JP5005919B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等又はそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、さらに詳しくは、像担持体ユニットの位置決め方式に関する。
電子写真方式の複写機、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等又はそれら複数の機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は、従来より周知である。
この形式の画像形成装置、特に複数の像担持体を有する多色の画像形成装置において、例えばドラム状の感光体(以下、「感光体ドラム」という)からなる像担持体等を備え画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された複数の像担持体ユニット(プロセスカートリッジ)を、画像形成装置本体に装着される際に正確に位置決めすることは、色ズレを始めとする画像の位置ズレを防止する上で重要な課題となっていて、さまざまな方式が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1ないし6参照)。
けれども、上記特許文献1ないし6記載の各技術では、位置決め部材の着脱などの操作方法が複雑であったり、困難であったりするなど、その操作性に劣ると共にコスト高になっていたという問題点を有していた。
そこで、本願出願人は、特願2005−332015号(平成17年11月16日特許出願)にて、上記問題点を解消できる新規な画像形成装置等に係る技術を提案した。
特開平4−229889号公報 特開2004−177443号公報 特開平10−7260号公報 特開2004−233902号公報 特開2001−242671号公報 特開2001−222207号公報
しかしながら、特願2005−332015号記載の技術(後述する第1ないし第3の比較例)では、これを実用化する上で改良すべき問題点のあることが判明したので、これを図を参照しながら説明する。
まず、第2の比較例を示す図8ないし図11を参照して、1つ目の問題点を説明する。図8ないし図11において、符号1Yないし1BKは像担持体としての感光体ドラム、帯電ローラ等を有する帯電手段としての帯電装置、現像ローラ等を有する現像手段としての現像装置及びクリーニングブレード等を有するクリーニング手段としてのクリーニング装置等で構成されるプロセスカートリッジを、符号7は画像形成装置本体を、符号16は感光体ドラムの支持軸を、符号17は感光体ドラムの支持軸16を回転自在に支持する軸受を、符号15は感光体ドラムを支持するための、支持軸16と軸受17とから構成される担持体支持部材を、符号70はプロセスカートリッジ1Yないし1BKを担持体支持部材15を介して、画像形成装置本体7に対して着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニットを、それぞれ示す。
位置決めユニット70は、画像形成装置本体7に対して矢印D方向に揺動して閉じられるとき、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKの自重によって担持体支持部材15が保持される4つの開口した取付穴77に保持部としての面78,79を備えた単一の保持部材としての位置決め保持部材32Aと、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKの担持体支持部材15に対応して設けられ取付穴77の面78,79上の担持体支持部材15と非接触である図10に示す非押圧位置と取付穴77の面78,79上の担持体支持部材15を押圧し位置決めする図11に示す押圧位置との間で移動可能な4つの押圧部材44Aと、各押圧部材44Aを前記押圧位置に移動する向きに付勢する付勢手段としてのばね71と、各押圧部材44Aを移動可能に支持すると共に、前記非押圧位置に対応した図10に示す第1の位置と前記押圧位置に対応した図11に示す第2の位置との間でスライド・移動可能に位置決め保持部材32Aに支持された可動部材としての単一のスライド部材41Aとから主に構成されている。
図8ないし図11において、感光体ドラムなどの交換、すなわちプロセスカートリッジ1Yないし1BKなどの交換の際には、位置決め保持部材32Aにスライド可能に支持されているスライド部材41Aを図10に示すように図において左側にスライドさせて第1の位置にすることで、各押圧部材44Aを各感光体ドラムの軸受17から離れた状態となる非押圧位置にし、次いで位置決めユニット70をヒンジピン34を中心として図8の矢印C方向に揺動させて、画像形成装置本体7から開放した状態の開位置にする。
また、感光体ドラムなどの交換が終了したら、位置決めユニット70をヒンジピン34を中心として図8の矢印D方向に揺動させて画像形成装置本体7に装着・セットして所定の取付位置(閉位置)とし、次いでスライド部材41Aを図11に示すように図において右側にスライドさせることにより、第2の位置にセット状態にすることで、各押圧部材44Aが各感光体ドラムの軸受17に接触しこれを押圧する状態となる押圧位置を占めることによって、各感光体ドラムの軸受17を所定の位置に位置決め保持する。
しかし、図8に示したように位置決めユニット70を画像形成装置本体7から開放した状態で、ユーザやサービスマンなどが、誤って図11に示したようにスライド部材41Aを図において右側へスライドさせて第2の位置にセット状態にしてしまうと、各押圧部材44Aが押圧位置を占めていて感光体ドラムの軸受17を保持する位置となっているので、位置決めユニット70を画像形成装置本体7に装着・セットする際に、各感光体ドラムの軸受17と各押圧部材44Aとが干渉してしまい、位置決めユニット70を画像形成装置本体7にセットすることが困難となる問題点があった。
次に、図8ないし図11及び第3の比較例を示す図23ないし図26を参照して、2つ目の問題点を説明する。図8及び図24の矢印D方向に示すように、位置決めユニット70を画像形成装置本体7にセットする際には、位置決め保持部材32Aの左右両側に設けられた位置決め孔73a,73bが、これに対向して画像形成装置本体7の前側板28における開口31の左右両側に設けられた位置決めピン74a,74bに嵌合される。
なお、位置決め孔73aと位置決め孔73bとは、図において左右の形成位置を区別するためのもので同一の形状・寸法であり、同様に位置決めピン74aと位置決めピン74bとも同一の形状・寸法である。以下、図において左側の位置決め孔73bと位置決めピン74bとの嵌合状態を代表して説明するが、図において右側の位置決め孔73aと位置決めピン74aとの嵌合状態でも同様の不具合現象が発生する。
位置決めピン74bには、図24及び図25に示すように、これと嵌合する位置決め孔73bに案内されるべくその先端部に形成され該先端に向かうにしたがって先細りのテーパ部74cと、スライド部材41Aの長孔72bと緩く嵌合(嵌入)するその全周に亘って形成された溝74dと、位置決め保持部材32Aの位置決め孔73bが嵌合する嵌合部74eとが形成されている。
そして、図25に示すように、位置決め保持部材32A及びスライド部材41A等を備えた位置決めユニット70を図24の矢印D方向に揺動させてセットする際、位置決め保持部材32Aに設けられた位置決め孔73bが、位置決めピン74aの嵌合部74eに対して正しく嵌合されるようになっている。
しかしながら、図26に示すように、位置決めユニット70が自重などにより僅かに下降したような場合、位置決め孔73bが位置決めピン74aの嵌合部74eに到達する前に、位置決めピン74bの溝74dにはまり込んでしまい、位置決め孔73bに対する位置決めピン74bの嵌合部74eの嵌合が困難となってしまう第2の問題点があった。この問題点は、反対側の位置決めピン74aについても同様である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、スライド部材41A(可動部材)の第2の位置へのスライド(移動)を規制する規制手段(規制部材)を位置決め保持部材32A(保持部材)に設けることにより、位置決めユニット70が開放状態にあるときに、ユーザやサービスマンなどが誤ってスライド部材41A(可動部材)を図において右側へスライドさせようとしても移動不能とすることで、像担持体ユニットの担持体支持部材と可動部材等(例えば押圧部材等を含む)との干渉を避け、もって位置決めユニットの画像形成装置本体へのスムーズな装着を実現することを第1の目的とする。
また、第1の目的に加えて、あるいは第1の目的とは独立して、位置決め保持部材32A及びスライド部材41A等を備えた位置決めユニット70を図24の矢印D方向に揺動させてセットする際、位置決め保持部材32Aに設けられた位置決め孔73b(位置決め凹部)が、位置決めピン74b(位置決め凸部)の嵌合部74eに到達する前に、位置決めユニット70の位置決め保持部材32Aが自重などにより位置決めピン74bの溝74dにはまり込むことなく、スムーズかつ確実な嵌合を実現することを第2の目的とする。
上述した課題を解決すると共に上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、像担持体及び該像担持体を支持する担持体支持部材を備えた少なくとも一つの像担持体ユニットと、該少なくとも一つの像担持体ユニットを前記担持体支持部材を介して、画像形成装置本体に対して着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニットとを有し、該位置決めユニットは、前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記担持体支持部材が保持される少なくとも一つの開口した保持部を備えた保持部材と、前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧しない第1の位置と前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧する第2の位置との間で移動可能に前記保持部材に支持された可動部材とを具備し、前記少なくとも一つの像担持体上の像は直接的又は間接的にシート状記録媒体に転写される画像形成装置であって、前記可動部材の第2の位置への移動を規制する規制位置と、前記可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制手段前記保持部材に設けられており、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して開放されているとき、前記規制手段は前記規制位置を占め、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記規制手段を前記規制位置から前記非規制位置に変位させることにより、前記規制手段による前記可動部材の第2の位置への移動規制を解除する移動規制解除手段を前記画像形成装置本体側に有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記画像形成装置本体には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記保持部材と係合可能な凸部が設けられており、前記保持部材には、前記凸部と係合する凹部が設けられており、前記規制手段は、前記可動部材が第1の位置を占めているとき、前記凹部を遮ると共に前記可動部材に係合して該可動部材を第1の位置に保持する規制位置と、前記凸部と前記凹部とが係合することにより、前記可動部材との係合状態が解除されて該可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制部材からなり、前記移動規制解除手段は、前記凸部からなり、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記凸部が前記凹部と係合することにより、前記規制部材を前記非規制位置に変位させることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記凸部は、前記位置決めユニットを前記画像形成装置本体に対して位置決めするための位置決め凸部からなり、前記凹部は、前記位置決め凸部と嵌合する位置決め凹部からなり、前記規制手段は、前記可動部材が第1の位置を占めているとき、前記位置決め凹部を遮ると共に前記可動部材に係合して該可動部材を第1の位置に保持する規制位置と、前記位置決め凸部と前記位置決め凹部とが嵌合することにより、前記可動部材との係合状態が解除されて該可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制部材からなり、前記移動規制解除手段は、前記位置決め凸部からなり、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決め凸部が前記位置決め凹部と嵌合することにより、前記規制部材を前記非規制位置に変位させることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項又は記載の画像形成装置において、前記規制部材及び前記可動部材は、共に金属製の板状部材で形成されており、互いの板厚方向の面同士が接触するような形状に形成され配置されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項ないしの何れか一つに記載の画像形成装置において、前記規制部材を、前記規制位置を占める向きに付勢する規制部材用付勢手段を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記規制部材用付勢手段による付勢力は、前記可動部材の移動方向に対して直交する方向に設定されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、像担持体及び該像担持体を支持する担持体支持部材を備えた少なくとも一つの像担持体ユニットと、該少なくとも一つの像担持体ユニットを前記担持体支持部材を介して、画像形成装置本体に対して着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニットとを有し、該位置決めユニットは、前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記担持体支持部材が保持される少なくとも一つの開口した保持部を備えた保持部材と、前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧しない第1の位置と前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧する第2の位置との間で移動可能に前記保持部材に支持された可動部材とを具備し、前記少なくとも一つの像担持体上の像は直接的又は間接的にシート状記録媒体に転写される画像形成装置であって、前記画像形成装置本体には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決めユニットを前記画像形成装置本体に対して位置決めするための位置決め凸部が設けられており、前記保持部材には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決め凸部と嵌合する位置決め凹部が設けられており、前記位置決め凸部は、前記位置決め凹部に案内されるべくその先端部に形成され該先端に向かうにしたがって先細りに傾斜したテーパ部と、該テーパ部の終端から前記位置決め凹部と嵌合する部位までの間に形成され、ほぼ同一の外周径寸法である連続面部と、該連続面部の全外周に亘り遮らないように該連続面部の一部に形成された溝部とを備えていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記溝部は、前記可動部材の移動方向とほぼ平行な少なくとも一つの平坦部を備えていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記少なくとも一つの平坦部は、互いに平行な二つの平面形状からなることを特徴とする。
本発明によれば、上述の問題点を解決して新規な画像形成装置を提供することができる。主な請求項毎の効果を挙げれば次のとおりである。
本発明によれば、位置決めユニットが画像形成装置本体に対して開放されているときに、規制手段によって、可動部材の第2の位置への移動が規制されていることにより、可動部材が第1の位置に保持され、例えばユーザやサービスマン等が誤って可動部材を第2の位置にしてしまうことを防ぐことができるとともに、位置決めユニットが画像形成装置本体に対して閉じられるとき、移動規制解除手段によって規制手段による可動部材の第2の位置への移動規制が確実に解除されることにより、担持体支持部材と可動部材等(例えば押圧部材等を含む)との干渉を避けることができるので、位置決めユニットの画像形成装置本体へのスムーズな装着が可能となる(請求項1、2)。
本発明によれば、規制手段は、可動部材が第1の位置を占めているとき、位置決め凹部を遮ると共に可動部材に係合して該可動部材を第1の位置に保持する規制位置と、位置決め凸部と位置決め凹部とが嵌合することにより、可動部材との係合状態が解除されて可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制部材からなり、移動規制解除手段は、位置決め凸部からなり、位置決めユニットが画像形成装置本体に対して閉じられるとき、位置決め凸部が位置決め凹部と嵌合することにより、規制部材を非規制位置に変位させるので、位置決め凸部が移動規制解除手段を兼ねていることで、特別な移動規制解除手段が不要となり、コストをかけずに済む(請求項)。
本発明によれば、規制部材及び可動部材は、共に金属製の板状部材で形成されており、互いの板厚方向の面同士が接触するような形状に形成され配置されているので、強い力で可動部材を移動させても、規制部材と可動部材との破損を防ぐことができる(請求項)。
本発明によれば、規制部材用付勢手段によって、規制部材が規制位置を占める向きに常に付勢されているので、規制手段による可動部材の第1の位置への保持・固定がより確実となる(請求項)。
本発明によれば、規制部材用付勢手段による付勢力は、可動部材の移動方向に対して直交する方向に設定されているので、例えば付勢力を可動部材の移動方向に沿って設定した場合と比較して、より小さな付勢力によって請求項5記載の発明の効果を奏する(請求項)。
本発明によれば、画像形成装置本体に設けられた位置決め凸部は、位置決め凹部に案内されるべくその先端部に形成され該先端に向かうにしたがって先細りに傾斜したテーパ部と、テーパ部の終端から保持部材に設けられた位置決め凹部と嵌合する部位までの間に形成され、ほぼ同一の外周径寸法である連続面部と、連続面部の全外周に亘り遮らないように該連続面部の一部に形成された溝部とを備えているので、位置決めユニットを画像形成装置本体に対して閉じるとき、位置決め凹部が位置決め凸部の連続面部に案内されながら位置決め凹部と位置決め凸部の連続面部とが嵌合するため、従来のように保持部材が自重などにより、位置決め凹部が位置決め凸部の嵌合する部位に到達する前に溝部にはまり込むことなく、スムーズかつ確実に嵌合させることができる(請求項)。
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態及び実施例を含む実施形態を説明する。後述する各比較例、実施形態及び変形例等に亘り、同一の機能を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明をできるだけ省略する。図及び説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。
図1は、本発明を適用する画像形成装置の一例を示している。まず、図1を参照して、画像形成装置の全体構成及び動作を説明する。
同図に示す画像形成装置は、フルカラー画像を形成するタンデム式の画像形成装置構成である。この画像形成装置は、画像形成装置本体7内に装着・配置された第1ないし第4のプロセスカートリッジ1Y,1C,1M,1BKと、これらのプロセスカートリッジに対向して配置された中間転写体としての中間転写ベルト2とを有する。中間転写ベルト2は、無端ベルトであり、駆動ローラ及び従動ローラを備えた複数のローラ3,4,5に巻き掛けられている。各プロセスカートリッジ1Yないし1BKは、像担持体としてのドラム状の感光体(以下、「感光体ドラム」という)6Y,6C,6M,6BKを有し、その各感光体ドラム上にそれぞれ異なった色のトナー像が形成され、その各トナー像が中間転写ベルト2に順次転写される。
各プロセスカートリッジ1Yないし1BKは、後述する位置決めユニットの開閉方向とほぼみなせる各感光体ドラム6Yないし6BKの回転軸(図示せず)の長手方向に画像形成装置本体7に対して着脱自在に構成されている。
第1ないし第4のプロセスカートリッジ1Yないし1BKの構成と、その各感光体ドラム6Yないし6BK上に形成されたトナー像を中間転写ベルト2に転写する構成は、各トナー像の色が異なるだけで、実質的に全て同一であるため、第1のプロセスカートリッジ1Yの構成と、その感光体ドラム6Y上のトナー像を中間転写ベルト2に転写する構成を代表して説明し、その他は説明を省略する。また、図2以下の各図において、同一の構成部分については色を表す欧文文字をプロセスカートリッジ、感光体ドラム及びカートリッジケースのみに付すことで図の簡明化を図り、他の構成部分へのそれを省略することとする。
第1のプロセスカートリッジ1Yは、感光体ドラム6Yの周りに配置された帯電ローラ8Y等を有する帯電手段としての帯電装置11Yと、現像ローラ12Y等を有する現像手段としての現像装置9Yと、クリーニングブレード13Y等を有するクリーニング手段としてのクリーニング装置10Yとを具備している。これらの装置11Y,9Y,10Yの各ケースは、共通のユニットケースであるカートリッジケース14Yによって構成されている。
図2は、プロセスカートリッジ1Yの感光体ドラム6Yと、その感光体ドラム6Yを支持する担持体支持部材15を示す部分断面図であり、この図にはプロセスカートリッジ1Yの他の構成要素の図示は省略してある。ここに示した担持体支持部材15は、図3にも示すように、回転軸である支持軸16と、その支持軸16に取り付けられた例えば玉軸受より成る軸受17とを有し、感光体ドラム6Yは、その両端部に固定されたフランジ18,19を介して、支持軸16に固定支持されている。また、支持軸16は、図示していない軸受を介して、図1に示したカートリッジケース14Yに回転自在に組み付けられている。
画像形成動作が開始されると、感光体ドラム6Yは図1における時計方向に回転駆動され、中間転写ベルト2は矢印A方向に回転駆動される。このとき、帯電装置11Yの帯電ローラ8Yが感光体ドラム6Yの表面に接触しながら回転し、その帯電ローラ8Yの作用によって、感光体ドラム6Yが所定の極性に帯電される。帯電後の感光体ドラム6Yには、プロセスカートリッジ1Yとは別体の図1に示した露光装置20から出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって感光体ドラム6Yに静電潜像が形成される。
現像装置9Yの現像ローラ12Yは図1における反時計方向に回転駆動され、その現像ローラ12Y上に乾式の現像剤が担持されて搬送され、その現像剤中のイエロートナーが感光体ドラム6Yに形成された静電潜像に静電的に移行・付着して、該静電潜像がイエロートナー像として可視像化される。また、中間転写ベルト2を挟んでプロセスカートリッジ1Yと反対側には1次転写手段としての1次転写ローラ21Yが配置され、この1次転写ローラ21Yの作用によって感光体ドラム6Y上に形成されたトナー像が中間転写ベルト2上に転写される。トナー像転写後の感光体ドラム6Y上に付着する転写残トナーは、クリーニング装置10Yのクリーニングブレード13Yによって、感光体ドラム6Y表面から掻き取り除去される。
上述した内容と全く同様にして、図1に示した第2ないし第4のプロセスカートリッジ1C,1M,1BKの各感光体ドラム6C,6M,6BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト2上に順次重ねて転写される。
一方、図1に示すように、画像形成装置本体7内の下部には、シート状記録媒体の一例としての転写紙Pを収容した給紙カセット22が配置され、その最上位の転写紙Pが給紙ローラ23の回転によって矢印B方向に送り出される。送り出された転写紙Pは、中間転写ベルト2と、これに対向配置された2次転写手段としての2次転写ローラ24との間に給送され、このとき2次転写ローラ24の作用によって、中間転写ベルト2上のトナー像が転写紙Pに転写される。トナー像の転写された記録媒体はさらに上方に搬送されて定着ユニット25を通り、このとき熱と圧力の作用によって記録媒体上のトナー像が定着される。定着ユニット25を通過した記録媒体は、画像形成装置本体7の上部の排紙部26上に排出される。またトナー像転写後の中間転写ベルト2上に付着する転写残トナーは、中間転写ベルト2用のクリーニングユニット27によって除去される。
(第1の比較例)
次に、プロセスカートリッジ1Yないし1BKを画像形成装置本体7に装着する際の位置決め構成及び動作について説明するが、後述するように本発明の実施形態は図2ないし図7に示す位置決め構成(以下、「第1の比較例」という)と、図8ないし図18に示す位置決め構成(以下、「第2の比較例」という)と、図23ないし図27に示す位置決め構成(以下、「第3の比較例」という)とに対して改良を加えたものであるため、細部に亘って詳しく説明する。
図2における符号Fは、画像形成装置の手前側を示し、符号Rは画像形成装置の奥側、すなわち後側を示している。プロセスカートリッジ1Yと他のプロセスカートリッジ1C,1M,1BKとは、後述するように、その前後方向、換言すれば支持軸16の長手方向に着脱可能に画像形成装置本体7に装着されている。画像形成装置本体7を構成するフレーム33は、その手前側に配置された前側板28と、図3にも示すように、奥側に配置された後側板29と、これらの側板28,29が固着された底板30(図3)とを有する。
画像形成装置本体7側の前側板28に形成された開口31は、通常、図2ないし図4等に示すように、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKを各担持体支持部材15を介して、着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニット65によって覆われている。位置決めユニット65は、図2ないし図7に示すように、前側板28の開口31に対して閉じられるとき、各担持体支持部材15が保持される開口した取付穴37に形成された保持部としての2つの面45,46を備えた単一の位置決め保持部材32と、2つの面45,46に保持された各担持体支持部材15を押圧し位置決めする後述する押圧手段とから主に構成されている。
フレーム33と位置決め保持部材32の周りには、図示していない外装カバーと、これに支持された前カバー(図示せず)とが位置するようになっている。
図2及び図3に示すように、位置決め保持部材32は、一対のヒンジピン34を介して、前側板28に矢印C,Dで示す方向に所定角度の範囲で回動可能、すなわち揺動・開閉自在に枢着され、通常は、図2に示した閉位置を占めている。位置決め保持部材32が閉位置を占めるとき、位置決め保持部材32に形成された位置決め孔35aが前側板28に突設された位置決めピン36aに嵌合すると共に、位置決め保持部材32に形成された他の位置決め孔35bが前側板28に突設された位置決めピン36bに嵌合して、位置決め保持部材32が画像形成装置本体のフレーム33に対して位置決めされる。このときの位置決め保持部材32の位置が、フレーム33に対して位置決めされた所定の取付位置である。このように、位置決め保持部材32は、画像形成装置本体7のフレーム33に対して所定の取付位置に位置決めされて開閉自在に取り付けられる。
図3に示すように、位置決め保持部材32には、各担持体支持部材15に対応して取付穴37が形成され、位置決め保持部材32が図2に示した閉位置、すなわち所定の取付位置にあるとき、その各取付穴37に、各担持体支持部材15の手前側の部分、この例では各軸受17が嵌入・保持されて、後述するように各担持体支持部材15の手前側の部分が、位置決め保持部材32に対して位置決めされる。このように、位置決め保持部材32には、その位置決め保持部材32が取付位置に取り付けられた状態で、各担持体支持部材15が嵌入・保持される取付穴37が形成されている。
一方、図2に示すように、プロセスカートリッジ1Yの感光体ドラム6Yを支持する支持軸16の奥側の端部には担持体ギア38が固定されている。後側板29には、担持体ギア38と着脱可能なカップ状ギア39の軸40が回転自在に支持され、同図の状態ではカップ状ギア39に担持体ギア38が係合している。これにより、支持軸16の奥側の端部が後側板29に対して支持軸16の長手方向に関して位置決めされる。カートリッジケース14Yの手前側と奥側には、図示していない回り止め用のピンが突設され、これらのピンが位置決め保持部材32と後側板29に形成された孔(図示せず)に嵌合し、これによってプロセスカートリッジ1Yが支持軸16の周りに回ってしまうことが阻止される。
軸40が図示していないモータによって回転駆動され、その回転がギア39,38を介して支持軸16に伝えられ、これによって感光体ドラム6Yが前述のように回転駆動される。このとき、支持軸16の手前側の部分は、軸受17を介して位置決め保持部材32の取付穴37に保持されているので、支持軸16は支障なく回転することができる。
他のプロセスカートリッジ1C,1M,1BKの各支持軸16の奥側の端部も、上述した内容と全く同様にして後側板29に位置決めされ、かつその各支持軸16と感光体ドラム6C,6M,6BKが上述した内容と同様にして回転駆動される。
モータの作動を停止させた状態で、図示していない前ドアを開くと共に、位置決め保持部材32を図3に示した開位置に回動させると、開口31が開放される。この状態でプロセスカートリッジ1Yを矢印Eで示した手前方向に引くと、そのプロセスカートリッジ1Yは図示していない着脱手段を構成するガイドレールに案内されながら手前方向に引き出される。逆に、各プロセスカートリッジ1Yを矢印Gで示した奥方向に押すと、そのプロセスカートリッジ1Yは前記ガイドレールに案内されながら奥方向に押し込まれ、図2に示したように担持体ギア38がカップ状ギア39に係合して、支持軸16の奥側端がフレーム33に対して位置決めされる。次いで位置決め保持部材32を図2に示した閉位置に揺動して前側板28に対して位置決めする。この状態で後述するように、支持軸16の手前側の部分をフレーム33に対して位置決めすることができる。次いで前記前ドアを閉じることにより、画像形成動作を開始することが可能となる。他のプロセスカートリッジ1C,1M,1BKも全く同様にして画像形成装置本体7に対して着脱することができる。
次に、各担持体支持部材15の手前側の部分を画像形成装置本体7のフレーム33に対して位置決めするための具体的構成を説明する。
図4は前述のように各プロセスカートリッジ1Yないし1BKを画像形成装置本体の奥側に押し込んで、位置決め保持部材32を閉位置に回動し、その位置決め保持部材32に形成された位置決め孔35a,35bを前側板28に突設された位置決めピン36a,36bに嵌合して、位置決め保持部材32を所定の取付位置に位置決めしたときの様子を示す図であって、図2の矢印IV方向に見た図である。この図4と図2及び図6から判るように、位置決め保持部材32には、スライド部材41が配置されている。
スライド部材41には、水平方向に長い複数の長孔42が形成され、その各長孔42に段付ねじ43が相対的に摺動可能に挿入され、その各段付ねじ43は位置決め保持部材32に螺着されている。これにより、スライド部材41は、図4に示した第1の位置と図5に示した第2の位置との間を水平方向にスライド・移動可能に位置決め保持部材32に支持される。
位置決め保持部材32を図3に示した開位置から図4に示した閉位置に揺動すると、その位置決め保持部材32に形成された各取付穴37に、各軸受17が嵌入するが、このとき図4から判るように、各取付穴37のサイズは、各支持軸16と、これに嵌合した各軸受17の横断面積よりも大きく設定されていて、各軸受17は各取付穴37に大きな遊びをもって嵌入する。このため、各軸受17を各取付穴37に楽に嵌入することができる。図4に示すように、各取付穴37には、軸受17が保持される保持部としての鉛直な面45と水平な面46との2つの面、他の湾曲した面47によって区画され、鉛直な面45と水平な面46とは互いにほぼ直交している。
一方、図2、図4、図5及び図6に示すように、各軸受17に対応して、各押圧部材44がそれぞれ設けられ、その各押圧部材44は、図7にも示すように、先細状に形成された楔形をなす楔形部53を有している。さらに、各押圧部材44には、ほぼ水平に延びる長孔48が形成され、その各長孔48には、スライド部材41に螺着された段付ねじより成るストッパ49がそれぞれ相対的に摺動可能に嵌合している。これにより、各押圧部材44は、スライド部材41に対して、所定のストロークを水平方向にスライド・移動することができる。
また、スライド部材41の上部のフランジ部の下側面は各押圧部材44が水平方向に移動するとき、その押圧部材44を案内するガイド面50として機能する。このように、スライド部材41には、各押圧部材44用のガイド面50が形成されている。
図4に示すように、各押圧部材44と、スライド部材41に突設された各係留ピン51には、付勢手段としての引張ばね52の各端部がそれぞれ係止されている。これにより、各押圧部材44は、図4における右方に付勢されているが、スライド部材41が図4に示した第1の位置を占めているときは、前述の各長孔48の一方の端部61が各ストッパ49に当接し、各押圧部材44は図4に示した位置に停止している。このとき、各押圧部材44は、各担持体支持部材15の各軸受17に接触することはない。
このように、各押圧部材44は、ばね52により付勢された状態で、スライド部材41に移動可能に支持され、スライド部材41が第1の位置にあるとき、ばね付勢された押圧部材44は、スライド部材41に設けられたストッパ49により規制されて、担持体支持部材15に接触することが禁止されるのである。このため、操作者が手操作にて、位置決め保持部材32を図2に示した開位置から図4に示した閉位置に揺動したとき、各軸受17は、各押圧部材44に干渉することなく、各取付穴37に嵌入することができる。
次に、操作者は、図4に示したスライド部材41を手操作によって右方にスライドさせて図5に示した第2の位置を占めさせると、各押圧部材44の楔形部53が、ガイド面50と各担持体支持部材15の各軸受17との間に圧入され、その各軸受17を、各取付穴37を区画する2つの面45,46に対して押圧する。このときの作用を、以下、より詳細に説明する。
スライド部材41を図4に示した第1の位置から図5に示した第2の位置へ向けて移動させ始めると、各ばね52によって付勢され、かつ、各ストッパ49によって規制された各押圧部材44は、スライド部材41と共に、図4における右方へ移動し始める。次いで、スライド部材41が第1の位置と第2の位置の間の所定の位置に至ると、各ばね52によって付勢された各押圧部材44の楔形部53は、ガイド面50と各担持体支持部材15の各軸受17との間に圧入され、その各軸受17の外周面に圧接して停止する。これにより、各押圧部材44は、各軸受17を各取付穴37の2つの面45,46に対して強力に押し付ける。
各押圧部材44が停止した後も、各ばね52の付勢力に抗してスライド部材41を第2の位置へ向けて移動させると、各押圧部材44に形成された長孔48の各端部61が各ストッパ49から離れ、各押圧部材44は各ストッパ49による規制から解除される。
上述のように、各ばね52により付勢された各押圧部材44の楔形部53による押圧力によって、各軸受17が各取付穴37の2つの面45,46に圧接するので、各担持体支持部材15と、これらに支持された各感光体ドラム6Yないし6BKの手前側の部分が、位置決め保持部材32に対して正しく位置決めされる。このとき、その位置決め保持部材32はフレーム33に対して正しく位置決めされているので、結局、各感光体ドラム6Yないし6BKが画像形成装置本体7のフレーム33に対して正しく位置決めされる。操作者が位置決め保持部材32をフレーム33に対して所定の位置に取り付けて、スライド部材41を移動させるだけで、各感光体ドラム6Yないし6BKを画像形成装置本体7に対して位置決めすることができるのである。しかも、位置決め保持部材32に形成された取付穴37のサイズを担持体支持部材15の手前側の端部の横断面積よりもずっと大きく設定できるので、各担持体支持部材15を楽に各取付穴37に嵌入させることができる。
当然のことながら、フレーム33に対する位置決め保持部材32の寸法精度や、位置決め保持部材32の各取付穴37の2つの面45,46のピッチや各部の寸法精度は、各感光体ドラム6Yないし6BKを画像形成装置本体7に対して位置決めするために所定の精度範囲(公差)内に設定されていることは言うまでもない。
上述のとおり、押圧手段は、各担持体支持部材15に対応して設けられ各保持部上の各担持体支持部材15と非接触である非押圧位置と各保持部(2つの面45,46)上の各担持体支持部材15を押圧し位置決めする押圧位置との間で移動可能な複数の押圧部材44と、各押圧部材44を押圧位置に移動する向きに付勢する付勢手段としての引張ばね52と、各押圧部材44を移動可能に支持すると共に、非押圧位置に対応した第1の位置と押圧位置に対応した第2の位置との間で移動可能に位置決め保持部材32に支持された単一のスライド部材41と、スライド部材41を第1の位置と第2の位置との間で移動させる移動手段(図示せず)とから主に構成されている。
ここで、例えば特開2001−222207号公報(特許文献6)記載の像担持体ユニットの位置決め方式と対比する形でその問題点を整理しておく。同公報の段落「0067」には、「…(中略)…プロセスカートリッジ10の感光体ドラム12の軸12aは、駆動ユニット90のカップリング95と、開閉蓋ユニット500のCRG受け200の軸受部201と、作動プレート110の穴111と、各補助部材115,116によって位置決めされ、カラー画像形成装置に正確に保持される。…」という技術事項が記載されている。このように同公報記載の技術では、横方向の位置決めを行うCRG受け200の軸受部201の位置決め部分の寸法精度が確保されている分、各感光体ドラム12の軸12aとの嵌合時の摩擦抵抗が大きくなってしまい、たとえ各感光体ドラム12の軸12aに対する各補助部材115,116の当接タイミングを徐々にズラして縦方向の位置決めを行っても上述した本願発明の従来例(第1の比較例)程の楽な操作性は望めないという問題点がある。また、位置決め・嵌合部の摺擦による摩耗などの虞もある。
以上のように、図1ないし図7に示した画像形成装置は、各取付穴37に緩く嵌合、すなわち嵌入した担持体支持部材15を、その各取付穴37を区画する2つの面45,46に対して押圧する押圧部材44を具備し、該押圧部材44は、ガイド面50と担持体支持部材15との間に圧入されて、担持体支持部材15を押圧する楔形部53を有している。しかも、スライド部材41が第1の位置にあるとき、ばね52で付勢された押圧部材44は、スライド部材41に設けられたストッパ49により規制されて、担持体支持部材15に接触することが禁止され、スライド部材41が第1の位置から第2の位置に向けて移動したとき、ばね付勢され、かつ、ストッパ49により規制された押圧部材44がスライド部材41と共に移動し、該スライド部材41が第1の位置と第2の位置の間の位置に至ったとき、ばね52で付勢された押圧部材44は、その楔形部53が、ガイド面50と担持体支持部材15との間に圧入されて停止し、スライド部材41がさらに第2の位置へ向けて移動することにより、押圧部材44がストッパ49による規制から解除されるように、スライド部材41と、押圧部材44と、ばね52と、ストッパ49の位置が設定されているのである。
スライド部材41をして図5に示した第2の位置を占めさせたとき、各押圧部材44の楔形部53がガイド面50と、各軸受17の外周面との間に圧入するので、その摩擦力とばね52の付勢力とによって各担持体支持部材15は正規の位置に保持され、各感光体ドラム6Yないし6BKを正しく位置決めし続けることができる。また、スライド部材41を手操作によって、再び図4に示した第1の位置に戻せば、各押圧部材44は、各軸受17の外周面から離れるので、位置決め保持部材32を支障なく、図3に示した開位置に揺動させることができる。
また、各担持体支持部材15が押圧される各取付穴37の2つの面45,46は、互いにほぼ直交している面であるため、各担持体支持部材15を安定した状態で保持して、その位置を正しく定めることができる。
さらに、図7に示すように、各押圧部材44の楔形部53のなす角度をθとすると、この角度θが大き過ぎると、その楔形部53をガイド面50と軸受17の間に圧入させるのに大きな力が必要となり、操作性が低下する。逆にこの角度θが小さすぎると、押圧部材44の作動ストロークが徒らに大きくなり、やはり操作性が低下する。かかる観点から、この角度θを5°ないし45°、特に15°ないし20°に設定することが好ましい。
また、図2及び図7に示すように、位置決め保持部材32に形成された取付穴37の2つの面45、46が、プレス成形時の切り起こし加工によって成形された舌片55、56によって形成されていると、その舌片55、56の基部に丸み57が形成されるので、位置決め保持部材32を図2に示した閉位置に回動させるとき、丸み57の部分が軸受17に摺接することになり、その軸受17に傷が付けられる不具合を防止できる。
同様に、担持体支持部材15に接触する押圧部材44の面が、プレス成形時の切り起こし加工によって成形された舌片58により形成されていると、図2に示すように、その舌片58の基部に丸み60が形成されるので、押圧部材44が担持体支持部材15の軸受17に当接するときに、その軸受に傷をつける不具合を防止できる。
以上説明した画像形成装置は、複数の感光体ドラム6Yないし6BKを有し、その各感光体ドラムを支持する担持体支持部材15を押圧する複数の押圧部材44が、共通のスライド部材41にそれぞれ移動可能に支持されているので、単一のスライド部材41を移動させるだけで、全ての押圧部材44を作動させ、その各押圧部材44によって各担持体支持部材15を各取付穴37の2つの面45,46に押圧させることができる。
また、図示した画像形成装置においては、各担持体支持部材15の支持軸16に感光体ドラム6Yないし6BKが固定支持されていて、各担持体支持部材15の支持軸16を回転駆動して、各感光体ドラム6Yないし6BKを回転させるように構成されているので、各担持体支持部材15の支持軸16の前側の部分に軸受17を取り付け、その各軸受17を各取付穴37に緩く嵌合させるように構成されている。これに対し、各感光体ドラムを各支持軸に回転自在に支持すると共に、その支持軸を回転させず、感光体ドラムだけを回転駆動するように構成した場合には、支持軸を直に取付穴に嵌合させることができる。このため、この場合の担持体支持部材には、取付穴37に緩く嵌合する軸受17を設けなくともよい。
また、本例の画像形成装置においては、支持軸16が感光体ドラム6Yないし6BKに一体に組み付けられているが、各支持軸を画像形成装置本体のフレームの方に回転自在又は回転不能に組み付け、感光体ドラムを支持軸に対して、その軸線方向に着脱可能に組み付けることもできる。かかる画像形成装置にも上述した各構成を支障なく採用することができる。またこの場合も、支持軸がフレームに回転自在に支持されているときは、その支持軸と、その手前側の部分に取り付けられた軸受によって担持体支持部材が構成され、支持軸が回転不能にフレームに組み付けられているときは、その支持軸を直に位置決め保持部材の取付穴に嵌合することができる。
説明が前後するが、位置決め保持部材32、スライド部材41及び各押圧部材44等は、板材としての板金で前記各部が一体的に形成されているので、非常に安価に、かつ、所定の強度や耐摩耗性・耐久性を確保して形成することができるという利点・効果も奏するものである。
図1ないし図7に示した各構成は、感光体ドラムが1つだけ設けられた画像形成装置にも支障なく適用できるものである。
プロセスカートリッジは、プロセスカートリッジ1Yないし1BKに限らず、例えば感光体ドラム6Yないし6BKと、帯電手段としての帯電装置11Y、現像手段としての現像装置9Y及びクリーニング手段としてのクリーニング装置10Yのうちの少なくとも一つとの組合せからなるものであってもよい。これは、後述する第2の比較例、各実施形態及び変形例等でも同様である。
(第2の比較例)
図8ないし図18に、第2の比較例を示す。第2の比較例は、図1ないし図7に示した第1の比較例としての画像形成装置と比較して、位置決めユニット65に代えて、図8ないし図11及び図17等に示す位置決めユニット70を用いる点が主に相違する。上記相違点以外は、図1ないし図7に示した画像形成装置とほぼ同様である。
位置決めユニット70は、位置決めユニット65と比較して、位置決め保持部材32に代えて、図8ないし図11等に示す保持部材としての位置決め保持部材32Aを用いる点、スライド部材41に代えて、図10、図11及び図15等に示す押圧手段を構成するスライド部材41Aを用いる点、押圧部材44に代えて、図10ないし図15等に示す押圧手段を構成する押圧部材44Aを用いる点、段付ねじより成るストッパ49を除去した点、引張ばね52に代えて、図10ないし図16に示す押圧手段を構成するばね71を用いる点、スライド部材41Aを挟んで位置決め保持部材32Aに対向してその外側に図17に示すカバー部材としてのカバー90を新たに設けた点、及びスライド部材41Aを第1の位置と第2の位置との間で移動させる図17に示す移動手段92を有する点が主に相違する。上記相違点以外は、位置決めユニット65と同様である。
位置決めユニット70は、図8ないし図11及び図17等に示すように、画像形成装置本体7における前側板28の開口31に対して閉じられるとき、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKの自重によって担持体支持部材15が保持される4つの開口した取付穴77に保持部としての2つの面78,79を備えた単一の保持部材としての位置決め保持部材32Aと、2つの面78,79に保持された各担持体支持部材15を押圧し位置決めする後述する押圧手段とから主に構成されている。
位置決め保持部材32A、スライド部材41A及び各押圧部材44Aは、第1の比較例と同様に、板材としての板金で後述の各部等が一体的に形成されているので、非常に安価に、かつ、所定の強度や耐摩耗性・耐久性を確保して形成することができるという利点・効果も奏するものである。
位置決め保持部材32Aは、位置決め保持部材32と比較して、取付穴37に代えて、取付穴77を形成されている点、及び位置決め保持部材32ではその説明を省略したが、位置決め保持部材32Aの強度を向上した点が主に相違する。
図9に示すように、開口した取付穴77には、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKの自重によって担持体支持部材15が保持される保持部としての2つの面78,79を備えた舌片80,81が一体的に形成されている。2つの面78,79を備えた舌片80,81は、ほぼ鉛直線を中心としてその両側にほぼ等しい角度(約45°)をもって互いにほぼ直交するように形成されている。これは、丸棒状の軸の芯出しに用いられるVブロックの2つの面と同様の機能を発揮するものである。
一方、図6及び図7に示した2つの鉛直な面45及び水平な面46を備えた取付穴37での担持体支持部材15の保持・位置決めでは、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKの自重による担持体支持部材15の2つの面45,46への載置・保持状態が確実でない場合があり、押圧部材44による押圧が働いても、担持体支持部材15が特に鉛直な面45に対して接触せずに水平な面46上で引っ掛かり正規の位置に保持できない場合があった。本比較例では、この点についても改良を図ったものである。
図7に示した第1の比較例と同様に、2つの面78,79が、プレス成形時の切り起こし加工によって成形された舌片80,81によって形成されていると、その舌片80,81の基部に丸みが形成されるので、位置決め保持部材32Aを図8に示した矢印D方向に揺動させて閉位置にするとき、丸みの部分が軸受17に摺接することになり、その軸受17に傷が付けられる不具合を防止できる。
なお、このような利点を望まなくてもよいのであれば、舌片80,81を形成しないで板厚に相当する取付穴77の切断(剪断)面で保持してもよい。舌片80,81の図示は、図の簡明化のため図8及び図9のみに示すこととし、他の図では省略する。また、取付穴77の形状は、図9のみに正確に示し、他の図ではほぼ扇形状に簡略化して示す。
当然のことながら、フレーム33に対する位置決め保持部材32Aの寸法精度や、位置決め保持部材32Aの各取付穴77の2つの面78,79のピッチや各部の寸法精度は、各感光体ドラム6Yないし6BKを画像形成装置本体7に対して位置決めするために所定の精度範囲(公差)内に設定されていることは言うまでもない。
図17に示すように、カバー90は、例えばその機能を満足するための所定の強度等を備えた適宜の樹脂で一体的に形成されていて、その左右両端部にはねじ91締結用のボス90aが突出形成されている。一方、位置決め保持部材32Aの両端部には、ねじ91挿通用の孔が形成されていて、カバー90と位置決め保持部材32Aとは、ねじ91により締結固定される。カバー90と位置決め保持部材32Aとのねじ91による固定位置は、保持部を備えた4つの取付穴77よりも外側に設けられている。これにより、位置決め保持部材32Aの強度が確保され、特にねじれに対する強度向上に有効である。
位置決め保持部材32Aは、図17に示すように、少なくとも長辺方向の一辺とその両端の短辺を絞り形状32aとして成形されていて、フランジが全周にわたって形成されている。これにより、位置決め保持部材32Aの強度がより十分に確保される。
また、位置決め保持部材32Aの担持体支持部材保持部分32bから、位置決め保持部材32Aの揺動支点(図8及び図9に示すヒンジピン34参照)へ嵌合する形状32cまでを一体構造で形成している。そして、上記形状32c部分と担持体支持部材保持部分32bまでを絞り形状32dで成形したフランジでつないでいる。これにより、位置決め保持部材32Aの揺動支点から担持体支持部材保持部分32bにかけてより強度を確保することができる。
本比較例の押圧手段は、図8ないし図17に示すように、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKの各担持体支持部材15に対応して設けられ各2つの面78,79上の各担持体支持部材15と非接触である非押圧位置と各2つの面78,79上の各担持体支持部材15を押圧し位置決めする押圧位置との間で移動可能な複数(本比較例では4つ)の押圧部材44Aと、各押圧部材44Aを押圧位置に移動する向きに付勢する付勢手段としてのU字状をなす複数(本比較例では4つ)のばね71と、各押圧部材44Aを移動可能に支持すると共に、非押圧位置に対応した図10に示す第1の位置と押圧位置に対応した図11に示す第2の位置との間で移動可能に位置決め保持部材32Aに支持された可動部材としての単一のスライド部材41Aとから主に構成されている。
スライド部材41Aは、各押圧部材44Aを非押圧位置と押圧位置との間に案内するガイド部としての前記ガイド面50と、第1の位置を占めているときに各押圧部材44Aを非押圧位置に規制保持するストッパ部としての複数の切り曲げ形状41aとを備えている。この切り曲げ形状41aは、各取付穴77の近傍に形成された第1の係止部としての機能も兼ね備えている。
上述したとおり、スライド部材41Aは、図6等に示したスライド部材41と比較して、移動手段92を構成するピン93が植設されている点、及びストッパ49を除去し、切り曲げ形状41aを形成されている点が主に相違する。
各押圧部材44Aは、ガイド面50と各2つの面78,79上の各担持体支持部材15との間に圧入されて各担持体支持部材15を押圧する楔形部53を有している。図16のみに示すように、図7に示した第1の比較例の構成要素である押圧部材44と同様に、担持体支持部材15の軸受17に接触する押圧部材44Aの面が、プレス成形時の切り起こし加工によって成形された舌片58により形成されていると、その舌片58の基部に丸みが形成されるので、押圧部材44Aが担持体支持部材15の軸受17に当接するときに、その軸受に傷をつける不具合を防止できる。
図12、図13、図16等において、スライド部材41Aのウエブ内面に二点鎖線で示す扇状ないし丸は、図の簡明化を図るために、位置決め保持部材32Aの図示を省略し、取付穴77及び担持体支持部材15の軸受17が仮想的に存在する状態を投影して示している。
第1の比較例と同様のテーパ形状の楔形部53を持った押圧部材44Aは、スライド部材41Aの切り曲げ形状41aと対応する位置であって非押圧位置と押圧位置との間の移動範囲に形成された移動用の長孔44bと、切り曲げ形状41aと対向してその反対向きの切り曲げ形状44aとが形成されている。そして、スライド部材41Aと押圧部材44Aとは、図12に矢印Hで示すように緩く嵌合されている。前記スライド部材41Aと押圧部材44Aは、図13に示すようにそれぞれの切り曲げ形状41aと44aとが向かい合うように設定されている。
互いの切り曲げ形状41aと44aとの間には、U字型の付勢手段であり弾性部材でもあるばね71の両端部71a,71bが引っ掛けられて装着され、そのばね71の弾性力によって、スライド部材41Aに対して押圧部材44Aが保持され、押圧部材44Aとスライド部材41Aとの間に張力(テンション)がかけられている。
スライド部材41Aの切り曲げ形状41aの、ばね71を係止するための係止角度としての曲げ角度θ2は、図14に示すようにスライド部材41Aの摺接移動面に対して45°以上に設定されている。曲げ角度θ2が45°未満であると、ばね71の引っ掛け形状71bがスライド部材41Aの切り曲げ形状41aと押圧部材44Aとの間で挟まれやすくなり、押圧部材44Aの動きが悪くなってしまうので好ましくない。
図15を参照して、ばね71の詳細な形状を説明する。ばね71は、ほぼU字状をなす形状であり、その両端にはスライド部材41Aと押圧部材44Aとの各切り曲げ形状41aと44aとに引っ掛けられるような曲げ形状71aと71bとが設けられている。
ばね71のU字部の開口側両端間の幅である曲げ形状71a,71bの曲げ内同士の幅W1は、U字部の最大幅W2よりも小さくなっている。当然、引っ掛かるようにフック形状となっている。W1<W2とすることで、ばね71のテンションによって、ばね71が図16に矢印で示す上方に移動しないようにすることができる。
ばね71の荷重やばね定数は、本比較例では4本使用するのでそれらの合計の荷重と操作力との関係を考慮して、また共振などを避けるように設定されるものであることは言うまでもない。
本比較例によれば、スライド部材41Aの切り曲げ形状41aと押圧部材44Aのきり曲げ形状44aとの間に、ほぼU字状をなすばね71の両端部71a,71bが引っ掛けられて装着されることで、押圧部材44Aをスライド部材41Aに対して保持することができ、図7に示した第1の比較例の段付ねじであるストッパ49を除去することができる。加えて、図7に示した第1の比較例の引張ばね52よりも安価なばね71を採用したことで、さらにコストダウンを図れる。
本比較例によれば、曲げ角度θ2を45°以上とすることで、ばね71の引っ掛け形状71bが、スライド部材41Aの切り曲げ形状41aと押圧部材44aとの間で挟まれることなく、押圧部材44Aの動きをスムーズにすることができる。
また、本比較例によれば、ばね71のU字部の開口側曲げ内の幅W1を、U字部の最大幅W2よりも小さくする(W1<W2)ことで、ばね71のテンションによって、ばね71が図16に矢印で示す上方に移動しないようにすることができる。
図17及び図18に示すように、移動手段92は、スライド部材41Aを第1の位置と第2の位置との間で移動させる機能を発揮するものであり、所定の方向である両図に矢印K方向に往復揺動運動可能にカバー90に設けられた操作部材としてのレバー94と、レバー94による矢印K方向の往復揺動運動をスライド部材41Aの移動運動であるほぼ水平直線運動に変換する往復運動変換手段とからなる。
この往復運動変換手段は、スライド部材41Aに植設されたピン93と、カバー90にほぼ水平方向に長く形成されピン93が挿通される長孔90bと、カバー90に形成された孔90cを挿通してねじ95で締結固定されるレバー基端部94aと、ピン93が嵌入されるレバー94の基部に形成された案内溝94bとから主に構成されている。
レバー94による矢印K方向の往復揺動運動は、ピン93が案内溝94bに沿って移動しつつ、かつ、レバー基端部94aのねじ95を中心としてピン93が長孔90b内のほぼ水平方向に沿って移動するように案内規制されることで、スライド部材41Aのほぼ水平直線運動に変換される。
次に、図8ないし図11を参照して、第2の比較例の位置決めユニット70の動作を説明すると共に、一部重複するが細部構成についても適宜補足する。
図10は、図8に示すように、各プロセスカートリッジ1Yないし1BKを画像形成装置本体7の矢印Gで示す奥側の方向に押し込んで、位置決め保持部材32Aを閉位置に揺動し、その位置決め保持部材32Aに形成された位置決め孔35a,35bを前側板28(図2及び図3参照)に突設された位置決めピン36a,36bに嵌合して、位置決め保持部材32Aを所定の取付位置に位置決めしたときの様子を示す図であって、第1の比較例と同様に図2を借りて説明すると同図の矢印IV方向に見た図である。
スライド部材41Aには、水平方向に長い複数の長孔42が形成され、その各長孔42に段付ねじ43が相対的に摺動可能に挿入され、その各段付ねじ43は位置決め保持部材32Aに螺着されている。これにより、スライド部材41Aは、図10に示す第1の位置と図11に示した第2の位置との間を水平方向にスライド・移動可能に位置決め保持部材32Aに支持される。
位置決め保持部材32Aを図8に示した開位置から図10に示した閉位置に揺動すると、その位置決め保持部材32Aに形成された各取付穴77に、各軸受17が嵌入するが、このとき図10から判るように、各取付穴77のサイズは、各支持軸16と、これに嵌合した各軸受17の横断面積よりも大きく設定されていて、各軸受17は各取付穴77に大きな遊びをもって嵌入する。このため、各軸受17を各取付穴77に楽に嵌入することができる。
一方、各軸受17に対応して、各押圧部材44Aがそれぞれ設けられており、各押圧部材44Aはスライド部材41Aに対して、ガイド面50に摺接・案内されながら、また長孔44bに嵌入している切り曲げ形状41aに案内されつつ、所定のストロークを水平方向に移動することができる。
前述したように、各押圧部材44Aの切り曲げ形状44aと、スライド部材41Aの切り曲げ形状41aとには、U字状のばね71の各端部がそれぞれ係止されている。これにより、各押圧部材44Aは、図10における右方に付勢されているが、スライド部材41Aが図10に示した第1の位置を占めているときは、図10に示したように、ばね71の付勢力によって、スライド部材41Aの切り曲げ形状41aの切り起こし基部が押圧部材44Aの長孔44bの図において右端部に当接してストッパの役目をすることにより、各押圧部材44Aは図10に示した位置に停止している。このとき、各押圧部材44Aは、各担持体支持部材15の各軸受17に接触することはない。
このように、各押圧部材44Aは、ばね71により付勢された状態で、スライド部材41Aにスライド・移動可能に支持され、スライド部材41Aが第1の位置にあるとき、ばね付勢された押圧部材44Aは、スライド部材41Aに設けられた切り曲げ形状41aにより規制されて、担持体支持部材15に接触することが禁止されるのである。このため、操作者が手操作にて、位置決め保持部材32Aを前記開位置から図10に示した閉位置に揺動したとき、各軸受17は、各押圧部材44Aに干渉することなく、各取付穴77に嵌入することができる。
次に、操作者は、図10に示したスライド部材41Aを、4つのばね71の付勢力とスライド部材41Aに対する各押圧部材44Aのスライド摺接部の摩擦抵抗力等との合力に抗して、図17及び図18に示したレバー90を回す操作を行うことにより、右方にスライドさせて図11に示した第2の位置を占めさせると、各押圧部材44Aの楔形部53が、ガイド面50と各担持体支持部材15の各軸受17との間に圧入され、その各軸受17を、各取付穴77を区画する2つの面78,79に対して押圧する。このときの作用を、以下、より詳細に説明する。
スライド部材41Aを図10に示した第1の位置から図11に示した第2の位置へ向けて移動させ始めると、各ばね71によって付勢され、かつ、長孔44bに嵌入している切り曲げ形状41aによって規制された各押圧部材44Aは、スライド部材41Aと共に、図10における右方へ移動し始める。次いで、スライド部材41Aが第1の位置と第2の位置の間の所定の位置に至ると、各ばね71によって付勢された各押圧部材44Aの楔形部53は、ガイド面50と各担持体支持部材15の各軸受17との間に圧入され、その各軸受17の外周面に圧接して停止する。これにより、各押圧部材44Aは、各軸受17を各取付穴77の2つの面78,79に対して強力に押し付ける。
各押圧部材44Aが停止した後も、各ばね71の付勢力等に抗してスライド部材41Aを第2の位置へ向けて移動させると、各押圧部材44Aに形成された長孔44bの各端部が各切り曲げ形状41aから離れ、各押圧部材44Aは各切り曲げ形状41aによる規制から解除される。
上述のように、各ばね71により付勢された各押圧部材44Aの楔形部53による押圧力によって、各軸受17が各取付穴77の2つの面78,79に圧接するので、各担持体支持部材15と、これらに支持された各感光体ドラム6Yないし6BKの手前側の部分が、位置決め保持部材32Aに対して正しく位置決めされる。このとき、図2を借りて図8を参照して説明すると、その位置決め保持部材32Aはフレーム33に対して正しく位置決めされているので、結局、各感光体ドラム6Yないし6BKが画像形成装置本体7のフレーム33に対して正しく位置決めされる。操作者が位置決め保持部材32Aをフレーム33に対して所定の位置に取り付けて、レバー90を操作してスライド部材41Aを移動させるだけで、各感光体ドラム6Yないし6BKを画像形成装置本体7に対して位置決めすることができるのである。しかも、位置決め保持部材32Aに形成された取付穴77のサイズを担持体支持部材15の手前側の端部の横断面積よりも一層大きく設定できるので、各担持体支持部材15をスムーズかつ楽に各取付穴77に嵌入させることができる。
当然のことながら、フレーム33に対する位置決め保持部材32Aの寸法精度や、位置決め保持部材32Aの各取付穴77の2つの面78,79のピッチや各部の寸法精度は、各感光体ドラム6Yないし6BKを画像形成装置本体7に対して位置決めするために所定の精度範囲(公差)内に設定されていることは言うまでもない。
上述のとおり、押圧手段は、各担持体支持部材15に対応して設けられ各保持部(2つの面78,79)上の各担持体支持部材15と非接触である非押圧位置と各保持部(2つの面78,79)上の各担持体支持部材15を押圧し位置決めする押圧位置との間で移動可能な複数の押圧部材44Aと、各押圧部材44Aを押圧位置に移動する向きに付勢する付勢手段としてのばね71と、各押圧部材44Aを移動可能に支持すると共に、非押圧位置に対応した第1の位置と押圧位置に対応した第2の位置との間で移動可能に位置決め保持部材32Aに支持された単一のスライド部材41Aと、スライド部材41Aを第1の位置と第2の位置との間で移動させる移動手段92とから主に構成されている。
第2の比較例によれば、上述の各構成によって、第1の比較例よりもさらに操作性に優れコストダウンを図れる。そして、第2の比較例でも次の動作が行われるように各構成要素の位置等が設定される。すなわち、スライド部材41Aが第1の位置にあるとき、各U字状のばね71により付勢された各押圧部材44Aは、スライド部材41Aのストッパ部としての各切り曲げ形状41aにより規制されて各2つの面78,79上の各担持体支持部材15に接触することが禁止され、スライド部材41Aが第1の位置から第2の位置に向けて移動したとき、各U字状のばね71により付勢され、かつ、各切り曲げ形状41aにより規制された各押圧部材44Aがスライド部材41Aと共に移動し、スライド部材41Aが第1の位置と第2の位置の間の位置に至ったとき、各U字状のばね71により付勢された各押圧部材44Aは、その楔形部53が、ガイド面50と各2つの面78,79上の各担持体支持部材15との間に圧入されて停止し、スライド部材41Aがさらに第2の位置へ向けて移動することにより、各押圧部材44Aが各切り曲げ形状41aによる規制から解除されるように、スライド部材41Aと、各押圧部材44Aと、各U字状のばね71と、各切り曲げ形状41aとの位置が設定されるものである。
本比較例によれば、前述の第1の比較例と同様に、スライド部材41をして図11に示した第2の位置を占めさせたとき、各押圧部材44Aの楔形部53がガイド面50と、各軸受17の外周面との間に圧入するので、その摩擦力とばね71の付勢力とによって各担持体支持部材15は正規の位置に保持され、各感光体ドラム6Yないし6BKを正しく位置決めし続けることができる。また、スライド部材41Aを手操作によって、再び図10に示した第1の位置に戻せば、各押圧部材44Aは、各軸受17の外周面から離れるので、位置決め保持部材32Aを支障なく、図8に示した開位置に揺動させることができる。
本比較例によれば、本比較例の特徴的な前述した構成を除く第1の比較例と同様の構成を有する部分については、第1の比較例と同様の利点・効果を奏することは言うまでもない。すなわち、位置決めユニット70が画像形成装置本体7に対して閉じられるとき、開口した取付穴77の2つの面77,79(保持部)上にプロセスカートリッジ1Yないし1BK(像担持体ユニット)の自重によって軸受17(担持体支持部材15)が保持された後、押圧手段によって2つの面77,79上の軸受17が押圧されて位置決めされるので、簡単な位置決め構成によってプロセスカートリッジ1Yないし1BKを画像形成装置本体7に対して正しく位置決めすることができると共に、その操作性を向上してコストダウンを図れる画像形成装置を提供できるものである。
(第3の比較例)
図23ないし図27を参照して、画像形成装置本体7に対する位置決めユニット70の位置決め精度向上に関する構成について説明する。この第3の比較例では、図3及び図8に示した第1及び第2の比較例の位置決めピン36a,36bと位置決め孔35a,35bとの嵌合による位置決め方式を改良したものである。
すなわち、第3の比較例は、第1及び第2の比較例の画像形成装置本体7に対する位置決めユニット70の位置決め方式と比較して、第1及び第2の比較例の位置決め孔35a,35bに代えて、図23ないし図25に示すように、丸孔と長孔を繋げた形状の孔72a,72bがスライド部材41Aの両端部(右側端部の図示を省略している)に形成されている点、スライド部材41Aが第1の位置を占めているときに、孔72a,72bの丸孔に対応する位置に位置決め凹部としての孔73a,73bが位置決め保持部材32Aの両端部(右側端部の図示を省略している)に形成されている点、及び第1及び第2の比較例の位置決めピン36a,36bに代えて、上記各孔72a,72b、73a,73bに対応する画像形成装置本体7の所定の位置に、位置決め凸部及び位置決め軸としての位置決めピン74a,74bが設けられている点が主に相違する。
第3の比較例は、上記相違点以外の構成については、第1及び第2の比較例と同様であり、例えば図23及び図24に示すように、位置決め保持部材32Aには矢印La方向(ほぼ水平方向)にスライドするスライド部材41Aが同様に設けられている。
以下、背景技術での説明を補足する。位置決めピン74a,74bは、第1及び第2の比較例の位置決めピン36a,36bと同様に、例えば鋼材等の金属で形成されていて、画像形成装置本体7の所定の位置に植設・固定されている。ここで、位置決め凸部は、位置決め軸としての位置決めピン74a,74bに限らず、簡易で安価なものを望まなくてもよいのであれば、例えば画像形成装置本体7の前側板28(図8参照)と一体的に突出して形成された凸部であってもよい。同様に、位置決め凹部は、孔73a,73bに限らず、例えば前記凸部と嵌合可能な凹部であってもよい。
図24に示すように、位置決め保持部材32Aを矢印D方向に揺動させて画像形成装置本体に対して閉じることによって、位置決めピン74bが孔73bと孔72bに入る。この際、スライド部材41Aは第1の位置を占めている。
スライド部材41Aを矢印La方向にスライドさせ第2の位置に移動することで、位置決めピン74bの溝74dと長孔72bとが緩く嵌合することにより、位置決め保持部材32Aが画像形成装置本体側に固定される。これにより、位置決め保持部材32A(位置決めユニット70)を画像形成装置本体に対して位置決め固定することができる。
位置決めピン74bの先端に、図24及び図25に示すような面取り形状をなすテーパ部74cを形成することによって、位置決めピン74bが位置決め保持部材32Aとスライド部材41Aの各孔73b,72bへ入りやすくすることができる。また、位置決めピン74bの溝74dの手前部分に、換言すれば位置決めピン74bのスライド部材41Aの長孔72bと嵌合する側の部分に同様の面取り形状なすテーパ部を形成することによって、スライド部材41Aがスライド嵌合しやすくすることができる。
図27に、位置決め保持部材32Aと画像形成装置本体側に設けられている前側板28との位置関係を示す。位置決め保持部材32Aは揺動支点としてのヒンジピン34を中心に揺動・開閉可能である。その支点は、位置決め保持部材32Aの位置決めピン74と接する面よりも外側の位置に設けられている。すなわち、図27において、MよりもNの方が外側に位置していることが判る。これにより、位置決め保持部材32Aが、図において左側の手前側に倒れてくることを防ぐことができる。
位置決め保持部材32Aは、その位置決め孔73bに位置決めピン74bが嵌合・セットされ閉じられる際に、位置決め保持部材32Aをその位置に仮に固定する仮固定手段としてのマグネットキャッチ76により、仮に固定することができる。この仮固定手段は、マグネットキャッチ以外にも、ラッチや板ばね等でも良い。仮固定手段を設けたことにより、上述した構成よりも確実に位置決め保持部材32Aが図において左側の手前側に倒れてくることを防ぐことができる。
(第1の実施形態)
図19及び図20を参照して、第1の実施形態を説明する。図19には、第1の実施形態における位置決め保持部材32Aの左半分が示されている。
第1の実施形態は、図8ないし図18に示した第2の比較例と比較して、図19及び図20に示すように、位置決めユニット70が画像形成装置本体に対して開放されているとき、スライド部材41Aの第2の位置へのスライド・移動を規制する規制手段としての規制部材85を位置決め保持部材32Aに後述する状態で設けた点、位置決めユニット70が画像形成装置本体に対して閉じられるとき、規制部材85によるスライド部材41Aの第2の位置へのスライド・移動規制を解除する移動規制解除手段及び凸部としてのピン88を画像形成装置本体側の前側板28(図8参照)に植設した点、位置決めユニット70が画像形成装置本体に対して閉じられるとき、ピン88と嵌合可能な凹部としての孔89が位置決め保持部材32Aに形成されている点、及び規制部材85を矢印D方向に常に付勢する規制部材用付勢手段としてのコイルばね87(圧縮ばね)を有する点が主に相違する。第1の実施形態は、上記相違点以外は第2の比較例の画像形成装置と同様である。
図19及び図20に示す位置決めユニット70における位置決め保持部材32A及びスライド部材41Aの状態は、位置決め保持部材32Aが開位置を占めていて、かつ、スライド部材41Aが第1の位置を占めている状態、すなわち感光体ドラムの交換時などにおいて、スライド部材41Aを位置決め保持部材32Aに対して左側へスライドし、図示しない各押圧部材を感光体ドラムの軸受17から開放している状態を表している。
位置決め保持部材32Aには、スライド部材41Aの第2の位置へのスライドを規制する規制部材85が、位置決め保持部材32Aに回動可能に設けられた支点軸86を揺動支点として矢印C方向、矢印D方向に揺動・変位可能に設けられている。すなわち、規制部材85は、両図に示すように、スライド部材41Aが第1の位置を占めているとき、孔89を遮ると共にスライド部材41Aに係合してスライド部材41Aを第1の位置に保持する規制位置と、ピン88と孔89とが嵌合・係合することにより、スライド部材41Aとの係合状態が解除されてスライド部材41Aの第2の位置への移動を許す非規制位置との間で揺動・変位可能になっている。
規制部材85及びスライド部材41Aは、共に金属製の板状部材である例えば板金材(鋼板)で形成されており、互いの板厚方向の面同士、つまり規制部材85の端面85aとスライド部材41Aの端面41Aa同士が接触するような形状に形成されて配置されている。
また、図20に示すように、規制部材85は、規制部材85の図において右側面とカバー90の内壁面との間に設けられた弾性部材であるコイルばね87によって、規制部材85を常に位置決め保持部材32Aに押し付ける方向に付勢されている。つまり、コイルばね87の付勢力は、スライド部材41Aの図19に示す矢印La方向、すなわちスライド・移動方向と直交する方向に設定されている。
なお、規制部材用付勢手段は、コイルばね87に限らず、例えば板ばね等であってもよい。
位置決め保持部材32Aは図8に示したように、画像形成装置本体7に対して矢印D方向に揺動し、位置決め保持部材32Aの位置決め孔35a,35bが、画像形成装置本体7側の前側板28に植設された位置決めピン36a,36bに嵌合されると共に、第3の比較例における仮固定手段等を介して仮セットされる。この際、図19に示したピン88が、孔89と嵌合することにより、コイルばね87の付勢力に抗して規制部材85を矢印C方向に揺動する向きに押し込むことで、規制部材85がスライド部材41Aの第2の位置への移動を許す非規制位置を占め、規制部材85によるスライド部材41Aの第1の位置の保持・固定状態が解除される。
上述したとおり、本実施形態によれば、位置決めユニット70が画像形成装置本体7に対して開放されているときに、規制手段としての規制部材85によって、スライド部材41Aの第2の位置への移動が規制されているので、スライド部材41Aが第1の位置に保持・固定され、例えばユーザやサービスマン等が誤ってスライド部材41Aを第2の位置にしてしまうことを防ぐことができ、これによって位置決めユニット70を画像形成装置本体7に対して閉じる際に、担持体支持部材15の軸受17と各押圧部材44A(図19及び図20では省略されている)との干渉を避けることができるので、位置決めユニット70の画像形成装置本体7へのスムーズな装着が可能となる。
また、本実施形態によれば、規制部材85は、スライド部材41Aが第1の位置を占めているとき、孔89を遮ると共にスライド部材41Aに係合してスライド部材41Aを第1の位置に保持する規制位置と、ピン88と孔89とが嵌合・係合しピン88の頭部が通過することにより、スライド部材41Aとの係合状態が解除されてスライド部材41Aの第2の位置への移動を許す非規制位置との間で揺動・変位可能になっていて、位置決めユニット70が画像形成装置本体7に対して閉じられるとき、移動規制解除手段としてのピン88を孔89に押し込むことによって規制部材85によるスライド部材41Aの第2の位置への移動規制が確実に解除されるので、上記効果をより確実に奏する。
本実施形態によれば、規制部材85及びスライド部材41Aは、共に金属製の板状部材で形成されており、互いの板厚方向の面同士が接触するような形状に形成され配置されているので、強い力でスライド部材41Aをスライド・移動させても、規制部材85とスライド部材41Aとの破損を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、規制部材用付勢手段としてのコイルばね87によって、規制部材85が規制位置を占める向きに常に付勢されているので、規制部材85によるスライド部材41Aの第1の位置への保持・固定がより確実となる。
本実施形態によれば、コイルばね87による付勢力は、スライド部材41Aのスライド・移動方向に対して直交する方向に設定されているので、例えば付勢力をスライド部材41Aの移動方向に沿って設定した場合と比較して、より小さな付勢力で済む。
本発明の実施形態は、上述した第1の実施形態に限らず、次のような変形例であってもよい。すなわち、位置決めピン36bの頭部が位置決め孔35bを通過し、図示しない規制部材を矢印C方向に押し込み揺動させることで、該規制部材をして非規制位置を占めさせ、該規制部材によるスライド部材41Aの第1の位置の保持・固定状態を解除することも可能である。
具体的には図示しないが、スライド部材41Aが第1の位置を占めているとき、位置決め孔35bを遮ると共にスライド部材41Aに係合してスライド部材41Aを第1の位置に保持する規制位置と、位置決めピン36bと位置決め孔35bとが嵌合することにより、スライド部材41Aとの係合状態が解除されてスライド部材41Aの第2の位置への移動を許す非規制位置との間で揺動・変位可能に前記規制部材を構成することも可能である。そして、位置決めユニット70が画像形成装置本体7に対して閉じられるとき、位置決めピン36bの頭部が位置決め孔35bと嵌合・通過し前記規制部材を矢印C方向に押し込み揺動させることで、該規制部材を非規制位置を占めさせることも可能である。
この変形例によれば、位置決め凸部としての位置決めピン36bが移動規制解除手段を兼ねていることで、特別な移動規制解除手段が不要となり、コストをかけずに済むという利点・効果を奏する。
(第2の実施形態)
図21および図22を参照して、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、図23ないし図27に示した第3の比較例における位置決めユニット70の位置決め方式と比較して、位置決めピン74a,74bに代えて、スライド部材41A及び位置決め保持部材32Aの各孔72a,72b、73a,73bに対応する画像形成装置本体7の所定の位置に、位置決め凸部及び位置決め軸としての位置決めピン96a,96bが設けられている点のみが相違する。第2の実施形態は、上記相違点以外は第3の比較例の画像形成装置と同様である。
なお、位置決めピン96aと位置決めピン96bとも同一の形状・寸法であるため、図において左側の位置決めピン96bを代表して説明するが、図において右側の位置決めピン96aでも同様である。位置決めピン96bは、第1ないし第3の比較例の位置決めピンと同様に、例えば鋼材等の金属で形成されていて、画像形成装置本体7の所定の位置に植設・固定されている。ここで、位置決め凸部は、位置決め軸としての位置決めピン96a,96bに限らず、例えば画像形成装置本体7の前側板28(図8参照)と一体的に突出して形成された凸部であってもよい。
位置決めピン96bには、位置決め凹部としての位置決め孔73bに案内されるべくその先端部に形成され該先端に向かうにしたがって先細りに傾斜したテーパ部96cと、該テーパ部96cの終端から位置決め孔73bと嵌合する部位までの間に形成され、ほぼ同一の外周径寸法である連続面部96fと、該連続面部96fの全外周に亘り遮らないように該連続面部96fの一部に形成された溝部96dと、位置決め孔73bと最終的に嵌合する嵌合部96eとが一体的に形成されている。
溝部96dは、矢印La方向で示すスライド部材41Aのスライド・移動方向とほぼ平行な二つの平坦部となっていて、これらの平坦部は、互いに平行な二つの平面形状からなる。
図21に示すように、位置決め保持部材32Aを矢印D方向に揺動させて画像形成装置本体に対して閉じることによって、先ず、位置決めピン96bのテーパ部96cが位置決め保持部材32Aの位置決め孔73bに案内されながら嵌入していき、次いで連続面部96fが孔73bに案内されながら嵌入し、最終的に嵌合部96eが位置決め孔73bに嵌合することで、スライド部材41Aが第1の位置においての位置決め保持部材32A(位置決めユニット70)の画像形成装置本体に対する位置決めがなされる。
この際、スライド部材41Aは第1の位置を占めており、位置決め保持部材32A及びスライド部材41A等(位置決めユニット70)が自重などにより僅かに下降したような場合であっても、位置決めピン96bにおけるテーパ部96cの終端から嵌合部96eまで同一の外周径寸法で形成されている連続面部96fが位置決め孔73bにガイドされるので、嵌合部96eに到達する前であっても溝部96dにはまり込んでしまうことなく、位置決め孔96bに対して嵌合部96eの嵌合がスムーズかつ確実になされることとなる。
次いで、スライド部材41Aを矢印La方向にスライドさせ第2の位置に移動することで、位置決めピン96bの上下に平坦部をなす溝部96dと長孔72bとが緩く嵌合することにより、位置決め保持部材32Aが画像形成装置本体側に固定される。これにより、スライド部材41Aが第2の位置においての位置決め保持部材32A(位置決めユニット70)を画像形成装置本体に対して位置決め固定することができる。
本実施形態によれば、位置決めピン96bは、テーパ部96cの終端から位置決め孔73bと嵌合する部位までの間に形成され、ほぼ同一の外周径寸法である連続面部96fと、該連続面部96fの全外周に亘り遮らないように該連続面部96fの一部に形成された溝部96dとを備えていることにより、位置決め保持部材32A(位置決めユニット70)が自重などにより僅かに下降したような場合であっても、位置決めピン96bの連続面部96fが位置決め孔73bにガイドされるので、嵌合部96eに到達する前であっても溝部96dにはまり込んでしまうことなく、位置決め孔96bに対して嵌合部96eをスムーズかつ確実に嵌合させることができる。また、位置決めピン96bの先端部に形成した面取り形状をなすテーパ部96cによって、位置決めピン96bが位置決め保持部材32Aとスライド部材41Aの各孔73b,72bへ入りやすくすることもできることは言うまでもない。
前記比較例等では、中間転写体に転写した後、シート状記録媒体に一括転写するタンデム型の画像形成装置を例示して説明したが、記録媒体搬送手段としての無端ベルトでシート状記録媒体を搬送しながら順次転写して重ね合わせる直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置においても同様に適用し実施することができる。この一例としては、特開平11−95565号公報の図1に示されているものが挙げられる。すなわち、本発明は、少なくとも一つの像担持体上の像は直接的又は間接的にシート状記録媒体に転写される画像形成装置にも適用できる。
また、本発明は、例えば特開2001−222207号公報(特許文献6)記載の像担持体ユニットの位置決め方式を用いた画像形成装置等にも適用できる。
以上述べたとおり、本発明を特定の比較例、実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した比較例、実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性及び用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明を適用する画像形成装置の概略断面図である。 第1の比較例における感光体ドラムとこれを支持する構成を示す断面図であって、一部の要素を省略して示した図である。 第1の比較例における画像形成装置本体のフレームと、プロセスカートリッジと、位置決め保持部材の概略を示す斜視図である。 第1の比較例における閉位置にある位置決め保持部材と、第1の位置を占めたスライド部材とを示す正面図である。 第1の比較例における閉位置にある位置決め保持部材と、第2の位置を占めたスライド部材とを示す正面図である。 第1の比較例におけるスライド部材と、位置決め保持部材と、プロセスカートリッジの分解斜視図である。 第1の比較例における画像形成装置本体の内側から位置決め保持部材とスライド部材を見たときの斜視図である。 第2の比較例における画像形成装置本体のフレームと、プロセスカートリッジと、位置決め保持部材の概略を示す斜視図である。 第2の比較例における位置決めユニットの位置決め保持部材の取付穴周りの正面図である。 第2の比較例における閉位置にある位置決め保持部材と、第1の位置を占めたスライド部材とを示す正面図である。 第2の比較例における閉位置にある位置決め保持部材と、第2の位置を占めたスライド部材とを示す正面図である。 第2の比較例における位置決め保持部材と、押圧部材との取り付け状態を示す分解斜視図である。 第2の比較例における位置決め保持部材と、押圧部材と、ばねとの取り付け状態を示す分解斜視図である。 スライド部材の切り曲げ形状の曲げ角度とばねとの取り付け関係とを説明する要部の平断面図である。 ばねの詳細形状を説明する図である。 第2の比較例における位置決め保持部材と、押圧部材と、ばねとを取り付けた状態を示す要部の斜視図である。 第2の比較例における位置決めユニットを構成する位置決め保持部材、スライド部材、カバー部材周りの分解斜視図である。 レバーの動作を示す図である。 第1の実施形態における位置決め保持部材、スライド部材、規制部材及び位置決めピンとの取り付け・動作関係を示す要部の斜視図である。 図20の要部の断面図である。 第2の実施形態における位置決め保持部材、スライド部材および位置決めピンとの取り付け・動作関係を示す要部の斜視図である。 (a)は、第2の実施形態における位置決めピンの正面図、(b)は、同位置決めピンの平面図、(c)は、同位置決めピンの右側面図である。 第3の比較例における位置決め保持部材の位置決め孔、スライド部材の位置決め関係を示す要部の正面図である。 第3の比較例における位置決め保持部材とスライド部材との位置決めピンによる位置決め状態を示す要部の斜視図である。 第3の比較例における位置決め保持部材の位置決め孔に位置決めピンが正常に嵌合した状態を示す要部の拡大断面図である。 従来の問題点を示す図であって、第3の比較例における位置決め保持部材の位置決め孔に位置決めピンの溝が引っ掛かった不具合状態を示す要部の拡大断面図である。 第3の比較例における位置決め保持部材と画像形成装置本体側との位置関係及び仮固定手段を示す側面図である。
符号の説明
1Y,1C,1M,1BK プロセスカートリッジ(像担持体ユニット)
6Y,6C,6M,6BK 感光体ドラム(像担持体)
7 画像形成装置本体
15 担持体支持部材
16 支持軸(回転軸)
17 軸受
32A 位置決め保持部材(保持部材)
41A スライド部材(可動部材)
44A 押圧部材
78,79 面(保持部)
49 ストッパ
50 ガイド面(ガイド部)
53 楔形部
70 位置決めユニット
71 U字状のばね
73a,73b 位置決め孔(位置決め凹部)
77 取付穴(開口)
85 規制部材(規制手段)
87 コイルばね(規制部材用付勢手段)
88 ピン(移動規制解除手段)
90 カバー(カバー部材)
92 移動手段
94 レバー(操作部材)
96a,96b 位置決めピン(位置決め凸部、移動規制解除手段)
96c テーパ部
96d 溝部(平坦部を備えた溝部)
96e 嵌合部
96f 連続面部
P 転写紙(シート状記録媒体の一例)

Claims (9)

  1. 像担持体及び該像担持体を支持する担持体支持部材を備えた少なくとも一つの像担持体ユニットと、該少なくとも一つの像担持体ユニットを前記担持体支持部材を介して、画像形成装置本体に対して着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニットとを有し、該位置決めユニットは、前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記担持体支持部材が保持される少なくとも一つの開口した保持部を備えた保持部材と、前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧しない第1の位置と前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧する第2の位置との間で移動可能に前記保持部材に支持された可動部材とを具備し、前記少なくとも一つの像担持体上の像は直接的又は間接的にシート状記録媒体に転写される画像形成装置であって、
    前記可動部材の第2の位置への移動を規制する規制位置と、前記可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制手段前記保持部材に設けられており、
    前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して開放されているとき、前記規制手段は前記規制位置を占め、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記規制手段を前記規制位置から前記非規制位置に変位させることにより、前記規制手段による前記可動部材の第2の位置への移動規制を解除する移動規制解除手段を前記画像形成装置本体側に有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置本体には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記保持部材と係合可能な凸部が設けられており、
    前記保持部材には、前記凸部と係合する凹部が設けられており、
    前記規制手段は、前記可動部材が第1の位置を占めているとき、前記凹部を遮ると共に前記可動部材に係合して該可動部材を第1の位置に保持する規制位置と、前記凸部と前記凹部とが係合することにより、前記可動部材との係合状態が解除されて該可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制部材からなり、
    前記移動規制解除手段は、前記凸部からなり、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記凸部が前記凹部と係合することにより、前記規制部材を前記非規制位置に変位させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記凸部は、前記位置決めユニットを前記画像形成装置本体に対して位置決めするための位置決め凸部からなり、
    前記凹部は、前記位置決め凸部と嵌合する位置決め凹部からなり、
    前記規制手段は、前記可動部材が第1の位置を占めているとき、前記位置決め凹部を遮ると共に前記可動部材に係合して該可動部材を第1の位置に保持する規制位置と、前記位置決め凸部と前記位置決め凹部とが嵌合することにより、前記可動部材との係合状態が解除されて該可動部材の第2の位置への移動を許す非規制位置との間で変位可能な規制部材からなり、
    前記移動規制解除手段は、前記位置決め凸部からなり、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決め凸部が前記位置決め凹部と嵌合することにより、前記規制部材を前記非規制位置に変位させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記規制部材及び前記可動部材は、共に金属製の板状部材で形成されており、互いの板厚方向の面同士が接触するような形状に形成され配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記規制部材を、前記規制位置を占める向きに付勢する規制部材用付勢手段を有することを特徴とする請求項2ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置。
  6. 前記規制部材用付勢手段による付勢力は、前記可動部材の移動方向に対して直交する方向に設定されていることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  7. 像担持体及び該像担持体を支持する担持体支持部材を備えた少なくとも一つの像担持体ユニットと、該少なくとも一つの像担持体ユニットを前記担持体支持部材を介して、画像形成装置本体に対して着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニットとを有し、該位置決めユニットは、前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記担持体支持部材が保持される少なくとも一つの開口した保持部を備えた保持部材と、前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧しない第1の位置と前記少なくとも一つの保持部上の前記担持体支持部材を押圧する第2の位置との間で移動可能に前記保持部材に支持された可動部材とを具備し、前記少なくとも一つの像担持体上の像は直接的又は間接的にシート状記録媒体に転写される画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決めユニットを前記画像形成装置本体に対して位置決めするための位置決め凸部としての嵌合部を備えた位置決めピンが設けられており、
    前記保持部材には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決めピンの前記嵌合部と嵌合する位置決め凹部としての位置決め孔が設けられており、
    前記可動部材には、前記位置決めユニットが前記画像形成装置本体に対して閉じられるとき、前記位置決め孔に対向して形成され該位置決め孔よりも大きい孔と、前記可動部材の移動方向に沿って前記孔に連通して形成され、前記可動部材の移動方向と直交する方向の大きさが前記位置決め孔よりも小さい長孔とが設けられており、
    前記位置決めピンは、前記位置決め孔に案内されると共に前記孔を貫通すべくその先端部に形成され該先端に向かうにしたがって先細りに傾斜したテーパ部と、該テーパ部の終端から前記位置決め孔と嵌合する前記嵌合部までの間に形成され、ほぼ同一の外周径寸法である連続面部と、前記可動部材を第2の位置に移動するときに前記長孔に嵌入される、前記連続面部の全外周に亘り遮らないように前記連続面部の一部に形成された溝部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記溝部は、前記可動部材の移動方向とほぼ平行な少なくとも一つの平坦部を備えていることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記少なくとも一つの平坦部は、互いに平行な二つの平面形状からなることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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