JP4974072B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4974072B2
JP4974072B2 JP2006163651A JP2006163651A JP4974072B2 JP 4974072 B2 JP4974072 B2 JP 4974072B2 JP 2006163651 A JP2006163651 A JP 2006163651A JP 2006163651 A JP2006163651 A JP 2006163651A JP 4974072 B2 JP4974072 B2 JP 4974072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
filter
filter processing
character
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006163651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007336074A (ja
Inventor
一成 戸波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006163651A priority Critical patent/JP4974072B2/ja
Publication of JP2007336074A publication Critical patent/JP2007336074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4974072B2 publication Critical patent/JP4974072B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、デジタル複写機または複写機・ファクシミリ・プリンタ・スキャナ等の機能を複合したデジタル複合機(MFP機)などの画像処理装置に関する。
従来のデジタル複写機やデジタル複合機などの画像処理装置では、原稿画像をデジタルのカラー画像信号として読み取り、原稿画像の出力カラー画像を形成している。画質の低下を伴わずに、短時間でカラー画像の複写ができる。そのために、例えば、カラー画像信号に対して、画像圧縮後の画像劣化を低減するデジタル・フィルタ処理を行い、画像圧縮して記憶する。記憶されたカラー画像信号を伸張して、画像劣化を低減するデジタル・フィルタ処理を行い、出力カラー画像を形成する。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつかあげる。
特許文献1に開示された「画像処理装置」は、スキャナで読み取った入力画像信号に第1のフィルタ処理を行い、第1のフィルタ処理後の画像データを圧縮して記憶(蓄積)し、記憶された圧縮画像を伸張して第2のフィルタ処理を行うものである。第1のフィルタ処理では、圧縮による画像劣化を抑えるために高周波成分を落とす。第2のフィルタ処理では、スキャナで読み取る際のMTF特性(Modulation Transfer Function特性:空間周波数特性)の劣化を補正し、第1のフィルタ処理で落とされた高周波成分を強調する。入力画像に像域分離処理を行い、第1のフィルタ処理と第2のフィルタ処理の両方で、画像特徴(文字/網点/写真)に応じてフィルタを切り替える。
特許文献2に開示された「画像処理装置」は、画像データに複数の画像処理を行う場合に、処理対象たる画像データの属性に応じて各々好適な画像処理を行うものである。スキャナで生成された画像データはエッジ検出部に供給され、エッジ検出部によって画像の属性を表す属性信号としてエッジ情報が取得される。かかるエッジ情報は、第1の補正部、第2の補正部および第3の補正部に供給され、それぞれの補正部において異なる属性を表す信号に補正され、フィルタ処理部、UCR/墨生成部、γ補正部および擬似中間調部といった種々の画像処理を行う部位に供給される。そして、それぞれの補正部から供給された画像の異なる属性に応じた画像処理が各部において実行される。
特開2001-309183号公報 特開2005-045404号公報
しかし、従来の画像処理装置には、次のような問題がある。第2のフィルタ処理では、第1のフィルタ処理で落とされた高周波成分を強調するとともに、スキャナ読取りにおけるMTF劣化を補正している。そのため、スキャナのMTF特性と第1のフィルタ処理のフィルタ特性が、第2のフィルタ処理の特性に影響する。したがって、第2のフィルタ処理のフィルタ特性を、スキャナのMTF特性と第1のフィルタ処理のフィルタ特性に応じて個々に設計しなければならず、設計方法が複雑になるとともに、装置間の互換性もなくなる。また、第1のフィルタ処理と第2のフィルタ処理の両方を、同じ画像特徴(文字/網点/写真)で制御しているため、フィルタの種類が多くなり、回路規模やメモリ量が増大する。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、画像処理装置の第1フィルタで処理された画像データを、他の画像処理装置でも、第1フィルタに依存しない第2フィルタで、希望する画質の画像に変換できるようにすることである。また、第2フィルタの回路規模やメモリ量を抑えることと、ユーザが指示する画像特性で容易に出力できるようにすることも目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、原稿を光学的にスキャンして入力画像データを生成する画像読取装置と、前記入力画像データの画素毎に画像特徴である文字又は網点又は写真を検出して、文字又は非文字と網点又は非網点を表す画像特徴データを出力する画像特徴検出手段と、前記各画像特徴データに基づいて、前記入力画像データに文字用又は網点用又は写真用フィルタ処理を施して、予め規定され統一された画質を得る第1フィルタ処理手段と、第1フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の前記画像データに、前記文字又は非文字を表す画像特徴データに基づいて、文字用フィルタ処理又は非文字用フィルタ処理を施す第2フィルタ処理手段と備える構成とした。
また、第1フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の画像データを圧縮する手段と、圧縮した画像データを記憶する手段と、画像特徴検出手段から出力される画像特徴データの情報量を可逆圧縮で減らす手段と、情報量を減らした画像特徴データを記憶する手段とを備える。第2フィルタ処理手段のフィルタ画素サイズを、第1フィルタ処理手段のフィルタ画素サイズより小さくした。第1フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の画像データと画像特徴データを外部装置に送信する手段を備える。統一された画質の画像データと画像特徴データを外部装置から受信する手段を備える。第2フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の画像データを印刷する手段を備える。出力画像についてユーザが指示する特性を指示特性として設定する設定手段と、設定された指示特性に基づいて第2フィルタ処理手段のフィルタ特性を制御する手段とを備える。指示特性は、シャープネス度合いである。
た、第1フィルタ処理手段は、空間周波数の高域成分を強調する文字用フィルタ処理部と空間周波数の高域成分を抑制する網点用フィルタ処理部と空間周波数の高域成分を抑制する写真用フィルタ処理部と画像特徴データに基づいて各フィルタ処理部の出力を選択するセレクタとを備え、第2フィルタ処理手段は、空間周波数の高域成分を強調する文字用フィルタ処理部と空間周波数の高域成分を抑制する非文字用フィルタ処理部と画像特徴データに基づいて各フィルタ処理部の出力を選択するセレクタとを備える。
上記のように構成したことにより、画像処理装置において、統一的な画質の画像データを、第1フィルタに依存しない小規模の第2フィルタで、印刷用などの目的画像に変換できる。さらに、簡単な構成で、ユーザが希望する画質の画像に変換することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1は、入力画像の特定種類の画像特徴に基づいてフィルタ特性を制御して、入力画像データに第1のフィルタ処理を行って、統一的な画質の画像データを生成して圧縮して保存し、圧縮画像データを伸張して、特定種類のうちの一部の画像特徴に基づいてフィルタ特性を制御して、第2のフィルタ処理を行うデジタル画像処理装置である。
図1は、本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の全体構成図である。デジタル画像処理装置は、MFP機に限らず、単機能の複写機などでもよい。図1において、読取装置1は、原稿をスキャンしてデジタル画像データを出力する装置である。第1画像データ処理装置2は、読取装置1からのデジタル画像データに画像処理を施す装置である。第1画像データ処理装置2内には、第1フィルタ処理部がある。バス制御装置3は、デジタル画像処理装置内で必要な画像データや制御コマンド等各種データのやり取りを行う装置である。第2画像データ処理部4は、第1画像データ処理装置2で処理されたデジタル画像データに画像処理を施す装置である。第2画像データ処理部4内には、第2フィルタ処理部がある。
HDD5は、デジタル画像データと、デジタル画像データの付帯情報を蓄積するための記憶装置である。CPU6は、デジタル画像処理装置の制御全体を司るマイクロプロセッサである。メモリ7は、CPU6がデジタル画像処理装置の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶するためのなどに使用される揮発性メモリである。プロッタI/F装置8は、CPU6からのデジタル画像データをプロッタ装置9に送る装置である。プロッタ装置9は、電子写真プロセスなどにより印刷用紙に画像出力する装置である。
操作表示装置10は、デジタル画像処理装置とユーザのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する装置である。回線I/F装置11は、電話回線を介して画像データの授受を行う装置である。外部I/F装置12は、ネットワーク(LAN)を介して各種制御信号や画像データの入出力を行う装置である。ブリッジ回路13は、South Bridgeと呼ばれるバスのブリッジ機能を汎用回路化したものである。ROM14は、CPUがデジタル画像処理装置の制御を行う際のプログラムが格納されるメモリである。FAX15は、デジタル画像処理装置(MFP機)の装置外にあるFAX装置である。PC16は、デジタル画像処理装置(MFP機)の装置外にあるパソコンである。
図2は、第1画像データ処理装置のブロック図である。図2において、像域分離処理部30は、画素毎に文字か網点かなどを判定して分離信号を出力する手段である。スキャナγ変換部31は、読取画像データのγ変換を行う手段である。第1フィルタ処理部32は、文字か網点か写真かに応じてフィルタ処理を行う手段である。色変換部33は、画像データの色空間を変換する手段である。圧縮処理部34は、画像データを圧縮処理する手段である。蓄積分離信号生成部35は、分離信号のうちの「文字/非文字」「有彩/無彩」の情報のみを出力する手段である。圧縮処理部36は、分離信号を可逆圧縮する手段である。
図3は、第2画像データ処理装置のブロック図である。図3において、伸張処理部51は、圧縮された画像データの伸張処理を行う手段である。伸張処理部52は、圧縮された分離信号の伸張処理を行う手段である。第2フィルタ処理部53は、文字か否かに応じたフィルタ処理を行う手段である。色変換部54は、画像データをプリンタの色空間のデータに変換する手段である。プリンタγ変換部55は、プリンタの色空間のデータにγ変換を行う手段である。階調処理部56は、疑似中間調処理を行う手段である。
図4は、第1フィルタ処理部の各フィルタの周波数特性を示すグラフである。図5(a)は、フィルタ処理部32のブロック図である。図5(b)は、文字用フィルタ係数である。図5(c)は、網点用フィルタ係数である。図5(d)は、写真用フィルタ係数である。図6は、第2フィルタ処理部の各フィルタの周波数特性を示すグラフである。図7(a)は、第2フィルタ処理部53のブロック図である。図7(b)は、文字用フィルタ係数である。図7(c)は、非文字用フィルタ係数である。
上記のように構成された本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置の機能と動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、デジタル画像処理装置の機能の概要を説明する。読取装置1で原稿をスキャンして原稿の濃淡情報を得て、RGB各8ビットのデジタル画像データを得る。読取装置1から入力した画像データに、第1画像データ処理装置2で、フィルタ処理と圧縮処理などの画像処理を施す。すなわち、第1画像データ処理装置2の画像特徴検出手段で、入力画像データの各画素の画像特徴を検出して、画像特徴データを得る。このうちの特定種類の画像特徴に基づいて、第1画像データ処理装置2の第1フィルタ処理手段のフィルタ特性を制御して、入力画像データに第1のフィルタ処理を施す。第1フィルタ処理手段では、例えば、「文字/非文字」及び「網点/非網点」の画像特徴に基づいてフィルタ特性を制御する。第1のフィルタ処理後の画像データを圧縮し、画像特徴データも圧縮して、CPU6の制御の下にバス制御装置3を介してHDD5に転送して記憶する。必要に応じて、外部I/F装置12とネットワーク(LAN)を介して、装置外にあるPC16などに、画像データと画像特徴データを送信する。
CPU6の制御の下にバス制御装置3を介して、HDD5から圧縮された画像データと画像特徴データを取り出す。装置外にあるPC16などから画像データと画像特徴データを受信することもできる。第2画像データ処理部4で、圧縮された画像データに、伸張処理やフィルタ処理などの画像処理を施す。すなわち、伸張処理した画像データに、第2画像データ処理部4の第2フィルタ処理手段で、第2のフィルタ処理を施す。このとき、特定種類の画像特徴のうちの一部の画像特徴、例えば、「文字/非文字」の画像特徴に基づいてフィルタ特性を制御する。第2のフィルタ処理を施した画像データに色変換などの必要な画像処理を施してCMYKのデジタル画像データにして、プロッタI/F装置8を介してプロッタ装置9に送る。プロッタI/F装置8は、CPU6から送られてくるCMYKのデジタル画像データを受け取り、プロッタ装置9の専用I/Fに出力する。プロッタ装置9は、CMYKのデジタル画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスなどにより、印刷用紙に画像出力する。同様にして、FAX送信用の画像データなどを作成することもできる。この画像処理方法をコンピュータで実行するための処理手順を記述した画像処理プログラムにより、ソフトウエアで処理することができる。
次に、図2を参照しながら、第1画像データ処理装置の動作と役割について説明する。第1画像データ処理装置内の第1フィルタ処理部32の役割は、MFP機内のHDDに蓄積するための画像データを作成することである。この蓄積画像データについては、MFP機の機種に依らない統一された画質とする。ここでの「画質」とは、文字部の解像度や印刷原稿の網点の平滑度合いなどを意味する。それにより、他機種のMFP機と画像データを授受する際にも画質が保証されるからである。この画質をどのように規定するかは設計指針によって決まるが、文字部は解像度を重視し、印刷原稿の網点に対しては、高線数の網点は平滑化することで、文字部と絵柄部の画質を両立させた画質とすることができる。また、写真部もノイズを除去するために高周波成分を平滑化する。
第1画像データ処理装置2は、読取装置1からRGB形式の画像データを受け取る。像域分離処理部30は、読取装置1から入力された画像の特徴から、画素毎に「文字/非文字」「網点/非網点」「有彩/無彩」を判定し、分離信号として出力する。像域分離処理は、公知の技術を用いればよいので、詳しい説明は省略する。スキャナγ変換部31は、RGB各8ビットの読取画像データに対してγ変換を行い、例えば明度リニアな特性となるように変換する。第1フィルタ処理部32は、分離信号のうち、「文字/非文字」「網点/非網点」の情報に基づいて、第1のフィルタ処理を行う。
色変換部33は、第1のフィルタ処理後の画像データを、ある特性の色空間のRGBデータに変換する。この色空間は、例えば、Adobe社が定義したAdobe-RGB空間のようなものである。圧縮処理部34は、RGBデータを圧縮処理する。ここで用いられる圧縮方法は、JPEG圧縮のように非可逆圧縮の方式が用いられる。蓄積分離信号生成部35は、像域分離処理部30で生成された分離信号から「網点/非網点」の情報を除いた「文字/非文字」「有彩/無彩」の情報のみを出力する。圧縮処理部36は、分離信号を圧縮する。ここで用いられる圧縮方法は、可逆圧縮の方式でなければならない。画像データ処理装置1によって生成されたRGB画像データ及び分離信号は、HDD内に蓄積される。
次に、図3を参照しながら、第2画像データ処理装置の動作と役割について説明する。第2画像データ処理装置内の第2フィルタ処理部53の役割は、HDDに蓄積された画像データを、プロッタ装置に出力する際に最適な画質とすることである。そのためには、プロッタ装置の特性を考慮してフィルタ係数を設計する必要がある。
伸張処理部51は、画像データ処理装置1で生成された圧縮後のRGB画像データに対して伸張処理を行う。伸張処理部52は、画像データ処理装置1で生成された圧縮後の分離信号に対して伸張処理を行い、「文字/非文字」「有彩/無彩」の分離信号を生成する。第2フィルタ処理部53は、「文字/非文字」の情報に基づいて、第2のフィルタ処理を行う。色変換部54は、RGB各8ビットのデータをプロッタ装置の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このとき、「文字/非文字」「有彩/無彩」の情報から、「文字」かつ「無彩」の領域に対してはK信号のみを出力するように色変換する。これは画像の黒文字部分の色付きを抑えるためである。
プリンタγ変換部55は、プロッタ装置の階調特性を補正するためにCMYKデータに対してγ変換を行う。階調処理部56は、CMYK各8ビットのデータをプロッタ装置の階調数(例えばCMYK各2ビット)に変換するために、ディザ処理や誤差拡散処理などの疑似中間調処理を行う。画像データ処理装置2によって生成されたCMYKデータは、プロッタ装置によって印刷用紙に画像として出力される。
次に、図4を参照しながら、第1フィルタ処理部の各フィルタの周波数特性を説明する。文字用フィルタは、高周波成分までを強調するようなフィルタである。網点用フィルタは、一般的な印刷原稿に用いられるフィルタであり、175line/inchは平滑化され、低周波成分は強調されるようなフィルタである。また、写真用フィルタも、300line/inch付近の高周波成分は平滑化され、低周波成分は強調されるようなフィルタである。このようなフィルタ処理を、画像特徴を示す分離信号によって切り替えることにより、最適な蓄積画像データが生成される。
次に、図5を参照しながら、第1フィルタ処理部について説明する。セレクタでは、画像特徴を示す分離信号に基づいて、以下のような選択が行われる。
(1)画像特徴を示す分離信号が「文字」であるときには、文字用フィルタ処理を行う。
(2)画像特徴を示す分離信号が「非文字」で「網点」のときには、網点用フィルタ処理を行う。
(3)画像特徴を示す分離信号が「非文字」で「非網点」のときには、写真用フィルタ処理を行う。
図5(b)に、文字用フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例を示す。図5(c)に、網点用フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例を示す。図5(d)に、写真用フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例を示す。この例では、フィルタ特性を制御する方法として、複数のフィルタの出力を選択する方法を示したが、フィルタ係数を切り替える方法など、その他の周知の方法でフィルタ特性を制御するようにしてもよい。
次に、図6を参照しながら、第2フィルタ処理部の各フィルタの周波数特性を説明する。文字用フィルタは、プロッタ装置で出力した際に鮮鋭性の良い画像とするために、高周波成分までを強調するフィルタである。非文字用フィルタは、低周波成分のみをやや強調するようなフィルタである。印刷原稿の網点などは第1フィルタ処理部で平滑されているので、第2フィルタ処理部では強い平滑化をする必要がない。したがって、第2フィルタ処理部のフィルタサイズは、第1フィルタ処理部のフィルタサイズよりも小さくすることが可能である。もちろん、これらのフィルタはプロッタ装置の特性に依存するので、全く異なるフィルタとなる場合もある。
次に、図7を参照しながら、第2フィルタ処理部について説明する。セレクタでは、画像特徴を示す分離信号に基づいて、以下のような選択が行われる。
(1)画像特徴を示す分離信号が「文字」であるときには、文字用フィルタ処理を行う。
(2)画像特徴を示す分離信号が「非文字」であるときには、非文字用フィルタ処理を行う。
図7(b)に、文字用フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例を示す。図7(c)に、非文字用フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例を示す。この例では、フィルタ特性を制御する方法として、複数のフィルタの出力を選択する方法を示したが、フィルタ係数を切り替える方法など、その他の周知の方法でフィルタ特性を制御するようにしてもよい。
以上の構成により、2つのフィルタでは、次のように役割が分担される。
(1)第1フィルタ(第1画像データ処理装置内の第1フィルタ処理部32)では、統一された画質の蓄積画像データを生成するための処理を行う。
(2)第2フィルタ(第2画像データ処理装置内の第2フィルタ処理部53)では、蓄積画像データをプロッタ装置で出力するための処理を行う。
さらに、蓄積画像データは、統一された画質としているので、第2フィルタは、第1フィルタの設計に依存せずに独立して設計することが可能となる。
また、第2フィルタは、第1フィルタよりも分離信号による切り替え数が少ないので、第1フィルタと第2フィルタを同じ分離信号で切り替える場合よりも、回路規模を小さくすることができる。さらに、網点を平滑化するためには、ある程度大きなサイズのフィルタが必要となるが、網点を平滑化する役割は第1フィルタの方だけであるので、第2フィルタは、それに比べて小さいサイズのフィルタでよい。第1フィルタは、図5に示すように、7×7画素サイズであり、第2フィルタは、図6に示すように、5×5画素サイズである。このように、第2フィルタのサイズを小さくすることで、回路規模・メモリ量を抑えることができる。
実施例1では、画像特徴を示す分離信号によって固定係数のフィルタを切り替える例を示したが、網点部や写真部では、画像のエッジ量を抽出してエッジ量に基づいてフィルタ特性を制御する適応フィルタ処理を行うことも可能である。また、像域分離処理では、「文字/非文字」「網点/非網点」「有彩/無彩」を判定する例を示したが、これ以外にも、例えば「高線数網点/低線数網点」を判定し、第1のフィルタ処理で網点用フィルタ処理を高線数網点用フィルタ処理と低線数網点用フィルタ処理に分けることも可能である。これによって、印刷原稿の網点の線数に応じた処理を行うことができ、より高画質な画像を生成することができる。
上記のように、本発明の実施例1では、デジタル画像処理装置を、入力画像の特定種類の画像特徴に基づいてフィルタ特性を制御して、入力画像データに第1のフィルタ処理を行って圧縮して保存し、圧縮画像データを伸張して、特定種類のうちの一部の画像特徴に基づいてフィルタ特性を制御して、第2のフィルタ処理を行う構成としたので、2つのフィルタを独立に設計できる。
本発明の実施例2は、ユーザに出力画像のシャープネス度合いを設定させ、設定されたシャープネス度合いに基づいて第2フィルタの特性を制御する画像処理装置である。
本発明の実施例2における画像処理装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。シャープネス設定に関する部分が、実施例1と異なる。図8は、本発明の実施例2における画像処理装置で用いる文字用フィルタの各シャープネス設定の設定値に対するフィルタ特性の例を示すグラフである。
ユーザに出力画像のシャープネス度合いを設定させる設定手段を備える。ユーザは、操作表示装置で、出力画像の画質に関する設定を行うことができる。設定されたシャープネス度合いに基づいて、第2フィルタの特性を制御する。画質に関する設定に、シャープネス(鮮鋭性)設定がある場合の動作を説明する。シャープネス以外の画質についても同様に制御できる。シャープネス設定は5段階(設定値1〜5)とし、設定値5が最も鮮鋭性が高く、設定値1が最も鮮鋭性が低いとする。このシャープネス設定の設定値は、第2のフィルタの特性に反映される。具体的には、図6に示した文字用フィルタと非文字用フィルタのフィルタ係数を、シャープネス設定の設定値に基づいて切り替える。
図8を参照しながら、文字用フィルタの各シャープネス設定の設定値に対するフィルタ特性を説明する。シャープネス設定の設置値が5の場合が最も強調が強く、設定値が1の場合が最も強調が弱い(平滑化される)特性とする。非文字用フィルタについても同様に、シャープネス設定の設置値が5の場合が最も強調が強く、設定値が1の場合が最も強調が弱い特性となるようなフィルタ特性とする。このような特性を実現するフィルタ係数を、文字用と非文字用で用意しておく。印刷時に、シャープネス設定の設定値に対応するフィルタ係数が使用される。第1フィルタの特性は、このシャープネス設定には依存しない。よって、MFP内のHDDに蓄積される画像データも、シャープネス設定には依存しないので、HDDに蓄積された画像データを再出力する場合に、シャープネス設定を変更して出力することも可能である。
以上の構成により、ユーザが設定したシャープネス設定への対応を容易に行うことができる。また、シャープネス設定への対応は第1フィルタでは行わないので、設計工数が低減され、回路規模・メモリ量も抑えることができる。
上記のように、本発明の実施例2では、画像処理装置を、ユーザに出力画像のシャープネス度合いを設定させ、設定されたシャープネス度合いに基づいて第2フィルタの特性を制御する構成としたので、簡単な構成でユーザが希望する画質の画像を出力することができる。
本発明の画像処理装置は、画像データを圧縮して保存し、圧縮画像データを伸長して印刷するデジタル複写機やデジタル複合機(MFP機)として最適である。
本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の全体構成図である。 本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の第1画像データ処理装置のブロック図である。 本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の第2画像データ処理装置のブロック図である。 本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の第1フィルタ処理部の各フィルタの周波数特性を示すグラフである。 本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の第1フィルタ処理部のブロック図と、文字用、網点用、写真用の各フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例である。 本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の第2フィルタ処理部の各フィルタの周波数特性を示すグラフである。 本発明の実施例1におけるデジタル画像処理装置(MFP機)の第2フィルタ処理部のブロック図と、文字用、非文字用の各フィルタ処理に用いられるフィルタ係数の例である。 本発明の実施例2におけるデジタル画像処理装置(MFP機)で用いる文字用フィルタの各シャープネス設定の設定値に対するフィルタ特性の例を示すグラフである。
符号の説明
1・・・読取装置、2・・・第1画像データ処理装置、3・・・バス制御装置、4・・・第2画像データ処理装置、5・・・HDD、6・・・CPU、7・・・メモリ、8・・・プロッタI/F装置、9・・・プロッタ装置、10・・・操作表示装置、11・・・回線I/F装置、12・・・外部I/F装置、13・・・ブリッジ回路、14・・・ROM、15・・・FAX、16・・・PC、30・・・像域分離処理部、31・・・スキャナγ変換部、32・・・第1フィルタ処理部、33・・・色変換部、34・・・圧縮処理部、35・・・蓄積分離信号生成部、36・・・圧縮処理部、51・・・伸張処理部、52・・・伸張処理部、53・・・第2フィルタ処理部、54・・・色変換部、55・・・プリンタγ変換部、56・・・階調処理部。

Claims (15)

  1. 原稿を光学的にスキャンして入力画像データを生成する画像読取装置と、
    前記入力画像データの画素毎に画像特徴である文字又は網点又は写真を検出して、文字又は非文字と網点又は非網点を表す画像特徴データを出力する画像特徴検出手段と、
    前記各画像特徴データに基づいて、前記入力画像データに文字用又は網点用又は写真用フィルタ処理を施して、予め規定され統一された画質を得る第1フィルタ処理手段と、
    第1フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の前記画像データに、前記文字又は非文字を表す画像特徴データに基づいて、文字用フィルタ処理又は非文字用フィルタ処理を施す第2フィルタ処理手段と
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 1フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の画像データを圧縮する手段と、圧縮した画像データを記憶する手段と、前記画像特徴検出手段から出力される画像特徴データの情報量を可逆圧縮で減らす手段と、情報量を減らした画像特徴データを記憶する手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第2フィルタ処理手段のフィルタ画素サイズを、前記第1フィルタ処理手段のフィルタ画素サイズより小さくしたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 1フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の画像データと画像特徴データを外部装置に送信する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記統一された画質の画像データと画像特徴データを外部装置から受信する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 2フィルタ処理手段によるフィルタ処理後の画像データを印刷する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 出力画像についてユーザが指示する特性を指示特性として設定する設定手段と、設定された指示特性に基づいて前記第2フィルタ処理手段のフィルタ特性を制御する手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記指示特性は、シャープネス度合いであることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 前記第1フィルタ処理手段は、空間周波数の高域成分を強調する文字用フィルタ処理部と空間周波数の高域成分を抑制する網点用フィルタ処理部と空間周波数の高域成分を抑制する写真用フィルタ処理部と画像特徴データに基づいて各フィルタ処理部の出力を選択するセレクタとを備え、前記第2フィルタ処理手段は、空間周波数の高域成分を強調する文字用フィルタ処理部と空間周波数の高域成分を抑制する非文字用フィルタ処理部と画像特徴データに基づいて各フィルタ処理部の出力を選択するセレクタとを備えることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  10. 原稿を光学的にスキャンして入力画像データを生成する画像読取装置における画像処理方法であって、
    前記入力画像データの画素毎に画像特徴である文字又は網点又は写真を検出して、文字又は非文字と網点又は非網点を表す画像特徴データを出力する画像特徴検出工程と、
    前記各画像特徴データに基づいて、前記入力画像データに文字用又は網点用又は写真用フィルタ処理を施して、予め規定され統一された画質を得る第1フィルタ処理工程と、
    第1フィルタ処理工程によるフィルタ処理後の前記画像データに、前記文字又は非文字を表す画像特徴データに基づいて、文字用フィルタ処理又は非文字用フィルタ処理を施す第2フィルタ処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法
  11. 第1フィルタ処理工程によるフィルタ処理後の画像データを圧縮する工程と、圧縮した画像データを記憶する工程と、前記画像特徴データを可逆圧縮して情報量を減らす工程と、情報量を減らした画像特徴データを記憶する各工程を有することを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 第1フィルタ処理工程によるフィルタ処理後の画像データと画像特徴データを外部装置に送信する工程を有することを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  13. 統一された画質の画像データと画像特徴データを外部装置から受信する工程を有することを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  14. ユーザによって設定されたシャープネス度合いに基づいて第2フィルタ処理工程におけるフィルタ特性を制御する工程を有することを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  15. 請求項10〜14のいずれかに記載の画像処理方法における各工程をコンピュータで実行するための処理手順を記述した画像処理プログラム
JP2006163651A 2006-06-13 2006-06-13 画像処理装置 Expired - Fee Related JP4974072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006163651A JP4974072B2 (ja) 2006-06-13 2006-06-13 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006163651A JP4974072B2 (ja) 2006-06-13 2006-06-13 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007336074A JP2007336074A (ja) 2007-12-27
JP4974072B2 true JP4974072B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=38935144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006163651A Expired - Fee Related JP4974072B2 (ja) 2006-06-13 2006-06-13 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4974072B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309183A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Canon Inc 画像処理装置および方法
JP2002247356A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Canon Inc 画像形成装置、画像形成方法、記録媒体およびプログラム
JP2004112695A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Canon Inc 画像処理装置及びその処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007336074A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4476203B2 (ja) 画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法
US9036199B2 (en) Image processing apparatus for performing color matching processing, image processing method, and computer-readable medium
JP4708460B2 (ja) 表示制御装置、画像形成装置、表示装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体
US20050018258A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer product
JP4763027B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US8159718B2 (en) Image processing to determine if pixel in compressed data is chromatic or achromtic based on selection threshold
JP2008153725A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像表示印刷制御装置、画像表示印刷制御方法、プログラムおよび記録媒体
KR100757631B1 (ko) 화상 처리 장치 및 그 방법
EP1954023A2 (en) Image processing apparatus which makes stored image data suitable for use both internally and in an external apparatus
JP4763026B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010245896A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記録媒体
US20080043291A1 (en) Image forming apparatus
JP5021578B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5225201B2 (ja) 画像処理装置
JP4908382B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5052562B2 (ja) 画像処理装置
JP4814162B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4795406B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体
JP4974072B2 (ja) 画像処理装置
JP2005086289A (ja) カラー画像処理装置
JP2006011754A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5072907B2 (ja) 画像処理装置
JP2009260923A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP5863497B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体
JP4990340B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120402

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees