JP4980958B2 - カラーを利用した暗号化方法、およびカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法 - Google Patents

カラーを利用した暗号化方法、およびカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報配信等で取り扱われるデータの完全秘匿性を実現するカラーを利用した暗号化方法、およびカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法に関する。
コンピュータおよびその周辺装置、関連する諸種の装置、または通信回線で接続された複数のコンピュータから成るコンピュータシステム等で取り扱われる文書、文字、図形、数式、画像、音声等のデータや情報(プログラムを含む)等を「コンピュータオブジェクト」と呼ぶ。かかるコンピュータオブジェクトについては、従来のコンピュータ等において認識可能な言語、図、絵画等を常態として使用している。またコンピュータ等におけるコンピュータオブジェクトの記録、再生、圧縮等においても同じである。
インターネット等の通信回線を介したコンピュータ同士の間のコンピュータオブジェクトに係る情報配信においても、上記の常態のままでの情報配信が行われる傾向にある。
そこで、従来、情報等の内容を直接に認識することを不能にするため、暗号化処理を行う技術が提案されている(例えば特許文献1等)。
また本出願人は、先に、「カラーを利用したコンピュータオブジェクトの表現等」に係る発明を提案した(特許文献2)。この発明は、コンピュータの内部で扱われる、あるいはコンピュータを介して扱われるデータまたは情報(コンピュータオブジェクト)を例えばカラードット等の表現手段でカラーを利用して表現しようとする技術であり、印刷手法によって紙等の表面での狭い箇所に所要のデータまたは情報を記録するときにカラードット等で表現する。これにより大量のデータ等を簡単な表記で表現することができる。またこの発明では、カラーを利用した暗号作成の方法についても言及している。
特開2006−40250号公報 国際公開WO00/72228号公報
近年、例えば、或るサーバ等から他のPC端末装置等へインターネットを経由して情報配信を行うとき、インターネット上で配信される情報が盗まれることがある。当該情報が、コンピュータオブジェクトとして常態のままであると、簡単に情報内容が盗聴されることになる。インターネット等の通信回線を経由したコンピュータ間の情報配信においてコンピュータオブジェクトの暗号化を図り、情報配信等で取り扱われるデータ等の完全秘匿性を実現することが求められている。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、インターネット等の通信回線を経由したコンピュータ間の情報配信においてコンピュータオブジェクトの暗号化を図り、情報配信等で取り扱われるデータ等の完全秘匿性を実現することができるカラーを利用した暗号化方法およびカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法を提供することにある。
本発明に係るカラーを利用した暗号化方法およびカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
カラーを利用した暗号化方法は、カラー画像から複数のカラーを抽出してカラーリストを作成するステップと、カラーリストに挙げられた複数のカラーの各々と、オブジェクトリスト辞書に記載されたオブジェクトと、カラー数値とを対応づけるONC対応表を作成するステップと、ONC対応表を用いて、オブジェクト、カラー数値、カラーコード画像の順序で変換してオブジェクトを暗号化するステップと、から成る方法である。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラーを作成するステップは、カラー画像で用いられるカラーの数を代表的な3色とその他の1色とからなる4色に減じるステップと、カラーの数が減じられたカラー画像に含まれる代表的な3色のカラーセルの位置情報を階調に読み替えるステップと、読み替えられた代表的な3色の256階調のカラーによって再構成してカラーリストを作成するステップと、を含むことを特徴とする。
代表的な3色は、R(赤)とG(緑)とB(青)の3色、またはC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)の3色であることを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラーリストを作成するステップは、カラー画像におけるカラー分布のヒストグラムに基づいてカラーを抽出してカラーリストを作成することを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、上記のONC対応表は、定期的に、乱数シャッフルにより、オブジェクトとカラー数値とカラーの組合せが変更されることを特徴とする。
情報配信者側の情報配信装置で実行された乱数シャッフルによるONC対応表の定期的な更新は、同期をとって情報受信者側の情報受信装置でも実行されることを特徴とする。
情報配信装置で実行された乱数シャッフルによるONC対応表の定期的な更新は、情報配信装置から情報受信装置に送られた擬似乱数の同一の初期値または同一の初期値のカラーコード画像に基づいて発生させた同一の擬似乱数を用いて、同期をとって情報受信装置でも実行されることを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラー画像は、このカラー画像に固有のカラーコンフィギュレーションから得られるカラー暗号キーであることを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、情報配信側でONC対応表によりオブジェクトをカラーコード画像に変換しこのカラーコード画像を情報受信側に伝送して情報配信し、情報受信側でONC対応表によりカラーコード画像をオブジェクトに逆変換する情報配信システムに適用され、情報配信側から情報受信側に、カラー暗号キーとして、カラー画像を伝送することを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラー画像はカラー写真画像であることを特徴とする
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラー画像で用いられるカラーの数はフルカラーを形成するカラー数であることを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラー画像で用いられるフルカラーのカラー数を、直接に、RGBとその他の1色とから成る4色に減じるステップを含むことを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラー画像で用いられるフルカラーのカラー数を、最初に中間段階のカラー数に減じ、その後に中間段階のカラー数をRGBとその他の1色とから成る4色に減じるステップを含むことを特徴とする。
上記のカラーを利用した暗号化方法において、カラー画像から複数のカラーを抽出して作成されるカラーリストは、R集合に含まれる40色と、G集合に含まれる40色と、B集合に含まれる40色とを含むことを特徴とする。
本発明に係るカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法は、送信元コンピュータと送信先コンピュータがインターネットを介して情報送受可能に接続された状態で実施される。送信元コンピュータでは、カラー写真画像から複数のカラーを抽出して送信元カラーリストを作成するステップと、送信元カラーリストに挙げられた複数のカラーの各々と、オブジェクトリスト辞書に記載されたオブジェクトと、カラー数値とを対応づける送信元ONC対応表を作成するステップと、送信元ONC対応表を用いて、任意の文書メッセージをカラー列、あるいはカラー数値列に変換するステップと、カラー写真画像とカラー列、あるいはカラー数値列をインターネットを経由して送信先コンピュータに送信するステップと、が実行される。他方、送信先コンピュータでは、受信したカラー写真画像に基づき送信先カラーリストを作成するステップと、送信先カラーリストと、送信先から物理的配送手段で送られてきたオブジェクトリスト辞書とによって送信先ONC対応表を作成するステップと、送信先ONC対応表を用いて、カラー列、あるいはカラー数値列を文書メッセージに変換するステップと、が実行される。
上記のカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法において、カラー列は、2次元カラーコード画像または1次元カラーコード画像で表現されることを特徴とする。
上記のカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法において、カラー列が1次元カラーコード画像で表現されるとき、カラー写真画像のマージン部に書き込まれていることを特徴とする。
本発明によれば、次の効果を奏する。
第1に、カラー写真画像等を利用して作成され、フルカラー数より適切に減じられた所定数のカラーから成るカラーリストを利用してONC対応表を作成し、当該カラーを用いてインターネット等で伝送されるカラーコード画像を作成するようにしたため、当該カラーコード画像は、オブジェクトに対応づけられていても、オブジェクトから完全に切り離されたカラーのデータであって、その中には一切オブジェクトに関する情報が含まれず、仮に総当たり法を用いたとしても永久に解読不可能であるという暗号化の効果が発揮される。
第2に、情報配信側から情報受信側に伝送されたカラーコード画像を復号化できるのは事前に用意されたONC対応表だけであり、かつ当該ONC対応表はオブジェクトリスト辞書とカラー画像によるカラーリストを基礎に作られているため、たとえ伝送したカラーコード画像、或いはカラー画像(カラー暗号キー)がインターネット上で盗聴されたとしても、オブジェクトリスト辞書がなければONC対応表を作ることはできず、カラーコード画像を解読することはできないという効果が発揮される。なお、オブジェクトリスト辞書は、CD−RやUSBメモリ等の記録媒体に格納して郵便等のインターネット以外の別のルートで送るので、インターネットから完全に切り離され、盗聴されることはない。
第3に、送信元から送信先に送信するカラー写真画像の画像本体の一部等またはマージン部に描かれる画像部分のカラーを利用してその上に暗号化したメッセージ情報を載せることができる。すなわち、送信元と送信先のそれぞれで、カラー写真画像から作成されるカラーリストと、オブジェクトリスト辞書(標準日本語辞書、その他専用辞書)と、これらから作成されるONC対応表とに基づいて、送信側ではメッセージ情報をカラー数値 またはカラーまたはカラーコード画像に変換して暗号化し、受信側ではカラー数値またはカラーまたはカラーコード画像をメッセージ情報に逆変換して復号化する構成とすることにより、送信元から送信先へインターネットを経由してメッセージ情報を暗号化した状態でインターネット上で伝送することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
本願発明に係るカラー(色)を利用した暗号化方法は、カラー写真画像等の「カラー画像」をカラー暗号化キーとして用いるものである。事前に或るコンピュータ(サーバまたはPC等)から他のコンピュータ(サーバまたはPC等)へインターネットを経由してカラー画像を送信することにより、郵送等の別のルートで送られたオブジェクトリスト辞書と組合せ、当該カラー画像上に描かれた特定のカラー配列(カラーの並びまたはカラー・コンフィグレーション)の構造に基づいて、受信装置側でオブジェクト・カラー数値・カラー対応表(ONC対応表)を自動的に作成でき、情報配信側および情報受信側で共通に備えるONC対応表を用いて、受信側で必要なデータまたは情報を取得することが可能となる。これにより、ONC対応表を作成するにあたりカラー画像というカラーを利用した伝送物(カラー暗号化キー)を利用し、暗号化された情報の配信システムを構築することが可能となる。
上記において、「カラー画像」は、代表的にはカラー写真画像が好ましいが、これに限定されない。「カラー画像」書籍や紙等の任意の材質に描かれたカラー画像であれば、任意のものが含まれる。
図1に、本発明に係るカラー暗号化方法が適用される情報配信システムの構成が示される。図1では、情報配信者12と情報受信者13がインターネット11を介在させて通信可能の状態になっている。図1に示した状態は、事前の設定のフェーズを示している。
図1に示された情報配信者12は、コンピュータシステムから成る情報配信装置14を備え、情報受信者13はコンピュータシステムから成る情報受信装置15を備えている。この情報配信システムでは、オブジェクトリスト辞書21Aとカラー画像(カラー写真画像等)21Bに基づいて、ONC対応表21を作るという構成をとっている。このようにして作られたONC対応表21は、情報配信者12の側の情報配信装置14の記憶装置と、情報受信者13の側の情報受信装置15の記憶装置とに格納されている。ONC対応表21は、コンピュータオブジェクト(「オブジェクト」ともいう:O)とカラー数値(N)とカラー(C)との間を対応づけるという特性を有する対応表であって、変換表としても使用される。情報配信装置14と情報受信装置15の各コンピュータシステムでのCPUにおいて、所定の変換プログラムに基づいて「O−N」の間、「N−C」の間、または「C−O」の間に関する変換部が実現されるとき、これらのコンピュータオブジェクト(O)とカラー数値(N)とカラー(C)の各々の間の変換処理で用いられる。ONC対応表21について、オブジェクト(O)とカラー数値(N)とカラー(C)の具体例は、後で説明される。
本実施形態によるONC対応表21は、前述の通り、オブジェクトリスト辞書21Aとカラー画像21Bとから構成される。オブジェクトリスト辞書21Aは、コンピュータオブジェクト(O)は多数のオブジェクト要素(またはオブジェクト:O1,O2,…,On)のそれぞれを列挙し、それぞれの内容を記したリストである。オブジェクト要素の内容は任意であり、例えば長文の文章を分解して成る各文章部分(単文、句、単語等)である。カラー画像21Bは、フルカラーのカラー写真画像等を基礎にして作成される所定数(64,000色等)のカラーで描かれるカラー画像であり、カラーリストに列挙されるカラーに基づくカラー画像である。カラー画像21Bについて、その詳細は、後で説明される。
上記のONC対応表21は、図2に示すごとく、通常的には、情報配信者12の側で用意され、情報受信者13の側へ送られる。ONC対応表21のうち、オブジェクトリスト辞書21Aは、CD−RやUSBメモリ等の記録媒体22の形で郵送や宅配等により情報受信者側に送られる。またカラー画像21Bはインターネット11を経由して情報受信者側に伝送される。カラー画像21Bは、カラー暗号キー23として情報配信者12の情報配信装置14から情報受信者13の情報受信装置15に送信される。
情報受信者13は、郵送や宅配等で送られてきたオブジェクトリスト辞書21Aと、インターネット11を経由して送信されてきたカラー画像21Bとを組み合わせることによりONC対応表21を手元に用意することになる。以上によって、情報受信者13の側で、カラーで暗号化された情報を受信できる態勢ができることになる。
なお、情報配信者12の側において、情報配信者12側から情報受信者13側に送られた、オブジェクトリスト辞書21Aとカラー画像21Bとから成るONC対応表21は、通常、定期的に更新される。この定期的な更新には、元々のONC対応表21と、乱数シャッフル・カラーコード画像の組合せとに基づいて行われる。「乱数シャッフル」とは、線形合同法等により擬似乱数の初期値を設定して発生させた擬似乱数を、ONC対応表のカラー(C1〜Cn)あるいはカラー数値(1〜n)に対して割り当て、その擬似乱数をソートキーにしてカラー(C1〜Cn)あるいはカラー数値(1〜n)を並べ替えることにより、カラー(C1〜Cn)あるいはカラー数値(1〜n)の順番をランダムに入れ替える処理を言う。情報配信者12側の情報配信装置14で実行された定期的な更新は、情報配信者12側から情報受信者13側に送られた擬似乱数の同一の初期値(または初期値のカラーコード画像)に基づいて発生させた同一の擬似乱数を用いて、同期をとって、情報受信者13側の情報受信装置15でも実行される。
ここで「線形合同法」とは、初期値X0にある定数aをかけて別の定数bを加え、それをある数cで割った余りの数値を次の乱数とするものであり、Xnを乱数列とするなら以下のような式で計算する。
Xn+1=(Xn*a)+b mod c
以上が事前の設定のフェーズである。その後に、情報配信の運用のフェーズになる。図3に、情報配信の運用のフェーズの状態図を示す。情報配信装置14の側では、配信したいオブジェクト(O)24がある場合に、用意されたONC対応表21を用いて、O→N→Cの順序で変換を行ってカラーコード画像25を作成する。作成されたカラーコード画像25は情報配信装置14からインターネット11に送出される。カラーコード画像25は、インターネット11を経由して情報受信装置15へ伝送される。これにより情報配信がインターネット11を経由して行われる。情報受信装置15では、伝送されてきたカラーコード画像25を、自身に用意されているONC対応表21を用いて逆変換を行い、カラーコード画像25からカラー(C)を抽出し、その後、C→N→Oの順序で変換を行ってオブジェクト(O)24を取り出す。こうして、所要の情報内容を含むオブジェクト(O)24を情報配信装置14から情報受信装置15に配信することができる。ただし、カラーコード画像25の代わりに、カラーコード画像25よりデータ容量の小さいカラー数値(N)を伝送する場合もあるが、ONC対応表で符号化(O→N)/復号化(N→O)の変換ができることに変わりはない。
前述した「事前の設定のフェーズ」において、インターネット11を経由してカラー暗号キー23として送信されるカラー画像21Bは、ONC対応表21を形成するための要部である。カラー画像21Bは「カラー暗号キー23」として機能する。カラー画像21Bは、例えばカラー写真画像であり、好ましくは何かの内容を含むカラー画像等が用いられる。カラー写真画像等を利用したカラー暗号キー23では、後述するごとく、代表的にRGB3色カラーリダクション方式が採用される。
なお他の方式としては、RGB3色カラーリダクション方式の代わりに、ヒストグラム方式を採用することもできる。ヒストグラム方式は、カラー画像におけるRGBの各カラーの頻度分布状態を基礎にして頻度の高い順にカラーを並べカラーリストを生成する方式である。
次に、図4〜図15を参照して、直接方式に基づく、RGB3色カラーリダクション方式によるカラー暗号キーの作り方について説明する。
図4は、カラー写真画像の一例を示している。カラー写真画像30は、実際にはフルカラーで描かれているが、図4では便宜上線図の上に色の違いを斜線等で示すようにしている。図5は、カラー写真画像30をピクセル(画素)の2次元配列構造として示した図である。また図6は、原図となるカラー写真画像30を元にカラー暗号キーを作る手順を示すフローチャートである。
原図としてカラー写真画像30が任意に用意される(ステップS11)。このカラー写真画像30は、童話「桃太郎の鬼退治」の一画面を描いている。図4で、30aは主人公の桃太郎、30bは鬼、30cは犬、30dは雉である。カラー写真画像30としては、例えば、PC装置等のコンピュータの表示装置の画面に表示された画像を想定している。このカラー写真画像30は、ビットマップ画像であり、二次元平面に配列された大量数のカラードットで作られている。各カラードットは、表示画面のピクセル(カラーセル)に対応している。
図5は、カラー写真画像をRGBXで表す平面状の画像領域31の例を示す。カラー写真画像30は画像領域31の中で表現されている。画像領域31は、画像左上のコーナー点の基準点Oを基準にして、縦方向(Y方向)にH個のピクセル、横方向(X方向)にW個のピクセルが並んでいる。画像領域31はH×W個のピクセル32から形成されている。通常的には、例えば、画像データサイズは320(H)×460(W)ピクセルである。各ピクセル32は、カラーセルであって、カラードットを形成する。実際、各ピクセル32は微小な形状を有している。各ピクセル32は、フルカラーで表現される。各ピクセル32のカラー(C)は、例えばR(赤)とG(緑)とB(青)の3原色の組合せで作られ、コンピュータの内部ではデータの上で3バイト(24ビット)で表現される。R(赤)とG(緑)とB(青)の各色は256段階(1バイト(2)で表現)で表されるので、フルカラーの場合には、16,777,216色で表現することが可能である。
図5では、画像領域31において、図4に示したカラー写真画像30で描かれた各領域の色に対応してピクセル毎にカラーR,G,Bが表記されている。カラー写真画像30で表示された画像の内容に応じて画像領域ではカラーR,G,B、およびその他の1色(X)が分布している。この図5は、RGBX2次元配列を示し、後述するリダクション・ルールに基づく単色化された画像を示している。
上記の画像領域31において、フルカラーで描かれたカラー写真画像30は、H×W個のピクセル32の各々にカラーが与えられる。画像領域31に描かれたカラー写真画像では、物語り性のあるカラー写真画像30の場合には、描かれた画像の各部に応じて部分領域毎に同じまたは類似するカラーのピクセルが集まっている。このため、図5に示された画像領域31をXY平面としてスキャニングして、画像領域31から一つ一つのピクセル32を選んで例えば一列状に並べていくと、同じカラー系統のカラーがまとまって並ぶことになる。
原図であるカラー写真画像30、すなわち画像領域31に対して、カラーリダクションの処理が施される(ステップS12)。以下に「カラーリダクション」を説明する。「カラーリダクション」とは、この実施形態の場合、図4に示したフルカラーのカラー写真画像30において、各ピクセル32のカラーについて、カラーを作るRGBの各色の段階数(階調)を256段階から少なくし、使用するカラーの数を、直接に、R(赤)とG(緑)とB(青)とX(その他の任意の1色)とから成る4色に減じることである。
なお以下に述べる方法では、カラーリダクションの代表的な色(カラー)は、上記のRGBの3色に限定されるものではなく、例えばCMY(シアン、マゼンタ、黄)の3色でもよく、 一般的にカラー写真画像のカラーの区分けのグループ化が容易な代表的な3色であればよい。
下記にカラーリダクションの処理を行うルールの一例を示す。
R色={(r,g,b):|(r,g,b)−(255, 0, 0 )|≦50}(R単色化)
G色={(r,g,b):|(r,g,b)−( 0, 255, 0 )|≦50}(G単色化)
B色={(r,g,b):|(r,g,b)−( 0, 0, 255 )|≦50}(B単色化)
X色={ その他の色}(グレー色化)
上記のルールによれば、まずR(赤)の色集合に属する要素は、最上位レベル(255)の赤色との差を求めて当該差の絶対値が50以下であるRである。これによりRの単色化処理が行われる。同様にして、G(緑)の色集合に属する要素は、最上位レベル(255)の緑色との差を求めて当該差の絶対値が50以下であるGである。これによりGの単色化処理が行われる。B(青)の色集合に属する要素は、最上位レベル(255)の緑色との差を求めて当該差の絶対値が50以下であるBである。これによりBの単色化処理が行われる。
上記のカラーリダクション・ルールに基づいて、R色の集合、G色の集合、B色の集合を決め、これらのRGBにより、フルカラーのカラー写真画像30は、図5に示すごとくRGBXの2次元配列に変換される。さらに、このRGBX2次元配列は、図7に示すごとくRGBX1次元配列に再構成される(ステップS13)。図7に示したRGBX1次元配列において、その他の1色はスペーサ(/)に置き換えられている。
さらに上記のRGBX1次元配列は、図8に示すごとく、Xが除去され、RGB1次元配列に変換される(ステップS14)。さらにその後、図9に示す状態で、上記の図8に示したRGB1次元配列において例えば413セルの中から256セル分を切り出す(ステップS15)。切り出したRGBは1〜256のセル番地に保存される(ステップS16)。
図9に示したRGB1次元配列において413セルの中から256セル分のRGBセルの切り出し方は次の通りである。RGBについては、それぞれ、R集合、G集合、B集合が下記のルールにより決定される。
上記の413セルのRGB1次元配列において、R,G,Bのそれぞれについて、最初の色から順次にカウントして256個を超えない範囲内で選択する。
従ってR集合は次の通りの103個となる。R集合の要素の数字はセル番地である。
R集合={121,122,128-146,149-162,165,166,168-175,182-197,205-223,230-251,256}
G集合は次の通りの88個となる。G集合の要素の数字はセル番地である。
G集合={1-31,34-39,45-47,58-60,72,73,84,85,109-111,114-119,123-126,147,148,163,164,167 176-181,198-204,224-229,252-255}
B集合は次の通りの65個になる。B集合の要素の数字はセル番地である。
B集合={32,33,40-44,48-57,61-71,74-83,86-108,112,113,120,127}
上記のR集合、G集合、B集合は合計は256個になり、これらはセル番地1〜256の256個のメモリに保存される。
次のステップS54では正規化処理が行われる。この正規化処理では、R集合、G集合、B集合の各々で要素数が40に絞られる。すなわちR集合、G集合、B集合の要素数は正規化集合であるnR集合、nG集合、nB集合で40に絞られて選択される。数式的に表現すると、次の通りとなる。「→」は要素選択の正規化のための変換を意味する。ここに、nR、nG、nBのnは、正規化の normalization の頭文字nである。
正規化:R集合{要素数=103}→nR集合{要素数=40}
正規化:G集合{要素数=88} →nG集合{要素数=40}
正規化:B集合{要素数=65} →nB集合{要素数=40}
R集合、G集合、B集合の各々での要素選択のルールの一例を次に示す。
(1)R集合{要素数=103}→nR集合{要素数=40}
係数=103÷40=2.575
要素選択: 要素番号=round(n×係数)、n=1〜40
round=四捨五入整数化関数
(2)G集合{要素数=88}→nG集合{要素数=40}
係数=88÷40=2.2
要素選択: 要素番号=round(n×係数)、n=1〜40
(3)B集合{要素数=65}→nB集合{要素数=40}
係数=65÷40=1.625
要素選択: 要素番号=round(n×係数)、n=1〜40
上記RGB1次元配列の413セルの中から作られる上記のR集合、G集合、B集合のそれぞれの要素を具体的に表形式で示すと、図10Aおよび図10Bのごとくなる。図10Bは図10Aの下側部分につながる構成を有し、各集合では、各個数で「要素番号(要素♯)」と「セル番地」が示されている。またR集合、G集合、B集合に基づいて上記のルールで作られるnR集合、nG集合、nB集合のそれぞれの要素を具体的に表形式で示すと、図11のごとくなる。図11では、nR集合、nG集合、nB集合のそれぞれでは、40個の要素について「n×係数(n*factor)」と「要素番号(要素♯)」と「セル番地」が示されている。
次に、図12〜図15を参照して、前述したRGB3色カラーリダクション方式によるカラー暗号キーの作り方について操作イメージの観点で再度説明する。
図12は、カラー写真画像を表す平面状の画像領域131の例を示す。カラー写真画像は画像領域131の中で表現されている。画像領域131は、基準点Oを基準にして、縦方向(Y方向)にH個のピクセル、横方向(X方向)にW個のピクセルが並んでいる。画像領域131はH×W個のピクセル132から形成されている。各ピクセル132は、カラーセルであって、カラードットを形成する。実際、各ピクセル132は微小な形状を有している。各ピクセル132は、フルカラーで表現される。各ピクセル132のカラーは、R(赤)とG(緑)とB(青)の3原色の組合せで作られる。フルカラーの場合には、16,777,216色で表現される。
原図である上記のカラー写真画像に対してカラーリダクションの処理が施され、使用するカラーの数を、RとGとBとXから成る4色に減じる。
図13は、フルカラーのカラー写真画像が4色に減じられたカラーで描かれたカラー写真画像の画像領域141のイメージを示し、当該カラー写真画像において破線の矢印142のごとくスキャニングを行って、H×W個のピクセルのカラー情報を取り出し、一列に並べる処理のイメージを示している。
フルカラーで描かれていた任意のカラー写真画像に対してカラーリダクション処理を行うと、H×W個のピクセルのそれぞれは赤(R)、緑(G)、青(B)、その他の1色(X)のいずれかになる。図13に示した画像領域141では、一例としてRのピクセル143、Gのピクセル144、Bのピクセル145、その他の1色のピクセル146が示されている。
フルカラーに基づくカラー写真画像で表現されたものに対して、カラーリダクションが施されると、フルカラーに基づくカラー写真画像の各ピクセルのカラーがRGBと他の1色とに制限され、その結果、カラーの表現力が低減し、カラー数が少ないカラー写真画像になる。またカラーリダクションの処理が行われると、フルカラーのカラー写真画像を伝送する場合に比較して、カラーリダクションの処理が行われたカラー写真画像を伝送する場合の方がデータ量が少なくなる。
図13に示した画像領域141で、かつカラーリダクションが施された画像では、R,G,B,Xという観点で分けて考えると、カラー・コンフィギュレーション・マップを定義することができる。「カラー・コンフィギュレーション・マップ」とは、各カラーの構成または配置という意味である。
さらに図13で示された、4色にカラーリダクション処理がなされたカラー写真画像においては、例えば、上記のRのピクセル143、Gのピクセル144、Bのピクセル145、その他の1色(X)のピクセル146の各々のピクセルについて、下記のごとく位置座標を定義することができる。この位置座標は、画像の2次元配列の位置を1次元配列の位置に変換して表現したもので、カラーリダクション処理がなされたカラー写真画像に係る画像領域141における「番地」を表している。またこの位置座標は、カラーリダクション処理がなされたカラー写真画像に係る画像領域141でのID(識別番号)として用いることができる。
=R(x,y)=npix=W×yiー1+x、(i=1〜NR)
=G(x,y)=npix=W×yjー1+x、(j=1〜NG)
=B(x,y)=npix=W×ykー1+x、(k=1〜NB)
npix:スキャンライン上の1次元配列のピクセル(カラーセル)番号(番地)
npix=W×y+x=1〜N
次に、図13に示されたカラーリダクション後のカラー画像を前提にして、図14に示されるごとく、前述した通りRGBX1次元配列151が作られる。次にRGBX1次元配列151から色Xを除去してRGB1次元配列152を作る。最後に前述した通りの要素選択のルールで256個の要素から成るRGB1次元配列153を作る。
以上のごとく上記のnR集合、nG集合、nB集合のそれぞれは40個の要素を含む集合となる。これらのnR集合、nG集合、nB集合の各要素を用いて、それらの組合せに基づいてカラーリスト{(Ri,Gj,Bk) i,j,k=1〜40}が生成合成される(ステップS17)。RGBの各カラーの数N(R)、N(G)、N(B)とするとき、N(R)×N(G)×N(B)は40 となり、64,000(色)となる。
上記によれば、カラー暗号キーとして用いられるカラー写真画像が存在するという前提の下で、当該カラー写真画像からRGB3色カラーリダクションの処理を施すことにより、RGBの各々のカラーを好ましくは最低限ほぼ40色程度取り出し、オブジェクト(O)の数に対応させるようにする。抽出された各々40色のR,G,Bの組合せによってほぼ64,000色のカラーを合成し、これらのカラーが列挙されたカラーリストを作成する(ステップS17)。その後、カラーリストに記載された64,000色のカラーのうちのいずれかを適宜に利用することによって、ONC対応表21を作成する(ステップS18)。
そこで、図15に示すごとく、Rの軸、Gの軸、Bの軸により成る直交する3軸座標空間を考えると、カラーの再構成として、各々40色のR,G,Bの組合せによって64,000色の色立方体(カラー構造空間)を作ることができる。こうして作られた64,000色のカラーは、ONC対応表21を作る際のカラー(C)として利用される。また前述したごとく情報配信の運用のフェーズにおいて、情報配信されるカラーコード画像25は上記のごとくして作られた64,000色のカラー(C)の各々に対応するカラーコードを適宜に選択して作られたカラーコード画像である。
次に、ONC対応表21の例を下記の(表1)〜(表3)に示す。
Figure 0004980958
Figure 0004980958
Figure 0004980958
上記の(表1)はオブジェクト・カラー対応表の内容を示す。オブジェクト(O)は手動または自動によりオブジェクト要素(O1〜On)に分割されている。これらのオブジェクト要素のそれぞれの内容はオブジェクトリスト辞書によって知ることができる。オブジェクト(O)の各オブジェクト要素に対応してまずカラー初期設定によってカラー部分空間内のカラー(C1〜Cn)の割り当てがなされている。カラー部分空間とは、RGBカラー空間内でユーザ定義が可能な色立方体で、例えば、立方体の一辺が40のとき色数=64,000、立方体の一辺が41のとき色数=68,921となる。上記において、オブジェクト(O)の個数、およびカラーの部分空間の色数は、便宜上、それぞれ最大値で2バイトデータ相当の65,536であると規定する。なお(表1)において、オブジェクト・カラー編集エディタが併せて示されている。n個のオブジェクト要素から成るオブジェクト(O)に対して、対応させるカラーを、設定変更1〜mの例に示されるごとくいくつかの設定変更例で変更させることができる。設定変更は、例えば、乱数シャッフルでカラー初期設定のカラー(C1〜Cn)の順番をランダムに入れ替えることにより行うことができる。
ここで「乱数シャッフル」とは、最大値で65,536個のカラー(C1〜Cn)に対して、発生させた擬似乱数を割り当て、その擬似乱数をソートキーにしてカラー(C1〜Cn)を並べ替えることであり、その結果、カラー(C1〜Cn)の順番がランダムに入れ替えられることになる。
次いで、上記の(表2)はオブジェクト・カラー数値対応表の内容を示す。オブジェクト(O)は、上記同様に、手動または自動によりオブジェクト要素(O1〜On)に分割されている。オブジェクト(O)の各オブジェクト要素に対応してまずカラー数値初期設定によってカラー数値(1〜n)の割り当てがなされている。上記において、オブジェクト(O)の個数、およびカラー数値の数は、それぞれ最大値で65,536である。なお(表2)においても、オブジェクト・カラー数値編集エディタが併せて示されている。n個のオブジェクト要素から成るオブジェクト(O)に対して、対応させるカラー数値を、設定変更1〜mの例に示されるごとくいくつかの設定変更例で変更させることができる。設定変更は、例えば、乱数シャッフルでカラー数値初期設定のカラー数値(1〜n)の順番をランダムに入れ替えることにより行うことができる。
ここで「乱数シャッフル」とは、最大値で65,536個のカラー数値(1〜n)に対して、発生させた擬似乱数を割り当て、その擬似乱数をソートキーにしてカラー数値(1〜n)を並べ替えることであり、その結果、カラー数値(1〜n)の順番がランダムに入れ替えられることになる。
最後に、上記の(表3)はカラー・カラー数値対応表の内容を示す。カラー(C)は、カラー部分空間内のカラー(C1〜Cn)が割り当てられている。カラー(C)の各カラーに対応してまずカラー数値初期設定によってカラー数値(1〜n)の割り当てがなされている。上記において、カラー(C)の個数、およびカラー数値の数は、それぞれ最大値で65,536である。なお(表3)においても、カラー・カラー数値編集エディタが併せて示されている。n個のカラーから成るカラー(C)に対して、対応させるカラー数値を、設定変更1〜mの例に示されるごとく、いくつかの設定変更例で変更させることができる。設定変更は、例えば、乱数シャッフルでカラー数値初期設定のカラー数値(1〜n)の順番をランダムに入れ替えることにより行うことができる。
前述した実施形態では、フルカラーのカラー写真画像からRGBX1次元配列に変換するという直接方式であったが、本発明によるカラーの変換方式はこれに限定されない。例えば、フルカラーの16,777,216色とRGBXの4色との間の特定の数のカラー数(例えば、256色、16色)を設定し、中間段階を経由してカラー変換を行うように間接方式で変換することもできる。
次に、図16を参照して、本発明に係るカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法の実施形態を説明する。このメッセージ提供方法は、前述したカラーを利用した暗号化方法に係る技術を基礎にして構成される。
このメッセージ提供方法はカラー写真画像を利用する。カラー写真画像は任意のものである。このメッセージ提供方法は、インターネット200を介して情報送受可能に接続された送信元コンピュータ201と送信先コンピュータ202との間で実行される。送信元コンピュータ201では、まず最初にカラー写真画像211が用意される。このカラー写真画像211を基礎にして、前述した手法に基づき複数のカラー(RGB等)を抽出して送信元カラーリスト212を作成する。送信元のカラーリスト212に挙げられた複数のカラーの各々と、用意されたオブジェクトリスト辞書213に記載されたオブジェクトと、カラー数値とを対応づける送信元ONC対応表214を作成する。ここで上記のオブジェクトリスト辞書は、標準日本語辞書以外に、業界専門用語辞書や、ユーザ定義辞書であってもよい。次に任意の文書メッセージ215を用意する。この文書メッセージ215は例えばテキストで作成されている。この文書メッセージ215は、送信元から送信先に伝送されるべき情報である。送信元コンピュータ201では、ONC対応表214を用いて文書メッセージ215をカラー列(C列)216、またはカラー数値列(N列)に変換する。
上記の送信元側の構成および工程において、送信元コンピュータ201は、カラー写真画像211と、作成したC列216、またはカラー数値列(N列)を、それぞれインターネット200を経由して送信先コンピュータ202に送信する。またオブジェクトリスト辞書213は、CD−R等の物理的手段を、郵送や宅配便等217により送信先に送る。
他方、送信先コンピュータ202では、インターネット200を経由して送られてきたカラー写真画像211に基づき送信先カラーリスト222を作成する。この送信先カラーリスト222の内容は、送信元カラーリスト212の内容と同じである。さらに、送信先カラーリスト222と、送信先から物理的配送手段で送られてきたオブジェクトリスト辞書213とによって送信先ONC対応表214を作成する。この送信先ONC対応表214の内容は、送信元ONC対応表214の内容と同じである。その結果、作成された送信先ONC対応表214を用いて、インターネット200を経由して送られてきたC列216、またはN列を文書メッセージ215に変換し、こうして文書メッセージ215を取り出す。
上記において、カラーリスト212,222の作り方は、前述した暗号化方法で用いられた手法と同じである。上記のC列216は、表現形式的には、2次元カラーコード画像または1次元カラーコード画像で表現される。またC列216が1次元カラーコード画像で表現されるとき、通常、カラー写真画像211のマージン部に書き込まれる。
図17に、C列216を表現する2次元カラーコード画像または1次元カラーコード画像の例を示す。図17において、(A)は8×8画素の2次元カラーコード画像の例を示し、(B)は1×12画素の1次元カラーコード画像の例を示している。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、コンピュータシステム間での情報配信等において情報の秘匿性を高く保持することができ、データの保護・安全化に利用される。
本発明に係るカラーを利用した暗号化方法が実行されるシステムの全体構成を示すブロック図である。 本発明に係るカラーを利用した暗号化方法に基づく情報配信が実行される前の事前の設定のフェーズを説明するための図である。 本発明に係るカラーを利用した暗号化方法に基づく情報配信の運用のフェーズを説明するための図である。 カラー写真画像の一例を示す図である。 カラー写真画像をRGBXで表す平面状の画像領域の例を示す 原図となるカラー写真画像を元にカラー暗号キーを作る手順を示すフローチャートである。 図5に示す画像領域から取り出したRGBX1次元配列を示す図である。 RGB1次元配列を示す図である。 RGB1次元配列から256セルを切り出すことを説明するための図である。 RGB1次元配列(413セル)の中から作られるR集合、G集合、B集合のそれぞれの要素の前半部を表形式で具体的に示すテーブルである。 RGB1次元配列(413セル)の中から作られるR集合、G集合、B集合のそれぞれの要素の後半部を表形式で具体的に示すテーブルである。 R集合、G集合、B集合に基づいて所定ルールで作られるnR集合、nG集合、nB集合のそれぞれの要素を表形式で具体的に示すテーブルである。 本発明に係るカラーを利用した暗号化方法について、ONC対応表を作成するためのカラー暗号キーを作成する原図となるカラー画像を説明するための図である。 本発明に係るカラーを利用した暗号化方法について、ONC対応表を作成するためのカラー暗号キーを作成するためのカラーリダクションされたカラー写真画像を説明するための図である。 本発明に係るカラーを利用した暗号化方法について、カラーリダクションされたRGBX1次元配列からRGB1次元配列を作成することを説明するための図である。 作成された64,000色のカラーから成る色立法体を示す図である。 本発明に係るカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法の実施形態を説明する工程図である。 2次元カラーコード画像の例(A)と、1次元カラーコード画像の例(B)を示す図である。
符号の説明
11 インターネット
14 情報配信装置
15 情報受信装置
21 ONC対応表
21A オブジェクトリスト辞書
21B カラー画像
22 記憶媒体
23 カラー暗号化キー
24 オブジェクト(O)
25 カラーコード画像
30 カラー写真画像
31 画像領域
32 ピクセル
131 画像領域
132 ピクセル
141 RGBX2次元配列
151 RGBX1次元配列
152 RGB1次元配列
153 RGB1次元配列(256セル)

Claims (18)

  1. カラー画像から複数のカラーを抽出してカラーリストを作成するステップと、
    前記カラーリストに挙げられた複数のカラーの各々と、オブジェクトリスト辞書に記載されたオブジェクトと、カラー数値とを対応づけるONC対応表を作成するステップと、
    前記ONC対応表を用いて、オブジェクト、カラー数値、カラーコード画像の順序で変換して前記オブジェクトを暗号化するステップと、
    から成ることを特徴とするカラーを利用した暗号化方法。
  2. 前記カラーリストを作成する前記ステップは、
    前記カラー画像で用いられるカラーの数を、代表的な3色とその他の1色とから成る4色に減じるステップと、
    カラーの数が減じられた前記カラー画像に含まれる前記代表的な3色のピクセルの位置情報を256階調に読み替えるステップと、
    読み替えられた前記代表的な3色の前記256階調のカラーによって再構成して前記カラーリストを作成するステップと、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載のカラーを利用した暗号化方法。
  3. 前記代表的な3色はR(赤)とG(緑)とB(青)であることを特徴とする請求項2記載のカラーを利用した暗号化方法。
  4. 前記代表的な3色はC(シアン)とM(マゼンタ)とY(黄)であることを特徴とする請求項2記載のカラーを利用した暗号化方法。
  5. 前記カラーリストを作成する前記ステップは、前記カラー画像におけるカラー分布のヒストグラムに基づいてカラーを抽出して前記カラーリストを作成するステップを含むことを特徴とする請求項1記載のカラーを利用した暗号化方法。
  6. 作成された前記ONC対応表は、定期的に、乱数シャッフルによって、前記オブジェクトと前記カラー数値と前記カラーの組合せが変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーを利用した暗号化方法。
  7. 情報配信装置で実行された乱数シャッフルによる前記ONC対応表の定期的な更新は、同期をとって情報受信装置でも実行されることを特徴とする請求項6記載のカラーを利用した暗号化方法。
  8. 前記情報配信装置で実行された乱数シャッフルによる前記ONC対応表の定期的な更新は、前記情報配信装置から前記情報受信装置に送られた擬似乱数の同一の初期値または同一の初期値のカラーコード画像に基づいて発生させた同一の擬似乱数を用いて、同期をとって前記情報受信装置でも実行されることを特徴とする請求項7記載のカラーを利用した暗号化方法。
  9. 前記カラー画像は、このカラー画像に固有のカラーコンフィギュレーションから得られるカラー暗号キーであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のカラーを利用した暗号化方法。
  10. 情報配信側で前記ONC対応表により前記オブジェクトを前記カラーコード画像に変換し、このカラーコード画像を情報受信側に伝送して情報配信し、かつ、前記情報受信側で前記ONC対応表により前記カラーコード画像を前記オブジェクトに逆変換する情報配信システムに適用され、
    前記情報配信側から前記情報受信側に対して、カラー暗号キーとして、前記カラー画像を伝送することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のカラーを利用した暗号化方法。
  11. 前記カラー画像はカラー写真画像であることを特徴とする請求項1記載のカラーを利用した暗号化方法。
  12. 前記カラー画像で用いられるカラーの数はフルカラーを形成するカラー数であることを特徴とする請求項1記載のカラーを利用した暗号化方法。
  13. 前記カラー画像で用いられるフルカラーのカラー数を、直接に、前記代表的な3色とその他の1色とから成る4色に減じるステップを含むことを特徴とする請求項2記載のカラーを利用した暗号化方法。
  14. 前記カラー画像で用いられるフルカラーのカラー数を、最初に中間段階のカラー数に減じ、その後に前記中間段階のカラー数を前記代表的な3色とその他の1色とから成る4色に減じるステップを含むことを特徴とする請求項2記載のカラーを利用した暗号化方法。
  15. 前記カラー画像から前記複数のカラーを抽出して作成されるカラーリストは、R集合に含まれる40色と、G集合に含まれる40色と、B集合に含まれる40色とを含むことを特徴とする請求項1記載のカラーを利用した暗号化方法。
  16. 送信元コンピュータと送信先コンピュータがインターネットを介して情報送受可能に接続され、
    前記送信元コンピュータで、
    カラー写真画像から複数のカラーを抽出して送信元カラーリストを作成するステップと、
    前記送信元カラーリストに挙げられた複数のカラーの各々と、オブジェクトリスト辞書に記載されたオブジェクトと、カラー数値とを対応づける送信元ONC対応表を作成するステップと、
    前記送信元ONC対応表を用いて、任意の文書メッセージをカラー列、あるいはカラー数値列に変換するステップと、
    前記カラー写真画像と前記カラー列、あるいはカラー数値列を前記インターネットを経由して前記送信先コンピュータに送信するステップと、が実行され、
    前記送信先コンピュータで、
    受信した前記カラー写真画像に基づき送信先カラーリストを作成するステップと、
    前記送信先カラーリストと、送信先から物理的配送手段で送られてきた前記オブジェクトリスト辞書とによって送信先ONC対応表を作成するステップと、
    前記送信先ONC対応表を用いて、前記カラー列、あるいはカラー数値列を前記文書メッセージに変換するステップと、が実行される、
    ことを特徴とするカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法。
  17. 前記カラー列は、2次元カラーコード画像または1次元カラーコード画像で表現されることを特徴とする請求項16記載のカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法。
  18. 前記カラー列が前記1次元カラーコード画像で表現されるとき、前記カラー写真画像のマージン部に書き込まれていることを特徴とする請求項17記載のカラー写真画像を利用したメッセージ提供方法。
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