JP5003335B2 - 車載光通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、光信号を用いて情報の送受信を行う車載光通信システムに関する。
車載光通信システムは、複数の装置(例えば、図8の第1〜第5カメラ100〜100及びセンターECU200)からなり、これら装置同士は、光信号を用いて情報の送受信を行うために、光ファイバ等の光導波手段で接続されている。また、このシステムでは、図8のように複数の光送信装置(カメラ)からの情報(映像情報)を合波して、光受信装置(センターECU(Electric Control Unit))に集める単方向のみの通信方式も想定される。また、その通信方式としては、コストのかかる波長多重方式(WDM:Wavelength Division Multiplexing)ではなく、時分割多重方式(TDM:Time Division Multiplexing)を採用することが予想される。
ここで、図8の従来の車載光通信システムにおいて、第1〜第5カメラ100〜100が、光信号送信のためにレーザダイオード(LD:Laser Diode)を備え、LDが発光状態になるような映像を撮像しているものとする。このような状態で従来の車載光通信システムにTDMを用いた場合の、第1〜第5カメラ100〜100からセンターECU200へ入力される光信号の強度を図9に示す。
この状態のように全てのカメラ100〜100に入力される映像情報が同じであっても、カメラ100〜100毎にそのLDの出力強度が異なり、また各カメラ100〜100とセンターECU200との間の接続状況が他のものと異なるので、図9に示すように、センターECU200への入力パワーは時間とともに変動する。光受信器(センターECU200)は、入力パワーが変動した直後は正しく受信できないため、従来の車載光通信システムでは、光送信装置が送信した情報を、光受信装置で再現することができない。つまり、正常に通信を行うことができない。
また、上記と同様にTDMを用いた一般的なシステムとしてPONシステムが挙げられるが、PONシステムでは、光受信器への入力パワーが切り替わってから正常な電気出力が出力されるまでの時間(settling time)が経過した後に通信を開始するので、正常に通信を行うことができるようになっている。しかし、その時間が経過するまで待機しなければならないため、その分タイムロスが発生する。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、光受信装置に入力されるパワーが、入力元の光送信装置によらず一定になるようにし、タイムロス無く正常に通信を行うことができる車載光通信システムを提供することを目的とする。
本発明による車載光通信システムは、複数の光送信装置と、それら複数の光送信装置から出力される複数の光信号を時分割で受信するセンター光受信装置とを備えた車載光通信システムである。センター光受信装置、受信した光信号の強度を示す光入力強度情報を、当該光信号を送信した光送信装置にコントローラエリアネットワークを介して電気的に送信する。光送信装置は、光信号を出力するレーザダイオードを備えており、上記の光入力強度情報を電気信号として受信し、その光入力強度情報に基づいて、センター光受信装置により受信される光信号の強度が設定値になるように出力光強度を調整する。
そして、車載光通信システムの起動時に、複数の光送信装置が出力する光信号の出力光強度を順次調整し、複数の光送信装置から受信する光信号の強度をセンター光受信装置において一致させ、当該車載光通信システムの定常動作時に、光送信装置はセンター光受信装置からイネーブル信号が入力されている時は、センター光受信装置から受信した光入力強度情報に基づいてレーザダイオードに供給する電流量を随時調整し、イネーブル信号が入力されていない時は、当該電流量を保持するようにする
本発明によれば、当該システムが閉じたシステムであることを活用して、システム起動
および起動後の定常動作時に、光受信装置に受光されている各光送信装置からの光信号の入力パワーに基づいて、各光送信装置の出力パワーを調整するので、通信時に光受信装置に入力される光入力パワーが、入力元の光送信装置によらず一定になる。この結果、車載光通信システムにおいて、常にタイムロス無く正常に通信を行うことができる。
本発明に係る車載光通信システムは、従来のものと同様に、例えば、情報を光信号で送信する複数の光送信装置と、その光送信装置が送信する光信号を受信する光受信装置とを、光ファイバ等の光導波手段で接続してなる。本明細書では、本車載光LANは、図8に示した従来の車載光LANと同様に、5台のカメラ(第1〜第5カメラ100〜100)を光送信装置として備え、また、センターECU200を光受信装置として備えるものとして説明する。また、センターECU200は、光ファイバを介して、第1〜第5カメラ100〜100と光学的に接続され、各カメラ100〜100からセンターECU200への光信号を時分割で受信する。
まず、図1〜図3を用いて、本発明に係る車載光通信システム(以下、車載光LAN(Local Area Network)システムという)について説明する。図1は、本車載光LANシステムを構成する、各々のカメラとセンターECUとの接続関係について説明するブロック図である。図2は、各カメラの光送信モジュールの構成例を示すブロック図で、図3は、センターECUの光受信モジュールの構成例を示すブロック図である。
本車載光LANを構成する第1〜第nカメラ100〜100は、それぞれ車外や車内の様子を撮像するものであり、通常動作時は、例えば、撮像した動画像データを光信号に変換し、図1に示すように、光ファイバOを介して、センターECU200に出力する。また、各カメラ100(i=1〜n)の出力信号は、時分割によりセンターECU200へ伝送される。つまり、カメラ100〜100ごとにタイムスロットがそれぞれ割り当てられ、タイムスロットごとに1つのカメラ100から信号出力が行われる。
センターECU200は、動画像データの光信号を受信し、通常動作時は、受信した画像データに基づく動画像をアプリケーション300(例えば、車内の表示装置等)に出力する。なお、複数のカメラ100から動画像データを受信した場合、センターECU200は、そのいずれかを選択し、または、2以上の動画像データを多重化してアプリケーション300に出力する。
このような車載光LANシステムにおいて、図1に示すように、カメラ100は、光信号を送信するための光送信モジュール111を備え、センターECU200は、光信号を受信するための光受信モジュール211を備える。これら光送信モジュール111と光受信モジュール211とが、光ファイバOを介して光学的に接続されている。
また、本車載光LANシステムは、通信時(通常動作時)に光受信装置に入力される光入力パワーが入力元の光送信装置によらず一定にすることができるようしている。これは、通常動作前であるシステム起動時に、センターECU200(の光受信モジュール211)への光信号の入力パワーに基づいて、カメラ100(の光送信モジュール111)からの出力パワーを予め調整することにより達成される。
そのために、カメラ100とセンターECU200とは、センターECU200が送信する光信号の入力パワー(入力強度)を示す光入力パワー情報(光入力強度情報)をカメラ100が電気信号として受信できるように、例えば、コントローラエリアネットワーク(CAN:Controller Area Network)バスCを介して接続されている。なお、カメラ100とセンターECU200には、情報送受信部としてCANドライバ/レシーバ112,212がそれぞれ備えられ、このCANドライバ/レシーバ112,212及びCANバスCを介して、光入力パワー情報の他に、時分割伝送のための同期信号等の情報が、カメラ100とセンターECU200との間で電気信号として伝達される。
また、カメラ100は、図1に示すように、車外の様子等を撮像するもの(例えばCCD素子)から成る撮像部120と、撮像部120で撮像した動画像を光信号に変換しセンターECU200に送信するカメラ本体部110と、を備える。
カメラ本体部110は、上述の光送信モジュール111及びCANドライバ/レシーバ112に加え、撮像部120で撮影した動画像データを送信するために、撮像部120から入力された動画像をアナログ・デジタル変換等して出力する入出力回路113を備える。また、カメラ本体部110を制御するためのマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)114と、データに基づいて当該データを示す電気入力信号を生成するPHYチップ115と、を備える。
また、PHYチップ115からの電気入力信号を光出力信号に変換して放射する光送信モジュール111は、図2に示すように、レーザダイオード(LD:Laser Diode)111aと、LD駆動回路111bと、バイアス電流制御回路111cと、制御部111dと、を有する。
LD111aは、データを示す電気入力信号及びバイアス電流に基づいた、LD駆動回路111bからの駆動電流(変調電流)によって駆動される。このLD111aは、変調電流に応じた光出力信号を発する。駆動電流はPHYチップ115からLD駆動回路111bに入力される電気入力信号に対応しているので、LD111aからの光出力信号は電気入力信号と同じデータを示す。このLD111aからの光出力信号は光ファイバOを介してセンターECU200に入力される。
なお、センターECU200は、後述のように、カメラ100のそれぞれのLD111aから送信される光信号の光入力パワー情報を、CANバスCを介して、それぞれのカメラ100に電気的に送信できるようになっている。
バイアス電流制御回路111cは、制御部111dの制御に従ってLD駆動回路111bを制御するもので、LD駆動回路111bがLD111aに流すバイアス電流を制御する。
制御部111dは、マイコン114等を介して、センターECU200から送信される光入力パワー情報を受信する。また、制御部111dは、受信した光入力パワー情報に基づいてLD111aの光出力パワーを調整するために演算する演算装置であり、演算結果に基づいて、バイアス電流制御回路111cを制御する。なお、制御部111dは、受信した光入力パワー情報に基づいてLD駆動回路111bを制御して、LD駆動回路111bがLD111aに流す変調電流を制御することもできる。
これら制御部111d等からなる光送信モジュール111は、LD111aの光出力パワーを調整する際は、センターECU200から送信される光入力パワー情報(すなわち、センターECU200が受信する光信号の強度)が設定値となるように、LD111aに流すバイアス電流を制御して、出力する光信号の出力強度を調整する。
カメラ100において、光送信モジュール111が、センターECU200から送信される光入力パワー情報を受信して、順次上記の光信号の出力強度の調整を行うことにより、センターECU200が各カメラから受信する光信号の強度を一致させることができる。すなわち、センターECU200への光入力パワーがカメラ100毎に変化しないようにすることができる。
なお、本車載光LANシステムにおいて、センターECU200からの光入力パワー情報に基づくLD111aの光出力パワーの調整は、上述のように、システム起動時に行えばよいが、走行途中で何らかの要因(例えば、振動等によるコネクタ接合部のずれなど)で、光入力パワーが変化することがある。このような場合は、通常動作時であっても随時行うようにしてもよい。
続いて、センターECU200について図1に戻って説明する。センターECU200は、上述の光受信モジュール211及びCANドライバ/レシーバ212に加えて、光受信モジュール211からの電気出力信号を動画像データとして出力するために、光受信モジュール211からの電気出力信号に対してアナログ・デジタル変換等を行うPHYチップ213を備える。また、センターECU200は、当該ECUを制御するためのマイコン214と、マイコン214から動画像データを受け付け、外部アプリケーション(例えば、表示装置)300にて処理することが可能な形式に変換し、外部アプリケーション300に出力する入出力回路215と、を備える。
外部アプリケーション300に出力される動画像データの元となる電気信号を光信号として受信する光受信モジュールは、図3に示すように、PD211aと、トランスインピーダンスアンプ(TIA:Trans Impedance Amplifier)211bと、リミティングアンプ211cと、PD電流検出回路211dと、A/Dコンバータ211eと、演算装置211fと、を備える。
PD211aは、カメラ100のLD111aから光ファイバOを介して送信された光信号を検出し、光信号の強度に応じた出力電流信号を生成する。PD211aからの出力電流信号は、TIA211bにより増幅され、さらにリミティングアンプ211cによりリミット増幅され、リミット増幅された電気信号には、PHYチップ213によりアナログ・デジタル変換等が行われ、その結果、動画像データが電気出力信号としてマイコン214に出力される(図1参照)。
また、PD電流検出回路211dは、PD211aで検出されたLD111aからの光信号の強度に応じた電流の大きさを検出しており、検出された電流の大きさは、A/Dコンバータ211eでデジタル信号に変換され、演算装置211fに入力される。演算装置211fでは、入力値から光入力パワーを換算し、モニタ値(光入力パワー情報)としてマイコン214に送信する。マイコン214は、CANドライバ/レシーバ212及びCANバスCを介して、カメラ100に光入力パワー情報を電気的に送信する。上述のように、この光入力パワー情報に基づいて、カメラ100は、光出力パワーを調節する。
なお、本明細書では、車載光LANシステムは、通信プロトコルとしてCANプロトコルを用いるように構成されるものとして説明したが、IEEE1394プロトコルやFlexRayプロトコル等を用いるように構成されてもよい。また、本車載光LANシステムは、電源ラインを用いたPLC(Power Line Communications)プロトコルを用いるように構成されてもよい。
次に、以上のような構成を有する車載光LANシステムの起動時における、光送信モジュールの光出力パワーを調整する処理を、図4を用いて説明する。なお、この処理例では、カメラ100は、センターECU200が受信する光信号の強度が所定の設定値に一致するように、受信した光入力パワー情報の値が設定値に一致するか否かの判定結果に基づいて、LDに供給する電流量(ここでは、LDに流すバイアス電流量)を調整し、LDから出力する光信号の出力強度を調整する。なお、受信した光入力パワー情報の値が設定値に一致するか否かの判定は、受信した光入力パワー情報の値が、設定値を含む所定の範囲内にあるか否かの判定に基づいて行われる。
まず、本発明の車載光LANシステムでは、起動後、センターECU200のマイコン214が、光受信モジュール211の電源が入っているかを判定する(ステップS1)。光受信モジュール211の電源が入っている場合(YESの場合)、マイコン214は、光出力パワーを調整するカメラ(光送信モジュール)を選択し(ステップS2)、選択したカメラに、当該カメラが調整するように選択された旨を示す選択信号を、CANバスCを介して送信する。なお、調整するカメラの順番は任意であり、予め設定されていてもよい。
選択されたカメラ、すなわち、選択信号を受信したカメラでは、マイコン114が、調整信号を受信した旨を光送信モジュール111に送信するとともに、光出力調整用のデータ(テストデータ)を示す電気信号をPHYチップ115から光送信モジュール111に入力するように制御する。光送信モジュール111では、制御部111dが、初期設定値のバイアス電流がLD111aに流れるように、バイアス電流制御回路111cを制御する。また、LD駆動回路111bが、バイアス電流制御回路111cからの制御と、PHYチップ115からのテストデータを示す電気信号とに基づいて、駆動電流をLD111aに流す(ステップS3)。
その後、カメラ100では、LD111aの光出力が安定するまで、待機する(ステップS4)。なお、この待機(ウェイト)時間は予め設定しておく。
このとき、センターECU200では、光受信モジュール211のPD211aで、カメラ100のLD111aからの光信号を、光ファイバOを介して受信(受光)している。カメラ100は、待機時間経過後に、このセンターECU200に光入力パワー情報の送信を要求する等して、光入力パワー情報を受信する(ステップS5)。
カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dは、マイコン114等を介して取得した光入力パワー情報に基づいて、光受信モジュール211のPD211aで受信された光信号の入力パワーが所定の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS6)。
規定の範囲内にない場合(NOの場合)、光送信モジュール111の制御部111dは、光受信モジュール211で受信されている光信号の入力パワーが所定の範囲よりも大きいか否かを判定する(ステップS7)。
所定の範囲よりも大きい場合(YESの場合)、光送信モジュール111の制御部111dは、LD111aに流すバイアス電流を1段階小さいものにするように、バイアス電流制御回路111cを制御する(ステップS8)。
LD111aに流すバイアス電流の大きさを変更した後、所定の時間待機する(ステップS9)。所定の時間経過後には、ステップS5の処理に戻る。
一方、ステップS6において、光受信モジュール211で受信されている光信号の強度が規定の範囲よりも小さい場合(NOの場合)、バイアス電流値がリミット値以下か否かを判定する(ステップS10)。なお、リミット値とは、この値を超えるとLD111aにダメージが起こり得る恐れのある値をいう。
リミット値を越えていない場合(YESの場合)、カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dは、LD111aに流すバイアス電流を1段階大きいものにするように、バイアス電流制御回路111cを制御する(ステップS8)。
LD111aに流すバイアス電流の大きさを変更した後は、カメラ100での処理は、上述のステップS9の処理に移行し、ステップS5の処理に戻る。
また、ステップS6において、規定の範囲内にある場合(YESの場合)は、調整することを選択されたカメラ100では、そのときのバイアス電流のレジスタ値を保持し、光信号の調整を終了し(ステップS12)、調整が終了した旨を、センターECU200に送信する。保持されたバイアス電流のレジスタ値は、全てのカメラの調整終了後、当該カメラ(の光送信モジュール)に光信号送信指示があった場合に用いられる。
カメラ100の調整が終了した旨を受信したセンターECU200は、何れのカメラが調整を終了したかを記録し、その記録に基づき、未調整のカメラがあるか否かを判定する(ステップS13)。未調整のカメラがある場合(YESの場合)は、センターECU200は、調整するカメラをその中から選択するように、処理はステップS2に戻る。一方、ステップS12において、未調整のカメラがない場合(NOの場合)は、車載光LANシステムにおける処理は終了する。
また、ステップS10においてバイアス電流値がリミット値を越えている場合(YESの場合)は、カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dは、カメラ100における光出力の調整が不完全である旨等を、センターECU200のマイコン214に送信する(ステップS14)。また、このステップにおいて、カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dは、光出力調整処理を終了し、調整が終了した旨を、カメラ100のマイコン114を介して、センターECU200のマイコン214に送信する。
そして、カメラ100における光出力の調整が不完全である旨を受信したセンターECU200では、マイコン214が、当該カメラにおいて出力調整ができなかった旨を表示装置が表示するためのエラー表示情報を、表示装置(外部アプリケーション)300に出力する(ステップS15)。そして、車載光LANシステムにおける処理は、ステップS12に移行する。
また、ステップS1において、光受信モジュール211の電源が入っていなければ(NOの場合)、その旨を表示装置に表示するためのエラー表示情報を、センターECU200のマイコン214が表示装置(外部アプリケーション)300に出力する(ステップS16)。その後に、車載光LANシステムにおける処理は終了する。
なお、ステップS15やステップS16において、エラーを表示装置300に表示するようにエラー表示情報を出力する際は、表示装置300がアラーム音を鳴らすためのアラーム音鳴動情報を、エラー表示情報に代えて、または、エラー表示情報とともに出力するようにしてもよい。
なお、LD111aに流す各段階におけるバイアス電流の大きさや、ステップS4やステップS9における待機時間、バイアス電流のリミット値は、予め設定しておくことが好ましい。また、段階間のバイアス電流の大きさは、一定とは限られず、バイアス電流の電流値に応じて、その大小が変化していてもよく、予め設定された待機時間は、前述のステップS4における待機時間と異なっていてもよいし、同じであってもよい。
上述のようにシステム起動時に光出力の調整を行った後に、例えば、第1〜第5カメラ100〜100の光送信モジュール111に所定のデータを入力したときに、センターECU200の光受信モジュール211で受光される光出力の状態を図5に示す。ここでは、所定のデータとして、LD111aが発光状態になるようなデータが入力されている。システム起動時に上記調整を行ったため、カメラが複数ある場合でも、図5に示すように、センターECU200の光受信モジュール211への光入力パワーを一定にすることができるので、正常に通信することが可能となる。
上記では、光入力パワー情報に基づいて、LD111aに流す電流を一段階ずつ変更することにより、LD111aの光出力パワーの調整を行っていた。しかし、調整方法は、上記の方法に限られず、現在の光入力パワー及びバイアス電流の情報から、目標光入力パワーにするためのバイアス電流を計算して、LD111aに流すバイアス電流を変更(調整)するようにしてもよい。
この方法においては、例えば、現在の光入力値(P[now])が目標値(通常は幅を持たせている)に対して小さいとき(上記幅内の最小値(P[min])より小さいとき)、目標光入力パワーにするためにさらに必要なバイアス電流値((P[min]−P[now]=ΔP)×A)を計算し、現在のバイアス電流値に加算し、LDに供給するバイアス電流値を変更する。なお、乗数Aは〔mA/P〕の次元を持つものである。また、現在の光入力値が所定幅の最大値(P[max])よりも大きいとき、目標光入力パワーにするために減ずべきバイアス電流値((P[now]−P[max]=ΔP)×A)を計算し、現在のバイアス電流値から減算し、LDに供給するバイアス電流値を変更する。
このようにして、あるスロットの受信器(センターECU200)への入力パワーと、LD111aに流しているバイアス電流の情報とに基づいて、目標光入力パワーするために供給すべきバイアス電流を計算し、次のスロットの出力パワーに反映させてもよい。ここでいうスロットとは、光入力パワー情報を取得し、光入力値と目標値を比較/判定し、加減電流値を計算し、供給電流を増減させる、という一連の流れの一回分を指す。
なお、加減電流値を求める際に用いる乗数Aは、予め定められた定数であってもよく、また、1または複数スロット分の光入力パワー情報及びバイアス電流値の情報を記憶しておき、記憶した情報等に基づき定めてもよい。また、1スロット目では、乗数Aには予め定めた値を用い、2スロット目では、1スロット目及び2スロット目の光入力パワー情報とバイアス電流値に基づいて、乗数Aを決定し、加減電流値を求めるようにしてもよい。
また、上記では、光入力パワー値の許容範囲(幅)内での最小値または最大値に基づいて、加減電流値を求めていたが、許容範囲内の上記以外の値をターゲット値とし、そのターゲット値に基づいて、加減電流値を求めるようにしてもよい。
上述のように調整することでシステム起動直後は正常に通信できるが、走行中に、何らかの要因(例えば振動によるコネクタ接合部のずれなど)により、各カメラ100iからセンターECU200への入力パワーがずれる可能性がある。そのため、本発明においては、特にセンターECU200の光受信モジュール211への入力パワーが一定になるように、全てのカメラ100iにおいてLD111aに供給する電流量を起動時に調整した後の定常動作時に、LD111aに供給する電流量を光入力パワー情報に基づいて随時調整し、送信出力を常時制御するようにしている
図6は、本発明の車載光LANシステムにおける光送信モジュールの光出力パワーを常時調整する処理を説明するフローチャートである。
センターECU200は、ある一定の時間おきに動作させるカメラ100を切り替えており、その切り替えは、センターECU200からイネーブル(Enable)信号をカメラ100へ入力することで行う。つまり、動作させるカメラ100にだけEnable信号を入力し、その他のカメラ100にはディスエーブル(Disable)信号を入力しておく(Disable信号が入っている場合でも、光信号の出力がOFFになっているだけで、内部の演算装置等は動作している)。以下に示すように、カメラ100は、Enable信号が自身に入力されているときにだけ、自動パワー制御(APC:Automatic Power Control)制御を行う。
カメラ100のマイコン114は、センターECU200からEnable信号が入っているかを判定する(ステップS21)。入っている場合(YESの場合)は、カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dが、マイコン114等を介して光入力パワー情報を受信する(ステップS22)。そして、受信した光入力パワー情報に基づいて、光受信モジュール211のPD211aで受信された光信号の入力パワーが、所定の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS23)。
所定の範囲内にない場合(NOの場合)、光送信モジュール111の制御部111dは、光受信モジュール211で受信されている光信号の入力パワーは、所定の範囲よりも大きいか否かを判定する(ステップS24)。
所定の範囲よりも大きい場合(YESの場合)、光送信モジュール111の制御部111dは、LD111aに流すバイアス電流を1段階小さいものにするように、バイアス電流制御回路111cを制御する(ステップS25)。LD111aに流すバイアス電流の大きさを変更した後、所定の時間待機する(ステップS26)。
所定の時間経過後に、カメラ100のマイコン114は、センターECU200からEnable信号が入っているか否かを判定する(ステップS27)。入っている場合(YESの場合)は、ステップS23の処理に戻る。
一方、ステップS24において、光受信モジュール211で受信されている光信号の強度が所定の範囲よりも小さい場合(NOの場合)、バイアス電流値がリミット値以下か否かを判定する(ステップS28)。このリミット値は予め設定しておく。
リミット値を越えていない場合(YESの場合)、カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dは、LD111aに流すバイアス電流を1段階大きいものにするように、バイアス電流制御回路111cを制御する(ステップS29)。LD111aに流すバイアス電流の大きさを変更した後は、カメラ100での処理は、上述のステップS26の処理に移行する。
また、ステップS23において、規定の範囲内にある場合(YESの場合)は、ステップS27の処理に移行する。
ステップS27において、センターECUからEnable信号が入っていないと判定された場合(NOの場合)は、バイアス電流のレジスタ値を保持し(ステップS30)、当該カメラ100における処理を終了する。
また、ステップS28において、バイアス電流値がリミット値以上と判定された場合(NOの場合)、カメラ100の光送信モジュール111の制御部111dは、カメラ100における光出力の調整ができない旨等を、センターECU200のマイコン214に送信する(ステップS31)。なお、カメラ100における光出力の調整ができない旨を受信したセンターECU200では、当該カメラにおいて出力調整ができない旨を表示装置が表示するためのエラー表示情報を、マイコン214が表示装置(外部アプリケーション)300に出力してもよい。
そして、車載光LANシステムにおける処理は、ステップS30に移行し、当該カメラ100に対する処理を終了する。
上述のようにセンターECU200への光入力パワーが一定になるように送信出力を常時制御した際の、センターECU200の光受信モジュール211で受光される光出力の状態を図7に示す。ここでは、LD111aが発光状態になるようなデータが入力されているものとする。図7の例では、第2カメラ100及び第4カメラ100のタイムスロットに切り替わったとき、並びに、第5カメラ100のタイムスロットの途中で、車載光LANシステムにおいて、何らかの要因で各光送信装置から光受信装置への入力パワーがずれている。しかし、上述のように、常時LD111aの光出力パワーを制御しているため、光受信装置への入力パワーが一定になるように修正することができるので、正常に通信することができる。
なお、以上の例の車載光LANシステムでは、光送信装置としてカメラを備えるものとして説明したが、カメラに限らず別のアプリケーションでも良い。
本発明の車載光LANシステムを構成する、各々のカメラとセンターECUとの接続関係について説明するブロック図である。 各カメラの光送信モジュールの構成例を示すブロック図である。 センターECUの光受信モジュールの構成例を示すブロックである。 本発明の車載光LANシステムの起動時における、光送信モジュールの光出力パワーを調整する処理を説明するフローチャートである。 システム起動時に光出力の調整を行った後に、複数のカメラに所定のデータを入力したときに、センターECUで受光される光出力の状態を示す図である。 本発明の車載光LANシステムにおける光送信モジュールの光出力パワーを常時調整する処理を説明するフローチャートである。 センターECUへの光入力パワーが一定になるように送信出力を常時制御を行った際の、センターECUで受光される光出力の状態を示す図である。 車載光LANシステムの構成例を示す図である。 従来の車載光LANシステムにTDMを用いた場合の、複数のカメラからセンターECUへ入力される光信号の強度を示す図である。
符号の説明
100…第1カメラ、100…第2カメラ、100…第3カメラ、100…第4カメラ、100…第5カメラ、110…カメラ本体部、111…光送信モジュール、111a…LD、111b…LD駆動回路、111c…バイアス電流制御回路、111c…制御部、111d…制御部、112…CANドライバ/レシーバ、113…入出力回路、114…マイコン、115…PHYチップ、120…撮像部、200…センターECU、211…光受信モジュール、211a…PD、211b…TIA、211c…リミティングアンプ、211d…PD電流検出回路、211e…A/Dコンバータ、211f…演算装置、212…CANドライバ/レシーバ、213…PHYチップ、214…マイコン、215…入出力回路。

Claims (1)

  1. 複数の光送信装置と、該複数の光送信装置から出力される複数の光信号を時分割で受信するセンター光受信装置とを備えた車載光通信システムであって
    前記センター光受信装置は、受信した光信号の強度を示す光入力強度情報を、当該光信号を送信した光送信装置にコントローラエリアネットワークを介して電気的に送信し、
    前記光送信装置は、前記光信号を出力するレーザダイオードを備えており、前記光入力強度情報を電気信号として受信し、該光入力強度情報に基づいて、前記センター光受信装置により受信される光信号の強度が設定値となるように出力光強度を調整し、
    当該車載光通信システムの起動時に、前記複数の光送信装置が出力する光信号の前記出力強度を順次調整し、前記複数の光送信装置から受信する光信号の強度を前記センター光受信装置において一致させ
    当該車載光通信システムの定常動作時に、前記光送信装置は前記センター光受信装置からイネーブル信号が入力されている時は、前記センター光受信装置から受信した前記光入力強度情報に基づいて前記レーザダイオードに供給する電流量を随時調整し、前記イネーブル信号が入力されていない時は、当該電流量を保持する、ことを特徴とする車載光通信システム。
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