JP5009016B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、課題の解決手段として、
ガス発生器とエアバッグが収容されたモジュールケースと制御回路を備えたエアバッグ装置であり、
前記ガス発生器が、ハウジング内にガス発生剤が収容されたものであり、
前記ハウジングが、その周壁に分離配置された開口面積の異なる複数のガス排出口を有しており、
前記モジュールケース内には、周方向に移動可能なクーラントが配置されており、
前記クーラントが、前記制御回路の指示により、少なくとも前記複数のガス排出口の一部のみと対向するように位置が調節できるものである、エアバッグ装置を提供する。
(i)各群のガス排出口の数が同じで、各群ごとに径が異なるもの、
(ii)各群ごとにガス排出口の数が異なり、各群ごとに径が同じであるもの、
(iii)各群ごとにガス排出口の数が異なり、各群ごとに径が異なるもの、
(iv)各群のガス排出口の数が同じで、各群内の複数のガス排出口の径が異なるもの、
(v)各群のガス排出口の数が異なり、各群内の複数のガス排出口の径が異なるもの、
等であることを意味する。
本発明は、課題の他の解決手段として、
前記モジュールケース内には、環状支持部材が複数のガス排出口を有する前記ガス発生器の周壁に対向しかつ回転自在に配置されており、
前記環状支持部材が、前記ガス発生器の周壁に対向する面の一部に1又は2以上のクーラントを有しており、
前記環状支持部材が、前記制御回路の指示により周方向に回転され、前記クーラントが前記複数のガス排出口の一部のみと対向するように位置が調節される、請求項1記載のエアバッグ装置を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、
前記環状支持部材が、その周縁部にギアが形成されており、前記ギアと、前記制御回路からの指示で駆動するモーターに取り付けられたピニオンギアが噛み合わされており、前記ピニオンギアと前記ギアが連動することで前記環状支持部材が回転される、請求項2記載のエアバッグ装置を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記環状支持部材が、開口部と非開口部とを有しており、前記開口部の一部を塞いだ状態で1又は2以上のクーラントが固定されている、請求項2又は3記載のエアバッグ装置を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記クーラントが金属板である、請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ装置を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記クーラントが金属板であり、前記ガス排出口に対向する面に凹凸を有している、請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ装置を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記ガス排出口と前記クーラントが対向したとき、それらが接触しておらず、それらの間に間隔が存在している、請求項1〜6のいずれかに記載のエアバッグ装置を提供する。。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記複数のガス排出口が、半径方向に対向する2箇所のガス排出口同士が同じ開口面積を有している、請求項1〜7のいずれかに記載のエアバッグ装置を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記クーラントの位置調節が、乗員の着座状態、乗員のシートベルト着用の有無、乗員の座席位置の状態、乗員の体重、環境温度及び車両速度から選ばれる1又は2以上の要因に応じて行われる、2〜8のずれかに記載のエアバッグ装置を提供する。
(I)体格が大きい乗員の場合、乗員がシートに深く着座している場合、乗員がシートベルトを装着していない場合、乗員の体重が重い場合、環境温度が低い場合、車速が速い場合等には、クーラントは開口面積が小さいガス排出口に対向する位置に移動され、エアバッグに排出されるガスの温度を高くする。
(II)体格が小さい乗員の場合、乗員がシートに浅く着座している場合、乗員がシートベルトを装着している場合、乗員の体重が軽い場合、環境温度が高い場合、車速が遅い場合等には、クーラントは開口面積が大きいガス排出口に対向する位置に移動され、エアバッグに排出されるガスの温度を低くする。
図1、図2により、本発明のエアバッグ装置で用いるガス発生器について説明する。図1(a)は、本発明のエアバッグ装置で用いるガス発生器の斜視図、図1(b)は、図1(a)のガス排出口の配置状態を説明するための部分展開図、図2は、図1(a)のガス発生器の縦断面図である。なお、図2では、ガス排出口は、簡略化して1つの開口として表示している。
図3(a)はモジュールケースとガス発生器を組み合わせたエアバッグ装置(エアバッグの表示は略している)の平面図、図3(b)は(a)の正面図である。但し、制御回路部分は概念図であり、図3(a)では矢印にてガス排出口群の位置を示している。図4は、図3のエアバッグ装置の組立方法を説明するための斜視図である。
身体の小さな女性のように、座席に浅く座っているときには、エアバッグと乗員との間隔が比較的小さくなっているので、クーラント46a、46dの位置は、開口面積が最大のガス排出口群21d、21d’と正対するように調節される。これによって、より多くの燃焼ガスがクーラント46a、46bを通過するため、冷却程度が向上し、エアバッグへ流れる燃焼ガス温度が下がる。この結果、エアバッグ内部の圧力上昇が抑制され、エアバッグの過剰な膨張が防止される。
乗員がシートベルトを着用しているときは、シートベルトの作用により、乗員がハンドル等に衝突することが回避されるか又はハンドルに衝突しても、衝突時の衝撃が弱められるので、クーラント46a、46dの位置は、開口面積が最大のガス排出口群21d、21d’と正対するように調節される。
乗員の着座状態と同様の観点から、座席位置、即ち座席を後方に引いているか、前方に出しているかを検知して、調節するものである。
乗員の体重が軽いとき(主として女性及び子供)は、クーラント46a、46dの位置は、開口面積が最大のガス排出口群21d、21d’と正対するように調節される。
夏期のように環境温度が高いときは、インフレータ内部の温度も高くなるため、冬期のように環境温度が低いときに比べるとガス発生剤の燃焼速度が早くなり、インフレータからのガスの噴出速度が早くなることが考えられる。よって、クーラント46a、46dの位置は、開口面積が最大のガス排出口群21d、21d’と正対するように調節される。
自動車両の衝突時、車両速度が遅いほど受ける衝撃は小さくなるので、車両速度が遅いときには、エアバッグの膨張圧力を抑制するため、クーラント46a、46dの位置は、開口面積が最大のガス排出口群21d、21d’と正対するように調節される。
次に、図6に示すエアバッグ装置100(モジュールケース30、ガス発生器10、図示していないエアバッグ、制御回路70を組み合わせたもの)について説明する。図6は、図4と同様にエアバッグ装置の組立方法を説明するための斜視図である。図6で示すモジュールケース30は、環状支持部材を除いて、図4のものと同じである。
10 ガス発生器
21(21a〜21d、21a’〜21d’) ガス排出口群
30 モジュールケース
31 ベース
32 孔
40、50 環状支持部材
46a、46b、56a、56b クーラント
48 ギア
60 モーター
62 ピニオンギア
70 制御回路
Claims (9)
- ガス発生器とエアバッグが収容されたモジュールケースと制御回路を備えたエアバッグ装置であり、
前記ガス発生器が、ハウジング内にガス発生剤が収容されたものであり、
前記ハウジングが、その周壁に分離配置された開口面積の異なる複数のガス排出口を有しており、
前記モジュールケース内には、周方向に移動可能なクーラントが配置されており、
前記クーラントが、前記制御回路の指示により、少なくとも前記複数のガス排出口の一部のみと対向するように位置が調節できるものである、エアバッグ装置。 - 前記モジュールケース内には、環状支持部材が複数のガス排出口を有する前記ガス発生器の周壁に対向しかつ回転自在に配置されており、
前記環状支持部材が、前記ガス発生器の周壁に対向する面の一部に1又は2以上のクーラントを有しており、
前記環状支持部材が、前記制御回路の指示により周方向に回転され、前記クーラントが前記複数のガス排出口の一部のみと対向するように位置が調節される、請求項1記載のエアバッグ装置。 - 前記環状支持部材が、その周縁部にギアが形成されており、前記ギアと、前記制御回路からの指示で駆動するモーターに取り付けられたピニオンギアが噛み合わされており、前記ピニオンギアと前記ギアが連動することで前記環状支持部材が回転される、請求項2記載のエアバッグ装置。
- 前記環状支持部材が、開口部と非開口部とを有しており、前記開口部の一部を塞いだ状態で1又は2以上のクーラントが固定されている、請求項2又は3記載のエアバッグ装置。
- 前記クーラントが金属板である、請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
- 前記クーラントが金属板であり、前記ガス排出口に対向する面に凹凸を有している、請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
- 前記ガス排出口と前記クーラントが対向したとき、それらが接触しておらず、それらの間に間隔が存在している、請求項1〜6のいずれかに記載のエアバッグ装置。
- 前記複数のガス排出口が、半径方向に対向する2箇所のガス排出口同士が同じ開口面積を有している、請求項1〜7のいずれかに記載のエアバッグ装置。
- 前記クーラントの位置調節が、乗員の着座状態、乗員のシートベルト着用の有無、乗員の座席位置の状態、乗員の体重、環境温度及び車両速度から選ばれる1又は2以上の要因に応じて行われる、1〜8のいずれかに記載のエアバッグ装置。
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