JP4998380B2 - 建具用ステー及び該ステーを備えた建具 - Google Patents

建具用ステー及び該ステーを備えた建具 Download PDF

Info

Publication number
JP4998380B2
JP4998380B2 JP2008155649A JP2008155649A JP4998380B2 JP 4998380 B2 JP4998380 B2 JP 4998380B2 JP 2008155649 A JP2008155649 A JP 2008155649A JP 2008155649 A JP2008155649 A JP 2008155649A JP 4998380 B2 JP4998380 B2 JP 4998380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji
window frame
pivot
stay
joinery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008155649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009299365A (ja
Inventor
優充 田井
裕希 助田
智 真鍋
哲也 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakanishi Metal Works Co Ltd
Original Assignee
Nakanishi Metal Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nakanishi Metal Works Co Ltd filed Critical Nakanishi Metal Works Co Ltd
Priority to JP2008155649A priority Critical patent/JP4998380B2/ja
Priority to CN2009100083520A priority patent/CN101603390B/zh
Publication of JP2009299365A publication Critical patent/JP2009299365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4998380B2 publication Critical patent/JP4998380B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Description

本発明は、平面四節リンク機構により構成される建具用ステー及び該ステーを備えた建具に関するものである。
縦すべり出し窓及び横すべり出し窓は、屋内側から操作するオペレータ等により窓枠内に納められた障子を屋内外方向へ開閉することができるとともに、障子を約90°程度開いた全開状態とすることができる。
このようなすべり出し窓は、良好な密閉性が得られること及び屋内側から障子のガラス面の両面を拭き掃除することができること等の特長があるため、広く用いられており、縦すべり出し窓では上下一対のステーにより、横すべり出し窓では左右一対のステーにより、障子を窓枠に対して開閉可能に支持している。
このような建具用ステーとして、例えば縦すべり出し窓を例にとって説明すると、窓枠の上下の横枠に取り付けられる固定部材(フレーム取付け板、窓枠取付け板)と、一端部が固定部材の一端部に枢着された短アームと、一端部が短アームの他端部に枢着され、障子の横框に取り付けられる障子取付板と、一端部が障子取付板の長手方向の中間部に枢着され、他端部が固定部材の他端部に枢着された長アームとからなる平面四節リンク機構により構成されるものがある(例えば、特許文献1〜3参照。)。
このような平面四節リンク機構により構成される建具用ステーは、スライダを用いない簡素な構成であるためガタが生じにくく、障子の開閉動作をより安定かつ確実に行うことができるという特長がある。
特許第3803849号公報(図1、図4、図7) 特許第3172348号公報(図1−3) 特許第3023557号公報(第7−8図)
平面四節リンク機構により構成される建具用ステーにおいては、短アームの窓枠側の枢軸に対して長アームの窓枠側の枢軸をなるべく屋外方向に位置させ、障子を閉じた状態で、短アームの障子取付板側の枢軸の中心並びに長アームの障子取付板側及び窓枠側の枢軸の中心が略一直線上(障子面と略平行な水平方向)になるように構成するのが一般的である(特許文献1の図4及び特許文献2の図3参照。)。
このような構成は、長アームの窓枠側の枢軸の前後方向位置が短アームの窓枠側の枢軸の前後方向位置に近い構成では(例えば、特許文献3の第7図参照。)、障子が風圧等により開きやすくなること等を考慮して採用されており、このような構成によれば、障子を閉じる最終段階において作用する引込み機構(例えば、特許文献3の第7図参照。)が不要になるため、その使用範囲を広げることができる。
また、特許文献1の建具用ステーは、その固定部材が、窓枠に沿って延びる前方に開口した金属製コ字状部材と、金属製コ字状部材の上下水平壁間に配される合成樹脂製板状部材とを備えており、合成樹脂製板状部材を介して短アーム及び長アームの基端部を金属製コ字状部材の上下水平壁間により挟む構造を採用している。
よって、特許文献1の構成の建具用ステーによれば、短アーム及び長アームが水平状態から下に傾くことがなく、両アームに取り付けられた障子取付板に固定された障子が垂れ下がることがないため、障子開放時の美観を損ねることがないとともに、障子の開閉動作を円滑かつ静粛に行うことができる。
特許文献1の建具用ステーは、このような特長を有するものであるが、金属によりコ字状部材を形成する必要があり、例えば比較的高価なステンレス鋼の使用量が多いため、コスト低減等の観点からは改良の余地がある。
ここで、特許文献1における金属製コ字状部材の材料費を節約するために、長アームの窓枠側の枢軸(基端部の枢軸)の位置を屋内側へずらすことが考えられるが、このような構成にすると、前述のように風圧等により障子が開きやすくなるという性能面における課題が生じるとともに、引込み機構を設けるのではその分のコストが増大するため、コスト低減を図るという目的と矛盾することになる。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、短アーム及び長アームが水平状態から下に傾くことを抑制して障子開放時の美観を損ねることがなく、障子の開閉動作を円滑かつ静粛に行うことができる構成でありながら、風圧等により障子が開きやすくなることがなく、コストを低減することができる建具用ステー及び該ステーを備えた建具を提供する点にある。
本発明に係る建具用ステーは、窓枠に取り付けられる断面略コ字状の窓枠取付材と、一端部が前記窓枠取付材の一端部に枢着された短アームと、一端部が前記短アームの他端部に枢着され、障子の框に取り付けられる障子取付板と、一端部が前記障子取付板の一端部と他端部との間に枢着され、他端部が前記窓枠取付材の他端部に枢着された長アームとを備えた建具用ステーであって、前記障子を閉じた状態で、前記短アーム及び障子取付板間の枢軸中心J1、前記障子取付板及び長アーム間の枢軸中心J2並びに前記長アーム及び窓枠取付材間の枢軸中心J3が略一直線上にあり、かつ、該直線が、前記枢軸中心J1を通り、該枢軸に直交し前記窓枠及び障子に平行な直線に対して、前記枢軸中心J3に近づくにしたがって屋内方向へ離反するように傾いており、前記枢軸中心J1及びJ2間の距離Bと前記枢軸中心J2及びJ3間の距離Cとの和(B+C)を、前記障子取付板と前記長アームとを連結しない自由状態における前記枢軸中心J1及びJ3間の距離Aに対して長くして、前記短アームの他端部及び前記障子取付板の一端部間の枢軸と前記長アームの他端部及び前記窓枠取付材の他端部間の枢軸とをこれらが離反する方向に付勢することを特徴とする。
このような構成によれば、前方に開口したコ字状の窓枠取付材により短アーム及び長アームの基端部が支持されることから、両アームの水平状態から下方への傾きが抑制されるため、障子開放時の美観を損ねることがない。
その上、障子を閉じた状態で、枢軸中心J1、J2及びJ3が略一直線上にあり、かつ、該直線が、枢軸中心J1を通り、該枢軸に直交し前記窓枠及び障子に平行な直線に対して、枢軸中心J3に近づくにしたがって屋内方向へ離反するように傾いているため、長アームを窓枠取付材に対して回動可能に支持する枢軸まわりの窓枠取付材の奥行を短くすることができる。
よって、例えばステンレス鋼により製作される窓枠取付材の材料費を節約することができるため、コストを低減することができるとともに、ステーの軽量化を図ることができる。
その上さらに、障子を閉じた状態で、短アームの他端部及び障子取付板の一端部間の枢軸と長アームの他端部及び前記窓枠取付材の他端部間の枢軸とがこれらが離反する方向に付勢されるため、障子と窓枠との間の接合力が向上する。
ここで、前記付勢力を作用させるための前記距離の和(B+C)と前記距離Aとの差(B+C−A)を、前記障子を閉じた状態で該障子が納められた前記窓枠との間に所要の接合力が得られるように決定してなると好ましい。
このような構成によれば、障子と窓枠との間に所要の接合力が得られるため、風圧等により障子が開きやすくなることや、オペレータが無くカムラッチハンドルにより障子を開閉する構成において、カムラッチハンドルを操作して障子を閉じる際に障子が屋外側へ付勢されて操作しにくくなることを確実に抑制することができる。
また、前記窓枠取付材、短アーム及び長アームが金属製であり、前記窓枠取付材のコ字状開口部内に装着される合成樹脂製のガイド部材を備え、該ガイド部材により前記短アーム及び長アームの基端部を挟んでなると好ましい。
このような構成によれば、剛性の高い金属製の窓枠取付材、短アーム及び長アームにより、短アーム及び長アームの傾きの抑制効果をさらに増大することができる。
その上、金属製の短アーム及び長アームの基端部が合成樹脂製のガイド部材により挟まれてガイドされるため、前記のような付勢力を作用させる構成でありながら、障子の開閉動作を円滑かつ静粛に行うことができる。
本発明に係る建具は、前記建具用ステーを備えたものである。
以上のように、本発明に係る建具用ステー及び該ステーを備えた建具によれば、短アーム及び長アームが水平状態から下に傾くことを抑制して障子開放時の美観を損ねることがなく、障子の開閉動作を円滑かつ静粛に行うことができる構成でありながら、風圧等により障子が開きやすくなることがなく、コストを低減することができる。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、屋内側(図中ID参照。)から屋外側(図中OD参照。)へ向かう方向の前側を前、後側を後とし、左右は前方に向かっていうものとする。また、ステー1については、窓枠FR及び障子DRに取り付けられた状態で前方から見た図を正面図とする。
ここで、本発明に係る建具用ステーが使用される建具としては、例えば縦すべり出し窓、横すべり出し窓、内倒し窓及び外倒し窓等が挙げられるが、以下においては、建具の例として、縦すべり出し窓SWについて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る建具用ステー1を縦すべり出し窓SWに用いた例を示す斜視図、図2は同じく要部を拡大して示す正面図であり、図1は障子DRの全開状態を、図2は障子DRを閉じた状態を示している。
また、図3〜図8は、ステー1単体の構成説明図であり、図3(a)は障子DRの全開状態に相当する斜視図、図3(b)は障子DRを閉じた状態に相当する斜視図、図4は分解斜視図、図5は障子DRの全開状態に相当する平面図、図6は障子DRを閉じた状態に相当する平面図、図7は図6において仮想的に障子取付板5及び長アーム6を取り外した状態を示す参考図、図8は障子DRを閉じた状態に相当する正面図である。
図1に示すように、窓枠FRは上下の横枠FU及びFL並びに左右の縦枠FS,FSにより構成され、障子DRは上下の横框DU及びDL並びに左右の縦框DS,DSにより構成され、障子DRは、水平面に対して対称に形成されている上下のステー1,1により、窓枠FRに対して開閉可能に支持される。
このような構成により、屋内側IDから行うカムラッチハンドル又は図示しないオペレータ等による操作により、図2に示す障子DRを閉じた状態と図1に示す障子DRの全開状態との間で、障子DRを開閉することができ、図1に示す障子DRの全開状態では、障子DRのガラス面Gの両面の拭き掃除を行うことができる。
次に、建具用ステー1の構成について説明する。
前述のとおり図1に示す上下のステー1,1は水平面に対して対称であり、これらは同様の構成であるため、以下においては下ステー1の構成のみを説明する。
図1〜図4に示すように、下ステー1は、下横枠FLに取り付けられ、左右方向に長く前方(屋外側OD)に開口するコ字状開口部2Aを有する断面略コ字状の窓枠取付材2、窓枠取付材2のコ字状開口部2A内に装着されるガイド部材3、一端部4aが窓枠取付材2の一端部2a,2b(図8も参照。)に枢着された短アーム4、一端部5aが短アーム4の他端部4bに枢着され、障子DRの下横框DLに取り付けられる障子取付板5、及び、一端部6aが障子取付板5の一端部5aと他端部5eとの間に枢着され、他端部6bが窓枠取付材2の他端部2c,2d(図8も参照。)に枢着された長アーム6からなる平面四節リンク機構により構成される。
窓枠取付材2は、例えばステンレス鋼製であり、前方に開口するコ字状開口部2Aには、例えばナイロン又はポリアセタール等の合成樹脂製であるガイド部材3が装着される。
また、窓枠取付材2の一端部(屋外側ODへ向かって見た状態における右端部)には上下方向の通孔2a,2bが形成され、ガイド部材3の一端部(右端部)には、窓枠取付材2の通孔2a,2bに対応する位置に上下方向の通孔3a,3bが形成される。
さらに、窓枠取付材2の他端部(屋外側ODへ向かって見た状態における左端部)には上下方向の通孔2c,2dが形成され、ガイド部材3の他端部(左端部)には、窓枠取付材2の通孔2c,2dに対応する位置に上下方向の通孔3c,3dが形成される。
なお、窓枠取付材2は、その左右の窓枠取付用長孔2e,2fを利用して、窓枠FRの下横枠FLに固定される。
短アーム4は、例えばステンレス鋼製であり、その一端部の通孔4aを窓枠取付材2及びガイド部材3の通孔2a,2b,3a,3bに合わせるように、ガイド部材3の開口部3A(図2参照。)から挿入し、枢軸である段付リベット11を通孔2a,3a,4a,3b,2bに通して軸端をかしめることにより、短アーム4の一端部は窓枠取付材2の一端部に垂直軸まわりに回動可能に連結される。
障子取付板5は、例えばステンレス鋼製であり、その一端部の通孔5aと短アーム4の他端部の通孔4bとの間に、例えばナイロン又はポリアセタール等の合成樹脂製のスペーサ(ワッシャ)7,8を介し、枢軸である段付リベット12を、スペーサ8の通孔8a、障子取付板5の一端部の通孔5a、スペーサ7の通孔7a、短アーム4の他端部の通孔4bに通して軸端をかしめることにより、障子取付板5の一端部は短アーム4の他端部に垂直軸まわりに回動可能に連結される。
なお、障子取付板5は、その長手方向の例えば3箇所に形成された障子取付用孔5c,5d,5eを利用して、障子DRの下横框DLに固定される。
長アーム6は、例えばステンレス鋼製であり、その一端部の通孔6aと障子取付板5の一端部の通孔5a及びの他端部の障子取付孔5eの間に位置する通孔5bとの間に、例えばナイロン又はポリアセタール等の合成樹脂製のスペーサ(ワッシャ)9,10を介し、枢軸である段付リベット13を、スペーサ9の通孔9a、長アーム6の一端部の通孔6a、スペーサ10の通孔10a、障子取付板5の前記通孔5bに通して軸端をかしめることにより、長アーム6の一端部は障子取付板5の一端部と他端部との間に垂直軸まわりに回動可能に連結される。
また、長アーム6は、その他端部の通孔6bを窓枠取付材2及びガイド部材3の通孔2c,2d,3c,3dに合わせるように、ガイド部材3の開口部3B(図2参照。)から挿入し、枢軸である段付リベット14を通孔2c,3c,6b,3d,2dに通して軸端をかしめることにより、長アーム6の他端部は窓枠取付材2の他端部に垂直軸まわりに回動可能に連結される。
以上のような窓枠取付材2、短アーム4、障子取付板5並びに長アーム6からなる平面四節リンク機構により、前述のとおり、図2に示す障子DRを閉じた状態と図1に示す障子DRの全開状態との間で、障子DRの開閉動作を安定かつ確実に行うことができる。
図3(a)に示す障子DRの全開状態から図3(b)に示す障子DRを閉じた状態まで、平面四節リンク機構であるステー1の短アーム4、障子取付板5及び長アーム6を回動させる際において、窓枠取付材2の上水平板には切欠部2Bが、ガイド部材3には段部3Cが形成されており、長アーム6にはその長手方向の中間部分に折曲部6Aが形成されていることから、窓枠取付材2及びガイド部材3と長アーム6とが干渉しないため、図3(b)に示す障子DRを閉じた状態とすることができ、この状態では、障子DRは窓枠FR内に納められる。
また、図3(b)に示す障子DRを閉じた状態から、図3(a)に示す障子DRの全開状態まで、平面四節リンク機構であるステー1の短アーム4、障子取付板5及び長アーム6が回動した位置では、短アーム4及び障子取付板5が屋外側ODへ略真っ直ぐに伸びており、この状態では、長アーム6の一側面を例えばプレス成形により上方へ突出させるように一体に形成された当止部16により、障子取付板5の一側面を例えばプレス成形により下方へ突出させるように一体に形成された当止片15が当て止めされるため、短アーム4及び障子取付板5(障子DR)のこれ以上の回動が規制される。
なお、上ステー及び下ステーにおいて、長アーム6を共用するために、長アーム6には、その一側面の当止部16とともに、他側面にも同様の当止部17が形成されている。
図3(a)に示す障子DRの全開状態において、例えば突風等により障子に大きな風圧が作用すると、前述のように長アーム6にはその長手方向の中間部分に折曲部6Aを形成する必要があること、及び、スペースの制約から長アーム6は厚さをなるべく薄くする必要があるとともに長さが比較的長いことから、前記風圧により障子DRへ作用する大きな力が当止片15を介して長アーム6に作用すること、及び、前記風圧の変動によるガタツキにより大きな衝撃力が当止片15を介して長アーム6に作用するため、長アーム6の障子取付板5近傍に塑性変形が生じる場合がある。
そこで、本実施の形態では、長アーム6の側面に形成される当止部16及び17を、連結部18により連結するようにして、これらにより平面視略H型(エ字状)の突出部を形成しており、該突出部による補強効果により、上記塑性変形を抑制している。
次に、本発明の主要な特徴である、図5及び図6に示す、枢軸12,13,14の配置及び、枢軸12の中心J1及び枢軸13の中心J2間の距離Bと枢軸13の中心J2及び枢軸14の中心J3間の距離をCとの和(B+C)の設定方法等について説明する。
図6に示すように、障子DRを閉じた状態におけるステー1において、枢軸12の中心J1、枢軸13の中心J2及び枢軸14の中心J3は、略一直線上にあり、かつ、該直線L1は、枢軸中心J1を通り、該枢軸12に直交し窓枠FR及び障子DRに平行な直線L0に対して、枢軸中心J3に近づくにしたがって後方へ(屋内側IDへ)離反するように傾いている。
また、枢軸中心J1及びJ2間の距離Bと枢軸中心J2及びJ3間の距離Cとの和(B+C)を、実際の建具用ステー1を示す図6において仮想的に障子取付板5及び長アーム6を取り外した状態を示す参考図である図7(例えばステー1において障子取付板5と長アーム6とを連結しない自由状態に相当)における枢軸中心J1及びJ3間の距離Aに対して長く、すなわち、B+C>Aとしている。
具体的には、図7に併記しているように、枢軸中心J1及びJ2間の距離Bは、障子取付板5の一端部の通孔5aの中心と一端部の通孔5a及びの他端部の障子取付孔5eの間に位置する通孔5bの中心とのピッチであり、枢軸中心J2及びJ3間の距離Cは、長アーム6の一端部の通孔6aの中心と他端部の通孔6bの中心とのピッチに相当するため、例えば通孔5a,5b中心間のピッチを長くするか、あるいは、通孔6a,6b中心間のピッチを長くすることにより、B+C>A(B+C−A=X>0)としている。
したがって、ステー1単体では、枢軸12の中心J1、枢軸13の中心J2及び枢軸14の中心J3が直線L1上にある状態において、図8に示すように、下ステー1の短アーム4、障子取付板5及び長アーム6を上方へ変形させる付勢力が生じるため、短アーム4、障子取付板5及び長アーム6は上方へ変形することになる(図8中の矢印D参照。)。
なお、図8においては、説明の都合上、上記変形の大きさを拡大して示している。
また、同様に、上ステー1(図1参照。)には、短アーム4、障子取付板5及び長アーム6を下方へ変形させる付勢力が生じる。
しかし、上下のステー1,1をすべり出し窓SWに組み込んだ状態(例えば図1参照。)では、図6に示す障子DRを閉じて枢軸中心J1、枢軸中心J2及び枢軸中心J3が略一直線L1上にある状態において、図2に示すように、下ステー1の短アーム4、障子取付板5及び長アーム6の上方への変形(例えば図2及び図8の矢印D参照。)、並びに、上ステー1の短アーム4、障子取付板5及び長アーム6の下方への変形が、下ステー1の障子取付板5及び上ステー1の障子取付板5に取り付けられた障子DRにより規制されるため(例えば図2の矢印E参照。)、枢軸12と枢軸14とは、これらが離反する水平方向に付勢されることになる(図2及び図6中の矢印F,F参照。)
よって、付勢力F,Fにより、障子DRを閉じた状態から開こうとする力に対抗する摩擦力が生じることになる。
ここで、付勢力F,Fを作用させるための前記距離の和(B+C)と前記距離Aとの差(B+C−A)は、障子DRを閉じた状態で該障子DRが納められた窓枠FRとの間に所要の接合力が得られるように、例えば実験により決定される。前記所要の接合力は、例えば所要の風圧試験に適合する接合力のことをいう。
なお、枢軸中心J1、枢軸中心J2及び枢軸中心J3を略一直線L1上にすることができるようにする必要があるため、このことから(B+C−A)の上限が定まることになる。
このように決定した(B+C−A)の範囲は、(B+C−A)=0.1〜2mm程度となり、例えば、距離Aが200〜220mmである場合において、(B+C−A)=0.5〜0.8mmが好ましい範囲となるため、(B+C)を選定することができる。
以上のような建具用ステー1の構成によれば、前方に開口したコ字状の窓枠取付材2により短アーム4及び長アーム6の基端部が支持されることから、両アーム4,6の水平状態から下方への傾きが抑制されるため、障子開放時の美観を損ねることがない。
また、障子DRを閉じた状態で、枢軸中心J1、J2及びJ3が略一直線L1上にあり、かつ、該直線L1が、枢軸中心J1を通り、枢軸12に直交し窓枠FR及び障子DRに平行な直線L0に対して、枢軸中心J3に近づくにしたがって後方へ離反するように傾いているため、長アーム6を窓枠取付材2に対して回動可能に支持する枢軸14まわりの窓枠取付材2の奥行を短くすることができる。
よって、例えばステンレス鋼により製作される窓枠取付材2の材料費を節約することができるため、コストを低減することができるとともに、ステー1の軽量化を図ることができる。
さらに、障子DRを閉じた状態で、短アーム4の他端部4b及び障子取付板5の一端部5a間の枢軸12と長アーム6の他端部6b及び窓枠取付材2の他端部2c,2d間の枢軸14とがこれらが離反する方向に付勢されるため、障子DRと窓枠FRとの間の接合力が向上する。
さらにまた、前記距離の差(B+C−A)を、障子DRを閉じた状態で該障子DRが納められた窓枠FRとの間に所要の接合力が得られるように決定して、障子DRを閉じた状態で、枢軸12と枢軸14とをこれらが離反する方向に付勢しているため、風圧等により障子DRが開きやすくなることや、オペレータが無くカムラッチハンドルにより障子DRを開閉する構成において、カムラッチハンドルを操作して障子DRを閉じる際に障子DRが屋外側ODへ付勢されて操作しにくくなることを確実に抑制することができる。
また、窓枠取付材2、短アーム4及び長アーム6が金属製であり、窓枠取付材2のコ字状開口部2A内に装着される合成樹脂製のガイド部材3を備え、ガイド部材3により短アーム4及び長アーム6の基端部を挟んでいるため、剛性の高い金属製の窓枠取付材2、短アーム4及び長アームにより、短アーム4及び長アーム6の傾きの抑制効果をさらに増大することができる。
さらに、金属製の短アーム4及び長アーム6の基端部が合成樹脂製のガイド部材3により挟まれてガイドされるため、前記のような付勢力F,Fを作用させる構成でありながら、障子DRの開閉動作を円滑かつ静粛に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るステーを縦すべり出し窓に用いた例を示す斜視図であり、障子の全開状態を示している。 同じく要部を拡大して示す正面図であり、障子を閉じた状態を示している。 ステー単体の構成説明図であり、(a)は障子の全開状態に相当する斜視図、(b)は障子を閉じた状態に相当する斜視図である。 同じく分解斜視図である。 同じくは障子の全開状態に相当する平面図である。 同じく障子を閉じた状態に相当する平面図である。 図6において仮想的に障子取付板及び長アームを取り外した状態を示す参考図である。 ステー単体の構成説明図であり、障子を閉じた状態に相当する正面図である。
符号の説明
A,B,C 距離
F 付勢力
J1,J2,J3 枢軸中心
L0,L1 直線
DR 障子
FR 窓枠
ID 屋内側
OD 屋外側
SW 縦すべり出し窓(建具)
1 建具用ステー
2 窓枠取付材
2A 断面略コ字状開口部
2a,2b 通孔(一端部)
2c,2d 通孔(他端部)
3 ガイド部材
3A,3B 開口部
3a,3b 通孔(一端部)
3c,3d 通孔(他端部)
4 短アーム
4a 通孔(一端部)
4b 通孔(他端部)
5 障子取付板
5a 通孔(一端部)
5b 通孔
5e 障子取付用孔(他端部)
6 長アーム
6a 通孔(一端部)
6b 通孔(他端部)
11,12,13,14 段付リベット(枢軸)

Claims (4)

  1. 窓枠に取り付けられる断面略コ字状の窓枠取付材と、
    一端部が前記窓枠取付材の一端部に枢着された短アームと、
    一端部が前記短アームの他端部に枢着され、障子の框に取り付けられる障子取付板と、
    一端部が前記障子取付板の一端部と他端部との間に枢着され、他端部が前記窓枠取付材の他端部に枢着された長アームとを備えた建具用ステーであって、
    前記障子を閉じた状態で、前記短アーム及び障子取付板間の枢軸中心J1、前記障子取付板及び長アーム間の枢軸中心J2並びに前記長アーム及び窓枠取付材間の枢軸中心J3が略一直線上にあり、かつ、該直線が、前記枢軸中心J1を通り、該枢軸に直交し前記窓枠及び障子に平行な直線に対して、前記枢軸中心J3に近づくにしたがって屋内方向へ離反するように傾いており、前記枢軸中心J1及びJ2間の距離Bと前記枢軸中心J2及びJ3間の距離Cとの和(B+C)を、前記障子取付板と前記長アームとを連結しない自由状態における前記枢軸中心J1及びJ3間の距離Aに対して長くして、前記短アームの他端部及び前記障子取付板の一端部間の枢軸と前記長アームの他端部及び前記窓枠取付材の他端部間の枢軸とをこれらが離反する方向に付勢することを特徴とする建具用ステー。
  2. 前記付勢力を作用させるための前記距離の和(B+C)と前記距離Aとの差(B+C−A)を、前記障子を閉じた状態で該障子が納められた前記窓枠との間に所要の接合力が得られるように決定してなる請求項1記載の建具用ステー。
  3. 前記窓枠取付材、短アーム及び長アームが金属製であり、前記窓枠取付材のコ字状開口部内に装着される合成樹脂製のガイド部材を備え、該ガイド部材により前記短アーム及び長アームの基端部を挟んでなる請求項1記載の建具用ステー。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の建具用ステーを備えた建具。
JP2008155649A 2008-06-13 2008-06-13 建具用ステー及び該ステーを備えた建具 Active JP4998380B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008155649A JP4998380B2 (ja) 2008-06-13 2008-06-13 建具用ステー及び該ステーを備えた建具
CN2009100083520A CN101603390B (zh) 2008-06-13 2009-02-26 门窗隔扇用支撑件及具备该支撑件的门窗隔扇

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008155649A JP4998380B2 (ja) 2008-06-13 2008-06-13 建具用ステー及び該ステーを備えた建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009299365A JP2009299365A (ja) 2009-12-24
JP4998380B2 true JP4998380B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=41469281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008155649A Active JP4998380B2 (ja) 2008-06-13 2008-06-13 建具用ステー及び該ステーを備えた建具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4998380B2 (ja)
CN (1) CN101603390B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101138288B1 (ko) 2010-06-17 2012-04-24 신경철 회동식 창호용 스테이바
KR101310974B1 (ko) * 2012-12-06 2013-09-25 주식회사 윈테크 코리아 여닫이 창문용 힌지장치
CN104653001B (zh) * 2013-11-15 2017-02-15 吉田建材(苏州)有限公司 门窗用支撑件及具备其的门窗
CN104389469B (zh) * 2014-11-18 2016-09-28 广东坚朗五金制品股份有限公司 具有抗风压功能的斜拉杆结构
CN104373003B (zh) * 2014-11-18 2016-08-24 广东坚朗五金制品股份有限公司 具有微通风功能的斜拉杆结构
CN104533192A (zh) * 2015-01-15 2015-04-22 青岛奇诺商贸有限公司 一种平开窗铰链
AU2018203798B1 (en) * 2018-05-30 2019-08-08 Assa Abloy New Zealand Limited A window stay

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3803849B2 (ja) * 1998-06-01 2006-08-02 中西金属工業株式会社 開き障子のステー

Also Published As

Publication number Publication date
CN101603390A (zh) 2009-12-16
JP2009299365A (ja) 2009-12-24
CN101603390B (zh) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4998380B2 (ja) 建具用ステー及び該ステーを備えた建具
JP4751160B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
JP3180477U (ja) 窓ステー
JP4589991B2 (ja) サンルーフ装置のディフレクタ
JP4521039B2 (ja) サンルーフ装置のスライダ構造
JP2008080926A (ja) 車両の後部構造
CN106687363B (zh) 用于车辆的能变形的且能调节的尾部扰流器装置
JP4725203B2 (ja) サンルーフ装置
JP2008231761A (ja) 辷り出し窓及び窓ステー
JP5304364B2 (ja) すべり出し窓用ステー及び該ステーを備えたすべり出し窓
JP6009487B2 (ja) サンルーフ装置
JP4895910B2 (ja) サンルーフ用デフレクタ装置
US8727841B2 (en) Vent apparatus
JP4591264B2 (ja) ストッパー付窓ステー
JP2005297600A (ja) ワイパーブレード連結構造
JP2006257782A (ja) 断熱内倒し窓用ステー
JP4517851B2 (ja) 便座装置
KR100972685B1 (ko) 도어힌지
JP4280191B2 (ja) ウインドディフレクタ構造
JP5180754B2 (ja) ガラスドア
JP4805209B2 (ja) 引き戸
JP5180755B2 (ja) ガラスドアへのドアクローザの取付構造
KR101857766B1 (ko) 전기밥솥의 힌지 브라켓
JP4434140B2 (ja) 車体端部構造
JP2021024391A (ja) 車両の開閉構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4998380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250