JP5001763B2 - 面状発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ディスプレイのバックライトなどに利用される面状発光装置に関するものである。
近年、発光素子として、有機エレクトロルミネッセンス(organicelectroluminescence、有機ELともいう)素子が注目を集めている。有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と略す)は、通電から発光までの時間が非常に短く、電流を変化させれば瞬時に輝度が変化する、つまり応答性に優れ、しかも応答性が温度によって殆ど変化しないという特性があり、加えて視野角が180度に近いという特性がある。そのため、有機EL素子は面発光に適しており、近年では、例えば液晶ディスプレイ(液晶表示装置)のバックライトや照明器具などに用いられる面状発光装置に利用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような有機EL素子の光出力は、有機EL素子に流れる電流(ランプ電流)の大きさによって変化するため、有機EL素子を点灯させるにあたっては、定電圧を印加するのではなく、図5(a)に示すような定電流を有機EL素子に流すことが一般的である。
ところで、有機EL素子に通電し点灯を開始すると有機EL素子は自己発熱し、図5(b)に示すように、有機EL素子の温度(素子温度)は時間経過とともに上昇する。そして、時刻tsにおいて有機EL素子の温度が平衡温度Ksになると、通電終了時までほとんど変化しなくなる(一定の値をとる)。以下の説明では、有機EL素子の温度が平衡温度Ksになった平衡状態における有機EL素子の点灯を定格点灯と称し、点灯開始から定格点灯に至るまでの過渡状態における有機EL素子の点灯を過渡点灯と称する。
ここで、有機EL素子のインピーダンスは、負の温度係数を有しているため、有機EL素子に流れる電流が一定であれば、有機EL素子の両端電圧(ランプ電圧)は、図5(c)に示すように時間経過とともに減少し、時刻ts経過後の定格点灯時には、有機EL素子の両端電圧は平衡電圧Vsとなり、通電終了時までほとんど変化しなくなる(一定の値をとる)。
したがって、有機EL素子は、過渡点灯時において定格点灯時よりも発光効率が悪くなるから、このような特性を有する有機EL素子を用いた面状発光装置では、点灯開始直後は発光効率が悪いという問題があった。
そこで、かかる問題を解決する一つの方法として、面状発光装置に、有機EL素子の温度が早く平衡温度Ksになるように、有機EL素子を加熱する加熱手段(例えば通電により発熱するヒータなど)を設けることが考えられる。
2004−146212号公報
しかしながら、上記のような加熱手段を設けることは、当然ながら、面状発光装置の製造コストの増加を招くことになる。また、加熱手段を駆動するための電力が別途必要になるため、面状発光装置のランニングコストの増加も招くことになる。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、コストの増加を抑えながらも、点灯開始直後の発光効率を向上できる面状発光装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、有機材料からなる発光層を備え厚み方向一面側に発光面が形成された有機エレクトロルミネッセンス素子からなる光源ブロックと、少なくとも動作時に発熱する発熱部品を有し当該光源ブロックを点灯する点灯回路ブロックと、点灯回路ブロックを光源ブロックの厚み方向他面側に接合する接合部とを備え、接合部は、点灯回路ブロックの発熱部品で発生した熱を光源ブロックに伝熱することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、点灯回路ブロックの動作時に発熱部品で発生する熱を接合部によって光源ブロックに伝熱するので、発熱部品が光源ブロックを加熱する熱源として作用し、光源ブロックを加熱するための加熱手段を設けなくても光源ブロックの温度を上昇させることが可能となり、点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯期間(有機EL素子の発光効率が悪い期間)を短くすることができるから、コストの増加を抑えながらも、点灯開始直後の発光効率を向上できる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記点灯回路ブロックは、上記光源ブロックの定格点灯時に回路効率が最高となり、上記光源ブロックの点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯時に回路効率が急峻に変化することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、光源ブロックの点灯状態によって回路効率が緩やかに変化するような点灯回路ブロックに比べれば、光源ブロックの過渡点灯時における発熱部品の発熱量が増加するので、光源ブロックの温度上昇を早めることができて、過渡点灯期間をさらに短くできるから、点灯開始直後の発光効率をさらに向上できる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、上記接合部は、熱伝導性材料により形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、点灯回路ブロックから光源ブロックに効率よく熱を伝えることができるから、過渡点灯期間を短くでき、点灯開始直後の発光効率を向上できる。
請求項4の発明では、請求項1または2の発明において、上記接合部は、熱伝導率に異方性を有する熱拡散性材料により形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、点灯回路ブロックから光源ブロックに効率よく熱を伝えることができ、過渡点灯期間をさらに短くできる。その上、熱伝導率に異方性を有しているため、点灯回路ブロックから光源ブロックに熱を伝える際に、接合部全体に熱を拡散させることが可能となり、点灯回路ブロックの発熱部品に対応する光源ブロックの部位における温度が他の部位よりも高くなってしまうことを抑制できるから、光源ブロックにおいて温度に偏りが生じて場所によって発光効率が異なってしまうことを抑制できて、光源ブロックの均斉度を向上できる。
請求項5の発明では、請求項1または2の発明において、上記接合部は、上記点灯回路ブロックの発熱部品で発生した熱を拡散する熱拡散部と、当該熱拡散部で拡散された熱を上記光源ブロックに伝熱する熱伝導部とを有し、上記接合部の厚み方向における熱伝導部の熱抵抗率は、上記接合部の厚み方向に交差する方向における熱拡散部の熱抵抗率よりも低いことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、点灯回路ブロックの発熱部品で発生した熱は、熱拡散部で拡散した後に、熱伝導部によって光源ブロックに伝熱するので、熱拡散部のみを用いる場合よりも、点灯回路ブロックの発熱部品に対応する光源ブロックの部位における温度が他の部位よりも高くなってしまうことを抑制できるから、光源ブロックにおいて温度に偏りが生じて場所によって発光効率が異なってしまうことを抑制できて、光源ブロックの均斉度を向上できる。
本発明は、コストの増加を抑えながらも、点灯開始直後の発光効率を向上できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の面状発光装置は、例えば、液晶ディスプレイなどのバックライトとして用いられるものであって、図1に示すように、有機材料からなる発光層(図示せず)を備え厚み方向一面側に発光面1aが形成された有機エレクトロルミネッセンス素子からなる光源ブロック1と、少なくとも動作時に発熱する発熱部品を有し当該光源ブロックを点灯する点灯回路ブロック2と、点灯回路ブロック2を光源ブロック1の厚み方向他面側の非発光面1bに接合する接合部3と、これらを収納するパッケージ4とを備えている。
光源ブロック1は、例えば、支持基板(図示せず)と、支持基板の一表面側に形成された透明電極(図示せず)と、透明電極における支持基板とは反対側に形成された発光層(図示せず)と、発光層における透明電極とは反対側に形成された金属製の反射電極(図示せず)とを備えている。
ここで、上記支持基板は、発光層を支持するための平板状の部材であり、発光層が放射する光に対して透光性を有する材料により形成されている。例えば、支持基板としては、ガラス基板などの透明基板が利用される。上記透明電極は、発光層が放射する光に対して透光性を有する材料からなる導電性の薄膜である。このような透明電極の材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明な導電性材料が用いられる。上記発光層は、例えば、蛍光物質の有機材料または蛍光物質を含む有機材料からなり、必要に応じて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層などが備えられる。上記反射電極は、発光層が放射する光を反射する材料からなる導電性の薄膜である。このような反射電極の材料としては、例えば、アルミニウムや、アルミ・リチウム合金、マグネシウム・銀合金などを用いることができる。そして、透明電極および反射電極それぞれには給電用の端子部が設けられる。
なお、光源ブロック1には、必要に応じて、支持基板の上記一表面側に透明電極および反射電極の端子部を露出するとともに発光層を覆う形で取り付けられる封止部(図示せず)が備えられる。上記封止部は、例えば絶縁性を有する材料(例えば、ガラスなど)により一面が開口した箱状に形成される。このような封止部は、有機材料からなる発光層が酸素や湿気の影響により徐々に劣化することを抑制するために用いられるものであって、接着剤などにより支持基板に気密に取り付けられる。
上述した光源ブロック1は、支持基板、透明電極、発光層、反射電極を順次積層してなる矩形板状の有機エレクトロルミネッセンス(organic electroluminescence、有機ELともいう)素子(以下、「有機EL素子」と略す)からなり、このような光源ブロック1では、上記給電用の端子部により透明電極および反射電極それぞれに所定の電位を与えることにより、発光層から光が放射される。
このとき発光層から透明電極側に放射された光は、透明電極を透過した後に、支持基板に入射し、支持基板内を通過し、支持基板の他表面側から支持基板外に出射される。一方、発光層から反射電極側に放射された光は、反射電極により透明電極側に反射された後に、支持基板内を通過し、支持基板の上記他表面側から支持基板外に出射される。
つまり、光源ブロック1は、厚み方向一面側(支持基板の上記他表面側)に発光面1aが形成されるとともに、厚み方向他面側(封止部における支持基板とは反対面側)に非発光面1bが形成された所謂片面発光型の有機EL素子である。
点灯回路ブロック2は、プリント基板(図示せず)に光源ブロック1を点灯する点灯回路を構成する電子部品を実装してなり、例えば、図2に示すような回路構成を有している。以下、図2を参照して点灯回路ブロック2の回路構成について説明する。
点灯回路ブロック2は、光源ブロック1に所定の大きさの定電流を供給するものであって、交流電源ACの交流出力からノイズを除去するフィルタ部20と、交流電源ACの交流出力を直流出力に変換するAC/DCコンバータ部21と、AC/DCコンバータ部21の直流出力を所定の大きさの直流出力に変換するDC/DCコンバータ部22と、光源ブロック1の調光制御を行う調光回路部23と、これらの制御を行う制御部24とを備えている。
フィルタ部20は、例えば、サージアブソーバ素子や、コンデンサ、コイルなどの種々の電気回路素子によって構成される。このようなフィルタ部20は従来周知であるから詳細な説明は省略する。
AC/DCコンバータ部21は、例えば交流電源ACの交流出力を全波整流するダイオードブリッジなどからなる整流回路21aと、整流回路21aによって全波整流された交流出力を所定の直流出力に変換して出力するチョッパ回路からなるPFC(力率改善)回路21bとで構成されている。PFC回路21bは、整流回路21aの高電位側の出力端に一端が接続されたコイル(チョークコイル)L1を有している。コイルL1の他端と整流回路DBの低電位側の出力端との間には、nチャンネル型のMOSFETからなるスイッチング素子Q1と抵抗R1との直列回路が挿入され、コイルL1とスイッチング素子Q1との接続点には、逆流阻止用のダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードと、整流回路21aの低電位側の出力端との間には、電解コンデンサなどからなる平滑用コンデンサC1が接続されている。
このようなPFC回路21bにおいて、スイッチング素子Q1を導通させる(オンする)と、整流回路21aの高電位側の出力端からコイルL1とスイッチング素子Q1を介して電流が流れることにより、コイルL1にはエネルギが蓄えられる。この後に、スイッチング素子Q1を遮断する(オフする)と、コイルL1に蓄えられたエネルギはダイオードD1を介して平滑用コンデンサC1へと供給される。したがって、スイッチング素子Q1のオン・オフを繰り返すことによりコンデンサC1への電流供給と遮断を繰り返し、このスイッチングを高周波で行うことによりコンデンサC1の両端電圧を所望の値に設定することができる。
スイッチング素子Q1は、PFC制御回路CP1によりオン・オフ制御される。PFC制御回路CP1は、コイルL2によってコイルL1に流れる電流の有無を検出するとともに、スイッチング素子Q1のソース電圧を検出し、これら検出した電流値に基づいて、スイッチング素子Q1のオン・オフ制御を行うことで、コンデンサC1の両端電圧を一定に維持する。また、PFC制御回路PC1は、交流電源ACから得られる電流の高調波歪を改善する力率改善機能を備えており、例えば、交流電源ACの入力力率を改善するようにスイッチング素子Q1のオン期間を設定する。なお、このようなAC/DCコンバータ部21は従来周知のものを採用できるから詳細な説明は省略する。
DC/DCコンバータ部22は、AC/DCコンバータ部21の直流出力の電圧を降圧する降圧チョッパ回路からなり、AC/DCコンバータ部21の平滑用コンデンサC1の高電位側にドレインが接続されたnチャンネル型のMOSFETからなるスイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q2のソースに一端が接続されたコイルL3と、スイッチング素子Q2のソースにカソードが接続され、アノードが平滑用コンデンサC1の低電位側に接続された還流用のダイオードD2と、コイルL3の他端に接続された電解コンデンサなどからなる平滑用のコンデンサC2と、コンデンサC2の低電位側とダイオードD2のアノードとの間に挿入された抵抗R2と、抵抗R2の両端電圧に基づいてスイッチング素子Q2のオン・オフ制御を行い、平滑用コンデンサC2の両端電圧を一定に保持する降圧チョッパ制御回路CP2とで構成されている。このようなDC/DCコンバータ部22では、スイッチング素子Q2のオン・オフを繰り返すことによりコンデンサC2への電流供給と遮断を繰り返し、このスイッチングを高周波で行うことによりコンデンサC2の両端電圧を所望の値に設定することができる。なお、このような降圧チョッパ回路は従来周知のものであるから詳細な説明は省略する。
調光回路部23は、DC/DCコンバータ部22のコンデンサC2の高電位側にドレインが接続されたnチャンネル型のMOSFETからなるスイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q3のオン・オフ制御を行うPWM調光制御回路CP3とで構成されている。PWM調光制御回路CP3は、与えられたデューティ比に基づいて、スイッチング素子Q3をオン・オフ制御することで、光源ブロック1の調光制御を行うものである。なお、このような調光回路部23は従来周知のものであるから詳細な説明は省略する。
制御部24は、マイコンなどにより構成され、コンデンサC2と抵抗R2との接続点と、光源ブロック1の低電位側との間に挿入された電流検出用の抵抗R3により、光源ブロック1に流れる電流を検出し、当該電流が所定の設定値になるように、各制御回路CP1〜CP3を制御する。なお、制御部24の動作はプログラムなどにより実現されている。
ところで、上記のような点灯回路ブロック2を構成するにあたっては、使用する電子部品の種類や、回路構成によって、点灯回路ブロック2の回路効率に所望の特性を持たせることができる。このような点灯回路ブロック2としては、例えば、図3にP1で示すように回路効率が急峻に変化するものと、図3にP2で示すように回路効率が緩やかに変化するものとが考えられる。
ここで、図3におけるP1,P2のいずれの例においても、光源ブロック1のインピーダンスが定格点灯時のインピーダンスZsであるときに回路効率が最大となるが、P1で示す例における回路効率の最大値P1max(例えば85%)は、P2で示す例における回路効率の最大値P2max(例えば75%)よりも大きくなっている。
その代わりに、P1で示す例では、光源ブロック1のインピーダンスがインピーダンスZsからずれた際の回路効率の低下がP2で示す例に比べて大きくなっている。つまり、P2に示す例では、光源ブロック1の点灯状態に対して回路効率があまり変化せず、回路効率が安定しているが、P1に示す例では、光源ブロック1が定格点灯していれば回路効率は高いが、定格点灯していなければ回路効率が定格点灯時に比べれば大幅に低くなるため、回路効率の変動が大きい。
本実施形態における点灯回路ブロック2は、回路効率が図3においてP1で示す形に変化するように設計されている。つまり、本実施形態における点灯回路ブロック2は、光源ブロック1の定格点灯時に回路効率が最高となり、光源ブロック1の点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯時に回路効率が急峻に変化する。
ところで、上述した点灯回路ブロック2は、図2に示すような回路を構成する電子部品として、コイルL1〜L3や、スイッチング素子Q1〜Q3を有しており、これらは動作時に発熱する発熱部品である。
接合部3は、点灯回路ブロック2を光源ブロック1の非発光面1bに接合するためのものであって、点灯回路ブロック2の発熱部品で発生した熱を拡散する熱拡散部30と、熱拡散部30で拡散された熱を光源ブロック1に伝熱する熱伝導部31とを有しており、熱拡散部30を点灯回路ブロック2と対向させるとともに、熱伝導部31を光源ブロック1の非発光面1bに対向させた形で、光源ブロック1と点灯回路ブロック2との間に介在されている。ここで、熱拡散部30としては厚みが数mm程度のカーボンシートを用い、熱伝導部31としては厚みが数mm程度のシリコーンシートを用いている。また、熱伝導部31に用いるシリコーンシートにおける厚み方向の熱抵抗率は、熱拡散部30に用いるカーボンシートにおける厚み方向に交差する方向の熱抵抗率よりも低くしている。
すなわち、接合部3の厚み方向(図1における上下方向)に交差する方向(光源ブロック1の非発光面の沿面方向)における熱拡散部30の熱抵抗率よりも、接合部3の厚み方向(光源ブロック1の非発光面の法線方向)における熱伝導部31の熱抵抗率が低くなっている。
パッケージ4は、一面(図1における下面)が開口した箱状に形成され、接合部3によって接合された光源ブロック1および点灯回路ブロック2を収納するボディ40と、ボディ40の上記一面開口を閉塞する形にボディ40に取り付けられるカバー41とで構成されている。カバー41は、光源ブロック1が放射する光に対して透光性を有する材料(例えば、ガラス)などにより板状に形成されている。光源ブロック1は、発光面1aをカバー41に対向させた形でパッケージ4に収納され、光源ブロック1におけるカバー41側とは反対側、つまり光源ブロック1の非発光面1bには、接合部3によって点灯回路ブロック2が接合されている。ここで、点灯回路ブロック2と光源ブロック1との電気的接続は例えばワイヤボンドなどにより行われる。
次に面状発光装置の動作について図4を参照して説明する。面状発光装置の動作が開始されると、点灯回路ブロック2は、所定の大きさの定電流(例えば0.3Aの電流)を光源ブロック1に流す。ここで、光源ブロック1の温度が室温程度である場合、光源ブロック1は定格点灯せず、そのときのインピーダンスは定格点灯時よりも大きいから、光源ブロック1の両端電圧(ランプ電圧)は8V程度となる。
面状発光装置の動作が開始した際には、点灯回路ブロック2の発熱部品が発熱する。本実施形態の面状発光装置では、点灯回路ブロック2が接合部3によって光源ブロック1に接合されており、点灯回路ブロック2の発熱部品で発生した熱が、接合部3を介して光源ブロック1に伝熱されるから、このような接合部3を有していない場合に比べれば、光源ブロック1の温度が早く上昇することになる。
ここで、点灯回路ブロック2の回路効率は、図3においてP1で示すように変化するため、光源ブロック1の定格点灯時に回路効率が最高になり、光源ブロック1の点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯時に回路効率が急峻に変化するので(図4(a)参照)、回路効率が図3においてP2で示すように変化するもののように、光源ブロック1の定格点灯時と過渡点灯時とにおいて回路効率があまり変化しない場合(図4(d)参照)に比べれば、光源ブロック1の点灯開始直後における回路効率が悪いから、発熱部品の発熱量が増加し、これによって光源ブロック1の温度が早く上昇することになる。
そのため、光源ブロック1の温度(図4(b)参照)は、従来例(図4(e)参照)よりも早く定格点灯時の平衡温度Ksに達する、つまり、光源ブロック1が定格点灯するまでに必要な時間tsが短縮されるから、光源ブロック1の光束(図4(c)参照)は、従来例(図4(f)参照)よりも早く定格点灯時の光束Lsに達する。
以上述べた本実施形態の面状発光装置によれば、点灯回路ブロック2の動作時に発熱部品で発生する熱を接合部3によって光源ブロック1に伝熱するので、発熱部品が光源ブロック1を加熱する熱源として作用し、光源ブロック1を加熱するための加熱手段を設けなくても光源ブロック1の温度を上昇させることが可能となり、点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯期間(有機EL素子の発光効率が悪い期間)を短くすることができるから、コストの増加を抑えながらも、点灯開始直後の発光効率を向上できる。
また、点灯回路ブロック2は、光源ブロック1の定格点灯時に回路効率が最大となり、光源ブロック1の点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯時に回路効率が急峻に変化するので、光源ブロック1の点灯状態に対して回路効率が緩やかに変化するような点灯回路ブロック2に比べれば、光源ブロック1の過渡点灯時における発熱部品の発熱量が増加するので、光源ブロック1の温度上昇を早めることができて、過渡点灯期間をさらに短くできるから、点灯開始直後の発光効率をさらに向上できる。
さらに、接合部3は、点灯回路ブロック2は接合部3によって光源ブロック1の厚み方向他面側の非発光面1bに接合されているので、点灯回路ブロック2の発熱部品で発生した熱は、接合部3の熱拡散部30によって熱拡散部30内に拡散された後に、熱伝導部31によって光源ブロック1に伝熱されるので、熱拡散部30のみを用いる場合よりも、点灯回路ブロック2の発熱部品に対応する光源ブロック1の部位における温度が他の部位よりも高くなってしまうことを抑制できるから、光源ブロック1において温度に偏りが生じて場所によって発光効率が異なってしまうことを抑制できて、光源ブロック1の均斉度を向上できる。
ところで、本実施形態においては、熱拡散部30としてカーボンシートを用い、熱伝導部31としてシリコーンシートを用いているが、これらに限定する趣旨ではなく、接合部3は、要は、点灯回路ブロック2の発熱部品で発生した熱を拡散する熱拡散部30と、当該熱拡散部30で拡散された熱を光源ブロック1に伝熱する熱伝導部31とを有し、接合部3の厚み方向における熱伝導部31の熱抵抗率が、接合部3の厚み方向に交差する方向における熱拡散部30の熱抵抗率よりも低いという要件を満たすものであればよい。
また、接合部3は必ずしも熱拡散部30と熱伝導部31との2層構造である必要はなく、単層構造であってもよいし、3層以上の複層構造であってもよい。例えば、接合部3は、シリコーンシートのように、熱伝導性材料により形成されたものであってもよく、このような場合でも、点灯回路ブロック2から光源ブロック1に効率よく熱を伝えることができ、過渡点灯期間を短くでき、点灯開始直後の発光効率を向上できる。
一方、接合部3は、カーボンシートや、グラファイトシートのように、熱伝導率に異方性(厚み方向における熱伝導率よりも厚み方向に交差する方向〔所謂面方向〕における熱伝導率のほうが高い)を有する熱伝導性材料である熱拡散性材料により形成されたものであってもよい。このような場合でも、シリコーンシートを用いた場合と同様に、点灯回路ブロック2から光源ブロック1に効率よく熱を伝えることができ、過渡点灯期間をさらに短くできる。ここで、接合部3が熱拡散性材料により形成されている場合は、点灯回路ブロック2から光源ブロック1に熱を伝える際に、シリコーンシートを用いた場合に比べれば、接合部3全体に熱が拡散するので、点灯回路ブロック2の発熱部品に対応する光源ブロック1の部位における温度が他の部位よりも高くなってしまうことを抑制できるから、光源ブロック1において温度に偏りが生じて場所によって発光効率が異なってしまうことを抑制できて、光源ブロック1の均斉度を向上できる。
上述したように接合部3は、点灯回路ブロック2の発熱部品で発生した熱を光源ブロック1に伝熱できるような構成であればよい。
なお、本実施形態の面状発光装置は、あくまで本発明の一実施形態であって、本発明をこの実施形態に限定する趣旨のものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない程度の変形は可能である。
本発明の一実施形態の面状発光装置の分解図である。 同上の面状発光装置の回路説明図である。 同上における点灯回路ブロックの回路効率を示すグラフである。 (a)〜(c)は本実施形態の面状発光装置の動作説明図、(d)〜(f)は従来例の面状発光装置の動作説明図である。 有機EL素子の動作説明図である。
符号の説明
1 光源ブロック
1a 発光面
1b 非発光面
2 点灯回路ブロック
3 接合部
30 熱拡散部
31 熱伝導部

Claims (5)

  1. 有機材料からなる発光層を備え厚み方向一面側に発光面が形成された有機エレクトロルミネッセンス素子からなる光源ブロックと、少なくとも動作時に発熱する発熱部品を有し当該光源ブロックを点灯する点灯回路ブロックと、点灯回路ブロックを光源ブロックの厚み方向他面側に接合する接合部とを備え、
    接合部は、点灯回路ブロックの発熱部品で発生した熱を光源ブロックに伝熱することを特徴とする面状発光装置。
  2. 上記点灯回路ブロックは、上記光源ブロックの定格点灯時に回路効率が最高となり、上記光源ブロックの点灯開始から定格点灯するまでの過渡点灯時に回路効率が急峻に変化することを特徴とする請求項1記載の面状発光装置。
  3. 上記接合部は、熱伝導性材料により形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の面状発光装置。
  4. 上記接合部は、熱伝導率に異方性を有する熱拡散性材料により形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の面状発光装置。
  5. 上記接合部は、上記点灯回路ブロックの発熱部品で発生した熱を拡散する熱拡散部と、当該熱拡散部で拡散された熱を上記光源ブロックに伝熱する熱伝導部とを有し、
    上記接合部の厚み方向における熱伝導部の熱抵抗率は、上記接合部の厚み方向に交差する方向における熱拡散部の熱抵抗率よりも低いことを特徴とする請求項1または2記載の面状発光装置。
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