JP4991346B2 - 自動二輪車の燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の燃料タンクの改良に関するものである。
従来の自動二輪車の燃料タンクとして、2分割構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−112263公報
特許文献1の図1、図4、図5を以下に説明する。
フューエルタンク53は、ロアパネル53aと、このロアパネル53aの上部に取付けられたアッパパネル53bとからなり、ロアパネル53aの縁にフランジ部53cが形成され、アッパパネル53bの縁にフランジ部53dが形成され、これらのフランジ部53c,53d同士が溶接にて接合されている。
上記のロアパネル53a及びアッパパネル53bを、軽量化のために樹脂成形、例えば、ブロー成形する場合には、肉厚を部分的に変更するのが困難であり、最も厚い部分に合わせて全体を成形することになるため、軽量化のメリットが小さくなる。
また、二輪車用のフューエルタンク53は、車体フレームの傾斜した部分に取付けられ、しかもフューエルタンク53の前方にヘッドパイプ59、後方にシート54及びシート54に着座する運転者が位置するため、形状が複雑になり、樹脂成形用の型の割り方向を決定するのが難しく、フューエルタンク53の製造が難しくなる。また、フューエルタンク53の設計自由度にも制約を受ける。
更に、成形後に後付けするものは、成形時に同時に一体に形成できることが、部品数削減、組立工数削減の観点から望ましい。また更に、燃料タンクの軽量化にあたっても、例えば、フューエルタンク53に対して荷重が作用する部分については、その荷重を支える必要がある。
本発明の目的は、肉厚を部分的に変更可能にすることで燃料タンクの設計自由度を高め、樹脂成形用型の割り方向を工夫することで燃料タンクの製造を容易にするとともに燃料タンクの部品数削減、組立工数削減を図り、更には、燃料タンクに作用する荷重を十分に支えることにある。
請求項1に係る発明は、車体の中央にシートを備え、このシートの前方に燃料タンクを備え、この燃料タンクの前方にエアクリーナを配置し、この燃料タンクの上面前部に給油口が設けられた自動二輪車において、燃料タンクは、射出成形された樹脂製のアッパタンクとロアタンクとが接合されて形成されるとともに、アッパタンクの後部傾斜壁は、シートに着座した乗員が位置するために前上がりに傾斜し、ロアタンクの前部傾斜壁は、エアクリーナを避けるように後下がりに傾斜し、これらのアッパタンクとロアタンクのフランジ部同士が接合している接合面は、アッパタンクとロアタンクの最も突出した形状部分を繋ぐように設けられ、燃料タンクの後部側より前部側が高く、側面視直線状に傾斜した部分であり、給油口の筒部の軸線方向はほぼ上下方向に延び、アッパタンクを成形する型の割り方向は、割面と直交する方向ではなく、給油口の筒部の軸線方向と同一にされていることを特徴とする。
作用として、燃料タンクをブロー成形で形成する場合、部分的に肉厚を変化させて成形することが困難であるが、燃料タンクを射出成形することで、部分的に肉厚を変更することが可能になる。
また、自動二輪車用燃料タンクでは、前方にエアクリーナを配置した場合に、燃料タンクの前面が、例えば後下がりに傾斜した形状となり、また、燃料タンクの後面も、燃料タンクの後方にシートに着座した乗員が位置するために後下がりに傾斜した形状となるため、射出成形用型の割り面を、前部側が高く、後部側が低くなるように形成すれば、型割りが容易になる。
更に、給油口の筒部は、その軸線がほぼ上下方向に延びるため、樹脂成形用型を、上記の割り面と直交する方向に割るのではなく、給油口の筒部の軸線方向に割ることで、燃料タンクに給油口の筒部を容易に一体成形することが可能になり、型割りも容易になる。
請求項2に係る発明は、車体の中央にシートを備え、このシートの前方に燃料タンクを備え、この燃料タンクの上面前部に給油口が設けられた自動二輪車において、燃料タンクを、射出成形された樹脂製のアッパタンクとロアタンクとを接合して形成し、これらのアッパタンクとロアタンクとの接合面を、燃料タンクの後部側より前部側を高くし、シートの上部に隣接する燃料タンクの後部の肉厚をロアタンクの底部の肉厚よりも厚くしたことを特徴とする。
作用として、燃料タンクの後部の肉厚をロアタンクの底部の肉厚よりも厚くしたことで、肉厚の厚いアッパタンクの後部で乗員から受ける荷重を支えることが可能である。
請求項1に係る発明では、車体の中央にシートを備え、このシートの前方に燃料タンクを備え、この燃料タンクの前方にエアクリーナを配置し、この燃料タンクの上面前部に給油口が設けられた自動二輪車において、燃料タンクは、射出成形された樹脂製のアッパタンクとロアタンクとが接合されて形成されるとともに、アッパタンクの後部傾斜壁は、シートに着座した乗員が位置するために前上がりに傾斜し、ロアタンクの前部傾斜壁は、エアクリーナを避けるように後下がりに傾斜し、これらのアッパタンクとロアタンクのフランジ部同士が接合している接合面は、アッパタンクとロアタンクの最も突出した形状部分を繋ぐように設けられ、燃料タンクの後部側より前部側が高く、側面視直線状に傾斜した部分であり、給油口の筒部の軸線方向はほぼ上下方向に延び、アッパタンクを成形する型の割り方向は、割面と直交する方向ではなく、給油口の筒部の軸線方向と同一にされているので、自動二輪車の燃料タンクを射出成形することで、部分的に肉厚を変更することができ、燃料タンクの設計自由度を増すことができる。
また、アッパタンクとロアタンクとの接合面を、燃料タンクの後部側より前部側が高くなるように形成するとともに、アッパタンクとロアタンクとを給油口の筒部の軸線方向に割ることで燃料タンク全体を2つ割りに容易に製造することができる。更に、アッパタンクに給油口の筒部を一体に成形することで、燃料タンクの部品数削減及び組立工数削減を図ることができる。
請求項2に係る発明では、燃料タンクを、射出成形された樹脂製のアッパタンクとロアタンクとを接合して形成し、これらのアッパタンクとロアタンクとの接合面を、燃料タンクの後部側より前部側を高くし、シートの上部に隣接する燃料タンクの後部の肉厚をロアタンクの底部の肉厚よりも厚くしたので、アッパタンクの後部に乗員から大きな荷重が作用してもこの荷重を十分に支えることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料タンクを備えた自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、車体フレーム11を、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム13,13(手前側の符号13のみ示す。)と、これらのメインフレーム13,13の後端から一体に下方に延びる左右一対のピボットプレート14,14(手前側の符号14のみ示す。)と、メインフレーム13,13の後部上部に後方斜め上方に延びるように連結された左右一対のシートレール16,16(手前側の符号16のみ示す。)とから構成され、ヘッドパイプ12に操舵自在にフロントフォーク21が取付けられ、このフロントフォーク21の下端に前輪22が取付けられ、フロントフォーク21の上部にバーハンドル23が取付けられ、メインフレーム13,13及びピボットプレート14,14にエンジン26及び変速機27からなるパワーユニット28が取付けられ、ピボットプレート14,14にピボット軸31を介して上下スイング自在にスイングアーム32が取付けられ、このスイングアーム32の後端に後輪33が取付けられた車両である。
エンジン26は、ラジエータ36が連結された水冷式のものであり、ラジエータ36は、エンジン26のシリンダ部26aの前方で且つ前輪22の上部の後方に位置する。なお、38はシリンダ部26aから下方及び後方に延びる複数の前部排気管、41は前部排気管38の後端に接続されたサブマフラ、42はサブマフラ41から上方及び上方斜め後方に延びる後部排気管、43は後部排気管42の後端に接続されたメインマフラである。
上記のバーハンドル23の前方を覆うアッパカウル46と、フロントフォーク21の中間部、メインフレーム13の前部、前部排気管38の前部下部、ラジエータ36の上部を除く部分の各側方を覆う左右一対のミドルカウル47,47(手前側の符号47のみ示す。)と、パワーユニット28の下部、前部排気管38の下部を覆う左右一対のロアカウル48,48(手前側の符号48のみ示す。)とは、カウリング50を構成するものである。
ここで、55はヘッドランプ、56はフロントフェンダ、57は燃料タンクカバー、58は運転者用シート、61は同乗者用シート、62は一端をスイングアーム32の上部に連結するとともに他端をリンク機構63を介してピボットプレート14,14及びスイングアーム32の下部に連結したリヤクッションユニット、64,64(手前側の符号64のみ示す。)は運転者用ステップ、66,66(手前側の符号66のみ示す。)は同乗者用ステップ、67,68はリヤフェンダである。
上記した燃料タンクカバー57は、樹脂製の燃料タンク71及びこの燃料タンク71の前方に配置されたエアクリーナ72を覆う。なお、73は燃料タンク71の給油口である。
図2は本発明に係る燃料タンクの断面図であり、図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。
燃料タンク71は、射出成形された樹脂製のアッパタンク75と、射出成形された樹脂製のロアタンク76とが、それぞれに形成されたフランジ75a,76aで接合された燃料容器である。
アッパタンク75は、給油口73を形成するために上部壁75bに形成された給油口形成部81と、運転者用シート58の前部を係合させるために後部傾斜壁75cに形成された係合部83と、運転者用シート58をシートレール16(図1参照)に取付けるために後部傾斜壁75cに形成された後部取付部85とを一体に備える。なお、75dは上部壁75bと後部傾斜壁75cとを繋ぐ上部傾斜壁である。
後部傾斜壁75cには、運転者用シート58を介して着座した運転者の体重に起因した荷重が作用するため、この荷重を支えるために後部傾斜壁75cの一部分、即ち後部傾斜壁75cの下部の肉厚を他よりも厚くしている。
ロアタンク76は、燃料ポンプ91を取付けるために底壁76bに形成されたポンプ取付部87と、メインフレーム13(図1参照)に燃料タンク71を取付けるために両側壁76c,76c(奥側の符号76cのみ示す。)に形成された側部取付部76d,76d(奥側の符号76dのみ示す。)とを備え、前部傾斜壁76eはエアクリーナ72を避けるように後下がりに傾斜している。なお、76fはロアタンク76の後部傾斜壁である。
図中のT1,T2,T3は、アッパタンク75の後部傾斜壁75c、上部傾斜壁75d、ロアタンク76の底壁76bのそれぞれの肉厚であり、T1>T2>T3となる。
このように射出成形でアッパタンク75及びロアタンク76で成形すると、各部の肉厚を異ならせることが可能になり、アッパタンク75とロアタンク76とでも肉厚を異ならせることができる。
アッパタンク75のフランジ75aとロアタンク76のフランジ76aとが接合している接合面77は、燃料タンク71の前部側が高く、後部側が低くなった側面視直線状に傾斜した部分であり、射出成形用型の割り面と一致する。
割り面をこのように設けるのは、二輪車特有の燃料タンク形状、即ち、アッパタンク75の後部傾斜壁75c及び上部傾斜壁75d、ロアタンク76の前部傾斜壁76e、後部傾斜壁76fが傾斜しているために、例えば、アッパタンク75の後部傾斜壁75cとロアタンク76の前部傾斜壁76eのそれぞれの中間部を通るように割り面をほぼ水平に設けた場合には、成形後に型からアッパタンク75及びロアタンク76が抜けなくなってしまう。従って、アッパタンク75とロアタンク76の最も突出した形状の部分を繋ぐように割り面を設けると、図のように前上がりとなる。
アッパタンク75の後部傾斜壁75cを前上がりに傾斜させるのは、運転者用シート58に運転者が座ったときに邪魔にならない、前傾出来る、意匠上の理由からであり、ロアタンク76の前部傾斜壁76eを前上がりに傾斜させるのは、前述したように、燃料タンク71の前方にエアクリーナ72が位置するためである。
図3は本発明に係るアッパタンクの給油口形成部の拡大断面図であり、給油口形成部81は、上端91aが上面75fよりも上方に突出するとともに下端91bが内面75gより下方に突出する有底筒部91と、この有底筒部91の底部91cに形成された筒部92と、この筒部92の上部開口92aを塞ぐキャップを係止するために筒部92に埋め込まれた金属製筒部材93と、有底筒状部91の上方に設けられる覆い(不図示)を取付けるために底部91cの厚く成形された部分に埋め込まれた複数のナット94(図では1個のみ示す。)とからなり、筒部92の内側に給油口73が形成される。
筒部92は、上端部92bが底部91cよりも上方に突出して底部91cに溜まった燃料が筒部92を通して燃料タンク内に入り込まないようにし、側面に、対向するように2つの切欠き部92c,92c(一方の符号92cのみ示す。)が形成された部分であり、切欠き部92c,92cの上部に金属製筒部材93が露出している。
この露出部分を露出部93aとすると、露出部93aの下端に、キャップに設けられた爪部が掛けられる。このように、金属製筒部材93の露出部93aに爪部を掛けても摩耗しにくい。なお、98は筒部92の軸線である。
図4は本発明に係るアッパタンクの前部を示す平面図であり、アッパタンク75の前部の車幅方向中央に給油口形成部81を設け、この給油口形成部81の側方に気液分離室101を設けたことを示している。気液分離室101については図5及び図6で説明する。なお、75jは有底筒部91の底部91cに溜まった燃料を外部に吐出する吐出管、75kは吐出管75jから吐出された燃料を流す溝部である。
図5は図4の5−5線断面図であり、気液分離室101の断面を示す。
気液分離室101は、アッパタンク75に一体成形された上部カップ部103と、この上部カップ部103の下部に取付けられた下部カップ部104とで形成され、燃料タンク内の液状の燃料と燃料蒸発ガスとを分離するものである。
上部カップ部103は、配管接続口103aを備え、この配管接続口103aが配管を介して図示せぬキャニスタに接続され、気液分離室101内の燃料蒸発ガスがキャニスタに流れたときにキャニスタ内の活性炭に吸着され、吸気圧力が低下したときに吸気系に導入され、燃焼室で燃焼する。
下部カップ部104は、アッパタンク75とは別に形成され、上部カップ部103の下部に接着、あるいは超音波等で溶着される。
図6は図4の6−6線断面図であり、上部カップ部103にアッパタンク75内と気液分離室101内とを連通させる逆さJ字形状の金属製の連通パイプ107が埋め込まれている。
燃料タンク内の燃料蒸発ガスは、連通パイプ107を通って気液分離室101内に流入するが、燃料タンクが傾いたとき、あるいは車両の加減速時等に、気液分離室101内に燃料が流入することがあるが、この燃料は、気液分離室101の側壁に形成された小径排出孔101aから気液分離室101外の燃料タンク内に流れ出るため、気液分離室101内には少量の燃料しか溜まらない。従って、燃料が気液分離室101から配管接続口103aを通ってキャニスタに流れ出るのを防止することができる。
図7は本発明に係るアッパタンクとロアタンクの接合部を示す断面図であり、アッパタンク75にフランジ75aが形成され、ロアタンク76にフランジ76aが形成されて大きな接合面が確保され、これらのフランジ75a、フランジ76a同士が接着剤111により接着されたことを示している。このような接着により、シール性と接着強度とが確保される。
図8は本発明に係るアッパタンクとロアタンクの接合部の別実施形態を示す断面図であり、アッパタンク75の縁部に凸部75mが形成され、ロアタンク76の縁部に凹部76mが形成され、凹部76mにOリング113を嵌め、凸部75mと凹部76mとを合わせ、合わせ部115を超音波溶着したことを示している。
凸部75mの両側に設けられた凸部側接合面75n,75nと、凹部76mの端面としての凹部側接合面76n,76nとは、それぞれ面積が小さいが、超音波溶着により狭い範囲を集中して加熱することで接合することが可能になる。このような超音波溶着とOリング113との組み合わせにより、Oリング113でシール性を確保し、超音波溶着部分で接合強度が確保される。
図9(a),(b)は本発明に係る燃料タンクの射出成形の要領を示す作用図である。
ここでは、図2に示した燃料タンク71のアッパタンク75の射出成形について説明する。ロアタンク76の射出成形についてはアッパタンク75と同様であり、説明は省略する。
(a)において、アッパタンク75(図2参照)を射出成形するための射出成形用型120は、下型121と、この下型121の上に合わせる上型122と、上型122の一部に設けられた部分型123とからなり、これらの下型121、上型122及び部分型123でキャビティ125が形成される。
図中の126はキャビティ125に開口するゲート、127はゲートに連通するスプル、128はスプル127に向けて溶融樹脂を射出する樹脂射出機、131は接合前の合わせ面である。
(b)において、樹脂射出機128により、キャビティ125内に溶融樹脂133を射出する。溶融樹脂133がキャビティ125内に満たされ、凝固した後に、まず、部分型123を白抜き矢印Aの方向、即ち、後部傾斜壁75cに直交する方向の右斜め上向きに移動させ、次に、上型122を白抜き矢印Bの方向、即ち、筒部92の軸線98の方向の上向きに移動させ、アッパタンク素材135を取り出す。そして、必要な部分に加工を加え、アッパタンク75(図2参照)を形成する。
尚、図2に示したロアタンク76については、例えば、ポンプ取付部87の軸線の方向(図の上下方向に延びる)と同一方向に樹脂成形用型の割り方向を設定してもよい。
また、本実施形態では、図7に示したように、フランジ75a、フランジ76a同士を接着剤111で接着したが、これに限らず、熱板溶着、振動溶着、高周波溶着が適用できる。
本発明の燃料タンクは、自動二輪車に好適である。
本発明に係る燃料タンクを備えた自動二輪車の側面図である。 本発明に係る燃料タンクの断面図である。 本発明に係るアッパタンクの給油口形成部の拡大断面図である。 本発明に係るアッパタンクの前部を示す平面図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 本発明に係るアッパタンクとロアタンクの接合部を示す断面図である。 本発明に係るアッパタンクとロアタンクの接合部の別実施形態を示す断面図である。 本発明に係る燃料タンクの射出成形の要領を示す作用図である。
符号の説明
10…自動二輪車、58…運転者用シート、71…燃料タンク、72…エアクリーナ、73…給油口、75…アッパタンク、75c…アッパタンクの後部傾斜壁、76…ロアタンク、76e…ロアタンクの前部傾斜壁、75a,76a…フランジ部、77…接合面、92…筒部、98…筒部の軸線、122…型

Claims (2)

  1. 車体の中央にシート(58)を備え、このシート(58)の前方に燃料タンク(71)を備え、この燃料タンク(71)の前方にエアクリーナ(72)を配置し、この燃料タンク(71)の上面前部に給油口(73)が設けられた自動二輪車において、
    前記燃料タンク(71)は、射出成形された樹脂製のアッパタンク(75)とロアタンク(76)とが接合されて形成されるとともに、アッパタンク(75)の後部傾斜壁(75c)は、前記シート(58)に着座した乗員が位置するために前上がりに傾斜し、ロアタンク(76)の前部傾斜壁(76e)は、前記エアクリーナ(72)を避けるように後下がりに傾斜し、
    これらのアッパタンク(75)とロアタンク(76)フランジ部(75a,76a)同士が接合している接合面(77)は、アッパタンク(75)とロアタンク(76)の最も突出した形状部分を繋ぐように設けられ、前記燃料タンク(71)の後部側より前部側が高く、側面視直線状に傾斜した部分であり、前記給油口(73)の筒部(92)の軸線(98)方向はほぼ上下方向に延び、アッパタンク(75)を成形する型(122)の割り方向は、割面と直交する方向ではなく、給油口(73)の筒部(92)の軸線(98)方向と同一にされている、
    ことを特徴とする自動二輪車の燃料タンク。
  2. 車体の中央にシート(58)を備え、このシートの前方に燃料タンク(71)を備え、この燃料タンク(71)の上面前部に給油口(73)が設けられた自動二輪車において、
    前記燃料タンク(71)は、射出成形された樹脂製のアッパタンク(75)とロアタンク(76)とが接合されて形成され、
    これらのアッパタンク(75)とロアタンク(76)との接合面(77)は、前記燃料タンク(71)の後部側より前部側が高く、
    前記シート(58)の上部に隣接する前記燃料タンク(71)の後部の肉厚を前記ロアタンク(76)の底部の肉厚よりも厚くした、
    とを特徴とする自動二輪車の燃料タンク。
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