JP5002256B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式やインクジェット記録方式を利用した複写機、ファクシミリ装置、プリンタおよび複合機(多機能複写機)などの画像形成装置にする。
複写機などに代表される画像形成装置は、特に都心部オフィスなどでは管理維持コストを抑えるために設置場所の省スペース化を図り、また生産処理能力を高めるべく印刷ジョブの高速化を図り、場所を選ばずユーザの近傍に配置して利便性を図ることが望まれる。
特に省スペース化を進めるために、画像形成装置本体の最上部の原稿読取部(スキャナ)と画像形成部との間に印刷済み記録紙(以下、「シート」という)を排出する排紙部を設けて小型化した胴内排紙型と呼ばれるものが実用に供せられている。しかし、この胴内排紙型では、高速化機種では特に原稿読取部が定着装置からの発生熱の影響を受ける問題がある。定着装置はシート上のトナー像を加熱や加圧して永久定着させるが、その定着時に発生した熱が排紙部に逃げ、その熱で原稿読取部が熱せられてしまい、それは高速化が高まるほどに顕著となる。熱で原稿読取部の温度が上昇すると、光学系レンズや画像を歪ませたり、またCCDなどの電子機器が動作不良を起こす不具合がある。さらには、定着装置で定着処理を終えたシートが排紙部から排出トレイに積載されると、その積載されたシートの束にもやはり熱がこもり、トナーの溶着でシートどうしが互いにくっついて排出不良を起こす問題もある。
そうした発生熱に絡む問題の解消にむけて、原稿読取部に下方から送風ファンで風を送って冷却するようにした構造が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、図11に示すように、排紙部を開閉するドア40をキー47aで施錠して部外者の持ち出しによる機密漏洩を防ぐと同時に、ドア40を設けることでそれを閉じてシート排出時に機械騒音が機外に漏れ出るのを防止する技術も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
米国特許第6611667号明細書 特開平8−339102号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された画像形成装置の場合、冷却用ファンからの送風や熱風が近くのユーザに吹き付け、またファン騒音がユーザに不快感を与えてしまう不具合がある。また、上記特許文献2に開示された画像形成装置にあっては、排紙部ドア40が開いた状態で不用意に印刷ジョブが実行されると、機械音が漏れ出てやはり機体周辺のユーザに不快感を与える。加えて、この特許文献2の場合、ユーザが印刷ジョブを開始する前に排紙部ドア40が開いているか閉じているかその都度点検して確認する手間と必要に迫られる。近年、特に複写機の場合、多機能複写機としてつまり複合機として社内LAN上で機能させることが多くなっており、距離的に離れた場所で作業するユーザにとって目指す機体まで足を運んでいちいちドア開閉点検をするのは面倒で非能率である。また、たとえ排紙部ドア40が閉じた状態でも、印刷ジョブ実行中にそのドア40を不用意に開けてしまうと、予期せず突発的な騒音がオフィス環境内に放たれるおそれがある。
以上から、本発明の目的は、画像形成部の排出口からくる画像形成部の機械騒音が装置の外に漏れ出るのを防止したり、排紙部からシートどうしが擦れ合う異音が装置の外に漏れ出るのを防止したりすることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の代表的な画像形成装置は、扉カバーを有し、画像形成部で画像形成されたシートを排出する排出口の外に区画され、前記画像形成部で画像形成して定着処理後に排出されたシートを前記排出口からのシートの通過経路上に配置される後処理装置で後処理して収容し、前記扉カバーを閉じることで内部を閉塞し、前記扉カバーを開くことで内部を開放する排紙部と、前記扉カバーを開閉動する扉開閉機構と、定着処理後のシートに対して後処理を施すジョブが含まれていると判断すると、前記扉開閉機構が前記扉カバーを閉じて前記排紙部の内部を閉塞状態とし、定着処理後のシートに対して後処理を施すジョブが含まれていないと判断すると、前記扉開閉機構が前記扉カバーを開ける前記排紙部の開閉可能状態とするように制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、画像形成部の排出口からくる画像形成部の機械騒音が装置の外に漏れ出るのを防止したり、排紙部からシートどうしが擦れ合う異音が装置の外に漏れ出るのを防止したりすることができる。
以下、本発明による画像形成装置の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は、装置本体25の最上部に画像読取部25aを有し、この画像読取部25aの下方に配置された画像形成部26との間に図2以下で後述する要部の排紙部300を設けた胴内排紙型の複写機24を示す。
画像読取部25aは、原稿ガラス201にセットされた図示しない原稿を照射して矢印方向に移動するレーザ露光装置202を有し、このレーザ露光装置202と一体移動するミラー部203を有している。また、原稿を反射した光を受光するミラー部203を有し、このミラー部203で折り返された光が結像レンズを介して入力されて光電変換記憶媒体のCCD(Charge Coupled Device)204などが備わっている。
一方、画像形成部26はつぎの各機器や各部材で構成されている。像担持体である感光体ドラム101を有し、この感光体ドラム101上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像してドラム表面にトナー像を形成する現像装置102を有する。また、感光体ドラム101に圧接してシートにトナー像を転写させる転写部を形成する転写ローラ103を有し、感光体ドラム上に静電潜像を形成するためのレーザスキャナ100を備えている。さらに、普通紙などのシートを給送するための給紙装置25bとシート搬送装置50を備えている。給紙装置25bはシートを収納する給紙カセット1を有し、給紙カセット1に収納されたシートを送り出す給紙ローラ2と、シートを1枚ずつ分離するためのフィードローラ3およびリタードローラ4で構成される分離部を有している。給紙カセット1が装置本体25内に挿入してセットされると、それを感知したリフト機構(図示略)が作動してシートを給紙カセット1内で給紙可能なレベル位置まで上昇させる。また、シート搬送装置50は、たとえば両面印刷モード時、シートを画像形成部26に搬送してシート第一面に画像を形成し、第二面にも画像を形成するために再びシートを画像形成部26に搬送するようになっている。その再搬送のためにシート搬送装置50には反転路16が設けられている。
以上の構成によって、複写機24はつぎのように作動する。
原稿台ガラス201上に読取用の原稿をセットし、コピーボタンを押すとレーザ露光装置202が原稿を照射しつつ矢印方向に移動し原稿全面を走査する。そして、レーザ露光装置202によって原稿を照射した光はミラー部203で折り返された後、レンズによってCCD204に結像される。CCD204で読み取られた原稿は画像形成部26で電気信号に変換され、レーザスキャナ100に伝送される。
続いて、レーザスキャナ100から画像情報に対応するレーザ光が感光体ドラム101に射出され、このレーザ光で感光体ドラム101上に静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置102で現像されてトナー像として可視化される。
上記トナー像形成動作に同期して給紙ローラ2が回転し、給紙カセット1に収納され、リフト機構の作動で給紙カセット1内のシートがその紙面を給紙可能な高さレベルまで持ち上げられる。フィードローラ3とリタードローラ4が協働する分離部でシートは1枚ずつ分離され、そのシートを搬送ローラ対5,6でレジストローラ対7,8に搬送し、シートの姿勢を矯正してレジスト補正を行う。その後、シートは感光体ドラム101と転写ローラ103との転写部へと搬送され、転写ローラ103にトナー像と逆極性の電圧を印加してトナー像を転写する。なお、シートが上記レジストロ−ラ対7,8に向かう際、通過検知装置34でその通過したことを検出され、検出信号に基づいて制御部25cはシートをトナー像の位置に合わせてタイミング良く送り込むよう、レジストロ−ラ対7,8を駆動する。
トナー像が転写されたシートは搬送部10で定着装置11に送られ、定着装置11でシートを加熱および加圧してトナー像をシート上に永久定着する。トナー像定着後、シートの第一面にのみ画像を形成する片面コピーの場合には、シートは正転する反転ローラ対14,15と排紙ローラ対12によって排紙部300(図2参照)に排出する。これでシートの片面複写動作を終了する。一方、シートの第二面にも画像を形成する両面コピーの場合は、片面に画像を転写されたシートが定着装置11を通過後、反転ローラ対14,15でスイッチバック搬送されて反転路16を通過する。再びレジストローラ対7,8によってレジスト補正されて転写部へと搬送される。そして、この転写部にて反対側の面に画像が形成され、この後、片面複写動作と同様にシートは搬送され、排紙部300に排出される。図2に示すように、排紙部300は内部をほぼ気密性に維持するために閉塞する排紙カバー(排紙扉カバー)301が設けられている。その排紙カバー301の開閉動を制御することを含め、複写機24に装備された図3に示すコントローラ(制御部)が装置全体の作動を統括して制御する。
図3の機能ブロック図において、制御部25cはCPU,ROMおよびRAMなどからなるマイクロコンピュータで構成され、ROMなどのメモリに格納された制御プログラムを実行する。制御部25cはユーザ入力操作による操作部からの指示/選択信号やネットワーク上の他OA機器から出力された指示信号を受け、作動信号や制御信号として出力して画像形成部26、給紙装置25b、定着器11および画像読取部25aなどの各機器に対して送出する。
操作部には、複写機24の使用時の各種条件を設定や選択を行い、決定、実行を指示する入力キーなどが配置され、複写機24の動作状態や各種条件の選択メニューや入力された情報などを表示する表示部も配置されている。表示部は、一般的な液晶表示画面(LCD)やランプを用いることができ、通常は情報の表示に加えて情報の選択指示や入力も行うことができるタッチパネル式の液晶表示画面が使用される。この操作部で入力された指示情報は制御部に送信される。また、表示部には制御部における制御動作や他OA機器などからの出力状況などによって所定の表示が行われる。
また、制御部では、操作部や他OA機器からの指示に従い、画像形成済みシートをたとえばステイプル処理などの後処理を施さずに排紙する「通常出力モード」と、予め設定登録されている後処理を実行する「後処理出力モード」とを選択的に制御して実行できる。選択や指示はタッチパネル式の液晶表示画面などによる操作部から入力画面などを表示して直接行うか、または他OA機器からの選択入力操作などと併用して行う。
そのようにしてシートSの処理枚数や出力モードが設定されると、それらの情報に基づいて排紙カバー301を開閉動させることによって、排紙部300内の排気および排熱を主体とする以下の排紙部制御が行われる。
(排紙部の構成と制御:第1の実施形態)
図2および図3を参照して、排紙カバー301を開閉動させて排紙部300の内部を開放または閉塞する構成ならびに作用、そして制御について説明する。
排紙部300には画像形成部26で画像形成済みのシートSが図2中奥部に設けた排紙口から送り込まれて順に積み上げられる。また、駆動モータ303からの回転動力は減速ギア伝達機構などによる扉開閉機構を経由して排紙カバー301の開閉動として伝達される。排紙カバー301を閉じると、排紙部300の内部から熱や機械騒音が外部に漏れ出ない程度の気密性を確保して閉塞できるようになっている。排紙部300の奥部背面側には排紙部300内の空気を排気するための電動回転式の排気ファン(吸排気手段)304が設けられ、この排気ファン304の排紙部内側とを遮断する遮蔽カバー(吸排気手段)305が設けられている。遮蔽カバー305は駆動モータ307からの回転動力を減速ギア機構306で伝えられて開閉動する。遮蔽カバー305が閉じることによって、排気ファン304の回転騒音や他の機械騒音が機外に漏れ出るのを防ぎ、開くことによって排気ファン304の回転による吸引で排紙部300内に淀んだ熱や空気を排出できるようになっている。排気ファン304の下流側には排紙部300からの排気を誘導する排気ダクト(吸排気手段)308が設けられている。排気ファン304、駆動モータ307および駆動モータ303の動作は制御部25cによって制御される。
また、排紙カバー301の上部には、複写機24の現作動状況に関する情報を表示し、またユーザが操作して指示や選択の信号を入力するタッチパネル式の入出力装置400が設けられている。
なお、図2で明らかなように、この第1の実施形態では排紙カバー301と、減速ギア機構302と、そして駆動モータ303の三体を1つにユニット化して、ユニットごと装置本体25に着脱できるようになっている。
つぎに、かかる排紙部300の制御例について、図4の動作フローチャートを参照して排紙カバー301の開閉動とその制御を主体に説明する。
まず、ステップS1,S2において、複写機24はユーザが操作部の入力キーを操作したり、あるいはネットワーク接続された情報機器からのスタート指示操作をして画像形成動作を開始する。画像形成部26にて画像形成されかつ定着を終えたシートSは排紙口から排紙部300に送り込まれる。そこまでの作動にタイミングを合わせて制御部25cは駆動モータ303を駆動ONしてその回転で扉カバーを閉じ(ステップ:S3)、その一方で駆動モータ307を駆動ONして減速ギア機構306を経て閉状態の遮蔽カバー305を開く方向に動作させる(ステップ:S4)。制御部25cは、遮蔽カバー305が完全に開いた時点でモータ駆動のOFFに同期させて排気ファン304の回転を開始させる(ステップ:S5)。排気ファン304の回転で図示しない吸気ルーバから外気を吸引して取り込み、排紙部300内の空気を排気ダクト308から機外に排出する。
排紙部300内でそのように通気流を発生させて内部に淀んだ熱や空気を機外へ排出する。それによって、排紙部300内に送り込まれて積み上げられたシートSどうしが画像トナーの融解で溶着して貼り付いてしまうのを防ぐ。また、シートSは熱を保持して排紙部300に持ち込むから、シートSで熱せられた排紙部300によって画像読取部25aが暖められるの防ぐのに有効となる。また同時に、排気ファン304の回転騒音、排出されてくるシートSどうしの擦れ合う音、あるいは排紙口から漏れ出る複写機全体からの機械騒音が機外に漏れ出るのを防止し、周辺の作業環境に快適に保つ。
指示された印刷ジョブのすべてが終了し、画像形成済みシートSのすべてが排紙部300内に取り込まれて排紙し終えると(ステップ:S6)、その直後、あるいは一定時間経過後に制御部25cは、駆動モータ307を再起動し、遮蔽カバー305を閉じる方向へ動作させる。遮蔽カバー305が完全に閉じるとその状態を維持する(ステップ:S7)。これに同期して制御部25cは、扉カバーユニットの駆動モータ303を逆回転方向に再起動させ、扉カバー301を開く方向に動作させ(ステップ:S8)、排紙部300に収容されたシートSを取り出せるようにする。また、そのとき排紙カバー301が開いて排紙部300内が開放されると、印刷ジョブ終了後に淀んだ排紙部300内の熱を自然に外部放熱して冷却することができる。この段階で複写機24では画像形成動作が終了し、排気ファン304の回転騒音も遮蔽カバー305が閉じていることで機外に漏出しない。排気ファン304の回転駆動を停止させると、それですべての印刷ジョブを終了する(ステップ:S9)。
ところで、この第1の実施形態では、駆動モータ303によって扉カバー301を開閉動させる形態を示した。しかしながら、扉カバー301をユーザによって開閉動させる形態であってもよい。この形態の場合には、閉じた状態の扉カバー301を開かれないようロックするロック機構を設ける。そして、画像形成開始によって排紙カバー301が開かないようにロック機構がロックし、画像形成動作終了後に排紙カバー301が開閉可能なようにロック解除する。ロック機構としては、たとえばソレノイドをアクチュエータにしてロックピンを押し引き方向に移動させ、排紙カバー301に係合させることでロックさせるように構成する。但し、扉カバーロック機構は既述の駆動モータ303や減速ギア機構302によるユニットに付加させてもよい。つまりカバー開閉動とロック動作の両機能を兼備させて構成することも可能である。
(排紙部の構成と制御:第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態としての排紙部300の構成を示す。この場合、図2で示された排気ファン304の回転騒音が機外に漏出するのを遮断する遮蔽カバー305が設けられていない構造である。
したがって、図6の動作フローチャートにおいては、図4の動作フローチャートのステップS4,S7は不要となる。画像形成開始によって制御部25cが排紙カバー301を閉じるように駆動モータ303を制御するとともに、排気ファン304を回転開始させる。排気ファン304の回転騒音は排紙カバー301を閉じさせることで機外への漏出を防ぐ。つまり、排紙カバー301を遮蔽カバー305に代用させる。そして、画像形成終了後に排紙カバー301を開くように駆動モータ303を制御するとともに、排気ファン304を回転が停止されるように制御部25cが制御する。
また、この第2の実施形態では、排紙部300内に淀んだ熱を冷ます冷却時と非冷却時の切換を、排気ファン304の回転または回転停止によるオンオフで制御する。その場合、第1の実施形態では(図2参照)、排紙部300内を排気ファン304の回転で吸引して排気したのに対して、第2の実施形態では排気ファン304による送風方向を逆に排紙部300内に向けることで、排紙部300内の熱を冷却する。
ところで、排気ファン304から送風を排紙部300内に送り込むことで、風圧などによって排紙カバー301が外側に押されて気密性が損なわれるのを防いだり、また排紙カバー301を確実に固定するために扉カバーロック機構を設けることができる。この扉カバーカバーロック機構としては、たとえばソレノイドをアクチュエータにしてロックピンを押し引き方向に移動させ、排紙カバー301に係合させることでロックさせることができる。但し、扉カバーロック機構は既存の駆動モータ303や減速ギア機構302によるユニットに付加させてもよいし、ユニットに代えてその機能をカバーロック機構が果たすように、つまりカバー開閉動とロック動作の両機能を兼備させて構成することも可能である。この場合、画像形成開始によって排紙カバー301が開かないようにロックし、画像形成動作終了後に排紙カバー301が開閉可能なようにロック解除する。
(排紙部の構成と制御:第3の実施形態)
つぎに、図7を参照して第3の実施形態を説明する。この場合、排紙部300の側面に排紙口310が設けられ、この排紙口310から画像形成済みのシートSを取り込んで排紙部300内に集積できるようにしている。その場合、排紙部300の近傍に側面をほぼ気密的に閉塞する側板カバー301aと、前面をほぼ気密的に閉塞する前面カバー301bがそれぞれ設けられている。
図8に示す動作フローチャートにおいて、まずこの場合はステップS1,S2において複写機24に設けた操作部の入力キーまたはネットワーク上の他の情報機器から処理開始を指示する信号が出力される。その指示信号を受けて制御部25cは作動信号を出力して複写機24の画像形成を開始させる。その際、指示された印刷ジョブは多量のシートSを連続的に処理する連続ジョブであるか、それとも数枚の処理しか行わない間欠ジョブであるかを制御部25cが判別する(ステップ:S10)。間欠ジョブではなく連続ジョブであれば(No)、複写機24は高速処理モードで高速の画像形成処理を実行する(ステップ:S11)。排紙カバー301を閉じて排紙部300を閉塞するように制御部25cが制御する。あるいはユーザの選択的な設定でもって排紙部300が閉じられた後に不用意に開かれないよう、開閉不可能なロック状態とするよううに制御部25cが制御する(ステップ:S12)。これにより排紙口310から漏れ出る複写機24の機械騒音、排出されるシートSどうしが擦れ合う異音が機外に漏れ出るのを防ぐ。指定された印刷ジョブのすべてが終了すると(ステップ:S13)、それを認識した制御部25cは排紙カバー301を開状態に維持すべく制御、あるいは開閉することができる開閉可能状態に制御する(ステップ:S14)。
一方、上記ステップS10において、数枚の処理しか行わない間欠ジョブが選択された場合(Yes)、複写機24は低騒音モードになってシート処理速度を減速するように制御部25cが制御する(ステップ:S15)。同時に排紙カバー301を開閉できる開閉可能状態とする(ステップ:S16)。画像形成が終了すれば印刷ジョブが完了する(ステップ:S17)。
(排紙部の構成と制御:第4の実施形態)
図9は第3の実施形態を示す。この場合第3の実施形態と同じく排紙部300の側面にシートSの排紙口310を有し、この排紙口310から排紙部300に通紙経路上に画像形成済みシートをステイプル処理などする後処理装置309が配置された構造である。また、排紙部300の近傍には側面と前面をそれぞれほぼ気密的に閉塞する側面カバー301aおよび前面カバー301bが設けられている。
図10の動作フローチャートに示すように、この場合、まずステップS1,S2において複写機24に設けた操作部の入力キーまたはネットワーク上の他の情報機器から処理開始を指示する信号が出力される。制御部25cはそれに基づいて画像形成を開始する作動信号を出力する。その際、指示された印刷ジョブ中に、画像形成済みシートSに対して後処理を施すジョブが含まれているか否かを制御部25cが判断する(ステップ:S20)。後処理ジョブが有れば(Yes)、騒音モードであるとして排紙カバー301の全部または選択的(ユーザが設定可能)に排紙部300を閉塞するように制御部25cが制御する。あるいは開閉できなくする開閉ロック状態とするように制御部25cが制御する(ステップ:S21)。これによって排紙口310から複写機24の機械騒音や排出シートSどうしが擦れ合う異音が機外に漏れ出るのを防止する。画像形成部26にて画像形成済みシートSが排紙口310から排出されると、後処理装置309によってステイプル処理などが施されて排紙部300に送り込んで積載される(ステップ:S22)。印刷ジョブのすべてが終了すると(ステップ:S23)、制御部25cは排紙カバー301を開状態または開閉可能状態とする(ステップ:S23)。
一方、上記ステップS20において、後処理を実行しないコマンドが選択された場合(No)、あるいは後処理を実行したとしてもその動作頻度が少ないために低騒音モードであると制御部25cが判断する。その判断によって排紙カバー301を開閉できる開閉可能状態にするように制御部25cが制御する(ステップ:S25)。画像形成が終了すれば印刷ジョブが完了する(ステップ:S26)。
以上、本発明の画像形成装置について数例の実施形態が説明されたが、それら実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内でその他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
たとえば、上記各実施形態においては排紙カバー301が回動開き式のものが示されたが、それに代えて水平スライド引き出し方式、あるいは垂直スライドシャッタ方式の構造を採用することもできる。
また、第1の実施形態において、排気ファン304の回転オンオフ制御、遮蔽カバー305の開閉動制御を複写機24の画像形成動作に同期させたが、排紙部300の内部に温度検出センサを設けてその検出信号に基づいて制御する構造も可能である。すなわち、排紙部300内の温度が設定温度を越えたか否かを温度検出センサで検出し、設定温度以上になったときはその検出信号に基づいて排紙部300内の冷却を開始する。設定温度以下であれば、排紙部300から発する機械騒音を静音化させるために冷却動作を行わないよな制御も可能である。その場合も排気ファン304や遮蔽カバー305の動作状態に応じて排紙カバー301の開閉状態が制御されることはもちろんである。加えて、排紙カバー301の開閉動作に同期して、排紙カバー301が動作中であることを光、音、振動、そして入出力装置400の表示によって報知できるようにすればなお好ましい。
また、各実施形態においては排紙部300を画像読取部25aと画像形成部26との間に配置した胴内排紙型を想定して説明されたが、それは好適な実施形態例として挙げられたのであり、それに限定されるものではない。たとえば、排紙部が複写機側面から突出している複写機の場合でも、排紙部を密閉する扉カバーを設けておけば、以上の各実施形態で得られた効果を得ることができる。
また、たとえば第1の実施形態では排気ファン304の回転騒音の漏出防止に遮蔽カバー305を設けた構造が示されたが、遮蔽カバー305を設けずそれに代わる構造も可能である。すなわち、第2の実施形態(図5参照)と構造的に類似するが、この場合は排気ファン304の回転駆動を制御回路でON/OFFさせ、それによって排気ファン304の回転駆動と同時に機械騒音の有無を切替可能にする。
さらに第1の実施形態において、排紙カバー301を開閉動させる駆動モータ303や減速ギア機構302を一体化してユニット化が可能であることを開示したが、ユニット化されたその駆動機構に電磁力を利用したソレノイド機構を採用することもできる。
本発明による画像形成装置の好適な実施形態である複写機を示す図。 第1の実施形態による排紙部の構成を示す図。 第1の実施形態による制御部の構成を示す機能ブロック図。 第1の実施形態の動作を示すフローチャート。 本発明による第2の実施形態の排紙部を示す図。 第2の実施形態の動作をフローチャート。 本発明による第3の実施形態の排紙部を示す図。 第3の実施形態の動作を示すフローチャート。 本発明による第4の実施形態の排紙部を示す図。 第4の実施形態の動作を示すフローチャート。 従来例の胴内排紙型の画像形成装置を示す図。
符号の説明
10 シート搬送部
11 定着器
24 複写機
25 装置本体
25a 画像読取部
25b 給紙装置
25c コントローラ(制御部)
26 画像形成部
300 排紙部
301 排紙カバー(扉カバー)
302 減速ギア機構(扉開閉機構)
303 駆動モータ(扉開閉機構)
304 排気ファン(吸排気手段)
305 遮蔽カバー(吸排気手段)
308 排気ダクト(吸排気手段)
310 排紙口

Claims (6)

  1. 扉カバーを有し、画像形成部で画像形成されたシートを排出する排出口の外に区画され、前記画像形成部で画像形成して定着処理後に排出されたシートを前記排出口からのシートの通過経路上に配置される後処理装置で後処理して収容し、前記扉カバーを閉じることで内部を閉塞し、前記扉カバーを開くことで内部を開放する排紙部と、
    前記扉カバーを開閉動する扉開閉機構と、
    定着処理後のシートに対して後処理を施すジョブが含まれていると判断すると、前記扉開閉機構が前記扉カバーを閉じて前記排紙部の内部を閉塞状態とし、定着処理後のシートに対して後処理を施すジョブが含まれていないと判断すると、前記扉開閉機構が前記扉カバーを開ける前記排紙部の開閉可能状態とするように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排紙部内の空気を強制循環させる吸排気手段を備え
    前記制御手段は、前記吸排気手段作動させる場合には、前記扉開閉機構が前記扉カバーを開閉可能状態とし、前記吸排気手段を作動させない場合には、前記開閉機構が前記扉カバーを閉塞状態とするように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像形成部の画像形成が多量連続ジョブでるとの指示信号に基づいて高速処理モード選択し、前記扉開閉機構が前記扉カバーを閉塞状態とし、前記画像形成部の画像形成が少量間欠ジョブであるとの指示信号に基づいて、低騒音モードを選択し、前記扉開閉機構が前記扉カバーを開閉可能状態とするように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記扉開閉機構は、画像形成装置本体が画像形成動作を実行して前記排紙部に画像形成後のシートを排出しているときには前記排紙部を閉鎖するために前記扉カバーを閉塞状態とし、画像形成動作後には、前記排紙部を開放するために前記扉カバーを開閉可能状態とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記扉カバーの開閉状態を検出して報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置本体の最上部に備わる画像読取部と前記画像形成部との間に前記排紙部が設けられた胴内排紙型となっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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