JP5006701B2 - 減圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、水道配管途中に設置される戸別給水用の減圧弁に関する。
戸別給水用の減圧弁は、集合住宅等の水道配管の途中適所に取り付けられ、二次側圧力に応じて弁体を開閉させることにより、二次側圧力が所定値以下となるように減圧させるものである。一般にこの種の減圧弁は、0.07〜1.0MPa程度の一次側圧力を0.05〜0.30MPa程度の二次側圧力に減圧するように設計されている。
ところで、集合住宅等に対する戸別配管の施工が完了すると、配管全体に対して所定圧力をかけることにより各部の水漏れの有無を検査する水圧検査が行われる。この水圧検査では一次側圧力が1.75MPa程度となり、配管中に減圧弁があると、減圧弁の二次側に過度の圧力負荷が掛かり、減圧弁を破損するおそれがある。また、水圧検査時に減圧弁の減圧機構が有効に作用すると、二次側圧力が低下するので、所定圧力での水圧検査が行えないという問題もある。
そのため従来は、減圧弁の蓋体を断面凹状に形成し、該蓋体の凹面を減圧弁に対向させて施蓋したときには減圧機能が有効に作用する一方、該蓋体を上下反転させて施蓋したときには反転面が減圧弁内部の弁棒を押さえ、二次側圧力の上昇に伴う閉弁動作を規制することができる減圧弁が提案されている(例えば、特許文献1)。この減圧弁によれば、水圧検査の際、蓋体を上下反転させて施蓋することにより一時的に減圧弁の減圧機能が作用しないように設定でき、水圧検査時に減圧弁の破損を防止できると共に、二次側圧力の低下を防止できる。そして水圧検査が終了すれば、蓋体を再び上下反転させて施蓋することにより減圧弁の減圧機能が有効に機能する状態にできる。
特開2003−131742号公報
しかしながら、上記特許文献1の減圧弁では、水圧検査の際に蓋体を上下反転させる必要があると共に、水圧検査を終えると再び蓋体を上下反転させて施蓋しておく必要があり、非常に手間がかかる。特に蓋体は減圧弁に対して螺合して施蓋するものが多く、上下反転操作の際、蓋体の脱着に時間がかかる。このような問題は、特に集合住宅のように戸数の多い場合に顕著となり、水圧検査前後での蓋体の上下反転作業に長時間を要し、作業効率を低下させる要因となっている。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、蓋体を脱着させることなく、簡単な操作で減圧弁の減圧機能を無効に設定したり、また有効に設定できるようにして水圧検査前後における作業効率を向上させることのできる減圧弁を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、弁体を支持する弁棒と、該弁棒に連結され、二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを開弁方向へ付勢する調整バネとを備え、前記二次側圧力室の圧力上昇に伴い前記ダイヤフラムが前記調整バネの付勢力に抗して前記弁体を閉弁方向へ移動させることにより前記二次側圧力室の圧力を低下させる減圧弁であって、前記弁棒は前記ダイヤフラムと連動すると共に、前記弁体と反対側に延長した軸部を有し、前記軸部と同軸に設けられた押棒と、該押棒の先端に設けられた操作部と、前記押棒を前記軸部から離間する方向に付勢するバネと、前記操作部を介して前記押棒が前記バネに抗して押し込まれた状態で前記押棒を保持する保持手段とを備え、前記押棒の押し込み状態において、前記押棒の下端部が前記軸部の頂部に当接し、前記弁棒の閉弁方向への変位を規制する構成とした点にある。かかる構成により、軸部と同軸の押棒に設けた操作部を押し込み操作して保持手段によって保持させるだけで、弁棒の閉弁方向への変位が規制され、減圧弁による減圧機能は作用しなくなる。
このような減圧弁は、前記調整バネを包囲するバネカバーと、前記バネカバーの上端開口部を閉塞する蓋体とをさらに備え、前記保持手段を前記蓋体に設けた構成とすることが好ましい。
また本発明が解決手段として採用したところは、弁体に弁棒を介して連結され、二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを開弁方向へ付勢する調整バネと、前記調整バネを包囲するように設けたバネカバーと、該調整バネを開弁方向へ押圧するように前記バネカバー内に上下動自在に螺着した調整ねじと、前記調整ねじの上方で前記バネカバーの上端開口部を閉塞する蓋体とを備え、前記二次側圧力室の圧力上昇に伴い前記ダイヤフラムが前記調整バネの付勢力に抗して前記弁体を閉弁方向へ移動させることにより前記二次側圧力室の圧力を低下させる減圧弁であって、前記弁棒は前記ダイヤフラムを貫通すると共に、前記調整ねじを遊貫して前記蓋体の近傍位置まで延長した軸部を有し、前記蓋体は、前記バネカバーの上端部に固定される蓋本体と、該蓋本体を貫通し前記軸部と同軸に設けられた押棒と、該押棒の上端に設けられた操作部と、前記押棒を前記軸部から離間する方向に付勢するバネと、前記操作部を介して前記押棒が前記バネに抗して押し込まれた状態で前記押棒を保持する保持手段とを備えており、前記保持手段によって前記押棒が押し込まれた状態で保持されているとき、前記押棒の下端部が前記軸部の頂部に当接して前記弁棒の閉弁方向への変位を規制する構成とした点にある。かかる構成により、蓋体に設けた操作部を押し込み操作して保持手段によって保持させるだけで、弁棒の閉弁方向への変位が規制され、減圧弁による減圧機能は作用しなくなる。
上記構成において前記保持手段は、前記押棒の下端に前記押棒と直交するように設けた係合部材と、前記蓋体の下面の前記押棒周りに形成した段差のある支持部とから構成することが好ましい。この場合、蓋体に設けた操作部を押し込んで回転させると、押棒の下端に設けた係合部材が段差のある支持部によって支持され、押棒が押し込まれた状態で保持されるようになる。
また上記構成において前記支持部の周囲には、押棒が回転するときに前記係合部材と接触する回動規制壁を設けた構成とすることが好ましい。この場合、回動規制壁は押棒が押し込み操作されることなしに回動することを防止できる。
また上記構成において前記蓋体は、前記蓋本体と前記操作部との間に着脱可能なストッパを備え、該ストッパが前記押棒の押し込み操作を禁止する構成とすることが好ましい。この場合、水圧検査後、蓋体の蓋本体と前記操作部との間にストッパを装着しておくことにより、操作部の誤操作等によって減圧弁の減圧機能が作用しなくなることを防止できる。
また上記構成において前記蓋本体は、前記バネカバーとの間をシールする第1環状パッキンと、前記押棒との間をシールする第2環状パッキンとを備えることが好ましい。この場合、蓋体はバネカバーの内部を水密状に閉塞することができる。
本発明に係る減圧弁によれば、弁棒が前記ダイヤフラムを貫通すると共に、弁体と反対側に延長した軸部を有しており、押棒の先端に設けた操作部を介して押棒をバネに抗して押し込むことで保持手段により押棒を押し込んだ状態で保持することができる。このとき、押棒の下端部が軸部の頂部に当接して弁棒の閉弁方向への変位を規制するので、操作部を押し込み操作して保持手段によって保持させるだけで、弁棒の閉弁方向への変位が規制され、減圧弁による減圧機能は作用しなくなる。よって、水圧検査の際には、蓋体の操作部を押し込んで保持手段に保持させることにより、減圧弁の減圧機能を簡単に無効に設定できるので、従来のように蓋体の脱着操作は必要でなく、操作性が向上する。
また本発明によれば、弁棒がダイヤフラムを貫通し、調整ねじを遊貫して蓋体の近傍位置まで延長した軸部を有しており、蓋体に設けた操作部を介して押棒をバネに抗して押し込むことで保持手段により押棒が押し込まれた状態で保持することができる。このとき、押棒の下端部が軸部の頂部に当接して弁棒の閉弁方向への変位を規制するので、蓋体に設けた操作部を押し込み操作して保持手段によって保持させるだけで、弁棒の閉弁方向への変位が規制され、減圧弁による減圧機能は作用しなくなる。よって、水圧検査の際には、蓋体の操作部を押し込んで保持手段に保持させることにより、減圧弁の減圧機能を簡単に無効に設定できるので、従来のように蓋体の脱着操作は必要でなく、操作性が向上する。
また保持手段を、押棒の下端に押棒と直交するように設けた係合部材と、蓋本体の下面の押棒周りに形成した段差のある支持部とから構成することにより、蓋体に設けた操作部を押し込んで回転させると、押棒の下端に設けた係合部材が段差のある支持部によって支持され、押棒が押し込まれた状態で保持されるようになる。したがって、水圧検査の際には、蓋体の操作部を押し込んで回転させるだけで、減圧弁の減圧機能を無効に設定でき、操作性が向上する。
また支持部の周囲に、押棒が回転するときに係合部材と接触する回動規制壁を設けることにより、押棒が押し込み操作されることなしに回動することを防止できる。したがって、減圧弁の減圧機能が作用しない状態を安定させることができる。
また蓋体が蓋本体と操作部との間に着脱可能なストッパを備え、該ストッパが押棒の押し込み操作を禁止するように構成した場合には、水圧検査後にストッパを蓋本体と前記操作部との間に装着しておくことにより、操作部の誤操作等によって減圧弁の減圧機能が作用しなくなることを防止できるようになる。
また蓋本体がバネカバーとの間をシールする第1環状パッキンと、押棒との間をシールする第2環状パッキンとを備えた構成の場合には、蓋体がバネカバーの内部を水密状に閉塞することができるので、減圧弁の使用中に、万一ダイヤフラムが破損し、二次側圧力室の水がバネカバー内に浸入してもバネカバーより外部に漏水しない構造とすることができる。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。図1乃至図3は本発明の一実施形態である減圧弁1を示す図である。この減圧弁1は、一次側圧力室2と二次側圧力室3とを内部に設けた弁ユニット4と、弁ユニット4に一体的に組み付けられ、二次側圧力室3の圧力変動に応じて弁体5の弁開度を調整する減圧機構部6を備えて構成される。
弁ユニット4の内部中央には一次側圧力室2と二次側圧力室3を上下に区画する隔壁7を備えており、この隔壁7には弁体5によって開閉される弁口8が設けられており、該弁口8を介して上下に区画された一次側圧力室2と二次側圧力室3が連通する構成である。弁体5は弁棒9によって弁口8の下方に支持されており、弁棒9の上下動によって弁口8の弁開度を調整する。一次側圧力室2の側面には流入口10が設けられると共に、二次側圧力室3の側面には流出口11が設けられている。また一次側圧力室2の内部にはストレーナ12が設けられており、該ストレーナ12において微細なゴミ等を取り除くことができるようになっている。通水状態では流入口10から流入する水が一次側圧力室2においてストレーナ11を通過した後、弁口8から二次側圧力室3に流入し、流出口10から後段の配管に流出するようになっている。
弁ユニット4の上部には略円形状に開口形成された凹部13を有し、該凹部13は二次側圧力室3に連通している。そして減圧機構部6は凹部13が設けられた弁ユニット4の上部に対して組み付けられている。
減圧機構部6は、弁体5に弁棒9を介して連結され、二次側圧力室3の圧力変動に応じて変位するダイヤフラム14と、ダイヤフラム14を開弁方向へ付勢する調整バネ15と、調整バネ15を包囲するように弁ユニット4の上部に固定したバネカバー16と、調整バネ15を開弁方向へ押圧するようにバネカバー16内に上下動自在に螺着した調整ねじ17と、調整ねじ17の上方でバネカバー16の上端開口部16aを閉塞する蓋体18とを備えている。ダイヤフラム14は略円形状のゴム板等で構成され、その周縁部が弁ユニット4の上部に設けた凹部13の周壁13aとバネカバー16の周縁部16bとの間に挟まれた状態で水密状に固定されている。調整バネ15はダイヤフラム14の上面に接合したダイヤフラム押さえ板19を固定するナット20と調整ねじ17の間に圧縮介装されている。調整ねじ17は円盤状部材で構成され、その周囲側面にバネカバー16上部の円筒部16cの内面に形成した雌ねじと螺合する雄ねじを形成しており、上面に調整ねじ17を回動させるための突条17aを設けている。また調整ねじ17の中心には貫通孔17bを設けている。この調整ねじ17をバネカバー16の円筒部16a内で上下に移動させることにより、調節バネ15の弾性力を調整し、その下部のダイヤフラム14の変位を調整している。
弁ユニット4の上部に設けた凹部13において、弁口8に対応する中央部には、筒状開口部21を設けており、この筒状開口部21は一次側圧力室2に連通している。弁口8を挿通した弁棒9は筒状開口部21に挿通されており、弁棒9の筒状開口部21に対応する部分には、筒状開口部21の内面に対して水密に接合し、かつ筒状開口部21の内側を上下に摺動する摺動部材9aが設けられている。弁棒9の下部は一次側圧力室2から弁口8を介して二次側圧力室3に挿通している。また弁棒9の上部はダイヤフラム14の中心部を貫通している。この弁棒9のダイヤフラム14の下部にはダイヤフラム14の下面に接合するナット22が螺合締着されており、ダイヤフラム14の上部にはダイヤフラム押さえ板19を固定するための上述したナット20が螺合締着されている。これらナット22,20によりダイヤフラム14が弁棒9に連結される。ナット22の上面はダイヤフラム14の下面に対して水密状に接合すると共に、ダイヤフラム押さえ板10の下面はダイヤフラム14の上面に対して水密状に接合しており、弁棒9が貫通するダイヤフラム14の中心部からは水漏れが生じない構造となっている。ダイヤフラム14の下面に接合するナット22は、筒状開口部21の開口径よりも大径に形成し、ダイヤフラム14が最下限に変位した状態で、このナット22が開口部21の周縁に着座して弁体5が更に開弁方向に移動することを規制する。弁体5は一次側圧力を開弁方向に受けるように、弁口8に挿通された弁棒9の下端に設けられており、弁口8の周囲下端に設けた弁座23に対して接離自在に構成されている。
ダイヤフラム14を貫通する弁棒9の上端部には、バネカバー16の上端開口部16dを閉塞する蓋体18の近傍位置まで延長した軸部25を設けており、この軸部25は調整ねじ17に設けた貫通孔17bに遊貫されている。尚、軸部25は弁棒9と一体形成したものであっても良いし、ねじ結合等で弁棒9の上端部に連結した構造であっても良い。
上記構成の減圧弁1は、通水状態において二次側圧力室3の圧力が上昇すると、凹部13の水圧も上昇し、ダイヤフラム14を調整バネ15の付勢力に抗して押し上げる。ダイヤフラム14が押し上げられると、弁棒9がこれに連動し、弁体5を閉弁方向に移動させ、二次側圧力を低下させるように機能する(図2参照)。そして二次側圧力が低下していくと、ダイヤフラム14を押し上げる力が低下し、ダイヤフラム14は調整バネ15の付勢力によって押し下げられる。ダイヤフラム14が押し下げられると、弁棒9がこれに連動し、弁体5を開弁方向に移動させ、二次側圧力の更なる低下を抑制する(図1参照)。
弁棒9の上部に設けた軸部25は、通水状態において弁棒9の上下動に連動し、その頂部26の高さ位置も変位する。例えば、通水状態において二次側圧力室3の圧力が上昇したときには、ダイヤフラム14が押し上げられ、弁棒9がこれに連動するので、軸部25の頂部26も上に向かって移動する(図2参照)。このような状態で水圧検査を行うと、ダイヤフラム14に過度の圧力負荷がかかり、上述のように減圧弁を破損するおそれがあると共に、減圧機構部が作用して二次側圧力を低下させ、所定圧力での水圧検査が行えない可能性がある。
そこで減圧弁1は、図3に示すように、バネカバー16の上端開口部16aを閉塞する蓋体18に対して軸部25の頂部26に当接して軸部25を押さえることにより、弁棒9が閉弁方向に変位することを規制して減圧弁1における減圧機能を規制する規制手段18aを設けており、かかる規制手段18aによって水圧検査時にダイヤフラム14に過度の圧力負荷がかかることを抑制し、減圧弁1が破損することを防止している。蓋体18は、バネカバー16の上端開口部16aに固定され、中心に貫通孔27aを形成した蓋本体27と、蓋本体27の貫通孔27aに挿通され、軸部25と同軸に設けられた押棒28と、この押棒28の上端に設けられた操作部29と、押棒28を軸部25から離間する方向に付勢するバネ30と、操作部29を介して押棒28がバネ30に抗して押し込まれた状態で押棒28を保持する保持手段31とを備えている。
図4、図5及び図6は蓋体18を示す図である。蓋本体27は、バネカバー16の筒状部16cの内面に形成された雌ねじと螺合する雌ねじ27bと、バネカバー16の上端開口部16a周縁と水密状に接合してバネカバー16との間をシールする第1環状パッキン27cとを備えており、第1環状パッキン27cの上部を外側に突出させてバネカバー16の上端縁に接合させることにより、雄ねじ27bの螺合進行が規制され、蓋体18をバネカバー16に固定できるようになっている。また蓋本体27の上部中央には円筒部27dを設けており、貫通孔27aはこの円筒部27dの内側に貫通形成されている。また蓋本体27の貫通孔27aの内側には第2環状パッキン27eが設けられている。
押棒28は蓋本体27の貫通孔27aを上下に摺動自在かつ回動自在に挿通されており、押棒28と蓋本体27との間は第2環状パッキン27cによって水密状にシールされている。押棒28の上部は蓋本体27から突出しており、その先端に操作部29を螺合することにより設けている。操作部29は断面凹状の円形部材を逆さにして押棒28の先端に取り付けた構成であり、その内側の凹状空間にバネ30が圧縮装着されている。バネ30は一端が蓋本体27の円筒部27dの内側に設けられると共に、他端が操作部29の凹状空間に設けられており、操作部29及び押棒28を上方に付勢する。尚、操作部29の凹状空間の内径は蓋本体27の円筒部27eの外径よりも大きく形成される。保持手段31は、押棒28と直交するように押棒28の下端に取り付けた係合部材32と、蓋本体27の下面の貫通孔27a周りに形成した段差のある支持部33とから構成される。係合部材32は蓋本体27の貫通孔27aの直径よりも外方向に突出する突出片32aを有している。支持部33は蓋本体27の下面を凹入形成した第1支持部33aと第2支持部33bとを備えており、第1支持部33aと第2支持部33bの凹入深さを互いにそれぞれ異なる深さとすることにより段差を形成すると共に、第1及び第2支持部33a,33bはそれぞれその内側に係合部材32の突出片32aを収容できるようになっている。図例では、第1支持部33aが第2支持部33bよりも深く凹入形成されると共に、第2支持部33bを蓋本体27の貫通孔27a周りに90度回転させた位置に形成される場合を例示している。蓋本体27aの下面から凹入形成された第1及び第2支持部33a,33bは、その周囲に、押棒28が回転するときに係合部材32の突出片32aと接触する回動規制壁34を有しており、該回動規制壁34により押棒28が押し込み操作されることなしに回動することを防止している。
図4(a)に示すように係合部材32が第1支持部33aに係合しているとき、操作部29をバネ30の付勢力に抗して下方に押し込むと、図4(b)にように押棒28下端の係合部材32が蓋本体27の下端面を超えて下方に突出し、軸棒28を回転させることができるようになる。この状態で、操作部29を90度回転操作すると、押棒28下端の係合部材32aがこれと共に90度回転する。そして操作部29の押し込みを解放すると、操作部29及び押棒28はバネ30の付勢力によって上に押し上げられ、図4(c)に示すように係合部材32は第2支持部33bに係合して保持される。図5は係合部材32が第1支持部33aに係合している状態を示しており、図6は係合部材32が第2支持部33bに係合している状態を示している。
係合部材32が第1支持部33aに係合しているとき、押棒28の下端部(本実施例では係合部材32)は軸部25の頂部26から十分に離れた位置にあり、ダイヤフラム14が変位することによる弁棒9の上下動は何ら規制されず、減圧弁1による減圧機能が有効に発揮される(図1及び図2参照)。これに対して、係合部材32が第2支持部33bに係合しているとき、押棒28はバネ30の付勢力に抗して押し込まれた状態で保持される。このとき、図3に示すように押棒28の下端部(本実施例では係合部材32)が軸部25の頂部26に当接して弁棒9の閉弁方向への変位を規制する。したがって、減圧弁1による減圧機能が無効となり、二次側圧力が上昇した場合であっても弁棒9は変位せず、弁口8を開放したままで保持される。
したがって、本実施形態の減圧弁1を配管途中に設けて施工した場合、施工後の水圧検査時には、蓋体18の操作部29を下方に押し込み90度回転させて、押棒28を押し込んだ状態で保持させておくことにより、減圧弁1の減圧機能が作用しないように設定でき、その状態で水圧検査を行うことができると共に、水圧検査時に減圧弁1が破損することを防止できる。そして水圧検査が終了すれば、蓋体18を再び回転操作して押棒28が押し上げられた状態とすることにより、減圧弁1の減圧機能が有効に作用するように設定でき、その状態で通常の通水を行えば良い。かかる減圧弁1によれば、従来のように水圧検査時に蓋体を上下反転させるための脱着操作が必要でなく、減圧機能を無効に設定するための操作或いは有効に設定するための操作が極めて簡単になり、効率的な設定操作が可能になる。特に集合住宅のように戸数の多い場合には、水圧検査前後における減圧弁1の設定切替作業に要する時間が顕著に短縮され、作業効率が向上する。
また減圧弁1に設けた蓋体18は、蓋本体27とバネカバー16との間をシールする第1環状パッキン27cと、蓋本体27と押棒28との間をシールする第2環状パッキン27eとを蓋本体27に設けているので、第1環状パッキン27cと第2環状パッキン27eとによりバネカバー16の内部が水密状に閉塞されており、減圧弁1の使用中に、万一ダイヤフラム14が破損し、二次側圧力室3の水がバネカバー16内に浸入してもバネカバー16より外部に漏水しない構造となっている。
図7及び図8は水圧検査の終了後、蓋体18の操作部29が誤操作され、減圧弁1の減圧機能が無効に設定されることを防止するための構成を示す図である。蓋体18は、蓋本体27と操作部29の間の円筒部27dに対して着脱可能なストッパ35を備えている。ストッパ35は図7(a)に示すように略C字型の固定部36と把手部37から成り、固定部36の内径は蓋本体27の円筒部27dの外径に適合すると共に、固定部36の厚み(上下寸法)は円筒部27d周りの蓋本体27と操作部29の隙間幅に適合するように構成される。そして図7(a)に示すようにストッパ35を蓋体18の側方から蓋本体27と操作部29の間に差し込むことにより、固定部36は円筒部27dに嵌着し、図7(b)及び図8に示す状態となる。この状態では固定部36が操作部29の押し込み操作を防止するので、誤って操作部29が操作されて減圧弁1の減圧機能が無効に設定されることを防止できる。このようなストッパ35は、水圧検査が終了した後、減圧弁1の減圧機能を有効に設定するときに蓋体18に装着しておくことが好ましい。
減圧弁において減圧機能を有効に設定しており、弁体が開弁方向に移動した状態を示す図である。 減圧弁において減圧機能を有効に設定しており、弁体が閉弁方向に移動した状態を示す図である。 減圧弁に設けた蓋体により減圧機能を無効に設定しており、弁体を開弁位置で保持した状態を示す図である。 蓋体を下方からみた斜視図であり、(a)は減圧機能を有効に設定した状態を、(b)は減圧機能の有効/無効を切替えるために操作した状態を、(c)は減圧機能を無効に設定した状態を示す図である。 減圧機能を有効に設定する蓋体を示す図であり、(a)はその断面図を、(b)はその底面図である。 減圧機能を無効に設定する蓋体を示す図であり、(a)はその断面図を、(b)はその底面図である。 蓋体に対して着脱自在なストッパを装着する状態を示す図である。 ストッパを装着した蓋体の断面図である。
符号の説明
1 減圧弁
3 二次側圧力室
5 弁体
9 弁棒
14 ダイヤフラム
15 調整バネ
16 バネカバー
17 調整ねじ
18 蓋体
25 軸部
26 頂部
27 蓋本体
27c 第1環状パッキン
27e 第2環状パッキン
28 押棒
29 操作部
30 バネ
31 保持手段
32 係合部材
33 支持部
33a 第1支持部
33b 第2支持部
35 ストッパ

Claims (5)

  1. 弁体を支持する弁棒と、
    該弁棒に連結され、二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムを開弁方向へ付勢する調整バネと
    前記調整バネを包囲するバネカバーと、
    前記バネカバーの上端開口部を閉塞する蓋体とを備え、
    前記二次側圧力室の圧力上昇に伴い前記ダイヤフラムが前記調整バネの付勢力に抗して前記弁体を閉弁方向へ移動させることにより前記二次側圧力室の圧力を低下させる減圧弁であって、
    前記弁棒は前記ダイヤフラムと連動すると共に、前記弁体と反対側に延長した軸部を有し、
    前記軸部と同軸に設けられた押棒と、該押棒の先端に設けられた操作部と、前記押棒を前記軸部から離間する方向に付勢するバネと、前記操作部を介して前記押棒が前記バネに抗して押し込まれた状態で前記押棒を保持する保持手段とを備え、
    前記保持手段は、前記押棒の下端に前記押棒と直交するように設けた係合部材と、前記蓋体の下面の前記押棒周りに形成した段差のある支持部とから構成され、
    前記押棒の押し込み状態において、前記押棒の下端部が前記軸部の頂部に当接し、前記弁棒の閉弁方向への変位を規制することを特徴とする減圧弁。
  2. 弁体に弁棒を介して連結され、二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを開弁方向へ付勢する調整バネと、前記調整バネを包囲するように設けたバネカバーと、該調整バネを開弁方向へ押圧するように前記バネカバー内に上下動自在に螺着した調整ねじと、前記調整ねじの上方で前記バネカバーの上端開口部を閉塞する蓋体とを備え、前記二次側圧力室の圧力上昇に伴い前記ダイヤフラムが前記調整バネの付勢力に抗して前記弁体を閉弁方向へ移動させることにより前記二次側圧力室の圧力を低下させる減圧弁であって、
    前記弁棒は前記ダイヤフラムを貫通すると共に、前記調整ねじを遊貫して前記蓋体の近傍位置まで延長した軸部を有し、
    前記蓋体は、前記バネカバーの上端部に固定される蓋本体と、該蓋本体を貫通し前記軸部と同軸に設けられた押棒と、該押棒の上端に設けられた操作部と、前記押棒を前記軸部から離間する方向に付勢するバネと、前記操作部を介して前記押棒が前記バネに抗して押し込まれた状態で前記押棒を保持する保持手段とを備えており、
    前記保持手段は、前記押棒の下端に前記押棒と直交するように設けた係合部材と、前記蓋体の下面の前記押棒周りに形成した段差のある支持部とから構成され、
    前記保持手段によって前記押棒が押し込まれた状態で保持されているとき、前記押棒の下端部が前記軸部の頂部に当接して前記弁棒の閉弁方向への変位を規制することを特徴とする減圧弁。
  3. 前記支持部の周囲には前記押棒が回転するときに前記係合部材と接触する回動規制壁を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の減圧弁。
  4. 前記蓋体は、前記蓋本体と前記操作部との間に着脱可能なストッパを備えており、該ストッパが前記押棒の押し込み操作を禁止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の減圧弁。
  5. 前記蓋本体は、前記バネカバーとの間をシールする第1環状パッキンと、前記押棒との間をシールする第2環状パッキンとを備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の減圧弁。
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