JP4975529B2 - 内視鏡洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡を自動洗浄消毒する内視鏡洗浄機に関し、詳しくは、複数の内視鏡を別個に自動洗浄消毒可能な内視鏡洗浄機に関する。
周知のように、内視鏡は、人体等の生体内に挿入されて、臓器の診断や治療、標本の採取等に使用される。
内視鏡は、複数の患者に共用され、かつ、繰り返し使用される。そのため、使用後の内視鏡は、徹底した衛生管理を行う必要があり、内視鏡を媒体とする細菌の感染等を完全に防止するために、1回使用する毎に入念な洗浄および消毒を行う必要がある。
正確で作業者にも安全な洗浄消毒を自動で行う装置として、内視鏡洗浄機が実用化されている。
内視鏡の使用頻度が高い場合には、複数の内視鏡が用いられ、順次その洗浄消毒が行われる。しかし、内視鏡の洗浄消毒には相当時間を要し、特に、消毒については、消毒液への浸漬時間が定められている。そのため、内視鏡の使用頻度によっては、複数台の内視鏡洗浄機が必要となる。また、同時にまたは連続して2つの異なる内視鏡を洗浄できる装置として、同様の構成を持つ2つの洗浄ステーションを備える装置も知られている(特許文献1参照。)。
また、生検鉗子などの内視鏡用の処置具類等を洗浄消毒する装置として、洗浄消毒装置本体内に独立に区分された個別洗浄消毒槽を設け、各槽を独立に、または複数の槽を同時に運転して洗浄または消毒できる装置が提案されている(特許文献2参照。)。
特開2006−334405号公報 特開2000−217781号公報
しかしながら、同様の内視鏡洗浄機を複数台設置するには多大な設置面積を要する。また、消毒液その他の薬液等を、各装置について用意し、管理しなければならない。これらは、特許文献1のような同様の構成を持つ2つの洗浄ステーションを備える装置でも同様である。
また、特許文献2の装置は、複数の洗浄消毒槽で用いる消毒液を1つの消毒液タンクから供給しているので、消毒液を一元的に管理することができるが、一度使用した消毒液を廃棄する装置であるため、消毒液を複数回の消毒工程で使用する処理には対応できない。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、複数の内視鏡を別個に洗浄および消毒することができ、かつ、複数の洗浄槽において複数回の消毒工程に用いる消毒液の管理を一元化できる内視鏡洗浄機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、内視鏡を収容可能な複数の洗浄槽と、消毒液を保持する、1以上かつ前記洗浄槽の数未満の数の消毒液タンクと、前記消毒液タンクから前記洗浄槽への消毒液供給手段と、前記洗浄槽から前記消毒液タンクへの消毒液回収手段と、前記消毒液供給手段および前記消毒液回収手段を制御することにより、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する制御部とを備え、前記制御部は、1の前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽に対し、同時に前記消毒液タンクからの消毒液供給を行わないように制御し、かつ、優先洗浄モードが設定されているか否かを検出し、優先洗浄モードが設定されている前記洗浄槽への消毒液の供給が完了した後に他の洗浄槽への消毒液の供給が開始されるように、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する内視鏡洗浄機を提供する。
ここで、前記消毒液タンクの数が1であるのが好ましく、前記洗浄槽の数が2であるのが好ましい。
また、全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計と等しいか、それを超えるのが好ましい。
また、前記制御部は、1の前記洗浄槽における消毒工程の開始前に、前記消毒液タンクを共用する他の前記洗浄槽において消毒液の供給中であるか否かを検出し、供給中であれば、その供給が完了するまで、その前記洗浄槽における消毒工程の開始を待機させ、供給中でなければ、その前記洗浄槽における消毒工程を開始させるのが好ましい。
また、本発明は、内視鏡を収容可能な複数の洗浄槽と、消毒液を保持する、1以上かつ前記洗浄槽の数未満の数の消毒液タンクと、前記消毒液タンクから前記洗浄槽への消毒液供給手段と、前記洗浄槽から前記消毒液タンクへの消毒液回収手段と、前記消毒液供給手段および前記消毒液回収手段を制御することにより、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する制御部とを備え、1の前記消毒液タンクの容量が、1の前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量以上であり、かつ、全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計未満であり、前記制御部は、1の前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽に対し、同時に消毒工程を実行しないように制御し、かつ、優先洗浄モードが設定されているか否かを検出し、優先洗浄モードが設定されている前記洗浄槽における消毒工程が完了した後に他の洗浄槽における消毒工程が開始されるように、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する内視鏡洗浄機を提供する。
ここで、前記消毒液タンクの数が1であるのが好ましく、前記洗浄槽の数が2であるのが好ましい。
また、前記制御部は、1の前記洗浄槽における消毒工程の開始前に、前記消毒液タンクを共用する他の前記洗浄槽において消毒工程中であるか否かを検出し、消毒工程中であれば、その消毒工程が完了するまで、その前記洗浄槽における消毒工程の開始を待機させ、消毒工程中でなければ、その前記洗浄槽における消毒工程を開始させるのが好ましい。
本発明によれば、複数の内視鏡を別個に洗浄および消毒することができ、かつ、複数の洗浄槽において複数回の消毒工程に用いる消毒液の管理を一元化することができる。
本発明に係る内視鏡洗浄機を、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の内視鏡洗浄機の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。図1に示す内視鏡洗浄機10(以下、洗浄機10とする。)は、図2に示すような内視鏡12を2つ別個に洗浄および消毒可能な装置であり、第1洗浄槽14a、第2洗浄槽14b、制御部16、洗浄液タンク100、消毒液タンク102、および、アルコールタンク104を備える。
内視鏡12は、従来公知のものであり、図2に示すように、光源と接続されるコネクター部18と、コネクター部18に接続するユニバーサルコード部20と、ユニバーサルコード部20に接続し、スコープの角度や吸引、送気送水の操作をする操作部22と、操作部22に接続し、患者の体内に挿入される挿入部24とから構成されている。
内視鏡12の内部には、コネクター部18の端部から挿入部24の先端にわたってライトガイドが収容されており、コネクター部18の送気送水チャンネル口28から挿入部24の先端にわたって送気送水チャンネルを形成する送気送水チューブが収容されており、また、コネクター部18の吸引チャンネル口30から挿入部24の先端にわたって吸引チャンネルを形成する吸引チューブが収容されている。また、操作部22の鉗子チャンネル口26から挿入部24の先端にわたって、鉗子チャンネルが設けられている。操作部22の鉗子チャンネル口26から挿入部24の先端にわたって、鉗子起上チャンネルが設けられているものもある。さらに、コネクター部18には、漏水検知用の加圧口31が設けられている。
内視鏡12の洗浄消毒においては、内視鏡12の外側と、鉗子チャンネル、送気送水チャンネル、吸引チャンネル、および鉗子起上チャンネルの各チャンネルの内部を十分に洗浄消毒する。このとき、撮像に関する電子部品は洗浄水や処理液から完全に保護する必要がある。
図1の洗浄機10において、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bは、それぞれ1つの内視鏡12を洗浄および消毒するための槽であり、両者は、同様の構成を有している。制御部16は、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおける洗浄消毒の工程を制御する。
洗浄液タンク100は、内視鏡を洗浄するための洗浄液を貯留する部分である。洗浄液は、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおいて、水で所定倍に希釈して用いられる。希釈され、内視鏡12の洗浄に用いられた洗浄液(処理液)は、1回の洗浄ごとに廃液とされる。
消毒液タンク102は、消毒液を貯留する部分である。洗浄機10で用いられる消毒液は、複数回の消毒に使用することができる。したがって、消毒液タンク102から第1洗浄槽14aまたは第2洗浄槽14bへ供給された消毒液は、消毒後再び消毒液タンク102へ回収される。そして、所定回数の使用の後に、廃液とされる。
アルコールタンク104は、アルコールフラッシュ用のアルコールを貯留する部分である。
洗浄機10は、2つの洗浄槽14a,14bに対して1つの消毒液タンク102を備えており、2つの洗浄槽14a,14bで1つの消毒液タンク102を共用する。また、洗浄機10は、洗浄液タンク100およびアルコールタンク104も、それぞれ1つのみを備えており、2つの洗浄槽14a,14bで共用する。図1において、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bと、洗浄液タンク100、消毒液タンク102およびアルコールタンク104とを結ぶ線は、これらが配管により接続されていることを示している。
なお、本発明の内視鏡洗浄機は、洗浄槽を3以上備えてもよく、消毒液タンクは、1以上、洗浄槽の数未満であればよい。例えば、洗浄槽が3つのときは、消毒液タンクを1つとし、3つの洗浄槽で共用してもよいし、消毒液タンクを2つ設け、3つのうち2つの洗浄槽で1つの消毒液タンクを共用してもよい。すなわち、本発明の内視鏡洗浄機では、複数の洗浄槽の少なくとも2つが、1つの消毒液タンクを共用する。
図3は、図1の洗浄機10における配管系統の概略を示すブロック図である。図3に示すように、洗浄機10は、洗浄液タンク100から洗浄槽14a,14bに洗浄液を供給する洗浄液ポンプ106、消毒液タンク102から洗浄槽14a,14bに消毒液を供給する消毒液ポンプ108、および、アルコールタンク104から洗浄槽14a,14bにアルコールを供給するアルコールポンプ110を、それぞれ1つだけ有しており、2つの洗浄槽14a,14bについてそれらを共用する。
これらのポンプは、公知の各種のポンプを利用すればよいが、定量ポンプを用いるのが好ましいのは、もちろんであり、また、各タンクが洗浄槽14a,14bよりも下方に位置する場合には、ダイアフラムポンプ等の自給式の定量ポンプを用いるのが好ましい。
また、洗浄機10は、内視鏡12の各チャンネルの漏水検知を行うための第1エアポンプ114、内視鏡12の各チャンネル内に空気を供給するための第2エアポンプ116、および、洗浄槽14a,14b内の水または処理液を排水するための排水ポンプ118も、それぞれ1つのみを有し、2つの洗浄槽14a,14bでそれらを共用する。第1エアポンプ114および第2エアポンプ116の空気導入口には、エアフィルタ120が設けられる。
図示例において、消毒液タンク102には、タンク内の消毒液の量を測定するためのレベルセンサ102Lと、消毒液を消毒液タンク102に供給する、消毒液が充填された消毒液ボトルBの取付部102Aが設けられている。図示例の洗浄機10においては、一例として、2つの取付部102A,102Aが設けられている。また、消毒液タンク102には、消毒液の匂いが外部に漏れるのを防止するための消臭フィルタ102Fが設けられる。さらに、消毒液タンク102は、消毒液タンク102への埃や雑菌等の異物の混入を防止するためのエアフィルタを有してもよい。
洗浄機10においては、次の消毒液の補充まで、消毒液ボトルBを取り付けた状態で維持できる構成とし、この消毒液ボトルBを取付部102Aの蓋体、すなわち、消毒液タンク102の蓋体として作用させてもよい。
洗浄液タンク100には、洗浄液が洗浄液タンク100から排出されることを防止するため逆止弁100Vが設けられ、また、アルコールタンク104にも、アルコールがアルコールタンク104から排出されることを防止するための逆止弁104Vが設けられる。
第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bは、基本的に同じ構成を有し、また、配管系も同じ構成を有する部分が多いので、以下では、両者を代表して第1洗浄槽14aについて説明し、第2洗浄槽14bに関しては、対応する構成要素の符号を括弧書きするとともに、構成の異なる部分についてのみ説明を加える。
第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)内には、内視鏡12の鉗子チャンネル口26に接続するための鉗子ポート126a(126b)、内視鏡12の送気送水チャンネル口28に接続するための送気送水ポート128a(128b)、および、内視鏡12の吸引チャンネル口30に接続するための吸引ポート130a(130b)が設けられている。また、鉗子起上チャンネルを有する内視鏡について、鉗子起上チャンネル口に接続するための鉗子起上ポート124a(124b)も設けられる。
また、第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)内には、洗浄液を導入する洗浄液口132a(132b)、消毒液を導入する消毒液口134a(134b)、水道水を導入する給水口136a(136b)が形成され、さらに、漏水検知を行うための空気を導入する空気口138a(138b)、および、排水口144a(144b)が設けられる。
また、第1洗浄槽14aには、槽内の液量を検出するためのレベルセンサ142a(142b)、槽内の液温を測定するための温度計TE、および、槽内の液体を加熱するためのヒータHが設けられる。
レベルセンサ142aは、一例として、4段階で液量を検出できるものである。あるいは、4つのレベルセンサが設けられているものでもよい。
鉗子起上ポート124a(124b)はバルブ150a(150b)を介して、鉗子ポート126a(126b)はバルブ152a(152b)を介して、送気送水ポート128aはバルブ154a(154b)を介して、さらに、吸引ポート130aはバルブ156a(156b)を介して、共に、バルブ158a、160a、および162a(158b、160b、および162b)に接続される。
なお、洗浄機10において、バルブには、特に限定はなく、電磁弁や電動弁等の公知の自動開閉可能なバルブを利用すればよい。但し、洗浄槽14a,14bからの廃液の排出や、消毒液を消毒液タンクに戻すライン(配管)に設けるバルブは、バルブ内のデッドスペースが小さい等の点で、電動弁を利用するのが好ましい。
バルブ158a(158b)は、アルコールタンク104のアルコール供給ポンプ110に接続される。
バルブ160a(160b)は、前記内視鏡12の各チャンネル内に空気を導入するための第2エアポンプ116に接続される。
バルブ162a(162b)は、洗浄機10の各部位に水道水を供給するための水供給ライン164に接続される。
水供給ライン164は、上水道の蛇口等に接続され、洗浄機10に水道水を供給するためのものであり、図3に示すように、上流より、異物の混入を防止するためのフィルタ166、装置内の配管系に過剰な圧力が係る事を防止するための減圧弁168、第1バルブ170、および第2バルブ172を有する。
前記バルブ162a(162b)からの配管は、水供給ライン164の第1バルブ170と第2バルブ172との間に接続される。以下、このバルブ162a(162b)から、第1バルブ170と第2バルブ172との間に至る配管を、便宜的に、水供給管163a(163b)とする。この水供給管163a(163b)は、途中で分岐して、後述する第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)の循環ポンプ182a(182b)および給水口136a(136b)に設けられるバルブ180a(180b)に接続される。
さらに、第2バルブ172は、消毒液タンク102、および、第1洗浄槽の14a(第2洗浄槽14b)の排出口144a(144b)に接続されるバルブ190a(190b)に接続される。
一方、洗浄液口132a(132b)は、バルブ176a(176b)を介して、洗浄液ポンプ106に接続される。消毒液口134a(134b)は、バルブ178a(178b)を介して、消毒液ポンプ108に接続される。この、消毒液タンク102から洗浄槽14a(14b)の消毒液口134a(134b)へ至る管路、消毒液ポンプ108、およびバルブ178a(178b)は、本発明の消毒液供給手段を構成する。さらに、給水口136a(136b)は、バルブ180a(180b)を介して、前記水供給管163a(163b)に接続される。言い換えれば、水供給管163a(163b)から分岐する分岐管が、バルブ180a(180b)すなわち給水口136a(136b)に接続される。
第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)には、循環ポンプ182a(182b)が接続される。この循環ポンプ182aは、第1洗浄槽14a内の液体を、前記水供給管163aから分岐してバルブ180a、すなわち給水口136aに至る分岐管に供給する。
漏水検知のための空気を導入する空気口138a(138b)は、バルブ184a(184b)を介して、第1エアポンプ114に接続された減圧弁186に接続される。
また、空気口138a(138b)からバルブ184a(184b)への配管には、圧力計188a(188b)が配置される。なお、圧力計188a(188b)は、圧力が所定圧となった時点で第1エアポンプ114に信号を出力する圧力トランスミッタ等であるのが好ましい。
排出口144a(144b)は、バルブ190a(190b)を介して、排水ポンプ118に接続される。
排水ポンプ118は、バルブ192を有する排水ライン194に、洗浄槽14a,14b内の液体等を送る。また、水供給ライン164と排水ライン194とは、バイパスバルブ196を介して、水供給ライン164のフィルタ166の上流と、排水ライン194のバルブ192の上流とで、接続される。
また、排出口144a(144b)とバルブ190a(190b)との間の配管は、途中で分岐して、バルブ198a(198b)を介して、水供給ライン164の第2バルブ172および消毒液タンク102に接続される。この、洗浄槽14a(14b)の排出口144a(144b)から消毒液タンク102へ至る管路、およびバルブ198a(198b)は、本名発明の消毒液回収手段を構成する。
洗浄機10の配管系統は、概ね上記のように構成される。
制御部16は、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおける洗浄消毒の工程を制御する。図4は、制御部16の概略構成を概念的に示すブロック図である。
図4に示すように、制御部16は、CPU32、RAM34、ROM36、I/O制御回路38、通信I/F回路40、パネルI/F回路42、クロック44、リセット回路46、負荷駆動回路48、センサI/F回路50、および、A/D変換回路52を有する。
CPU32は、洗浄機10における洗浄消毒処理を制御するためのもので、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bの2つの槽に対して1つのCPU32で制御する。なお、洗浄機10が洗浄槽を3つ以上備える場合には、少なくとも、同じ消毒液タンクを共用する複数の洗浄槽については、それらの洗浄槽における洗浄消毒処理を1つのCPU32で制御するのが好ましい。
ROM36は、洗浄消毒処理制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムを記憶する。記憶された洗浄プログラムを含む各種アプリケーションプログラムは、CPU32によってROM36から読み出され、RAM34にセットされる。RAM34は、洗浄機10における洗浄消毒の履歴データを記憶する。ROM36には、洗浄機10が備える洗浄槽の数に対応する洗浄消毒処理制御プログラムのみを記憶させておき、CPU32が常にそのプログラムを読み出すようにしてもよい。あるいは、ROM36に、1槽から任意の複数槽の各構成に対応する複数の洗浄消毒処理制御プログラムを記憶させておき、CPU32が実際の構成に対応するプログラムを選択してROM36から読み出すようにしてもよい。
また、後述する優先洗浄モード選択の可否など、プログラムのバリエーションを用意してROM36に記憶させておき、オペレータからの指示により、または装置構成に対応するCPU32の選択により、CPU32が適切なプログラムを選択して読み出すようにしてもよい。
負荷駆動回路48は、図3に示したポンプ類(106、108、110等)、電磁バルブ(150a、152a、154a、156a、198a等)、ヒータ(H)の駆動回路である。
センサI/F回路50は、タンクや洗浄槽の水位を検出するレベルセンサ(102L、142a、142b)、洗浄槽14a,14bの蓋の開閉を検出するセンサ、その他の洗浄機10に設けられるセンサのインターフェースである。
A/D変換回路52は、温度センサ(TE)や圧力センサ(PE)のアナログの出力値をA/D変換する。
通信I/F回路40は、洗浄機10に備えられたLAN接続部54、RFID R/W部56、およびプリンタ58との通信インターフェース回路である。
洗浄機10は、LAN接続部54により、制御部16を病院内のネットワーク等に接続して、洗浄機10における洗浄消毒の履歴データを通信することができる。
RFID R/W部56では、RFID(Radio Frequency Identification System)を利用した洗浄消毒に関する情報の読み出し/書き込みが行われる。例えば、RFID R/W部56では、内視鏡12に取り付けられたICタグから、その内視鏡12の洗浄履歴のデータを読み出すことや、洗浄機10における洗浄消毒後に、その処理データを内視鏡12のICタグに書き込むことができる。さらに、内視鏡12の洗浄を担当するオペレータの識別情報が入力されたICタグからその情報を読み出すことや、そのオペレータが実行した洗浄の履歴をオペレータのICタグに書き込むことができる。CPU32は、RFID R/W部56においてICタグから読み出した各種データを、洗浄履歴データとしてRAM34に記憶することができ、また、LAN接続部54を介してネットワークに送信することができる。
プリンタ48からは、履歴管理データをプリントすることができる。このプリンタ48は、洗浄機10に搭載されたものでもよいし、外部のプリンタでもよい。
パネルI/F回路42は、洗浄機10の表示・操作パネル60とのインターフェースである。表示・操作パネル60は、洗浄機10に関する情報を表示するものであり、また、オペレータからの指示を入力できるタッチパネルとしても機能する。
次に、洗浄機10による内視鏡12の洗浄消毒の作用を説明する。以下の説明も、第1洗浄槽14aを代表に行うが、第2洗浄槽14bも、全く同様にして内視鏡の洗浄および消毒を行うことができる。また、以下の説明では、特に記載しなくても、各工程の各処理の説明において、開放と記載したバルブ以外は、全てのバルブは閉塞していることとし、また、駆動と記載したポンプ以外は、全て停止していることとする。
洗浄機10においては、基本的に、洗浄液を用いた洗浄工程→すすぎ工程→消毒液による消毒工程→すすぎ工程の順で、内視鏡12の洗浄および消毒を行う。
まず、オペレータ(技師)によって第1洗浄槽14aの所定位置に内視鏡12がセットされ、その後、鉗子ポート124aに内視鏡12の鉗子チャンネル口26が、送気送水ポート128aに送気送水チャンネル口28が、吸引ポート130aに吸引チャンネル口30が、また、内視鏡12に鉗子起上チャンネルがある場合は、鉗子起上ポート124aに鉗子起上チャンネル口が、それぞれ接続される。
なお、これらの接続は、コネクタ等を用いた、内視鏡洗浄機で行われている公知の手段で行えばよい。
内視鏡12のセットが完了し、洗浄開始の指示が入力されたら、洗浄機10は、まず最初に、洗浄工程を行う。
まず、水供給ライン164の減圧弁168および第1バルブ170、ならびに、給水口136aに接続するバルブ180aを開放して、水供給ライン164から水供給管163aを経て、給水口136aから第1洗浄槽14a内に、所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
所定量の水道水を導入したら、洗浄液口132aに接続するバルブ176aを開放して、洗浄液ポンプ106を駆動して、洗浄液タンク100から洗浄液口132aに洗浄液を供給して、第1洗浄槽14a内に、所定量の洗浄液を供給する(洗浄液導入)。
なお、洗浄機10においては、洗浄工程の水道水導入の後に、すなわち水道水導入と洗浄液導入との間に、必要に応じて、後述する漏水検知工程を行ってもよい。
また、漏水検知工程を実施しない場合には、水道水の導入と洗浄液の導入とを、並行して行ってもよい。
所定量の水道水および洗浄液を第1洗浄槽14aに導入したら、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182aを駆動し、かつ、一例として、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a(鉗子起上ポート124aに鉗子起上チャンネル口が接続されている場合のみ)、鉗子ポート126aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放する。なお、バルブ開放時間は、各ポートで同じでもよいし、異なってもよい。内視鏡12の各チャンネルの一端である各チャンネル口26,28,30等から送り込まれた洗浄液は、各チャンネルの他端である、挿入部24(図2参照)の先端から排出されて、第1洗浄槽14a内に戻る。
これにより、内視鏡12の各チャンネル内に第1洗浄槽14a内の洗浄液を循環させて、洗浄液による内視鏡12の各チャンネルの洗浄を、順次、行う(チャンネル洗浄)。
チャンネル洗浄を終了したら、給水口136aに対応するバルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動する。
これにより、内視鏡12の外部で、第1洗浄槽14a内で洗浄液を循環して、洗浄液による内視鏡12の外部の洗浄を行う(外部流水洗浄)。
外部洗浄を所定時間行ったら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、第1洗浄槽14a内の洗浄液を排水する(洗浄液排水)。
第1洗浄槽14a内の洗浄液を全て排水したら、バルブ190aおよびバルブ192は開放したままで、さらに、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動し、かつ、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート124aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放する。
これにより、鉗子起上ポート124a、鉗子ポート124a、送気送水ポート128a、および吸引ポート130aから、内視鏡12の各チャンネルに空気を送り込み、チャンネル内に残っている洗浄液を内視鏡から排出する(洗浄送気)。
上記洗浄工程は、複数回行ってもよい。洗浄工程を複数回行う場合には、洗浄液を排水した後、送気を行う前に、再度水道水および洗浄液を第1洗浄槽14a内に導入し、チャンネル洗浄および外部流水洗浄を行って、洗浄液を排水する。この工程を所定回数繰り返した後、最後に送気を行う。
以上で洗浄工程を終了して、次いで、洗浄後のすすぎ工程を行う。
洗浄後のすすぎ工程は、基本的に、第1洗浄槽14aへの洗浄液導入を行わない以外は、前記洗浄工程と同様に行う。
すなわち、まず、減圧弁168、第1バルブ170、および、バルブ180aを開放して第1洗浄槽14a内に所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
第1洗浄槽14aに所定量の水道水導入を導入したら、バルブ162aを開放し、循環ポンプ182aを駆動して、かつ、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、チャンネル洗浄と同様にして内視鏡12の各チャンネルを水道水で濯ぐチャンネルすすぎを行い、その後、バルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、外部流水洗浄と同様にして、内視鏡12外部を水道水で濯ぐ外部流水すすぎを行う。
外部流水すすぎが終了したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、洗浄排水と同様にしてすすぎ工程における排水を行い、次いで、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動し、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、順次、1個ずつ開放して、洗浄送気と同様にして、すすぎ工程における送気を行い、洗浄後のすすぎ工程が終了する。
上記すすぎ工程は、複数回行ってもよい。すすぎ工程を複数回行う場合には、すすぎ水を排水した後、送気を行う前に、再度水道水を第1洗浄槽14a内に導入し、チャンネルすすぎおよび外部流水すすぎを行って、排水する。この工程を所定回数繰り返した後、最後に送気を行う。
洗浄後のすすぎ工程が終了したら、次いで、消毒工程を行う。
消毒工程においては、まず、消毒液口134aに接続するバルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動し、所定量の消毒液を第1洗浄槽14a内に導入する(消毒液導入)。
第1洗浄槽14aに所定量の消毒液を導入したら、前述のチャンネル洗浄と同様にして、内視鏡12の各チャンネル内の消毒を行う。
すなわち、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182aを駆動すると共に、内視鏡の各チャンネルを接続するポートに接続されるバルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放する。
これにより、内視鏡12内の各チャンネルを通して第1洗浄槽14a内の消毒液を循環して、消毒液による内視鏡12の各チャンネルの消毒を行う(チャンネル消毒)。
チャンネル消毒が終了したら、前述の外部流水洗浄と同様に、内視鏡12外部の消毒を行う。
すなわち、給水口136aに対応するバルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、内視鏡12の外部で第1洗浄槽14a内の消毒液を循環して、洗浄液による内視鏡12の外部の消毒を行う(外部流水消毒)。
なお、消毒液を循環させなくても内視鏡12の内部および外部の全体に消毒液を十分行き渡らせることができる場合には、チャンネル消毒および外部消毒は、消毒液を行き渡らせた後、所定時間浸漬させることで行ってもよい。
外部流水消毒を、所定時間、行ったら、排出口144aに接続するバルブ198aを開放して、消毒液を消毒液タンク102に戻す(消毒液回収)。
図示例の洗浄機10においては、消毒液の回収にはポンプ等は用いず、自重による落下で消毒液を消毒液タンク102に回収する。
第1洗浄槽14a内の消毒液を消毒液タンク102に回収したら、前記洗浄送気と同様に、内視鏡12の各チャンネルに送気を行う。
すなわち、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放する。これにより、鉗子起上ポート124a、鉗子ポート126a、送気送水ポート128a、および吸引ポート130aから、内視鏡12の各チャンネルに空気を送り込み、チャンネル内に残っている消毒液を内視鏡12から排出する(消毒送気)。
以上で消毒工程を終了して、次いで、消毒後のすすぎ工程を行う。
消毒後のすすぎ工程も、基本的に、前記洗浄後のすすぎ工程と同様に行う。
すなわち、まず、減圧弁168、第1バルブ170、およびバルブ180aを開放して第1洗浄槽14a内に所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
水道水導入を終了したら、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放して水道水によって内視鏡12の各チャンネルを濯ぐチャンネルすすぎを行う。次いで、バルブ180aを開放して循環ポンプ182aを駆動して、内視鏡12の外部を水道水で濯ぐ外部流水すすぎを行う。
外部流水すすぎが終了したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、すすぎ工程における排水を行う。その後、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、すすぎ工程における送気を行い、消毒後のすすぎ工程が終了する。
消毒後のすすぎ工程も、洗浄後のすすぎ工程のときと同様に、複数回行ってもよい。
この消毒工程後のすすぎ工程が終了したら、洗浄機10による内視鏡12の洗浄が終了し、例えばディスプレイ表示や警告音の発生等によって、オペレータに内視鏡12の洗浄が終了した旨を報知する。
なお、前述のように、洗浄機10は、タンクやポンプなどの多くの物を第1洗浄槽14aと第2洗浄槽14bとで共用しているが、両洗浄槽は、洗浄液等の供給系、水供給ライン164および排水ライン194以外は、共に、独立した配管系を持っているので、同時に同じ処理を行うことも、同時に互いに異なる処理(両槽で非同期の処理)を行うことも可能である。
洗浄機10において、内視鏡12の洗浄は、基本的に、以上のように行われるが、洗浄機10は、このような洗浄以外にも、各種の処理を行うことが可能である。
一例として、必要に応じて、洗浄後の内視鏡12の各チャンネル内の乾燥を促進するためのアルコールフラッシュを行うことができる。
アルコールフラッシュを行う際には、洗浄を終了した後、バルブ158aを開放して、アルコールポンプ110を駆動すると共に、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート126aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間開放する。
次いで、前記各工程における送気と同様にして、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、内視鏡12の各チャンネル内に送気して、アルコールを排出し、かつ、送気による乾燥を行う。
また、排水口144a、バルブ190aおよびバルブ192を開放し、排水ポンプ118を駆動して、第1洗浄槽14a内に排出されたアルコールを排水する。
また、洗浄機10は、水供給ライン164および排水ライン194等を消毒液で消毒する、自己消毒を行うこともできる。
この自己消毒工程においては、まず、消毒液口134aに接続するバルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動して、第1洗浄槽14a内に、所定量の消毒液を導入する。
次いで、排水口144aに接続するバルブ190a、バイパスバルブ196、減圧弁168、第1バルブ170、給水口136aに接続するバルブ180aを開放して、排水ポンプ118を駆動して、水供給ライン164および排水ライン194を含む経路で、消毒液を循環させる。
図示例の洗浄機10においては、好ましい一例として、自己消毒を終了したら、装置内の消毒液を排出し、新規な消毒液を消毒液タンク102に充填する。
すなわち、前記水供給ライン164および排水ライン194を含む経路で、所定時間、消毒液を循環したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、消毒液を排出する。また、バルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動して、消毒液タンク102内に残っている消毒液を、全て、第1洗浄槽14aに投入して、排出する。
洗浄機10内の消毒液を全て排出したら、減圧弁168、第1バルブ170、および、第2バルブ172を開放して、所定量の水道水を消毒液タンク102に投入する。次いで、オペレータによって、2つの取付部102Aに消毒液ボトルBが取り付けられる。消毒液は、例えば、自重によって消毒液タンク102に導入され、消毒液タンク102に、新規な消毒液が充填される。
また、前述のように、洗浄機10においては、必要に応じて、洗浄工程における水道水導入の後に、内視鏡12の各チャンネルの漏水検知を行ってもよい。
漏水検知工程を実施する場合には、洗浄する内視鏡12を第1洗浄槽14aにセットする際に、空気口138a(138b)と、内視鏡12に設けられた漏水検知用の加圧口31(図2参照)とを接続する。洗浄工程における水道水導入が終了したら、第1エアポンプ114を駆動して、減圧弁186およびバルブ184aを開放する。圧力計188aによる測定値が所定圧となった時点で、第1エアポンプ114の駆動を停止する。なお、この停止は、圧力測定結果に応じた圧力計188aから第1エアポンプ114への信号に応じて、自動的に行うのが好ましい。
加圧が終了したら、目視によって、内視鏡12から気泡が出ているか否かを確認し、気泡が出ている場合には、内視鏡12のいずれかのチャンネルで漏洩している可能性があるので、この時点で、内視鏡12の洗浄は中止する。あるいは、圧力計188aによって計測される圧力が、所定時間内に所定値以下となった場合には、内視鏡12のいずれかのチャンネルで漏洩している可能性があるので、この時点で、内視鏡12の洗浄は中止する。また、圧力計188aは、圧力が所定値以下となった際に、内視鏡12のいずれかのチャンネルで漏洩している旨の警告を発するようにしてもよい。
図5に、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bと消毒液タンク102の概略構成を模式的に示す。
第1実施形態の洗浄機10は、消毒液タンク102が、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおける消毒工程で必要とされる消毒液量の合計以上の容量を持つ。また、上述したように、洗浄機10は、消毒液タンク102から消毒液を供給する1つの消毒液ポンプ108を備え、消毒液ポンプ108の下流で管路が分岐して、バルブ178a,178bを介して、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bに通じている。
この構成により、洗浄機10では、消毒液の管理を一元化できる。また、2つの洗浄槽14a,14bに対して消毒液タンク102が1つであるため、各洗浄槽について別々の消毒液タンクおよびその供給系統を設けるのに比べ、装置をコンパクトに構成することができ、省スペース化を達成することができる。また、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bの両方に同時に消毒液を満たすことができるので、2つの洗浄槽14a,14bで同時に洗浄工程を実行することができる。消毒液の供給は、2つの洗浄槽14a,14bに対して同時に行うこともできるが、同時に行うと、1つの洗浄槽に対して行うときの倍の時間を要し、効率が低下するので、消毒液の供給工程は、2つの洗浄槽14a,14bで重ならないようにするのが好ましい。
洗浄機10における洗浄消毒の各工程は、制御部16が制御する。制御部16は、CPU32によって、ROM36から予め設定された洗浄消毒プログラムを読み出し、それに従って、洗浄機10のポンプ、バルブ、弁、センサ等の各部を制御して、洗浄消毒の各工程を実行する。このとき、制御部16は、消毒液タンク102を共用する第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおいて、同時に消毒液の供給を行わないように、消毒液の供給のタイミングをずらすように、各槽の洗浄消毒工程を制御する。
また、洗浄機10では、各洗浄槽14a,14bに対して、他の槽よりも優先的に洗浄消毒処理を実行させる、優先洗浄モードを設定することができる。
また、図5で効率を低下させずに2つの洗浄槽に同時に消毒液の供給を行うには、供給能力を2倍にした消毒液ポンプを使用すればよい。
第1実施形態の変形例として、図6に示すように、消毒液タンク102から第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bのそれぞれへ消毒液を供給する2つの消毒液ポンプ108a,108bを用いて洗浄機10を構成してもよい。この場合でも2つの洗浄槽に同時に消毒液の供給を行うことが出来る。
図7は、第1実施形態の洗浄消毒処理フローの一例を示す図である。
ステップS1で第1洗浄槽14aまたは第2洗浄槽14bに内視鏡12がセットされると、制御部16は、ステップS2で、CPU32によって、洗浄モードをセットし、その洗浄モードに対応する洗浄プログラムをROM36から読み出してRAM34にセットする。ここでは、第1洗浄槽14aに内視鏡12がセットされた場合を例に説明する。
洗浄モードには、通常洗浄モードと優先洗浄モードとがある。通常洗浄モードは、洗浄槽14a,14bに内視鏡12がセットされた順に洗浄消毒処理を実行させるモードであり、優先洗浄モードは、洗浄を急ぐ内視鏡12をセットした洗浄槽について、他方の洗浄槽よりも優先して洗浄および消毒を実行させるモードである。
洗浄モードは、オペレータが、洗浄機10に設けられた表示・操作パネル60(図4参照)から指定することができる。制御部16は、表示・操作パネル60からの入力信号を受けて、洗浄モードをセットする。
次に、制御部16は、ステップS3で上述の洗浄工程を実行し、続いてステップS4で上述の洗浄後のすすぎ工程を実行する。
ステップS4のすすぎ工程が終わると、次に、ステップS5で、現在行っている第1洗浄槽14aの洗浄が、優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。
優先洗浄モードにセットされていた場合には、ステップS5でYes(Y)の判断がなされ、ステップS8の消毒工程へ進む。すなわち、第2洗浄槽14bの状態に拘らず、第1洗浄槽14aの洗浄工程を進行する。
優先洗浄モードにセットされていなかった場合には、ステップS5でNo(N)の判断がなされ、ステップS6へ進む。
ステップS6では、他槽(ここでは第2洗浄槽14b)が消毒液の吸い上げ中であるか否か、および、他槽が優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。他槽(第2洗浄槽14b)が消毒液の吸い上げ中ではなく、優先洗浄モードでもない場合は、ステップS6でNoの判断がなされ、ステップS8へ進む。他槽が消毒液の吸い上げ中か、または優先洗浄モードにセットされている場合は、ステップS7へ進み、他槽の消毒液吸い上げが終わるまでの待ち時間が発生し、その間、第1洗浄槽14aの洗浄消毒処理が中断される。ステップS7の待ち時間が終了すると、ステップS8へ進む。
ステップS8では、上述の消毒工程を実行する。消毒工程が終わると、次にステップS9で消毒後のすすぎ工程を実行し、アルコールフラッシュを行う場合には、ステップS10でアルコールフラッシュ工程を実行し、以上により洗浄工程を完了する(ステップS11)。
この洗浄方法によれば、2つの洗浄槽について消毒液の吸い上げのタイミングをずらすことができるので、先に消毒工程に入った内視鏡12の洗浄効率を低下させるのを防ぐことができ、また、優先洗浄モードにセットされている方を優先して消毒工程を行うことができる。
図8は、第1実施形態の洗浄消毒処理フローの異なる例を示すフロー図である。
図7の例では、他槽が優先洗浄モードの場合には、必ず他槽への消毒液の供給を優先させることとしたが、図8の例では、他槽が優先洗浄モードであっても、そのまえに自槽の消毒液の供給が完了する場合には、自槽の洗浄消毒処理を中断することなく消毒工程に入る。
図8のフローにおいて、ステップS21〜ステップS25は、図7のフローのステップS1〜ステップS5と同様である。
自槽(例えば、第1洗浄槽14a)が優先洗浄モードにセットされている場合には、ステップS25でYesの判断がなされ、そのままステップS30へ進んで消毒工程に入る。自槽が優先洗浄モードでない場合には、ステップS25でNoの判断がなされ、ステップS26へ進む。
ステップS26では、他槽(例えば第2洗浄槽14b)が消毒液吸い上げ中か否かを判断する。他槽が消毒液吸い上げ中の場合には、ステップS29へ進み、消毒液吸い上げ終了までの待ち時間が発生して、自槽の洗浄消毒処理が中断される。
他槽が消毒液吸い上げ中でない場合には、ステップS27へ進み、他槽が優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。他槽が優先洗浄モードの場合には、ステップ28へ進み、優先洗浄モードでなければ、ステップ30へ進んで消毒工程に入る。
ステップS28では、他槽が消毒工程に達する時間と、自槽の消毒液吸い上げ完了までの時間とを比較して、前者が後者よりも長いか否かを判断する。すなわち、優先洗浄モードにセットされている他槽が、後から洗浄工程を開始した場合であって、消毒工程に入って消毒液の吸い上げを開始するまでにまだ時間があり、その時間内に自槽の消毒液吸い上げを終わらせられる場合には、ステップS28でNo(自槽の消毒液供給時間≦他槽の消毒工程到達時間)の判断がなされ、ステップS30の消毒工程へ進む。反対に、自槽の消毒液供給が終わる前に他槽が消毒工程に達する計算になるときは、ステップS28でYes(自槽の消毒液供給時間>他槽の消毒工程到達時間)の判断がなされ、ステップS29へ進み、他槽の消毒液吸い上げが終わるまでの待ち時間が発生し、自槽の洗浄消毒処理を中断する。他槽の消毒液吸い上げが終了し、ステップS29の待ち時間が終了すると、ステップS30の消毒工程に入る。
以下、ステップS30〜ステップS33は、図7の例のステップS8〜ステップS11と同様にして実行される。
この方法によれば、図7の作用効果に加え、他槽が優先洗浄モードであっても、自槽の処理を先に行うだけの時間差がある場合には、自槽における洗浄を進めることができるので、洗浄効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9に、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bと消毒液タンク103の概略構成を模式的に示す。
第2実施形態では、消毒液タンク103として、第1洗浄槽14aで必要な消毒液の量とほぼ同じ容量を持つタンクを備える。洗浄機10では、第1洗浄槽14aと第2洗浄槽14bとは同じ構成なので、必要な消毒液量も同じである。
なお、消毒液タンク103は、第1洗浄槽14aで必要な消毒液の量、および第2洗浄槽14bで必要な消毒液の量のいずれか多い方の容量以上であり、かつ、両方の消毒液量の合計よりも少ない容量とすればよい。
この構成では、図5の例よりもさらに洗浄機10をコンパクトに構成することができ、更なる省スペース化を達成することができる。この構成では、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおける消毒工程が重ならないように、制御部16が各槽の洗浄消毒工程を制御する。
また、第2実施形態の変形例として、図10に示すように、消毒液タンク103から第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bのそれぞれへ消毒液を供給する2つの消毒液ポンプ108a,108bを用いて洗浄機10を構成してもよい。
図11は、第2実施形態の洗浄消毒処理フローの一例を示す図である。このフローのステップS1〜ステップS5およびステップS8〜ステップS11は、図7のフローと同様である。
すなわち、ステップS1で、第1洗浄槽14aまたは第2洗浄槽14bに内視鏡12がセットされ、ステップS2で、洗浄モードおよびプログラムがセットされる。セットされた洗浄プログラムに従って、ステップS3で洗浄工程が実行され、ステップS4ですすぎ工程が実行される。
次に、ステップS5で、自槽(例えば、第1洗浄槽14a)が優先洗浄モードにセットされているか否かが判断され、優先洗浄モードである場合はステップS8へ、そうでない場合はステップS6’へ進む。
ステップS6’では、制御部16は、他槽(例えば、第2洗浄槽14b)が、消毒工程を実行中か否か、および、他槽が優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。他槽が消毒工程中ではなく、優先洗浄モードでもない場合は、ステップS6’でNoの判断がなされ、ステップS8へ進む。他槽が消毒工程中か、または優先洗浄モードにセットされている場合は、ステップS7’へ進み、他槽の消毒工程が全て終わるまでの待ち時間が発生し、その間、自槽の洗浄消毒処理を中断する。ステップS7’の待ち時間が終了すると、ステップS8へ進む。
ステップS8では、上述の消毒工程を実行する。消毒工程が終わると、次にステップS9ですすぎ工程を実行し、アルコールフラッシュを行う場合には、ステップS10でアルコールフラッシュ工程を実行し、以上により洗浄消毒処理を完了する(ステップS11)。
この洗浄方法によれば、2つの洗浄槽で消毒工程が重なることがなく、消毒液タンク103の消毒液を一方の洗浄槽に供給し、その消毒工程が終了して消毒液を消毒液タンク103に回収した後に、他の洗浄槽に供給することができる。そのため、洗浄槽1つ分の容量しか持たない消毒液タンク103であっても、複数の洗浄槽における洗浄を順次行うことができる。また、優先洗浄モードがセットされている場合には、その洗浄槽の内視鏡12を優先して洗浄消毒することができる。
図12は、第2実施形態の洗浄消毒処理フローの異なる例を示すフロー図である。
図11の例では、他槽が優先洗浄モードの場合には、必ず他槽への消毒液の供給を優先させることとしたが、図12の例では、他槽が優先洗浄モードであっても、そのまえに自槽の消毒工程が完了する場合には、自槽の洗浄消毒処理を中断することなく消毒工程を実行する。
図12のフローにおいて、ステップS21〜ステップS25は、図11のフローのステップS1〜ステップS5と同様である。
自槽(例えば第1洗浄槽14a)が優先洗浄モードにセットされている場合には、ステップS25でYesの判断がなされ、そのままステップS30へ進み消毒工程に入る。自槽が優先洗浄モードでない場合には、ステップS25でNoの判断がなされ、ステップS26’へ進む。
ステップS26’では、他槽(例えば第2洗浄槽14b)が消毒工程中か否かを判断する。他槽が消毒工程中の場合には、ステップS29’へ進み、消毒工程終了までの待ち時間が発生して、自槽の洗浄消毒処理が中断される。
他槽が消毒工程中でない場合には、ステップS27へ進み、他槽が優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。他槽が優先洗浄モードの場合には、ステップ28へ進み、優先洗浄モードでなければ、ステップ30へ進んで消毒工程に入る。
ステップS28では、他槽が消毒工程に達する時間と、自槽の消毒工程終了までの時間とを比較して、前者が後者よりも長いか否かを判断する。すなわち、優先洗浄モードにセットされている他槽が、後から洗浄工程を開始した場合であって、消毒工程に入るまでにまだ時間があり、その時間内に自槽の消毒工程を終わらせて消毒液を消毒液タンク103へ戻せる場合には、ステップS28’でNo(自槽の消毒工程時間≦他槽の消毒工程到達時間)の判断がなされ、ステップS30の消毒工程へ進む。反対に、自槽の消毒工程が終わる前に他槽が消毒工程に達する計算になるときは、ステップS28でYes(自槽の消毒液供給時間>他槽の消毒工程到達時間)の判断がなされ、ステップS29’へ進み、他槽の消工程が終わるまでの待ち時間が発生し、自槽の洗浄消毒処理を中断する。他槽の消毒工程が終了し、ステップS29’の待ち時間が終了すると、ステップS30の消毒工程に入る。
以下、ステップS30〜ステップS33は、図11の例のステップS8〜ステップS11と同様にして実行される。
この方法によれば、図11の作用効果に加え、他槽が優先洗浄モードであっても、自槽の処理を先に行うだけの時間差がある場合には、自槽における洗浄を進めることができるので、洗浄効率を向上させることができる。
以上、本発明の内視鏡洗浄機について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
本発明の内視鏡洗浄機の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。 内視鏡の斜視図である。 図1の内視鏡洗浄機における配管系統の概略を示すブロック図である。 制御部の概略構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の変形例の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の洗浄消毒処理の一例を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態の洗浄消毒処理の他の例を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の変形例の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の洗浄消毒処理の一例を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態の洗浄消毒処理の他の例を示すフロー図である。
符号の説明
10 内視鏡洗浄機
12 内視鏡
14 洗浄槽
14a 第1洗浄槽
14b 第2洗浄槽
16 制御部
18 コネクター部
20 ユニバーサルコード部
22 操作部
24 挿入部
26 鉗子チャンネル口
28 送気送水チャンネル口
30 吸引チャンネル口
31 漏水検知用の加圧口
100 洗浄液タンク
102、103 消毒液タンク
104 アルコールタンク
106 洗浄液ポンプ
108 消毒液ポンプ
110 アルコールポンプ
114 第1エアポンプ
116 第2エアポンプ
118 排水ポンプ
120 エアフィルタ
124a、124b 鉗子起上ポート
126a、126b 鉗子ポート
128a、128b 送気送水ポート
130a、130b 吸引ポート
132a、132b 洗浄液口
134a、134b 消毒液口
136a、136b 給水口
138a、138b 空気口
142a、142b レベルセンサ
144a、144b 排水口
150a〜162a、150b〜162b バルブ
164 水供給ライン
166 フィルタ
168、186 減圧弁
170 第1バルブ
172 第2バルブ
176a〜180a、176b〜180b、184a、184b バルブ
182a、182b 循環ポンプ
188a、188b 圧力計
190a、192a、190b、192b、198a、198b バルブ
194 排水ライン
196 バイパスバルブ

Claims (9)

  1. 内視鏡を収容可能な複数の洗浄槽と、
    消毒液を保持する、1以上かつ前記洗浄槽の数未満の数の消毒液タンクと、
    前記消毒液タンクから前記洗浄槽への消毒液供給手段と、
    前記洗浄槽から前記消毒液タンクへの消毒液回収手段と、
    前記消毒液供給手段および前記消毒液回収手段を制御することにより、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する制御部とを備え
    前記制御部は、1の前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽に対し、同時に前記消毒液タンクからの消毒液供給を行わないように制御し、かつ、優先洗浄モードが設定されているか否かを検出し、優先洗浄モードが設定されている前記洗浄槽への消毒液の供給が完了した後に他の洗浄槽への消毒液の供給が開始されるように、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する内視鏡洗浄機。
  2. 前記消毒液タンクの数が1である請求項1に記載の内視鏡洗浄機。
  3. 前記洗浄槽の数が2である請求項1または2に記載の内視鏡洗浄機。
  4. 全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計と等しいか、それを超える請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
  5. 前記制御部は、1の前記洗浄槽における消毒工程の開始前に、前記消毒液タンクを共用する他の前記洗浄槽において消毒液の供給中であるか否かを検出し、供給中であれば、その供給が完了するまで、その前記洗浄槽における消毒工程の開始を待機させ、供給中でなければ、その前記洗浄槽における消毒工程を開始させる、請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
  6. 内視鏡を収容可能な複数の洗浄槽と、
    消毒液を保持する、1以上かつ前記洗浄槽の数未満の数の消毒液タンクと、
    前記消毒液タンクから前記洗浄槽への消毒液供給手段と、
    前記洗浄槽から前記消毒液タンクへの消毒液回収手段と、
    前記消毒液供給手段および前記消毒液回収手段を制御することにより、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する制御部とを備え
    1の前記消毒液タンクの容量が、1の前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量以上であり、かつ、全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計未満であり、
    前記制御部は、1の前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽に対し、同時に消毒工程を実行しないように制御し、かつ、優先洗浄モードが設定されているか否かを検出し、優先洗浄モードが設定されている前記洗浄槽における消毒工程が完了した後に他の洗浄槽における消毒工程が開始されるように、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する内視鏡洗浄機。
  7. 前記消毒液タンクの数が1である請求項6に記載の内視鏡洗浄機。
  8. 前記洗浄槽の数が2である請求項6または7に記載の内視鏡洗浄機。
  9. 前記制御部は、1の前記洗浄槽における消毒工程の開始前に、前記消毒液タンクを共用する他の前記洗浄槽において消毒工程中であるか否かを検出し、消毒工程中であれば、その消毒工程が完了するまで、その前記洗浄槽における消毒工程の開始を待機させ、消毒工程中でなければ、その前記洗浄槽における消毒工程を開始させる、請求項6〜8のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
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