JP4987886B2 - ロータアライメント計測評価装置及び方法 - Google Patents

ロータアライメント計測評価装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、蒸気タービン・発電機の複数ロータにより構成される機器のロータアライメント計測評価装置及び方法に関する。
蒸気タービンユニットは、複数本の蒸気タービンロータ、すなわち高圧・中圧・低圧タービン等の複数本のロータを連結してユニットを構成した機器である。
この場合、各ロータの位置関係をロータアライメントと呼び、そのロータアライメントの状態を計画状態にすべくロータを支持する各軸受の位置を調整する必要がある。これは軸受の荷重分担を計画値とするために必要であり、機器の安定運転の必要条件でもある。
ところで、従来のロータアライメントの計測方法としては、ロータ全体のアライメント把握のために、機器からロータを取外した状態で、先頭軸受から最後部軸受までの間にピアノ線若しくはレーザを通してロータアライメントの基準ラインに対する各軸受の軸受中心の偏心分布を上下・左右において計測し、各軸受の位置関係を評価することにより全体のロータアライメントを評価していた。
また、複数本のロータによって構成されるユニットのアライメントを調整および修正する場合には、順次結合される隣接ロータ間におけるカップリングアライメント(両カップリング芯のズレ量とカップリング面の開き量)を計測し、軸受位置調整が実施された後に、次の隣接ロータ間で前述同様のカップリング部での計測・修正を繰返すことにより調整が実施されていた。
このように機器からロータを取外した状態で、ピアノ線によるワイヤリング若しくはレーザによる計測によりロータ全体のアライメントを把握する方法では、実際にロータを各軸受間に挿入して支持させた場合、軸受部の沈下及びロータの撓みの影響により正確なロータアライメントの把握が困難であった。
また、ロータ全体のアライメント計測での評価では、ロータ挿入による軸受部の沈下量は推測値が使用され、且つロータの撓みの考慮がなされていないため、概略的なロータ全体のアライメントの把握は可能であるが、評価精度が乏しく、実際の修正作業においては、管理値が設定されているカップリング部におけるアライメントデータに基づき修正が実行されるのが一般的なアライメント修正の手法であった。
従って、複数ロータ全体のアライメントを把握し修正量を検討するのではなく、独立した隣接カップリング間のカップリングアライメントのデータで順次独立した調整が実施されることから、過度に一部の軸受修正量が大きくなり、可能修正量を超えることにより調整が不能になったり、軸受部の修正量の増加によりロータ位置変化が大きくなり、静止部とロータ間のタービンの内部間隙が大きく変化することにより、内部間隙の調整が必要になったりするケースが発生していた。
これらの調整は、ロータの据付時に多数の経験を有したエキスパートによる経験的な判断等の特殊技能より実施されていた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、タービン、発電機、電動機などの複数本のロータを結合して構成される機器のロータアライメントの状態を計測値から評価し、全体のアライメント状態を把握した上で決定される修正量を出力することができる複数ロータにより構成される機器のロータアライメント計測評価装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため次のような手段及び方法によりロータアライメントを計測評価するものである。
(1)本発明は、複数本のロータを結合して構成される機器のロータアライメント状態の計測値から、その調整量を出力するロータアライメント計測評価装置において、入力部と、評価演算部及び表示部を備え、前記評価演算部は、前記入力部より入力される各軸受のオフセット量・ジャーナルレベル・カップリングアライメント設計値から設計ロータアライメント線図を作成する設計ロータアライメント線図作成手段と、前記入力部より入力される現状の各ロータ間のカップリングアライメント計測値から評価される現状のロータアライメント線図を作成する現状ロータアライメント線図作成手段と、前記設計ロータアライメント線図作成手段で作成された設計ロータアライメント線図を前記表示部に表示すると共に、前記現状ロータアライメント線図作成手段で作成された現状ロータアライメント線図の現状値を同グラフ上にプロットし、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を線図表示し、且つ現状のアライメントのズレを修正する場合の必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションする機能を有する評価プロット表示制御手段とからなる。
(2)本発明は、複数本のロータを結合して構成される機器のロータアライメント状態の計測値から、必要修正量を出力するロータアライメント計測評価方法において、各軸受のオフセット量・ジャーナルレベル・カップリングアライメント設計値から設計ロータアライメント線図を作成する設計ロータアライメント線図作成ステップと、現状の各ロータ間のカップリングアライメント計測値から評価される現状のロータアライメント線図を作成する現状ロータアライメント線図作成ステップと、前記設計ロータアライメント線図作成ステップで作成された設計ロータアライメント線図を表示すると共に、前記現状ロータアライメント線図作成ステップで作成された現状ロータアライメント線図の現状値を同グラフ上にプロットし、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を線図表示するステップと、現状のアライメントのズレを修正する場合には、必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションするステップとからなることを特徴とする。
本発明によれば、タービン、発電機、電動機などの複数本のロータを結合して構成される機器のロータアライメントの状態を計測値から評価し、全体のアライメント状態を把握した上で最小修正量を最小の軸受個数で修正する解を求め、この解により決定される調整方法および調整量を出力することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明によるロータアライメント計測評価装置の第1の実施形態を示すブロック図であり、図2は同実施形態のフローチャートである。
本装置は、図1に示すように入力部100、評価演算部101及び表示部102を備え、評価演算部101は、複数本のロータにより構成されるユニット(以降マルチスパンユニットと呼ぶ)の現状ロータアライメント状態を評価し、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を表示部102に線図表示し、現状のアライメントのズレを修正する場合の必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションする機能を有するものである。
上記入力部100は、図2の入力ステップAの入力項目に記載してあるように、アライメント評価に必要とされるロータ寸法として(a)軸受スパン、(b)カップリングオーバハング寸法、(c)カップリング径に加えて、(d)ロータ撓みによるロータ両軸受部のジャーナル中心を結ぶインラインからのカップリングの撓み量(跳ね上り)を入力する。また、入力ステップBの設計ロータアライメントとして(a)各軸受オフセット設計値、(b)カップリングアライメント設計値・管理値、(c)ジャーナルレベル(軸受部ロータ傾き)を入力する。さらに、入力ステップCの実測ロータアライメントデータとして(a)全カップリングアライメントデータ、(b)実測ジャーナルレベルを入力する。
上記評価演算部101は、入力部100より入力される各軸受のオフセット量・ジャーナルレベル・カップリングアライメント設計値から設計ロータアライメント線図を作成する設計ロータアライメント線図作成手段101a、入力部100より入力される現状の各ロータ間カップリングアライメント計測値から評価される現状のロータアライメント線図を作成する現状ロータアライメント線図作成手段101b、設計ロータアライメント線図作成手段101aで作成された設計ロータアライメント線図を表示部102に表示すると共に、現状ロータアライメント線図作成手段101bで作成された現状ロータアライメント線図の現状値を同グラフ上にプロットし、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を線図表示し、且つ現状のアライメントのズレを修正する場合の必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションする機能を有する評価プロット表示制御手段101cからなる。
ここで、評価プロット表示制御手段101cより出力される現状値のプロットとしては詳細を後述するが、図2に示すステップD,E,Fのように3種類のプロットであり、これらのプロットは表示部102に表示される。
ステップDに示す評価プロット1としては、結合される複数タービンロータの最後尾ロータが設計値状態にあると仮定し、最後尾であるN本目のロータと(N−1)本目のロータ間のカップリングアライメント計測値から求まる(N−1)本目のロータ位置をプロットし、順次先頭ロータまで各カップリングアライメント実測値から各ロータの位置をプロットした最後尾ロータを基準とする設計ロータアライメント線図が出力表示される。
次にステップEに示す評価プロット2としては、前述した最後尾ロータを基準とするロータアライメント線図のプロットでのロータ両軸受のレベル差と設計ロータアライメントでのジャーナルレベルから、最後尾ロータを基準とするロータアライメントでの各軸受部のジャーナルレベルを求める。
この最後尾ロータを基準とするロータアライメントのプロットをエンド軸受(最後尾ロータ後部軸受)を固定としてトップ軸受(先頭ロータ前側軸受)のレベルを変化させて最後尾ロータを基準とするロータアライメント線図を回転させ、実測された各ロータ軸受部のジャーナルレベル(傾き量:Xmm/m)に最も漸近するロータアライメントをシュミレーションする。この線図は、X軸を絶対水平レベルラインとする現状のロータアライメント状態を示す線図となり、これを評価プロット2として出力表示される。
また、機器の据付時は、設計ロータアライメントで据付けられているので、設計アライメント線図から現状のロータアライメントの傾向と評価をすることができ、これが基礎台の不動沈下に一致するはずである。
さらに、ステップFに示す評価ステップ3としては、評価プロット2として出力されるロータアライメント線図のトップ軸受とエンド軸受のレベルを変化させ、評価プロット2を設計アライメント線図に最も漸近させた状態が任意修正基準ラインベースのアライメント線図である。
この評価プロット線図内の特定ロータ若しくは軸受部を設計プロットに重ね合せることにより、その部分を固定して修正しない場合の修正量を確認することも可能である。このシフトの方針は、ある特定軸受のみが設計ロータアライメントから乖離することなく、極力最小の修正軸受個数で最小の修正量となるように評価プロット2をトップ軸受とエンド軸受のレベルを調整し、評価プロット3とする。
ステップGに示す評価プロット4は、装置修正画面に表示されており、各軸受の位置を任意量修正するシミュレーション機能を有しており、評価プロット3を完全に設計アライメント線図に重なるように軸受修正量を調整すると、各軸受の必要修正量及び修正量に応じた各ロータ間のカップリングアライメントとその数値の評価(管理値内もしくは調整要)が表示され、修正により管理値内になったことが確認できるようになっている。
この修正量を実施に適用し、ステップHに示す再度修正後の各カップリングアライメントを確認し、ステップIにて実測値が管理値内になればアライメント修正が完了となる。
上記説明は、ロータを支持する軸受中心から見てマルチスパンユニットの上下方向のアライメントについて説明したが、左右方向についても同様に評価を実施できるものである。
次にロータアライメント計測評価装置において、評価演算部101の設計ロータアライメント線図作成手段101a、現状ロータアライメント線図作成手段101b及び評価プロット表示制御手段101cの具体例について図3〜図8を参照して説明する。
まず、設計ロータアライメント線図作成手段101aにおいて、マルチスパンの設計アライメント線図を作成するに際しては、図3に示すようなデータが必要である。
図3(a)は撓みを考慮しないロータの状態であり、図3(b)は撓みを考慮したロータの状態であり、アライメント線図の精度を向上させるべくロータとしては、撓みを考慮し、ロータを支持する両軸受部のジャーナル中心からカップリング端のカップリング芯の跳ね上り量を考慮する。
両端が軸受6により支持されたタービンロータ7において、設計アライメント線図を作成するためのデータとしては、ロータ軸受間距離1、タービン側オーバハング距離2、発電機側オーバハング距離3、タービン側カップリング撓み寸法4、発電機側カップリング撓み寸法5を用いる。
図3(c)に示すようにAタービン、Bタービン及びCタービンの停止中の設計ロータアライメントは、各軸受のオフセット量8・軸受部ジャーナルレベル9でアライメントが表される。これは冷機停止状態でのアライメント状態を示しており、運転中には軸受の熱膨張・真空荷重による沈下等により図3(d)に示す運転中設計アライメント10の如く全ての軸継手面は平行(継手を結合していなくても平行という意味)、全ての軸継手は同芯(運転中各ロータがお互いの自然撓みの延長線上で屈折しないで結合された状態)となる。この場合、各軸受はシングルスパンの荷重設計荷重を分担する。
そして、運転中にこの状態を実現させるには、図3(c)の停止中設計ロータアライメント例に示す如くロータアライメントの調整が必要になる。
図4は設計アライメント線図のプロット方法を説明するための図である。
まず、図4(a)に示すように先頭ロータの先頭軸受の軸方向位置を基準として、各軸受の軸方向距離12の位置に各軸受の設計オフセット量11をプロットする。この位置が設計アライメントの軸受位置となる。
また、カップリング部分のプロットは、ロータの両軸受を結ぶライン上から、図3(b)に示すタービン側及び発電機側カップリング撓み寸法分だけ上方に上がった点がカップリングの芯の位置になる。図中13は各カップリングの撓み寸法である。これにより、図4(c)に示すように各ロータ軸受位置・カップリング芯の位置がプロットされ、設計ロータアライメント線図がプロットされる。
図5は実測のカップリングアライメントの計測部位を示すもので、(a),(b)に示すように結合される両ロータ14のカップリング15の上下方向に対する芯ズレ(芯差)16と上下方向に対するカップリング開き17、(c),(d)に示すように結合される両ロータ14のカップリング15のカップリングの面の左右方向に対する芯ズレ(芯差)18と左右方向に対する芯カップリング開き18を上下・左右に分けて評価する。その計測方法については、図6(a)に示すように両ロータを共回しし、カップリング20を90°毎にダイアルゲージ21により芯差とカップリング面間、つまり図6(b)に示すようにカップリング上開き22、カップリング下開き23、カップリング左開き24、カップリング右開き25を計測し、カップリングアライメントを計測する。
図7は現状アライメントのプロット方法を説明するための図である。
まず、プロットに際しては、図7(a)に示すように最後尾であるN本目のロータを設計ロータ位置と仮定し、(N−1)本目のロータ間のカップリングアライメント計測値から求まる(N−1)本目のロータ位置26をプロットする。
その方法としては、図7(b)に示すように最後尾ロータ前側カップリングとN−1本目の後部側カップリングとのカップリングアライメント計測値から芯差・面開きの実測値と設計値の偏差を算出する。カップリング芯差の偏差α1分がN本目の前部カップリング芯からシフトした点にN−1本目のロータ後部カップリング芯が存在する。また、カップリング面開きの偏差β1は、カップリング直径D1がβ1と考えると、N−1本目の後部カップリング端面から距離Lの部分は、(β1/D)×L分だけ設計値から離れることになる。
すなわち、実機の設計値からの偏差量は、図7(b)のBロータ設計値偏差ライン29で表される。また、Aロータについては、A−Bカップリングの芯差分α2分移動したポイントから((β1/D1)+(β2/D2))/Lで表される傾きライン、図7(b)の30のラインがAタービンの設計値からの偏差量となる。
したがって、設計値のロータアライメントから各軸受及びカップリング位置の偏差分のγ分移動したポイントが図7(c)に示すように現状のエンドロータ基準のロータアライメント状態となる。これが前述した図2に示す評価プロット1に相当する現状エンドロータ基準のアライメント線図となる。
図8は、図2に示すアライメント調整支援装置内のフローチャートにおいて、評価プロット1,2,3の説明を行うための図であり、図9は、表示部102に評価プロット1,2,3が表示されたアライメント調整支援ツール出力画面及び修正支援画面例を示す図である。
評価プロット1は、図8(a)に示すエンドタービンロータ基準のロータアライメント状態のプロットであり、図7(c)に示す図と同様である。これは表示部102に表示される図9(a)にプロット47のエンドロータ基準アライメントとして示すラインとなる。
評価プロット2は、図8(b)に示すジャーナルレベルを考慮したロータアライメント状態のプロットであり、現状の全体水平レベル基準をX軸とするプロットである。これは表示部102に表示される図9(a)にプロット49のジャーナルレベル基準アライメントとして示すラインに相当する。
評価プロット3は、評価プロット2のトップ軸受とエンド軸受を軸受シフトボタン48によりシフトさせ、設計値に漸近させたものであり、図9(b)に示すジャーナルレベル基準アライメント49のラインの基準ラインであるアライメント修正基準ライン50のラインを基準ラインシフト量51分シフトさせたライン52が評価プロット3となる。
このラインと設計値ライン(図9(b)に示すグラフ内の点線)との偏差が現状ロータアライメントの設計値からの乖離量となり、設計値に修正する場合には、そのラインの軸受部における差分を修正すれば現状アライメントが設計アライメントになる。
図9(c)は、シミュレーションを可能とした各アライメントの修正画面例を示すものであり、52は修正前ロータアライメント、53は各軸受アライメント修正量、54は修正後ロータアライメント、55は修正後カップリングアライメント予想値である。
かかる画面内の各軸受部のボタンにより修正量を任意に変化でき、その修正量に応じて図中の修正後ロータアライメントプロットが変化し、修正後の各カップリングアライメント量が表示されるようになっている。また、更新されたカップリングアライメント量と管理値の関係を、調整要・許容内の判定が更新されるようになっており、任意の軸受修正量による修正後アライメント状態をシミュレーション可能にしている。
図10は図9のプロットを作成するための入力画面例を示すもので、(a)はロータ寸法・撓み・アライメント設計値・許容値入力画面、(b)は実測カップリングアライメント入力画面であり、これらはいずれも図1では入力部100として示している。
図10(a)において、39は各ロータ寸法、40はカップリング撓み、41は設計軸受オフセット量、42はジャーナルレベル設計値、43はカップリングアライメント設計値、44はカップリングアライメント管理値である。また、図10(b)において、45は実測カップリングアライメントである。
このような入力画面から図2に示す入力項目に関して入力を行うようになっている。
このように本発明の実施形態によれば、マルチスパンのロータアライメントを各々のカップリングアライメントに対してカップリングを挟む両ロータ軸受で順次修正して行くという修正ではなく、マルチスパン全体のロータアライメントを確認しつつ修正量を設定するようにしたので、最小修正量で且つ最小修正箇所でのアライメント修正が可能となる。
すなわち、高精度の全体ロータアライメントの把握のためには、ロータを機器に組込んだ状態で隣接ロータとのカップリングアライメントを計測し、その各々の隣接カップリングアライメントデータに各ロータ撓みによるカップリングの撓みを考慮し、ロータの全体アライメントを把握するという手法をとることにより精度の高い複数のロータの全体ロータアライメントを把握することが可能となる。
このような全体ロータアライメントが把握可能となれば、特定部位でのカップリングアライメントの状態で修正方針を決定していないので、全体のロータアライメント状態での設計値からの乖離状態から最適なアライメント修正量の検討が可能となる。
従来では、例えば3本のロータがあれば、1−2本目のロータのカップリングでの計測値から1,2本目の軸受の修正量を算出して修正し、その後2―3本目のカップリングの計測値から3本目の修正量を見積り修正する手法であった。しかし、このような手法では、最初の1−2本目に1本目、2本目の軸受を全て動かした場合に今度は2―3本目のカップリングの計測をしたところ、前に動かした2本目のロータの軸受の修正量を元の状態に復帰させる結果になる場合がある。このような場合には1回目の修正時に2本目のロータを動かさず最初から1本目だけを動かせば1回の修正で済むことになる。
本発明では、修正量の最小化を条件に入れることで、各々の隣接ロータの関係から全体のロータの状態を把握し、最小修正量を最小の軸受個数で修正する解を求めるようにしたので、必要最小限の手間と時間で正確にロータアライメントを評価することができる。
また、定期的に実施される分解点検等の場合には、分解時に各ロータカップリング部におけるカップリングアライメントを計測し、そのデータに基づき現状におけるロータ荒らすメントを推定し、設計アライメントと線図上で比較することにより、必要修正量を明確化することができる。また、修正が組立復旧前に実施可能となり、組立復旧前に修正を施し、組立時のアライメント修正時間を短縮することができる。
また、本データ評価により基礎台の不同沈下の傾向の評価も可能となり、アライメント修正が限界となる将来的な予測により将来の対策・補修計画も可能となる。
さらに、全体的なパワーとレインとしてのアライメント修正が装置出力により可視化され、修正技能の優劣により修正量のバラツキが回避され、最適なアライメント修正量を導き出すことができる。
本発明によるロータアライメント計測評価装置の第1の実施形態を示すブロック図。 同実施形態のフローチャートを示す図。 同実施形態において、マルチスパンの設計アライメント線図を作成するために必要なデータとアライメント状態の説明図。 同じく設計アライメント線図のプロット方法を説明するための図。 同実施形態において、実測のカップリングアライメントの計測部位を示す図。 同じくカップリングアライメントの計測方法を説明するための図。 同じく現状アライメントのプロット方法を説明するための図。 図2に示すアライメント調整支援装置内のフローチャートにおいて、評価プロットの説明を行うための図。 同実施形態において、表示部に評価プロットが表示されたアライメント調整支援ツール出力画面及び修正支援画面例を示す図。 図9のプロットを作成するための入力画面例を示す図。
100…入力部、101…評価演算部、101a…設計ロータアライメント線図作成手段、101b…現状ロータアライメント線図作成手段、101c…評価プロット表示制御手段、102…表示部、

Claims (7)

  1. 複数本のロータを結合して構成される機器のロータアライメント状態の計測値から、必要修正量を出力するロータアライメント計測評価装置において、
    入力部と、評価演算部及び表示部を備え、
    前記評価演算部は、前記入力部より入力される各軸受のオフセット量・ジャーナルレベル・カップリングアライメント設計値から設計ロータアライメント線図を作成する設計ロータアライメント線図作成手段と、
    前記入力部より入力される現状の各ロータ間のカップリングアライメント計測値から評価される現状のロータアライメント線図を作成する現状ロータアライメント線図作成手段と、
    前記設計ロータアライメント線図作成手段で作成された設計ロータアライメント線図を前記表示部に表示すると共に、前記現状ロータアライメント線図作成手段で作成された現状ロータアライメント線図の現状値を同グラフ上にプロットし、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を線図表示し、且つ現状のアライメントのズレを修正する場合の必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションする機能を有する評価プロット表示制御手段と
    からなることを特徴とするロータアライメント計測評価装置。
  2. 請求項1記載のロータアライメント計測評価装置において、
    前記評価プロット表示制御手段は、
    前記入力部よりカップリング結合前に計測された両カップリング芯のズレ量と両カップリング面の開き量が現状ロータアライメント線図作成手段に入力されると、この現状ロータアライメント線図作成手段で作成された複数ロータで構成される機器のロータ全体のアライメントを目視可能な線図として出力し、現状のロータ全体のアライメントを診断する機能を有することを特徴とするロータアライメント計測評価装置。
  3. 請求項2記載のロータアライメント計測評価装置において、
    前記評価プロット表示制御手段は、
    前記入力部より前記カップリング部で結合される両カップリングの状態量に加えて、ロータ支持部であるロータジャーナル部におけるロータのレベルデータが現状ロータアライメント線図作成手段に入力されると、この現状ロータアライメント線図作成手段で作成された現状ロータアライメントの前記設計ロータアライメント状態に対する現状ロータアライメントの乖離量を目視可能に前記表示部に出力して表示させることを特徴とするロータアライメント計測評価装置。
  4. 請求項3記載のロータアライメント計測評価装置において、
    前記評価プロット表示制御手段は、
    前記入力部より前記現状ロータアライメント線図作成手段にロータ撓みによるカップリング撓み量が入力されると、この現状ロータアライメント線図作成手段で作成された複数本のロータアライメント状態を目視可能に前記表示部に出力して表示させることを特徴とするロータアライメント計測評価装置。
  5. 請求項1記載のロータアライメント計測評価装置において、
    前記評価プロット表示制御手段は、
    前記現状ロータアライメント線図作成手段で作成された複数本のロータの現状アライメント状態と前記設計ロータアライメント線図作成手段で作成された設計アライメント状態が管理値内にあるか否かを診断し、管理値内になければ必要修正量を出力することを特徴とするロータアライメント計測評価装置。
  6. 請求項1記載のロータアライメント計測評価装置において、
    前記評価プロット表示制御手段は、機器全体のアライメント状態をロータを支持する軸受中心から見て水平方向(左右方向)と垂直方向(上下方向)に分離して目視可能に前記表示部に出力して表示させ、必要修正量についても水平方向(左右方向)と垂直方向(上下方向)に分離して出力することを特徴とするロータアライメント計測評価装置。
  7. 複数本のロータを結合して構成される機器のロータアライメント状態の計測値から、必要修正量を出力するロータアライメント計測評価方法において、
    各軸受のオフセット量・ジャーナルレベル・カップリングアライメント設計値から設計ロータアライメント線図を作成する設計ロータアライメント線図作成ステップと、
    現状の各ロータ間のカップリングアライメント計測値から評価される現状のロータアライメント線図を作成する現状ロータアライメント線図作成ステップと、
    前記設計ロータアライメント線図作成ステップで作成された設計ロータアライメント線図を表示すると共に、前記現状ロータアライメント線図作成ステップで作成された現状ロータアライメント線図の現状値を同グラフ上にプロットし、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を線図表示するステップと、
    現状のアライメントのズレを修正する場合には、必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションするステップと
    からなることを特徴とするロータアライメント計測評価方法。
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