JP4994347B2 - チアゾール系有機半導体化合物及びこれを用いた有機薄膜トランジスタ - Google Patents

チアゾール系有機半導体化合物及びこれを用いた有機薄膜トランジスタ Download PDF

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Description

本発明は、有機半導体化合物及びこれを用いた有機薄膜トランジスタに関し、具体的には、チアゾールを含む有機半導体化合物及びこれを用いて溶液工程が可能であり、点滅比が改善された有機薄膜トランジスタに関する。
有機薄膜トランジスタは、多数の長所で最近に研究及び開発が盛んに行われている電子素子である。特に、有機薄膜トランジスタは、製作工程が簡単、且つ安価で、衝撃により破れることもなく、曲げたりたたむことができる可撓性電子回路基板に容易に適用されることができる。
また、非晶質シリコン及びポリシリコンを用いる既存の薄膜トランジスタに比べて有機薄膜トランジスタは、製造工程が簡単で、低費用で生産でき、他の電子部品を搭載した基板と互換性に優れるという点等によって、最近、盛んに研究が行われている。
然しながら、有機薄膜トランジスタも優れた性能のトランジスタ素子になるためには、点滅比(on/off ratio)と電荷移動度が大きいべきであるという課題を抱えている。
また、上記有機薄膜トランジスタを構成する有機半導体は、分子量に応じて低分子と高分子に分けられる。
一般的に低分子は、精製が容易で不純物をほとんど完壁に除去できるため、電気的特性に優れるが、スピンコーティング及びプリンティングのような溶液工程が不可能で、高価の真空装備を介した真空蒸着方法で薄膜を製造しなければならないため、費用が多くかかるという短所を有している。
これに対し、高分子の場合、高純度の精製が難しいため、不純物の除去が難しいという短所があるが、耐熱性に優れ、スピンコーティング及びプリンティングのような溶液工程が可能で、且つ製造工程費用が安価で、且つ大量生産が有利であるという長所がある。
従って、このような低分子と高分子の長所を同時に有する有機半導体化合物の開発が要請される。
上記のような問題点を解決するための本発明の第1目的は、点滅比が改善され、熱的安定性に優れ、且つ、溶液工程が可能な有機薄膜トランジスタに使用されることができる有機半導体化合物を提供することである。
また、本発明の第2目的は、上記第1目的の達成により提供される有機半導体化合物を用いる有機薄膜トランジスタの製造方法を提供することである。
また、本発明の第3目的は、上記第1の目的の達成により提供される有機半導体化合物を用いる有機薄膜トランジスタを提供することである。
上述した第1目的を達成するために、本発明は、下記の化学式1で表現されることを特徴とするチアゾール有機半導体化合物を提供する。
Figure 0004994347
上記化学式1において、R1、R2、R3、及びR4は、水素、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキル基及びアルコキシ基が置換された炭素数6ないし30のアリル基からなる群より選択される。
上記化学式1において、X及びYは、
Figure 0004994347

のうちからお互いに同一であったり独立的に選択された置換体または置換体グループであり、上記式で、Z1は、お互いに独立的に一置換または多置換された置換基であって、水素、ヒドロキシ基、置換または非置換されたメチル基、カルボニル基、アミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキルアミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアリルアミノ基、置換または非置換されたヘテロアリルアミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキル基、置換または非置換された炭素数3〜30のシクロアルキル基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルコキシ基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリル基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリルアルキル基、置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロアリル基、及び置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロ環基からなる群より選択される。
R5、R6、R7、及びR8は、水素、炭素数1ないし25のエチレンオキシド基、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のフッ素化されたアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキレンオキシド基、炭素数1ないし25のポリジメチルシロキサン基、炭素数1ないし25のアルキレンスルフィド基、及び炭素数1ないし25のエチレンスルフィド基からなる群より選択される。
上述した第2目的を達成するために、本発明は、i)シリコン基板を準備する段階、ii)上記シリコン基板上にシリコン酸化物を使用して絶縁層を形成する段階、iii)上記絶縁層上に化学式1を使用して有機半導体層を形成する段階、及びiv)上記有機半導体層上にソース電極とドレイン電極を形成する段階、を含む有機薄膜トランジスタを製造する方法を提供する。
ここで、有機半導体層を形成する段階は、上記化学式1で表現される物質を、高真空下の状態で蒸着して有機半導体層を形成することを特徴とする。
ここで、有機半導体層を形成する段階は、上記化学式1で表現される物質を、溶液に溶かした後、コーティングして有機半導体層を形成することを特徴とする。
上述した第3目的を達成するために、本発明は、シリコン基板層、上記シリコン基板層の上部のシリコン酸化物を使用した絶縁層、上記絶縁層の上部の化学式1を使用する有機半導体層、及び上記有機半導体層の上部の電極層、を含む有機薄膜トランジスタの素子を提供する。
ここで、上記有機半導体層は、上記化学式1で表現される物質を、高真空下の状態で蒸着して形成されたことを特徴とする。
ここで、有機半導体層は、上記化学式1で表現される物質を、溶液に溶かした後、コーティングして形成されたことを特徴とする。
本発明の新規なチアゾール有機半導体化合物は、有機薄膜トランジスタに使用する場合、点滅比が改善され、熱的安定性に優れ、且つ溶液工程が可能な有機薄膜トランジスタを得ることができる。
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施例を有することができ、特定実施例を図面に例示して詳細な説明に詳細に説明する。
然しながら、これは本発明を特定の実施形態に対して限定することではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むことと理解されるべきである。
また、第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明する際に使用されることができるが、上記構成要素は、上記用語により限定されてはならない。上記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にだけ使用される。
以下、添付図面を参照し、本発明の望ましい実施例をより詳細に説明する。以下、図面上の同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、同じ構成要素に対する重複説明は省略する。以下の実施例は、単に例示のための目的を有するものであって、本発明の権利範囲を限定するのでないことを留意すべきである。
本発明に係るチアゾール有機半導体化合物は、化学式1で表現される特徴がある。
Figure 0004994347
上記化学式1において、R1、R2、R3、及びR4は、お互いに同一であったり異に選択されることができ、水素、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、または炭素数1ないし25のアルキル基及びアルコキシ基が置換された炭素数6ないし30のアリル基からなる群より選択されることができる。
上記化学式1において、X及びYは、
Figure 0004994347

のうちからお互いに同一であったり独立的に選択された置換体または置換体グループであり、上記式で、Z1は、お互いに独立的に一置換または多置換された置換基であって、水素、ヒドロキシ基、置換または非置換されたメチル基、カルボニル基、アミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキルアミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアリルアミノ基、置換または非置換されたヘテロアリルアミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキル基、置換または非置換された炭素数3〜30のシクロアルキル基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルコキシ基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリル基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリルアルキル基、置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロアリル基、及び置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロ環基からなる群より選択される。
R5、R6、R7、及びR8は、相互に関係なく、水素、炭素数1ないし25のエチレンオキシド基、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のフッ素化されたアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキレンオキシド基、炭素数1ないし25のポリジメチルシロキサン基、炭素数1ないし25のアルキレンスルフィド基、及び炭素数1ないし25のエチレンスルフィド基からなる群より選択される。
[製造例1]化学式2の合成
Figure 0004994347
Figure 0004994347
上記反応式1の用いて化学式2が合成された。化学式2は、化学式1の一実施例である。物質(1)はAldrich会社で販売する物質である。
ナトリュームにより乾燥されたTHF200mlを0℃に下げ、15.18ml(138mmol)TiCl4をよくかき回しながら徐々に入れ、15分後に18g(276mmol)Zincを入れ、1時間加熱撹はんした。その後、再び0℃に下げ、13g(115.92mmol)の化合物(1)を乾燥されたTHF50mlに溶かして入れ、3時間加熱撹はんした。撹はん後、徐々に常温に下げ、氷水50mlを入れて反応を終了させた後、沈んだ物質をフィルタし、これを再びサイクローンヘキサンを用いて再結晶して化合物(2)を得た。(歩留まり:65%)
0℃でDMF14mlとPOCl3 1.5ml(16.5mmol)を混ぜてよく撹はんし、これを0℃でDMF40mlに溶かした2.74g(14.25mmol)化合物(2)にゆっくり入れながら撹はんした。添加後、常温に徐々に上げて、再び50℃に3時間撹はん後、1MNaOH水溶液100mlに注いで中和し、ベンジンを用いて抽出してシリカコラム装置を用いて精製された化合物(3)を得た。(歩留まり:70.08%)
化合物(3)2.20g(10mmol)とdithiooxamide 0.541g(4.5mmol)を1,2-dicholrobezene 20mlに溶かし、これを24時間以上撹はん加熱した後、常温に下げてエタノール100mlに入れて沈殿させ、これをフィルタした。フィルタされた物質をエタノールで多数回洗浄し、シリカコラム装置を介し化学式2の化合物を得た。(歩留まり:22%)
上記化学式2の化合物の構造は、図1の1H-NMRと質量分析を介し確認した。図2の合成された化学式2の化合物の熱重量分析結果を考察すると、合成された化学式2の化合物の5%重量減少は302℃に測定された。これによって合成された化学式2の熱的安定性に優れることが分かる。図3の時差熱量分析結果を考察すると、合成された化学式2の化合物は、155℃と240℃で各々相転移点を有すると測定された。この時差熱量分析である図3において、2つの相転移温度を観察することによって、化合物2が液晶性を有するということを間接的に分かる。図4の化学式2で表示される有機半導体のx-ray結晶分析グレフを考察すると、5つのピークを有し、化学式2で表示される有機半導体は結晶性を有するということが分かる。
本発明に係る化学式1を有機半導体層に使用して有機薄膜トランジスタの素子を製造する方法は、シリコン基板を形成する段階、シリコンジオキシドを使用して絶縁層を形成する段階、化学式1を使用して有機半導体層を形成する段階、及びソース電極とドレイン電極を形成する段階を含むことを特徴とする。
[製造例2]有機薄膜トランジスタの製造
具体的には化学式1の一実施例である化学式2を有機半導体層に使用して有機薄膜トランジスタの素子を製造する方法に関する製造例である。
まず、シリコン基板(110)を準備する。上記シリコン基板(110)はn型であるのが望ましい。また、備えられたn型シリコン基板は、以後に形成される有機薄膜トランジスタのゲート電極として作用する。
次いで、上記基板の上部に300nmの厚さで熱成長させたシリコン酸化物を使用して絶縁層(120)を形成する。また、上記絶縁層(120)は熱成長の他にも多様な方法を使用して形成できる。即ち、化学的気相蒸着、物理的気相蒸着または原子層蒸着法を使用して形成することもできる。
続いて、化学式2の化合物を真空蒸着したり、クロロベンゼンなどの溶液に溶かした後、スピンコーティングして50nmの厚さの有機半導体(130)層を形成する。
最後に、金30nmを既形成された有機半導体層(130)上に真空蒸着することによって、ソースとドレイン電極(140)を形成する。
上述した過程を介し製造された有機薄膜トランジスタを半導体特性分析装備を介し図5に示された電気的特性を測定した。図5を参照すると、本製造例の有機薄膜トランジスタは点滅比(on/off ratio)が10以上の優秀な特性を表すことが分かる。
図6は化学式1で表す化合物を有機半導体層に使用する有機薄膜トランジスタの素子の断面図である。
図6を参考すると、本実施例の有機薄膜トランジスタは、シリコン基板(110)、絶縁層(120)、有機半導体層(130)及び電極層(140)で構成される。
ゲート電極の役割を遂行するシリコン基板(110)上には絶縁層(120)が形成される。上記絶縁層(120)は、シリコン酸化物で形成され、上記絶縁層(120)の上部には有機半導体層(130)が備えられる。上記有機半導体層(130)は、上記化学式2で表現される有機化合物を使用して形成される。また、上記有機半導体層(130)の上部側面には金属物からなる電極層(140)が形成される。形成された電極層はソース電極及びドレイン電極として作用する。望ましくは、上記電極層は金を含む。然しながら、その他にも有機半導体層の上部に適切な方法を使用して形成できる導電体ならば、多様な物質が電極層として使用されることができることは当業者に自明な事項である。
上記の基板層(110)はn-型シリコンを使用して、上記基板層(110)にはゲート電極の機能が含まれている。上記絶縁層(120)は、上記基板層(110)の上部に300nmの厚さで熱成長させたシリコン酸化物で構成されている。上記有機半導体層は(130)は化学式1を使用して、一実施例として化学式2の化合物を真空蒸着したり、クロロベンゼンなどの溶液に溶かした後、スピンコーティングして50nmの厚さの有機半導体層を形成する。上記電極形成層(140)は金30nmを有機半導体層上に真空蒸着してソースとドレイン電極を形成する。
化学式2で表示される有機半導体化合物の1H-NMRグレフである。 化学式2で表示される有機半導体化合物の熱重量分析曲線を示すグラフである。 化学式2で表示される有機半導体化合物の時差熱量分析曲線を示すグレフである。 化学式2で表示される有機半導体のx-ray結晶分析グレフである 化学式2を有機半導体層として用いた有機薄膜トランジスタ素子の電気的特性を示したグレフである。 化学式1を有機半導体層に使用する有機薄膜トランジスタの素子の図面である。
符号の説明
110 基板層
120 絶縁層
130 有機半導体層
140 電極層

Claims (7)

  1. 化学式1で表されることを特徴とするチアゾール有機半導体化合物。
    Figure 0004994347
    (上記化学式1において、R1、R2、R3、及びR4は、水素、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキル基及びアルコキシ基が置換された炭素数6ないし30のアリル基からなる群より選択される。
    上記化学式1において、X及びYは、
    Figure 0004994347
    のうちからお互いに同一であったり独立的に選択された置換体または置換体グループであり、上記式で、Z1は、お互いに独立的に一置換または多置換された置換基であって、水素、ヒドロキシ基、置換または非置換されたメチル基、カルボニル基、アミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキルアミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアリルアミノ基、置換または非置換されたヘテロアリルアミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキル基、置換または非置換された炭素数3〜30のシクロアルキル基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルコキシ基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリル基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリルアルキル基、置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロアリル基、及び置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロ環基からなる群より選択される。
    R5、R6、R7、及びR8は、水素、炭素数1ないし25のエチレンオキシド基、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のフッ素化されたアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキレンオキシド基、炭素数1ないし25のポリジメチルシロキサン基、炭素数1ないし25のアルキレンスルフィド基、及び炭素数1ないし25のエチレンスルフィド基からなる群より選択される。)
  2. i)シリコン基板を準備する段階;
    ii)上記シリコン基板上にシリコン酸化物を使用して絶縁層を形成する段階;
    iii)上記絶縁層上に化学式1で表される化合物を使用して有機半導体層を形成する段階;及び、
    iv)上記有機半導体層上にソース電極とドレイン電極を形成する段階
    を含む有機薄膜トランジスタを製造する方法。
    Figure 0004994347
    (上記化学式1において、R1、R2、R3、及びR4は、水素、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキル基及びアルコキシ基が置換された炭素数6ないし30のアリル基からなる群より選択される。
    上記化学式1において、X及びYは、
    Figure 0004994347
    のうちからお互いに同一であったり独立的に選択された置換体または置換体グループであり、上記式で、Z1は、お互いに独立的に一置換または多置換された置換基であって、水素、ヒドロキシ基、置換または非置換されたメチル基、カルボニル基、アミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキルアミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアリルアミノ基、置換または非置換されたヘテロアリルアミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキル基、置換または非置換された炭素数3〜30のシクロアルキル基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルコキシ基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリル基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリルアルキル基、置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロアリル基、及び置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロ環基からなる群より選択される。
    R5、R6、R7、及びR8は、水素、炭素数1ないし25のエチレンオキシド基、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のフッ素化されたアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキレンオキシド基、炭素数1ないし25のポリジメチルシロキサン基、炭素数1ないし25のアルキレンスルフィド基、及び炭素数1ないし25のエチレンスルフィド基からなる群より選択される。)
  3. 上記有機半導体層を形成する段階は、上記化学式1で表される化合物を、高真空下の状態で蒸着して上記有機半導体層を形成することを特徴とする請求項2記載の有機薄膜トランジスタを製造する方法。
  4. 上記有機半導体層を形成する段階は、上記化学式1で表される化合物を、溶液に溶かした後、コーティングして有機半導体層を形成することを特徴とする請求項2記載の有機薄膜トランジスタを製造する方法。
  5. シリコン基板層;
    上記シリコン基板層の上部のシリコン酸化物を使用した絶縁層;
    上記絶縁層の上部の化学式1で表される化合物を使用する有機半導体層;及び、
    上記有機半導体層の上部の電極層
    を含む有機薄膜トランジスタ。
    Figure 0004994347
    (上記化学式1において、R1、R2、R3、及びR4は、水素、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキル基及びアルコキシ基が置換された炭素数6ないし30のアリル基からなる群より選択される。
    上記化学式1において、X及びYは、
    Figure 0004994347
    のうちからお互いに同一であったり独立的に選択された置換体または置換体グループであり、上記式で、Z1は、お互いに独立的に一置換または多置換された置換基であって、水素、ヒドロキシ基、置換または非置換されたメチル基、カルボニル基、アミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキルアミノ基、置換または非置換された炭素数1〜30のアリルアミノ基、置換または非置換されたヘテロアリルアミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または非置換された炭素数1〜30のアルキル基、置換または非置換された炭素数3〜30のシクロアルキル基、置換または非置換された炭素数1〜30のアルコキシ基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリル基、置換または非置換された炭素数6〜30のアリルアルキル基、置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロアリル基、及び置換または非置換された炭素数2〜30のヘテロ環基からなる群より選択される。
    R5、R6、R7、及びR8は、水素、炭素数1ないし25のエチレンオキシド基、炭素数1ないし25のアルキル基、炭素数1ないし25のフッ素化されたアルキル基、炭素数1ないし25のアルコキシ基、炭素数1ないし25のアルキレンオキシド基、炭素数1ないし25のポリジメチルシロキサン基、炭素数1ないし25のアルキレンスルフィド基、及び炭素数1ないし25のエチレンスルフィド基からなる群より選択される。)
  6. 有機半導体層は、上記化学式1で表される化合物を、高真空下の状態で蒸着して形成されたことを特徴とする請求項5記載の有機薄膜トランジスタ。
  7. 有機半導体層は、上記化学式1で表される化合物を、溶液に溶かした後、コーティングして形成されたことを特徴とする請求項5記載の有機薄膜トランジスタ。
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