JP4999591B2 - トラックフレーム内の配管配置構造 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、メインフレームとトラックフレームとをピボットシャフトによって接続し、ピボットシャフト接続部分の近傍と、トラックフレームの外側の面における作業機のトラニオン近傍とに、それぞれ配管設置用の開口穴を設け、トラニオン近傍からメインフレーム側に対してほぼ直角にパイプ材等を介して圧油を供給する配管を配設したブルドーザのトラックフレーム構造が開示されている。
すなわち、上記公報に開示されたトラックフレーム構造では、圧油を供給する配管を、メインフレームとの接続側においてトラックフレームの内面側に沿うように設置してカバー部材で覆い、トラックフレームの内外側の部材間を一体として連結されたパイプ材を介して設置している。
本発明の課題は、配管にかかる負荷を低減しつつ、部品点数を削減して、構成を簡素化することが可能なトラックフレーム内の配管配置構造を提供することにある。
ここで、上記建設機械には、作業機としてブレード等を搭載したブルドーザやトリミングドーザ等が考えられる。また、上記配管とは、例えば、ブルドーザの場合のアウトサイドドーザに取り付けられたチルト用の油圧シリンダに対して圧油を供給する油圧配管が含まれる。さらに、上記第1回転軸としては、メインフレームとトラックフレームとを接続するピボットシャフト等が考えられる。上記第2回転軸としては、ブレード等の作業機をトラックフレームの外側面に回転可能な状態で取り付けるトラニオン等が考えられる。
ここでは、トラックフレーム内における配管を通す両端部にそれぞれ形成された第1・第2開口部の近傍に取り付けられた第1・第2回転軸として、メインフレームとトラックフレームとをつなぐピボットシャフト、およびトラックフレームと作業機(アウトサイドドーザ等)とをつなぐトラニオンを特定している。
ここでは、トラックフレーム内において第1・第2開口部を最短距離で結ぶように配置された配管を保護するために、第1・第2開口部を最短距離で結ぶようにパイプ材を設けている。
これにより、トラックフレーム内において配管が損傷することを防止するとともに、第1・第2開口部へ配管を通す作業をパイプ材に沿って容易に行うことができる。
これにより、パイプ材とトラックフレームとの接続部分を隙間無く強固に固定することができる。この結果、トラックフレーム周囲へ土砂が流れ込んだ場合でも、トラックフレームの内部へ土砂が侵入することを防止することができる。
ここでは、例えば、作業機との接続側となるトラニオン近傍に形成された第2開口部を、楕円形状になるように形成している。
これにより、第2開口部を、パイプ材との接続部分に合わせて楕円形状とすることで、トラックフレームに対するパイプ材の接続部分における隙間を無くすことができる。この結果、建設機械の外側に露出する足回りの部分であるトラックフレーム内への土砂の浸入を防止することができる。
[ブルドーザ1全体の構成]
本実施形態に係るブルドーザ1は、不整地において整地作業を行う建設機械であって、図1に示すように、主として、キャブ2、車体フレーム3、作業機6、走行装置7を備えている。
車体フレーム3は、作業機6および走行装置7が取り付けられており、その上部にはキャブ2が載置されている。また、車体フレーム3は、内部にエンジン(図示せず)等が設けられており、エンジンにおいて発生した回転駆動力が、終減速装置35を経由して後述する走行装置7のスプロケット73に伝達される。なお、この車体フレーム3の内部構成については、後段にて詳述する。
[トラックフレーム71内部およびその周辺の構成]
ここで、トラックフレーム71内およびその周辺におけるチルト配管53の配置構造について、図2〜図6を用いて説明すれば以下の通りである。なお、トラックフレーム71は、メインフレーム70の左右両側に1つずつ、ほぼ共通の構成で設けられているが、ここではメインフレーム70の左側に設けられたトラックフレーム71を例として挙げて説明する。
第1開口部71aは、図4および図5に示すように、トラックフレーム71におけるメインフレーム70と対向する側の側面に形成された貫通穴である。そして、第1開口部71aは、メインフレーム70とトラックフレーム71とを相対回転可能な状態で接続するピボットシャフト(第1回転軸)51の近傍に形成されている。なお、ピボットシャフト51は、ブルドーザ1が走行中に岩等の障害物に乗り上げる等した場合に、メインフレーム70に対してトラックフレーム71が左右別々に相対回転する際の回転中心となる。このため、トラックフレーム71がメインフレーム70に対して回転した場合でも、メインフレーム70とトラックフレーム71とにまたがって配置されるチルト配管53が引っ張られる量を最小限とすることができる。
ここでは、上述したチルト配管53をトラックフレーム71内に設置する工程について説明する。
まず、左右の両側面に第1・第2開口部71a,71bが形成されたトラックフレーム71の内部に、パイプ材55を溶接によって固定する。
次に、メインフレーム70側の側面に形成された第1開口部71aの部分に、配管カバー75(図3および図4参照)を取り付ける。
次に、トラックフレーム71を左右に貫通するように配置されたチルト配管53の端部を、メインフレーム70側の配管と接続する。
最後に、トラックフレーム71の外側のトラニオン52の部分において、それぞれ作業機6の支持フレーム61を取り付ける。
本実施形態のトラックフレーム71内におけるチルト配管53の配置構造では、以上のように、トラックフレーム71内にパイプ材55を固定した後でチルト配管53を通して組み立てていく。
また、第1・第2開口部71a,71bを最短距離で結ぶようにチルト配管53を設置するために、パイプ材55をトラックフレーム71内において斜めに配置している。
[本トラックフレーム71内のチルト配管53の配置構造の特徴]
(1)
本実施形態のトラックフレーム71内のチルト配管53の配置構造では、図4に示すように、トラックフレーム71の左右の両側面に対して、それぞれ第1開口部71a、第2開口部71bが形成されている。第1開口部71aは、メインフレーム70との対向側の側面におけるピボットシャフト51の近傍に形成されている。第2開口部71bは、作業機6の支持フレーム61との接続側の側面におけるトラニオン52の近傍に形成されている。そして、作業機6を駆動するチルトシリンダ62に対して圧油を供給するチルト配管53は、上記第1・第2開口部71a,71bを最短距離で結ぶように配置されている。
本実施形態のトラックフレーム内のチルト配管53の配置構造では、図4等に示すように、トラックフレーム71の左右両側面に取り付けられる第1・第2回転軸として、メインフレーム70側にピボットシャフト51、作業機6の支持フレーム61側にトラニオン52を、それぞれ設けている。
(3)
本実施形態のトラックフレーム内のチルト配管53の配置構造では、図4等に示すように、トラックフレーム71内におけるチルト配管53が設置される部分に沿って、パイプ材55を取り付けている。
(4)
本実施形態のトラックフレーム内のチルト配管53の配置構造では、図4および図6等に示すように、パイプ材55を溶接によってトラックフレーム71に対して固定している。
(5)
本実施形態のトラックフレーム71内のチルト配管53の配置構造では、図4等に示すように、トラックフレーム71の作業機6との連結側における面におけるパイプ材55との接続部分が楕円形状になるように、第2開口部71bが形成されている。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、トラックフレーム71内に配置される配管を、パイプ材55の内部に配置した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、パイプ材を用いないで、トラックフレーム内に配管を設置してもよい。
ただし、トラックフレーム内における配管の損傷等の問題を考慮すれば、上記実施形態のように、パイプ材等によって覆われるように配管を設置することが好ましい。
上記実施形態では、トラックフレーム71内に配置される配管を保護するためのパイプ材55と、トラックフレーム71の外側の面との接続部分に、楕円形の開口部(第2開口部71b)を形成した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(C)
上記実施形態では、トラックフレーム71内に配置される配管を保護するためのパイプ材55と、トラックフレーム71の外側面との接続部分だけに、略楕円形状の第2開口部71bを形成した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、トラックフレームの内側からの異物等の浸入を防止することができる。
(D)
上記実施形態では、トラックフレーム71における内外の側面に対してそれぞれ開口部(第1・第2開口部71a,71b)を形成し、これらの開口部を通過させるようにチルト配管53を配置した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(E)
上記実施形態では、本発明に係るトラックフレーム71内の配管配置構造を、ブルドーザ1のチルト配管53の配置構造に対して適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
2 キャブ
3 車体フレーム
6 作業機
7 走行装置
35 終減速装置
51 ピボットシャフト(第1回転軸)
52 トラニオン(第2回転軸)
53 チルト配管(配管)
55 パイプ材
60 ブレード
61 支持フレーム
62 チルトシリンダ(油圧シリンダ)
63 リフトシリンダ
70 メインフレーム
71 トラックフレーム
71a 第1開口部
71b 第2開口部
72 アイドラ
73 スプロケット
75 配管カバー
P 履帯
Claims (5)
- 油圧シリンダによって駆動される作業機が取り付けられた建設機械のトラックフレーム内における配管の配置構造であって、
前記建設機械のメインフレームと前記トラックフレームとを回転可能な状態で接続する第1回転軸の近傍に形成された第1開口部と、
前記作業機と前記トラックフレームとを回転可能な状態で接続する第2回転軸の近傍の前記トラックフレーム側面に形成された第2開口部と、
前記第1開口部と前記第2開口部との間を最短距離で結ぶように配置された前記配管と、
を備えているトラックフレーム内の配管配置構造。 - 前記第1回転軸は、ピボットシャフトであって、
前記第2回転軸は、トラニオンである、
請求項1に記載のトラックフレーム内の配管配置構造。 - 前記第1開口部と前記第2開口部とを最短距離でつなぐように、前記トラックフレーム内に固定されたパイプ材を、さらに備えている、
請求項1または2に記載のトラックフレーム内の配管配置構造。 - 前記パイプ材は、前記トラックフレームに対して溶接によって固定されている、
請求項3に記載のトラックフレーム内の配管配置構造。 - 前記第2開口部は、楕円形状になるように形成されている、
請求項3または4に記載のトラックフレーム内の配管配置構造。
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