JP5098087B2 - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転角度検出装置に関し、特にいわゆる可変リラクタンス型の回転角度検出装置に関する。
従来、この種の回転角度検出装置は、レゾルバと、R/D(レゾルバ/デジタル)変換器とを備える。レゾルバは、ステータ及びロータを有し、ステータに対するロータの回転位置によってステータとロータとの間の相互インダクタンスが変化することを利用して、ステータに対するロータの回転角度に応じた出力信号を出力する。R/D変換器は、レゾルバからの出力信号をデジタル信号に変換する。これにより、回転角度検出装置は、ステータに対するロータの回転位置に応じたデジタル信号を出力することができる。
図13は、従来のレゾルバを説明するために示す図である。図13(a)は従来のレゾルバの構造を示す図であり、図13(b)は従来のレゾルバからの出力電圧を示す図である。
従来のレゾルバ800は、図13(a)に示すように、1相の励磁巻線804及び2相の出力巻線(SIN出力巻線806及びCOS出力巻線807)が突極803に巻回されたステータ801と、ステータ801に対して回転自在に設けられたロータ805とを備える可変リラクタンス型のレゾルバである。ロータ805は、鉄心のみで巻線を有しない偏心ロータであり、ロータ805とステータ801との間のギャップパーミアンスが回転角度θに対して正弦波状に変化する。このため、従来のレゾルバ800によれば、図13(b)に示すように、上記したギャップパーミアンスを測定することにより回転角度を高精度で検出することができる。
図14は、従来のレゾルバを説明するために示す図である。図14(a)は従来のレゾルバの構造を示す図であり、図14(b)は従来のレゾルバの各スロットにおける巻線構造を説明するために示す図である。
従来のレゾルバ900は、図14(a)に示すように、1相の励磁巻線904及び2相の出力巻線(SIN出力巻線906及びCOS出力巻線907(図14(a)では図示せず。))が突極903に巻回されたステータ901と、ステータ901に対して回転自在に設けられたロータ905とを備える可変リラクタンス型のレゾルバである。ロータ905は、鉄心のみで巻線を有しない偏心ロータであり、従来のレゾルバ800の場合と同様に、ロータ905とステータ901との間のギャップパーミアンスが回転角度θに対して正弦波状に変化する。このため、従来のレゾルバ900によれば、図14(b)に示すように、上記したギャップパーミアンスを測定することにより回転角度を高精度で検出することができる。
また、従来のレゾルバ900においては、2相の出力巻線(SIN出力巻線906及びCOS出力巻線907)が各スロット902に1スロットピッチ(スロット飛びを伴うことなく、各スロットに順次巻線を入れる状態)で巻回されており(図14(a)では図示せず。)、さらに、図14(b)に示すように、その誘起電圧分布が各々正弦波分布となるように分布巻き(その巻線の巻き数(量)も正弦波分布状となる。)されている。
このため、従来のレゾルバ900によれば、出力電圧に含まれている低次から高次にわたる高周波次数を低減させることにより、回転角度の検出精度を向上することができる。
回転角度検出装置は、以上のような構成を有するレゾルバからの出力信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を出力することができる。
特開平8−178611号公報
しかしながら、従来の回転角度検出装置のレゾルバにおいては、回転角度の検出精度を高めるためには、励磁巻線や出力巻線を精度良く巻回する必要があるため、回転角度の検出精度の向上には限界がある。また、回転角度検出装置のレゾルバは、信号の伝搬環境が良くない環境に配置されるため、たとえレゾルバの励磁巻線や出力巻線を精度良く巻回したとしても、レゾルバからの出力信号が信号線を介してR/D変換器に伝送する際にノイズ等で出力信号の信頼性が低下し、回転角度の検出精度の向上には限界がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より一層の回転角度の検出精度の向上を図ることができる回転角度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、非磁性材料からなる支持基板上に所与の間隔を置いて配置されそれぞれが巻線部材を備える複数のステータコアを有するステータと、前記ステータに対して回転自在に設けられるロータと、前記ロータの回転に応じて変化する前記巻線部材の出力信号をデジタル信号に変換する変換器とを含み、前記変換器が、前記支持基板に搭載されている回転角度検出装置に関係する。
本発明によれば、ステータ及びロータを備え、ステータに対するロータの回転角度に応じて変化する出力信号を、変換器によりデジタル信号に変換する場合に、該変換器を、ステータを構成するステータコアを備える支持基板に搭載して一体化する構成を採用したので、回転角度に応じた出力信号がノイズ等の影響を大幅に削減することができる。これにより、出力信号を受け取る変換器において、インピーダンス整合のための付加回路を不要にする構成を採用することができるようになる。
或いは、本発明に係る回転角度検出装置の設計段階において、出力信号を伝送する信号線のインピーダンス特性がわかるので、このインピーダンス特性に応じた整合回路を変換器に作り込むことで、低コストで、信頼性を備え、且つ高精度な回転角度の検出精度を得ることができるようになる。
また本発明に係る回転角度検出装置では、前記ロータは、その外形輪郭線の径が周期的に変化する形状を有することができる。
本発明によれば、各ステータコアの巻線部材の巻線数を変化させる構成が不要となり、各ステータコアの巻線部材の巻線数を一定にすることができるようになる。これにより、巻線の精度に起因した検出精度の劣化をなくすことができるようになる。
また本発明に係る回転角度検出装置では、前記支持基板は、平面視において、所与の角度範囲を切り欠いた略C字状の形状を有していてもよい。
本発明によれば、製造工程においてロータを組み込む際に、製造工程の制約がなくなり、例えば横方向からロータを挿入させることができるようになり、製造工程の自由度が高くなり、製造工程の低コスト化を図ることができるようになる。
また本発明に係る回転角度検出装置では、前記支持基板は、前記変換器の搭載領域の周囲の少なくとも一部に、シールド領域が設けられてもよい。
本発明によれば、変換器に対する各ステータコアの巻線部材の電磁気的な影響を少なくすることができ、回転角度の検出精度を向上させることができるようになる。
また本発明に係る回転角度検出装置では、前記支持基板は、渦巻き状の導電層が各ステータコアの巻線磁芯に巻回されるように形成されたコイル部を有する基板が複数積層された多層基板であり、各層のコイル部が、スルーホールを介して電気的に接続され、前記多層基板の最上層の基板に、前記変換器が搭載されてもよい。
本発明によれば、励磁巻線の巻線数や出力巻線の巻線数を積層させる基板の数で調整することができ、巻線比を容易に調整することができるようになる。
また本発明に係る回転角度検出装置では、前記変換器が搭載される基板を除く他の層の基板は、前記変換器の搭載領域に対応したシールド領域を有することができる。
本発明によれば、変換器に対する各ステータコアの巻線部材の電磁気的な影響を少なくすることができ、より一層、回転角度の検出精度を向上させることができるようになる。
また本発明に係る回転角度検出装置では、前記複数のステータコアを構成する各ステータコアは、上部固定子板と、下部固定子板と、前記上部固定子板及び前記下部固定子板を連結し、その外側に励磁巻線及び出力巻線からなる前記巻線部材が巻装される巻線磁芯とを含み、前記上部固定子板及び前記下部固定子板は、磁気間隙を残して、前記ロータの外周領域の一部を両側から挟み込むように設けられてもよい。
本発明においては、ステータコアの上部固定子板及び下部固定子板の隙間にロータが挿入されるため、ロータの回転により、上面視においてロータとステータコアの重なり合う面積が変化し、ステータ内に形成される磁路を通る磁束が変化して出力信号が変化する。従って、本発明によれば、上記のいずれかの発明による効果に加えて、回転角度検出装置を偏平型の構造にできるため、回転角度検出装置の実装の自由度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、本発明に係る実施形態における回転角度検出装置を構成するレゾルバが、1相励磁2相出力型であるものとして説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態における回転角度検出装置の構成例の機能ブロック図を表す。
本実施形態における回転角度検出装置1は、レゾルバ10と、R/D変換器(広義には変換器、変換装置)500とを含む。レゾルバ10は、ステータ及び該ステータに対して回転可能に設けられたロータとを含み、1相の励磁信号R1、R2により励磁された状態で、ステータに対するロータの回転角度に応じた2相の出力信号S1〜S4を出力する。R/D変換器500は、レゾルバ10に対する励磁信号R1、R2を生成すると共に、レゾルバ10からの2相の出力信号S1〜S4に対応したデジタル信号を生成し、シリアルデータ又はパラレルデータとして出力する。
図2は、本実施形態における回転角度検出装置1の斜視図を表す。図2では、本実施形態における回転角度検出装置1を構成するレゾルバ10のロータの軸倍角が4Xであるものとして説明する。
図3は、本実施形態における回転角度検出装置1の上面図を表す。図3において、図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
回転角度検出装置1は、ステータ100と、ステータ100に対して回転自在に配設されたロータ160とを備えたレゾルバ10を有する。
ステータ100は、非磁性材料からなる輪状(又は図2に示すように、その一部を切り欠いた略C字状)の支持基板上に所与の間隔(所与の角度間隔)を置いて配置されそれぞれが巻線部材を備える複数のステータコアを有する。ステータコアは、磁性材料からなる。図2では、2相の出力信号を出力するため、ステータ100は、4つのステータコア162a、162b、162c、162dを有するが、ステータコア数に本発明が限定されるものではない。
ロータ160は、磁性材料からなり、上面視においてその外形輪郭線の径が周期的に変化する形状を有している。図2では、軸倍角が4Xであるため、ロータ160の外形輪郭線の径の変化が4周期となる形状を有している。
ステータ100は、輪状(又は図2に示すように、その一部を切り欠いた略C字状)の支持体200を有し、支持体200にステータコア162a、162b、162c、162dが固定される。本実施形態におけるステータコアの巻線部材は、ステータコアを構成する巻線磁芯の外側に巻装されるシート状のコイル部であり、ステータコア162a、162b、162c、162dのコイル部172a、172b、172c、172dが非磁性材料からなる輪状(又は図2に示すように、その一部を切り欠いた略C字状)の支持基板180上に形成される。
更に、これらのコイル部が形成される支持基板180上には、R/D変換器500が搭載されている。より具体的には、支持基板180上に、R/D変換器500の機能を実現する集積回路装置の端子が支持基板180に形成された導電性の配線パターンと電気的に接続された状態で搭載される。
レゾルバ10では、支持体200が、支持基板180を支持する。支持基板180は、渦巻き状の導電層が各ステータコアの巻線磁芯に巻回されるように形成されたコイル部を有する基板が複数積層された多層基板である。そして、各層のコイル部が、スルーホールを介して電気的に接続される。巻線部材は、励磁巻線用のコイル部と、出力巻線用のコイル部とを含む。こうすることで、励磁巻線の巻線数や出力巻線の巻線数を積層させる基板の数で調整することができ、巻線比を容易に調整することができるようになる。
また、この支持基板180は、図3に示すように、R/D変換器(より具体的には、R/D変換器と回路素子)500の搭載領域の周囲の少なくとも一部に、シールド領域が設けられ、巻線部材との間の電磁気的な影響をできるだけ少なくしている。
なお、支持基板180は、図2又は図3に示すように、平面視において、所与の角度範囲を切り欠いた略C字状の形状を有していることが望ましい。こうすることで、レゾルバ10の製造工程においてロータ160を組み込む際に、製造工程の制約がなくなり、例えば横方向からロータ160を挿入させることができるようになる。これにより、製造工程の自由度が高くなり、製造工程の低コスト化を図ることができるようになる。
また、図3に示すように、レゾルバ10は、取り付け孔220により図示しない固定板に固定され、回転角度検出装置を搭載する装置に取り付け可能に構成されている。
図4は、本実施形態におけるステータコアの斜視図を表す。ただし、図4では、支持基板180を構成する多層基板のうち1層の基板のみ図示している。
図5は、図4のステータコアの別の斜視図を表す。図4及び図5では、ステータコア162aの構成例を示すが、ステータコア162b、162c、162dも同様に構成することができる。
ステータコア162aは、上部固定子板196a、下部固定子板190a、巻線磁芯194aを含む。図4では、上部固定子板196aの図示を省略している。巻線磁芯194aは、上部固定子板196a及び下部固定子板190aを連結し、その外側に励磁巻線及び出力巻線からなる巻線部材が巻装される。図4では、巻線部材は、支持基板180に形成されたコイル部である。そして、図5に示すように、上部固定子板196a及び下部固定子板190aの先端部の相対向する内側の面にはそれぞれ突起部198a、192aが一体的に形成されている。
図6は、図5のA−A線断面図の模式的に表す。図6において、図3、図4又は図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図6に示すように、支持体200が、支持基板180を支持し、支持基板180は、渦巻き状の導電層が各ステータコアの巻線磁芯に巻回されるように形成されたコイル部を有する基板が複数積層された多層基板である。そして、突起部198a、192aが対向する空隙に、ロータ160が挿入される。即ち、上部固定子板196a及び下部固定子板190aは、磁気間隙を残して、ロータ160の外周領域の一部を両側から挟み込むように設けられている。
本実施形態によれば、ロータ160の外形輪郭線の径が周期的に変化する形状を有しており、ステータコアの上部固定子板及び下部固定子板の隙間に挿入されるため、ロータ160の回転により、上面視においてロータ160とステータコアの重なり合う面積が変化し、ステータ100内に形成される磁路を通る磁束が変化して出力信号が変化する。従って、各ステータコアの巻線部材の巻線数を変化させる構成が不要となり、各ステータコアの巻線部材の巻線数を一定にすることができるようになる。
また、本実施形態によれば、回転角度検出装置を偏平型の構造にできるため、回転角度検出装置の実装の自由度を高めることができる。
また、このような構成において、ロータ160を回転させることで、ステータ100内に形成される磁路を通る磁束が突起部198a、192aに集中して通りやすくなり、磁束の漏洩を少なくすることができる。従って、より一層、回転角度の検出精度を向上させることができるようになる。
図7は、本実施形態におけるレゾルバ10の励磁巻線の説明図を表す。
図8は、本実施形態におけるレゾルバ10の出力巻線の説明図を表す。
本実施形態におけるレゾルバ10では、図7及び図8に示す向きの渦巻き状の導電層からなるコイル部が設けられた基板を複数重ね合わせて実装される。そして、支持基板180を構成する多層基板のいずれかの基板に、励磁巻線としてのコイル部や出力巻線としてのコイル部が設けられる。図7及び図8では、多層基板を構成する1つの基板を模式的に表している。
図9は、多層基板を構成する1つの基板の平面図を表す。
図10は、多層基板を構成する別の基板の平面図を表す。
図9及び図10に示す基板には、各ステータコアの外側に巻装されるコイル部が形成されている。図9及び図10に示す基板のように、多層基板を構成する各基板は、その平面形状がほぼ同じである。多層基板を構成する複数の基板のうち、最上層の基板には、図9に示すようにR/D変換器500が搭載されている。R/D変換器500は、この基板にて、各ステータコアの励磁巻線や出力巻線と電気的に接続される。そして、この基板には、R/D変換器500の搭載領域410の周囲(該周囲の少なくとも一部)にシールド領域420が設けられている。このシールド領域420は、各ステータコアの励磁巻線や出力巻線の電磁気的な影響を少なくするように設けられている。シールド領域420には、導電パターンが形成されており、所与の接地電位に電圧が印加されている。
なお、多層基板を構成する複数の基板のうち、例えば最上層及び最下層の基板に励磁巻線として機能するコイル部が形成され、最上層及び最下層の間の中間層の基板に出力巻線として機能するコイル部が形成される。この場合、R/D変換器500は、励磁巻線として機能するコイル部が形成された基板に搭載される。
また、多層基板を構成する複数の基板のうち、R/D変換器500が搭載される基板を除く他の層の基板は、R/D変換器の搭載領域410に対応したシールド領域430を有する。即ち、図10に示すように、図9の基板と重ね合わせたときに図9の基板のR/D変換器500の搭載領域410の下層領域に、シールド領域430が設けられる。シールド領域430は、上面視において、図9の基板のR/D変換器500の搭載領域410の全体と重複する領域であることが望ましい。これにより、R/D変換器500と、各ステータコアの励磁巻線や出力巻線の電磁気的な影響をより一層少なくすることができるようになる。
図11は、本実施形態におけるR/D変換器500の機能ブロック図を表す。
R/D変換器500は、差動増幅器DIF1、DIF2、乗算器MUL1〜MUL3、加算器ADD1、ループフィルタ502、バイポーラVCO(Voltage Controlled Oscillator)504、アップダウンカウンタ506、読み出し専用メモリ(Read Only Memory)508、デジタルアナログ変換器DAC1、DAC2、出力処理回路510、信号発生回路512を含む。
信号発生回路512は、励磁信号R1、R2を生成し、レゾルバ10に対する励磁信号ER1−R2を出力する。次式において、Vは振幅電圧であり、ωは周波数、tは時間である。
Figure 0005098087
このような励磁信号で例示された状態で、レゾルバ10は、回転角度θ(t)に応じた2相の出力信号を出力する。2相の出力信号のうち出力信号S1、S3の差分ES1−S3は、次式のように表される。また、2相の出力信号のうち出力信号S2、S4の差分ES2−S4は、次式のように表される。次式において、Kは変圧比である。
Figure 0005098087
差動増幅器DIF1は、レゾルバ10からの第1相の出力信号S1、S3の差分を増幅し、増幅後の信号ES1−S3を出力する。差動増幅器DIF2は、レゾルバ10からの第2相の出力信号S2、S4の差分を増幅し、増幅後の信号ES2−S4を出力する。
ROM508には、任意の角度φ(t)に対応するsin信号及びcos信号のデジタル値が格納されており、デジタルアナログ変換器DAC1は、角度φ(t)に対応するsin信号のアナログ値を出力し、デジタルアナログ変換器DAC2は、角度φ(t)に対応するcos信号のアナログ値を出力する。従って、乗算器MUL1、MUL2は、それぞれ次式のような信号V1、V2を出力する。
Figure 0005098087
そして、加算器ADD1は、乗算器MUL1、MUL2により生成された信号V1、V2を用いて、信号V3(=V1−V2)を生成する。その結果、加算器ADD1は、次式のような信号V3を出力する。次式において、「sinωt」を「−cos(ωt+π/2)」に変換している。
Figure 0005098087
次に、信号V3は、乗算器MUL3を用いて同期検波を行う。同期検波は、信号発生回路512によって生成されたcos(ωt+π/2)を信号V3に乗算することで得られる信号V4を生成する。信号V4は、次式のように表される。
Figure 0005098087
ループフィルタ502は、信号V4の高周波成分をカットした信号V5を出力する。これにより、信号V5は、上式においてcos項が高周波成分としてカットされた結果、次式のようになる。
Figure 0005098087
バイポーラVCO504は、ループフィルタ502の出力信号である信号V5の絶対値に比例した周波数を有するパルス信号と、信号V5の極性に対応した極性信号を出力する。アップダウンカウンタ506は、バイポーラVCO504からの極性信号が正極性を示しているときパルス信号のアクティブ期間にアップカウントを行い、バイポーラVCO504からの極性信号が負極性を示しているときパルス信号のアクティブ期間にダウンカウントを行う。このアップダウンカウンタ506のカウント値は、角度φ(t)のデジタル値となる。
上述のようにROM508は、角度φ(t)に応じたsin信号のデジタル値とcos信号のデジタル値を出力する。このように角度φ(t)がθ(t)に応じて変化することを利用して、出力処理回路510は、角度φ(t)のデジタル値(デジタル信号)をシリアルクロックSCKに同期したシリアルデータとして出力したり、パラレルデータとして出力したりする。
以上のように、R/D変換器500の出力値であるシリアルデータ又はパラレルデータに基づいて、後段の処理回路はレゾルバ10の回転角度に応じた処理を行うことができる。
本実施形態によれば、レゾルバ10とR/D変換器500とを一体化する構成を採用したので、レゾルバ10の回転角度θに応じた2相の出力信号がノイズ等の影響を大幅に削減することができる。これにより、従来ではレゾルバからの信号を受け取るR/D変換器に必須となるインピーダンス整合のための付加回路を不要にすることができる。
或いは、本実施形態の回転角度検出装置1の設計段階において、レゾルバ10からの信号を伝送する信号線のインピーダンス特性がわかるので、このインピーダンス特性に応じた整合回路を作り込むことで、低コストで、信頼性を備え、且つ高精度な回転角度の検出精度を得ることができるようになる。
なお、R/D変換器500の構成及び処理の内容に、本発明が限定されるものではない。本発明に係るR/D変換器は、レゾルバ10からの信号をデジタル信号(デジタル値)に変換するものであればよい。
また、本実施形態における多層基板を構成する基板の平面形状が、図9又は図10に示す形状である必要はなく、本発明は、多層基板を構成する基板の形状に限定されるものではない。
図12は、図9の基板の別の形状の一例を示す平面図を表す。図12において、図9と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態における多層基板を構成する基板は、図12に示すように、R/D変換器500の搭載領域を設けるために突出領域を設ける必要はなく、基板に形成されるコイル部の隙間の領域にR/D変換器500の搭載領域が設けられてもよい。この場合、基板上に形成されるコイル部からの距離がほぼ等距離となる領域に、R/D変換器500の搭載領域が設けられることが望ましい。こうすることで、R/D変換器500と各コイル部とを電気的に接続する信号線の負荷がほぼ同一となるので、負荷の違いに起因した設計が不要になると共に、信頼性を向上させて検出精度の向上が容易となる。
以上、本発明に係る回転角度検出装置を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記の実施形態では、回転角度検出装置を構成するレゾルバが、1相励磁2相出力型であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記の実施形態における回転角度検出装置を構成するレゾルバが、励磁信号が1相以外の相を有する信号であったり、出力信号が2相以外の相を有する信号であってもよい。
(2)上記の実施形態では、回転角度検出装置を構成するレゾルバのロータの軸倍角が4Xであるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記の実施形態におけるレゾルバのロータの軸倍角が、例えば1X、5X、7X等の4X以外のものであっても良い。
(3)上記の実施形態におけるレゾルバにおいて、巻線部材としてシート状のコイルを例に説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、巻線部材として、支持基板に導電層が渦巻き状に形成されたものであってもよいし、支持基板に、いわゆるシート状コイルを搭載して形成されたものであってもよい。
(4)上記の実施形態におけるレゾルバが、ロータの両面をステータコアで挟み込み、ロータの回転により上面視においてステータコアとロータとが重なり合う面積が変化するようにし、この面積の変化に応じて出力信号が変化するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ロータの回転により、ロータの表面とステータの表面との間の隙間が変化するようにし、この隙間の変化に応じて出力信号が変化するレゾルバにも本発明を適用できる。
本発明に係る実施形態における回転角度検出装置の構成例の機能ブロック図。 本実施形態における回転角度検出装置の斜視図。 本実施形態における回転角度検出装置の上面図。 本実施形態におけるステータコアの斜視図。 図4のステータコアの別の斜視図。 図5のA−A線断面図の模式的に示す図。 本実施形態におけるレゾルバの励磁巻線の説明図。 本実施形態におけるレゾルバの出力巻線の説明図 多層基板を構成する1つの基板の平面図。 多層基板を構成する別の基板の平面図 本実施形態におけるR/D変換器の機能ブロック図。 図9の基板の別の形状の一例を示す平面図。 図13(a)は従来のレゾルバの構造を示す図。図13(b)は従来のレゾルバからの出力電圧を示す図。 図14(a)は従来のレゾルバの構造を示す図。図14(b)は従来のレゾルバの各スロットにおける巻線構造を説明するために示す図。
符号の説明
1…回転角度検出装置、 10…レゾルバ、 100…ステータ、 160…ロータ、
162a、162b、162c、162d…ステータコア、
172a、172b、172c、172d…コイル部、 180…支持基板、
190a…下部固定子板、 192a、198a…突起部、 194a…巻線磁芯、
196a…上部固定子板、 200…支持体、 410…搭載領域、
420,430…シールド領域 500…R/D変換器、 502…ループフィルタ、
504…バイポーラVCO、 506…アップダウンカウンタ、 508…ROM、
510…出力処理回路、 512…信号発生回路、 ADD1…加算器、
DAC1,DAC2…デジタルアナログ変換器、 DIF1,DIF2…差動増幅器、
MUL1,MUL2,MUL3…乗算器

Claims (6)

  1. 非磁性材料からなる支持基板上に所与の間隔を置いて配置されそれぞれが巻線部材を備える複数のステータコアを有するステータと、
    前記ステータに対して回転自在に設けられるロータと、
    前記ロータの回転に応じて変化する前記巻線部材の出力信号をデジタル信号に変換する変換器とを含み、
    前記支持基板は、
    渦巻き状の導電層が各ステータコアの巻線磁芯に巻回されるように形成されたコイル部を有する基板が複数積層された多層基板であり、各層のコイル部が、スルーホールを介して電気的に接続され、
    前記多層基板の最上層の基板に、前記変換器が搭載されることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記ロータは、
    その外形輪郭線の径が周期的に変化する形状を有することを特徴とする回転角度検出装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記支持基板は、
    平面視において、所与の角度範囲を切り欠いた略C字状の形状を有していることを特徴とする回転角度検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記支持基板は、
    前記変換器の搭載領域の周囲の少なくとも一部に、シールド領域が設けられることを特徴とする回転角度検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記変換器が搭載される基板を除く他の層の基板は、
    前記変換器の搭載領域に対応したシールド領域を有することを特徴とする回転角度検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記複数のステータコアを構成する各ステータコアは、
    上部固定子板と、
    下部固定子板と、
    前記上部固定子板及び前記下部固定子板を連結し、その外側に励磁巻線及び出力巻線からなる前記巻線部材が巻装される巻線磁芯とを含み、
    前記上部固定子板及び前記下部固定子板は、
    磁気間隙を残して、前記ロータの外周領域の一部を両側から挟み込むように設けられていることを特徴とする回転角度検出装置。
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