JP4973595B2 - 内燃機関装置および内燃機関の始動制御方法 - Google Patents

内燃機関装置および内燃機関の始動制御方法 Download PDF

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本発明は、内燃機関装置および内燃機関の始動制御方法に関し、詳しくは、内燃機関とこの内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機とを備える内燃機関装置およびこうした内燃機関装置における内燃機関の始動制御方法に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、エンジンの始動時には、クランキング速度が速ければ速いほど燃料噴射時間を短くして燃料噴射を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、クランキング速度が速ければ速いほど吸入空気量が少なくなることに基づいて燃料噴射時間を設定し、始動時の混合気の空燃比をより適正なものとしている。
特開2004−162691号公報
通常、エンジンの燃料噴射量は吸入空気量から計算されるが、エンジンのクランキングを開始した直後は吸入空気量を正確に予測することができないため、空燃比にバラツキが生じ、エミッションが悪化する場合が生じる。特に、エンジンのクランク位置を検出するのに基準位置を検出する必要があるクランク位置検出センサが取り付けられたハイブリッド車の場合、共振周波数帯を迅速に通過するためにエンジンを比較的大きなトルクでクランキングするため、クランク位置の基準位置を検出してエンジンの回転数を演算することができるようになったときのエンジンの回転数はクランキングを開始したときのクランク位置によって大きく異なるものとなり、吸入空気量の予測値に大きなズレが生じ、適正な燃料噴射を行なうことができず、エミッションの悪化を招いてしまう。
本発明の内燃機関装置および内燃機関の始動制御方法は、内燃機関の始動時における最初の燃料噴射をより適正に行なうことによりエミッションの悪化を抑制することを主目的とする。
本発明の内燃機関装置および内燃機関の始動制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の内燃機関装置は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、
所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、
前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算する予測吸入空気量演算手段と、
前記演算された予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定する初回燃料噴射量設定手段と、
前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に演算された前記内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定する補正係数設定手段と、
前記内燃機関を始動するとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御すると共に前記設定された初回燃料噴射量に前記設定された補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する始動時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の内燃機関装置では、内燃機関を始動するときには、電動機については、内燃機関がクランキングされるよう制御する。内燃機関については、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に内燃機関の回転数が演算されたときから演算された回転数に基づいて内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に前記演算した予測吸入空気量に基づいて内燃機関の始動に伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に演算された内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定する。そして、設定した初回燃料噴射量に設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて内燃機関が始動されるよう内燃機関を制御する。ここで、補正係数は、実際の吸入空気量と予測吸入空気量との差がクランキングを開始した後に最初に演算された内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる方向にズレることに基づいており、実験などにより定めることができる。こうした制御により、内燃機関の始動時における最初の燃料噴射をより適正に行なうことができ、これにより、エミッションの悪化を抑制することができる。
本発明の第2の内燃機関装置は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、
所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、
前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算する予測吸入空気量演算手段と、
前記演算された予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定する初回燃料噴射量設定手段と、
前記内燃機関の運転を停止したときに前記回転位置検出手段により検出された回転位置と前記基準位置との角度差が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定する補正係数設定手段と、
前記内燃機関を始動するとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御すると共に前記設定された初回燃料噴射量に前記設定された補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する始動時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の内燃機関装置では、内燃機関を始動するときには、電動機については、内燃機関がクランキングされるよう制御する。内燃機関については、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に内燃機関の回転数が演算されたときから演算された回転数に基づいて内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に演算した予測吸入空気量に基づいて内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、内燃機関の運転を停止したときに回転位置検出手段により検出された回転位置と基準位置との角度差が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定する。そして、設定した初回燃料噴射量に設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて内燃機関が始動されるよう内燃機関を制御する。ここで、補正係数は、実際の吸入空気量と予測吸入空気量との差が内燃機関の運転を停止したときの内燃機関の出力軸の回転位置(クランキングを開始する際の回転位置)と基準位置との角度差が大きいほど大きくなる方向にズレることに基づいており、実験などにより定めることができる。こうした制御により、内燃機関の始動時における最初の燃料噴射をより適正に行なうことができ、これにより、エミッションの悪化を抑制することができる。
本発明の第1の内燃機関の始動制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関の始動制御方法であって、
前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御し、
前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に前記演算した予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関の始動に伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に演算された前記内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定し、前記設定した初回燃料噴射量に前記設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の第1の内燃機関の始動制御方法では、内燃機関を始動するときには、電動機については、内燃機関がクランキングされるよう制御する。内燃機関については、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に内燃機関の回転数が演算されたときから演算された回転数に基づいて内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に前記演算した予測吸入空気量に基づいて内燃機関の始動に伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に演算された内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定する。そして、設定した初回燃料噴射量に設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて内燃機関が始動されるよう内燃機関を制御する。ここで、補正係数は、実際の吸入空気量と予測吸入空気量との差がクランキングを開始した後に最初に演算された内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる方向にズレることに基づいており、実験などにより定めることができる。こうした制御により、内燃機関の始動時における最初の燃料噴射をより適正に行なうことができ、これにより、エミッションの悪化を抑制することができる。
本発明の第2の内燃機関の始動制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関の始動制御方法であって、
前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御し、
前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に前記演算した予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、前記内燃機関の運転を停止したときに前記回転位置検出手段により検出された回転位置と前記基準位置との角度差が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定し、
前記設定した初回燃料噴射量に前記設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の第2の内燃機関の始動制御方法では、内燃機関を始動するときには、電動機については、内燃機関がクランキングされるよう制御する。内燃機関については、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に内燃機関の回転数が演算されたときから演算された回転数に基づいて内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に演算した予測吸入空気量に基づいて内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、内燃機関の運転を停止したときに回転位置検出手段により検出された回転位置と基準位置との角度差が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定する。そして、設定した初回燃料噴射量に設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて内燃機関が始動されるよう内燃機関を制御する。ここで、補正係数は、実際の吸入空気量と予測吸入空気量との差が内燃機関の運転を停止したときの内燃機関の出力軸の回転位置(クランキングを開始する際の回転位置)と基準位置との角度差が大きいほど大きくなる方向にズレることに基づいており、実験などにより定めることができる。こうした制御により、内燃機関の始動時における最初の燃料噴射をより適正に行なうことができ、これにより、エミッションの悪化を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22と、このエンジン22を運転制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという。)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが連結されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62を介して接続されたドライブシャフトにリングギヤが連結された遊星歯車機構30と、この遊星歯車機構30のサンギヤに接続された発電可能なモータMG1と、ドライブシャフトに動力を入出力する発電可能なモータMG2と、モータMG1,MG2の駆動回路としてのインバータ41,42と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力のやりとりを行なうバッテリ50と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという。)70とを備える。なお、HVECU70には、モータMG1,MG2に取り付けられた図示しない位置検出センサからのモータMG1,MG2のロータの回転位置やインバータ41,42に取り付けられた図示しない電流センサからのモータMG1,MG2に印加される相電流,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが図示しない入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号などが図示しない出力ポートを介して出力されている。また、HVECU70は、エンジンECU24と図示しない通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度Th,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からのエアフローメータ信号AF,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管に取り付けられたバキュームセンサ147からの吸気管負圧Pin,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。上述したクランクポジションセンサ140は、図3に示すように、クランクシャフト26と回転同期して回転するように取り付けられて10度毎に歯が形成されると共に基準位置検出用に2つ分の欠歯を形成したタイミングローター140aを有する電磁ピックアップセンサとして構成されており、クランクシャフト26が10度回転する毎に整形波を生じさせる。エンジンECU24では、基準位置を検出してクランク角CAが確定した後に(基準位置後の最初の歯の検出のクランク角CAが10度)このクランクポジションセンサ140からの整形波に基づいてクランク角CAの30度毎の回転数をエンジン22の回転数Neとして計算している。なお、実施例の内燃機関装置は、エンジン22と、エンジン22をクランキング可能なモータMG1と、エンジン22に取り付けられた各種センサと、エンジンECU24とにより構成されている。
次に、こうした実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置の動作、特にエンジン22の始動時における初回の燃料噴射量を設定する際の動作について説明する。図4は、エンジン22の始動時における初回の燃料噴射量を設定するためにエンジンECU24により実行される初回燃料噴射制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、HVECU70からエンジン22を始動する旨の制御信号を受信したときに実行される。なお、エンジン22の始動は、HVECU70によりモータMG1を駆動してエンジン22をクランキングし、このクランキングに伴ってエンジンECU24により燃料噴射と点火とが行なわれることにより実行される。
初回燃料噴射制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、モータMG1によるエンジン22のクランキングに伴って回転するクランクシャフトに取り付けられたクランクポジションセンサ140によりタイミングローター140aに形成された欠歯(基準位置)の検出によってクランク角CAが確定されるのを待ち(ステップS100,S110)、クランク角CAが30度回転するのに要する時間に基づいてエンジン22の回転数Neを計算する(ステップS120)。したがって、クランキングを開始してから最初にエンジン22の回転数Neが計算されるまでの時間はクランキングを開始するときのクランクシャフト26の回転位置(クランクポジションセンサ140のタイミングローター140aの欠歯の回転位置、即ちクランク角CA)によって異なるものとなるから、最初に計算されたエンジン22の回転数Neは、クランキングを開始するときのクランクシャフト26の回転位置(クランク角)によって異なるものとなる。実施例では、遊星歯車機構30を介してエンジン22のトルクを受け止めることができるモータMG1からの比較的大きなトルクによりエンジン22をクランキングするため、最初に計算されるエンジン22の回転数Neは400〜700rpm程度の範囲であった。
次に、スロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度Thとバキュームセンサ147からの吸気管負圧Pinとを入力し(ステップS130)、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinに基づいて吸入空気量として予測される予測吸入空気量KLを設定する(ステップS140)。予測吸入空気量KLとしては、実施例では、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinと予測吸入空気量KLとの関係をシミュレーションなどにより予め設定して予測吸入空気量設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、エンジン22の回転数Ne,スロットル開度Th,吸気管負圧Pinが与えられるとマップから対応する予測吸入空気量KLを導出することにより設定するものとしたが、この他、エアフローメータ148からのエアフローメータ信号AFや温度センサ149からの吸気温などの他の検出値も用いて設定するものとしてもよいし、これらの検出値の一部を用いて設定するものとしてもよい。
予測吸入空気量KLを設定すると、予測吸入空気量KLに基づいて初回燃料噴射量τを設定する(ステップS150)。初回燃料噴射量τは、実施例では、予測吸入空気量KLに対して理論空燃比となる基本燃料噴射量τ0に始動時の増量補正τ1を加えるなどして計算することにより設定したが、予測吸入空気量KLに基づいて得られるものであれば如何なる手法により設定するものとしても構わない。
続いて、クランク角CAが確定した後に最初に計算したエンジン22の回転数Neに基づいて補正係数k1を設定し(ステップS160)、設定した補正係数k1を初回燃料噴射量τに乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定し(ステップS170)、本ルーチンを終了する。補正係数k1は、実施例では、最初に計算したエンジン22の回転数Neと補正係数k1との関係を予め定めて補正係数設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、最初に計算したエンジン22の回転数Neが与えられるとマップから対応する補正係数k1を導出して設定するものとした。補正係数設定用マップの一例を図5に示す。図示するように、補正係数k1は、最初に計算したエンジン22の回転数Neが大きいほど小さくなる傾向に設定される。このように、補正係数k1を初回燃料噴射量τに乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定するのは、初回の燃料噴射に対する予測吸入空気量KLは過渡時のものであるために実際の吸入空気量とに誤差が生じやすいものであることや、予測吸入空気量KLを一般化するためにエンジン22の平均的なクランキングに基づいてシミュレーションされていることなどに基づく。補正係数k1を最初に計算したエンジン22の回転数Neが大きいほど小さくなる傾向に設定したのは、回転数Neが大きいほど吸気管の負圧が大きくなり、吸入空気量が少なくなることに基づく。こうして実行用燃料噴射量τ*を設定すると、最初の燃料噴射のタイミングで実行用燃料噴射量τ*が燃料噴射弁126から噴射され、対応する気筒の点火タイミングで点火されることにより、エンジン22が始動される。なお、次回以降の燃料噴射量は、実施例では、予測吸入空気量KLに対して理論空燃比となる基本燃料噴射量τ0に始動時の増量補正τ1を加えるなどして設定される。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置によれば、クランク角CAを確定した直後に最初に計算したエンジン22の回転数Neが大きいほど小さくなる傾向に補正係数k1を設定し、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinなどに基づいて予測された予測吸入空気量KLに対して設定される初回燃料噴射量τに設定した補正係数k1を乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定して燃料噴射を行なうことにより、より適正に燃料噴射を行なうことができる。この結果、エンジン22の始動時におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置では、クランク角CAを確定した直後に最初に計算したエンジン22の回転数Neが大きいほど小さくなる傾向に補正係数k1を設定するものとしたが、クランク角CAを確定した直後に最初に計算したエンジン22の回転数Neは、クランキングを開始するときのクランクシャフト26の回転位置(クランクポジションセンサ140のタイミングローター140aの欠歯の回転位置)によって異なるものであるから、クランキングを開始するときのクランクシャフト26の回転位置(クランク角CA)に基づいて補正係数を設定するものとしてもよい。このときにエンジンECU24により実行される初回燃料噴射制御ルーチンの一例を図6に示す。このルーチンでは、クランクポジションセンサ140によるタイミングローター140aに形成された欠歯(基準位置)の検出によってクランク角CAが確定されるのを待って(ステップS200,S210)、クランク角CAを確定した直後の最初のエンジン22の回転数Neを計算し(ステップS220)、前回エンジン22の運転を停止したときに最後に入力したクランク角CAを停止時クランク角CAstopとして入力すると共にスロットル開度Thと吸気管負圧Pinとを入力し(ステップS230)、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinに基づいて予測吸入空気量KLを設定すると共に(ステップS240)、予測吸入空気量KLに基づいて初回燃料噴射量τを設定する(ステップS250)。ここまでの処理は、停止時クランク角CAstopの入力を除いて実施例と同様である。そして、停止時クランク角CAstopに基づいて補正係数k2を設定し(ステップS260)、設定した補正係数k2を初回燃料噴射量τに乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定し(ステップS270)、本ルーチンを終了する。補正係数k2は、変形例では、停止時クランク角CAstopと補正係数k2との関係を予め定めて補正係数設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、停止時クランク角CAstopが与えられるとマップから対応する補正係数k2を導出して設定するものとした。変形例の補正係数設定用マップの一例を図7に示す。図示するように、補正係数k2は、停止時クランク角CAstopが大きいほど大きくなる傾向に設定される。補正係数k2を初回燃料噴射量τに乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定する理由や補正係数k2を停止時クランク角CAstopが大きいほど大きくなる傾向に設定する理由については実施例と同様である。こうして実行用燃料噴射量τ*を設定すると、変形例でも最初の燃料噴射のタイミングで実行用燃料噴射量τ*が燃料噴射弁126から噴射され、対応する気筒の点火タイミングで点火されることにより、エンジン22が始動される。この結果、変形例でも、より適正に燃料噴射を行なうことができ、エンジン22の始動時におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
実施例の内燃機関装置では、エンジン22からの動力を遊星歯車機構30を介して駆動輪63a,63b側に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動輪63a,63b側に出力するハイブリッド自動車20に搭載されたものとしたが、図8の変形例に示すように、エンジン22の動力を遊星歯車機構30を介して駆動輪63a,63b側に出力すると共にモータMG2からの駆動輪63a,63bが接続された車軸とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するハイブリッド自動車120に搭載されたものとしてもよい。
実施例の内燃機関装置では、エンジン22からの動力を遊星歯車機構30を介して駆動輪63a,63b側に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動輪63a,63b側に出力するハイブリッド自動車20に搭載されたものとしたが、図9の変形例に示すように、エンジン22からの動力を、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を介して駆動輪63a,63b側に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動輪63a,63b側に出力するハイブリッド自動車220に搭載するものとしてもよい。この場合、エンジン22をクランキングするモータとしては対ロータ電動機230が相当する。
実施例の内燃機関装置では、エンジン22からの動力を遊星歯車機構30を介して駆動輪63a,63b側に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動輪63a,63b側に出力するハイブリッド自動車20に搭載されたものとしたが、図10の変形例に示すように、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸に変速機330を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動輪63a,63b側に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動輪63a,63b側に出力するハイブリッド自動車320に搭載されるものとしてもよい。この場合、エンジン22をクランキングするモータとしてはモータMGが相当する。更に、図11の変形例に示すように、エンジン22の動力により発電する発電機430と、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸に取り付けられたモータMGとを有し、エンジン22からの動力を用いて発電機430により発電された電力によるバッテリ50の充放電を伴って発電機430やバッテリ50からの電力を用いてモータMGからの動力を駆動輪63a,63b側に出力するハイブリッド自動車420に搭載されたものとしてもよい。この場合、エンジン22をクランキングするモータとしては発電機430が相当する。
また、本発明の内燃機関装置としては、こうしたハイブリッド自動車に搭載されるものに限定されるものではなく、ハイブリッド以外の自動車に搭載されるものの形態としてもよく、自動車に搭載されない形態としても構わない。さらに、内燃機関の始動制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例と本発明の第1の内燃機関装置とでは、エンジン22が「内燃機関」に相当し、遊星歯車機構30を介してエンジン22をクランキングするモータMG1が「電動機」に相当し、欠歯を基準位置とするタイミングローター140aを有するクランクポジションセンサ140が「回転位置検出手段」に相当し、クランクポジションセンサ140からのクランク角CAが30度回転するのに要する時間に基づいてエンジン22の回転数Neを計算するエンジンECU24が「回転数演算手段」に相当し、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinに基づいて予測吸入空気量KLを設定する図4の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS140の処理を実行するエンジンECU24が「予測吸入空気量演算手段」に相当し、予測吸入空気量KLに対して理論空燃比となる基本燃料噴射量τ0に始動時の増量補正τ1を加えることにより初回燃料噴射量τを設定する図4の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS150の処理を実行するエンジンECU24が「初回燃料噴射量設定手段」に相当し、クランク角CAが確定した後に最初に計算したエンジン22の回転数Neが大きいほど小さくなる傾向に補正係数k1を設定する図4の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS160の処理を実行するエンジンECU24が「補正係数設定手段」に相当し、エンジン22の始動時にモータMG1を駆動してエンジン22をクランキングするHVECU70と初回燃料噴射量τに補正係数k1を乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定する図4の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS170の処理を実行すると共に設定した実行用燃料噴射量τ*を噴射してエンジン22を始動するエンジンECU24とが「始動時制御手段」に相当する。実施例と本発明の第2の内燃機関装置とでは、エンジン22が「内燃機関」に相当し、遊星歯車機構30を介してエンジン22をクランキングするモータMG1が「電動機」に相当し、欠歯を基準位置とするタイミングローター140aを有するクランクポジションセンサ140が「回転位置検出手段」に相当し、クランクポジションセンサ140からのクランク角CAが30度回転するのに要する時間に基づいてエンジン22の回転数Neを計算するエンジンECU24が「回転数演算手段」に相当し、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinに基づいて予測吸入空気量KLを設定する図6の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS240の処理を実行するエンジンECU24が「予測吸入空気量演算手段」に相当し、予測吸入空気量KLに対して理論空燃比となる基本燃料噴射量τ0に始動時の増量補正τ1を加えることにより初回燃料噴射量τを設定する図6の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS250の処理を実行するエンジンECU24が「初回燃料噴射量設定手段」に相当し、停止時クランク角CAstopが大きいほどおおきくなる傾向に補正係数k2を設定する図6の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS260の処理を実行するエンジンECU24が「補正係数設定手段」に相当し、エンジン22の始動時にモータMG1を駆動してエンジン22をクランキングするHVECU70と初回燃料噴射量τに補正係数k2を乗じて実行用燃料噴射量τ*を設定する図6の初回燃料噴射制御ルーチンのステップS270の処理を実行すると共に設定した実行用燃料噴射量τ*を噴射してエンジン22を始動するエンジンECU24とが「始動時制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンとするなど如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、モータMG1や対ロータ電動機230,モータMG,発電機430などに限定されるものではなく、内燃機関の出力軸にトルクを出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「回転位置検出手段」としては、欠歯を基準位置とするタイミングローター140aを有するクランクポジションセンサ140に限定されるものではなく、所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「回転数演算手段」としては、クランクポジションセンサ140からのクランク角CAが30度回転するのに要する時間に基づいてエンジン22の回転数Neを計算するものに限定されるものではなく、検出された回転位置に基づいて内燃機関の回転数を演算するものであれば如何なるものとしても構わない。「予測吸入空気量演算手段」としては、エンジン22の回転数Neやスロットル開度Th,吸気管負圧Pinに基づいて予測吸入空気量KLを設定するものに限定されるものではなく、これらの検出値の他にエアフローメータ148からのエアフローメータ信号AFや温度センサ149からの吸気温などの他の検出値も用いて設定するものしたりするなど、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に内燃機関の回転数が演算されたときから演算された回転数に基づいて内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算するものであれば如何なるものとしても構わない。「初回燃料噴射量設定手段」としては、予測吸入空気量KLに対して理論空燃比となる基本燃料噴射量τ0に始動時の増量補正τ1を加えることにより初回燃料噴射量τを設定するものに限定されるものではなく、演算された予測吸入空気量に基づいて内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「補正係数設定手段」としては、クランク角CAが確定した後に最初に計算したエンジン22の回転数Neが大きいほど小さくなる傾向に補正係数k1を設定するものや停止時クランク角CAstopが大きいほど大きくなる傾向に補正係数k2を設定するものとしたが、本発明の第1の内燃機関装置では、内燃機関のクランキングに伴って回転数演算手段により最初に演算された内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定するものであれば如何なるものとしてもよく、本発明の第2の内燃機関装置では、内燃機関の運転を停止したときに回転位置検出手段により検出された回転位置と基準位置との角度差が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「始動時制御手段」としては、HVECU70とエンジンECU24とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「始動時制御手段」としては、エンジン22の始動時にモータMG1を駆動してエンジン22をクランキングすると共に初回燃料噴射量τに補正係数k2を乗じて得られる実行用燃料噴射量τ*を噴射してエンジン22を始動するものに限定されるものではなく、内燃機関を始動するとき、内燃機関がクランキングされるよう電動機を制御すると共に初回燃料噴射量に補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて内燃機関が始動されるよう内燃機関を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置の製造産業に利用可能である。
本発明の一実施例である内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 タイミングローター140aの一例を示す説明図である。 エンジンECU24により実行される初回燃料噴射制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 補正係数設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の初回燃料噴射制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の補正係数設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例の内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例の内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例の内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、30 遊星歯車機構、41,42 インバータ、50 バッテリ、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、140a タイミングローター、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、147 バキュームセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330 変速機、430 発電機、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、
    所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、
    前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算する予測吸入空気量演算手段と、
    前記演算された予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定する初回燃料噴射量設定手段と、
    前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に演算された前記内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定する補正係数設定手段と、
    前記内燃機関を始動するとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御すると共に前記設定された初回燃料噴射量に前記設定された補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する始動時制御手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、
    所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、
    前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算する予測吸入空気量演算手段と、
    前記演算された予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定する初回燃料噴射量設定手段と、
    前記基準位置から前記内燃機関の運転を停止したときに前記回転位置検出手段により検出された回転位置までの回転量に対応する角度が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定する補正係数設定手段と、
    前記内燃機関を始動するとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御すると共に前記設定された初回燃料噴射量に前記設定された補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する始動時制御手段と、
    を備える内燃機関装置。
  3. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関の始動制御方法であって、
    前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御し、
    前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に前記演算した予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関の始動に伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に演算された前記内燃機関の回転数が大きいほど小さくなる傾向に補正係数を設定し、前記設定した初回燃料噴射量に前記設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する、
    ことを特徴とする内燃機関の始動制御方法。
  4. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸にトルクを出力可能な電動機と、所定の回転位置を基準位置として前記内燃機関の出力軸と同期して回転する回転体の該基準位置からの回転量に基づいて前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転数を演算する回転数演算手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関の始動制御方法であって、
    前記内燃機関がクランキングされるよう前記電動機を制御し、
    前記内燃機関のクランキングに伴って前記回転数演算手段により最初に前記内燃機関の回転数が演算されたときから前記演算された回転数に基づいて前記内燃機関の吸入空気量の予測値である予測吸入空気量を演算すると共に前記演算した予測吸入空気量に基づいて前記内燃機関のクランキングに伴って最初に燃料噴射する際の初回燃料噴射量を設定し、前記基準位置から前記内燃機関の運転を停止したときに前記回転位置検出手段により検出された回転位置までの回転量に対応する角度が大きいほど大きくなる傾向に補正係数を設定し、
    前記設定した初回燃料噴射量に前記設定した補正係数を乗じて得られる初回実行用燃料噴射量が噴射されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関を制御する、
    ことを特徴とする内燃機関の始動制御方法。
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