JP5008528B2 - 電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機 - Google Patents

電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機 Download PDF

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Description

本発明は、電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機に関する。
食器洗浄機の一形式として、洗浄タンク内の洗浄水を使用する洗浄工程と、すすぎタンク内のすすぎ水を使用するすすぎ工程を有する食器洗浄機がある。当該形式の食器洗浄機は、一般に広く使用されているところであり、洗浄水としては、汎用の洗剤を水に所定量溶解してなる洗浄水が温湯の状態で使用されている。
ところで、当該形式の食器洗浄機の使用においては、環境問題等の観点から、汎用の洗剤の使用量を極力抑制すること、好ましくは、汎用の洗剤の使用量を皆無にすることが要請されている。かかる要請に対処するめ、有隔膜電解式の電解水生成装置で生成される電解生成アルカリ性水が高い洗浄能を有することに着目して、当該電解生成アルカリ性水を汎用の洗剤に代えて使用する試みがなされている。汎用の洗剤の代替えに当該電解生成アルカリ性水を使用可能にした食器洗浄機は、すでに提案されている(特許文献1,2等を参照)。
これらの特許文献にて提案されている食器洗浄機は、いずれも、当該食器洗浄機専用の電解水生成装置を一体に有するものであり、例えば、特許文献1にて提案されている食器洗浄機は、専用の電解水生成装置が食器洗浄機の本体の内部に組込まれている形式のものであり、特許文献2にて提案されている食器洗浄機は、専用の電解水生成装置が、食器洗浄機の本体の外に配設されているミネラル除去装置とアルカリ性すすぎタンクとの配管の途中に配設されている形式のものである。このように、これらの特許文献に提案されている食器洗浄機は、いずれも、食器洗浄機専用の電解水生成装置を一体に備える形式のものである。
特開平8−47473号公報 特開2003−265395号公報
ところで、上記した各特許文献にて提案されている食器洗浄機は、いずれも、当該食器洗浄機専用の電解水生成装置を一体に備えるものであって、電解水生成装置が高価であることから、結果として、電解水生成装置と一体の食器洗浄機は高価なものとなる。このため、専用の電解水生成装置を一体に備えた食器洗浄機は、有用であるにも関わらず、未だ普及していないのが現状である。
一方、近年、電解生成装置それ自体は十分に普及していて、厨房等に食器洗浄機とは独立して設置されて、当該電解水生成装置にて生成される電解生成酸性水は、各種の食材や食器等を殺菌洗浄するために大量に使用され、当該電解水生成装置で生成される電解生成アルカリ性水は、量的には少ないものの、食材や食器等の汚染物を洗浄する洗浄水として使用される場合がある。
本発明は、このように食器洗浄機とは独立して設置されて独立して使用される電解水生成装置によって生成される電解生成水のうち、用途が少なくて、電解生成酸性水に比較して使用量が少なく、または、使用されずに排水される電解生成アルカリ性水に着目してなされたもので、その目的とするところは、当該電解水生成装置にて生成さる電解生成アルカリ性水を、当該電解水生成装置とは独立して設置されている食器洗浄機用の洗浄水として使用することができるようにして、汎用の洗剤の水溶液である洗浄水の使用を省略することにある。本発明は、特に、このような構成の食器洗浄機において、洗剤として有効利用する電解生成アルカリ性水の洗浄タンク内への導入を考慮して、洗浄タンク内で調製される洗浄水の洗浄機能を一層向上させることを目的としている。
本発明は、電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機に関する。本発明が適用対象する食器洗浄機は、洗浄タンク内に収容されている電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎタンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有していて、洗浄タンク内に収容されている電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎタンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有し、前記すすぎタンク内のすすぎ水および前記洗浄タンク内の洗浄水が十分であることを確認して前記洗浄工程を開始し、洗浄工程終了後に前記すすぎ工程を開始する食器洗浄機である。
しかして、本発明に係る第1の食器洗浄機は、当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置の有隔膜電解槽にて生成される電解生成アルカリ性水を前記洗浄タンク内に導入するための電解生成アルカリ性水専用の導入管路を備え、前記洗浄タンク内に導入された強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を前記すすぎ工程で洗浄タンク内に導入されるすすぎ水にて希釈して洗浄水として使用するように構成されていて、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入は前記すすぎ工程の開始に応じて開始されて、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入を停止することを基本とし、前記洗浄タンク内の洗浄水の湯温が設定以上であって電解生成アルカリ性水が導入されてから一定時間経過している場合には、前記洗浄タンク内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入することを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2の食器洗浄機は、本発明に係る第1の食器洗浄機と同様の構成であって、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入は前記すすぎ工程の開始に応じて開始されて、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入を停止することを基本とし、洗浄運転が一定回数を越えている場合には、前記洗浄タンク内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入することを特徴とするものである。
本発明に係る第1、第2の食器洗浄機においては、当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置の電解運転により生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、食器洗浄機におけるすすぎ工程の開始と同期して洗浄タンク内へ導入するとともに、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の洗浄タンク内への導入を停止するように構成されている。
このため、当該食器洗浄機のすすぎ工程と同期して電解運転される電解水生成装置によって生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が導入される洗浄タンク内には、すすぎ工程の1工程にて使用されるすすぎ水が導入されることになる。この結果、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水とすすぎ水の比率が一定となって、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が一定の比率に希釈された、安定した特性で一定の洗浄能力を有する洗浄水が調製されることになる。
従って、本発明に係る食器洗浄機においては、当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置にて生成される強電解生成アルカリ性水を、当該電解水生成装置とは独立して設置されている食器洗浄機用の洗浄水として、有効に利用することができる。
ところで、本発明に係る各食器洗浄機における洗浄タンク内にて調製された洗浄水は、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を所定濃度に希釈されたものであり、当該洗浄水は、加温した状態で放置した場合や、当該洗浄水を使用した洗浄運転を繰り返す場合には、洗浄水のpHが漸次低下して洗浄能力を漸次低下する現象が発生する。本発明に係る第1の食器洗浄機は前者の場合に対処することを意図し、また、本発明に係る第2の食器洗浄機は後者の場合に対処することを意図している。
本発明に係る第1の食器洗浄機は、洗浄タンク内の洗浄水の湯温が設定以上であって電解生成アルカリ性水が導入されてから一定時間経過している場合には、前記洗浄タンク内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入するものである。これにより、設定以上の湯温で放置されてpHが低下して洗浄能力が低下している洗浄タンク内の洗浄水においては、導入された所定量の電解生成アルカリ性水によって、そのpHが復帰して洗浄能力が復帰する。
また、本発明に係る第2の食器洗浄機は、洗浄運転が一定回数を越えている場合には、洗浄タンク内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入するものである。これにより、洗浄運転の繰り返しによってpHが低下して洗浄能力が低下している洗浄タンク内の洗浄水においては、導入された所定量の電解生成アルカリ性水によって、そのpHが復帰して洗浄能力が復帰する。
本発明は、電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機である。本発明に係る食器洗浄機は、洗浄タンク内に収容されている電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎタンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有する形式の食器洗浄機であり、当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置によって生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とするものである。図1には、本発明の一実施形態に係る食器洗浄機を模式的に示している。
当該食器洗浄機Aは、これとは独立して設置されている電解水生成装置Bの有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を洗浄水の原水とするもので、洗浄水は、当該原水をすすぎ工程で洗浄タンク内に導入されるすすぎ水にて希釈して調製される。当該電解水生成装置は、電解水生成装置Bとの連結関係、および、電解水生成槽Bとの運転制御関係を除き、その構成自体は公知のものであり、また、電解水生成装置Bの構成自体も公知のものである。
当該食器洗浄機Aは、ケース本体内に形成されている洗浄室内の底部に洗浄タンク11を備え、洗浄タンク11の所定高さ上方に洗浄ノズル12、その上方にすすぎノズル13が配設されていて、洗浄タンク11と洗浄ノズル12間に、食器を収容する収容棚14が設置される構成となっている。また、当該食器洗浄機Aは、ケース本体内に形成されている機械室内にすすぎタンク15を備えている。
当該食器洗浄機Aは、洗浄工程とすすぎ工程を有していて、洗浄工程の運転では、洗浄ポンプ11aの駆動により、洗浄タンク11内の洗浄水を供給管路21を通して洗浄ノズル12に供給して、洗浄ノズル12から噴射させる。収容棚14内に収容されている食器は、洗浄ノズル12から噴射する洗浄水によって洗浄され、噴射された洗浄水は、洗浄タンク11に落下する。洗浄ポンプ11aは、洗浄水を所定時間、洗浄ノスル12を通して循環させて、この間、収容棚14の食器の洗浄を促進させる。収容棚14内の食器の洗浄終了後には、洗浄タンク11内の使い済みの洗浄水は一旦排水されて、引き続き、すすぎ工程の運転に移行する。なお、洗浄タンク11に対する洗浄水の給水制御は、後述する給水制御方法によって行われる。
当該食器洗浄機Aにおけるすすぎ工程の運転では、すすぎポンプ15aの駆動により、すすぎタンク15内のすすぎ水(温水)を供給管路22を通してすすぎノスル13に供給して、すすぎノズル13から噴射するすすぎ水によって、収容棚14に収容されている洗浄済みの食器はすすぎ洗浄される。すすぎノズル13から噴射されたすすぎ水は、洗浄タンク11に落下して収容されるが、すすぎ工程の1工程の運転では、すすぎノズル13から所定量のすすすぎ水を噴射させるもので、所定量のすすぎ水が噴射した時点では、すすぎポンプ15aの駆動を停止して、すすぎ工程の1工程の運転を終了させるこのため、すすぎ工程の1工程が終了した時点では、洗浄タンク11内には一定量のすすぎ水が導入されることになる。
なお、すすぎ工程で使用するすすぎ水は、すすぎタンク15内に収容されているすすぎ水を使用するが、すすぎタンク15内には、予め、水道管に接続している給水管路23を通して給水され、すすぎタンク15内が満水になった時点で給水が停止される。すすぎ水タンク15に対するすすぎ水の給水制御は、給水管路23の途中に介装されている給水弁24の開閉制御によって行われる。
しかして、当該食器洗浄機Aでは、洗浄水として、当該食器洗浄機Aとは独立して設置されている電解水生成装置Bによって生成される電解生成アルカリ性水を利用している。電解水生成装置Bは、それ自体公知の有隔膜電解式の電解水生成装置である。当該電解水生成装置Bは、所定濃度の希薄食塩水を被電解水とするもので、有隔膜電解槽の陽極側電解室では強酸性の電解生成酸性水が生成され、また、陰極側電解室では、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が生成される。本実施形態では、pHが2程度と極めて低いpHの電解生成酸性水が生成されるように、これに対応して、pHが12程度と極めて高いpHの電解生成アルカリ性水が生成されるように、電解条件が設定されている。
当該有隔膜電解槽においては、各電解室で生成される各電解生成水を抽出する管路である電解生成酸性水専用の抽出管路31、および、電解生成アルカリ性水専用の抽出管路32を備えている。電解生成酸性水専用の抽出管路31は、導出管路33に接続されており、導出管路33は厨房に設置されている流し台34の上方に延びている。これにより、電解生成酸性水は、流し台34上に噴出させて使用することができ、各種の食材等を殺菌洗浄するために利用される。
一方、有隔膜電解槽が有する電解生成アルカリ性水専用の抽出管路32は、流し台34とは別の場所に延びる導出管路35と、当該食器洗浄機Aの洗浄タンク11の上方に延びる導入管路25に接続されており、これらの管路25,35の分岐部には、流路切換弁26(3方弁)が介装されている。これにより、有隔膜電解槽にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水は、流路切換弁26の切換動作により、導出管路35側および導入管路25側に選択的に給水される。
当該食器洗浄機Aは、これとは独立して設置されている電解水生成装置Bの有隔膜電解槽にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とするもので、当該電解水生成装置Bによって生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、流路切換弁26の切換動作により、導入管路25を通して洗浄タンク11内に導入して、洗浄タンク11内にて、導入された強アルカリ性の電解生成アルカリ性水をすすぎ水によって一定の比率に希釈して、所定濃度の電解生成アルカリ性水である洗浄水を調製するものである。当該洗浄水の調製は、当該食器洗浄機Aにおけるすすぎ工程の開始に応じて、当該電解水生成装置Bの電解運転を開始することにより行い、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水の洗浄タンク11内への導入は、すすぎ工程の開始に応じて開始されて、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の洗浄タンク11内への導入を停止する。
このように、洗浄水を洗浄タンク11内で調製すれば、当該食器洗浄機Aのすすぎ工程と同期して電解運転される電解水生成装置Bにて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が導入される洗浄タンク11内には、すすぎ工程の1工程にて使用されるすすぎ水を導入することができる。この結果、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水とすすぎ水との比率が一定となって、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が一定の比率に希釈された、安定した特性で一定の洗浄能力を有する洗浄水が調製されることになる。
この場合、洗浄タンク11内が満水にならないときには、上記した強アルカリ性の電解生成アルカリ性水とすすぎ水の洗浄タンク11内への導入を適宜繰返し行って、洗浄タンク11内を洗浄水で満水状態とすることができる。これにより、当該食器洗浄機Aにおいては、これとは独立して設置されている電解水生成装置Bによって生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、これとは独立して設置されている当該食器洗浄機Aのための洗浄水として、有効に利用することができる。
当該洗浄水の調製においては、洗浄タンク11内への電解生成アルカリ性水の導入中は、すすぎタンク15内へのすすぎ水の給水を停止するように構成することが好ましい。これにより、すすぎ工程の1工程の運転後、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が所定量洗浄タンク11内に導入される間は、すすぎ工程の次回の運転に入らないようにすることができ、これを繰り返すことで、洗浄タンク内を、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水とすすぎ水の比率が一定の洗浄水で満水することができる。また、当該食器洗浄機Aにおける洗浄工程の運転中、すすぎタンク15内のすすぎ水の水位が低いと、洗浄工程終了後にすすぎ工程の運転に入れないおそれある。このため、洗浄工程の運転中にかぎり、すすぎ水のすすぎタンク15内への給水を可能にすることができる。
ところで、当該食器洗浄機においては、洗浄運転によっては、洗浄タンク11内に洗浄水を収容した状態で洗浄運転を停止し、しばらくして洗浄運転を再開する場合があり、また、洗浄工程の運転を繰り返し行った後にすすぎ工程の運転を行う場合がある。これらの場合、前者の洗浄運転では、洗浄タンク内の洗浄水は加温された温湯の状態で放置されることになり、洗浄水のpHが漸次低下して洗浄能力を漸次低下する現象が発生することになる。また、後者の洗浄運転では、洗浄水を繰り返し使用することにより、洗浄水のpHが漸次低下して洗浄能力を漸次低下する現象が発生する。
本発明者等は、洗浄タンク11内に洗浄水を収容した状態で洗浄運転を停止し、しばらくして洗浄運転を再開する場合を想定して、洗浄タンク11内の洗浄水が加温された温湯の状態で放置された場合の、洗浄タンク11内の洗浄水のpHの経時的な挙動を考察すべく実験したところ、表1に示す結果を得た。当該実験では、pHを11.30に調製した洗浄水を70℃に保持した状態で放置して、当該洗浄水のpHを経時的に測定したところ、洗浄水のpHは放置時間に応じて漸次低下することを確認した。この挙動に対処すべく、当該洗浄水に強アルカリ性の電解生成アルカリ性水(pH11.8)を、1時間に3重量%(対洗浄水比)添加したところ、当該洗浄水は初期のpHをほぼ維持することを確認した。
Figure 0005008528
従って、当該食器洗浄機Aにおいては、これらの問題に対処すべき第1の手段として、洗浄タンク11内の洗浄水の温度が設定以上であって電解生成アルカリ性水が導入されてから一定時間経過している場合には、洗浄タンク11内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入する手段と採っている。これにより、設定以上の湯温で放置されてpHが低下して洗浄能力が低下した洗浄タンク11内の洗浄水においては、導入された所定量の電解生成アルカリ性水によって、そのpHが復帰して洗浄能力が復帰することになる。
また、上記した各問題に対処すべき第2の手段として、洗浄運転が一定回数を越えている場合には、洗浄タンク11内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入する手段を採っている。これにより、洗浄運転の繰り返しによってpHが低下して洗浄能力が低下している洗浄タンク11内の洗浄水においては、導入された所定量の電解生成アルカリ性水によって、そのpHが復帰して洗浄能力が復帰する。
図2には、当該食器洗浄機Aの洗浄運転の運転制御プログラムを実行するフローチャートを示し、図3および図4には、食器洗浄機Aの洗浄運転に対応する電解水生成装置Bの電解運転の運転制御プログラムを実行するフローチャートを示している。
当該食器洗浄機Aは、洗浄運転の指令に基づき運転制御プログラムを図2に示すフローチャートに基づいて実行される。制御装置は、ステップ101では、すすぎタンク15内のすすぎ水の水位が十分であるか否かを判定し、十分でない場合には、給水弁24を開いてすすぎタンク15内へ給水する(ステップ102)。制御装置は、すすぎタンク15内のすすぎ水の水位が十分であると判定した場合には、ステップ103にて、洗浄タンク11内の洗浄水の水位が十分であるか否かを判定し、十分でない場合には、すすぎポンプ15aを駆動して(ステップ104)、制御プログラムをステップ101に戻す。
制御装置は、洗浄タンク11内の洗浄水の水位が十分であると判定した場合には、ステップ105にて、洗浄運転を指令するスイッチがONか否かを判定し、スイッチがONでない場合には、制御プログラムをステップ101に戻し、スイッチがONであると判定した場合には、洗浄ポンプ11aを駆動して洗浄工程の運転を開始し(ステップ106)、洗浄工程の運転が所定時間経過した時点で運転を停止するとともに、洗浄タンク11内の洗浄済みの洗浄水を排水した後、すすぎポンプ15aを駆動してすすぎ工程の運転を開始する(ステップ107)。制御装置は、すすぎ工程の運転停止後は、制御プログラムをステップ101に戻す。
一方、電解水生成装置Bにおいては、当該食器洗浄機Aの洗浄運転におけるすすぎ工程の運転の開始に応じて電解運転を開始し、制御装置は、電解運転の運転制御プログラムを図3に示すフローチャートに基づいて実行する。制御装置は、ステップ201にて、洗浄タンク11内の洗浄水の湯温が設定温度以上で電解生成アルカリ性水の導入後一定時間経過しているか否かを判定し、洗浄水がかかる条件を満たしている場合(YES)には、電解運転の運転制御プログラムを図4に示しフローチャートのステップ210に進め、洗浄水がかかる条件を満たしていない場合(NO)には、運転制御プログラムを図3に示すフローチャートのステップ202に進める。制御装置は、すすぎポンプ15aの駆動を検知して(ステップ202)、電解水生成装置Bにおける電解運転の始動スイッチをONにするとともに流路切換弁26を切換動作させて、電解水生成装置Bにおける電解運転を開始する(ステップ203)。
制御装置は、次いで、給水弁24を閉じてすすぎタンク15内への給水を停止して(ステップ204)、電解運転を第1の設定時間継続し(ステップ205)、ステップ206にて、洗浄タンク11内の洗浄水の湯温が設定温度以上で、洗浄回数が一定以上か否かを判定する。洗浄水がかかる条件を満たしている場合(YES)には、電解運転の運転制御プログラムをステップ207に進め、電解運転を第2の設定時間だけ延長し、その後、電解運転を停止するとともに(ステップ208)、給水弁24を開いてすすぎタンク15内への給水を再開する(ステップ209)。また、制御装置は、洗浄水がかかる条件を満たしていない場合(NO)には、電解運転の運転制御プログラムをステップ208に進めて、電解運転を停止する。
なお、制御装置は、ステップ201にて、洗浄タンク11内の洗浄水の湯温が設定温度以上で電解生成アルカリ性水の導入後一定時間経過しているか否かを判定し、洗浄水がかかる条件を満たしている場合(YES)には、電解運転の運転制御プログラムを図4に示すフローチャートのステップ210に進める。制御装置は、ステップ210では、電解運転を第3の設定時間継続して(ステップ211)、その後、電解運転を停止するとともに(ステップ212)、給水弁24を開いてすすぎタンク15内への給水を開始する(ステップ213)。
電解運転時間である第1の設定時間は、洗浄タンク11内に導入されるすすぎ水の水量に対応する電解生成アルカリ性水が導入される時間であって、本実施形態では、すすぎ水の水量が4Lである場合には、2分間(流量毎分1L,pH11.8)に設定される。また、電解運転時間である第2の設定時間は、洗浄水を放置している時間に対応して設定されるもので、本実施形態では、洗浄水の湯温が70℃で電解生成アルカリ性水の導入時間が1時間である場合には、1分間(洗浄タンク40L)に設定される。また、電解運転である第3の設定時間は、同一の洗浄水による洗浄回数に対応して設定されるもので、本実施形態では、洗浄回数が1回増える毎に20秒加算し最大2分間まで加算するように設定される。
このように、本発明に係る食器洗浄機Aにおいては、当該食器洗浄機Aとは独立して設置されている電解水生成装置Bの電解運転により生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、当該食器洗浄機Aにおけるすすぎ工程の開始と同期して洗浄タンク11内へ導入するとともに、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の洗浄タンク11内への導入を停止するように構成されている。このため、当該食器洗浄機Aのすすぎ工程と同期して電解運転される電解水生成装置Bにて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が導入される洗浄タンク11内には、すすぎ工程の1工程にて使用されるすすぎ水が導入されることになる。
この結果、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水とすすぎ水の比率が一定となって、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水が一定の比率に希釈された、安定した特性で一定の洗浄能力を有する洗浄水が調製されることになる。従って、当該食器洗浄機Aにおいては、当該食器洗浄機Aとは独立して設置されている電解水生成装置によって生成される強電解生成アルカリ性水を、当該電解水生成装置Bとは独立して設置されている食器洗浄機用の洗浄水として、有効に利用することができる。
しかして、当該食器洗浄機Aは、洗浄タンク11内の洗浄水の湯温が設定以上であって電解生成アルカリ性水が導入されてから一定時間経過している場合には、洗浄タンク11内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入するものである。これにより、設定以上の湯温で放置されてpHが低下して洗浄能力が低下している洗浄タンク11内の洗浄水は、導入された所定量の電解生成アルカリ性水によって、そのpHが復帰して洗浄能力が復帰する。また、洗浄運転が一定回数を越えている場合には、洗浄タンク11内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入するものである。これにより、洗浄運転の繰り返しによってpHが低下して洗浄能力が低下している洗浄タンク11内の洗浄水は、導入された所定量の電解生成アルカリ性水により、そのpHが復帰して洗浄能力が復帰する。
本発明に係る食器洗浄機の一実施形態を模式的に示す概略構成図である。 当該食器洗浄機の洗浄運転の運転制御プログラムを実行するためのフローチャートである。 当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置の電解運転の運転制御プログラムを実行するための第1のフローチャートである。 当該電解水生成装置の電解運転の運転制御プログラムを実行するための第2のフローチャートである。
符号の説明
A…食器洗浄機、B…電解水生成装置、11…洗浄タンク、11a…洗浄ポンプ、12…洗浄ノズル、13…すすぎノズル、14…収容棚、15…すすぎタンク、15a…すすぎポンプ、21,22…供給管路、23…給水管路、24…給水弁、25…導入管路、26…流路切換弁、31…抽出管路(電解生成酸性水専用)、32…抽出管路(電解生成アルカリ性水専用)、33…導出管路、34…流し台、35…導出管路。

Claims (2)

  1. 洗浄タンク内に収容されている電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎタンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有し、前記すすぎタンク内のすすぎ水および前記洗浄タンク内の洗浄水が十分であることを確認して前記洗浄工程を開始し、洗浄工程終了後に前記すすぎ工程を開始する食器洗浄機であり、当該食器洗浄機は、当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置の有隔膜電解槽にて生成される電解生成アルカリ性水を前記洗浄タンク内に導入するための電解生成アルカリ性水専用の導入管路を備え、前記洗浄タンク内に導入された強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を前記すすぎ工程で洗浄タンク内に導入されるすすぎ水にて希釈して洗浄水として使用するように構成されていて、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入は前記すすぎ工程の開始に応じて開始されて、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入を停止することを基本とし、前記洗浄タンク内の洗浄水の湯温が設定以上であって電解生成アルカリ性水が導入されてから一定時間経過している場合には、前記洗浄タンク内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入することを特徴とする食器洗浄機。
  2. 洗浄タンク内に収容されている電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎタンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有し、前記すすぎタンク内のすすぎ水および前記洗浄タンク内の洗浄水が十分であることを確認して前記洗浄工程を開始し、洗浄工程終了後に前記すすぎ工程を開始する食器洗浄機であり、当該食器洗浄機は、当該食器洗浄機とは独立して設置されている電解水生成装置の有隔膜電解槽にて生成される電解生成アルカリ性水を前記洗浄タンク内に導入するための電解生成アルカリ性水専用の導入管路を備え、前記洗浄タンク内に導入された強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を前記すすぎ工程で洗浄タンク内に導入されるすすぎ水にて希釈して洗浄水として使用するように構成されていて、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入は前記すすぎ工程の開始に応じて開始されて、所定時間経過後に、電解生成アルカリ性水の前記洗浄タンク内への導入を停止することを基本とし、洗浄運転が一定回数を越えている場合には、前記洗浄タンク内へ所定量の電解生成アルカリ性水を追加導入することを特徴とする食器洗浄機。
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