JP5002834B2 - 角度検出装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、角度検出装置及びその製造方法に関する。
従来、この種のレゾルバは、ステータ及びロータを有し、ステータに対するロータの回転位置によってステータとロータとの間の相互インダクタンスが変化することを利用して、ステータに対するロータの回転角度に応じた出力信号を出力する。
図28は、従来のレゾルバを説明するために示す図である。図28(a)は従来のレゾルバの構造を示す図であり、図28(b)は従来のレゾルバの各スロットにおける巻線構造を説明するために示す図である。
従来のレゾルバ10は、図28(a)に示すように、1相の励磁巻線14及び2相の検出巻線(SIN検出巻線16及びCOS検出巻線17(図28(a)では図示せず。))が突極13に巻回されたステータ11と、ステータ11に対して回転自在に設けられたロータ15とを備える可変リラクタンス型のレゾルバである。ロータ15は、鉄心のみで巻線を有しない偏心ロータであり、ロータ15とステータ11との間のギャップパーミアンスが回転角度θに対して正弦波状に変化する。このため、従来のレゾルバ10によれば、図28(b)に示すように、上記したギャップパーミアンスを測定することにより回転角度を高精度で検出することができる。
また、従来のレゾルバ10においては、2相の検出巻線(SIN検出巻線16及びCOS検出巻線17)が各スロット12に1スロットピッチ(スロット飛びを伴うことなく、各スロットに順次巻線を入れる状態)で巻回されており(図28(a)では図示せず。)、さらに、図28(b)に示すように、その誘起電圧分布が各々正弦波分布となるように分布巻き(その巻線の巻き数(量)も正弦波分布状となる。)されている。
このため、従来のレゾルバ10によれば、出力電圧に含まれている低次から高次にわたる高周波次数を低減させることにより、回転角度の検出精度を向上することができる。
ところが、従来のレゾルバ10は、図28(a)に示す構造を有しているため、励磁巻線及び検出巻線を突極に巻回することが困難となり、例えば自動巻線機の構造が複雑になる。そこで、例えば特許文献1及び特許文献2では、ステータ側に設けたボビンに励磁巻線及び検出巻線を設けたり、ステータ側に励磁巻線及び検出巻線を多層プリント基板に印刷して設けたりする一方で、突極及びロータを金属板等で形成するようにした角度検出装置が開示されている。
特開2000−292119号公報 特開2000−292120号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された角度検出装置では、部品点数が多く、角度検出装置の製造コストの低減や信頼性の向上が困難になるという問題があった。また、特許文献1及び特許文献2に開示された角度検出装置では、ステータのヨークを切り起こして形成する等によって、ステータの内径側に突起が存在してしまい、ステータ間の磁気効率の向上を図れず、検出精度をより一層向上させることが困難であった。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数を削減して低コスト化及び信頼性の向上を図ると共に、検出精度をより一層向上させる角度検出装置及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、磁性材料からなる環状の平板の内周側に形成され折り曲げ加工により起こされた複数の突極部を有し、各突極部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステータと、磁性材料からなり、回転軸回りの回転により前記各突極部の外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能に設けられたロータとを含む角度検出装置に関係する。
本発明によれば、平板に形成された複数の突極部を有するステータを折り曲げて該複数の突極部を起こし、回転軸回りの回転により各突極部の外周側の面とロータの内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するようにステータに対して回転可能にロータを設けたので、検出精度を低下させることなく、部品点数を大幅に削減し、低コスト化及び信頼性を向上させる角度検出装置を提供できるようになる。
また本発明に係る角度検出装置では、前記折り曲げ加工後の前記ステータの最小内径が、前記各突極部における内径であってもよい。
本発明によれば、ステータの内径側の突起が形成されないように突極部を形成することで、突極部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、角度検出装置の変圧比を増大させることができるようになる。
また本発明は、磁性材料からなる環状の平板の外周側に形成され折り曲げ加工により起こされた複数の突極部を有し、各突極部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステータと、磁性材料からなり、回転軸回りの回転により前記各突極部の内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能に設けられたロータとを含む角度検出装置に関係する。
本発明によれば、平板に形成された複数の突極部を有するステータを折り曲げて該複数の突極部を起こし、回転軸回りの回転により各突極部の内周側の面とロータの外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するようにステータに対して回転可能にロータを設けたので、検出精度を低下させることなく、部品点数を大幅に削減し、低コスト化及び信頼性を向上させる角度検出装置を提供できるようになる。
また本発明に係る角度検出装置では、前記折り曲げ加工後の前記ステータの最大外径が、前記各突極部における外径であってもよい。
本発明によれば、ステータの外径側の突起が形成されないように突極部を形成することで、突極部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、角度検出装置の変圧比を増大させることができるようになる。
また本発明に係る角度検出装置では、各突極部の先端形状がT字型形状を有し、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に前記励磁用の巻線部材及び前記検出用の巻線部材が設けられてもよい。
本発明によれば、巻線部材が設けられる突極部の先端形状をT字型形状とすることで、ロータのスラスト方向ずれに対して磁気効率の変動を低減できるようになる。これにより、巻線部材近傍の磁束変化の影響を低減し、ステータに対するロータの回転角度の検出精度を向上させることができるようになる。また、突極部の先端形状としてT字型形状を採用することで、突極部の数を増加させた場合でも巻線磁芯を通る磁束の減少を抑えることができるので、検出精度の低下を抑えることができるようになる。
また本発明に係る角度検出装置では、前記ステータの材質は、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45Cであってもよい。
本発明によれば、曲げによる加工精度や信頼性を維持しやすいSPCCやS45Cをステータの材質として採用することで、安価な材料でステータを用意し、低コスト且つ信頼性の高い角度検出装置を提供できるようになる。
また本発明に係る角度検出装置では、前記ステータに対する前記ロータの回転角に応じた前記巻線部材からの出力信号に対応したデジタル信号を出力する変換器を含むことができる。
本発明によれば、低コスト化及び信頼性の向上を図ると共に、検出精度をより一層向上させ、ロータの回転角度に応じたデジタル信号を出力する角度検出装置を提供できるようになる。
また本発明は、磁性材料からなる環状の平板の内周側に形成されたステータの複数の突極部を平板面に対して起こすように折り曲げ加工する折り曲げ工程と、前記複数の突極部の各突極部を巻線磁芯として、各突極部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する巻線部材取り付け工程と、磁性材料からなり回転軸回りの回転により前記各突極部の外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能なロータを取り付けるロータ取り付け工程とを含む角度検出装置の製造方法に関係する。
また本発明に係る角度検出装置の製造方法では、前記折り曲げ工程は、前記折り曲げ加工後の前記ステータの最小内径が、前記各突極部における内径となるように折り曲げ加工することができる。
また本発明は、磁性材料からなる環状の平板の外周側に形成されたステータの複数の突極部を平板面に対して起こすように折り曲げ加工する折り曲げ工程と、前記複数の突極部の各突極部を巻線磁芯として、各突極部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する巻線部材取り付け工程と、磁性材料からなり回転軸回りの回転により前記各突極部の内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能なロータを取り付けるロータ取り付け工程とを含む角度検出装置の製造方法に関係する。
また本発明に係る角度検出装置の製造方法では、前記折り曲げ工程は、前記折り曲げ加工後の前記ステータの最大外径が、前記各突極部における外径となるように折り曲げ加工することができる。
また本発明に係る角度検出装置の製造方法では、前記ステータの各突極部の先端形状がT字型形状を有し、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に前記励磁用の巻線部材及び前記検出用の巻線部材が設けられてもよい。
また本発明に係る角度検出装置の製造方法では、前記ステータの材質は、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45Cであってもよい。
上記のいずれかの発明によれば、部品点数を削減して低コスト化及び信頼性の向上を図ると共に、検出精度をより一層向上させる角度検出装置を、低コストで製造できるようになる。
本発明に係る実施形態1におけるレゾルバの構成例の斜視図。 図2(a)は実施形態1におけるステータの突極部に設けられる励磁用の巻線部材の説明図。図2(b)は実施形態1におけるステータの突極部に設けられる検出用の巻線部材の説明図。 図1のレゾルバの上面図。 ステータの材質の磁化特性の説明図。 実施形態1における突極部の形状を模式的に表した説明図。 実施形態1におけるステータの上面図。 実施形態1におけるレゾルバの製造方法の一例のフロー図。 折り曲げプレス加工前の実施形態1におけるステータの斜視図。 折り曲げプレス加工後の実施形態1におけるステータの斜視図。 巻線部材取り付け工程後の実施形態1におけるステータの斜視図。 実施形態1におけるロータ取り付け工程の説明図。 実施形態1における角度検出システムの構成例の機能ブロック図。 図12のR/D変換器の機能ブロック図。 実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバを構成するステータの構成例の斜視図。 実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図。 実施形態1の第2の変形例におけるステータの構成例の斜視図。 実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図。 実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバを構成するステータの構成例の斜視図。 実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図。 本発明に係る実施形態2におけるレゾルバの構成例の斜視図。 実施形態2におけるステータの上面図。 折り曲げプレス加工前の実施形態2におけるステータの斜視図。 折り曲げプレス加工後の実施形態2におけるステータの斜視図。 巻線部材取り付け工程後の実施形態2におけるステータの斜視図。 実施形態2におけるロータ取り付け工程の説明図。 実施形態2の第1の変形例におけるステータの構成例の斜視図。 実施形態2の第1の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図。 図28(a)は従来のレゾルバの構造を示す図。図28(b)は従来のレゾルバの各スロットにおける巻線構造の説明図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、本発明に係る角度検出装置として、レゾルバを例に説明するが、本発明はレゾルバに限定されるものではない。
〔実施形態1〕
図1は、本発明に係る実施形態1におけるレゾルバの構成例の斜視図を表す。図1において、配線の図示を省略している。なお、図1では、10個の突極部を有し、1相励磁2相出力型のレゾルバを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施形態1におけるレゾルバ100は、いわゆるインナーステータ型・アウターロータ型の角度検出装置である。即ち、平面視において環状体(ロータ又はステータ)の内径を構成する縁部(円周部)を内周側(内径側、環状の中心部から近い側)、該環状体の外径を構成する縁部(円周部)を外周側(外径側、環状の中心部から遠い側)とすると、環状のロータの内周側において環状のステータの突極部との間で磁路が形成され、且つステータの突極部の外周側の面(外周面)がロータの内周側の面(内周面)と対向し、該ロータの回転角度に応じて、ステータに設けられた検出巻線からの信号が変化する。
実施形態1におけるレゾルバ100は、ステータ(固定子)200と、ロータ(回転子)300とを含む。ステータ200は、磁性材料からなる環(リング)状の平板の内周側(環状の平板の中心部に近い側)に突出して設けられた後に該平板面に対して起こされた10個の突極部210a、210b、210c、210d、210e、210f、210g、210h、210j、210kを有する。これらの突極部は、環状の平板の内側(内径側)の縁部に形成され、ロータ300と対向する各突極部の外周側の面は平面ではなく環状の平板の中心部を中心とする円弧の一部を形成している。
また、各突極部には、巻線磁芯として、励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられている。即ち、突極部210aには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220aが設けられ、突極部210bには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220bが設けられ、突極部210cには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220cが設けられ、突極部210dには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220dが設けられ、突極部210eには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220eが設けられる。同様に、突極部210fには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220fが設けられ、突極部210gには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220gが設けられ、突極部210hには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220hが設けられ、突極部210jには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220jが設けられ、突極部210kには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材220kが設けられる。
ステータ200が有する突極部210a〜210kは、予め平板に形成された後に、折り曲げプレス加工(広義には折り曲げ加工)により、平板面に対してほぼ垂直となるように起こされている。
また、ステータ200には、その半径方向よりその円周方向に長い複数の取り付け孔230(図1では、5個)が形成されている。これにより、レゾルバ100は、図示しない固定部材をこれらの取り付け孔230を通して所与の固定板(図示せず)に取り付けられるように構成される。このようにステータ200の円周方向に長くなるように取り付け孔230を形成することで、ロータ300の回転方向に対しレゾルバ100の固定位置の微調整を容易に行うことができるようになる。
ロータ300は、磁性材料からなり、ステータ200に対して回転自在に設けられている。より具体的には、ロータ300は、ロータ300の回転軸回りの回転によりステータ200の各突極部の外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するようにステータ200に対して回転可能に設けられる。
ここで、ロータ300の回転によって検出巻線から出力される検出信号を取り出すための巻線部材について説明する。
図2(a)、図2(b)は、ステータ200の突極部に設けられる巻線部材の説明図を表す。図2(a)は、励磁用の巻線部材の説明図を表す。図2(b)は、検出用の巻線部材の説明図を表す。図2(a)、図2(b)は、図1のロータ300の回転軸方向にレゾルバ10を見た平面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図2(a)、図2(b)では、ロータ300の図示を省略している。図2(a)では、励磁用の巻線部材としての励磁巻線の巻き方向を波線で模式的に示し、図2(b)では、検出用の巻線部材としての検出巻線の巻き方向を波線で模式的に示す。
図2(a)に示すように、励磁用の巻線部材は、隣接する突極部に設けられる巻線部材の巻線方向が互いに反対方向となるように設けられる。各突極部に設けられる励磁用の巻線部材は、例えばコイル巻線とすることができる。このような励磁用の巻線部材を構成する巻線R1、R2間に、励磁信号が与えられる。
また、図2(b)に示すように、2相の検出信号を得るために、検出用の巻線部材は2組の巻線部材からなる。2相の検出信号の第1相(例えばSIN相)の検出信号を得るための検出用の巻線部材は、例えば突極部210aから反時計回りに突極部210jまで、1つおきに各突極部に巻回される。一方、2相の検出信号の第2相(例えばCOS相)の検出信号を得るための検出用の巻線部材は、例えば突極部210kから反時計回りに突極部210nまで、1つおきに各突極部に巻回される。第1相の検出信号は、巻線S1、S3間の信号として検出され、第2相の検出信号は、巻線S2、S4間の信号として検出される。各突極部に設けられる検出用の巻線部材は、例えばコイル巻線とすることができる。
なお、実施形態1では、励磁用の巻線部材の巻き方向は、図2(a)に示す方向に限定されるものではない。また、実施形態1では、検出用の巻線部材の巻き方向は、図2(b)に示す方向に限定されるものではない。
以上のような構成を有するレゾルバ100では、ステータ200に対するロータ300の回転によって、次のような磁気回路が形成される。
図3は、図1のレゾルバ100の上面図を表す。図3は、図1のロータ300の回転軸方向にレゾルバ100を見た平面図であり、図1又は図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図3は、ステータ200に対してロータ300が回転状態のときのある時刻における磁束の向きを模式的に示している。図3において、巻線磁芯としての各突極部を通る磁束の向きを模式的に示すと共に、突極部間の磁束の向きを波線で示している。
ステータ200の各突極部には巻線部材が設けられており、ロータ300が回転すると、ロータ300を介して隣接する突極部間で磁気回路が形成される。実施形態1では、図3に示すように、隣接する突極部を通る磁束の向きが反対方向となるように各突極部に巻線部材が設けられている。この結果、ロータ300の回転によって、各突極部との間のギャップパーミアンスの変化に応じて、各突極部に巻回される巻線部材に発生する電流もまた変化し、例えば巻線部材に発生する電流波形を正弦波状にすることができる。
以上のような構成を有するレゾルバ100において、磁性材料からなるステータ200の材質は、積層電磁鋼板よりも、普通鋼であるSPCC(1枚の鋼板)又は機械構造用炭素鋼であるS45C(1枚の鋼板)であることが望ましい。SPCC(Steel Plate Cold Commercial)は、JIS G3141に規定される冷間圧延鋼板及び鋼帯である。S45Cは、JIS G 4051で規定される機械構造用炭素鋼鋼材で、0.45%程度の炭素を含有している。
図4は、ステータの材質の磁化特性の説明図を表す。図4の横軸は磁場の強さ(単位はH[A/m])であり、縦軸は磁束密度(単位はB[T])である。
積層電磁鋼板、SPCCやS45Cのような鋼板の場合、磁場が強くなると、ある磁場以上では磁束密度が飽和する。但し、積層電磁鋼板では高い磁束密度を得ることができるのに対し(T1)、SPCCやS45Cでは、より低い磁束密度で飽和してしまう(T2)。即ち、積層電磁鋼板をステータ200の材料として採用する方が、より高い磁束密度を得られる結果、検出信号の検出レベルを高くすることができる。従って、SPCCやS45Cをステータ200の材料として採用した場合、磁束密度が低いために検出信号の検出レベルが低くなる。
ところが、積層電磁鋼板は、材料費として高価であるばかりか、折り曲げプレス加工による曲げに弱く、曲げによる加工精度や信頼性を維持できにくいという性質がある。一方、SPCCやS45Cでは、材料費として安価であり、折り曲げプレス加工による曲げに強く、曲げによる加工精度や信頼性を維持しやすいという性質がある。従って、SPCCやS45Cをステータ200の材質として採用し、折り曲げ加工によって図1に示すように突極部を起こすように形成することで、安価な材料でステータ200を用意することができるようになる。また、検出レベルが低くても、検出精度が低下するわけではなく、検出信号の検出レベルを増幅するなどすることで、検出精度を低下させることなく、レゾルバの低コスト化を実現できるようになる。
また、実施形態1では、各突極部の先端形状がT字型形状を有し、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられることが望ましい。
図5は、実施形態1における突極部の形状を模式的に表した説明図である。図5は、環状の平板面に設けられる突極部210aの先端部の平面図を示すが、他の突極部の形状も図5と同様である。
突極部210aは、先端部212aと、支持部214aとを有し、突極部210aの先端形状がT字型形状となるように形成されている。このような先端部212a及び支持部214aが、折り曲げ加工によって平板面に対して起こされる。平板面に対して起こされたとき、ロータ300と対向する先端部212aの面の幅(ロータ300の回転方向の幅)W1は、ロータ300と対向する支持部214aの面の幅(ロータ300の回転方向の幅)W2より大きい。図2(a)に示す励磁用の巻線部材及び図2(b)に示す検出用の巻線部材は、支持部214aの外側に巻回されるように設けられる。
このように、巻線部材が設けられる突極部の先端形状をT字型形状とすることで、ロータ300のスラスト方向ずれに対して磁気効率の変動を低減できるようになる。これにより、巻線部材近傍の磁束変化の影響を低減し、ステータ200に対するロータ300の回転角度の検出精度を向上させることができるようになる。また、突極部の先端形状としてT字型形状を採用することで、突極部の数を増加させた場合でも巻線磁芯を通る磁束の減少を抑えることができるので、検出精度の低下を抑えることができるようになる。
以上のように、実施形態1におけるレゾルバ100は、ステータ200、ロータ300及び巻線部材により構成されるため、特許文献1又は特許文献2のように多くの部品点数で複雑な構成のレゾルバを製造する場合に比べて、部品点数を大幅に削減でき、低コスト化と、信頼性の向上とを図ることができるようになる。
また、ステータ200の材質として、折り曲げ加工に対して加工精度や信頼性の高い安価な磁性材料を採用するようにしたので、レゾルバ100の低コスト化を実現できる。
図6は、実施形態1におけるステータ200の上面図を表す。図6において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態1におけるステータ200は、図6に示すように、折り曲げプレス加工によって突極部を平板面に対して起こすことで、ステータ200の内径側に突起が存在しない。即ち、折り曲げ加工後のステータ200の最小内径が、各突極部における内径d1である。より具体的には、ステータ200の内径のうち、各突極部における内径d1が、ステータ200の内径のうち隣接する2つの突極部間における内径d2より小さい。このように、ステータ200の内径側の突起が形成されないように突極部を形成することで、突極部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、レゾルバ100の変圧比を増大させることができるようになる。
以上のように、実施形態1によれば、検出精度を低下させることなく、低コスト化及び信頼性の向上を図ると共に、変圧比を増大させることができるようになる。
次に、上記のような構成を有し、上記した効果を奏することができる実施形態1におけるレゾルバ100の製造方法について説明する。
図7は、実施形態1におけるレゾルバ100の製造方法の一例のフロー図を表す。例えば、レゾルバ100の製造装置が図7に示すフローに従って各工程の処理を実行する。
図8は、折り曲げプレス加工前の実施形態1におけるステータ200の斜視図を表す。図8において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図9は、折り曲げプレス加工後の実施形態1におけるステータ200の斜視図を表す。図9において、図8と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図10は、巻線部材取り付け工程後の実施形態1におけるステータ200の斜視図を表す。図10において、図1又は図8と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図11は、実施形態1におけるロータ取り付け工程の説明図を表す。
実施形態1におけるレゾルバ100は、まず、ステータ形状加工工程においてステータ200の形状を加工した(ステップS10)後に、折り曲げプレス加工工程(折り曲げ工程)において、平板状のステータ200の突極部を折り曲げて、複数の突極部が平板面に対して起こされる(ステップS12)。そして、巻線部材取り付け工程として、ステップS12で起こされた突極部210a〜210kの各突極部を巻線磁芯として、各突極部の外側に巻線部材が設けられる(ステップS14)。
即ち、ステップS10のステータ形状加工工程では、ステップS12の折り曲げプレス加工を行うために、図8に示すように、プレス加工により、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45Cを材質とする環状の磁性材料からなる平板の内径側の縁部に突極部210a〜210k及び取り付け孔230が形成されて、ステータ200の形状が形成される。このとき、図5で説明したように、突極部210a〜210kの各突極部の先端形状がT字型形状を有するように、ステータ200が形成される。
そして、ステップS12では、図9に示すように、折り曲げプレス加工により、ステップS10において形成された複数の突極部を起こすように加工される。この結果、突極部210a〜210kは、ステータ200の平板面に対してほぼ垂直となるように起こされる。これにより、折り曲げ加工後のステータ200の最小内径が、各突極部における内径となるように、ステータ200が形成される。
ステップS14では、図10に示すように、ステップS12において起こされた突極部のそれぞれに、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられる。励磁用の巻線部材は、図2(a)に示す巻き方向となるように、各突極部に取り付けられ、検出用の巻線部材は、図2(b)に示す巻き方向となるように、各突極部に取り付けられる。
次に、別工程で、図11に示すロータ300がプレス加工により形成される。実施形態1では、ロータ300は、環状の平板であるが、所与の半径の円周線を基準に、該円周線の1周につき、平面視において内径側の外形輪郭線が2周期で変化する形状を有している。そして、ロータ取り付け工程として、図11に示すような形状を有するロータ300が、ステータ200に対して回転自在となるように、平板面に対して起こされた各突極部の外周側の面とロータ300の内周側(内径側)の面とが対向するように設けられる(ステップS16)。より具体的には、ロータ取り付け工程において、ロータ300は、ロータ300の回転軸回りの回転によりロータ300の内側とステータ200の各突極部の外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するようにステータ200に対して回転可能に設けられる。以上のように、図1に示すような実施形態1におけるレゾルバ100が製造される。
以上説明したように、実施形態1によれば、検出精度を低下させることなく、簡素な方法で、部品点数が少ないレゾルバ100を低コストで製造できるようになる。
実施形態1では、上記の実施形態1におけるレゾルバ100からの2相の検出信号に基づいて、回転角度に対応したデジタルデータを出力することができる。
図12は、実施形態1における角度検出システムの構成例の機能ブロック図を表す。なお、図12では、レゾルバ100の外部にR/D変換器が設けられているが、レゾルバ100がR/D変換器を内蔵してもよい。
実施形態1における角度検出システム600は、上記のレゾルバ100と、R/D変換器(広義には変換器、変換装置)500とを含む。レゾルバ100は、ステータ及び該ステータに対して回転可能に設けられたロータを含み、1相の励磁信号R1、R2により励磁された状態で、ステータに対するロータの回転角度に応じた2相の検出信号S1〜S4を出力する。R/D変換器500は、レゾルバ100に対する励磁信号R1、R2を生成すると共に、レゾルバ100からの2相の検出信号S1〜S4に対応したデジタル信号を生成し、シリアルデータ又はパラレルデータとして出力する。
図13は、図12のR/D変換器500の機能ブロック図を表す。
R/D変換器500は、差動増幅器DIF1、DIF2、乗算器MUL1〜MUL3、加算器ADD1、ループフィルタ502、バイポーラVCO(Voltage Controlled Oscillator)504、アップダウンカウンタ506、読み出し専用メモリ(Read Only Memory)508、デジタルアナログ変換器DAC1、DAC2、出力処理回路510、信号発生回路512を含む。
信号発生回路512は、励磁信号R1、R2を生成し、レゾルバ100に対する励磁信号ER1−R2を出力する。次式において、Vは振幅電圧であり、ωは周波数、tは時間である。
Figure 0005002834
このような励磁信号で例示された状態で、レゾルバ100は、回転角度θ(t)に応じた2相の検出信号を出力する。2相の検出信号のうち検出信号S1、S3の差分ES1−S3は、次式のように表される。また、2相の検出信号のうち検出信号S2、S4の差分ES2−S4は、次式のように表される。次式において、Lは変圧比である。
Figure 0005002834
差動増幅器DIF1は、レゾルバ100からの第1相の検出信号S1、S3の差分を増幅し、増幅後の信号ES1−S3を出力する。差動増幅器DIF2は、レゾルバ10からの第2相の検出信号S2、S4の差分を増幅し、増幅後の信号ES2−S4を出力する。
ROM508には、任意の角度φ(t)に対応するsin信号及びcos信号のデジタル値が格納されており、デジタルアナログ変換器DAC1は、角度φ(t)に対応するsin信号のアナログ値を出力し、デジタルアナログ変換器DAC2は、角度φ(t)に対応するcos信号のアナログ値を出力する。従って、乗算器MUL1、MUL2は、それぞれ次式のような信号V1、V2を出力する。
Figure 0005002834
そして、加算器ADD1は、乗算器MUL1、MUL2により生成された信号V1、V2を用いて、信号V3(=V1−V2)を生成する。その結果、加算器ADD1は、次式のような信号V3を出力する。次式において、「sinωt」を「−cos(ωt+π/2)」に変換している。
Figure 0005002834
次に、信号V3は、乗算器MUL3を用いて同期検波を行う。同期検波は、信号発生回路512によって生成されたcos(ωt+π/2)を信号V3に乗算することで得られる信号V4を生成する。信号V4は、次式のように表される。
Figure 0005002834
ループフィルタ502は、信号V4の高周波成分をカットした信号V5を出力する。これにより、信号V5は、上式においてcos項が高周波成分としてカットされた結果、次式のようになる。
Figure 0005002834
バイポーラVCO504は、ループフィルタ502の出力信号である信号V5の絶対値に比例した周波数を有するパルス信号と、信号V5の極性に対応した極性信号を出力する。アップダウンカウンタ506は、バイポーラVCO504からの極性信号が正極性を示しているときパルス信号のアクティブ期間にアップカウントを行い、バイポーラVCO504からの極性信号が負極性を示しているときパルス信号のアクティブ期間にダウンカウントを行う。このアップダウンカウンタ506のカウント値は、角度φ(t)のデジタル値となる。
上述のようにROM508は、角度φ(t)に応じたsin信号のデジタル値とcos信号のデジタル値を出力する。このように角度φ(t)がθ(t)に応じて変化することを利用して、出力処理回路510は、角度φ(t)のデジタル値(デジタル信号)をシリアルクロックSCKに同期したシリアルデータとして出力したり、パラレルデータとして出力したりする。
以上のように、R/D変換器500の出力値であるシリアルデータ又はパラレルデータが、後段の処理回路に出力され、この処理回路は、角度検出システム600からのシリアルデータ又はパラレルデータに対応した処理を実行することで、ステータに対するロータの回転角度に応じた処理を実現できるようになる。
なお、R/D変換器500の構成及び処理の内容に、本発明が限定されるものではない。本発明に係るR/D変換器は、レゾルバ100からの信号をデジタル信号(デジタル値)に変換するものであればよい。
〔実施形態1の第1の変形例〕
実施形態1におけるレゾルバ100では、ステータ200に設けられた突極部を巻線磁芯として、巻線部材としてのコイル巻線を設ける例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。ステータの突極部に設けられる巻線部材は、例えば各層にコイル部が形成された多層基板により実現されてもよい。
図14は、実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバを構成するステータの構成例の斜視図を表す。図14において、図1又は図10と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図15は、実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図を表す。図15において、配線の図示を省略している。なお、図15において、図1と同一の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態1の第1の変形例では、図14に示すように、図7のステップS14の巻線部材取り付け工程において、ステータ200の突極部210a〜210kの各突極部の支持部の外側に巻回される巻線部材として、多層基板410が取り付けられる。多層基板410は、各層に、ステータ200の突極部210a〜210kの各突極部の励磁用のコイル部及び検出用のコイル部として機能する渦巻き状の導電層が設けられた絶縁基板を積層させたものである。そして、各層のコイル部が、各層の絶縁基板に設けられたスルーホールを介して電気的に接続されるようになっている。このような多層基板410には、ステータ200に設けられた突極部210a〜210kがそれぞれ通る貫通孔が設けられる。各突極部を貫通孔に通すことで、図14に示すように、各突極部の外側に励磁用のコイル部及び検出用のコイル部が巻回されるように設けられる。
その後、図7のステップS16において、図11に示すロータ300を図14のステータ200に取り付けることで、図15に示すような実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバ400としてのインナーステータ型・アウターロータ型の角度検出装置を製造できる。
即ち、実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバ400が実施形態1におけるレゾルバ100と異なる点は、ステータ200の突極部210a〜210kの各突極部の支持部の外側に巻回される巻線部材がコイル巻線ではなく多層基板410である点である。
実施形態1の第1の変形例によれば、実施形態1の効果に加えて、励磁用の巻線部材や検出用の巻線部材を規格通りに精度良く形成できるようになり、励磁用の巻線部材や検出用の巻線部材のコンダクタンスのばらつきを極めて小さくして、検出精度を高めることができるようになる。また、励磁用の巻線数や検出用の巻線数を積層させる基板の数で調整することができ、巻線比を容易に調整することができるようになる。
なお、図12に示す角度検出システム600において、レゾルバ100に代えて実施形態1の第1の変形例におけるレゾルバ400を適用することができる。
〔実施形態1の第2の変形例〕
実施形態1におけるレゾルバ100では、ステータ200に設けられた突極部の先端形状がT字型形状を有しているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ステータの突極部がいわゆるI字型形状を有していてもよい。
図16は、実施形態1の第2の変形例におけるステータの構成例の斜視図を表す。図16において、図9と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態1の第2の変形例におけるステータ450は、磁性材料からなる環状の平板に、該平板面に対して起こされた10個の突極部240a、240b、240c、240d、240e、240f、240g、240h、240j、240kを有する。これらの突極部は、環状の平板の内側(内径側)の縁部に形成され、各突極部には、巻線磁芯として、励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられている。そして、各突極部は、いわゆるI字型形状を有し、突極部の先端部の幅と、該突極部の支持部の幅とがほぼ等しい。
なお、図16においても、ステータ450の内径側に、突極部間に突起が形成されておらず、折り曲げ加工後のステータ450の最小内径が、各突極部における内径となるように形成される。
図17は、実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図を表す。図17において、配線の図示を省略している。なお、図17において、図1又は図16と同一の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバ480は、いわゆるインナーステータ型・アウターロータ型の角度検出装置である。実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバ480が実施形態1におけるレゾルバ100と異なる点は、ステータの突極部の先端形状がI字型形状を有している点である。
このような実施形態1の第2の変形例によれば、実施形態1のステータを加工するよりも、加工工程を簡素化でき、実施形態1と同様に、部品点数を削減しながら、低コスト化及び信頼性の向上を図ることができるようになる。また、この第2の変形例によれば、巻線磁芯を通る磁束を増加させることができるので、突極部の数が少ない場合には、検出精度をより一層向上させることができる。
なお、図12に示す角度検出システム600において、レゾルバ100に代えて実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバ480を適用することができる。
〔実施形態1の第3の変形例〕
実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバ480では、ステータ450に設けられた突極部を巻線磁芯として、巻線部材としてのコイル巻線を設ける例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。ステータの突極部に設けられる巻線部材は、例えば各層にコイル部が形成された多層基板により実現されてもよい。
図18は、実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバを構成するステータの構成例の斜視図を表す。図18において、図14又は図17と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図19は、実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図を表す。図19において、配線の図示を省略している。なお、図19において、図17と同一の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態1の第3の変形例では、図18に示すように、図7のステップS14の巻線部材取り付け工程において、ステータ450の突極部240a〜240kの各突極部の支持部の外側に巻回される巻線部材として、多層基板420が取り付けられる。多層基板420は、各層に、ステータ450の突極部240a〜240kの各突極部の励磁用のコイル部及び検出用のコイル部として機能する渦巻き状の導電層が設けられた絶縁基板を積層させたものである。そして、各層のコイル部が、各層の絶縁基板に設けられたスルーホールを介して電気的に接続されるようになっている。このような多層基板420には、ステータ450に設けられた突極部240a〜240kがそれぞれ通る貫通孔が設けられる。各突極部を貫通孔に通すことで、図18に示すように、各突極部の外側に励磁用のコイル部及び検出用のコイル部が巻回されるように設けられる。
その後、図7のステップS16において、図17に示すロータ300を図18のステータ450に取り付けることで、図19に示すような実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバ490としてのインナーステータ型・アウターロータ型の角度検出装置を製造できる。
即ち、実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバ490が実施形態1の第2の変形例におけるレゾルバ480と異なる点は、ステータ450の突極部240a〜240kの各突極部の支持部の外側に巻回される巻線部材がコイル巻線ではなく多層基板420である点である。
実施形態1の第3の変形例によれば、実施形態1の第2の変形例の効果に加えて、励磁用の巻線部材や検出用の巻線部材を規格通りに精度良く形成できるようになり、励磁用の巻線部材や検出用の巻線部材のコンダクタンスのばらつきを極めて小さくして、検出精度を高めることができるようになる。また、励磁用の巻線数や検出用の巻線数を積層させる基板の数で調整することができ、巻線比を容易に調整することができるようになる。
なお、図12に示す角度検出システム600において、レゾルバ100に代えて実施形態1の第3の変形例におけるレゾルバ490を適用することができる。
〔実施形態2〕
実施形態1又はその変形例におけるレゾルバは、いわゆるインナーステータ型・アウターロータ型の角度検出装置であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明に係る角度検出装置としてのレゾルバは、いわゆるアウターステータ型・インナーロータ型であってもよい。
図20は、本発明に係る実施形態2におけるレゾルバの構成例の斜視図を表す。図20において、配線の図示を省略している。なお、図20では、14個の突極部を有し、1相励磁2相出力型のレゾルバを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施形態2におけるレゾルバ700は、いわゆるアウターステータ型・インナーロータ型の角度検出装置である。即ち、平面視において環状体(ロータ又はステータ)の内径を構成する縁部(円周部)を内周側(内径側、環状の中心部から近い側)、該環状体の外径を構成する縁部(円周部)を外周側(外径側、環状の中心部から遠い側)とすると、環状のロータの外周側において環状のステータの突極部との間で磁路が形成され、且つステータの突極部の内周側の面がロータの外周側の面と対向し、該ロータの回転角度に応じて、ステータに設けられた検出巻線からの信号が変化する。
実施形態2におけるレゾルバ700は、ステータ(固定子)800と、ロータ(回転子)900とを含む。ステータ800は、磁性材料からなる環(リング)状の平板の外周側(環状の平板の中心部に遠い側)に突出して設けられた後に該平板面に対して起こされた14個の突極部810a、810b、810c、810d、810e、810f、810g、810h、810j、810k、810m、810n、810p、810qを有する。これらの突極部は、環状の平板の外側(外径側)の縁部に形成され、ロータ900と対向する各突極部の内周側の面は平面ではなく環状の平板の中心部を中心とする円弧の一部を形成している。
また、各突極部には、巻線磁芯として、励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられている。即ち、突極部810aには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820aが設けられ、突極部810bには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820bが設けられ、突極部810cには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820cが設けられ、突極部810dには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820dが設けられ、突極部810eには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820eが設けられる。同様に、突極部810fには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820fが設けられ、突極部810gには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820gが設けられ、突極部810hには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820hが設けられ、突極部810jには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820jが設けられ、突極部810kには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820kが設けられる。更に、突極部810mには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820mが設けられ、突極部810nには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820nが設けられ、突極部810pには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820pが設けられ、突極部810qには、巻線磁芯として、励磁用及び検出用の巻線部材820qが設けられる。
ステータ800が有する突極部810a〜810qは、予め平板に形成された後に、折り曲げプレス加工(広義には折り曲げ加工)により、平板面に対して垂直となるように起こされている。
また、ステータ800には、その半径方向よりその円周方向に長い複数の取り付け孔830(実施形態2では、7個)が形成されている。これにより、レゾルバ700は、図示しない固定部材をこれらの取り付け孔830を通して所与の固定板(図示せず)に取り付けられるように構成される。このように取り付け孔830を、ステータ800の円周方向に長くなるように形成することで、ロータ900の回転方向に対しレゾルバ700の固定位置の微調整を容易に行うことができるようになる。
ロータ900は、磁性材料からなり、ステータ800に対して回転自在に設けられている。より具体的には、ロータ900は、ロータ900の回転軸回りの回転によりステータ800の各突極部の内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するようにステータ800に対して回転可能に設けられる。
実施形態2において、突極部810a〜810qのそれぞれに設けられる巻線部材820a〜820qの巻線の巻き方向は、実施形態1で説明した図2(a)、図2(b)と同様であるため、詳細な説明を省略する。即ち、実施形態2では、図2(a)に示すように、励磁用の巻線部材は、隣接する突極部に設けられる巻線部材の巻線方向が互いに反対方向となるように設けられる。各突極部に設けられる励磁用の巻線部材は、例えばコイル巻線とすることができる。このような励磁用の巻線部材を構成する巻線R1、R2間に、励磁信号が与えられる。
また、実施形態2では、図2(b)に示すように、2相の検出信号を得るために、検出用の巻線部材は2組の巻線部材からなる。2相の検出信号の第1相(例えばSIN相)の検出信号を得るための検出用の巻線部材は、例えば突極部810aから反時計回りに突極部810pまで、1つおきに各突極部に巻回される。一方、2相の検出信号の第2相(例えばCOS相)の検出信号を得るための検出用の巻線部材は、例えば突極部810qから反時計回りに突極部810nまで、1つおきに各突極部に巻回される。第1相の検出信号は、巻線S1、S3間の信号として検出され、第2相の検出信号は、巻線S2、S4間の信号として検出される。各突極部に設けられる検出用の巻線部材は、例えばコイル巻線とすることができる。
なお、実施形態2では、励磁用の巻線部材の巻き方向は、図2(a)に示す方向に限定されるものではない。また、実施形態2では、検出用の巻線部材の巻き方向は、図2(b)に示す方向に限定されるものではない。
このようなステータ800の各突極部には巻線部材が設けられており、ロータ900が回転すると、ロータ900を介して隣接する突極部間で磁気回路が形成される。このとき、実施形態1と同様に、隣接する突極部を通る磁束の向きが反対方向となるように各突極部に巻線部材が設けられている。この結果、ロータ900の回転によって、各突極部との間のギャップパーミアンスの変化に応じて、各突極部に巻回される巻線部材に発生する電流もまた変化し、例えば巻線部材に発生する電流波形を正弦波状にすることができる。
以上のような構成を有するレゾルバ700において、実施形態1と同様に、磁性材料からなるステータ800の材質は、積層電磁鋼板よりも、普通鋼であるSPCC(1枚の鋼板)又は機械構造用炭素鋼であるS45C(1枚の鋼板)であることが望ましい。
更にまた、実施形態2では、実施形態1と同様に、各突極部の先端形状がT字型形状を有し、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられることが望ましい。
図21は、実施形態2におけるステータ800の上面図を表す。図21において、図20と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態2におけるステータ800は、折り曲げプレス加工によって突極部を平板面に対して起こすことで、ステータ800の外径側に突起が存在しない。即ち、折り曲げ加工後のステータ800の最大外径が、各突極部における外径d10である。より具体的には、ステータ800の外径のうち、各突極部における外径d10が、ステータ800の外径のうち隣接する2つの突極部間における外径d11より大きい。このように、ステータ800の外径側の突起が形成されないように突極部を形成することで、突極部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、レゾルバ700の変圧比を増大させることができるようになる。
このように、実施形態2によれば、検出精度を低下させることなく、低コスト化及び信頼性の向上を図ると共に、変圧比を増大させることができるようになる。
次に、上記のような構成を有し、上記した効果を奏することができる実施形態2におけるレゾルバ700は、実施形態1と同様の製造方法により製造することができる。そのため、実施形態2におけるレゾルバ700の製造方法のフロー図の図示を省略する。
図22は、折り曲げプレス加工前の実施形態2におけるステータ800の斜視図を表す。図22において、図20と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図23は、折り曲げプレス加工後の実施形態2におけるステータ800の斜視図を表す。図23において、図22と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図24は、巻線部材取り付け工程後の実施形態2におけるステータ800の斜視図を表す。図24において、図20又は図22と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図25は、実施形態2におけるロータ取り付け工程の説明図を表す。
実施形態2におけるレゾルバ700は、まず、ステータ形状加工工程においてステータ800の形状を加工した(ステップS10)後に、折り曲げプレス加工工程(折り曲げ工程)において、平板状のステータ800の突極部を折り曲げて、複数の突極部が平板面に対して起こされる(ステップS12)。そして、巻線部材取り付け工程として、ステップS12で起こされた突極部810a〜810qの各突極部を巻線磁芯として、各突極部の外側に巻線部材が設けられる(ステップS14)。
即ち、ステップS10のステータ形状加工工程では、ステップS12の折り曲げプレス加工を行うために、図22に示すように、プレス加工により、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45Cを材質とする環状の磁性材料からなる平板の外径側の縁部に突極部810a〜810q及び取り付け孔830が形成されて、ステータ800の形状が形成される。このとき、図5で説明したように、突極部810a〜810qの各突極部の先端形状がT字型形状を有するように、ステータ800が形成される。
そして、ステップS12では、図23に示すように、折り曲げプレス加工により、ステップS10において形成された複数の突極部を起こすように加工される。この結果、突極部810a〜810qは、ステータ800の平板面に対してほぼ垂直となるように起こされる。これにより、折り曲げ加工後のステータ800の最大外径が、各突極部における外径となるように、ステータ800が形成される。
ステップS14では、図24に示すように、ステップS12において起こされた突極部のそれぞれに、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられる。励磁用の巻線部材は、図2(a)に示す巻き方向となるように、各突極部に取り付けられ、検出用の巻線部材は、図2(b)に示す巻き方向となるように、各突極部に取り付けられる。
次に、別工程で、図25に示すロータ900がプレス加工により形成される。実施形態2では、ロータ900は、環状の平板であるが、所与の半径の円周線を基準に、該円周線の1周につき、平面視において外径側の外形輪郭線が2周期で変化する形状を有している。そして、ロータ取り付け工程として、図25に示すような形状を有するロータ900が、ステータ800に対して回転自在となるように、平板面に対して起こされた各突極部の内周側の面とロータ900の外周側(外径側)の面とが対向するように設けられる(ステップS16)。より具体的には、ロータ取り付け工程において、ロータ900は、ロータ900の回転軸回りの回転によりロータ900の外側とステータ800の各突極部の内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するようにステータ800に対して回転可能に設けられる。以上のように、図20に示すような実施形態2におけるレゾルバ700が製造される。
以上説明したように、実施形態2によれば、検出精度を低下させることなく、簡素な方法で、部品点数が少ないレゾルバ700を低コストで製造できるようになる。また、実施形態1と同じサイズであっても、突極部の数を大幅に増やすことができるので、より一層検出精度を向上させることができるようになる。
このような実施形態2においても、実施形態1と同様に、レゾルバ700からの2相の検出信号に基づいて、回転角度に対応したデジタルデータを出力することができる。実施形態2におけるレゾルバ700が適用された角度検出システムは、図12と同様であるため、図示及び説明を省略する。
〔実施形態2の第1の変形例〕
実施形態2におけるレゾルバ700では、ステータ800に設けられた突極部の先端形状がT字型形状を有しているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ステータの突極部がいわゆるI字型形状を有していてもよい。
図26は、実施形態2の第1の変形例におけるステータの構成例の斜視図を表す。図26において、図23と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態2の第1の変形例におけるステータ850は、磁性材料からなる環状の平板に、該平板面に対して起こされた14個の突極部840a、840b、840c、840d、840e、840f、840g、840h、840j、840k、840m、840n、840p、840qを有する。これらの突極部は、環状の平板の外側(外径側)の縁部に形成され、各突極部には、巻線磁芯として、励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられている。そして、各突極部は、いわゆるI字型形状を有し、突極部の先端部の幅と、該突極部の支持部の幅とがほぼ等しい。
なお、図26においても、ステータ850の外径側に、突極部間に突起が形成されておらず、折り曲げ加工後のステータ850の最大外径が、各突極部における外径となるように形成される。
図27は、実施形態2の第1の変形例におけるレゾルバの構成例の斜視図を表す。図27において、配線の図示を省略している。なお、図27において、図20又は図26と同一の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態2の第1の変形例におけるレゾルバ880は、いわゆるアウターステータ型・インナーロータ型の角度検出装置である。実施形態2の第1の変形例におけるレゾルバ880が実施形態2におけるレゾルバ700と異なる点は、ステータの突極部の先端形状がI字型形状を有している点である。
このような実施形態2の第1の変形例によれば、実施形態2のステータを加工するよりも、加工工程を簡素化でき、実施形態2と同様に、部品点数を削減しながら、低コスト化及び信頼性の向上を図ることができるようになる。また、この第1の変形例によれば、巻線磁芯を通る磁束を増加させることができるので、突極部の数が少ない場合には、検出精度をより一層向上させることができる。
なお、図12に示す角度検出システム600において、レゾルバ100に代えて実施形態2の第1の変形例におけるレゾルバ880を適用することができる。
以上、本発明に係る角度検出装置を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記の各実施形態又はその変形例では、角度検出装置としてのレゾルバが、1相励磁2相出力型であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記の各実施形態におけるレゾルバが、励磁信号が1相以外の相を有する信号であったり、検出信号が2相以外の相を有する信号であってもよい。
(2)上記の各実施形態又はその変形例では、磁性材料からなるステータの材質が普通鋼や機械構造用炭素鋼鋼材であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係るステータは、折り曲げプレス加工に対する信頼性を有している材質で形成されていればよい。
(3)上記の各実施形態又はその変形例では、環状の平板であるロータの形状が、所与の半径の円周線を基準に、該円周線の1周につき、平面視において内径側又は外径側の外形輪郭線を周期的に変化する形状とすることで、ロータの回転により、ステータの突極部とロータとのギャップパーミアンスが変化するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、平面視において真円の形状を有するロータの回転により、平面視において、ステータの突極部の内周側又は外周側の面の形状を変化させることで、ステータの突極部とロータとのギャップパーミアンスが変化させるようにしてもよい。
100,400,480,490,700,880…レゾルバ、 200,450,800,850…ステータ、 210a,210b,210c,210d,210e,210f,210g,210h,210j,210k,240a,240b,240c,240d,240e,240f,240g,240h,240j,240k,810a,810b,810c,810d,810e,810f,810g,810h,810j,810k,810m,810n,810p,810q,840a,840b,840c,840d,840e,840f,840g,840h,840j,840k,840m,840n,840p,840q…突極部、 212a…先端部、 214a…支持部、 220a,220b,220c,220d,220e,220f,220g,220h,220j,220k,820a,820b,820c,820d,820e,820f,820g,820h,820j,820k,820m,820n,820p,820q…巻線部材、 230,830…取り付け孔、 300,900…ロータ、 410,420…多層基板、 500…R/D変換器、 502…ループフィルタ、 504…バイポーラVCO、 506…アップダウンカウンタ、 508…ROM、 510…出力処理回路、 512…信号発生回路、 600…角度検出システム、 ADD1…加算器、 DAC1,DAC2…デジタルアナログ変換器、 DIF1,DIF2…差動増幅器、 MUL1,MUL2,MUL3…乗算器

Claims (13)

  1. 磁性材料からなる環状の平板の内周側に形成され折り曲げ加工により起こされた複数の突極部を有し、各突極部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステータと、
    磁性材料からなり、回転軸回りの回転により前記各突極部の外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能に設けられたロータとを含むことを特徴とする角度検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記折り曲げ加工後の前記ステータの最小内径が、前記各突極部における内径であることを特徴とする角度検出装置。
  3. 磁性材料からなる環状の平板の外周側に形成され折り曲げ加工により起こされた複数の突極部を有し、各突極部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステータと、
    磁性材料からなり、回転軸回りの回転により前記各突極部の内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能に設けられたロータとを含むことを特徴とする角度検出装置。
  4. 請求項3において、
    前記折り曲げ加工後の前記ステータの最大外径が、前記各突極部における外径であることを特徴とする角度検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    各突極部の先端形状がT字型形状を有し、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に前記励磁用の巻線部材及び前記検出用の巻線部材が設けられることを特徴とする角度検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記ステータの材質は、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45Cであることを特徴とする角度検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記ステータに対する前記ロータの回転角に応じた前記巻線部材からの出力信号に対応したデジタル信号を出力する変換器を含むことを特徴とする角度検出装置。
  8. 磁性材料からなる環状の平板の内周側に形成されたステータの複数の突極部を平板面に対して起こすように折り曲げ加工する折り曲げ工程と、
    前記複数の突極部の各突極部を巻線磁芯として、各突極部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する巻線部材取り付け工程と、
    磁性材料からなり回転軸回りの回転により前記各突極部の外周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能なロータを取り付けるロータ取り付け工程とを含むことを特徴とする角度検出装置の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記折り曲げ工程は、
    前記折り曲げ加工後の前記ステータの最小内径が、前記各突極部における内径となるように折り曲げ加工することを特徴とする角度検出装置の製造方法。
  10. 磁性材料からなる環状の平板の外周側に形成されたステータの複数の突極部を平板面に対して起こすように折り曲げ加工する折り曲げ工程と、
    前記複数の突極部の各突極部を巻線磁芯として、各突極部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する巻線部材取り付け工程と、
    磁性材料からなり回転軸回りの回転により前記各突極部の内周側の面との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能なロータを取り付けるロータ取り付け工程とを含むことを特徴とする角度検出装置の製造方法。
  11. 請求項10において、
    前記折り曲げ工程は、
    前記折り曲げ加工後の前記ステータの最大外径が、前記各突極部における外径となるように折り曲げ加工することを特徴とする角度検出装置の製造方法。
  12. 請求項8乃至11のいずれかにおいて、
    前記ステータの各突極部の先端形状がT字型形状を有し、各突極部の先端部を支持する支持部の周囲に前記励磁用の巻線部材及び前記検出用の巻線部材が設けられることを特徴とする角度検出装置の製造方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれかにおいて、
    前記ステータの材質は、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45Cであることを特徴とする角度検出装置の製造方法。
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