JP5009421B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光センサ素子を内蔵し、外部からの入力位置を検出するエリアセンサ機能を有する液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置などの表示装置の中には、入力用のペンまたは人の指などでパネル表面を触れると、その触れた位置を検出することのできるタッチパネル(エリアセンサ)機能を備えたタッチパネル一体型の表示装置が開発されている。
従来のタッチパネル一体型表示装置は、抵抗膜方式(押されると上の導電性基板と下の導電性基板とが接触することによって入力位置を検知する方式)や、静電容量式(触った場所の容量変化を検知することによって入力位置を検知する方式)のものが主流となっている。
ところで、近年、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光センサ素子が画像表示領域内の画素毎に(あるいは複数の画素単位で)備えられた表示装置の開発が進んでいる。このように、画素ごとに光センサ素子を備えることで、エリアセンサとしての機能(具体的には、スキャナ機能、タッチパネル機能など)を通常の表示装置で実現することが可能となる。つまり、上記光センサ素子がエリアセンサとしての機能を果たすことで、タッチパネル(またはスキャナ)一体型の表示装置を実現することができる。
一方、上記液晶表示装置などの表示装置は、その使用環境などの要因により、上記表示装置の表面温度が上昇し、内部回路素子などの電気的特性に影響を及ぼし、画質低下などの問題を引き起こす場合がある。
特許文献1には、液晶表示装置に温度検知手段を設け、該温度検知手段で検知された温度に応じて、上記液晶表示装置の駆動周波数を変調する周波数変調回路を備えた構成について記載されている。
また、上記フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光センサ素子を備えた表示装置においても、上記表示装置の表面温度が上昇した場合に、上記光センサ素子の検知感度が落ちるという問題が発生する。これは、上記フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光センサ素子は、光の受光量に応じて異なる値の電流を流す構成となっているが、この他に温度などの要因によっても、電流が流れるためである。
図13は、光が全く存在しない環境下における環境温度の変化と上記光センサ素子に流れる電流値の変化との関係を示す図である。
図13に図示されているように、上記光センサ素子においては、環境温度が30度である場合に流れる電流値(図中A点)より、環境温度が40度である場合に流れる電流値(図中B点)が高い。このように、環境温度の上昇に伴い、上記光センサ素子に流れる電流値も増加してしまうので、純粋に光の受光量のみに応じた電流値を導き出すのが困難となる。
よって、上記光センサ素子には、一般的に、温度によって変化する上記光センサの検出電流値を補償するための補正用のセンサとして、暗電流補償用の光センサ素子が備えられている。これにより、上記光センサ素子に対して、温度補償を行うことができる。
上記暗電流補償用の光センサ素子上には、外部から入る光を遮断するための光遮断膜が設けられている。
表示装置、特に、液晶表示装置においては、上記光遮断膜として、カラーフィルタ基板側に設けられたカーボンブラックからなるブラックマトリクスを用いるのが一般的である。
日本国公開特許公報「特開2005−91385号公報(2005年4月7日公開)」
しかしながら、上記暗電流補償用の光センサ素子に備えられたカーボンブラックからなる光遮断膜は、赤外線領域の光を一部透過させてしまうため、光の影響を完全に排除することができず、純粋に温度の影響によって変化する電流値を検出するのが困難であった。
図14は、カーボンブラックにおける、光の波長別の透過率を示す図である。
図14に図示されているように、カーボンブラックは、赤外線領域の光を完全に遮断することができず、一部透過さしませてうので、このようなカーボンブラックを上記暗電流補償用の光センサの光遮断膜として用いた構成においては、精度の高い温度補償をできないという問題がある。
図13を用いて、さらに詳しく説明すると、実際の環境温度が30度であるにも関わらず、例えば、上記暗電流補償用の光センサに設けられた光遮断膜が赤外線領域の光を完全に遮断することができず、一部透過させてしまう場合には、図13に図示されているように、上記暗電流補償用の光センサに流れる電流値は図中のA点に相当する値ではなく、図中のC点に相当する値となる。図13においては、図中のC点に相当する値が、環境温度が40度である場合に流れる電流値(図中B点)と等しいため、結果的に、上記のような暗電流補償用の光センサは環境温度を40度と認識してしまうのである。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、使用環境温度に影響を受けることなく、高い検知精度が得られるエリアセンサを備えた液晶表示装置を実現することを目的とする。
本発明の液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、アクティブマトリクス基板と対向基板との間に液晶層が配置されている液晶パネルを備え、該液晶パネルが、パネル表面上の画像を検知することで、外部からの入力位置を検出するエリアセンサ機能を有している液晶表示装置において、上記液晶パネルは、受光した光の強度を検知する光センサ素子を複数個有し、各光センサ素子がパネル表面上の画像を検知することで外部からの入力位置を検出するエリアセンサ部を備えており、上記エリアセンサ部には受光した光の強度を検知する光センサ素子と、上記光センサ素子に対して温度補償を行う温度補償センサとが備えられており、上記温度補償センサは、下層光遮断膜と、上記下層光遮断膜上に設けられ、当該液晶表示装置が置かれている環境の温度を検知する温度検知用の光センサ素子と、さらに、上記温度検知用の光センサ素子を覆うように設けられ、紫外線、可視光線および赤外線を遮断する上層光遮断膜とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記液晶表示装置には、受光した光の強度を検知する光センサ素子と、温度補償センサとが設けられている。さらに、上記温度補償センサには、上記光センサ素子と同一の製造工程により、同時に形成し得る温度検知用の光センサ素子が備えられている。したがって、製造ロットが異なることにより、発生し得る上記光センサ素子の特性ばらつきを最少化することができる。
また、上記温度補償センサは、上記温度検知用光センサ素子の下側に光(紫外線、可視光線および赤外線)を遮断するための下層遮断膜が設けられた構成を有している。これに加え、上記温度補償センサは、上記温度検知用光センサ素子を覆うように設けられ、紫外線、可視光線および赤外線を遮断する上層光遮断膜を備えているため、既に上述した従来技術のように漏れ赤外線の影響を受けずに、上記受光した光の強度を検知する光センサ素子の温度補償を行うことができる。
したがって、上記構成によれば、使用環境温度に影響を受けることなく、検知精度の高いエリアセンサを備えた液晶表示装置を実現することができる。
本発明の液晶表示装置において、上記上層光遮断膜は、反射膜であることが好ましい。
上記構成によれば、上記温度補償センサは、上記光センサ素子の温度による影響を補償するためのものであるから、上記温度補償センサに備えられた上層光遮断膜が反射膜である場合には、上記上層光遮断膜において、光の吸収により発生し得る温度上昇による上記温度検知用光センサ素子への影響を抑制することができ、さらに精度の高い温度補償を行うことができる。
したがって、上記構成によれば、使用環境温度に影響を受けることなく、より検知精度の高いエリアセンサを備えた液晶表示装置を実現することができる。
本発明の液晶表示装置において、上記温度補償センサは、上記液晶パネルの表示領域の最外周部分に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、上記温度補償センサに備えられた上記上層光遮断膜は、反射膜からなっている。上記反射膜の例としては、紫外線、可視光線および赤外線領域において反射率が高いアルミニウム、銀などの金属膜を挙げることができるが、本発明がこれに限定されることはなく、上記の光波長領域において、反射率が高い物質であれば何れも用いることが可能である。
しかしながら、上記反射膜は、可視光線領域を反射するため、人間の目には目立つという問題があり、上記反射膜を上記液晶パネルの中央部などにちりばめると欠点(表示領域内において表示が欠けたように認識される点領域)などとして認識される。
したがって、上記構成によれば、上記反射膜を備えた温度補償センサを上記液晶パネルの表示領域の最外周部分に設けることにより、上記液晶表示装置の表示領域の中央部において、上記反射膜が点欠陥(表示が欠けた点領域)などと認識され、上記液晶表示装置の表示品質の低下を招くことを防止することができる。
また、上記構成によれば、上記反射膜が特に、金属膜である場合においては、上記液晶表示装置の表示領域の中央部における寄生容量などによる影響をも抑制することができる。
さらに、同一液晶パネル内においても、温度ばらつきが存在するため、上記温度補償センサが表示領域の任意の一点のみにしか設けられていない場合には、当該温度補償センサが正確な温度を検知することができない可能性がある。これに対して、上記のように、上記液晶パネルの表示領域の最外周部分の全領域に温度補償センサを設けた場合には、液晶パネルの各部分の温度ばらつきが平均化されるため、より精度の高い温度補償を行うことができる。
本発明の液晶表示装置において、上記エリアセンサ部には、上記光センサ素子と隣接する位置に、当該液晶表示装置が置かれている環境下の光の強度を検出する光強度センサが設けられており、上記光強度センサは、上記アクティブマトリクス基板上に、上記光センサ素子と同一の製造工程によって形成された光センサ素子を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、光強度センサ用の光センサ素子の特性を、エリアセンサ用の光センサ素子の特性と合わせることができるため、光強度センサによって得られた環境光強度を、正確にエリアセンサ用の光センサ素子に反映させることができる。つまり、環境光に対するエリアセンサの正確な出力を推定することが可能となる。
本発明の液晶表示装置において、上記エリアセンサ部には、上記光センサ素子と隣接する位置に、当該液晶表示装置が置かれている環境下の赤外線の強度を検出する赤外光強度センサが設けられており、上記赤外光強度センサは、光強度検知用の光センサ素子と、上記(光強度検知用の)光センサ素子を覆うように設けられ、紫外線および可視光線を吸収する上層光遮断膜とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、外部から照射される赤外線の強度を検知することができる。また、光強度検知用の光センサ素子は、エリアセンサ用の光センサ素子と同一の製造工程によって形成できるため、赤外光強度センサによって得られた赤外光の強度を、正確にエリアセンサ用の光センサ素子に反映させることができる。
本発明の液晶表示装置の上記温度補償センサにおいて、上記下層光遮断膜と上記上層光遮断膜とは、同一材料で形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記下層光遮断膜が上記上層光遮断膜と同一の材料で構成されているため、検出対象面の反対面側から入光される光においても、紫外線、可視光および赤外線を遮断することができるので、より精度の高い温度補償を行うことができる。
よって、多様な光波長を発するバックライトを用いたとしても、精度の高い温度補償を行うことができるエリアセンサを備えた液晶表示装置を実現することができる。
本発明の液晶表示装置では、以上のように、上記液晶パネルは、受光した光の強度を検知する光センサ素子を複数個有し、各光センサ素子がパネル表面上の画像を検知することで外部からの入力位置を検出するエリアセンサ部を備えており、上記エリアセンサ部には受光した光の強度を検知する光センサ素子と、上記光センサ素子に対して温度補償を行う温度補償センサとが備えられており、上記温度補償センサは、下層光遮断膜と、上記下層光遮断膜上に設けられ、当該液晶表示装置が置かれている環境の温度を検知する温度検知用の光センサ素子と、さらに、上記温度検知用の光センサ素子を覆うように設けられ、紫外線、可視光線および赤外線を遮断する上層光遮断膜とを備えている。
それゆえ、使用環境温度に影響を受けることなく、検知精度の高いエリアセンサを備えた液晶表示装置を実現することができるという効果を奏する。
図2に示す液晶表示装置に備えられた液晶パネルにおける各センサの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の構成を示す模式図である。 図1に示す液晶パネルに設けられたセンサA(可視光センサ)の構成を示す模式図である。 図1に示す液晶パネルに設けられたセンサB(赤外光センサ)の構成を示す模式図である。 図1に示す液晶パネルに設けられた各センサの構成を示す図であり、(a)は、図3に示す可視光センサにおけるX−X’部分の断面を示し、(b)は、図4に示す赤外光センサにおけるY−Y’部分の断面を示し、(c)は、図3に示す可視光センサおよび図4に示す赤外光センサにおけるZ−Z’部分の断面を示す。 図1に示す液晶パネルの構成について説明するための模式図である。 図6に示す液晶パネル20に備えられた各センサの分光感度(波長別のセンサ出力)を示すグラフであり、(a)は、センサAの場合を示し、(b)は、センサBの場合を示す。 図1に示す液晶パネルに備えられた温度補償センサの概略構成を示す断面図であり、(a)は、上層光遮断膜がアクティブマトリクス基板側に設けられた構成を示し、(b)は、上層光遮断膜が対向基板側に設けられた構成を示す。 図6に示す液晶パネル20に備えられた各センサにおける認識画像を示す模式図であり、(a)は、センサAを用いた場合の認識画像を示し、(b)は、センサBを用いた場合の認識画像を示す。 図6に示す液晶パネル20に備えられた各センサによる検知を行う場合に好適な対象照度範囲を示す模式図であり、(a)は、センサAによる場合を示し、(b)は、センサBによる場合を示す。 液晶パネルの構成例を示す模式図であり、(a)は、センサAとセンサBとが市松状に互い違いに配置されている場合を示し、(b)は、センサAとセンサBとが1列ごとに交互に配置されている場合を示す。 センサAとセンサBとが市松状に交互に配置されている液晶パネルの構造の例を示す模式図である。 光が全く存在しない環境下における環境温度の変化と光センサ素子に流れる電流値の変化との関係を示す図である。 カーボンブラックにおける、光の波長別の透過率を示す図である。
本発明の一実施形態について図1〜図12に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施の形態では、エリアセンサ機能(具体的には、タッチパネル機能)を備えているタッチパネル一体型の液晶表示装置について説明する。
まず、本実施の形態のタッチパネル一体型液晶表示装置の構成を、図2を参照しながら説明する。図2に示すタッチパネル一体型液晶表示装置100(単に液晶表示装置100とも呼ぶ)は、画素ごとに設けられた光センサ素子が表示パネルの表面の画像を検知することで入力位置を検出するタッチパネル機能を有している。
図2に示すように、本実施の形態のタッチパネル一体型液晶表示装置100は、液晶パネル20(エリアセンサ部)、および、液晶パネル20の背面側に設けられ該液晶パネルに光を照射するバックライト10を備えている。
液晶パネル20は、多数の画素がマトリクス状に配列されたアクティブマトリクス基板21と、これに対向するように配置された対向基板22とを備えており、さらにこれら2つの基板の間に表示媒体である液晶層23が挟持された構造を有している。なお、本実施の形態において、液晶パネル20の表示モードは特に限定されず、TNモード、IPSモード、VAモードなどのあらゆる表示モードを適用することができる。
また、液晶パネル20の外側には、液晶パネル20を挟み込むようにして表側偏光板40aおよび裏側偏光板40bがそれぞれ設けられている。
各偏光板40aおよび40bは、偏光子としての役割を果たす。例えば、液晶層に封入されている液晶材料が垂直配向型である場合、表側偏光板40aの偏光方向と裏側偏光板40bの偏光方向とを、互いにクロスニコルの関係になるように配置することで、ノーマリーブラックモードの液晶表示装置を実現することができる。
アクティブマトリクス基板21には、各画素を駆動するためのスイッチング素子であるTFT(図示せず)、配向膜(図示せず)、可視光センサ31A(エリアセンサ部)、赤外光センサ31B(エリアセンサ部)、温度補償センサ50が設けられている。可視光センサ31Aおよび赤外光センサ31Bは、各画素領域に設けられた光センサ素子30を含んで構成されている。また、温度補償センサ50は、各画素領域に設けられた光センサ素子30Aを含んで構成されている。光センサ素子30および光センサ素子30Aは、受光量に応じて異なる値の電流を流す。
さらに、可視光センサ31A内および赤外光センサ31B内には、エリアセンサを構成している光センサ素子30(具体的には、光センサ素子30aまたは30b)と隣接する位置に、液晶表示装置100が置かれている環境下の赤外線の強度を検出する赤外光強度センサ(光強度センサ)30cが設けられている。
また、対向基板22には、図示はしていないがカラーフィルタ層、対向電極及び配向膜などが形成されている。カラーフィルタ層は、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの色を有する着色部と、ブラックマトリクスとから構成されている。
上記のように、本実施の形態のタッチパネル一体型液晶表示装置100においては、各画素領域に光センサ素子30が設けられており、これにより可視光センサ31Aおよび赤外光センサ31Bが形成されている。この可視光センサ31Aおよび赤外光センサ31Bがパネル表面上の画像をそれぞれ検知することで外部からの入力位置を検出するエリアセンサが実現される。そして、液晶パネル20の表面(検出対象面100a)の特定の位置に指や入力ペンが接触した場合に、その位置を光センサ素子30が読み取り、装置に対して情報を入力したり、目的とする動作を実行させたりすることができる。このように、本実施の形態の液晶表示装置100では、光センサ素子30によってタッチパネル機能を実現することができる。
光センサ素子30は、フォトダイオードまたはフォトトランジスタで形成されており、受光した光の強度に応じた電流を流すことによって、受光量を検知する。TFTおよび光センサ素子30は、アクティブマトリクス基板21上に、ほぼ同一のプロセスによってモノリシックに形成されたものであってもよい。つまり、光センサ素子30の一部の構成部材は、TFTの一部の構成部材と同時に形成されてもよい。このような光センサ素子の形成方法は、従来公知の光センサ素子内蔵型の液晶表示装置の製造方法に準じて行うことができる。
温度補償センサ50は、可視光センサ31A内および赤外光センサ31B内に設けられた光センサ素子30に対して温度補償を行うための補正用のセンサである。本実施の形態においては、温度補償センサ50を構成する光センサ素子として、エリアセンサを構成している光センサ素子30と同一の構成の光センサ素子30Aが使用されている。つまり、温度補償センサ50を構成している光センサ素子30Aと、エリアセンサを構成している光センサ素子30とは、同一の設計およびプロセス(製造工程)によって、アクティブマトリクス基板21上に形成されたものである。温度補償センサ50の具体的な構成については、後述する。
また、赤外光強度センサ30cは、液晶表示装置100が置かれている環境下の赤外線の強度を測定するものである。図3に示すように、赤外光強度センサ30cは、可視光センサ31A内の光センサ素子30aと隣接する位置に設けられている。また、図4に示すように、赤外光強度センサ30cは、赤外光センサ31B内の光センサ素子30bと隣接する位置に設けられている。赤外光強度センサ30cを構成する光センサ素子30は、エリアセンサを構成している光センサ素子30aおよび30bと同一の構成を有している。つまり、赤外光強度センサ30cを構成している光センサ素子30(光強度検知用の光センサ素子)と、可視光センサ31Aおよび赤外光センサ31Bを構成している光センサ素子30aおよび30bとは、同一の設計およびプロセス(製造工程)によって、アクティブマトリクス基板21上に形成されたものである。
バックライト10は、液晶パネル20に対して光を照射するものであるが、本実施の形態においては、バックライト10は、白色光に加えて赤外光を液晶パネル20に対して照射している。このような赤外光を含む光を照射するバックライトは公知の方法で実現することができる。
また、図2には、液晶パネル20に対して表示駆動を行う液晶駆動回路60、並びに、エリアセンサ、赤外光強度センサ30c、および温度補償センサ50を駆動するためのセンサ制御部70を示す。センサ制御部70については、その内部の構成についても示す。なお、本実施の形態の液晶駆動回路の構成については、従来公知の構成を適用することができる。
図2に示すように、センサ制御部70内には、タイミング発生回路71、光センサ素子駆動回路72、エリアセンサ読出回路73、座標抽出回路74、インターフェース回路75、光強度センサ読出回路76、光強度測定部77、および温度補償センサ読出回路78が設けられている。
タイミング発生回路71は、各回路の動作を同期させて制御するためのタイミング信号を発生させる。
光センサ素子駆動回路72は、エリアセンサおよび光強度センサ30cを構成している各光センサ素子30、および、温度補償センサ50を構成する各光センサ素子30Aを駆動するための電源を供給する。
エリアセンサ読出回路73は、エリアセンサを構成している光センサ素子30(具体的には、光センサ素子30aおよび30b)から受光信号を受け取り、得られた電流値から受光量を算出する。なお、本実施の形態では、エリアセンサ読出回路73は、エリアセンサを構成している光センサ素子30から受け取った電流値(センサ出力)から、温度補償センサ50に設けられた光センサ素子30Aから受け取った電流値(温度補償センサ読出回路78から送られた暗電流期待値)を差し引いた値を、座標抽出回路74に送る構成となっている。これにより、エリアセンサに対して温度補償が行われる。
座標抽出回路74は、エリアセンサ読出回路73で算出された電流値(温度補償後のエリアセンサの出力)に基づいて、液晶パネルの表面(検出対象面100a)に対してタッチした指の座標を算出する。
インターフェース回路75は、座標抽出回路74において算出された指の座標の情報(位置情報)を、液晶表示装置100の外部へ出力するものである。液晶表示装置100は、このインターフェース回路75を介して、PCなどと接続される。
光強度センサ読出回路76は、赤外光強度センサ30c内に含まれる光センサ素子30から受光信号を受け取り、得られた電流値から受光量を算出する。
なお、本実施の形態では、光強度センサ読出回路76は、赤外光強度センサ30cを構成している光センサ素子30から受け取った電流値から、温度補償センサ50に設けられた光センサ素子30Aから受け取った電流値(温度補償センサ読出回路78から送られた暗電流期待値)を差し引いた値を、光強度測定部77に送る構成となっている。これにより、赤外光強度センサ30cに対して温度補償が行われる。
光強度測定部77は、光強度センサ読出回路76で算出された電流値(温度補償後の赤外光強度センサの出力)に基づいて、装置が置かれている環境の赤外線の強度を算出する。ここで、得られた環境光の強度に基づいて、座標抽出回路74は、可視光センサ31Aに含まれる光センサ素子30からの受光信号を抽出するか、赤外光センサ31Bに含まれる光センサ素子30からの受光信号を抽出するかを決定する。これにより、周囲の赤外光強度に応じて、可視光センサ31Aと赤外光センサ31Bを適宜使い分けることができる。
また、温度補償センサ読出回路78は、温度補償センサ50内に含まれる光センサ素子30A(温度検知用の光センサ素子)に流れる電流値(これを暗電流期待値と呼ぶ)を算出し、上述したエリアセンサ読出回路73および光強度センサ読出回路76に送る。
液晶表示装置100は、上記のような構成を有していることによって、装置の表面(検出対象面100a)に指または入力ペンがタッチした場合に、液晶パネル20内に形成された光センサ素子30が、指または入力ペンを画像として捉えることによって、入力位置を検出することができる。
続いて、液晶パネル20に設けられた各センサ(可視光センサ31A、赤外光センサ31B、赤外光強度センサ30c、および温度補償センサ50)の構成について説明する。以下の説明では、可視光センサ31AをセンサAとし、赤外光センサ31BをセンサBとする。
図1には、液晶パネル20の表示領域(アクティブエリア)20a内における各センサの構成を模式的に示す。図1には、液晶パネル20内の具体的な構成は示していないが、液晶パネル20内には、複数のデータ信号線と複数のゲート信号線とが互いに交差するように配置されており、各交差部の近傍にTFTを介して画素電極が配置されている。また、液晶パネル20内の対向基板22に設けられたカラーフィルタ層には、各画素電極と対向する位置に、赤(R)、緑(G)、または青(B)の着色部が形成されており、これにより、赤色の画素電極、緑色の画素電極、青色の画素電極がそれぞれ得られる。一画素は、Rの画素電極、Gの画素電極、およびBの画素電極からなる3つの画素電極で構成される。これにより、液晶パネル20内では、複数の画素が縦横にマトリクス状に配置される。
図1に示すように、本実施の形態の液晶パネル20では、表示領域20a内の最外周領域に配置された各画素に設けられた光センサ素子30Aが、温度補償センサ50として使用されている。図1では、温度補償センサ50が配置されている領域に網掛けを付している。
また、表示領域20a内の最外周領域以外の各画素にも光センサ素子30が設けられており、これらの各光センサ素子は、センサA、センサB、および赤外光強度センサ30cの何れかを構成している。図1に示すように、センサAおよびセンサBは、各画素の配置に沿って縦横にマトリクス状に配置されている。さらに本実施の形態においては、センサAとセンサBとは、市松状に互いに違いに配置されている。また、赤外光強度センサ30cは、各センサAおよび各センサBのそれぞれに設けられている。
図3には、センサAのより詳細な構成を示す。また、図4には、センサBのより詳細な構成を示す。これらの図に示すように、1単位のセンサA内および1単位のセンサB内には、4画素×4画素からなる合計16個の画素がそれぞれ含まれている。なお、一画素は、上記したように、R・G・Bの3つの画素電極で構成されている。
図3に示すように、センサA内には、複数の光センサ素子30が含まれているが、受光した可視光の強度を検知する光センサ素子30aと、赤外光強度センサ30cを構成する光センサ素子30との2種類に分けられる。
また、図4に示すように、センサB内には、複数の光センサ素子が含まれているが、受光した赤外光の強度を検知する光センサ素子30bと、赤外光強度センサ30cを構成する光センサ素子30との2種類に分けられる。
図5の(a)〜(c)には、光センサ素子30a、光センサ素子30b、赤外光強度センサ30cの断面構成をそれぞれ示す。図5の(a)は、図3の可視光センサ31AにおけるX−X’部分の断面構成を示し、図5の(b)は、図4の赤外光センサ31BにおけるY−Y’部分の断面構成を示し、図5の(c)は、赤外光強度センサ30cにおけるZ−Z’部分の断面構成を示している。
図5の(a)に示す光センサ素子30aは、アクティブマトリクス基板21上に形成された光センサ素子30を有している。可視光の強度を検知するための光センサ素子30aの構成については、従来のタッチパネル一体型の液晶表示装置に設けられた光センサ素子と同様の構成が適用できる。
図5の(b)に示す光センサ素子30bは、光センサ素子30aと同様に、アクティブマトリクス基板21上に形成された光センサ素子30を有している。そして、光センサ素子30bには、対向基板22側の光センサ素子30が配置されている領域と対応する位置に、可視光を遮断する光学フィルタ25が設けられている。光学フィルタ25は、カラーフィルタ層の着色部を形成している赤色のカラーフィルタ25Rと青色のカラーフィルタ25Bとの積層構造を有している。これにより、光センサ素子30に入射する光の成分のうちの可視光成分を遮断することができる。
なお、本実施の形態においては、図5の(a)に示すように、光センサ素子30aにおいて、光センサ素子30が配置されている領域の対向基板22上にも、光センサ素子30bに設けられている光学フィルタ25と同じ構造の光学フィルタ25が設けられており、光センサ素子30の真上部分に、光(全波長領域の光)を透過させるための開口部25cが設けられている。このように、センサAにも光学フィルタ25を設けることで、センサAを有する画素とセンサBを有する画素との間で、表示の見え方に違いが生じるのを防ぐことができる。
ここで、基板上における各層の積層方向における、光センサ素子30と光学フィルタ25との距離をd1とした場合、基板表面に沿った方向における、光センサ素子30の端部と光学フィルタ25の端部(開口部25cの端部)との距離d2は、以下のような値以上になっていることが好ましい。
d2=d1+α
ここで、上記αは、光センサ素子30および光学フィルタ25の仕上がり寸法公差に、アクティブマトリクス基板21と対向基板22との貼り合わせ公差を加えた値(距離)である。これにより、センサAにおいて、パネル表面から見て光センサ素子30と光学フィルタ25とが重なって配置されることを確実に防ぐことができる。
図5の(c)に示す赤外光強度センサ30cは、可視光センサおよび赤外光センサと同様に、アクティブマトリクス基板21上に形成された光センサ素子30を有している。但し、光センサ素子30cには、光センサ素子30a・30bとは異なる構成として、対向基板22側の光センサ素子30が配置されている領域と対応する位置に、紫外線および可視光線を吸収するブラックマトリクス27(上層光遮断膜)が設けられている。ここで、ブラックマトリクス27は、カーボンブラックで形成されているため、図14に示すように、紫外線および可視光線は透過しないが、赤外線については透過する。
これにより、光センサ素子30cから得られる起電流からは、紫外線および可視光線の強度による起電流が排除され、赤外線のみの強度による起電流を検知することができる。これにより、赤外光強度センサ30cは、液晶表示装置100が置かれている環境下の赤外線の強度を検出することができる。
なお、赤外光強度センサ30cを構成している光センサ素子30の受光感度は、赤外光センサ31Bを構成している光センサ素子30bの受光感度と比較して、その受光感度が所定の割合だけ低くなっている。つまり、赤外光強度センサ30cを構成している光センサ素子30の受光感度は、光センサ素子30bの受光感度と比較して、1/n(ここで、nは1より大きい任意の数)となっている。これにより、赤外光強度センサ30cの出力を赤外光センサ31Bよりも低くし、赤外光センサ31Bにおいて出力が飽和する際の赤外線強度よりも高い赤外線強度下において、センサ出力が飽和するようにしている。これにより、測定したい照度範囲においてセンサ出力が飽和することなく、広範囲の環境照度を正確に測定することができる。
赤外光強度センサ30cを構成している光センサ素子30の受光感度を、光センサ素子30bの受光感度と比較して、所定の割合だけ低下させるための構成としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
すなわち、赤外光強度センサ30cを構成しているn個(ここで、nは2以上の整数)の光センサ素子30のうち、1個の光センサ素子30のみが当該センサ素子を駆動するための配線(例えば、データ信号線)を介して光センサ素子駆動回路72と接続されているという構成である。つまり、(n−1)個の光センサ素子30では、光センサ素子駆動回路72とは切り離され、接続されていない。光センサ素子駆動回路72に接続されていない光センサ素子30は、赤外光強度センサ30cとして機能しないため、上記の構成では、n個の素子のうち1個のみが赤外光強度センサ30cとして機能することになる。
また、赤外光強度センサ30cの受光感度を1/nとする構成の他の例として、赤外光強度センサ30cを構成する光センサ素子30の個数自体を減らす(つまり、駆動回路に接続されない光センサ素子を形成しない)という構成も可能である。
さらに他の例としては、赤外光強度センサ30cを構成している各光センサ素子30上に、透過光量(パネル表面100aから入射する光量)を1/n(ここで、nは1より大きい任意の数)に減少させる減光フィルタを設けるという構成が挙げられる。
このような減光フィルタとして、広帯域のNDフィルタを使用することができる。NDフィルタとは、分光透過率を一様に下げるフィルタであり、吸光タイプ、反射タイプ、複合型などがある。
上記の構成によれば、赤外光強度センサ用の光センサ素子の受光感度を所定の割合だけ低下させることで、広範囲の環境光強度を正確に測定することができる。
本実施の形態の液晶パネル20では、従来と同様の構成の光センサ素子30上に光学フィルタ25を設けるか否か(言い換えれば、光センサ素子30上に形成された光学フィルタ25に開口部25cを設けるか否か)によって、2種類のセンサAおよびセンサBをそれぞれ実現しているということもできる。この点について、図6および図7を参照しながら説明する。
図6には、センサAが設けられた液晶パネル20cと光学フィルタ構造26とを組み合わせて本実施の形態の液晶パネルを実現する例を示す。なお、図6の右上段に示すグラフは、センサAの分光感度(各波長別のセンサ出力)を示すグラフであり、右中段に示すグラフは、光学フィルタ構造26に設けられた可視光遮断部26aの分光透過率(波長別の光の透過率)を示すグラフである。
図6に示す液晶パネル20cは、上記したセンサA(可視光センサ)が縦横にマトリクス状に配置された構成を有している。ここで、センサAは、右上段のグラフに示すように、可視光から赤外光に至る全波長領域においてある程度の感度を有している。
また、図6に示す光学フィルタ構造26は、可視光遮断部26aと可視光透過部26bとが市松状に互い違いに配置された構成を有している。
図6の右中段のグラフには、光学フィルタ構造26の可視光遮断部26aにおける分光透過率を示す。このグラフに示されるように、可視光遮断部26aは、可視光(すなわち、780nm以下の波長)を遮断する。可視光遮断部26aの素材としては、可視光(すなわち、780nm以下の波長)を遮断し、赤外光を透過させるという特性を有するものであれば、どのようなものでも使用することができる。
可視光遮断部26aの構造の具体例としては、上記した光学フィルタ25のように、赤色のカラーフィルタと青色のカラーフィルタとを積層したものが挙げられる。赤色と青色のカラーフィルタを組み合わせることによって、可視光を確実に遮断することができる。また、これに加え、液晶パネル20の対向基板22に設けられているカラーフィルタ層に光学フィルタ構造26を組み込むことができるという利点も有している。
光学フィルタ構造26の可視光透過部26bには、センサAの光センサ素子30aの受光部に対応する位置に開口部が形成されている。これにより、光センサ素子30aの受光部には、全波長領域の光が入射する。なお、可視光透過部26bの開口部以外の領域は、RBフィルタ(RのカラーフィルタとBのカラーフィルタとを積層した光学フィルタ)で形成されている。
図12には、光学フィルタ25に開口部25cが形成されたセンサAと、開口部を有していない光学フィルタ25が形成されたセンサBとが交互に配置されている構造を模式的に示す。
上記の液晶パネル20cに、上記の光学フィルタ構造26を挿入することによって、図6に示すように、センサAとセンサBとが市松状に互い違いに配置された液晶パネル20が得られる。図7の(a)には、図6に示す液晶パネル20のセンサAの分光感度を示し、図7の(b)には、図6に示す液晶パネル20のセンサBの分光感度を示す。
図7の(a)に示すように、センサAは可視領域および赤外領域の波長に対して反応しており、可視光および赤外光の両方を含む光の強度を検知できることがわかる。また、図7の(b)に示すように、センサBは赤外領域の波長に対してのみ反応しており、赤外光の強度を検知できることがわかる。
上記の構成により、液晶パネル20は、センサAおよびセンサBという2種類の光センサがそれぞれパネル表面上の画像を検知することができる。つまり、液晶パネル20では、センサAによるタッチパネル機能を用いた入力位置の検出と、センサBによるタッチパネル機能を用いた入力位置の検出という、2種類の方法で入力位置の検出を行うことができる。
続いて、液晶パネル20に設けられたもう一つのセンサである温度補償センサ50について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の液晶パネル20には、その表示領域の最外周領域に、温度補償センサ50が配置されている。つまり、温度補償センサ50は、表示領域内に縦横にマトリクス状に配置された画素の最外周に位置する各画素内に形成された光センサ素子30Aによって構成されている。そして、温度補償センサ50は、マトリクス状に配置されたセンサAおよびセンサBの周囲を取り囲むように配置されている。
このように、本実施の形態では、表示領域の最外周領域に配置されている複数の光センサ素子30Aによって、温度補償センサ50が構成されており、温度補償センサ50を構成している各光センサ素子30Aから得られる受光量の平均値をとり、これを温度補償に用いている。
図8には、本実施の形態の液晶表示装置100に備えられた温度補償センサ50の構成を示す。図8の(a)は、上層光遮断膜34がアクティブマトリクス基板21側に設けられた構成を示す図であり、図8の(b)は、上層光遮断膜34が対向基板22側に設けられた構成を示す図である。
温度補償センサ50は、エリアセンサを構成している各光センサ素子に対して温度補償を行うためのものである。温度補償センサ50は、下層光遮断膜33と、該下層光遮断膜33上に設けられた光センサ素子30A(温度検知用光センサ素子)と、該光センサ素子30Aを覆うように設けられ、紫外線、可視光線および赤外線を遮断する上層光遮断膜34とを備えている。
下層光遮断膜33は、光センサ素子30Aの下層に配置されており、基板21側(バックライト10側)から光センサ素子30Aに対して入射しようとする光(紫外線、可視光線および赤外線)を遮断するためのものである。上記光センサ素子30Aは、エリアセンサとして機能する光センサ素子30Aと同一の構成を有しているが、上記下層光遮断膜33および上記上層光遮断膜34が組み合わされることによって、液晶表示装置100が置かれている環境の温度を検知する温度検知用の光センサ素子として機能する。
なお、本実施の形態の液晶表示装置100においては、図8の(a)のように、上層光遮断膜34がアクティブマトリクス基板21側に設けられた構成、例えば、上層光遮断膜34を温度検知用の光センサ素子30Aと直接接するように設ける構成や、図8の(b)のように、上層光遮断膜34が対向基板22側に設けられた構成、例えば、上層光遮断膜34が、温度検知用の光センサ素子30Aと一定の間隔を有して設けられている構成の何れも用いることができる。
温度補償センサ50に備えられた上層光遮断膜34が、光を吸収する材質である場合には、光の吸収により、上層光遮断膜34の温度が上昇し、温度補償センサ50に備えられた光センサ素子30Aへ影響を及ぼす恐れがあるため、図8の(b)のように、上層光遮断膜34が、温度検知用の光センサ素子30Aと一定の間隔を有して設けられている構成を用いることがより好ましい。
ここで、温度補償センサ50に備えられた温度検知用の光センサ素子30Aは、エリアセンサを構成する各光センサ素子30と同一の製造工程により、同時に形成されている。したがって、製造ロットが異なることにより、発生し得る光センサ素子30と光センサ素子30Aとの特性ばらつきを最少化することができる。
また、図8に図示されているように、温度補償センサ50は、温度検知用の光センサ素子30Aを覆うように設けられ、紫外線、可視光線および赤外線を遮断する上層光遮断膜34を備えた構成であるため、既に上述した従来技術のように漏れ赤外線の影響を受けずに、光センサ素子30の温度補償を行うことができる。なお、上層光遮断膜34の材料としては、紫外線、可視光線および赤外線を遮断するという機能を有するものであれば特に限定されることなく用いることができる。紫外線、可視光線および赤外線を遮断することのできる材料としては、例えば、金属材料を挙げることができる。
したがって、上記構成によれば、使用環境温度に影響を受けることなく、検知精度の高いエリアセンサを備えた液晶表示装置100を実現することができる。
また、上記上層光遮断膜34は、紫外線、可視光線および赤外線を遮断するものであれば、どのような材質でも用いることが可能であるが、温度補償センサ50は、光センサ素子30の温度による影響を補償するためのものである。したがって、上層光遮断膜34は光を反射する反射膜であることが好ましい。
上記構成によれば、上層光遮断膜34において、光の吸収により発生し得る温度上昇による温度補償センサ50への影響を抑制することができ、さらに精度の高い温度補償を行うことができる。
よって、上記上層光遮断膜34としては、例えば、紫外線、可視光線および赤外線領域において反射率が高いアルミニウム、銀などの金属膜を用いることができるが、本発明がこれに限定されることはなく、上記の光波長領域において、反射率が高い物質であれば何れも用いることが可能である。
本実施の形態においては、上記上層光遮断膜34として、紫外線、可視光線および赤外線領域において反射率が高いアルミニウム膜を用いた。
また、図1に図示されているように、温度補償センサ50は、本実施の形態の液晶表示装置100に備えられた液晶パネル20の表示領域の最外周部分に設けられていることが好ましい。
上記したように、温度補償センサ50に備えられた上層光遮断膜34は、反射膜からなることが好ましい。しかし、上記反射膜は、可視光線領域を反射するため、人間の目には目立つという問題があり、上記反射膜を上記液晶パネル20の表示領域20a内にちりばめると欠点(表示領域内において表示が欠けたように認識される点領域)などとして認識されてしまう。
上記構成によれば、上記反射膜を備えた温度補償センサ50を液晶パネル20の表示領域の最外周部分に設けることにより、液晶表示装置100の表示領域において、上記反射膜が点欠陥(表示が欠けた点領域)などとして認識され、液晶表示装置100の表示品質の低下を招くことを防止することができる。
また、上記構成によれば、上記反射膜が特に、金属膜である場合においては、上記液晶表示装置100の表示領域における寄生容量などによる影響をも抑制することができる。
さらに、同一液晶パネル20内においても、温度ばらつきが存在するため、上記第1の温度補償センサが表示領域の任意の一点のみにしか設けられていない場合には、正確な温度を得ることができない可能性がある。これに対して、本実施の形態のように、上記液晶パネル20の表示領域の最外周部分の全領域にわたって複数個の温度補償センサ50を設けた場合には、各温度補償センサ50から得られた検出結果を平均化することで、液晶パネルが置かれている環境の温度をより正確に検知し、より精度の高い温度補償を行うことができる。
続いて、本実施の形態の液晶表示装置100において、入力位置の検出を行う方法について説明する。
本実施の形態の液晶表示装置100では、赤外光強度センサ30cによって検出された赤外光強度に応じて、可視光センサ31A(センサA)を用いた位置検出を行うか、赤外光センサ31B(センサB)を用いた位置検出を行うかの切替えを行っている。このセンサの切替えは、特定の照度範囲において、どちらのセンサを使用した場合により正確な位置検出が行えるかという点に着目して決めることができる。
ここで、センサAおよびセンサBのそれぞれにとって、得意とする照度範囲(正確な位置検出を行うことができる照度範囲)および不得意とする照度範囲(位置検出に誤差が生じうる照度範囲)について説明する。
図9の(a)および図9の(b)には、センサAを用いた場合と、センサBを用いた場合とで、センサ制御部70において、どのようにパネル表面にタッチした部分の認識が行われるかを示している。図9の(a)が、センサAを用いた場合であり、図9の(b)が、センサBを用いた場合である。
センサAを用いた場合には、図9の(a)に示すように、指などがタッチした部分T1が他の部分と比較して暗い画像となる。これは、タッチした部分では、外光が遮られるため、光センサ素子30aの受光量が他の領域の光センサ素子30aよりも少なくなるためである。これに対して、センサBを用いた場合には、図9の(b)に示すように、タッチした部分T2が他の部分と比較して明るい画像となる。これは、液晶表示装置100のバックライト10から赤外光を含む光が照射されており、タッチした部分では、赤外光はパネル表面に触れている指などによって反射されるのに対して、タッチしていない部分では、赤外光は液晶パネルの外へ抜けていくためである(図2参照)。
そして、センサAは上記のような特性を有していることにより、センサAによる位置検出を行う際の好適な照度範囲は、図10の(a)に示すように、比較的明るい1万ルクス(lx)〜10万ルクス(lx)となる。これは、暗い環境下では、可視光によってタッチしている部分と、タッチしていない部分との区別がつきにくいためである。そして、特に液晶パネル20において白表示などの明るい画像表示がなされており、その明るい画像表示領域に指などがタッチした場合には、タッチした部分も明るい画像としてセンサAに認識されてしまうため、誤認識が生じやすくなってしまう。
一方、センサBは上記のような特性を有していることにより、センサBによる位置検出を行う際の好適な照度範囲は、図10の(b)に示すようになる。この図に示すように、外光が蛍光灯による照射光の場合には、あらゆる照度範囲(具体的には、0〜10万ルクス(lx))において、良好な位置検出を行うことができる。これは、蛍光灯には赤外光が含まれていないため、環境光強度の影響を受けることなく位置検出を行うことができるためである。また、外光が太陽光の場合には、比較的暗い0〜1万ルクス(lx)が好適な照度範囲となる。これは、太陽光には赤外光が含まれているため、太陽光が強い場合には赤外光の強度が高くなり、タッチしていない部分の光センサ素子30bにおいても赤外光が検知されてしまうためである。
センサBによる位置検出を行う際の好適な光強度範囲を赤外線の強度で表した場合、液晶表示装置100が置かれている環境の赤外線の強度が1.00〜1.80mW/cmの範囲内の値以下であれば、良好な位置検出を行うことができる。なお、ここでの赤外線の強度は、波長800〜1000nmの光の積算放射強度で表している。
そこで、本実施の形態の液晶表示装置100では、液晶表示装置100が置かれている環境の赤外線の強度が所定の値以上であるか否かによって、使用するセンサの切替えを行うことができる。ここで、上記の所定の値は、1.00〜1.80mW/cmの範囲内の値であることが好ましい。
このようなセンサの切替えを行う場合、図2に示すセンサ制御部70では、以下のようにして処理が行われる。
まず、赤外光強度センサ30cによって検知された情報をもとに、光強度センサ読出回路76および光強度測定部77によって、赤外線強度が算出される。それと並行して、エリアセンサ読出回路73では、センサAおよびセンサBによって検知された位置情報を読み取る。エリアセンサ読出回路73によって得られたセンサAおよびセンサBの位置情報は、座標抽出回路74(センサ切替え部)に送られる。
座標抽出回路74では、光強度測定部77から送信される赤外線強度の情報に基づいて、センサAによって検知された位置情報、および、センサBによって検知された位置情報のうちの何れを用いて位置検出を行うかを決定する。
具体的には、座標抽出回路74では、光強度測定部77から送信される赤外光強度(環境光強度)の情報に基づいて、送信された赤外光強度が所定の値(例えば1.40mW/cm)以上である場合には、図9の(a)で示されるように、白い領域内において黒色で得られる領域(T1)を入力位置として認識する。一方、光強度測定部77から送信された環境照度が、所定の値(例えば1.40mW/cm)未満である場合には、図9の(b)で示されるように、暗い領域内において白色で示される領域(T2)を入力位置として認識する。
このように、座標抽出回路74では、環境下の赤外光強度が閾値以上であるか否かによって、入力位置の検出の方法を異ならせている。そして、環境下の赤外光強度が閾値以上である場合には、センサAによって得られた情報を位置情報として使用して入力位置を検出し、環境下の赤外光強度が閾値未満である場合には、センサBによって得られた情報を位置情報として使用して入力位置を検出している。
なお、上記の赤外光強度の所定の値(閾値)としては、例えば、1.00〜1.80mW/cmの範囲内の値を選択することが好ましい。
座標抽出回路74において得られた位置情報は、インターフェース回路75を介して、外部へ出力される。
上記のように、本実施の形態の液晶表示装置100では、座標抽出回路74が環境光強度に応じて入力位置の検出の仕方を変更することができる。そのため、センサA用の座標抽出回路およびセンサB用の座標抽出回路をそれぞれ設けることなく、1つの座標抽出回路によって2種類のセンサからの位置検出を行うことができる。これにより、回路規模を小さくすることができるとともに、情報の処理量も減らすことができる。
以上のように、本実施の形態の液晶表示装置100では、可視光を検知するセンサAと赤外光を検知するセンサBという2種類のセンサをそれぞれ使用して位置検出を行うことができる。これにより、それぞれが得意とする赤外光の強度範囲によって、各センサを使い分けることができ、単に受光感度が異なる2種類のセンサを使用したエリアセンサと比較して、より広範囲の環境光強度下において、正確な位置検出を行うことができる。
さらに、本実施の形態の液晶表示装置100では、環境光強度に応じて、座標抽出の方法を切替えることによって、何れか一方のセンサからの検知情報に基づいて、タッチした位置の座標抽出を行っている。そのため、1つの座標抽出回路で2種類のセンサからの座標抽出を行うことができる。
上述した実施の形態では、センサAおよびセンサBが市松状に互い違いに配置されている構成を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定はされない。センサAとセンサBとがランダムに配置されていてもよいし、センサAとセンサBとが1列ごとに交互に配置されていてもよい。
但し、2種類の光センサを備えていることによる解像度の低下を最小限に抑えることができるという点で、本実施の形態のように、センサAとセンサBとが市松状に互い違いに配置されていることが好ましい。
この点について、図11の(a)および図11の(b)を参照しながら説明する。図11の(a)は、センサAとセンサBとが市松状に互い違いに配置されている例であり、図11の(b)は、センサAとセンサBとが1列ごとに交互に配置されている例である。
例えば、センサAのみを縦横にマトリクス状に配置した場合のセンサAの解像度を60dpi(ドット/インチ)とすると、図11の(a)に示すように、2種類のセンサ(センサAおよびセンサB)を市松状に配置した場合には、横方向(x方向)および縦方向(y方向)の解像度は、ともに(1/√2)×60≒42dpiとなる。
これに対して、図11の(b)に示すように、2種類のセンサ(センサAおよびセンサB)を1列ごとに交互に配置した場合には、横方向(x方向)の解像度は、60dpiのままである一方で、縦方向(y方向)の解像度は、1/2×60=30dpiとなる。この場合、全体としての解像度は、解像度の小さい縦方向の解像度となってしまう。また、縦方向と横方向とで、解像度の格差が生じてしまう。
このように、センサAとセンサBとを市松状に配置することで、光センサの総数が同じ場合に、1種類のみの光センサで構成されているエリアセンサの解像度と比較して、2種類の光センサを備えていることによる解像度の低下を最小限に抑えることができる。
また、上述した実施の形態では、一画素ごとに光センサ素子が設けられている構成を例に挙げているが、本発明では、必ずしも光センサ素子は一画素ごとに設けられていなくてもよい。また、本発明では、一画素を構成しているR,G,Bの画素電極のうちの何れか1つの画素電極ごとに光センサ素子が備えられている構成であってもよい。
なお、本実施の形態の液晶表示装置100に備えられた温度補償センサ50においては、上記下層光遮断膜33と上記上層光遮断膜34とは、同一材料であることが好ましい。
上記構成によれば、上記下層光遮断膜33が上記上層光遮断膜34と同一の材料で構成されているため、検出対象面100aの反対面側から入光される光においても、紫外線、可視光および赤外線を遮断することができるので、より精度の高い温度補償を行うことができる。
よって、多様な光波長を発するバックライトを用いたとしても、精度の高い温度補償を行うことができるエリアセンサを備えた液晶表示装置100を実現することができる。
本発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と請求の範囲内において、いろいろと変更して実施することができるものである。
本発明は、エリアセンサ(具体的には、タッチパネル)を備えているエリアセンサ一体型の液晶表示装置に適用することができる。
10 バックライト
20 液晶パネル(エリアセンサ部)
20a (液晶パネルの)表示領域
21 アクティブマトリクス基板
22 対向基板
23 液晶層
25 光学フィルタ
25B 青色のカラーフィルタ
25R 赤色のカラーフィルタ
25c 開口部
26 光学フィルタ構造
27 ブラックマトリクス(赤外光強度センサの上層光遮断膜)
30 光センサ素子
30A 光センサ素子(温度検知用の光センサ素子)
30a (可視光センサの)光センサ素子
30b (赤外光センサの)光センサ素子
30c 赤外光強度センサ(光強度センサ)
31A 可視光センサ(エリアセンサ部)
31B 赤外光センサ(エリアセンサ部)
33 (温度補償センサの)下層光遮断膜
34 (温度補償センサの)上層光遮断膜
50 温度補償センサ(エリアセンサ部)
100 タッチパネル一体型液晶表示装置(液晶表示装置)
100a パネル表面(検出対象面)

Claims (6)

  1. アクティブマトリクス基板と対向基板との間に液晶層が配置されている液晶パネルを備え、該液晶パネルが、パネル表面上の画像を検知することで、外部からの入力位置を検出するエリアセンサ機能を有している液晶表示装置において、
    上記液晶パネルは、赤外光を含む受光した光の強度を検知する光センサ素子を複数個有し、各光センサ素子がパネル表面上の画像を検知することで外部からの入力位置を検出するエリアセンサ部を備えており、
    上記エリアセンサ部には、
    赤外光を含む受光した光の強度を検知する光センサ素子と、
    上記光センサ素子に対して温度補償を行う温度補償センサとが備えられており、
    上記温度補償センサは、
    紫外線、可視光線および赤外線を遮断する下層光遮断膜と、
    上記下層光遮断膜上に設けられ、当該液晶表示装置が置かれている環境の温度を検知する温度検知用としての上記赤外光を含む受光した光の強度を検知する光センサ素子と、
    さらに、上記温度検知用として赤外光を含む受光した光の強度を検知する光センサ素子を覆うように設けられ、紫外線、可視光線および赤外線を遮断する上層光遮断膜とを備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 上記上層光遮断膜が、反射膜であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 上記温度補償センサは、上記液晶パネルの表示領域の最外周部分に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 上記エリアセンサ部には、上記光センサ素子と隣接する位置に、当該液晶表示装置が置かれている環境下の光の強度を検出する光強度センサが設けられており、
    上記光強度センサは、上記アクティブマトリクス基板上に、上記光センサ素子と同一の製造工程によって形成された光センサ素子を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 上記エリアセンサ部には、上記光センサ素子と隣接する位置に、当該液晶表示装置が置かれている環境下の赤外線の強度を検出する赤外光強度センサが設けられており、
    上記赤外光強度センサは、
    光強度検知用の上記光センサ素子と、
    上記光センサ素子を覆うように設けられ、紫外線および可視光線を吸収する上層光遮断膜とを備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 上記温度補償センサにおいて、上記下層光遮断膜と上記上層光遮断膜とは、同一材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の液晶表示装置。
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