JP4993326B2 - レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、NA0.7以上の高精度な形状を有するレンズに関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行える高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)では、DVD(NA0.6、光源波長650nm、記憶容量4.7GB)と同じ大きさである直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり23〜27GBの情報の記録が可能である。この光ディスクを本明細書では高密度光ディスクと呼ぶ。
ところで、光ピックアップ装置に用いる対物レンズとして、樹脂の成形によって得られるものが、例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−15031号公報
ここで、特許文献1に開示されたレンズの場合、レンズの成形不良を回避するために、開口数NAの最外光線が交わる位置から外側のレンズ面に繋ぎ領域を設けている。ところで、本発明者の検討結果によれば、このような繋ぎ領域を設けた場合でも、偏肉比(後述)が大きいと、フローマーク等の成形不良が発生することが判明した。一方で、偏肉比が小さすぎると、フランジ厚が厚くなってしまい、有効径を大きくすることができない。従って、有効径が大きい高NAレンズでは、偏肉比を小さくすると光学的にレンズ設計自体が成り立たなくなる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高NAのレンズにおいて成形時の不具合を抑制でき、取り扱いが容易なレンズを提供することを目的とする。
請求項1に記載のレンズは、樹脂を素材として成形され外周にフランジ部を備えたNA0.7以上のレンズにおいて、
光軸を含む第1の面と、
前記第1の面よりも曲率が小さく、前記第1の面に対して対向する側に形成された第2の面と、
光軸直交方向において前記第1の面と前記フランジ部との間に形成される中間端面と、
前記中間端面と前記第1の面とを接続する遷移面とを有し、
前記遷移面との境界における前記第1の面の法線と光軸とのなす角度θ1(但し鋭角とする)は、前記第1の面との境界における前記遷移面の法線と光軸とのなす角度θ2より大きくなっており、
光軸上における前記第1の面と前記第2の面との距離をd(mm)とし、前記中間端面における光軸方向最小薄さをt(mm)としたときに、以下の式を満たすことを特徴とする。
4.1>d/t>2.8 (1)
本発明者の研究結果によれば、前記遷移面を設けることで成形不良を抑制できるが、d/t(これを偏肉比という)が4.1以上であるような場合には、前記遷移面を形成してもフローマーク等の成形不良が生じる恐れがあることがわかった。一方、d/tが2.8以下であるような場合には、フランジ厚が薄くなりすぎて、例えば光ピックアップ装置用の対物レンズ等の場合、装置に精度良く取り付けることができなくなる。従って、(1)式を満たすことで、成形不良を抑制でき組付性に優れたレンズが提供されることとなる。
請求項2に記載のレンズは、請求項1に記載の発明において、以下の式を満たすことを特徴とするので、より効果的に成形不良を抑制しつつNA0.7以上のレンズを成形できることとなる。
3.8>d/t>3.3 (1’)
請求項3に記載のレンズは、請求項1又は2に記載の発明において、前記フランジ部の光軸方向厚さをΔ(mm)としたときに、以下の式を満たすことを特徴とする。
t<Δ (2)
例えば一般的な光ピックアップ装置用の対物レンズでは、繋ぎ領域につながるフランジ部が一様な厚さを有している。このような形状であれば、繋ぎ領域を設けることで比較的容易に成形不良を抑制できる。これに対し、近年では、軸上厚を薄くしながらもフランジ部を厚くしたレンズも望まれている。このようなレンズにおいては、第1の面側のフランジ部の面よりも、中間端面を第2の面に近づける必要があるが、すると成形時にキャビティに向かう樹脂の流れ方向が急激に変化して、フローマークなどの成形不良を発生しやすくなる。これに対し、偏肉比d/tが(1)式を満たすようにすることで、成形不良を効果的に抑制できるのである。即ち、(2)式を満たすレンズにおいて、偏肉比d/tが(1)式を満たすことが特に望ましいといえる。
請求項4に記載のレンズは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、光軸から前記遷移面の内周縁までの径をD1とし、光軸から前記中間端面の内周縁までの径をD2としたときに、以下の式を満たすことを特徴とする。
0.88<D1/D2<0.98 (3)
値D1/D2が(3)式の上限以上であると、D1≒D2となるため、前記レンズを成形する金型の形成が困難となる。一方、値D1/D2が(3)式の下限以下であると、前記遷移面が大きくなりすぎて、偏肉比d/tの低下を招き望ましくない。よって、(3)式の範囲を満たすのが望ましい。
請求項5に記載のレンズは、請求項4に記載の発明において、以下の式を満たすことを特徴とする。
0.94<D1/D2<0.975 (3’)
請求項6に記載のレンズは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記中間端面の光軸直交方向の幅は、50μm以上であることを特徴とするので、前記レンズを成形する金型を形成し易いという利点がある。
請求項7に記載のレンズは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記第1の面の少なくとも一部には、回折構造が形成されていることを特徴とする。このような前記第1の面の少なくとも一部に回折構造を有するレンズの場合、特に成形が困難であることから、更に全ての面に回折構造を有するBD用三互換レンズの場合、より成形が困難であることから本発明の効果が期待される。
尚、樹脂としては、例えば光学材料として一般的に用いられる透明の熱可塑性樹脂材料等であれば特に制限はないが、光学素子としての加工性を考慮すると、アクリル樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、またはポリイミド樹脂であることが好ましい。適用可能な熱可塑性樹脂としては、例えば、特開2003−73559に記載の化合物を挙げることができる。
本発明によれば、高NAのレンズにおいて成形時の不具合を抑制でき、組付性に優れたるレンズを提供することができる。
本実施の形態にかかるレンズを、成形金型を用いて成形する工程を示す図である。 成形金型の拡大図である。 成形金型により成形された本実施の形態のレンズOEである。 (a)は、図3のレンズOEの矢印で示すII部を拡大した図であり、(b)は、比較例のレンズOE’を示す同様な図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、BD用光ピックアップ装置に用いるNA0.7以上のレンズを、成形金型を用いて成形する工程を示す図である。図2は、成形金型の拡大図である。成形金型は、第1の型10と、第2の型20と、入れ子30とを含み、これらが型締めされた状態でキャビティを形成するようになっている。尚、図1におけるキャビティ形状は概略的である。
図2に示すように、第2の型20に対して対向配置された第1の型10は、円筒状の開口11aを有し、開口11a内に円筒状の入れ子30を嵌合させている。第2の型20側に向かって突出した入れ子30の端面には、レンズの第1の光学面を転写形成するための第1の光学面転写面31aと、第1の光学面転写面31aに続き遷移面を形成するための遷移面転写面31bと、遷移面転写面31bに続き中間端面を形成するための中間端面転写面31cと、中間端面転写面31cに続くテーパ面31dとが形成されている。中間端面転写面31cは、最も第2の型20側に近接した位置にあり、軸線Xに対して直交するように形成されている。第1の光学面転写面31aには、レンズに形成する回折構造に対応した輪帯等の微小構造を形成していても良い。
第1の型10には、組み付けた入れ子30のテーパ面31dにつながる、レンズのフランジ部の第1端面を転写形成するための第1のフランジ端転写面11bと、それに直交するフランジ部の周面を転写形成するための第1のフランジ周転写面11cとが形成されている。第1のフランジ端転写面11bは、第1の光学面転写面31aの軸線X(レンズの光軸)に対して直交している。又、第1のフランジ端転写面11bと第1のフランジ周転写面11cとの交差部に、面取り部を設けると好ましい。
更に第2の型20は、軸線Xを中心として、レンズの第2の光学面を転写形成するための第2の光学面転写面21aと、第2の光学面転写面21aに続くテーパ面21bと、テーパ面21bに続くフランジ部の第2端面を転写形成するための第2のフランジ端転写面21cと、それに直交するフランジ部の周面を転写形成するための第2のフランジ周転写面21dとを有する。第2のフランジ端転写面21cは、第2の光学面転写面21aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交している。尚、第2のフランジ端転写面21cと第2のフランジ周転写面21dとの交差部にも、面取り部を設けると好ましい。
図1に示すように、第1の型10には、ゲート(入口流路)GTが形成されている。
次に、レンズの成形方法について説明する。まず、図1(a)に示すように、第1の型10の開口11aに入れ子30を挿入し、更に第2の型20に対向するようにして第1の型10をセットする。その後、図1(b)に示すように、第2の型20に対して第1の型10及び入れ子30を相対的に接近させ密着させて、所定の保圧にて型締めを行う。このとき、第1のフランジ周転写面11cと、それに対向する第2のフランジ周転写面21dの突き合わせ端部同士が、それぞれ一致するようになる。
更に第1の型10と第2の型20とを不図示のヒータにより加熱することにより、型締め時点での光学面転写面31a、21aを所定温度まで加熱した後、不図示のノズルからランナー22及びゲートGTを介して任意の圧力に加圧された状態で樹脂を供給する(図1(c)参照)。
次に、溶融した樹脂が転写面31a〜31d、11b〜11c,21a〜21dの形状を転写した状態で固化した後、型温度を低下させて樹脂を冷却して固化させる。
その後、第1の型10及び入れ子30と、第2の型20とを相対的に移動させて型開きを行うと、レンズOEを含む成形品が第1の型10に貼り付いた状態で露出する。かかる成形品からレンズOEを分離することで、単体のレンズOEが形成される。
本実施の形態によれば、第1の光学面転写面31aと中間端面転写面31cとの間に、遷移面を形成するための遷移面転写面31bを形成したので、成形時にキャビティに向かう樹脂の流れ方向が急激に変化することを防止することでき、例え偏肉比が大きなレンズOEを成形する場合でも、フローマーク等の発生を抑制して高精度な成形を行うことができる。
図3は、図1,2に示す型から成形された本実施の形態にかかるレンズOEの断面図である。図4(a)は、図3のレンズOEの矢印で示すII部を拡大した図であり、図4(b)は、比較例のレンズOE’を示す同様な図である。以下、比較例と比較して、本実施の形態のレンズについて説明する。
図3において、本実施の形態のレンズOEは、光軸Xを中心として、光軸Xを含む球状の第1の光学面(第1の面)OE11aと、それに続く輪帯状の遷移面OE11bと、それに続く輪帯状の中間端面OE11cと、それに続くテーパ面OE11dと、それに続く環状のフランジ部OEFの第1端面OE11eと、それに直交するフランジ部OEFの周面OE11fとを有する。第1の光学面OE11aに回折構造を設けても良い。又、レンズOEは、第1の光学面OE11aに同軸に対向する球状の第2の光学面(第2の面)OE21aと、それに続く輪帯状のテーパ面OE21bと、それに続くフランジ部の第2端面OE21cとを有する。尚、不図示の光ピックアップ装置に組み付けたとき、第1の光学面OE11aが光源側になり、第2の光学面OE21aが光ディスク側になる。ここで、光軸X上における第1の光学面OE11aと第2の光学面OE21aとの距離をd(軸上厚)とする。又、遷移面OE11bの内周縁までの径をD1とし、中間端面OE11cの内周縁までの径をD2とする。
図4(b)に示す比較例のレンズOE’は、遷移面が存在せず、第1の光学面OE11aが直接、中間端面OE11cにつながっている。これに対し、図4(a)に示す本実施の形態のレンズOEは、第1の光学面OE11aと中間端面OE11cとが、遷移面OE11bを介してつながっている。ここで、遷移面OE11bとの境界Bにおける第1の光学面11aの法線αと光軸Xとのなす角度θ1(但し鋭角とする)は、第1の光学面OE11aとの境界Bにおける遷移面OE11bの法線βと光軸Xとのなす角度θ2より大きくなっている。即ち、第1の光学面OE11a内では、光軸Xから半径方向に向かうに連れて、その法線と光軸Xとのなす角が漸次90度に近づくが、境界Bを越えて遷移面OE11bに移ると、法線の角度が浅くなるのである。よって、境界Bは変曲点になる。尚、遷移面OE11bは有効径Eの外側に設けられるため、レンズOEの光学特性に影響を与えることはない。
中間端面OE11cの光軸直交方向の幅Wは、入れ子30の製造上、一般的には50μm以上必要であるとされており、光ピックアップ用の対物レンズでは一般的には50〜150μm程度である。従って、最大外径が同じであるとして、本実施の形態にかかるレンズOEは、遷移面OE11bを形成することで、その中間端面OE11cにおける光軸方向最小薄さtが、比較例のレンズOE’の中間端面OE11cにおける光軸方向最小薄さt’よりも大きくなる。但し、中間端面OE11cにおける光軸方向最小薄さtは、フランジ部OEFの光軸方向厚さΔよりも小さい。フランジ部OEFの光軸方向厚さΔを大きく確保することで、平面上にレンズOEを載置した場合において、第2の光学面OE21aと平面との間に空間が生じて傷付きにくくなる等のメリットがある。尚、コンパクトなレンズOEを実現するためには、境界Bは、フランジ部OEFの第1端面OE11dよりも第2の光学面OE21a寄りであって、中間端面OE11cよりも第1の光学面OE21a寄りに設けることが好ましい。
(レンズの射出成形)
次に、本発明者が行った実験結果について述べる。本発明者は、開口数0.85のBlu−ray Disc専用光ピックアップ装置用対物レンズについて、偏肉比や遷移面の大きさを変えたものを設計し、それに対応する金型(図2参照)を用意して、樹脂材料を熱風除湿乾燥器により70〜120℃で5時間乾燥して水分を除去した後、金型を選んで取り付けた射出成形機「s−2000i 50A」(商品名、ファナック社製)により、シリンダー温度200〜270℃、保圧70〜100MPaにて射出成形した。このとき、金型温度は油媒等によりコントロールした。具体的には、樹脂射出充填時の金型キャビティ温度を120〜150℃とし、充填完了とともに金型を冷却し、金型を開いて自動取り出し機によりレンズを取り出して、外観不良の度合いを評価した。
表1,2に評価結果を示す。表1,2において偏肉比とは、d/tであり、表2において分割比率とは、D1/D2×100である。表中、外観不良の評価では、フローマーク等の成形不良が2%以下しか生じない場合を◎、2%〜5%生じる場合を○、5%〜10%生じる場合を△、10%以上生じる場合を×とした。又、形状構成については、:偏肉比が3.3以上を◎、3.3〜2.8を○、2.8〜2.5を△、2.5未満を×として評価した。
表1の評価結果によれば、偏肉比d/tが4.1以下、2.8以上であれば、実使用上問題がなく成形を行うことができるが、一般的にはトレードオフの関係となる外観不良と形状構成とを両立させるには、偏肉比d/tは3.8以下、3.3以上とすることが好ましいことがわかる。
又、表2の評価結果によれば、分割比率(D1/D2×100)は、88%以上、98%以下であれば、問題がなく成形を行うことができるが、形状構成を良好なものとするには、94%以上、97.5%以下とすることが望ましいことがわかる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、本発明は、光ピックアップ装置用の対物レンズに限られず、種々のレンズに適用できる。
10 第1の型
11a 光学面
11a 開口
11b フランジ端転写面
11c フランジ周転写面
20 第2の型
21a 光学転写面
21b テーパ面
21c フランジ端転写面
21d フランジ周転写面
22 ランナー
30 入れ子
31a 光学面転写面
31b 遷移面転写面
31c 中間端面転写面
31d テーパ面
α 法線
β 法線
θ1 角度
θ2 角度
B 境界
GT ゲート
OE レンズ
OE11 中間端面
OE11a 第1の光学面
OE11b 遷移面
OE11c 中間端面
OE11d テーパ面
OE11e フランジ部の第1端面
OE11f フランジ部の周面
OE21a 第2の光学面
OE21b テーパ面
OE21c フランジ部の第2端面
OEF フランジ部
X 光軸又は軸線

Claims (7)

  1. 樹脂を素材として成形され外周にフランジ部を備えたNA0.7以上のレンズにおいて、
    光軸を含む第1の面と、
    前記第1の面よりも曲率が小さく、前記第1の面に対して対向する側に形成された第2の面と、
    光軸直交方向において前記第1の面と前記フランジ部との間に形成される中間端面と、
    前記中間端面と前記第1の面とを接続する遷移面とを有し、
    前記遷移面との境界における前記第1の面の法線と光軸とのなす角度θ1(但し鋭角とする)は、前記第1の面との境界における前記遷移面の法線と光軸とのなす角度θ2より大きくなっており、
    光軸上における前記第1の面と前記第2の面との距離をd(mm)とし、前記中間端面における光軸方向最小薄さをt(mm)としたときに、以下の式を満たすことを特徴とするレンズ。
    4.1>d/t>2.8 (1)
  2. 以下の式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
    3.8>d/t>3.3 (1’)
  3. 前記フランジ部の光軸方向厚さをΔ(mm)としたときに、以下の式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ。
    t<Δ (2)
  4. 光軸から前記遷移面の内周縁までの径をD1とし、光軸から前記中間端面の内周縁までの径をD2としたときに、以下の式を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ。
    0.88<D1/D2<0.98 (3)
  5. 以下の式を満たすことを特徴とする請求項4に記載のレンズ。
    0.94<D1/D2<0.975 (3’)
  6. 前記中間端面の光軸直交方向の幅は、50μm以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレンズ。
  7. 前記第1の面の少なくとも一部には、回折構造が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレンズ。
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