JP4984679B2 - 分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造 - Google Patents

分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造 Download PDF

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Description

本発明は、荷室の前方に配置され、左右に分割して前倒し可能な分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造に関する。
従来、ワゴン車や乗用車、バンなど、後部に荷室を配置した室内構造を備えた車両では、荷室の前方に位置した後部座席のシートバックを、前方に倒してシートクッションの上に重ね、該シートバックの背面を荷室の床面に連続させることで、後部座席のスペースを荷室空間の一部として利用することが行なわれている。この際、ワゴン車や乗用車などでは、シートバックを5:5、あるいは6:4の比率で左右に分割し、独立して前倒し可能とすることで、後部座席に1名ないし2名の座席を確保しつつ、荷室空間を拡張することが可能な分割可倒式のシートバックが一般的である。
上記分割可倒式のシートバックは、後部座席の左右各側および中央分割部に、左右のシートバック(図6における61,62)を回動可能に支持するヒンジ(71,72,73)が設けられ、着座可能に起立させた状態では、シートバックの左右各側の上端近くに設けたロック機構を、ストライカー(74,75)に係合させることにより、ロックされている。しかし、このような分割可倒式のシートバックは、図6に示すように、左右のシートバック61、62が独立し、それらの中間部分の上方には支持機構が存在しない。そのため、走行中に車両前方からの衝撃荷重が作用した場合に、前方に移動してきた積荷60の衝撃が、シートバック61、62に負荷されると、左右のシートバック61、62が観音開き状になり、センターヒンジ部73が破損する虞があった。
そこで、左右のシートバック61、62に連結機構を設ける技術や、センターヒンジ部73の左右の可動ヒンジ部に、左右のシートバックが離反する方向に変位した場合に係合する係合機構を設ける技術が開発されている(特許文献1、2を参照)。しかし、上記前者では、連結機構と左右のロック機構が連動しているため、いずれか一方のシートバックを倒す場合にも、左右両側の解除ノブを同時に操作する必要があり、操作性に難点があった。また、上記後者においては、係合機構がセンターヒンジ部(73)の近傍に設けられているため、充分な係止力を得ることが困難であるうえ、シートバックの変形態様によっては凹凸が噛み合わない虞があり、複雑で製造コストが掛かる構造に見合う効果を期待できるものではなかった。
特開平8−216750号公報 特開平11−208336号公報
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、他の機構や部材を追加せずに、センターヒンジ部の強度を向上させ、ヒンジ自体の変形を防止することにより、衝撃負荷時におけるシートバックの破損や変形およびそれに伴う荷物の乗員席側への飛び出しを防止することが可能である分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、
荷室の前方に配置され、左右に分割して前倒し可能なシートバックであって、前記シートバックは、左右各側下部に配設されたサイドヒンジと、中央分割部の下部に配設されたセンターヒンジとで回動可能に支持され、かつ、起立状態に保持されるべく左右各側上部にロック機構を有する一方、中央分割部の上部には連結構造を有さない分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造であって
前記センターヒンジは、車体側に固定される固定ヒンジ部材と、左右のシートバックを固定する左右一対の可動ヒンジ部材とを備え、
前記固定ヒンジ部材は、前記車体側への固定面をなす基部と、該基部の一側から折曲げ部を介し車幅方向の軸に垂直に立設された支持部とを備え、前記支持部の上端に前記各可動ヒンジ部材が回動可能に軸支され、
前記基部には、前記固定ヒンジ部材を螺着する第1および第2のボルトを挿通する第1および第2のボルト孔が車両前後方向に並べて穿設されており、前記第2のボルト孔は、前記第1のボルト孔の前方に配置され、前記第1のボルト孔は、前記第1のボルトの径に適合した孔径を有しており、
前記折曲げ部には、側面視において前記可動ヒンジ部材の回動中心と前記第1のボルト孔中心とを結ぶ直線と交差する位置に補強ビードが形成されているものにおいて
前記補強ビードは、前記折曲げ部と交差する方向に配向されかつ前記支持部と前記基部との間に斜めに延在する稜線と、前記稜線の前後に位置した前斜面と後斜面とを有し、前記前斜面が前記後斜面よりも緩傾斜で大きい非対称形状をなす三角ビードであり、前記稜線が、前記第1のボルト孔の中心より車両前後方向の後方にずれて配置されていることを特徴とする。
本発明は、上記のような特徴を有するので、センターヒンジを構成する固定ヒンジ部材の強度、特に基部と支持部との折曲げ部における剛性および基部自体の剛性が高められ、衝撃負荷時におけるシートバックの破損や変形およびそれに伴う荷物の乗員席側への飛び出しを防止することが可能である。しかも、補強ビードは、固定ヒンジ部材の折曲げ部を膨出させる塑性加工のみで形成されるため、他の部材の追加を伴わず、部品が大型化することもないので、シートバック分割部の狭い隙間に設置するのに好都合である。
また前記補強ビードは、前記折曲げ部と交差する方向に配向されかつ前記支持部と前記基部との間に斜めに延在する稜線と、前記稜線の前後に位置した前斜面と後斜面とを備え、前記前斜面が前記後斜面よりも緩傾斜で大きい非対称形状をなす三角ビードであり、前記稜線が前記第1のボルト孔の中心より車両前後方向の後方にずれて配置されているので、前記基部において、補強ビードとボルト頭部とが車幅方向に干渉するのが防止され、ボルト孔を穿設する基部をコンパクトにすることが可能であるとともに、ボルトを折曲げ部および補強ビードに近接して配置でき、固定ヒンジ部材の接合強度を向上するうえで有利である。
さらに、前記基部には、前記ボルト孔以外に、1または複数の他のボルト孔が穿設され、前記ボルト孔および他のボルト孔は、それぞれ車両前後方向に並べて配置されており、前記ボルト孔は、該ボルト孔に挿通されるボルトの径に適合した孔径を有する一方、前記他のボルト孔は、該孔に挿通されるボルトの径に適合する孔径より大径であるかまたは長孔であるので、前記固定ヒンジ部材の取付け時に、前記ボルト孔に対する車体側ボルト孔の取付け位置の誤差を吸収し、良好な取付け性を確保しつつ、シートバックに後方から衝撃荷重が負荷された場合に、センターヒンジから補強ビードを通って衝撃荷重がダイレクトに伝達されるボルト孔の寸法精度が高いことにより、前記固定ヒンジ部材に前記誤差吸収分のズレが生じにくく、前記固定ヒンジ部材が車体側と強固に一体化され、前記荷重を車体側に分散させて受けることができ、センターヒンジの変形および破損を抑制できる。
また、前記固定ヒンジ部材の基部が固定される車体側の固定面が、車両後方に向かって高くなる傾斜面である態様においては、前記基部と車体側固定面との接合部分が斜めに配置されることで、前記固定ヒンジ部材の車幅方向への曲げに対する剛性が向上し、かつ、前記固定ヒンジ部材の車両後方側における基部から回動軸までの距離が短縮されることで、前記固定ヒンジ部材の車両前後方向への曲げに対する強度も向上するとともに、前記接合部分の接合長さが延長されることにより、接合強度も高められ、さらに、上記のような衝撃荷重が後方から負荷された場合に、前記ボルトには剪断方向のみならず引き抜き方向の荷重が負荷され、前記固定ヒンジ部材の固定強度が向上することとなり、前記補強ビードを設けた構成と相俟って、センターヒンジの変形や破損を効果的に抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明が実施される分割可倒式シートバック11,12を備えた車両の後部座席1を後方(車両の荷室側)から見た斜視図である。図において、後部座席1は、乗員が腰掛けるためのシートクッション13を備え、シートバック11,12は、その後端部から上方に向かって起立している。左右のシートバック11,12は、左右各側部下端に配設されたサイドヒンジ21,22と、分割部の下端に配設されたセンターヒンジ3とで回動可能に支持され、それぞれのシートバック11,12が独立して前倒し及び引起し可能となっている。
また、シートバック11,12の左右各側面の上側には、それぞれロック機構41,42が付設され、該ロック機構41,42を、サイドボディーに固定されているストライカー(図示せず)に係合することにより、シートバック11,12を起立状態に保持可能である一方、解除ノブ41a,42aを操作してロック機構41,42を解除することにより前倒し可能となる。
サイドヒンジ21,22は、フロアパネル5に直接固定され、センターヒンジ3はヒンジブラケット2を介して車体フロア5に固定されている。ヒンジブラケット2は、図1および図3に示すように、上面部2aの両側に側壁部2b,2bを有する台形状にプレス成形され、側壁部2b,2bの下端においてフロアパネル5にボルト等の締結部材で固定されている。なお、ヒンジブラケット2をフロアパネル5に一体に形成してもよい。
図2は、後部座席1と荷室6との位置関係を示す側面図であり、後部座席1のシートバック11,12により乗員室と荷室6とが車両前後方向に画成されている。荷室6の左右両側にはタイヤハウス51が膨出し、その中間の凹所にスペアタイヤの収納空間50が形成され、これらは、シートクッション13を載置する床面と一連のフロアパネル5で形成されている。左右のタイヤハウス51に亘り、収納空間50の上方に平坦な荷室床面を確保すべくラゲッジボード61が載置され、その上に荷物60を配置可能である。
センターヒンジ3の固定面となるヒンジブラケット2の上面部2aには、車両前後方向に並べて2箇所のボルト孔2c,2dが穿設され、図示例では、その裏面側にウエルドナット2e,2fが溶接されている。また、ヒンジブラケット2の上面部2aは、後述の理由により車両後方に向かって高くなる傾斜面をなし、センターヒンジ3をヒンジブラケット2に固定したとき、センターヒンジ3の基部30bが車両前方へ傾斜した状態で固定されるようになっている。
センターヒンジ3は、車体のフロア側(ヒンジブラケット2)に固定するための固定ヒンジ部材30、および、左右各側のシートバック11,12にそれぞれ固定される一対の可動ヒンジ部材31,32を備えている。
可動ヒンジ部材31,32は、図4および図5に示すように、回動面31a,32aおよびこの回動面31a,32aから略直角に折曲して側方に延出したシートバック固定面31b,32bを備え、断面略L字状に形成されている。これら可動ヒンジ部材31,32は、固定ヒンジ部材30の支持部30aの両側に重ねて配置され、それらにピン33(回動軸)を貫通し、カシメ等により端部の抜脱を防止することにより、固定ヒンジ部材30に互いに独立して回動可能に支持されている。シートバック固定面31b,32bにはボルト孔31c,32cが穿設され、これらのボルト孔31c,32cに挿通したボルト(図示せず)を、それぞれ、シートバック11,12の背面内部のウエルドナット(図示せず)に螺合することにより、シートバック固定面31b,32bがシートバック11,12に固定される。
固定ヒンジ部材30は、金属板などの板状材料を折曲して形成され、ヒンジブラケット2への固定面をなす基部30bと、この基部30bに折曲げ部30fを介して連結されかつ車幅方向の軸に垂直に立設された支持部30aとを備え、断面略L字状に形成されている。支持部30aは、シートクッション13の後端を回避しつつ該後端の上方にシートバック11,12の回動軸が配設されるように、基部30bの後側から上方に延び上端側で前方に湾曲して形成されている。一方、基部30bには2箇所のボルト孔30c,30dが穿設され、これらのボルト孔30c,30dを前記ヒンジブラケット2のボルト孔2c,2dに重ね、上方からボルト35c,35dを挿通し、ウエルドナット2e,2fに螺合することにより、固定ヒンジ部材30はヒンジブラケット2に固定される。
固定ヒンジ部材30の折曲げ部30fには、側面視(図3)において、可動ヒンジ部材31,32の回動中心33aとボルト孔30cの中心とを結ぶ直線Kと交差する位置に、補強ビード34が設けられている。補強ビード34は、図4、図5に示すように、折曲げ部30fの内側、すなわち支持部30aと基部30bの二面が向き合う側に膨出し、折曲げ部30fと交差する方向に配向され、支持部30aと基部30bとの間に斜めに延在する稜線34aを備えている。図示例の補強ビード34は、稜線34aに垂直な断面が三角形状をなす三角ビードであるが、補強ビード34の断面形状はこれに限定されるものではなく、台形状、円弧状等とすることもできる。但し、設置面積に比較して稜線34aを高くできる点、および、ボルト孔30cに挿通されるボルト35cとの干渉を避けつつ該ボルト35cに近接配置できる点で、三角ビードが好適である。
上記に関連して、補強ビード34は、稜線34aがボルト孔30cの中心よりも車両前後方向の後方にずれて配置されている。これにより、折曲げ部30fから最も車幅方向に突出した稜線34aをボルト35cから離すことができるので、補強ビード34とボルト35cの頭部との干渉を避けつつ相互に近接させ、かつ、ボルト35cを折曲げ部30fに近接配置して、固定ヒンジ部材30の接合強度を高めている。また、固定ヒンジ部材30の基部30bをコンパクトに出来る。図示の実施形態では、可動ヒンジ部材31,32の回動軸(ピン33)、固定ヒンジ部材30のボルト孔30c、および補強ビード34が、側面視において上下方向(車両垂直方向)に一直線に並ぶように配置されている。
さらに、実施形態では、ボルト孔30c,30dを、車両前後方向に2箇所設けているが、このようにボルト孔を複数配設する場合には、取付け部位となるヒンジブラケット2(またはフロアパネル5)のボルト孔2c,2fとの寸法精度のばらつきを考慮する必要がある。車体側の部品であるヒンジブラケット2(またはフロアパネル5)に、予めウエルドナット2e,3fを固定しておくことは、取付け時の作業性の点で有利であるので、そこに取付けられるセンターヒンジ3の側で、上記の寸法精度のばらつきを吸収させ、組付け不良を防止する必要がある。
そこで、複数のボルト孔30c,30dのうち、車両前後方向の後方に位置したボルト孔30cを、使用する締付けボルト35cの径に対応した径を有する寸法基準孔とし、他のボルト孔30dを締付けボルト35dの径に対し、大径であるかまたは長孔として、寸法精度のばらつきを吸収可能とするとともに、センターヒンジ3に車両後方側から荷重が作用した場合における、後方側のボルト孔30c位置のずれと、それに伴うセンターヒンジ3の接合面内での回動を防止し、車両前後方向に配向された固定ヒンジ部材30の曲げ強度を最大限に保持し、センターヒンジ3の変形や破損を防止する構造としている。
以上述べたようなセンターヒンジ構造を備えた車両の走行時において、該車両に前方から衝撃荷重が作用すると、荷室6に載置された荷物60は、図2に示すように、車両前方に向けて移動しシートバック11,12に衝突する。この際、シートバック11,12の下部がサイドヒンジ21,22およびセンターヒンジ3で支持されるとともに、左右各側上部がロック機構41,42で支持されているのに対し、中央分割部の上部には連結構造が存在しないため、シートバック11,12には、中央分割部が外側に開くように変形させようとする力が作用することになる。
このため、シートバック11,12のセンターヒンジ3には、可動ヒンジ部材31,32が前方および左右両方向へ引張され、斜め上方に向かう荷重が作用することによって、折曲げ部30fが開かれる方向に変形しようとするが、折曲げ部30fに補強ビード34を設けたことにより、折曲げ部30fの曲げ剛性や捻り剛性が高められ、折曲げ部30fの変形が抑制され、センターヒンジ3の変形や破損が防止される。特に、ボルト35cに近接配置された補強ビード34により、基部30b自体の剛性が高められ、基部30bの、接合面(2a)から捲れ上がるような変形が抑制され、接合面と強固に一体化されることで、センターヒンジ3の変形や破損が防止される。
すなわち、可動ヒンジ部材31,32の回転中心3a(ピン33)、固定ヒンジ部材30のボルト孔30c、および補強ビード34が、側面視において上下方向に一直線に並ぶような配置によって、固定ヒンジ部材30の変形と、それに伴う回転中心3aから取付け部位の車体までの位置関係のずれが抑制され、固定ヒンジ部材30が最大強度を発揮できる取付け姿勢に保持されるので、前記衝撃荷重が、可動ヒンジ部材31,32、ピン33、固定ヒンジ部材30、ボルト孔30c、ヒンジブラケット2、フロアパネル5へと確実に伝達され、シートバック11,12やセンターヒンジ3の変形や破損が防止される。
さらに、センターヒンジ3は、固定ヒンジ部材30の基部30bが固定されるヒンジブラケット2の上面部2aが、車両後方に向かって高くなる傾斜面であるので、固定ヒンジ部材30の曲げ剛性が一層高められるとともに、センターヒンジ3を固定しているボルト35c,35dには、剪断応力だけでなく軸方向の引張応力が作用することになり、ボルトなどの締結部材にとって強度的に最も有利な軸方向の引張り強度をセンターヒンジ3の固定構造に利用でき、有利である。
上記実施形態においては、基部30bにボルト孔30c,30dを2箇所設け、2本のボルト35c,35dで固定する場合を示したが、ボルト孔を3箇所以上設けても良い。また、前方のボルト孔30dを、ボルト孔2dに係合する爪などに変更し、後方1箇所のボルト35cのみで固定することもできる。また、上記実施形態においては、左右のシートバック11,12が中央で分割された5:5分割式の場合を示したが、左右のシートバックは、6:4など他の比率で左右に分割されている場合にも本発明は適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能であることを付言する。
本発明実施形態に係わる分割可倒式シートバックを備えた車両用座席を後方から見た斜視図である。 本発明実施形態に係わる分割可倒式シートバックを備えた車両用座席を示す一部切除した側面図である。 本発明実施形態に係わる分割可倒式シートバックのセンターヒンジ付近を示す要部側断面図である。 本発明実施形態に係わるセンターヒンジを示す正面図である。 本発明実施形態に係わるセンターヒンジを示す斜視図である。 分割可倒式シートバックに後方から荷重が作用した状態を示す模式的な平面図である。
符号の説明
1 後部座席
2 ヒンジブラケット
3 センターヒンジ
5 フロアパネル
6 荷室
11,12 シートバック
13 シートクッション
21,22 サイドヒンジ
30 固定ヒンジ部材
30a 支持部
30b 基部
30c,30d ボルト孔
30f 折曲げ部
35c,35d ボルト
31,32 可動ヒンジ部材
33 ピン
34 補強ビード
34a 稜線

Claims (4)

  1. 荷室の前方に配置され、左右に分割して前倒し可能なシートバックであって、前記シートバックは、左右各側下部に配設されたサイドヒンジと、中央分割部の下部に配設されたセンターヒンジとで回動可能に支持され、かつ、起立状態に保持されるべく左右各側上部にロック機構を有する一方、中央分割部の上部には連結構造を有さない分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造であって
    前記センターヒンジは、車体側に固定される固定ヒンジ部材と、左右のシートバックを固定する左右一対の可動ヒンジ部材とを備え、
    前記固定ヒンジ部材は、前記車体側への固定面をなす基部と、該基部の一側から折曲げ部を介し車幅方向の軸に垂直に立設された支持部とを備え、前記支持部の上端に前記各可動ヒンジ部材が回動可能に軸支され、
    前記基部には、前記固定ヒンジ部材を螺着する第1および第2のボルトを挿通する第1および第2のボルト孔が車両前後方向に並べて穿設されており、前記第2のボルト孔は、前記第1のボルト孔の前方に配置され、前記第1のボルト孔は、前記第1のボルトの径に適合した孔径を有しており、
    前記折曲げ部には、側面視において前記可動ヒンジ部材の回動中心と前記第1のボルト孔中心とを結ぶ直線と交差する位置に補強ビードが形成されているものにおいて
    前記補強ビードは、前記折曲げ部と交差する方向に配向されかつ前記支持部と前記基部との間に斜めに延在する稜線と、前記稜線の前後に位置した前斜面と後斜面とを有し、前記前斜面が前記後斜面よりも緩傾斜で大きい非対称形状をなす三角ビードであり、前記稜線が、前記第1のボルト孔の中心より車両前後方向の後方にずれて配置されていることを特徴とする分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造。
  2. 前記第2のボルト孔は、該孔に挿通される前記第2のボルトの径に適合する孔径より大径であるかまたは長孔であることを特徴とする請求項に記載の分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造。
  3. 前記第2のボルトおよび前記第2のボルト孔の代わりに、前記基部に車体側のボルト孔に係合する爪が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造。
  4. 前記固定ヒンジ部材の基部が固定される車体側の固定面は、車両後方に向かって高くなる傾斜面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分割可倒式シートバックのセンターヒンジ構造。
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