JP5010095B2 - レーザダイオードの搬送装置および搬送方法 - Google Patents

レーザダイオードの搬送装置および搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5010095B2
JP5010095B2 JP2004124482A JP2004124482A JP5010095B2 JP 5010095 B2 JP5010095 B2 JP 5010095B2 JP 2004124482 A JP2004124482 A JP 2004124482A JP 2004124482 A JP2004124482 A JP 2004124482A JP 5010095 B2 JP5010095 B2 JP 5010095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser diode
bar
unit
adhesive sheet
wafer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004124482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005310976A (ja
Inventor
洋 小泉
靖尚 橋之口
健次 矢澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba IT and Control Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba IT and Control Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba IT and Control Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004124482A priority Critical patent/JP5010095B2/ja
Publication of JP2005310976A publication Critical patent/JP2005310976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5010095B2 publication Critical patent/JP5010095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明はレーザダイオード製造工程でウェハから分割され、チップとして仕上がる前段階でのレーザダイオードバーを、たとえばスパッタリング処理をなすために搬送する、レーザダイオードの搬送装置および搬送方法に関する。
たとえば、DVDやCD−ROMドライブの光ピックアップヘッドなどに使用されるデバイスであるレーザダイオードは、ガリウム砒素材から構成されていて、波長が650nm程度の赤色可視光レーザを発光する。
図13に示すように、レーザダイオードは、はじめ所定直径の円形ウェハWに成形され、これから幅寸法aが200〜2000μm程度、長さ寸法bが10〜25mm程度、厚さ寸法tが50〜200μm程度のレーザダイオードバー(以下、LDバーと呼ぶ)1に加工される。実際に用いられるレーザダイオードPはチップ状をなしていて、LDバー1をへき開加工して長さ寸法cが300〜600μm程度に成形してなるものである。
このレーザダイオードは、LDバー1の状態でウェハWでの切断面である側面Zに成膜処理(以下、スパッタリング処理と言う)を行う必要がある。従来は、多数のLDバー収納溝を備えたプラスチック製のトレイを用意し、作業者が1本ずつLDバーをとって上記LDバー収納溝に収納する。LDバーが満杯になった状態でトレイを成膜用治具の待機する部位まで搬送して、別の作業者がトレイから成膜用治具に移し変える。
成膜用治具に収納した多数本のLDバーを同時にスパッタリング処理したあとは、また作業者が成膜用治具から1本ずつLDバーを取出してトレイに並べ元の部位へ送り出す。ここでは別の作業者がトレイから1本ずつLDバーを取出して所定の部位に並べる。したがって、LDバーに対するスパッタリング処理にあたり、工数が大幅にかかって生産性に欠けるという不具合があった。
そこで、出願人においては数年前に、ウェハWから分割されたLDバー1を収納部位から自動的に取出して成膜用治具に組込み、スパッタリング処理をなす。その後、成膜用治具から自動的にLDバー1を取出して所定の部位へ戻す、レーザダイオードの搬送装置を製作して市場に提供したところ、他メーカーも追従するようになった。
この種のレーザダイオードの搬送装置においては、プラスチック製のトレイに代って底部に粘着シートを備えたウェハリングを用意し、上記粘着シート上にLDバーを貼り付けて粘着力により固定する。したがって、ウェハリングを成膜用治具へ搬送する際に、容易にLDバーの位置が変動しない。ただし、ウェハリングを搬送して粘着シートからLDバーを取出し、成膜用治具に収納するのに粘着シートの粘性があるから、円滑に取上げるのが難しい。
LDバーではないが、粘着テープに貼着された半導体チップを、粘着テープから円滑に剥離する技術が、[特許文献1]に記載されている。
特開平6−349934号公報
この技術によれば、ウェハリングの粘着シートに貼り付けられた半導体チップを剥離するのに突き上げ機構を用いている。すなわち、昇降部材の上面中央寄りに突き上げピンが、周辺寄りには位置決めピンがそれぞれ直立していて、ピンの先端は尖端をなしている。位置決めピンの上端は、突き上げピンの上端よりも高い位置にある。
チップ剥離時には、昇降部材が半導体チップ下方で上昇し、位置決めピンの上部が粘着テープを貫通してチップの側方に達し、そのあと突き上げピンの上端が粘着テープを貫通してチップの下面に接し、チップを下方から突き上げることにより、チップは粘着テープから剥離する、とある。
しかしながら、LDバーの素材は先にも述べたようにガリウム砒素材であり、一般的な半導体チップを構成するシリコン材と比較すると、曲げ強度が1/2しかなく、折損し易い。そのため、半導体チップに代えてLDバーを粘着シートの下側から突き上げる上述の技術をそのまま用いると、必要以上の荷重がLDバーに掛かることになり、LDバーが破損する虞れがある。
さらに、半導体チップを剥離する都度、ピンが粘着シートを突き破るので、粘着シートは早期に使用できなくなり頻繁に交換する必要がある。したがって、ランニングコストに悪影響の及ぼすことが予想される。
また、たとえ半導体チップを粘着シートから支障なく剥離することができても、これを吸着手段で吸着するのに不安が残る。すなわち、上述の技術では、ピンが粘着テープを貫通する際に粘着テープは部分的に伸張する。必ずしも、複数本の位置決めピンが一斉に同じタイミングで粘着テープを貫通するとは限らず、複数本の突き上げピンの粘着テープ貫通時もまた同様である。
しかも、位置決めピンと突き上げピンは長さに相違があり、タイミングをずらせて貫通するようになっているので、粘着テープ上の半導体チップは各ピンが粘着テープを貫通する都度、姿勢が変わってしまう。最終的に、半導体チップの姿勢が不安定となり、そのため吸着手段と半導体チップとの平行が保ち難いものとなり、吸着の信頼性が低い。
本発明は上記の事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、LDバーの破損を防止して、搬送ミスの無い信頼性の高いレーザダイオードの搬送装置および搬送方法を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明は、粘着力によって長手方向と、幅方向を有するレーザダイオードバーが貼り付けられた粘着シートと、この粘着シートを上面において支持する開口部が設けられた吸着ボックス、この吸着ボックスの上記開口部内に収容されていて上記吸着ボックスの所定の方向に沿って波形をなし、上記所定の方向と交差する方向に沿って設けられ、かつ上記粘着シートが載置される複数の刃部を有する支持刃と、上記吸着ボックスに接続され、上記レーザダイオードバーが、上記粘着シート上に貼り付けられ、上記粘着シートを介し、上記長手方向に沿って、上記複数の刃部上に載置されたときに、上記吸着ボックス内を真空状態にして上記粘着シートを上記支持刃の複数の刃部相互間に真空吸着させ、上記粘着シートに貼り付けられたレーザダイオードバーを、上記支持刃の刃部による支持部分を除いて、上記粘着シートから剥離させるバキューム機構とを備えた剥離手段と、この剥離手段によって粘着シートから剥離されたレーザダイオードバーを吸着して所定の処理手段へ搬送する手段と、上記処理手段で処理されたレーザダイオードバーを搬送して再び粘着シートに貼り付ける手段とを具備するレーザダイオードバーの搬送装置を提供する
本発明によれば、粘着シートからレーザダイオードバーを破損することなく確実に剥離することができ、信頼性の高い搬送を実現したレーザダイオードの搬送装置および製造方法を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照し説明する。
図1(A)(B)は、本発明におけるレーザダイオードの搬送装置の基本構成を示す、搬送装置の概略的な平面図と正面図である。
装置本体Sの一側部には、ウェハリング6を多段に収納した状態でセットし、かつウェハリング6を1枚づつ取出し、もしくは収納を行えるように上下のピッチ送り出し機能およびウェハリング6に対する押出し機能を備えたマガジンユニットCが配置される。このマガジンユニットCから所定間隔だけ離間した部位に粘着シート吸着ユニット(剥離手段)Aを備え、かつウェハリング6の位置決め固定機能とLDバー1の剥離位置をミクロン単位で移動調整する機能を備えたウェハリングステージBが設けられる。
上記マガジンユニットCからウェハリングステージBとの間に亘って、マガジンユニットCからウェハリング6を取出し/収納し、ウェハリングステージBへ供給/排出するローダユニットDが配置される。上記粘着シート吸着ユニットAは、ウェハリングステージBに搬入されるウェハリング6の粘着シート2の下部に位置し、粘着シート2を介してLDバー1を支持し、かつ粘着シート2からLDバー1を剥離する機能を有する。
ウェハリングステージBの直上方部位に、ウェハリング6に支持されるLDバー1を整列順に検出できる位置まで移動し認識する機能および、LDバー1に対する照明を有するウェハリングステージ上カメラユニットJが取付けられる。
装置本体Sの他側部には、複数の成膜用治具(収納部)25を着脱自在に備えた治具ホルダ(収納部ホルダ)Eを複数搭載する治具ストッカ(収納部ストッカ)Fが配置される。上記治具ホルダEはLDバー1の幅に対して成膜用治具25におけるLDバー収納幅を一定に保つ機能を備える。治具ホルダEに近接した位置に、成膜用治具25に収納されるLDバー1の上面の傾きを調整し位置補正する機能を有するバーリフターユニットGが配置される。
バーリフターユニットGの近傍部位には、成膜用治具25内のLDバー1の姿勢と重なりを検出する機能と、LDバー1に対する照明を備える治具ストッカ正面カメラユニット(重なり検出手段)Lが配置される。ウェハリングステージBとバーリフターユニットGとの間に亘って、ウェハリングステージBにあるLDバーを治具ストッカFの成膜用治具25に搬入し、もしくはその逆方向に搬出するLDバー搬送ユニットHが設けられる。このLDバー搬送ユニットHはLDバー1を把持し、移動するX軸上にY−Z−θの補正軸を備えている。
LDバー搬送ユニットHには、ウェハリング6の粘着シート2上に貼り付けられるLDバー1の認識と、成膜用治具25および成膜用治具25に収納されるLDバー1を認識する機能および対象物により切換えられる2種類の照明系を備えるLDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIが搭載される。
バーリフターユニットG近傍部位に、LDバー1を吸着する吸着手段(コレットチャック39)の姿勢認識と、搬送中のLDバー1の姿勢を下部から見上げて認識する機能を備えるとともに、LDバー1を下部から照らす照明系を備えるLDバー姿勢認識カメラユニットKが設けられる。
そして、装置本体Sの内底部には、上述した各ユニットと電気的に接続し、以上のユニットを制御する制御部(制御手段)60が配置されている。この制御部60は、画像処理ソフトのアルゴリズムとして、LDバー1の姿勢によってカメラへの写り方が白/黒大きく異なっても認識可能な2種類の認識方法および照明の切換え手段を備え、移載動作ソフトのアルゴリズムとして、画像認識ミス、吸着ミスによる短時間の停止を大幅削減するリトライ動作ソフトを備えている。
以下、上述したユニットそれぞれの具体的な構成について、図面にもとづいて詳細に説明する。
図2は、マガジンユニットCの外観斜視図である。
このマガジンユニットCは、略L字状に折曲形成される基台20Aに支持具を介して上下駆動モータ20が配置されている。そして、駆動プーリーと、従動プーリーと、駆動ベルト、ねじ棒およびガイドレール等からなる上下駆動機構21を介してマガジン台18が設けられる。マガジン台18上には、ウェハリング収納マガジン16が載置固定され、マガジン16内部に複数枚のウェハリング6が上下方向に所定間隔を存した状態で多段に収容される。
それぞれのウェハリング6は皿状に形成されていて、たとえば合成樹脂材からなるリング状の鍔部fと、底部をなす粘着シート2からなる。先に図13で説明したようにウェハWから分割された所定本数のLDバー1が粘着シート2上に貼り付け支持される。当然、粘着シート2は粘性を有するから、ここに支持されるLDバー1はウェハリング6に対する少しの振動にも影響されることなく位置が変らない。
上記ウェハリング収納マガジン16の前面部は開口され、この開口部に対向して基台20Aに支持されるウェハリング押出し機構17が配置される。このウェハリング押出し機構17はウェハリング収納マガジン16内のウェハリング6に対向する押出し杆部dを備えていて、所定ストロークだけ進退自在となっている。押出し杆部dのストロークは、ウェハリング6がウェハリング収納マガジン16から所定量だけ突出する範囲に設定されている。
上記ウェハリング収納マガジン16の背面上部には、ウェハリングガイド口体eが突設される。このウェハリングガイド口体eは、ウェハリング押出し機構17の押出し杆部dによるウェハリング6押出し側に対向して設けられていて、ウェハリング押出し機構17によって押出される1枚のウェハリング6を案内する開口面積を備えている。
図3(A)は、ウェハリングステージBの外観斜視図であり、図3(B)は粘着シート吸着ユニットAの断面図である。
上記ウェハリングステージBは、上記ウェハリング6を支持するのに十分な大きさに形成されるステージ11と、ステージ11上のウェハリング6を着脱自在にクランプ固定する2分割されたウェハリング固定体7と、ステージ11のX方向に備えられるX方向位置決め機構9およびY方向に備えられるY方向位置決め機構10から構成される。
ウェハリング固定体7は、ステージ11に対して上下動自在に駆動し、ウェハリング6の搬入を待機する。ステージ11との間にウェハリング6が搬入されるとこれをクランプ固定し、かつ所定の条件でステージ11と所定間隔を存してウェハリング6を開放する。X方向位置決め機構9は、X方向駆動軸12とX方向駆動モータ13を備えて,ウェハリング6をX方向に片寄せして位置を定める。Y方向位置決め機構10は、Y方向駆動軸14とY方向駆動モータ15を備えて、ウェハリング6をY方向に片寄せして位置を定める。
上記ウェハリングステージBの直上方部位には、ウェハリングステージ上カメラユニットJが配置される。このウェハリングステージ上カメラユニットJは、レンズをウェハリングステージBに向けたカメラ48と、このカメラ48の鏡筒部に設けられウェハリングステージB上のウェハリング6を照らす同軸落射照明部49から構成される。
上記粘着シート吸着ユニットAは、ステージ11にクランプ支持されるウェハリング6の底部位置に配置される。なお説明すれば、粘着シート吸着ユニットA上にウェハリング6の底部を構成する粘着シート2が載る状態で、ステージ11にウェハリング6がクランプ支持されるようになっている。
粘着シート吸着ユニットAは、上面が開口される吸着ボックス3と、この吸着ボックス3内に収容される支持刃5と、吸着ボックス3の側面部に接続されボックス内部と連通するバキューム機構4とから構成される。上記支持刃5は、吸着ボックス3の所定方向に沿って連続する波形の刃部5aを備えていて、各刃部5aは紙面の前後方向に沿って直状に形成される。
図4は、上記ローダユニットDの外観斜視図である。
ローダユニットDは、ウェハリングクランプ機構22を備えている。このウェハリングクランプ機構22は上下動機構23に支持され、上下動機構23は上記マガジンユニットCの対向部位からウェハリングステージBの対向部位に亘って設けられる移動部駆動機構24に設けられる。
上記移動部駆動機構24は、内部に駆動源を備えガイドレールfに沿って往復動自在に自走する構成であってもよく、あるいは外部の駆動源に連結機構を介して連結されガイドレールfに沿って往復動自在であってもよい。上記上下動機構23は、ウェハリングクランプ機構22の高さ位置を自在に調整可能である。上記ウェハリングクランプ機構22は、バーgの先端部にウェハリング6を把持し、かつ開放自在なクランプ作動部hを備えている。
図5(A)は、成膜用治具25を保持する治具ホルダEと、この治具ホルダEを支持する治具ストッカFの斜視図であり、図5(B)は、成膜用治具25の一側端部を拡大した横断平面図である。
上記治具ストッカFは、内部に回転機構を収容するストッカ本体28と、このストッカ本体28の上面に回転機構と連結される治具ホルダインデックステーブル29を備えている。治具インデックステーブル29は複数(ここでは4つ)の取付け用凹陥部kを備えていて、それぞれの取付け用凹陥部kに成膜用治具25を保持した状態の治具ホルダEが着脱自在に取付けられる。
上記治具ホルダEは、平面視で略コ字状に形成されるとともに、正面視の上端部が開放され、底部が所定の厚さに形成されるホルダ本体61と、このホルダ本体61の前面側に取付けねじ等の取付け具uを介して取付けられるホルダ抑え62とからなる。
このホルダ抑え62は正面視で略凹字状に形成され、内側端縁はホルダ本体61の両側片部から内側へ突出する。治具ホルダEの両側端部であるホルダ本体61とホルダ抑え62とで形成される空間部に成膜用治具25が収容される。
上記成膜用治具25は、両側端部がホルダ本体61とホルダ抑え62とで形成される空間部の幅方向寸法と同一の幅寸法に形成される第1の治具体(第1の収納体)25aと、後述するように僅かな板厚の第2の治具体(第2の収納体)25bとから構成される。上記第1の治具体25aの内側部に段状の凹部mが設けられるとともに、この凹部mの近傍部位で前後方向にねじ孔nが設けられる。第2の治具体25bは第1の冶具体25aのねじ孔nに螺挿される取付けねじ(調整手段)63を介して段状の凹部mに取付けられる。
第2の治具体25bが第1の冶具体25aに取付けられた状態で、第2の治具体25bと第1の治具体25aにおける段状凹部mとの間に、上記LDバー1を挟持する幅寸法の収納凹部64が形成される。この収納凹部64の底部には、後述するバーリフターユニットGを構成するプッシャープレート38が上下動自在に嵌め込まれ、LDバー1はプッシャープレート38上に積み重ねられた状態で収納凹部64に収納される。
第1の治具体25aの幅寸法がホルダ本体61とホルダ抑え62との間に形成される空間部の幅寸法と略同一であるのに対して、第2の治具体25bの板厚は第1の治具体25aに取付けられた状態で、ホルダ本体61とホルダ抑え62との間に形成される空間部の幅寸法よりも若干の余裕があるように形成される。すなわち、第2の治具体25bは寸法差oの範囲で変位自在である。
第2の治具体25bを第1の治具体25aに取付ける取付けねじ63と対向するホルダ抑え62部位には孔部pが設けられ、ここからクリアランス調整機構(たとえば、ドライバ)27を挿入して取付けねじ63を締結できる。すなわち、クリアランス調整機構27で取付けねじ63の締結具合を調整することにより、第2の治具体25bを治具ホルダEの幅方向に対し寸法差oの範囲内で移動調整可能となっている。
成膜用治具25を構成する第1の治具体25aと第2の治具体25bとの間に挟持されるLDバー1は、多数本が上下方向に積み上げられた状態で保持されるが、LDバー1を成膜用治具25に収納し、もしくは取出す際にはクリアランス調整機構27を操作して収納凹部64の幅方向寸法を広げることで作業性が良好化する。また、成膜用治具25にLDバー1を収納した後は、スパッタリング処理による成膜状態の均一性を保つため、再度クリアランス調整機構27にて間隔を狭めてLDバー1相互をタイトに整列させるとよい。
図6は、治具ストッカFの成膜用治具25に対するバーリフターユニットGおよび治具ストッカ正面カメラユニットLの概略の斜視図である。
バーリフターユニットGは、成膜用治具25に対向して並設される左右一対の上下駆動モータと、上下駆動軸とからなるリフターピン上下駆動機構34,35を備えている。各リフターピン上下駆動機構34,35は、それぞれ別個に上記制御部60からの制御信号を受けて駆動される。
これらリフターピン上下駆動機構34,35の上端部には支持具36,37が取付けられ、ここにリフターピン駆動アクチュエータ32,33が載設される。それぞれのリフターピン駆動アクチュエータ32,33は、水平方向に往復駆動するリフターピン30,31を備えている。
上記リフターピン30,31の先端は、リフターピン駆動アクチュエータ32,33の作動にともなって、成膜用治具25に収納される上記プッシャープレート38の一対の調整用孔qに挿脱自在である。リフターピン30,31の先端がプッシャープレート38の調整用孔qに挿入した状態でリフターピン上下駆動機構34,35を作動させれば、プッシャープレート38は成膜用治具25に沿って上下動変位する。
上記治具ストッカ正面カメラユニットLは、ユニット本体65上にカメラ駆動軸55が設けられ、このカメラ駆動軸55にカメラ駆動モータ56が連結される。カメラ駆動軸55にはカメラ52が支持され、カメラ駆動モータ56を駆動することによりカメラ駆動軸55は水平方向に移動してカメラ52の位置を調整できるようになっている。
カメラ52の鏡筒54は、バーリフターユニットGを介して治具ストッカFに向けられる。なお説明すれば、カメラ52の鏡筒54は治具ストッカF内の治具ホルダEに支持される成膜用治具25に向けられる。このカメラ鏡筒54には、成膜用治具25をスポット照明するリング照明部53が設けられている。
図7は、LDバー搬送ユニットHの外観斜視図である。
X方向駆動軸41がウェハリングステージBとバーリフターユニットGとの間に架設されていて、このX方向駆動軸41の一端部にはX方向駆動モータ42が連結される。そして、X方向駆動軸41にはユニット支持体66が取付けられていて、X方向駆動モータ42を駆動することによりX方向駆動軸41に沿ってユニット支持体66が往復動される。
ユニット支持体66の一側部にはY方向駆動軸43が設けられ、このY方向駆動軸43の一端部にY方向駆動モータ44が連結される。Y方向駆動軸43に上記吸着手段を構成するコレットチャック39を備えたコレットチャック上下駆動ユニット40が取付けられる。Y方向駆動モータ44を駆動することによりY方向駆動軸43が回転し、コレットチャック上下駆動ユニット40がユニット支持体66に沿う方向であるY方向に移動される。
上記コレットチャック39は下端にノズル部を備え、真空ポンプ機構に接続される。コレットチャック上下駆動ユニット40の作用によってコレットチャックは上下方向Zに移動変位自在であるとともに、回動方向θにも調整自在である。
上記LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIは、レンズを下方向に向けたカメラ45と、このカメラ45の撮像方向に設けられる同軸落射照明部46およびリング照明部47とから構成される。
図8は、LDバー姿勢認識カメラユニットKの斜視図である。
このLDバー姿勢認識カメラユニットKは、支持台67に取付け支持されレンズを上方向に向けたカメラ50と、このカメラ50の鏡筒に取付けられる同軸落射照明部51とから構成される。
つぎに、このようにして構成されるレーザダイオードの搬送装置の作用について説明する。
マガジンユニットCにおけるウェハリング収納マガジン16内に上下方向に多段に収納されるウェハリング6は、底部を形成する粘着シート2上にウェハWから分割化された多数本のLDバー1が整然と並んだ状態で貼り付けされ、かつ粘着シート2の粘性によって、その位置が確実に保持される。
制御部60からの駆動信号にもとづいてウェハリング押出し機構17が作動し、最上段のウェハリング6をウェハリングガイド口体eから所定量突出させる。タイミングをとってローダユニットDが駆動され、ウェハリング固定体7に備えられるクランプ作動部hがウェハリング収納マガジン16から突出するウェハリング6を把持し、マガジンユニットCから取出す。
ついでマガジンユニットCの上下駆動モータ20が駆動され、ウェハリング収納マガジン16を所定量押上げる。そのため、次段に位置するウェハリング6がウェハリング押出し機構17に対向することになり、押出し機構17はつぎの駆動信号を待機する。
ローダユニットDにおいては、移動部駆動機構24が駆動してウェハリングクランプ機構22をマガジンユニットCの側端部に移動させ、上下動機構23がクランプ作動部hをマガジンユニットCから突き出されたウェハリング6と対向するよう位置調整する。そして、クランプ作動部hは対向するウェハリング6を把持し、ついで移動部駆動機構24が作動して把持したウェハリング6をウェハリングステージBに搬入する。
ウェハリングステージBに搬入されたウェハリング6がステージ11上に到達したところで移動部駆動機構24が停止し、かつクランプ作動部hはウェハリング6を開放する。そして、移動部駆動機構24は逆方向に作動してウェハリングクランプ機構22をマガジンユニットC側端部まで移動させたところで停止し、つぎのウェハリング6が押出されるのを待機する。
一方、X方向位置決め機構9とY方向位置決め機構10が作動し、ウェハリング6を位置決めすべく移動調整する。そして、ウェハリング固定体7が作動してステージ11上のウェハリング6をクランプ固定する。
そのあと、ウェハリングステージ上カメラユニットJの同軸落射照明部49が点灯して、カメラ48が剥離対象となるLDバー1を撮像する。その撮像信号が制御部60に送られてデジタル処理され、LDバー1の位置認識をなして正規の剥離位置に補正する。つぎに、LDバー搬送ユニットHのX方向駆動モータ42に駆動信号が送られてユニット支持体66が移動し、コレットチャック39がウェハリングステージB上に移動させられる。
コレットチャック39の位置が定まったら、コレットチャック上下駆動ユニット40に駆動信号を送ってコレットチャック39を降下させ、先端ノズル部を対象とするLDバー1に接触させる。タイミングをとってコレットチャック39に接続される真空ポンプ機構が駆動され、コレットチャック39はLDバー1を吸着する。そして、粘着シート吸着ユニットAのバキューム機構4に駆動信号が送られる。
図9(A)ないし(D)は、粘着シート吸着ユニットAにおけるLDバー1の剥離作用を順に示す図である。
図9(A)に示すように、第1の工程として、ウェハリング6を構成する粘着シート2が吸着ボックス3の上面開口部に支持される。この状態でLDバー1は、長手方向に沿って吸着ボックス3内に収容される支持刃5の複数の刃部5a上に載置され、LDバー1の幅方向は支持刃5の刃部5aの長手方向に沿う。
図9(B)に示すように、第2の工程として、コレットチャック39を降下させ吸着すべく対象となるLDバー1に接触させる。そして、コレットチャック39に接続されるバキューム機構4を作動して、コレットチャック39にLDバー1を真空吸着する。このことにより、コレットチャック39にLDバー1がなじんで、より確実に吸着される。
図9(C)に示すように、第3の工程として、吸着ボックス3に接続されるバキューム機構4に駆動信号が送られて、粘着シート2を吸着ボックス3内に真空吸着する。粘着シート2はLDバー1を載置したまま真空圧により吸着ボックス3内に凹状に変形する。すなわち、吸着ボックス3には連続状の刃部5aを有する支持刃5が収容されているから、これら支持刃5の刃部5a相互間で連続する凹状となる。
それまで粘着シート2はLDバー1の全面積を貼り付け支持しているが、バキューム機構4の作動によって全体的に連続凹状に変形し、LDバー1に対する粘着保持力は支持刃5先端の刃部5aと対向する部分のみとなる。
図9(D)に示すように、第4の工程として、コレットチャック39に真空圧をかけLDバー1を真空吸着したまま、コレットチャック上下駆動ユニット40が作動されコレットチャック39を引き上げる。既に、粘着シート2は支持刃5の刃部5a上のみしかLDバー1に対する粘着保持力が作用しないから、LDバー1は粘着シート2から容易に剥離される。このあとバキューム機構4の作動が停止され、粘着シート2ははじめの平坦状態に復帰する。
このような突き上げ方式を用いないシート吸着ユニット方式は、ガリウム砒素材以外の素材、例えばシリコン、サファイヤガラスをはじめとしたガラス材全般、ガリウムナイトライドなどにも適用可能である。また、LDバー以外、例えばラインセンサー用ICなどの細長い形状の製品にも適用できる。
コレットチャック39に吸着したLDバー1はウェハリングステージBから治具ストッカFの治具ホルダEへ搬送される。この搬送途中で、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIはLDバー1を画像認識するとともに、治具ホルダEに保持される成膜用治具25の位置を画像認識する。
これらの結果から、制御部60はLDバー搬送ユニットHを構成するX、Y方向駆動モータ42,44とコレットチャック上下駆動ユニット40へ指令を送り制御する。したがって、コレットチャック39に真空吸着したLDバー1を成膜用治具25に確実に収納できる。
成膜用治具25においては、より円滑にLDバー1を収納できるよう、第1の治具体25aと第2の治具体25bとの間隔(クリアランス)をとる。すなわち、クリアランス調整機構27を作用して調整手段である取付けねじ63を回動する。第2の治具体25bをホルダ抑え62に密着させることで、第1の治具体25aと第2の治具体25bとで形成される収納凹部64の幅寸法を寸法差oの範囲内で拡大できる。
1本目のLDバー1を成膜用治具25に収納できたら、LDバー搬送ユニットHはコレットチャック39を再びウェハリングステージBに戻し、粘着シート吸着ユニットA上のウェハリング6における粘着シート2上にあるLDバー1を真空吸着する。このとき、先に図9(A)ないし(D)で説明した作用で粘着シート2から全てのLDバー1が剥離されているので、吸着作用は円滑に行われる。
このようにして2本目のLDバー1から所定本数のLDバー1が1つの成膜用治具25に収容されたら、治具ホルダインデックステーブル29の回転機構を作動して、インデックステーブル29を90°回動変位する。したがって、空の成膜用治具25が所定部位に対向し、ここに新たに搬送されるLDバー1を収納する。
治具ホルダインデックステーブル29に支持される全ての成膜用治具25のそれぞれに所定本数のLDバー1が収容されたら、一旦、この搬送装置の作用を停止して上記インデックステーブル29から成膜用治具25を取出す。
なお、インデックステーブル29から成膜用治具25を取出す直前に、クリアランス調整機構27で取付けねじ63を螺挿し、成膜用治具25を構成する第2の治具体25bを第1の治具体25aに対して締め付ける。LDバー1を収納する収納凹部64の間隔を狭めてLDバー1に対しタイト化させ、成膜用治具25内の全てのLDバー1を整列することによりスパッタリング処理が確実化する。
スパッタリング処理が終了したあと、再び成膜用治具25を治具ホルダインデックステーブル29に戻し、LDバー搬送ユニットHを作動して成膜用治具25からLDバー1を1本ずつ取出してウェハリング6に戻す。
具体的には、コレットチャック39を成膜用治具25上に移動し、最上段のLDバー1から順次真空吸着するのであるが、このときコレットチャック39の先端部に対して成膜用治具25に収納されるLDバー1が平行に正しく対向した状態にないと確実な吸着ができないことになる。
そこで、成膜用治具25内のLDバー1を取出す際に、成膜用治具25に備えたプッシャープレート38を調整することで、LDバー1をコレットチャック39に対して正確に平行した姿勢となす。
図10(A)(B)は、成膜用治具25に収納されるLDバー1の傾きを矯正する作用を説明する模式図である。
図10(A)に示すようにプッシャープレート38上に積層されるLDバー1が傾いていることを検知すると、図10(B)に示すように傾き下方側に対向するリフターピン上下駆動機構34,35のいずれか一方を作動して、調整用孔qに挿入したリフターピン31,32のいずれか一方を傾き量だけ上昇させ、プッシャープレート38を傾かせる。
傾いていたLDバー1の傾き側はプッシャープレート38によって押上げられ、全てのLDバー1は平行化する。この状態でコレットチャック39の吸着を待機することになり、LDバー1は確実に吸着保持される。
すなわち、バーリフターユニットGに一対のリフターピン上下駆動機構34,35を備えたことにより、成膜用治具25内で傾きのあるLDバー1の平行を補正できる。実際には、治具ストッカ正面カメラユニットLにおける画像認識後の補正指令値を、それぞれのリフターピン上下駆動機構34,35に送ることで対応する。
なお、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIは、粘着シート2からLDバー1を剥離する際のLDバー1の画像認識と、スパッタタリング処理のために成膜用治具25から取出されたLDバー1の画像認識およびスパッタリング処理したLDバー1を再び成膜用治具25内に戻し収納する際の成膜用治具25の形状およびクリアランスの画像認識をなす。
これらの機能のうち、成膜用治具25内のLDバー1を取出す際のLDバー1の画像認識は、特に重要である。LDバー1が傾斜すると、画像認識の際に照射した照明の反射率が変化して、LDバー1の表面の色合いが変化し画像処理ができなくなる。また、同軸落射照明のみの照明系を用いた構成でLDバー1が傾斜すると、照明の反射率が変化して、画像認識ユニットに取り込まれる画像に光沢のある状態と無い状態が発生し、位置を正確に画像認識できない。
この問題を解決するため、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIにおいて、照明系を同軸落射照明部46と、リング照明部47の2種類を備え、状況に応じて切換えることで対応している。さらに、2種類の照明系を用いると、当然のことながら画像処理にて取り込まれる画像が異なるので、その画像に適合した画像処理アルゴリズムを新たに提供している。
具体的には、バーリフターユニットGの水平出し動作が終了したことを確認後、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIで成膜用治具25内に収納されるLDバー1のうちの、最上部LDバー1の左右両側端部におけるエッジを認識する。このエッジ認識結果から、成膜用治具25の位置およびコレットチャック39の搬送位置とのずれ分を算出して補正する。
成膜用治具25内でのLDバー1の傾きの有無によって照明の反射方向が変化し、LDバー1の表面が白や黒に大きく変化してしまう。具体的には、LDバー1が傾いた状態で成膜用治具25に収納されると、照明の光を受けて乱反射しLDバー1表面大部分が黒く見え、一部が白く見える。LDバー1が傾かない場合は、光が正しく反射して表面全体が白く見え、黒く見える部分がない。
このようにLDバー1の表面状態に差が大きいため、1種類の方法では認識できない。そこで、本発明では2段階の検出方法を採用することにより、LDバー1のエッジ認識を成功させている。
第1段階では、LDバー1の両側端部に対する画像取込みをなし、2種類の2値化処理を行ってエッジ検出を実行する。すなわち、黒と白との値の差を比較して、エッジである境界線の有無を判断する。このことにより、黒/白どちらの見え方でも認識可能となり、エッジを認識できた。
ただし、LDバー1表面全体が白く見える場合は、エッジである境界線の位置が実際のものとずれて認識がし難く、第1段階での画像取込みでNGとなる場合がある。そこで第2段階に移る。
この段階では、リング照明部47によるリング照明から同軸落射照明部46による同軸落射照明に切換える。照明系を切換えると光量が変化して、LDバー1に対する見方が変化するが、再度、画像取込みを実行することにより認識可能となる。
成膜用治具25内のLDバー1に対する以上の画像認識のあと、コレットチャック39を降下してLDバー1を真空吸着する。そして、コレットチャック39を上昇駆動して、そのLDバー1を再びウェハリングステージBへ搬送する。
図11(A)ないし(E)は、コレットチャック39に吸着されるLDバー1の重なりを矯正する作用を順に示す図である。
図11(A)に示すように、第1の工程として、コレットチャック39は成膜用治具25内の最上段のLDバー1を真空吸着する。このとき、下部側のLDバー1が最上段のLDバー1に付着したまま引き上げられることがあるので、以下のように対応する。図11(B)に示すように、第2の工程として、コレットチャック39は吸着したLDバー1が成膜用治具25内にある状態で、一旦上昇を停止する。
第3の工程として、LDバー1の重なりを検出するため、コレットチャック39の位置を変えずに治具ストッカ正面カメラユニットLがコレットチャック39に吸着されるLDバー1を画像認識する。LDバー1の重なりがないことが判明した場合は第4の工程として、図11(E)に示すように、コレットチャック39を引き上げて吸着したLDバー1をウェハリングステージBへ搬送する。
治具ストッカ正面カメラユニットLにて画像認識した結果、2本以上の「重なり」があると判断された場合は第4の工程として、図11(C)に示すように、コレットチャック39の位置を変えずに真空ポンプ機構の作動を停止する。コレットチャック39は真空状態から大気開放されてLDバー1に対する吸着力がゼロになり、吸着されていたLDバー1は成膜用治具25内に落下する。
落下したLDバー1は成膜用治具25のプッシャープレート38上に積層するLDバー1上に載り、このときある程度の落下衝撃を受けるので、最上段のLDバー1に付着していた下部側のLDバー1はほとんど分離することとなる。そして、確認のため再び図11(A)の第1の工程から繰り返す。
なお、図11(C)に示す第4の工程のあと、念のため図11(D)に示すように、プッシャープレート38上に載るLDバー1の側面に微振動機構70を当てて微振動を加える第5の工程を行ってもよい。当然、スパッタリング加工されたLDバー1の側面Zに傷が付かない程度に押して、振動を与える。このことで付着していたLDバー1は完全に分離する。
上記微振動機構70に代って、エアーもしくは窒素などの不活性ガスをLDバー1側面に吹付けて、LDバー1に対し非接触にて振動を与えるようにしてもよく、この場合はLDバー1のスパッタリング処理された側面Zにおける傷の発生が全くない。
図12(A)は、セット動作を簡略化して表した図であり、図12(B)はリセット動作を簡略化して表した図である。
上記セット動作とは、ウェハリング6を構成する粘着シート2に貼り付け支持されたLDバー1を、粘着シート2から剥離して搬送し成膜用治具25に収納するまでの動作を言う。リセット動作とは、スパッタリング処理の終了したLDバー1を成膜用治具25から取出して搬送し再びウェハリング6の粘着シート2に戻すまでの動作を言う。
図12(A)において、粘着シート2からLDバー1を取出すLDバー搬送ユニットHの作用を一点鎖線で示す。ウェハリング6から取出されたLDバー1の位置認識をなすカメラ48は、上記ウェハリングステージ上カメラユニットJに備えられる。ウェハリング6から成膜用治具25へ搬送される間にLDバー1の姿勢を認識するカメラ50は、上記LDバー姿勢認識カメラユニットKに備えられる。
図12(B)において、一点鎖線で示すLDバー搬送ユニットHが成膜用治具25内のLDバー1を取上げた状態でLDバー1の姿勢を認識して重なりを検出するカメラ52は、上記治具ストッカ正面カメラユニットLに備えられる。粘着シート2からLDバー1を剥離する際のLDバー1の画像認識と、スパッタタリング処理のために成膜用治具25から取出されたLDバー1の画像認識と、スパッタリング処理したLDバー1を再び成膜用治具25内に戻し収納する際の成膜用治具25の形状および成膜用治具25内のクリアランスの画像認識をなすカメラ45は、上記LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIに備えられる。
このような構成のもと、LDバー1のセット動作時のセット平均タクトタイムを計測したところ、本出願人が先に製造した装置と比較して略3倍程度のスピードアップがあり、生産性が格段に進歩した。
図14は、セット動作のフローチャート図であり、図15は、リセット動作のフローチャート図である。
すなわち、図12(A)で示したセット動作のフローを図14で詳細に説明し、図12(B)で示したリセット動作のフローを図15で詳細に説明している。
はじめに、セット動作フローについて説明する。
(ウェハリング6に係るフロー)
スタートからステップA1として、粘着シート2にLDバー1が貼り付けられたウェハリング6をウェハリング収納マガジン16に多段に収納し、このマガジン16を備えたマガジンユニットCの所定位置にセットする。ウェハリング押出し機構17が最上段のウェハリング6を押出し、そのあとウェハリング6が取出されたらウェハリング収納マガジン16を上昇駆動して、1段ずつ下降位置にあるウェハリング6を押出し機構17に対向させ、最下段位置のウェハリング6まで対向させる。
一方、ローダユニットDのウェハリングクランプ機構22がウェハリング押出し位置に対向し、かつクランプ作動部hを開いた状態で待機する。押出されたウェハリング6をクランプ作動部hが把持し、移動部駆動機構24が駆動してウェハリング6をウェハリングステージB上へ搬送する。
ローダユニットDの上下動機構23が下降してウェハリングステージB上にウェハリング6を載せてクランプ作動部hを開く。そのあと、移動部駆動機構24を作動して退避位置までウェハリングクランプ機構22を後退させる。ウェハリングステージBにおいてX,Y位置決め機構9,10がX、Y方向の位置を決め、ウェハリング固定体7はウェハリング6の位置をクランプ固定する。この間にローダユニットDは待機位置へ戻る。
ステップA2として、ウェハリングステージBに支持したウェハリング6を、あらかじめ定められたLDバー1に対する剥離位置へ移動する。2本目からのLDバー1はピッチ送りで移動する。
ステップA3として、ウェハリングステージ上カメラユニットJにおけるカメラ48で剥離対象となるLDバー1の位置認識を行う。LDバー1を位置認識してから、剥離位置とのずれ分を算出し補正値とする。
ステップA4として、ウェハリングステージBの粗位置決めを行う。ウェハリングステージ上カメラユニットJにおけるカメラ48の画像認識で算出された補正値にもとづいてウェハリングステージBを移動させ、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIに搭載するカメラ45の視野内にLDバー1を収める。
ステップA5として、ウェハリングステージBの位置補正を行う。後述するステップB2で算出された補正値にもとづいてウェハリングステージBを移動させ、LDバー1を正確な剥離位置に合わせる。
ステップA6として、後述するステップB6でLDバー搬送ユニットHのコレットチャック39がLDバー1を吸着したことを確認し、粘着シート吸着ユニットAにおいて粘着シート2に対する吸着作用を開始する。シート吸着ユニットAが粘着シート2を吸着することで、粘着シート2からLDバー1のほとんど大部分が剥離される。
ステップA7として、後述するステップB7でLDバー1がLDバー搬送ユニットHのコレットチャック39によって搬送されたことを確認し、粘着シート吸着ユニットAの粘着シート2に対する吸着作用を停止する。
ステップA8として、繰返しor終了?のいずれかを選択する。ウェハリング6の粘着シート2上にLDバー1が未だ存在していればステップA2へ戻り、粘着シート2上に全くLDバー1が存在していなければステップA1へ移行する。
(LDバー1に係る搬送フロー)
スタートからステップB1として、後述するステップC1で成膜用治具25が治具ストッカFの所定位置に到着したことを確認した後、LDバー搬送ユニットHのX方向駆動軸41を作動する。LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIのカメラ45は成膜用治具25におけるLDバー1収納部位である収納凹部64の左右両側端部2ヶ所のエッジを認識する。
ステップB2として、前述したステップA4でLDバー1の粗位置決めが終了したことを確認後、LDバー搬送ユニットHのX方向駆動軸41を作動させLDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIのカメラ45でウェハリング6上の剥離対象となるLDバー1における左右両側端部のエッジを認識し、剥離位置とのずれ分を算出する。このとき、ウェハリングステージBに対するXY軸補正はステップA5で実行し、LDバー搬送ユニットHのθ軸補正はステップB3で実行する。
ステップB3として、ステップB2で算出された補正値にもとづいてLDバー搬送ユニットHのθ軸を移動させ、同ユニットHに備えられるコレットチャック39をLDバー1の傾きに合わせ、位置補正をなす。
ステップB4として、LDバー搬送ユニットHのX方向駆動軸41を駆動して、コレットチャック39を予め定められたウェハリングユニットB上の剥離位置へ移動する。
ステップB5として、LDバー搬送ユニットHのコレットチャック上下駆動ユニット40を駆動して、コレットチャック39をLDバー1直前の高さ位置まで高速で下降させた後、低速に切換えてLDバー1へ衝撃のないようソフトに接触させる。
ステップB6として、コレットチャック39先端がLDバー1に接触したら、コレットチャック39に連通するバキューム機構を作動して、コレットチャック39にLDバー1を吸着させる。すなわち、LDバー1の位置ずれを生じさせないために、コレットチャック39をLDバー1に接触させてから吸着する。
ステップB7として、前述したステップA6で粘着シート吸着ユニットAが作用し粘着シート2の吸着を確認した後、コレットチャック39を低速で微小距離上昇させLDバー1が吸着されていることを確認する。そして、コレットチャック39を高速で搬送位置まで上昇させる。
ステップB8として、コレットチャック39に吸着されているLDバー1の姿勢を挿入高さ位置で確認するため、コレットチャック39をX方向とZ方向に移動させ、LDバー姿勢認識カメラユニットKのカメラ50でLDバー1の左右両側端部エッジを認識する。そして、前述したステップB1においての認識位置から挿入補正値を算出する。
ステップB9として、ステップB8で算出した補正値にもとづいてLDバー搬送ユニットHにおけるX、Y、θ方向の各軸を駆動する。LDバー1の挿入姿勢補正を行いながら、LDバー1を治具ストッカFの凹陥部kにセットされた成膜用治具25上方部位へ移動する。
ステップB10として、LDバー1を治具ストッカFの成膜用治具25の直前まで高速で下降させ、さらに低速に切換えてLDバー1を成膜用治具25の収納凹部64内へ挿入する。
ステップB11として、LDバー1を治具ストッカFの成膜用治具25へ収納したことを確認した後、コレットチャック39のLDバー1に対する吸着作用を停止する。
ステップB12として、コレットチャック39の吸着作用が完全に停止したことを確認してから、コレットチャック39を搬送高さまで上昇させ、ステップB2へ戻る。
(成膜用治具25に係るフロー)
スタートからステップC1として、空の成膜用治具25がセットされている治具ストッカFの凹陥部Kを所定の位置に移動させる。
ステップC2として、治具ストッカFの成膜用治具25に対して、プッシャープレート38に設けられる調整用孔qにバーリフターユニットGのリフターピン30,31を挿入し、各リフターピンを同期制御してLDバー1の挿入高さを示すセンサ位置まで上昇させる。LDバー1挿入後、センサから外れるまで下降して、再度センサ位置まで上昇させる。2本のリフターピン30,31は独立制御方式なので常にエンコーダ値を確認し、リフターピン間の差が開いた時に自動修正を行う。
ステップC3として、所定本数のLDバー1を治具ストッカFの成膜用治具25へ収納完了するまではステップC2へ戻る。所定本数を収納完了したらステップC4へ移行する。
ステップC4として、バーリフターユニットGの2本のリフターピン30,31を治具ストッカFの成膜用治具25内最下部へ下降させ、さらにリフターピン30,31をプッシャープレート38から抜き出して戻す。
つぎに、リセット動作フローについて説明する。
(ウェハリング6に係るフロー)
スタートからステップD1として、LDバー1を貼り付けるべきウェハリング6が収納されたウェハリング収納マガジン16をマガジンユニットCの所定位置にセットする。そして、マガジンユニットCにおける上下駆動軸19,20を駆動し、ウェハリング収納マガジン16の最上段位置にあるウェハリング6を取出し位置まで移動する。ローダユニットDのウェハリング固定体7がウェハリング6の取出し位置にクランプを開いた状態で待機する。マガジンユニットCのウェハリング押出し機構17でウェハリング6を押出し、ローダユニットDのクランプ作動部hに対してウェハリング6を移動させる。
ついで、クランプ作動部hを閉じ、そのまま移動部駆動機構24でウェハリングステージB上までウェハリング6を搬送する。ウェハリングステージB上でローダユニットDの上下動機構23が下降しクランプ作動部hを開いたあと、移動部駆動機構24を作動して退避位置まで後退する。ウェハリングステージBのXY位置決め機構9,10でウェハリング6のX、Y方向の位置を決め、ウェハリング固定体7がウェハリング6の位置を固定する。ウェハリングステージBにおいてウェハリング6を位置決めしている間にローダユニットDは待機位置へ戻る。
ステップD2として、ウェハリングステージBに固定したウェハリング6を、あらかじめ定められたLDバー1の貼り付け位置へ移動する。なお、2本目からのLDバー1に対してはピッチ送りで移動する。
ステップD3として、ウェハリング6に対して所定本数のLDバー1貼り付けが完了するまではステップD2へ戻って繰り返す。LDバー1を所定本数貼り付けが完了した後はD1へ移行する。
(LDバー1の搬送に係るフロー)
スタートからステップE1として、後述するステップF4でバーリフターユニットGの水平出し動作が終了したことを確認した後、LDバー搬送ユニットHのX方向駆動軸41を動作させる。そして、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットIのカメラ45で治具ストッカFに支持される成膜用治具25内の最上段LDバー1の左右両側端部エッジを認識し、LDバー搬送ユニットHのコレットチャック39とのずれ分を算出して補正値とする。
ステップE2として、ステップE1で算出した補正値にもとづいてLDバー搬送ユニットHの各軸を移動させ、コレットチャック39を成膜用治具25上方部位へ移動しLDバー1の取出し姿勢を補正する。
ステップE3として、コレットチャック39を治具ストッカFの成膜用治具25直前位置まで高速で下降させてから、低速に切換えてLDバー1の取出し位置へ下降し停止する。
ステップE4として、コレットチャック39がLDバー1の取出し位置に達したことを確認した後、コレットチャック39の吸着動作を開始しLDバー1を吸着する。
ステップE5として、LDバー1の重なりを検出するため、LDバー搬送ユニットHのコレットチャック39をLDバー1数本分上昇させ、停止してから後述するステップF5において認識する。
ステップE6として、LDバー1の重なりが発生していることを判明したらステップE7へ移行し、LDバー1の重なりが発生しないことが判明したらステップE9へ移行する。
ステップE7として、LDバー1の重なりを検出した高さでコレットチャック39の吸着作用を停止し、成膜用治具25内にLDバー1を自然落下させる。このことにより、重なっているLDバー1相互が分離する。
ステップE8として、コレットチャック39を搬送高さまで上昇させ、ステップE1へ戻る。
ステップE9として、ステップE6でLDバー1の重なり発生がない場合は、コレットチャック39にLDバー1を吸着したまま搬送高さまで上昇させる。
ステップE10として、LDバー搬送ユニットHのX方向駆動軸41を動作させ、LDバー1をウェハリングステージBに固定したウェハリング6の粘着シート2におけるLDバー1貼り付け位置まで移動させる。
ステップE11として、LDバー搬送ユニットHのコレットチャック39を下降させ、LDバー1をウェハリング6の粘着シート2に貼り付ける。LDバー1を貼り付け後、コレットチャック39の吸着作用を停止する。吸着作用停止の確認後、コレットチャック39を搬送位置まで上昇させて、ステップE1へ戻る。
(成膜用治具25に係るフロー)
スタートからステップF1として、スパッタリング処理されたLDバー1を収納する成膜用治具25を、治具ストッカFに収納したまま所定の位置まで移動する。
ステップF2として、成膜用治具25にセットされたプッシャープレート38の2ヶ所の調整用孔qへバーリフターユニットGの2本のリフターピン30,31を挿入する。そして、リフターピン30,31を同期制御してLDバー1の取出し高さを示すセンサ位置まで上昇させる。
ステップF3として、治具ストッカ正面カメラユニットLのカメラ52で成膜用治具25に収納される最上段のLDバー1の姿勢(傾き)を認識し、2本のリフターピン30,31に対して補正値を算出する。
ステップF4として、ステップF3で算出された補正値にもとづいてバーリフターユニットGの2本のリフターピン30,31を動作させ、成膜用治具25に収納されるLDバー1を水平姿勢にする。
ステップF5として、前述したステップE5で移動したLDバー1を治具ストッカ正面カメラユニットLのカメラ52で認識し、コレットチャック39で取出したLDバー1が2本以上重なっていないかを検出する。
ステップF6として、治具ストッカFの成膜用治具25内にLDバー1が存在すればF2へ戻り、LDバー1が全て取出されていたらF7へ移行する。
ステップF7として、2本のリフターピン30,31を治具ストッカFの成膜用治具25内最下部へ下降させ、リフターピンを戻す。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
本発明の一実施の形態に係わる、レーザダイオードの搬送装置構成を示す概略の平面図と正面図。 同実施の形態に係る、マガジンユニットの構成を説明する概略の斜視図。 同実施の形態に係る、ウェハリングステージおよびウェハリングステージ上カメラユニットの構成を説明する概略の斜視図と、粘着シート吸着ユニットの概略の断面図。 同実施の形態に係る、ローダユニットの構成を説明する概略の斜視図。 同実施の形態に係る、治具ホルダと治具ストッカの構成を説明する概略の斜視図と、LDバーを収納した治具ホルダ一側部の横断平面図。 同実施の形態に係る、治具ストッカに支持される治具ホルダと、治具ホルダに収納される成膜用治具に対するバーリフターユニットおよび、治具ストッカ正面カメラユニットの構成を説明する斜視図。 同実施の形態に係る、LDバー搬送ユニット搭載カメラユニットを備えたLDバー搬送ユニットの構成を説明する概略の斜視図。 同実施の形態に係る、LDバー姿勢認識カメラユニットの構成を説明する概略の斜視図。 同実施の形態に係る、粘着シート吸着ユニットにおいて粘着シートからLDバーを剥離する工程を順に示す図。 同実施の形態に係る、成膜用治具に収納されるLDバーを平行に保つ工程を順に示す図。 同実施の形態に係る、成膜用治具内のLDバーを取り出す際の、LDバーの重なりを分離する工程を順に示す図。 同実施の形態に係る、スパッタリング処理のためLDバーをウェハリングから成膜用治具に収納するセット動作を概略に示す説明図と、スパッタリング処理後のウェハリングを成膜用治具からウェハリングへ戻すリセット動作を概略に示す説明図。 ウェハからLDバーを介してダイオードチップに成形する工程にもとづいて、それぞれの寸法形態を説明する図。 同実施の形態に係る、LDバーに対するセット動作のフローチャート図。 同実施の形態に係る、LDバーに対するリセット動作のフローチャート図。
符号の説明
2…粘着シート、1…LDバー(レーザダイオードバー)、A…粘着シート吸着ユニット(剥離手段)、3…吸着ボックス、5a…刃部、5…支持刃、4…バキューム機構、25…成膜用治具(収納部)、25a…第1の治具体(第1の収納体)、25b…第2の治具体(第2の収納体)、64…収納凹部、63…取付けねじ(調整手段)、6…ウェハリング、C…マガジンユニット、B…ウェハリングステージ、D…ローダユニット、J…ウェハリングリング上カメラユニット、E…治具ホルダ(収納部ホルダ)、F…治具ストッカ(収納部ストッカ)、G…バーリフターユニット、L…治具ストッカ正面カメラユニット(重なり検出手段)、H…LDバー搬送ユニット、I…LDバー搬送ユニット搭載カメラユニット、K…LDバー姿勢認識カメラユニット。

Claims (13)

  1. 粘着力によって、長手方向と、幅方向を有するレーザダイオードバーが貼り付けられ粘着シートと、
    この粘着シートを上面において支持する開口部が設けられた吸着ボックスと、
    この吸着ボックスの上記開口部内に収容されていて上記吸着ボックスの所定の方向に沿って波形をなし、上記所定の方向と交差する方向に沿って設けられ、かつ上記粘着シートが載置される複数の刃部を有する支持刃と、
    上記吸着ボックスに接続され、上記レーザダイオードバーが、上記粘着シート上に貼り付けられ、上記粘着シートを介し、上記長手方向に沿って、上記複数の刃部上に載置されたときに、上記吸着ボックス内を真空状態にして上記粘着シートを上記支持刃の複数の刃部相互間に真空吸着させ、上記粘着シートに貼り付けられたレーザダイオードバーを、上記支持刃の刃部による支持部分を除いて、上記粘着シートから剥離させるバキューム機構とを備えた剥離手段と、
    この剥離手段によって上記粘着シートから剥離されたレーザダイオードバーを吸着して所定の処理手段へ搬送する手段と、
    上記処理手段で処理されたレーザダイオードバーを搬送して再び粘着シートに貼り付ける手段と、
    を具備することを特徴とするレーザダイオードの搬送装置。
  2. 上記粘着シートは、周縁部に沿って設けられ剛性を有する鍔部とともにウェハリングを構成し、
    このウェハリングを上下方向に複数段重ねた状態で収容するとともに、最上段のウェハリングから順次1枚ずつ押出す押出し機構を備えたマガジンユニットを、さらに具備することを特徴とする請求項1記載のレーザダイオードの搬送装置。
  3. 上記マガジンユニットから押出された上記ウェハリングを把持し、上記剥離手段へ搬送するローダユニットを、さらに具備することを特徴とする請求項2記載のレーザダイオードの搬送装置。
  4. 上記ローダユニットが把持し搬送してきたウェハリングをクランプ固定し、かつ上記剥離手段に対する粘着シート上のレーザダイオードバー剥離位置を設定するアライメント機能を有するウェハリングステージを、さらに具備することを特徴とする請求項3記載のレーザダイオードの搬送装置。
  5. 上記粘着シートから剥離したレーザダイオードバーを吸着する吸着手段および、この吸着手段を移動し、移動方向であるX軸上にY−Z−θの補正軸を備えたレーザダイオードバー搬送ユニットを、さらに具備することを特徴とする請求項4記載のレーザダイオードの搬送装置。
  6. 上記レーザダイオードバー搬送ユニットの移動方向に配置され、搬送されるレーザダイオードバーを順次1本ずつ上下方向に積み重ねた状態で収納する収納部を、さらに具備することを特徴とする請求項5記載のレーザダイオードの搬送装置。
  7. 上記収納部内に収納されるレーザダイオードバーの最下段に設けられ、上部にレーザダイオードバーが積み重ねられるプッシャープレートおよび、このプッシャープレートの傾きを調整し最上段のレーザダイオードバーの傾きを矯正する機能を有するバーリフターユニットを、さらに具備することを特徴とする請求項6記載のレーザダイオードの搬送装置。
  8. 上記収納部に対向して配置され、収納部に収納されるレーザダイオードバーの姿勢と、収納部から取出されたレーザダイオードバーの重なりを検出する重なり検出手段を、さらに具備することを特徴とする請求項7記載のレーザダイオードの搬送装置。
  9. 上記収納部は、レーザダイオードバーに対する収納凹部を形成する第1の収納体および第2の収納体を備えるとともに、上記収納凹部幅を調整可能な調整手段を備えることを特徴とする請求項6、請求項7、および請求項8のいずれかに記載のレーザダイオードの搬送装置。
  10. 粘着シートの粘着力で固定され、長手方向と、幅方向を有するレーザダイオードバーを剥離し、この剥離したレーザダイオードバーを搬送して収納するセット機能と、上記セットしたレーザダイオードバーをスパッタリング処理したあとレーザダイオードバーを取出し、搬送して上記粘着シートに貼り付けるリセット機能を備えたレーザダイオードの搬送装置において、
    上記粘着シートを底部となし、粘着シートの周縁部に沿って剛体からなる鍔部を取付けた皿状のウェハリングと、
    このウェハリングを上下方向に多段に収納し、ウェハリングを1枚ずつ取出し/収納するピッチ送り出し機能およびウェハリングに対する押し出し機能を備えたマガジンユニットと、
    このマガジンユニットから所定間隔だけ離間した部位に配置され、ウェハリングの位置決め固定機能とレーザダイオードバーの剥離位置を微調整移動する機能を備えたウェハリングステージと、
    上記マガジンユニットと上記ウェハリングステージとの間に亘って配置され、マガジンユニットからウェハリングを取出し/収納し、ウェハリングステージへ供給/排出するローダユニットと、
    上記ウェハリングステージに設けられ、ウェハリングステージに搬入されるウェハリングの粘着シートを上面において支持する開口部を有する吸着ボックスと、この吸着ボックスの上記開口部内に収容されていて上記吸着ボックスの所定の方向に沿って波形をなし、上記所定の方向と交差する方向に沿って設けられ、かつ上記粘着シートが載置される複数の刃部を有する支持刃と、上記吸着ボックスに接続され、上記レーザダイオードバーが、上記粘着シート上に貼り付けられ、上記粘着シートを介し、上記長手方向に沿って、上記複数の刃部上に載置されたときに、上記吸着ボックス内を真空状態にして上記粘着シートを上記支持刃の複数の刃部相互間に真空吸着することによりし、上記粘着シートに貼り付けられたレーザダイオードバーを、上記支持刃の刃部による支持部分を除いて粘着シートから剥離させるバキューム機構とを備えた粘着シート吸着ユニットと、
    上記ウェハリングステージの直上方部位に設けられ、ウェハリングに支持されるウェハリングバーを整列順に検出する位置に移動して認識する機能および、ウェハリングバーに対する照明を有するウェハリングステージ上カメラユニットと、
    上記粘着シートから剥離したレーザダイオードバーを吸着して搬送する吸着手段および、この吸着手段の搬送方向であるX軸上にY−Z−θの補正軸を備えたウェハリングバー搬送ユニットと、
    このウェハリングバー搬送ユニットの搬送方向端に配置され、搬送されるレーザダイオードバーを順次1本ずつ受け入れて上下方向に積み重ねた状態で収納する収納部と、
    この収納部を着脱自在に保持するとともに、レーザダイオードバーの幅に対して収納部におけるレーザダイオードバーの収納幅を一定に保つ収納部ホルダと、
    複数の収納部ホルダを搭載する収納部ストッカと、
    この収納部ストッカに近接した位置に配置され、収納部に収納されるレーザダイオードバーの傾きを矯正する機能を有するバーリフターユニットと、
    このバーリフターユニットの近傍部位に配置され、収納部内のレーザダイオードバーの姿勢と重なりを検出する機能およびレーザダイオードバーに対する照明を有する収納部ストッカ正面カメラユニットと、
    上記ウェハリングステージとバーリフターユニットとの間に亘って配置され、ウェハリングステージ上のウェハリングにあるレーザダイオードバーを上記収納部ストッカ内の収納部に搬入/搬出し、X軸上にY−Z−θの補正軸を搭載するレーザダイオードバー搬送ユニットと、
    このレーザダイオードバー搬送ユニットに搭載され、ウェハリングの粘着シート上に貼り付けられたレーザダイオードバーの認識と、収納部と収納部に収納されるレーザダイオードバーを認識する機能および、対象物により切換えられる2種類の照明系を有するレーザダイオードバー搬送ユニット搭載カメラユニットと、
    上記バーリフターユニットの近傍部位に配置され、レーザダイオードバーを吸着する吸着手段の姿勢認識と、搬送中のレーザダイオードバーの姿勢を認識する機能および、レーザダイオードに対する照明を有するレーザダイオードバー姿勢認識カメラユニットとを具備することを特徴とするレーザダイオードの搬送装置。
  11. 粘着シートの粘着力によって貼り付けられたレーザダイオードバーを、粘着シートから剥離して搬送し、所定の処理後に収納部から取出して粘着シートへ搬送し貼り付けるレーザダイオードの搬送方法において、
    粘着シートからレーザダイオードバーを剥離するのに、
    上記粘着シートを吸着ボックスの開口部に支持し、吸着ボックスに収容される支持刃の刃部上に粘着シートを載置する第1の工程と、
    上記粘着シート上のレーザダイオードバーに吸着手段を接触させ、この吸着手段にレーザダイオードを吸着する第2の工程と、
    上記吸着ボックス内を真空状態にして、粘着シートを支持刃の刃部相互間に真空吸着し、粘着シートからレーザダイオードバーを剥離させる第3の工程と、
    上記吸着手段を上昇駆動して、粘着シートから剥離したレーザダイオードバーを吸着搬送する第4の工程とを具備することを特徴とするレーザダイオードの搬送方法。
  12. 粘着シートの粘着力によって貼り付けられたレーザダイオードバーを、粘着シートから剥離して搬送し収納部へ収納してから所定の処理をなす手段と、所定の処理後に収納部から取出して搬送し粘着シートへ貼り付ける手段を備えるレーザダイオードの搬送方法において、
    所定の処理後に収納部からレーザダイオードバーを取出すのに、
    収納部内の最上段のレーザダイオードバーを吸着手段にて吸着させる第1の工程と、
    上記吸着手段を上昇させ、かつ吸着したレーザダイオードバーが収納部内にある位置で吸着手段の上昇を停止させる第2の工程と、
    上記レーザダイオードバーを画像認識して、下部のレーザダイオードバーとの重なりを検出する第3の工程と、
    下部レーザダイオードバーとの重なりが検出されない状態では吸着手段の上昇を開始してレーザダイオードバーの搬送をなし、下部レーザダイオードバーとの重なりが検出された状態ではその位置で吸着手段の吸着作用を解除し、下方に積層するレーザダイオードバー上に落下させることにより分離を図る第4の工程とを具備することを特徴とするレーザダイオードの搬送方法。
  13. レーザダイオードバーを落下する上記第4の工程のあと、収納部内の上部に位置するレーザダイオードバーの側面を押し分離を図る第5の工程とを具備することを特徴とする請求項12記載のレーザダイオードの搬送方法。
JP2004124482A 2004-04-20 2004-04-20 レーザダイオードの搬送装置および搬送方法 Expired - Fee Related JP5010095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004124482A JP5010095B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 レーザダイオードの搬送装置および搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004124482A JP5010095B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 レーザダイオードの搬送装置および搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005310976A JP2005310976A (ja) 2005-11-04
JP5010095B2 true JP5010095B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=35439406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004124482A Expired - Fee Related JP5010095B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 レーザダイオードの搬送装置および搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5010095B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6024267B2 (ja) 2012-08-01 2016-11-16 三星ダイヤモンド工業株式会社 基板保持リング把持機構

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07335720A (ja) * 1994-06-10 1995-12-22 Toshiba Corp 半導体チップ取上装置およびその取上方法
JP2003086542A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Sharp Corp 半導体レーザー素子の素子分割方法およびその方法を利用する素子分割装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005310976A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11518038B2 (en) Substrate conveying robot and operation method therefor
US7849900B2 (en) Apparatus for joining a separating adhesive tape
US8062474B2 (en) Protective tape separation method and apparatus using the same
US8097121B2 (en) Protective tape separation method and protective tape separation apparatus
KR100722185B1 (ko) 전자 디바이스 처리 시스템
US20060113595A1 (en) Rectangular substrate dividing apparatus
JPH0158879B2 (ja)
JPS63202098A (ja) 部品供給手段
CN110931367B (zh) 芯片贴装装置及半导体器件的制造方法
JP4735829B2 (ja) チップ突き上げ装置
JP2001196442A (ja) ピックアップ装置及びワークのピックアップ方法並びにそのプログラムを格納した記憶媒体
JP5010095B2 (ja) レーザダイオードの搬送装置および搬送方法
JP2010028064A (ja) 部品供給装置
JP3635930B2 (ja) 光通信ユニットの実装方法
JP2014239135A (ja) 半導体装置の製造方法
JP6103805B2 (ja) 部品位置認識方法および部品供給装置
JP5954969B2 (ja) 部品供給装置および部品位置認識方法
JP6938738B2 (ja) チップ部品転写装置
JP7218405B2 (ja) チップ部品転写装置
KR102516448B1 (ko) 다이 이젝팅 장치 및 이를 포함하는 다이 본딩 설비
JP6752250B2 (ja) ツール高さ調整装置およびこれを備えたチップ部品転写装置
JPH0638447B2 (ja) ウエハ位置決め方法
JP2022125244A (ja) ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法
JP2004022807A (ja) 半導体処理装置およびその調整方法
JP4205941B2 (ja) ペレットのピックアップ方法及びペレットボンディング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111228

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees