JP4991452B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体にトナー像を形成し、そのトナー像を定形サイズよりも長尺な長尺記録媒体に転写し、該長尺記録媒体に転写したトナー像を定着装置によって長尺記録媒体に定着する画像形成装置に関するものである。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはその複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置によれば、例えば10m〜15mにも及ぶような長尺な記録媒体にも画像を形成することが可能である。かかる画像形成装置において使用される定着装置は、定着部材と、その定着部材に圧接した加圧部材と、その定着部材の温度を検知する温度検知手段と、定着部材を発熱する加熱手段を有していて、定着部材と加圧部材とのニップ部にトナー像を担持した長尺記録媒体を通過させ、その通過時に、長尺記録媒体上のトナー像のトナーに熱と圧力を加えて、該トナー像を長尺記録媒体に定着するように構成されている。
かかる定着装置の定着部材と加圧部材の間に長尺記録媒体を通過させると、定着部材の熱が長尺記録媒体に長い時間に亘って奪われ続けるので、定着部材と加圧部材の間を長尺記録媒体が通過している間に、定着部材の温度がトナー像の定着に適した温度よりも低くなり、トナー像の定着不良が発生するおそれがある。
なお、画像形成装置において使用される定着装置の一般的な構成は、例えば特許文献1〜4に記載されている。
特開2002−184554号公報 特開2005−39873号公報 特開2005−32558号公報 特開2005−18049号公報
本発明の目的は、長尺記録媒体上のトナー像の定着動作中に、定着部材の温度がトナー像の定着に適した温度よりも低下する不具合を阻止し、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことのない画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するために請求項1記載の発明は、像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を定形サイズよりも長尺な長尺記録媒体(長尺記録紙11)に転写し、該長尺記録媒体に転写したトナー像を定着装置(定着部202)によって長尺記録媒体に定着する画像形成装置であって、前記定着装置は、定着部材(定着ローラ1)と、該定着部材に圧接した加圧部材(加圧ローラ2)と、前記定着部材の温度を検知する温度検知手段(6)と、定着部材を発熱する加熱手段とを備え、前記定着部材と加圧部材とのニップ部に、トナー像を担持した長尺記録媒体を通過させ、その通過時にトナー像のトナーに熱と圧力を加えて該トナー像を長尺記録媒体に定着する画像形成装置(広幅デジタル複写機HDC)において、
AC電力を供給する主電源手段(主電源装置21)と、
直列または並列または単独の何れかに接続構成することにより、出力を切換可能な複数の補助電源(キャパシタC1,C2)と、
前記主電源手段からAC電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する前記加熱手段の一部を構成する主加熱部材(主発熱部3)と、
前記複数の補助電源から電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する前記加熱手段の一部を構成する補助加熱部材(補助発熱部4)と、
当該画像形成装置の電源関連の制御を行う電源制御手段(CPU23)とを備え、
前記電源制御手段は、前記主電源手段から供給されたAC電力により発熱する前記主加熱部材のみで熱定着を行いながら長尺記録媒体の通過時における前記定着部材の表面温度を前記温度検知手段に検知させる第1の制御と、
前記検出した定着部材の表面温度が、トナー定着必要温度を保持できないと判断される定着温度閾値を下回った時点で、次の原稿の読取動作が行われている場合には、前記複数の補助電源を直列に接続して電力を前記補助加熱部材に供給して発熱させて定着温度を保持させる第2の制御と、
前記検出した定着部材の表面温度が、前記定着温度閾値を下回った時点で、次の原稿の読取動作が行われていない場合には、前記複数の補助電源を単独または並列接続して電力を前記補助加熱部材に供給して発熱させて定着温度を保持させる第3の制御と、を含む制御を行う構成としてある。
以上の構成およびその作用を図示すると、例えば図1〜図9に示すようになる。
そして、図4において、第1の制御では、定着ローラ1の温度検知を行い(ステップS1)、この検知温度が定着必要温度以上か否かを判断する(ステップS2)。定着必要温度以上であれば(ステップS2:YES)、補助電源を使用せずに(ステップS3)、通紙(プリント)終了までこの動作を継続する。従って、定着ローラ2は、定着必要温度以上が常に確保される。
また、第2の制御では、図4において、ステップS1→ステップS2(NO)→ステップS6(YES)→ステップS8→ステップS9の制御を行う。ステップS2で定着必要温度以上でなければ、次の読取動作中であるか否かを判断し、読取動作中であれば(ステップS6:YES)、補助電源(キャパシタC1,C2)を直列に接続して補助発熱部4を発熱させて定着必要温度を確保する。この場合、キャパシタC1,C2を直列接続しているので、図6に実線で示すように、高電圧印加が可能となり、短時間の内に定着ローラ1を加熱することができる。従って、定着ローラ1が定着必要温度以下であっても、直ちに定着必要温度以上に維持することができる。
また、第3の制御では、図4において、ステップS1→ステップS2(NO)→ステップS6(NO)→ステップS7→ステップS9の制御を行う。ステップS2で定着必要温度以上でなければ、次の読取動作中であるか否かを判断し、読取動作中でなければ(ステップS6:NO)、補助電源(キャパシタC1,C2)を並列に接続して補助発熱部4を発熱させて定着必要温度を確保する。キャパシタC1,C2を並列接続しているので、図6に二点鎖線で示すように、長時間の電圧印加が可能となり、長時間に渡って定着ローラ1を加熱することができる。従って、定着ローラ1は、定着必要温度以下であっても、定着必要温度以上に維持することができる。
従って、第1〜第3の制御を行うことにより、定着不足熱量の大小に見合った補助電力の供給を行い、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことなく通紙できる。
また、請求項2記載の発明は、前記複数の補助電源を充電する充電手段(充電器22)を備え、前記複数の補助電源は充放電可能な電気二重層キャパシタ(キャパシタC1,C2)で構成され、前記主加熱部材に前記主電源手段からAC電力が供給されていない場合に、前記充電手段から前記複数の補助電源を充電する構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図9に示すようになる。
このようにすれば、効率よく補助電源の充電を行い、使用時の電力を大きく確保することができる。
また、請求項3記載の発明は、前記充電手段は、前記複数の補助電源の放電時には、前記複数の補助電源を充電しない構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図10に示すようになる。
このようにすれば、より高い温度、熱量をトナー層および長尺記録媒体に伝達できる。
また、請求項4記載の発明は、前記複数の補助電源は、燃料を交換して繰り返して使用することが可能な燃料電池で構成してある。
このようにすれば、恒久的な補助電力の確保ができる。
また、請求項5記載の発明は、前記複数の燃料電池は、燃料の残量を検知する手段と、使用者に燃料残量を通達する手段と、燃料残量が一定値を下回ると燃料の交換を促す手段により使用者が燃料を交換可能である構成としてある。
このようにすれば、使用者が適時燃料を交換することができる。
また、請求項6記載の発明は、前記複数の補助電源は、連続して検出した前記定着部材の温度が定着必要温度を保持できないと判断される時点で、連続通紙中に次の原稿読取を含む動作が行われて前記主加熱部材に使用される電力が低下しているときに、前記補助加熱部材に電力を供給して定着温度の保持を行う構成としてある。
このようにすれば、定着不足熱量を補助できる電力の供給を補助加熱部材に行い、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことなく通紙できる。
また、請求項7記載の発明は、前記直列または並列または単独の何れかに出力を切換可能な複数の補助電源は、連続通紙中または長尺通紙中に連続して検出した前記定着部材の温度が定着必要温度を保持できないと判断される時点で、次の原稿読取を含む動作が行われて前記主加熱部材に使用される電力が低下しているときには前記複数の補助電源を直列接続にして出力すると共に、
前記主加熱部材に使用される電力が低下していないときには前記複数の補助電源を単独または並列に接続して出力し、定着温度の保持を行う構成としてある。
このようにすれば、定着不足熱量の大小に見合った補助電力の供給を行い、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことなく通紙できる。
請求項1記載の発明によれば、定着不足熱量の大小に見合った補助電力の供給を行い、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことなく通紙できるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、効率よく補助電源の充電を行い、使用時の電力を大きく確保することができるという効果がある。
請求項3記載の発明によれば、より高い温度、熱量をトナー層および長尺記録媒体に伝達できるという効果がある。
請求項4記載の発明によれば、恒久的な補助電力の確保ができるという効果がある。
請求項5記載の発明によれば、使用者が適時燃料を交換することができるという効果がある。
請求項6記載の発明によれば、定着不足熱量を補助できる電力の供給を補助加熱部材に行い、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことなく通紙できるという効果がある。
請求項7記載の発明によれば、定着不足熱量の大小に見合った補助電力の供給を行い、定着品質を安定させたまま生産性を落とすことなく通紙できるという効果がある。
以下、本発明を図示の実施形態に基いて説明する。
図1は本発明の画像形成装置の一実施形態に係る広幅デジタル複写機HDCの側断面図、図2は広幅デジタル複写機HDCの定着部の斜視図、図3は定着部の要部の拡大断面図である。
図1に示すように、給紙部100の上に画像形成部200が配置され、更に画像形成部200の上に読取部(スキャナ部)300が配置され、全体として広幅デジタル複写機HDCが構成されている。
原稿台301上に置かれた原稿が1枚ずつ読取部300に給紙され、密着イメージセンサー(CIS)302による画像読み取り後に、排紙トレイ上に排紙するように構成されている。
原稿台301上の原稿は、図示省略のサイドフェンスにより幅方向が揃えられ、給紙ローラ303により給紙され、密着イメージセンサー302下に搬送される。原稿台301上には、図示省略の原稿幅検知センサ及び原稿長さ検知センサが設けられている。両センサにより、原稿台301から送られる原稿のサイズが検知される。密着イメージセンサー302下の原稿はLEDアレイや蛍光灯などの光源により露光され、反射光をロッドレンズアレイに通し、イメージセンサー上に結像させ、光電変換が行われる。原稿読み取り終了後は、搬送ローラ304及び排紙ローラ305によって排紙トレイ上に排紙される。
画像形成部200は、作像部201、定着部202、排紙部203を有しており、密着イメージセンサー302に読み取られた画像信号は画像処理され、LED書込部204により、帯電器よって一様に帯電した感光体205上に静電潜像が形成される。給紙部100から給送された記録用紙に対して原稿画像の複写を行い、その用紙は排紙部203を経て、画像形成部200上面の排紙トレイ206、あるいは画像形成部200後方の排紙トレイ(図示省略)に排出される。
給紙部100は、上下2段のロール紙トレイ101,102を有している。このロール紙トレイ101,102は、装置筐体から図の左方向に引き出し可能となっており、トレイを引き出した状態でロール紙のセットやジャム処理を行うように構成されている。
ロール紙トレイ101,102には、夫々2つずつロール紙をセットすることができる。紙管の周囲に巻装された各ロール紙103〜106は、一対のペーパーホルダ107〜110を介して給紙部100にセットされる。
各ロール紙に対する給紙ローラ111〜114がロール紙近傍に配設されている。各給紙ローラ111〜114により送り出されたロール紙は、トレイ前面側(図の左側)に設けられたロールカッターユニット115,116で一定の長さに切断され、画像形成部200へと送り込まれる。このカットされて送り込まれたロール紙は、レジストローラ208にて作像タイミングとの同期を取り、感光体205に導かれ、感光体205上に形成された画像を転写部209により転写され、分離部210により感光体205から分離されて搬送ベルト211で定着部202へ導かれ、熱的に画像を定着される。
画像を定着されたロール紙は、排紙部203をなす排紙ローラ212,213によって排紙される。排紙方向は分岐爪214により切り換えられ、画像形成部200上面の排紙トレイ206、または画像形成部200後方の排紙トレイ(図示省略)となる。
定着部202と排紙ローラ212の間に、排紙ローラ212と排紙ローラ213の間には、排紙センサ215,216が設けてあり、この排紙センサ215,216によってロール紙が排紙部203にあるか否かを判別できるようになっている。
また図示は省略するが、画像形成部200には、排紙ローラ212,213を駆動する駆動制御手段を備えるとともに、読取部300には動作のスタート指示や、搬送するロール紙の情報であるリピートコピーや長尺通紙情報を入力するための操作部を設けてある。
定着部202は、図2に示すように、金属管に離型層を配置した定着ローラ1と、金属管にゴム層と離型層を配置した加圧ローラ2と、AC電力を供給するAC電力供給手段からAC電力が供給されて発熱する主発熱部3と、補助電源(好ましくは充放電可能な電気二重層キャパシタまたは燃料交換可能な燃料電池)と、補助電力から供給される電力が供給されて発熱する補助発熱部4と、定着ローラに回転駆動力を与えるための電磁モータ5と、前記補助電源の充電電圧を検出する電圧センサと、前記定着ローラ・加圧ローラの表面温度を検出する第1の温度検知手段6,7と、電磁モータ5の回転駆動を定着ローラに伝達するための中継ギヤ8と、電磁モータ5から中継ギヤ8を経由して得られる回転力を定着ローラに伝えるための定着駆動ギヤ9で構成されるものとする。
前記定着ローラ1は、円筒形状のアルミ管または炭素鋼管の表層にテフロン(登録商標)層を設けた構成が好ましく、加圧ローラ2は、中実円柱のアルミ管または炭素鋼管にシリコーンゴム層を、その表層にテフロン(登録商標)チューブを配置した構成が好ましい。また、主加熱部3は、ハロゲンヒータ、ニクロム線ヒータ、またはIHヒータの構成が好ましく、補助発熱部4は、ハロゲンヒータ、ニクロム線ヒータ、またはIHヒータの構成が好ましい。また、電磁モータ5は、サーボモータが好ましく、第1の温度検知手段6,7は、サーミスタまたは温度センサが好ましい。
そして、図3に示すように、定着ローラ1と加圧ローラ2とで形成されるニップ部の間を、前工程でトナー12が転写された長尺記録紙11が通過し、主加熱部3と補助発熱部4とにより加熱された加熱ローラ2により、長尺記録紙11に定着される。
次に、本実施形態の動作を、図4〜図8を用いて説明する。図4は本実施形態の動作フローチャート、図5は読取動作の有無に応じた定着ヒータ電力と経過時間の関係を示す図、図6はキャパシタ電圧と時間経過の関係を示す図、図7は定着温度と時間経過の関係を示す図、図8は定着温度と時間経過の関係を示す図である。
なお、本実施形態の電気回路構成は、図9〜図12を参照しながら、この動作説明の後に説明する。
図4を参照しつつ、コピー時またはプリント時の補助電源の直列・並列切換制御について説明する。なお、部材名の次に付した番号・記号(例えば、電気二重層キャパシタC1,C2)は、図9〜図12に付したものを用いる。
(1)電気二重層キャパシタが使用されずに、通紙が完了するまでの流れの説明(ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4)。
図4に示すように、広幅デジタル複写機HDC(以下、複写機HDCと記す)の主電源装置21がオンされており、ジョブとして連続コピーまたは長尺コピーが入力されて通紙が開始されたとき、ステップS1においてまず定着ローラ温度THを第1の温度検知手段6にて検知する。
次いでステップS2にて、使用するトナーによって決定する定着必要温度に対して定着ローラ温度THが大きいか否かを判断する。この場合は定着ローラ温度THが定着必要温度より大きい場合を想定してステップS3へ進み、電気二重層キャパシタを使用しないまま通紙を続ける。そしてステップS4にて、入力された通紙ジョブが終了する。
(2)電気二重層キャパシタが並列接続状態で使用されて、通紙が完了するまでの流れの説明(ステップS1→ステップS2→ステップS6→ステップS7→ステップS9)。
複写機HDCの主電源装置21がオンされており、ジョブとして連続コピーまたは長尺コピーが入力されて通紙が開始されたとき、ステップS1においてまず定着ローラ温度THを第1の温度検知手段6にて検知する。次いでステップS2にて使用するトナーによって決定する定着必要温度に対して定着ローラ温度THが大きいか否かを判断し、この場合は定着ローラ温度THが定着必要温度より小さい場合を想定してステップS6に進む。
ステップS6にて次の原稿の読取動作が並行して行われているかの判断を行い、この場合次の原稿読取動作が行われていないことを想定する。そして、主発熱部3に供給される定着電力は読取動作で使用される図5に示した電力低下分ΔWまでいっていないが、電力補助が必要であるためステップS7へ進み、電気二重層キャパシタを並列接続して補助発熱部4の発熱を行いながら通紙を続ける。複数個ある電気二重層キャパシタを単独、並列接続、直列接続したときの放電曲線を図6に示す。
ステップS7の場合、電気二重層キャパシタが並列接続であるため(図6の二点鎖線)、電気二重層キャパシタの出力可能時間が単独の出力可能時間T(図6の点線)の2倍、つまり2Tの出力時間を稼ぐことができる。そしてステップS9に進み、入力されたジョブが終了する。
(3)電気二重層キャパシタが並列接続されて使用され、通紙が完了するまでの流れの説明(ステップS1→ステップS2→ステップS6→ステップS8→ステップS9)。
ステップS1→ステップS2→ステップS6までの動作は、前記(2)で説明済みの動作と同一であるので、重複説明を省略する。
ステップS6にて、次の原稿の読取動作が並行して行われているか否かの判断を行う。この場合次の原稿読取動作が行われていることを想定して、主発熱部3に供給される定着電力は読取動作で使用される図5で示した電力低下分ΔWがないが、電気二重層キャパシタからの供給が必要であるためステップS8へ進み、電気二重層キャパシタを直列接続して補助発熱部4の発熱を行いながら通紙を続ける。
ステップS8の場合、電気二重層キャパシタが直列接続であるため(図6の実線)、電気二重層キャパシタの出力時間が単独の出力時間Tと同等の時間ではあるが、電気二重層キャパシタ単独の放電量に対して2倍の推移の放電量を稼ぐことができる。そしてステップS9に進み、入力されたジョブが終了する。
前述の(1)、(2)、(3)のそれぞれの場合で、ステップS4、ステップS9にて入力された通紙ジョブが終了していなければステップS1に進み、前述と同様の動作を繰り返す。
電力補助を行わないときの定着温度の推移が図7であり、定着必要温度(図7の細かい点線)を割り込んでしまう可能性があった。しかし、前記(2)、(3)の動作にて電気二重層キャパシタの補助を行うことによって、定着温度の推移は図8のように定着必要温度を割り込ませることなく通紙を行うことができる。
通紙される用紙長さが短く、連続的に通紙が行われている場合は、定着必要温度を定着ローラ温度が下回るならば通紙される用紙と用紙の間隔を広げることによって定着ローラ温度の復帰を促しながらの通紙継続が可能である。しかし、通紙される用紙が長い長尺通紙である場合には、紙間がないために定着ローラ温度の復帰を促すことが困難となる。よって補助電力の投入を行う前記(2)、(3)は有効な手段といえる。
次に、広幅デジタル複写機HDCの発熱部材を発熱させる回路動作を、図9〜図12に示す各種動作時の回路図を参照しながら説明する。
[1]充電時の回路状態…図9参照
図9は充電時の回路状態を示す図であり、
コピー動作またはプリントジョブが入っていない状態で充電中の回路状態を示す。
複写機HDCの待機モードでは、定着ローラ(定着部材)1の温度を検知する第1の温度検知手段6によって定着ローラ1の表面温度を監視しながらメインスイッチ17の切換を行い、設定温度を保持する。
メインスイッチ17が開いており、主電源装置21からの電力が使用されていない状態のとき、キャパシタ装置400中に配置された複数個のキャパシタC1,C2の充電を、充電器22により行う。
この充電には、キャパシタC1,C2の充電電圧を図示省略の電圧検出手段が検出し、この検出した充電電圧が充足するまで、複写機HDCの動作維持に必要な最小限のAC電力を除いたAC電力を、充電器22からキャパシタC1,C2の充電に回す。
各キャパシタC1,C2には充電均等化回路(図示省略)が配置されている。
[2]直列接続されたキャパシタからの放電時の回路状態…図10参照
最初はスイッチ13が開き、メインスイッチ17が閉じていて、主発熱部3のみの発熱量で熱定着を行う長尺コピーまたはプリント状態となっている。
第1の温度検知手段6によって定着ローラ1の表面温度を検出し、加圧ローラ2の表面温度を検知する第2の温度検知手段7によって加圧ローラ2の表面温度を検出する。
定着温度の変化の傾き、トナー層への定着供給熱量とその変化の傾き、転写紙(長尺記録媒体)への総供給熱量とその変化の傾きをCPU23にて常時算出する。
定着温度がある定着限界温度を下回り、定着温度の変化の傾きが設定した閾値よりも大きいときは、より大きな熱量が必要であるので図10に示すように、スイッチ13,14,15,16を切り換えて、キャパシタC1,C2を直列に接続して大きな補助電力を補助発熱部4に与える。
[3]並列接続されたキャパシタからの放電時の回路状態…図11参照
最初はスイッチ13が開き、メインスイッチ17が閉じていて、主発熱部3のみの発熱量で熱定着を行う長尺コピーまたはプリント状態となっている。
第1の温度検知手段6によって定着ローラ1の表面温度を検出する。
定着温度がある定着必要温度を下回るときに、読取動作などが行われていなければ、主発熱部3への供給電力の低下はないため小さな熱量補助が必要であるので、図11に示すようにスイッチ13,14,15,16 を切り換えて、キャパシタC1,C2を並列に接続して補助電力を補助発熱部4に与える。
[4] 燃料電池を用いた直列・並列切換式の補助電力回路…図12参照
前述の[1]〜[3]に示した例では、補助電力供給手段としてキャパシタC1,C2を用いていた。これに対し、本例は補助電力供給手段として燃料電池C3,C4を用いた場合である。
最初はメインスイッチ17が開き、メインスイッチ17が閉じていて、主発熱部3のみの発熱量で熱定着を行う長尺コピーまたはプリント状態となっている。
第1の温度検知手段6によって定着ローラ1の表面温度を検出する。
定着温度がある定着必要温度を下回るときに、読取動作が並行して行われているなら複数の燃料電池を直列接続で出力する。また読取動作が並行して行われていないなら複数の燃料電池を単独、または並列に接続して出力する。図12に示すように、スイッチ18,19,20 を切り換えて、燃料電池C3,C4を直列または並列に切り換えて接続して補助電力を補助発熱部4に与える。
なお、燃料電池C3,C4の周辺回路として、図示省略の燃料の残量を検知する手段と、使用者に燃料残量を通達する手段と、燃料残量が一定値を下回ると燃料の交換を促す手段とを備えている。
また、燃料電池は充電回路を含まない(図12参照)。
前記図1では給紙部100にはロール紙のみが配置されている場合を説明したが、図13に示すように、給紙部100Aにロール紙と給紙カセット120A,120Bを備えたタイプの広幅デジタル複写機にも本発明を適用可能であるのは勿論である。
本発明の画像形成装置の一実施形態に係る広幅デジタル複写機の側断面図である。 同広幅デジタル複写機の定着部の斜視図である。 同定着部の要部拡大断面図である。 同広幅デジタル複写機の動作フローチャートである。 読取動作の有無に応じた定着ヒータ電力と経過時間の関係を示す図である。 キャパシタ電圧と時間経過の関係を示す図である。 定着温度と時間経過の関係を示す図である。 本実施形態における定着温度と時間経過の関係を示す図である。 充電時の回路状態を示す図である。 直列接続のキャパシタの、放電時の回路状態を示す図である。 並列接続のキャパシタの、放電時の回路状態を示す図である。 燃料電池を使用した場合の直列・並列切換の補助電力回路である。 広幅デジタル複写機の他例の側断面図である。
符号の説明
HDC…広幅デジタル複写機
C1,C2…キャパシタ
C3,C4…燃料電池
1…定着ローラ(定着部材)
2…加圧ローラ(加圧部材)
3…主発熱部
4…補助発熱部
6…第1の温度検知手段
7…第2の温度検知手段
21…主電源装置
22…充電器
23…CPU

Claims (7)

  1. 像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を定形サイズよりも長尺な長尺記録媒体に転写し、該長尺記録媒体に転写したトナー像を定着装置によって長尺記録媒体に定着する画像形成装置であって、前記定着装置は、定着部材と、該定着部材に圧接した加圧部材と、前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、定着部材を発熱する加熱手段とを備え、前記定着部材と加圧部材とのニップ部に、トナー像を担持した長尺記録媒体を通過させ、その通過時にトナー像のトナーに熱と圧力を加えて該トナー像を長尺記録媒体に定着する画像形成装置において、
    AC電力を供給する主電源手段と、
    直列または並列または単独の何れかに接続構成することにより、出力を切換可能な複数の補助電源と、
    前記主電源手段からAC電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する前記加熱手段の一部を構成する主加熱部材と、
    前記複数の補助電源から電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する前記加熱手段の一部を構成する補助加熱部材と、
    当該画像形成装置の電源関連の制御を行う電源制御手段とを備え、
    前記電源制御手段は、前記主電源手段から供給されたAC電力により発熱する前記主加熱部材のみで熱定着を行いながら長尺記録媒体の通過時における前記定着部材の表面温度を前記温度検知手段に検知させる第1の制御と、
    前記検出した定着部材の表面温度が、トナー定着必要温度を保持できないと判断される定着温度閾値を下回った時点で、次の原稿の読取動作が行われている場合には、前記複数の補助電源を直列に接続して電力を前記補助加熱部材に供給して発熱させて定着温度を保持させる第2の制御と、
    前記検出した定着部材の表面温度が、前記定着温度閾値を下回った時点で、次の原稿の読取動作が行われていない場合には、前記複数の補助電源を単独または並列接続して電力を前記補助加熱部材に供給して発熱させて定着温度を保持させる第3の制御と、を含む制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は前記複数の補助電源を充電する充電手段を備え、前記複数の補助電源は充放電可能な電気二重層キャパシタで構成され、前記主加熱部材に前記主電源手段からAC電力が供給されていない場合に、前記充電手段から前記複数の補助電源を充電することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記充電手段は、前記複数の補助電源の放電時には、前記複数の補助電源を充電しないことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の補助電源は、燃料を交換して繰り返して使用することが可能な燃料電池で構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の燃料電池は、燃料の残量を検知する手段と、使用者に燃料残量を通達する手段と、燃料残量が一定値を下回ると燃料の交換を促す手段により使用者が燃料を交換可能であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の補助電源は、連続して検出した前記定着部材の温度が定着必要温度を保持できないと判断される時点で、連続通紙中に次の原稿読取を含む動作が行われて前記主加熱部材に使用される電力が低下しているときに、前記補助加熱部材に電力を供給して定着温度の保持を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 記複数の補助電源は、連続通紙中または長尺通紙中に連続して検出した前記定着部材の温度が定着必要温度を保持できないと判断される時点で、次の原稿読取を含む動作が行われて前記主加熱部材に使用される電力が低下しているときには前記複数の補助電源を直列接続にして出力すると共に、
    前記主加熱部材に使用される電力が低下していないときには前記複数の補助電源を単独または並列に接続して出力し、定着温度の保持を行うことを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載の画像形成装置。
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