JP5003860B2 - 組立ラインのワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は組立ラインのワーク搬送装置に関する。
従来より、ワークを搬送しながらこのワークに対して種々の部品を組み付けていく組立ラインにおいては、ベルト式のコンベア上にワークを載置し、作業工程ごとにコンベアを停止させて、組み立て作業を行うことが知られている。このような組み立てラインにおける各作業工程でワークを定められた位置に停止させる際には、コンベアによって移動するワークに所定位置で当接してワークの移動を規制するストッパを設け、このストッパにワークが当接した後もしばらくの間コンベアを動かし続けることにより、ワークの位置決めを正確に行うようにしている。
ところが、このような方法で搬送を行うと、ストッパにワークが当接した後もコンベアがしばらく動き続けることにより、ワークの搬送面がコンベアの上面と摺動することによってダメージを受けることになる。特に、ワークがエンジンに用いられるアルミ製のシリンダヘッドなどのようにシール性を必要とする表面を有する場合、この表面がダメージを受けてシール性が損なわれるといった問題が生じる可能性がある。
このような問題を解決するため、ワークをパレットに載せ、このパレットをコンベアによって搬送することも知られている。このようにすることにより、停止位置においてワークとコンベアとが直接接触することがないため、上記の問題が解決される。
また、パレットの使用に加えて、パレット自体に自走機能を持たせることにより、コンベアの駆動装置をなくすようにしたものも、例えば特許文献1によって提案されている。特許文献1の搬送装置は、パレットの下面にローラを備えた支承体を複数装着し、このローラを駆動体によって駆動することにより、パレットが自走可能となっている。そして、このパレット上にワークが載置され、ワークが搬送されるようになっている。
特許公報第2579894号
しかしながら、パレット及びパレットを搬送するためのコンベアを使用した場合、組立完了後にこのパレットを組立ラインの最初の位置に戻すためのコンベアを設ける必要があり、その分だけ設備に要する費用が増大すると共にスペースも必要となる。
また、特許文献1の搬送装置のようにパレット自体に自走機能を持たせるようにした場合でも、組立完了後にパレットを戻すための通路を確保する必要があり、通路確保のための費用とスペースが必要となる。
更に、パレットはワークを載置するための大きさを有しており、そのようなパレットを保管するための場所を確保しなければならないという問題もある。
また、パレットを使用する場合は、パレット上にワークを位置決めするための機構をパレットに設ける必要があるため、型式の異なるワークごとに別のパレットを用意する必要があり、パレットの製造費用がかさむという問題もある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダメージを受けることなくワークを搬送可能であると共に、コストとスペースを削減できるようにした組立ラインのワーク搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の組立ラインのワーク搬送装置は、ワーク下面に開口する孔に着脱可能に係止する係止部を上端側に有すると共に下端に転動ボールがその一部を下方に露出させた状態で回転可能に保持された複数の搬送ボール部材と、前記ワークが前記搬送ボール部材に支持されて載置され、前記搬送ボール部材から露出する転動ボールが転動することにより、組立ラインに沿って前記ワークを移動可能とする搬送台と、前記搬送台に沿って設けられ、前記ワークの下面に装着された前記搬送ボール部材の、前記ワークの搬送方向に直交する方向への動きを規制する2本のガイドレールとを備えた組立ラインのワーク搬送装置であって、前記2本のガイドレールは、前記ワークの下面に装着された全ての前記搬送ボール部材が両ガイドレールの間に位置するように配置されている。
このように組立ラインのワーク搬送装置を構成することにより、ワーク下面に開口する孔に係止部を係止させて複数の搬送ボール部材をワーク下面に装着し、これら搬送ボール部材に支持された状態で搬送台にワークを載置することにより、搬送ボール部材から下方に露出する転動ボールの転動によって、搬送台上で組立ラインに沿ってワークを移動させることが可能となる。このとき、ワークの下面に装着された全ての搬送ボール部材が、搬送台に沿って設けられた2本のガイドレールの間にあって、ワークの搬送方向に直交する方向への搬送ボール部材の動きがこれらガイドレールによって規制される。
更に、本発明の組立ラインのワーク搬送装置は、前記搬送ボール部材が、前記ワーク下面に装着された状態にあるときに上方を向く段部を有し、前記ワークは所定の組み立て作業の完了後に上方に持ち上げられて移送されるものであって、前記搬送台は、前記ワークが持ち上げられる際に前記搬送ボール部材の前記段部に係合して前記搬送ボール部材を前記ワークから離脱させる取り外し部材を有することを特徴とする(請求項)。
このように組立ラインのワーク搬送装置を構成することにより、ワークが所定の組み立て作業の完了後に移送のために上方に持ち上げられると、搬送ボール部材に形成された段部に取り外し部材が係合して搬送ボール部材の上方への移動が規制されるため、搬送ボール部材がワークから離脱する。
また、上記のように構成される組立ラインのワーク搬送装置において、前記搬送台は、前記ワークへの組み立て作業を行う位置の上面に、前記ワーク下面に装着された搬送ボール部材の転動ボールが係合可能な凹部が形成されていることを特徴とする(請求項)。
このように構成された組立ラインのワーク搬送装置によれば、搬送ボール部材の転動ボールの転動によりワークが搬送台上を移動して組み立て作業を行う位置に達すると、搬送台上面に形成された凹部に搬送ボール部材の転動ボールが係合し、ワークがその位置から移動しにくくなる。
また、上記組立ラインのワーク搬送装置において、搬送ボール部材が、前記ワーク下面に装着された状態にあるときに上方を向く段部を有し、搬送台が前記取り外し部材を有する場合、前記搬送台は、前記取り外し部材によって前記ワークから離脱した前記搬送ボール部材を前記搬送台の下方に落下させるための開口を有することを特徴とする(請求項)。
このように構成された組立ラインのワーク搬送装置によれば、取り外し部材によってワークから離脱した搬送ボール部材は開口から搬送台下方に落下する。
本発明の組立ラインのワーク搬送装置によれば、ワーク下面に開口する孔に係止部を係止させることにより複数の搬送ボール部材をワーク下面に装着するだけで、ワークを搬送台上で移動させることができるようになるので、作業性が良いばかりではなく、異なる型式のワークであっても搬送ボール部材を共用することが可能となり、パレットを用いる場合に比べてコストを削減することが可能となる。
また、ワークは搬送ボール部材に支持された状態で搬送台上を搬送されるので、ワークが搬送台などに接触することがなく、搬送時におけるワークの表面へのダメージを防止することができる。
更に、ワークは搬送ボール部材から露出する転動ボールが転動することにより、搬送台上を移動可能であるため、作業者が軽くワークを押し出すだけで次の作業工程までワークを移動させることが可能となり、ワークを搬送するための駆動装置が不要となって、搬送設備のためのコストを削減することが可能となる。
また、搬送台に沿って配設された2本のガイドレールによって搬送方向に直交する方向への搬送ボール部材の移動が規制されるので、搬送台から脱落することなく確実にワークを搬送することができる。しかも、2本のガイドレールの間に全ての搬送ボール部材が位置するようになっているため、ガイドレールの間隔を部分的に変更したり、搬送ボール部材とガイドレールとの間隔を調整することにより、ガイドレールを乗り越えずにワークを旋回させることが可能となる。
更に、パレットのような大きな部材を用いずにすむため、パレットを元の位置に戻すためのコンベアや大がかりな通路などを設ける必要がなくなり、組立完了後にワークから取り外された搬送ボール部材をトレイなどに一時的に貯留した上で、まとめて元の位置に戻すことができる。このため、搬送設備に必要なコストやスペース、及び保管場所を大幅に削減することが可能となる。
そして、請求項の組立ラインのワーク搬送装置によれば、ワークが所定の組み立て作業の完了後に移送のために上方に持ち上げられると、搬送ボール部材に形成された段部に取り外し部材が係合して搬送ボール部材がワークから離脱するので、手作業で1つ1つ搬送ボール部材をワークから取り外す必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
また、請求項の組立ラインのワーク搬送装置によれば、ワークが搬送台上を移動して組み立て作業を行う位置に達すると、搬送台上面に形成された凹部に搬送ボール部材の転動ボールが係合し、ワークがその位置から移動しにくくなるので、組み立て作業を安定して行うことが可能となる。
また、請求項3の組立ラインのワーク搬送装置によれば、取り外し部材によってワークから離脱した搬送ボール部材は開口から搬送台下方に落下するので、開口の下方にトレイなどを配設することにより、用済みとなった搬送ボール部材を一時的に貯留することが可能となる。従って、ワークから離脱した搬送ボール部材をその都度手作業で別の場所に移送する必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る組立ラインのワーク搬送装置が適用された、エンジン用アルミ製シリンダヘッドの組立ラインの概要を示す平面図である。
図1に示すように、シリンダヘッド組立ライン1は略L字状に構成されており、エンジン本体組立ライン2に並設されている。
ワークであるシリンダヘッド4は、搬入エリアA1で搬送台6の上に載置される。このときシリンダヘッド4の下面には、図2に示すようにして、搬送ボール部材8が手作業により装着される。
シリンダヘッド4には、シリンダヘッド4をシリンダブロック(図示せず)に固定するためのヘッドボルトが挿通されるヘッドボルト孔10が、シリンダヘッド4の上面及び下面に開口して形成されている。このヘッドボルト孔10は、シリンダヘッド4の長手方向に沿って2列に配列され、各列に4個ずつ計8個形成されている。
搬送ボール部材8は、2列に配列された8個のヘッドボルト孔10のうち、各列の両端部分にあるヘッドボルト孔10にそれぞれ1個ずつ装着されて、ちょうど長方形の四隅となるような位置に配置されており、これら搬送ボール部材8のシリンダヘッド4における長手方向の間隔は幅方向の間隔より長くなっている。ヘッドボルト孔10への搬送ボール部材8の装着は、図2に示すように、搬送ボール部材8の上端側に形成された係止部12をヘッドボルト孔10内に挿入することによって行われる。
係止部12には、軸線方向と直交する方向に貫通する孔14が形成されており、この孔14内にはボール16が孔14に沿って移動可能に設けられている。孔14の一方の開口(図2における左側の開口)の径は、ボール16の径より小さくなっており、搬送ボール部材8をシリンダヘッド4に装着する前の状態では、ボール16は孔14内に介装されたスプリング18で図2の左方向に付勢されることによって、一部を係止部12の外周面から突出させた状態に保持されている。係止部12の径はシリンダヘッド4のヘッドボルト孔10の径より小さく、係止部12の外周面からのボール16の突出量と係止部12の径との和はヘッドボルト孔10の径より大きくなるように設定されている。
そして、この係止部12をシリンダヘッド4のヘッドボルト孔10に挿入すると、ヘッドボルト孔10の周壁によりボール16がスプリング18の付勢力に抗して係止部12の内方に押し込まれる。このときボール16がスプリング18の付勢力によってヘッドボルト孔10の内周壁に押しつけられることにより、係止部12がヘッドボルト孔10内に保持されるようになっている。
搬送ボール部材8の中間部分には、鍔部20が設けられており、鍔部20の上面にはゴムブッシュ22が装着されている。このため、係止部12をヘッドボルト孔10内に挿入して搬送ボール部材8を押し込むと、鍔部20上面のゴムブッシュ22がシリンダヘッド4の下面に当接した状態で搬送ボール部材8がシリンダヘッド4下面に位置決めされて保持されることになる。
従って、搬送ボール部材8の係止部12をヘッドボルト孔10に押し込むだけで、搬送ボール部材8を簡単にシリンダヘッド4の下面に装着することができる。また、シリンダヘッド4の下面には鍔部20が直接当接せず、ゴムブッシュ22が当接するので、シリンダヘッド4の下面を傷つけることがない。
搬送ボール部材8の下端側にはベアリング部24が設けられており、ベアリング部24には転動ボール26がその一部を下方に露出させた状態で回転可能に保持されている。従って、搬送ボール部材8が下面に装着されたシリンダヘッド4を、転動ボール26が搬送台6の上面に接する状態で搬送台6上に載置すると、シリンダヘッド4は搬送ボール部材8により支持されると共に、転動ボール26の転動により搬送台6上を移動することが可能となる。
このように、複数の搬送ボール部材8をシリンダヘッド4の下面に装着するだけで、シリンダヘッド4を搬送台6上で移動させることができるようになるので、作業性が良いばかりではなく、異なる型式のシリンダヘッド4であっても搬送ボール部材8を共用することが可能となり、個別に作成したパレットを用いる場合に比べてコストを削減することが可能となる。
また、シリンダヘッド4は搬送ボール部材8から露出する転動ボール26が転動することにより、搬送台6上を移動可能であるため、作業者が軽くシリンダヘッド4を押し出すだけで次の作業工程までシリンダヘッド4を移動させることが可能となり、シリンダヘッド4を搬送するための駆動装置が不要となって、搬送設備のためのコストを削減することが可能となる。
なお、ベアリング部24と鍔部20とはベアリング部24より小さい径の脚部28によって連結されており、これによりベアリング部24の上面に上方を向く段部30が形成されている。
図1の組立ラインの搬入エリアA1で上述のようにして搬送ボール部材8が装着されたシリンダヘッド4が搬送台6上に載置された状態を図3に示す。搬送台6は、床面に固定された図示しない支持基盤によって支持され、組立ラインに沿って平行に配設された2本のフレーム32と、これらフレーム32間にブラケット34を介して掛け渡された搬送プレート36とを備えている。
搬送ボール部材8が装着されたシリンダヘッド4は、搬送ボール部材8の転動ボール26の転動により、搬送プレート36の上面を移動するようになっており、搬送プレート36の両側部には断面が略L字状の2本のガイドレール38が搬送プレート36の延設方向に沿って取り付けられている。ガイドレール38の間隔は、シリンダヘッド4が搬送ボール部材8を介して搬送プレート36上に載置されたとき、全ての搬送ボール部材が2本のガイドレール38の内側に位置するように設定されており、本実施形態ではシリンダヘッド4の幅方向において搬送ボール部材8とガイドレール38との間にわずかに隙間が生じる程度の間隔となっている。
このようなガイドレール38を設けることにより、搬送方向に直交する方向への搬送ボール部材8の移動が規制されるので、搬送プレート36や搬送台6から脱落することなく搬送台6に沿って確実にシリンダヘッド4を搬送することができる。また、前に述べたように、シリンダヘッド4の長手方向における搬送ボール部材8の間隔は、幅方向の間隔より長くなっているので、搬送台6上を搬送される各シリンダヘッド4は旋回も規制され、ほぼ向きをそろえて搬送されることになる。
組立ラインにおいて作業を行わない部分には、両方のフレーム32上にラフガイドプレート40が立設されており、万一搬送ボール部材8がガイドレール38を乗り越えるようなことがあっても、シリンダヘッド4が搬送台6から脱落しないようになっている。
このようにして搬送台6の搬送プレート36上に載置されたシリンダヘッド4は、搬入エリアA1の作業者が図中の矢印D1の方向に押し出すことにより、組み立て作業エリアA2へと移動する。
組み立て作業エリアA2には複数の作業工程が設けられており、シリンダヘッド4は矢印D1の方向に移動しながら各作業工程においてカムシャフトや吸排気バルブ(いずれも図示せず)などの動弁系部品が順次組み付けられていく。このとき、各作業工程に対応した位置において、搬送台6の上面に出没可能なストッパ42が設けられており、搬送台6上を移動するシリンダヘッド4は、ストッパ42により各作業工程で停止されて部品の組み付け作業が行われるようになっている。
図4及び図5は、作業工程に対応した位置において、搬送台6上方に突出したストッパ42によってシリンダヘッド4が停止した状態を示す図である。搬送台6の搬送プレート36にはストッパ42が出没するための出没口44が設けられており、搬送プレート36の下方に配置された油圧作動式のシリンダ機構46により、出没口44を貫通してストッパ42が昇降可能となっている。この作業工程を担当する作業者が図示しないスイッチを操作することによりシリンダ機構46に油圧が供給され、ストッパ42が出没口44から搬送プレート36の上方に突出する。
図中の矢印D5の方向に移動してきたシリンダヘッド4は、突出したストッパ42に搬送ボール部材8が突き当たることにより、当該作業工程に対応した位置で停止する。このときシリンダヘッド4がストッパ42に接触することはないので、シリンダヘッド4がダメージを受けるようなことはない。
また、シリンダヘッド4がストッパ42によって停止した後は、シリンダ機構46に供給された油圧を解放することにより、ストッパ42が搬送プレート36の下方に下降するようにして、組立作業時や次の作業工程へのシリンダヘッド4の移動の際にストッパ42が邪魔にならないようになっている。
なお、本実施形態では、作業者のスイッチ操作によりシリンダ機構46に油圧が供給されてストッパ42が上昇するようになっているが、例えば近接センサなどでシリンダヘッド4の接近を検知し、自動的にシリンダ46機構に油圧を供給するようにしてストッパ42を上昇させるようにしてもよい。また、ストッパ42の下降についても、例えばストッパ42に搬送ボール部材8の当接を検知する圧力センサを設け、この圧力センサにより搬送ボール部材8が当接してシリンダヘッド4が停止したことを検知したら、自動的にシリンダ46機構から油圧を解放してストッパ42を下降させるようにしてもよい。
このようにしてシリンダヘッド4が作業工程に対応した位置で停止したときに、各搬送ボール部材8の転動ボール26に対応する位置には、搬送プレート36上面に第1凹部48が形成されている。この第1凹部48に転動ボール26が係合することにより、ストッパ42が搬送プレート36下方に下降した後も、シリンダヘッド4がその場所から移動しにくくなっている。このため、シリンダヘッド4に対して部品の組み付けなどを行う際にシリンダヘッド4が動かず、安定した状態で作業を行うことができる。
組み立て作業の内容によってはシリンダヘッド4を搬送方向に直交する方向に旋回させて作業を行わなければならない場合があり、このような作業を行う必要のある位置では、図6に示すように2本のガイドレール38の間隔が拡大されて、シリンダヘッド4の旋回に伴う搬送ボール部材8の旋回軌跡よりも外側に両ガイドレール38が位置するようになっている。また、これに伴い搬送プレート36の幅も拡大されている。従って、搬送ボール部材8を介してシリンダヘッド4を搬送台6上に載置した状態のまま、ガイドレール38を乗り越えることなくスムーズにシリンダヘッド4の旋回を行うことができる。
更に、このようにシリンダヘッド4を旋回させて作業を行う作業工程の場合、上述した第1凹部の他に、シリンダヘッド4が旋回した状態にあるときの各搬送ボール部材8の転動ボール26に対応する位置には、搬送プレート36の上面に第2凹部50が形成されている。
搬送ボール部材8の転動ボール26が第1凹部に係合することにより、図6中に一点鎖線で示すように搬送時の向きで停止しているシリンダヘッド4に、旋回方向に力を加えて転動ボール26と第1凹部との係合を解除し、図6中の破線で示すような組み立て作業に必要な向きまで旋回させると、今度は転動ボール26が第2凹部50に係合し、旋回後の位置から動きにくくなる。このため、組み立て作業に適した位置にシリンダヘッド4を速やかに位置決めすることが可能となると共に、この状態でシリンダヘッド4に対して部品の組み付けなどを行う際にシリンダヘッド4が動かず、安定した状態で作業を行うことができる。
なお、このときストッパ42はシリンダ機構46によって搬送プレート36の下方に下降した状態にあって、出没口44から突出していないので、シリンダヘッド4の旋回の際にストッパ42が干渉することはない。
組み立て作業を完了した後は、シリンダヘッド4に旋回方向に力を加えて転動ボール26と第2凹部50との係合を解除し、再びシリンダヘッド4を搬送時の向きまで旋回させることにより、転動ボール26が第1凹部48に係合するので、搬送に適した向きにシリンダヘッド4を速やかに位置決めすることが可能となる。
このようにして各作業工程に対応する位置でストッパ42により停止し、部品の組み付け作業が行われることにより、図1の組み立て作業エリアA2における組み立て作業が完了したシリンダヘッド4は、作業エリアA2の最終工程の作業者によって第1傾斜エリアA3に押し出される。
なお、このときもストッパ42はシリンダ機構46によって搬送プレート36の下方に下降した状態にあって、出没口44から突出していないので、シリンダヘッド4の移動の際にストッパ42が干渉することはない。
第1傾斜エリアA3は、作業エリアA2側から徐々に高さが低くなる方向に傾斜しており、第1傾斜エリアA3に達したシリンダヘッド4は自重により第1傾斜エリアA3の搬送台6上を移動して方向転換エリアA4に達するようになっている。
方向転換エリアA4に達したシリンダヘッド4は、図示しない押し出し機構により、これまでの搬送方向に直交する方向(矢印D2の方向)に押され、第2傾斜エリアA5に押し出される。
第2傾斜エリアA5は、方向転換エリアA4側から徐々に高さが低くなる方向に傾斜しており、第2傾斜エリアA5に達したシリンダヘッド4は自重により第2傾斜エリアA5の搬送台6上を移動して移載エリアA6に達するようになっている。
移載エリアA6では、組立の完了したシリンダヘッド4を、並設されているエンジン本体組立ライン2上のエンジン本体52に移載するため、図示しないリフトアップ機構によりシリンダヘッド4を上方に持ち上げる作業が行われる。
移載エリアA6に達したシリンダヘッド4は、作業者によって図1の矢印D3の方向に動かされる。図7は移載エリアA6において矢印D3の方向に移動された後のシリンダヘッド4の状態を示す図であって、図8はこれを上方から見た図である。なお、図8では便宜上シリンダヘッド4を破線で表している。また、図9は図7における矢印D6の方向に見たときのシリンダヘッド4の状態を示す図である。
図7乃至9に示すように搬送台6には、搬送台6に固定された支柱54と、支柱54の上端部に取り付けられて搬送プレート36の上面より上方に位置する押さえ板56とからなる取り外し部材58が4カ所に凸設されている。
この取り外し部材58は、シリンダヘッド4が矢印D3の方向に移動してきたときに、シリンダヘッド4に装着されている4個の搬送ボール部材8にそれぞれ近接するような位置に配設されている。そして、図7及び9に示すように搬送ボール部材8の段部30の上面と取り外し部材58の押さえ板56下面との間に上下方向でわずかに隙間が生じると共に、図8に示すように、押さえ板56が段部30と上下に重なり合いながら搬送ボール部材8の脚部26の外周面から水平方向にわずかに離間するようになっている。
また、搬送台6の搬送プレート36上面には、図7に示すように、搬送ボール部材8が取り外し部材58の支柱54よりやや手前側で停止して位置決めされるように、各搬送ボール部材8の転動ボール26に対応した位置に凹部60が形成されており、この凹部60に転動ボール26が係合するようになっている。
このような状態で、シリンダヘッド4がエンジン本体組立ライン2への移載のために上方に持ち上げられると、各搬送ボール部材8の段部30が取り外し部材58の押さえ板56と係合し、搬送ボール部材8の上方へのさらなる移動が妨げられる。このため、引き続き上昇するシリンダヘッド4のヘッドボルト孔10から搬送ボール部材8の係止部12が抜き取られ、4個の搬送ボール部材8がそれぞれシリンダヘッド4から離脱する。
移載エリアA6のうち取り外し部材58が設けられている領域では、図8に示すように搬送台6の搬送プレート36が左右に分割されており、左右の搬送プレート36の間に開口62が形成されている。この開口62の下方には、搬送台6に固定されている支持フレーム64に対し取り外し可能に支持されたトレイ66が設けられている。
従って、シリンダヘッド4の上昇に伴ってシリンダヘッド4から離脱した搬送ボール部材8は、開口62から下方に落下してトレイ66内に収容される。移載エリアA6において、組立の完了したシリンダヘッド4の移載が繰り返し行われ、その際にシリンダヘッド4から離脱した搬送ボール部材8がトレイ66に貯留されて所定量に達した場合には、搬送ボール部材8が貯留されたトレイ66を支持フレーム64から取り外して空のトレイ66と入れ換える。搬送ボール部材8が貯留されたトレイ66は、台車などで再び組立ラインの搬入エリアA1に戻される。
このように、移載エリアA6ではシリンダヘッド4の移載の際に、シリンダヘッド4の上昇に伴って自動的に搬送ボール部材8がシリンダヘッド4から離脱するので、作業者が1つずつ手作業で取り外す手間が省け、作業効率を高めることができる。
また、シリンダヘッド4から離脱した搬送ボール部材8は、搬送台6の開口62から落下してトレイ66に貯留され、トレイ66に所定量の搬送ボール部材8が貯留された時点で組立ラインの搬入エリアA1に戻せばよいので、パレットを用いた場合のように広い保管場所を必要とせず、元の位置に戻すためのコンベアなどの大がかりな設備も不要となるため、スペース効率を高め製造コストを低減することが可能となる。
なお、本実施形態では、移載エリアA6においてシリンダヘッド4をD3の方向に移動させる作業は作業者が行うようにしたが、方向転換エリアA4と同様に押し出し機構を設けても良い。
また、移載エリアA6でのシリンダヘッド4の位置決めは、搬送プレート36に形成された凹部60に対する転動ボール26の係合によって行うようにしたが、このときに作業エリアA2で用いたストッパ42と同様の機構を併用するようにしてもよいし、凹部60を用いずにストッパ48のみで位置決めするようにしてもよい。
更に、取り外し部材58は搬送台6に固定するようにしたが、油圧機構などによりシリンダヘッド4の搬送方向に沿って進退可能とし、シリンダヘッド4が搬送ボール部材8の転動ボール26と搬送プレート36上面の凹部60との係合により位置決めされた後に後退位置から移動して、図8に示されるような位置関係となるように押さえ板56が搬送ボール部材8の段部30に重なり合うようにしてもよい。この場合、シリンダヘッド4が持ち上げられて搬送ボール部材8がシリンダヘッド4から離脱した後、取り外し部材58が後退位置へと戻ることにより、搬送ボール部材8が取り外し部材58に干渉を受けることなく開口62から落下する。
以上で本発明の一実施形態に係る組立ラインのワーク搬送装置についての説明を終えるが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態はシリンダヘッド4をワークとして搬送するものであったが、ワークはこれに限られるものではなく、搬送ボール部材を装着可能な孔を有するものであればどのようなものでもよい。従って、組立ラインについても上記実施形態のようにエンジンの組立ラインに限定されるものではない。
また、上記実施形態ではストッパ42を作業エリアにおいてシリンダヘッド4と停止させるために用いたが、作業エリア以外のエリアにおいてシリンダヘッド4を停止させる必要がある位置に同様のストッパを設けるようにしてもよいし、更に搬送プレート36の上面に搬送ボール部材8の転動ボール26と係合可能な凹部を併せて設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るワーク搬送装置の全体構成図である。 シリンダヘッドに装着された搬送ボール部材を一部切り欠いて示す図である。 シリンダヘッドが搬送台上に載置された状態を示す図である。 シリンダヘッドがストッパにより停止した状態を示す図である。 図4の状態を搬送方向から見た場合の図である。 作業エリアにおける搬送台の平面図である。 シリンダヘッドが移載エリアにあるときの状態を示す図である。 図7の状態における取り外し部材と搬送ボール部材との関係を示す図である。 図7の矢印D6の方向から見た場合の図である。
符号の説明
1 シリンダヘッド組立ライン
4 シリンダヘッド(ワーク)
6 搬送台
8 搬送ボール部材
26 転動ボール
30 段部
38 ガイドレール
42 ストッパ
48 第1凹部
50 第2凹部
58 取り外し部材
62 開口

Claims (3)

  1. ワーク下面に開口する孔に着脱可能に係止する係止部を上端側に有すると共に下端に転動ボールがその一部を下方に露出させた状態で回転可能に保持された複数の搬送ボール部材と、
    前記ワークが前記搬送ボール部材に支持されて載置され、前記搬送ボール部材から露出する転動ボールが転動することにより、組立ラインに沿って前記ワークを移動可能とする搬送台と、
    前記搬送台に沿って設けられ、前記ワークの下面に装着された前記搬送ボール部材の、前記ワークの搬送方向に直交する方向への動きを規制する2本のガイドレールと
    を備えた組立ラインのワーク搬送装置であって、
    前記2本のガイドレールは、前記ワークの下面に装着された全ての前記搬送ボール部材が両ガイドレールの間に位置するように配置されており、
    前記搬送ボール部材は、前記ワーク下面に装着された状態にあるときに上方を向く段部を有し、
    前記ワークは所定の組み立て作業の完了後に上方に持ち上げられて移送されるものであって、
    前記搬送台は、前記ワークが持ち上げられる際に前記搬送ボール部材の前記段部に係合して前記搬送ボール部材を前記ワークから離脱させる取り外し部材を有することを特徴とする組立ラインのワーク搬送装置。
  2. 前記搬送台は、前記ワークへの組み立て作業を行う位置の上面に、前記ワーク下面に装着された搬送ボール部材の転動ボールが係合可能な凹部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の組立ラインのワーク搬送装置。
  3. 前記搬送台は、前記取り外し部材によって前記ワークから離脱した前記搬送ボール部材を前記搬送台の下方に落下させるための開口を有することを特徴とする請求項に記載の組立ラインのワーク搬送装置。
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