを求める時に、射出圧力のオーバーシュートの度合いと射出速度との関係を予め設定したLUT(ルックアップテーブル)を用いる以外にも、このようなオーバーシュートの発生が少なくなる方向へ収束的に変更できる手法としてニュートン法などの収束計算方法も利用できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記実施形態では、スクリュの射出圧力をロードセルにより検出しているが、ノズルへの重量供給率を一定とするために、ノズル付近の溶融樹脂の圧力を検出するセンサや、金型内に設置する型内圧力センサを設け、この検出数値を基に圧力のオーバーシュートの特定と制御を実施することもできる。
また、上記射出成形装置は油圧により射出動作を行っているが、これに限らず、油圧モータ・シリンダセットに替えて電動モータを使用することもできる。この場合には、圧力オーバーシュートの特定と制御は、前述のようにノズル付近の溶融樹脂の圧力を検出するセンサ又は金型内に設置する型内圧力センサを設け、この測定値を使用することができる。また、電動モータの回転数や負荷を利用することもできる。
射出成型機の概略構成図である。 本発明の射出成形方法の射出時間と射出圧力の関係を示すグラフである。 射出時間と射出速度との関係を図2に対応させて示すグラフである。 射出時間とスクリュ位置との関係を示すグラフである。 に示す各射出時間におけるスクリュ位置を示す射出成型機の概略構成図である。 は本発明の射出成形の制御方法を示すフローチャート図である。 図6のステップS22に替わる制御のフローチャート図である。
符号の説明
33 射出圧力曲線
V 射出工程速度
V1 第1射出速度
V0 初期設定射出速度
x 初期設定射出速度から第1射出速度への速度変更時点
t 射出時間

Claims (2)

  1. 射出スクリュを前進させて射出動作をさせる射出工程から保圧工程の制御を速度制御から圧力制御に切り換える(以降、V/P切換とも称す)射出成形方法であって、
    前記速度制御における設定射出速度値を前記V/P切換時を行う設定圧力に対して、圧力のオーバーシュートが少なくなる方向へ収束的に変更して複数回の第1プレ成形を実施し、前記オーバーシュートを発生させない内で最速の第1射出速度V1を求め、
    成形毎に設定する初期設定射出速度(V0)で成形したときの前記V/P切換時の前記射出スクリュの位置から圧力のオーバーシュートが少なくなるように、射出とは逆方向に前記射出スクリュの位置を収束的に変更する複数回の第2プレ成形を実施し、圧力のオーバーシュートが発生しない速度切換時期に対応した前記射出スクリュの位置を特定し、
    V/P切換時における圧力のオーバーシュートが発生しないように、前記射出スクリュが前記特定された射出スクリュの位置に到達したときに、前記初期設定射出速度V0から前記第1射出速度V1に切換えることを特徴とする射出成形方法。
  2. 前記初期設定射出速度V0から前記第1射出速度V1への速度切換制御で複数回射出成形をしたとき、射出圧力曲線で射出開始からゲートシール時点までの時間範囲積分値の各射出成形間ばらつきを±1.5%以内とすることを特徴とする請求項1記載の射出成形方法。
JP2007256812A 2007-09-28 2007-09-28 射出成形方法 Expired - Fee Related JP5011050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007256812A JP5011050B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007256812A JP5011050B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 射出成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009083327A JP2009083327A (ja) 2009-04-23
JP5011050B2 true JP5011050B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40657407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007256812A Expired - Fee Related JP5011050B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011050B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5063631B2 (ja) * 2009-03-10 2012-10-31 日精樹脂工業株式会社 油圧式射出成形機の制御方法
KR101035672B1 (ko) 2009-12-22 2011-05-19 한국서부발전 주식회사 제어 성능 지수를 이용한 절체 기능을 갖는 하이브리드 제어장치
JP6119532B2 (ja) * 2013-09-27 2017-04-26 ダイキン工業株式会社 油圧装置およびそれを備えたプレス機
AT516879B1 (de) * 2015-02-16 2018-02-15 Engel Austria Gmbh Verfahren zum Betrieb eines Einspritzaggregats und Einspritzaggregat

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0667581B2 (ja) * 1986-04-07 1994-08-31 三菱重工業株式会社 射出充填圧力の制御方法
JP4077174B2 (ja) * 2000-05-31 2008-04-16 株式会社日本製鋼所 射出成形機及び射出成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009083327A (ja) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5801924B2 (ja) 射出成形機の成形方法
JP5290388B2 (ja) 薄肉成形品の成形方法
KR20080100252A (ko) 사출성형기
US10513071B2 (en) Pressure controller for injection molding machine
JP5011050B2 (ja) 射出成形方法
US20070296102A1 (en) Method for Operating an Injection Molding Machine
JP6791948B2 (ja) 射出成形機
WO2013051098A1 (ja) 射出成形機における保圧工程制御方法
JP4085103B2 (ja) 保圧切替制御方法
US10150238B2 (en) Injection molding machine controlling drive of movable part with motor
JP2001150505A (ja) 射出成形機の型締力制御方法およびその装置
JP5755767B1 (ja) トグル式型締装置の型締方法
JP5390803B2 (ja) 温度制御装置を備えた射出成形機
JP6173985B2 (ja) ヒートアンドクール成形方法を実施するトグル式射出成形機の型締力調整方法
JP2021535852A (ja) 射出成形機を制御するためのシステムおよびアプローチ
EP3061588B1 (en) Injection molding machine and operation screen of injection molding machine
JP2006218483A (ja) 溶融材料の射出装置及びこの射出装置の射出制御方法
JP2917091B2 (ja) 射出成形機の制御方式
US20210387391A1 (en) Independent startup mode for injection molding
JP6716154B2 (ja) 射出成形機
JP4579667B2 (ja) 射出成形機と射出成形方法
JP3232550B2 (ja) 射出圧縮成形における型締圧力の制御方法
JP2724958B2 (ja) 射出成形機の制御方式
JP2789295B2 (ja) 射出成形機
JP2799669B2 (ja) 射出成形機の制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5011050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees