JP4985719B2 - 機器管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ1又は複数の設備機器を有する複数の管理点を管理する機器管理システムに関する。
特許文献1(特開2008−164228号公報)には、設備機器に適用される運転スケジュールが所定のプログラムに従って自動的に作成され、当該設備機器に配信される技術が開示されている。
ところで、多数の管理点の運転スケジュールを1の組織が統括的に管理することを望む場合がある。例えば、フランチャイザー本部が全国に展開する多数のフランチャイジー店舗を管理するような場合である。そして、一般に、多数のフランチャイジー店舗間では、運転スケジュールの作成に当たり考慮されるべき様々な事情(例えば、開店時刻や閉店時刻)が異なるものとなっている。そうすると、フランチャイザー本部の管理者は、多数のフランチャイジー店舗に一律に同じ運転スケジュールを適用することは出来ず、従って、多数のフランチャイジー店舗に個別の事情を考慮しつつ多数の運転スケジュールを作成する必要がある。また、どこかのフランチャイジー店舗で運転スケジュールの変更を伴うような事情の変化(例えば、開店時刻や閉店時刻の変更)がある度に、当該フランチャイジー店舗用の運転スケジュールを作成し直さなければならない。その結果、フランチャイザー本部の管理者にとっては、運転スケジュールの管理が面倒なものとなっている。
本発明の課題は、複数の管理点用の複数の運転スケジュールを容易に管理することができる機器管理システムを提供することにある。
第1発明に係る機器管理システムは、テンプレート記憶部と、管理点データ記憶部と、スケジュール作成部とを備え、複数の管理点を管理する。複数の管理点は、それぞれ1又は複数の設備機器を有する。テンプレート記憶部は、管理点に適用される運転スケジュールのテンプレートであって変数を用いて定義されるものを記憶する。管理点データ記憶部は、管理点に対し個別に定義される管理点データであって変数の具体値となるものを記憶する。スケジュール作成部は、テンプレートの変数に異なる管理点データを自動的に組み込むことにより、異なる管理点に適用される異なる運転スケジュールを作成する。
ここでは、テンプレートの変数に管理点に個別の管理点データが組み込まれることにより、1のテンプレートから複数の運転スケジュールが作成される。従って、複数の管理点用の複数の運転スケジュールを容易に管理することができる。
第2発明に係る機器管理システムは、第1発明に係る機器管理システムであって、変数は、時間に関連する。
ここでは、テンプレート内の時間に関連する項目が変数化されている。従って、1のテンプレートから、時間に関連する事情の異なる複数の管理点用の複数の運転スケジュールを作成することができる。
第3発明に係る機器管理システムは、第2発明に係る機器管理システムであって、テンプレートは、組合せデータを含む。組合せデータは、時間に関連する時間データと運転パターンに関連するパターンデータとの組み合わせである。変数は、時間データの全部又は一部を構成する。
ここでは、少なくとも一部が変数化されている時間と、当該時間に関連付けられている運転パターンとにより、テンプレートが定義される。従って、テンプレートから運転スケジュールを容易に作成することができる。
第4発明に係る機器管理システムは、第3発明に係る機器管理システムであって、変数は、管理点である店舗の開店時刻および閉店時刻の少なくとも一方である。
ここでは、テンプレートが、変数化されている管理点である店舗の開店時刻および閉店時刻の少なくとも一方を用いて定義される。従って、1のテンプレートから、開店時刻および閉店時刻の異なる複数の店舗用の複数の運転スケジュールを作成することができる。
第5発明に係る機器管理システムは、第4発明に係る機器管理システムであって、時間データは、開店時刻および閉店時刻の少なくとも一方を基準に相対的に定義される時刻を示すデータを含む。
ここでは、例えば、「開店時刻の1時間前」、「閉店時刻の1時間後」というような、開店時刻および閉店時刻の少なくとも一方を基準とする相対的な時刻を指定することにより、テンプレートを柔軟に作成することができる。
第6発明に係る機器管理システムは、第3発明から第5発明のいずれかに係る機器管理システムであって、テンプレート作成部をさらに備える。テンプレート作成部は、利用者により入力される時間データとパターンデータとを組み合わせることにより、テンプレートを作成する。
ここでは、利用者により時間および運転パターンが指定されると、それらが自動的に組み合わせられ、テンプレートが作成される。従って、利用者は、テンプレートを容易に作成することができる。
第7発明に係る機器管理システムは、第5発明に係る機器管理システムであって、実績データ記憶部をさらに備える。実績データ記憶部は、設備機器の運転実績に関する実績データを記憶する。テンプレート作成部は、実績データを参照することにより、運転パターンによる省エネ効果を理解するのに有用な情報を導出し、利用者に提示する。
ここでは、利用者がテンプレートを作成する際に、利用者に対し、設備機器の運転実績に基づく省エネ効果を理解するのに有用な情報が提示される。従って、利用者は、省エネ効果を考慮しつつ、適切なテンプレートを作成することができる。
第8発明に係る機器管理システムは、第3発明から第6発明のいずれかに係る機器管理システムであって、スケジュール作成部は、利用者にテンプレートと管理点との対応関係を指定させ、上記対応関係に係るテンプレートの変数に上記対応関係に係る管理点に対し定義されている管理点データを自動的に組み込む。
ここでは、利用者によりテンプレートと管理点との対応関係が指定されると、当該対応関係のとおりにテンプレートと管理点に個別の管理点データとが自動的に組み合わせられ、運転スケジュールが作成される。従って、利用者は、運転スケジュールを容易に作成することができる。
第9発明に係る機器管理システムは、第8発明に係る機器管理システムであって、実績データ記憶部をさらに備える。実績データ記憶部は、設備機器の運転実績に関する実績データを記憶する。スケジュール作成部は、実績データを参照することにより、運転パターンによる省エネ効果を理解するのに有用な情報を導出し、上記対応関係を指定する利用者に提示する。
ここでは、利用者がテンプレートと管理点との対応関係を指定する際に、利用者に対し、設備機器の運転実績に基づく省エネ効果を理解するのに有用な情報が提示される。従って、利用者は、省エネ効果を考慮しつつ、適切な運転スケジュールを作成することができる。
第10発明に係る機器管理システムは、第1発明から第9発明のいずれかに係る機器管理システムであって、動作制御部をさらに備える。テンプレートは、設備機器を分類する複数のグループのいずれかに関連付けられている。動作制御部は、設備機器の動作を、その設備機器が分類されるグループに関連付けられているテンプレートから作成される運転スケジュールに従って制御する。
ここでは、設備機器がグループ分けされており、あるグループに分類される設備機器は、当該グループに関連付けられているテンプレートに由来する運転スケジュールに従って制御される。従って、運転スケジュールをさらに容易に管理することができる。
第11発明に係る機器管理システムは、第3発明から第5発明のいずれかに係る機器管理システムであって、組合せデータには、第1組合せデータおよび第2組合せデータの2種類が存在する。第1組合せデータは、時間データが主として変数で定義される。第2組合せデータは、時間データ全体が定数で定義される。
ここでは、テンプレートに含まれる組合せデータが、時間が主として変数を用いて定義されるもの(第1組合せデータ)、又は、時間が定数のみを用いて定義されるもの(第2組合せデータ)に分類される。従って、組合せデータの管理上、時間データが主として変数で定義される組合せデータと、時間データが定数のみで定義される組合せデータとが区別される。その結果、テンプレートに時間の重複による矛盾が生じる可能性が低減される。
第12発明に係る機器管理システムは、第11発明に係る機器管理システムであって、テンプレート作成部をさらに備える。テンプレート作成部は、第1設定欄および第2設定欄が別々に表示される画面を利用者に提供し、画面を介し利用者により設定される第1組合せデータおよび第2組合せデータを含むテンプレートを作成する。第1設定欄は、第1組合せデータの設定を受け付けるものである。第2設定欄は、第2組合せデータの設定を受け付けるものである。
ここでは、利用者に提供される組合せデータの入力画面上では、時間が主として変数を用いて定義されるものの設定欄(第1設定欄)と、時間が定数のみを用いて定義されるものの設定欄(第2設定欄)とが独立している。従って、利用者からすると、時間を主として変数により定義する作業と、時間を定数のみにより定義する作業とを別々に行うことができる。その結果、テンプレートに時間の重複による矛盾が生じる可能性がより低減される。
第13発明に係る機器管理システムは、第11発明又は第12発明に係る機器管理システムであって、チェック部をさらに備える。チェック部は、テンプレートに含まれる複数の時間データに重複があるか否かをチェックする。
ここでは、1のテンプレートに含まれる時間どうしに重複があるか否かのチェックが可能である。その結果、テンプレートに時間の重複による矛盾が生じる可能性がより低減される。
第14発明に係る機器管理システムは、第13発明に係る機器管理システムであって、チェック部は、テンプレートに含まれる複数の第1組合せデータに含まれる複数の時間データに重複があるか否かをチェックするとともに、テンプレートに含まれる複数の第2組合せデータに含まれる複数の時間データに重複があるか否かをチェックする。
ここでは、1のテンプレートに含まれる時間どうしに重複があるか否かのチェックが、第1組合せデータに含まれるものどうしと第2組合せデータに含まれるものどうしとで別々に実行される。その結果、チェックの精度が上がり、テンプレートに時間の重複による矛盾が生じる可能性がより低減される。
本発明によれば、テンプレートの変数に管理点に個別の管理点データが組み込まれることにより、1のテンプレートから複数の運転スケジュールが作成される。従って、複数の管理点用の複数の運転スケジュールを容易に管理することができる。
本発明の第1実施形態に係る店舗管理システムの構成を示す図。 店舗内の空調設備およびコントローラの構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る遠隔管理センター内の遠隔管理サーバの構成を示す図。 本部内の管理端末の構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る運用ルールを定義するファイルの形式を示す図。 ゾーン登録画面を示す図。 本発明の第1実施形態に係る運用ルール一覧画面を示す図。 本発明の第1実施形態に係る運用ルール詳細画面を示す図。 本発明の第1実施形態に係る単位テンプレート設定画面を示す図。 本発明の第1実施形態に係る店舗データベースのデータ構造を示す図。 室内機データベースのデータ構造を示す図。 本発明の第2実施形態に係る店舗管理システムの構成を示す図。 本発明の第2実施形態に係る遠隔管理センター内の遠隔管理サーバの構成を示す図。 本発明の第2実施形態に係る運用ルールを定義するファイルの形式を示す図。 本発明の第2実施形態に係る運用ルール一覧画面を示す図。 本発明の第2実施形態に係る運用ルール詳細画面を示す図。 本発明の第2実施形態に係る基本ルール用の単位テンプレート設定画面を示す図。 本発明の第2実施形態に係る個別ルール用の単位テンプレート設定画面を示す図。 本発明の第2実施形態に係る店舗データベースのデータ構造を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る店舗管理システム100(機器管理システム)および第2実施形態に係る店舗管理システム200(機器管理システム)について説明する。
−第1実施形態−
<店舗管理システム>
(1)全体構成
図1に示す第1実施形態に係る店舗管理システム100は、全国に点在する多数の店舗1a,1b,・・・内にそれぞれ設置されている空調設備50a,50b,・・・を当該店舗1a,1b,・・・を統括する組織の本部3から管理することを支援するためのシステムである。
店舗管理システム100は、主として、店舗1a,1b,・・・内にそれぞれ設置されているコントローラ10a,10b,・・・と、コントローラ10a,10b,・・・からインターネット6を介して接続可能な遠隔管理サーバ20と、遠隔管理サーバ20にインターネット6を介して接続可能な管理端末30とから構成されている。遠隔管理サーバ20は、空調設備50a,50b,・・・を遠隔から管理する遠隔管理サービス(店舗1a,1b,・・・にそれぞれ空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールを配信するサービスを含む)を提供する組織により運営される遠隔管理センター2内に設置されている。管理端末30は、本部3内に設置されている。
店舗管理システム100は、空調設備50a,50b,・・・の運用ルールを作成するための画面(図6〜図9の画面を含む)を本部3の職員に提供する。1の運用ルールは、1以上の運転スケジュールのテンプレートの集合体として作成される(図5参照)。
(2)空調設備
以下、図2を参照しつつ、空調設備50aについて説明するが、その他の空調設備50b,・・・についても同様であるものとする。
空調設備50aは、室外機51と、室外機51に冷媒配管を介して接続される1以上の室内機52とを有する1以上の冷媒回路を形成している。
室内機52の制御部55は、空調設備50a専用の通信線5bを介して同じ冷媒回路に属する室外機51の制御部51aおよびコントローラ10aに接続されている。
制御部55は、リモコン56又はコントローラ10aからの運転指令(例えば、室内機52の起動又は停止を命じたり、室内機52の設定温度の変更を命じたり、室内機52の運転モードの変更を命じたり、能力制御モードの変更を命じたりするもの)に従って、同じ冷媒回路に属する制御部51aと協調しつつ、同じ冷媒回路に含まれる各種部品の動作を制御し、室内を空調する。具体的には、圧縮機の周波数、ファンの回転数および各種弁の開度の調整等を行う。なお、リモコン56は、店舗1a内の利用者から室内機52に対する運転指令の入力を受け付けるためのものであり、制御部55に1対1、あるいは、1対多で専用の通信線5cを介して接続されている。また、能力制御モードには、能力が制限されない無制限モード(通常モード)、消費電力量が無制限モードで動作する場合の約40%となるように制御される能力制限モードI、および消費電力量が無制限モードで動作する場合の約80%となるように制御される能力制限モードIIがある。能力制限モードIおよびIIは、主として室外機51に含まれる圧縮機の周波数を制限することにより実現される。
また、制御部55は、室内機52に関する情報(以下、機器情報という)をコントローラ10aからの命令に応じてコントローラ10aに送信する。室内機52の機器情報には、室内機52の運転パラメータ(室内機52の起動/停止の起動状態、設定温度、冷房/暖房/送風/除湿等の運転モード、および能力制限モードなど)、室内温度、室内機52に含まれる各種部品の状態値(例えば、室内ファンの回転数、冷媒回路の所定の位置における冷媒の温度および圧力を含む)、およびリモコン56操作の履歴を示す情報が含まれる。
一方、制御部51aは、室外機51に関する情報(以下、機器情報という)をコントローラ10aからの命令に応じてコントローラ10aに送信する。室外機51の機器情報には、外気温度、および室外機51に含まれる各種部品の状態値(例えば、圧縮機の周波数、室外ファンの回転数、冷媒回路の所定の位置における冷媒の温度および圧力を含む)を示す情報が含まれる。
なお、室内温度、外気温度、ならびに室内機52および室外機51に含まれる各種部品の状態値は、図示されないセンサ等により検知される。
(3)コントローラ
以下、図2を参照しつつ、コントローラ10aについて説明するが、その他のコントローラ10b,・・・についても同様であるものとする。
コントローラ10aは、主として通信部11、制御部12および記憶部15から構成されており、空調設備50aを監視および制御する機能を有している。
通信部11は、コントローラ10aをLAN5aひいてはインターネット6、および空調設備50a専用の通信線5bに接続可能にするネットワークインターフェースである。
制御部12は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されており、記憶部15に記憶されているプログラムを読み出して実行する。
制御部12は、所定の時間間隔で(本実施形態では、1分毎に)、室内機52の機器情報を当該室内機52の制御部55から収集する。さらに、制御部12は、所定の時間間隔で(本実施形態では、1分毎に)、室外機51の機器情報を当該室外機51の制御部51aから収集する。制御部12により収集された機器情報は、記憶部15内に確保されている所定の記憶領域に蓄積される。さらに、当該記憶領域内の機器情報は、遠隔管理サーバ20が実行する各種遠隔管理サービスに利用されるべく、所定の時間間隔での(本実施形態では、30分毎の)定期通信時に、コントローラ10aからインターネット6を介して遠隔管理サーバ20に送信される。なお、コントローラ10aおよび遠隔管理サーバ20間の通信は、コントローラ10aがWebクライアントとして動作し、遠隔管理サーバ20がWebサーバとして動作することにより実現される。
また、制御部12は、遠隔管理サーバ20からダウンロードされ、記憶部15内に記憶されている運転スケジュールに従って、適当な運転指令を適当なタイミングで適当な室内機52に送信する。例えば、「ある特定の室内機52に、毎日9時から18時まで、設定温度27℃で、冷房モードでの運転を行わせる。自動復帰までの時間を60分とする。」という運転スケジュールが組まれている場合には、制御部12は、毎日9時になると、起動指令とともに、設定温度を27℃に、運転モードを冷房モードに設定する指令を当該室内機52に送信し、18時までの間にリモコン56操作による設定の変更が検出されると、60分後に同様の指令を再度送信する。なお、室内機52上では、コントローラ10aからのものであるか、リモコン56からのものであるかに関わらず、室内機52が受け取った最新の運転指令が優先的に実行される。
(4)遠隔管理サーバ
図3に示すように、遠隔管理サーバ20は、主として通信部21、制御部22、出力部23、入力部24および記憶部25から構成されるサーバコンピュータであり、コントローラ10a,10b,・・・経由でそれぞれ空調設備50a,50b,・・・を監視および制御する機能を有している。遠隔管理サーバ20は、Webサーバ機能を有しており、Webクライアント機能を有する管理端末30に店舗1a,1b,・・・の各種管理画面(図6〜図9の画面を含む)を提供することができる。
通信部21は、遠隔管理サーバ20をインターネット6に接続可能にするネットワークインターフェースである。
制御部22は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されており、記憶部25に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、運用ルール作成部22aおよびスケジュール作成部22bとして動作する。運用ルール作成部22aおよびスケジュール作成部22bの動作については、後述する。
出力部23は、主としてディスプレイおよびスピーカから構成されており、入力部24は、主としてマウスおよびキーボードから構成されている。
記憶部25は、主としてハードディスクから構成されており、機器情報データベース25a、店舗データベース25b、室内機データベース25c、運用ルールデータベース25d、ゾーン定義情報データベース25eおよび省エネ率データベース25fを記憶している。
機器情報データベース25a内には、コントローラ10a,10b,・・・から送られてくる空調設備50a,50b,・・・の機器情報が蓄積されてゆく。機器情報データベース25a内の機器情報は、後述する運転スケジュールの配信サービスのみならず、空調設備50a,50b,・・・における異常を検知する異常検知サービスなどの、遠隔管理サーバ20が提供する各種遠隔管理サービスに利用される。他のデータベース25b〜25fについては、後述する。
(5)管理端末
図4に示すように、管理端末30は、主として通信部31、制御部32、出力部33、入力部34および記憶部35から構成されており、本部3の職員が日常業務に使用する汎用のパーソナルコンピュータである。管理端末30には、Webクライアント機能を有するWebブラウザがインストールされている。本部3の職員は、店舗1a,1b,・・・の各種管理画面(図6〜図9の画面を含む)をWebブラウザ上に表示させることにより、店舗1a,1b,・・・の管理を行う。
通信部31は、管理端末30をインターネット6に接続可能するネットワークインターフェースである。制御部32は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。出力部33は、主としてディスプレイおよびスピーカから構成されており、入力部34は、主としてマウスおよびキーボードから構成されている。記憶部35は、主としてハードディスクから構成されている。
(6)運用ルールの作成の流れ
以下、空調設備50a,50b,・・・の運用ルールの作成時の処理の流れを、本部3の職員に対し提示される図6〜図9の画面の説明を中心として説明する。
まず、本部3の職員は、遠隔管理サーバ20にアクセスし、管理端末30のWebブラウザ上に店舗1a,1b,・・・の管理画面である初期画面をダウンロードする。初期画面は、図6および図7の画面に遷移するためのリンクを含んでいる。
図6のゾーン登録画面は、本部3の職員に対し、ゾーンの登録を受け付ける画面であり、運用ルール作成部22aにより作成される。ゾーンとは、室内機52をその設置場所(図6の例では、「客席」、「厨房」「事務所」および「ゾーン設定なし」)に応じて分類するものである。ゾーン登録画面を介し入力されたゾーンを定義するための情報は、運用ルール作成部22aによりゾーン定義情報データベース25e内に格納される。
後述されるように、運転スケジュールの1のテンプレートは、必ず1のゾーンに関連付けられ、各室内機52には、同じゾーンに属するテンプレートに由来する運転スケジュールが適用される。従って、本部3の職員は、1の室内機52に2以上の運転スケジュールが適用されるという矛盾を防ぐべく、1の室内機52が2以上のゾーンに分類されることがないようにゾーンを定義する必要がある。テンプレートに関連付けられるゾーンを定義する作業は、テンプレートを含む運用ルールの作成前に必須の作業となっている。
図7の運用ルール一覧画面は、本部の職員に対し、運用ルールデータベース25d内に登録済みの運用ルールの一覧を表示する画面である。図8の運用ルール詳細画面は、本部の職員に対し、1の運用ルールの名称および内容を表示する画面である。運用ルール一覧画面および運用ルール詳細画面は、運用ルール作成部22aにより作成される。
運用ルールを新規登録しようとする本部3の職員により、運用ルール一覧画面上の「新規登録」ボタンが押されると、あるいは登録済みの運用ルールを編集しようとする本部3の職員により、運用ルール一覧画面上の当該運用ルールの名称が表示されている欄の左横の「編集」ボタンが押されると、図8の運用ルール詳細画面が表示される。
運用ルール詳細画面上の「運用ルール名称」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する運用ルールの名称を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。運用ルール詳細画面上の「運用ルールの内容」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する運用ルールの内容を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。「運用ルール名称」欄および「運用ルールの内容」欄には、デフォルト値として運用ルールデータベース25d内に定義されているとおりの運用ルールの名称および内容が表示される。そして、本部3の職員による「運用ルール名称」欄および「運用ルールの内容」欄に対する編集内容は、運用ルール詳細画面上の「設定」ボタンの押下を待って、運用ルール作成部22aにより運用ルールデータベース25dに反映される。
ところで、1の運用ルールは、運用ルールデータベース25d内に、図5に示すようなXML形式の1のファイルとして定義されることになる。つまり、1の運用ルールは、1の名称により識別され、ゾーンに1対1で対応するゾーンと同数のテンプレートを含む。1のテンプレートは、1のゾーンに関連付けられ、1以上の単位テンプレートを含む。1の単位テンプレートは、1の時間帯と、1の運転パターンとの組合せからなる。
「運用ルールの内容」欄内には、ゾーン毎に「追加」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該ボタンに対応するゾーンに対応するテンプレートに対し、単位テンプレートが追加される。
また、「運用ルールの内容」欄内には、単位テンプレート毎に「編集」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該ボタンに対応する単位テンプレートの内容(時間帯および運転パターン)の編集を本部3の職員に対し受け付ける単位テンプレート設定画面(図9参照)が表示される。単位テンプレート設定画面は、運用ルール作成部22aにより作成される。
単位テンプレート設定画面上の「時間帯」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する単位テンプレートの時間帯を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。より具体的には、「時間帯」欄は、時間帯の始点時刻および終点時刻の入力を受け付ける2つの入力ボックスを有している。始点時刻および終点時刻は、所定の形式で入力される必要があり、当該入力形式に反する形式で入力されたデータは、後述する「登録」ボタンの押下時に運用ルールデータベース25d内に保存されることなく破棄される。当該入力形式に従う始点時刻および終点時刻の入力の態様としては、「13:00」のような24時間表記の文字列を入力する方法(第1の方法)、「開店時刻」又は「閉店時刻」の文字列を入力する方法(第2の方法)、ならびに、「開店時刻」又は「閉店時刻」の文字列の後ろに「+」又は「−」の記号を付加し、さらにその後ろに「01:00」のような24時間表記の文字列を付加したものを入力する方法(第3の方法)がある。第2の方法によれば、始点時刻および終点時刻を、「開店時刻」又は「閉店時刻」という変数により指定することができる。また、第3の方法によれば、始点時刻および終点時刻を、「開店時刻」又は「閉店時刻」という変数を基準とする相対的な時刻により指定することができる。つまり、単位テンプレート、ひいては単位テンプレートを含むテンプレートおよび運用ルールは、「開店時刻」又は「閉店時刻」という変数を用いて定義可能になっている。
単位テンプレート設定画面上の「設定温度制御」欄、「能力制御」欄および「停止制御」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する単位テンプレートの運転パターンを表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。つまり、運転パターンとは、図8および図9に示される項目により定義される、室内機52の動作態様である。「設定温度制御」欄に対しては、設定温度制御の有効/無効、ならびに有効の場合の冷房時と暖房時の設定温度および自動復帰までの時間を設定可能である。「能力制御」欄に対しては、能力制御の有効/無効、および有効の場合の能力制限モードを設定可能である。「停止制御」欄に対しては、停止制御の有効/無効、および有効の場合の自動復帰までの時間を設定可能である。
また、本部3の職員により単位テンプレート設定画面上の「省エネ率の算出」ボタンが押されると、当該ボタンの押下時に当該画面上に設定されている時間帯における運転パターンによる省エネ率がシミュレーションされ、その結果を表示するウィンドウが当該画面上に重ねて表示される。当該シミュレーションは、運用ルール作成部22aにより、機器情報データベース25aおよび省エネ率データベース25fを参照しつつ、実行される。機器情報データベース25a内には、空調設備50a,50b,・・・の運転実績を示す情報、つまり、空調設備50a,50b,・・・が様々な時間帯に様々な運転パターンで動作した時のエネルギー消費量の情報又はこれを算出可能な情報が格納されている。省エネ率データベース25f内には、例えば「冷房時に設定温度を1℃下げると、エネルギー消費量が6%減少する」などの、各種条件下における一般的なエネルギー消費量の情報又はこれを算出可能な情報が格納されている。言い換えると、当該シミュレーションは、本部3の職員により単位テンプレート設定画面上に設定されている特定の時間帯における特定の運転パターンによる省エネ効果を理解するのに有用な情報を導出する処理である。従って、本部3の職員は、当該情報の提示により、自身が登録しようとしている単位テンプレートの省エネ効果を考慮しつつ、単位テンプレートの内容を決定することができる。
なお、単位テンプレート設定画面上の「時間帯」欄、「設定温度制御」欄、「能力制御」欄および「停止制御」欄の4つの欄には、デフォルト値として運用ルールデータベース25d内に定義されているとおりの時間帯および運転パターンが表示される。そして、本部3の職員による上記4つの欄に対する編集内容は、単位テンプレート設定画面上の「登録」ボタンの押下を待って、運用ルール作成部22aにより運用ルールデータベース25dに反映される。つまり、運用ルール作成部22aは、「登録」ボタンの押下時に、単位テンプレート設定画面上に設定されている時間帯と運転パターンとを自動的に組み合わせ、運用ルールデータベース25d内に登録する。
(7)運転スケジュールが作成され、配信されるまでの処理の流れ
以下、空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールが作成され、それぞれ店舗1a,1b,・・・に配信されるまでの処理の流れについて説明する。
各店舗1a,1b,・・・に配信される運転スケジュールは、遠隔管理サーバ20のスケジュール作成部22bにより、運用ルールデータベース25d内に登録済みの運用ルールに基づいて作成されることになる。従って、本部3の職員は、各店舗1a,1b,・・・に適用する運用ルールを、運用ルールデータベース25d内に登録されている1以上の運用ルールの中から1つ選択し、予め店舗データベース25b内に登録しておく必要がある。当該登録作業は、スケジュール作成部22bにより作成されるスケジュール管理画面を介し行われる。スケジュール管理画面は、1の運用ルールに複数の店舗1a,1b,・・・を対応付けることが可能なように設計されている。また、スケジュール管理画面は、管理端末30からの任意のタイミングでのアクセス時に、遠隔管理サーバ20から管理端末30のWebブラウザ上にダウンロードされる。言い換えると、スケジュール作成部22bは、スケジュール管理画面を介し、店舗1a,1b,・・・と運用ルールデータベース25d内に登録されている運用ルールとの対応関係を本部3の職員に指定させる。当該対応関係を示すデータは、表形式の店舗データベース25bの「店舗ID」および「運用ルールID」フィールドの値として保存される(図10参照)。なお、店舗データベース25b内のレコードは、店舗1a,1b,・・・に1対1で対応している。
また、スケジュール管理画面上には、「省エネ率の算出」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該ボタンの押下時に当該画面上に指定されているとおりに店舗1a,1b,・・・に運用ルールが適用される場合の省エネ率がシミュレーションされ、その結果を表示するウィンドウが当該画面上に重ねて表示される。当該シミュレーションは、スケジュール作成部22bにより、機器情報データベース25aおよび省エネ率データベース25fを参照しつつ、実行される。つまり、当該シミュレーションは、本部3の職員によりスケジュール管理画面上に指定されている特定の空調設備50a,50b,・・・が、同じく当該画面上に指定されている特定の運用ルールに従って特定の時間帯に特定の運転パターンで動作する場合の省エネ効果を理解するのに有用な情報を導出する処理である。従って、本部3の職員は、当該情報の提示により、自身が設定しようとしている運転スケジュールによる省エネ効果を考慮しつつ、各店舗1a,1b,・・・に適用するべき最終的な運用ルールを選択することができる。
店舗1a,1b,・・・に適用する運用ルールの登録作業が終了すると、コントローラ10a,10b,・・・は、それぞれインターネット6を介し遠隔管理サーバ20にアクセスし、空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールの配信を要求することができるようになる。
より具体的には、各コントローラ10a,10b,・・・は、運転スケジュールの配信要求に係る処理を1日1回実行する。一方の遠隔管理サーバ20のスケジュール作成部22bは、コントローラ10a,10b,・・・から運転スケジュールの配信要求を受け取る度に、店舗データベース25bを参照し、当該コントローラ10a,10b,・・・の属する店舗1a,1b,・・・に適用される運用ルール、ならびに当該店舗1a,1b,・・・の開店時刻および閉店時刻を特定する。なお、店舗1a,1b,・・・の開店時刻および閉店時刻を示すデータは、それぞれ店舗データベース25bの「開店時刻」および「閉店時刻」フィールド内に格納されている(図10参照)。
続いて、スケジュール作成部22bは、特定した運用ルールが変数「開店時刻」および「閉店時刻」の少なくとも一方を含む場合には、当該変数「開店時刻」および「閉店時刻」にそれぞれ特定した開店時刻および閉店時刻を組み込む。運転スケジュールとは、変数「開店時刻」および「閉店時刻」に具体値が代入された状態のテンプレートである。従って、1の運用ルールからは、当該運用ルールに含まれるテンプレートと同数の運転スケジュールが1のセットとして作成されることになる。
続いて、スケジュール作成部22bは、1の運用ルールから作成された1以上の運転スケジュールに、当該運転スケジュールのセットの配信先となる店舗1a,1b,・・・内の室内機52を1つ1つ割り当ててゆく。当該割当てに係る処理は、室内機52を分類するゾーンに基づいて実行される。より具体的には、1の運転スケジュールは、1のテンプレートの変数に具体値を代入したものであるから、必ず1のゾーンに関連付けられることになる。従って、スケジュール作成部22bは、室内機データベース25cを参照することにより、各室内機52が分類されるゾーンを特定し、各室内機52の室内機IDを同じゾーンに属する1の運転スケジュールに付加する。なお、室内機データベース25c内のレコードは、室内機52に1対1で対応しており、各レコードは、室内機52と店舗1a,1b,・・・とゾーンとの対応関係を定義するものとなっている(図11参照)。
その後、室内機IDが付加された状態の運転スケジュールのセットは、その配信の要求元であるコントローラ10a,10b,・・・にダウンロードされ、記憶部15内に記憶される。その結果、コントローラ10a,10b,・・・は、運転スケジュールのセットの中から、各室内機52用の運転スケジュールを識別し、各室内機52を適切な1の運転スケジュールに従って制御することができる。
<特徴>
(1)
第1実施形態では、運用ルールデータベース25d内に1以上の運用ルールが登録可能になっており、運用ルールは、変数「開店時刻」および「閉店時刻」を用いて定義可能になっている。また、店舗データベース25b内には、店舗1a,1b,・・・毎の開店時刻および閉店時刻を示すデータ、ならびに運用ルールのIDが記憶されている。ところで、店舗データベース25b内で管理される店舗1a,1b,・・・と運用ルールとの対応関係は、スケジュール管理画面を介し本部3の職員により指定されることになるが、当該指定時には、1の運用ルールに対し複数の店舗1a,1b,・・・を対応付けることが可能になっている。
当該状況下で、遠隔管理サーバ20のスケジュール作成部22bは、店舗1a,1b,・・・に適用される運転スケジュールのセットを、それぞれコントローラ10a,10b,・・・からの要求時に作成する。より具体的には、スケジュール作成部22bは、あるコントローラ10a,10b,・・・から当該コントローラ10a,10b,・・・の属する店舗1a,1b,・・・用の運転スケジュールのセットの配信を要求されると、当該店舗1a,1b,・・・に対応付けられている運用ルール中の変数「開店時刻」および「閉店時刻」に当該店舗1a,1b,・・・の開店時刻および閉店時刻を組み込む処理を自動的に実行し、当該店舗1a,1b,・・・用の運転スケジュールのセットを作成する。当該処理の実行時には、運用ルールデータベース25dおよび店舗データベース25bが参照される。
ところで、上記のとおり、1の運用ルールに対しては、複数の店舗1a,1b,・・・が対応付けられることがある。そうすると、スケジュール作成部22bは、1の運用ルールの変数「開店時刻」および「閉店時刻」に異なる店舗1a,1b,・・・の異なる開店時刻および閉店時刻を組み込むことにより、異なる店舗1a,1b,・・・に適用される異なる運転スケジュールのセットを作成することになる。つまり、1の運用ルールから異なる店舗1a,1b,・・・用の複数の運転スケジュールのセットが作成されることになる。
つまり、店舗1a,1b,・・・毎に運転スケジュールのセットを用意する必要があるにも関わらず、本部3の職員が定義する必要のある、運転スケジュールのセットの作成元となる運用ルールの数は、店舗1a,1b,・・・の数よりも少ないものとすることができる。従って、本部3の職員は、多数の店舗1a,1b,・・・用の多数の運転スケジュールを容易に管理することができる。
(2)
また、第1実施形態では、開店時刻および閉店時刻を変数として用いつつ、運用ルールを定義することができるようになっている。従って、運用ルールの作成に当たり、店舗1a,1b,・・・間の開店時刻および閉店時刻のばらつきが吸収されるようになっている。さらに、第1実施形態では、「開店時刻の1時間前」「閉店時刻の1時間後」というような、開店時刻又は閉店時刻を基準とする相対的な時刻の指定も可能になっており、運用ルールが柔軟に作成されるようになっている。
(3)
さらに、第1実施形態では、室内機52がその設置場所に応じてグループ分け(ゾーン分類)されており、あるゾーンに属する室内機52は、当該ゾーンに属するテンプレートに由来する運転スケジュールに従って制御されるようになっている。従って、運転スケジュールをゾーン単位で作成すればよく、室内機52単位で作成する必要がなくなっている。
−第2実施形態−
以下、図2、図4、図6および図11〜図19を参照しつつ、第2実施形態に係る店舗管理システム200について説明する。第2実施形態に係る店舗管理システム200に含まれる要素のうち、第1実施形態に係る店舗管理システム100と共通する要素については、同じ参照符号を付し、説明を省略する。第1および第2実施形態に係る店舗管理システム100,200を比較すると、遠隔管理サーバ20が遠隔管理サーバ220に置換されている点が相違する。
<店舗管理システム>
(1)全体構成
図12に示す店舗管理システム200は、全国に点在する多数の店舗1a,1b,・・・内にそれぞれ設置されている空調設備50a,50b,・・・を当該店舗1a,1b,・・・を統括する組織の本部3から管理することを支援するためのシステムである。
店舗管理システム200は、主として、店舗1a,1b,・・・内にそれぞれ設置されているコントローラ10a,10b,・・・と、コントローラ10a,10b,・・・からインターネット6を介して接続可能な遠隔管理サーバ220と、遠隔管理サーバ220にインターネット6を介して接続可能な管理端末30とから構成されている。遠隔管理サーバ220は、空調設備50a,50b,・・・を遠隔から管理する遠隔管理サービス(店舗1a,1b,・・・にそれぞれ空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールを配信するサービスを含む)を提供する組織により運営される遠隔管理センター2内に設置されている。
店舗管理システム200は、空調設備50a,50b,・・・の運用ルールを作成するための画面(図6および図15〜図18の画面を含む)を本部3の職員に提供する。1の運用ルールは、1の運転スケジュールのテンプレートである。
(2)遠隔管理サーバ
図13に示すように、遠隔管理サーバ220は、主として通信部21、制御部222、出力部23、入力部24および記憶部225から構成されるサーバコンピュータであり、コントローラ10a,10b,・・・経由でそれぞれ空調設備50a,50b,・・・を監視および制御する機能を有している。遠隔管理サーバ220は、Webサーバ機能を有しており、Webクライアント機能を有する管理端末30に店舗1a,1b,・・・の各種管理画面(図6および図15〜図18の画面を含む)を提供することができる。
制御部222は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されており、記憶部225に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、運用ルール作成部222a、スケジュール作成部222bおよび運用ルールチェック部222cとして動作する。運用ルール作成部222a、スケジュール作成部222bおよび運用ルールチェック部222cの動作については、後述する。
記憶部225は、主としてハードディスクから構成されており、機器情報データベース25a、店舗データベース225b、室内機データベース25c、運用ルールデータベース25d、ゾーン定義情報データベース25eおよび省エネ率データベース25fを記憶している。
(3)運用ルールの作成の流れ
以下、空調設備50a,50b,・・・の運用ルールの作成時の処理の流れを、本部3の職員に対し提示される図6および図15〜図18の画面の説明を中心として説明する。
まず、本部3の職員は、遠隔管理サーバ220にアクセスし、管理端末30のWebブラウザ上に店舗1a,1b,・・・の管理画面である初期画面をダウンロードする。初期画面は、図6および図15の画面に遷移するためのリンクを含んでいる。
図6のゾーン登録画面は、第1実施形態と同様の画面であり、本部3の職員に対し、ゾーンの登録を受け付ける画面であり、運用ルール作成部222aにより作成される。ゾーン登録画面を介し入力されたゾーンを定義するための情報は、運用ルール作成部222aによりゾーン定義情報データベース25e内に格納される。
後述されるように、1の運用ルールは、必ず1のゾーンに関連付けられ、各室内機52には、同じゾーンに属する運用ルールに由来する運転スケジュールが適用される。従って、本部3の職員は、1の室内機52に2以上の運転スケジュールが適用されるという矛盾を防ぐべく、1の室内機52が2以上のゾーンに分類されることがないようにゾーンを定義する必要がある。運用ルールに関連付けられるゾーンを定義する作業は、運用ルールの作成前に必須の作業となっている。
図15の運用ルール一覧画面は、本部の職員に対し、運用ルールデータベース25d内に登録済みの運用ルールの一覧を表示する画面である。図16の運用ルール詳細画面は、本部の職員に対し、1の運用ルールの名称および内容を表示する画面である。運用ルール一覧画面および運用ルール詳細画面は、運用ルール作成部222aにより作成される。
運用ルールを新規登録しようとする本部3の職員により、運用ルール一覧画面上の「新規登録」ボタンが押されると、あるいは登録済みの運用ルールを編集しようとする本部3の職員により、運用ルール一覧画面上の当該運用ルールの名称が表示されている欄の左横の「編集」ボタンが押されると、図16の運用ルール詳細画面が表示される。
運用ルール詳細画面上の「運用ルール名」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する運用ルールの名称を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。
運用ルール詳細画面上の「ゾーン名」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する運用ルールに関連付けられるゾーンの名称を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。「ゾーン名」欄は、プルダウン式の選択ボックスの形式をしており、選択メニューとしては、ゾーン定義情報データベース25e内に定義されている全てのゾーンの名称が表示される。
運用ルール詳細画面上の「基本ルールの設定」欄および「個別ルールの設定」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する運用ルールの内容を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。特に、「基本ルールの設定」欄は、当該画面に対応する運用ルールに含まれる単位テンプレートであって基本ルールに分類されるものの内容を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。「個別ルールの設定」欄は、当該画面に対応する運用ルールに含まれる単位テンプレートであって個別ルールに分類されるものの内容を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。基本ルール、個別ルールおよび単位テンプレートの意味については後述する。
「運用ルール名」欄、「ゾーン名」欄、「基本ルールの設定」欄および「個別ルールの設定」欄には、デフォルト値として運用ルールデータベース25d内に定義されているとおりの運用ルールの名称、ゾーンの名称および運用ルールの内容が表示される。そして、本部3の職員による上記4つの欄に対する編集内容は、運用ルール詳細画面上の「登録」ボタンの押下を待って、運用ルール作成部222aにより運用ルールデータベース25dに反映される。
ところで、1の運用ルールは、運用ルールデータベース25d内に、図14に示すようなXML形式の1のファイルとして定義されることになる。つまり、1の運用ルールは、1の名称により識別され、1のゾーンに関連付けられ、1以上の単位テンプレートを含む。1の単位テンプレートは、1の時間帯と、1の運転パターンとの組合せからなる。単位テンプレートには、基本ルールに分類されるものと個別ルールに分類されるものとの2種類のみが存在し、各単位テンプレートは、当該分類に従ってファイル内に格納される。基本ルールに分類される単位テンプレートとは、当該単位テンプレートに含まれる時間帯が主として変数で定義されるものであり、個別ルールに分類される単位テンプレートとは、当該単位テンプレートに含まれる時間帯全体が定数で定義されるものである。言い換えると、基本ルールに分類される単位テンプレートとは、当該単位テンプレートに含まれる時間帯の始点時刻および終点時刻の両方に変数が用いられるものであり、個別ルールに分類される単位テンプレートとは、当該単位テンプレートに含まれる時間帯の始点時刻および終点時刻の両方が定数のみで定義されるものである。
「基本ルールの設定」欄内には、「基本ルールの追加」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、基本ルールに分類される単位テンプレートが追加される。同様に、「個別ルールの設定」欄内には、「個別ルールの追加」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、個別ルールに分類される単位テンプレートが追加される。
また、「基本ルールの設定」欄内には、「時間帯重複チェック」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該運用ルールに含まれる、基本ルールに分類される全ての単位テンプレートを対象として、時間帯に重複がないか否かが判断される。より具体的には、当該運用ルールに含まれる、基本ルールに分類される全ての単位テンプレートの時間帯がリストアップされ、ソートされ、重複の有無が判断される。重複が検出されると、本部3の職員に基本ルールの見直しを促すべく、その旨がポップアップ表示される。当該重複のチェックは、運用ルールチェック部222cにより実行される。
同様に、「個別ルールの設定」欄内にも、「時間帯重複チェック」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該運用ルールに含まれる、個別ルールに分類される全ての単位テンプレートを対象として、時間帯に重複がないか否かが判断される。より具体的には、当該運用ルールに含まれる、個別ルールに分類される全ての単位テンプレートの時間帯がリストアップされ、ソートされ、重複の有無が判断される。重複が検出されると、本部3の職員に個別ルールの見直しを促すべく、その旨がポップアップ表示される。当該重複のチェックも、運用ルールチェック部222cにより実行される。
また、「基本ルールの設定」欄および「個別ルールの設定」欄内には、単位テンプレート毎に「編集」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該ボタンに対応する単位テンプレートの内容(時間帯および運転パターン)の編集を本部3の職員に対し受け付ける単位テンプレート設定画面(図17および図18参照)が表示される。図17の画面は、基本ルールに属する単位テンプレートを設定する画面であり、図18の画面は、個別ルールに属する単位テンプレートを設定する画面である。単位テンプレート設定画面は、運用ルール作成部222aにより作成される。
図17および図18の単位テンプレート設定画面上の「時間帯」欄はともに、本部3の職員に対し、当該画面に対応する単位テンプレートの時間帯を表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。しかしながら、両者は、その入力形式が相違している。
より具体的には、図17の基本ルール用の単位テンプレート設定画面上の「時間帯」欄は、時間帯の始点時刻および終点時刻の入力をそれぞれ受け付ける2つのプルダウン式の選択ボックスを有している。選択メニューとしては、「開店時刻」「開店時刻30分前」、「開店時刻60分前」「開店時刻90分前」「閉店時刻」「閉店時刻30分後」「閉店時刻60分後」「閉店時刻90分後」のみが表示される。つまり、基本ルールの時間帯の始点時刻および終点時刻は、変数「開店時刻」又は「閉店時刻」を選択する方法(第1の方法)、あるいは、変数「開店時刻」又は「閉店時刻」の後ろに定数「30分前」「60分前」「90分前」「30分後」「60分後」又は「90分後」を付加したものを選択する方法(第2の方法)により定義される。第1の方法によれば、始点時刻および終点時刻を、変数により指定することができる。また、第2の方法によれば、始点時刻および終点時刻を、変数を基準とする相対的な時刻により指定することができる。つまり、基本ルールに分類される単位テンプレートは、主として「開店時刻」又は「閉店時刻」という変数を用いて定義可能になっている。
一方、図18の個別ルール用の単位テンプレート設定画面上の「時間帯」欄も、時間帯の始点時刻および終点時刻の入力をそれぞれ受け付ける2つの入力ボックスを有している。始点時刻および終点時刻は、所定の形式で入力される必要があり、当該入力形式に反する形式で入力されたデータは、後述する「設定」ボタンの押下時に運用ルールデータベース25d内に保存されることなく破棄される。当該入力形式に従う始点時刻および終点時刻の入力の態様としては、「13:00」のような24時間表記の文字列を入力する方法(第3の方法)のみが存在する。第1又は第2の方法のように「開店時刻」又は「閉店時刻」の文字列が入力されると、入力形式違反となる。入力形式として第1の方法のみが採用されることにより、始点時刻および終点時刻を定数により固定的に指定することができる。
単位テンプレート設定画面上の「設定温度」欄、「エアコン停止」欄および「能力上限」欄は、本部3の職員に対し、当該画面に対応する単位テンプレートの運転パターンを表示しつつ、その編集を受け付けるためのものである。つまり、運転パターンとは、図16〜図18に示される項目により定義される、室内機52の動作態様である。「設定温度」欄に対しては、設定温度制御の有効/無効、ならびに有効の場合の冷房時と暖房時の設定温度および自動復帰までの時間を設定可能である。「エアコン停止」欄に対しては、停止制御の有効/無効、および有効の場合の自動復帰までの時間を設定可能である。「能力上限」欄に対しては、能力制御の有効/無効、および有効の場合の能力制限モードを設定可能である。
また、本部3の職員により単位テンプレート設定画面上の「省エネ率の算出」ボタンが押されると、当該ボタンの押下時に当該画面上に設定されている時間帯における運転パターンによる省エネ率がシミュレーションされる。当該シミュレーションは、運用ルール作成部222aにより実行される。当該シミュレーションの詳細は、第1実施形態と同様である。
なお、単位テンプレート設定画面上の「時間帯」欄、「設定温度」欄、「エアコン停止」欄および「能力上限」欄の4つの欄には、デフォルト値として運用ルールデータベース25d内に定義されているとおりの時間帯および運転パターンが表示される。そして、本部3の職員による上記4つの欄に対する編集内容は、単位テンプレート設定画面上の「設定」ボタンの押下を待って、運用ルール作成部222aにより運用ルールデータベース25dに反映される。つまり、運用ルール作成部222aは、「設定」ボタンの押下時に、単位テンプレート設定画面上に設定されている時間帯と運転パターンとを自動的に組み合わせ、運用ルールデータベース25d内に登録する。
(4)運転スケジュールが作成され、配信されるまでの処理の流れ
以下、空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールが作成され、それぞれ店舗1a,1b,・・・に配信されるまでの処理の流れについて説明する。
各店舗1a,1b,・・・に配信される運転スケジュールは、遠隔管理サーバ220のスケジュール作成部222bにより、運用ルールデータベース25d内に登録済みの運用ルールに基づいて作成されることになる。従って、本部3の職員は、各店舗1a,1b,・・・に適用する運用ルールを、運用ルールデータベース25d内に登録されている1以上の運用ルールの中から選択し、予め店舗データベース225b内に登録しておく必要がある。当該登録作業は、スケジュール作成部222bにより作成されるスケジュール管理画面を介し行われる。スケジュール管理画面は、1の運用ルールに複数の店舗1a,1b,・・・を対応付けることが可能なように設計されている。また、スケジュール管理画面は、1の店舗1a,1b,・・・に対し、異なるゾーンに属するものであれば複数の運用ルールを対応付けることが可能なように設計されている。さらに、スケジュール管理画面は、管理端末30からの任意のタイミングでのアクセス時に、遠隔管理サーバ220から管理端末30のWebブラウザ上にダウンロードされる。言い換えると、スケジュール作成部222bは、スケジュール管理画面を介し、店舗1a,1b,・・・と運用ルールデータベース25d内に登録されている運用ルールとの対応関係を本部3の職員に指定させる。当該対応関係を示すデータは、表形式の店舗データベース225bの「店舗ID」および「運用ルールIDリスト」フィールドの値として保存される(図19参照)。なお、店舗データベース225b内のレコードは、店舗1a,1b,・・・に1対1で対応している。また、「運用ルールIDリスト」フィールドには、「店舗ID」フィールドの値により特定される1の店舗に適用される1以上の運用ルールのIDを順に連結したものが格納される。
スケジュール管理画面上には、「省エネ率の算出」ボタンが用意されている。本部3の職員により当該ボタンが押されると、当該ボタンの押下時に当該画面上に指定されているとおりに店舗1a,1b,・・・に運用ルールが適用される場合の省エネ率がシミュレーションされる。当該シミュレーションは、スケジュール作成部222bにより実行される。当該シミュレーションの詳細は、第1実施形態と同様である。
店舗1a,1b,・・・に適用する運用ルールの登録作業が終了すると、コントローラ10a,10b,・・・は、それぞれインターネット6を介し遠隔管理サーバ220にアクセスし、空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールの配信を要求することができるようになる。
より具体的には、各コントローラ10a,10b,・・・は、運転スケジュールの配信要求に係る処理を1日1回実行する。一方の遠隔管理サーバ220のスケジュール作成部222bは、コントローラ10a,10b,・・・から運転スケジュールの配信要求を受け取る度に、店舗データベース225bを参照し、当該コントローラ10a,10b,・・・の属する店舗1a,1b,・・・に適用される1以上の運用ルール、ならびに当該店舗1a,1b,・・・の開店時刻および閉店時刻を特定する。なお、店舗1a,1b,・・・の開店時刻および閉店時刻を示すデータは、それぞれ店舗データベース225bの「開店時刻」および「閉店時刻」フィールド内に格納されている(図10参照)。
続いて、スケジュール作成部222bは、特定した1以上の運用ルールが基本ルールを含む場合、つまり、変数「開店時刻」および「閉店時刻」の少なくとも一方を含む場合には、当該変数「開店時刻」および「閉店時刻」にそれぞれ特定した開店時刻および閉店時刻を組み込む。1の運転スケジュールは、1の運用ルールに含まれる全ての単位テンプレート(全ての変数「開店時刻」および「閉店時刻」に具体値が代入された状態のもの)の集合体である。従って、1の店舗1a,1b,・・・に対しては、当該店舗に適用される運用ルールと同数の運転スケジュールが1のセットとして作成されることになる。
続いて、スケジュール作成部222bは、1以上の運用ルールから作成された1以上の運転スケジュールに、当該運転スケジュールのセットの配信先となる店舗1a,1b,・・・内の室内機52を1つ1つ割り当ててゆく。当該割当てに係る処理は、室内機52を分類するゾーンに基づいて実行される。より具体的には、1の運転スケジュールは、1の運用ルールの変数に具体値を代入したものであるから、必ず1のゾーンに関連付けられることになる。従って、スケジュール作成部222bは、室内機データベース25cを参照することにより、各室内機52が分類されるゾーンを特定し、各室内機52の室内機IDを同じゾーンに属する1の運転スケジュールに付加する。
その後、室内機IDが付加された状態の運転スケジュールのセットは、その配信の要求元であるコントローラ10a,10b,・・・にダウンロードされ、記憶部15内に記憶される。その結果、コントローラ10a,10b,・・・は、運転スケジュールのセットの中から、各室内機52用の運転スケジュールを識別し、各室内機52を適切な1の運転スケジュールに従って制御することができる。
<特徴>
(1)
第1実施形態の特徴(1)〜(3)は、第2実施形態にも当てはまる。
(2)
第2実施形態では、運用ルール詳細画面上において、基本ルールの設定を受け付ける「基本ルールの設定」欄と、個別ルールの設定を受け付ける「個別ルールの設定」欄とが分離されており、かつ、同時に表示されるようになっている。従って、本部3の職員は、1の運用ルールを作成する際に、変数「開店時刻」「閉店時刻」を用いて時間帯を定義する作業と、「13:00」のような定数を用いて時間帯を定義する作業とを切り分けることができるとともに、当該運用ルールの流れを直感的に理解することができる。その結果、1の運用ルール内に重複する時間帯を定義してしまうという作業ミスが生じにくくなっている。
さらに、遠隔管理サーバ220には、基本ルールおよび個別ルールのそれぞれについて、時間帯に重複がないか否かを自動的にチェックする機能が付加されている。その結果、1の運用ルール内に重複する時間帯を定義してしまうという作業ミスがさらに生じにくくなっている。
(5)
第2実施形態では、室内機52が矛盾する複数の運転指令を受け取った場合、当該室内機52は、最新の運転指令を優先的に実行するように構成されている。従って、たとえ時間帯の重複する運転スケジュールが作成されてしまったとしても、コントローラ10a,10b,・・・から後に出される運転指令が優先的に実行されることになり、時間帯の重複の矛盾が解消されるようになっている。
<変形例>
(1)
第1および第2実施形態の店舗管理システム100,200は、空調設備50a,50b,・・・の運転スケジュールの作成および配信を行うものであるが、他の設備機器(例えば、照明機器、給湯器)又は空調設備とそのような他の設備機器との組合せの運転スケジュールの作成および配信にも応用することができる。
(2)
第1および第2実施形態では、店舗1a,1b,・・・の開店時刻および閉店時刻がテンプレート内で変数化されている。しかしながら、テンプレート内で変数化される対象が、開店時刻および閉店時刻以外の時間に関するものであってもよいし、時間以外のもの、例えば、運転パターンに関するものであってもよい。
(3)
第1および第2実施形態では、テンプレートが、時間帯毎の運転パターンを定義するものとなっているが、時刻毎の運転パターンを定義するものであってもよい。かかる場合、当該時刻になると、当該運転パターンに従う運転指令が室内機52に送信されることになるが、その後、たとえ室内機52がリモコン56経由で異なる運転パターンで動作することになったとしても、元の運転パターンでの動作に自動復帰することはない。
(4)
第1および第2実施形態において、開店時刻および閉店時刻を示すデータを、遠隔管理サーバ20,220ではなく、コントローラ10a,10b,・・・に保持させるようにしてもよい。そして、各コントローラ10a,10b,・・・が、自身に適用される運用ルールであって変数に具体値が組み込まれていない状態のものを遠隔管理サーバ20,220からダウンロードし、ダウンロードした運用ルール中の変数に自身が保持している開店時刻および閉店時刻を組み込むようにしてもよい。
(5)
第1および第2実施形態では、運転スケジュールの配信時に、スケジュール作成部22b,222bによりゾーンに応じて運転スケジュールに室内機IDが付加されるようになっているが、当該処理を省略し、以下ようにしてもよい。
すなわち、室内機52とゾーンとの対応関係を定義するデータをコントローラ10a,10b,・・・に保持させるようにし、コントローラ10a,10b,・・・が当該データを参照することにより、遠隔管理サーバ20,220からダウンロードした運転スケジュールを室内機52に割り当てるようにしてもよい。
(6)
第1および第2実施形態において、店舗データベース25b,225bに「曜日」フィールドを追加することにより、店舗データベース25b,225b内で店舗1a,1b,・・・毎かつ曜日毎の開店時刻および閉店時刻を管理するようにしてもよい。そして、スケジュール作成部22b,222bによる運転スケジュールの作成時に、運用ルール中の変数にその時点の曜日に対応する開店時刻および閉店時刻を組み込むようにしてもよい。
(7)
第1および第2実施形態において、室内機52を設置場所以外の分類によりグループ分けしてもよい。例えば、使用形態や、配管系統、配線系統により分類してもよい。
(8)
第2実施形態では、室内機52上では、コントローラ10a,10b,・・・からより後に発行される運転指令が優先的に実行されるようになっている。しかしながら、先に発行される運転指令が優先的に実行されるようになっていてもよい。あるいは、基本ルールおよび個別ルール間では、コントローラ10a,10b,・・・が個別ルールをより優先し、又は基本ルールをより優先し、運転指令を室内機52に送信するように構成されていてもよい。
さらに、遠隔管理サーバ220又はコントローラ10a,10b,・・・が、上記各種の優先設定の選択を利用者から受け付けるようになっていてもよい。
(9)
第1および第2実施形態の実施形態において、コントローラ10a,10b,・・・に接続される端末(例えば、店舗1a,1b,・・・内に存在)等の表示部に、それぞれ空調設備50a,50b・・・に適用される全ての単位テンプレート(変数に具体値が代入された状態のもの)を時系列に並べたものを表示できるようにしてもよい。特に、第2実施形態においては、基本ルールおよび個別ルールの区別なく、全ての単位テンプレート(変数に具体値が代入された状態のもの)を時系列に並べたものを表示できるようにしてもよい。
本発明は、複数の管理点用の複数の運転スケジュールを容易に管理することができるという効果を有し、それぞれ1又は複数の設備機器を有する複数の管理点を管理する機器管理システムとして有用である。
1a,1b,・・・ 店舗(管理点)
10a,10b,・・・ コントローラ(動作制御部)
20,220 遠隔管理サーバ
22,222 制御部
22a,222a 運用ルール作成部(テンプレート作成部)
22b,222b スケジュール作成部
222c 運用ルールチェック部(チェック部)
25,225 記憶部
25a 機器情報データベース(実績データ記憶部)
25b,225b 店舗データベース(管理点データ記憶部)
25d 運用ルールデータベース(テンプレート記憶部)
50a,50b,・・・ 空調設備
52 室内機(設備機器)
100,200 店舗管理システム(機器管理システム)
特開2008−164228号

Claims (14)

  1. それぞれ1又は複数の設備機器(52)を有する複数の管理点(1a,1b,・・・)を管理する機器管理システム(100,200)であって、
    前記管理点に適用される運転スケジュールのテンプレートであって変数を用いて定義されるものを記憶するテンプレート記憶部(25d)と、
    前記管理点に対し個別に定義される管理点データであって前記変数の具体値となるものを記憶する管理点データ記憶部(25b,225b)と、
    前記テンプレートの前記変数に異なる前記管理点データを自動的に組み込むことにより、異なる前記管理点に適用される異なる前記運転スケジュールを作成するスケジュール作成部(22b,222b)と、
    を備える、機器管理システム。
  2. 前記変数は、時間に関連する、
    請求項1に記載の機器管理システム(100,200)。
  3. 前記テンプレートは、時間に関連する時間データと運転パターンに関連するパターンデータとの組み合わせである組合せデータを含み、
    前記変数は、前記時間データの全部又は一部を構成する、
    請求項2に記載の機器管理システム(100,200)。
  4. 前記変数は、前記管理点(1a,1b,・・・)である店舗の開店時刻および閉店時刻の少なくとも一方である、
    請求項3に記載の機器管理システム(100,200)。
  5. 前記時間データは、前記開店時刻および前記閉店時刻の少なくとも一方を基準に相対的に定義される時刻を示すデータを含む、
    請求項4に記載の機器管理システム(100,200)。
  6. 利用者により入力される前記時間データと前記パターンデータとを組み合わせることにより、前記テンプレートを作成するテンプレート作成部(22a,222a)、
    をさらに備える、
    請求項3から5のいずれかに記載の機器管理システム(100,200)。
  7. 前記設備機器(52)の運転実績に関する実績データを記憶する実績データ記憶部(25a)、
    をさらに備え、
    前記テンプレート作成部(22a,222a)は、前記実績データを参照することにより、前記運転パターンによる省エネ効果を理解するのに有用な情報を導出し、前記利用者に提示する、
    請求項6に記載の機器管理システム(100,200)。
  8. 前記スケジュール作成部(22b,222b)は、利用者に前記テンプレートと前記管理点(1a,1b,・・・)との対応関係を指定させ、前記対応関係に係る前記テンプレートの前記変数に前記対応関係に係る前記管理点に対し定義されている前記管理点データを自動的に組み込む、
    請求項3から6のいずれかに記載の機器管理システム(100,200)。
  9. 前記設備機器(52)の運転実績に関する実績データを記憶する実績データ記憶部(25a)、
    をさらに備え、
    前記スケジュール作成部(22b,222b)は、前記実績データを参照することにより、前記運転パターンによる省エネ効果を理解するのに有用な情報を導出し、前記対応関係を指定する前記利用者に提示する、
    請求項8に記載の機器管理システム(100,200)。
  10. 前記テンプレートは、前記設備機器(52)を分類する複数のグループのいずれかに関連付けられており、
    前記設備機器(52)の動作を、その設備機器が分類される前記グループに関連付けられている前記テンプレートから作成される前記運転スケジュールに従って制御する動作制御部(10a,10b,・・・)、
    をさらに備える、
    請求項1から9のいずれかに記載の機器管理システム(100,200)。
  11. 前記組合せデータには、前記時間データが主として前記変数で定義される第1組合せデータおよび前記時間データ全体が定数で定義される第2組合せデータの2種類が存在する、
    請求項3から5のいずれかに記載の機器管理システム(200)。
  12. 前記第1組合せデータの設定を受け付ける第1設定欄および前記第2組合せデータの設定を受け付ける第2設定欄が別々に表示される画面を利用者に提供し、前記画面を介し利用者により設定される前記第1組合せデータおよび前記第2組合せデータを含む前記テンプレートを作成するテンプレート作成部(222a)、
    をさらに備える、
    請求項11に記載の機器管理システム(200)。
  13. 前記テンプレートに含まれる複数の前記時間データに重複があるか否かをチェックするチェック部(222c)、
    をさらに備える、
    請求項11又は12に記載の機器管理システム(200)。
  14. 前記チェック部(222c)は、前記テンプレートに含まれる複数の前記第1組合せデータに含まれる複数の前記時間データに重複があるか否かをチェックするとともに、前記テンプレートに含まれる複数の前記第2組合せデータに含まれる複数の前記時間データに重複があるか否かをチェックする、
    請求項13に記載の機器管理システム(200)。
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