JP4980982B2 - 撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラムに係り、特に撮像素子で撮像される画像をリアルタイムに表示(スルー画像の表示)する撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、スルー画像表示時には両方のCCDに蓄積された画像データを交互に読み出しスルー画像表示に適した制御により、AF処理時には一方のCCDの画像データを用いてAF処理を行い、他方のCCDの画像データをスルー画像表示することにより、スルー画像表示時のフレームレートを向上させ、かつAF処理時の性能を高める撮像装置が記載されている。
特許文献2には、被写体光を2個に分割し、分割されたそれぞれの像において光軸と垂直な横方向に移動する被写体像を検出し、検出結果に基づいて被写体の光軸方向及び光軸方向と垂直な方向の被写体の動きを検出し、その被写体に対し合焦を行う自動焦点装置が記載されている。
特開2007―97033号公報 特開平5―93850号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、AF処理に用いるCCDと、スルー画像表示に用いるCCDとで別のCCDを用意しなければならないという問題がある。
また、特許文献2に記載された発明においては、被写体光を2個に分割する必要があるため、構造が複雑になり、またコストがかかるという問題がある。
さらに、特許文献2に記載された発明においては、光軸と垂直な横方向以外に移動する被写体像を検出して被写体の動きを検出するため、光軸と垂直な横方向以外に移動する被写体像に対して合焦精度がよくないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、被写体の動きに合わせたスルー画像撮影やAF制御を簡単な構成で行うことで、スルー画像の画質向上や合焦精度の向上を図ることができる撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一の態様に係る発明は、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された被写体の画像を連続して表示する表示手段と、前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段であって、動く被写体が複数検出された場合には、最大の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された動く被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記フレームレートを制御するフレームレート制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、連続して撮影された画像(スルー画像)から動く被写体を検出し、複数の動く被写体が検出された場合には、移動速度又は移動距離が最大の被写体の移動速度に応じたフレームレートでスルー画像の撮影を行う。これにより、フレームレートの制御に最も適した被写体を選択し、その被写体に最適なフレームレートでスルー画像の撮影をすることができる。そのため、画質のよいスルー画像を得ることができる。
本発明の他の態様によれば、撮影光学系と、該撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子とを含み、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出手段により検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御手段であって、前記算出手段により算出された被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記連続的に行う合焦制御の間隔を制御する自動合焦制御手段と、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には、前記算出手段により算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定手段と、を備え、前記自動合焦制御手段は、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行うことを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、連続して撮影された画像(スルー画像)から動く被写体を検出し、検出された動く被写体の位置の移動速度又は移動距離を算出し、算出された移動速度又は移動距離に応じて連続的に行う合焦制御(コンティニュアスAF)の間隔を制御する。これにより、動く被写体に対する合焦精度を上げることができる。また、複数の動く被写体が検出された場合には、移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体とし、対象被写体に対してAF制御を行う。これにより、最も適した被写体に対して合焦制御をすることができる。
本発明のさらに他の態様によれば、撮影光学系と、該撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子とを含み、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、前記被写体検出手段により検出された動く被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているかを検出する移動方向検出手段と、前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出手段により検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御手段であって、前記移動方向検出手段により検出された被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定する自動合焦制御手段と、前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合に、前記算出手段により算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定手段と、を備え、前記移動方向検出手段は、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているかを検出し、前記自動合焦制御手段は、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行い、かつ前記移動方向検出手段により検出された前記対象被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、連続して撮影された画像(スルー画像)から動く被写体を検出し、動く被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているか検出し、検出された移動方向に応じて連続的に行う合焦制御(コンティニュアスAF)のサーチ方向を制御する。これにより、動く被写体に対する合焦精度を上げることができる。また、撮像光学系を動かす方向を予め決められるため、合焦制御を高速化することができる。さらに、複数の動く被写体が検出された場合には、移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体とし、対象被写体に対してAF制御を行う。これにより、最も適した被写体に対して合焦制御をすることができる。
本発明のさらに他の態様によれば、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合に、前記算出手段により算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定手段と、前記被写体検出手段により検出された動く被写体の位置に基づいて、次に撮像される画像における動く被写体の位置を予測する被写***置予測手段であって、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には、前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体の位置を予測する被写***置予測手段と、前記被写***置予測手段により予測された被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御手段であって、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記被写***置予測手段により予測された前記対象被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、連続して撮影された画像(スルー画像)から動く被写体を検出し、動く被写体の位置に基づいて被写***置を予測し、予測された被写***置を含む所定の領域に対して合焦制御(コンティニュアスAF)を行う。これにより、動く被写体に対して確実に合焦制御を行うことができる。また、複数の動く被写体が検出された場合には、移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体とし、対象被写体に対してAF制御を行う。これにより、最も適した被写体に対して合焦制御をすることができる。
本発明のさらに他の態様によれば、前記撮像手段により撮像された画像の特徴点を抽出する特徴点抽出手段を備え、前記被写体検出手段は、前記特徴点抽出手段により抽出された特徴点に基づいて被写体の中心位置を検出し、前記算出手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体の中心位置に基づいて前記被写体の移動速度又は移動距離を算出することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、画像データの特徴点を抽出することにより被写体とその中心位置を検出し、その中心位置に基づいて被写体の移動速度又は移動距離を算出する。これにより、被写体を誤認識することを防止することができる。
本発明のさらに他の態様によれば、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された被写体の画像を連続して表示する表示ステップと、前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップであって、動く被写体が複数検出された場合には、最大の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出された動く被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記フレームレートを制御するフレームレート制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子を介して、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出ステップで検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御ステップであって、前記算出ステップで算出された被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記連続的に行う合焦制御の間隔を制御する自動合焦制御ステップと、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には、前記算出ステップで算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定ステップと、を含み、前記自動合焦制御ステップは、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行うことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子を介して、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、前記被写体検出ステップで検出された動く被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているか検出する移動方向検出ステップと、前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出ステップで検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御ステップであって、前記移動方向検出ステップで検出された被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定する自動合焦制御ステップと、前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合に、前記算出ステップで算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定ステップと、を含み、前記移動方向検出ステップは、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているかを検出し、前記自動合焦制御ステップは、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行い、かつ前記移動方向検出ステップで検出された前記対象被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合に、前記算出ステップで算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定ステップと、前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の位置に基づいて、次に撮像される画像における動く被写体の位置を予測する被写***置予測ステップであって、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合に、前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体の位置を予測する被写***置予測ステップと、前記被写***置予測ステップで予測された被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御ステップであって、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記被写***置予測ステップで予測された前記対象被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、請求項6に記載の撮像方法又は請求項7から9のいずれかに記載の合焦制御方法を演算装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、被写体の動きに合わせたスルー画像撮影やAF制御を簡単な構成で行うことで、スルー画像の画質向上や合焦精度の向上を図ることができる撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラムを提供することができる。
以下、添付図面に従って本発明が適用された撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラムを実施するための最良の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、撮像された被写体像のなかに動きのある被写体が1つ検出された場合に、被写体の動きに応じた最適なフレームレートでスルー画像を表示する形態である。
図1は第1の実施の形態の撮像装置のデジタルカメラ10の内部の電気的な概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、主として、CPU110、メモリ112、タイミングジェネレータ(TG)114、モータドライバ116、118、操作部120、ズームレンズ122、フォーカスレンズ124、撮像素子126、アナログ処理部(CDS/AMP)128、A/D変換器130、画像入力制御部132、画像信号処理部134、圧縮伸張処理部136、AE/AF検出回路140、動体検出回路142、メディアコントローラ150、表示回路154、記憶メディア152、画像表示装置156等で構成されている。
CPU110は、操作部120から入力される操作信号に基づき所定の制御プログラムに従ってデジタルカメラ10の全体を統括制御する。
バスを介してCPU110と接続されたメモリ112には、このCPU110が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データや、ユーザ設定情報等のデジタルカメラ10の動作に関する各種設定情報等が格納されている。また、メモリ112は、CPU110の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データ等の一時記憶領域として利用される。
操作部120は、シャッターボタン、電源/モードスイッチ、ズームボタン等により構成される。
シャッターボタンは、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、このシャッターボタン26が「半押し」されることにより、AE/AFが作動し、「全押し」されることにより、撮影を実行する。
電源/モードスイッチは、デジタルカメラ10の電源をON/OFFする電源スイッチとしての機能と、デジタルカメラ10のモードを設定するモードスイッチとしての機能とを併せ持っており、「OFF位置」と「再生位置」と「撮影位置」との間をスライド自在に配設されている。デジタルカメラ10は、電源/モードスイッチをスライドさせて、「再生位置」又は「撮影位置」に合わせることにより、電源がONになり、「OFF位置」に合わせることにより、電源がOFFになる。そして、電源/モードスイッチをスライドさせて、「再生位置」に合わせることにより、「再生モード」に設定され、「撮影位置」に合わせることにより、「撮影モード」に設定される。
ズームボタンは、ズームを指示するズーム指示手段として機能し、望遠側へのズームを指示するズームテレボタンと、広角側へのズームを指示するズームワイドボタンとからなる。撮影モード時にズームテレボタンとズームワイドボタンとが操作されると、CPU110は、モータドライバ116を介してズームレンズ122を移動し、焦点距離を変化させる。
ズームレンズ122は、モータドライバ116を介してズームモータにより駆動されて撮影光軸上を前後移動し、これにより、焦点距離を変化させる。
フォーカスレンズ124は、モータドライバ118を介してフォーカスモータにより駆動されて撮影光軸上を前後移動し、これにより結像位置を変化させる。
撮像素子126は、たとえば、所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配列された赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを介して多数のフォトダイオード(受光素子)が受光面に二次元的に配置されており、ズームレンズ122、フォーカスレンズ124等によって結像された被写体の画像を電子的に撮像する。タイミングジェネレータ(TG)114は、CPU110からの指令に応じて、この撮像素子126を駆動するためのタイミング信号を出力する。
アナログ処理部128は、撮像素子126から出力された画像信号に対して、画素ごとのR、G、B信号をサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)するとともに、増幅してA/D変換器130に出力する。
A/D変換器130は、アナログ処理部128から出力されたアナログのR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して出力する。
画像入力制御部132は、A/D変換器130から出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。
画像信号処理部134は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含み、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号に所要の信号処理を施して、輝度データ(Yデータ)と色差データ(Cr,Cbデータ)とからなる画像データ(YUVデータ)を生成する。
圧縮伸張処理部136は、CPU110からの指令に従い、入力された画像データに所定形式の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、CPU110からの指令に従い、入力された圧縮画像データに所定形式の伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
AE/AF検出回路140は、AE(自動露出)検出回路とAF(自動合焦)検出回路とで構成される。AF検出回路は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、所定のフォーカスエリア(たとえば、画面中央部)内の信号を切り出すAFエリア検出部及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成される。CPU110は、AF制御時にはフォーカスレンズ124を至近から無限遠に対応するレンズ位置に順次移動させるとともに、レンズ位置毎に撮像素子126を介して取り込まれるAFエリアの画像信号に基づいて画像信号の高周波成分を積算した評価値をAF検出回路から取得し、この評価値がピークとなるレンズ位置を求め、そのレンズ位置にフォーカスレンズ124を移動させるコントラストAFを行う。
AE検出回路は、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号からAE制御及びAWB(自動ホワイトバランス)制御に必要な物理量を算出する。たとえば、AE制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(たとえば16×16)に分割し、分割したエリアごとにR、G、Bの画像信号の積算値を算出する。
動体検出回路142は、被写体の動きを検出し、スルー画像表示用のフレームレートを決定する。動体検出回路142は、図2に示すように、動体検出時(nフレーム目)の画像と、動体検出時より1フレーム前(n−1フレーム目)の画像とが入力されると、パラメータとしてメモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を用いて、スルー画表示用のフレームレートを出力する。動体検出回路142で行う処理については後に詳述する。
メディアコントローラ150は、CPU110からの指令に従い、メディアスロットに装填された記憶メディア152に対してデータの読み/書きを制御する。
表示回路154は、CPU110からの指令に従い、画像表示装置156への表示を制御する。すなわち、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号を画像表示装置156に表示するための映像信号(たとえば、NTSC信号やPAL信号、SCAM信号)に変換して画像表示装置156に出力するとともに、必要に応じてCPU110で合成された、所定の文字、図形情報を画像表示装置156に出力する。
画像表示装置156は、カラー表示が可能な液晶ディスプレイで構成されている。この画像表示装置156は、再生モード時に撮影済み画像を表示するための画像表示パネルとして利用されるとともに、各種設定操作を行なう際のユーザインターフェース表示パネルとして利用される。また、撮影モード時には、必要に応じてスルー画像が表示されて、画角確認用の電子ファインダとして利用される。
次に、以上のように構成された本実施の形態のデジタルカメラ10の作用について説明する。
電源/モードスイッチを撮影位置に合わせることで、撮影モードに設定され、撮影が可能になる。そして、撮影モードに設定されることにより、レンズ群が繰り出され、撮影スタンバイ状態になる。
この撮影モードの下、レンズ群を通過した被写体光は、絞り(図示せず)を介して撮像素子126の受光面に結像される。レンズ群を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)114から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、アナログ処理部(CDS/AMP)128に加えられる。
アナログ処理部128から出力されたアナログのR、G、B信号は、A/D変換器130でデジタルのR、G、B信号に変換され、画像入力制御部132に加えられる。画像入力制御部132は、A/D変換器130から出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。
デジタルのR、G、B信号は、メモリ112から動体検出回路142に入力され、CPU110は、タイミングジェネレータ(TG)114に指令を出し、動体検出回路142から出力されたスルー画像表示用のフレームレートで撮像素子126を駆動する。
図3は、撮像素子126で取得された画像に基づいて生成されたデジタルのR、G、B信号から動体検出回路142においてスルー画像表示用のフレームレートを出力し、このフレームレートで取得されたスルー画像を表示する処理の流れを示すフローチャートである。
動体検出回路142は、以下に示すように、入力されたデジタルのR、G、B信号に基づいて動きのある被写体を検出する(ステップS10)。
動体検出回路142は、被写体の動きを検出する画像として、nフレーム目の画像データを取得する。動体検出回路142は、図4(b)に示すように、入力されたnフレーム目の画像データから、被写体の特徴点(例えば被写体のエッジ等)を検出する。
次に動体検出回路142は、nフレーム目の画像の1フレーム前(n−1フレーム目)の画像データを取得する。動体検出回路142は、入力されたn−1フレーム目の画像について、nフレーム目の画像データに対して行ったのと同様にして、被写体の特徴点(例えば被写体のエッジ等)を検出する。
そして、n−1フレーム目の画像データから検出された特徴点(図4(a)参照)と、に示すようなnフレーム目の画像データから検出された特徴点(図4(b)参照)とを比較し、同一の特徴点の位置が一致しない場合には、被写体が動いていると判断する。
また、動体検出回路142は、n−1フレーム目の画像データから検出された特徴点(図4(a)参照)に基づいて被写体の輪郭を検出し、それに基づいてn−1フレーム目の被写体の中心を求める。また、動体検出回路142は、nフレーム目の画像データから検出された特徴点(図4(b)参照)に基づいて被写体の輪郭を検出し、それに基づいてnフレーム目の被写体の中心を求める。このように、特徴点に基づいて被写体の中心を算出することにより、被写体を誤認識することを防止することができる。
これにより、被写体検出処理(ステップS10)が終了する。ステップS10において、動いている被写体が検出された場合には、動体検出回路142は、図4(c)に示すように、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とに基づいて、光軸方向と垂直方向(x方向及びy方向)の被写体の移動速度を算出する(ステップS11)。このように、被写体の中心に基づいて被写体の移動速度を算出することにより、被写体の移動速度を正確に算出することができる。
動体検出回路142は、算出された被写体の移動距離と、1フレームの時間(フレームレートの逆数)とに基づいて、被写体の移動速度を算出する。
これにより、移動速度算出処理(ステップS11)を終了する。動体検出回路142は、メモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を参照し、ステップS11で算出された被写体の移動速度に対応したスルー画像表示用のフレームレートを選択する(ステップS12)。移動速度に対応したフレームレートを選択できるように、メモリ112には、移動速度とフレームレートの対応表をあらかじめ用意しておく。この対応表において、移動速度に応じて30〜60フレーム/秒のフレームレートが設定されている。ステップS12で選択されたスルー画像表示用のフレームレートは動体検出回路142からCPU110に出力される。
CPU110は、タイミングジェネレータ(TG)114に指令を出し、動体検出回路14から出力されたスルー画像表示用のフレームレートで撮像素子126を駆動し、撮像素子126から画像信号を定期的に取り込む。取画像信号処理部134はり込まれた画像信号より輝度/色差信号を生成し、表示回路154は輝度/色差信号を表示用の信号形式(たとえばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して画像表示装置156に出力する。これにより、撮像素子126で撮像される画像がリアルタイムで画像表示装置156に表示される(ステップS13)。
これにより、動く被写体に対して最適なフレームレートが選択され、被写体の動きに合わせたスルー画像制御が行われる。ユーザは、画像表示装置156に表示されたスルー画像を確認しながらズームボタンを操作することにより、画角を決定し、撮影動作を行う。
撮影はシャッターボタン26の押下によって行なわれる。シャッターボタン26が半押しされると、S1ON信号がCPU110に入力される。
CPU110は、AE/AF検出回路140で算出された積算値のデータに基づいて、レンズ駆動部を制御してレンズ群を含む撮影光学系のフォーカスレンズ124を移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置にフォーカスレンズ124が移動するように、レンズ駆動部を制御する。
CPU110は、AE/AF検出回路140から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。そして、求めた撮影EV値と所定のプログラム線図から絞り値とシャッタースピードを決定し、これに従い撮像素子126の電子シャッターと絞り駆動部を制御して(いわゆる電子シャッター)適正な露光量を得る。
また、AE/AF検出回路140は、自動ホワイトバランス調整時、分割エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU110に提供する。
CPU110は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば、各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
以上のように、シャッターボタン26の半押しによって、AE/AF処理及びAWB処理が行なわれる。この間、ユーザは、必要に応じてズームボタン38を操作し、レンズ群をズーミングさせて画角を調整し、CPU110は、AE/AF処理及びAWB処理を継続して行う。
この後、シャッターボタン26が全押しされると、CPU110にS2ON信号が入力され、CPU110は、撮影、記録処理を開始する。すなわち、測光結果に基づき決定されたシャッター速度、絞り値で撮像素子126を露光する。
撮像素子126から出力された画像信号は、アナログ処理部128、A/D変換器130、画像入力制御部132を介してメモリ112に取り込まれ、画像信号処理部134において輝度/色差信号に変換されたのち、メモリ112に格納される。
メモリ112に格納された画像データは、圧縮伸張処理部136に加えられ、所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG形式)に従って圧縮された後、メモリ112に格納され、所定の画像記録フォーマット(たとえばExif形式)の画像ファイルとされたのち、メディアコントローラ150を介して記憶メディア152に記録される。
本実施の形態によれば、被写体の移動速度に基づいてスルー画像取得時のフレームレートを切り替え、被写体の移動速度に応じた適切なフレームレートでスルー画像を表示することができる。
すなわち、被写体の動きが早くなると、フレームレートは自動的に上げられる。被写体の動きよりフレームレートが遅い場合には、被写体の動きが滑らかに見えない等の問題が発生するが、被写体の動きにあわせてフレームレートを上げることにより、動く被写体が含まれる場合のスルー画像の画質を向上させることができる。
また、被写体の動きが遅くなったり被写体が止まったりした場合には、フレームレートは自動的に下げられる。被写体の動きよりフレームレートが速い場合には消費電力が大きくなる、ノイズが大きくなることにより画質が低下するなどの不具合が発生するが、被写体の動きに合わせてフレームレートを下げることにより、このような不具合を防止することができる。
なお、本実施の形態では、ステップS11において、図4(c)に示すように、ステップS10で算出された特徴点に基づいて被写体の中心を算出し、被写体の中心に基づいて被写体の移動距離を算出したが、図5に示すように、ステップS10で算出された特徴点に基づいて被写体の移動距離を算出するようにしてもよい。この場合には、被写体の中心を求める必要が無いため、処理を簡略化し、処理に要する時間を短縮することができる。
また、本実施の形態では、ステップS12において、移動速度とフレームレートの対応表を参照して、ステップS11で算出された被写体の移動速度に対応したスルー画像表示用のフレームレートを選択したが、スルー画像表示用のフレームレートを選択する方法はこれに限らない。例えば、ステップS11で被写体の移動速度を算出する代わりに、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心との移動距離を算出し、予めメモリ112に記憶された被写体の移動距離とフレームレートの対応表を参照して、算出された被写体の移動距離に対応したスルー画像表示用のフレームレートを選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、連続した2枚の画像から被写体を検出したが、連続していない2枚の画像から被写体を検出してもよいし、2枚以上の画像から被写体を検出してもよい。
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、動体検出回路142において動きのある被写体が1つだけ検出された(ステップS10)場合について説明したが、動きのある被写体が1つだけ検出されるとは限らない。
本発明の第2の実施の形態は、動体検出回路142において動きのある被写体が複数検出された場合に、被写体の動きに応じた最適なフレームレートでスルー画像を表示する形態である。以下、本発明の第2の実施の形態のデジタルカメラ11について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
デジタルカメラ11の内部の電気的な概略構成は、デジタルカメラ10と同一であるため説明を省略し、デジタルカメラ11の作用について説明する。
デジタルカメラ11の電源/モードスイッチを撮影位置に合わせることで、撮影モードに設定され、撮影スタンバイ状態になる。
この撮影モードの下、レンズ群を通過した被写体光は、絞り(図示せず)を介して撮像素子126の受光面に結像される。レンズ群を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)114から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、アナログ処理部(CDS/AMP)128に加えられる。
アナログ処理部128から出力されたアナログのR、G、B信号は、A/D変換器130でデジタルのR、G、B信号に変換され、画像入力制御部132に加えられる。画像入力制御部132は、A/D変換器130から出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。
デジタルのR、G、B信号は、メモリ112から動体検出回路142に入力され、CPU110は、タイミングジェネレータ(TG)114に指令を出し、動体検出回路142から出力されたスルー画像表示用のフレームレートで撮像素子126を駆動する。
図6は、動きのある被写体が複数ある場合に、撮像素子126で取得された画像に基づいて生成されたデジタルのR、G、B信号に基づいてスルー画像表示用のフレームレートを求め、このフレームレートで取得されたスルー画像を表示する処理の流れを示すフローチャートである。
動体検出回路142は、以下に示すように、入力されたデジタルのR、G、B信号に基づいて動きのある被写体をN個検出する(ステップS20)。これは、ステップS10の処理を行った結果、動きのある被写体がN個検出されたことを意味する。
次に、ステップS20で検出されたN個の被写体のなかから予測移動距離が最大となる被写体を選択する(ステップS21〜S26)。
まずiを1に設定し(ステップS21)、Nをiに設定する(ステップS22)。
動体検出回路142は、図7に示すように、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とに基づいて、被写体がどちらに移動するか(被写体の移動方向)を予測する(ステップS23)。
また、動体検出回路142は、算出された被写体の移動距離と、1フレームの時間とに基づいて、被写体の移動速度を算出する(ステップS11)。
動体検出回路142は、ステップS23で予測された移動方向と、ステップS11で予測された移動速度とに基づいて、n+1フレーム目の画像データにおいて被写体がどこに移動しているか(被写体の予測移動距離)を算出する(ステップS24)。
Nをi+1とし(ステップS25)、NがNであるか、すなわちステップS20で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われたかどうかを判断する(ステップS26)。
ステップS20で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われていない場合(ステップS26でNO)には、ステップS23に戻り、ステップS23、S11及びS24を再度行う。
ステップS30で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われた場合(ステップS26でYES)には、N個の被写体に対してステップS25で算出された予測移動距離が最大となる被写体を対象被写体として選択する(ステップS27)。このステップS27で予測移動距離を算出するのは、速く進むこと等によりn+1フレーム目の画像の撮影範囲から外れる被写体を除外するためである。図8は、ステップS20で2個の被写体が検出された場合におけるそれぞれの被写体の予測移動距離を示したものである。図8において、被写体1の予測移動距離より被写体2の予測移動距離のほうが大きいこと、及び被写体2が撮影範囲の中にとどまることにより、被写体2が対象被写体として選択される。
動体検出回路142は、メモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を参照し、ステップS21で選択された対象被写体の移動速度に対応したスルー画像表示用のフレームレートを選択する(ステップS28)。移動速度に対応したフレームレートを選択できるように、メモリ112には、移動速度とフレームレートの対応表をあらかじめ用意しておく。この対応表において、移動速度に応じて30〜60フレーム/秒のフレームレートが設定されている。ステップS28で選択されたスルー画像表示用のフレームレートは動体検出回路142からCPU110に出力される。
CPU110は、動体検出回路142から出力されたスルー画像表示用のフレームレートで撮像素子126を駆動し、撮像素子126から画像信号を定期的に取り込む。取画像信号処理部134はり込まれた画像信号より輝度/色差信号を生成し、表示回路154は輝度/色差信号を表示用の信号形式(たとえばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して画像表示装置156に出力する。これにより、撮像素子126で撮像される画像がリアルタイムで画像表示装置156に表示される(ステップS13)。
この結果、動く被写体に対して最適なスルー画像制御が行われる。その後、撮影、記録処理が行われる。撮影、記録処理は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態によれば、最も動きの早い被写体に合わせてスルー画像のフレームレートを選択することにより、画像データのなかに動く被写体が複数存在する場合においても、被写体の移動速度に基づいてスルー画像取得時のフレームレートを切り替え、被写体の移動速度に応じた適切なフレームレートでスルー画像を表示することができる。
なお、本実施の形態では、ステップS24において、ステップS23で予測された被写体の移動方向と、ステップS11で算出された被写体の移動速度とを用いて被写体の予測移動距離を求めたが、被写体の予測移動距離の求め方はこれに限らず、n−1フレーム目の被写体の中心位置と、nフレーム目の被写体の中心位置とからn+1フレーム目の被写体の中心位置を求め、nフレーム目の被写体の中心位置とn+1フレーム目の被写体の中心位置との差を予測移動距離としてもよい。
また、本実施の形態では、ステップS24において、光軸方向と垂直方向(x方向及びy方向)の被写体の移動距離を算出したが、光軸方向(z方向)を加え、z方向、y方向及びz方向の全ての方向を考慮した移動距離を算出してもよい。z方向の移動距離は、例えば、被写体の大きさの変化量と、被写体間での距離と、被写体の大きさ(例えば、人物の顔の場合には、約20〜30cm)とに基づいて算出することができる。この場合には、被写体の種類と大きさとの関係を予めメモリ112に記憶しておけばよい。
また、本実施の形態では、ステップS27において、ステップS20で検出された被写体がN個の被写体から予測移動距離が最大となる被写体を対象被写体として選択したが、対象被写体を選択する方法はこれに限らず、ステップS11で算出された被写体の移動速度が最大の被写体を対象被写体としてもよいし、画像中心に最も近い被写体(図17ステップS20〜S52参照、詳細は後述)を対象被写体としてもよい。
<第3の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態は、動く被写体に応じたフレームレートでスルー画像を表示することで、滑らかで画質のよいスルー画像を表示する形態であるが、滑らかで画質のよいスルー画像を表示する方法はこれに限らない。
本発明の第3の実施の形態は、画質のよりスルー画像を得るために、動く被写体に対してコンティニュアスAFを行う形態である。以下、本発明の第3の実施の形態のデジタルカメラ12について説明する。なお、第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図9はデジタルカメラ12の内部の電気的な概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、デジタルカメラ10は、主として、CPU110、メモリ112、タイミングジェネレータ(TG)114、モータドライバ116、118、操作部120、ズームレンズ122、フォーカスレンズ124、撮像素子126、アナログ処理部(CDS/AMP)128、A/D変換器130、画像入力制御部132、画像信号処理部134、圧縮伸張処理部136、AE/AF検出回路144、動体検出回路146、メディアコントローラ150、表示回路154、記憶メディア152、画像表示装置156等で構成されている。
AE/AF検出回路144は、AE検出回路とAF検出回路とで構成される。AE検出回路については、AE/AF検出回路140と同一であるため、説明を省略する。
AF検出回路は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、所定のフォーカスエリア(たとえば、画面中央部)内の信号を切り出すAFエリア検出部及びAFエリア内の評価値を積算する積算部から構成される。
AF検出回路は、通常は、測距エリアを画面中央に固定して評価値を算出し、動体検出回路146からコンティニュアスAFの対象エリアが入力された場合には、入力された対象エリアを測距エリアとして評価値を算出する。
CPU110は、AF制御時にはフォーカスレンズ124を至近から無限遠に対応するレンズ位置に順次移動させるとともに、レンズ位置毎に撮像素子126を介して取り込まれるAFエリアの画像信号に基づいて画像信号の高周波成分を積算した評価値をAF検出回路から取得し、この評価値がピークとなるレンズ位置を求め、そのレンズ位置にフォーカスレンズ124を移動させるコントラストAFを行う。
また、CPU110は、スルー画像撮影時には、コントラスト方式によるAF処理を繰り返し行うコンティニュアスAFを行う。
動体検出回路146は、被写体の動きを検出し、コンティニュアスAFのサーチ方向、フレームレート(AF処理の間隔)及び対象エリアを決定する。動体検出回路146は、図10に示すように、動体検出時(nフレーム目)の画像と、動体検出時より1フレーム前(n−1フレーム目)の画像とが入力されると、コンティニュアスAFのサーチ方向及び対象エリアを出力し、更にパラメータとしてメモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を用いてコンティニュアスAFのフレームレートを出力する。動体検出回路146で行う処理については後に詳述する。
次に、以上のように構成された本実施の形態のデジタルカメラ12の作用について説明する。
電源/モードスイッチを撮影位置に合わせることで、撮影モードに設定され、撮影が可能になる。そして、撮影モードに設定されることにより、レンズ群が繰り出され、撮影スタンバイ状態になる。
この撮影モードの下、レンズ群を通過した被写体光は、絞り(図示せず)を介して撮像素子126の受光面に結像される。レンズ群を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)114から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、アナログ処理部(CDS/AMP)128に加えられる。
アナログ処理部128から出力されたアナログのR、G、B信号は、A/D変換器130でデジタルのR、G、B信号に変換され、画像入力制御部132に加えられる。画像入力制御部132は、A/D変換器130から出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。これにより、撮像素子126で撮像された被写体像が画像信号として取り込まれる。
CPU110は、タイミングジェネレータ(TG)114に指令を出し、所定のフレームレートで撮像素子126を駆動し、撮像素子126から画像信号を定期的に取り込む。画像信号処理部134は取り込まれた画像信号より輝度/色差信号を生成し、表示回路154は輝度/色差信号を表示用の信号形式(たとえばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して画像表示装置156に出力する。これにより、撮像素子126で撮像される画像が画像表示装置156にスルー画像として表示される。
それと共に、撮像素子126で取得された画像に基づいて生成されたデジタルのR、G、B信号は動体検出回路146に取り込まれる。動体検出回路146は、コンティニュアスAFの対象エリア、フレームレート及びサーチ方向を出力し、CPU110は、動体検出回路146から出力された結果に基づいてコンティニュアスAFを行う。当該処理の流れについて図11を用いて説明する。
動体検出回路146は、nフレーム目の画像データとnフレーム目の画像の1フレーム前(n−1フレーム目)の画像データとを取得し、それぞれの画像データから被写体の特徴点(例えば被写体のエッジ等)を検出し(図12(a)、(b)参照)、これらの特徴点を比較し、同一の特徴点の位置が一致しない場合には被写体が動いていると判断する。そして、動体検出回路146は、検出された特徴点に基づいて、n−1フレーム目の被写体の中心を算出と、nフレーム目の被写体の中心とを算出することにより、動いている被写体を検出する(ステップS10)。
そして、動体検出回路146は、図12(c)に示すように、これらに基づいて被写体がどちらに移動するか(被写体の移動方向)を予測する(ステップS23)。ステップS23では、光軸方向と垂直な方向(x方向及びy方向)の移動方向を予測する。
また、動体検出回路146は、図12(c)に示すように、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とに基づいて被写体の移動距離を算出し、算出された被写体の移動距離と、1フレームの時間とに基づいて、被写体の移動速度を算出する(ステップS11)。
さらに、動体検出回路146は、図12(d)に示すように、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とに基づいて、nフレーム目の1フレーム後(n+1フレーム目)の光軸方向と垂直な方向(x方向及びy方向)、すなわち画像データ上における被写体の位置を予測する(ステップS30)。
ステップS30で予測された被写体の予測位置は、コンティニュアスAFの対象エリアとして動体検出回路146からAE/AF検出回路144に入力される。AE/AF検出回路144は、入力された対象エリアをn+1フレーム目のコンティニュアスAFの測距エリアとして設定する(ステップS31)。これにより、被写体が画面中央にいない場合においても、被写体に対して確実に合焦させることができる。
コンティニュアスAFの測距エリアの設定(ステップS31)が終了したら、動体検出回路146は、以下のようにして被写体の移動方向に基づいてコンティニュアスAFのサーチ方向を決定する(ステップS32)。
まず、動体検出回路146は、被写体の大きさの変化に基づいて光軸方向(z方向)の被写体の移動方向を予測する。すなわち、動体検出回路146は、図14(a)に示すように、nフレーム目の被写体がn−1フレーム目の被写体より小さい場合には、被写体が離れる方向に移動していると判断し、図14(b)に示すように、nフレーム目の被写体がn−1フレーム目の被写体より大きい場合には、被写体が近づく方向に移動していると判断する。なお、被写体の大きさは、ステップS10で算出された特徴点を連結するなどの方法により求めることができる。
そして、動体検出回路146は、予測された被写体のz方向の移動方向と同一の方向をコンティニュアスAFのサーチ方向と決定する。すなわち、動体検出回路146は、被写体が離れる方向に移動していると判断した場合には、被写体が離れる方向をコンティニュアスAFのサーチ方向と決定し、被写体が近づく方向に移動していると判断した場合には、被写体が近づく方向をコンティニュアスAFのサーチ方向と決定する。このようにして決定されたコンティニュアスAFのサーチ方向は、動体検出回路146からCPU110に入力される。このように、コンティニュアスAFのサーチ方向、すなわちフォーカスレンズ124を動かす方向が予め決められるため、フォーカスレンズ124の移動に要する時間を短縮し、すぐにピントを合わせることができる。
動体検出回路146は、メモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を参照し、ステップS11で選択された対象被写体の移動速度に対応したコンティニュアスAFのフレームレートを選択する(ステップS33)。移動速度に対応したフレームレートを選択できるように、メモリ112には、移動速度とフレームレートの対応表をあらかじめ用意しておく。ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートは動体検出回路146からCPU110に出力される。
CPU110は、ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートでコントラスト検出方式によるAF処理を繰り返し行う(ステップS34)。AF/AF検出回路144は、ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートで、ステップS31で算出されたコンティニュアスAFの測距エリアに対して評価値を算出する。その評価値が所定の値より低くなった場合には、CPU110は、ステップS32で算出されたコンティニュアスAFのサーチ方向にフォーカスレンズ124を移動させ、ステップS31で算出されたコンティニュアスAFの測距エリアの評価値がピークとなるレンズ位置を求め、そのレンズ位置にフォーカスレンズ124を移動させる。
この結果、動く被写体に対して最適なAF処理が行われる。その後、撮影、記録処理が行われる。撮影、記録処理は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態によれば、動く被写体の速さや位置に追従してコンティニュアスAFを行うことができる。そのため、動き回る子供など規則的でない動きをする被写体に対しても、確実に合焦させることができる。また、被写体の動きを予測しているため、合焦速度を上げ、すぐに被写体にピントを合わせることができる。
なお、本実施の形態では、被写体の動きに合わせてコンティニュアスAFのフレームレートを変えたが、コンティニュアスAFのフレームレートのみでなく、被写体の動きに合わせてスルー画像表示のフレームレートも変えるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ステップS30において、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とに基づいて被写体の位置を予測したが、被写体の位置を予測する方法はこれに限らず、例えば、nフレーム目の被写体の中心と、ステップS11で算出された被写体の移動速度とに基づいて算出してもよい。
また、本実施の形態では、ステップS23で光軸方向と垂直な方向(x方向及びy方向)の移動方向を予測し、ステップS32で光軸方向(z方向)の移動方向を予測したが、ステップS33においてx方向、y方向及びz方向の全ての移動方向を予測してもよい。
また、本実施の形態では、ステップS32において、被写体の大きさの変化に基づいて光軸方向(z方向)の被写体の移動方向を予測したが、光軸方向(z方向)の被写体の移動方向を予測する方法はこれに限らない。例えば、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とを結んだベクトルが画像の水平方向より上向きであれば被写体が離れていると判断し、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とを結んだベクトルが画像の水平方向より下向きであれば被写体が近づく方向に移動していると判断するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ステップS33において、移動速度とフレームレートの対応表を参照して、ステップS11で算出された被写体の移動速度に対応したコンティニュアスAFのフレームレートを選択したが、コンティニュアスAFのフレームレートを選択する方法はこれに限らない。例えば、ステップS11で被写体の移動速度を算出する代わりに、n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心との移動距離を算出し、予めメモリ112に記憶された被写体の移動距離とフレームレートの対応表を参照して、算出された被写体の移動距離に対応したコンティニュアスAFのフレームレートを選択するようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態は、動体検出回路146において動きのある被写体が1つだけ検出された(ステップS30)場合について説明したが、動きのある被写体が1つだけ検出されるとは限らない。
本発明の第4の実施の形態は、動体検出回路146において動きのある被写体が複数検出された場合に、第2の実施の形態と同様の方法により被写体の移動距離が最大となる被写体を対象被写体とすることで、主要な被写体の動きに応じた最適なコンティニュアスAFを行う形態である。以下、本発明の第4の実施の形態のデジタルカメラ13について説明する。なお、第3の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
デジタルカメラ13の内部の電気的な概略構成は、デジタルカメラ12と同一であるため説明を省略し、デジタルカメラ13の作用について説明する。
デジタルカメラ13の電源/モードスイッチを撮影位置に合わせることで、撮影モードに設定され、撮影スタンバイ状態になる。
この撮影モードの下、レンズ群を通過した被写体光は、絞り(図示せず)を介して撮像素子126の受光面に結像される。レンズ群を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)114から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、アナログ処理部(CDS/AMP)128に加えられる。
アナログ処理部128から出力されたアナログのR、G、B信号は、A/D変換器130でデジタルのR、G、B信号に変換され、画像入力制御部132に加えられる。画像入力制御部132は、A/D変換器130から出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。
デジタルのR、G、B信号は、メモリ112から動体検出回路146に入力され、CPU110は、タイミングジェネレータ(TG)114に指令を出し、動体検出回路146から出力されたスルー画像表示用のフレームレートで撮像素子126を駆動する。
図15は、動きのある被写体が複数ある場合に、撮像素子126で取得された画像に基づいて生成されたデジタルのR、G、B信号に基づいてコンティニュアスAFの条件(サーチ方向、フレームレート及び対象エリア)を決定し、この条件でコンティニュアスAFを行う処理の流れを示すフローチャートである。
動体検出回路146は、入力されたデジタルのR、G、B信号に基づいて動きのある被写体をN個検出する(ステップS20)。これは、ステップS10の処理を行った結果、動きのある被写体がN個検出されたことを意味する。
次に、ステップS20で検出されたN個の被写体のなかから予測移動距離が最大となる被写体を選択する(ステップS21〜S26)。
まずiを1に設定し(ステップS21)、Nをiに設定する(ステップS22)。
動体検出回路146は、特徴点に基づいて、n−1フレーム目の被写体の中心とnフレーム目の被写体の中心を算出し、これに基づいて被写体の移動方向を予測する(ステップS23)。
また、動体検出回路146は、算出された被写体の移動距離と、1フレームの時間とに基づいて、被写体の移動速度を算出する(ステップS41)。ここでは、ある被写体を基準にした相対的な移動速度を算出する。n−1フレーム目の被写体の中心と、nフレーム目の被写体の中心とに基づいて、光軸方向と垂直方向(x方向及びy方向)の被写体の移動速度を算出する。また、n−1フレーム目の被写体の大きさとnフレーム目の被写体の大きさとの差と、テレ端とワイド端との比率とに基づいて、光軸方向(z方向)の被写体の移動速度を算出する。そして、x方向及びy方向の移動速度と、z方向の移動速度とに基づいて被写体の移動速度を算出する。
動体検出回路146は、ステップS17で予測された移動方向と、ステップS41で予測された光軸方向と垂直方向(x方向及びy方向)の被写体の移動速度とに基づいて、n+1フレーム目の画像データにおいて、被写体がどこに移動しているか(被写体の予測移動距離)を算出する(ステップS24)。
Nをi+1とし(ステップS25)、NがNであるか、すなわちステップS20で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われたかどうかを判断する(ステップS26)。
ステップS20で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われていない場合(ステップS26でNO)には、ステップS23に戻り、ステップS23、S11及びS24を再度行う。
ステップS30で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われた場合(ステップS26でYES)には、N個の被写体に対してステップS25で算出された予測移動距離が最大となる被写体を対象被写体として選択する(ステップS27)。このステップS27で予測移動距離を算出するのは、速く進むこと等により撮影範囲から外れる被写体を除外するためである。図16に示す例においては、被写体2が対象被写体として選択される。
次に、ステップS27で選択された被写体に対して最適なコンティニュアスAFの条件を求める(ステップS30〜S33)。以下、図16に示す被写体2に対して最適なコンティニュアスAFの条件を求める場合を例に説明する。
動体検出回路146は、nフレーム目の被写体の中心と、ステップS11で算出された被写体の移動速度とに基づいて、nフレーム目の1フレーム後(n+1フレーム目)の画像データ上における被写体2のx方向及びy方向の位置を予測する(ステップS30)。
ステップS30で予測された被写体の予測位置は、コンティニュアスAFの対象エリアとして動体検出回路146からAE/AF検出回路144に入力され、AE/AF検出回路144でn+1フレーム目のコンティニュアスAFの測距エリアとして設定される(ステップS31)。これにより、被写体が画面中央にいない場合においても、被写体に対して確実に合焦させることができる。
動体検出回路146は、被写体の大きさの変化に基づいて光軸方向(z方向)の被写体の移動方向を判断し、被写体を追いかける方向をコンティニュアスAFのサーチ方向と決定する(ステップS32)。このようにして決定されたコンティニュアスAFのサーチ方向は、動体検出回路146からCPU110に入力される。これにより、CPU110は、フォーカスレンズ124を動かす方向を予め決めておくことができるため、フォーカスレンズ124の移動に要する時間を短縮することができる。
動体検出回路146は、メモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を参照し、ステップS11で選択された対象被写体の移動速度に対応したコンティニュアスAFのフレームレートを選択する(ステップS33)。移動速度に対応したフレームレートを選択できるように、メモリ112には、移動速度とフレームレートの対応表をあらかじめ用意しておく。ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートは動体検出回路146からCPU110に出力される。
これにより、コンティニュアスAFの条件を求めるステップ(ステップS30〜S33)が終了する。そして、CPU110は、ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートでコントラスト検出方式によるAF処理を繰り返し行う(ステップS34)。
この結果、動く被写体に対して最適なAF処理が行われる。その後、撮影、記録処理が行われる。撮影、記録処理は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態によれば、最も動きの早い被写体に合わせてAF処理を行うことにより、画像データのなかに動く被写体が複数存在する場合においても、主要被写体に確実に合焦させることができる。
<第5の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態は、動体検出回路146において動きのある被写体が複数検出された場合に、被写体の移動距離が最大となる被写体を対象被写体とすることで、主要な被写体の動きに応じた最適なコンティニュアスAFを行う形態であるが、主要な被写体を選択する方法はこれに限らない。
本発明の第5の実施の形態は、動体検出回路146において動きのある被写体が複数検出された場合に、画面の中心に最も近い被写体を対象被写体とすることで、主要な被写体の動きに応じた最適なコンティニュアスAFを行う形態である。以下、本発明の第5の実施の形態のデジタルカメラ14について説明する。なお、第3の実施の形態又は第4の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
デジタルカメラ14の内部の電気的な概略構成は、デジタルカメラ12と同一であるため説明を省略し、デジタルカメラ14の作用について説明する。
図17は、動きのある被写体が複数ある場合に、撮像素子126で取得された画像に基づいて生成されたデジタルのR、G、B信号に基づいてコンティニュアスAFの条件(サーチ方向、フレームレート及び対象エリア)を決定し、この条件でコンティニュアスAFを行う処理の流れを示すフローチャートである。
動体検出回路146は、入力されたデジタルのR、G、B信号に基づいて動きのある被写体をN個検出する(ステップS20)。これは、ステップS10の処理を行った結果、動きのある被写体がN個検出されたことを意味する。
次に、ステップS20で検出されたN個の被写体のなかから予測移動距離が最大となる被写体を選択する(ステップS21〜S26)。
まずiを1に設定し(ステップS21)、Nをiに設定する(ステップS22)。
動体検出回路146は、特徴点に基づいて、n−1フレーム目の被写体の中心とnフレーム目の被写体の中心を算出し、これに基づいて被写体の移動方向を予測する(ステップS23)。
また、動体検出回路146は、算出された被写体の移動距離と、1フレームの時間とに基づいて、被写体の移動速度を算出する(ステップS11)。
動体検出回路146は、nフレーム目の被写体の中心と、ステップS11で算出された被写体の移動速度とに基づいて、nフレーム目の1フレーム後(n+1フレーム目)の画像データ上における被写体のx方向及びy方向の位置を予測し(ステップS30)、画像データの中心からステップS30で予測された被写体の位置までの距離を算出する(ステップS51)。
Nをi+1とし(ステップS25)、NがNであるか、すなわちステップS20で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11及びS24の処理が行われたかどうかを判断する(ステップS26)。
ステップS20で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11、S30及びS51の処理が行われていない場合(ステップS26でNO)には、ステップS23に戻り、ステップS23、S11、S30及びS51を再度行う。
ステップS30で検出されたN個全ての被写体に対してステップS23、S11、S30及びS51の処理が行われた場合(ステップS26でYES)には、ステップS51で算出された画像データの中心から被写体の位置までの距離が最も短い被写体、すなわち画面中心に最も近い被写体を対象被写体として選択する(ステップS52)。
図18に示す例においては、現在のフレーム(nフレーム目)では、被写体2が画面中心に近い被写体であるため、被写体2が対象被写体とうぃて選択される。それに対し、現在のフレームの次のフレーム(n+1フレーム目)では、被写体1が画面中心に近いため、被写体1を対象被写体とする。
動体検出回路146は、ステップS52で選択された被写体の予測位置であって、ステップS30で予測された予測位置をAE/AF検出回路144に入力する。AE/AF検出回路144は、入力された予測位置をn+1フレーム目のコンティニュアスAFの測距エリアとして設定する(ステップS31)。これにより、画面中心に最も近い被写体に対して確実に合焦させることができる。
動体検出回路146は、被写体の大きさの変化に基づいて光軸方向(z方向)の被写体の移動方向を判断し、被写体を追いかける方向をコンティニュアスAFのサーチ方向と決定する(ステップS32)。このようにして決定されたコンティニュアスAFのサーチ方向は、動体検出回路146からCPU110に入力される。
動体検出回路146は、メモリ112に記録された移動速度とフレームレートの対応表を参照し、ステップS11で選択された対象被写体の移動速度に対応したコンティニュアスAFのフレームレートを選択する(ステップS33)。移動速度に対応したフレームレートを選択できるように、メモリ112には、移動速度とフレームレートの対応表をあらかじめ用意しておく。ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートは動体検出回路146からCPU110に出力される。
これにより、コンティニュアスAFの条件を求めるステップ(ステップS30〜S33)が終了する。そして、CPU110は、ステップS33で選択されたコンティニュアスAFのフレームレートでコントラスト検出方式によるAF処理を繰り返し行う(ステップS34)。
この結果、動く被写体に対して最適なAF処理が行われる。その後、撮影、記録処理が行われる。撮影、記録処理は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態によれば、画面中心に最も近い被写体に合わせてAF処理を行うことにより、画像データのなかに動く被写体が複数存在する場合においても、主要被写体に確実に合焦させることができる。
なお、本実施の形態では、画面中心に最も近い被写体を対象被写体として選択し(ステップS52)、選択された被写体の動きに応じてその被写体に対してAF処理を行ったが、当該動きのある被写体が複数検出された場合に所望の被写体を選択する方法を被写体の動きに応じた最適なフレームレートでスルー画像を表示する形態(例えば第1の実施の形態や第2の実施の形態)に適用してもよい。
なお、本発明の適用は、デジタルカメラに限定されるものではなく、カメラつき携帯電話機やビデオカメラ等の撮像装置や、撮像装置で撮像された画像の処理をおこなうPCなどの撮像装置にも同様に適用することができる。また、PCなどの装置に適用するプログラムとして提供することもできる。
本発明が適用されたデジタルカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。 上記デジタルカメラ10の動体検出回路142の機能を示す図である。 上記デジタルカメラ10のスルー画像表示の処理の流れを示すフローチャートである。 上記デジタルカメラ10の処理内容を説明するための図である。 上記デジタルカメラ10の処理内容を説明するための図である。 本発明が適用されたデジタルカメラ11のスルー画像表示の処理の流れを示すフローチャートである。 上記デジタルカメラ11の処理内容を説明するための図である。 上記デジタルカメラ11の処理内容を説明するための図である。 本発明が適用されたデジタルカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。 上記デジタルカメラ11の動体検出回路146の機能を示す図ある。 上記デジタルカメラ12のAF処理の流れを示すフローチャートである。 上記デジタルカメラ12の処理の内容を説明するための図である。 上記デジタルカメラ12の処理の内容を説明するための図である。 上記デジタルカメラ12の処理の内容を説明するための図である。 上記デジタルカメラ13のAF処理の流れを示すフローチャートである。 上記デジタルカメラ13の処理の内容を説明するための図である。 上記デジタルカメラ14のスルー画像表示の処理の流れを示すフローチャートである。 上記デジタルカメラ14の処理の内容を説明するための図である。
符号の説明
10、11、12、13,14:デジタルカメラ、110:CPU、112:メモリ、114:タイミングジェネレータ(TG)、116、118:モータドライバ、120:操作部、122:ズームレンズ、124:フォーカスレンズ、126:撮像素子、128:アナログ処理部(CDS/AMP)、130:A/D変換器、132;画像入力制御部、134:画像信号処理部、136:圧縮伸張処、140、144:AE/AF検出回路、142、146:動体検出回路、150:メディアコントローラ、152記憶メディア、154:表示回路、156:画像表示装置

Claims (10)

  1. 被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された被写体の画像を連続して表示する表示手段と、
    前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、
    前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段であって、動く被写体が複数検出された場合には、最大の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された動く被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記フレームレートを制御するフレームレート制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 撮影光学系と、該撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子とを含み、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、
    前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、
    前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出手段により検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御手段であって、前記算出手段により算出された被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記連続的に行う合焦制御の間隔を制御する自動合焦制御手段と、
    前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には、前記算出手段により算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定手段と、を備え、
    前記自動合焦制御手段は、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  3. 撮影光学系と、該撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子とを含み、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、
    前記被写体検出手段により検出された動く被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているかを検出する移動方向検出手段と、
    前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出手段により検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御手段であって、前記移動方向検出手段により検出された被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定する自動合焦制御手段と、
    前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、
    前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合に、前記算出手段により算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定手段と、を備え、
    前記移動方向検出手段は、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているかを検出し、
    前記自動合焦制御手段は、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行い、かつ前記移動方向検出手段により検出された前記対象被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定することを特徴とする撮像装置。
  4. 被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出手段と、
    前記被写体検出手段により検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出手段と、
    前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合に、前記算出手段により算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定手段と、
    前記被写体検出手段により検出された動く被写体の位置に基づいて、次に撮像される画像における動く被写体の位置を予測する被写***置予測手段であって、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には、前記対象被写体設定手段により設定された前記対象被写体の位置を予測する被写***置予測手段と、
    前記被写***置予測手段により予測された被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御手段であって、前記被写体検出手段により複数の被写体が検出された場合には前記被写***置予測手段により予測された前記対象被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記撮像手段により撮像された画像の特徴点を抽出する特徴点抽出手段を備え、
    前記被写体検出手段は、前記特徴点抽出手段により抽出された特徴点に基づいて被写体の中心位置を検出し、
    前記算出手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体の中心位置に基づいて前記被写体の移動速度又は移動距離を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の撮像装置。
  6. 被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された被写体の画像を連続して表示する表示ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、
    前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップであって、動く被写体が複数検出された場合には、最大の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された動く被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記フレームレートを制御するフレームレート制御ステップと、
    を含むことを特徴とする撮像方法。
  7. 撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子を介して、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、
    前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、
    前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出ステップで検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御ステップであって、前記算出ステップで算出された被写体の移動速度又は移動距離に基づいて前記連続的に行う合焦制御の間隔を制御する自動合焦制御ステップと、
    前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には、前記算出ステップで算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定ステップと、を含み、
    前記自動合焦制御ステップは、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行うことを特徴とする合焦制御方法。
  8. 撮影光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子を介して、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、
    前記被写体検出ステップで検出された動く被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているか検出する移動方向検出ステップと、
    前記撮影光学系を移動させて前記被写体検出ステップで検出された動く被写体に対する合焦状態を保持する合焦制御を連続的に行う自動合焦制御ステップであって、前記移動方向検出ステップで検出された被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定する自動合焦制御ステップと、
    前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、
    前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合に、前記算出ステップで算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定ステップと、を含み、
    前記移動方向検出ステップは、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体が撮影位置に近づく方向に移動しているか、又は撮影位置から離れる方向に移動しているかを検出し、
    前記自動合焦制御ステップは、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体に対して合焦制御を行い、かつ前記移動方向検出ステップで検出された前記対象被写体の移動方向に基づいて前記撮影光学系のサーチ方向を決定することを特徴とする合焦制御方法。
  9. 被写体を所定のフレームレートで連続して撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された少なくとも前後の2枚の画像から動く被写体をそれぞれ検出する被写体検出ステップと、
    前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の移動速度又は移動距離を算出する算出ステップと、
    前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合に、前記算出ステップで算出された移動速度又は移動距離が最大の被写体を対象被写体と設定する対象被写体設定ステップと、
    前記被写体検出ステップで検出された動く被写体の位置に基づいて、次に撮像される画像における動く被写体の位置を予測する被写***置予測ステップであって、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合に、前記対象被写体設定ステップで設定された前記対象被写体の位置を予測する被写***置予測ステップと、
    前記被写***置予測ステップで予測された被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御ステップであって、前記被写体検出ステップで複数の被写体が検出された場合には前記被写***置予測ステップで予測された前記対象被写体の位置を含む所定の領域に対して合焦制御を行う自動合焦制御ステップと、
    を含むことを特徴とする合焦制御方法。
  10. 請求項6に記載の撮像方法又は請求項7から9のいずれかに記載の合焦制御方法を演算装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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