JP4994742B2 - 車両 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に関し、特に、懸架装置を備えた車両に関する。
従来、懸架装置を備えた車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、前輪(車輪)と車体との間に設けられるとともに、前輪と車体とが相対的に移動するときの衝撃を吸収するフロントフォーク(懸架装置)を備えた自動二輪車が開示されている。この自動二輪車のフロントフォークには、高圧の油圧室(高圧オイル室)と、高圧の油圧室の周囲を取り囲むように形成された低圧の油圧室(低圧オイル室)と、低圧の油圧室と一体的に移動するとともに、高圧の油圧室に挿入されるピストンロッドとが設けられている。また、ピストンロッドを往復移動可能に支持する蓋部材に、ピストンロッドとの間をオイルシールして高圧の油圧室および低圧の油圧室の一方から他方にオイルが移動するのを抑制するようにシール部材が取り付けられている。
特開2005−231603号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような往復移動するピストンロッドとの間をオイルシールするシール部材では、高圧の油圧室および低圧の油圧室の一方から他方にオイルが移動するのを完全に無くすことが困難である。具体的には、オイルシールとピストンロッドとの間に形成される油膜の厚さは、ピストン速度に関係しており、ピストン速度が大きくなるほど油膜の厚さが大きくなる。また、一般的な車両では、乗り心地を良くするために、圧減衰を比較的小さく、伸び減衰を比較的大きく設定するので、通常、圧側のピストン速度が大きくなるとともに、伸び側のピストン速度が小さくなる。したがって、長期間使用することにより、低圧の油圧室から高圧の油圧室にオイルが徐々に移動して高圧の油圧室のオイル量が増加するので、定常状態での高圧の油圧室の油圧が所定の値よりも大きくなるという不都合がある。このように定常状態での高圧の油圧室(高圧オイル室)の油圧が所定の値よりも大きくなると、フロントフォーク(懸架装置)の反力が大きくなるので、車両(自動二輪車)の姿勢が変化したり、乗り心地が変化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、定常状態での高圧オイル室の油圧が所定の値よりも大きくなるのを抑制することが可能な懸架装置を備えた車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による車両は、車輪と、車体と、車輪と車体との間に設けられるとともに、車輪と車体とが相対的に移動するときの衝撃を吸収する懸架装置とを備え、懸架装置は、高圧オイル室と、低圧オイル室と、高圧オイル室と、低圧オイル室とを連通するための第1オイル通路部と、第1オイル通路部に設けられるとともに、高圧オイル室の油圧を調整する油圧調整部とを含み、第1オイル通路部は、走行時以外の油圧調整時に押圧部材により荷重が油圧調整部に付与されて油圧調整部が押圧されることにより開かれるとともに、走行時には押圧部材により荷重が油圧調整部に付与されずに油圧調整部が押圧されないことにより閉じられるように構成されている。
この一の局面による車両では、上記のように、懸架装置に、高圧オイル室と低圧オイル室とを連通するための第1オイル通路部と、高圧オイル室の油圧を調整する油圧調整部とを設けることによって、懸架装置の伸縮により、低圧オイル室から高圧オイル室にオイルが徐々に移動する場合にも、走行時以外の油圧調整時に第1オイル通路部を開くことができるので、第1オイル通路部を介して高圧オイル室側から低圧オイル室側にオイルを移動することができる。これにより、定常状態での高圧オイル室の油圧が所定の値よりも大きくなるのを抑制することができるので、懸架装置の反力が大きくなりすぎるのを抑制することができる。その結果、車両の姿勢が変化したり、乗り心地が変化するのを抑制することができる。また、懸架装置は、荷重を付与するための押圧部材を用いて油圧調整部が押圧されることにより、第1オイル通路部が開かれるように構成されている。このように構成すれば、押圧部材を用いて油圧調整部を押圧することにより、油圧調整部の第1オイル通路部を開くことができるので、容易に、高圧オイル室から低圧オイル室にオイルを供給することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、懸架装置の油圧調整部は、第1オイル通路部を開閉する第1逆止弁と、第1逆止弁を第1オイル通路部が閉じる方向に押圧する第1圧縮コイルバネとを含む。このように構成すれば、油圧調整部の第1逆止弁を第1圧縮コイルバネの付勢力に抗して移動させることにより、第1オイル通路部を開くことができるので、容易に、第1オイル通路部を介して高圧オイル室から低圧オイル室にオイルを供給することができる。これにより、容易に、高圧オイル室の油圧が所定の値よりも大きくなるのを抑制することができる。また、懸架装置の油圧調整部に、第1オイル通路部を開閉する第1逆止弁と、第1逆止弁を第1オイル通路部が閉じる方向に押圧する第1圧縮コイルバネとを設けることによって、高圧オイル室の油圧を調整するために、第1オイル通路部を介して高圧オイル室側から低圧オイル室側に移動したオイルが、第1オイル通路部を逆流するのを抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、懸架装置は、一方端が前記車体側に固定されるロッド部と、ロッド部の他方端に固定されるピストン部と、ピストン部が内部に配置され、前記車輪の車軸に連結されるシリンダ部とをさらに含み、油圧調整部は、ロッド部の内部に配置されている。このように構成すれば、油圧調整部がロッド部の外部に配置される場合に比べて、ロッド部周辺の構造が複雑になるのを抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、懸架装置は、一方端が前記車体側に固定されるロッド部と、ロッド部の他方端に固定されるピストン部と、ピストン部が内部に配置され、前記車輪の車軸に連結されるシリンダ部と、シリンダ部に取り付けられ、シリンダ部をロッド部に沿って相対的に移動させるためのロッドガイド部材とをさらに含み、油圧調整部は、ロッドガイド部材の内部に配置されている。このように構成すれば、油圧調整部がロッドガイド部材の外部に配置される場合に比べて、ロッドガイド部材周辺の構造が複雑になるのを抑制することができる。
上記押圧部材を用いて油圧調整部が押圧されることにより第1オイル通路部が開かれるように構成されている車両において、好ましくは、押圧部材は、高圧オイル室と低圧オイル室とを連通するための第2オイル通路部と、第2オイル通路部を開閉する第2逆止弁と、第2逆止弁を所定の押圧力で第2オイル通路部が閉じる方向に押圧する第2圧縮コイルバネとを含む。このように構成すれば、押圧部材の第2逆止弁を第2圧縮コイルバネの付勢力に抗して移動させることにより、第2オイル通路部を開くことができるので、容易に、第2オイル通路部を介して高圧オイル室側から低圧オイル室側にオイルを供給することができる。また、押圧部材に、高圧オイル室と低圧オイル室とを連通するための第2オイル通路部と、第2オイル通路部を開閉する第2逆止弁と、第2逆止弁を所定の押圧力で第2オイル通路部が閉じる方向に押圧する第2圧縮コイルバネとを設けることによって、高圧オイル室の油圧を調整するために、第2オイル通路部を介して高圧オイル室側から低圧オイル室側に移動したオイルが、第2オイル通路部を逆流するのを抑制することができる。
上記押圧部材が第2オイル通路部、第2逆止弁および第2圧縮コイルバネを含む車両において、好ましくは、懸架装置の高圧オイル室に連通されるオイル室と、ガス室とを含むリザーバタンクをさらに備え、第2逆止弁は、リザーバタンクのガス室のガス圧が所定の値よりも大きい場合に開くとともに、ガス圧が所定の値よりも小さい場合に閉じるように構成されている。このように構成すれば、高圧オイル室側から低圧オイル室側にオイルが第2オイル通路部を通過することにより、高圧オイル室の油圧、高圧オイル室に連通されるリザーバタンクのオイル室の油圧、および、ガス室のガス圧が所定の値(たとえば、初期状態の圧力値)よりも小さくなった場合に、第2オイル通路部を閉じて高圧オイル室側から低圧オイル室側にオイルが通過するのを抑制することができるので、高圧オイル室の油圧、リザーバタンクのオイル室の油圧、および、ガス室のガス圧が所定の値(初期状態の圧力値)よりも小さくなるのを抑制することができる。その結果、容易に、高圧オイル室の油圧、リザーバタンクのオイル室の油圧、および、ガス室のガス圧を初期状態の圧力値に調整することができる。
上記押圧部材を用いて油圧調整部が押圧されることにより第1オイル通路部が開かれるように構成されている車両において、好ましくは、懸架装置は、一方端が前記車体側に固定されるロッド部と、ロッド部の他方端に固定されるピストン部と、ピストン部が内部に配置され、前記車輪の車軸に連結されるシリンダ部と、シリンダ部の内側に配置される押圧部材とをさらに含む。このように構成すれば、懸架装置を分解することなく、押圧部材を用いて油圧調整部を押圧することができるので、より容易に、高圧オイル室から低圧オイル室にオイルを供給することができる。
上記押圧部材を用いて油圧調整部が押圧されることにより第1オイル通路部が開かれるように構成されている車両において、好ましくは、押圧部材は、懸架装置とは別体で構成されているとともに、懸架装置に着脱可能に構成されている。このように構成すれば、懸架装置に押圧部材を設ける場合に比べて、懸架装置を軽量化することができる。
上記一の局面による車両において、低圧オイル室と高圧オイル室との間をシールするシール部材をさらに備えてもよい。たとえば、低圧オイル室から高圧オイル室にオイルが移動しやすくなるようなシール部材を設けた場合、手動で外部から荷重を付与して高圧オイル室から低圧オイル室にオイルを供給する油圧調整部を設けることによって、定常状態での高圧オイル室の油圧が所定の値よりも大きくなるのを容易に抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、懸架装置は、フロントフォークである。このように構成すれば、フロントフォークの反力が大きくなりすぎるのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2および図3は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための断面図である。なお、第1実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、矢印FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。
本発明の第1実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、メインフレーム3が配置されている。また、メインフレーム3には、シートレール4が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3およびシートレール4によって、車体フレームが構成されている。なお、ヘッドパイプ2、メインフレーム3およびシートレール4は、本発明の「車体」の一例である。
また、ヘッドパイプ2には、ステアリングシャフト5が取り付けられている。このステアリングシャフト5の上部には、ハンドル6が取り付けられている。また、ヘッドパイプ2の前方には、ヘッドパイプ2の前方を覆うフロントカウル7が設けられている。また、フロントカウル7の下方には、前輪8と、前輪8の上方に配置されるフロントフェンダ9が配置されている。この前輪8の車軸8aは、一対のフロントフォーク10の下端部に回転可能に取り付けられている。このフロントフォーク10は、前輪8と車体とが相対的に移動するときの衝撃を吸収する機能を有する。なお、前輪8は、本発明の「車輪」の一例であり、フロントフォーク10は、本発明の「懸架装置」の一例である。
このフロントフォーク10は、アウターチューブ11およびインナーチューブ12が軸方向に摺動して伸縮可能に設けられている。具体的には、図3に示すように、アウターチューブ11の内周面には、スライドメタル11aが設けられている。そして、インナーチューブ12の外周面がスライドメタル11aの内周面に沿って摺動することにより、フロントフォーク10が伸縮可能である。また、アウターチューブ11の内周面とインナーチューブ12の外周面との間には、シール部材13およびダストシール14が配置されている。
また、アウターチューブ11およびインナーチューブ12の内側には、上部ガス室10aと、外側オイル室10bと、後述する外側シリンダ部33の内周面と内側シリンダ部18の外周面との間に配置される中間オイル室10cと、内側シリンダ部18内に配置される内側オイル室10dとが設けられている。なお、外側オイル室10bは、本発明の「低圧オイル室」の一例であり、中間オイル室10cおよび内側オイル室10dは、本発明の「高圧オイル室」の一例である。この上部ガス室10aは、定常状態で低い気圧(約1気圧)を有している。また、外側オイル室10bは、定常状態で低い油圧(約1気圧)を有しているとともに、中間オイル室10cおよび内側オイル室10dは、定常状態で高い油圧(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))を有している。
また、フロントフォーク10のアウターチューブ11の上端部には、ロッド固定部材15が固定されてアウターチューブ11の上端部の開口が塞がれている。また、ロッド固定部材15のネジ穴15aには、ロッド部16の上端ネジ部16aが固定されている。
ここで、第1実施形態では、ロッド部16の内部には、オイル通路部16bが形成されている。また、ロッド部16の下端ネジ部16cは、内側シリンダ部18の内部に配置されるピストン部17のネジ穴17aに固定されている。また、ピストン部17によって、内側シリンダ部18の内部(内側オイル室10d)は、ピストン部17の上側に配置される上部オイル室18aと、ピストン部17の下側に配置される下部オイル室18bとに分割されている。なお、内側シリンダ部18は、本発明の「シリンダ部」の一例である。また、ピストン部17には、下部オイル室18bから上部オイル室18aにオイルを通過させるための複数のオイル通過孔17bが形成されている。また、複数のオイル通過孔17bの上側には、複数のオイル通過孔17bの上面を塞ぐように板状のワッシャ19が配置されている。また、ワッシャ19の上方には、ワッシャ19を下側に付勢する圧縮コイルバネ20が配置されている。
また、第1実施形態では、ピストン部17には、上部オイル室18aからロッド部16の内部のオイル通路部16bにオイルを通過させるオイル通路部17cが形成されている。
また、第1実施形態では、ロッド部16の内部には、オイル通路部21aを有する筒状部材21と、オイル通路部21aを開閉する球状の弁部材22と、弁部材22を上側に押圧する圧縮コイルバネ23と、筒状部材21と弁部材22との間をシールするゴム製のシール部材24とが設けられている。なお、弁部材22は、本発明の「第1逆止弁」の一例であり、圧縮コイルバネ23は、本発明の「第1圧縮コイルバネ」の一例である。これら弁部材22および圧縮コイルバネ23によって、油圧調整部25が構成されている。また、油圧調整部25は、圧縮コイルバネ23が弁部材22を所定の押圧力で押圧することにより、オイル通路部21aを閉じるように構成されている。この油圧調整部25は、圧縮コイルバネ23の付勢力に抗して弁部材22が下側に押圧された場合に、オイル通路部21aを開放して、上部オイル室18aからロッド部16のオイル通路部16bにオイルを供給するように構成されている。
また、第1実施形態では、ロッド部16のオイル通路部16bには、メンテナンス時に、手動で弁部材22を下側に押圧するための押圧部材26が配置されている。この押圧部材26は、押圧部材26の下部と筒状部材21の上面との間に配置された圧縮コイルバネ27により上側に付勢されている。具体的には、押圧部材26の上端部26aは、メンテナンス時以外のときは、ロッド固定部材15の下側凹部15bの上面に当接されている。また、押圧部材26の上端部26aの上面は、メンテナンス時に、下側に向かって押圧されるように構成されている。具体的には、ロッド固定部材15の上側凹部15cには、下側凹部15bとを接続する挿入穴15dが形成されており、メンテナンス時に、挿入穴15dに棒などが挿入されて、押圧部材26の上面が下側に押圧されるように構成されている。
また、押圧部材26の下部には、ピストン部26bが設けられている。このピストン部26bによって、ロッド部16の内部(オイル通路部16b)は、ピストン部26bの上側に配置される上部オイル通路部16dと、ピストン部26bの下側に配置される下部オイル通路部16eとに分割されている。また、押圧部材26のピストン部26bの下端部には、筒状部材21のオイル通路部21aのオイル通路穴21bに挿入可能に形成された押圧部26cが形成されている。この押圧部26cは、メンテナンス時以外のときは、弁部材22から所定の間隔を隔てて配置されている。また、押圧部材26には、ロッド部16の内部の下部オイル通路部16eから上部オイル通路部16dにオイルを通過させるオイル通路部26dが形成されている。なお、オイル通路部26dは、本発明の「第2オイル通路部」の一例である。
また、第1実施形態では、押圧部材26のオイル通路部26dには、オイル通路部26dを開閉する球状の弁部材26eと、弁部材26eを下側に押圧する圧縮コイルバネ26fとが設けられている。なお、弁部材26eは、本発明の「第2逆止弁」の一例であり、圧縮コイルバネ26fは、本発明の「第2圧縮コイルバネ」の一例である。また、押圧部材26は、圧縮コイルバネ26fが弁部材26eを所定の押圧力で押圧することにより、オイル通路部26dを閉じるように構成されている。
また、第1実施形態では、弁部材26eは、後述するリザーバタンク46(図2参照)のガス室46bのガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも大きい場合に、オイル通路部26dを開放して、下部オイル通路部16eから上部オイル通路部16dにオイルを通過させるとともに、ガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも小さい場合に、オイル通路部26dを閉じるように構成されている。
また、ロッド部16の上部には、上部オイル通路部16d(オイル通路部16b)から上部ガス室10aにオイルを通過させるためのオイル通路部16fが形成されている。
第1実施形態では、上記したオイル通路部17c、オイル通路部21a、下部オイル通路部16e、オイル通路部26d、上部オイル通路部16dおよびオイル通路部16fによって、本発明の「第1オイル通路部」が構成されている。
また、フロントフォーク10のインナーチューブ12の下端ネジ部12aは、図2に示すように、アクスルブラケット28のネジ穴28aに固定されている。このアクスルブラケット28の下部には、前輪8の車軸8a(図1参照)を挿入するための挿入部28bが形成されている。また、アクスルブラケット28の上部の内側には、シリンダ固定部材29が固定されている。このシリンダ固定部材29には、外側シリンダパイプ部30の下部、および、内側シリンダパイプ部31の下部が、それぞれ固定されている。この外側シリンダパイプ部30および内側シリンダパイプ部31の上部には、ロッドガイド部材32が固定されている。これらシリンダ固定部材29、内側シリンダパイプ部31およびロッドガイド部材32によって、内側シリンダ部18が構成されているとともに、シリンダ固定部材29、外側シリンダパイプ部30およびロッドガイド部材32によって、外側シリンダ部33が構成されている。なお、外側シリンダ部33は、本発明の「シリンダ部」の一例である。
また、ロッドガイド部材32は、内側シリンダ部18および外側シリンダ部33をロッド部16に沿って相対的に移動させる機能を有する。また、ロッドガイド部材32には、図3に示すように、往復移動するロッド部16との間をオイルシールして上部オイル室18a(内側オイル室10d)と外側オイル室10bとの間をオイルが移動する(漏れる)のを抑制するためのシール部材32aが取り付けられている。なお、往復移動するロッド部16とロッドガイド部材32との間をオイルシールするシール部材32aでは、高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)および低圧の外側オイル室10bの一方から他方にオイルが移動するのを完全に無くすことが困難である。このため、第1実施形態では、高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)の油圧が所定の値よりも小さくなるのを抑制するために、低圧の外側オイル室10bから高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)に微少のオイルが徐々に移動する(徐々に漏れる)ような構造にシール部材32aが形成されている。すなわち、シール部材32aのロッド部16の外周面に接触する部分(リップ部)の低圧の外側オイル室10b側の傾斜角度が、リップ部の高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)側の傾斜角度よりも小さくなるように構成されている。これにより、低圧の外側オイル室10bから高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)側に微少のオイルが移動しやすいように構成されている。なお、シール部材32aを、微少のオイルが徐々に移動する(徐々に漏れる)ように形成しているのは、オイルの移動(漏れ)を完全に止めることは困難であり、微少のオイルの移動(漏れ)を許容するように設定しているためである。また、シール部材32aの下部には、シール部材32aが下側に外れるのを抑制するためのシール抜止部32bが設けられている。また、ロッドガイド部材32の上面とロッド固定部材15の下面との間には、圧縮コイルバネ34が配置されている。また、ロッドガイド部材32(シール抜止部32b)の下面とピストン部17の上面との間には、圧縮コイルバネ35が取り付けられている。この圧縮コイルバネ35は、フロントフォーク10が伸びきる場合に、ピストン部17がロッドガイド部材32に当接する衝撃を低減する機能を有する。
また、内側シリンダパイプ部31の上部には、上部オイル室18a(内側オイル室10d)と中間オイル室10cとを接続するオイル通路穴31aが形成されている。
また、シリンダ固定部材29の下部には、図2に示すように、中間オイル室10cに接続されたオイル通路部29aが形成されている。このオイル通路部29aは、伸長側減衰力制御部36が接続されたオイル通路部37に接続されている。また、伸長側減衰力制御部36は、下部オイル室18bにつながるオイル通路部38にも接続されている。
また、伸長側減衰力制御部36は、オイル通路部37からオイル通路部38に一方向にオイルを通過させるように構成されている。また、伸長側減衰力制御部36は、フロントフォーク10の伸長時に、中間オイル室10cにつながるオイル通路部37から下部オイル室18bにつながるオイル通路部38にオイルを通過させることにより、減衰力を発生させる機能を有する。具体的には、伸長側減衰力制御部36は、オイル通路部37側の開口部を開閉する弁部材36aと、弁部材36aをオイル通路部37側に付勢する圧縮コイルバネ36bなどを含む減衰力(圧力)調整機構(図示せず)と、オイル通路部37側の開口部と弁部材36aとの間に形成される減衰通路部36cとを含んでいる。また、伸長側減衰力制御部36は、図示しないストロークセンサからの信号に基づいて、減衰力調節部(図示せず)により、オイル通路部37から減衰通路部36cを介してオイル通路部38に流れるオイルの流量を調節することによって、フロントフォーク10の伸長時に発生する減衰力を調節するように構成されている。すなわち、伸長側減衰力制御部36は、走行状態に応じて、走行中に、フロントフォーク10の伸長時に発生する減衰力を調節可能に構成されている。
また、オイル通路部38には、オイル通路部39が接続されている。このオイル通路部39は、シリンダ固定部材29の下部に形成されたオイル通路部29bと、圧縮側減衰力制御部40とに接続されている。また、圧縮側減衰力制御部40は、オイル通路部41にも接続されている。このオイル通路部41は、シリンダ固定部材29の下部に形成されたオイル通路部29cに接続されている。
また、圧縮側減衰力制御部40は、オイル通路部39からオイル通路部41に一方向にオイルを通過させるように構成されている。また、圧縮側減衰力制御部40は、フロントフォーク10の圧縮時に、オイル通路部39からオイル通路部41にオイルを通過させることにより、減衰力を発生させる機能を有する。具体的には、圧縮側減衰力制御部40は、オイル通路部39側の開口部を開閉する弁部材40aと、弁部材40aをオイル通路部39側に付勢する圧縮コイルバネ40bなどを含む減衰力(圧力)調整機構(図示せず)と、オイル通路部39側の開口部と弁部材36aとの間に形成される減衰通路部40cとを含んでいる。また、圧縮側減衰力制御部40は、図示しないストロークセンサからの信号に基づいて、減衰力調節部(図示せず)により、オイル通路部39から減衰通路部40cを介してオイル通路部41に流れるオイルの流量を調節することによって、フロントフォーク10の圧縮時に発生する減衰力を調節するように構成されている。すなわち、圧縮側減衰力制御部40は、走行状態に応じて、走行中に、フロントフォーク10の圧縮時に発生する減衰力を調節可能に構成されている。
また、シリンダ固定部材29には、オイル通路部29bに接続されたオイル通路部29dが形成されている。このオイル通路部29dの下部には、オイルが外側に漏れるのを抑制するためのネジ部材42が固定されている。また、シリンダ固定部材29の上部には、鍔部43aを有する支持部材43が固定されている。この支持部材43には、下部オイル室18bとオイル通路部29dとを連通するオイル通路部43bが形成されている。
また、シリンダ固定部材29には、下部オイル室18bに接続されたオイル通路部29eが形成されている。このオイル通路部29eは、シリンダ固定部材29と外側シリンダパイプ部30の下部とアクスルブラケット28とで円環状に形成されたオイル通路部29cに、オイル通路部29fを介して接続されている。また、オイル通路部29eの上側には、オイル通路部29eの上面を塞ぐように板状のワッシャ44が配置されている。また、ワッシャ44の上方には、支持部材43の鍔部43aに当接されるとともに、ワッシャ44を下側に付勢する圧縮コイルバネ45が配置されている。
また、アクスルブラケット28のネジ穴28cには、リザーバタンク46の下端ネジ部46aが固定されている。また、リザーバタンク46の上部には、ガス供給口47aを有する蓋部材47が取り付けられている。また、リザーバタンク46の内部には、ピストン部48が配置されている。このピストン部48によって、リザーバタンク46の内部は、ピストン部48の上側に配置されるガス室46bと、ピストン部48の下側に配置されるオイル室46cとに分割されている。このガス室46bは、定常状態で高い気圧所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))を有しており、オイル室46cも、定常状態で高い油圧所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))を有している。
また、リザーバタンク46のオイル室46cは、アクスルブラケット28に形成されたオイル通路部28dに接続されている。また、オイル通路部28dには、シリンダ固定部材29のオイル通路部29eが接続されている。
また、図1に示すように、メインフレーム3の上部には、燃料タンク49が配置されている。また、燃料タンク49の後方には、シート50が配置されている。また、メインフレーム3の下方には、エンジン51が取り付けられている。また、エンジン51の前方には、エンジン51に供給する冷却水を冷やすためのラジエータ52が設けられている。また、メインフレーム3の後部には、図示しないピボット軸が設けられている。このピボット軸により、リヤアーム53の前端部が上下に揺動可能に支持されている。このリヤアーム53の後端部には、後輪54が回転可能に取り付けられている。
また、リヤサスペンション55の上部取付部55aは、メインフレーム3の後部の上側の支持部3aに取り付けられている。また、リヤサスペンション55の下部取付部55bは、連結部材56および57を介して、リヤアーム53に連結されている。
次に、第1実施形態による自動二輪車1のフロントフォーク10の動作について説明する。図2および図3を参照して、第1実施形態による自動二輪車1のフロントフォーク10の動作について説明する。
まず、フロントフォーク10に圧縮する方向の力が作用した場合について説明する。フロントフォーク10に圧縮する方向の力が作用すると、フロントフォーク10が短くなることにより、減衰力が発生する。
具体的には、図2に示すように、内側シリンダ部18に対してピストン部17およびロッド部16が下降されると、内側シリンダ部18に進入したロッド部16の体積と略等しい体積のオイルが、オイル通路部43b、29d、29b、39、圧縮側減衰力制御部40、オイル通路部41、29cおよび28dを経由してリザーバタンク46に流入する。このとき、圧縮側減衰力制御部40で減衰通路部40cが絞られ上流が高圧となる。したがって、内側シリンダ部18の内圧が上昇しロッド部16の進入に対する抗力(減衰力)が発生する。なお、圧縮側減衰力制御部40は、走行状態に応じて適切な減衰力を発生するように弁部材40a前後の差圧が制御される。そして、下部オイル室18b内のオイルが、図2の実線の矢印で示すように、ピストン部17の複数のオイル通過孔17bを介して上部オイル室18aに流入される。
次に、フロントフォーク10に伸長する方向の力が作用した場合について説明する。フロントフォーク10に伸長する方向の力が作用すると、フロントフォーク10が伸長されることにより、減衰力が発生する。
具体的には、内側シリンダ部18に対してピストン部17およびロッド部16が上昇されると、内側シリンダ部18から排出されたロッド部16の体積と略等しい体積のオイルが、オイル通路部28d、29c、29fおよび29eを経由してリザーバタンク46から下部オイル室18bに流入する。また、内側シリンダ部18の上部オイル室18aのオイルが、オイル通路穴31a、中間オイル室10c、オイル通路部29a、37、伸長側減衰力制御部36、オイル通路部38、39、29b、29dおよび43bを経由して下部オイル室18bに流入する。このとき、伸長側減衰力制御部36で減衰通路部36cが絞られ上流が高圧となる。したがって、内側シリンダ部18の内圧が上昇し、フロントフォーク10の伸長時の抗力(減衰力)が発生する。なお、伸長側減衰力制御部36は、走行状態に応じて適切な減衰力を発生するように弁部材36a前後の差圧が制御される。
図4は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程を説明するための図である。次に、図2〜図4を参照して、第1実施形態による自動二輪車1のフロントフォーク10の圧抜き工程について説明する。なお、圧抜き工程とは、第1実施形態では、高圧の内側オイル室10dから低圧の外側オイル室10bにオイルを供給することにより、高圧の内側オイル室10dの油圧を所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))に調整することを言う。なお、圧抜き工程は、走行時以外の停車時に行われる。また、第1実施形態では、フロントフォーク10の伸縮に伴って、低圧の外側オイル室10bから高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)にオイルが徐々に移動するようにシール部材32aが構成されているので、長期的に見て、高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)の油圧が上昇する。
まず、高圧の上部オイル室18a(内側オイル室10d)のオイルを外側オイル室10bに排出する場合には、図4に示すように、図3に示した状態からロッド固定部材15の挿入穴15dに棒57などを挿入して押圧部材26の上端部26aの上面を下側に押圧する。これにより、押圧部材26の上端部26aの下面が、ロッド部16の上面に当接されるとともに、押圧部材26のピストン部26bの押圧部26cが、筒状部材21のオイル通路穴21bに挿入されて、圧縮コイルバネ23の付勢力に抗して弁部材22を下側に移動させる。このとき、筒状部材21のオイル通路部21aが開かれるので、上部オイル室18aのオイルは、ピストン部17のオイル通路部17cおよび筒状部材21のオイル通路部21aを介して、ロッド部16の下部オイル通路部16eに流入しようとする。このため、ロッド部16の下部オイル通路部16eの油圧が上昇するので、押圧部材26の弁部材26eは、圧縮コイルバネ26fの付勢力に抗して上側に移動されるとともに、ロッド部16の下部オイル通路部16eのオイルは、押圧部材26のオイル通路部26dを介して、上部オイル通路部16dに流入される。そして、上部オイル通路部16dに流入されたオイルは、オイル通路部16fを介して、上部ガス室10aに排出されるととも、下側に流れて外側オイル室10bに流入される。
その後、リザーバタンク46(図2参照)のガス室46bのガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも小さくなった場合、押圧部材26の弁部材26eによりオイル通路部26dが閉じられるとともに、下部オイル通路部16eのオイルは、上部オイル通路部16dに移動できなくなる。そして、ロッド固定部材15の挿入穴15dから棒57などを抜き出すことにより、図3に示した状態になる。
第1実施形態では、上記のように、フロントフォーク10に、内側オイル室10d(上部オイル室18a)から外側オイル室10bにオイルを供給するためのオイル通路部17c、21a、16e、26d、16dおよび16fと、押圧部材26により手動で外部から荷重が付与されることによって、オイル通路部17c、21a、16e、26d、16dおよび16fを介して内側オイル室10d(上部オイル室18a)から外側オイル室10b側にオイルを供給することにより、内側オイル室10d(上部オイル室18a)の油圧を調整する油圧調整部25とを設けることによって、フロントフォーク10の伸縮により、外側オイル室10bから内側オイル室10d(上部オイル室18a)にオイルが徐々に移動する場合にも、走行時以外の油圧調整時に押圧部材26により手動で外部から油圧調整部25に荷重を付与することができる。これにより、オイル通路部17c、21a、16e、26d、16dおよび16fを介して内側オイル室10d(上部オイル室18a)から外側オイル室10b側にオイルを供給することができる。したがって、定常状態での内側オイル室10d(上部オイル室18a)の油圧が所定の値よりも大きくなるのを抑制することができる。これにより、フロントフォーク10の反力が大きくなりすぎるのを抑制することができるので、車両の姿勢が変化したり、乗り心地が変化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、フロントフォーク10の油圧調整部25に、オイル通路21aを開閉する弁部材22と、弁部材22をオイル通路部21aが閉じる方向に押圧する圧縮コイルバネ23とを設けることによって、油圧調整部25の弁部材22を圧縮コイルバネ23の付勢力に抗して移動させることにより、オイル通路部21aを開くことができるので、容易に、オイル通路部21aを介して内側オイル室10d(上部オイル室18a)から外側オイル室10bにオイルを供給することができる。
また、第1実施形態では、弁部材26eを、リザーバタンク46のガス室46bのガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも大きい場合に開くとともに、ガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも小さい場合に閉じるように構成することによって、内側オイル室10d(上部オイル室18a)側から外側オイル室10b側にオイルがオイル通路部26dを通過することにより、内側オイル室10dの油圧、リザーバタンク46のオイル室46cの油圧、および、ガス室46bのガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも小さくなった場合に、オイル通路部26dを閉じて内側オイル室10d(上部オイル室18a)側から外側オイル室10b側にオイルが通過するのを抑制することができるので、内側オイル室10dの油圧、リザーバタンク46のオイル室46cの油圧、および、ガス室46bのガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも小さくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、押圧部材26を、ロッド部16の内側に配置することによって、フロントフォーク10を分解することなく、押圧部材26を用いて油圧調整部25を押圧することができるので、容易に、内側オイル室10d(上部オイル室18a)から外側オイル室10bにオイルを供給することができる。
(第2実施形態)
図5および図6は、本発明の第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための断面図である。図5および図6を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、高圧の内側オイル室から低圧の外側オイル室にオイルを供給するためのオイル通路部と、高圧の内側オイル室の油圧を調整するための油圧調整部とをロッドガイド部材32に設ける場合について説明する。
この第2実施形態では、図6に示すように、アウターチューブ11およびインナーチューブ12の内側には、上記第1実施形態と同様、上部ガス室60aと、外側オイル室60bと、外側シリンダ部83の内周面と内側シリンダ部68の外周面との間に配置される中間オイル室60cと、内側シリンダ部68内に配置される内側オイル室60dとが設けられている。なお、外側オイル室60bは、本発明の「低圧オイル室」の一例であり、中間オイル室60cおよび内側オイル室60dは、本発明の「高圧オイル室」の一例である。また、内側シリンダ部68および外側シリンダ部83は、本発明の「シリンダ部」の一例である。また、フロントフォーク60のアウターチューブ11の上端部には、ロッド固定部材65が嵌合されている。このロッド固定部材65には、上記第1実施形態とは異なり、下側凹部および挿入穴が形成されていない。また、ロッド固定部材65のネジ穴65aには、ロッド部66の上端ネジ部66aが固定されている。このロッド部66には、上記第1実施形態とは異なり、オイル通路部および油圧調整部が設けられていない。なお、フロントフォーク60は、本発明の「懸架装置」の一例である。
また、ロッド部66の下端ネジ部66cは、内側シリンダ部68の内部に配置されるピストン部67のネジ穴67aに固定されている。また、ピストン部67には、下部オイル室68bから上部オイル室68aにオイルを通過させるための複数のオイル通過孔67bが形成されている。また、ピストン部67には、上記第1実施形態とは異なり、上部オイル室68aからロッド部66の内部にオイルを供給するためのオイル通路部は形成されていない。
また、外側シリンダパイプ部30および内側シリンダパイプ部31の上部には、ロッドガイド部材82が固定されている。このロッドガイド部材82には、上記第1実施形態と同様、往復移動するロッド部66との間をオイルシールして上部オイル室68a(内側オイル室60d)と外側オイル室60bとの間をオイルが移動する(漏れる)のを抑制するためのシール部材82aが取り付けられている。また、ロッドガイド部材82の上面上には、バネ受部材84が設けられており、バネ受部材84の上面とロッド固定部材65の下面との間には、圧縮コイルバネ34が配置されている。
また、第2実施形態では、ロッドガイド部材82には、上部オイル室68aから外側オイル室60bにオイルを供給するためのオイル通路部82bが設けられている。また、ロッドガイド部材82の内部には、オイル通路部71aを有する筒状部材71と、オイル通路部71aを開閉する球状の弁部材72と、弁部材72を押圧する圧縮コイルバネ73と、筒状部材71と弁部材72との間をシールするゴム製のシール部材74とが設けられている。また、筒状部材71には、後述する押圧部材76の押圧部76cが挿入されるオイル通路穴71bが形成されている。なお、弁部材72は、本発明の「第1逆止弁」の一例であり、圧縮コイルバネ73は、本発明の「第1圧縮コイルバネ」の一例である。これら弁部材72および圧縮コイルバネ73によって、油圧調整部75が構成されている。また、油圧調整部75は、圧縮コイルバネ73が弁部材72を所定の押圧力で押圧することにより、オイル通路部71aを塞いでいる。この油圧調整部75は、圧縮コイルバネ73の付勢力に抗して弁部材72が下側に押圧された場合に、オイル通路部71aを開放して、上部オイル室68a側から外側オイル室60b側にオイルを供給するように構成されている。また、第2実施形態では、ロッドガイド部材82のオイル通路部82bおよび筒状部材71のオイル通路部71aによって、本発明の「第1オイル通路部」が構成されている。
なお、この第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
また、第2実施形態によるフロントフォーク60の動作は、上記第1実施形態によるフロントフォーク10の動作と同様である。
図7は、図5に示した第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程に用いる押圧部材の構造を説明するための断面図である。次に、図5〜図7を参照して、第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程に用いる押圧部材の構造について説明する。
第2実施形態では、図7に示すように、押圧部材76は、フロントフォーク60(図5参照)とは別体で、かつ、フロントフォーク60に着脱可能に構成されており、メンテナンス時以外のときは、フロントフォーク60には取り付けられていない。また、押圧部材76の下部には、上記第1実施形態と同様、押圧部76cを有するピストン部76bと、筒状部材71(図6参照)側から外側オイル室60b(図6参照)にオイルを通過させるオイル通路部76dとが形成されている。なお、オイル通路部76dは、本発明の「第2オイル通路部」の一例である。また、押圧部材76のオイル通路部76dには、オイル通路部76dを開閉する球状の弁部材76eと、弁部材76eを押圧する圧縮コイルバネ76fとが設けられている。なお、弁部材76eは、本発明の「第2逆止弁」の一例であり、圧縮コイルバネ76fは、本発明の「第2圧縮コイルバネ」の一例である。また、第2実施形態では、押圧部材76には、ロッド部66(図6参照)の外径と実質的に同じ大きさの内径を有する挿入穴76gが設けられたガイド部76hが設けられている。このガイド部76hは、押圧部材76の押圧部76cを筒状部材71(図6参照)のオイル通路穴71bに挿入する場合に、ロッドガイド部材82(図6参照)の上面に当接して押圧部76cが筒状部材71のオイル通路穴71bに深く入り込むのを抑制するストッパーとしての機能も有する。
図8および図9は、図5に示した第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程を説明するための図である。次に、図5、図6、図8および図9を参照して、第2実施形態による自動二輪車のフロントフォーク60の圧抜き工程について説明する。
第2実施形態では、高圧の上部オイル室68aのオイルを外側オイル室60bに排出する場合には、図8に示すように、図5および図6に示した状態からロッド固定部材65、圧縮コイルバネ34およびバネ受部材84を取り外す。そして、図9に示すように、押圧部材76を用いて、高圧の上部オイル室68aのオイルを外側オイル室60bに排出する。
具体的には、フロントフォーク60からロッド固定部材65、圧縮コイルバネ34およびバネ受部材84を取り外した状態で、押圧部材76のガイド部76hの挿入穴76gにロッド部66を挿入する。そして、押圧部材76のガイド部76hがロッドガイド部材82の上面に当接するまで、押圧部材76の押圧部76cを筒状部材71のオイル通路穴71bに挿入する。このとき、圧縮コイルバネ73の付勢力に抗して弁部材72が下側に移動される。これにより、上部オイル室68aのオイルは、ロッドガイド部材82のオイル通路部82bおよび筒状部材71のオイル通路部71aに流入しようとする。このため、筒状部材71のオイル通路部71aの油圧が上昇するので、押圧部材76の弁部材76eは、圧縮コイルバネ76fの付勢力に抗して上側に移動されるとともに、筒状部材71のオイル通路部71aのオイルは、外側オイル室60bに排出される。
その後、リザーバタンク46(図8参照)のガス室46bのガス圧が所定の値(約5気圧〜約15気圧(約0.5MPa〜約1.5MPa))よりも小さくなった場合、押圧部材76の弁部材76eによりオイル通路部76dが閉じられるとともに、筒状部材71のオイル通路部71aのオイルは、外側オイル室60bに移動できなくなる。そして、押圧部材76のガイド部76hをロッド部66から抜き出して、フロントフォーク60にバネ受部材84、圧縮コイルバネ34およびロッド固定部材65を取り付けることにより、図5に示した状態になる。
第2実施形態では、上記のように、押圧部材26を、フロントフォーク60とは別体で、かつ、フロントフォーク60に着脱可能に構成することによって、フロントフォーク60に押圧部材76を取り付ける場合に比べて、フロントフォーク60を軽量化することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、懸架装置を備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、懸架装置を備えた車両であれば、自転車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
また、上記第1実施形態では、押圧部材26をロッド部16の内部に配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、図10に示した第1実施形態の第1変形例のように、フロントフォークとは別体で押圧部材(図示せず)を構成するとともに、メンテナンス時以外のときは、押圧部材(図示せず)をロッド部16の内部に配置しないように構成してもよい。この場合、フロントフォークの内側オイル室10dの圧抜きを行う際には、上部蓋体65をアウターチューブ11から取り外した後、ロッド部16に押圧部材を挿入すればよい。
また、上記第2実施形態では、ガイド部76hを設けた押圧部材76を用いて、フロントフォーク60の圧抜きを行った例について示したが、本発明はこれに限らず、図11に示した第2実施形態の第2変形例のように、ガイド部が設けられていない押圧部材76iを用いて、フロントフォークの圧抜きを行ってもよい。
また、上記実施形態では、リザーバタンクのガス室とオイル室とを分割するためにピストン部を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、図12に示した本発明の第3変形例のように、リザーバタンク96のガス室96bとオイル室96cとを分割するためにゴム製のブラダ98を設けてもよい。
また、上記実施形態では、フロントフォークを、走行状態に応じて、走行中に、フロントフォークの伸縮時に発生する減衰力を調節可能に構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、フロントフォークを、フロントフォークの伸縮時に発生する減衰力を走行中に調節できないように構成するとともに、走行前の停車時に調節可能に構成してもよい。
本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの構造を詳細に説明するための断面図である。 図5に示した第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程に用いる押圧部材の構造を説明するための断面図である。 図5に示した第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程を説明するための図である。 図5に示した第2実施形態による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による自動二輪車のフロントフォークの構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例による自動二輪車のフロントフォークの圧抜き工程に用いる押圧部材の構造を説明するための断面図である。 本発明の第3変形例による自動二輪車のフロントフォークのリザーバタンクの構造を示した断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
2 ヘッドパイプ(車体)
3 メインフレーム(車体)
4 シートレール(車体)
8 前輪(車輪)
10、60 フロントフォーク(懸架装置)
10b、60b 外側オイル室(低圧オイル室)
10c、60c 中間オイル室(高圧オイル室)
10d、60d 内側オイル室(高圧オイル室)
16、66 ロッド部
16d、16e、16f、17c、21a、71a、82b オイル通路部(第1オイル通路部)
17、67 ピストン部
18、68 内側シリンダ部(シリンダ部)
22、72 弁部材(第1逆止弁)
23、73 圧縮コイルバネ(第1圧縮コイルバネ)
25、75 油圧調整部
26、76 押圧部材
26d、76d オイル通路部(第1オイル通路部、第2オイル通路部)
26e、76e 弁部材(第2逆止弁)
26f、76f 圧縮コイルバネ(第2圧縮コイルバネ)
32a、82a シール部材
33、83 外側シリンダ部(シリンダ部)
46 リザーバタンク
46b ガス室
46c オイル室
82 ロッドガイド部材

Claims (10)

  1. 車輪と、
    車体と、
    前記車輪と前記車体との間に設けられるとともに、前記車輪と前記車体とが相対的に移動するときの衝撃を吸収する懸架装置とを備え、
    前記懸架装置は、
    高圧オイル室と、
    低圧オイル室と、
    前記高圧オイル室と、前記低圧オイル室とを連通するための第1オイル通路部と、
    前記第1オイル通路部に設けられるとともに、前記高圧オイル室の油圧を調整する油圧調整部とを含み、
    前記第1オイル通路部は、走行時以外の油圧調整時に押圧部材により荷重が前記油圧調整部に付与されて前記油圧調整部が押圧されることにより開かれるとともに、走行時には前記押圧部材により荷重が前記油圧調整部に付与されずに前記油圧調整部が押圧されないことにより閉じられるように構成されている、車両。
  2. 前記懸架装置の前記油圧調整部は、前記第1オイル通路部を開閉する第1逆止弁と、前記第1逆止弁を前記第1オイル通路部が閉じる方向に押圧する第1圧縮コイルバネとを含む、請求項1に記載の車両。
  3. 前記懸架装置は、一方端が前記車体側に固定されるロッド部と、前記ロッド部の他方端に固定されるピストン部と、前記ピストン部が内部に配置され、前記車輪の車軸に連結されるシリンダ部とをさらに含み、
    前記油圧調整部は、前記ロッド部の内部に配置されている、請求項1に記載の車両。
  4. 前記懸架装置は、一方端が前記車体側に固定されるロッド部と、前記ロッド部の他方端に固定されるピストン部と、前記ピストン部が内部に配置され、前記車輪の車軸に連結されるシリンダ部と、前記シリンダ部に取り付けられ、前記シリンダ部を前記ロッド部に沿って相対的に移動させるためのロッドガイド部材とをさらに含み、
    前記油圧調整部は、前記ロッドガイド部材の内部に配置されている、請求項1に記載の車両
  5. 前記押圧部材は、前記高圧オイル室と前記低圧オイル室とを連通するための第2オイル通路部と、前記第2オイル通路部を開閉する第2逆止弁と、前記第2逆止弁を所定の押圧力で前記第2オイル通路部が閉じる方向に押圧する第2圧縮コイルバネとを含む、請求項に記載の車両。
  6. 前記懸架装置の高圧オイル室に連通されるオイル室と、ガス室とを含むリザーバタンクをさらに備え、
    前記第2逆止弁は、前記リザーバタンクの前記ガス室のガス圧が所定の値よりも大きい場合に開くとともに、前記ガス圧が前記所定の値よりも小さい場合に閉じるように構成されている、請求項に記載の車両。
  7. 前記懸架装置は、一方端が前記車体側に固定されるロッド部と、前記ロッド部の他方端に固定されるピストン部と、前記ピストン部が内部に配置され、前記車輪の車軸に連結されるシリンダ部と、前記シリンダ部の内側に配置される前記押圧部材とをさらに含む、請求項に記載の車両。
  8. 前記押圧部材は、前記懸架装置とは別体で構成されているとともに、前記懸架装置に着脱可能に構成されている、請求項に記載の車両。
  9. 前記低圧オイル室と前記高圧オイル室との間をシールするシール部材をさらに備える、請求項1に記載の車両。
  10. 前記懸架装置は、フロントフォークである、請求項1に記載の車両。
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