JP4983920B2 - 熱電変換素子、熱電変換モジュール、および熱電変換素子の製造方法 - Google Patents

熱電変換素子、熱電変換モジュール、および熱電変換素子の製造方法 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電変換素子、熱電変換モジュール、および熱電変換素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化防止のため、二酸化炭素の削減が重要な課題となるに至り、熱を直接電気に変換することが可能な熱電変換素子が、有効な廃熱利用技術の一つとして着目されている。
【0003】
そして、従来の熱電変換素子としては、例えば、図6に示すように、p型熱電変換材料51とn型熱電変換材料52と、低温側電極56と、高温側電極58とを備えた構造を有する熱電変換素子50が知られている。
【0004】
この熱電変換素子50において、2種の熱電変換材料51,52は、熱と電気とのエネルギー変換材料であり、それぞれの低温側の端面である低温側接合部53bにおいて低温側電極56と接続されている。また、熱電変換材料51,52は、高温側の端面である高温側接合部53aにおいて高温側電極58を介して接続されている。
そして、この熱電変換素子50においては、高温側接合部53aと低温側接合部53bとに温度差が与えられると、ゼーベック効果により起電力が生じ、電力が取り出される。
【0005】
しかし、この熱電変換素子50の構造の場合、2種の熱電変換材料51,52の接続に電極56,58が用いられており、電極−熱電変換材料間に接触抵抗が生じるという問題点がある。
【0006】
ところで、熱電変換素子の発電能力は、材料の熱電変換特性や素子に与える温度差によって決まるが、熱電変換材料の占有率(熱電変換素子に生じる温度差の方向に対し、垂直な面における熱電変換材料部が占める面積の割合)の影響も大きく、熱電変換材料の占有率を大きくすることで、熱電変換素子の単位面積当りの発電能力を高めることができる。
しかし、この熱電変換素子50のような従来例の構造の場合、2種の熱電変換材料51,52の間には、絶縁用の空隙層が設けられているため、熱電変換材料の占有率を大きくするには、おのずと限界がある。
【0007】
また、2種の熱電変換材料51,52の間には、絶縁用の空隙が設けられているため、落下などの衝撃により損傷しやすく、信頼性が低いという問題点がある。
【0008】
上述のように、熱電変換素子の発電能力を高めるためには、熱電変換材料の占有率を大きくすることが望まれる。このような課題を解決する一方法として、p型、n型熱電変換材料が直接接合された構造を有する熱電変換素子が提案されている(特許文献1,2参照)。
この特許文献1や特許文献2に示された直接接合型の熱電変換素子では、p型、n型熱電変換材料が直接接合され、両者の間に空隙などを設ける必要がないため、熱電変換材料の占有率を大きくすることができる。
すなわち、特許文献1には、p型、n型熱電変換材料を交互に積層した熱電変換素子であって、p型、n型熱電変換材料が電気的に接続され、積層界面の接合領域以外の領域に絶縁層が介在されている熱電変換素子が示されている。ここで、絶縁層は、ZrO2、Al23、MgO、TiO2およびY23よりなる群から選ばれる1種類又は2種類以上の絶縁体セラミックスとガラスを含み、ガラスはSiO2、B23、Al23およびアルカリ土類金属酸化物を含有するものであり、ガラスの含有割合が10〜50重量%である混合材料を焼成したものである。また、p型、n型熱電変換材料は、鉄珪化物(FeSi2)を変性したものを焼成したものである。
しかしながら、特許文献1に示された熱電変換素子の場合、熱電変換材料として鉄珪化物(FeSi2)系の材料が用いられているため、真空中で焼成するという特殊な焼成方法が必要であって、コストの増大や、製造工程の複雑化を招くという問題点がある。また、鉄珪化物系の材料は熱伝導率が高いので、熱電変換素子に温度差を持たせにくいという問題点もあり、また、高温で酸化し、劣化するおそれもある。
また、他の熱電変換素子として、2種類以上の酸化物半導体の粉末をダイスに2層以上に重ねて充填し、加圧下で放電プラズマ焼結することにより、p型、n型半導体材料を接合した熱電変換素子が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に示された熱電変換素子の場合、熱電変換材料として酸化物の熱電変換材料を用いているものの、例えば、n型熱電変換材料としてウルツ鉱型構造のZnOを変性した材料、p型熱電変換材料として正方晶構造のNiOが用いられている。両者は、焼結温度も異なるので、加圧しながら、すなわち形状を維持しながら焼結する必要があり、特許文献1の場合と同じく、コストの増大や、製造工程の複雑化を招くという問題点がある。
【0009】
また、熱電変換素子を構成する熱電変換材料として、化学式(La1-XBaX2CuO4、(La1-XSrX2CuO4、または(Y1-XBaX2CuO4のいずれかの組成であり、式中のxが、0<x<1の範囲の値をとる熱電材料が提案されている(特許文献3)。また、この特許文献3には、熱電材料の焼成温度が1100℃/5時間であることが示されている。
また、熱電変換素子を構成する熱電変換材料として、化学式Nd2CuO4で表される複合酸化物に対してZrまたはPrをドープしてなる熱電変換材料が示されている(特許文献4参照)。また、この特許文献4には、熱電材料の焼成温度が1100℃/10時間であることが示されている。
しかしながら、特許文献3、特許文献4に示された従来技術の場合、酸化物の熱電変換材料の組成やその焼成条件は記載されているものの、小型、高性能の熱電変換素子を得るために必要なn型、p型の熱電変換材料の組み合わせやその直接接合方法に関しては、具体的な提案がなされていないのが実情である。
【特許文献1】
特開平8−32128号公報
【特許文献2】
特開2002−118300号公報
【特許文献3】
特公平6−17225号公報
【特許文献4】
特開2000−12914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、酸化物からなるp型熱電変換材料およびn型熱電変換材料を用いて、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料とが直接接合した熱電変換材料の占有率の大きい熱電変換素子を実現するとともに、酸化による劣化を招くことなく高温まで使用することが可能で、耐衝撃に優れ、かつ、小型で、高特性の熱電変換素子、熱電変換モジュール、および熱電変換素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の熱電変換素子は、
p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料との接合面の一部の領域においては、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とが直接接合し、
前記接合面の他の領域では、前記p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とが、絶縁材料を介して接合した構造を有する熱電変換素子であって、
前記p型酸化物熱電変換材料、前記n型酸化物熱電変換材料、および前記絶縁材料が同時焼結されており、かつ、
前記p型酸化物熱電変換材料が、層状ペロブスカイト構造である組成式:A 2 BO 4 (ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とし、
前記n型酸化物熱電変換材料が、層状ペロブスカイト構造である組成式:D 2 EO 4 (ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とし、
前記絶縁材料が、酸化物と、ガラスとを含み、
前記ガラスとして、軟化点が550〜750℃のガラスが用いられていること
を特徴としている。
【0012】
また、本発明の熱電変換素子においては、前記p型酸化物熱電変換材料、前記n型酸化物熱電変換材料、および前記絶縁材料を、大気中で同時焼結させたものであることを特徴としている。
【0013】
また、本発明の熱電変換モジュールは、熱電変換素子を複数備えることを特徴としている。
【0014】
また、本発明の熱電変換素子の製造方法は、
層状ペロブスカイト構造である組成式:A 2 BO 4 (ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とする、p型酸化物熱電変換材料シートを成形する工程と、
層状ペロブスカイト構造である組成式:D 2 EO 4 (ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とする、n型酸化物熱電変換材料シートを成形する工程と、
前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートの接合面の一部を除いた領域に、酸化物と、軟化点が550〜750℃のガラスを含む絶縁材料を配設する工程と、
前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートとを積層して、前記絶縁材料が配設されていない領域では、前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートとが直接接合し、前記絶縁材料が配設された領域では、前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートとが前記絶縁材料を介して接合した積層体を形成する工程と、
前記積層体を一体に焼成して、前記p型酸化物熱電変換材料と、前記n型酸化物熱電変換材料と、前記絶縁材料とを共焼結させる工程と、
を具備することを特徴としている。
【0015】
また、本発明の熱電変換素子の製造方法は、前記p型酸化物熱電変換材料、前記n型酸化物熱電変換材料、および前記絶縁材料を、大気中で一体焼結させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明の熱電変換素子は、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料との接合面の一部の領域では、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とを直接接合させるとともに、接合面の他の領域では、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とを、絶縁材料を介して接合するようにしているので、従来のように、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料を電極を介して接続するようにした場合に比べて、熱電変換材料の占有率を高めることができ、発電能力を高めることが可能になるとともに、接合部の抵抗を小さくすることが可能になる。
【0017】
また、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とが直接接合および絶縁材料を介しての接合により、接合面において確実に接合されていることから、耐衝撃性を向上させることが可能になるとともに、空隙を介在させることにより絶縁を行うようにした従来の熱電変換素子の場合よりも、絶縁層を薄くすることが可能になり、高集積化を図ることができる。
【0018】
また、p型酸化物熱電変換材料として、層状ペロブスカイト構造である組成式:A 2 BO 4 (ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とするものを用い、n型酸化物熱電変換材料として、層状ペロブスカイト構造である組成式:D 2 EO 4 (ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とするものを用いるとともに、前記絶縁材料として、酸化物と、ガラスを含むものを用いるようにしているので、p型酸化物熱電変換材料、n型酸化物熱電変換材料、および絶縁材料を、大気中で一体焼結させることが可能になり、熱電変換材料の占有率の大きい熱電変換素子を実現することが可能になる。
【0019】
また、本発明の熱電変換素子は、p型酸化物熱電変換材料、n型酸化物熱電変換材料、および絶縁材料が、大気中で同時焼結されたものとすることが可能で、あり、その場合、製造工程を簡略化することが可能になり、経済的に優れた熱電変換素子を提供することができる。
【0020】
また、本発明の熱電変換素子の製造方法においては、絶縁材料が配設されていない領域では、上述のようなp型酸化物熱電変換材料シートと上述のようなn型酸化物熱電変換材料シートとが直接接合し、絶縁材料が配設された領域では、p型酸化物熱電変換材料シートとn型酸化物熱電変換材料シートとが絶縁材料を介して接合した積層体を形成し、この積層体を一体に焼成して、p型酸化物熱電変換材料と、n型酸化物熱電変換材料と、絶縁材料とを共焼結させるようにしているので、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料とが直接接合した熱電変換材料の占有率の大きい熱電変換素子を実現することが可能になる。
【0021】
また、p型酸化物熱電変換材料として、層状ペロブスカイト構造である組成式:A2BO4(ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とするものを用い、n型酸化物熱電変換材料として、層状ペロブスカイト構造である組成式:D2EO4(ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とするものを用いるとともに、前記絶縁材料として、酸化物と、ガラスを含むものを用いているのでp型酸化物熱電変換材料、n型酸化物熱電変換材料、および絶縁材料を、大気中で一体焼結させることが可能になり、熱電変換材料の占有率の大きい熱電変換素子を実現することが可能になる。
また、上述の材料を用いることにより、p型、n型熱電変換材料を一体焼成する場合において、焼成時の収縮挙動を両者で近いものにできることから、p型、n型の熱電変換材料どうしが剥がれたり、クラックが生じたりするというような欠陥を防止することが可能で、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料との接触抵抗を一層低減することができる。
また、絶縁材料として、酸化物と、ガラスを含むものを用いているので、絶縁材料の焼結性をp型およびn型熱電変換材料と合わせることが可能になり、p型熱電変換材料、n型熱電変換材料、および絶縁材料を特別な焼成方法および雰囲気を用いることなく同時焼成することが可能になる。
【0022】
また、絶縁材料を構成するガラスとして、ガラス軟化点が550〜750℃のガラスを用いるようにしているので、絶縁層の構成材料が拡散層に拡散することを抑制して、特性の良好な熱電変換素子を得ることが可能になる。
【0023】
また、本願発明の熱電変換素子は、p型熱電変換材料と、n型熱電変換材料と、絶縁材料のそれぞれに、酸化物材料を使用し、かつ、接合用電極を使用しないため、酸化による劣化を招くことなく高温まで使用することが可能になる。
【0024】
また、p型酸化物熱電変換材料と、n型酸化物熱電変換材料と、絶縁材料とを共焼結させるようにした場合、各材料間の空隙がなくなり、接合強度を十分に高めることができる。また、共焼結させることにより、別途材料の接合工程を設けたりすることを必要とせず、また、接合用の電極も不要でその製造工程を必要としないことから、製造コストを削減することができる。
【0025】
また、本発明の熱電変換モジュールは、高集積化、高強度化された上記本発明の熱電変換素子を複数備えており、小型で、熱電変換材料間の接触抵抗が低く、特性の高い熱電変換モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態1にかかる熱電変換素子を示す図である。
【図2】本発明の実施形態2にかかる熱電変換モジュールを示す図である。
【図3】本発明の実施例にかかる熱電変換素子との比較のために作製した比較例の熱電変換素子を示す図である。
【図4】本発明の実施例にかかる熱電変換素子(試料2)の温度差と無負荷時起電力の関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例にかかる熱電変換素子(試料2)の、上面が400℃、下面が20℃の温度条件下における出力特性を示す図である。
【図6】従来の熱電変換素子を示す図である。
【符号の説明】
【0027】
10 熱電変換素子
11 p型熱電変換材料(p型酸化物熱電変換材料)
12 n型熱電変換材料(n型酸化物熱電変換材料)
13 絶縁材料(複合絶縁材料)
14a 第1の電極
14b 第2の電極
15a 高温側接合部
15b 低温側接合部
16 接合面
16a 接合面の一部の領域
16b 接合面の他の領域
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0029】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる熱電変換素子10を示す図である。図1に示すように、この実施形態1の熱電変換素子10は、酸化物を主たる成分とする材料からなるp型熱電変換材料(以下「p型酸化物熱電変換材料」)11と、酸化物を主たる成分とする材料からなるn型熱電変換材料(以下「n型酸化物熱電変換材料」)12とを備えている。
【0030】
また、実施形態1の熱電変換素子10においては、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12との接合面16の一部の領域16aでは、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12とが電極などを介することなく直接接合している。また、両者の接合面16のうち、直接接合した一部の領域16aを除く他の領域16bでは、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12が、酸化物とガラスとを含む絶縁材料(複合絶縁材料)13を介して接合した構造を有している。
【0031】
また、p型酸化物熱電変換材料11の下部には電力取り出し用の第1の電極14aが配設され、n型酸化物熱電変換材料の下部には電力取り出し用の第2の電極14bが配設されている。
【0032】
また、この実施形態1の熱電変換素子10では、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12とが直接接合している側が高温側接合部15aとなり、第1、第2の電極14a,14bが形成されている側が低温側接合部15bとなるように構成されている。
【0033】
そして、この実施形態1の熱電変換素子10において、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12には酸化物を主たる成分とする材料が用いられている。
【0034】
p型酸化物熱電変換材料としては、層状ペロブスカイト構造である組成式:A2BO4で表される物質を主たる成分とする材料が用いられている。
p型酸化物熱電変換材料11の組成式:A2BO4におけるAは、La(ランタン)を含むものであることが望ましい。また、SrをA2-xSrxにおいて、0≦x<0.2の範囲で置換することが望ましい。AとしてLaを選定することにより、p型の熱電変換材料を実現することが可能になり、またSrを0≦x<0.2の範囲で置換することにより、材料の低抵抗化を図ることができる。Srが0.2以上となると、低抵抗化の効果は得ることができるものの、ゼーベック係数が低く、小さい起電力しか得ることができない。
また、Bは少なくともCuを含む1種または複数の元素である。
【0035】
また、n型酸化物熱電変換材料としては、層状ペロブスカイト構造である組成式:D2EO4で表される物質を主たる成分とする材料が用いられている。
n型酸化物熱電変換材料12の組成式:D2EO4におけるDは、Pr(プラセオジウム)、Nd(ネオジウム)、Sm(サマリウム)、Gd(ガドリニウム)の少なくとも一種を含むものであることが望ましい。
また、CeをD2-yCeyにおいて、0≦y<0.2の範囲で置換することが望ましい。DとしてPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも一種を選定することにより、n型の熱電変換材料を実現が可能になり、またCeを0≦y<0.2の範囲で置換することにより、材料の低抵抗化を図ることができる。Ceが0.2以上となると、低抵抗化の効果は得ることができるものの、ゼーベック係数が低く、小さい起電力しか得ることができない。
また、Eは少なくともCuを含む1種または複数の元素である。
【0036】
また、複合絶縁材料は、酸化物とガラスの混合物で構成され、その構成材料や組成は、p型酸化物熱電変換材料、n型酸化物熱電変換材料との共焼成に必要な条件などを考慮して適宜選択される。
【0037】
酸化物については、例えば、Mg2SiO4(フォレステライト)を用いることができる。また,BaTiO3を用いることも可能である。
【0038】
また、ガラスについては、軟化点が550〜750℃の範囲となるように構成要素を選定するのが望ましい。
ガラスの軟化点が550℃よりも低くなると、ガラスの構成元素が熱電変換材料に拡散して出力特性が小さくなるため、ガラス軟化点は550℃以上であることが好ましい。また、ガラスの軟化点が750℃以上になると、酸化物とガラスで構成された複合絶縁材料の焼成温度が高くなり、熱電変換材料との同時焼成が困難になることから、ガラス軟化点は750℃以下であることが好ましい。
【0039】
また、複合絶縁材料中のガラスの含有割合については、酸化物熱電材料と同時焼成することができれば特に制約はないが、ガラスの含有量が多くなると、ガラスの構成元素が熱電変換材料に拡散して出力特性が低下する場合があるので、複合絶縁材料中のガラスの含有割合は20重量%以下とすることが好ましい。
なお、本願発明において用いることが望ましいガラスとして、Li2O−ZnO−B23−SiO2系ガラスなどが例示される。
【0040】
第1および第2の電極14a,14bは、電力を取り出すための端子用の電極であり、この実施形態1では、低温側の端部に接続されているが、電極の配設位置は、特にこれに限定されるものではなく、高温側に接続されていてもよく、低温側および高温側に接続されていてもよい。ただし、高温側に接続された場合に、電極の酸化、マイグレーションの問題が生じるようなときには、低温側に接続されることが望ましい。
【0041】
次に、実施形態1における熱電変換素子10の製造方法について説明する。
(1)まず、層状ペロブスカイト構造である組成式:A2BO4(ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表されるp型酸化物熱電変換材料を主たる成分とするp型酸化物熱電変換材料シートを成形する。
(2)次に、層状ペロブスカイト構造である組成式:D2EO4(ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表されるn型酸化物熱電変換材料を主たる成分とするn型酸化物熱電変換材料シートを成形する。
(3)それから、p型酸化物熱電変換材料シートとn型酸化物熱電変換材料シートの接合面の一部領域を除いた領域に、酸化物とガラスとを含む複合絶縁材料を配設する。複合絶縁材料としては、例えば、Mg2SiO4とガラスを配合した材料を使用する。
(4)次に、p型酸化物熱電変換材料シートとn型酸化物熱電変換材料シートを積層して、複合絶縁材料が配設されていない領域では、p型酸化物熱電変換材料シートとn型酸化物熱電変換材料シートとが直接接合し、複合絶縁材料が配設された領域では、p型酸化物熱電変換材料シートとn型酸化物熱電変換材料シートとが複合絶縁材料を介して接合した積層体を形成する。
(5)それから、積層体を一体に焼成して、p型酸化物熱電変換材料と、n型酸化物熱電変換材料と、複合絶縁材料とを共焼結させる。
(6)その後、共焼結させた焼結体に電極を形成することにより、図1に示すような構造を有する熱電変換素子10が得られる。
【0042】
この実施形態1の熱電変換素子10においては、同じ結晶構造の材料からなるp型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12とが直接接合されているので、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12との間に電極を備える必要がない。そのため、電極と、p型酸化物熱電変換材料およびn型酸化物熱電変換材料との接合部で発生する接触抵抗をなくすことができる。
【0043】
また、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12に同じ結晶構造の材料が用いられているので、異材料を接合した場合の接触抵抗よりも高温側接合部15aにおける両者の接触抵抗を減少させることができる。
【0044】
さらに、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12との間に電極を備える必要がないので、高温側接合部15aで金属の酸化が発生して特性が劣化することがない。そのため、熱電変換素子10の高温側をより高温にすることができる。さらに、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12との接合面16のうち直接接合していない領域16bは、酸化物とガラスとを含む複合絶縁材料13を介して接合しているので、高密度化、小型化を実現することができる。
【0045】
さらに、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12とに、同系の結晶構造の材料を用いるとともに、複合絶縁材料13に酸化物とガラスの複合材料を使用するようにしているので、特別な焼成方法及び雰囲気を用いずに共焼結させることが可能で、効率よく高特性の熱電変換素子10を製造することができる。
なお、異材料の場合、ホットプレス、高温等方圧プレス、または放電プラズマ焼結などの特殊な焼成方法を用いないと共焼結させることが難しいので、同じ結晶構造の材料を用いることが望ましい。
【0046】
上述のように実施形態1の態様によれば、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料間の接触抵抗が低く、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料の、酸化による劣化を招くことなく高温まで使用することが可能で、耐衝撃性に優れ、かつ小型、高特性の熱電変換素子を得ることができる。
【0047】
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2における熱電変換モジュールの概略構成を示す図である。
【0048】
この実施形態2の熱電変換モジュール20は、一つのp型酸化物熱電変換材料11と、一つのn型酸化物熱電変換材料12とを有する熱電変換素子10が複数接合され、かつ、両端側の下部(低温側接合部)15bには、第1および第2の電極14a,14bが配設された構造を有している。
【0049】
なお、図2では、一対のp型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12からなる熱電変換素子10を三個備えた構造を示しているが、熱電変換モジュール20を構成する熱電変換素子10の数に特別の制約はない。
【0050】
また、この実施形態2の熱電変換モジュール20では、熱電変換素子10として、上記実施形態1の熱電変換素子10と同じ構成の熱電変換素子10が用いられており、一つの熱電変換素子10を構成するp型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12とは高温側接合部15aにおいて直接接合し、接合面の他の領域は、複合絶縁材料13を介して接合されている。そして、一つの熱電変換素子10のp型酸化物熱電変換材料11と、隣り合う他の熱電変換素子10のn型酸化物熱電変換材料12とは、互いに低温側接合部15bで直接接合されている。すなわち、隣り合う熱電変換素子10間においても、p型酸化物熱電変換材料と、n型の酸化物熱電変換材料とが直接接合している。
【0051】
また、この実施形態2における熱電変換モジュール20は、実施形態1の熱電変換素子10の製造方法に準じる方法により製造することができる。
具体的には、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12を所定個数用意するとともに、複合絶縁材料を用意し、図2に示すような構成となるように接合する工程を経て製造される。
【0052】
以上説明したように、実施形態2の熱電変換モジュール20は、上記実施形態1の熱電変換素子10,すなわち、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料の間の接触抵抗が低く、かつ、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料の、酸化による劣化を招くことなく高温まで使用することが可能で、小型、高特性の熱電変換素子10を複数備えており、小型で、耐衝撃性に優れ、しかも変換効率の高い熱電変換モジュールを得ることができる。
【実施例】
【0053】
以下、本発明の実施例を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0054】
ここでは、実施例にかかる熱電変換モジュールを作製するにあたって、まず、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料との間に介在させるべき絶縁材料について検討した。
【0055】
具体的には、下記の表1に示す、軟化点の異なるガラスA,ガラスB,ガラスC,ガラスD,ガラスE,およびガラスFを用意し、これらのガラスと酸化物(フォレステライト(Mg2SiO4)粉末)を配合した材料を絶縁材料として、熱電変換モジュールを作製し、ガラス軟化点の影響を調べるとともに、ガラス粉末とフォレステライト粉末の比率の最適条件について調べた。
【0056】
(1)ガラスの軟化点の影響
以下の、熱電変換材料および絶縁材料を用意した。
(a)p型熱電変換材料:(La1.97Sr0.03)CuO4
(b)n型熱電変換材料:(Pr1.95Ce0.05)CuO4
(c)絶縁材料 :Mg2SiO4粉末、および、Li2O−ZnO−B23−SiO2系のガラス粉末
なお、上記のガラス粉末としては、組成を変化させることにより、軟化点を、520〜810℃の範囲で異ならせた、ガラスA,ガラスB,ガラスC,ガラスD,ガラスE,およびガラスFの6種類のガラス(表1参照)を準備した。
そして、上述のガラス粉末と、フォレステライト(Mg2SiO4)粉末とを、ガラス粉末:フォレステライト(Mg2SiO4)粉末=17.5:82.5(重量比)の割合で配合したものを絶縁材料(複合絶縁材料)として用いた。
【0057】
<熱電変換モジュールの作製>
上述のp型熱電変換材料、n型熱電変換材料、および絶縁材料を用いて、pn接合が8対の熱電変換モジュールを作製した。
そして、大気中975〜1020℃の焼成条件で焼成を行い、素子の割れや層剥れの発生状況を調査した。
具体的には、それぞれ10個の試料(熱電変換モジュール)を作製し、1個でも素子の割れや層剥れが生じた条件を×、10個の試料すべてにおいて素子の割れや層剥れが生じない条件を○として評価した。
その結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
Figure 0004983920
【0059】
表1より、ガラスの軟化点が550℃未満になると、ガラスの構成元素が素子に拡散することと、複合絶縁材料の焼成温度が低下することにより、素子の割れや層剥れが発生するため、好ましくないことがわかる。
【0060】
また、ガラスの軟化点が750℃を超えると、ガラスとMg2SiO4で構成される複合絶縁材料の焼成温度が高くなり、熱電変換材料との同時焼成が困難になり、割れや剥れが発生する。
【0061】
(2)ガラス粉末とMg2SiO4粉末の比率の最適化データ
軟化点が610℃の、表1のガラスCと、Mg2SiO4粉末の比率を、0:100〜30:70の範囲で変化させた絶縁材料を用意し、上記(1)の場合と同じp型熱電変換材料、n型熱電変換材料を用いて、pn接合が8対の熱電変換モジュールを作製し、素子の割れや層剥れの発生状況を調査した。
なお、具体的には、それぞれ10個の試料(熱電変換モジュール)を作製し、1個でも素子の割れや層剥れが生じた条件を×、10個の試料すべてにおいて素子の割れや層剥れが生じない条件を○として評価した。
その結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
Figure 0004983920
【0063】
表2から、ガラス粉末とMg2SiO4粉末の混合比率は、5:95〜25:75(重量比)の範囲とすることが好ましいことがわかる。
【0064】
ガラスの比率が25重量%を超えると、ガラスの構成元素が素子に拡散すること、複合絶縁材料の焼成温度が低下することにより、割れや剥れが発生するので好ましくない。
また、ガラスの比率が5重量%未満になると、ガラスとMg2SiO4で構成される複合絶縁材料の焼成温度が高くなり、熱電変換材料との同時焼成が困難になり、割れや剥れが発生する。
【0065】
(実施例の熱電変換モジュール(試料1,2)の作製)
まず、p型熱電変換材料の出発原料として、La23、SrCO3、CuOを準備した。
【0066】
また、n型熱電変換材料の出発原料として、Pr611、CeO2,CuO、もしくはNd23、CeO2、CuOを準備した。
そして、これらの出発原料を表3の組成となるように秤量した。
【0067】
【表3】
Figure 0004983920
【0068】
それから、これらの粉末に純水を溶媒として添加し、16時間ボールミル混合を行ってスラリーとした。このスラリーを乾燥させ、その後、大気中900℃で仮焼した。
仮焼して得た粉末を40時間ボールミル粉砕した。得られた粉末に純水、バインダなどを添加して混合し、スラリー化した。
そして、得られたスラリーをドクターブレード法でシート状に成形することにより、厚みが50μmのp型酸化物熱電変換材料シートと、同じく厚みが50μmのn型酸化物熱電変換材料シートを得た。
【0069】
また、複合絶縁材料として、Mg2SiO4粉末、ガラス粉末、ワニス、溶剤を混合し、ロール機を用いて絶縁ペーストを作製した。
なお、ガラス粉末としては、軟化点を610℃に調整した、Li2O−ZnO−B23−SiO2系のガラス粉末を用いた。また、ガラス粉末とMg2SiO4粉末の混合比率を、17.5:82.5(重量比)として、絶縁ペーストを作製した。
【0079】
上述のようにして得たp型酸化物熱電変換材料シート、n型酸化物熱電変換材料シート上に、上述のようにして作製した絶縁ペーストを厚み10μmで印刷した。
その後、絶縁ペーストを印刷していないp型酸化物熱電変換材料シートを4枚、10μmの絶縁ペーストを印刷したp型酸化物熱電変換材料シートを1枚、絶縁ペーストを印刷していないn型酸化物熱電変換材料シートを4枚、10μmの絶縁ペーストを印刷したn型酸化物熱電変換材料シートを1枚の順に積層し、これを25対になるように交互に積層して積層体を作製した。
【0071】
それから、作製した積層体を等方静水圧プレス法にて200MPaで圧着した後、所定の大きさにダイシングソーで切断し、成形体を得た。
得られた成形体を480℃で脱脂し、その後、大気中900〜1050℃で焼成して焼成体を得た。
それから、得られた焼成体を研磨し、両側面の下端にAgペーストをスクリーン印刷し、約700℃で焼き付けることにより、電力取り出し用の電極(この実施例ではAg電極)を形成し、本発明の実施例の熱電変換モジュールである試料1および2を得た。
【0072】
この試料1および2の熱電変換モジュールは、上記実施形態1の熱電変換素子10と同様の構造を有する熱電変換素子を25個備えるとともに、図2に示す実施形態2の熱電変換モジュール20と同様に、一つの熱電変換素子のp型酸化物熱電変換材料と、隣り合う他の熱電変換素子のn型酸化物熱電変換材料とが、互いに低温側接合部で直接接合された構造を有している。
【0073】
(比較用の熱電変換モジュール(試料3)の作製)
上記実施例の熱電変換モジュールと対比するため、以下の方法で比較用の試料3を作製した。
p型酸化物熱電変換材料の出発原料として、La23、SrCO3、CuOを準備した。
また、n型酸化物熱電変換材料の出発原料として、Pr611、CeO2、CuOを準備した。
そして、これらの出発原料を表4の組成となるように秤量した。
【0074】
【表4】
Figure 0004983920
【0075】
それから、これらの粉末に純水を溶媒として添加し、16時間ボールミル混合を行ってスラリーとした。このスラリーを乾燥させ、その後大気中900℃で仮焼した。そして、得られた粉末にバインダを添加し、純水を溶媒として16時間ボールミル混合を行った。
それから、得られたスラリーを乾燥させ、その後プレス機を使用して1000kg/cm2で成形を行った。
得られた成形体、すなわち、p型酸化物熱電変換材料となるべき成形体およびn型酸化物熱電変換材料となるべき成形体を400℃で脱脂し、その後、それぞれを大気中900〜1050℃で焼成した。
【0076】
焼成後の成形体(p型酸化物熱電変換材料11およびn型酸化物熱電変換材料12(図3参照))を、それぞれ2.4mm×1.4mm×3.6mmに切断した。
その後、サイズが25mm×25mm、厚み500μmのAl23板19に、切断したp型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12が1.5mmの間隔をおいて並び、24対のpn接合対を形成するようにAg電極18をスクリーン印刷した。p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12をAl23板19で挟み、約700℃で焼き付けることにより、熱電変換材料を接合した。
【0077】
これにより、図3に示すように、p型酸化物熱電変換材料11とn型酸化物熱電変換材料12が接続電極18aを介して接続された熱電変換素子10を24個(図3では一列分の6個のみを示している)備え、かつ、一つの熱電変換素子10のp型酸化物熱電変換材料11と、隣り合う他の熱電変換素子10のn型酸化物熱電変換材料12とが、互いに低温側で、接続電極18bを介して接合され、かつ、両端側に電力取り出し用の第1および第2の電極14a,14bが配設された構造を有する比較例の熱電変換素子(試料3)を得た。
【0078】
(比較用の熱電変換モジュール(試料4)の作製)
さらに、以下の方法で、比較用の熱電変換モジュール(試料4)を作製しようとしたが、後述するように、焼成工程で剥離が生じ、意図するような熱電変換モジュールを得ることができなかった。
【0079】
まず、p型酸化物熱電変換材料の出発原料としてNiOを準備するとともに、n型酸化物熱電変換材料の出発原料として、ZnOを準備した。
そして、これらの粉末に、純水を溶媒として添加し、40時間ボールミル粉砕を行った。得られた粉末に純水、バインダなどを添加して混合し、スラリー化した。
得られたスラリーをドクタープレード法でシート状に成形し、p型酸化物熱電変換材料シートおよびn型酸化物熱電変換材料シートを得た。
【0080】
また、複合絶縁材料として、Mg2SiO4粉末、ガラス粉末、ワニス、溶剤を混合し、ロール機で絶縁ペーストを作製した。なお、ここでも、ガラス粉末としては、軟化点を610℃に調整した、Li2O−ZnO−B23−SiO2系のガラス粉末を用いた。また、ガラス粉末とMg2SiO4粉末の混合比率を、17.5:82.5(重量比)として、絶縁ペーストを作製した。
【0081】
上述のようにして得たp型酸化物熱電変換材料シートおよびn型酸化物熱電変換材料シート上に、絶縁ペーストを厚み10μmで印刷した。
その後、絶縁ペーストを印刷していないp型酸化物熱電変換材料シートを4枚、10μmの絶縁体を印刷したp型酸化物熱電変換材料シートを1枚、絶縁ペーストを印刷していないn型酸化物熱電変換材料シートを4枚、10μmの絶縁体を印刷したn型酸化物熱電変換材料シートを1枚の順に積層し、これを25対になるように交互に積層した。
得られた積層体を等方静水圧プレス法にて200MPaで圧着した後、所定の大きさにダイシングソーで切断し、成形体を得た。
それから、得られた成形体を480℃で脱脂し、その後、大気中900〜1400℃で焼成を行った。
【0082】
しかし、成形体を構成するNiOとZnOの焼成工程における収縮挙動の差が大きく、焼成時に剥離が生じてしまい、特性の評価に供することが可能な試料を得ることができなかった。
【0083】
(評価)
上述のようにして作製した本発明の実施例にかかる熱電変換モジュールである試料1および2と、比較例の熱電変換モジュールである試料3について、無負荷時の熱起電力、熱電変換による出力、寸法、強度などを調べ、その特性を評価した。
【0084】
特性を評価するにあたっては、上記実施例の試料と比較例の試料について、低温側である下端が20℃、高温側である上端が400℃となるように温度調整した。
そして、その際の無負荷時熱起電力を電子負荷装置で測定した。次に、電子負荷装置で、熱電変換素子に接続する負荷を変化させて、電圧値、電流値を測定して出力を算出した。
【0085】
また、各試料の寸法をマイクロメーターで測定した。
【0086】
さらに、地上1mのところから各試料を落下させ、電極の剥離の有無などを調べ、耐衝撃性を評価した。
【0087】
温度差380℃における熱起電力、出力、面積寸法、単位面積あたりの出力、落下試験における強度の評価の結果を表5に示す。
【0088】
【表5】
Figure 0004983920
【0089】
なお、表5における面積寸法は、各試料を平面視したときの縦×横の寸法であり、単位面積あたりの出力は、出力を面積で除した値である。
表5に示すように、比較例の試料3の場合、出力は大きいものの面積も大きく、単位面積あたりの出力は0.0050W/cm2と小さいことが確認された。
【0090】
また、比較例の試料(試料3)の場合、落下試験において、電極が剥がれて、電気的に接続できない状態となることが確認された。
【0091】
これに対し、実施例の試料1および2の場合、熱起電力、単位面積あたりの出力が比較例の試料(試料3)よりも優れており、また、落下試験において、電極の剥離などの損傷は全く認められず、電気的接続にもなんら問題がないことが確認された。
【0092】
また、実施例の試料(試料2)についての温度差と無負荷時起電力の関係を図4に示し、出力特性を図5に示す。
図4および図5に示すように、本願発明の実施例にかかる試料2の熱電変換モジュールは、良好な熱電変換特性を備えていることがわかる。なお、本願発明の実施例にかかる試料1も、試料2に準じる熱電変換特性を備えていることが確認されている。
【0093】
なお、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、p型酸化物熱電変換材料およびn型酸化物熱電変換材料の組成やその原料、複合絶縁材料を構成する原料の種類やガラスの配合割合、熱電変換素子および熱電変換モジュールの具体的な構造、製造時の具体的な条件(例えば、寸法や焼成条件、熱電変換モジュールを構成する熱電変換素子の数など)に関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0094】
上述のように、本発明によれば、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料間の接触抵抗が低く、かつ、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料の酸化による劣化を招くことなく高温まで使用することが可能で、特性の良好な熱電変換素子、熱電変換モジュールを得ることが可能になる。
したがって、本発明は、種々の技術分野で、熱を直接電気に変換することが必要になる場合に広く適用することが可能である。

Claims (5)

  1. p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料との接合面の一部の領域においては、p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とが直接接合し、
    前記接合面の他の領域では、前記p型酸化物熱電変換材料とn型酸化物熱電変換材料とが、絶縁材料を介して接合した構造を有する熱電変換素子であって、
    前記p型酸化物熱電変換材料、前記n型酸化物熱電変換材料、および前記絶縁材料が同時焼結されており、かつ、
    前記p型酸化物熱電変換材料が、層状ペロブスカイト構造である組成式:A 2 BO 4 (ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とし、
    前記n型酸化物熱電変換材料が、層状ペロブスカイト構造である組成式:D 2 EO 4 (ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とし、
    前記絶縁材料が、酸化物と、ガラスとを含み、
    前記ガラスとして、軟化点が550〜750℃のガラスが用いられていること
    を特徴とする熱電変換素子。
  2. 前記p型酸化物熱電変換材料、前記n型酸化物熱電変換材料、および前記絶縁材料を、大気中で同時焼結させたものであることを特徴とする請求項1記載の熱電変換素子。
  3. 請求項1または2記載の熱電変換素子を複数備えることを特徴とする熱電変換モジュール。
  4. 層状ペロブスカイト構造である組成式:A 2 BO 4 (ただし、Aは少なくともLaを含み、Bは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とする、p型酸化物熱電変換材料シートを成形する工程と、
    層状ペロブスカイト構造である組成式:D 2 EO 4 (ただし、DはPr、Nd、Sm、Gdの少なくとも1種を含み、Eは少なくともCuを含む1種または複数種の元素)で表される物質を主成分とする、n型酸化物熱電変換材料シートを成形する工程と、
    前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートの接合面の一部を除いた領域に、酸化物と、軟化点が550〜750℃のガラスを含む絶縁材料を配設する工程と、
    前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートとを積層して、前記絶縁材料が配設されていない領域では、前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートとが直接接合し、前記絶縁材料が配設された領域では、前記p型酸化物熱電変換材料シートと前記n型酸化物熱電変換材料シートとが前記絶縁材料を介して接合した積層体を形成する工程と、
    前記積層体を一体に焼成して、前記p型酸化物熱電変換材料と、前記n型酸化物熱電変換材料と、前記絶縁材料とを共焼結させる工程と、
    を具備することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  5. 前記p型酸化物熱電変換材料、前記n型酸化物熱電変換材料、および前記絶縁材料を、大気中で一体焼結させることを特徴とする請求項記載の熱電変換素子の製造方法。
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