JP4992673B2 - 画像読取装置および原稿読取位置調整プログラム - Google Patents

画像読取装置および原稿読取位置調整プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像読取装置および原稿読取位置調整プログラムに関する。
従来、プランテンガラス上に置いた原稿を走査して読み取る画像読取装置(例えば、スキャナー等)において、原稿を画像読取装置のプラテンに設けられた原稿位置決めガイドに突き当てることにより、原稿の原稿先端と読取開始位置とを一致させている。ただし、原稿先端と読取開始位置とに多少のずれが生じることが多く、工場出荷時からずれている場合もあり、経年変化でメカ的にずれてしまう場合もある。読取開始位置にずれが生じると、例えば、読取開始位置が原稿先端よりも外側にある場合、原稿位置合わせガイドの内側を読み込むことになり、実際の読取画像にも原稿位置合わせガイドを読み取った部分が黒筋となって現れ、見栄えの悪い読取画像になってしまう。
例えば、複写機における読取開始位置のずれの起因の黒筋の映り込みを避けるためにガイドの形状に工夫を施した複写機における原稿のレジストレーションガイドがある(例えば、特許文献1参照。)。
更に、例えば、読取開始位置を調整するためにプラテンのカバーを開いたままスキャン動作を行い主走査方向で白から黒に変化する位置を読取開始位置として検知する画像読み取り装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
更に、例えば、原稿ガイド板の裏面を白色とし、原稿押さえを黒又は灰色とし、原稿なしてスキャン動作を行い濃度の変化に基づいて読取開始位置を検知する画像読み取り装置がある(例えば、特許文献3参照。)。
特開平6−295004号公報 特開平7−162605号公報 特開平7−184003号公報
本発明は、通常の原稿読取の動作とともに原稿読取位置のずれを調整できる画像読取装置および原稿読取位置調整プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段と、前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、前記画像データ生成手段が入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための信号の発生を所定のタイミングで開始する信号発生手段と、前記信号発生手段による前記信号の発生時から前記画像データ生成手段が入力するライン数を測定する測定手段と、前記信号発生手段が前記信号を発生している際に、前記画像データ生成手段が入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出手段と、前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を予測値として記憶する予測値記憶手段と、前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記予測値記憶手段に記憶している予測値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する判定手段と、前記判定手段で前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記測定手段が測定したライン数を記憶するライン数記憶手段と、前記信号発生手段が前記信号の発生を開始する前記所定のタイミングを前記ライン数記憶手段で記憶したライン数に基づいて調整する信号発生調整手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記比較手段は、前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記予測値記憶手段に記憶している予測値との差分を求め、該求めた差分と閾値とを比較し、前記判定手段は、前記比較手段による比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記ライン数記憶手段は、前記ライン数を履歴として蓄積し、前記信号発生調整手段は、前記ライン数記憶手段に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記所定のタイミングを調整することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記信号発生調整手段は、前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記所定のタイミングを調整することを特徴とする。
また、請求項の発明は、原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段と、前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、前記画像データ生成手段が入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素から該原稿の範囲の画素のみを取り出すための第1の信号の発生を第1の所定のタイミングで開始する第1の信号発生手段と、前記第1の信号発生手段による前記第1の信号の発生開始時から前記画像データ生成手段が入力する画素数を測定する第1の測定手段と、前記原稿の位置決めガイド内の画素と予測される濃度を第1の予測値として記憶する第1の予測値記憶手段と、前記第1の信号発生手段が前記第1の信号を発生している際に、前記画像データ生成手段が入力する画素の濃度と前記第1の予測値記憶手段に記憶している第1の予測値とを比較する第1の比較手段と、前記第1の比較手段による比較の結果に基づき、該比較された画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で前記原稿の範囲内の画素であると最初に判定したときの前記第1の測定手段が測定した画素数を記憶する画素数記憶手段と、前記第1の信号発生手段が前記第1の信号の発生を開始する前記第1の所定のタイミングを前記画素数記憶手段で記憶した画素数に基づいて調整する第1の信号発生調整手段と、前記画像データ生成手段が入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための第2の信号の発生を第2の所定のタイミングで開始する第2の信号発生手段と、前記第2の信号発生手段による前記第2の信号の発生時から前記画像データ生成手段が入力するライン数を測定する第2の測定手段と、前記第2の信号発生手段が前記第2の信号を発生している際に、前記画像データ生成手段が入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出手段と、前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を第2の予測値として記憶する第2の予測値記憶手段と、前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記第2の予測値記憶手段に記憶している第2の予測値とを比較する第2の比較手段と、前記第2の比較手段による比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段で前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記第2の測定手段が測定したライン数を記憶するライン数記憶手段と、前記第2の信号発生手段が前記第2の信号の発生を開始する前記第2の所定のタイミングを前記ライン数記憶手段で記憶したライン数に基づいて調整する第2の信号発生調整手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記第1の比較手段は、前記画像データ生成手段が入力する画素の濃度と前記第1の予測値記憶手段に記憶している第1の予測値との差分を求め、該求めた差分と第1の閾値とを比較し、前記第1の判定手段は、前記第1の比較手段による比較の結果に基づき、該差分が求められた画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定し、前記第2の比較手段は、前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記第2の予測値記憶手段に記憶している第2の予測値との差分を求め、該求めた差分と第2の閾値とを比較し、前記第2の判定手段は、前記第2の比較手段による比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記画素数記憶手段は、前記画素数を履歴として蓄積し、前記第1の信号発生調整手段は、前記画素数記憶手段に記憶している前記画素数の履歴から最も頻度の高い画素数に基づいて前記第1の所定のタイミングを調整し、前記ライン数記憶手段は、前記ライン数を履歴として蓄積し、前記第2の信号発生調整手段は、前記ライン数記憶手段に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記第2の所定のタイミングを調整することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記第1の信号発生調整手段は、所定の期間毎に、1画素分早く前記第1の所定のタイミングを調整し、前記第2の信号発生調整手段は、前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記第2の所定のタイミングを調整することを特徴とする。
また、請求項の発明は、原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段を具備する画像読取装置に対して、前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成処理と、前記原稿読取手段から入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための信号の発生を所定のタイミングで開始する信号発生処理と、前記信号の発生時から前記原稿読取手段から入力するライン数を測定する測定処理と、前記信号を発生している際に、前記原稿読取手段から入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出処理と、前記算出した平均濃度と、前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を予測値として記憶装置に記憶している予測値とを比較する比較処理と、前記比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する判定処理と、前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記測定処理で測定したライン数を前記記憶装置に記憶する記憶処理と、前記信号の発生を開始する前記所定のタイミングを前記記憶装置に記憶しているライン数に基づいて調整する信号発生調整処理とを実行させることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項の発明において、前記比較処理は、前記算出した平均濃度と前記記憶装置に記憶している予測値との差分を求め、該求めた差分と閾値とを比較し、前記判定処理は、前記比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項の発明において、前記記憶処理は、前記ライン数を履歴として前記記憶装置に蓄積し、前記信号発生調整処理は、前記記憶装置に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記所定のタイミングを調整することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項の発明において、前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記所定のタイミングを調整する所定期間信号発生調整処理を実行させることを特徴とする。
また、請求項13の発明は、原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段を具備する画像読取装置に対して、前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成処理と、前記原稿読取手段から入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素から該原稿の範囲の画素のみを取り出すための第1の信号の発生を第1の所定のタイミングで開始する第1の信号発生処理と、前記第1の信号の発生開始時から前記原稿読取手段から入力する画素数を測定する第1の測定処理と、前記第1の信号を発生している際に、前記原稿読取手段から入力する画素の濃度と、前記原稿の位置決めガイド内の画素と予測される濃度として記憶装置に記憶している第1の予測値とを比較する第1の比較処理と、前記比較の結果に基づき、該比較された画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定する第1の判定処理と、前記原稿の範囲内の画素であると最初に判定したときの前記第1の測定処理で測定した画素数を前記記憶装置に記憶する第1の記憶処理と、前記第1の信号の発生を開始する前記第1の所定のタイミングを前記記憶装置に記憶している画素数に基づいて調整する第1の信号発生調整処理と、前記原稿読取手段から入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための第2の信号の発生を第2の所定のタイミングで開始する第2の信号発生処理と、前記第2の信号の発生時から前記原稿読取手段から入力するライン数を測定する第2の測定処理と、前記第2の信号を発生している際に、前記原稿読取手段から入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出処理と、前記算出した平均濃度と、前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を予測値として記憶装置に記憶している第2の予測値とを比較する第2の比較処理と、前記比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する第2の判定処理と、前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記第2の測定処理で測定したライン数を前記記憶装置に記憶する第2の記憶処理と、前記第2の信号の発生を開始する前記第2の所定のタイミングを前記記憶装置に記憶しているライン数に基づいて調整する第2の信号発生調整処理とを実行させることを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項13の発明において、前記第1の比較処理は、前記原稿読取手段から入力する画素の濃度と前記記憶装置に記憶している第1の予測値との差分を求め、該求めた差分と予め記憶している第1の閾値とを比較し、前記第1の判定処理は、前記比較の結果に基づき、該差分が求められた画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定し、前記第2の比較処理は、前記算出した平均濃度と前記記憶装置に記憶している第2の予測値との差分を求め、該求めた差分と予め記憶している第2の閾値とを比較し、前記第2の判定処理は、前記比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定することを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項13の発明において、前記第1の記憶処理は、前記画素数を履歴として前記記憶装置に蓄積し、前記第1の信号発生調整処理は、前記記憶装置に記憶している前記画素数の履歴から最も頻度の高い画素数に基づいて前記第1の所定のタイミングを調整し、前記第2の記憶処理は、前記ライン数を履歴として前記記憶装置に蓄積し、前記第2の信号発生調整処理は、前記記憶装置に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記第2の所定のタイミングを調整することを特徴とする。
また、請求項16の発明は、請求項13の発明において、所定の期間毎に、1画素分早く前記第1の所定のタイミングを調整する第1の所定期間信号発生調整処理と、前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記第2の所定のタイミングを調整する第2の所定期間信号発生調整処理とを実行させることを特徴とする。
請求項1、5、9、13に記載の発明は、通常の原稿読取の動作とともに原稿読取位置のずれを調整することが可能となる。
また、請求項2、6、10、14に記載の発明は、下地の濃度が濃い原稿における原稿読取位置のずれを調整することが可能となる。
また、請求項3、7、11、15に記載の発明は、装置外からの光等の外乱要因による原稿読取位置のずれ誤調整を防止することが可能となる。
また、請求項4、8、12、16に記載の発明は、原稿読取位置が原稿の範囲内にずれたときでも、当該ずれを調整することが可能となる。
以下、本発明に係る画像読取装置および原稿読取位置調整プログラムの一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
始めに、画像読取装置で行われる原稿の読取処理について図1および図2を参照して説明する。
図1(a)は、画像読取装置で読み取る原稿を置くための原稿台の外観の一例を示す図である。
図1(a)に示すように、原稿台は板状の透明ガラスから成る透明部材としてのプラテンガラス1と、プラテンガラス1の一長辺側とこれに隣接する一短辺側に取り付けられたL字状の原稿位置決めガイド2とを備えている。
なお、原稿台の内部には、副走査方向およびこれと反対方向に往復移動可能なキャリッジを備えたプラテンガラス1に向かって光を照射する光源と、プラテンガラス1上に置かれた原稿または原稿押さえカバー(図示しない)によって反射された光源の光を受光して主走査方向に画像信号を順次出力するCCDラインセンサ等の画像検出器とが設けられている(以後、これらを読取部と総称する)。
読取部の画像検出器は図1(b)に示す矢印に沿って原稿の画像信号を順次出力し、画像処理部(図示しない)が画像信号を画素として入力し、画素に基づいて画像データを生成する。
画像検出器は図1(b)の矢印Aが示すラインの上から下に向かって(主走査方向)画像信号を順次出力し、このラインの画像信号を全て出力すると、このラインの右隣のライン(図1(b)の矢印B)の主走査方向に向かって画像信号を順次出力する。これを繰り返し、画像検出器は図1(b)の矢印Cが示すラインの画像信号を全て出力すると、画像信号の出力を終了する。なお、図1(b)に示すように、画像検出器は原稿の範囲の画像信号だけでなく、原稿以外の範囲3の画像信号も出力する。
次に、画像検出器から出力される画像信号に対応する画素から原稿範囲の画素のみを取り出すための処理について説明する。
図2は、主走査方向における原稿範囲の画素のみを取り出すための処理について説明する図である。
図2(a)に示す1ラインにおいて、ラインの最上位置の画像信号に対応する画素を画素Psとし、原稿範囲の最上位置の画像信号に対応する画素を画素Pmとし、原稿範囲の最下位置の画像信号に対応する画素を画素Pnとし、ラインの最下位置の画像信号に対応する画素をPeとする。
図2(b)に1ラインにおける画素の構成の一例を示す。図2(b)に示すように、画素Psから画素Pmの1つ上の画素Pm−1までが原稿位置決めガイドの反射光の画像信号に対応する範囲であり、画素Pmから画素Pnまでが原稿の反射光の画像信号に対応する範囲であり、画素Pnの1つ下の画素Pn+1から画素Peまでが原稿押さえカバーの反射光の画像信号に対応する範囲である。なお、原稿位置決めガイドの範囲の画素は黒(または、黒に近い濃度)であり、原稿の範囲の画素および原稿押さえカバーの範囲の画素は基本的に白(または、白に近い濃度)である。
図2(c)に示すように、画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するときに「Line Start」という信号(以後、Line Start信号と称する)を発生させ、Line Start信号の発生を基に「Line Sync」という信号(以後、Line Sync信号と称する)を継続して発生させ、その後、画像検出器が画素Pnに対応するの画像信号を出力するときにLine Sync信号の継続発生を終了させる。なお、原稿のサイズは規格で決まっていることから、Line Sync信号が継続発生する画素数(つまり、原稿範囲を構成する画素Pmから画素Pnまでの画素数)は各サイズ毎に予め決まっている。
図3は、副走査方向における原稿範囲の画素のみを取り出すための処理について説明する図である。
図3(a)に示す複数のラインにおいて、画像検出器が出力する最初のラインをラインLsとし、原稿範囲の最左位置のラインをラインLmとし、原稿範囲の最右位置のラインをラインLnとし、画像検出器が出力する最後のラインをラインLeとする。
図3(b)に全てのラインの構成の一例を示す。図3(b)に示すように、ラインLsからラインLmの左隣のラインLm−1までが原稿位置決めガイドの範囲であり、ラインLmからラインLnまでが原稿の範囲であり、ラインLnの右隣のラインLn+1からラインLeまでが原稿押さえカバーの範囲である。なお、原稿位置決めガイドの範囲のラインを構成する全ての画素は黒(または、黒に近い濃度)であり、原稿の範囲のラインを構成する画素の構成および原稿押さえカバーの範囲のラインを構成する画素の構成は、基本的に図2(b)に示すものと同様である。
図3(c)に示すように、画像検出器が各ラインにおいて画素Pmに対応する画像信号を出力するときにLine Start信号を発生させ、画素Pmに対応する画像信号を出力するときから画素Pnに対応する画像信号を出力するときまでLine Sync信号を継続して発生させる。
図3(c)に示すように、画像検出器がラインLmに対応する画像信号の出力を開始するときに「Page Sync」という信号(以後、Page Sync信号と称する)を発生させ、以後Page Sync信号を継続して発生させ、その後、画像検出器がラインLnに対応する画像信号の出力を終了するときにPage Sync信号の継続発生を終了させる。なお、画像検出器が画像信号の出力を開始したときからPage Sync信号の発生を開始するまでのライン数(つまり、原稿位置決めガイドの範囲を構成するラインLsからラインLm−1までのライン数)は予め決まっている。また、原稿のサイズは規格で決まっていることから、Page Sync信号が継続発生するライン数(つまり、原稿範囲を構成するラインLmからラインLnまでのライン数)は各サイズ毎に予め決まっている。
従って、Line Sync信号とPage Sync信号が発生しているときに、画像検出器が出力する画像信号に対応する画素を取り出すことで、原稿範囲の画素(ラインLmからラインLnにおける画素Pmから画素Pn)のみを取り出すことができる。
次に、画素の取り出し範囲のずれについて説明する。
図4および図5は、主走査方向における画素の取り出し範囲のずれについて説明する図である。
図4(a)に示すように、画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するときに発生するLine Start信号が、メカ的なずれ等によって、画像検出器が画素Px(図4(b)に示すような原稿位置決めガイドの範囲の画素)に対応する画像信号を出力するときに発生してしまうことがある。そして、画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するときにLine Start信号が発生すると、Line Sync信号の発生も画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するときにずれることになり、更にLine Sync信号の継続発生の終了も画像検出器が画素Py(図4(b)に示すような原稿範囲の画素)に対応する画像信号を出力するときにずれることになる。
Line Sync信号の発生が図4(a)に示すようにずれることで、主走査方向における画素の取り出し範囲が図4(b)に示すようにずれることになる。これによって、主走査方向における原稿範囲の画素のみを取り出すことができなくなり、更に原稿位置決めガイドの範囲の黒の画素を取り出してしまうことになる。
主走査方向における画素の取り出し範囲が図5(a)に示すようにずれることで、結果として、図5(b)に示すように、黒筋が発生した位置ずれ読取画像が生成されてしまう。
図6および図7は、副走査方向における画素の取り出し範囲のずれについて説明する図である。
図6(a)に示すように、画像検出器がラインLmの画素Psに対応する画像信号を出力するときに発生するPage Sync信号が、メカ的なずれ等によって、画像検出器がラインLx(図6(b)に示すような原稿位置決めガイドの範囲のライン)に対応する画像信号の出力を開始するときに発生してしまうことがある。そして、Page Sync信号の継続発生の終了も画像検出器がラインLy(図6(b)に示すような原稿範囲のライン)に対応する画像信号の出力を終了するときにずれることになる。
Page Sync信号の発生が図6(a)に示すようにずれることで、副走査方向におけるラインの取り出し範囲が図6(b)に示すようにずれることになる。これによって、副走査方向における原稿範囲の画素のみを取り出すことができなくなり、更に原稿位置決めガイドの範囲の黒のラインを取り出してしまうことになる。
副走査方向における画素の取り出し範囲が図7(a)に示すようにずれることで、結果として、図7(b)に示すように、黒筋が発生した位置ずれ読取画像が生成されてしまう。
次に、画素の取り出し範囲のずれの調整について説明する。
図8は、主走査方向における画素の取り出し範囲のずれの調整について説明する図である。
図5(b)に示すような位置ずれ読取画像の生成を防止するため、画像検出器が画像信号を出力する1ラインにおいて、画像検出器から出力される画像信号に対応する画素の濃度を1つ1つ確認し、黒(濃い濃度)から白(薄い濃度)に変化した画素を原稿最上位置の画素Pmと判断する。そして、図8に示すように、Line Sync信号の発生を画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するときから画素Pmに対応する画像信号を出力するときに調整する。このように調整することで、Line Sync信号の継続発生の終了は、画像検出器が画素Pnに対応する画像信号を出力するときに調整されることになり、例え、原稿位置決めガイドの範囲の画素に対応する画像信号を出力するときにLine Start信号が発生したとしても、原稿範囲の画素のみを取り出せることができる。
図9は、副走査方向におけるラインの取り出し範囲のずれの調整について説明する図である。
図7(b)に示すような位置ずれ読取画像の生成を防止するため、画像検出器が画像信号を出力する複数のラインにおいて、1ラインを構成する画素の濃度を1つ1つ確認し、1ライン毎に濃度の平均値を算出し、平均値が黒(濃い濃度)に近い値から平均値が白(薄い濃度)に近い値に変化したラインを原稿最左位置のラインLmと判断する。そして、図9に示すように、Page Sync信号の発生を画像検出器がラインLxに対応する画像信号の出力を開始するときからラインLmに対応する画像信号の出力を開始するときに調整する。このように調整することで、Page Sync信号の継続発生の終了も、画像検出器がラインLnに対応する画像信号の出力を終了するときに調整されることになり、原稿範囲のラインのみを取り出せることができる。
図10は、画像読取装置4の機能的な構成の実施例1を示す図である。
図10に示すように、読取部5の画像検出器は画像信号を主走査黒筋判定部6に出力するとともに、ライン濃度平均値算出部7に出力する。
また、読取部5の画像検出器が画像信号を出力する際に、タイミングジェネレータ8は、読取部5の画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するタイミングでLine Start信号を発生させる。タイミングジェネレータ8から発生されたLine Start信号は主走査カウンタ9および副走査カウンタ10に入力される。
Line Start信号が入力された主走査カウンタ9は読取部5の画像検出器が出力する画像信号に対応する画素の数のカウントを開始する。このカウントが記憶部11に記憶されている主走査スタートカウンタ値に達すると、Line Sync生成部12はLine Sync信号を発生させる。
なお、読取部5の画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査スタートカウンタ値は「0」である。この場合、Line Sync生成部12はLine Start信号の発生と同時にLine Sync信号を発生させることになる。
また、読取部5の画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査スタートカウンタ値は画素Pxから画素Pmまでの画素数である。この場合、Line Sync生成部12はLine Start信号が発生してから主走査カウンタが主走査スタートカウンタ値分の画素数をカウントしたときにLine Sync信号を発生させることになる。
主走査カウンタ9が記憶部11に記憶されている主走査エンドカウンタ値分の画素数をカウントしたときに、Line Sync生成部12はLine Sync信号の発生を終了する。
なお、読取部5の画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査エンドカウンタ値は画素Pmから画素Pnまでの画素数である。また、読取部5の画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査エンドカウンタ値は画素Pxから画素Pnまでの画素数である。
Line Sync生成部12から発生されたLine Sync信号は、画素数カウンタ13およびライン濃度平均値算出部7に入力される。
Line Sync信号が入力された画素数カウンタ13は、Line Sync信号が発生したときからの読取部5の画像検出部が出力する画素数のカウントを開始する。
画像信号が入力されている主走査黒筋判定部6は、画像信号に対応する画素の濃度と記憶部11に記憶されている黒筋を構成する画素と予測される濃度として設定されている予測値との大小を画素毎に確認する。その画像信号に対応する画素の濃度が予測値よりも大きくなった最初の画素を原稿最上位置の画素Pmと判断し、画素Pmに対応する画像信号が出力したときの画素数カウンタ13がカウントした画素数を主走査カウンタ値として記憶部に記憶する。
Line Start信号が入力された副走査カウンタ10は、読取部5の画像検出器が出力するラインの数のカウントを開始する。このカウントが記憶部11に記憶されている副走査スタートカウンタ値に達すると、Page Sync生成部14はPage Sync信号を発生させる。なお、副走査スタートカウンタ値はラインLsからラインLmまでのライン数である。
副走査カウンタ10が記憶部11に記憶されている副走査エンドカウンタ値分のライン数をカウントしたときに、Page Sync生成部14はPage Sync信号の発生を終了する。なお、副走査エンドカウンタ値はラインLsからラインLnまでのライン数である。
Page Sync生成部14から発生されたPage Sync信号はライン数カウンタ15に入力される。
Page Sync信号が入力されたライン数カウンタ15は、読取部5の画像検出器が出力するラインの数のカウントを開始する。
ライン濃度平均値算出部7は、Line Sync信号を基に1ライン毎の濃度の平均値(以後、ライン濃度平均値と称する)を算出し、算出したライン濃度平均値を副走査黒筋判定部16に出力する。
副走査黒筋判定部16は入力したライン濃度平均値と記憶部11に記憶されている黒筋を構成するラインと予測される平均濃度として設定されている予測値との大小を確認する。ライン濃度平均値が予測値よりも大きくなった最初のラインを原稿最左位置のラインLmと判断し、ラインLmに対応する画像信号が出力したときのライン数カウンタ15がカウントしたライン数を副走査カウンタ値として記憶部11に記憶する。
原稿の読取処理が終了すると、記憶部11に記憶された主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が記憶部11に記憶されている主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値と異なる場合、CPU17が主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値を新たな主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値として更新する。そして、記憶部11に記憶された副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が記憶部11に記憶されている副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値と異なる場合、CPU17が副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値を新たな副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値として更新する。なお、更新される前の主走査スタートカウンタ値、主走査エンドカウンタ値、副走査スタートカウンタ値、副走査エンドカウンタ値を履歴として記憶部11に記憶し続けても良い。
なお、上述したLine Sync生成部12、Page Sync生成部14、ライン濃度平均値算出部7、主走査黒筋判定部6、副走査黒筋判定部16を機能として具備する原稿読取位置調整プログラムを汎用の画像読取装置に組み込んだ構成を適用することも可能である。その際には、画像読取装置の記憶部に原稿読取位置調整プログラムが記憶され、画像読取装置のCPUが記憶部に記憶されている原稿読取位置調整プログラムを実行することになる。また、原稿読取位置調整プログラムは、例えば、各種メモリ、光ディスク等の記憶媒体に記憶して提供することが可能であり、例えば、ネットワーク等の通信回線を介して配信することも可能である。
また、図11(a)に示すような原稿の短辺方向と平行ではない黒筋が発生した位置ずれ読取画像の場合、図11(b)に示すように、黒筋において原稿範囲に最も近い矢印Xのラインから原稿範囲としても良いし、黒筋において原稿範囲に最も遠い矢印Yのラインから原稿範囲としても良いし、矢印Xと矢印Yとの中間の矢印Zのラインから原稿範囲としても良い。
また、画像読取装置がプラテンの原稿押さえカバーの開閉センサを具備する場合、原稿押さえカバーが開いているときは、原稿読取位置調整処理を行わないようにしても良い。
次に、実施例1の画像処理装置4で行われる主走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例について図12に示すフローチャートを参照して説明する。
読取部が原稿の読み取りを開始し、タイミングジェネレータがLine Start信号を出力した場合(S1201でYES)、S1202に進み、また、タイミングジェネレータがLine Start信号を出力しない場合(S1201でNO)、S1210に進む。
タイミングジェネレータがLine Start信号を出力した場合(S1201でYES)、主走査カウンタが画素数のカウントを開始し(S1202)、主走査カウンタのカウントが主走査スタートカウンタ値に達した場合(S1203でYES)、Line Sync生成部がLine Sync信号を発生させ(S1204)、画素数カウンタが主走査カウンタのカウントが主走査スタートカウンタ値に達したときからの画素数のカウントを開始し(S1205)、主走査黒筋判定部が入力した画像信号に対応する画素の濃度と予測値とを比較し(S1206)、画素の濃度が予測値より大きい場合(S1207でYES)、S1208に進み、また、画素の濃度が予測値より小さい場合(S1209でNO)、Sに進む。
画素の濃度が予測値より大きい場合(S1207でYES)、主走査カウンタ値を記憶部に記憶し(S1208)、S1201に戻る。
画素の濃度が予測値より小さい場合(S1207でNO)、主走査黒筋判定部による比較を終了するか否か確認し(S1209)、比較を終了する場合(S1209でYES)、S1201に戻り、また、比較を続ける場合(S1209でNO)、S1206に戻る。
そして、S1201において、タイミングジェネレータがLine Start信号を出力しない場合(S1201でNO)、CPUが主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値と記憶部に記憶されている主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値とを比較し(S1210)、主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1210でYES)、S1211に進み、また、主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が一致する場合(S1210でNO)、処理手順を終了する。
主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1210でYES)、CPUが主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値の更新を行い(S1211)、処理手順を終了する。
次に、実施例1の画像処理装置4で行われる副走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例について図13に示すフローチャートを参照して説明する。
読取部が原稿の読み取りを開始し、タイミングジェネレータが最初のLine Start信号を出力すると(S1301でYES)、副走査カウンタがライン数のカウントを開始し(S1302)、副走査カウンタのカウントが副走査スタートカウンタ値に達した場合(S1303でYES)、Page Sync生成部がPage Sync信号を発生させ(S1304)、ライン数カウンタが副走査カウンタのカウントが副走査スタートカウンタ値に達したときからのライン数のカウントを開始し(S1305)、ライン濃度平均値算出部が入力した画像信号に対応する画素の濃度を蓄積し(S1306)、1ライン分のライン濃度平均値を算出し(S1307)、副走査黒筋判定部がライン濃度平均値と予測値とを比較し(S1308)、ライン濃度平均値が予測値より大きい場合(S1309でYES)、S1310に進み、また、ライン濃度平均値が予測値より小さい場合(S1309でNO)、S1306に戻る。
ライン濃度平均値が予測値より大きい場合(S1309でYES)、副走査カウンタ値を記憶部に記憶し(S1310)、CPUが副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値と記憶部に記憶されている副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値とを比較し(S1311)、副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1311でYES)、S1312に進み、また、副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が一致する場合(S1311でNO)、処理手順を終了する。
副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1311でYES)、CPUが副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値の更新を行い(S1312)、処理手順を終了する。
図14は、画像読取装置4の機能的な構成の実施例2を示す図である。
実施例2は、画像信号に対応する画素の濃度と黒筋を構成する画素と予測される予測値との差分をとり、その差分に基づいて黒筋を判断し(例えば、その差分が±5諧調以下は黒筋と判断する)、ライン濃度平均値と黒筋を構成するラインと予測される予測値との差分をとり、その差分に基づいて黒筋を判断する構成とする。実施例2の構成によって、読み取った原稿の濃度が濃い(即ち、黒)場合でも、黒筋を正確に判断することができる。
図14に示すように、読取部5の画像検出器は画像信号を主走査黒筋判定部6に出力するとともに、ライン濃度平均値算出部7に出力する。
また、読取部5の画像検出器が画像信号を出力する際に、タイミングジェネレータ8は読取部5の画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するタイミングでLine Start信号を発生させる。タイミングジェネレータ8から発生されたLine Start信号は主走査カウンタ9および副走査カウンタ10に入力される。
Line Start信号が入力された主走査カウンタ9は読取部5の画像検出器が出力する画像信号に対応する画素の数のカウントを開始する。このカウントが記憶部11に記憶されている主走査スタートカウンタ値に達すると、Line Sync生成部12はLine Sync信号を発生させる。
なお、読取部5の画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査スタートカウンタ値は「0」である。この場合、Line Sync生成部12はLine Start信号の発生と同時にLine Sync信号を発生させることになる。
また、読取部5の画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査スタートカウンタ値は画素Pxから画素Pmまでの画素数である。この場合、Line Sync生成部12はLine Start信号が発生してから主走査カウンタが主走査スタートカウンタ値分の画素数をカウントしたときにLine Sync信号を発生させることになる。
主走査カウンタ9が記憶部11に記憶されている主走査エンドカウンタ値分の画素数をカウントしたときに、Line Sync生成部12はLine Sync信号の発生を終了する。
なお、読取部5の画像検出器が画素Pmに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査エンドカウンタ値は画素Pmから画素Pnまでの画素数である。また、読取部5の画像検出器が画素Pxに対応する画像信号を出力するタイミングにおいて、タイミングジェネレータ8がLine Start信号を発生させる場合の主走査エンドカウンタ値は画素Pxから画素Pnまでの画素数である。
Line Sync生成部12から発生されたLine Sync信号は、画素数カウンタ13およびライン濃度平均値算出部7に入力される。
画像信号が入力されている主走査黒筋判定部6は、画像信号に対応する画素の濃度と記憶部11に記憶されている予測値との差分をとり、その差分と記憶部11に記憶されている閾値との大小を画素毎に確認する。その差分が閾値よりも大きくなった最初の画素を原稿最上位置の画素Pmと判断し、画素Pmに対応する画像信号が出力したときの画素数カウンタがカウントした画素数を主走査カウンタ値として記憶部11に記憶する。
Line Start信号が入力された副走査カウンタ10は、読取部5の画像検出器が出力するラインの数のカウントを開始する。このカウントが記憶部11に記憶されている副走査スタートカウンタ値に達すると、Page Sync生成部14はPage Sync信号を発生させる。なお、副走査スタートカウンタ値はラインLsからラインLmまでのライン数である。
副走査カウンタ10が記憶部11に記憶されている副走査エンドカウンタ値分のライン数をカウントしたときに、Page Sync生成部14はPage Sync信号の発生を終了する。なお、副走査エンドカウンタ値はラインLsからラインLnまでのライン数である。
Page Sync生成部14から発生されたPage Sync信号はライン数カウンタ15に入力される。
Page Sync信号が入力されたライン数カウンタ15は、読取部5の画像検出器が出力するラインの数のカウントを開始する。
ライン濃度平均値算出部7はLine Sync信号を基に1ライン毎の濃度の平均値(以後、ライン濃度平均値と称する)を算出し、算出したライン濃度平均値を副走査黒筋判定部16に出力する。
副走査黒筋判定部16は入力したライン濃度平均値と記憶部11に記憶されている予測値との差分をとる。その差分と記憶部11に記憶されている閾値との大小を確認し、差分が閾値よりも大きくなった最初のラインを原稿最左位置のラインLmと判断し、ラインLmに対応する画像信号が出力したときのライン数カウンタがカウントしたライン数を副走査カウンタ値として記憶部11に記憶する。
原稿の読取処理が終了すると、記憶部11に記憶された主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が記憶部11に記憶されている主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値と異なる場合、CPU17が主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値を新たな主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値として更新する。そして、記憶部11に記憶された副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が記憶部11に記憶されている副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値と異なる場合、CPU17が副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値を新たな副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値として更新する。なお、更新される前の主走査スタートカウンタ値、主走査エンドカウンタ値、副走査スタートカウンタ値、副走査エンドカウンタ値を履歴として記憶部11に記憶し続けても良い。
なお、上述したLine Sync生成部12、Page Sync生成部14、ライン濃度平均値算出部7、主走査黒筋判定部6、副走査黒筋判定部16を機能として具備する原稿読取位置調整プログラムを汎用の画像読取装置に組み込んだ構成を適用することも可能である。その際には、画像読取装置の記憶部に原稿読取位置調整プログラムが記憶され、画像読取装置のCPUが記憶部に記憶されている原稿読取位置調整プログラムを実行することになる。また、原稿読取位置調整プログラムは、例えば、各種メモリ、光ディスク等の記憶媒体に記憶して提供することが可能であり、例えば、ネットワーク等の通信回線を介して配信することも可能である。
また、図11(a)に示すような原稿の短辺方向と平行ではない黒筋が発生した位置ずれ読取画像の場合、図11(b)に示すように、黒筋において原稿範囲に最も近い矢印Xのラインから原稿範囲としても良いし、黒筋において原稿範囲に最も遠い矢印Yのラインから原稿範囲としても良いし、矢印Xと矢印Yとの中間の矢印Zのラインから原稿範囲としても良い。
また、画像読取装置がプラテンの原稿押さえカバーの開閉センサを具備する場合、原稿押さえカバーが開いているときは、原稿読取位置調整処理を行わないようにしても良い。
次に、実施例2の画像処理装置4で行われる主走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例について図15に示すフローチャートを参照して説明する。
読取部が原稿の読み取りを開始し、タイミングジェネレータがLine Start信号を出力した場合(S1501でYES)、S1502に進み、また、タイミングジェネレータがLine Start信号を出力しない場合(S1501でNO)、S1510に進む。
タイミングジェネレータがLine Start信号を出力した場合(S1501でYES)、主走査カウンタが画素数のカウントを開始し(S1502)、主走査カウンタのカウントが主走査スタートカウンタ値に達した場合(S1503でYES)、Line Sync生成部がLine Sync信号を発生させ(S1504)、画素数カウンタが主走査カウンタのカウントが主走査スタートカウンタ値に達したときからの画素数のカウントを開始し(S1505)、主走査黒筋判定部が入力した画像信号に対応する画素の濃度と予測濃度との差分をとり、その差分と閾値とを比較し(S1506)、差分が閾値より大きい場合(S1507でYES)、S1508に進み、また、差分が閾値より小さい場合(S1507でNO)、S1509に進む。
差分が閾値より大きい場合(S1507でYES)、主走査カウンタ値を記憶部に記憶し(S1508)、S1501に戻る。
差分が閾値より小さい場合(S1507でNO)、主走査黒筋判定部による比較を終了するか否か確認し(S1509)、比較を終了する場合(S1509でYES)、S1501に戻り、また、比較を続ける場合(S1509でNO)、S1506に戻る。
そして、S1501において、タイミングジェネレータがLine Start信号を出力しない場合(S1501でNO)、CPUが主走査カウンタ値に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値と記憶部に記憶されている主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値とを比較し(S1510)、主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1510でYES)、S1511に進み、また、主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が一致する場合(S1510でNO)、処理手順を終了する。
次に、実施例2の画像処理装置4で行われる副走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例について図16に示すフローチャートを参照して説明する。
読取部が原稿の読み取りを開始し、タイミングジェネレータが最初のLine Start信号を出力すると(S1601でYES)、副走査カウンタがライン数のカウントを開始し(S1602)、副走査カウンタのカウントが副走査スタートカウンタ値に達した場合(S1603でYES)、Page Sync生成部がPage Sync信号を発生させ(S1604)、ライン数カウンタが副走査カウンタのカウントが副走査スタートカウンタ値に達したときからのライン数のカウントを開始し(S1605)、ライン濃度平均値算出部が入力した画像信号に対応する画素の濃度を蓄積し(S1606)、1ライン分のライン濃度平均値を算出し(S1607)、副走査黒筋判定部がライン濃度平均値と予測濃度閾との差分をとり、その差分と閾値とを比較し(S1608)、差分が閾値より大きい場合(S1609でYES)、S1610に進み、また、差分が閾値より小さい場合(S1609でNO)、S1606に戻る。
差分が閾値より大きい場合(S1609でYES)、副走査カウンタ値を記憶部に記憶し(S1610)、副走査カウンタ値を記憶部に記憶し、CPUが副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値と記憶部に記憶されている副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値とを比較し(S1611)、副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1611でYES)、S1612に進み、また、副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が一致する場合(S1611でNO)、処理手順を終了する。
副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が異なる場合(S1611でYES)、CPUが副走査カウンタ値に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値の更新を行い(S1612)、処理手順を終了する。
ここで、黒筋の発生位置は画像の読取処理毎に逐一変化するものではないことを考慮して、主走査スタートカウンタ値、主走査エンドカウンタ値、副走査スタートカウンタ値,副走査スタートカウンタ値の更新を画像の読取処理毎に行わず、主走査カウンタ値および副走査カウンタ値を履歴として記憶部に記憶し、一定のタイミングで主走査カウンタ値および副走査カウンタ値の履歴から最も頻度の高い値を更新するようにしても良い。
図17に示すように、主走査カウンタ値を履歴として記憶するとともに各値毎の頻度も記憶し、副走査カウンタ値を履歴として記憶するとともに各値毎の頻度も記憶する。なお、図17に示す状態で更新のタイミングとなった場合、主走査方向は値「CC」に基づく主走査スタートカウンタ値および主走査エンドカウンタ値が更新され、副走査方向は値「xx」に基づく副走査スタートカウンタ値および副走査エンドカウンタ値が更新される。
なお、一定のタイミングとして、一定の期間が経過したとき、または一定回数の読取処理が終了したときが挙げられる。
また、取り出す画像信号の範囲が原稿の範囲内にシフトしてしまう場合に対応する原稿読取位置調整処理として、一定のタイミング(例えば、一定の期間が経過したとき、一定回数の読取処理が終了したとき等)で、原稿の上端を1画素上方にシフトし、原稿の左端のラインを1ライン左側にシフトしても良い。1画素、1ライン程度であれば、黒筋が発生したとしても、ユーザの視認性に影響を与えることは少ないからである。更に、原稿の左端の左側(つまり、原稿の外側)から読取処理を行う(オーバーエリアスキャン)ことで、読取画像をファイルに変換する前に画像処理の一機能として自動的にマスキング等を行っても良い。
また、上記では、濃度またはグレースケールを使用して原稿読取位置調整処理を行っているが、カラー(例えば、RGB、L*a*b*等)の彩度成分を使用して原稿読取位置調整処理を行っても良い。
画像読取装置で行われる原稿の読取処理について説明する図である。 主走査方向における原稿範囲の画素のみを取り出すための処理について説明する図である。 副走査方向における原稿範囲の画素のみを取り出すための処理について説明する図である。 主走査方向における画素の取り出し範囲のずれについて説明する図である。 主走査方向における画素の取り出し範囲のずれについて説明する図である。 副走査方向における画素の取り出し範囲のずれについて説明する図である。 副走査方向における画素の取り出し範囲のずれについて説明する図である。 主走査方向における画素の取り出し範囲のずれの調整について説明する図である。 副走査方向におけるラインの取り出し範囲のずれの調整について説明する図である。 画像読取装置の機能的な構成の実施例1を示す図である。 原稿の短辺方向と平行ではない黒筋が発生した位置ずれ読取画像の調整について説明する図である。 実施例1の画像処理装置で行われる主走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施例1の画像処理装置で行われる副走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。 画像読取装置の機能的な構成の実施例2を示す図である。 実施例2の画像処理装置で行われる主走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施例2の画像処理装置で行われる副走査方向における原稿読取位置調整処理の流れの一例を示すフローチャートを参照である。 主走査カウンタ値を履歴として記憶する一例を示す図である。
符号の説明
1 プラテンガラス
2 原稿位置決めガイド
3 原稿以外の範囲
4 画像読取装置
5 読取部
6 主走査黒筋判定部
7 ライン濃度平均値算出部
8 タイミングジェネレータ
9 主走査カウンタ
10 副走査カウンタ
11 記憶部
12 Line Sync生成部
13 画素数カウンタ
14 Page Sync生成部
15 ライン数カウンタ
16 副走査黒筋判定部
17 CPU

Claims (16)

  1. 原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段と、
    前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記画像データ生成手段が入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための信号の発生を所定のタイミングで開始する信号発生手段と、
    前記信号発生手段による前記信号の発生時から前記画像データ生成手段が入力するライン数を測定する測定手段と、
    前記信号発生手段が前記信号を発生している際に、前記画像データ生成手段が入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出手段と、
    前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を予測値として記憶する予測値記憶手段と、
    前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記予測値記憶手段に記憶している予測値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記測定手段が測定したライン数を記憶するライン数記憶手段と、
    前記信号発生手段が前記信号の発生を開始する前記所定のタイミングを前記ライン数記憶手段で記憶したライン数に基づいて調整する信号発生調整手段と
    を具備することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記比較手段は、
    前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記予測値記憶手段に記憶している予測値との差分を求め、該求めた差分と閾値とを比較し、
    前記判定手段は、
    前記比較手段による比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  3. 前記ライン数記憶手段は、
    前記ライン数を履歴として蓄積し、
    前記信号発生調整手段は、
    前記ライン数記憶手段に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記所定のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  4. 前記信号発生調整手段は、
    前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記所定のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  5. 原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段と、
    前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記画像データ生成手段が入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素から該原稿の範囲の画素のみを取り出すための第1の信号の発生を第1の所定のタイミングで開始する第1の信号発生手段と、
    前記第1の信号発生手段による前記第1の信号の発生開始時から前記画像データ生成手段が入力する画素数を測定する第1の測定手段と、
    前記原稿の位置決めガイド内の画素と予測される濃度を第1の予測値として記憶する第1の予測値記憶手段と、
    前記第1の信号発生手段が前記第1の信号を発生している際に、前記画像データ生成手段が入力する画素の濃度と前記第1の予測値記憶手段に記憶している第1の予測値とを比較する第1の比較手段と、
    前記第1の比較手段による比較の結果に基づき、該比較された画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段で前記原稿の範囲内の画素であると最初に判定したときの前記第1の測定手段が測定した画素数を記憶する画素数記憶手段と、
    前記第1の信号発生手段が前記第1の信号の発生を開始する前記第1の所定のタイミングを前記画素数記憶手段で記憶した画素数に基づいて調整する第1の信号発生調整手段と、
    前記画像データ生成手段が入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための第2の信号の発生を第2の所定のタイミングで開始する第2の信号発生手段と、
    前記第2の信号発生手段による前記第2の信号の発生時から前記画像データ生成手段が入力するライン数を測定する第2の測定手段と、
    前記第2の信号発生手段が前記第2の信号を発生している際に、前記画像データ生成手段が入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出手段と、
    前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を第2の予測値として記憶する第2の予測値記憶手段と、
    前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記第2の予測値記憶手段に記憶している第2の予測値とを比較する第2の比較手段と、
    前記第2の比較手段による比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段で前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記第2の測定手段が測定したライン数を記憶するライン数記憶手段と、
    前記第2の信号発生手段が前記第2の信号の発生を開始する前記第2の所定のタイミングを前記ライン数記憶手段で記憶したライン数に基づいて調整する第2の信号発生調整手段と
    を具備することを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記第1の比較手段は、
    前記画像データ生成手段が入力する画素の濃度と前記第1の予測値記憶手段に記憶している第1の予測値との差分を求め、該求めた差分と第1の閾値とを比較し、
    前記第1の判定手段は、
    前記第1の比較手段による比較の結果に基づき、該差分が求められた画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定し、
    前記第2の比較手段は、
    前記平均濃度算出手段が算出した平均濃度と前記第2の予測値記憶手段に記憶している第2の予測値との差分を求め、該求めた差分と第2の閾値とを比較し、
    前記第2の判定手段は、
    前記第2の比較手段による比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  7. 前記画素数記憶手段は、
    前記画素数を履歴として蓄積し、
    前記第1の信号発生調整手段は、
    前記画素数記憶手段に記憶している前記画素数の履歴から最も頻度の高い画素数に基づいて前記第1の所定のタイミングを調整し、
    前記ライン数記憶手段は、
    前記ライン数を履歴として蓄積し、
    前記第2の信号発生調整手段は、
    前記ライン数記憶手段に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記第2の所定のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  8. 前記第1の信号発生調整手段は、
    所定の期間毎に、1画素分早く前記第1の所定のタイミングを調整し、
    前記第2の信号発生調整手段は、
    前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記第2の所定のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  9. 原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段を具備する画像読取装置に対して、
    前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成処理と、
    前記原稿読取手段から入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための信号の発生を所定のタイミングで開始する信号発生処理と、
    前記信号の発生時から前記原稿読取手段から入力するライン数を測定する測定処理と、
    前記信号を発生している際に、前記原稿読取手段から入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出処理と、
    前記算出した平均濃度と、前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を予測値として記憶装置に記憶している予測値とを比較する比較処理と、
    前記比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する判定処理と、
    前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記測定処理で測定したライン数を前記記憶装置に記憶する記憶処理と、
    前記信号の発生を開始する前記所定のタイミングを前記記憶装置に記憶しているライン数に基づいて調整する信号発生調整処理と
    を実行させることを特徴とする原稿読取位置調整プログラム。
  10. 前記比較処理は、
    前記算出した平均濃度と前記記憶装置に記憶している予測値との差分を求め、該求めた差分と閾値とを比較し、
    前記判定処理は、
    前記比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する
    ことを特徴とする請求項記載の原稿読取位置調整プログラム。
  11. 前記記憶処理は、
    前記ライン数を履歴として前記記憶装置に蓄積し、
    前記信号発生調整処理は、
    前記記憶装置に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記所定のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項記載の原稿読取位置調整プログラム。
  12. 前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記所定のタイミングを調整する所定期間信号発生調整処理
    を実行させることを特徴とする請求項記載の原稿読取位置調整プログラム。
  13. 原稿と該原稿の近傍に光を照射し、反射光を受光して画像信号を出力する原稿読取手段を具備する画像読取装置に対して、
    前記原稿読取手段からの画像信号を画素として入力し、該入力した画素に基づいて画像データを生成する画像データ生成処理と、
    前記原稿読取手段から入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素から該原稿の範囲の画素のみを取り出すための第1の信号の発生を第1の所定のタイミングで開始する第1の信号発生処理と、
    前記第1の信号の発生開始時から前記原稿読取手段から入力する画素数を測定する第1の測定処理と、
    前記第1の信号を発生している際に、前記原稿読取手段から入力する画素の濃度と、前記原稿の位置決めガイド内の画素と予測される濃度として記憶装置に記憶している第1の予測値とを比較する第1の比較処理と、
    前記比較の結果に基づき、該比較された画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定する第1の判定処理と、
    前記原稿の範囲内の画素であると最初に判定したときの前記第1の測定処理で測定した画素数を前記記憶装置に記憶する第1の記憶処理と、
    前記第1の信号の発生を開始する前記第1の所定のタイミングを前記記憶装置に記憶している画素数に基づいて調整する第1の信号発生調整処理と、
    前記原稿読取手段から入力する前記原稿の主走査方向に沿った1列分の画素で構成される複数のラインから該原稿の範囲のラインのみを取り出すための第2の信号の発生を第2の所定のタイミングで開始する第2の信号発生処理と、
    前記第2の信号の発生時から前記原稿読取手段から入力するライン数を測定する第2の測定処理と、
    前記第2の信号を発生している際に、前記原稿読取手段から入力する各ラインの平均濃度を算出する平均濃度算出処理と、
    前記算出した平均濃度と、前記原稿の位置決めガイド内のラインと予測される平均濃度を予測値として記憶装置に記憶している第2の予測値とを比較する第2の比較処理と、
    前記比較の結果に基づき、該比較されたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する第2の判定処理と、
    前記原稿の範囲内のラインであると最初に判定したときの前記第2の測定処理で測定したライン数を前記記憶装置に記憶する第2の記憶処理と、
    前記第2の信号の発生を開始する前記第2の所定のタイミングを前記記憶装置に記憶しているライン数に基づいて調整する第2の信号発生調整処理と
    を実行させることを特徴とする原稿読取位置調整プログラム。
  14. 前記第1の比較処理は、
    前記原稿読取手段から入力する画素の濃度と前記記憶装置に記憶している第1の予測値との差分を求め、該求めた差分と予め記憶している第1の閾値とを比較し、
    前記第1の判定処理は、
    前記比較の結果に基づき、該差分が求められた画素が前記原稿の範囲内の画素であるか該原稿の位置決めガイド内の画素であるかを判定し、
    前記第2の比較処理は、
    前記算出した平均濃度と前記記憶装置に記憶している第2の予測値との差分を求め、該求めた差分と予め記憶している第2の閾値とを比較し、
    前記第2の判定処理は、
    前記比較の結果に基づき、該差分が求められたラインが前記原稿の範囲内のラインであるか該原稿の位置決めガイド内のラインであるかを判定する
    ことを特徴とする請求項13記載の原稿読取位置調整プログラム。
  15. 前記第1の記憶処理は、
    前記画素数を履歴として前記記憶装置に蓄積し、
    前記第1の信号発生調整処理は、
    前記記憶装置に記憶している前記画素数の履歴から最も頻度の高い画素数に基づいて前記第1の所定のタイミングを調整し、
    前記第2の記憶処理は、
    前記ライン数を履歴として前記記憶装置に蓄積し、
    前記第2の信号発生調整処理は、
    前記記憶装置に記憶している前記ライン数の履歴から最も頻度の高いライン数に基づいて前記第2の所定のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項13記載の原稿読取位置調整プログラム。
  16. 所定の期間毎に、1画素分早く前記第1の所定のタイミングを調整する第1の所定期間信号発生調整処理と、
    前記所定の期間毎に、1ライン分早く前記第2の所定のタイミングを調整する第2の所定期間信号発生調整処理と
    を実行させることを特徴とする請求項13記載の原稿読取位置調整プログラム。
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