JP4977651B2 - 水処理システム - Google Patents

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Description

この発明は、井戸、河川もしくは池等の水源から汲み出した水または雨水などの浄化を行う水処理システムに関する。
井戸や河川などの水源から汲み出した水または雨水を、洗濯や風呂水として利用したり、植物栽培のために散水したいという要望がある。
ところが、昨今は、地層自体の変化や汚染物質の地下水脈への浸透等により、井水の水質悪化が著しく、汲み出した井水をそのまま利用しにくいという事態が生じている。同様に、河川の水も水質悪化を生じていることが多い。ここでいう水質悪化とは、水の濁度および色度が高くなることや、水から異臭が生じることなどである。
たとえば、井水がいわゆる「赤水」である場合がある。「赤水」とは、汲み出した井水を容器に入れておくと、時間の経過とともに赤色に変化し、洗濯や風呂水としての使用に適さず、また、植物栽培にも悪影響を及ぼすようになった水である。赤水は、鉄分やマンガン成分が、イオンとして含まれた水である。たとえば鉄分は重炭酸第一鉄として加圧水中に安定して存在しているが、汲み上げられることにより水酸化第一鉄に変化し、空気と接触することによって水酸化第二鉄に酸化され、水に赤味を帯びさせる。
また、アンモニア等が地面から浸透し、それによって井水や河川の水が汚染されて臭気を有するようになっている場合もある。
特許文献1には、このような使用に適さない井水の水質を改善するために、オゾン処理により、水中の鉄分を酸化し、酸化された鉄分を除去するとともに、オゾンの酸化作用で、井水中の雑菌、大腸菌、ウィルス等を殺菌するようにした受水型井水改善装置が提案されている。
また、特許文献2には、マンガン除去処理とオゾン処理と膜濾過処理と活性炭処理とを組み合わせた水処理により、少量のオゾン注入で膜の目詰まりを抑制して、高流速で安定した処理水量を得ることのできる水処理方法および装置が提案されている。
特許第2715244号公報 特開2002−86193号公報
特許文献1に記載の水質改善装置は、大型で、装置構成も複雑なものである。
特許文献2に記載の水処理装置は、マンガン除去行程のために塩素、次亜塩素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム、二酸化塩素等の酸化剤を使用しなければならない。ところが、被処理水中にトリハロメタン類の前駆物質であるフミン質等の不純物が存在すると、酸化剤、たとえば多量の塩素剤を添加した場合、塩素剤とフミン質とが反応してトリハロメタンを生成する場合がある。
また、マンガン砂は、マンガンイオンを吸着する性質を有するが、特許文献2に記載の水処理方法では、酸化剤の添加濃度によっては、水中のマンガンイオンがマンガン砂に吸着される前に、不溶性の二酸化マンガンに酸化され、マンガン砂による除去性能が十分に果たせない可能性がある。
この発明は、このような技術背景のもとになされたものであり、比較的簡素な構成により良好な水質改善を行うことのできる水処理システムを提供することを主たる目的とする。
この発明は、また、第1タンクに被処理水を溜め、循環浄化した後第1タンクの浄化された水を第2タンクへ移送するバッチ処理方式の水処理システムを提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、水を溜めるための第1タンクと、前記第1タンクの水を汲み出して浄化して、第1タンクへ戻す循環型水浄化装置と、浄化された後の前記第1タンクの水を移送して溜める第2タンクとを有する水処理システムにおいて、前記循環型水浄化装置は、水を汲み出して循環させるための循環ポンプと、前記循環ポンプにより循環される水を濾過して水に含まれる不純物を除去するためのフィルタと、前記フィルタで濾過された後の水にオゾンを混入するためのオゾン処理装置と、前記第1タンクの水の汲み出し開始から一定時間は、前記オゾン処理装置を動作させず、一定時間経過後に、前記オゾン処理装置を動作させるオゾン処理遅延制御手段とを有し、前記フィルタは、濾材にマンガン砂を用いたマンガンイオンを吸着して除去するためのマンガン砂フィルタを含むことを特徴とする水処理システムである。
請求項記載の発明は、前記第1タンクへの水の貯水、前記循環型水浄化装置による第
1タンクの水の循環浄化、および浄化された後の前記第1タンクの水を前記第2タンクへ
移送するという行程が所定回数行われた後、前記第1タンクに溜まった浄化された水を前
記第2タンクへ移送せず、前記循環型水浄化装置のオゾン処理装置を動作させた状態で一
定時間循環させるためのマンガン砂フィルタ再生制御手段を有することを特徴とする、請
求項記載の水処理システムである。
請求項記載の発明は、前記第1タンクへの水の貯水および前記循環型水浄化装置による前記第1タンクの水の循環浄化後、前記第1タンクの水の水質を検知する水質検知器と、前記水質検知器の検知出力に基づいて、前記第1タンクに溜まった浄化された水を前記第2タンクへ移送せず、前記循環型水浄化装置のオゾン処理装置を動作させた状態で一定時間循環させるマンガン砂フィルタ再生制御手段と、を有することを特徴とする、請求項記載の水処理システムである。
請求項記載の発明は、前記水質検出器は、水の濁度、色度、全鉄濃度、マンガン濃度、導電率またはpHの少なくとも1つを測定する測定器を含むことを特徴とする、請求項記載の水処理システムである。
請求項記載の発明は、前記第1タンクへの水の貯水および前記循環型水浄化装置による前記第1タンクの水の循環浄化後、前記マンガン砂フィルタを再生するか否かを切り換える切り換え操作部と、前記切り換え操作部の切り換え操作に応答して、前記第1タンクに溜まった浄化された水を前記第2タンクへ移送せず、前記循環型水浄化装置のオゾン処理装置を動作させた状態で一定時間循環させるマンガン砂フィルタ再生制御手段と、を有することを特徴とする請求項記載の水処理システムである。
請求項記載の発明は、前記第1タンクへの水の貯水、前記循環型水浄化装置による前記第1タンクの水の循環浄化、および、浄化された後の前記第1タンクの水を前記第2タンクへ移送するという行程において、前記第1タンクで浄化された水の半分未満の所定量を前記第2タンクへ移送し、その後、前記第1タンクに被処理水を追加して第1タンクに水を満たし、前記循環型水浄化装置により前記第1タンクの水の循環浄化を行い、浄化された後の前記第1タンクの水の半分未満の所定量を前記第2タンクへ移送する、というシーケンスを実行するシーケンス制御手段を有することを特徴とする、請求項1記載の水処理システムである。
請求項1記載の発明によれば、循環型水浄化装置には、循環ポンプ、フィルタおよびオゾン処理装置が備えられているが、オゾン処理遅延制御手段という制御手段により、循環浄化の開始(循環ポンプの駆動開始)から一定時間の間は、フィルタの濾過のみにより水の浄化が行われる。このとき、フィルタにマンガン砂フィルタが含まれているので、マンガン砂フィルタにより水中のマンガンイオンが良好に吸着される。そして一定時間経過後に、オゾン処理装置が動作され、オゾンが水に混入されて、オゾンによる酸化、殺菌が行われる。
このように、オゾン処理装置の動作を、フィルタによる濾過が一定時間行われた後に開始させることにより、水中のマンガンイオンはフィルタに吸着され、マンガンイオンが吸着された後の水に対してオゾンが混入されるから、水の循環浄化を効率良く行うことができる。
請求項、および記載の発明によれば、循環型水浄化装置に含まれるフィルタ、特にマンガン砂フィルタの再生を、オゾン処理装置で発生されるオゾンの酸化力を利用して行わせることができる。
すなわち、請求項記載のように、第1タンクへの水の貯水、その水の浄化、および、第1タンクの水を第2タンクへ移送するというバッチ処理行程が行われる場合には、そのバッチ処理が所定回数行われると、循環型水浄化装置のマンガン砂フィルタのマンガンイオンの吸着能力が低下する。マンガン砂の吸着能力の低下は、マンガン砂を酸化することにより回復させることができる。すなわちマンガン砂は酸化により再生させることができる。そこで、第1タンクの水が浄化された後、それを第2タンクへは移送せず、第1タンクの浄化された水をさらに循環型水浄化装置で循環浄化することとした。浄化された水は、水中に不純物や雑菌等がほとんど無くなっており、オゾン処理装置で混入されるオゾンの酸化対象物がないので、水中のオゾンは主としてマンガン砂を酸化するために働く。そしてオゾンによりマンガン砂を酸化することにより、マンガン砂フィルタを再生させることができる。
請求項記載の発明では、バッチ処理行程の回数ではなく、第1タンクの水の水質を水質検出器により検出し、マンガンイオンの残存量等が増えている場合に、マンガン砂フィルタの再生を行わせることとした。
請求項記載のように、水質検出器としては、種々の測定器を利用することができる。
中でも、水の色度とマンガン濃度とは相関関係があるため、水質検査器は色度計を用いて構成するのが好ましい。
請求項記載の発明では、マンガン砂フィルタを再生するか否かを、たとえば操作者が判断し、マンガン砂フィルタを再生する場合は、切り換え操作部を操作して、マンガン砂フィルタの再生を行うこととした。
請求項記載の発明によれば、第1タンクの水を浄化し、第2タンクへ移送する処理において、第1タンクの浄化された水を全量第2タンクへ移送するのではなく、半分以下の量を第2タンクへ移送し、その後第1タンクに被処理水(原水)を追加供給して、第1タンクの水の浄化を行うシーケンスを採用している。
このようなシーケンスを採用すると、第1タンクにおける被処理水の水質変化が少なく、第1タンクの被処理水を短時間で浄化でき、全体として短時間で効率良く浄化水を作れ、第2タンクへ供給できるという作用効果を奏する。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1はこの発明の一実施形態に係る水処理システムの全体構成を示すブロック図である。水処理システム10には、水(被処理水としての原水)を溜めるための第1タンク11と、第1タンク11の水を汲み出して浄化し、第1タンクへ戻すための循環型水浄化装置12と、第1タンク11における浄化された後の水を汲み出して溜めるための第2タンク13とが備えられている。
第1タンク11には水源の水が汲み上げポンプ14により汲み上げられ、汲み上げ水路15を通って給水される。
水源としては、井戸、河川、池、雨水貯留プール、または品質の不十分な水道等を例示することができる。なお、水道が水源の場合、汲み上げポンプ14に代えて電磁弁を用いることもできる。
第1タンク11は、一例として、直径φ=580mm、高さh=982mmの内容積を有し、上限161および下限162を検知する水位センサ16が備えられている。そして水位センサ16により第1タンク11内の水の水位が下限水位162になると汲み上げポンプ14が駆動され、水源からの水が第1タンク11へ給水される。そして溜められた水が上限水位161になると汲み上げポンプ14が停止される構成である。
第1タンク11に溜められた水(被処理水としての原水)を汲み出して浄化し、第1タンク11へ戻す循環型水浄化装置12には、第1タンク11の循環出口17から水を汲み出し、循環入口18から水を戻す循環水路19が備えられている。循環水路19には循環ポンプ20、マンガン砂フィルタ21、活性炭フィルタ22およびエゼクタ23がこの順序で介在されている。
循環ポンプ20が駆動されると、第1タンク11に溜められた水が循環出口17から汲み出され、汲み出された水はマンガン砂フィルタ21で濾過され、次いで活性炭フィルタ22で濾過された後、エゼクタ23を通過する。そしてその後、水は循環水路19を通って循環入口18から第1タンク11内へと戻る。
マンガン砂フィルタ21は、濾材にマンガン砂を用いている。マンガン砂とは、たとえば粒径が0.6mm程度の普通の砂にマンガンをコーティングしたもので、普通の砂をマンガンを含んだ水に浸け、それを酸化することにより製造することができる。マンガン砂は濾材としては公知のものである。
循環ポンプ20により汲み出された水にマンガンイオンが含まれている場合、マンガンイオンはマンガン砂フィルタ21と接触することにより、以下の反応のもとに、マンガン砂に吸着され、除去される。
Figure 0004977651
さらに水は活性炭フィルタ22で濾過され、微小なゴミ、臭気成分等が除去される。
エゼクタ23にはオゾン発生装置24で発生されるオゾン(オゾンを含んだ空気)が与えられるようになっている。オゾン発生装置24は、たとえば放電電極を有し、無声放電等によってオゾンを発生する。そしてオゾン発生装置24が発生するオゾンは、エゼクタ23において生じる負圧によって、水中に取り込まれる。
より具体的には、エゼクタ23には流路径が絞られた絞り部が備えられており、絞り部において流れる水の流速が速められている。このため絞り部での水圧が負圧になり、この負圧によりオゾンが水中に混入される仕組みになっている。混入されたオゾンは微細気泡として水中に溶け込み、循環水路19を循環される間および第1タンク11に戻されてからも、水中の雑菌、大腸菌その他の不純物を酸化する。
また、水に混入されたオゾンは水中の鉄イオンやマンガンイオンを酸化し、水酸化第二鉄や二酸化マンガンとして析出させる。
そしてオゾンにより酸化された雑菌や析出された水酸化第二鉄、二酸化マンガン等は循環水路19を循環されるので、マンガン砂フィルタ21および活性炭フィルタ22で捕獲されて除去される。
第1タンク11に溜められた水は、上述のように循環型水浄化装置12により循環されて浄化され、浄化された水(浄水)となる。そして浄水は、浄水出口25から移送水路26を通って第2タンク13へ移送される。移送水路26には移送ポンプ27が備えられている。
第2タンク13に溜められた浄水は、生活用水として使用される。第2タンク13には、水位の上限281および下限282を検知するための水位センサ28が設けられており、水位センサ28の検出水位に基づいて移送ポンプ27が駆動される。
この実施形態の特徴の1つは、循環型水浄化装置12において、オゾン発生装置24が動作しない時間が設定されていることである。換言すれば、循環ポンプ20による水の循環と、オゾン発生装置24の駆動とを連動させず、循環ポンプ20は動作しているが、オゾン発生装置24が動作していない時間を積極的に設置したことである。
このように、循環ポンプ20を動作させて第1タンク11の水の循環を行うが、その際、オゾン発生装置24は動作させずにマンガン砂フィルタ21および活性炭フィルタ22による濾過のみで水の循環浄化を行う時間を設けることにより、上述したように、マンガンイオンをマンガン砂フィルタ21に良好に吸着させて除去することができる。
一方、マンガンイオンの除去を促進させた後、オゾン発生装置24を動作させることにより、循環される水に注入されたオゾンがマンガン砂フィルタ21の酸化再生を行うという利点がある。
マンガン砂の酸化再生は、反応式で示すと次の通りである。
Figure 0004977651
一例として、図1に示す水処理システムにおいて、オゾン発生装置24を動作させず、循環される水にオゾンを混入しない時間を15分設けた場合と、オゾンを混入しながら循環させた場合との、マンガン除去性能の比較を図2に示す。
図2から、循環型水浄化装置12により第1タンク11の水を循環浄化する場合に、マンガン除去性能だけを観察すると、オゾン発生装置24を動作させずにオゾンを混入しない方がマンガン除去性能が良好であることが確認できる。
図1を再び参照して、この実施形態では、循環型水浄化装置12において、エゼクタ23、オゾン発生装置24および電気的な制御回路29は筐体30に収められている。このため、筐体30内の部品はメンテナンスが容易であるという利点がある。
水処理システム10には、さらに、水質センサ31が備えられている。水質センサ31は、第1タンク11に溜められた水の水質を検出するように、第1タンク11内に備えられている。
水質センサ31は、循環型水浄化装置12により循環される水の循環浄化度、換言すればマンガン砂フィルタ21の状態を検知するために設けられている。
水質センサ31が水質低下を検知すると、一定時間新たな原水の追加は行わずに、オゾン発生装置24を動作させ、循環ポンプ20を動作させて第1タンク11内の水を循環させる。これにより水中に混入されたオゾンがマンガン砂フィルタ21の再生を行う。
つまり、この実施形態によれば、塩素、次亜塩素酸ナトリウムなどを添加することなく、マンガン砂フィルタ21の再生を行うことができる。
水質センサ31としては、濁度計、色度計、導電率計、pH計等が考えられるが、マンガンの除去性能が低下してきたときのマンガン成分による水の着色を検知する色度計を用いることが、検出が容易で望ましい。
なお、水質センサ31を設けるのに代え、手動により第1タンク11の水のマンガン濃度を測定することによって、浄化処理後のマンガン濃度がたとえば0.1mg/L以上である場合には、マンガン砂フィルタ21の性能が劣化しているとみなし、劣化したマンガン砂の再生行程が行われるように、手動で操作信号を与えるようにしてもよい。
図3は、図1に示す水処理装置の制御のための電気的な構成を示すブロック図である。
制御回路29には、水位センサ16の検出水位が与えられ、この検出水位に基づいて汲み上げポンプ14の駆動が制御される。また、制御回路29は循環ポンプ20およびオゾン発生装置24の動作を制御する。さらに第2タンク13の水位センサ28の検出水位が制御回路29へ与えられ、この検出水位等に基づき制御回路29は移送ポンプ27の駆動を制御する。
さらに、第1タンク11に設けられた水質センサ31の検知信号は制御回路29へ与えられる。
制御回路29には後述する制御に用いるためのカウンタ32やタイマ33等が備えられている。
図4は、図3に示す制御回路29が実行する制御動作を表わすフローチャートである。次に、図4の流れに従って、この実施形態に係る水処理システム10の制御動作について説明する。
制御動作が開始されると、制御回路29ではまず第1タンク11が下限水位162か否かの判別がされる(ステップS1)。そして下限水位になったときには、汲み上げポンプ14がオンされる(ステップS2)。これにより、水源から汲み上げられた水が第1タンク11に溜まるので、次いで第1タンク11の水位が上限水位か否かの判別がされる(ステップS3)。
第1タンク11が上限水位になると、処理回数を計数するカウンタが1インクリメントされ(ステップS4)、汲み上げポンプ14がオフされる(ステップS5)。
ステップS1で第1タンク11が下限水位162でない場合には、汲み上げポンプ14はオンされない。
次いで、汲み上げポンプ14がオフされて後、循環ポンプ20がオンされる(ステップS6)。循環ポンプ20のオン後、一定時間が経過したか否かが判別され(ステップS7)、一定時間経過したことが判別されると、オゾン発生装置24がオンされる(ステップS8)。
このように、この実施形態では、循環ポンプ20のオン(ステップS6)と、オゾン発生装置24のオン(ステップS8)との間に、一定時間を経過させるという時間差を設けている。
この時間差(一定時間)は、たとえば15分〜60分程度である。
次に、循環ポンプ20およびオゾン発生装置24が共に動作されて、循環型水浄化装置12により水が循環浄化される時間が所定時間経過したか否かの判別がされる(ステップS9)。そして所定時間経過すると、循環ポンプ20およびオゾン発生装置24を共にオフして、循環型水浄化装置12による第1タンク11に溜められた水の浄化を終える(ステップS10)。
次いで、この実施形態では、処理回数を計数するカウンタが予め定める回数Nを計数したか否かが判別される(ステップS11)。または、カウンタの回数がNか否かの判別に代えて、水質センサ31が水質低下を検知したか否かの判別が行われる(ステップS11)。
そしてカウンタにより浄化処理の回数がN回となったことが計数された場合、あるいは、水質センサ31が水質低下を検知した場合には、第1タンク11の水(既に浄化された浄化水)を循環型水浄化装置12により再度循環させるため、循環ポンプ20をオンさせるとともに、オゾン発生装置24をオンさせる(ステップS12)。
循環ポンプ20のオンおよびオゾン発生装置24のオンにより、第1タンク11に溜められた浄化後の水が再び循環浄化され、その水にオゾンが混入される。よって、オゾンは浄化された水の中に酸化すべき不純物や雑菌がほとんどないため、水中のオゾンはマンガン砂フィルタ21においてマンガン砂を酸化して再生するのに主として使用される。これにより、マンガン砂フィルタ21の再生が行われる。
そしてマンガン砂フィルタ21の再生のために所定時間が経過したか否かの判別がされ(ステップS13)、所定時間が経過すると、カウンタがクリアされるとともに、循環ポンプ20およびオゾン発生装置24がオフされる(ステップS14)。
そして第2タンク13の水位が水位センサ28の検出水位に基づいて判別され(ステップS15)、第2タンク13が上限水位281でなければ移送ポンプ27がオンされ(ステップS16)、上限水位281になると移送ポンプ27がオフされる(ステップS17)。
この実施形態に係る水処理システム10では、1台で、たとえば、1時間あたり約50Lの被処理水(原水)を浄化することができる。そして1時間で浄化した50Lの浄水を移送ポンプ27で第2タンク13に移送することにより、1日あたり1,200Lの浄化水を生活用水として給水することができる。
なお、被処理水(原水)の水質によっては、約50Lの水を15分で浄化することもでき、その場合には、1日あたり4,800Lの浄化水を生活用水として給水することができる。
このように、この実施形態に係る水処理システム10によれば、比較的簡素な構成により、生活用水に適した水の浄化および浄化した水の供給を実現することができる。
図5は、水処理システム10における第1タンク11に溜められる水の遷移の様子の一例を示す図解図である。
図5を参照して、まず、第1タンク11に被処理水(原水)が満たされる(A)。このとき、満たされた水量はたとえば225Lである。この水に対して循環型水浄化装置12により循環浄化処理が行われる。たとえば処理が2時間行われることにより、第1タンク11の水は浄化水となる(B)。そして浄化された225Lの水のうち、たとえば50L程度の水が移送ポンプ27により第2タンク13へ移送される(C)。
そして全量が移送されずに、50L程度の水が移送された後、第1タンク11には被処理水(原水)が追加される(D)。追加される原水の量は、移送された量に対応する50L程度である。これにより、第1タンク11内では約175Lの浄水と50Lの原水とが混ざり、濁度の少ない水が満たされる(E)。
そしてそれを循環型水浄化装置12によりたとえば15〜30分程度浄化することにより(B)の浄化された状態になる。
このように、第1タンク11の浄化後の水を全量第2タンク13へ移送せず、半分未満の量を移送して、そこに原水を追加供給して、次の浄化を行うことにすると、pHの変動が減り、マンガン砂フィルタ21の処理効果が向上し、処理時間が速くなる(処理時間が短縮できる)といった効果を得ることができる。
なお、図5に示すように、第1タンク11の浄化後の水を、部分的に第2タンク13へ移送する構成に代え、第1タンク11の浄化した水を全て第2タンク13へ移送する構成の、いわゆるバッチ処理システムとすることも、もちろん可能である。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る水処理システムの全体構成を示すブロック図である。 オゾンを混入する場合と混入しない場合とのマンガン除去性能を比較したグラフである。 図1に示す水処理装置の制御のための電気的な構成を示すブロック図である。 図3に示す制御回路29が実行する制御動作を表わすフローチャートである。 水処理システム10における第1タンク11に溜められる水の遷移の様子の一例を示す図解図である。
符号の説明
10 水処理システム
11 第1タンク
12 循環型水浄化装置
13 第2タンク
19 循環水路
20 循環ポンプ
21 マンガン砂フィルタ
23 エゼクタ
24 オゾン発生装置
29 制御回路
31 水質センサ

Claims (6)

  1. 水を溜めるための第1タンクと、
    前記第1タンクの水を汲み出して浄化して、第1タンクへ戻す循環型水浄化装置と、
    浄化された後の前記第1タンクの水を移送して溜める第2タンクとを有する水処理システムにおいて、
    前記循環型水浄化装置は、
    水を汲み出して循環させるための循環ポンプと、
    前記循環ポンプにより循環される水を濾過して水に含まれる不純物を除去するためのフィルタと、
    前記フィルタで濾過された後の水にオゾンを混入するためのオゾン処理装置と、
    前記第1タンクの水の汲み出し開始から一定時間は、前記オゾン処理装置を動作させず、一定時間経過後に、前記オゾン処理装置を動作させるオゾン処理遅延制御手段とを有し、
    前記フィルタは、濾材にマンガン砂を用いたマンガンイオンを吸着して除去するためのマンガン砂フィルタを含むことを特徴とする水処理システム。
  2. 前記第1タンクへの水の貯水、前記循環型水浄化装置による第1タンクの水の循環浄化、および浄化された後の前記第1タンクの水を前記第2タンクへ移送するという行程が所定回数行われた後、前記第1タンクに溜まった浄化された水を前記第2タンクへ移送せず、前記循環型水浄化装置のオゾン処理装置を動作させた状態で一定時間循環させるためのマンガン砂フィルタ再生制御手段を有することを特徴とする、請求項記載の水処理システム。
  3. 前記第1タンクへの水の貯水および前記循環型水浄化装置による前記第1タンクの水の循環浄化後、前記第1タンクの水の水質を検知する水質検知器と、
    前記水質検知器の検知出力に基づいて、前記第1タンクに溜まった浄化された水を前記第2タンクへ移送せず、前記循環型水浄化装置のオゾン処理装置を動作させた状態で一定時間循環させるマンガン砂フィルタ再生制御手段と、を有することを特徴とする、請求項記載の水処理システム。
  4. 前記水質検出器は、水の濁度、色度、全鉄濃度、マンガン濃度、導電率またはpHの少なくとも1つを測定する測定器を含むことを特徴とする、請求項記載の水処理システム。
  5. 前記第1タンクへの水の貯水および前記循環型水浄化装置による前記第1タンクの水の循環浄化後、前記マンガン砂フィルタを再生するか否かを切り換える切り換え操作部と、
    前記切り換え操作部の切り換え操作に応答して、前記第1タンクに溜まった浄化された水を前記第2タンクへ移送せず、前記循環型水浄化装置のオゾン処理装置を動作させた状態で一定時間循環させるマンガン砂フィルタ再生制御手段と、を有することを特徴とする請求項記載の水処理システム。
  6. 前記第1タンクへの水の貯水、前記循環型水浄化装置による前記第1タンクの水の循環浄化、および、浄化された後の前記第1タンクの水を前記第2タンクへ移送するという行程において、
    前記第1タンクで浄化された水の半分未満の所定量を前記第2タンクへ移送し、
    その後、前記第1タンクに被処理水を追加して第1タンクに水を満たし、
    前記循環型水浄化装置により前記第1タンクの水の循環浄化を行い、
    浄化された後の前記第1タンクの水の半分未満の所定量を前記第2タンクへ移送する、というシーケンスを実行するシーケンス制御手段を有することを特徴とする、請求項1記載の水処理システム。
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